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27 田川市公営企業会計決算審査意見書 田川市水道事業会計 田川市病院事業会計

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平 成 27 年 度

田 川 市 公 営 企 業 会 計 決 算 審 査 意 見 書

田 川 市 水 道 事 業 会 計

田 川 市 病 院 事 業 会 計

田 川 市 監 査 委 員

田 監 第 5 1 号

平成 28年 9 月 5 日

田川市長 二 場 公 人 殿

田川市監査委員 丸 谷 芳 昭

田川市監査委員 陸 田 孝 則

平成 27年度田川市公営企業会計決算審査意見書の提出について

地方公営企業法第 30条第 2項の規定により審査に付された、平成 27年度田川市水道事業会計及び田

川市病院事業会計の決算について審査したので、その意見を提出します。

目 次

第1 審 査 の 対 象 ······································· 1

第2 審 査 の 期 間 ······································· 1

第3 審 査 の 方 法 ······································· 1

第4 審 査 の 結 果 ······································ 1

<田川市水道事業会計>

1 業 務 の 概 要 ·········································· 2

2 予 算 の 執 行 状 況 ·········································· 4

3 経 営 成 績 ·········································· 8

4 財 政 状 態 ········································ 15

5 む す び ········································ 22

決 算 審 査 資 料 (別 表 ) ································· 24

<田川市病院事業会計>

1 業 務 の 概 要 ········································ 29

2 予 算 の 執 行 状 況 ········································ 37

3 経 営 成 績 ········································ 40

4 財 政 状 態 ········································ 46

5 む す び ········································ 55

決 算 審 査 資 料 (別 表 ) ······································· 57

-1-

平成 27 年度 田川市公営企業会計決算審査意見書

第1 審査の対象

平成 27 年度 田川市水道事業会計決算

平成 27 年度 田川市病院事業会計決算

第2 審査の期間

平成 28 年 4 月 18 日から平成 28 年 8 月 8 日まで

第3 審査の方法

審査に付された両事業会計の決算報告書及び決算附属書類が、地方公営企業関係法

令に準拠して作成されているか、決算諸表の計数は正確であるか、また経営成績及び

財政状態は適正に表示されているか、会計処理が関係法令にしたがって正しく行なわ

れているかについて、関係書類及び諸帳票簿により、照合点検を行なうとともに、関

係職員の説明を聴取し審査を行なった。

第4 審査の結果

決算報告書、損益計算書及び貸借対照表、その他決算附属書類はいずれも関係法令

に準拠して作成され、その計数は平成 27 年度の経営成績及び同年度末日における財

政状態を適正に表示していると認めた。

以下、審査の概要は次のとおりで、末尾に審査資料を添付している。

(注)1 文中に用いる金額は原則として万円単位とし、表示単位未満は切捨てとした。

2 各表中の金額は原則として千円単位とし、表示単位未満は四捨五入とした。し

たがって、差引・合計・増減率が一致しない場合がある。

3 本書中の各比率は、小数第二位を四捨五入とした。

4 「0」及び「0.0」は、該当数値はあるが表示単位未満のものである。「-」は、該当

数値のないものである。

5 本書中の全国平均、類似団体及び類似病院の数値は、地方公営企業経営研究会

編『平成 26 年度地方公営企業年鑑』による。

水道 類似団体 給水人口 30,000 人以上 50,000 人未満

病院 類似病院 病床数 300 床以上 400 床未満(黒字病院)

6 損益計算書及び貸借対照表の計数は、税抜き経理によるため、消費税及び地方

消費税を含まない。

田川市水道事業会計

- - 2

田川市水道事業会計

1 業 務 の 概 要

本年度末の給水人口は48,664人で、前年度に比べ480人(△1.0%)の減となり、総人

口の減少に伴い減少傾向が続いているが、給水戸数は前年度並みとなっている。普及率

は98.7%で、前年度に比べ0.1ポイント(0.1%)の減となっている。これは、類似団体

平均の88.1%と比較して高い率となっている。

また、配水量が 7,160,637 ㎥で前年度に比べ 40,093 ㎥(0.6%)の増、有収水量が

5,432,738 ㎥と前年度に比べ 3,745 ㎥(△0.1%)の減となった結果、有収率は 75.9%と

前年度に比べ、0.5 ポイント減少している。これは、類似団体平均の 85.2%と比較して

低い率となっている。有収水量の減は、給水人口の減や老朽水道管からの漏水、記録的

な大寒波によって凍結破損した水道管の漏水によるものである。

事業面では主に、市内一円の導送配水管の改良工事や、浄水場の施設改良工事、遊休

施設の解体除却等が行なわれている。また、6か年計画で実施している耐震診断業務は

黄金ケ丘配水池について実施している。

業 務 実 績 表

区 分 27 年度 対前年度

26 年度 25 年度 増減 増減率

行政区域内人口 (人) 49,320 -429 -0.9 49,749 49,958

計 画 給 水 人 口 (人) 57,700 - - 57,700 57,700

現 在 給 水 人 口 (人) 48,664 -480 -1.0 49,144 49,243

普 及 率 (%) 98.7 -0.1 -0.1 98.8 98.6

給 水 戸 数 (戸) 24,091 1 0.0 24,090 24,021

配 水 量 (㎥) 7,160,637 40,093 0.6 7,120,544 7,037,410

有 収 水 量 (㎥) 5,432,738 -3,745 -0.1 5,436,483 5,545,290

無 収 水 量 (㎥) 1,727,899 43,838 2.6 1,684,061 1,492,120

有 収 率 (%) 75.9 -0.4 -0.5 76.3 78.8

有収水量

1 日 平 均 (㎥) 14,884 -10 -0.1 14,894 15,193

1 人 1 日 (ℓ ) 305.9 2.8 0.9 303.1 308.5

1 世 帯 1 月 (㎥) 18.8 - - 18.8 19.2

配 水 管 延 長 (㎞) 405.64 -1.7 -0.4 407.34 407.11

職 員 数 (人) 17 -1 -5.6 18 16

(注) 普及率=現在給水人口/行政区域内人口

有収率=有収水量/配水量

- - 3

(年度)

(年度)

(万㎥)

配水量・有収水量・有収率の推移

(人) (%)

(%)

- - 4

2 予算の執行状況

(1) 収益的収入及び支出(別表1「第3条に定められた予算・決算対照表」)

収益的収入(水道事業収益)の決算額は11億8,210万円で、予算現額11億7,609万円

に対する執行率は100.5%となった。

収益的支出(水道事業費用)の決算額は9億7,922万円で、予算現額10億319万円に対

する執行率は97.6%となった。

予算第3条に定められた予算・決算対照表

(単位:千円、%)

区 分

27 年度 増減額

B-A

執行率

B/A

26 年度

決算額

C

増減額

B-C 予算額

A

決算額

B

水道事業収益 D 1,176,098 1,182,103 6,005 100.5 1,183,952 -1,849

営 業 収 益 1,082,512 1,088,640 6,128 100.6 1,077,867 10,773

営 業 外 収 益 93,586 93,463 -123 100.0 106,085 -12,622

区 分

27 年度 不用額

A-B

執行率

B/A

26 年度

決算額

C

増減額

B-C 予算額

A

決算額

B

水道事業費用 E 1,003,198 979,226 23,972 97.6 1,055,907 -76,681

営 業 費 用 937,515 913,585 23,930 97.4 964,961 -51,376

営 業 外 費 用 65,683 65,641 42 100.0 58,393 7,248

特 別 損 失 - - - - 32,553 皆減

予 備 費 - - - - - -

差 引 D-E 172,900 202,877

(消費税及び地方消費税を含む)

- - 5

(2) 資本的収入及び支出(別表2「予算第4条に定められた予算・決算対照表」)

資本的収入の決算額は2億969万円で、予算現額2億695万円に対する執行率は101.3%

となった。

資本的支出の決算額は4億1,228万円で、予算現額5億2,003万円に対する執行率は

79.3%となった。

その結果、収入支出差引後の不足額2億258万円は、直接現金の支出を伴わないメー

ター新設費の31万円を除いた2億227万円が損益勘定留保資金等で補てんされている。

予算第4条に定められた予算・決算対照表

(単位:千円、%)

区 分

27 年度 増減額

B-A

執行率

B/A

26 年度

決算額

C

増減額

B-C 予算額

A

決算額

B

資 本 的 収 入 D 206,953 209,696 2,743 101.3 127,524 82,172

企 業 債 80,000 80,000 - 100.0 80,000 -

負 担 金 - - - - 14,238 皆減

加 入 金 13,057 16,848 3,791 129.0 20,531 -3,683

補 助 金 14,126 13,078 -1,048 92.6 12,755 323

有価証券売却代金 99,770 99,770 - 100.0 - 皆増

区 分

27 年度 不用額

A-B

執行率

B/A

26 年度

決算額

C

増減額

B-C 予算額

A

決算額

B

資 本 的 支 出 E 520,037 412,280 107,757 79.3 530,868 -118,588

建 設 改 良 費 287,040 280,284 6,756 97.6 302,303 -22,019

企 業 債 償 還 金 116,497 116,496 1 100.0 112,004 4,492

投 資 115,500 15,500 100,000 13.4 116,561 -101,061

予 備 費 1,000 - 1,000 - - -

差 引 D-E -313,084 -202,584

(消費税及び地方消費税を含む)

- - 6

(3) そ の 他

地方公営企業法施行令第17条第1項に規定する予算のうち、企業債等の執行状況は次

のとおりである。いずれも適正に処理されていることが認められた。

ア 企 業 債(予算第5条)

(単位:千円)

起債の目的 借入限度額 利 率 借入額 借入利率

上水道事業債 80,000 4.0%以内 80,000 0.3%

企 業 債 の 状 況 (単位:千円、%)

区 分 27 年度 対前年度

26 年度 25 年度 増減額 増減率

前年度未残高 A 1,675,489 -32,004 -1.9 1,707,493 1,733,534

本年度借入額 B 80,000 - - 80,000 80,000

本年度償還額 151,440 1,911 1.3 149,529 145,870

内 訳 元 金 C 116,496 4,492 4.0 112,004 106,041

利 息 34,944 -2,581 -6.9 37,525 39,829

本年度未残高 A+B-C 1,638,993 -36,496 -2.2 1,675,489 1,707,493

- - 7

イ 議会の議決を経なければ流用することができない経費(予算第6条)

(ア)職員給与費

予 算 額 191,321,000 円

決 算 額 187,295,076 円

(イ)交 際 費

予 算 額 150,000 円

決 算 額 67,634 円

ウ たな卸資産購入限度額(予算第7条)

購入限度額 7,000,000 円

購 入 額 5,229,629 円(消費税及び地方消費税387,379円を含む)

貯 蔵 品 受 払 状 況 (単位:円)

区 分 期首残高 購入額 蔵入額 払出額 資産減耗費 期末残高

材 料 9,559,808 190,150 0 184,200 0 9,565,758

量水器 2,590,920 4,652,100 1,193,200 5,487,920 15,550 2,932,750

計 12,150,728 4,842,250 1,193,200 5,672,120 15,550 12,498,508

(消費税及び地方消費税を除く)

- - 8

3 経営成績(別表3「比較損益計算書」)

本年度の経営成績は、水道事業収益11億173万円に対し、水道事業費用9億1,758万円で

前年度に続き本年度も1億8,414万円の黒字決算となった。

なお、主たる営業活動の結果を示す営業損益では、営業収益が前年度に比べ112万円の

増、営業費用が5,306万円の減となり、その結果、前年度に比べ5,418万円の増となって

いる。

事業費用が減となった主な要因は、職員給与費、固定資産除却費及び特別損失の減で

ある。

別表3 「損 益 比 較 表」 (単位:千円、%)

区 分 27 年度 対前年度

26 年度 25 年度 増減額 増減率

水 道 事 業 収 益 D 1,101,739 -11,493 -1.0 1,113,232 1,156,407

営 業 収 益 E 1,008,248 1,122 0.1 1,007,126 1,025,675

営 業 外 収 益 F 93,490 -12,616 -11.9 106,106 130,731

水 道 事 業 費 用 G 917,589 -87,506 -8.7 1,005,095 1,028,430

営 業 費 用 H 880,809 -53,067 -5.7 933,876 860,951

営 業 外 費 用 I 36,780 -1,886 -4.9 38,666 167,480

特 別 損 失 J - -32,553 皆減 32,553 -

純 利 益 D-G 184,149 76,012 70.3 108,137 127,976

経常利益 (E+F)-(H+I) 184,149 43,459 30.9 140,690 127,976

営 業 損 益 E-H 127,439 54,189 74.0 73,250 164,725

(消費税及び地方消費税を除く)

企業の営業活動を示す営業収支比率、企業の経営状態を示す経常収支比率、純利益が

あることを示す総収支比率共に前年度より良化しており、各収支比率は前年度に引続き

収支均衡点の100%を上回っている。

収 支 比 率 推 移 表

(単位:%)

区 分 25年度 26 年度 27 年度 前年度比較 類似団

体平均

営業収支

比 率 営 業 収 益 ×100 119.1 107.8 114.5 6.7 98.4 営 業 費 用

経常収支

比 率 営業収益+営業外収益 ×100 112.4 114.5 120.1 5.6 109.0 営業費用+営業外費用

総 収 支

比 率 総 収 益 ×100 112.4 110.8 120.1 9.3 105.9 総 費 用

(消費税及び地方消費税を除く)

- - 9

(1) 収益の状況

水道事業収益の91.5%を占める営業収益は10億824万円で、前年度に比べ112万円

(0.1%)の増となっている。

営業外収益9,349万円は、前年度に比べ1,261万円(△11.9%)の減となっている。

これは長期前受金戻入で1,350万円減となったことによる。長期前受金戻入は、償却資

産の取得等に交付される補助金等を負債(繰延収益)に計上し、減価償却見合い分を

収益化したもので、現金収入を伴わない収益である。

収 益 比 較 表

(消費税及び地方消費税を除く)

区 分 27年度 対前年度

26年度 25年度 増減額 増減率

水 道 事 業 収 益 1,101,739 -11,493 -1.0 1,113,232 1,156,407

営 業 収 益 1,008,248 1,122 0.1 1,007,126 1,025,675

給 水 収 益 1,004,897 1,771 0.2 1,003,126 1,022,327

その他の営業収益 3,351 -649 -16.2 4,000 3,348

営 業 外 収 益 93,490 -12,616 -11.9 106,106 130,731

受 取 利 息 1,391 158 12.8 1,233 1,010

他 会 計 負 担 金 1,580 420 36.2 1,160 972

受 託 工 事 収 益 - -151 皆減 151 125,904

長期前受金戻入 88,705 -13,501 -13.2 102,206 -

雑 収 益 1,814 458 33.8 1,356 2,845

【平成27年度水道事業収益に占める各収益の割合】

(単位:千円、%)

- - 10

有収水量1㎥当りの供給単価は、前年度より0.45円高い184.97円、給水原価は、前

年度より15.98円低い168.90円となった。給水原価が減となった主な要因は、職員給与

費、固定資産除却費の減及び特別損失の皆減である。その結果、供給単価と給水原価

の差において本年度は1㎥当たり16.07円の利益となっている。

供給単価・給水原価推移表

(単位:円)

区 分 25年度 26年度

A 27年度

B 前年度 比較B-A

類似団体平均

全国 平均

供給単価 給 水 収 益

C 184.36 184.52 184.97 0.45 171.42 171.79 有 収 水 量

給水原価 総 費 用 - 受 託 工 事 費

D 162.76 184.88 168.90 -15.98 173.03 164.35 有 収 水 量

差 引 C-D 21.60 -0.36 16.07 16.43 -1.61 7.44

(消費税及び地方消費税を除く)

供給単価及び給水原価の推移 (円)

(年度)

- - 11

水道事業収益の収入状況は、調定額11億8,197万円に対して収入額11億6,190万円(収

入率98.3%)で、収入率は前年度に比べ0.1ポイント増となっている。

給水収益の収入状況は、調定額10億8,528万円に対して収入額10億6,535万円(収入率

98.2%)で、収入率は前年度に比べ0.2ポイント増となっている。

収入率、未収金は横這いの状況である。

収 益 収 入 状 況 表

(単位:千円、%)

区 分 調定額 収入額 未収額 収入率

25年度 26年度 27年度

水 道 事 業 収 益 1,181,973 1,161,906 20,067 98.3 98.2 98.3

営 業 収 益 1,088,510 1,068,443 20,067 98.1 98.0 98.2

給 水 収 益 1,085,289 1,065,353 19,936 98.1 98.0 98.2

その他の営業収益 3,221 3,091 130 93.1 96.2 96.0

営 業 外 収 益 93,463 93,463 - 99.9 100.0 100.0

(消費税及び地方消費税を含む)

給水収益の収入方法別収入状況表

(単位:千円、%)

区 分 調定額 収入額 未収額 収入額

構成比

収入率

25年度 26年度 27年度

口 座 振 替 869,462 865,721 3,741 81.3 99.5 99.5 99.6

そ の 他 215,828 199,632 16,196 18.7 92.5 92.0 92.5

計 1,085,289 1,065,353 19,936 100.0 98.1 98.0 98.2

(消費税及び地方消費税を含む)

※「その他」は、市で直接収入するものと郵便局及びコンビニ....

での納付書納付を含む。

未 収 金 の 推 移 表

(単位:千円)

区 分 27年度 対前年度

26年度 25年度 増減 増減率

未 収 金 合 計 20,067 -1,581 -7.3 21,648 20,287

給 水 未 収 金 19,937 -1,554 -7.2 21,491 19,944

その他未収金 130 -23 -15.0 153 232

営業外未収金 - -5 皆減 5 111

(消費税及び地方消費税を含む)

- - 12

(2) 費用の状況

水道事業費用の96.0%を占める営業費用は8億8,080万円で、前年度に比べ5,306万円

減となった。これは主に職員給与費における退職給与金及び固定資産除却費が減とな

ったことによるものである。

費 用 比 較 表

(単位:千円、%)

区 分 27年度 対前年度

26年度 25年度 増減額 増減率

水 道 事 業 費 用 917,589 -87,505 -8.7 1,005,095 1,028,430

営 業 費 用 880,809 -53,067 -5.7 933,876 860,951

職 員 給 与 費 172,597 -22,180 -11.4 194,777 168,678

委 託 料 39,051 7,256 22.8 31,794 31,997

修 繕 費 52,208 -831 -1.6 53,039 58,572

動 力 費 44,656 -2,454 -5.2 47,110 46,777

薬 品 費 9,277 70 0.8 9,207 9,977

減 価 償 却 費 292,989 6,071 2.1 286,917 242,240

受 水 費 228,384 624 0.3 227,760 227,760

貸 倒 引 当 金繰 入 額 959 -146 -13.2 1,105 -

そ の 他 40,690 -41,478 -50.5 82,167 74,950

営 業 外 費 用 36,780 -1,886 -4.9 38,666 167,480

支 払 利 息 34,944 -2,581 -6.9 37,525 39,829

受 託 工 事 費 - - - - 125,904

雑 支 出 1,836 1,294 238.4 543 1,148

繰 延 勘 定 償 却 - -599 皆減 599 599

特 別 損 失 - -32,553 皆減 32,553 -

過 年 度 損 益修 正 損 - -32,553 皆減 32,553 -

(消費税及び地方消費税を除く)

- - 13

営業費用の19.6%を占める職員給与費各比率は、次表のとおりである。

職員給与費に対する各比率は、前年度と比較して減となっている。これは、算定式の

分子となる職員給与費の減が要因である。

職 員 給 与 費 等 の 推 移

(単位:千円、%)

区 分 27年度 対前年度

26年度 25年度 増減 増減率

職 員 給 与 等 187,295 -22,930 -10.9 210,225 184,209

給 料 ・ 手 当 等 114,075 -6,771 -5.6 120,846 115,867

賞 与 引 当 金 繰 入 10,292 -303 -2.9 10,595 -

賃 金 ・ 報 酬 33,331 4,936 17.4 28,395 31,731

退 職 給 付 費 1,552 -19,284 -92.6 20,836 8,372

法 定 福 利 費 28,045 -1,508 -5.1 29,553 28,239

常 勤 職 員 数 の 推 移

(単位:人、%)

区 分 27年度

対前年度 26年度 25年度

増減 増減率

年 度 末 職 員 17 -1 -5.6 18 16

事 務 職 8 - - 8 8

技 術 職 9 -1 -10.0 10 8

年 度 内 退 職 者 - - 皆減 1(1) 1

注1 職員数は水道事業に係る全職員数である。(定数外職員についても同じ。)

注2 年度内退職者数のうち、( )は退職手当の支給対象者である。

【平成 27 年度水道事業費用に占める各費用の割合】

- - 14

定 数 外 職 員 数 の 推 移

(単位:人、%)

区 分 27年度

対前年度 26年度 25年度

増減 増減率

年 度 末 職 員 24 1 4.3 23 24

事 務 職 6 - - 6 5

技 術 職 18 1 5.9 17 19

退職給付費(退職給付引当金)の前年度比較

(単位:千円、%)

職 員 給 与 費 各 比 率 推 移 表

区 分 単位 25年度 26年度

A 27年度

B 前年度 比較B-A

職員給与費対 経常費用比率

職 員 給 与 費

×100 % 18.7 20.0 18.8 -1.2 経常費用 -受託工事費

職員給与費対 給水収益比率

職 員 給 与 費

×100 % 16.5 19.4 17.2 -2.2 給 水 収 益

有収水量1m 3 当 た り の 職 員 給 与 費

職 員 給 与 費

円/m3 30.4 35.8 31.8 -4.0 有 収 水 量

(消費税及び地方消費税を除く)

(3) 業務分析

職員1人当たりの状況をみると、前年度に比べ給水人口で 173 人(5.6%)、有収水量

で 22,402 ㎥(6.6%)、営業収益で 4,271 千円(6.8%)増加している。

項 目 27 年度 対前年度

26 年度 増減額 増減率

退 職 給 与 費 1,552 -19,284 -92.6 20,836

(内)引当金繰入額 1,552 1,552 皆増 -

引 当 金 取 崩 額 - -1,872 皆減 1,872

退 職 手 当 支 給 額 - -22,708 皆減 22,708

退 職 給 付 引 当 金 残 高 65,695 1,552 2.4 64,143

- - 15

職員1人当たりの業務分析

(単位:人、㎥、千円、%)

区 分 27 年度 対前年度

26 年度 25 年度 類似団体

平均 全国平均

増減 増減率

職員1人

当たり

給水人口

3,244 173 5.6 3,071 3,517 3,531 3,356

職員1人

当たり

有収水量

362,182 22,402 6.6 339,780 396,092 379,755 359,808

職員1人

当たり

営業収益

67,216 4,271 6.8 62,945 73,262 67,051 67,982

4 財政状態(別表4「比較貸借対照表」)

本年度の財政状態は別表4「比較貸借対照表」のとおり、決算時点の資産合計と負債

及び資本の合計はそれぞれ 99 億 281 万円で、前年度に比べ 9,982 万円(1.0%)増とな

っている。

(1)資 産

資産の増加は固定資産で 1 億 1,703 万円(△1.3%)の減となったが、流動資産で

2 億 1,685 万円(40.9%)の増となったためである。

主な要因は、当年度純利益の増によるものである。

資 産 比 較 表

(単位:千円、%)

区 分 27年度 対前年度

26年度 25年度 増減額 増減率

資 産 合 計 9,902,814 99,824 1.0 9,802,990 11,145,971

固 定 資 産 9,155,477 -117,034 -1.3 9,272,511 10,546,276

有 形 固 定 資 産 8,460,354 -32,764 -0.4 8,493,118 9,883,445

無 形 固 定 資 産 345 - - 345 345

投 資 694,777 -84,270 -10.8 779,047 662,486

流 動 資 産 747,338 216,859 40.9 530,479 599,097

現 金 預 金 714,157 224,738 45.9 489,419 522,459

未 収 金 22,430 -8,040 -26.4 30,470 44,856

貸 倒 引 当 金 -1,847 -186 11.2 -1,661 -

貯 蔵 品 12,499 348 2.9 12,151 31,682

その他流動資産 100 - - 100 100

繰 延 勘 定 - - - - 599

開 発 費 - - - - 599

(消費税及び地方消費税を除く)

- - 16

本年度の給水収益収入状況は、収入率 98.0%となっており、前年度に比べ 0.2 ポイ

ント増加している。現年度未収金は 1,993 万円となっているが、この主なものは 3 月

請求分の水道使用料である。

過年度分の収入状況は、調定額 2,371 万円に対して、収入額 2,092 万円、不納欠損

額は 77 万円、未収額 201 万円となっており、本年度の不納欠損額は前年度に比べ 13

万円の増となっている。

給 水 収 益 収 入 状 況 表

(単位:千円、%)

区 分 調定額 収入額 不 納

欠損額 未収額

27年度

収入率

26年度

収入率

25年度

収入率

現年度 1,085,289 1,065,353 - 19,936 98.2 98.0 98.1

過年度 23,711 20,921 772 2,018 88.2 87.0 87.0

計 1,109,000 1,086,274 772 21,954 98.0 97.8 97.9

(消費税及び地方消費税を含む)

不 納 欠 損 額 の 推 移

(単位:千円、%)

区 分 27 年度

不納欠損額

対前年度 26 年度

不納欠損額

25 年度

不納欠損額 増減額 増減率

現年度 - - - - -

過年度 772 133 20.8 639 413

計 772 133 20.8 639 413

- - 17

(2)負債及び資本

ア 負債

負債合計は前年度に比べ 9,992 万円(△2.4%)減の 40 億 1,431 万円となってい

る。これは、固定負債において企業債の借入額より償還額が多かったことと減価償

却対応分の収益化累計額の増によるものである。

イ 資本

資本合計は前年度に比べ 1 億 9,975 万円(3.5%)増の 58 億 8,850 万円となって

いる。これは、利益剰余金の増によるものである。

負 債 ・ 資 本 比 較 表

区 分 27年度 対前年度

26年度 25年度 増減額 増減率

負 債 合 計 4,014,315 -99,925 -2.4 4,114,240 227,427

固 定 負 債 1,631,915 -43,014 -2.6 1,674,929 117,809

企 業 債 1,520,048 -38,945 -2.5 1,558,993 -

引 当 金 111,867 -4,069 -3.5 115,936 117,809

流 動 負 債 222,462 18,717 9.2 203,745 109,618

企 業 債 118,944 2,448 2.1 116,496 -

未 払 金 91,402 16,573 22.1 74,829 107,941

前 受 金 498 -27 -5.1 525 571

預 り 金 1,326 26 2.0 1,300 1,106

引 当 金 10,292 -303 -2.9 10,595 -

繰 延 収 益 2,159,938 -75,627 -3.4 2,235,565 -

長 期 前 受 金 5,218,149 8,647 0.2 5,209,502 -

収益化累計額 -3,058,211 -84,274 2.8 -2,973,937 -

資 本 合 計 5,888,500 199,750 3.5 5,688,750 10,918,544

資 本 金 1,782,298 - - 1,782,298 3,489,791

自 己 資 本 金 1,782,298 - - 1,782,298 1,782,298

借 入 資 本 金 - - - - 1,707,493

剰 余 金 4,106,201 199,749 5.1 3,906,452 7,428,753

資 本 剰 余 金 481,411 15,600 3.3 465,811 5,695,440

利 益 剰 余 金 3,624,790 184,149 5.4 3,440,641 1,733,313

負 債 資 本 合 計 9,902,814 99,824 1.0 9,802,990 11,145,971

- - 18

⑶ 正味運転資本(流動資産-流動負債)の状況

財務の短期流動性を正味運転資本増減明細表でみると、流動資産で 2 億 2,508 万円、

流動負債で 1,904 万円増加している。

正味運転資本は、流動資産から流動負債(企業債を除く)を差し引いた金額で、企業

の余裕資金の状況を表している。本年度は 5 億 2,487 万円で、前年度に比べ 1 億 9,814

万円の増となっている。これは現金預金の増が主な要因である。

正味運転資本増減明細表

(単位:千円)

区 分 27 年度 対前年度

26 年度 25 年度 増 加 減 少 増加-減少

流 動 資 産 A 747,338 225,085 8,226 216,859 530,479 599,097

現 金 預 金 714,157 224,737 - 224,737 489,419 522,459

未 収 金 22,430 - 8,040 -8,040 30,470 44,856

貸倒引当金 -1,847 - 187 -187 -1,661 -

貯 蔵 品 12,499 348 - 348 12,151 31,682

その他流動資産 100 - - - 100 100

流 動 負 債 B 222,462 19,047 330 18,717 203,745 109,618

企 業 債 118,944 2,448 - 2,448 116,496 -

未 払 金 91,402 16,573 - 16,573 74,829 107,941

前 受 金 498 - 27 -27 525 571

預 り 金 1,326 26 - 26 1,300 1,106

引 当 金 10,292 - 303 -303 10,595 -

正味運転資本

A-(B-企業債) 524,876 198,142 326,734 489,478

(消費税及び地方消費税を除く)

⑷ 財務分析

財政状態の主要比率

(単位:%)

27 年度

対前年度

増 減 26 年度 25 年度

自 己 資 本 構 成 比 率 81.3 0.5 80.8 82.6

固定資産対長期資本比率 94.6 -2.0 96.6 95.6

流 動 比 率 335.9 75.5 260.4 546.5

当 座 比 率 331.9 75.9 256.0 517.5

- - 19

ア 自己資本構成比率

自己資本構成比率は、総資本の中で負債及び借入資本を除いた、いわゆる外部への

返済を要しない自己資本がどの程度占めているかを示すもので、企業経営上はこの比

率が高いほど良いが、通常、公営企業はサービス提供に必要な施設については、企業

債で建設することが多いので、全般的に低率となっている。

本年度はマイナス 81.3%で、前年度に比べ 0.5 ポイント増加している。

イ 固定資産対長期資本比率

固定資産の調達は自己資本と固定負債の範囲内で行われているのが原則であり、固

定資産対長期資本比率は 100%以下が望ましいとされている。

本年度は 94.6%で、前年度に比べ 2.0 ポイント減少している。

ウ 流動比率

流動比率は、1年以内に現金化できる資産と支払わなければならない負債とを比較

するもの、つまり短期債務に対する支払能力を示すものである。理想比率は 200%以

上である。

本年度も昨年度と同様に流動負債から企業債を除いて算定した結果、流動比率は

335.9%で、前年度に比べ 75.5 ポイント増加している。

エ 当座比率

当座比率は、流動資産のうち、現金預金と未収金などの当座資産と流動負債とを対

比させたもので、企業の即時支払い能力を判断するものであり、理想比率は 100%以

上である。

本年度は流動比率と同様に流動負債から企業債を除いて算定した結果、当座比率は

331.9%で、前年度に比べ 75.9 ポイント増加している。

自己資本構成比率 = 自己資本(自己資本金+剰余金+繰延収益)

×100 総資本(負債・資本合計)

固定資産対長期資本比率 = 固 定 資 産

×100 資本金+剰余金+固定負債+繰延収益

流 動 比 率 = 流 動 資 産

×100 流 動 負 債

当 座 比 率 = 現金預金+(未収金-貸倒引当金)

×100 流 動 負 債

- - 20

(5)資金の状況について

事業本来の業務活動の収入と支出の差額を示す業務活動によるキャッシュ・フローにお

いては、3 億 6,903 万円のプラスとなり、固定資産の取得や建設改良等の収支を示す投資

活動によるキャッシュ・フローでは 1 億 779 万円のマイナスとなっている。また、資金の

調達や企業債の収支を示す財務活動によるキャッシュ・フローにおいては、3,649 万円の

マイナスとなり、その結果、当期における資金増加額は 2 億 2,473 万円、資金期末残高は

7 億 1,415 万円となっている。資金増加の主な要因は、業務活動において当年度純利益が

増加したことと投資活動において有価証券の売却により資金が増加したことによるもので

ある。

キャッシュ・フロー計算書

(単位:千円)

区 分 27 年度 26 年度 増減額

1.業務活動によるキャッシュ・フロー 369,031 350,665 18,366

当年度純利益

減価償却費

固定資産除却損

引当金の増減額

繰延勘定等償却

長期前受金戻入額

受取利息

支払利息

未収金の増減額

たな卸資産の増減額

未払金の増減額

その他流動負債の増減額

184,149

292,989

471

-4,187

-88,705

-1,391

34,944

1,809

-348

-17,146

-1

108,137

286,917

45,881

10,384

599

-102,206

-1,233

37,525

14,387

19,531

-33,112

148

76,012

6,072

-45,410

-14,571

皆減

13,501

-158

-2,581

-12,578

-19,879

15,966

-149

小計 402,584 386,956 15,628

受取利息 1,391 1,233 158

支払利息 -34,944 -37,525 2,581

2.投資活動によるキャッシュ・フロー -107,798 -351,700 243,902

有形固定資産の取得による支出

有価証券の取得による支出

有価証券の売却による収入

国庫補助金等による支出

負担金による収入

加入金による収入

基金の積立による支出

-226,977

99,770

13,078

6,231

15,600

-15,500

-281,142

-99,801

12,755

14,238

19,010

-16,760

54,165

皆減

皆増

323

-8,007

-3,410

1,260

3.財務活動によるキャッシュ・フロー -36,496 -32,004 -4,492

企業債による収入

企業債の償還による支出

80,000

-116,496

80,000

-112,004

-4,492

資金増減額 224,737 -33,039 257,776

資金期首残高 489,419 522,459 -33,040

資金期末残高 714,157 489,419 224,738

- - 21

良好

危険

※ 合計 2億2,473万7,086円 増加

平成27年度末資金残高

Ⅱ投資活動によるキャッシュ・フロ-

△1億779万7,874円

Ⅲ財務活動によるキャッシュ・フロ-

△3,649万6,343円

平成26年度末資金残高

4億8,941万9,437円

3億6,903万1,303円

Ⅰ業務活動によるキャッシュ・フロ-

平成27年度水道事業会計のキャッシュ・フロ-計算書(間接法)の概要

7億1,415万6,523円

経営状況

業務活動が順調で、業務活動で得た資金を投資活動等に充てている状態

業務活動で得た資金を投資活動等に充てているが、投資活動の不足分を借り入れている状態

業務活動による資金が十分に得られておらず、営業活動や投資活動に必要な資金を借入金で賄っている状態

Ⅱ投資活動 Ⅲ財務活動

- -

- +

- +

Ⅰ業務活動

 経営状況については「Ⅰ業務活動」は「+」、「Ⅱ投資活動」及び「Ⅲ財務活動」は「-」であることから、「良好」

であると判断される。

キャッシュ・フローにより有利子債務(企業債)の返済能力を分析すると、次表のと

おりであり、業務活動から獲得する資金の 4.4 年分ということになる。

有利子債務の返済能力

(単位:千円、年)

区 分 平成 27 年度 平成 26 年度

企業債残高 1,638,993 1,675,489

業務活動によるキャッシュ・フロー 369,031 350,665

債務返済能力 4.4 4.8

※債務返済能力=企業債残高÷業務活動によるキャッシュ・フロー

- - 22

5 む す び

1. 現状

平成27年度は第3期中期経営計画(平成27年度~平成31年度)の初年度としての事業

展開がなされた。特に、漏水防止対策の一環として、配水管を中心とした漏水調査が初

めて民間委託によって実施され、配水管調査延長は95キロメートル、漏水発見件数は36

件となっている。

業務実績をみると、給水人口は 48,664 人で前年度に比べ 480 人減少しているものの、

給水戸数は 24,091 戸と前年度に比べ 1 戸増加している。また、配水量が 7,160,637 ㎥で

前年度に比べ 40,093 ㎥(0.6%)の増、有収水量が 5,432,738 ㎥と前年度に比べ 3,745

㎥(△0.1%)の減となった結果、有収率は 75.9%と前年度に比べ、0.4 ポイント減少し

ている。

経営成績については、事業収益は11億173万円で、前年度に比べ1,149万円(△1.0%)

の減となっている。これに対し、事業費用は9億1,758万円で、前年度に比べ8,750万円(△

8.7%)の減となっている。事業費用の減は退職給付金及び固定資産除却費の減が主な要

因である。以上の結果、本年度の事業収支は1億8,414万円の黒字決算となっている。

有収水量 1 ㎥当たりの収支でみると、供給単価は 184.97 円で前年度に比べ 0.45 円の

増、給水原価は 168.90 円で前年度に比べ 15.98 円の減となったことにより、差し引き

16.07 円の差益が生じている。

経営状況を示す収支比率については、通常の営業活動による営業収益とそれに要した

営業費用を示す営業収支比率は 114.5%、経常収益(営業収益+営業外収益)と経常費

用(営業費用+営業外費用)の関連を示す経常収支比率は 120.1%で、それぞれ基準の

100%を超える数値を示し、良好な経営状況となっている。

また、実際の現金の流れで経営状況を示すキャッシュフローにおいても、業務活動が

プラス、投資活動及び財務活動がマイナスであることから、業務活動が順調で業務活動

で得た資金を投資活動等に充てている状態となっており、資金残高は前年度より 2 億

2,473 万円増の 7 億 1,415 万円となっている。

2. 課題

現在の水道普及率はほぼ 100%の状態であり、給水人口の減少や節水型社会に伴う給

水需要の低下によって、給水収益の増収は期待できない状況が見込まれている。一方、

投資面においては、新規拡張から改良へと移行し、維持管理の時代を迎えている状況に

あることから、財源確保を含め、より計画的な事業運営を行う必要がある。

現在、本市の水道管の総距離は 451.05km(H28.3 月末)で、このうち法定耐用年数の

40 年を超えた水道管の比率は 21.7%と、かなり高い状況となっている。この耐用年数を

超えた老朽水道管の比率は昨年度より 2.3%増加しており、距離にすれば約 10km延伸

したことになる。これに対し、現在、市の更新計画の目標は年 3.5kmであることから、

更新が老朽化のスピードに追いついていない状況と言える。

また、このことに関連して、本年度の有収率は 75.9%で類似団体平均(H26~85.2%)

との比較では 9.3 ポイント低くなっており、ここ数年、有収率の低下傾向が続いている

ことは極めて危惧すべき点である。

- - 23

このような状況に鑑み、今後は民間委託による漏水調査をさらに進捗させ、効率的・

効果的に老朽水道管を更新していくことなどにより、有収率の向上に努めていただきた

い。

水道は、市民が健康で快適な生活を営むために欠くことのできないライフラインであ

る。本年度、冬季における記録的な大寒波による漏水により発生した断水時の対応は、

市民から比較的高い評価を受けたが、近年多発する自然災害への対応は極めて重要な課

題であることから、災害発生時の被害を最小限にとどめる対策及び発生後の迅速な復旧

活動のための体制整備に不断の努力を期待するものである。

今回は、会計基準が見直されて 2 年目の決算年度であった。新会計基準適用により、

貸借対照表や損益計算書と併せて経営状況を明示するためのキャッシュフロ-計算書の

作成が義務づけられ、資金の変動に関する情報を得ることが可能となり、正確な資産・

負債の把握や他の自治体等との経営状況の比較が容易になっている。したがって、今後

は各財務諸表を分析し、これまで以上に効率的な経営に活かしていただきたい。

終わりに、これまで一時中断されていた広域水道計画に関する論議が再開され、本年

4 月に田川地区水道企業団内に統合準備室が設置され、また構成団体による統合準備会

が発足している。したがって、今後は事業統合の必要性や効果などについての十分な見

極めが必要となっていくと思われるが、いずれにしても市民にとって「安価で、安全で、

安定した事業運営」となるよう、さらなる経営努力を望むものである。

(収益的収入) (収益的支出) (単位:円、%)

予算額 決算額 決算額 執行率 予算額 決算額 決算額 執行率

A B 構成比率 B/A A B 構成比率 B/A

1 営 業 収 益 1,082,512,000 1,008,248,392 91.5 93.1 1 営 業 費 用 937,515,000 880,809,316 93.0 94.0

(1) 給 水 収 益 1,080,000,000 1,004,897,492 91.2 93.0 (1) 原 水 及 び 浄 水 費 421,440,000 384,684,646 40.6 91.3

(2) そ の 他 の 営 業 収 益 2,512,000 3,350,900 0.3 133.4 (2) 配 水 及 び 給 水 費 105,924,000 92,878,065 9.8 87.7

(3) 総 係 費 106,184,000 101,913,564 10.8 96.0

(4) 減 価 償 却 費 292,943,000 292,988,800 30.9 100.0

(5) 資 産 減 耗 費 11,024,000 8,344,241 0.9 75.7

2 営 業 外 収 益 93,586,000 93,490,328 8.5 99.9 2 営 業 外 費 用 63,683,000 65,878,076 7.0 103.4

(1) 受 取 利 息 1,391,000 1,391,000 0.1 100.0 (1) 支 払 利 息 34,945,000 34,943,927 3.7 100.0

(2) 他 会 計 負 担 金 1,580,000 1,580,000 0.1 100.0 (2) 受 託 工 事 費 1,000 0 - -

(3) 受 託 工 事 収 益 1,000 0 - - (3) 消費税及び地方消費税 27,000,000 29,098,000 3.1 107.8

(4) 長 期 前 受 金 戻 入 88,827,000 88,705,243 8.1 99.9 (4) 雑 支 出 1,737,000 1,836,149 0.2 105.7

(5) 雑 収 益 1,787,000 1,814,085 0.2 101.5

3 予 備 費 2,000,000 0 - -

(1) 予 備 費 2,000,000 0 - -

1,176,098,000 1,101,738,720 100.0 93.7 1,003,198,000 946,687,392 100.0 94.4

(消費税及び地方消費税を含む)

水道事業 別表1

予算第3条に定められた予算・決算対照表

区   分 

 科   目

区   分 

 科   目

- 24 -

(資本的収入) (資本的支出) (単位:円、%)

予算額 決算額 決算額 執行率 予算額 決算額 決算額 執行率

A B 構成比率 B/A A B 構成比率 B/A

1 企 業 債 80,000,000 80,000,000 38.2 100.0 1 建 設 改 良 費 287,040,000 280,284,139 68.0 97.6

(1) 企 業 債 80,000,000 80,000,000 38.2 100.0 (1) 一 般 建 設 改 良 費 285,010,000 278,585,019 67.6 97.7

(2) 固 定 資 産 費 2,030,000 1,699,120 0.4 83.7

2 負 担 金 0 0 - -

(1) 負 担 金 0 0 - - 2 企 業 債 償 還 金 116,497,000 116,496,343 28.3 100.0

(1) 企 業 債 償 還 金 116,497,000 116,496,343 28.3 100.0

3 加 入 金 13,057,000 16,848,000 8.0 129.0

(1) 加 入 金 13,057,000 16,848,000 8.0 129.0 3 投 資 115,500,000 15,500,000 3.8 13.4

(1) 基 金 15,500,000 15,500,000 3.8 100.0

4 補 助 金 14,126,000 13,078,000 6.2 92.6 (2) 投 資 有 価 証 券 100,000,000 0 - -

(1)国 庫 補 助 金 14,126,000 13,078,000 6.2 92.6

4 予 備 費 1,000,000 0 - -

5 有価証券売却代金 99,770,000 99,770,000 47.6 100.0 (1) 予 備 費 1,000,000 0 - -

(1) 有 価 証券売却代金 99,770,000 99,770,000 47.6 100.0

206,953,000 209,696,000 100.0 101.3 520,037,000 412,280,482 100.0 79.3

(消費税及び地方消費税を含む)

水道事業 別表2

予算第4条に定められた予算・決算対照表

区  分 

 科   目

区   分 

 科   目

- 2

5 -

金 額 金 額 金 額 金 額

A B C(A-B) C/B A B C(A-B) C/B

1 営 業 費 用 880,809,316 79.9 933,876,107 83.9 -53,066,791 -5.7 1 営 業 収 益 1,008,248,392 91.5 1,007,126,017 90.5 1,122,375 0.1

(1) 原 水 及 び 浄 水 費 384,684,646 34.9 383,479,741 34.4 1,204,905 0.3 (1) 給 水 収 益 1,004,897,492 91.2 1,003,125,597 90.1 1,771,895 0.2

(2) 配 水 及 び 給 水 費 92,878,065 8.4 86,547,897 7.8 6,330,168 7.3 (2) そ の 他 の 営 業 収 益 3,350,900 0.3 4,000,420 0.4 -649,520 -16.2

(3) 総 係 費 101,913,564 9.3 126,583,780 11.4 -24,670,216 -19.5

(4) 減 価 償 却 費 292,988,800 26.6 286,917,404 25.8 6,071,396 2.1

(5) 資 産 減 耗 費 8,344,241 0.8 50,347,285 4.5 -42,003,044 -83.4 2 営 業 外 収 益 93,490,328 8.5 106,105,999 9.5 -12,615,671 -11.9

(1) 受 取 利 息 1,391,000 0.1 1,233,000 0.1 158,000 12.8

(2) 他 会 計 負 担 金 1,580,000 0.1 1,160,000 0.1 420,000 36.2

2 営 業 外 費 用 36,780,076 3.3 38,665,740 3.5 -1,885,664 -4.9 (3) 受 託 工 事 収 益 - - 151,000 0.0 -151,000 皆減

(1) 支 払 利 息 34,943,927 3.2 37,524,546 3.4 -2,580,619 -6.9 (4) 長 期 前 受 金 戻 入 88,705,243 8.1 102,206,465 9.2 -13,501,222 -13.2

(2) 受 託 工 事 費 - - - - - - (5) 雑 収 益 1,814,085 0.2 1,355,534 0.1 458,551 33.8

(3) 雑 支 出 1,836,149 0.2 542,594 0.0 1,293,555 238.4

(4) 繰 延 勘 定 償 却 - - 598,600 0.1 -598,600 皆減

3 特 別 損 失 - - 32,552,905 2.9 -32,552,905 皆減

(1) 過 年 度 損 益 修 正 損 - - 32,552,905 2.9 -32,552,905 皆減

184,149,328 16.7 108,137,264 9.7 76,012,064 70.3

1,101,738,720 100.0 1,113,232,016 100.0 -11,493,296 1,101,738,720 100.0 1,113,232,016 100.0 -11,493,296

水道事業 別表3

比 較 損 益 計 算 書

純 利 益

区   分  

  科   目

平成27年度 平成26年度増減額

(消費税及び地方消費税を除く)

(単位:円、%)  

増減額 増減率平成27年度 平成26年度

構成比率

構成比率構成比率

構成比率

増減率

  科   目

区   分  

- 26 -

金額 金額 金額 金額

A B C(A-B) C/B A B C(A-B) C/B

1 固 定 資 産 9,155,476,605 92.5 9,272,510,631 94.6 -117,034,026 -1.3 3 固 定 負 債 1,631,914,800 16.5 1,674,928,996 17.1 -43,014,196 -2.6

(1) 有 形 固 定 資 産 8,460,354,322 85.4 8,493,118,348 86.6 -32,764,026 -0.4 (1) 企 業 債 1,520,048,249 15.3 1,558,992,563 15.9 -38,944,314 -2.5

イ 土 地 300,813,394 3.0 300,813,394 3.1 - - (2) 引 当 金 111,866,551 1.1 115,936,433 1.2 -4,069,882 -3.5

ロ 建 物 230,092,559 2.3 232,738,523 2.4 -2,645,964 -1.1 イ 修 繕 引 当 金 46,171,551 0.5 51,793,551 0.5 -5,622,000 -10.9

ハ 構 築 物 7,710,330,173 77.9 7,744,263,593 79.0 -33,933,420 -0.4 ロ 退 職 給 付 引 当 金 65,695,000 0.7 64,142,882 0.7 1,552,118 2.4

ニ 機 械 及 び 装 置 216,336,136 2.2 212,617,309 2.2 3,718,827 1.7 4 流 動 負 債 222,461,871 2.2 203,745,348 2.1 18,716,523 9.2

ホ 工 具 器 具 及 び 備 品 2,782,060 0.0 2,685,529 0.0 96,531 3.6 (1) 企 業 債 118,944,313 1.2 116,496,342 1.2 2,447,971 2.1

(2) 無 形 固 定 資 産 345,140 0.0 345,140 0.0 - - (2) 未 払 金 91,401,643 0.9 74,829,010 0.8 16,572,633 22.1

イ 電 話 加 入 権 345,140 0.0 345,140 0.0 - - イ 営 業 未 払 金 19,026,121 0.2 37,791,393 0.4 -18,765,272 -49.7

(3) 投 資 694,777,143 7.0 779,047,143 7.9 -84,270,000 -10.8 ロ 営 業 外 未 払 金 - - - - - -

イ 基 金 295,809,346 3.0 280,309,346 2.9 15,500,000 5.5 ハ そ の 他 未 払 金 72,375,522 0.7 37,037,617 0.4 35,337,905 95.4

ロ 投 資 有 価 証 券 398,967,797 4.0 498,737,797 5.1 -99,770,000 -20.0 (3) 前 受 金 497,930 0.0 525,090 0.0 -27,160 -5.2

(4) 預 り 金 1,326,321 0.0 1,299,867 0.0 26,454 2.0

イ 預 り 保 証 金 900,000 0.0 900,000 0.0 - -

ロ 諸 預 り 金 30,383 0.0 57,947 0.0 -27,564 -47.6

ハ 預 り 諸 税 395,938 0.0 341,920 0.0 54,018 15.8

(5) 引 当 金 10,291,664 0.1 10,595,039 0.1 -303,375 -2.9

イ 賞 与 引 当 金 10,291,664 0.1 10,595,039 0.1 -303,375 -2.9

2 流 動 資 産 747,337,615 7.5 530,479,177 5.4 216,858,438 40.9 5 繰 延 収 益 2,159,937,994 21.8 2,235,565,237 22.8 -75,627,243 -3.4

(1) 現 金 預 金 714,156,523 7.2 489,419,437 5.0 224,737,086 45.9 (1) 長 期 前 受 金 5,218,148,834 52.7 5,209,502,052 53.1 8,646,782 0.2

(2) 未 収 金 22,429,854 0.2 30,469,682 0.3 -8,039,828 -26.4 (2) 収 益 化 累 計 額 -3,058,210,840 -30.9 -2,973,936,815 -30.3 -84,274,025 2.8

イ 営 業 未 収 金 22,083,860 0.2 23,863,420 0.2 -1,779,560 -7.5 6 資 本 金 1,782,298,056 18.0 1,782,298,056 18.2 - -

ロ 営 業 外 未 収 金 - - 4,515 0.0 -4,515 皆減 (1) 自 己 資 本 金 1,782,298,056 18.0 1,782,298,056 18.2 - -

ハ そ の 他 未 収 金 345,994 0.0 6,601,747 0.1 -6,255,753 -94.8 借 入 資 本 金 - - - - - -

(3) 貸 倒 引 当 金 -1,847,270 - -1,660,670 - -186,600 11.2 企 業 債 - - - - - -

(4) 貯 蔵 品 12,498,508 0.1 12,150,728 0.1 347,780 2.9 7 剰 余 金 4,106,201,499 41.5 3,906,452,171 39.8 199,749,328 5.1

イ 材 料 9,565,758 0.1 9,559,808 0.1 5,950 0.1 (1) 資 本 剰 余 金 481,411,469 4.9 465,811,469 4.8 15,600,000 3.3

ロ 貯 蔵 量 水 器 2,932,750 0.0 2,590,920 0.0 341,830 13.2 イ 国 県 補 助 金 55,964,635 0.6 55,964,635 0.6 - -

(5) そ の 他 流 動 資 産 100,000 0.0 100,000 0.0 - - ロ 工 事 負 担 金 11,775,239 0.1 11,775,239 0.1 - -

イ 釣 銭 準 備 金 100,000 0.0 100,000 0.0 - - ハ 他 会 計 負 担 金 35,941,698 0.4 35,941,698 0.4 - -

ニ 受 贈 財 産 評 価 額 201,798,243 2.0 201,798,243 2.1 - -

ホ 口 径 別 加 入 金 175,931,654 1.8 160,331,654 1.6 15,600,000 9.7

(2) 利 益 剰 余 金 3,624,790,030 36.6 3,440,640,702 35.1 184,149,328 5.4

イ 減 債 積 立 金 679,478,945 6.9 571,341,681 5.8 108,137,264 18.9

ロ 利 益 積 立 金 491,015,258 5.0 491,015,258 5.0 - -

ハ 建 設 改 良 積 立 金 670,956,247 6.8 670,956,247 6.8 - -

ニ 当年度未処理分利益剰余金 1,783,339,580 18.0 1,707,327,516 17.4 76,012,064 4.5

9,902,814,220 100.0 9,802,989,808 100.0 99,824,412 1.0 9,902,814,220 100.0 9,802,989,808 100.0 99,824,412 1.0

比 較 貸 借 対 照 表

平成27年度 平成26年度

構成比率

構成比率

増減額

(消費税及び地方消費税を除く)

水道事業 別表4

計計

区 分 増減率

構成比率

構成比率

増減額

科 目

(単位:円、%)  平成27年度 平成26年度

増減率区 分

科 目

- 27 -

(単位:円、%) 

27年度 26年度 増減 分 析 基 準

固 定 資 産 9,155,476,605総 資 産 9,902,814,220

自己資本(自己資本金+剰余金+繰延収益) 8,048,437,549総 資 本 ( 負 債 ・ 資 本 合 計 ) 9,902,814,220

固 定 資 産 9,155,476,605資本金+剰余金+固定負債+繰延収益 9,680,352,349

固 定 資 産 9,155,476,605自己資本(自己資本金+剰余金+繰延収益) 8,048,437,549

流 動 資 産 747,337,615流 動 負 債 222,461,871

現金預金+(未収金-貸倒引当金) 738,433,647流 動 負 債 222,461,871

現 金 預 金 714,156,523流 動 負 債 222,461,871

当 年 度 経 常 利 益 184,149,328平 均 総 資 本 9,852,902,014

当 年 度 純 利 益 184,149,328平 均 自 己 資 本 7,986,376,507

当 年 度 純 利 益 184,149,328総 収 益 1,101,738,720

営 業 利 益 127,439,076営 業 収 益 1,008,248,392

総 収 益 1,101,738,720総 費 用 917,589,392

営 業 収 益 + 営 業 外 収 益 1,101,738,720営 業 費 用 + 営 業 外 費 用 917,589,392

営 業 収 益 1,008,248,392営 業 費 用 880,809,316

114.5 107.8 6.7

120.1 110.8 9.3

120.1 114.5 5.6

16.7 9.7 7.0

12.6 7.3 5.3

1.9 1.3 0.6

2.3 1.3 1.0

経 常 収 支 比 率

営 業 収 支 比 率

*平均総資本及び平均自己資本は、年度当初の額に年度末の額を加えたものを2分の1したもの。

総 資 本 利 益 率

自 己 資 本 利 益 率

× 100

100

×収益性の分析

(企業の経済性

水道事業 別表5

固 定 資 産 構 成 比 率

自 己 資 本 構 成 比 率

固 定資 産対 長期 資本 比率

分 析 事 項

経 営 分 析 表

×

×

×

流動性の分析

(企業の安全性・健全性

営 業利 益対 営業 収益 比率

総 収 支 比 率

純 利 益 対 総 収 益 比 率

固 定 比 率

流 動 比 率

当座比率(酸性試験比率)

現 金 預 金 比 率

×

× 100

100×

×

×

× 100

×

×

基 礎 金 額算       式

100

100

100

100

100

100

100

総収益が総費用を超えた場合(100%以上)は純利益があることを示し、満たない場合(100%未満)は欠損金が生じていることを示す。

1年以内に現金化できる資産と支払わなければならない負債とを比較するもので、理想比率は200%以上である。

流動資産のうち、現金預金と未収金などの当座資産と流動負債とを対比させたもので、100%以上が理想比率とされている。

流動負債に対する現金預金の割合を示す比率で、20%以上が理想値とされている。

企業に投下された資本の総額とそれによってもたらされた利益とを比較するもので、プラスの比率が高いほど望ましい。

総資産に対する固定資産の占める割合を示すもので、大であれば資本が固定化の傾向にあり、この比率は小さいほど良好である。

総資本の中で負債及び借入資本を除いた、いわゆる外部への返済を要しない自己資本がどの程度占めているかを示すもので、この比率が高いほど財政状態が健全である。

固定資産の調達は自己資本と固定負債の範囲内で行われているのが原則であり、この比率は100%以下が望ましい。

固定資産が返済の必要のない自己資本でどの程度まかなわれているかを示すもので、100%以下が望ましいとされている。

81.3

94.6 96.6

投下した自己資本の収益力を測定するもので、プラスの比率が高いほど望ましい。

総収益のうち最終的に純利益として企業に残されたものの割合を示すもので、プラスの比率が高いほど望ましい。

営業収益に対する営業利益(営業収益-営業費用)の割合を示したもので、プラスの比率が高いほど望ましい。

80.8

335.9 260.4 75.5

×

経常収益(営業収益+営業外収益)と経常費用(営業費用+営業外費用)を対比したもので、100%以上は単年度黒字を、100%未満は単年度赤字を表す。

公営企業本来の営業活動により発生した収益と、これに要した費用を比較したもので、100%以上で高率なほど良い。

92.5 94.6 -2.1

0.580.8

-2.0

113.8

100

331.9 256.0 75.9

321.0 240.2

117.0 -3.2

100

- 2

8 -

田川市病院事業会計

- 29 -

田 川 市 病 院 事 業 会 計

1 業 務 の 概 要

本年度の患者数の総数は、前年度と比較すると、新規で 0.3%減の 25,496 人、延数で

0.1%減の 214,484 人となっている。

一方、患者一人当たりの平均在院日数が短縮され、医療の質の向上と医療提供体制の

効率化が進んでいる。

業 務 実 績 表

区 分 27 年度 対前年度

26 年度 25 年度 増減 増減率(%)

一般病床数 (許可) 床 334 - - 334 334

一般病床数 (稼働) 床 289 45 18.4 244 244

病 床 利 用 率 (許 可 ) % 60.1 1.0 1.7 59.1 63.2

病 床 利 用 率 (稼 働 ) % 78.7 -2.2 -2.7 80.9 86.5

総 数 人 25,496 -79 -0.3 25,575 25,781

入院(新入院) 人 5,623 206 3.8 5,417 5,092

外来(新外来) 人 19,873 -285 -1.4 20,158 20,689

総 数 人 214,484 -118 -0.1 214,602 220,161

入 院 人 73,493 1,461 2.0 72,032 77,042

外 来 人 140,991 -1,579 -1.1 142,570 143,119

入 院 人 200.8 3.5 1.7 197.3 211.1

外 来 人 479.6 -7.0 -1.4 486.6 486.8

平 均 在 院 日 数 日 12.1 -0.2 -1.6 12.3 14.1

平 均 通 院 回 数 回 7.1 - - 7.1 6.9

合計(入院+外来) 千円 5,104,823 40,747 0.8 5,064,076 5,001,659

入 院 千円 3,584,831 21,532 0.6 3,563,299 3,530,744

外 来 千円 1,519,992 19,214 1.3 1,500,778 1,470,916 患

医 業 収 益 A 円 24,112 529 2.2 23,583 22,490

医 業 費 用 B 円 25,009 -1,028 -3.9 26,037 25,264

医 業 損 失 B-A 円 897 -1,558 -63.5 2,455 2,775

入 院 診 療 単 価 円 47,696 486 1.0 47,209 42,841

外 来 診 療 単 価 円 10,197 136 1.4 10,061 9,913

(注 1)入院診療日数 366 日(26 年度 365 日)、外来診療日数 294 日(26 年度 293 日) (注 2)地域包括ケア病棟を平成 28 年 4 月から開設するため、同年 1 月から 6 階東病棟(45

床)を再開 (注 3)病床利用率(許可) 年延入院患者数÷(許可病床数×366 日)×100 病床利用率(稼働) 年延入院患者数÷((244 床×366 日)+(45 床×91 日))×100 ※244 床…5 階までの病床数、45 床…6 階東病棟の病床数、91 日…1~3 月の日数 (注 4)入院(新入院) 新たに入院した患者数 (注 5)外来(新外来) 初診料を算定した患者数 (注 6)平均在院日数 年間延在院患者数÷((新入院患者数+退院患者数)×1/2) (注 7)平均通院回数 年間延外来患者数÷年間延新規外来患者数 (注 8)患者一人当たりの入院診療単価 入院収益÷延入院患者数 (注 9)患者一人当たりの外来診療単価 外来収益÷延外来患者数

- 30 -

⑴ 入院患者数の概要

本年度の入院患者数は、前年度に比べ、新入院患者数で 3.8%増の 5,623 人、入院患

者延数で 2.0%増の 73,493 人となっている。消化器内科をはじめ、すべての内科におい

て患者数が増加しており、内科の診療体制が整備された証しと言える。なお、新入院患

者数の増加率が高くなっているのは、急性期医療への転換が進んだことが要因である。

一方、減少した主な診療科は、外科、形成外科、整形外科である。この減は、診療体

制の変更や急性期医療への転換による在院日数の短縮が主な要因である。

ア 新入院患者数(新たに入院した患者数)

診療科目別新入院患者数の前年度比較表

(単位:人、%)

診 療 科 目 27年度 対前年度

26年度 25年度 増減 増減率

循 環 器 内 科 1,384 68 5.2 1,316 -

消 化 器 内 科 740 277 59.8 463 -

腎 臓 内 科 503 30 6.3 473 -

内分泌・代謝内科 128 32 33.3 96 -

緩 和 ケ ア 内 科 128 22 20.8 106 -

一 般 内 科 - - - - 2,265

小 児 科 468 27 6.1 441 428

外 科 364 -111 -23.4 475 382

整 形 外 科 710 -133 -15.8 843 804

形 成 外 科 183 -37 -16.8 220 232

皮 膚 科 38 -13 -25.5 51 36

泌 尿 器 科 185 8 4.5 177 232

産 婦 人 科 660 21 3.3 639 587

眼 科 - - - - -

耳 鼻 咽 喉 科 - - - - -

麻 酔 科 8 4 100.0 4 -

歯 科 124 11 9.7 113 126

計 5,623 206 3.8 5,417 5,092

※歯科には、歯科口腔外科を含む ※前年度から内科が細分化されている

- 31 -

イ 入院患者延数

診療科目別入院患者延数の前年度比較表

(単位:人、%)

診 療 科 目 27年度 対前年度

26年度 25年度 増減 増減率

循 環 器 内 科 12,786 768 6.4 12,018 -

消 化 器 内 科 8,762 3,330 61.3 5,432 -

腎 臓 内 科 10,433 1,153 12.4 9,280 -

内分泌・代謝内科 2,199 202 10.1 1,997 -

緩 和 ケ ア 内 科 2,650 551 26.3 2,099 -

一 般 内 科 - - - - 31,340

小 児 科 2,817 228 8.8 2,589 2,611

外 科 5,738 -1,469 -20.4 7,207 8,237

整 形 外 科 16,728 -1,251 -7.0 17,979 21,609

形 成 外 科 2,528 -1,374 -35.2 3,902 4,033

皮 膚 科 288 -30 -9.4 318 171

泌 尿 器 科 2,032 -88 -4.2 2,120 3,135

産 婦 人 科 5,859 -595 -9.2 6,454 5,132

眼 科 - - - - -

耳 鼻 咽 喉 科 - - - - -

麻 酔 科 111 35 46.1 76 -

歯 科 562 1 0.2 561 774

計 73,493 1,461 2.0 72,032 77,042

※歯科には、歯科口腔外科を含む ※前年度から内科が細分化されている

- 32 -

80,524

78,181

77,025 77,042

72,03273,493

70,000

75,000

80,000

85,000

90,000

95,000

100,000

22 23 24 25 26 27

年度

入 院 患 者 延 数

- 33 -

⑵ 外来患者数の概要

本年度の外来患者数は、前年度に比べ、新外来患者数で 1.4%減の 20,158 人、外来

患者延数で 1.1%減の 140,991 人となっている。

増加した主な診療科は、入院患者と同様に、循環器内科及び消化器内科である。循環

器内科では、常勤医師の 1 名増、消化器内科では内視鏡検査及び治療の取組みの充実が

患者数の増の一因となっている。

一方、減少した主な診療科は、整形外科である。これは、医師の勤務形態の変更等に

よるものである。

ア 新外来患者数(初診料を算定した患者数)

診療科目別新外来患者延数の前年度比較表

(単位:人、%)

診 療 科 目 27年度 対前年度

26年度 25年度 増減 増減率

循 環 器 内 科 1,497 230 18.2 1,267 -

消 化 器 内 科 1,774 220 14.2 1,554 -

腎 臓 内 科 954 -72 -7.0 1,026 -

内分泌・代謝内科 338 -55 -14.0 393 -

緩 和 ケ ア 内 科 430 -54 -11.2 484 -

一 般 内 科 474 -34 -6.7 508 5,409

小 児 科 2,682 -20 -0.7 2,702 2,816

外 科 1,242 5 0.4 1,237 1,398

整 形 外 科 2,986 -226 -7.0 3,212 3,274

形 成 外 科 496 -88 -15.1 584 755

皮 膚 科 1,023 24 2.4 999 1,267

泌 尿 器 科 825 6 0.7 819 880

産 婦 人 科 1,416 -92 -6.1 1,508 1,559

眼 科 323 -20 -5.8 343 405

耳 鼻 咽 喉 科 880 -85 -8.8 965 1,075

麻 酔 科 141 -176 -55.5 317 195

透 析 143 33 30.0 110 -

健 診 84 -38 -31.1 122 118

歯 科 1,268 -11 -0.9 1,279 1,392

計 19,873 -285 -1.4 20,158 20,689

※歯科には、歯科口腔外科を含む ※前年度から内科が細分化されている

- 34 -

イ 外来患者延数

診療科目別外来患者延数の前年度比較表

(単位:人、%)

診 療 科 目 27年度 対前年度

26年度 25年度 増減 増減率

循 環 器 内 科 8,714 870 11.1 7,844 -

消 化 器 内 科 11,201 450 4.2 10,751 -

腎 臓 内 科 8,022 -119 -1.5 8,141 -

内分泌・代謝内科 5,932 41 0.7 5,891 -

緩 和 ケ ア 内 科 1,306 25 2.0 1,281 -

一 般 内 科 1,181 -199 -14.4 1,380 53,983

呼 吸 器 内 科 863 151 21.2 712 -

脳 神 経 内 科 862 153 21.6 709 -

小 児 科 7,452 748 11.2 6,704 5,540

外 科 5,822 592 11.3 5,230 7,232

整 形 外 科 20,752 -4,341 -17.3 25,093 24,948

形 成 外 科 8,890 -839 -8.6 9,729 9,149

皮 膚 科 4,536 402 9.7 4,134 4,986

泌 尿 器 科 8,459 -352 -4.0 8,811 7,891

産 婦 人 科 11,937 554 4.9 11,383 11,506

眼 科 2,303 -158 -6.4 2,461 2,468

耳 鼻 咽 喉 科 4,137 -334 -7.5 4,471 5,696

放 射 線 科 799 171 27.2 628 158

麻 酔 科 3,776 719 23.5 3,057 996

透 析 15,853 80 0.5 15,773 -

健 診 89 -45 -33.6 134 -

歯 科 8,105 -148 -1.8 8,253 8,566

計 140,991 -1,579 -1.1 142,570 143,119

※歯科には、歯科口腔外科を含む ※前年度から内科が細分化されている

- 35 -

⑶ 病床利用率の推移

許可病床に対する病床利用率は 60.1%で、前年度に比べて 1.0 ポイント増加し、類似

病院(26 年度)との比較では、15.9 ポイント下回っている。また、稼動病床に対する病

床利用率は、前年度に比べて 2.2 ポイント減の 78.7%であるが、類似病院との比較では

2.7 ポイント上回っている。

なお、6 階東病棟(45 床)については、平成 28 年 4 月から地域包括ケア病棟として

開設するにあたり、同年 1 月から 3 月までは試行期間として受け入れを行った。

(単位:床、%)

区 分 病床数 27 年度 対前年度

26 年度 25 年度 増 減 増減率

病床利用率(許可) 334 60.1 1.0 1.7 59.1 63.2

病床利用率(稼動) 289 78.7 -2.2 -2.7 80.9 86.5

類似病院 - - - - 76.0 77.8

⑷ 紹介率及び逆紹介率

紹介率は、初診患者のうち他の医療機関から文書により紹介された患者の占める割合、

逆紹介率は、初診患者のうち治療を終えた後に他の医療機関等へ紹介した患者の占める

割合を示すもので、それぞれの数値が高いほど二次診療機関として機能していることを

示す指標である。

紹介率は 38.6%で 0.6 ポイント、逆紹介率は 58.7%で 12.6 ポイント増加している。

- 36 -

紹介率及び逆紹介率の推移

⑸ 主な医療機器による稼働状況

主な医療機器の検査件数は、次表のとおりである。

区分 27 年度 対前年度

26 年度 25 年度 増 減 増減率

紹介率 38.6 0.6 1.6 38.0 36.2

逆紹介率 58.7 12.6 27.3 46.1 39.4

区分 27 年度 対前年度

26 年度 25 年度 増 減 増減率

X 線 診 断 34,747 1,694 5.1 33,053 32,305

超 音 波 検 査 5,333 185 3.6 5,148 4,115

C T 検 査 4,710 459 10.8 4,251 4,094

R I 診 断 256 -12 -4.5 268 248

M R I 検 査 1,738 33 1.9 1,705 1,670

一 般 造 影 ・ 透 視 703 51 7.8 652 608

心 臓 検 査 1,389 -6 -0.4 1,395 1,319

内 視 鏡 検 査 2,759 608 28.3 2,151 2,197

心臓カテーテル検査 1,377 -6 -0.4 1,383 1,327

合 計 53,012 3,006 6.0 50,006 47,883

(単位:%)

(単位:件、%)

- 37 -

2 予算の執行状況

⑴ 収益的収入及び支出(別表 1「予算第 3 条に定められた予算・決算対照表」)

ア 収益的収入(病院事業収益)

収益的収入の決算額は 62 億 1,556 万円で、予算額 61 億 6,019 万円に対する執行

率は 100.9%、前年度に比べ 1 億 9,799 万円の増となっている。

イ 収益的支出(病院事業費用)

収益的支出の決算額は 56 億 5,552 万円で、予算額 58 億 7,539 万円に対する執行

率は 96.3%、前年度に比べ 14 億 7,045 万円の減となっている。

予算第 3 条に定められた予算・決算対照表

(単位:千円、%)

区 分

27 年度 増減額

B-A

執行率

B/A

26 年度

決算額

C

増減額

B-C 予算額

A

決算額

B

病院事業収益 D 6,160,197 6,215,561 55,364 100.9 6,017,566 197,995

医 業 収 益 5,198,521 5,179,789 -18,732 99.6 5,069,020 110,769

医 業 外 収 益 775,535 779,609 4,074 100.5 897,365 -117,756

特 別 利 益 186,141 256,163 70,022 137.6 51,181 204,982

区 分

27 年度 不用額

A-B

執行率

B/A

26 年度

決算額

C

増減額

B-C 予算額

A

決算額

B

病院事業費用 E 5,875,396 5,655,522 219,874 96.3 7,125,980 -1,470,459

医 業 費 用 5,743,318 5,523,974 219,344 96.2 5,745,837 -221,863

医 業 外 費 用 125,498 123,217 2,281 98.2 131,077 -7,859

特 別 損 失 1,580 8,330 -6,750 527.2 1,249,066 -1,240,736

予 備 費 5,000 - 5,000 - - -

差 引 D-E 284,801 560,039

(消費税及び地方消費税を含む)

⑵ 資本的収入及び支出(別表 2「予算第 4 条に定められた予算・決算対照表」)

ア 資本的収入

資本的収入の決算額は 4 億 7,293 万円で、予算額 4 億 8,113 万円に対する執行率

は 98.3%、前年度に比べ 1 億 2,970 万円の増となっている。

資本的収入の主なものは負担金(一般会計からの繰入金)で、病院の建設改良費

について一般会計が負担するための経費である。

- 38 -

イ 資本的支出

資本的支出の決算額は 7 億 473 万円で、予算額 7 億 1,745 万円に対する執行率は

98.2%、前年度に比べ 1 億 8,235 万円の増となっている。

資本的支出の主なものは企業債償還金で、新病院移転新築事業や医療機械器具整

備事業等に対する起債分を償還している。

予算第 4 条に定められた予算・決算対照表

(単位:千円、%)

区 分

27 年度 増減額

B-A

執行率

B/A

26 年度

決算額

C

増減額

B-C 予算額

A

決算額

B

資 本 的 収 入 D 481,133 472,932 -8,201 98.3 343,225 129,707

企 業 債 90,000 81,800 -8,200 90.9 20,300 61,500

負 担 金 388,432 388,432 - 100.0 322,767 65,665

補 助 金 2,700 2,700 - 100.0 158 2,542

固定資産売却代金 1 - -1 - - -

区 分

27 年度 不用額

A-B

執行率

B/A

26 年度

決算額

C

増減額

B-C 予算額

A

決算額

B

資 本 的 支 出 E 717,451 704,733 12,718 98.2 522,375 182,358

建 設 改 良 費 98,000 85,283 12,717 87.0 23,647 61,636

企 業 債 償 還 金 619,451 619,450 1 100.0 498,728 120,722

差 引 D-E -236,318 -231,801

(消費税及び地方消費税を含む)

⑶ そ の 他

地方公営企業法施行令第 17 条第1項に規定する予算のうち、企業債等の執行状況は次

のとおりである。

いずれも適正に処理されていることが認められた。

ア 企 業 債(予算第 5 条)

企 業 債 の 状 況

(単位:千円)

起債の目的 借入限度額 利 率 借入額 借入利率

院 内 設 備 等 改 修 事 業

192,000 4.0%以内

2,600

0.1%

医療機械器具整備事業 79,200

- 39 -

企業債の年度末残高等は、次表のとおりである。

イ 一時借入金(予算第 6 条)

借入限度額 2,000,000,000 円

借入最高額 - 円

ウ 流用禁止経費(予算第 7 条)

(ア) 職員給与費

予 算 額 2,847,820,000 円

決 算 額 2,748,738,321 円

増減額 増減率

7,715,779 -478,428 -5.8 8,194,207 7,876,678

81,800 61,500 303.0 20,300 798,800

736,834 112,824 18.1 624,010 611,796

元 金  C 619,450 120,722 24.2 498,728 481,272

  利 息 117,384 -7,898 -6.3 125,282 130,525

7,178,129 -537,650 -7.0 7,715,779 8,194,207当年度末残高 A+B-C

内訳

(単位:千円、%)

27年度対前年度

26年度

前年度末残高 A

本年度借入額 B

本年度償還額 

25年度年 度

項 目

(企業債残高:百万円) (償還元金:百万円) 企業債残高の年度末残高及び償還元金

- 40 -

(イ) 交 際 費

予 算 額 1,250,000 円

決 算 額 916,174 円

エ たな卸資産購入限度額(予算第 8 条)

購入限度額 1,209,793,000 円

購 入 額 1,168,412,434 円

3 経営成績(別表 3「比較損益計算書」)

本年度の総収支は、19 年ぶりの黒字決算となり、5 億 5,372 万円の純利益を生じてお

り、長期収支計画(平成 26 年度~平成 35 年度)の純利益の予定額を大幅に上回る結果

となった。経常利益は、前年度に比べ 2 億 1,830 万円の増となっている。医業収益が前

年度に比べ 1 億 1,078 万円(2.2%)の増となり、医業費用が 2 億 2,358 万円(△4.0%)

の減となったことにより、医業損失は 3 億 3,436 万円(△63.5%)の減となっている。

損 益 比 較 表

(単位:千円、%)

区 分 27 年度

対前年度 26 年度

B 25 年度 増減額

C(A-B)

増減率

C/B

病 院 事 業 収 益 D 6,206,321 197,943 3.3 6,008,378 5,506,361

医 業 収 益 E 5,171,656 110,786 2.2 5,060,870 4,951,324

医 業 外 収 益 F 778,502 -117,828 -13.1 896,330 543,702

特 別 利 益 256,163 204,985 400.5 51,178 11,335

病 院 事 業 費 用 G 5,652,599 -1,465,945 -20.6 7,118,544 5,803,330

医 業 費 用 H 5,364,093 -223,583 -4.0 5,587,676 5,562,190

医 業 外 費 用 I 280,209 -1,761 -0.6 281,969 232,875

特 別 損 失 8,298 -1,240,601 -99.3 1,248,899 8,265

純 利 益 D-G 553,722 1,663,888 149.9 -1,110,166 -296,969

経常利益 (E+F)-(H+I) 305,857 218,302 249.3 87,555 -300,039

医 業 損 失 H-E 192,437 -334,369 -63.5 526,806 610,866

(消費税及び地方消費税を除く)

- 41 -

⑴ 経営分析

ア 経営分析指数等

経営状況に係る主な経営分析指数等は以下のとおりである。

医業活動の収益性を示す医業収支比率は前年度に比べ 5.8 ポイント、経営状態を示す

経常収支比率は 3.9 ポイント、総収支比率は 25.4 ポイント増となっている。

また、類似病院と比較すると、いずれの比率も上回っている。

イ 職員数からみた主な内容

(単位:人、千円、%)

27 年度

対前年度 26 年度 25 年度

H26

類似病院 増減 増減率

100 床当た

りの職員数

医 師 11.1 0.6 5.6 10.5 10.2 15.0

看護職員 72.7 4.5 6.6 68.2 68.6 78.6

上 記 以 外

の 職 員 31.0 0.8 2.7 30.2 28.1 35.1

職員 1 人 1

日当たりの

患者数

医師 入院 5.4 -0.1 -1.8 5.5 6.1 4.8

外来 10.3 -0.5 -4.8 10.9 11.4 8.0

看護

職員

入院 0.8 - - 0.8 0.9 0.9

外来 1.6 -0.1 -7.2 1.7 1.7 1.6

職員 1 人 1

日当たりの

診療収入

医師 361,967 -5,992 -1.6 367,959 375,739 314,947

看護職員 54,475 -2,328 -4.1 56,803 55,113 61,458

100 床当たりの職員数は、前年度に比べ増加しているが、類似病院との比較ではいずれ

も下回っている。職員 1 人 1 日当たりの患者数については、前年度とほぼ横ばいとなって

いる。

職員 1 人 1 日当たりの診療収入は、前年度に比べいずれも減少しているが、類似病院と

の比較では医師については上回っている。

区 分 25 年度 26 年度

27 年度

前年度比較

B-A H26

類似病院

医 業 収 支 比 率 医 業 収 益

×100 89.0 90.6 96.4 5.8 94.7 医 業 費 用

経 常 収 支 比 率 医業収益+医業外収益

×100 94.8 101.5 105.4 3.9 102.8 医業費用+医業外費用

総 収 支 比 率 総 収 益

×100 94.9

84.4 109.8 25.4 91.8 総 費 用

項目

年度

(単位:%) 収 支 比 率 推 移 表

(消費税及び地方消費税を除く)

- 42 -

⑵ 収益の状況

ア 医業収益

病院事業収益の 83.3%を占める医業収益は、前年度に比べ 1 億 1,078 万円(2.2%)

増の 51 億 7,165 万円となっている。これは主に 6 階東病棟が地域包括ケア病棟の試

行期間として再開したことや入院患者数の増等により入院収益が増加したことによ

るものである。

イ 医業外収益

医業外収益は、前年度に比べ 1 億 1,782 万円(△13.1%)減の 7 億 7,850 万円と

なっている。この減は、長期前受金戻入で 1 億 2,517 万円(△37.8%)の減となっ

たことが主な要因である。これは、科目の見直しにより一部を特別利益へ計上した

ことによるものである。

ウ 特別利益

特別利益は、前年度に比べ 2 億 498 万円(400.5%)増の 2 億 5,616 万円となって

いる。これは主に、科目の見直しにより医業外収益(長期前受金戻入)の一部をそ

の他特別利益に計上したことによるものである。

収 益 比 較 表

(単位:千円、%)

区 分 27 年度 対前年度

26 年度 25 年度 増減額 増減率

病 院 事 業 収 益 6,206,321 197,943 3.3 6,008,378 5,506,361

医 業 収 益 5,171,656 110,786 2.2 5,060,870 4,951,324

入 院 収 益 3,505,321 104,727 3.1 3,400,593 3,300,545

外 来 収 益 1,437,705 3,317 0.2 1,434,388 1,418,744

その他医業収益 228,630 2,742 1.2 225,889 232,036

医 業 外 収 益 778,502 -117,828 -13.1 896,330 543,702

受 取 利 息 - - - - -

他 会 計 負 担 金 344,781 -30,551 -8.1 375,332 340,863

他 会 計 補 助 金 194,745 36,096 22.8 158,649 171,105

県 補 助 金 10,128 198 2.0 9,930 11,393

その他医業外収益 22,521 1,604 7.7 20,917 20,341

長期前受金戻入 206,327 -125,175 -37.8 331,502 -

引 当 金 戻 入 益 - - - - -

特 別 利 益 256,163 204,985 400.5 51,178 11,335

固定資産売却益 - - - - -

過年度損益修正益 69,923 18,745 36.6 51,178 11,335

その他特別利益 186,240 186,240 皆増 - -

(消費税及び地方消費税を除く)

- 43 -

⑶ 費用の状況

ア 医業費用

病院事業費用の 94.9%を占める医業費用は、前年度に比べ 2 億 2,358 万円(△

4.0%)減の 53 億 6,409 万円となっている。この減は減価償却費で 2 億 8,037 万円

(△46.0%)の減となったことが主な要因である。これは病院建設に伴う附属設備

(器械及び電気工事)の減価償却処理が終了したことによるものである。

イ 医業外費用

医業外費用は、前年度に比べ 176 万円(△0.6%)減の 2 億 8,020 万円となってい

る。

ウ 特別損失

特別損失は、前年度に比べ 12 億 4,060 万円(△99.3%)減の 829 万円となってい

る。これは、その他特別損失で皆減となったことによるもので、会計基準の見直し

による各引当金の計上が前年度のみであったためである。

費 用 比 較 表

(単位:千円、%)

区 分 27 年度

対前年度 26 年度 25 年度

増減額 増減率

病 院 事 業 費 用 5,652,599 -1,465,945 -20.6 7,118,544 5,803,330

医 業 費 用 5,364,093 -223,583 -4.0 5,587,676 5,562,190

給 与 費 2,747,474 49,400 1.8 2,698,074 2,647,722

交 際 費 862 95 12.4 767 807

材 料 費 1,098,417 -471 0.0 1,098,888 1,136,478

経 費 1,154,518 12,699 1.1 1,141,819 1,206,897

減 価 償 却 費 329,584 -280,373 -46.0 609,956 526,264

資 産 減 耗 費 6,775 -3,595 -34.7 10,369 11,723

研 究 研 修 費 26,463 -1,339 -4.8 27,803 32,300

医 業 外 費 用 280,209 -1,761 -0.6 281,969 232,875

支 払 利 息 117,384 -7,898 -6.3 125,282 130,722

雑 損 失 162,825 6,137 3.9 156,687 102,153

特 別 損 失 8,298 -1,240,601 -99.3 1,248,899 8,265

固定資産売却損 - - - - -

過年度損益修正損 8,298 -27,220 -76.6 35,518 8,265

その他特別損失 - -1,208,432 皆減 1,208,432 -

減 損 損 失 - -4,949 皆減 4,949

(消費税及び地方消費税を除く)

- 44 -

エ 職員数の推移(「地方公営企業決算状況調査(総務省)」による職員数)

(単位:人、%)

区分 27 年度 対前年度

26 年度 25 年度 増減 増減率

年間延職員数 3,811 158 4.3 3,653 3,505

年度末職員数 329 22 7.2 307 294

事務職員 28 - - 28 25

医師 36 1 2.9 35 35

看護師 212 16 8.2 196 197

准看護師 5 3 150.0 2 0

医療技術員 48 4 9.1 44 35

その他の職員 - -2 皆減 2 2

年度内退職者数 18 -3 -14.3 21 28

※年度内退職者数とは、退職手当の支給対象者である。

オ 退職給付費(退職給付引当金)の前年度比較

(単位:千円、%)

カ 医業収益対職員給与費比率推移表

医業収益に対する職員給与費の割合は、前年度に比べ 0.2 ポイントの減となって

いる。平成 22 年度以降、類似病院の比率より上回ってきたが、今年度は類似病院の

54.4%に比べ、1.7 ポイント低い数値となっている。この比率の減は、分子分母と

もに増加したものの、分母である医業収益のほうが増加率が大きかったことによる

ものである。

医業収益対職員給与費比率推移表

(単位:%)

区 分 25 年度 26 年度

27 年度

前年度比較

B-A

H26

類似病院

職 員 給 与 費

×100 53.0 52.9 52.7 -0.2 54.4 医 業 収 益

※表中の職員給与費は、地方公営企業決算状況調査(総務省)によるものであり、損益計算書にお

ける給与費とは差が生じる。

項 目 27 年度 対前年度

26 年度 増減額 増減率

退 職 給 与 費 58,076 -82,188 -58.6 140,264

(内)引当金繰入額 58,076 -82,188 -58.6 140,264

引 当 金 取 崩 額 117,613 -47,844 -28.9 165,457

退 職 手 当 支 給 額 117,613 -47,844 -28.9 165,457

退 職 給 付 引 当 金 残 高 931,080 -59,537 -6.0 990,617

- 45 -

キ 事務職員の時間外勤務手当等の推移

事務職員全体の時間外勤務手当の推移をみると、年々増加しているのがわかる。平成

23 年度と平成 27 年度を比較すると、1,171 万円(166.9%)の増となっている。なかで

も、管財課の増減率は 596.6%となっている。

所属長は、業務量の偏りが起こらないよう、職員配置や業務分担の見直し、業務の効

率化を図り、職員の健康管理には、十分配慮し、働きやすい職場環境づくりに努めるべ

23 年度 24 年度 25 年度 26 年度 27 年度

病院局

係長以下の正規事務職員 2 3 4 4 5

時間外勤務手当 3,078 5,627 5,614 8,613 7,740

休 日 勤 務 手 当 88 159 181 308 238

小 計 3,166 5,786 5,796 8,921 7,978

総務課

係長以下の正規事務職員 5 5 6 7 4

時間外勤務手当 1,922 1,807 3,426 5,654 5,672

休 日 勤 務 手 当 23 48 32 59 22

小 計 1,945 1,855 3,457 5,713 5,694

管財課

係長以下の正規事務職員 1 2 2 2 4

時間外勤務手当 524 65 86 685 3,551

休 日 勤 務 手 当 - - - 15 99

小 計 524 65 86 699 3,650

医事課

係長以下の正規事務職員 3 4 4 5 4

時間外勤務手当 1,383 1,749 1,634 716 1,400

休 日 勤 務 手 当 - - - - 6

小 計 1,383 1,749 1,634 716 1,406

時間外勤務手当の計 6,906 9,249 10,760 15,668 18,362

休日勤務手当の計 111 206 213 381 365

合 計 7,018 9,456 10,973 16,049 18,728

(単位:人、千円)

(千円)

時間外勤務手当等(休日勤務手当含む)の推移

- 46 -

きである。

4 財 政 状 態(別表4「比較貸借対照表」)

⑴ 資 産

資産は、前年度に比べ 4,610 万円(△0.6%)減の 72 億 1,379 万円となっている。

固定資産では、2 億 5,451 万円(△4.2%)の減となっている。これは、減価償却に伴

う建物及び器械備品等の資産価額の減である。

流動資産では、未収金で 8,266 万円(△11.1%)の減となったものの、医業収益の

増により現金預金で 2 億 9,240 万円(74.7%)の増となったことにより、2 億 841 万円

(17.9%)の増となっている。

なお、現金預金の本年度末現在高は 6 億 8,367 万円(小口現金を除く)で、取引金

融機関の預金残高証明書と一致していた。

資 産 比 較 表

(単位:千円、%)

区 分 27 年度 対前年度

26 年度 25 年度 増減額 増減率

資 産 合 計 7,213,794 -46,104 -0.6 7,259,898 8,011,938

固 定 資 産 5,840,899 -254,517 -4.2 6,095,416 6,933,086

有形固定資産 5,840,899 -254,517 -4.2 6,095,416 6,928,137

無形固定資産 - - - - 4,949

流 動 資 産 1,372,895 208,414 17.9 1,164,482 1,078,852

現 金 預 金 683,676 292,401 74.7 391,275 201,686

未 収 金 659,557 -82,666 -11.1 742,223 839,100

貯 蔵 品 28,592 -1,322 -4.4 29,913 36,996

小 口 現 金 1,070 - - 1,070 1,070

(消費税及び地方消費税を除く)

本年度の入院・外来収益の収入率は 88.5%で、前年度に比べ 1.6 ポイント増加して

いる。

入院・外来収益の現年度分未収額は 6 億 3,753 万円となっているが、このうち 5 億

8,565 万円は国民健康保険及び社会保険による医業未収金である。

また、本年度も不納欠損額は計上されていない。

- 47 -

入 院 ・ 外 来 収 益 収 入 状 況 表

(単位:千円、%)

区 分 調定額 収入額 不 納

未収額 収入率

欠損額 27年度 26年度 25年度

現年度 4,943,258 4,305,718 - 637,539 87.1 85.1 83.6

過年度 804,605 781,550 - 23,055 97.1 97.4 96.5

計 5,747,863 5,087,268 - 660,594 88.5 86.9 85.3

(消費税及び地方消費税を含む)

不納欠損額の推移は次表のとおりである。

不納欠損額の推移(10 か年)

(単位:千円)

年 度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度 27年度

不納欠損額 2,739 2,006 2,371 - - - 533 - - -

公立病院医療費は民法上の債権であるとの最高裁判所の判断がなされてから、消滅時効

期間は 3 年となっている。不納欠損処分については毎年指摘をしてきたところであるが、

前表のとおり平成 21 年度以降は 1 度しか行われていない。

中期事業計画の重点方針に「未収金対応」と掲げられており、今年度中に具体策を策定

し、次年度以降はそれに基づいて実行することとなっていたが、具体策の策定は完了して

いなかった。早急に具体策を策定し、平成 28 年度中に作成することとなっている新公立病

院改革プランに収納強化の改善策についても盛り込むことを検討されたい。

⑵ 負債及び資本

ア 負債

負債は、前年度に比べ 5 億 9,982 万円(△6.4%)減の 87 億 6,383 万円となって

いる。これは、固定負債で 6 億 1,684 万円(△7.6%)の減となったことによるもの

である。この減は、企業債の償還に伴う借入総額の減少が主な要因である。

イ 資本

資本は、前年度に比べ 5 億 5,372 万円(26.3%)増のマイナス 15 億 5,004 万円と

なっている。これは、決算において純利益が生じたことに伴い欠損金が 5 億 5,372

万円の減となったことによるものである。

- 48 -

負債・資本比較表

(単位:千円、%)

区 分 27 年度 対前年度

26 年度 25 年度 増減額 増減率

負 債 合 計 8,763,835 -599,826 -6.4 9,363,661 529,716

固 定 負 債 7,470,099 -616,846 -7.6 8,086,946 24,904

企 業 債 6,539,019 -557,309 -7.9 7,096,329 -

引 当 金 931,080 -59,537 -6.0 990,617 24,904

流 動 負 債 1,214,371 18,356 1.5 1,196,015 504,813

企 業 債 639,109 19,659 3.2 619,450 -

未 払 金 391,852 -17,028 -4.2 408,880 485,268

預 り 金 20,754 2,117 11.4 18,637 19,545

引 当 金 162,655 13,607 9.1 149,049 -

繰 延 収 益 79,365 -1,335 -1.7 80,700 -

長 期 前 受 金 5,701,497 390,690 7.4 5,310,807 -

長期前受金収益化累計額 -5,622,132 -392,025 -7.5 -5,230,107 -

資 本 合 計 -1,550,041 553,722 -26.3 -2,103,763 7,482,222

資 本 金 248,911 - - 248,911 8,443,118

自 己 資 本 金 248,911 - - 248,911 248,911

借 入 資 本 金 - - - - 8,194,207

剰 余 金 -1,798,952 553,722 23.5 -2,352,674 -960,896

資 本 剰 余 金 17,457 - - 17,457 7,068,219

欠 損 金 1,816,409 -553,722 -23.4 2,370,131 8,029,115

負 債 資 本 合 計 7,213,794 -46,104 -0.6 7,259,898 8,011,938

(消費税及び地方消費税を除く )

⑶ 正味運転資本(流動資産-流動負債)の状況

財務の短期流動性を正味運転資本増減明細表でみると、流動資産で 2 億 841 万円、流

動負債で 1,835 万円増加している。

正味運転資本は、流動資産から流動負債(企業債を除く)を差し引いた金額で、企業

の余裕資金の状況を表している。本年度は 7 億 9,763 万円で、前年度に比べ 1 億 9,005

万円の増となっている。これは現金預金の増が主な要因である。

- 49 -

正味運転資本増減明細表

(単位:千円)

区 分 27 年度 対前年度

26 年度 25 年度 増 加 減 少 増加-減少

流 動 資 産 A 1,372,895 292,401 83,987 208,414 1,164,482 1,078,852

現 金 預 金 683,676 292,401 - 292,401 391,275 201,686

未 収 金 659,557 - 82,666 -82,666 742,223 839,100

貯 蔵 品 28,592 - 1,322 -1,322 29,913 36,996

小 口 現 金 1,070 - - - 1,070 1,070

流 動 負 債 B 1,214,371 35,383 17,028 18,356 1,196,015 504,813

企 業 債 639,109 19,659 - 19,659 619,450 -

未 払 金 391,852 - 17,028 -17,028 408,880 485,268

預 り 金 20,754 2,117 - 2,117 18,637 19,545

引 当 金 162,655 13,607 - 13,607 149,049 -

正味運転資本

A-(B-企業債) 797,634 190,058 587,917 574,039

(消費税及び地方消費税を除く)

⑷ 財務分析

財政状態の主要比率

(単位:%)

27 年度

対前年度

増 減 26 年度 25 年度

自 己 資 本 構 成 比 率 -20.4 7.5 -27.9 -8.9

固定資産対長期資本比率 97.4 -3.2 100.5 92.4

流 動 比 率 238.7 36.7 202.0 213.7

当 座 比 率 237.7 36.9 200.8 485.5

ア 自己資本構成比率

自己資本構成比率は、総資本の中で負債及び借入資本を除いた、いわゆる外部への

返済を要しない自己資本がどの程度占めているかを示すもので、企業経営上はこの比

率が高いほど良いが、通常、公営企業はサービス提供に必要な施設については、企業

債で建設することが多いので、全般的に低率となっている。

本年度はマイナス 20.4%で、前年度に比べ 7.5 ポイント増加している。

自己資本構成比率 = 自己資本(自己資本金+剰余金+繰延収益)

×100 総資本(負債・資本合計)

- 50 -

イ 固定資産対長期資本比率

固定資産の調達は自己資本と固定負債の範囲内で行われているのが原則であり、固

定資産対長期資本比率は 100%以下が望ましいとされている。

本年度は 97.4%で、前年度に比べ 3.1 ポイント減少している。

ウ 流動比率

流動比率は、1年以内に現金化できる資産と支払わなければならない負債とを比較

するもの、つまり短期債務に対する支払能力を示すものである。理想比率は 200%以

上である。

本年度も昨年度と同様に流動負債から企業債を除いて算定した結果、流動比率は

238.7%で、前年度に比べ 36.7 ポイント増加している。

エ 当座比率

当座比率は、流動資産のうち、現金預金と未収金などの当座資産と流動負債とを対

比させたもので、企業の即時支払い能力を判断するものであり、理想比率は 100%以

上である。

本年度は流動比率と同様に流動負債から企業債を除いて算定した結果、当座比率は

237.7%で、前年度に比べ 36.9 ポイント増加している。

固定資産対長期資本比率 = 固 定 資 産

×100 資本金+剰余金+固定負債+繰延収益

流 動 比 率 = 流 動 資 産

×100 流動負債(企業債を除く)

当 座 比 率 = 現金預金+(未収金-貸倒引当金)

×100 流動負債(企業債を除く)

- 51 -

⑸ 繰入金の状況

一般会計からの繰入金の状況は、次表のとおりである。

繰入金の状況

(単位:千円、%)

区 分 27 年度 対前年度

26 年度 25 年度 増減額 増減率

収益的繰入金(A) 653,603 10,064 1.6 643,539 609,028

他会計負担金 458,858 -26,032 -5.4 484,890 437,923

医業収益 114,077 4,519 4.1 109,558 97,060

救急医療の確保に要する経費 112,925 4,512 4.2 108,413 96,162

保健衛生行政事務に要する経費 1,152 7 0.6 1,145 898

医業外収益 344,781 -30,551 -8.1 375,332 340,863

病院の建設改良に要する経費

(企業債利息) 78,204 -5,232 -6.3 83,436 86,959

感染症医療に要する経費 67,942 3,853 6.0 64,089 60,709

リハビリテーション医療に要す

る経費 11,474 -4,501 -28.2 15,975 11,618

小児医療に要する経費 41,149 -214 -0.5 41,363 29,830

高度医療に要する経費 146,012 -24,457 -14.3 170,469 151,747

他会計補助金 194,745 36,096 22.8 158,649 171,105

医業外収益 194,745 36,096 22.8 158,649 171,105

経営基盤強化対策に要する経費 113,337 34,518 43.8 78,819 87,201

その他 81,408 1,578 2.0 79,830 83,904

資本的繰入金(B) 388,432 65,665 20.3 322,767 312,541

他会計負担金 388,432 65,665 20.3 322,767 312,541

資本的収入 388,432 65,665 20.3 322,767 312,541

病院の建設改良に要する経費

(企業債償還元金) 388,432 65,665 20.3 322,767 312,541

繰 入 金 合 計(C=A+B) 1,042,035 75,729 7.8 966,306 921,569

収 益 的 収 入 (D) 6,206,321 197,943 3.3 6,008,378 5,506,361

資 本 的 収 入 (E) 472,932 129,707 37.8 343,225 1,116,035

繰入金

比 率

収益的収入に対する繰入率

(A/D×100) 10.5 -0.2 -1.7 10.7 11.1

資本的収入に対する繰入率

(B/E×100) 82.1 -11.9 -12.7 94.0 28.0

1病床当たりの収益的繰入金(A/334床) 1,957 30 1.6 1,927 1,823

(消費税及び地方消費税を除く)

一般会計からの繰入金は、原則として、毎年度、総務省自治財政局長から通知される「地

方公営企業繰出金について」に定める基準に基づき一般会計が負担する経費として繰入を

受けている。

繰入金合計は、前年度に比べ 7,572 万円(7.8%)の増となっているが、これは資本的収

入への繰入金で 6,566 万円(20.3%)の増となったことが主な要因である。この増は平成

25 年度に導入した電子カルテの企業債の償還が始まったことによるものである。

- 52 -

⑹ 資金の状況について

前年度決算からキャッシュ・フロー計算書の作成が義務づけられている。資金状況は次

表のとおりである。

キャッシュ・フロー計算書

(単位:千円)

区分 平成 27 年度 平成 26 年度 増減額

Ⅰ 業務活動によるキャッシュ・フロー 517,884 366,988 150,897

当期純利益 553,722 -1,110,166 1,663,888

減価償却費 329,584 609,956 -280,373

退職給付引当金増加額 -59,537 965,751 -1,025,288

貸倒引当金増加額 205 24,064 -23,860

賞与及び法定福利費引当金増加額 13,607 149,049 -135,442

長期前受金戻入額 -392,467 -331,502 -60,965

受取利息配当金 - - -

支払利息 117,384 125,282 -7,898

固定資産除却損 3,899 52,288 -48,389

未収金の増減額 82,461 72,813 9,648

たな卸資産増減額 1,322 7,083 -5,761

未払金増加額 -17,028 -76,388 59,361

その他 2,117 4,041 -1,923

小 計 635,268 492,270 142,998

利息及び配当金の受取額 - - -

利息の支払額 -117,384 -125,282 7,898

Ⅱ 投資活動によるキャッシュ・フロー -76,265 -21,737 -54,528

有形固定資産取得支出 -78,965 -21,895 -57,070

国庫補助金による収入 2,700 158 2,542

負担金寄附金による収入 - - -

国庫補助金の返還による支出 - - -

Ⅲ 財務活動によるキャッシュ・フロー -149,218 -155,661 6,443

企業債の発行による収入 81,800 20,300 61,500

企業債の償還による支出 -619,450 -498,728 -120,722

他会計負担金による収入 388,432 322,767 65,665

他会計借入金返済支出 - - -

Ⅳ 資金増減額 292,401 189,590 102,811

Ⅴ 資金期首残高 391,275 201,686 189,590

Ⅵ 資金期末残高 683,676 391,275 292,401

ア 業務活動によるキャッシュ・フロー

業務活動によるキャッシュ・フローとは、通常の活動の実施に係る資金の状態を表す

ものである。

本年度は、当期純利益を 5 億 5,372 万円計上し、減価償却費が 3 億 2,958 万円あった

ことなどにより、5 億 1,788 万円のプラスとなっている。

- 53 -

イ 投資活動によるキャッシュ・フロー

投資活動によるキャッシュ・フローとは、将来に向けた運営基盤の確立のために行わ

れる投資活動に係る資金の状態を表すものである。

本年度は、有形固定資産の取得による支出として、医療機器の更新及び新規購入のた

めに 7,896 万円支出したことにより、7,626 万円のマイナスとなっている。

ウ 財務活動によるキャッシュ・フロー

財務活動によるキャッシュ・フローとは、営業活動及び投資活動を行うための財務活

動に係る資金の状態を表すものである。

本年度は、他会計負担金による収入 3 億 8,843 万円があったものの、企業債の償還で

6 億 1,945 万円支出したことにより、1 億 4,921 万円のマイナスとなっている。

キャッシュ・フローにより有利子債務(企業債)の返済能力を分析すると、次表のと

おりであり、業務活動から獲得する資金の 13.9 年分ということになる。

有利子債務の返済能力

(単位:千円、年)

区 分 平成 27 年度 平成 26 年度

企業債残高 7,178,129 7,715,779

業務活動によるキャッシュ・フロー 517,884 366,988

債務返済能力 13.9 21.0

※債務返済能力=企業債残高÷業務活動によるキャッシュ・フロー

- 54 -

- +

Ⅰ業務活動

 経営状況については「Ⅰ業務活動」は「+」、「Ⅱ投資活動」及び「Ⅲ財務活動」は「-」であることから、「良好」であると判断される。

6億8,367万6,350円

経営状況

業務活動が順調で、業務活動で得た資金を投資活動等に充てている状態

業務活動で得た資金を投資活動等に充てているが、投資活動の不足分を借り入れている状態

業務活動による資金が十分に得られておらず、営業活動や投資活動に必要な資金を借入金で賄っている状態

Ⅱ投資活動 Ⅲ財務活動

- -

- +

平成27年度病院事業会計のキャッシュ・フロ-計算書(間接法)の概要

※ 合計 2億9,240万904円 増加

平成27年度末資金残高

Ⅱ投資活動によるキャッシュ・フロ-

△7,626万5,421円

平成26年度末資金残高

3億9,127万5,446円

6億3,526万8,276円

Ⅰ業務活動によるキャッシュ・フロ-

Ⅲ財務活動によるキャッシュ・フロ-

△1億4,921万8,140円

良好

危険

- 55 -

5 む す び

⑴ 現状

平成 27 年度は第 2 期中期事業計画の 2 年目にあたり、医療の質の向上、地域中核病院

としての機能の充実、地域完結型医療の実現、国の新たな医療改革への対応などに向け、

事業の推進がなされた。

病院事業収益の根幹とも言える医業収益は 51 億 7,165 万円で、前年度と比較して 1 億

1,078万円の増となっており、主な要因は、年間延入院患者数が 1,461人(2.0%)増の 73,493

人となったことであるが、入院患者の平均在院日数は 0.2 日減の 12.1 日となっており、

医療の高度化や急性期医療への転換が奏功した結果と言える。この他、6 階東病棟が地域

包括ケア病棟の試行期間として再開されたことも収益増の一因となっている。

一方、医業費用は 53 億 6,409 万円で、前年度と比較して 2 億 2,358 万円の減となって

いる。主な要因は、病院建設に伴う附属設備(器械及び電気工事)の減価償却処理が終了

したことにより、減価償却費で 2 億 8,037 万円の減となったことによるものである。

医業収益から医業費用を差し引いた医業収支では、1 億 9,243 万円の医業損失が発生し

ているものの、前年度と比較すると 3 億 3,436 万円の減と、大きく改善され、また医業外

の収支を含む経常収支においても 3 億 585 万円と 2 年連続での黒字となっている。

これらの結果、総収益から総費用を差し引いた病院事業収支では 5 億 5,372 万円の黒字

となり、19 年ぶりで純利益を計上している。

経営状況に係る主な経営分析指数(医業収支比率、経常収支比率、総収支比率)はいず

れも前年度より高い数値となり、類似病院(H26)との比較でも上回る結果となっている。

前年度から、会計基準の見直しによって、キャッシュ・フロー計算書の作成が義務づけ

られ、一事業年度における現金の流れを知ることができるようになった。キャッシュ・フ

ローの状況をみると、業務活動で獲得した資金 5億 5,372万円を、投資活動で 7,626万円、

財務活動で 1 億 4,921 万円費消した結果、2 億 9,240 万円の資金増となっており、良好な

経営状況であると言える。

⑵ 課題

平成 27 年度の総収支は 19 年ぶりの黒字決算となり、また長期収支計画(H26 年度~H35

年度)における純利益の予定額を上回る結果となっており、経営努力を評価したい。今後

も事業計画や市民のニーズに従い、再生から医療の質の向上をめざし、さらなる経営改善

を期待したい。

特に今回は、会計基準が見直されて 2 年目の決算年度であったが、新会計基準の適用に

より、正確な資産・負債の把握や他の自治体病院、民間病院等との経営状況の比較が容易

になっていることから、今後は各財務諸表を分析し、公立病院としてのさらなる効率的経

営に活かしていただきたい。

先の新聞報道等によると、全国に 344 ある二次医療圏の中で、田川地域は全がん死亡率

- 56 -

が男性で第 6 位、女性で第 3 位であることが判明した。このことを含め、田川地域の特殊

性に応じた医療環境の整備は急務の課題と言えるので、田川地域医療機関ネットワーク協

議会などでの検討により、市立病院が担うべき役割等を明確にしたうえで、地域の中核病

院としての機能の充実と有用性の発揮を期待したい。

また、病診連携においては、本年度は紹介率で 0.6 ポイント、逆紹介率で 12.6 ポイン

トそれぞれ向上しており、努力の成果が現われている。しかしながら、市立病院の病床稼

働率は前年度とほぼ横ばいの状態であるので、例えば、がん対策など田川地域の課題に対

応するための医師確保や各医療機関との連携面でのさらなる工夫などにより、引き続き稼

働率の向上に努めていただきたい。

なお、地域完結型医療の実現のためには、田川地域からの患者の流出に歯止めをかける

必要があり、そのためには市立病院をはじめ各医療機関の自助努力や相互連携に止まらず、

田川地域の各市町村によるバックアップの充実も不可欠である。例えば、コミュニティー

バスの連結によってアクセスを整備するなど、可能なものから支援を進めてほしい。

医業未収金の取り扱いについては、前年度も指摘したが、中期事業計画の重点方針にも

「未収金対応」が掲げられていることに鑑み、鋭意マニュアルに沿った事務処理を行うと

ともに、先進地における未収金対策などを参考に事務改善に努めるよう要望する。

職員の時間外勤務については、時間数が年々増加傾向にあり、平成 23 年度の水準

と比べると全体の時間数が 2.67 倍に上昇している。必要止むを得ないものに限定し

て実施されているとは思われるが、ワークライフバランスの観点から職員の健康管理

と職場環境の改善に努めていただきたい。

終わりに、本年 7 月に本市に「田川市立病院経営状況検証委員会」が設置されたが、こ

れは平成 21 年 12 月の「田川市立病院経営形態検討委員会」の答申で求められていた、経

営にかかるチェック機関としての外部評価委員会が具現化されたものと認識している。

この委員会の中で①市立病院の目ざす方向性と機能・役割、②病院としての持続性と一般

会計からの繰出が増加しない経営の仕組みについて専門的立場からの検証が開始されて

いるので、この動向にも十分注視していきたい。

(収益的収入) (収益的支出) (単位:円、%)

予算額 決算額 決算額 執行率 予算額 決算額 決算額 執行率

A B 構成比率 B/A A B 構成比率 B/A

1 医 業 収 益 5,198,521,000 5,179,789,036 83.3 99.6 1 医 業 費 用 5,743,318,000 5,523,974,436 97.7 96.2

(1) 入 院 収 益 3,505,040,000 3,505,329,495 56.4 100.0 (1) 給 与 費 2,847,820,000 2,748,738,321 48.6 96.5

(2) 外 来 収 益 1,442,459,000 1,437,928,051 23.1 99.7 (2) 交 際 費 1,250,000 916,174 0.0 73.3

(3) そ の 他 医 業 収 益 251,022,000 236,531,490 3.8 94.2 (3) 材 料 費 1,230,181,000 1,184,765,821 20.9 96.3

(4) 経 費 1,292,295,000 1,226,309,862 21.7 94.9

2 医 業 外 収 益 775,535,000 779,608,557 12.5 100.5 (5) 減 価 償 却 費 329,644,000 329,583,701 5.8 100.0

(1) 受 取 利 息 1,000 - - - (6) 資 産 減 耗 費 2,000 6,774,565 0.1 338,728.3

(2) 他 会 計 負 担 金 344,781,000 344,781,000 5.5 100.0 (7) 研 究 研 修 費 42,126,000 26,885,992 0.5 63.8

(3) 他 会 計 補 助 金 194,745,000 194,745,000 3.1 100.0 2 医 業 外 費 用 125,498,000 123,217,311 2.2 98.2

(4) 県 補 助 金 9,861,000 10,128,000 0.2 102.7 (1) 支 払 利 息 117,496,000 117,383,811 2.1 99.9

(5) そ の 他 医 業 外 収益 19,865,000 23,627,255 0.4 118.9 (2) 雑 損 失 2,000 - - 0.0

(6) 長 期 前 受 金 戻 入 206,280,000 206,327,302 3.3 100.0 (3) 消 費 税 8,000,000 5,833,500 0.1 72.9

(7) 引 当 金 戻 入 益 2,000 - - - 3 特 別 損 失 1,580,000 8,329,985 0.1

3 特 別 利 益 186,141,000 256,163,259 4.1 137.6 (1) 固 定 資 産 売 却 損 1,000 - -

(1) 固 定 資 産 売 却 益 1,000 - - - (2) 過 年 度損 益修正損 1,578,000 8,329,985 0.1

(2) 過 年 度損 益修正益 1,000 69,923,426 1.1 (3) そ の 他 特 別 損 失 1,000 - -

(3) そ の 他 特 別 利 益 186,139,000 186,239,833 3.0 (4) 減 損 損 失 0 - -

4 予 備 費 5,000,000 - - -

(1) 予 備 費 5,000,000 - - -

6,160,197,000 6,215,560,852 100.0 100.9 5,875,396,000 5,655,521,732 100.0 96.3

(消費税及び地方消費税を含む)

病院事業 別表1

予算第3条に定められた予算・決算対照表

区   分 

 科   目

区   分 

 科   目

- 5

7 -

(資本的収入) (資本的支出) (単位:円、%)

予算額 決算額 決算額 執行率 予算額 決算額 決算額 執行率

A B 構成比率 B/A A B 構成比率 B/A

1 企 業 債 90,000,000 81,800,000 17.3 90.9 1 建 設 改 良 費 98,000,000 85,282,652 12.1 87.0

(1) 企 業 債 90,000,000 81,800,000 17.3 90.9 (1) 建 設 改 良 費 13,000,000 5,169,697 0.7 39.8

(2) 資 産 購 入 費 85,000,000 80,112,955 11.4 94.3

2 負 担 金 388,432,000 388,432,000 82.1 100.0

(1) 他 会 計 負 担 金 388,432,000 388,432,000 82.1 100.0

3 補 助 金 2,700,000 2,700,000 0.6 100.0 2 企 業 債 償 還 金 619,451,000 619,450,140 87.9 100.0

(1) 国 県 補 助 金 2,700,000 2,700,000 0.6 100.0 (1) 企 業 債 償 還 金 619,451,000 619,450,140 87.9 100.0

4 固定資産売却代金 1,000 - - -

(1) 固 定 資産売却代金 1,000 - - -

481,133,000 472,932,000 100.0 98.3 717,451,000 704,732,792 100.0 98.2

(消費税及び地方消費税を含む)

病院事業 別表2

予算第4条に定められた予算・決算対照表

区  分 

 科   目

区   分 

 科   目

- 5

8 -

金 額 金 額 金 額 金 額

A B C(A-B) C/B A B C(A-B) C/B

1 医 業 費 用 5,364,092,954 86.4 5,587,676,174 78.5 -223,583,220 -4.0 1 医 業 収 益 5,171,656,221 83.3 5,060,870,266 71.1 110,785,955 2.2

(1) 給 与 費 2,747,473,818 44.3 2,698,073,912 37.9 49,399,906 1.8 (1) 入 院 収 益 3,505,320,638 56.5 3,400,593,484 47.8 104,727,154 3.1

(2) 交 際 費 861,866 0.0 766,587 0.0 95,279 12.4 (2) 外 来 収 益 1,437,705,266 23.2 1,434,388,005 20.2 3,317,261 0.2

(3) 材 料 費 1,098,417,321 17.7 1,098,888,130 15.4 -470,809 0.0 (3) そ の 他 医 業 収 益 228,630,317 3.7 225,888,777 3.2 2,741,540 1.2

(4) 経 費 1,154,518,224 18.6 1,141,819,003 16.0 12,699,221 1.1

(5) 減 価 償 却 費 329,583,701 5.3 609,956,365 8.6 -280,372,664 -46.0

(6) 資 産 減 耗 費 6,774,565 0.1 10,369,485 0.1 -3,594,920 -34.7

(7) 研 究 研 修 費 26,463,459 0.4 27,802,692 0.4 -1,339,233 -4.8

2 医 業 外 費 用 280,208,551 4.5 281,969,299 4.0 -1,760,748 -0.6 2 医 業 外 収 益 778,502,126 12.5 896,330,379 12.6 -117,828,253 -13.1

(1) 支 払 利 息 117,383,811 1.9 125,281,881 1.8 -7,898,070 -6.3 (1) 受 取 利 息 - - - - - -

(2) 雑 損 失 162,824,740 2.6 156,687,418 2.2 6,137,322 3.9 (2) 他 会 計 負 担 金 344,781,000 5.6 375,332,000 5.3 -30,551,000 -8.1

(3) 他 会 計 補 助 金 194,745,000 3.1 158,649,000 2.2 36,096,000 22.8

(4) 県 補 助 金 10,128,000 0.2 9,930,000 0.1 198,000 2.0

(5) そ の 他 医 業 外 収 益 22,520,824 0.4 20,916,890 0.3 1,603,934 7.7

(6) 長 期 前 受 金 戻 入 206,327,302 3.3 331,502,489 5 -125,175,187 -37.8

3 特 別 損 失 8,297,842 0.1 1,248,898,769 17.5 -1,235,651,816 -98.9 (7) 引 当 金 戻 入 益 - - - - - -

(1) 固 定 資 産 売 却 損 - - - - - - 3 特 別 利 益 256,162,889 4.1 51,177,838 0.7 204,985,051 400.5

(2) 過 年 度 損 益 修 正 損 8,297,842 0.1 35,517,839 0.5 -27,219,997 -76.6 (1) 固 定 資 産 売 却 益 - - - - - -

(3) そ の 他 特 別 損 失 - - 1,208,431,819 17 -1,208,431,819 皆減 (2) 過 年 度 損 益 修 正 益 69,923,056 1.1 51,177,838 0.7 18,745,218 36.6

(4) 減 損 損 失 - - 4,949,111 0 -4,949,111 皆減 (3) そ の 他 特 別 利 益 186,239,833 3 - - 186,239,833 -

純 利 益 553,721,889 8.9 - - 553,721,889 純 損 失 - - 1,110,165,759 15.6 -1,110,165,759 -100.0

6,206,321,236 100.0 7,118,544,242 100.0 -912,223,006 6,206,321,236 100.0 7,118,544,242 100.0 -912,223,006

増減額 増減率平成27年度

(消費税及び地方消費税を除く)

平成26年度

構成比率

構成比率

区   分  

  科   目

(単位:円、%)  

平成27年度 平成26年度増減額

構成比率

構成比率

病院事業 別表3

比 較 損 益 計 算 書

区   分  

  科   目

増減率

- 59 -

金 額 金 額 金額 金額

A B C(A-B) C/B A B C(A-B) C/B

1 固 定 資 産 5,840,898,526 81.0 6,095,415,698 84.0 -254,517,172 -4.2 3 固 定 負 債 7,470,099,301 103.6 8,086,945,510 111.4 -616,846,209 -7.6

(1) 有 形 固 定 資 産 5,840,898,526 81.0 6,095,415,698 84.0 -254,517,172 -4.2 (1) 企 業 債 6,539,019,301 90.6 7,096,328,510 97.7 -557,309,209 -7.9

イ 土 地 101,758,159 1.4 101,758,159 1.4 - - (2) 引 当 金 931,080,000 12.9 990,617,000 13.6 -59,537,000 -6.0

ロ 建 物 4,836,105,076 67.0 4,957,876,115 68.3 -121,771,039 -2.5 イ 退 職 給 与 引 当 金 931,080,000 12.9 990,617,000 13.6 -59,537,000 -6.0

ハ 構 築 物 26,136,302 0.4 27,181,003 0.4 -1,044,701 -3.8

ニ 器 械 備 品 876,717,500 12.2 1,008,418,932 13.9 -131,701,432 -13.1 4 流 動 負 債 1,214,370,875 16.8 1,196,015,068 16.5 18,355,807 1.5

ホ 車 両 181,489 0.0 181,489 0.0 - - (1) 一 時 借 入 金 - - - - - -

(2) 企 業 債 639,109,209 8.9 619,450,140 8.5 19,659,069 3.2

(2) 無 形 固 定 資 産 - - - - - - (3) 未 払 金 391,851,977 5.4 408,879,516 5.6 -17,027,539 -4.2

イ 医 業 未 払 金 377,059,637 5.2 402,907,316 5.5 -25,847,679 -6.4

ロ 医 業 外 未 払 金 1,418,700 0.0 4,384,600 0.1 -2,965,900 -67.6

ハ そ の 他 未 払 金 13,373,640 0.2 1,587,600 0.0 11,786,040 742.4

(4) 預 り 金 20,754,249 0.3 18,636,761 0.3 2,117,488 11.4

(5) 引 当 金 162,655,440 2.3 149,048,651 2.1 13,606,789 9.1

イ 賞 与 引 当 金 138,169,722 1.9 126,077,366 1.7 12,092,356 9.6

ロ 法 定 福 利 費 引 当 金 24,485,718 0.3 22,971,285 0.3 1,514,433 6.6

2 流 動 資 産 1,372,895,391 19.0 1,164,481,867 16.0 208,413,524 17.9 5 繰 延 収 益 79,365,233 1.1 80,700,368 1.1 -1,335,135 -1.7

(1) 現 金 預 金 683,676,350 9.5 391,275,446 5.4 292,400,904 74.7 (1) 長 期 前 受 金 5,701,496,769 79.0 5,310,807,113 73.2 390,689,656 7.4

(2) 未 収 金 659,557,144 9.1 742,222,957 10.2 -82,665,813 -11.1 (2) 収 益 化 累 計 額 -5,622,131,536 -77.9 -5,230,106,745 -72.0 -392,024,791 7.5

イ 医 業 未 収 金 675,666,638 9.4 760,903,773 10.5 -85,237,135 -11.2

ロ 医 業 外 未 収 金 5,459,399 0.1 5,225,533 0.1 233,866 4.5 6 資 本 金 248,910,990 3.5 248,910,990 3.4 - -

ハ そ の 他 未 収 金 2,700,000 0.0 158,000 0.0 2,542,000 1,608.9 (1) 自 己 資 本 金 248,910,990 3.5 248,910,990 3.4 - -

ニ 貸 倒 引 当 金 -24,268,893 -0.3 -24,064,349 -0.3 -204,544 0.8

(3) 貯 蔵 品 28,591,897 0.5 29,913,464 0.5 -1,321,567 -4.4 7 剰 余 金 -1,798,952,482 -24.9 -2,352,674,371 -32.4 553,721,889 23.5

(4) 小 口 現 金 1,070,000 0.0 1,070,000 0.0 - - (1) 資 本 剰 余 金 17,456,676 0.2 17,456,676 0.2 - -

イ 受 贈 財 産 評 価 額 17,456,676 0.2 17,456,676 0.2 - -

(2) 欠 損 金 1,816,409,158 -25.2 2,370,131,047 -32.6 -553,721,889 -23.4

イ 当年度未処理欠損金 1,816,409,158 -25.2 2,370,131,047 -32.6 -553,721,889 -23.4

7,213,793,917 81.5 7,259,897,565 84.5 -46,103,648 -0.6 7,213,793,917 100.0 7,259,897,565 100.0 -46,103,648 -0.6

病院事業 別表4

構成比率

平成27年度

比 較 貸 借 対 照 表

区 分

科 目

(消費税及び地方消費税を除く)

科 目

増減率平成26年度 区 分

(単位:円、%)

増減率構成比率

平成26年度

増減額構成比率

平成27年度増減額

構成比率

- 6

0 -

(単位:円、%) 

27年度 26年度 増減 分析基準

固 定 資 産 5,840,898,526総資産(固定資産+流動資産) 7,213,793,917

自己資本(自己資本金+剰余金+繰延収益) -1,470,676,259総 資 本 ( 負 債 ・ 資 本 合 計 ) 7,213,793,917

固 定 資 産 5,840,898,526資本金+剰余金+固定負債+繰延収益 5,999,423,042

固 定 資 産 5,840,898,526自己資本(自己資本金+剰余金+繰延収益) -1,470,676,259

流 動 資 産 1,372,895,391流 動 負 債 ( 企 業 債 を 除 く ) 575,261,666

現 金 預 金 + ( 未 収 金 - 貸 倒 引 当 金 ) 1,367,502,387流 動 負 債 ( 企 業 債 を 除 く ) 575,261,666

現 金 預 金 683,676,350流 動 負 債 1,214,370,875

当 年 度 経 常 利 益 305,856,842平 均 総 資 本 7,236,845,741

当 年 度 純 利 益 553,721,889総 収 益 6,206,321,236

医 業 利 益 -192,436,733医 業 収 益 5,171,656,221

総 収 益 6,206,321,236総 費 用 5,652,599,347

医 業 収 益 + 医 業 外 収 益 5,950,158,347医 業 費 用 + 医 業 外 費 用 5,644,301,505

医 業 収 益 5,171,656,221医 業 費 用 5,364,092,954

84.0

×

4.2 1.1

固 定 比 率

流 動 比 率

当座比率(酸性試験比率)

現 金 預 金 比 率

-397.2 -301.3

36.9

100

100

医業利 益対 医業 収益 比率

純 利 益 対 総 収 益 比 率

×

3.1

×

-27.9

総 収 支 比 率

-20.4

97.4 100.5100

100

100

56.3 32.7

総資産に対する固定資産の占める割合を示すもので、大であれば資本が固定化の傾向にあり、この比率は小さいほど良好である。

総資本の中で負債及び借入資本を除いた、いわゆる外部への返済を要しない自己資本がどの程度占めているかを示すもので、比率が高いほど財政状態が健全である。

固定資産の調達は自己資本と固定負債の範囲内で行われているのが原則であり、この比率は100%以下が望ましい。

固定資産が返済の必要のない自己資本でどの程度まかなわれているかを示すもので、100%以下が望ましいとされている。

-3.1

-95.9

-3.0

7.5

1年以内に現金化できる資産と支払わなければならない負債とを比較するもので、理想比率は200%以上である。

流動資産のうち、現金預金と未収金などの当座資産と流動負債とを対比させたもので、100%以上が理想比率とされている。

流動負債に対する現金預金の割合を示す比率で、20%以上が理想値とされている。

81.0

238.7 202.0 36.7

237.7 200.8

23.6

流動性の分析

(企業の安全性・健全性

100

100

基 礎 金 額算       式

100

100

×

×

×

経 常 収 支 比 率

病院事業 別表5

固 定 資 産 構 成 比 率

自 己 資 本 構 成 比 率

固定資 産対 長期 資本 比率

分 析 事 項

経 営 分 析 表

×

×

×

* 平均の算出方法は、年度当初の額に年度末の額を加えたものを2分の1したもの。

総 資 本 利 益 率

× 100

100

100×

×

100×

収益性の分析

(企業の経済性

医 業 収 支 比 率

-3.7 -10.4

96.4 90.6

8.9 -18.5

企業に投下された資本の総額とそれによってもたらされた利益とを比較するもので、プラスの比率が高いほど望ましい。

総収益のうち最終的に純利益として企業に残されたものの割合を示すもので、プラスの比率が高いほど望ましい。

105.4 101.5 3.9

109.8 84.4

6.7

5.8

27.4

医業収益に対する医業利益(医業収益-医業費用)の割合を示したもので、プラスの比率が高いほど望ましい。

総収益が総費用を超えた場合(100%以上)は純利益があることを示し、満たない場合(100%未満)は欠損金が生じていることを示す。

経常収益(医業収益+医業外収益)と経常費用(医業費用+医業外費用)を対比したもので、100%以上は単年度黒字を、100%未満は単年度赤字を表す。

公営企業本来の営業活動により発生した収益と、これに要した費用を比較したもので、100%以上で高率なほど良い。

25.4

- 6

1 -