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姿調15 16 第3回

花びゅうウェーブ - 2016年6月号

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This is a free sample of 花びゅうウェーブ issue "2016年6月号" Download full version from: Apple App Store: https://itunes.apple.com/us/app/id907065456?mt=8&at=1l3v4mh Google Play Store: https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.com.ph2c.hanaviewwave Magazine Description: 宮古島情報アプリ「花びゅうウェーブ」の方針 「花びゅうウェーブ」は、楽しさ、感動、驚き・発見、生活に役立つ、実用的、成長の糧、喜び・幸せ、そういった多彩な側面をもった宮古島の情報、宮古島から見た世界の情報を発信していきたいと考えています。 宮古島に住んでいると、私たちは心的宇宙と物的宇宙の力と法則によって生かされていることを感じます。そこにおいて、見えない世界の力、人々の厚情、環境、健康体の有り難さを思わずにはおれません。人は天意(大宇宙の意志)、人、環境によって生かされていることに

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 その二 巨大ブラックボックス

 

一万年も以前のスンダランド古大陸の姿が、今はっきりと見え

ているわけではありません。先の想定図にみるスンダランドの海

進前の大陸の模様は、マレー半島やインドネシアから北はフィリ

ピンに至る全域をカバーしています。現在水没したところは、水

深約一〇〇メートル程度の平地に近い状態ということからみると、

果てしなく広がる大平原であったことが分かります。冒頭の多岐

保彦氏の調査によると、河川帯も豊かであったことが分かってい

ます。アジア高原地帯とは雲泥の違いで、生存競争のない楽園で、

人口が急速に増えたことは当然と思われます。

 

豊かな土地と人口、そして安定した生活環境から一大文明が発

生しないわけはないというのが私たちの普通の考えです。ところ

がスンダランドとなると、まったく違った世界が見えてきます。

端的には戦争のない社会では文明は発達しない。そして生存闘争

のないところでは、都市文明は生まれないということです。スン

ダランドが争いごとのない、究極の平和な地であったことは、別

項の「朝鮮漂流民の見聞記」(余滴15)に活写されています。

 

それは戦前の沖縄の地方の生活風景そのものです。否、沖縄だ

けではありません。往年のベストセラー「人間の歴史」の著者、

安田徳太郎は、京都の田舎の少年時代(明治三十七年ごろ)の思

い出に「着物に前垂れ、草履ばきで、今から思うと南洋の原住民

とあまり違わなかった」(「天孫族」16頁)と書いています。電気・

日本民族大移動

大宜見猛

新しい歴史観

沖縄から一望千里!

この国の始まり

第二章 

 

幻の大陸「スンダランド」

第3回続きは「購入」でお読みいただけます。

 

2016年宮古島市全戦没

者追悼式及び平和祈念式(主

催・宮古島市、同市教育委員会、

主管・同式実行委員会)が6

月23日、マティダ市民劇場で

行われた。戦没者遺族をはじ

め市職員、学校関係者らが大

勢参席し、戦没者の御霊に祈

り、戦争の悲惨さと苦難を顧

みて平和への誓いを新たにし

た。児童生徒たちの平和の作

文朗読や合唱は希望の灯を感

じさせ、感動を呼んだ。

 

式典は長濱政治副市長の開

式の言葉で始まった。式辞で、

下地敏彦市長は、国の平和と

家族の幸せを願い散華された

戦没者の無念に思いを馳せ、

遺族のご労苦に深い敬意と感

謝の意を示した上で、「ここに

不戦の思いを新たに、世界平

和と全市民の幸福を願い、そ

の実現に向けて全力を傾注す

ることを誓う」と述べた。

 

正午の時刻に合わせて全員

起立で1分間の黙とうを捧げ

た。同市戦没者遺族会の川満

2016年宮古島市全戦没者追悼式及び平和祈念式

戦争の悲惨さと苦難顧みる生徒ら作文朗読や合唱披露

平和への誓い新た

戦没者追悼式で設えた祭壇=6月23日、宮古島市マティダ市民劇場

俊夫会長が追悼のことばに立

ち、「第2次世界大戦より71年

の歳月が流れた。戦争の記憶

が薄れようとしている。ここ

に歴史を顧み、戦争の惨禍が

再び繰り返されないことを切

に願い、全国民と共に戦禍に

倒れた人々に対し心から追悼

の意を表し、世界の平和とわ

が国の一層の発展を願う」と

決意を新たにした。

 

続いて、生徒による平和の

作文朗読が行われ、市立池間

小中学校3年の具志堅智希君

が「いつまでも」と題して、「僕

たちはちっぽけな存在かもし

れないけど、『命どぅ宝』の精

神を未来へ伝え続けることが

できる。世界中に失っていい命

なんて一つもないはず。平和の

心をいつまでも」と力を込め

た。

 

また、県立宮古工業高校2

年の赤嶺南緒さんは「『平和』

について思うこと『平和』のた

めにできること」と題して発

表。人は体験の違いによって

「平和」という言葉の重みがき

っと違うとの考えを述べ、ま

た、自分達ができることは「今

直面している問題の本質をち

ゃんと理解することが『平和』

な世界をつくる第1歩になる」

と意見発表した。

 

同市議会の棚原芳樹議長、

県宮古事務所の久貝富一所長

が来賓あいさつを述べた後、

下地市長をはじめ遺族会長、

来賓、作文朗読をした生徒た

ちが代表で献花を捧げた。

 

続いて、下地市長が平和メ

ッセージを述べ、「多くの命が

失われた過酷な過去の体験を

忘れることなく、平和の尊さ

を後世に伝えていくため、昨

年『宮古島市平和宣言』を採

択した。この宣言に込められ

た想いを胸に刻み、愛する子

や孫のために、いつまでも笑顔

が絶えない豊かな街づくりを

目指していくことをここに約

束する」と表明した。

 

そして平和のうたごえは、

みやこ少年少女合唱団(宮国

下地敏彦市長長濱政治副市長川満俊夫会長による追悼のことば

貴子団長)の総勢約80人の子

供たちが「月桃の花」と「平

和の鐘」の2曲を表情も豊か

に熱唱、美しい平和の歌声を

元気いっぱい響かせ、拍手の嵐

を呼んだ。

 

宮國博教育長の閉式の言葉

で式が終了。その後、舞台下

の献花台で参列者の献花が行

われ、一人ひとりが用意された

白菊を1輪ずつ受け取って捧

げ、戦没霊に厚く手を合わせ

た。

 

宮古島では戦没者追悼式(慰

霊祭)が市町村合併後も旧市

町村単位で続けられてきたが、

地区の遺族会の高齢化による

参加者の減少などを理由に昨

年から一つにまとめて宮古島

市全戦没者追悼式として開催

している。現在、市遺族会会

員数は15人という。(川満)

具志堅智希君赤嶺南緒さん

棚原芳樹議長久貝富一所長

宮國博教育長

宮古の風景

№ 15

宮古の風景

蜜を集めるミツバチ

バッタ

タマスダレ

ゴールデンシャワー

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