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2015 9 10 News FROM ベトナム事務所 JICA JICA JICA JICA のベトナムへの農業支援 のベトナムへの農業支援 のベトナムへの農業支援 のベトナムへの農業支援

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2015 年年年年 9 月月月月号号号号、、、、10 月号月号月号月号

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JICAJICAJICAJICA のベトナムへの農業支援のベトナムへの農業支援のベトナムへの農業支援のベトナムへの農業支援

JICA はベトナムへの日本の ODA が開始されて以来、ベトナム国民の貧困削減、格差是正のため、一貫して農業分野への支援を行っています。 ベトナムの農業は、ベトナムの就労人口の大半(2015年現在は 50%弱)が従事する産業であり、GDP に占める割合も 20%程度となっています。ベトナム国民全体の生計向上、格差是正を図る上で、農業振興は重要な政策です。ベトナム政府は、1990 年代後半から 2000 年代中盤にかけて、農産物の生産性向上を主要な課題とし、灌漑施設整備、生産性向上のための農業技術普及を行ってきました。その後、ベトナム経済が発展する中で、農産物の安全性の確保、高付加価値化、コメから他作物への転換等が求められてきており、2015 年現在では、生産から加工、流通、消費に至るフードバリューチェーンの構築が主要課題となり、JICA としても、これら課題に対応した各種支援を行っています。 ベトナム農業発展に向けた日越農業協力対話 日越関係をみると、最近は特に農業分野の協力関係が深化しています。具体的には、2014 年より日越農業協力対話が開始され、日越両サイドによるベトナム農業の現状把握、課題の抽出・分析、各課題への具体的な対応策の検討を踏まえ、2015 年 8 月 12 日に開催された日越農業協力対話ハイレベル会合において「日越農業協力中期ビジョン」が承認されました。今後は、ベトナムにおけるフードバリューチェーンの構築を図るため、このビジョンに基づき、ラムドン省、ゲアン省、ハノイ市・ホーチミン市等大都市近郊をモデル地域として、経済協力や民間投資の促進等を行うこととしています。

特にラムドン省は、既にベトナム有数の野菜・花き等の生産地となっていますが、国内・海外市場ニーズに適合した農業生産・加工等に課題を有しています。JICA としても、同省を先進国等への輸出を見越した農産物の高品質化の拠点と位置付け、2014 年 9 月より日本の農業関連企業等が有する農業技術の適用を含めた対策の検討につき調査を行っており、今後は、本調査に基づく各種対策を、日系企業の参画や ODA との連携を図りつつ、速やかに行う予定です。 また、ベトナム最大の面積を誇るゲアン省は、沿岸地域から山岳地域まで、「ベトナムの縮図」とも称される多様な自然環境を有しており、人口も全国 4 位となっています。同省は、ハノイ市等大消費地に近く、港や鉄道、道路等の交通インフラも整備されており、農業生産と消費のポテンシャルは高いと考えられています。しかしながら、農業への依存度が他の地域と比較して高い中で貧困率が全国平均の2倍近くなっており、経験のみに基づく生産性の低い農業を行っている農家が多く、農業生産性の向上が急務となっています。この課題に対応すべく、JICA としても、基幹水路の補修(有償事業)を進めているほか、複数の既往技術協力の成果導入を図っています。また、今月(2015年 10 月)からは、ゲアン省におけるフードバリューチェーン構築を目指して、生産、流通、消費の各段階を契約ベースで繋ぎ、消費者(市場)ニーズに応じた農作物の生産・運搬を図る新規事業を開始しています。 このほか、大都市近郊において生産性・付加価値向上を図るため、現在、ハノイ市を含む北部 13 省を対象とした(技術協力)「北部地域における安全作物の信頼性向上プロジェクト」を形成中です。今後この事業により、大都市近郊における安全作物の産地形成及び販路確保を目指すこととしています。 以上のように、フードバリューチェーン構築を目指して JICA として様々な事業を行っていますが、この取組を成功させるためには、政府間の協力(ODA 等)だけではなく、民間企業の力が必要です。日本企業、ベトナム企業を問わず、ベトナム農業に関心のある企業の方々とともにベトナムの農業を発展させていきたいと思っておりますので、ご関心のある方は、ぜひ JICAベトナム事務所まで御連絡下さい。

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今月今月今月今月のトピックスのトピックスのトピックスのトピックス

北岡伸一理事長就任北岡伸一理事長就任北岡伸一理事長就任北岡伸一理事長就任 3年半の任期を終え、田中明彦前理事長が離任し、10月 1 日、後任に国際大学の北岡伸一学長が就任しました。北岡理事長は、就任の挨拶で「2015 年は JICA にとって重要な年。日本政府の開発協力大綱が定まり、国連総会では新たな開発目標として「持続可能な開発目標(SDGs)」が合意された。来年 5月には 伊勢志摩サミットが開かれ、2016 年内にはアフリカ開発会議(TICAD)が、初めてアフリカで開かれる。国際協調

主義にもとづく積極的平和主義の真価が問われる年であり、JICA は援助の質をさらに高め、戦略性をさらに強化しなければならない。それには (1)「質の高い成長」と格差是正、 (2)普遍的価値の共有と平和構築の推進、 (3)地球規模課題・援助潮流への取組の強化、 (4)戦略的パートナーシップの拡大・深化、 (5)途上国における女性の活躍と社会進出支援などに、重点的に取り組むことが必要」と述べました。就任の挨拶全文は以下の URL からご覧いただけます。 http://www.jica.go.jp/about/president/index.html

ホーチミン国家政治学院にて、上級政治理論研修ホーチミン国家政治学院にて、上級政治理論研修ホーチミン国家政治学院にて、上級政治理論研修ホーチミン国家政治学院にて、上級政治理論研修

受講生を対象に“ジャパンクラス”開始受講生を対象に“ジャパンクラス”開始受講生を対象に“ジャパンクラス”開始受講生を対象に“ジャパンクラス”開始 ベトナム政府と党に直属し、中央・地方全国の課長級以上の幹部・公務員研修を一元的に担う幹部・公務員研修専門機関であるホーチミン国家政治学院(以下「HCMA」。ホーチミン故主席より命名、ハノイ市)があります。

JICA ではガバナンス分野の協力の枠組みで、2013 年より 2016 年 5 月までの予定で、HCMA における研修実施手法改善、研修プログラム内容改善の協力を実施しています。HCMA では様々なレベルの行政官を対象に、内容も期間も異なった多くの研修の実施や学位が提供されていますが、その一つに各省庁・地方省の局長候補/課長級を対象9か月間に亘る上級政治理論研修(通称「Lop A」)があります。

本研修に対し、JICA では Lop A の固定した時間を確保し、9月 17日より 2016 年 3 月末まで、日本大使館、JETRO、民間企業、JICA 関係者を講師とし、計 26 回にあたり「ジャパンクラス」の実施を開始しました。ベトナムの現状・課題を熟知し、様々な取り組みをされている当地の多くの日本人の方による「協力・事業概要、背景にあるベトナムの課題、解決案」等についての発表、意見交換は、将来の政策立案者となる Lop A参加者にとって有益であるだけでなく、JICA の取り組みについても多くの方にご理解いただけるもの思います。 本件にご関心のある方、参画ご希望の方は、JICA ベトナム事務所までご連絡ください。

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今今今今月月月月のトピのトピのトピのトピックスックスックスックス

9 月 4 日、JICA ベトナム事務所がグッドウィルサポーターを委嘱する、女優のランフォンさんが(技術協力)「人身取引対策ホットラインにかかる体制整備プロジェクト」のアンザン省プロジェクトサイトを訪問しました。ランフォンさんは日越外交関係樹立 40 周年を記念し製作された東遊運動の中心人物「ファン・ボイ・チャウ」と「浅羽佐喜太郎」の友情を描いた番組「Partner」で主演女優を務めたことでも知られています。 アンザン省のプロジェクトサイトでは、地域の人向けの人身取引知識向上のための啓発活動に参加したり、被害者とも面談されるなど積極的に視察を行いました。 ランフォンさんは、視察後「実際にプロジェクトサイトを訪れ、現場の方々と話すことができ貴重な体験ができました。国境近くの人々の生活は厳しく、人身取引が起こりうる状況もよく理解できました」との感

想を述べられました。 JICA ベトナム事務所グッドウィルサポーター制度は、JICA のベトナムにおける活動を広くベトナム国民に知らしめるため、広報・啓発の一環として 2015 年 6月 1日から実施しています。 JICA グッドウィルサポーターランフォンさん(中央)

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アンザン省アンザン省アンザン省アンザン省プロジェクトサイトを訪問プロジェクトサイトを訪問プロジェクトサイトを訪問プロジェクトサイトを訪問

バクザン省日系企業支援のための合同会議開催バクザン省日系企業支援のための合同会議開催バクザン省日系企業支援のための合同会議開催バクザン省日系企業支援のための合同会議開催 9 月 9 日、北部バクザン省人民委員会は日系企業の支援を目的とした日系企業との合同会議を開催しました。 この会議にはバクザン省側からグエン・ヴァン・リン人民委員会委員長をはじめ計画投資局、工業団地委員会、外務局、投資促進局の代表ならびに業界・地区の代表者合計 50 名が参加、日本側からはバクザン省進出日系企業、日本大使館、JICA、日本商工会の代表者および企業合計 40名が参加しました。 本会議の冒頭でグエン・ヴァン・リン委員長は、日本企業がバクザン省の経済・社会発展に積極的な役割を果たしていることを強調されました。 本会議では、JICA シニアボランティア、玉田幹雄氏から工業団地の環境問題として、日系企業が直面する五つの重点課題の報告があり、改善要求が出されました。 これに対し、停電問題についてはバクザン電力会社グエン・バ・ソン社長から、給水問題については水道公社フォン・スアン・コン社長から、電気通信問題についてはVIETTEL 代表者から、道路整備・各種手続きについては工業団地管理委員会グエン・アイン・クエン委員長からそれぞれ改善策が提示された他、本会議の結びでグエン・ヴァン・リン委員長は「日系企業から出された改善要求については、バクザン省内で解決できることはすべて速やかに取り組み、可能な限り最高の投資環境を作る」と述べられました。

本会議では、長年のバクザン省経済発展への功績をたたえ、日系企業への表彰が行われ、「日本からの投資促進・支援」を目的としたジャパンデスクの設立が発表されました。

日系企業表彰式。ニチリン社、横井モールド社 ジャパンデスクはライ・タン・ソン人民委員会副委員長をリーダーとして、計画投資局次長、工業団地管理委員会次長など 6 名体制で発足し、JICAシニアボランティア玉田氏が配属されました。

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9 月 30 日、平成 27 年度 2 次隊の 6 名、短期ボランティア 1名が赴任しました。5 日間の事務所での赴任時オリエンテーションの後、約 5 週間の現地語学訓練に入りました。職種・任地とも様々ですが、11 月の初旬にはそれぞれ任地で活動を開始します。7 名の職種、活動先は以下の通りです。 化学・応用化学/ハノイ市 観光/ティエンザン省 空手道/ハノイ市 音楽/ハノイ市 品質管理・生産性向上/ホーチミン市 番組制作/ハノイ市 9 月 24・25 日の 2 日間、赴任後 1 年目にあたる26 年度 2 次隊 18 名の中間報告会、および帰国を間近に控えた 25 年度 2 次隊 2 名帰国報告会が行われました。中間報告会では任期の折り返し地点にいたるまでの活動の振り返り、今後の 1 年の計画について各自、発表を行いました。 また、自身のボランティア活動を総括する帰国報告会では、周囲の人々に与えたインパクトや活動から得られたものについて発表されました。聴講者として参加した専門家や事務所員、ボランティアからコメントや質疑応答があり、活動における課題や解決に向けた地道な努力など、普段は見えにくい部分を共有することが出来ました。

ボランティアの着任と帰任ボランティアの着任と帰任ボランティアの着任と帰任ボランティアの着任と帰任

ボランティア活動中間・ボランティア活動中間・ボランティア活動中間・ボランティア活動中間・

帰国報告会帰国報告会帰国報告会帰国報告会