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西第2回

花びゅうウェーブ - 2016年5月号

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This is a free sample of 花びゅうウェーブ issue "2016年5月号" Download full version from: Apple App Store: https://itunes.apple.com/us/app/id907065456?mt=8&at=1l3v4mh Google Play Store: https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.com.ph2c.hanaviewwave Magazine Description: 宮古島情報アプリ「花びゅうウェーブ」の方針 「花びゅうウェーブ」は、楽しさ、感動、驚き・発見、生活に役立つ、実用的、成長の糧、喜び・幸せ、そういった多彩な側面をもった宮古島の情報、宮古島から見た世界の情報を発信していきたいと考えています。 宮古島に住んでいると、私たちは心的宇宙と物的宇宙の力と法則によって生かされていることを感じます。そこにおいて、見えない世界の力、人々の厚情、環境、健康体の有り難さを思わずにはおれません。人は天意(大宇宙の意志)、人、環境によって生かされていることに

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 その一 あらまし

 

スンダランドに関する資料はたいへん少ない。一番当てにして

いたブリタニカもありきたりの情報で困っていた矢先に、幸運に

も沖縄研究国際シンポジウムの記録がでてきて、そのなかに格好

の資料を見つけることができたので要点を紹介することにしたい。

そのまえに、スンダランドの現在のすがたをみてみましょう。

 

東南アジアのマレー半島からバンダ海に至るあいだ、東西

四〇〇〇キロにわたって、大小一万数千にも及ぶ島々があります。

これがスンダ列島で、そのうちジャワ、スマトラ、ボルネオ、セ

レベスの四大島をスンダ大列島、それより東チモール島までの小

島群を小スンダ列島と言い、インドネシア共和国の大部分を占め

ています。マレー半島とスマトラ、ボルネオ、ジャワのあいだの

海がスンダ海です。海洋学者多岐保彦氏の「魚が語る地球の歴史」

によると、「ここは大陸棚の海で、大部分が水深一〇〇mを超え

ない浅い海である。いまから一万数千年をさかのぼれば、スンダ

の海は広々とした低い陸地であった」。

 

水没以前のスンダランドは、イラストの想定図でみると、フィ

リピンを包含するこの大陸の巨大さがよく分かります(世界地

図に淡色で図示)。海進の時期については、始まったのがおよそ

一万二千年ないし一万年前あたりでその後の間氷期が今も続いて

日本民族大移動

大宜見猛

新しい歴史観

沖縄から一望千里!

この国の始まり

第二章 

 

幻の大陸「スンダランド」

第2回続きは「購入」でお読みいただけます。

 

宮古島生まれで琉球古典音

楽野村流保存会の師範であり

同会宮古島支部長でもある古

波蔵峰子さんの独演会「報恩」

(主催・同実行委員会、後援・

市教育委員会、市文化協会ほ

か)が5月8日、マティダ市

民劇場で開催された。古波蔵

さんの円熟の三線と歌声、琉

球舞踊は観客を魅了し感動を

誘った。また賛助出演の舞踊

や民俗芸能、結髪の実演も観

客を大いに楽しませた。

 

独演会は古波蔵さんが還暦

を迎える記念に、これまで歌・

三線や踊りの技芸を究める中

で指導し、支えてくれた多く

の方々、縁あるすべてに対す

る「報恩感謝」を込めた舞台。

母の日チャリティー公演も兼

ね、収益の一部は社会福祉施

設、広告協賛は熊本地震災害

支援に寄付される。

 

プログラムは2部構成で、

第1部は古波蔵さんの生地、

西原地区の古民謡「かりゅう

のあやぐ」独唱で幕開け。古

円熟の芸で観客魅了

古波蔵峰子さん独演会

琉球古典音楽

野村流保存会

舞踊「高平良萬歳」で気迫のこもった京太郎芸を披露する古波蔵峰子さん=5月8日、宮古島市マティダ市民劇場

波蔵さんが三線を奏で、箏(こ

と)の合奏に乗せて、世の富

貴を願う歌を切々と歌い上げ

景気付けた。続いて、古波蔵

さん、師匠の富名腰義春さん

を含む同保存会70人余による

出演で古典音楽斉唱「かぎや

で風節、恩納節、安波節」を

披露、大勢による壮麗な演奏

に観客は嘆声を上げ、大拍手

を送った。4人による舞踊「か

せかけ」、古波蔵さんらの歌・

三線で舞踊家・亀浜律子さん

が踊る「本花風」が舞台を一

層引き立てた。そして古波蔵

さんの師匠で小波流琉球きか

らじ結・家元の小波則夫さん

による結髪の実演が行われた。

古波蔵さんをモデルに男性の

髪型「かたかしら」や女性の

髪型で首里結「うふからじ」

の結髪を披露し、観客らを楽

しませた。古波蔵さんの出身

地、西原地区の民俗芸能「宮

古月の綾語」「西原のクイチャ

ー」が舞台を盛り上げた。

 

第2部は古典音楽斉唱「松

優雅な古典音楽の世界「報恩」のチャリティー公演

古典音楽斉唱で「かぎやで風節」「恩納節」「安波節」の荘重な演奏を響かせた

珍しい結髪の実演 古典舞踊「かせかけ」4人が優美に披露した

晴れやかな踊りが舞台を彩っ

た。そしてトリに古波蔵さん

が出演し、琉球舞踊の古典二

才踊り「高平良萬歳」を披露。

仇討ちの気迫のこもった力強

さにしなやかさを織り交ぜて

さっそうと踊り、会場から万

雷の拍手を浴び、演舞の最後

を飾った。

 

古波蔵さんは1998年よ

り同保存会宮古島支部長と

して支部をまとめ、子弟育成

竹梅」で華麗な演奏を披露。

再び古波蔵さんが古典音楽独

唱で登場し「二揚下出し仲風

節」を伸びのある歌声で哀愁

たっぷりに歌い上げて盛大な

拍手を受けた。続いて賛助出

演による舞踊で琉球舞踊穂花

会の「豊年のあやぐ」、玉城流

敏風会池間美代子琉舞研究所

の「根間の主」、久田琉澄の会

池田千香子舞踊研究所の「西

原東里真中」と、女性たちの

にも熱心に努めて、宮古地域

における琉球古典音楽の普及

拡大に多大に貢献している。

1992年に富名腰義春師範

の三線教室に入門し、以来沖

縄タイムス芸術選賞(三線)

新人賞、優秀賞、最高賞、グ

ランプリ、2014年には芸術

選賞奨励賞を受賞。2015

年には沖縄県伝統音楽野村流

保存会伝承者に認定された。

           (川)

古典音楽独唱で「二揚下出し仲風節」を熱唱する古波蔵さん(右)

宮古月の綾語 西原のクイチャー

舞踊「高平良萬歳」の『道行口説』仇討ちの決意を固める場面

門下生から花束贈呈を受ける古波蔵さん(右)左は師匠の富名腰義春氏

宮古の風景

№ 14

宮古の風景

イジュ アロエベラの花

テントウムシ サボテンの花

webサイト http://hanaview.hanabie.com/