21
【様式2】 課題(上記要因を解消するために必要なこと) ◆住宅用火災警報器の適切な維持管理の促進 ◆高齢者に焦点を絞った火災予防啓発 ◆火災原因に応じた出火防止対策の推進 ◆放火火災の抑止 ◆本市の地域特性に対応した高度な活動能力を備える消火隊の養成 ◆熟練職員から若年層職員への豊富な現場経験に基づく消防活動等の知識・技術の伝承 戦略の進捗状況を踏まえた経営課題全体としての評価結果の総括 具体的取組の業績目標及びアウトカムの達成状況からも戦略は順調に進捗したと認識しており、今後も引き続き、市民への火災 予防に係る意識啓発と理解促進を図り、各取組を推進していく。 重点的に取り組む主な経営課題 経営課題1 【住宅火災の発生件数の低減及び被害の軽減】 めざすべき将来像(最終的なめざす状態)<概ね10~20年間を念頭に設定> 建物火災のうち、市民が毎日の生活を営む「住宅」での火災が最も多いことから、その発生件数の低減を図るとともに、早期発見 及び迅速かつ的確な対応により被害を最小限に抑えることができている状態 現状(課題設定の根拠となる現状・データ) ◆平成29年中の大阪市内における火災の総件数は918件で、そのうち建物火災が672件、建物火災のうち住宅火災は494件 ◆平成29年中の住宅火災による焼損床面積は5,269㎡、損害額は320,799千円、また、住宅火災による死者数は23人 ◆平成29年中の火災による死者は全て住宅で発生しており、そのうち約9割が65歳以上、更に、その7割が75歳以上 ◆住宅火災に対する全国的な対策として、すべての住宅に住宅用火災警報器の設置が義務付けられている。 ◆平成30年8月末の住宅用火災警報器の設置率は全住戸で約90% ◆住宅用火災警報器の設置効果 ◆市内住宅火災と死者の時間帯別発生率(H25~H29) 出典:総務省消防庁HP(平成26年~平成28年:失火を原因として住宅火災 ) ◆住宅火災の原因別構成比(H20~H29)は、「放火(疑い含む)」が19.7%、その他の主な原因としては「たばこ」が17.5%、「天ぷら 油」が11.5%、「ガスこんろ」が10.8% ◆死者が発生した住宅火災の原因別構成比(H20~H29)は、「たばこ」が26.3%、その他の主な原因としては「ストーブ」が7.2%、 「電気配線類」が6.4%、「こんろ」が5.2% ◆全火災の原因別1位は、昭和51年以降42年間連続で「放火(疑い含む)」 ◆大阪市における「地震時等に著しく危険な密集市街地」が占める面積は1,333haで、全国の市町村で最も広い。 ◆職員の大量退職期に直面している。 H20年度~H29年度(10年間)の退職者数:1,306名(現職員数の約37%に相当) 要因分析(めざすべき将来像と現状に差が生じる要因の分析結果) ◆住宅用火災警報器を設置している場合は、設置していない場合に比べ被害状況が概ね半減 ◆高齢化の進展や独居高齢者、夫婦高齢者世帯の増加 ◆住宅火災による死者は夜間・就寝中と思われる時間帯に発生率が高く、火災発見の遅れによるものが多い。 ◆本市における過去10年間(H20~H29)の住宅火災で、出火原因としては「放火(疑い含む)」によるものが最も多い。また、死者が 発生した火災の出火原因としては「たばこ」が最も多い。 ◆本市の地域特性として古くからの木造家屋の密集地域や狭隘道路が多い。 ◆経験豊富な職員の減少に伴い、組織的な消防活動能力や危険予知能力等の低下が懸念される。 -1-

【様式2】 重点的に取り組む主な経営課題 · 放火火災対策としては、戸別訪問による防火指導を実施する とともに、現に放火火災が発生している地域における民等への

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Page 1: 【様式2】 重点的に取り組む主な経営課題 · 放火火災対策としては、戸別訪問による防火指導を実施する とともに、現に放火火災が発生している地域における民等への

【様式2】

課題(上記要因を解消するために必要なこと)

◆住宅用火災警報器の適切な維持管理の促進◆高齢者に焦点を絞った火災予防啓発◆火災原因に応じた出火防止対策の推進◆放火火災の抑止◆本市の地域特性に対応した高度な活動能力を備える消火隊の養成◆熟練職員から若年層職員への豊富な現場経験に基づく消防活動等の知識・技術の伝承

自己評価

戦略の進捗状況を踏まえた経営課題全体としての評価結果の総括

 具体的取組の業績目標及びアウトカムの達成状況からも戦略は順調に進捗したと認識しており、今後も引き続き、市民への火災予防に係る意識啓発と理解促進を図り、各取組を推進していく。

重点的に取り組む主な経営課題

経営課題1 【住宅火災の発生件数の低減及び被害の軽減】

計 画

めざすべき将来像(最終的なめざす状態)<概ね10~20年間を念頭に設定>

 建物火災のうち、市民が毎日の生活を営む「住宅」での火災が最も多いことから、その発生件数の低減を図るとともに、早期発見及び迅速かつ的確な対応により被害を最小限に抑えることができている状態

現状(課題設定の根拠となる現状・データ)

◆平成29年中の大阪市内における火災の総件数は918件で、そのうち建物火災が672件、建物火災のうち住宅火災は494件◆平成29年中の住宅火災による焼損床面積は5,269㎡、損害額は320,799千円、また、住宅火災による死者数は23人◆平成29年中の火災による死者は全て住宅で発生しており、そのうち約9割が65歳以上、更に、その7割が75歳以上

◆住宅火災に対する全国的な対策として、すべての住宅に住宅用火災警報器の設置が義務付けられている。◆平成30年8月末の住宅用火災警報器の設置率は全住戸で約90%

◆住宅用火災警報器の設置効果                         ◆市内住宅火災と死者の時間帯別発生率(H25~H29)

 出典:総務省消防庁HP(平成26年~平成28年:失火を原因として住宅火災 )

◆住宅火災の原因別構成比(H20~H29)は、「放火(疑い含む)」が19.7%、その他の主な原因としては「たばこ」が17.5%、「天ぷら油」が11.5%、「ガスこんろ」が10.8%◆死者が発生した住宅火災の原因別構成比(H20~H29)は、「たばこ」が26.3%、その他の主な原因としては「ストーブ」が7.2%、「電気配線類」が6.4%、「こんろ」が5.2%◆全火災の原因別1位は、昭和51年以降42年間連続で「放火(疑い含む)」

◆大阪市における「地震時等に著しく危険な密集市街地」が占める面積は1,333haで、全国の市町村で最も広い。◆職員の大量退職期に直面している。  H20年度~H29年度(10年間)の退職者数:1,306名(現職員数の約37%に相当)

要因分析(めざすべき将来像と現状に差が生じる要因の分析結果)

◆住宅用火災警報器を設置している場合は、設置していない場合に比べ被害状況が概ね半減◆高齢化の進展や独居高齢者、夫婦高齢者世帯の増加◆住宅火災による死者は夜間・就寝中と思われる時間帯に発生率が高く、火災発見の遅れによるものが多い。◆本市における過去10年間(H20~H29)の住宅火災で、出火原因としては「放火(疑い含む)」によるものが最も多い。また、死者が発生した火災の出火原因としては「たばこ」が最も多い。◆本市の地域特性として古くからの木造家屋の密集地域や狭隘道路が多い。◆経験豊富な職員の減少に伴い、組織的な消防活動能力や危険予知能力等の低下が懸念される。

-1-

Page 2: 【様式2】 重点的に取り組む主な経営課題 · 放火火災対策としては、戸別訪問による防火指導を実施する とともに、現に放火火災が発生している地域における民等への

【様式2】

円 円 円

①:目標達成  (ⅰ)取組は予定どおり実施 (ⅱ)取組を予定どおり実施しなかった②:目標未達成 (ⅰ)取組は予定どおり実施 (ⅱ)取組を予定どおり実施しなかった③:撤退・再構築基準未達成

戦略に対する取組の有効性 アア:有効であり、継続して推進イ:有効でないため、取組を見直す―:プロセス指標未設定(未測定)

自己評価

当年度の取組実績 課題  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

・戸別訪問による防火指導実施件数:590,243戸・住宅用火災警報器の啓発映像放映数:511箇所・企業連携による住警器等の火災予防啓発戸数:6,250戸・公式YouTubeの啓発動画再生回数:住警器6,458回 消火器3,878回・出前講座による火災予防啓発数:1,420名・介護事業者等を対象とした高齢者防火安全研修の受講者数:8,192名

プロセス指標の達成状況

火災予防に対する理解が深まったと回答した市民の割合:88.6% ①(ⅰ)改善策  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

中間振り返り

プロセス指標の達成状況 ①(i)課題と改善策  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

①:目標達成(見込) (ⅰ)取組は予定どおり進捗 (ⅱ)取組は予定どおり進捗していない②:目標未達成(見込) (ⅰ)取組は予定どおり進捗 (ⅱ)取組は予定どおり進捗していない③:撤退・再構築基準未達成

戦略に対する取組の有効性 アア:有効であり、継続して推進イ:有効でないため、取組を見直す―:プロセス指標未設定(未測定)

計画

当年度の取組内容 プロセス(過程)指標(取組によりめざす指標)

◆3年間で市内全住戸(約135万戸)への戸別訪問による防火指導を行い、火災予防に係る意識啓発と理解促進を図る。◆住宅用火災警報器設置義務化から10年以上が経過したことを踏まえ、電池や機器本体の交換等の維持管理について周知するとともに、出火時の被害軽減の観点から消火器の設置について啓発する。◆たばこ火災については、特に寝たばこの危険性など過去の火災の傾向を踏まえた出火防止対策を啓発する。◆高齢者がお住まいの住宅に対しては、日常的に高齢者と接している介護事業者等*と連携を図り、きめ細やかに指導することで一層の火災予防を促していく。*介護事業者等の例 ・ケアマネージャー ・ホームヘルパ― ・民生委員

◆戸別訪問等の際に実施するアンケート等により、火災予防に対する理解が深まったと回答した市民(住戸)の割合 80%以上

【撤退・再構築基準】◆上記割合が70%未満であれば、事業を再構築する。

前年度までの実績

【平成30年度実績】◆理解が深まったと回答した市民の割合 88.9%

a:順調b:順調でない

具体的取組1-1-1 【住宅用火災警報器の適切な維持管理の促進等】

29決算額 1百万 30予算額 1百万 元予算額 1百万

自己評価

戦略のアウトカム指標に対する有効性

アア:有効であり、継続して推進イ:有効でないため、戦略を見直す

課題  ※有効性が「イ」の場合は必須

住宅火災の発生件数:401件(2019年中) A

住宅火災による死者数:22人(2019年中) A今後の対応方向  ※有効性が「イ」の場合は必須

―A:順調 B:順調でない

戦略の進捗状況 a

―アウトカム指標の達成状況 前年度 個別 全体

382件

27人

計画

めざす状態<概ね3~5年間を念頭に設定> 戦略(中期的な取組の方向性)

◆年間の住宅火災の発生件数及び住宅火災による死者数が低減されている状態

◆市内の全住宅への戸別訪問による防火指導を実施し、住宅用火災警報器の適切な維持管理の促進を主眼とした火災予防啓発を行うとともに、火災原因に応じた出火防止対策についても丁寧に指導する。特に、高齢者がお住まいの住宅に対する重点的な火災予防啓発により住宅防火を推進する。

◆放火火災対策としては、戸別訪問による防火指導を実施するとともに、現に放火火災が発生している地域における市民等への迅速な情報提供や消防隊による巡回警戒等を実施し「放火されない環境づくり」を推進する。

アウトカム(成果)指標(めざす状態を数値化した指標)

◆住宅火災の発生件数及び住宅火災による死者数を基準値(新築住宅において住宅用火災警報器の設置が義務付けられた平成18年から平成29年までの平均値)以下に抑える。

・住宅火災件数の平均値(H18~H29) 569件・住宅火災による死者数の平均値(H18~H29) 28人

めざす成果及び戦略 1-1 【住宅防火の推進】

-2-

Page 3: 【様式2】 重点的に取り組む主な経営課題 · 放火火災対策としては、戸別訪問による防火指導を実施する とともに、現に放火火災が発生している地域における民等への

【様式2】

円 円 円

①:目標達成  (ⅰ)取組は予定どおり実施 (ⅱ)取組を予定どおり実施しなかった②:目標未達成 (ⅰ)取組は予定どおり実施 (ⅱ)取組を予定どおり実施しなかった③:撤退・再構築基準未達成

戦略に対する取組の有効性 アア:有効であり、継続して推進イ:有効でないため、取組を見直す―:プロセス指標未設定(未測定)

自己評価

当年度の取組実績 課題  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

・戸別訪問による防火指導実施件数:590,243戸・放火火災に関する地域住民等への情報提供件数:85件、地域防犯活動連携:35件・消防隊巡回数:128件、隣接消防本部との放火発生情報共有数:47件

プロセス指標の達成状況

住宅火災に占める放火火災件数 49件(令和元年中) ①(ⅰ)改善策  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

中間振り返り

プロセス指標の達成状況 ①(i)課題と改善策  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

①:目標達成(見込) (ⅰ)取組は予定どおり進捗 (ⅱ)取組は予定どおり進捗していない②:目標未達成(見込) (ⅰ)取組は予定どおり進捗 (ⅱ)取組は予定どおり進捗していない③:撤退・再構築基準未達成

戦略に対する取組の有効性 アア:有効であり、継続して推進イ:有効でないため、取組を見直す―:プロセス指標未設定(未測定)

計画

当年度の取組内容 プロセス(過程)指標(取組によりめざす指標)

◆3年間で市内全住戸(約135万戸)への戸別訪問による防火指導を行い、市民に自ら放火火災防止対策を心掛けていただけるよう、火災予防に係る意識啓発を図る。◆地域住民等への迅速な情報提供を行うとともに、地域防犯活動との連携を図る。◆消防隊による巡回警戒を実施、また、隣接消防本部との放火火災に関する情報の共有を行う。

◆住宅火災に占める放火火災件数を80件(H25~H29の平均値)以下に抑える。

【撤退・再構築基準】◆上記件数が102件(H25~H29の最大値)以上となれば、事業を再構築する。

前年度までの実績

【平成30年実績】◆住宅への放火火災件数 54件

29決算額 1百万 30予算額 1百万 元予算額 1百万

具体的取組1-1-2 【放火火災の抑止】

-3-

Page 4: 【様式2】 重点的に取り組む主な経営課題 · 放火火災対策としては、戸別訪問による防火指導を実施する とともに、現に放火火災が発生している地域における民等への

【様式2】

円 円 円

①:目標達成  (ⅰ)取組は予定どおり実施 (ⅱ)取組を予定どおり実施しなかった②:目標未達成 (ⅰ)取組は予定どおり実施 (ⅱ)取組を予定どおり実施しなかった③:撤退・再構築基準未達成

戦略に対する取組の有効性 アア:有効であり、継続して推進イ:有効でないため、取組を見直す―:プロセス指標未設定(未測定)

自己評価

当年度の取組実績 課題  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

「平成31年度消防職員警防訓練基本計画」に基づく訓練を全25消防署で実施するとともに、消火技術研修や集合研修等、取組内容について計画どおり実施した。

プロセス指標の達成状況最先着消火隊の出場から放水開始までの平均時間 4.1分2着目の消火隊の出場から放水開始までの平均時間 6.0分

①(ⅰ)改善策  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

中間振り返り

プロセス指標の達成状況 ①(ⅰ)課題と改善策  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

①:目標達成(見込) (ⅰ)取組は予定どおり進捗 (ⅱ)取組は予定どおり進捗していない②:目標未達成(見込) (ⅰ)取組は予定どおり進捗 (ⅱ)取組は予定どおり進捗していない③:撤退・再構築基準未達成

戦略に対する取組の有効性 アア:有効であり、継続して推進イ:有効でないため、取組を見直す―:プロセス指標未設定(未測定)

計画

当年度の取組内容 プロセス(過程)指標(取組によりめざす指標)

◆小型タンク車及び消防情報システム「ANSIN」※並びに地域警防計画の効率的な活用※消防情報システム「ANSIN」とは、地図情報機能や消防車両動態管理・情報伝送機能など、様々な支援機能を有機的に結合し構成されたシステム

◆「平成31年度消防職員警防訓練基本計画」に基づく警防訓練の実施◆消火活動能力向上の中心となる消火技術指導者の知識及び消火技術向上のための研修等を実施(25消防署、50名)◆模擬家屋訓練施設(移動式)を活用した実戦的警防訓練の実施◆各種訓練や災害現場活動の検証結果から得た消火活動能力向上対策について集合研修等を実施(6回/年以上)◆最新の災害情報や消防戦術について「Eメール講座」及び「大阪消防誌」を活用して情報共有を図るための取組を実施(1回/月以上)

◆最先着消火隊の出場から放水開始までの平均時間を4.5分以内に維持するとともに、2着目の消火隊の出場から放水開始までの平均時間を6.5分以内に維持する。

【撤退・再構築基準】◆上記目標が達成できなければ、事業を再構築する。

前年度までの実績

【平成30年実績】◆最先着消火隊の出場から放水開始までの平均時間 4.2分◆2着目の消火隊の出場から放水開始までの平均時間5.9分

a:順調b:順調でない

具体的取組1-2-1 【消火活動能力の向上】

29決算額 ― 30予算額 ― 元予算額 ―

自己評価

戦略のアウトカム指標に対する有効性

アア:有効であり、継続して推進イ:有効でないため、戦略を見直す

課題  ※有効性が「イ」の場合は必須

住宅火災における火元建物から周囲の建物に延焼させなかった割合90.3%(令和元年中)

A

A今後の対応方向  ※有効性が「イ」の場合は必須

―A:順調 B:順調でない

戦略の進捗状況 a

―アウトカム指標の達成状況 前年度 個別 全体

90.3%

計画

めざす状態<概ね3~5年間を念頭に設定> 戦略(中期的な取組の方向性)

◆消火隊の活動能力の更なる向上により、住宅火災の被害が軽減されている状態

◆独自の消防戦術、機械等を効果的に活用するとともに、職員の消火活動能力の向上を図る。

アウトカム(成果)指標(めざす状態を数値化した指標)

◆住宅火災における火元建物から周囲の建物に延焼させなかった割合 90%以上

めざす成果及び戦略 1-2 【消火活動能力の向上】

-4-

Page 5: 【様式2】 重点的に取り組む主な経営課題 · 放火火災対策としては、戸別訪問による防火指導を実施する とともに、現に放火火災が発生している地域における民等への

【様式2】重点的に取り組む主な経営課題

経営課題2 【事業所の防火・防災管理の徹底】

計 画

めざすべき将来像(最終的なめざす状態)<概ね10~20年間を念頭に設定>

 映画館やスーパーマーケット、ホテル等、市民はもとより国内外から大阪を訪れる観光客が利用する施設について、消防法令に適合した安全性の高い建物の割合が高い状態

現状(課題設定の根拠となる現状・データ)

◆本市は、集客施設・商業施設が集積する大都市であり、他都市と比較して高層ビルや小規模雑居ビルが多い。特に、近年はホテ

ルや民泊※といった宿泊施設の増加が著しく、今後も引き続き増加することが予測される。※民泊とは、住宅(戸建住宅、共同住宅等)の全部又は一部を活用して宿泊サービスを提供するもので、旅館業法に基づく簡易宿泊所、国家戦略特別区域法に基づく外

国人滞在施設経営事業を営む施設(特区民泊)又は平成30年6月15日に施行された住宅宿泊事業法に基づく届出住宅をいう。

◆集客施設や商業施設においては、頻繁な用途変更や従業員の入れ替わりにより、都度、防火管理者の未選任や必要な消防用設備等の未設置などの消防法令違反が繰り返し発生している。◆消防法令の改正により、火気使用設備又は器具を設けた飲食店等においては、原則として、延べ面積にかかわらず消火器具の設置が義務付けられることとなった。(施行日:平成31年10月1日)

 ・消防法令改正により、新たに小規模特定飲食店等※となる対象物は4,790(平成31年3月末現在)※小規模特定飲食店等とは、火を使用する設備又は器具を設けたことより消火器具の設置を義務付けられた飲食店等であって、延べ面積が150平方メートル未満のものをいう。

◆集客施設や商業施設に代表される特定防火対象物※における防火管理者の選任の有無や自動火災報知設備等の消防用設備等の設置の有無は、火災発生率または火災が起こった場合の被害の大きさについて、その差が表れている。※特定防火対象物とは、映画館、スーパーマーケット、ホテルといった不特定多数の市民が利用する施設等として消防法令で定められているものをいう。

               防火管理者                      自動火災報知設備

                                                            (平成20年~29年 当局調べ)

◆市内の特定防火対象物(21,362)のうち、 ・防火管理者が未選任の対象物は30 ・消防用設備等が未設置の対象物は274 (平成29年度末)

◆過去1年以内に消防訓練を実施した特定防火対象物では、実施していないものと比べて火災発生時の初期消火実施率が高く、焼損面積も少ない。

 

                                          (平成20年~29年 当局調べ)◆市内の特定防火対象物のうち防火管理者の選任が義務づけられているもの(約14,000)における消防訓練実施率は85.7% (平成29年度末)

◆消防法令上安全性の高い特定防火対象物※の割合は90.1% (平成29年度末)※消防法令上安全性の高い特定防火対象物とは、次の条件を満たすものをいう。

 ・防火管理者が選任されていること ・消防用設備等が設置されていること ・消防訓練が実施されていること

要因分析(めざすべき将来像と現状に差が生じる要因の分析結果)

◆防火管理及び消防用設備等の必要性並びに消防訓練の重要性に対する認識が不十分な建物関係者が見受けられる。

課題(上記要因を解消するために必要なこと)

◆年間計画に基づく立入検査の実施と法令違反に対する徹底した是正指導◆防火管理者を含む建物関係者の防火管理意識の向上と消防訓練実施の定着

自己評価

戦略の進捗状況を踏まえた経営課題全体としての評価結果の総括

 アウトカムの達成状況からも戦略は順調に進捗したと認識しており、今後も引き続き、事業所の防火・防災管理の徹底に向け、各取組を推進していく。

-5-

Page 6: 【様式2】 重点的に取り組む主な経営課題 · 放火火災対策としては、戸別訪問による防火指導を実施する とともに、現に放火火災が発生している地域における民等への

【様式2】

円 円 円

計画

めざす状態<概ね3~5年間を念頭に設定> 戦略(中期的な取組の方向性)

◆消防法令上安全性の高い特定防火対象物の割合を高める。

◆防火管理者の未選任や消防用設備等の未設置等、重大な消防法令違反がある特定防火対象物に対しては、特別査察隊が各消防署を支援する体制のもと、消防法上の権限を適切に行使し、徹底した違反是正に取り組む。

◆特定防火対象物のうち防火管理者の選任が義務づけられている対象物においては、火災や地震等の災害発生時に的確な初動措置が確実になされるよう消防訓練の定期的な実施の定着を図るとともに、消防訓練が実施できていない対象物に対する指導を徹底し、自主防火・防災管理体制の構築を推進する。

アウトカム(成果)指標(めざす状態を数値化した指標)

◆消防法令上安全性の高い特定防火対象物の割合(令和元年度末) 85%以上

めざす成果及び戦略 2-1 【事業所の防火・防災管理の徹底】

今後の対応方向  ※有効性が「イ」の場合は必須

―A:順調 B:順調でない

戦略の進捗状況 a

―アウトカム指標の達成状況 前年度 個別 全体

89.3%

計画

当年度の取組内容 プロセス(過程)指標(取組によりめざす指標)

◆消防署と特別査察隊が連携し、年間計画に基づく立入検査を確実に実施するとともに重大な法令違反に対して徹底した是正指導を行う。◆小規模雑居ビルの集中する繁華街での夜間一斉立入検査等、効果的な立入検査を実施する。

◆特定防火対象物のうち防火管理者未選任対象物数を年度末において50以下にする。◆特定防火対象物(小規模特定飲食店等を除く。)のうち消防用設備等未設置対象物数を年度末において350以下にする。◆小規模特定飲食店等のうち消火器未設置対象物数を年度末において1,200以下にする。

【撤退・再構築基準】

◆上記業績目標を達成するために必要と予測される是正件数に対し、是正件数が80%未満の場合は、事業を再構築する。・防火管理者未選任対象物数 139以上・消防用設備等未設置対象物(小規模特定飲食店等を除く。)数411以上◆上記業績目標を達成するために必要と予測される設置率に対し、設置率が70%未満の場合は、事業を再構築する。・消火器未設置対象物数 1,437以上

前年度までの実績

【平成30年度実績】◆防火管理者未選任対象物数:38件◆消防用設備等未設置対象物数:274件

a:順調b:順調でない

具体的取組2-1-1 【徹底した違反是正の推進】

29決算額 2百万 30予算額 2百万 元予算額 2百万

自己評価

戦略のアウトカム指標に対する有効性

アア:有効であり、継続して推進イ:有効でないため、戦略を見直す

課題  ※有効性が「イ」の場合は必須

消防法令上安全性の高い特定防火対象物の割合89.4%(22,055/24,647).

A

A

中間振り返り

プロセス指標の達成状況 ①(i) 課題と改善策  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

①:目標達成(見込) (ⅰ)取組は予定どおり進捗 (ⅱ)取組は予定どおり進捗していない②:目標未達成(見込) (ⅰ)取組は予定どおり進捗 (ⅱ)取組は予定どおり進捗していない③:撤退・再構築基準未達成

戦略に対する取組の有効性 アア:有効であり、継続して推進イ:有効でないため、取組を見直す―:プロセス指標未設定(未測定)

《平成29年度の実績》

◎ 防火管理者未選任対象物数(30年3月末:30件)

違反件数

是正件数

年度末件数(計30件)

◎ 消防用設備等未設置対象物数(30年3月末:274件)

違反件数

年度末件数(計274件)

190件 56%

29年度新規発生230件

105件 46%

29年度当初339件

149件 125件

29年度当初23件

29年度新規発生312件

23件 100% 282件 90%

←0件 30件

-6-

Page 7: 【様式2】 重点的に取り組む主な経営課題 · 放火火災対策としては、戸別訪問による防火指導を実施する とともに、現に放火火災が発生している地域における民等への

【様式2】

①:目標達成  (ⅰ)取組は予定どおり実施 (ⅱ)取組を予定どおり実施しなかった②:目標未達成 (ⅰ)取組は予定どおり実施 (ⅱ)取組を予定どおり実施しなかった③:撤退・再構築基準未達成

戦略に対する取組の有効性 アア:有効であり、継続して推進イ:有効でないため、取組を見直す―:プロセス指標未設定(未測定)

自己評価

当年度の取組実績 課題  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

・特定防火対象物に対する立入検査等延べ回数:15,583回(うち夜間152回)・防火管理者未選任の特定防火対象物に対する違反是正件数:264件・消防用設備等未設置の特定防火対象物に対する違反是正件数:368件・小規模特定飲食店等の消火器未設置対象物に対する違反是正件数:1,251件

・消防用設備等未設置対象物数の指標を達成することができなかった理由としては、消防法令改正により新たに規制の対象となった小規模特定飲食店等への立入検査や実態調査に伴い、例年の倍以上、違反対象物を確認することができた一方で、是正指導には時間を要するため、各署において鋭意取り組んだものの年度内に是正が完了できなかった対象物が増えたものである。

プロセス指標の達成状況

・特定防火対象物のうち防火管理者未選任対象物数:25件・特定防火対象物のうち消防用設備等未設置対象物数:391件・小規模特定飲食店等のうち消火器未設置対象物数:290件

②(i)改善策  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

・不特定多数の人が利用する建物の安全を確保するために消防法上の権限を行使して行う立入検査については事業継続。

-7-

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【様式2】

円 円 円

具体的取組2-1-2 【消防訓練指導の強化】

計画

当年度の取組内容 プロセス(過程)指標(取組によりめざす指標)

◆特定防火対象物のうち防火管理者の選任が義務づけられている対象物に対して、消防訓練の定期的な実施を定着させるとともに地震対策の啓発を行う。

◆特定防火対象物のうち防火管理者の選任が義務づけられている対象物における消防訓練実施率 80%以上

【撤退・再構築基準】

◆上記割合が70%未満であれば、事業を再構築する。

前年度までの実績

【平成30年度実績】◆消防訓練実施率 83.7%

29決算額 143百万 30予算額 143百万 元予算額 174百万

中間振り返り

プロセス指標の達成状況 ①(i) 課題と改善策  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

①:目標達成(見込) (ⅰ)取組は予定どおり進捗 (ⅱ)取組は予定どおり進捗していない②:目標未達成(見込) (ⅰ)取組は予定どおり進捗 (ⅱ)取組は予定どおり進捗していない③:撤退・再構築基準未達成

戦略に対する取組の有効性 アア:有効であり、継続して推進イ:有効でないため、取組を見直す―:プロセス指標未設定(未測定)

①:目標達成  (ⅰ)取組は予定どおり実施 (ⅱ)取組を予定どおり実施しなかった②:目標未達成 (ⅰ)取組は予定どおり実施 (ⅱ)取組を予定どおり実施しなかった③:撤退・再構築基準未達成

戦略に対する取組の有効性 アア:有効であり、継続して推進イ:有効でないため、取組を見直す―:プロセス指標未設定(未測定)

自己評価

当年度の取組実績 課題  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

消防訓練実施対象物数:12,531

プロセス指標の達成状況特定防火対象物のうち防火管理者の選任が義務づけられている対象物における消防訓練実施率:84.8%(12,531/14,769)

①(ⅰ)改善策  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

-8-

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【様式2】

課題(上記要因を解消するために必要なこと)

◆救命の連鎖を強化 ・病気やけがの悪化防止や未然防止のための予防策を普及啓発することが必要 ・病気やけがに対する適切な判断及び対応が必要 ・心肺機能停止傷病者に対するバイスタンダー(救急現場に居合わせた人)の応急手当実施率を向上させることが必要 ・救急救命士の生涯教育に係る新たな仕組みを構築するとともに、より高度な救命処置が行える救急救命士を計画的に養成することが必要

 【救命の連鎖】 傷病者の命を救い社会復帰に導くために必要な一連の行動であり、4つの輪で成立

自己評価

戦略の進捗状況を踏まえた経営課題全体としての評価結果の総括

 具体的取組のうち、業績目標を達成できなかったものがあるものの、「市民等により目撃された心原性心肺停止傷病者」の1カ月後社会復帰率は僅かながら上昇していることから、各具体的取組については一定の効果を発揮しているものと認識しており、次年度以降も、引き続き、各具体的取組を推進していく。

重点的に取り組む主な経営課題

経営課題3 【救命の連鎖の強化による救命率の向上】

計 画

めざすべき将来像(最終的なめざす状態)<概ね10~20年間を念頭に設定>

 高齢化の進展等により救急件数が増加傾向にある中、救命の連鎖の強化に市民や関係機関と共に取り組むことで、心肺機能停止傷病者に対する救命率を向上している状態

現状(課題設定の根拠となる現状・データ)

◆平成29年中の大阪市内における救急出場件数 229,013件 搬送人員 188,137人

◆救急出場件数の事故種別構成比                   ◆搬送人員の程度別構成比

                                         ※数値は小数点第2位を四捨五入しており内訳の合計が異なる場合があります。

◆平成29年中の「救急安心センター*1」の着信件数は253,252件で、そのうち救急出場が必要と判断されたものが4,891件(うち大阪市2,175件)、さらに、大阪市で救急搬送の結果、緊急入院となった傷病者は572人

◆平成29年中に救急搬送した「心肺機能停止傷病者」に対して、市民等による応急手当が行われた割合は46.6%(全国*248.1%)

◆「市民等により目撃された心原性心肺機能停止傷病者」の1か月後社会復帰率(平成29年中 12.3%)

  応急手当が行われた場合 :15.6%(平成29年中)(全国*211.7%)

  応急手当が行われなかった場合: 8.5%(平成29年中)(全国*2 4.7%)

◆平成30年3月1日現在、63救急隊を分散配置し、救急隊員630人のうち救急救命士409人【(資格別)ビデオ挿管:115人、気管挿

管:254人、薬剤投与:360人、拡大処置*3:306人】を配置し、救急救命士が63隊の救急車に常時乗車する体制を確立

*1 救急安心センターとは、医師の支援体制のもと、救急医療相談に看護師及び相談員が24時間・365日対応する電話相談窓口*2 全国とは、平成27年中全国統計結果(総務省消防庁)*3 拡大処置とは、平成26年4月の「救急救命士法施行規則の一部を改正する省令」の施行により、新たに救急救命士が行えることとなった血糖値測定及びブドウ糖溶液の投与、ショック状態の傷病者に対する輸液処置をいう。

要因分析(めざすべき将来像と現状に差が生じる要因の分析結果)

◆病気やけがについて少しの注意と心がけで防ぐことができるものは多いが、その予防策を講じている市民が必ずしも多いとは言えない。◆実は重症であるにも関わらず、自分自身ではそれほど重篤な症状ではないと判断しているケースが存在◆「心肺機能停止傷病者」に対する市民等による迅速な応急手当は、救命のために非常に重要◆救急救命士が、より高度な救命処置が行える資格を取得することについては、必須の生涯教育に加え病院研修が一定期間必要であり、短期間に多数養成することは困難

病気やけがの予防病気やけがの

発生時の判断と対応

市民による

適切な応急手当高度な救命処置

急病

67.5%

一般負傷

16.4%

交通事故

6.7%

その他

9.5%

軽症

57.9%

中等症

40.4%

重症

0.7%死亡

1.1%

-9-

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【様式2】

円 円 円

①:目標達成  (ⅰ)取組は予定どおり実施 (ⅱ)取組を予定どおり実施しなかった②:目標未達成 (ⅰ)取組は予定どおり実施 (ⅱ)取組を予定どおり実施しなかった③:撤退・再構築基準未達成

戦略に対する取組の有効性 アア:有効であり、継続して推進イ:有効でないため、取組を見直す―:プロセス指標未設定(未測定)

自己評価

当年度の取組実績 課題  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

・大阪市防火管理協会機関紙への掲載(14回・各7,500部)・予防救急に関する講習会・イベント等の開催(11回・5,800人)・ラジオでの広報活動(52回)・予防救急に関する情報をホームページにより発信(アクセス数:389万)・救命講習を通じた普及啓発(2,918 回・ 98,326人)

 病気やけがを予防する方法を知っていると回答した人の割合が業績目標に到達できなかったことから、認知度向上に向けてあらゆる機会をとらまえて継続的に広報する必要がある。

プロセス指標の達成状況

市民に対するアンケートにおいて、病気やけがを予防する方法を知っていると回答した市民の割合:43.9%

②(ⅰ)改善策  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

 引き続き、講習会、イベントでの広報活動及びホームページやSNSでの積極的な情報発信を行うほか、高齢者を対象とした防火指導などあらゆる機会を活用し広報するなど、各消防署とも連携を図り、きめ細やかな広報活動を行う。

中間振り返り

プロセス指標の達成状況 ①(ⅰ)課題と改善策  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

①:目標達成(見込) (ⅰ)取組は予定どおり進捗 (ⅱ)取組は予定どおり進捗していない②:目標未達成(見込) (ⅰ)取組は予定どおり進捗 (ⅱ)取組は予定どおり進捗していない③:撤退・再構築基準未達成

戦略に対する取組の有効性 -ア:有効であり、継続して推進イ:有効でないため、取組を見直す―:プロセス指標未設定(未測定)

計画

当年度の取組内容 プロセス(過程)指標(取組によりめざす指標)

◆病気やけがを未然に防いだり、悪化させないための具体的な予防策等をホームページや地域のイベント、講習会等を通じて情報発信する。

◆市民に対するアンケートにおいて、病気やけがを予防する方法を知っていると回答した市民の割合 50%以上

【撤退・再構築基準】

◆上記割合が35%未満であれば、事業を再構築する。

前年度までの実績

【平成30年度実績】◆市民に対するアンケートにおいて、病気やけがを未然に防ぐ具体的な予防策を知っていると回答した市民の割合 57.7%

a:順調b:順調でない

具体的取組3-1-1 【予防救急の推進】

29決算額 1百万 30予算額 1百万 元予算額 1百万

自己評価

戦略のアウトカム指標に対する有効性

アア:有効であり、継続して推進イ:有効でないため、戦略を見直す

課題  ※有効性が「イ」の場合は必須

「市民等により目撃された心原性心肺停止傷病者」の1カ月後社会復帰率10.5%

B今後の対応方向  ※有効性が「イ」の場合は必須

―A:順調 B:順調でない

戦略の進捗状況 b

―アウトカム指標の達成状況 前年度 個別 全体

10.4%

計画

めざす状態<概ね3~5年間を念頭に設定> 戦略(中期的な取組の方向性)

◆心肺停止傷病者に対する救命率(社会復帰率)が向上されている状態

◆市民に対する予防救急の推進と救急安心センター事業の推進を図るとともに、応急手当の普及啓発、高度な救命処置が行える救急救命士の養成など救急救命体制の強化を図り、救命の連鎖を強化する。

アウトカム(成果)指標(めざす状態を数値化した指標)

◆「市民等により目撃された心原性心肺停止傷病者」の1か月後社会復帰率を11.3%(H25~H29の平均値)以上とする。

めざす成果及び戦略 3-1 【救命の連鎖の強化】

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【様式2】

円 円 円

①:目標達成  (ⅰ)取組は予定どおり実施 (ⅱ)取組を予定どおり実施しなかった②:目標未達成 (ⅰ)取組は予定どおり実施 (ⅱ)取組を予定どおり実施しなかった③:撤退・再構築基準未達成

戦略に対する取組の有効性 アア:有効であり、継続して推進イ:有効でないため、取組を見直す―:プロセス指標未設定(未測定)

自己評価

当年度の取組実績 課題  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

・リニューアルした広報用動画を大阪府内のJR西日本管内モニター設置駅(約120駅)で上映・各種広報媒体へ啓発資料を掲載 (主な広報媒体) *タウンページ:約300万部 *後期高齢者医療制度のしおり:約140万部 *母子健康手帳、副読本の育児書、子育ていろいろ便利帳:約17万部 *ひとり親家庭等サポートブック:約4万部・救命講習や消防訓練指導、防火訪問等におけるリーフレットの配布

※以上の普及啓発の結果、対応着信件数(令和元年中 284,665件)のうち、救急車の必要ありと判断し、潜在する重症者を救護した事案は5,507件(前年比534件増)となった。

プロセス指標の達成状況

・市民に対するアンケートにおいて、救急安心センター事業を知っていると回答した人の割合(認知度):36.4%・市民に対するアンケートにおいて、救急安心センターを利用して役に立ったと回答した人の割合(有用度):100%

①(ⅰ)

改善策  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

中間振り返り

プロセス指標の達成状況 ①(ⅰ)課題と改善策  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

①:目標達成(見込) (ⅰ)取組は予定どおり進捗 (ⅱ)取組は予定どおり進捗していない②:目標未達成(見込) (ⅰ)取組は予定どおり進捗 (ⅱ)取組は予定どおり進捗していない③:撤退・再構築基準未達成

戦略に対する取組の有効性 -ア:有効であり、継続して推進イ:有効でないため、取組を見直す―:プロセス指標未設定(未測定)

計画

当年度の取組内容 プロセス(過程)指標(取組によりめざす指標)

◆ホームページ等を通じて、救急安心センター事業に対する市民の理解を深め、突然の病気やケガで困った時に役立つツールとしての利用促進を図るとともに、救急医療相談や救急病院の案内により、潜在する重症者を救護する。

◆市民に対するアンケートにおいて、救急安心センター事業を知っていると回答した人の割合(認知度) 35%以上◆市民に対するアンケートにおいて、救急安心センターを利用して役に立ったと回答した人の割合(有用度) 90%以上

【撤退・再構築基準】

◆上記割合が、認知度25%未満又は有用度65%未満であれば事業を再構築する。

前年度までの実績

【平成30年度実績】◆認知度 51.6%(市政モニターアンケート実施結果)◆有用度 85.8%(市政モニターアンケート実施結果)

29決算額 189百万 30予算額 194百万 元予算額 196百万

具体的取組3-1-2 【救急安心センター事業の推進】

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Page 12: 【様式2】 重点的に取り組む主な経営課題 · 放火火災対策としては、戸別訪問による防火指導を実施する とともに、現に放火火災が発生している地域における民等への

【様式2】

円 円 円

①:目標達成  (ⅰ)取組は予定どおり実施 (ⅱ)取組を予定どおり実施しなかった②:目標未達成 (ⅰ)取組は予定どおり実施 (ⅱ)取組を予定どおり実施しなかった③:撤退・再構築基準未達成

戦略に対する取組の有効性 アア:有効であり、継続して推進イ:有効でないため、取組を見直す―:プロセス指標未設定(未測定)

自己評価

当年度の取組実績 課題  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

・市民や事業者が受講しやすいよう様々なニーズに応じた救命入門コース、普通救命講習、上級救命講習等の救命講習を開催:2,488回/年・市民や事業者自らが指導者となって応急手当の普及啓発に取り組んでいただけるよう応急手当普及員の講習を開催:25回/年・「救命サポートアプリ」ダウンロード数:34,290

 バイスタンダーの応急手当実施率は業績目標に近い数値となっているが、実施率若しくはバイスタンダー数の向上に向けて、継続的に普及啓発活動する必要がある。

プロセス指標の達成状況心肺機能停止傷病者に対するバイスタンダーの応急手当実施率43.6%

②ⅰ改善策  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

 引き続き、講習会や各種イベント等において、実技体験や「救命サポートアプリ」の紹介を通じて、応急手当の重要性を啓発するとともに、市民や事業者の様々なニーズに合わせた講習の開催をより一層取り組んでいく。

中間振り返り

プロセス指標の達成状況 ①(ⅰ)課題と改善策  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

①:目標達成(見込) (ⅰ)取組は予定どおり進捗 (ⅱ)取組は予定どおり進捗していない②:目標未達成(見込) (ⅰ)取組は予定どおり進捗 (ⅱ)取組は予定どおり進捗していない③:撤退・再構築基準未達成

戦略に対する取組の有効性 アア:有効であり、継続して推進イ:有効でないため、取組を見直す―:プロセス指標未設定(未測定)

計画

当年度の取組内容 プロセス(過程)指標(取組によりめざす指標)

◆市民や事業者が受講しやすいよう様々なニーズに応じた救命入門コース、普通救命講習、上級救命講習等の救命講習(約3,000回/年)を開催する。

◆市民や事業者自らが指導者となって応急手当の普及啓発に取り組んでいただけるよう応急手当普及員の育成を推進する。

◆事業所での消防訓練指導等実施時に応急手当啓発リーフレットを配布するなど積極的な働きかけを行い、更なる普及啓発を図る。

◆心肺機能停止傷病者に対するバイスタンダーの応急手当実施率 45.1%(H27~H29の平均値)以上

【撤退・再構築基準】

◆上記割合が40%未満であれば、事業を再構築する。

前年度までの実績

【平成30年実績】◆心肺機能停止傷病者に対するバイスタンダーの応急手当実施率 45.9%

29決算額 68百万 30予算額 67百万 元予算額 67百万

具体的取組3-1-3 【応急手当の普及啓発】

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Page 13: 【様式2】 重点的に取り組む主な経営課題 · 放火火災対策としては、戸別訪問による防火指導を実施する とともに、現に放火火災が発生している地域における民等への

【様式2】

円 円 円

①:目標達成  (ⅰ)取組は予定どおり実施 (ⅱ)取組を予定どおり実施しなかった②:目標未達成 (ⅰ)取組は予定どおり実施 (ⅱ)取組を予定どおり実施しなかった③:撤退・再構築基準未達成

戦略に対する取組の有効性 アア:有効であり、継続して推進イ:有効でないため、取組を見直す―:プロセス指標未設定(未測定)

自己評価

当年度の取組実績 課題  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

・年間計画に基づき、実習医療機関及び高度専門教育訓練センターにおいて、ビデオ挿管、気管挿管、薬剤投与及び処置拡大(血糖値測定並びにブドウ糖溶液の投与、ショック状態の傷病者に対する輸液処置)が行える救急救命士を養成

 養成の種別によっては、医療機関での実習が必要となる項目があるが、実習の対象となる症例の確保など、医療機関や医師との連絡調整が不可欠である。

プロセス指標の達成状況

・ビデオ喉頭鏡を用いた気管挿管認定救命士:29人・硬性喉頭鏡を用いた気管挿管認定救命士:19人・薬剤投与認定救命士:29人・心肺停止前静脈路確保、血糖値測定並びにブドウ糖溶液投与認定救命士:43人・救急ワークステーション研修受講者:185人・指導救命士同乗研修受講者:124人

②(i)

改善策  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

 実習の対象となる症例の確保及び計画的な養成を実施するため、実習の受入れに協力していただける医療機関の拡充を図っていく。

中間振り返り

プロセス指標の達成状況 ①(i)課題と改善策  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

①:目標達成(見込) (ⅰ)取組は予定どおり進捗 (ⅱ)取組は予定どおり進捗していない②:目標未達成(見込) (ⅰ)取組は予定どおり進捗 (ⅱ)取組は予定どおり進捗していない③:撤退・再構築基準未達成

戦略に対する取組の有効性 アア:有効であり、継続して推進イ:有効でないため、取組を見直す―:プロセス指標未設定(未測定)

計画

当年度の取組内容 プロセス(過程)指標(取組によりめざす指標)

◆高度な救命処置*が行える救急救命士の養成*高度な処置 ・ビデオ喉頭鏡を用いた気管挿管 ・硬性喉頭鏡を用いた気管挿管 ・薬剤投与 ・心肺停止前静脈路確保、血糖値測定並びにブドウ糖溶液投与

◆救急ワークステーション研修*1や指導救命士同乗研修*2による効率的な救急救命士の教育体制を確立*1 救急ワークステーション研修とは、運用中の救急隊を病院に派遣して実施する病院研修*2 指導救命士同乗研修とは、救急救命士を教育する指導救命士と各消防署所の救急救命士を同乗させ、救急現場を通じて行う実践的研修

◆高度な救命処置が行える認定救命士の養成目標数・ビデオ喉頭鏡を用いた気管挿管認定救命士 20人・硬性喉頭鏡を用いた気管挿管認定救命士 20人・薬剤投与認定救命士 25人・心肺停止前静脈路確保、血糖値測定並びにブドウ糖溶液投与認定救命士 50人◆救急ワークステーション研修受講者 140人◆指導救命士同乗研修受講者 120人

【撤退・再構築基準】

◆実績が目標値の80%未満であれば、事業を再構築する。

前年度までの実績

【平成30年度実績】◆養成済人数 ・ビデオ挿管 24人 ・救急ワークステーション研修  212人 ・気管挿管 20人 ・指導救命士同乗研習      124人 ・薬剤投与  28人 ・処置拡大 71人

29決算額 46百万 30予算額 46百万 元予算額 49百万

具体的取組3-1-4 【高度な救命処置が行える救急救命士の養成】

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Page 14: 【様式2】 重点的に取り組む主な経営課題 · 放火火災対策としては、戸別訪問による防火指導を実施する とともに、現に放火火災が発生している地域における民等への

【様式2】

 6月 大阪北部を震源とする地震          死者 5人 負傷者 住家全壊 12棟 7月 平成30年7月豪雨及び台風第12号      死者 223人 行方不明者 8人 負傷者 住家全壊 6,321棟 9月 台風第21号                  死者 5人 負傷者 住家全壊 3棟 9月 北海道胆振東部地震                死者 41人 負傷者 住家全壊 186棟

◆大阪市の被害想定を踏まえた危機意識の醸成◆次世代の防火・防災の担い手の育成◆地域防災力向上の要となる指導者の育成◆各区の特性、防災上の課題等に応じた地域主体の防火・防災訓練の推進◆時代に即した魅力ある防災研修の導入による自主防災活動等への誘導◆大規模災害で想定される事態に即した消防の対応力強化

自己評価

戦略の進捗状況を踏まえた経営課題全体としての評価結果の総括

 具体的取組の業務目標及びアウトカムの達成状況からも戦略は順調に進捗したと認識している。今後も引き続き、次世代の防火・防災の担い手となる世代をはじめ、地域における様々な層の防災研修を実施することなどにより、災害発生時に的確に対応できる市民の育成に取り組む。

59人689人

◆平成30年6月に発生した大阪北部を震源とする地震においては、市内で災害事案が278件、死傷者が53人発生した。◆平成30年9月に台風21号が襲来した際には、市内で災害事案が4,335件、死傷者が173人発生したほか、本市に襲来した当日(4日)の緊急通報の受信が3,038件(平成29年中の一日当たり平均受信件数は831件)あった。

要因分析(めざすべき将来像と現状に差が生じる要因の分析結果)

◆発生が懸念される南海トラフ巨大地震等大規模災害の発災時には、消防機関だけでは全ての災害に対応することは困難◆防災上の課題は各区で異なっている。◆地域住民の自助・共助意識を高め、地域全体の災害対応力を高めることが重要◆消防機関の活動そのものについても、大規模災害に伴って同時多発的に発生する火災、建物倒壊等のほか、道路、水道、通信等のインフラ被害などにより、活動や情報共有等について日常では起こり得ない事態が想定される。

課題(上記要因を解消するために必要なこと)

重点的に取り組む主な経営課題

経営課題4 【大規模災害への対応力の強化】

計 画

めざすべき将来像(最終的なめざす状態)<概ね10~20年間を念頭に設定>

 日常生活を脅かす火災や事故等の災害はもとより、発生が危惧される南海トラフ巨大地震等の大規模災害に対し、市民一人ひとりがこれに備え、発生時に的確に対応することができるよう、また、消防局が最大限にその役割を果たすことができるよう、自助・共助・公助における災害対応力が強化されている状態

現状(課題設定の根拠となる現状・データ)

◆南海トラフを震源とする地震の今後30年以内の発生確率は70%~80%と予測(H30.1.1基準 文部科学省地震調査研究推進本部会)◆南海トラフ巨大地震(M9クラス)については、発生すれば甚大な被害が想定される。 ・ 人的被害  死者約12万人(ただし、津波からの早期の避難開始で約8千人に減少) ・ 建物被害  全壊約7.9万棟 ・ 避難所生活者数  約82万人◆本市では、南海トラフ巨大地震等の大規模災害が発生した場合に、その人的被害及び経済的被害を最小限にするため、「大阪市地域防災計画」、「大阪市防災・減災条例」及び「大阪市地域防災アクションプラン」を策定している。

◆地震による被害想定及び津波や河川氾濫などの浸水地域は各区で異なっている。

◆日常生活における防災に関する意識や活動についての調査結果(内閣府)によると、「食料や飲料水を蓄えている割合」(38.2%)「家具の転倒防止のための家具固定や家電などの落下防止対策を行っている」(23.7%)、「防災訓練に積極的に参加している」(5.8%)であり、防災に関する意識が十分であるとはいえない。◆阪神・淡路大震災における地域住民が協力し合って初期消火を行い延焼を防止した事例や救助作業を行い人命を救助した事例がみられた。*生き埋めや閉じ込めに対する救助作業:自助・共助(家族・隣人等)による作業 約98% / 公助(救助隊等)による作業 約2%(出典)社団法人日本火災学会「兵庫県南部地震における火災に関する調査報告書」(標本調査・神戸市内)

◆平成30年中の大規模自然災害の状況(平成30年10月現在 消防庁資料 死者の発生した自然災害)

435人442人

-14-

Page 15: 【様式2】 重点的に取り組む主な経営課題 · 放火火災対策としては、戸別訪問による防火指導を実施する とともに、現に放火火災が発生している地域における民等への

【様式2】

円 円 円

①:目標達成  (ⅰ)取組は予定どおり実施 (ⅱ)取組を予定どおり実施しなかった②:目標未達成 (ⅰ)取組は予定どおり実施 (ⅱ)取組を予定どおり実施しなかった③:撤退・再構築基準未達成

戦略に対する取組の有効性 アア:有効であり、継続して推進イ:有効でないため、取組を見直す―:プロセス指標未設定(未測定)

自己評価

当年度の取組実績 課題  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

令和元年度中の実績:140校(平成30年度中の実績:141校、平成29年度中の実績:147校) ―

プロセス指標の達成状況防火・防災研修を実施した中学校において、防火・防災に関する理解が深まったと回答した中学生の割合 97.3%

①(i)改善策  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

中間振り返り

プロセス指標の達成状況 ①(i)課題と改善策  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

①:目標達成(見込) (ⅰ)取組は予定どおり進捗 (ⅱ)取組は予定どおり進捗していない②:目標未達成(見込) (ⅰ)取組は予定どおり進捗 (ⅱ)取組は予定どおり進捗していない③:撤退・再構築基準未達成

戦略に対する取組の有効性 アア:有効であり、継続して推進イ:有効でないため、取組を見直す―:プロセス指標未設定(未測定)

計画

当年度の取組内容 プロセス(過程)指標(取組によりめざす指標)

◆中学生の防火・防災に関する理解を深めるために、市内の各中学校(155校)において防火・防災研修を実施し、定着を図る。◆課外授業等における阿倍野防災センターの活用促進について、教育委員会事務局及び各中学校への働きかけを行う。◆段階的な育成に向け、幼稚園、小学校にあっては、各消防署が作成する防災研修推進計画に基づき、防火防災啓発を進める。

◆防火・防災研修を実施した中学校において、研修により防火・防災に関する理解が深まったと回答した中学生の割合 80%以上

【撤退・再構築基準】◆上記割合が70%未満であれば、事業を再構築する。

前年度までの実績

【平成30年度実績】◆防火・防災研修を実施した中学校において、研修により防火・防災に関する理解が深まったと回答した中学校の割合 94.2%

a:順調b:順調でない

具体的取組4-1-1 【青少年層に対する防火・防災研修の充実強化】

29決算額 3百万 30予算額 3百万 元予算額 2百万

自己評価

戦略のアウトカム指標に対する有効性

アア:有効であり、継続して推進イ:有効でないため、戦略を見直す

課題  ※有効性が「イ」の場合は必須

各地域で実施した防火・防災訓練、研修等の参加者が必要な知識、技術が高まったと回答 97.4%

A

A今後の対応方向  ※有効性が「イ」の場合は必須

―A:順調 B:順調でない

戦略の進捗状況 a

―アウトカム指標の達成状況 前年度 個別 全体

A

計画

めざす状態<概ね3~5年間を念頭に設定> 戦略(中期的な取組の方向性)

◆地域の防火・防災の担い手となる人材が育成され、市民の災害対応力が強化されている状態

◆将来の地域防災の担い手として期待される中学生を対象とした防火・防災研修を重点的に実施するとともに、阿倍野防災センター等の市民防災啓発施設を活用して効果的な研修を推進する。◆地域防災リーダーが指導者として防火・防災訓練に取り組めるよう、高度で専門的な技術を取得する「地域防災リーダーアドバンストコース」及び災害時に市民を的確に指揮・指導できるよう「地域防災リーダー指導者講習会」を継続実施する。◆地域における様々な層の防災の担い手が連携して取り組む地域の防火・防災訓練を技術面で支援し、市民の災害対応力の強化を図る。

アウトカム(成果)指標(めざす状態を数値化した指標)

◆防火・防災研修及び地域における防火・防災訓練での技術指導により、災害発生時に必要な初期消火や早期の通報、避難等に関する知識・技術が高まったと回答した市民を令和元年度に80%以上にする。

めざす成果及び戦略 4-1 【市民の災害対応力の強化】

-15-

Page 16: 【様式2】 重点的に取り組む主な経営課題 · 放火火災対策としては、戸別訪問による防火指導を実施する とともに、現に放火火災が発生している地域における民等への

【様式2】

円 円 円

円 円 円

①:目標達成  (ⅰ)取組は予定どおり実施 (ⅱ)取組を予定どおり実施しなかった②:目標未達成 (ⅰ)取組は予定どおり実施 (ⅱ)取組を予定どおり実施しなかった③:撤退・再構築基準未達成

戦略に対する取組の有効性 アア:有効であり、継続して推進イ:有効でないため、取組を見直す―:プロセス指標未設定(未測定)

自己評価

当年度の取組実績 課題  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

各地域において、消防署の支援のもと、様々な層の防災の担い手が連携して取り組んだ防火・防災訓練 359回 ―

プロセス指標の達成状況防火・防災訓練において、消防署による技術指導などの支援が役に立ったと回答した割合 97.4%

①(i)改善策  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

中間振り返り

プロセス指標の達成状況 ①(i)課題と改善策  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

①:目標達成(見込) (ⅰ)取組は予定どおり進捗 (ⅱ)取組は予定どおり進捗していない②:目標未達成(見込) (ⅰ)取組は予定どおり進捗 (ⅱ)取組は予定どおり進捗していない③:撤退・再構築基準未達成

戦略に対する取組の有効性 アア:有効であり、継続して推進イ:有効でないため、取組を見直す―:プロセス指標未設定(未測定)

計画

当年度の取組内容 プロセス(過程)指標(取組によりめざす指標)

◆各区役所や地域団体等との連携を図り、地域における防火・防災訓練が地域特性に応じたものとなるよう支援する。◆様々な層の防災の担い手(地域防災リーダー、女性防火クラブ、小中学生、事業所等)が可搬式ポンプ等の防災資器材の操作等に連携して取り組めるよう、きめ細やかな技術指導を行う。

◆各地域の防火・防災訓練において、消防署による技術指導などの支援が役に立ったと回答した割合 80%以上

【撤退・再構築基準】上記割合が70%未満であれば事業を再構築する。

前年度までの実績

【平成30年度実績】各地域の防火・防災訓練において、消防署による技術指導などの支援が役に立ったと回答した割合 95.6%

29決算額 ― 30予算額 ― 元予算額 ―

①:目標達成  (ⅰ)取組は予定どおり実施 (ⅱ)取組を予定どおり実施しなかった②:目標未達成 (ⅰ)取組は予定どおり実施 (ⅱ)取組を予定どおり実施しなかった③:撤退・再構築基準未達成

戦略に対する取組の有効性 アア:有効であり、継続して推進イ:有効でないため、取組を見直す―:プロセス指標未設定(未測定)

具体的取組4-1-3 【防火・防災訓練の充実強化】

自己評価

当年度の取組実績 課題  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

【アドバンストコース】新規認定者数:1,128人 (救助コース:47回、444人  消火コース:75回、684人)【指導者講習会】実施回数 4回 受講者数 126人

プロセス指標の達成状況他の市民等に対する技術指導力が高まったと回答した割合:76.0%(アドバンストコース:74.7%、指導者講習会:97.6%)

①(ⅰ)改善策  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

中間振り返り

プロセス指標の達成状況 ①(i)課題と改善策  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

①:目標達成(見込) (ⅰ)取組は予定どおり進捗 (ⅱ)取組は予定どおり進捗していない②:目標未達成(見込) (ⅰ)取組は予定どおり進捗 (ⅱ)取組は予定どおり進捗していない③:撤退・再構築基準未達成

戦略に対する取組の有効性 アア:有効であり、継続して推進イ:有効でないため、取組を見直す―:プロセス指標未設定(未測定)

計画

当年度の取組内容 プロセス(過程)指標(取組によりめざす指標)

◆各区役所や地域団体との連携を図り、高度で専門的な技術を取得する「地域防災リーダーアドバンストコース」を実施する。◆災害時に市民を的確に指揮・指導できる地域防災リーダーを養成するため、「地域防災リーダー指導者講習会」(年4回)を実施する。

*地域防災リーダー数9,691人(平成30年6月1日現在:危機管理室)*アドバンストコースグレードⅠ習得技術認定者 8,694人(平成30年4月1日現在)*アドバンストコースグレードⅡ習得技術認定者  491人(平成30年4月1日現在)*地域防災リーダー指導者講習会修了者      242人(平成30年10月10日現在)

アドバンストコース又は指導者講習会を受講したことで、技術指導力が高まったと回答した割合 70%以上

【撤退・再構築基準】◆上記割合が60%未満であれば事業を再構築する。

前年度までの実績

【平成30年度実績】平成30年度の受講者のうち、アドバンストコース又は指導者講習会を受講したことで、技術指導力が高まったと回答した割合 75.6%

29決算額 ― 30予算額 ― 元予算額 ―

具体的取組4-1-2 【地域防災リーダーに対する実技研修の充実強化】

-16-

Page 17: 【様式2】 重点的に取り組む主な経営課題 · 放火火災対策としては、戸別訪問による防火指導を実施する とともに、現に放火火災が発生している地域における民等への

【様式2】

円 円 円

①:目標達成  (ⅰ)取組は予定どおり実施 (ⅱ)取組を予定どおり実施しなかった②:目標未達成 (ⅰ)取組は予定どおり実施 (ⅱ)取組を予定どおり実施しなかった③:撤退・再構築基準未達成

戦略に対する取組の有効性 アア:有効であり、継続して推進イ:有効でないため、取組を見直す―:プロセス指標未設定(未測定)

自己評価

当年度の取組実績 課題  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

・情報共有システム導入台数:310台・WEB会議等実施回数:74回・ドローン実運用化:3隊(飛行訓練265時間、操作者養成17名)・車載端末装置(タブレット型)更新台数:86台

プロセス指標の達成状況ICTを活用した情報共有体制の強化について「強化できている」の評価:73.2%

①(ⅰ)改善策  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

中間振り返り

プロセス指標の達成状況 ①(ⅰ)課題と改善策  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

①:目標達成(見込) (ⅰ)取組は予定どおり進捗 (ⅱ)取組は予定どおり進捗していない②:目標未達成(見込) (ⅰ)取組は予定どおり進捗 (ⅱ)取組は予定どおり進捗していない③:撤退・再構築基準未達成

戦略に対する取組の有効性 ―ア:有効であり、継続して推進イ:有効でないため、取組を見直す―:プロセス指標未設定(未測定)

計画

当年度の取組内容 プロセス(過程)指標(取組によりめざす指標)

◆情報共有システムの導入大規模災害時等における警防本部と大隊本部との情報収集及び伝達の効率化を図り、庁内情報利用PCを用いたWEB会議等の実運用化をめざす。◆ドローンの実運用化及び映像配信体制の構築道路閉塞時の被害状況確認等の情報収集や水難救助事案の水面監視に活用できるよう、ドローンの飛行訓練を実施するとともに、映像配信の仕組みの構築をめざす。◆車載端末装置(タブレット型)の整備車載端末装置を固定型からタブレット型に更新し、消防車両(特殊車、ヘリ、消防艇を除く。)へ配備していくことで、情報集約及び共有を図る。

◆ICTを活用した情報共有体制の強化について評価基準を作成し、「強化できている」の評価を70%以上にする。

【撤退・再構築基準】◆評価基準で「強化できていない」が50%以上となった場合は、事業を再構築する。

前年度までの実績

a:順調b:順調でない

具体的取組4-2-1 【ICTを活用した情報共有体制の強化】

29決算額 47百万 30予算額 49百万 元予算額 107百万

自己評価

戦略のアウトカム指標に対する有効性

アア:有効であり、継続して推進イ:有効でないため、戦略を見直す

課題  ※有効性が「イ」の場合は必須

消防の大規模災害への対応力強化について「強化できている」の評価:75.7%

A

A今後の対応方向  ※有効性が「イ」の場合は必須

―A:順調 B:順調でない

戦略の進捗状況 a

―アウトカム指標の達成状況 前年度 個別 全体

計画

めざす状態<概ね3~5年間を念頭に設定> 戦略(中期的な取組の方向性)

◆消防活動体制の充実強化により、消防の大規模災害への対応力が強化されている状態

次の2つの取組により、大規模災害時における消防活動体制の充実強化を図る。◆ICTを活用した情報共有体制を強化する。・新消防情報システムの構築・情報共有システムの導入・無人航空機(以下「ドローン」という。)の実運用化及び映像配信体制の構築・車載端末装置(タブレット型)の整備・住所検索システムの導入◆大規模災害に備えた研修や訓練を継続して実施することで、職員の災害対応要領の習熟を図る。

アウトカム(成果)指標(めざす状態を数値化した指標)

◆消防の大規模災害への対応力強化について総合評価基準を作成し、「強化できている」の評価を令和5年度までに80%以上にする。

めざす成果及び戦略 4-2 【消防活動体制の充実強化】

-17-

Page 18: 【様式2】 重点的に取り組む主な経営課題 · 放火火災対策としては、戸別訪問による防火指導を実施する とともに、現に放火火災が発生している地域における民等への

【様式2】

円 円 円

①:目標達成  (ⅰ)取組は予定どおり実施 (ⅱ)取組を予定どおり実施しなかった②:目標未達成 (ⅰ)取組は予定どおり実施 (ⅱ)取組を予定どおり実施しなかった③:撤退・再構築基準未達成

戦略に対する取組の有効性 アア:有効であり、継続して推進イ:有効でないため、取組を見直す―:プロセス指標未設定(未測定)

自己評価

当年度の取組実績 課題  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

総合防災訓練(9月)震災総合訓練(1月) 警防本部及び所轄大隊本部訓練、実動訓練(模擬家屋等を活用した救出救護訓練・遠距離大量送水訓練・消火用水輸送訓練)、非常参集訓練、eラーニング等による事前研修 等

プロセス指標の達成状況総合防災訓練、震災総合訓練における職員の災害対応状況について「対応できている」の評価:78.2%

①(ⅰ)改善策  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

中間振り返り

プロセス指標の達成状況 ①(ⅰ)課題と改善策  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

①:目標達成(見込) (ⅰ)取組は予定どおり進捗 (ⅱ)取組は予定どおり進捗していない②:目標未達成(見込) (ⅰ)取組は予定どおり進捗 (ⅱ)取組は予定どおり進捗していない③:撤退・再構築基準未達成

戦略に対する取組の有効性 ―ア:有効であり、継続して推進イ:有効でないため、取組を見直す―:プロセス指標未設定(未測定)

計画

当年度の取組内容 プロセス(過程)指標(取組によりめざす指標)

◆大規模災害に備えた研修及び訓練を継続して実施し、抽出された課題を改善することにより、職員の災害対応要領の習熟を図る。

【大規模災害に備えた研修・訓練】 総合防災訓練(9月予定) 震災総合訓練(1月予定) (内容)・eラーニング等による事前研修      ・警防本部及び大隊本部運用訓練      ・市災害対策本部との情報伝達訓練      ・非常参集訓練 等

◆総合防災訓練、震災総合訓練において、職員の災害対応に関する評価を行い、「対応できている」の評価を70%以上にする。

【撤退・再構築基準】◆評価で「対応できていない」が50%以上となった場合は、事業を再構築する。

前年度までの実績

29決算額 2百万 30予算額 2百万 元予算額 2百万

具体的取組4-2-2 【大規模災害に備えた研修及び訓練】

-18-

Page 19: 【様式2】 重点的に取り組む主な経営課題 · 放火火災対策としては、戸別訪問による防火指導を実施する とともに、現に放火火災が発生している地域における民等への

【様式2】

課題(上記要因を解消するために必要なこと)

◆次の2つの観点からの取組を進め、市民の信頼と期待に応える消防職員を育成する。・職員が自ら成長し意欲的に業務に取り組める職場環境づくり・服務規律の徹底。特に最近の不祥事発生の傾向に焦点を合わせて取り組む。

自己評価

戦略の進捗状況を踏まえた経営課題全体としての評価結果の総括

 具体的取組の業績目標及びアウトカムの達成状況からも戦略は順調に進捗したと認識しており、今後も引き続き、市民の信頼と期待に応える消防職員の育成に向け、各取組を推進していく。

重点的に取り組む主な経営課題

経営課題5 【市民の信頼と期待に応える消防職員の育成】

計 画

めざすべき将来像(最終的なめざす状態)<概ね10~20年間を念頭に設定>

 消防局の職員すべてが、市民に安全と安心を提供するにふさわしい高い倫理感を常に持って、公私を分かたず服務規律を遵守するとともに、職務遂行にあたっては、自ら能力の向上に努め、誇りと意欲を持ってその能力を存分に発揮することにより、市民の信頼と期待に応えている状態

現状(課題設定の根拠となる現状・データ)

◆市民が信頼・期待する消防職員像・すべて職員は、全体の奉仕者として公共の利益のために勤務し、且つ、職務の遂行に当つては、全力を挙げてこれに専念しなければならない。(地方公務員法第30条)・職員は、その職の信用を傷つけ、又は職員の職全体の不名誉となるような行為をしてはならない。(地方公務員法第33条)・職員は、全体の奉仕者として公共の利益のために勤務するものであり、これを言い換えれば、公務は住民の信託を受けてこれを遂行するものであるということになる。このような職員の地位の特殊性に基づき、職員には一般の国民以上に厳しい、かつ、高度の行為規範に従うことが要求される。(学陽書房「新版 逐条地方公務員法」)・消防職員にあっては、その職務の適正な遂行のため、厳格な服務規律の確保、法令の遵守が求められている。(H28.9.26消防庁消防・救急課長通知「消防職員の厳正な服務規律の確保の徹底について」)

◆本市、消防局における職員規範・職員は、自らの行動が市政に対する市民の信用に大きな影響を与えることを深く認識して、常に厳しく自らを律して服務規律を遵守するとともに、倫理意識の高揚に努めなければならない。(大阪市職員基本条例第4条第1項)・職員は、常に職員の誇りと責任をもって勤務するものとし、勤務時間外においても職員としての自覚をもって行動しなければならない。(消防職員服務規程第2条)

◆最近の消防局における不祥事発生状況

・平成25年度から平成31年2月現在までの消防局における懲戒処分※の件数は23件、人数は26人。・業務外における不祥事が全体の約74%(17件)を占め、そのうち飲酒に関連するものが約41%(7件)を占めている。

※地方公務員法第16条第2号に該当したことによる失職を含む。

要因分析(めざすべき将来像と現状に差が生じる要因の分析結果)

◆職員一人ひとりに、特に20代、30代の若年層職員に対して服務規律を徹底できていない。◆不祥事発生を未然に防ぐためには、職員の帰属意識や業務に対するモチベーションを向上させることも重要

4 4 4 4

7

4 4 4 4

10

0

2

4

6

8

10

25年度 26 27 28 29 30

消防局 懲戒処分件数・人数(年度別)

件数 人数

20代

10

30代

10

50代

4

40代 2

消防局 懲戒処分人数(年齢層別・人)

18~29歳

27.1%

30代

27.4%40代

18.0%

50~60歳

27.4%

【参考】消防局職員数(年齢層別・%)

4 4 4 4

7

4 4 4 4

10

0

2

4

6

8

10

25年度 26 27 28 29 30

消防局 懲戒処分件数・人数(年度別)

件数 人数

20代

10

30代

10

50代

4

40代 2

消防局 懲戒処分人数(年齢層別・人)

-19-

Page 20: 【様式2】 重点的に取り組む主な経営課題 · 放火火災対策としては、戸別訪問による防火指導を実施する とともに、現に放火火災が発生している地域における民等への

【様式2】

円 円 円

①:目標達成  (ⅰ)取組は予定どおり実施 (ⅱ)取組を予定どおり実施しなかった②:目標未達成 (ⅰ)取組は予定どおり実施 (ⅱ)取組を予定どおり実施しなかった③:撤退・再構築基準未達成

戦略に対する取組の有効性 アア:有効であり、継続して推進イ:有効でないため、取組を見直す―:プロセス指標未設定(未測定)

自己評価

当年度の取組実績 課題  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

■月1回、各課所署へ不祥事発生状況等を含む服務指導資料を提供し、所属長等による所属職員との意見交換の充実を図る。■各課所署の「活力ある職場推進チーム」メンバーを集め、不祥事発生状況や各消防署の有意義な取組などの情報共有を行い、自主的な取組を促進し、風通しの良い職場づくりを推進する。

プロセス指標の達成状況

職員に対する意識調査において、自ら成長し意欲的に業務に取り組める職場環境が自己の職場で実現できていると回答した職員の割合 90%

①(ⅰ)改善策  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

中間振り返り

プロセス指標の達成状況 ①(ⅰ)課題と改善策  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

①:目標達成(見込) (ⅰ)取組は予定どおり進捗 (ⅱ)取組は予定どおり進捗していない②:目標未達成(見込) (ⅰ)取組は予定どおり進捗 (ⅱ)取組は予定どおり進捗していない③:撤退・再構築基準未達成

戦略に対する取組の有効性 ―ア:有効であり、継続して推進イ:有効でないため、取組を見直す―:プロセス指標未設定(未測定)

計画

当年度の取組内容 プロセス(過程)指標(取組によりめざす指標)

◆各課所署※の長及び服務指導実施責任者等は、最近の不祥事発生傾向も踏まえつつ所属職員と幅広く意見交換を行い、十分な意思疎通を図る。※各課所署:消防局内の各課、高度専門教育訓練センター及び各消防署

◆中堅層、ベテラン層、管理者層の各職員を主な対象とする研修において、その指導力強化を目的とする科目(コーチングスキル等)をカリキュラムに組み込む。◆各課所署が設置する「活力ある職場推進チーム」を活用し、職員のモチベーションを高めるための自主的な取組を進めることにより、風通しの良い職場づくりを推進する。

◆職員に対する意識調査において、自ら成長し意欲的に業務に取り組める職場環境が自己の職場で実現できていると感じている職員の割合 80%以上

【撤退・再構築基準】上記割合が50%に満たなければ、事業を再構築する。

前年度までの実績

a:順調b:順調でない

具体的取組5-1-1 【自ら成長し意欲的に業務に取り組める職場環境づくり】

29決算額 ― 30予算額 ― 元予算額 ―

自己評価

戦略のアウトカム指標に対する有効性

アア:有効であり、継続して推進イ:有効でないため、戦略を見直す

課題  ※有効性が「イ」の場合は必須

市民アンケートにおいて、本市消防局を信頼している・ある程度信頼していると回答した割合86.3%

今後の対応方向  ※有効性が「イ」の場合は必須

―A:順調 B:順調でない

戦略の進捗状況 a

アウトカム指標の達成状況 前年度 個別 全体

計画

めざす状態<概ね3~5年間を念頭に設定> 戦略(中期的な取組の方向性)

◆市民から信頼され、期待され続ける消防◆風通しの良い職場づくりの推進を基本として職員が自ら成長し意欲的に業務に取り組める職場環境づくりを進めるとともに、服務規律徹底のための各取組を、特に最近の不祥事発生傾向に焦点を合わせて実施する。◆職員による不祥事を未然に防ぐため、局内の監察体制を強化するとともに、職員一人ひとりに社会人・公務員としての自覚を促し、消防職員としての倫理感・使命感を高め、職務への意欲を向上させるための方策について、局を挙げて検討する。

アウトカム(成果)指標(めざす状態を数値化した指標)

◆市民へのアンケートにおける消防に対する信頼度 80%以上

めざす成果及び戦略 5-1 【市民の信頼と期待に応える消防職員の育成】

-20-

Page 21: 【様式2】 重点的に取り組む主な経営課題 · 放火火災対策としては、戸別訪問による防火指導を実施する とともに、現に放火火災が発生している地域における民等への

【様式2】

円 円 円

①:目標達成  (ⅰ)取組は予定どおり実施 (ⅱ)取組を予定どおり実施しなかった②:目標未達成 (ⅰ)取組は予定どおり実施 (ⅱ)取組を予定どおり実施しなかった③:撤退・再構築基準未達成

戦略に対する取組の有効性 アア:有効であり、継続して推進イ:有効でないため、取組を見直す―:プロセス指標未設定(未測定)

自己評価

当年度の取組実績 課題  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

■7・12月に部長級職員による総合監察を実施し、課長代理級・係長級・係員と階層別にミーティングを実施。■月1回、各部長が分担して消防署長を指導・支援するブロックミーティングを実施。■各課所署の長による職場巡視及び個別服務指導を随時実施するとともに、消防署長のマネジメントのもと職員との意思疎通を図り、所属の自浄能力を最大限に発揮するため「消防署の巡視実施要領」を改正。■4・10月の人事異動後に、各課所署で消防局職員行動規律の再確認を行い、行動規律の浸透を図る。また、最近の不祥事案等の分析結果を踏まえ、行動規律の項目を追加する。■処分を受けた職員に対する再発防止措置として、本部及び所属での措置を実施するとともに、服務研修資料として再発防止措置体系図を作成し職員周知を行う。

プロセス指標の達成状況職員に対する意識調査において、自己の職場で服務規律が徹底されていると回答した職員の割合 97.7%

①(ⅰ)改善策  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

中間振り返り

プロセス指標の達成状況 ①(ⅰ)課題と改善策  ※左記に「②、③」、「イ」がある場合は必須

①:目標達成(見込) (ⅰ)取組は予定どおり進捗 (ⅱ)取組は予定どおり進捗していない②:目標未達成(見込) (ⅰ)取組は予定どおり進捗 (ⅱ)取組は予定どおり進捗していない③:撤退・再構築基準未達成

戦略に対する取組の有効性 ―ア:有効であり、継続して推進イ:有効でないため、取組を見直す―:プロセス指標未設定(未測定)

計画

当年度の取組内容 プロセス(過程)指標(取組によりめざす指標)

◆局長、各部長、企画課本部監察担当による監察、各課所署の長による職場巡視を実施するほか、各部長が分担して各消防署長をサポートすることにより消防局ガバナンスの強化を図る。◆各課所署の長による個別服務指導の随時実施◆特に若年層職員を主な対象とする研修において、服務規律の確保を目的とする科目をカリキュラムに組み込む。◆各課所署で策定する消防局職員行動規律を一層浸透させる。◆不祥事により処分を受けた職員に対する再発防止措置として、公務員倫理及び規範意識の習得徹底並びに職責遂行能力の向上のための研修・指導を実施する。

◆職員に対する意識調査において、自己の職場で服務規律が徹底されていると感じている職員の割合 80%以上

【撤退・再構築基準】上記割合が50%に満たなければ、事業を再構築する。

前年度までの実績

29決算額 ― 30予算額 ― 元予算額 ―

具体的取組5-1-2 【服務規律の徹底】

-21-