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2014 (平成 26年) 9月 1日実施
11年次試験
試験科目:
腎臓内科
No.
1
腎臓の働きで正しいものをすべて選べ
a. 栄養素の代謝排泄
b. 電解質調整
c. 酸の代謝排泄
d. 造血
e. 体液調整
解答:
a.b.c.d.e
解説:
腎内の最初の授業のレジュメの最初のスライドに全部書いてあったみたいです。
1問目から間違えました。悲しいです。
腎臓の働き
・栄養素の代謝排泄 :腎機能
・体液調整 :水・ナトリウム代謝 血圧調節
・電解質調整 :カリウム代謝 カルシウム代謝 リン代謝
・酸の代謝排泄 :酸塩基平衡
・造血 :エリスロポエチン
悔しいのでフォントだけカッコよくしました//
参考文献:
レジュメ 腎臓の構造と機能とその異常(1) 安田先生
学籍番号:
A11051
氏名:
鈴木英斗
2014(平成 26年) 9月 1日実施 11
試験科目:
腎臓内科
No.
2
腎血管性高血圧について正しいものはどれか。すべてえらべ。
a. 大動脈炎症候群は原因の一つである。
b. 低カリウム血症を認めることが多い。
c. レニンーアンジオテンシン系は亢進していることが多い。
d. 左右腎静脈からの血漿レニン活性測定は診断に有用である。
e. 経皮経管的腎動脈形成術は有効な治療法の一つである。
解答:
abcde
解説:
a. ○ 高安動脈炎
b. ○
c. ○ これが原因
d. ○ カプトプリル負荷
e. ○ 第一選択
参考文献:
病みえ
学籍番号:
A11002
氏名:
浅田
2014 (平成 26年) 09月 01日実施
4年次試験
試験科目:
腎臓内科
No.
3
良性腎硬化症について正しいものをすべて選べ。
a. 病因は糸球体虚血である。
b. 我が国の透析導入の原因疾患の第二位である。
c. 痙攣・意識障害を高率に認める。
d. ネフローゼレベルの大量の蛋白尿を認める。
e. 1日 3~6gの減塩食が推奨される。
解答:
a,e
解説:
a:○
→「病因は腎内小動脈、細動脈の動脈硬化の進展による腎血流低下からの糸球体虚血性変化(糸球体硬化)が主体。二次的な腎間質障害も加わる。」(『血管系疾患と腎』レジュメ 大橋温 先生)
b:×
→透析導入の原疾患の第1位は糖尿病性腎症、第2位は慢性糸球体腎炎、第3位は良性腎硬化症(11.6%)である。
c:×
→良性腎硬化症は自覚症状に乏しく、頭痛や動悸、眩暈などを訴えることもある。
痙攣や意識障害を高率に認めるのは悪性腎硬化症であり、悪性腎硬化症は様々な腎症状や、脳症状、心症状、悪心・嘔吐などの症状がある。
d:×
→尿所見も乏しく、軽度な蛋白尿もみられることもあるが、1g/day 以下である。(cf.ネフローゼ症候群では蛋白尿が3.5g/day以上が持続する。)
e:○
→治療方法の1つとして、塩分制限があり、3~6g/dayが推奨される。
他の治療方法には、降圧薬(RAS阻害薬、Ca拮抗薬、利尿薬)による血圧コントロールがある。
この問題では、良性腎硬化症について、病因、疫学、症状、検査所見、治療のそれぞれの項目から1つずつ選択肢が作られています。良性腎硬化症について、レジュメからバランス良く(満遍なく)出題されている印象です。
参考文献:
『血管系疾患と腎』レジュメ 大橋温 先生
『病気がみえる vol.8 腎・泌尿器』 第1版 P180
学籍番号:
A11083
氏名:
林 暁利
2014 (平成 26年) 月 日実施
11年次試験
試験科目:
腎臓内科
No.4
ループス腎炎について正しいものをすべて選べ。
1. ループス腎炎は糸球体病変のみに生じる。
1. ループス腎炎Ⅴ型は、膜性腎炎のパターンを呈する。
1. ワイヤーループ病変は、内皮下の免疫複合体の沈着により
1. 抗二本鎖DNA(ds-DNA)抗体は疾患活動性を反映する。
1. ループス腎炎Ⅳ型は強力な免疫抑制治療の適応になる。
解答:
b.c.d.e
解説:
a.糸球体、血管、尿細管、間質のいずれにも病変を生じる。→×
b.〇
c.〇
d.抗ds-DNA抗体の高値、免疫複合体値の高値、補体の著名な低下は活動性の指標。→〇
e.〇?Ⅳ型は免疫抑制治療の対象だが、強力なという部分が不明。Ⅳ型が最も予後が悪いので、強力なのかもしれない。
参考文献:
レジュメ(全身性疾患と腎(2))
学籍番号:
氏名:
2014 (平成26 年) 9月1日実施
11年次試験
試験科目:
腎臓内科
No.
5
多発性骨髄腫に関係する事項について正しいものをすべて選べ。
a.腎不全は死亡原因のひとつである。
b.ベンスジョーンズ蛋白は糸球体から容易に濾過される。
c.ベンスジョーンズ蛋白は尿試験紙法で陰性となる。
d.AAアミロイド―シスの原因となる。
e.高カルシウム血症を認めることがある。
解答:
a,b,c,e
解説:
a.腎不全は骨髄腫患者の死亡原因の主因。
b.ベンスジョーンズ蛋白(BJP)は、多発性骨髄腫や原発性マクログロブリン血症患者の尿中にしばしば出現する免疫グロブリン分子のL鎖のダイマー構造を持った蛋白。比較的低分子量(約45000)のため、糸球体から濾過され、容易に尿中に出現する。
c.尿試験紙法で陰性のため、尿中蛋白定量が必要となる。
d.ALアミロイド―シスの原因となる。AAアミロイド―シスは、関節リウマチ、結核、悪性腫瘍などの基礎疾患が原因となる。
e.多発性骨髄腫における腎障害には以下のようなものがある。
①軽鎖(Light chain)に関連した腎障害
単クローン性免疫グロブリン沈着症、アミロイド腎症、骨髄腫腎(Myeloma kidney)、尿細管障害
②その他の腎障害
高カルシウム血症、高尿酸血症、尿路感染症、過粘稠症候群、脱水など
③使用薬剤による腎障害
抗生物質、造影剤、非ステロイド系消炎剤(NSAIDs)
参考文献:
授業プリント 全身性疾患と腎(2) 大橋先生
学籍番号:
A11005
氏名:
2014 (平成26年) 9月 1日実施
11年次試験
試験科目:
腎臓内科
No.
6
糖尿病性腎症について正しいものをすべて選べ。
a.糸球体高血圧は発症原因のひとつである。
b.結節性糸球体硬化を認めることがある。
c.高度の血尿を認めることが多い。
d.確定診断には腎生検が全例必要である。
e.心血管疾患のリスクとなる。
解答:
a,b,e
解説:
a.○ 高血圧→糸球体高血圧→糸球体の機能・構造異常という記載が病みえにも載っている。
b.○ びまん性病変、結節性病変(Kimmelstiel-Wilson病変)、滲出性病変がある。メサンギウム基質が結節状に増加する。
c.× 起こるのはアルブミン尿・蛋白尿。診断基準に「高度の血尿を認めない。」とある。
d.× 糖尿病性腎症は臨床所見のみで診断されることが多い。他の腎疾患が疑われる場合には、鑑別
のために腎生検が行われる。
e.○ 長期にわたる高血糖状態の持続は網膜症、腎症などの細小血管障害を引き起こす。さらに、心血
管、脳血管などの大血管障害のリスクともなる。
参考文献:
レジュメ「糖尿病性腎症」大橋温先生/病みえvol.8 腎・泌尿器「糖尿病性腎症」
学籍番号:
A11056
氏名:
高澤恭和
201 (平成 年) 月 日実施
0年次試験
試験科目:
腎臓内科
No.7
糖尿病性腎症の治療について正しいものをすべて選べ
a.腎機能低下時の経口血糖降下剤の使用法は、腎機能正常時と同様である。
b.血糖コントロールは腎症進展抑制においてあらゆる病期で有効である。
c.レニン-アンジオテンシン系抑制薬による腎保護効果のエビデンスは確立している。
d.顕性腎症期以降では、高タンパク食か腎機能温存に有効である。
e.血糖、血圧、脂質などの多角的強化療法は有効である。
解答:
c.e
解説:
a.× レジュメの「CKD stage G4(腎不全期)以降の糖尿病治療薬」の項目にてstage G4患者へのSU薬、チアゾリン誘導体は禁忌とあるので、腎機能低下時と正常時が同様というのは誤りである。
(病みえ・P188:左上枠外、経口血糖降下薬の項目にも記載あり)
注意すべきなのが、スルホニル尿素(SU)薬による低血糖である。特に高齢者や顕性腎症期以降例では3〜4日遷延する重篤な低血糖を来し、死亡例・遷延性意識障害例も多数報告されている。また、ビグアナイド薬は禁忌である。高度腎機能障害例ではチアゾリジン系薬のピオグリタゾンも禁忌となる。(ネット、病気が見えるより)
b.× レジュメの「糖尿病性腎症の治療」の項目にて、「早期腎症の発症・進展抑制の為、厳格な血糖コントロールを推奨」とあるが、その下に「顕性腎症以降の血糖コントロールの効果は明らかではない」という記載がある。血糖コントロール自体はどの病期でも積極的に行うが、その有効性は病期によって分かれるようです。
c.○ 病みえP189の「治療」項目にて、降圧療法での第一選択に「ACE阻害薬、ARBなどのレニン・アンジオテンシン系阻害薬が第一選択」との記載があるので正解。
ACE阻害薬やARBはアルブミン尿やタンパク尿の改善と腎機能低下を軽減する効果があり、第一選択薬(授業プリントより)
d. × 顕性腎症期以降では糖尿病性腎症の進行抑制のために、軽症では0.8~1.0g/kg/日、重症では0.6~0.8g/kg/日の摂取タンパク制限が必要(授業プリントより)よって誤り。
e.○ チーム医療による多角的強化治療により、早期の腎障害の進行が抑制される。内容は以下の通り。
多角的強化療法
(1)厳格な血糖・血圧管理(2)ACE阻害薬やARBの投与(3)HMG-CoA還元酵素阻害薬による脂質低下
(4)低用量アスピリン(5)抗酸化薬(6)運動・禁煙指導
以上より正解。
参考文献:
⑪糖尿病性腎症 大橋先生のレジュメ
病みえP187-190 糖尿病性腎症
学籍番号:
氏名:
2014(平成26年)9月1日実施
11年次試験
試験科目:
腎臓内科
No.
8
カルシウム・リン代謝について正しいものをすべて選べ。
a. カルシウム濃度のうちイオン化カルシウムは約半分を占める。
b. カルシウムの生理作用のひとつに神経の興奮伝達への関与がある。
c. 血清カルシウム7.5mg/dl,血清アルブミン2.5g/dlの際の補正カルシウム値はpayneの式によれば9.0mg/dlである。
d. 副甲状腺ホルモンは、活性化ビタミンD産生を増加させる。
e. 線維芽細胞増殖因子(FGF)-23は、血清リンを増加させる働きがある。
解答:
a,b,c,d
解説:
a. ○ 血清中でカルシウムはイオン化カルシウム(50%),アルブミンと結合(40%),無期陰イオン(リン酸やクエン酸など)と結合(10%)の割合で存在している。<病みえvol.8-p97>
b. ○ 伝導されてきた電位依存性Caチャネルが開き、Caイオンが軸索末端に流れ込むことで神経伝達物質が放出される。それによって興奮伝達が起こる。
c. ○ payneの式:補正カルシウム値(mg/dl)=血清Ca値(mg/dl)+{4.0-血清Alb値(g/dl)}
これに問題の数値を当てはめると 補正Ca値= 7.5+{4.0-2.5}=7.5+1.5=9.0(mg/dl)
d. ○ PTHは1α水酸化酵素の活性を亢進し、近位尿細管でのビタミンD3産生を増加させる。他にも骨での骨代謝回転の亢進、近位尿細管でのリンの再吸収の抑制、遠位尿細管でのCaの再吸収の亢進の作用がある。
e. × FGF-23は骨細胞によって分泌される液性因子で、リン低下作用を持つ(近位尿細管の2型ナトリウム-リン共輸送体の発現低下、1α水酸化酵素の抑制による活性化ビタミンD低下作用)
参考文献:
病気がみえる vol.8 、授業プリント
学籍番号:
A11058
氏名:
髙柳奈央
2014(平成26年) 9月1日実施
11年次試験
試験科目:
腎臓内科
No.
9
慢性腎臓病に伴う骨ミネラル代謝異常(CKD-MBD)について正しいものをすべて選べ。
a.リンはカルシウムや副甲状腺ホルモンに比較し、最も生命予後に寄与する因子である。
b.骨病変のみに関係する病態である。
c.(FGF)-23は骨機能の悪化により上昇する。
d.Ca受容体作動薬は、PTHを抑制する。
e.副甲状腺機能亢進症は、内科的治療で全例に適応できる。
解答:
a, c ,d
解説:
○a.生命予後に寄与する順番はリン>Ca>PTHである。
×b.CKD-MBTはCKDに起因する骨ミネラル異常を呈する全身疾患で、以下の3種類のうち、1つ以上を認めるものである。
(1)Ca、リン、PTHやビタミンDの代謝異常
(2)骨回転、石灰化、骨量、骨身長や強度の異常
(3)血管やその他の軟部組織の石灰化
よって骨病変に限定したものではない。
○c.腎機能が低下すると、血清リンが蓄積し、骨ではFGF23が上昇する。
○d.Ca受容体作動薬は、濃度依存性にPTH分泌を抑制し、Ca、リン濃度を下げる。
×e.副甲状腺では透析期の治療として血清PTHの外科的管理がされる(副甲状腺インターべンション)。
これは、初期のびまん性過形成から結節性過形成となり、Ca感受性受容体の減少による、血清Ca濃度上昇に伴うPTH分泌抑制能の低下、ビタミンD受容体の発現・機能低下によって内科的治療に抵抗性をもつからである。
よって内科的治療で全例に適応できるわけではない。
参考文献:
レジュメ「骨ミネラル代謝異常」(大橋先生)
学籍番号:
氏名:
2014(平成26年)9月1日実施
11年次試験
試験科目:
腎臓内科
No.10
腎生検について正しいものをすべて選びなさい。
a. 超音波ガイド下針生検は開放腎生検と比べて頻回に行われる方法である。
b. 均一な赤血球を認める血尿単独例は、一般的に腎生検の適応である。
c. 急性腎盂腎炎は、一般的に腎生検は禁忌である。
d. 腎生検の最も多い合併症は出血である。
e. 腎生検直後歩行してもよい。
解答:
a.c.d
解説①:
a→○? ネットで調べてみると超音波ガイド下のものがほとんど。侵襲が少ないため?
b→× 腎生検の適応となる病態:泌尿器科疾患が除外された血症単独例(肉眼的・持続的血尿、尿沈渣で変形赤血球や赤血球円柱を認める例)など。
均一な赤血球は泌尿器の疾患であることが多いので適応外となる。
c→○ 腎生検の禁忌で腎実質内感染症(急性腎盂腎炎、腎周囲膿瘍、膿腎症)は含まれる。
d→○ 合併症として一番多いのは軽い出血など(2%)。
e→× 検査後はベッドの上で絶対安静。
参考文献:
レジメ、ネット
学籍番号:
A12.5
氏名:
マロン
解説②:
a. ○ 超音波ガイド下が困難な場合に開放腎生検が行われる。よって開放の方が頻度は低いのでは?
b. × 泌尿器科的疾患が除外された血尿単独例は適応。(肉眼的・持続的血尿例、尿沈渣で変形赤血球や赤血球円柱を認める例)
c. ○ 腎実質内感染症(急性腎盂腎炎、腎周囲膿瘍、嚢腎症)は禁忌
d. ○ 軽い出血など(2%)、輸血・外科処置(0.2%)。感染症もある。
e. × 出血等の合併症の予防のために安静にすべき
腎生検の禁忌
数・形態異常(片腎馬蹄腎)
出血傾向
慢性腎不全
水腎症
尿路感染症
嚢胞腎
妊娠
呼吸障害
心不全
全身合併症(重症高血圧・敗血症)
腎実質内感染症
腎動脈瘤
末期腎(高度の腎萎縮)
参考文献:
「腎疾患の病理」 病みえ vol.8 p38
学籍番号:
A110 10,60
氏名:
井田、武林
2014(平成26年)9月1日実施
11年次試験
試験科目:
腎臓内科
No.
11
腎生検病理について正しいものを2つ選べ。
a.腎生検標本は10μm以下の厚さの切片が適切である。
b.蛍光抗体法の目的は免疫グロブリン、補体、フィブリノーゲンなどの沈着の有無とパターンを見ることである。
c.間質の線維化の評価にはMasson’s trichrome染色が有効である。
d.腎生検の組織診断には糸球体は一個で十分である。
e.採取糸球体のすべてに変化を認めることを全節性という。
解答:
b,c
解説:
a.3μm以下の厚さの切片
b.正しい
c.正しい
PAS染色:基底膜がくっきり染色されるため腎生検の基本染色
PAM染色:コラーゲンが黒く染まるため、基底膜がよりくっきりと染色
Masson’s trichrome染色:膠原線維が青く染まるため間質の線維化がくっきり染色
EVG(Elastica van Gieson):動脈性血管の弾性板の変化がくっきり染色
d.10個以上必要
e.これはびまん性
全体として
ほぼすべて(80%以上)の糸球体に変化=びまん性
いくつか(80%以下)の糸球体に変化=巣状
1つの糸球体として
1つの糸球体全体の変化=全節性
1つの糸球体全体の一部の変化=分節性
参考文献:
大橋先生のプリント 腎疾患の病理
2014(平成26年)9月1日実施
11年次試験
試験科目:
腎臓内科
No.
12
慢性腎臓病について正しいものを全て選べ。
a. 腎機能での定義は、糸球体濾過値が60ml/分/1.73m^2未満が3ヶ月以上持続することである。b. 日本の慢性腎臓患者数は約100万人である。c. 末期腎不全患者数の増加は、医療経済的な問題となっている。d. 慢性腎臓病は心血管疾患のリスクである。e. 透析患者の生命予後は、非透析患者と同じ程度である。
解答:
a, c, d
解説:
a. ◯覚えとこう
b. ×慢性腎臓病(CKD)患者数は1300万人以上!
c. ◯末期腎不全患者数↑⇒透析患者数↑⇒医療費↑
d. ◯CKD⇒高血圧⇒脳卒中、心筋梗塞など
e. ×濾過できなくなってるので、透析しなかったら毒素がたまっていく
2014(平成26年)9月1日実施
11年次試験
試験科目:
腎臓内科
No.
13
慢性腎臓病の治療について正しいものをすべて選べ。
a. 血圧低下は、慢性腎臓病悪化の抑制につながる。
b. 尿蛋白減少は、慢性腎臓病悪化の抑制につながる。
c. 肥満の改善は、慢性腎臓病悪化の抑制につながる。
d. 脂質の一次管理目標は、LDL-コレステロール120mg/dl未満である。
e. 血糖管理目標は、HbA1c 7.0%未満である。
解答:
a、b、c、d、e
解説:
a. ○
b. ○
c. ○
d. ○
e. ○
参考文献:
授業プリント 大橋温先生「慢性腎臓病」
過去問 2013 No.14
2014(平成26年)9月1日実施
11年次試験
試験科目:
腎臓内科
No.
14
ネフローゼ症候群の原疾患で若年者よりも高年者に多いものを2つ選べ。
1. 微小糸球体変化
1. 巣状分節性糸球体硬化症
1. 膜性腎症
1. 糖尿病性腎症
1. ループス腎炎
解答:
c,d
解説:
a.× 小児・成人のネフローゼに多い
b.× 小児の難治性ネフローゼに多い
c.○ 成人難治性・高齢者に多い
d.○ 高年者に多い二次性ネフローゼ症候群
e.× 成人に多い二次性ネフローゼ症候群 10~30代女性
参考文献:
授業プリント 「ネフローゼ症候群」 山本龍夫先生
病気が見えるP156
2014(平成26年)9月1日実施
11年次試験
試験科目:
腎臓内科
No.15
ネフローゼ症候群の治療について正しいものを二つ選べ。
a.高タンパク食を摂取しない。
b.一日中安静を保つ必要がある。
c.チアジド系利尿薬が第一選択である。
d.アルブミン点滴を利尿薬に作用させる。
e.水分摂取を400ml/日以下に制限する。
解答:
a,b
解説:
a.○少なくとも高タンパク食は推奨されない。
b.○運動制限の有効性を支持するエビデンスはない。 (ネット)
c.×利尿薬はループ利尿薬が中心である。効果不十分ではループ利尿薬の併用を検討する。高カリウム血症がなければアルドステロン拮抗薬の併用も検討する。
d.×アルブミン製剤の投与は慎重であるべきである。単に浮腫軽減の目的で使用するべきではない。Albが2.5g/dL以下で、膠質浸透圧の低下に起因する病態があり、他の方法では管理不能となった場合には投与を検討する。
e.×水分制限はしない。
参考文献:
山本教授「ネフローゼ症候群」、ネット
2014(平成26年)9月1日実施
11年次試験
試験科目:
腎臓内科
No.
16
急性間質性腎炎について正しいものを2つ選べ。
a. 感染症によるものが多い。
b.関節痛は稀である。
c.ガリウムシンチで腎臓が陽性になる。
d.尿中のα1-ミクログロブリンが増加する。
e.ネフローゼ症候群を呈することはない。
解答:
c、d
解説:
a.薬剤による。
b.皮疹、関節痛、発熱などのアレルギー反応が見られる。
c.○
d.○
e.みられる。
参考文献:
病気が見えるp168
2014(平成26年)9月1日実施
11年次試験
試験科目:
腎臓内科
No.
17
尿細管性アシドーシスで正しいものを二つ選べ。
a.血液中のpHが7.45以上である。
b.アニオンギャップが増加する。
c.近位型(2型)では血清カリウムが上昇する。
d.遠位型(1型)では尿路結石や腎石灰化の合併が多い。
e.4型はアルドステロン作用低下による水素イオン分泌障害で起こる。
解答:
d.e
解説:
a.7.35未満。
b.正常。
c.低下。
過去問やってればできると思います。
2014(平成26年)9月1日実施
11年次試験
試験科目:
腎臓内科
No.
18
慢性腎不全患者の検査値で認めやすいものを選べ。
1. ヘモグロビン低下
1. 低カリウム血症
1. 低リン血症
1. 高カルシウム血症
1. 副甲状腺ホルモン上昇
解答:
a. e
解説:
慢性腎不全に認められやすい特徴を押さえる。慢性腎不全で見られる代表的な合併症を考える。
1. 慢性腎不全では腎性貧血が見られる。主因は腎障害に伴うEPOの産生低下で、保存期腎不全では、血中EPO濃度測定が有用。→○
b. 腎機能の低下に伴い、濾過されるHCO3-が減少し、再吸収のために分泌されるH+も減少。
そして近位尿細管ではグルタミンからアンモニアが産生され、H+と結合してNH4+の形で尿中に排泄されるため、腎不全によるアンモニア産生障害は、生体内にH+の蓄積を生じる。
よって代謝性アシドーシスになり、細胞内から細胞外へのカルシウムの移行を生じる。高カリウム血症が正しい。→×
ただし、代謝性アシドーシスは一因で、他にも透析不足、薬剤などが考えられる。
c. CKD-MBDを思い出す。 腎不全により糸球体濾過量(GFR)が低下すると血清リンが蓄積、このとき副甲状腺ホルモンは上昇、腎臓で活性化ビタミンDは低下、FGF23上昇するので一部代償はされるが、さらにGFRが低下すると代償機構は破綻する。よって高リン血症、低Ca血症を伴う二次性副甲状腺機能亢進症になる。骨病変、異所性石灰化→×
d. cで解説した通り、腎での活性化ビタミンD産生低下により、腎尿細管や腸管からのカルシウム吸収が落ちるため、低カルシウム血症になる。→×
e. 骨ミネラル代謝の関係は大事です。腎機能低下で副甲状腺ホルモンは上昇。→○
なんと今年は「すべて選べ」が腎臓内科にも。泌尿器から伝染ってしまいました。
腎臓内科もプリントをチェックしとくと良いと思います。 後輩の皆さん頑張って!
6年生の皆さん、お疲れ様です。体調お大事にして卒試に向けて頑張ってください!!
参考文献:
授業ブリント
「骨ミネラル代謝異常」
「慢性腎不全」
病みえp217
2014(平成26年)9月1日実施
11年次試験
試験科目:
腎臓内科
No.
19
血液透析について正しいものを2つ選べ。
a.限外濾過を利用して溶質を除去する。
b.日本の患者数は約30万人である。
c.週3回×4時間が平均的治療である。
d.リンの除去はダイアライザによって規定される。
e.本来の腎機能がほぼ代用できる。
解答:
b,c
解説:
a.× 溶質は拡散によって除去・補充される。また、限外濾過により水分とナトリウムを除去する(除水)。
b.○
c.○
d.× リンや尿素窒素といった小分子物質の除去は、血液量や透析時間によって規定される。一方、β2ミクログロブリンのような中分子物質の除去は、ダイアライザの性能によって規定される。
e.× 週3回×4時間の血液透析が代行できる老廃物の除去能は、正常な腎臓の10~15%程度である。
参考文献:
病気がみえるvol.8、レジュメ「血液浄化療法」
2014(平成26年)9月1日実施
11年次試験
試験科目:
腎臓内科
No.
20
透析患者の合併症について正しいものを2つ選べ。
a.感染症による死因の中では肺炎が多い。
b.肺結核は空洞を形成しやすい。
c.長期透析患者で結核感染が多い。
d.透析アミロイドーシスの前駆蛋白は解明されていない。
e.アミロイド沈着による手根管症候群を合併する。
解答:
a,e
解説:
a.ちなみに死因の1位は心不全
市中肺炎では肺炎球菌が最も多く、次いでインフルエンザ桿菌、肺炎マイコプラズマ
b.c.透析患者の結核は透析導入期に多く、肺外結核が多い(30%)。女性に多い。免疫機能が低下しているため、空洞形成や乾酪壊死が起こりにくく、類上皮細胞肉芽腫の形成や線維化傾向が乏しい。
d.透析アミロイドーシスは低分子蛋白であるβ2-ミクログロブリンを前駆物質とするアミロイド蛋白が沈着する全身性アミロイドーシスである。
e.アミロイド沈着物による正中神経の圧迫症状である。
参考文献:
加藤先生のプリント 血液浄化療法
2014 (平成26年) 9月1日実施
11年次試験
試験科目:
腎臓内科
No.
21
ANCA関連小型血管炎に分類される血管炎の疾患を3つ選べ。
a. 結節性多発血管炎
b. 顕微鏡的多発血管炎
c. 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
d. 多発血管炎性肉芽腫症
e. 川崎病
解答:
b c e
解説:
a. 中血管炎
b. 小血管炎
c. 小血管炎
d. 小血管炎
e. 中血管炎
参考文献:
授業プリント『全身性疾患と腎(1)』(安田日出夫 先生)
学籍番号:
A11071
氏名:
2014 (平成 26年) 9月 1日実施
11年次試験
試験科目:
腎臓内科
No.
22-24
62歳、女性。高血圧で診療所に通院していた。1年前蛋白尿陰性、尿潜血陰性。血清クレアチニン値0.58mg/dlであったが、今月尿蛋白2+、尿潜血3+、血清クレアチニン値1.56mg/dlと検尿異常の出現と腎機能低下をきたし、腎臓内科への紹介となった。腎生検を行った。
腎生検の病理所見でみられる糸球体所見を1つ選べ。
a. メサンギウム細胞増多
b. 係蹄壁の肥厚
c. 半月体形成
d. 係蹄壁の二重化
e. フィブリノイド壊死
解答:
c
解説:
~経過より~
一年前に異常が認められておらず、一か月前から腎機能低下がみられる
→慢性腎炎症候群と急性腎性症候群、症候性蛋白尿・血尿は否定できる。
尿蛋白2+
→ネフローゼ症候群も否定できる。
∴急速進行性腎炎症候群
急速腎炎症候群に分類されるのは、
半月体形成性糸球体腎炎、膜性増殖性糸球体腎炎、ループス腎炎など。
半月体形成性糸球体腎炎:半月体形成
膜性増殖性糸球体腎炎:慢性腎炎症候群で発症することの方が多い。
糸球体の分葉化、基底膜の二重化、係蹄壁の肥厚、メサンギウム細胞の増加
ループス腎炎:SLEの経過中に発症
ワイヤーループ病変、メサンギウム増殖性変化
∴半月体形成性糸球体腎炎
参考文献:
病気がみえるvol.8腎・泌尿器 p122,126,130etc
「腎疾患の病理」大橋
画像をみてすぐにわかれば良いのですが、ピンとこないので経過から考察しました。
間違ってたらごめんなさい;;
学籍番号:
氏名:
2014 (平成 26年) 9月 1日実施
4年次試験
試験科目:
腎臓内科
No.23
本症例の検査所見として適切なものを2つ選べ。
(a)MPO-ANCA陽性
(b)多血症
(c)血小板減少症
(d)高CRP血症
(e)リウマトイド因子陽性
解答:
a, d
解説:
図で示した所が線維細胞性半月体っぽくね??ってことで半月体形成性糸球体腎炎ということにすると、原因の1つとしてANCA関連血管炎が考えられるので、あてはまる所見はMPO-ANCAが陽性であること、炎症によって半月体が出来るので血清CRPが上昇することが挙げられます。
参考文献:
病気がみえるvol8.腎・泌尿器p126,127,138
腎内はまず病みえだけで過去問解いて、載ってない所だけレジュメ見て確認するといった方法が一番コスパよいと思います。そうやって全体像をさっさと把握して自分なりにまとめていけばある程度の問題は解けるようになると思います。結構細かいところまで聞いてくるので頑張ってください。
学籍番号:
A110
氏名:
腎臓マイスターみつを
2014 (平成 26年) 9月 1日実施
4年次試験
試験科目:
腎臓内科
No.
24
㉒㉓の続き。
本症例で選択されている治療法で最も適しているものを二つ選べ。
a. ステロイドパルス+経口ステロイド
b. 抗凝固薬
c. サイクロフォスファミド
d. ミゾリピン
e. カルシューリン阻害薬
解答:
a.c
解説:
普通に、病見え的には半月体形成性糸球体腎炎の治療として
経口ステロイド療法(著しい症状の場合はステロイドパルス療法)に加え、免疫抑制薬、抗凝固薬、抗血小板薬を併用(カクテル療法)と書いてあるのですが、c~eは免疫抑制剤なのでレジュメ見ない組はここでアウト。まぁ、ネット的には
血漿交換療法と免疫抑制療法(ステロイドパルス療法+シクロフォスファミドなどの免疫抑制薬)の併用療法が基本と書いてあるのでaとcだと思います。
今年から突然マルティプルチョイス問題と化した腎臓内科。過去問しか解かない派の僕としては、前期にしっかり授業に出てレジュメをしっかりもらっておけばよかったと思いました。この時期は大変だと思いますが、頑張ってください。
参考文献:
病気がみえる vol.8 腎・泌尿器、ネット
学籍番号:
A11024
氏名:
2014(平成26年)9月1日実施
11年次試験
試験科目:
腎臓内科
No.
25
カリウムの細胞内への移動作用を直接的に持つ因子を2つ選べ。
1. アシドーシス
1. レニン
1. インスリン
1. コルチゾール
1. バソプレッシン
解答:
?
解説:
レジュメには、カリウムが細胞内に移動する項目としてアルカローシス、インスリン、カテコラミンβ作用、アルドステロンと書いてありました。したがって、アルドステロンの産生を亢進するbを選ぶしかない?ただ、これが直接的な移動作用と言えるのかよくわかりません。
カリウムが細胞外に移動する項目としては、アシドーシス、カテコラミンβ作用阻害、高浸透圧の3つが書いてありました。バソプレッシンは浸透圧の低下をもたらすと思うので、逆にカリウムは細胞内移動をするのでしょうか。
a× アシドーシスでなくアルカロースのときに、カリウムは水素イオンと交換で細胞内に移動します。
b△?レニン分泌→アルドステロン産生亢進ではある。
c○ インスリンはカリウムを細胞内に移動させる。だから糖尿病性ケトアシドーシスなどでインスリンが低値になっているときは、たとえ体内総カリウム量が不足していても血漿カリウム濃度は上昇するそうです。
d× 糖質コルチコイドは血糖値を上昇させる。そのときインスリンとインスリン受容体の作用を邪魔してるっぽいです。
e△?バソプレッシンは集合管において水チャネルであるアクアポリン2を管腔側に移動させる→水の再吸収が促進され尿量は減少→血漿浸透圧の低下→Na-K ATPaseによって、ナトリウムが細胞外に流出する代わりにカリウムは細胞内移動をする?
ちなみに僕は本番でaとcを選びました\(^o^)/
参考文献:
レジュメ
学籍番号:
A11075
氏名:
貫井淳
2014 (平成 26年) 9月 1日実施
11年次試験
試験科目:
腎臓内科
No26
慢性腎臓病におけるリンの蓄積に関して間違っているものを1つ選べ
1 副甲状腺ホルモンの分泌を促進する。
2 ビタミンD活性化を促進する。
3 FGF23分泌を促進する。
4 異所性石灰化の誘因になる。
5 低カルシウム血症を伴う。
解答:
2
解説:
1α,25(OH)2 Dはリンを増加させてしまう。1,3はリンを抑える方に働くので納得できます.
レジメに図が載ってます
以下参考文献③より
透析患者さんでリンとカルシウムの代謝バランスが崩れると、「高リン血症」と「低カルシウム血症」、そしてPTHが過剰に分泌される「二次性副甲状腺機能亢進症」になります。二次性副甲状腺機能亢進症では、PTHが骨を壊してカルシウムを血液中に補おうとする状態が続くため、骨はつくられるよりも壊されるスピードが速くなります。(略)血液中のリンとカルシウムが上昇すると、リンとカルシウムが結合して形成される「ハイドロキシアパタイト(リン酸カルシウム)」という、骨や歯では硬さのもとになる結晶の量が、血液中で増加していきます。このように血液中で増加したハイドロキシアパタイトは、骨や歯以外の、主に関節を中心とした筋肉や肺、皮膚、心臓そして血管など、通常では沈着しないところにも沈着して「石灰化」をきたす。これが異所性石灰化です
とのことなので4,5は丸です。
参考文献:
1. レジメ 安田先生
1. 病みえ
1. っておこう透析とミネラルの関係 https://chojurin.jp/study/calcification.html
1. 6/25 腎臓内科12 「骨ミネラル代謝異常」 大橋先生
学籍番号:
A11…&A11076
氏名:
根本玲那
2014 (平成 26年) 9月 1日実施
11年次試験
試験科目:
腎臓内科
No.
27
以下の血液ガス、電解質所見でのアニオンギャップはどれか。1つ選べ。
pH7.34、pCO236mmHg、pO289mmHg、HCO3-21mEq/l、Na140mEq/l、K4.2mEq/l、Cl108mEq/l、Alb4.0g/dl
a. 10
b. 11
c. 12
d. 13
e. 14
解答:
b
解説:
AG=Na+-Cl--HCO3-
今回はAG=140-108-21=11
ちなみに正常値は12±2mEq/l
参考文献:
学籍番号:
氏名:
2014 (平成 26年) 9月 1日実施
11年次試験
試験科目:
腎臓内科
No.
28
造影剤腎症のリスク因子で間違っているものを1つ選べ。
a. 慢性腎臓病
b. 加齢
c. 高容量の造影剤
d. 利尿薬
e. ステロイド
解答:
e
解説:
造影剤腎症のリスク因子
CKD、利尿剤、加齢、NSAIDs、高容量
参考文献:
「薬剤性腎疾患」安田
これは毎年出る問題です。リスク因子は5つしかないですし、点取り問題ですね~。
学籍番号:
氏名:
2014 (平成26年) 9月 1日実施
11年次試験
試験科目:
腎臓内科
No.
29
以下の腎組織血管障害をきたす薬剤を1つ選べ。
1. シクロスポリン
(b)ステロイド
(c)バンコマイシン
(d)ループ利尿薬
(e)サイクロフォスファミド
解答:
a
解説:
プリントのp4から
「薬剤性心疾患の血管病変は
・ヒアリン沈着(Hyaline arteriopathy) シクロスポリン、タクロリムス
・血栓性微小血管症(Thrombotic microangiopathy)シクロスポリン、マイトマイシンC、タクロリムス、チクロピジン、IFNα
シクロスポリンは長期投与によって腎機能障害が徐々に進行する場合、血管病変を疑う。輸入細動脈に結節性硝子様物質が沈着する。薬剤の中止により腎機能は可逆的に回復するとされている。」
加えて
c)バンコマイシン:尿細管病変(急性尿細管壊死)(他にCDDP、造影剤、アシクロビル/ガンシクロビル、アミノグリコシド、アンフォテリシンB)ただし、TDM(Therapeutic drug monitoring) で予防可能
d)ループ利尿薬:尿中喪失による低Na血症、低K血症(他 サイアゾイド系)
e)サイクロフォスファミド:希釈性(SIADH類似)(他 ADH分泌促進 SSRI、カルバマゼピン、ADH作用を増強するトルブタマイド、アミノフィリン、NSAID)
参考文献:
授業プリント「薬剤性腎疾患」
学籍番号:
A11029
氏名:
2014 (平成26年) 9月1日実施
11年次試験
試験科目:
腎臓内科
No.30
78歳男性 1ヶ月前の血清クレアチニン値は0.86mg/dlであった。本日、労作時息切れを伴って来院。血圧180/100mmHg 脈拍120/分 体温37.0℃ 呼吸数30/分 血清クレアチニン値2.45mg/dlと急性腎不全をきたし、尿検査からは腎前性と考えられた。
胸部レントゲンは右に示す。 (画像は右下の物のように白く、もやがかっていたので心不全のXpだと思います。)
治療法として正しいものを2つ選べ。
a.生理食塩水
b.昇圧薬
c.利尿薬
d.降圧薬
e.ステロイド
解答:
c,d
解説:
病みえによると、腎前性急性腎不全は「腎実質は正常であるが、循環血液量の減少、心拍出量低下などにより、腎血流量が低下することで生じる急性腎不全。」とのことです。
プリントには原因として血圧低下・脱水・心不全などが載っており、それぞれ
脱水:補液で脱水の解除
血圧低下:昇圧剤で血圧維持
心不全:利尿薬や降圧剤などで心負荷軽減
のような治療を行います。
今回はXp的に心不全だと思われるので、利尿薬・降圧剤が正解だと思います。
参考文献:
授業プリント「急性腎不全・急性腎障害」 安田先生、病みえ8、画像はネットから
学籍番号:
A11110
氏名:
吉岡優
2014 (平成 26年) 9月 1日実施
11年次試験
試験科目:
腎臓内科
No.
31
ネフローゼ症候群について次のうち正しいものを1つ選べ。
1. 小児の難治性ネフローゼでは、巣状分節性糸球体硬化症が最も多い。
1. 発症から6ヵ月以降に血栓症の合併が多い。
1. 微小変化群では、急性腎不全をきたすことはない。
1. 浮腫が強いときは、高蛋白摂取とする。
1. ステロイド抵抗性とは、ステロイド減量で頻回に再発する例をいう。
解答:
a
解説:
1. ○:小児では微小変化群、次いで巣状分節性糸球体硬化症の割合が高く、後者はステロイド抵抗性が多いです。
1. ×:発症から 6 カ月以内に静脈血栓形成のリスクが高く、血清アルブミン値が2.0 g/dL 未満になればさらに血栓形成のリスクが高まります。
1. ×
1. ×:浮腫に対する治療では、有効循環血漿量の評価をすることが大切です。治療の本質は、Na摂取制限・排泄によりNaバランスを是正することです。浮腫軽減に利尿薬は有効ですが、Ab製剤は、浮腫軽減の目的だけで投与すべきではありません。血清Ab値≦2.5 g/dL 以下で膠質浸透圧が低下する病態があり、他の方法では管理不能な場合のみ投与が検討されます。
1. ×:ステロイド抵抗性は、十分量のステロイドのみで治療して 1カ月後の判定で完全寛解または不完全寛解Ⅰ型に至らない場合。ステロイドを減量または中止後再発を 2回以上繰り返すため、ステロイドを中止できない場合は、ステロイド依存性です。
他に治療反応による分類には、
・難治性ネフローゼ症候群:ステロイドと免疫抑制薬を含む種々の治療を 6 カ月行っても、完全寛解または不完全寛解Ⅰ型に至らない場合
・頻回再発型ネフローゼ症候群:6カ月間に 2回以上再発する場合
・長期治療依存型ネフローゼ症候群:2年間以上継続してステロイド、免疫抑制薬等で治療されている場合
があります。
参考文献:
プリント⑬、病みえ、ネフローゼ症候群診療指針
学籍番号:
A11081
氏名:
濱本 希
2014(平成 26年) 9月 1日実施
11年次試験
試験科目:
腎臓内科
No.
32
二次性膜性腎症について正しいものを2つ選べ。
a) クリオグロブリン
b) サイトメガロウイルス
c) 大腸がん
d) HIV
e) HBV
解答:
c , e
解説:
二次性膜性腎症の原因としては、
1. 全身性疾患:関節リウマチなど
1. 感染症:B型肝炎(特に小児)
1. 悪性腫瘍:肺がん、大腸癌、胃癌、乳癌などの各種固形癌
1. 薬剤:金製剤、D-ぺニシラミン
があります。
参考文献:
授業プリント「ネフローゼ症候群」山本先生、「慢性糸球体腎炎」安田先生
学籍番号:
A11072
氏名:
中村帆南美、早坂
2014 (平成 26年) 9月 1日実施
11年次試験
試験科目:
腎臓内科
No.
33
急性腎不全について次のうち正しいものを2つ選べ。
a. アンギオテンシン阻害薬は急性腎不全の予防に有効である。
b. 急性腎不全の予防改善を目指してacute kidney injuryの概要が提唱された。
c. 急性尿細管壊死では尿中に赤血球円柱を認める。
d. 集中治療室で発症する急性腎不全は腎前性腎不全が多い。
e. 造影剤による急性腎不全の予防に生理食塩水が有効である。
解答:
b、e
解説:
a. ARBは輸出細動脈の収縮をブロックして糸球体内圧を低下させるため、腎前性急性腎不全に至る。→×
b. ○
c. 認めるのは顆粒円柱→×
d. 腎性によることが多く、予後不良。→×
e. ○ 0.9%生理食塩水と0.45%生理食塩水で比較すると、0.9%の方がより良いという結果が出ている。
参考文献:
「急性腎不全(ARF)、急性腎障害(AKI)」安田
学籍番号:
氏名:
201 (平成 年) 月 日実施
0年次試験
試験科目:
No.
34
60歳の男性。食欲低下と労作時息切れを主訴に来院。体温36.8℃、血圧182/88mmHg、脈拍52/分 整、下肢に浮腫を認める。血液所見:Na 138mEq/L、K 6.2mEq/L、Cl 112mEq/L、血液尿素窒素112mg/dl、血清クレアチニン値82mg/dl。本症例が急性腎不全か慢性腎不全かを鑑別するのに有用な病歴・検査所見を2つ選べ。
a. 尿量
b. 尿浸透圧
c. 夜間尿の病歴
d. 腎エコー所見
e. ナトリウム排泄率(FENa)
解答:
c. d.
解説:
急性腎不全と慢性腎不全の違いの中に、既往歴として慢性腎不全の方には夜間尿(1年前からあるなど)があります。
また腎のサイズ・腎皮質の厚さについては、
慢性腎不全:腎は小さく、萎縮し、皮質は薄い
急性腎不全:腎の大きさは正常もしくは腫大、皮質の厚さも保たれる
とありました。その他の選択肢について記述がなかったのと、腎を見るならエコーかなってことで。
よってc、dが正解かと思います。間違ってたらすみません……。
参考文献:
「急性腎不全・急性腎障害」(担当:安田先生)のスライド
学籍番号:
A11034
氏名:
2014 (平成26年) 9月1日実施
11年次試験
試験科目:
腎臓内科
No.
35
水代謝について、正しいものを2つ選べ
a.体重の20%は細胞外液である。
b.主に遠位尿細管で水は再吸収される。
c.血漿浸透圧の低下は抗利尿ホルモンの分泌刺激になる。
d.血漿浸透圧はナトリウム濃度の約3倍である。
e.正常人では糸球体を通過した水の99%を再吸収できる。
解答:
a,e
解説:
a.○ 体重の60%が水分。その内訳は細胞内液40%、細胞外液20%(血漿5%、間質液15%)
b.× 近位尿細管で再吸収される。
c.× 血漿浸透圧の上昇、血圧低下が分泌刺激となる。
d.× ナトリウム濃度の約2倍。
e.○
参考文献:
学籍番号:
A11035
氏名:
金子 信也
2014 (平成26 年) 09 月01日実施
11年次試験
試験科目:
腎臓内科
No.
36
腎性貧血で正しいものはどれか。2つ選べ。
1. 腎障害に伴うエリスロポエチン産生低下が主因である。
1. ヘモグロビン11g/dL未満を腎性貧血と定義する。
1. 糸球体濾過量が30mL/分/173m2から出現する。
1. 高齢者の腎性貧血は治療する必要はない。
1. 心不全の危険因子である。
解答:
a、e
解説:
1. ○
1. ×10g/dL未満とプリントにあり。
1. ×末尾参照。糖尿病性腎症もあるので、30より早く現れるといえそうか。
1. ×治療すべき。
1. ○
【2008年版日本透析医学会 「慢性腎臓病患者における腎性貧血治療のガイドライン」より】
・・腎性貧血の頻度が急激に増加する糸球体濾過量(GFR)低下の目安は,血清クレアチニン(Cr)値≧2 mg/dL またはクレアチニンクリアランス(Ccr)値<20〜35 mL/min程度(CKD stage 4〜5)である(レベルC).
糖尿病性腎症では,非糖尿病性腎症患者より早期に腎性貧血が出現するといわれており,その目安はCcr 値<45 mL/min程度である(レベルC).
参考文献:
過去問(類題あり 10の29.や08の10.)、授業プリント
学籍番号:
氏名:
変乳生
2014(平成26年) 9月1日実施
11年次試験
試験科目:
腎臓内科
No.
37
溶血性尿毒症症候群について正しいものを2つ選べ
a)血小板減少は破壊による
b)血漿交換は無効である
c)ベロ毒素によるものが典型的である
d)メサンギウム細胞増多がみられる
e)ADAMTS13活性が著減している
解答:
c, d
解説:
溶血性尿毒素症症候群(HUS)
3徴
血小板減少、溶血性貧血、急性腎不全
EHEC感染→ベロ毒素→血管内皮細胞障害→血栓多発
凝固系↑→血小板減少
赤血球通過時機械的破壊→赤血球破砕症候群→溶血性貧血
有効血漿量↓→急性腎不全
a)× 凝固系亢進によるもの 自己抗体による破壊→ITP
b)× 有効
c)○ 典型
d)○ HUSはMPGNの原因となる
e)× TTP
ADAMTS13
=vWF-CP(肝臓で産生)
機能 vWFの切断
著減→TTP
参考文献:
病気が見えるVol.8 腎・泌尿器 p.183-184
学籍番号:
氏名:
2014(平成 26年) 9月 1日実施
11年次試験
試験科目:
腎臓内科
No.
38
43歳の女性。外来で血液と尿の検査を行った。血清クレアチニン値は3.00mg/dl 血清Na濃度は140mEq/l 尿クレアチニン濃度は120mg/dl 尿Na濃度は28mEq/lであった。FENa(Fractional sodium excretion ,%Na排泄率)はいくつか?1つ選べ
1. 0.1%
b) 0.2%
c) 0.5%
d) 2.0%
e) 5.0%
解答:
c
解説:
ナトリウム排泄分画(FENa)=(尿中Na/血清Na)÷(尿中Cr/血清Cr)×100
=(28/140)÷(120/3.00)×100
=0.5%
参考文献:病気がみえるvol.8 P204
学籍番号:
氏名:
2014(平成 26年) 9月 1日実施
11年次試験
試験科目:
腎臓内科
No.
39
尿検査について正しいものを3つ選べ
a) 尿蛋白は成人では1日300mg以下である。
b) 糸球体性血尿では変形赤血球が認められる。
c) ネフローゼ症候群の尿中には主にグロブリンが排泄される。
d) 硝子円柱では健常人でも認められる。
e) ミオグロビン尿では試験紙法による潜血反応は陽性である。
解答:
b,c,d
解説:
a)× 50~100mg/日程度なら正常。150mg/日以上で蛋白尿。
b)○
c)○?
d)○
e)× ヘモグロビン尿は偽陽性。
参考文献:病みえvol.8
学籍番号:
氏名:
2014(平成26年)9月1日実施
4年次試験
試験科目:
腎臓内科
No.
40
血清補体価が減少するものはどれか。2つ選べ。
1. IgA腎症
1. Goodpasture症候群
1. 膜性腎症
1. 溶連菌感染後急性腎炎
1. ループス腎炎
解答:
d, e
解説:
1. メサンギウム領域にIgAやC3などの沈着。補体も消費されるが、緩徐に進むために補体価の減少は見られないと考えられる。 (p. 144参照)
1. 抗GBM抗体が主体の自己免疫疾患。II型アレルギーの機序。抗GBM抗体の沈着が主体で、補体価は減少しないと考えられる。 (p. 143)
1. 糸球体係蹄壁に沿ったIgGやC3の沈着。補体も消費されるが、緩徐に進むために補体価の減少が見られないと考えられる。 (p. 157)
1. 血清補体価の減少が見られる(CH50, C3)、溶連菌を由来の抗原に対する免疫複合体が糸球体に沈着したのが原因。補体の活性化により、補体が消費される。 (p. 134)
1. 免疫複合体の沈着。補体が消耗し、低補体血症 (CH50, C3, C4) が観察される。持続する血清補体価の低下は腎病変の進行と一致するため、ループス腎炎の活動性の指標となる。 (p. 193)
溶連菌感染後急性糸球体腎炎(PSAGN)、膜性増殖性糸球体腎炎(MPGN)、ループス腎炎、の3つが低補体血症を示す糸球体疾患として紹介されています。
以上より、d, e。
参考文献:
病気が見える vol.8 腎・泌尿器
学籍番号:
A11305
A11071
氏名:
山﨑 智幸
口先の魔術師
2014(平成26年)9月1日実施
4年次試験
試験科目:
腎臓内科
No.
41
糖尿病性腎症について正しいものを3つ選べ。
a.臨床的に診断されることが多い。
b.糖尿病性網膜症の存在は診断に重要である。
c.糸球体基底膜の肥厚を認める。
d.メサンギウム細胞増多が特徴的である。
e.早期に顕微鏡的血尿が出現する。
解答:
a,b,c
解説:
a.○
b.○ 蛋白尿発症時に糖尿病性網膜症が存在しないものは、糖尿病性腎症以外の腎疾患による蛋白尿の可能性が強い。その場合は、腎生検を行い組織学的診断をする必要性がある。
c.○
d.× メサンギウム基質の増加は見られるが、細胞数自体は増えない。
e.× 血尿はほとんど見られない。
参考文献:
病気がみえるvol.8、レジュメ「糖尿病性腎症」
学籍番号:
氏名:
2014 (平成 26年) 9月 1日実施
4年次試験
試験科目:
腎臓内科
No.42
水・ナトリウム代謝異常で正しいものを2つ選べ。
(a)ネフロンにおいて水・ナトリウムが最も吸収される部位は近位尿細管である。
(b)肥満者は身体に占める水の割合が多い。
(c)低ナトリウム血症の主な原因は、細胞外液中のナトリウム欠乏である。
(b)血漿浸透圧は血清Naを2倍した数値である。
(e)低ナトリウム血症は高齢者に合併しやすい。
解答:
a,e
解説:
すべて2014年度の授業プリント「水・ナトリウム(Na)代謝」に記載されていました。
(a)水は約70%、ナトリウムは約67%が近位尿細管で再吸収される(p2,3)。
(b)身体における水の割合は肥満では体重の50%、やせでは65%。通常は男性60%、女性55%(p3)。
(c)低ナトリウム血症の病態:
①細胞外液のナトリウムが欠乏 ②細胞外液の水分量が過剰・・・このうち②が主な原因となる(p4)。
(d)血漿浸透圧=2Na+血糖値/18+BUN/2.8なのでNaの2倍ではない(p5)。
(e)高齢者ほど低ナトリウム血症になりやすい(p6)。
参考文献:
授業プリント「水・ナトリウム(Na)代謝」
学籍番号:
A11042
氏名:
arumik
201 (平成 年) 月 日実施
0年次試験
試験科目:
泌尿器科
No.
43
薬剤と電解質異常の組み合わせで正しいものを2つ選べ。
1. リチウム―低Na血症
1. シクロフォスファミド―高Na血症
1. インスリン―低K血症
1. アンジオテンシン受容体拮抗薬―高K血症
1. サイアザイド系利尿薬―低Ca血症
解答:
3,4
解説:
1. リチウムは、ADH(抗利尿ホルモン)の腎臓への作用を阻害します。よって体内の水分量が減り、高Na血症になります。
1. シクロフォスファミドは、ADHの分泌を促進します。よって体内の水分量が増え、低Na血症になります。
1. インスリンはNa+/K+ ATPase 、GLUT4などを促進させるので、細胞内へのカリウム移行が多くなります。よって、細胞外液のK+は減るので、低K血症となります。
1. アンジオテンシン受容体拮抗薬を投与することで、結果としてアルドステロンの分泌量が減ります。
アルドステロンは尿細管の細胞膜上にある上皮性Naチャネルに働きかけ、Na+の吸収とK+の排泄を促進させます。この過程が阻害されるので、高K血症になります。
1. サイアザイド系利尿薬は、尿路結石の予防としても使われます。(泌尿器科のテストで出てきます)
尿中Ca濃度を減少させるので、それすなわちCaを体内に留めるということ、なるとしたら高Ca血症なわけです。(実際になるかどうかは、調べてないので分かりません・・・)
薬剤性腎疾患のレジュメを全部覚えれば答えれるけど、これ全部覚えられる人いるんでしょうか・・・?
腎内も泌尿器も難しいです。過去問は完璧に答えられるようにして、あとはレジュメを時間の許す限り覚えてください!
参考文献:
レジュメ「薬剤性腎疾患」
学籍番号:
A11043
氏名:
こやうち
2014 (平成26年) 9月 1日実施
11年次試験
試験科目:
腎臓内科
No.
44
慢性腎不全患者における代謝性アシドーシスについて正しいものを2つ選べ
a. 遠位尿細管からのH+分泌障害が主な原因である。
b. 骨・ミネラル代謝異常を進展させる。
c. たんぱく異化が亢進し、骨格筋が萎縮する。
d. 血清カリウム値が低下する。
e. 重炭酸イオン濃度<15mEq/Lの場合は直ちに血液透析を行う。
解答:
b, c
解説:
a×近位尿細管におけるH+の分泌障害がおもな原因
b○, c○, d×
慢性腎不全患者における代謝性アシドーシスが及ぼす影響
①一般的な影響:高度なアシドーシスは心機能低下や末梢血管拡張による低血圧、高カリウム血症、不整脈、意識障害の原因となる。
②血清HCO3濃度低下はPTH合成・分泌を亢進させる。これにより、骨吸収の促進と骨形成の障害を起こし、骨・ミネラル代謝異常を進展させる
③蛋白異化を亢進し、骨格筋優位の筋肉量が減少する(血漿HCO3-≦20mEq/L)。
④β2-マイクロブロブリンの蓄積を促進する。
e×
慢性腎不全患者における代謝性アシドーシスの治療
pH<7.25またはHCO3-<15mEq/Lでアシドーシスに伴う症状を呈する場合は、血液ガス分析を行い、速やかに改善を図る。(静注による)
pH<7.10またはHCO3-<10mEq/Lなら透析も考慮する
参考文献:
授業プリント「慢性腎不全」(加藤明彦)
学籍番号:
氏名:
2014(平成26年)9月1日実施
11年次試験
試験科目:
腎臓内科
No.45
尿細管障害で尿中排泄が増加するものを二つ選べ。
a. α1ミクログロブリン
b. β2ミクログロブリン
c. γグロブリン
d. アルブミン
e. トランスフェリン
解答:
a.b
解説:
病的蛋白尿として
尿細管性タンパク尿→β2MG、α1MG、レチノール結合蛋白
糸球体性タンパク→アルブミン、グロブリンなど
オーバーフロータンパク尿→Bence Jonesタンパク、ヘモグロビン、ミオグロビン
があげられる。
参考文献:
レジメ
学籍番号:
A11090
氏名:
福井涼介
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