令和２年２月６日

新潟県 県民生活・環境部 環境企画課

地元振興にもつながる温暖化対策「カーボン・オフセット」セミナー

～環境貢献＋地元振興＋イメージアップ～

資料No.２

１．地球温暖化について

２．新潟県カーボン・オフセット制度について

３．県内のプロジェクトについて

４．企業が取り組むメリットについて

５．クレジットの活用事例について

６．クレジット利用拡大に向けた取組み

本日の内容

2

１(1) 世界の年平均気温

3

図 年平均気温長期変化傾向（1891年ー2019年）

世界全体で気温上昇

出典）気象庁「世界の年平均気温」 （https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/temp/an_wld.html）より加工して作成

長期変化傾向(緯度経度5度の領域ごと)

これまでの推移

図 新潟市の年平均気温の経年変化（1886~2018)

100年あたり1.4℃上昇

出典）左図：東京管区気象台 気候変化レポート2018～関東甲信・北陸・東海地方～資料集（https://www.jma-net.go.jp/tokyo/sub_index/kikouhenka/data/top.html）右図：新潟地方気象台提供

平年値：13.6℃

１(2) 新潟県の平均気温、短時間強雨

10年あたり約0.02回増加（県内全域では約0.5回増加）

図 新潟県内１地点あたり（平均）の１時間降水量50mm以上の年間発生回数の経年変化

（1979~2018)上越市：100年あたり1.6℃上昇佐渡市：100年あたり0.8℃上昇

4

１(3) 世界の気温上昇の予測

5

現状を上回る温暖化対策をとらなかった場合；

2.6～4.8℃上昇

2100年に排出量をゼロまたはマイナスにした場合

出典）IPCC第5次評価報告書全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト（http://www.jccca.org/）より

2℃未満

１(4) 極端な気象①：夏季の高温

出典）気象庁ウェブサイト（https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/rankall.php）より

最高気温の高い方から 最低気温の高い方から

6

国内の気温歴代ランキング

順位 都道府県 地点観測値

℃ 起日1 埼玉県 熊谷 * 41.1 2018年7月23日

2 岐阜県 美濃 41.0 2018年8月8日

〃 岐阜県 金山 41.0 2018年8月6日

〃 高知県 江川崎 41.0 2013年8月12日

5 岐阜県 多治見 40.9 2007年8月16日

6 新潟県 中条 40.8 2018年8月23日

〃 東京都 青梅 40.8 2018年7月23日

〃 山形県 山形 * 40.8 1933年7月25日

9 山梨県 甲府 * 40.7 2013年8月10日

10 新潟県 寺泊 40.6 2019年8月15日

〃 和歌山県 かつらぎ 40.6 1994年8月8日

〃 静岡県 天竜 40.6 1994年8月4日

13 山梨県 勝沼 40.5 2013年8月10日

14 山形県 鼠ケ関 40.4 2019年8月15日

〃 新潟県 三条 40.4 2018年8月23日

〃 埼玉県 越谷 40.4 2007年8月16日

順位 都道府県 地点観測値

℃ 起日

1 新潟県 糸魚川 31.3 2019年8月15日

2 新潟県 相川 * 30.8 2019年8月15日

3 福岡県 福岡 * 30.5 2018年8月22日

4 東京都 東京 * 30.4 2013年8月11日

5 新潟県 高田 * 30.3 2019年8月15日

〃 石川県 小松 30.3 2000年7月31日

7 新潟県 三条 30.2 2019年8月15日

〃 富山県 上市 30.2 1997年8月9日

9 富山県 富山 * 30.1 2000年7月31日

10 長崎県 口之津 30.0 2017年8月5日

〃 福井県 越廼 30.0 2000年7月31日

１(5) 極端な気象②：猛烈な台風

出典）動画：気象庁ウェブサイト（https://www.jma-net.go.jp/sat/himawari/obsimg/image_typh.html#obs_j20191013）

写真：新潟県 令和元年台風第１9号による被害状況より加工して作成

令和元年台風第19号

7

信濃川水系魚野川（南魚沼市姥島新田）

阿賀野川水系姥堂川（阿賀町津川）

信濃川水系浄土川（長岡市今井）

１(6) 気候変動の影響（コメの収量予測）

8出典）環境省 気候変動適応情報プラットフォームポータルサイト（http://a-plat.nies.go.jp/webgis/niigata/index.html）より加工して作成

RCP8.5RCP4.5RCP2.6

図 2081~2100年における収量分布の予測

図 新潟県のコメ収量の将来予測※ 品質を重視した気温条件での収量基準期間の収量を１とした場合の相対値

平成30年12月 1日施行

出典）環境省資料より抜粋

○温室効果ガスの排出削減対策（緩和策）と、気候変動の影響による被害の回避・軽減対策（適応策）は車の両輪

○気候変動適応法により適応策を法的に位置づけ、関係者が一丸となって適応策を強力に推進

１(7) 緩和と適応は車の両輪

9

１(8) 日本と新潟県の温室効果ガス排出量

10

0

500

1000

1500

2000

2500

3000

3500

4000

0

2

4

6

8

10

12

14

16

1990 2000 2010 2020 2030 2040 2050

日本 新潟県

2030年度2013年度比26%減

2050年度80%削減を目指す

排出量(

億トン

換算)

CO2

排出量(

万トン

換算)

CO2

新潟県カーボン・オフセットの仕組み

２(1) カーボン・オフセットとは

・地球温暖化対策の一つで、企業活動等で排出される温室効果ガスを、

森林整備などによるCO2吸収量に見合ったクレジットを購入することにより、

埋め合わせる（オフセットする）という考え方。

消費者

商品・サービス

料金

商品やパンフレット等にシンボルマークを使用可

11

新潟県と協定を締結したコーディネーターが

企業の皆様に制度をご案内し、森林業者とのマッチングを実施

(平成30年1月～)

新潟県

協定

2(2) コーディネーターについて

(株)第四銀行、(株)北越銀行、(株)大光銀行

12

平成28年度

イオンリテール株式会社

平成27年度

アサヒビール株式会社

２(3) 感謝状の贈呈

新潟県カーボン・オフセット制度の普及拡大に積極的に

協力いだいた方には、県褒賞規則に基づき、感謝状を贈呈

平成30年度

第一印刷株式会社

13

３ 県内のプロジェクトについて①

地元振興 環境保全

・プロジェクトは、それぞれ豊かな森林が育む効果を明確にしている

（人とトキが共生する地域の森づくり、地域のコメや酒を産む雪や水を守るための森づくり 等）

・企業はクレジットを購入することで、地域の森林整備が促進され、

豊かな森林が育まれ、地元振興 や 環境保全に貢献することができる

人口林は約1000万ha

森がいきいきする混みすぎ

成長 間伐

間伐前 間伐後出典：環境省 カーボン・オフセットフォーラム（http://offset.env.go.jp/tool.html） 14

雪の恵み、土の想い、森の夢～みんなでつなぐ命の環～

④ 魚沼わくわくの森

～棚田・里山・ブナ林～地域のたからを後世に継承する

⑥ 十日町市ふるさとの森

③「阿賀悠久の森」

⑤「南魚沼銘水の森」

① 佐渡市「トキの森」

②「苗場山麓 竜神の森」

ペレットボイラーによる排出削減

３ 県内のプロジェクトについて②

R2.2クレジット販売開始

15

４(1) 企業が取り組むメリット

イメージアップ

○ 企業イメージの向上・温暖化対策に取り組み、環境保全や地元振興に積極的に貢献する企業としてイメージアップ

○ 製品・サービスの差別化・製品・サービスに「環境配慮・森林保全」という環境価値を付与

環境保全への貢献

○ 森林整備の促進・クレジットの収益により健全な森林整備が促進

○ 地球温暖化対策・オフセット製品を通じて住民の温暖化防止意識を向上

地元振興への貢献

○ 地場産品の販路拡大・地場産品に付加価値をつけて新たな販路・販売先を獲得

○ 地域の魅力をPR・オフセットを活用した地域の情報発信

※ クレジットの購入代金は、新潟県への寄付金として、その全額が損金算入できます 16

進んで購入

13%

値段が同程度なら購入

68%

購入しない

19%

17

・県民の約85％が地球温暖化に関心

他の環境問題と比較しても非常に高い

（出典：2019県民アンケート調査結果）

・県民の約80％が

カーボン・オフセット商品の購入に前向き

（出典：H29カーボン・オフセットフェスタｉｎにいがた秋葉っ子ふゆまつり内アンケート）

Ｑ．あなたが関心を持っている環境問題を選んでください（複数回答可）

他の回答 放射性物質による環境汚染 ４１％、不法投棄などの廃棄物の不適正な処理 ４３％河川や海などの水質汚濁 ４３％ ほか

Ｑ．カーボン・オフセット商品を見かけたら購入しようと思いますか

４(2) 県民の意識

85%地球温暖化

３．企業活動のオフセット製品の製造などに伴い排出されるCO2をオフセット。商品やサービスにクレジットを付け、購入者のCO2をオフセット

→ 環境に優しい商品です！

→ 自社の工場が排出するCO2を削減しています！

→ お客様が排出するCO2を削減します

１．寄付によるオフセット地元振興やプロジェクトを応援するために購入商品の売上などに応じて購入

→ この商品を１個につき１円を寄付します！

→ 〇〇プロジェクトを応援しています！

２．会議・イベントのオフセット会議やイベントの開催に伴い排出されるCO2をオフセット

→ 環境に優しいイベントです！

→ 「CO2ゼロ」のイベントとして開催してます！

クレジットを購入した目的別の割合（クレジットの無効化申請書93件（2019.1～2019.12末）の記載内容から３つ取組方法に分類し集計）

48%49%

3%

４(3) クレジットの活用

〇これまでの活用状況（2019.11.13現在）

222社の企業・団体から、計12,866トン、活用いただきました

18

参考URL http://www.pref.niigata.lg.jp/kankyokikaku/1271109696390.html

新潟県カーボンオフセット・シンボルマーク

新潟県クレジットを利用した商品やサービス等に利用できます。オフセット商品や自社の取組のＰＲにご活用ください。（使用にあたっては、事前に使用申請が必要です。）

・カーボン・オフセット制度を活用した商品、サービスを企画

・新潟県クレジットの購入

シンボルマーク使用申請

使用承認

・申請内容の審査・承認した取組は

ホームページ等で紹介

新潟県カーボン・オフセットシンボルマーク使用の流れ

19

４(4) シンボルマーク

５ クレジットの活用事例について

企業活動や寄付などによるクレジットの活用事例は、

新潟県ホームページで掲載、紹介しています。

また、他企業や県民への普及効果が高い事例については

事例集「にいがたの森づくりを応援！」に掲載しています。

「にいがたの森づくりを応援！」R2年版 20

６(1) 利用拡大に向けた取組①：イオン新潟フェア

令和元年６月、11月 イオンモール新潟南などで実施

・ステージでの広報やクレジット付き商品の販売、エコ体験ワークショップでプロジェクト実施者等とブース出展（子供向けの工作体験、PR実施等）

クレジット付き商品の販売

エコ体験ワークショップの様子

ステージでの広報

21

６(2) 取組②：カーボン・オフセットフェスタ

令和元年８月 ブリッジにいがた（東京都中央区日本橋）

・県産野菜など２３品目のカーボン・オフセット商品を販売（シール形式）（売り上げの一部をクレジット購入資金として活用）

・取組紹介・PR（動画上映、パンフレット配布等）

商品の例（県産野菜） フェスタの様子22

・ブース出展により、新潟県カーボン・オフセット制度の取組紹介やクレジット活用に向けたＰＲを実施

６(3) 取組③：イベントでのPR①

令和元年12月 エコプロ2019（東京ビッグサイト）

ブース出展の様子

クレジット活用商品の展示

←クイズラリーによるPRも実施

23

・子どもから大人まで、楽しみながら環境を学べるイベントを県主催で開催

・環境保全に取り組む企業や市民団体等とともにブース出展を行い、新潟県

カーボン・オフセット制度のPRを実施

新潟県ブースでカーボン・オフセットのPR

６(4) 取組④：イベントでのPR②

令和元年11月 にいがた環境フェスティバル（万代島多目的広場）

フェスティバルの様子（来場者3,000人超）

環境に関する表彰式

24