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The Field Guide to UX Strategy Chapter 3“Digging Into the Discovery Phase” 「徹底的に分析する段階」
要訳と、感じたこと。Keiko Kanamorikeikocanarytwitter@keikocanary 2016.03.19 「徹底的に分析する段階」
今回の参考文献です。
The Field Guide to UX Strategy (Free)https://studio.uxpin.com/ebooks/ux-strategy-field-guide/ 「徹底的に分析する段階」
起ち上げたばかりのプロジェクトやスタートアップには、集まる情報などが混沌としていて、あらゆるものがまったく新しい。そして大概、時間も予算もない。じゃ、どこから取りかかれば?
①まず、最も重要なステイクホルダー=リーダー、トップとなる中心人物を探し出し、その人へ提案や改善策を話す事。スタートアップだと、 CTOか CEO。(大きめな企業やプロジェクトの場合は、 カスタマー・ユーザーリサーチの専門家など。)
そういった人物は、お金に関する権限を持つ場合はほとんど。なので、彼らに話すときは、とにかく如何に、これがお金を生み出すか、ビジネスとしての成功に繋がるか、を絡めて話すことが大事。 「徹底的に分析する段階」
②その次に話すべきなのは、ナンバー 2とも言える人物。2番目のキーパーソンとなっている人達。開発や、マーケッティングやデザイン全般の担当といった大事な人々。 「徹底的に分析する段階」
サブとも呼ばれる、その人達には、トップの人との話で決まったことと、データ等の高次元な分析結果を、まず伝える。 「徹底的に分析する段階」
サブのトップの人達、この 2番めに重要な人達への伝え方や情報からの方向性や導き方が、その後への影響力が大きいので、ここがとても大事。 「徹底的に分析する段階」
③そして今現在のユーザーとても貴重な存在の彼らから、テストとは思わせないような手法・形で、テストをして、情報を引き出すこと。 「徹底的に分析する段階」
今現在のユーザーは、製品に対してお金を費やしてくれているお客様なので、身構えてしまうけれど、そうではなくて良い。 「徹底的に分析する段階」
彼らは皆自分の感想や意見があり、しかもそれが価値ある意見かのように、相手に勧めるのが好きだ。でもそれらは、真実ではない。彼らは、自分の考えを聞いてもらいたがっているし、尊重されたがっている。 「徹底的に分析する段階」
でも、彼らはあなたには何も期待してないし、長い時間を使いたくないと思っている。だから、電話を 2つ使って、手伝って貰えるように話し続けなさい。 「徹底的に分析する段階」
重要な人物達を、アクティヴユーザーである彼らと引き合わせられるよう、セッティングしなさい。方法は何でも良い。電話でもメールでも直接対面でも、スカイプでも。 「徹底的に分析する段階」
そして彼らに 2、 3の質問をしている間、自分の役割や自分達の目的を説明しなさい。彼らの時間を尊重し、次の事を気にかけるのがポイント。 「徹底的に分析する段階」
自己紹介や会社のことを説明し、トップの重要人物やサブの方達を出来るだけ巻き込み、親しみをもって相手の人格から、意見から、要望や不満まで、時間を掛けてテストとして、試験とは思わせないよう接するのが大切。 「徹底的に分析する段階」
ユーザーテストは、とても楽しい。アンケートに近いもの。なので、質問の言葉一つにも気を使いビジネスライクにならないように。「●●してる時ってどう思います?」とか。 「徹底的に分析する段階」
有意義ある時間にするには もちろん、質問のリスト等、 事前準備も大事。
「徹底的に分析する段階」
④始動したばかりの製品・サービス の場合 まだ β版のもの。 「徹底的に分析する段階」
そもそもテスター(製品等を試してくれるユーザー)がいないので、見つけましょう。少なくとも 3人。 「徹底的に分析する段階」
この、“ 3人”という数字はとても分かりやすい。5人以上のユーザーが同時に同じ製品を試すと、同じ感想や意見を言う人が複数出てくる。なので、この場合は、最小限の人数で十分。 「徹底的に分析する段階」
興味深いことに、β版のテスターの人達は、今ある製品・サービスがほぼまるっきり変わる必要がある。と思っている。 「徹底的に分析する段階」
なので、 β版の命は短い。 「徹底的に分析する段階」
Β版のテスターの人には開発された製品のユーザーよりあまりリソースを投資されないことがよくある。そういう場合のテスターは、 「徹底的に分析する段階」
“いつもバグだらけのサイト”に不満で、例えばその製品のコンセプトとして弱い点や何が UXをなしてるかといった、製品の特徴をクローズアップしてくれる。 「徹底的に分析する段階」
テスターの人達はとても不満を持っている。彼らの気持ちに寄り添いましょう。何が問題なのか、どこでがっかりしたのか。 「徹底的に分析する段階」
とても胃が痛くなる作業だけれど、あなたの仕事に彼らは不可欠。 「徹底的に分析する段階」
(ごくたまにその β版が、実にしっかり出来ていることがある。そうすると、あなたの仕事は、どこが良いかを見つけていくこと。) 「徹底的に分析する段階」
⑤課題解決の専門家時々、あなたは、会計や開発の構築計画や建築物等々、言わば知識や情報の海に溺れながら、束縛されつつ、プロジェクトの仕事をする。 「徹底的に分析する段階」
そうなっている時は、きっちり、課題解決の専門家のポジションにいる重要な関係者の誰かに話すべき。 「徹底的に分析する段階」
あなたは多分、毎日その課題の話ばかりしたくはないでしょう。彼は簡単にあなたへの負荷を増やしてオーバーワーク気味にさせ、仕事の効率を遅くさせるから。 「徹底的に分析する段階」
でもその点を除けば、彼らはあなたへの大きな投資家となりうる。 「徹底的に分析する段階」
“彼らは時折、重要人物達が知らない事を知っていて、その重要人物達がいかに、もっと先の大事なビジネスチャンス・好機における彼らの専門領域を誤解しているかを喜んで話します。” 「徹底的に分析する段階」
その製品・サービスの最重要人物が、課題解決のエキスパートであることがよくある。 「徹底的に分析する段階」
沢山のスタートアップで課題解決のプロでもある最重要人物が、ビジネスにおいて、ユーザーが怒り狂うようなひどい問題を、ビジネスチャンスに変えてきた例を、私は何年も見てきた。 「徹底的に分析する段階」
だから、課題解決のエキスパートと、たくさんのことを話すべき。そして、彼らと話し合っている時は、自分が完璧にその何かを理解していると、思い込んではいけない。 「徹底的に分析する段階」
あなたは自分が思っている程、現状を理解していない。自分の持てる時間を 100%使って彼らに質問し意見を聞き、正確にそれを確認すること。 「徹底的に分析する段階」
あなたの仕事が上手くいってたとしても、彼らは重箱の済みをつつく様に、物事を指摘してくるだろう。でも結局、彼らが正しいことにあなたは同意せざるを得ないと分かる。 「徹底的に分析する段階」
⑥競合製品・競合サービスのユーザーあなた自身が競合の製品・サービスを使用してる場合を除いて、今現在だと競合製品のユーザーが何を言うべきか見ることが出来る。 「徹底的に分析する段階」
競合についてストーカーの如く調べたり、わざと悪い情報を煽って炎上させたりする必要はないけれど、それのユーザーコメントを見る必要はある。 「徹底的に分析する段階」
競合製品のネットでのユーザーコメント、いつも、彼らが本当は何に困っているかという、あらゆるヒントが隠されている。 「徹底的に分析する段階」
“行間を読みなさい”ユーザーの不満や困っているポイントを拾い、彼らですらはっきりとは実感してない不満点を、自分達の製品で改善させて見せることが出来る。 「徹底的に分析する段階」
「ユーザーの不満や困っているポイントを拾い、彼らですらはっきりとは実感してない不満点を、自分達の製品で改善させて見せることが出来る。」 「徹底的に分析する段階」
⑦データ・資料“もし何らかのデータがあるのなら、小躍りしていいです。” 「徹底的に分析する段階」
人は、その本人自身も含めて、嘘をつくことができる。 「徹底的に分析する段階」
例えば、テスト・ユーザーなど、彼らがどんな動作をしたか、その時にいかに簡単・大変“だったと思われる”かは、主観的な意見や感想。でも、客観的なデータがあれば、 「徹底的に分析する段階」
テスト・ユーザーからのその感想・意見を比較することが出来て、結果何らかの情報が得られる。 「徹底的に分析する段階」
利用出来るものを探し、今いる別のユーザーの動き・振る舞いをはっきり図式化・可視化させる為に、内部の情報と比較しなさい。 「徹底的に分析する段階」
イベント・トラッキング・ツール「 KISSMetrics」や「MadKudu」のような挙動・想定可能・ツールなどは本当のあるべき次の製品の更新タイプへと達成するのを助けてくれる。 「徹底的に分析する段階」
●作業者への説明・落し込みUX strategy document
“What goes into a UX strategy document” 「徹底的に分析する段階」
ここで学んできたあなたは、配布される書類に満足するだろう。(その説明については、 Chapter4で) 「徹底的に分析する段階」
ここでのポイント・まとめ1●製品の今後の展望は、ほとんど、最も重要人物との話し合いの結果考えられたものと、長期の設計デザインの為の、軸のブレてないビジョンとを考慮し合わせて、設計される。 「徹底的に分析する段階」
2●ユーザーからのインタビュー(ヒアリング)と調査は、使用されてるあらゆる状況( 5W1H)をはっきり示してくれる。 「徹底的に分析する段階」
●重要な人物全員とユーザーとのインタビュー(ヒアリング)を通して、製品と競合との比べ、重要人物達が考えている事の中で何が上手く行っていて何がそうではないのかとの比較し、証明することが、 「徹底的に分析する段階」
あなたがより設計・デザインのはっきり定義出来るようになる。
「徹底的に分析する段階」
●そのアプリがいかに上手く作用してるかを見て、時間軸で追う事ができたデータを、明確にはっきり定義させることができる。 「徹底的に分析する段階」
“現存するデータ・資料に基づけば、現実的に成功する設計の為の、道筋を計画できる。“ 「徹底的に分析する段階」
ストラテジー・ドキュメントを作成する時、これらの情報を応用することが大事な部分だ。 「徹底的に分析する段階」
もし、今ユーザーが存在せず、サイトも現在無く、課題解決の専門家もいなく、データ・資料も全くなかったら、関係性のある競合の製品・サービスを見つけ出すことに万策尽きていたことだろう。 「徹底的に分析する段階」
そして、これら無しで戦略を作り上げる為に、最重要人物と話しあうことは出来ない。これは、沢山の偶然から引き起こされている。慌てふためくことはない。 「徹底的に分析する段階」
●結論発明は、いつもたくさんの、隠された印の中にあるのではない。これらのケースでは、分析していく段階は、 1日もかからない。 「徹底的に分析する段階」
他の場合では、あなたはこれら全ての調査に何週間もかかることもあり得る。ストラテジー・ドキュメントの 1行を書くのに、 3~ 4週間費やすこともありえる。 「徹底的に分析する段階」
でも、書き終わる頃には、あなたは、UX 戦略が出来上がっている。そして、そのプロジェクトの残りの、誘導灯となってくれる。 「徹底的に分析する段階」