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考え、議論
したくなる
授業に
「考え,議論する」を促す多様な教材4問題解決的な学習・体験的な学習──心情理解に加えて
5
いじめ問題・情報モラル等──現代的な課題の取り扱い
6
議論できるクラスに7
週一時間の道徳の授業。せっかくだから、有意義な時間にしたい。
子どもたちが、自分から学びたいと思い、友達と話し合い、
自分の考えを深めていくために、どうすればいいのだろう。
教科書に何ができるかを真剣に考え、具体的な手立てを示しました。
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4「考え、議論する」を促す多様な教材
児童が本気で考え、話し合うことができるよう、一つ一つの教材に、細かい配慮をしました。
1年p.18-23 ⑧「かぼちゃの つる」
6年p.32-35 ⑤「礼儀正しいふるまい」
3年p.142-145 ㉘「『わたしらしさ』をのばすために」
これまでに多くの児童が親しんできた教材を,より考えやすく,話し合いやすくなるように工夫しました。
定番教材をブラッシュアップ教材に複数の観点を取り入れたり,てびきに幾つかの観点を示したりするなどの工夫をしました。
多面的・多角的に考えるために
ちょっとくらい、
いいじゃ ないか。
なんだと、けちけちするない。
ちょっとくらい はいったって
いいじゃないか。
ヒントとなりすぎる部分を削除したり,表現を換えたりするなどして,「正解」を求めるような授業にならないよう工夫しました。文章そのものも短くし,読みの負担を減らしています。
原典
新版
教科書の中に,「正解」はありません。
ココに注目!
乱暴すぎる表現を避けるなどの配慮もしています。
例えば,礼儀について考えるとき,場所や,状況が変わると,どうなるか。
例えば,「わたしらしさ」について考えるとき,さまざまな切り口から見ると,どうなるか。
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絵本の雰囲気はそのままに,道徳の教材として学べるようにしました。
お話に入り込んで教材に登場する人物を自分に置き換えるなどして,考えを広げ,深めていきます。
具体例や場面を取り上げて
親しみやすい漫画で,内容理解を助けます。話し合いの時間を確保することにもつながります。
状況を捉えやすく絵や写真を紙面いっぱいに掲載しました。読むことを負担に感じる児童も,無理なく授業に参加できます。
ダイナミックな絵や写真
2年p.78-80 ⑮「なかよしだけど」3年p.115-117 ㉓「なおとからのしつもん」4年p.70-74 ⑬「わたしたちの校歌」5年p.82-84 ⑭「ケンタの役割」6年p.32-35 ⑤「礼儀正しいふるまい」 他
ココも見て!
1年p.32-34 ⑪「かぞくと おはなし」2年p.68-71 ⑬「クラスの大へんしん」4年p.54-60 ⑪「いのちをつなぐ岬」5年p.63-71 ⑫「宇宙から見えたもの」6年p.72-79 ⑫「命の旅」 他
ココも見て!
1年p.48-51 ⑭「とりかえっこ」2年p.22-25 ⑤「角がついた かいじゅう」3年p.17-21 ③「やめられない」4年p.163-167 ㉛「まあ,いいか」5年p.170-175 ㉛「千羽づる」 他
ココも見て!
1年p.81-85 ㉒「ひしゃくぼし」2年p.109-115 ㉔「きらきら」4年p.148-155 ㉘「花さき山」
ココも見て!
1年p.122-126 ㉛「『すき』から うまれた 『そらまめくん』」3年p.40-49 ⑦「友だち屋」
6年p.92-96 ⑭「気に入らなかった写真」 3年p.122-125 ㉕「まわりを見つめて」
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5問題解決的な学習・体験的な学習
─心情理解に加えて
児童が、自分のこととして考えられるよう工夫しました。
道徳的な価値と向き合い,問題を解決していこうとする姿勢を育みます。
役割演技の手立てを,全ての学年に位置づけました。模範解答にならないよう,具体的な発言例は示していません。
道徳的な判断力を育てる問題解決的な学習
考えを深める体験的な学習
児童が身近に感じられるような設定で,判断に迷う場面を取り上げています。あらかじめ用意された答えを教材から感じ取るのではなく,自分自身で判断し,行動につなげる力を養います。
演技をすることだけでなく,その後の話し合いを通して考えることが大切だとわかるよう,活動例を丁寧に示しました。演じて話し合うことが有効と考えられる教材には,「演じて考えよう」のページを示し,参照できるようにしました。
1年p.592年p.763年p.574年p.176年p.53
ココも見て!
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ココに注目!
ココに注目!
1年p.73-76 ⑳「ジャングルジム」
5年p.42「演じて考えよう」
5年p.85-88 ⑮「ドッジボール対決」
1年p.24-25 ⑨「どうして こう なるのかな」2年p.102-103 ㉑「こんなとき どうするかな」 p.106-108 ㉓「どうしよう」3年p.54-57 ⑨「持ってあげる? 食べてあげる?」 p.76-78 ⑬「係の仕事に取り組むときに」 p.115-117 ㉓「なおとからのしつもん」4年p.27-29 ⑤「言わなきゃ」 p.45-48 ⑨「学級会での出来事」 p.92-95 ⑰「つまらなかった」 p.111-113 ㉑「ちょっと待ってよ」
5年p.33-35 ⑥「公園のきまりを作ろう」 p.37-42 ⑦「すれちがい」 p.43-45 ⑧「どうすればいいのだろう」 p.82-84 ⑭「ケンタの役割」6年p.49-53 ⑧「この胸の痛みを」 p.92-96 ⑭「気に入らなかった写真」 p.106-110 ⑯「みんな,おかしいよ!」 p.116-119 ⑱「六年生の責任って?」他
ココも見て!
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6 いじめ問題・情報モラル等
─現代的な課題の取り扱い
「ユニット」で、じっくりと向き合えるようにしました。
「よびかけ+教材+コラム」のユニットで、内容項目から考えたこ
とを、「現代的な課題」として見つめることができます。
課題と向き合う心を養う
6年 5年 4年 3年 2年 1年
⑭気に入らなかった写真 ③あいさつって ⑰つまらなかった ③やめられない ⑤角がついた かいじゅう ㉜みんなが つかう ばしょだから 情報モラルインターネット上の権利 インターネット上のマナー インターネット上のやり取り インターネットにむちゅう 友だちが 作ったものは きまりを まもらないと
⑦泣き虫⑧この胸の痛みを
⑦すれちがい⑧どうすればいいのだろう
⑧ひとりぼっちのYちゃん⑨学級会での出来事
④たった一言⑤道夫とぼく
⑬クラスの大へんしん⑭およげないりすさん
⑮あしたは えんそく⑯やめなさいよ
いじめ問題いじめにどう向き合うか おたがいを大切にしよう いじめを見つけたら 友だちとの
かかわりについて考えよういやな気もちかも しれないよ こんな こと,して ない?
⑪海のゆりかこ―アマモの再生
⑫命の旅
⑪一ふみ十年⑫宇宙から見えたもの
⑪いのちをつなぐ岬⑫このままにしていたら
⑪生きている仲間⑫ヤゴきゅうしゅつ大作戦
環境
よりよい世界を目ざして 「地球温暖化」を知ろう ごみやしげんについて考えよう 里山を守ろう
㉖五十五年目の恩返し㉗「クメール絣」の復興を目ざして
㉖おおきに,ありがとう㉗小さな国際親善大使
㉖わたしの大切なもの㉗より遠くへ
㉖ふろしき㉗マサラップ
国際理解
国際親善―私たちにできること
オランダから和紙を求めて オリンピックにこめられた思い 世界のいしょう
㉙私には夢がある㉚エルトゥールル号―友好の始まり
⑯「同じでちがう」⑰だれもが幸せになれる社会を
㉑ちょっと待ってよ㉒思いやりのかたち
⑲百六さい,おめでとう,ひいばあちゃん
⑳みんながくらしやすい町 福祉・共生
差別のない社会を目ざす 子どもの権利条約 見えないしょうがいに気づくこと
くらしの中のユニバーサルデザイン
よびかけ教材1教材2コラム
6年p.166-167 「国際親善――私たちにできること」 6年p.161-165 ㉗「『クメール絣』の復興を目ざして」 6年p.156-160 ㉖「五十五年目の恩返し」
環境ユニットは夏休みの前に,国 際 理 解ユニットは冬 休みの前に位 置づけました。調べ 学習につなげることができます。
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児童一人一人が,いじめ問題についてしっかりと考えていけるよう,教科書の構成も工夫しました。➡内容解説資料「光村図書の道徳では,『いじめ』をこう考えました。」
いじめを許さない心を育む
低学年では「きまりを守る」などの基礎的な意識をもたせ,中・高学年ではインターネットとの付き合い方に目を向けていきます。発達段階を考慮し,情報と適切に向き合う力をつけることを第一に考えました。➡内容解説資料「光村図書の道徳では,『情報モラル』をこう考えました。」
情報と向き合う力をつける
「環境」「国際理解」「福祉・共生」といった課題を通して,共に持続可能な社会を築くという視点がもてるようにしました。➡内容解説資料「光村図書の道徳では,『現代的な課題』をこう考えました。」
SDGsの視点も意識して
1・2年は新しい学校やクラスでの生活に慣れてくる9月に,3~6年はクラス内の人間関係が形成されていく5~7月に,ユニット「いじめを許さない心」を設けました。いじめの起きないクラスづくりを目ざします。
ココに注目!
4年p.2-3 目次
5年p.22-23 「インターネット上のマナー」
6年p.80-81 「よりよい世界を目ざして」
2年p.26-27 「友だちが 作ったものは」
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7議論できるクラスに
児童が安心して話し合えるよう、さまざまな工夫をしました。
5月の終わりに,「心を通わそう」を設けました。(1年生は6月の終わり。)ソーシャルスキルトレーニングにもつながります。
お互いを大切にするクラスに
大人でも答えに困ってしまうような哲学的な問いについて,みんなで考えることの楽しさを味わうことができます。今回,新たに1年「『がっこう』って,なんだろう」,2年「じぶんらしい『たのしい』って,なんだろう」を描きおろしました。
みんなで考えよう
全学年に,自分の考えを表すときや,友達の考えを受け止めるときの言い方を,具体的に例示しました。
豊かに伝え合う
1年p.26-27「ともだちと もっと なかよく なろう」2年p.34-35「自分のことを つたえてみよう」3年p.38-39「『ぽかぽか言葉』をかけてなかよくなろう」4年p.34-35「相手のことを思いやって声をかけてみよう」5年p.36「温かい言葉いっぱいのクラスにしよう」
ココも見て!
1年p.44「じぶんの かんがえを つたえる とき」2年p.56「くらべながら話し合うとき」3年p.16「くわしくつたえ合うとき」4年p.22「気持ちを表す言葉」6年p.105「人物の性格や人がらを表す言葉」
ココも見て!
2年p.92-93「じぶんらしい『たのしい』って,なんだろう」3年p.98-99「『うそ』って,なんだろう」4年p.102-103「『友だち』って,なんだろう」5年p.108-109「生きる『しあわせ』って,なんだろう」
ココも見て!
6年p.120-121「『自分』って,なんだろう」
1年p.66-67「『がっこう』って,なんだろう」 6年p.40-41「相手の気持ちを考えて,言葉をかけよう」
5年p.89「自分の考えを深めるとき」
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