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Developer summit 2015 Panel discussion 災害xクラウド Riotaro OKADA Asterisk Research, Inc.

Paneldiscussion: DevSumi 2015 災害xクラウド (岡田担当分)

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Developer  summit  2015  Panel  discussion  

災害xクラウド

Riotaro  OKADA  Asterisk  Research,  Inc.

岡田良太郎

•  神戸出身  –  1995年1月17日5時46分  

•  Linuxカーネルコンパイル中でした  

•  ソフトウェア開発やってきました  –  Fortran,  Pascal,  C,  Cobol,  C++,  Lisp,  Tcl/Tk,  Java,  JavaScript,  Visual  Basic(ASP),  JavaScript,  Python,  PHP,  Ruby,  Python,  Java(再),  SwiU  <-­‐いまここ  

–  OWASP  Japan  Chapter  Leader  •  翻訳などこまごましたこともやっています。  

仕事

•  TechStyle  Co.  since  2002  –  有限会社テューンビズからはじめ、いろんな技術者と仕事してきました  

 

–  PDF関連エンジン PDFlib    •  長いことやってていろいろ勉強になります  

•  Asterisk  Research,  Inc.  since  2006    –  パートタイムCTOとかでDevOps 支援    –  セキュリティ・トレーニング 日本とかマレーシアとか  –  使えるツールを売っています  

•  ディベロッパーの「スペルチェッカー」  Eclipse/Visual  Studio用コードスキャナ Cigital  Secureassist  ←  いまここ  

•  動作しているサーバの内側から動的解析 Contrast  ←  これもやる  

ぜひご一緒に  -­‐>  [email protected]

•  IPA 非常勤研究員  (2006-­‐2013)  – 国際標準推進センター  

•  2011より被災地をまわったりしつつ  災害対応プロジェクトチーム担当 2011  

コミュニティ コンテキスト

•  オープンソースコミュニティ  •  古くは日本Linux協会とか日本

PHPユーザ会とか  

•  WASForum  Hardening  Project  –  ECサイト堅牢化競技会  

8耐レース  

•  ニコニコ学会β  –  めっちゃ面白いです。  

•  OWASP  Japan  Chapter  Leader  –  オーガナイザー  –  翻訳などこまごましたことも  

やっています。  

•  「ITx災害」会議、  減災ソフトウェア会議  –  ファシリテータ  

こんなの担当しました

自治体調査でヒアリングもしました

オワスプやってます

3000 people / 2 years attended OWASP Night Interest in Security in Japan is increasing greatly

©2015  Asterisk  Research,  Inc. 9

OWASP TOP 10 Most Critical Risks

OWASP Top 10 リスク https://www.owasp.org/index.php/Category:OWASP_Top_Ten_Project

A1 Injection A2 Broken Authentication and Session Management A3 Cross-Site Scripting (XSS) A4 Insecure Direct Object References A5 Security Misconfiguration A6 Sensitive Data Exposure A7 Missing Function Level Access Control A8 Cross-Site Request Forgery (CSRF) A9 Using Components with Known Vulnerabilities A10 Unvalidated Redirects and Forwards

©2015  Asterisk  Research,  Inc. 10

OWASP TOP 10 Proactive Control

OWASP Top 10 事前にできる10のキホン対策 1:  Parameterize  Queries  2:  Encode  Data  3:  Validate  All  Inputs  4:  Implement  Appropriate  Access  Controls  5:  Establish  Idenety  and  Authenecaeon  Controls  6:  Protect  Data  and  Privacy  7:  Implement  Logging,  Error  Handling  and  Intrusion  Deteceon  8:  Leverage  Security  Features  of  Frameworks  and  Security  Libraries  9:  Include  Security-­‐Specific  Requirements  10:  Design  and  Architect  Security  In

©2015  Asterisk  Research,  Inc. 11

開発者に関して岡田良太郎  の目的だと思われるもの

Empower  Professionals    

「考える人、作る人、動かす人の    連携による価値の最大化」  

3.12  10:08PM

3.13  2:29PM  

3.13  4:26PM

3.13  4:32PM

BCP=resilienceの向上

ダメージ

復旧時間 平時(100%)

有事

72時間?  死の72時間か  黄金の72時間

震災後復旧、復興活動を行ったITコミュニティ活動に対する調査 震災後稼働した約250の支援サイトの調査 (2012/6〜7)

70%が「とにかく早く公開」

プラットフォーム選択の状況

災害xクラウド

「クラウド技術として利用した」 25%、  技術部品として「貢献した」は 17.7%だった。    •  提供はありがたく、使いはじめやすい  

–  ミラーサイト、変更先サーバ等  –  「クラウドを利用することで、無停止で多数のアクセスを捌いた。」  –  「初めて知った場合に仲間と協力してスキルアップ」  

 •  課題  

–  使い方。  •  リスタートしたらデータがとんだ(※ 仕様)  •  構築にも活用にもネット環境が必須なのに、回線が不安定(※  環境)  

–  撤収・移行方法  

ITでの災害対応のKSF •  技術  

–  使い慣れた技術  –  早く作り上げられる技術    

•  情報源となるデータ  –  活用可能であること  –  “そこそこ”信頼できること  –  時系列で更新されること  

•  プラットフォーム  –  ごく少人数で取り扱い可能  –  コラボレーションしやすい  –  コスト (自己負担が多い)

•  チーム  –  すでに知り合い  –  技術者100%〜50%  –  Issue  共有のうまさ  –  スキルばらつきは課題  

•  アプリケーション構築  –  状況の変化のインプット  –  利用者負担が低い  

•  入れっぱなしでもいけるなど  

–  目的特化型  

BCP コンセプトの進化

逐次対応  Adhoc Response

神ワザ・人海戦術 “Act  of  God”

軽減/備え  Mitigation Preparedness 堅牢性 “Robustness”

冗長性“Redundancy”

有事に強い  Disaster Resilience

臨機性 “Resourcefulness”

敏捷性 “Rapidity”

19xx’s 2000’s 2010’s

リジリエント・デザインを実装する  3つの戦略

自律 分散 協調

参考:支援サイト運営課題ベスト15

参考:自治体調査2012の時点まとめ

•  ITガバナンス:ベンダーまかせかベンダーロックインからの解放か –  CIO形骸化、職員スキル不足、業務理解不足に関する問題は根が深い –  DMMなど業務分析ツールが打開策を持っている例がまたもや –  オープンな標準の採用によるロックイン解放への動きは拡大

•  パッケージ、「クラウド」はコスト軽減とBCPのキラーソリューションか? まだまだそう認識されてはいない –  サービス調達がもたらす新たな「ベンダーロックイン」 –  システム間連携、拠点間連携のデータ整合性の問題 –  情報の置き場所に関する方針の問題 –  業務の実装、レスポンスタイム、ネットワークコストの問題などアーキテク

チャーとコストの問題でもまだまだ選択の余地がある状態とは言えない

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参考:自治体調査2012の時点まとめ

•  欲しいものは、情報、人材育成の道筋 –  人材育成はしたいけれど方向性が見定まらない傾向 –  他の自治体での実装例、アプローチの情報が欲しい –  データ標準、文字情報基盤への期待

•  震災の経験から –  「業務のためのシステムのイニシアチブを自治体から外に任せては

いけない」 –  応援部隊を含めたチームワークと意志決定の実行 –  すぐに使える被災対応システムのあり方への期待

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