アプリ開発者から見た!iBeacon宇佐見公輔(フェンリル株式会社)
自己紹介• 宇佐見"公輔(うさみ"こうすけ)
• フェンリル株式会社"共同開発部
• iOS"アプリ開発
iBeacon(概要• iPhone(に標準搭載されている屋内測位技術のひとつ
• iOS(7(以降かつ(iPhone(4s(以降で使用可能
• BLE((Bluetooth(Low(Energy)(ベース
iBeacon(使用パターン• ビーコンを発信する機器をあらかじめ設置
• iPhone(でビーコンを受信
• フォアグラウンド
• バックグラウンド
iBeacon(を使ったアプリ• 担当した開発例を2つ紹介します
• その中で感じたことをお話しします
Ninja&Tryst
二人の忍者が密会するh"p://www.ninjatryst.com/
• 日時・場所を指定して密書を送信
相手を探す• 指定日時になると密会開始
• 相手の距離がおおまかに表示される
開発動機• iBeacon)を試したいが、ビーコン発信器が入手しづらい
• iPhone)自身をビーコン発信器にすれば誰でも試せる
• 補足
• 現在はいろいろなタイプのビーコン発信器が登場している
• この開発は)iOS)7)リリース間もない時期だった
iBeacon(の動作• 密書送信時に、UUID、Major番号、Minor番号を渡しておく
• 密会開始時に、上記パラメータでビーコン送信
• 同時に、上記パラメータでビーコン受信
iBeacon(から距離情報を取得• 隠:ビーコン未検知
• 忍:ビーコンの"proximity"の値が"Far
• 獲:ビーコンの"proximity"の値が"Near
• 顕:ビーコンの"proximity"の値が"Immediate
実際に動かしてみて• 当初思っていたよりも、精度がよくなかった
• 距離の数値が分からない
• 移動時に更新されるのが遅い
• 関連記事":"iBeacon"で忍者が密会する"+"Qiita
• h/p://qiita.com/usamik26/items/563e94301ca150c3d0c3
何が問題だったのか?• そもそも、当初の期待が大きすぎたというべき
• 詳細を知らずに妄想が広がってしまっていた
アプリ開発者としての感覚• アプリ開発者は、自然に、精度が良いものを期待する
• 期待より精度が低いと、使えない、と判断しがち
• まず特性を知らなくてはならない
• そのうえで、どんな場合に有益かを考える
Informa(on)App
駅から施設へ案内するアプリ
• 駅で起動→周囲の施設の一覧が出る
• 施設をタップする→案内図へ
案内図• でも、駅のどの出口から出たらいいんだろう?
• 出口情報をタップ→駅構内案内図へ
駅構内案内図• (案内図を固定画像としてサーバから取得)
特徴• 屋内で使用することを想定
• ビーコンを利用して屋内のどこにいるかを判定
• 場所にあわせた案内図をサーバから取得
iBeacon(の動作(フォアグラウンド)• アプリ起動時にビーコン受信
• UUID、Major*番号、Minor*番号をサーバに渡して、施設一覧を取得する
• 施設タップ時に施設詳細を取得する→案内図表示
iBeacon(の動作(移動時)• アプリがフォアグラウンド動作中にビーコン受信
• 新しいビーコンを検出したらアラート表示
• その後、先ほどと同様に施設一覧を取得
iBeacon(の動作(バックグラウンド)• アプリがバックグラウンド動作中にビーコン受信
• 新しいビーコンを検出したら通知表示
• 通知タップ時にアプリを起動
バックグラウンド受信の有益性• アプリ起動の新たな導線
• アプリが起動していなくても通知できる
• 通知からアプリを起動してもらえる
• アプリ開発してもユーザが起動してくれなかったら仕方がない
• 起動の導線が増えるのは大きい
問題点• ビーコン発信器をどう設置するか?
• 単純にアプリ開発するだけではどうにもならない
• ビーコン発信器を設置できる組織との協力が必要
• ="施設のオーナーとの連携
屋内測位• iOS%8%から屋内測位が強化されている
• まだ%Apple%からの情報は少ないが・・・
• iBeacon%が設置されている施設は有利
情報登録!:!Apple!Maps!Connect
情報登録• 登録者の情報
• 施設の情報
• Wi$Fi&/&iBeacon&を設置しているか?
• 施設オーナーの情報
階数の取得• 現在何階にいるかが取得できる
• Wi$Fi&/&iBeacon&が設置されている場合?
• M8&モーションプロセッサ(iPhone&6&/&6&Plus)
まとめ• アプリ開発者として
• 技術の特性を理解して有益な使い方を考える
• アプリ開発だけでなく施設との連携が必要
• iBeacon
• 屋内測位とからめて広がる可能性