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Vol.38 平成25年12月号 平成25年12月13日 編集・発行 印  刷 名桜大学 広報室 〒905-8585 沖縄県名護市字為又1220-1 TEL.0980-51-1100(代) FAX.0980-52-4640 URL http://www.meio-u.ac.jp E-mail [email protected] 沖縄高速印刷株式会社 本学に、「宮良長包生誕130年記念音楽祭」のDVDおよびCDが玻名城様 より寄贈されました。 行事予定 平成25年12月~平成26年3月 主要日誌 平成25年9月~平成25年11月 12月14日(土) 12月21日(土) 12月21日(土) 12月25日(水) ~1月 5日(日) 1月 6日(月) 1月15日(水) ~1月31日(金) 1月18日(土) ・1月19日(日) 1月22日(水) ・1月29日(水) 1月25日(土) 2月 4日(火) ~2月10日(月) 2月 8日(土) 2月10日(月) 2月10日(月) ~3月21日(金) 2月12日(水) 2月12日(水) ~3月31日(月) 2月13日(木) 2月13日(木) ・2月14日(金) 2月15日(土) 2月17日(月) ・2月18日(火) 2月24日(月) ~3月 7日(金) 2月25日(火) 2月27日(木) 2月28日(金) 3月 9日(日) 3月12日(水) 3月28日(金) 3月31日(月) AO入試Ⅱ期・推薦入学試験Ⅱ期・ 特別選抜試験・編入学試験Ⅰ期(国際学群) 創立記念日 名桜大学学内合同企業説明会 冬季休業 後学期講義再開 専攻申請期間(国際学群) 大学入試センター試験 教養演習Ⅱ発表会(全学) 卒業論文発表会(スポーツ健康学科) 卒業研究発表会(経営情報教育研究学系) 学期末試験期間 大学院修士論文最終発表会(看護学研究科) 後学期講義終了 2年次基礎看護実習Ⅱ(看護学科) 卒業研究発表会(国際文化教育研究学系) 卒業研究発表会(観光産業教育研究学系) 春季休業 大学院修士論文最終発表及び最終試験、修士 論文概要発表会及び研究生研究計画報告発表 会(国際文化研究科) 追試験実施期間 大学院入学試験 (2月試験:国際文化研究科、看護学研究科) 再試験実施期間 春季インターンシップ(国際学群) 一般選抜入学試験・前期日程個別学力検査 (国際学群、スポーツ健康学科、看護学科) 県内・県外病院説明会(看護学科) 3年次キャリアアップセミナー(看護学科) 卒業式・修了式 一般選抜入学試験・後期日程個別学力検査(国 際学群、スポーツ健康学科)、編入学試験Ⅱ期 (国際学群) 春季インターンシップ報告会(国際学群) 学年及び後学期終了 主要日誌 平成25年9月~平成25年12月 9月23日(月) ~2月14日(金) 9月25日(水) ・9月26日(木) 9月26日(木) 9月27日(金) 9月27日(金) 9月30日(月) 10月 5日(土) 10月15日(火) ~2月20日(木) 10月23日(水) 10月24日(木) ・10月25日(金) 10月26日(土) ・10月27日(日) 10月28日(月) 10月30日(水) 11月 2日(土) 11月 9日(土) 11月11日(月) ~12月 6日(金) 11月16日(土) 11月30日(土) 3年次領域実習(看護学科) 成績通知・登録関係資料等配布 前学期終了 後学期開始、年次別オリエンテーション 大学院オリエンテーション(国際文化研究科) 後学期講義開始 (登録調整期間:9月30日~10月11日) 大学院入学試験 (10月試験:国際文化研究科、看護学研究科) 1年次基礎看護実習Ⅰ(看護学科) インターンシップ報告会(スポーツ健康学科) 名桜大学祭準備 名桜大学祭 名桜大学祭後片付け インターンシップ報告会(国際学群) キャリア秋季キャンプ in 2013 (スポーツ健康学科) 卒業論文発表会(看護学科) 2年次オープンゼミ(国際学群) 推薦入学試験Ⅰ期(国際学群)、 推薦入学試験・特別選抜試験(人間健康学部) 3年次対象就職・進路ガイダンス(国際学群) 「本学の教育・研究活動および学生課外活動の奨励、また留学生奨 学資金などに役立ててください」と、次の方々からご寄付を賜りまし た。寄付者の皆様のご芳名を掲載し、改めてお礼を申し上げます。 寄付金を賜りました 公立大学法人名桜大学後援会 会長 荻 堂 盛 秀 宮良長包生誕記念音楽祭実行委員会 会長 玻名城 英 介 前 川 美津子 後援会会長の荻堂様より名桜大学実行委員会へ寄付金が贈呈されました(左 から瀬名波榮喜学長、荻堂盛秀後援会会長、実行委員長與儀滝太さん、実行委 員江南奈緒子さん、渡邊蕗希さん) 2013.12 vol.38 01. [特 集]名桜大学開学20周年・公立大学法人化5周年記念事業 05. 学事報告 第20回 名桜大学祭 平成25年9月 卒業式 平成25年度 国際学群3年次[インターンシップ報告] 平成25年度 国際学群 国際文化教育研究学系[現地実習報告] 平成25年度 就職活動支援プログラム 平成25年度 人間健康学部 看護学科[臨地実習報告] 19. 研究コラム つながる、つなげる教員の輪 20. 就職活動支援レポート 21. 教育・研究活動レポート 32. 言語学習センター 33. S - CUBE 34. わたしのふるさと自慢 35. シリーズ ゼミ紹介 サークル紹介 38. 卒業生の活躍 39. 課外活動レポート 43. 公開講座報告 45. 地域出前講座報告 46. お知らせ 47. 主要日誌・行事予定・寄付者一覧

2013.12 vol.38

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Page 1: 2013.12 vol.38

Vol.38 平成25年12月号

平成25年12月13日

編集・発行

印  刷

名桜大学 広報室〒905-8585 沖縄県名護市字為又1220-1TEL.0980-51-1100(代) FAX.0980-52-4640URL http://www.meio-u.ac.jpE-mail [email protected]

沖縄高速印刷株式会社

本学に、「宮良長包生誕130年記念音楽祭」のDVDおよびCDが玻名城様より寄贈されました。

行事予定 平成25年12月~平成26年3月主要日誌 平成25年9月~平成25年11月

12月14日(土)

12月21日(土)

12月21日(土)

12月25日(水)~1月 5日(日)

1月 6日(月)

1月15日(水)~1月31日(金)

1月18日(土)・1月19日(日)

1月22日(水)・1月29日(水)

1月25日(土)

2月 4日(火)~2月10日(月)

2月 8日(土)

2月10日(月)

2月10日(月)~3月21日(金)

2月12日(水)

2月12日(水)~3月31日(月)

2月13日(木)

2月13日(木)・2月14日(金)

2月15日(土)

2月17日(月)・2月18日(火)

2月24日(月)~3月 7日(金)

2月25日(火)

2月27日(木)

2月28日(金)

3月 9日(日)

3月12日(水)

3月28日(金)

3月31日(月)

AO入試Ⅱ期・推薦入学試験Ⅱ期・特別選抜試験・編入学試験Ⅰ期(国際学群)

創立記念日

名桜大学学内合同企業説明会

冬季休業

後学期講義再開

専攻申請期間(国際学群)

大学入試センター試験

教養演習Ⅱ発表会(全学)

卒業論文発表会(スポーツ健康学科) 卒業研究発表会(経営情報教育研究学系)

学期末試験期間

大学院修士論文最終発表会(看護学研究科)

後学期講義終了

2年次基礎看護実習Ⅱ(看護学科)

卒業研究発表会(国際文化教育研究学系) 卒業研究発表会(観光産業教育研究学系)

春季休業

大学院修士論文最終発表及び最終試験、修士論文概要発表会及び研究生研究計画報告発表会(国際文化研究科)

追試験実施期間

大学院入学試験(2月試験:国際文化研究科、看護学研究科)

再試験実施期間

春季インターンシップ(国際学群)

一般選抜入学試験・前期日程個別学力検査(国際学群、スポーツ健康学科、看護学科)

県内・県外病院説明会(看護学科)

3年次キャリアアップセミナー(看護学科)

卒業式・修了式

一般選抜入学試験・後期日程個別学力検査(国際学群、スポーツ健康学科)、編入学試験Ⅱ期

(国際学群)

春季インターンシップ報告会(国際学群)

学年及び後学期終了

主要日誌 平成25年9月~平成25年12月

9月23日(月)~2月14日(金)

9月25日(水)・9月26日(木)

9月26日(木)

9月27日(金)

9月27日(金)

9月30日(月)

10月 5日(土)

10月15日(火)~2月20日(木)

10月23日(水)

10月24日(木)・10月25日(金)

10月26日(土)・10月27日(日)

10月28日(月)

10月30日(水)

11月 2日(土)

11月 9日(土)

11月11日(月)~12月 6日(金)

11月16日(土)

11月30日(土)

3年次領域実習(看護学科)

成績通知・登録関係資料等配布

前学期終了

後学期開始、年次別オリエンテーション

大学院オリエンテーション(国際文化研究科)

後学期講義開始(登録調整期間:9月30日~10月11日)

大学院入学試験(10月試験:国際文化研究科、看護学研究科)

1年次基礎看護実習Ⅰ(看護学科)

インターンシップ報告会(スポーツ健康学科)

名桜大学祭準備

名桜大学祭

名桜大学祭後片付け

インターンシップ報告会(国際学群)

キャリア秋季キャンプ in 2013(スポーツ健康学科)

卒業論文発表会(看護学科)

2年次オープンゼミ(国際学群)

推薦入学試験Ⅰ期(国際学群)、推薦入学試験・特別選抜試験(人間健康学部)

3年次対象就職・進路ガイダンス(国際学群)

 「本学の教育・研究活動および学生課外活動の奨励、また留学生奨

学資金などに役立ててください」と、次の方々からご寄付を賜りまし

た。寄付者の皆様のご芳名を掲載し、改めてお礼を申し上げます。

寄付金を賜りました

■公立大学法人名桜大学後援会 会長 荻 堂 盛 秀 様

■宮良長包生誕記念音楽祭実行委員会 会長 玻名城 英 介 様

■前 川 美津子 様

後援会会長の荻堂様より名桜大学実行委員会へ寄付金が贈呈されました(左から瀬名波榮喜学長、荻堂盛秀後援会会長、実行委員長與儀滝太さん、実行委員江南奈緒子さん、渡邊蕗希さん)

2013.12vol.38

01. [特 集]名桜大学開学20周年・公立大学法人化5周年記念事業05. 学事報告   第20回 名桜大学祭   平成25年9月 卒業式   平成25年度 国際学群3年次[インターンシップ報告]   平成25年度 国際学群 国際文化教育研究学系[現地実習報告]   平成25年度 就職活動支援プログラム   平成25年度 人間健康学部 看護学科[臨地実習報告]

19. 研究コラム つながる、つなげる教員の輪20. 就職活動支援レポート21. 教育・研究活動レポート32. 言語学習センター33. S-CUBE34. わたしのふるさと自慢35. シリーズ ■ゼミ紹介 ■サークル紹介

38. 卒業生の活躍

39. 課外活動レポート43. 公開講座報告45. 地域出前講座報告46. お知らせ47. 主要日誌・行事予定・寄付者一覧

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特集特集

 沖縄県の北部地域は昔から「ヤンバル」と呼ばれてきました。このヤンバル地域は、沖縄本島でも県都那覇から遠く離れており特に大きな産業はなく農業、漁業を中心とした地域でした。このため教育機関や教育環境には恵まれておらず、「すきっ腹にわら帯を締めても子弟には教育を受けさせよう。子弟の教育こそ大きな財産である」という地域住民の強い信念があり、戦前戦後から高等教育機関の設置は大きな願望であり、また、夢でもありました。 1991年(平成3年)に名護市議会は、名護市総合学園(大学)設立に関する決議を行い、学校法人名護総合学園設立準備委員会が発足し、文部省の認可が厳しくなっている情勢をにらみながら設置構想を本格化させてきました。当時、市財政は逼迫していましたが市有地の山や原野の財産を売り、さらに、北部11町村、沖縄県からの出資により創設経費を捻出してきました。また、一般市民や団体から奨励基金の寄付金贈呈も次第に増え、機運が高まっていきました。 一方、1992年(平成4年)当時の大学審議会答申では、大学新増設に関し「原則抑制」の縮小方針が打ち出されていました。そのような中、学校法人名護総合学園設立準備委員会は、過去のヤンバルの歴史、教育背景を踏まえ、大学創設の理念として

「平和」「自由」「進歩」を掲げ、教育研究を通して人類社会の平和の基盤を強化し、人間を無知・病苦・因襲などの桎梏(しっこく)から自由にし、人類社会の進歩、向上に貢献することを基本方

針として、文部省に認可申請を行いました。そして、念願が叶い1993年(平成5年)12月21日、文部大臣から学校法人名護総合学園設立認可及び名桜大学設置が認可されました。平成6年4月には、国際学部第1期生383人を迎え、開学する運びとなりました。 以後、本学は、平成13年4月に大学院国際文化研究科、平成17年4月に人間健康学部スポーツ健康学科、平成19年4月には人間健康学部看護学科及び国際学部から国際学群への改組転換、平成23年4月に看護学研究科を設置し、学部・学科、大学院教育の充実を図り、学生総数2,000人を擁する大学へと発展してきました。さらに平成22年4月には、学校法人から公立大学法人へと移行してきました。 平成26年12月には、開学20周年・公立大学法人化5周年を迎える運びとなりました。われわれは、この節目の年にあたり、大学設置までの歴史的背景、及び、開学から今日までの発展の過程における、北部12市町村、沖縄県並びに設立団体をはじめ多くの県民の皆様のご支援を決して忘れるものであってはなりません。 このことを踏まえ、本学は、今後益々の教育研究活動の充実発展を宣言し、その成果により一層地域に貢献するとともに、広く県民の皆様へ感謝の意を表することを基本として「開学20周年・公立大学法人化5周年記念事業」を実施することにいたしました。

 沖縄本島北部住民はもちろんのこと広く沖縄県民の大きな希望と期待を担って名護市民会館において名桜大学の開学式が盛大に挙行され、高等教育機関としてその第一歩を踏み出したのは、20年前の平成6年4月15日のことでした。爾来幾多の変遷を経て、今日、本学は公立大学としての使命を果たしながら大きな成長発展を見ることができ、県内外においてその存在価値が高く評価されるようになりました。学生諸君並びに教職員とともに喜びに堪えません。なお、創立以来、本学に深い関心を示され、物心両面からご支援くださった同窓生、ご父兄並びに一般市民に対し、心から感謝の意を表します。 開学20周年・公立大学法人化5周年の節目を迎えるに当たり、本学は大学の使命である教育、研究、そして地域貢献の3本柱を一層充実発展させ、もって地域社会やグローバル化社会の活性化と発展に寄与すべく努力しているところであります。そのためにこの1年を記念年として位置づけて、各種の記念事業を展開することにしました。その第一弾は、去る11月17日琉球新報本社ホールで開催された、イリノイ大学名誉教授であり

本学名誉客員教授である平恒次氏による記念講演でした。「我が人生をかえりみて~カントやアインシュタインの人生観に触れながら~」と題した講演会には多数の聴講者で会場を埋め尽くしました。第2弾は、12月20日、本学客員教授で国際司法裁判所判事小和田恆氏による記念講演会が本学多目的ホールで開催されることになっています。 記念事業の中でも最大のプロジェクトは(仮称)学生会館の建設です。我が国で高等教育改革の一環として、叫ばれているアクティヴ・ラーニングを可能にする場や福祉施設等が設計されています。その会館は、平成26年11月中には完成し、本学最大の6階建高層建築がその威容を見せることになっており、その中で開学20周年・公立大学法人化5周年記念式典が、平成26年12月21日に挙行されることになっています。 着々と各記念事業を完成し、それによって教育・研究環境を整備し、学生と教職員が一丸となって教育と研究の質を高め、国際的通用性に耐え得る公立大学を目指して邁進します。

学長 瀬名波 榮喜

■ 募 金 の 期 間 平成24年10月1日(月)~平成27年3月31日(火)■ 募  金  額 【個人】1口1万円(※1口未満のご寄付もありがたく承ります) 【法人・団体】1口の金額は特に定めておりません。■ お問い合せ先 公立大学法人名桜大学 記念事業募金事務局  〒905‐8790 沖縄県名護市字為又1220番地の1 電話.0980‐51‐1100 FAX.0980‐52‐4640

学長挨拶

開学20周年・公立大学5周年を迎えるにあたって

基本方針 趣 旨

 名桜大学開学20周年・公立大学法人化5周年記念事業の一環として整備される、名桜大学学生会館(仮称)。「学生の主体的な学び」の場として、先輩・後輩コミュニティを基本とした学習支援や、教員、職員、学生、市民が自律的に学習できる環境の実現を目指します。また、学内外の交流の場としても活用します。 学生会館は、「学生の主体的な学び」を促し「国際社会に活躍できる人材育成」といった大学の使命・目的を達成する原動力となる空間づくり、学生コミュニティづくりの拠点として位置づけられています。

教職員、学生、市民の教育・学習・研究活動が「みえる・つながる・ひろがる」

平成26(2014)年 名桜大学開学20周年・公立大学法人化5周年記念事業

施設整備事業スタート! 名桜大学学生会館(仮称)を建設

地域に支えられ20年。さらなる成長・発展を!

学生会館コア・コンセプト

★万国津梁国際交流フォーラムの開催  ★記念式典及び記念祝賀会(平成26年12月21日)  ★グランド整備★学生奨学金の充実          ★記念誌の発行

具体的な施設のあり方について

その他、主な記念事業

オープンスペース

学習環境の充実

学習支援の充実

プレゼンテーションスペース 集う空間 食・憩・話 相談窓口

の充実学生情報の一元化

教職員、学生、市民の教育・学習・研究活動が

みえる つながる ひろがる

① オープンスペースを拡充して、個人学習環境を確保。各階で学生コミュニティならではのグループ学習や協同学習を行えるラウンジを設置。

② 新入生支援の学生団体窓口、言語学習センター、数理学習センター、就職支援窓口、キャリア支援課、教員養成支援センター等を設置して、学生と教職員との協同作業を通じて学習・研究・キャリア開発が行えるワンストップサービスの学生コミュニティを実現。

③ カフェテリアの設置や大学食堂の改修により、利用者の長時間にわたる学習・研究活動を支援する食事・休憩スペースの充実。

④ 1学年が一堂に会する講義や学習研究成果発表会が行える大講義室を設置。 ⑤ 気軽に公開講座や研究発表が行えるプレゼンテーションスペースを

設置。 ⑥ 大規模な学会、研究会、研修会、展示会、試験会場にも対応可能な多目

的空間を設置。

「名桜大学学生会館(仮称)」完成時イメージ図鉄骨鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)地上6階建。建設工事期間は、平成25年7月16日(火)~平成26年11月30日(日)まで。

記念事業募金

 名桜大学は、平成26年度に開学20周年・公立大学法人化5周年を迎えます。この機会に、教育環境の一層の充実を図るため、学生の奨学資金の充実、学生会館(仮称)の建設等の記念事業を実施することといたしました。 今後10年間を本学の成長・発展期と位置づけ、前途有望な人材を育成するに相応しい教育研究機関として、また、地域の教育・文化・産業振興等に貢献する大学として鋭意努力していく所存であります。 つきましては、開学20周年・公立大学法人化5周年記念事業について、皆様の特段のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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「国際社会で活躍できる人材育成」という使命を担い、「地域に開かれ、地域と共に生きていく大学」を目指して20年歩んできました。

沿革と写真を通して、この20年を振り返ります。

やんばるの豊かな自然に囲まれた名桜大学

7月

学校法人名護総合学園設立準備委員会発足、同事務局設置

4月

名桜大学総合研究所設立

3月

第1回卒業式★

4月

第2代学長に東江平之氏就任

4月

第2代理事長に比嘉鉄也氏就任

7月

開学5周年式典

6月

多目的ホール完成

4月

ワイツゼッカー元ドイツ大統領ティーチイン★

2月

名桜大学同窓会設立

4月

第3代学長に安田晃次氏就任

12月

第1回名桜大学祭

4月

初代理事長・学長に東江康治氏就任★

4月

名桜大学開学

 第1回入学式★

1994年(平成6年)

  

第一次審査

文部省(大学設置・学校法人審議会)

7月

名桜大学設置基本構想申請

4月

学校法人名護総合学園設立基本構想申請(文部省へ)

1992年(平成4年)

12月

学校法人名護総合学園寄附行為認可(文部大臣)

9月

現地調査実施

文部省(大学設置・学校法人審議会)

6月

第二次審査

文部省(大学設置・学校法人審議会)

1993年(平成5年)

4月

開学記念式典

1996年(平成8年)

1998年(平成10年)

10月

名桜大学後援会設立

2000年(平成12年)

4月

名桜大学大学院国際文化研究科開設★

2002年(平成14年)

4月

名桜大学人間健康学部スポーツ健康学科開設★

12月

開学10周年記念式典

10月

北部生涯学習推進センター完成

2004年(平成16年)

2月

第4代学長に瀬名波榮喜氏就任

4月 国際学群に診療情報管理専攻を新設★

6月

第4代理事長に比嘉佑典氏就任

4月

教養教育センターを設置

4月

名桜大学大学院看護学研究科開設★

4月

第3代理事長に嘉数啓氏就任

4月

公立大学法人名桜大学開設★

  

学校法人の設置者変更および解散認可(文部科学大臣)

3月

公立大学法人名桜大学設立認可(沖縄県知事)

12月

開学15周年記念平和シンポジウム

4月

名桜大学人間健康学部看護学科開設★

4月

名桜大学国際学群国際学類開設★

2006年(平成18年)

2008年(平成20年)

2010年(平成22年)

2012年(平成24年)

★県内初・公設民営の私立大学 名桜大学は、1994年、沖縄県並びに名護市を中心とする北部12市町村によって設立された沖縄県唯一の公設民営の大学として開学。大学の名称は、沖縄本島北部は、全国で一番早く桜前線が出発する所で、桜で有名な土地柄であることから「名桜大学」と名付けられました。★やんばるの地に「自由学園」を 1990年5月をもって琉球大学の学長を退官した東江康治氏。「北部地域から優秀な中学生たちが中部や那覇に流出している。これを食い止めるために名護の郷里に自由学園を造りたい」と、熱い思いで故郷での大学設立に全力投球しました。

★キャップ&ガウン 日本の大学では珍しい、キャップ&ガウンを身にまとい、本学のカラー「国際性」を体現しました。学位記を手にした学生たちは、「名桜大万歳!」のかけ声で一斉にキャップを式場の天井高く舞い上げました。以後毎年、卒業式の華やかな伝統として残っています。★高度な専門的職業人及び研究者を育成 開学前から理想とし、懸案であった大学院を開設。4つの研究領域(言語文化、社会制度政策、経営情報、観光環境)に学生から社会人まで老若男女が集い、高度な専門的知識及び研究能力を身に付けることを目指しています。★健康支援ができる人材を育成 スポーツ健康学をはじめ、医学、心理学、栄養学等の幅広い分野を提供し、総合的な健康支援ができる人材を育成することを目的に開設。沖縄の地の利を生かした海洋スポーツ実技(ウィンドサーフィン、スクーバダイビング等)、沖縄ならではの伝統種目(空手・古武道、琉球舞踊等)、県外で行うウィンタースポーツ(スキー・スノーボード)、その他トレーニングルーム、室内温水プールで行う各種実技科目が配置されました。

★学生中心のカリキュラム構築 従来の国際学部3学科を国際学群国際学類5専攻(現在は6専攻)に改組。その目的は、①学生の選択の自由度を高める、②教養教育重視の方向性を明確に打ち出す、③学生ニーズと社会的需要にあった柔軟なカリキュラム編成を実現する、といった3つの教育改革を達成することでした。★沖縄のケアリング文化を看護教育へ導入 沖縄の美しい自然に育まれた人々の豊かなケアリングの文化を看護教育へ取り入れ、こころやさしい、そして創造的な看護実践者を育成することを目的としています。看護の専門的知識や技術だけでなく教養を広く学べるのが特徴です。

★医療情報のプロフェッショナルを養成 「診療情報管理士」認定試験に必要な全科目を履修することができる、県内唯一の認定指定校として新設。認定試験合格だけでなく、就職後も病院経営に参画できる知識や技術の獲得を目指します。★新たな大学像を拓く 名桜大学のような公設民営の私立大学が公立大学法人に移行する取組事例は、平成21年度の高知工科大学に次いで全国で2例目、また、公設民営の大学が市町村事務組合を設立団体として移行する事例は、全国で初めてのケースでした。★ケアリング文化の実践的開発 地域に根ざし地域の健康問題を創造的に解決していく卓越した看護実践能力の養成と看護現象の解明を目的とした研究能力の開発、看護の新たな価値の創出を目指し、高度専門職業人及び教育・研究者の養成を目的としています。

1993年5月名桜大学敷地造成前の伐採工事

第1回入学式

1993年7月敷地造成完了

1993年7月校舎建設工事の安全祈願祭

1993年8月校舎着工

1994年4月校舎竣工

1994年4月入学式を終えた第1期生がキャンパスに足を運ぶ

2009年3月やんばるの美しい自然に佇む名桜大学

 これまでの軌跡を写真と沿革そしてエピソードを添えて振り返りました。 名桜大学は開学20周年を迎えるにあたり、今日まで支えていただいた関係者の皆様にお礼を申し上げると共に、さらなる発展を図るため開学20周年記念事業に全学挙げて取り組んでまいります。

第1回卒業式 ワイツゼッカー元ドイツ大統領ティーチイン

開学5周年記念式典・多目的ホール落成式

設立認可書交付平和シンポジウム

特集特集 名桜大学 20年のあゆみ

1991年(平成3年)

1995年(平成7年)

1997年(平成9年)

1999年(平成11年)

2001年(平成13年)

2005年(平成17年)

2003年(平成15年)

2007年(平成19年)

2009年(平成21年)

2011年(平成23年)

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第20回 名桜大学祭桜偲歓喜ーSmile Factoryー

学事報告 第20回名桜大学祭のコンセプトについて 今年で20回の節目ということもあり、OB・OG、在学生、これから入学してくる受験生が、楽しめるような企画を準備しました。「過去・現在・未来」の流れを意識しました。

実行委員の活動を振り返って 60人いる実行委員の半数が1年次だったので、各部(総務・広報・営業・経理・施設・企画・すけっと)の、部長・副部長に協力してもらい「後輩を育てる」ことを意識しつつ運営に取り組みました。 また、学業と実行委員活動を両立するために、開催までのタイムスケジュールを作り、スケジュール管理を徹底し、計画的に取り組むよう全員の意識を一つにしました。各部と業務を分担し、精神的にきつい時には友人と励まし合うことで、最後までやり遂げることができました。

実行委員の活動を通して学んだこと 「目標を見失わず、コミュニケーションを図りながら取り組むこと」です。活動開始直後、相手(実行委員)のことを考え過ぎるあまり、自分の気持が伝えられずギクシャクしてしまい、周りから「何を考えているのか分からない」と指摘されました。それからは、自分の意見や考えを伝えるように心掛けたところ、周りと打ち解けることができ、「後輩を育てつつ、祭りを成功させる」という目標を達成することができました。 地域、大学内外の関係者の方々に支えられて、今年も無事に開催することができました。ご協賛いただきました企業様、実行委員の皆さん、学生課の皆さん、関わってくださった皆さん、心より感謝申し上げます。

 平成25年10月26日(土)・27日(日)の2日間、第20回名桜大学祭が開催されました。 テーマは「桜偲歓喜(おうさいかんき)~Smile Factory~」。名桜大学の「桜」、ともに進んでいくという意味を持つ「偲」、「歓喜」を組み合わせた造語で、「20周年の喜びを皆で分かち合い、これからも名桜大学とともに進んで行こう!」、「笑顔が溢れるような名桜大学祭にしたい」という実行委員一同の想いが込められていました。 今年は、10月開催ということもあり、構内の装飾がハロウィン一色に染まり、参加した学生も様々なコスチュームに身を包み、ハロウィンパーティーさながらの雰囲気を楽しんでいました。 台風第27号の影響により、一部プログラムに変更が生じましたが、多種多彩なプログラムが展開されました。メインステージでは、在学生でがじゅまる王子(名護市PR担当)を務める藤田大仁さん(スポーツ健康学科4年次、鹿児島県立国分高校出身)とハーフ芸人のニッキーさんによる司会のもと、この日のために練習を重ねてきたサークルによるパフォーマンスが披露される他、各部門で名桜大学のナンバーワンを決める学生参加型の企画が好評でした。また、サークル、ゼミ、有志団体等が、模擬店、研究成果展示、演劇等を通して、「国内外の郷土料理を食べてみたい」「名桜大学の学びに触れてみたい」といった、来場者の要望に応えていました。 時折小雨も降りましたが、多くの方々にお越しいただき、盛況のうちに終了しました。 実行委員が舞台に集結してフィナーレを迎えました

おうさ い か ん き

名桜大学祭実行委員長 與儀 滝太さん(国際学群 語学教育専攻4年次、沖縄県立読谷高校出身)実行委員長インタビュー

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[語学教育専攻所属学生有志による演劇]ピーターパンと恋の花園 ~NEVER END~劇団中村 仮谷 知代さん(3年次、熊本県立北稜高校出身) 「英語で話す楽しさを伝えたい!」という気持ちから英語劇を企画しました。ピーターパンの物語をベースに、日本のお笑いの要素を取り入れつつシナリオを練りました。台詞は英語でしたが、日本語字幕を用意したので誰でも楽しく観ることができたと思います。 英語の台詞選びは中村浩一郎先生からアドバイスをいただきながら、戦闘シーン等表現が難しいところは皆で意見を出し合いながら、楽しく取り組むことができました。多くの方が観覧してくださり、また笑顔を見ることができたので、来年も挑戦したいと思います!

[情報システムズ専攻ゼミ出展・卒業研究展示]PCによる打音検査の可能性について中里ゼミ 中川 吉太さん(4年次、沖縄県立読谷高校出身) 私は、「PCによる打音検査の可能性について」をテーマに卒業研究に取り組んでいます。コンクリートやボルト等をハンマーで叩いて反響する打音によって腐食の有無等を判断する打音検査はトンネル工事で行われています。「トンネル工事で行う打音検査をコンピュータソフトを使って行うことができないか」と思い研究を始めました。 数種類の缶詰及び材質の異なる打音をPCに録音し、周波を導き出しています。最終的には周波数の違いを視覚化できるように図で表示するのが目的です。この研究がトンネル工事以外にも応用できるような研究にしていきたいです。

[経営専攻、診療情報管理専攻  金城・木村・大城真理子・上門ゼミ卒業研究ポスター展示会]

演じることと同一性地位にどのような関係があるのか木村ゼミ 山内 志織さん

(経営専攻4年次、沖縄県・興南高校出身) 相手によって態度を変えるのは自分だけなのか?他の人はどうなんだろう?と興味があり研究を始めました。 自分はどのような人間であるかを自分で明らかにすることができる人(同一性地位を確立している人)ほど、相手に対して態度を変えない、つまり演技をしないと考えていましたが、調査結果は逆で、同一性地位を確立している人ほど、演技をしていることが多いという結果でした。 今後は、生活充実度との関連も含めて研究を進めていきたいです。

[観光産業専攻卒業研究中間ポスター発表]沖縄観光の発展~入域観光客数と観光収入の在り方を中心に~伊良皆ゼミ 喜瀬 友加里さん(4年次、沖縄県立知念高校出身)      金城 かおりさん(4年次、沖縄県立名護高校出身) 沖縄県の観光客数と観光収入は過去40年間でおよそ10倍に増えています。県では年間観光客数1,000万人の誘致と観光収入1兆円を目標としていますが、環境破壊や観光資源の魅力低下といった事態が想定されます。そこで、私たちは、観光客数を増やさずとも、観光客1人当たりの消費額を増やすことができれば、沖縄にとって望ましい観光収入を得ることができないかと研究を進めています。1人当たりの消費額を拡大させるために、消費をどう促すかという課題解決に向けて、今後は、過 去 の 観 光 収 入 、観 光 客数、消費額の増減の要因を調査・分析していきます。

国際学群

[スポーツ健康学科]あなたの“性”は何色ですか?~個性ってなんだろう~性同一性障害をめぐって竹沢ゼミ 仲程 美樹さん(3年次、沖縄県立浦添商業高校出身) 性同一性障害を抱えている人は、偏見や差別を恐れ、自分自身を受け入れることができず悩んでいます。周りの人が性同一性障害を理解することで、当事者の悩みや苦しみを和らげることができるのではないかと考え、劇に取り組みました。私は、性同一性障害の当事者役で出演しましたが、当事者の苦悩を「分かったつもりでいた」ことに気付きました。それからは「私にできることは何だろう」と常にそのことを考え取り組みました。この劇を見てくださった方々を通して、さらに多くの人々に性同一性障害について理解が広がっていくことを願っています。

[看護学科 高齢者看護領域 卒業研究発表会]デイサービスを利用する独居高齢者の楽しみの要因について永田ゼミ 仲村 彬那さん(4年次、沖縄県立具志川高校出身) 高齢者看護実習を通して、高齢者の方が生活していく上で

「楽しみを見出していく」大切さを知り、デイサービスの存在と利用意義について調査しました。デイサービスに通われている利用者の中には、100歳を超える方もいますが、デイサービスで交流の機会を得て、楽しみながら生き生きと生活を送っています。一人暮らしの高齢者の方が生活していくには、地域住民のサポートとデイサービスという社会資源が重要な要素であると考えます。充実した研究活動となり、今後看護師として働く上でこの研究が糧となると感じています。

人間健康学部

学事報告 平成25年9月 卒業式学長告辞「時代に遅れを取らないよう絶えず勉学に励んで」

 平成25年9月6日(金)、名桜大学本部棟第一会議室にて、平成25年度9月卒業式が執り行

われ、17人(国際学群15人、人間健康学部スポーツ健康学科2人)が、晴れの日を迎えました。

 式では、瀬名波榮喜学長から一人一人に学位記が授与され、続いて告辞として、「世の中

の進歩は実に激しい。時代に遅れを取らないよう絶えず勉学に励んでほしい」と激励の言

葉が述べられました。比嘉佑典理事長からは、「卒業しても、本学の建学の精神『平和・自由・進歩』を励みに、これからも

がんばっていただきたい」と祝辞が送られました。

 卒業生を代表して田中文香さん(スポーツ健康学科、沖縄県立小禄高校出身)が、感謝の気持ちを述べ、「在学中に得

た全ての知識を活用し邁進すると共に、いかなる場面に

おいても、一歩一歩前に進み続ける精神を胸に刻み、一生

懸命頑張っていきます」と誓いました。

 式典終了後に行われた祝賀会では、ご家族や教職員、お

祝いに駆け付けた友人との歓談や記念撮影で賑わい、最

後の集いを楽しんでいました。9月卒業生一同

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名 桜 大 学 の 学 び を 集 結 !

出展・上演学生インタビュー来 場 者 を 美 味し い 食 事 や 演 奏 で お も て なし ♪

出店学生インタビュー名桜TFTによる国際協力活動名桜TFT※ 中島 あすみさん

(国際学群2年次、福岡県立小倉南高校出身)

 名桜TFTでは、1食お買い上げいただくごとに、開発途上国に給食1食分が届けられます。今回は、なすみそおやきを作りました。1食でも多く届けることができるよう、また名桜TFTの認知度アップを目指して、部員一同がんばりました!※TFT=TABLE FOR TWO

皆でステージを演出!ミュージックサークル 島袋 貴央さん

(診療情報管理専攻3年次、沖縄県立辺土名高校出身)

 自分たちの演奏はもちろん、OB・OGや他大学のバンドにも出演してもらいました。学外の方と交流を図ることで、各方面からの集客も見込めます。様々な音楽や人との出会いは大学祭ならでは!皆が一つになってステージを盛り上げました。

お子さんからアスリートまでACCA※ 清末 智紗美さん

(スポーツ健康学科3年次、福岡県立小倉高校出身)

 私たちの持っている技術を提供し、サークルの活動費の捻出を目的に、パーソナルトレーナー部で

は年齢・性別を問わず幅広い層にマッサージを提供しました。去年の来店は2人だけでしたが、今年は1日目で10人も来ていただきました!

※Athletic Conditioning  Coaches Association

利益を上げるには心理学ワールド・カフェ 前泊 李世子さん

(経営専攻4年次、沖縄県立読谷高校出身)

 スープとワッフルを提供しながら、店内でトリックアートの展示や性格分析を行いました。「出店するからには利益を!」ということで、材料調達やコスト面を考慮し工夫しました。利益を出すには大変な努力が必要であることを学びました。

青森を全国へ青森県人会 我満 夏希さん

(国際学群2年次、青森県立青森南高校出身)

 青森の味を沖縄に広めるべく、青森の郷土料理「せんべい汁」と青森直送りんごジュースを用意しました。ねぶたハネト衣装でおもてなし!遠いようで本当は近い青森を、沖縄の皆さんに身近に感じてもらえたら嬉しいです。

本場中国の味をご賞味あれ中華小当屋 孫 迎迎さん

(国際文化研究科1年次、中国出身) 中国出身留学生で集まり、「本場中国の水餃子と肉まんを味わってもらおう」ということで出店しました。もちろん 皮から手 作りです!2日分が1日目で売り切れてしまい、嬉しい悲鳴でした。留学生活に新たな思い出ができました。

※国際学群の3年次以降は専攻名で、また、人間健康学部は学科名で表記しています。

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実習先:琉球大学医学部附属病院 宮城 樹(診療情報管理専攻3年次、沖縄県立読谷高校出身)

 去る10月30日(水)に国際学群インターンシップ報告会が行われました。この夏にインターンシップ(科目名:インターンシップ実践)を行った学生が、それぞれの体験を踏まえた実習報告を行いました。 今年度のインターンシップは、例年と比べ実習希望の人数が多く、国際学群の6つの専攻それぞれから145人の学生が夏季の実習を行いました。実習期間は平成25年8月12日(月)から8月23日(金)の2週間(実習先により別日程)で、実習先は沖縄県庁をはじめ各市町村役場、病院、マスコミ、銀行、製造、建設、流通、情報通信、旅行、ホテル、観光の合計75の機関で行われました. 実習に先立ち、「インターンシップ基礎」という科目で実習の準備を行い、週に1回の講義では、自己分析、履歴書作成、実習先研究、実習先研究報告、ビジネスマナー講習等を行ってきました。最初のうちは、普段の講義とは違う雰囲気に戸惑う学生もいましたが、毎週の講義を通じて学生と社会人の違いを知り、徐々に実習生としての自覚ができてきたようでした。 実習を終えての今回の報告会は、皆熱心に取り組んでおり、特にプレゼンテーションの技術が向上しているように思えました。優秀賞に選ばれた学生の発表はもちろんですが、全体的に発表準備をしっかりとし、聞いている人のことを考えながら工夫した報告ができたことは良かったと思います。 実習生諸君には、今回報告した「今後の課題:残された

学生生活をどう過ごすか」について、強い意志をもって実践してほしいと思います。インターンシップの価値は今後の取り組み如何にかかっています。 最後になりましたが、実習先各機関の皆様にはお忙しい時期に実習生の受け入れ、指導、貴重な意見をいただきましたこと、心よりお礼申し上げます。また、実習準備と実習報告にご協力いただいた教職員の皆様にも感謝いたします。おかげさまで大きなトラブルもなく無事にすべての学生が実習を終えることができました。ありがとうございました。

総評:国際学群平成25年度インターンシップ担当       中里 収(経営情報教育研究学系 教授)  

 私は、株式会社東開発の総務部で2週間の実習を行いました。 志望動機は、東開発が「人のため・地域のため」という理念を掲げており、地域に密着した経営とは具体的にどのようなものであるか、ということを学びたいと考えたからです。 実習では、紙媒体の資料のデータ化及び管理ファイルの作成や、安全パトロールへの参加、CADという設計を支援するソフトを用いた図面の作成等の業務を行い、主に事務作業で必要とされるスキルについて学ぶことができました。 業務の合間には、社員の方々から現在の建設業界の動向や、業界で必要とされている人材について、社会人としての心構えについて等、様々なお話を聞くことができました。

また、志望動機にもある地域に密着した経営についても、質問して回答を得ることができました。 今回、会社の中で実際に仕事の一端を体験してみて、常に先のことを考えて動くことが特に大切だと感じました。理由は、社員の方々の動きはスムーズで、そのように動くために必要なことだと考えたからです。そこで、現状をしっかり把握すること、素早く考えを組み立てることを今後の課題とし、大学生活の中で実践していこうと思いました。 最後に、今回の実習でお世話になりました皆様、このような気付きの機会を与えてくださり、誠にありがとうございました。

お世話になった琉球大学医学部附属病院の方々と(右から2人目が筆者)

現場で活躍する診療情報管理士 ~琉球大学医学部附属病院~Voice学生の声

実習先:株式会社東開発 肥後 月海(経営専攻3年次、沖縄県立名護高校出身)

仕事をスムーズにこなすにはVoice学生の声

実習先:ファーマーズマーケットやんばる はい菜!やんばる市場 川 吉将(経営専攻3年次、宮崎県立日向高校出身)

農業の可能性を求めてVoice学生の声

「今後の課題:残された学生生活をどう過ごすか」について、強い意志をもって実践してほしい

北部地域の農家が育てた農産物が店内に並びます

それぞれの実習内容について報告

報告会で優秀賞に選ばれたインターンシップ生一同

学事報告平成25年度国際学群3年次

[インターンシップ報告]

 今回、 8月12日(月)から 8月23日(金)までの約2週間、琉球大学医学部附属病院(以下琉大病院)で実習をさせていただきました。 実習前までは、多量の患者情報を医師や看護師等が必要な時に、提供できるようしっかりと管理することが診療情報管理士の主な業務だと考えていました。しかし、琉大病院の診療情報管理士はそれぞれの部署で業務内容が異なり、様々な業務を行っていました。実習を通して学んだことは、同じ診療情報管理士でも全く同じ業務を行っているのではなく、それぞれの部署で業務内容は異なっているということです。それを知ったことで、何か自分なりの特徴を作り出すことが必要だと感じました。 今回の実習を通して、診療情報管理士の業務の一つであるがん登録に興味を持ちました。 がん登録とは、がん患者さんのがんの部位や性状、治療内

容の情報を登録することです。がん登録に興味を持つことができたことは、私にとって実習で得た大きな成果だと考えています。今後の課題として、まずは診療情報管理士の資格取得、さらに私なりの特徴を見出していきたいです。 琉大病院の皆様、今回は現場でしかできない貴重な体験をさせていただきとても感謝しています。実習で学んだことを今後の学生生活、就職活動に生かしていきます。本当にありがとうございました。

 私は、株式会社エアー沖縄で、約3週間の実習を行いました。株式会社エアー沖縄を志望した動機は、グランドスタッフの仕事に興味を持っており、現場で働く方々の声を聞き、仕事内容を詳しく知りたいと考えたからです。 実習では、手荷物受託業務の補助・ラウンジ業務の補助・搭乗口業務の補助を主に行い、グランドスタッフの仕事を間近で拝見し、また、実際に補助として業務を行ったことで、身をもってグランドスタッフの仕事内容を学ぶことができました。手荷物受託業務の補助では、主にお客様の手荷物をベルトコンベアーに乗せ込む作業を行いましたが、その間に、お土産袋やベビーカーへのビニール袋掛けやペット等の特殊手荷物の手運び等も行い、お客様の荷物を大切に預かるというスタッフの心配りを実感しました。実習を通して、グランドスタッフの仕事内容はもちろん、接客

方法やお客様へのおもてなしの心を学ぶことができました。 実習を終え、多くのことを学んだと同時に、自分自身の今後の課題が見つかった今、この課題解決のために自分が今何をすべきかを考え、行動し、今後の学生生活や就職活動に生かしていきたいです。 実習期間が繁忙期と重なっていたにも拘わらず、丁寧に指導していただき、また、貴重な経験をさせていただいた株式会社エアー沖縄の皆様には心から感謝申し上げます。

実習先:株式会社エアー沖縄  須賀 梨緒(語学教育専攻3年次、愛媛県立今治北高校)

空の玄関でのおもてなしVoice学生の声

 今回私は、「ファーマーズマーケットやんばる はい菜!やんばる市場」で実習を行いました。志望理由は、幼少の頃より農業に関わる機会が多く、「農業はきつくて儲からない」というイメージを持っており、農家の現状と現在研究している農作物流通に関して調査を行うためでした。 実習先では、「農家直売」を特徴とした流通システムが構築されており、顧客に対し農家の方々が、自分で栽培した農作物を流通機関を使用せず、直接ファーマーズに出荷し、販売を行っていました。   現在の産業の特徴でもある分業のシステムとは異なり、自分が育てた作物を自分で販売戦略を立て、お客様に喜んでいただく販売を行う取り組みには、新しい可能性を感じることができました。 また、 JAが運営している集荷場や、堆肥工場等の見学

や、農家の方と農作業を行う機会にも恵まれ、ファーマーズとは異なる流通システムを同時に学ぶことができました。 これからは、今回の経験を用い、農作物流通を農家の視点から、いかに効率性を高め、利益を高めていくことができるのか、その可能性に関し、研究していきたいと考えています。 お忙しい中、今回の素晴らしい経験を提供してくださった、J A 関 係 者 の 皆 様 には、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

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Voice学生の声

 今年度のアジアコースは、平成25年8月8日(木)~26日(月)の19日間にかけて台湾、韓国、タイ、シンガポール、香港の5カ国・地域をまわりました。参加学生数は23人でした。 最初の台湾では、PCのOEM生産で著名なインベンテック(英業達)・グループへの企業訪問の他、徳川日本語学校を訪問し、日本語教師の先生方による講話及びネイティブ講師による中国語レッスンを受講しました。台北以外にも、高速鉄道で台南に赴き、孔子廟等の史蹟を見学しました。 韓国では、大韓民国歴史博物館や戦争博物館等をまわり、朝鮮戦争を経て未だ南北分断による緊張関係の只中にある朝鮮半島から、東アジアの平和について考える機会を設けました。 タイでは、山田均先生のご企画による本学卒業生との交流会の他、交流協定校であるサイアム大学の学生グループ主催によるスパンブリー県への交流ツアーがありました。交流担当者の高田知仁先生を始め、 多くの先生方のご協力の下、素晴らしい交流の機会となったことにこの場を借りて感謝を申し上げます。 シンガポールでは、東南アジアの多民族国家と経済発展について改めて考える機会となりました。国立博物館では、シンガポールの歴史と発展の経緯に関して、 経済政策だけでなく、多民族の融合による国民統合に尽力してきたその民族政策についても学びました。

 最後の香港では、1997年の中国返還を経て、一国二制度の下で「特別行政区」としてますます発展を続ける香港の地から、陸路でお隣・広東省の深 (シンセン)へと渡りました。パスポートを必要とする“ボーダー”を自身の足で跨いで越境することは、沖縄や日本では決して味わうことのできない経験でした。 約3週間の実習を経て、実習生は飛躍を続けるアジアの現状―躍進する経済と豊かな民族的多様性―について多くの学びを得たはずです。ますます発展を遂げるアジアの他の諸国・地域と日本・沖縄で暮らすわれわれとの関係を考えるうえでは、確かに経済面でのつながりという視点も重要でしょう。しかし、単なる経済上の結びつきに止まることなく、相互の歴史を学び、現地に住む生身の人間の温かみに触れることでこれまで有していた先入観を打破し、 心情面においても相互に理解しようとする姿勢を養うことこそ、今後「アジアの中で生きるわれわれ」にとって何より求められる“学び”なのではないでしょうか。短い実習でしたが、 参加者一人一人にとって、多くの内発的な気づきに満ちた19日間であったことを願ってやみません。

総評:菅野 敦志(国際文化教育研究学系 講師)

台北・中正紀念堂(台湾)

パーレライ寺にてサイアム大学の学生と(タイ)

パーレライ寺の神猿像と一緒に幸せ祈願(タイ)

日本人墓地と「唐ゆきさんのお墓」(シンガポール)

カルチャーショック!浅沼 貴子

(国際文化専攻3年次、岩手県立盛岡北高校出身)

 現地実習アジアコースは、5カ国・地域(台湾、韓国、タイ、シンガポール、香港)をまわりました。台湾では高速鉄道に乗って台南まで行き、韓国では戦争記念館等に行きました。タイは比較的に物価も安く、シンガポールや香港はイギリス統治の影響もあってか、ヨーロッパの雰囲気が感じられました。 そのなかでも、シンガポール国立博物館の日本語ガイドの方から勧められて行った「日本人墓地」が特に印象に残っています。そこで私が衝撃を受けたのが、「唐(から)ゆきさんたちの墓」です。唐ゆきさんとは、明治時代に東アジアや東南アジアに渡り、娼婦として働いていた日本人女性のことで、農村や漁村の貧しい家庭の娘たちが唐ゆきさんとして働いていました。シンガポールで亡くなった軍人たちの墓が大きく立派だったのに対し、 唐ゆきさんたちの墓は本当に小さく、ただの石のようでした。私たちよりも若い女性たちが身を売られ、 ただただ必死に

働き、祖国へ帰ることもなくこの南洋の地に散っていったのです。この唐ゆきさんのお墓参りも、実際に現地を訪れなければできなかった経験であり、 アジアと日本の歴史的な関係について改めて考える良い機会になりました。 実習の19日間はあっという間でしたが、 これから現地実習に参加する人には、ぜひ多くの「カルチャーショック」を受けてもらいたいです。実習での経験を通じて、私たちが普段感じている「当たり前」のことが「当たり前」ではなくなるのです。最初は誰でも知らない世界に飛び込んでいくのは怖いものですが、しかし、飛び込んでしまえば何も怖くなくなると思います。ぜひ現地実習で共にアジアと世界について学んでいきましょう!

沖縄コース総評

Voice学生の声

時代を超えて過去を感じる林田 美紗子

(国際文化専攻3年次、長崎県立諫早高校出身)Voice学生の声

沖縄を巡り歩く岩永 太一 (国際文化専攻3年次、長崎県立諫早東高校出身)

アジア、日本、そして沖縄 ―「現地実習アジアコース」を終えて―

那覇市首里にある首里城の守礼門 鹿児島県の仙厳園にて

沖縄と関係が深い鹿児島県山川港を巡る

 沖縄コースは「南北琉球文化圏をあるく」というテーマのもと、沖縄本島から宮古島、八重山諸島まで巡るコースです。今でこそ同じ沖縄県ですが、いざ現場に踏み込んでみれば言語や信仰、さらには食べ物まで地域によって様々な共通点や相違点が見つかり、とても興味深かったです。住み慣れた名護市や周辺の地域であっても、地名や石碑等のちょっとしたキーワードから意外な過去が見えてきて刺激的でした。このコースを経て「いろいろなものに意味があり、いろいろなものがつながっている」ということを実感し、もう一度自分の故郷にも目を向けてみたいと考えるようになりました。県外出身の学生はもちろん、県内出身の学生でもきっと満足できるコースだと思います。

 私たちは、かつて琉球王国時代に江戸まで派遣された「江戸上り」の時に通ったとされるルートに沿いながら、琉球と日本について考えることにしました。 私にとって、印象深かった見学地は鹿児島県の密貿易屋敷と奈良県の奈良文化財研究所です。密貿易屋敷では、たくさんのからくりが施されている屋敷内を見学することができ、感銘を受けました。密貿易という言葉だけでは連想することのできない経験をさせていただきました。奈良文化財研究所では、普段なら見ることのできない貴重な木簡等を見せていただきました。地名や漢字が書かれていて、それはその木簡がどのような役割だったのかを示しています。時代を超えて過去を感じることができました。 今回の実習を終えて、実際に自分の目で見て確かめることの大切さを知りました。この経験が有意義なものになるよう、今後に生かしていきたいです。

学事報告

 沖縄コースは、平成25年8月8日(木)から18日(日)までの10日間、伊是名島、沖縄本島北部・南部及び宮古・八重山諸島地域において、歌碑や歴史的景観・建造物を巡って様々に体験する実習を行いました。 各所で有意義な実習ができましたが、特に宮古島での染織(宮古上布)に関わる体験が印象的でした。麻の一種である苧麻を刈り取る作業からはじめ、茎を細かく裂いて繊維を取り出し糸にしていく工程を体験しました。 ブートーシ及びブーウミと称されるこれらの作業工程は民謡「豆が花のアヤグ」で庶民に課せられた重労働として謡われています。学生たちは事前学習していましたが、デスクワークで得る知識と、フィールドワークで得られる経験との相違を明確に感じたのではないでしょうか。 この経験を今後生かしてくれることを期待しています。 最後に、連日の猛暑の中、体調を万全に整えてしっかりと実習について来てくれた4人の学生の皆さんと、一緒に引率を担っていただいた屋良健一郎先生に感謝します。

総評:照屋 理(国際文化教育研究学系 講師)

平成25年度国際学群

国際文化教育研究学系 [現地実習報告]

日本コース総評

 日本コースは、平成25年9月6日(金)から16日(月)までの期間、鹿児島・博多(福岡県)・松山(愛媛県)・尾道(広島県)・京都・奈良・大阪を訪問しました。沖縄・鹿児島間をフェリーで移動し、近世の琉球人が訪れた地や、古い時代に港として栄えた町を回ることで、海を往来した人々の息吹を感じることができたのではないでしょうか。 奈良県では、奈良文化財研究所の研究員の方に貴重な木簡や発掘現場を見学させていただくことで、私たちが普段学んでいる歴史・文化に関する知識がどのように発見・集積されているのかを知ることができました。 あらゆる情報が容易に得られる時代だからこそ、郷土、そして日本という国を考える際、「現地」に立ち、自らの目で確認することが必要です。また、単に「日本」と一括りにするのではなく、各地域の歴史・文化の個性を発見し、重視する思考も大切です。参加学生にとって今回の実習での経験が、そのようなことを考えるきっかけになってくれたら嬉しいです。

総評:屋良 健一郎(国際文化教育研究学系 講師)

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Voice学生の声

 平成25年度の国際貢献・交流コースの現地実習では、8月初旬から9月中旬にかけて、国際文化専攻3年次の学生7人がそれぞれ約2週間の実習(インターンシップ)を体験しました。具体的には、織田さつきさんと野村愛鈴さんが国際協力機構(JICA)および青年海外協力協会(JOCA)、川崎眞子さんが沖縄NGOセンター、安里昌利さんが沖縄市役所文化観光課、大城友梨佳さんがNPO法人糸満市市民活動支援センター、佐々木信正さんが名護市国際交流会館、そして、山脇美華子さんが鳥取県倉吉市役所観光交流課にて、それぞれ国際貢献・協力業務に関する実習を行いました。

 参加学生はそれぞれ実習先での実務をこなしたり、職員から貴重な体験談を聞いたり、実際に外国の方々や一般市

民と交流する機会を得たことで、キャンパスでの座学だけでは得ることができない貴重な実践学習を経験しました。短期間でしたが「社会人」として過ごしたことで、日頃のあいさつやコミュニケーションの大切さを再発見したようです。また、国際交流の実践を通して21世紀におけるグローバル言語としての英語力の大切さを再認識させられたようです。その他、効率的な実務にはコンピュータ・ソフトの基本操作が必要不可欠であることも実感できたようです。 JICAやJOCAでの実習では「美ら島ババウ・もったいないプロジェクト」といった日本政府の草の根国際協力事業の講座を受講したり、沖縄県内の現役の高校教諭を対象とした「国際教育指導者育成講座」の運営のお手伝いをさせていただきました。また、糸満市民支援活動センターでの実習では、学生が実習体験談を同センターのH Pで公開したり、地元のFMラジオ放送の番組に生出演したりと、広報活動にも積極的に貢献しました。 最後に、ご多忙にもかかわらず本学学生の実習を快く引き受け、実習指導を行っていただいた各機関の担当者各位に、心より感謝の意を表します。

総評:高嶺司(国際文化教育研究学系准教授)

 今回、私は8月12日(月)~23日(金)の2週間、国際協力事業団(JICA)沖縄国際センターと青年海外協力協会(JOCA)で現地実習を行いました。実習中はJICA及びJOCAが行っている事業を実際に体験し、また自分の興味のある分野についても自主的に学びました。実習内容は、イベントのポスター制作や、事務作業、民族衣装の整理、イベントや報告会・研修会の見学等、様々なことを体験させていただきました。私たちが主にお世話になったJOCAは「開発教育」を行っており、ワークショップや、出前講座、ふれあい講座等を行っていました。また、JOCAではワークショップやフォトランゲージにも参加することができました。

 現地実習に参加して、私はこれまでの国際協力の考え方ががらりと変わりました。実習が始まる前までは、 国際協力とは現地に実際に

行き、そこで活動をして協力するものだと考えていました。しかし、JICAやJOCAで学んだことは、国際協力とは現地に行くということだけではなく、現地の人を沖縄で研修員として受け入れ技術を教え、開発教育で多くの人に関心をもってもらう等、様々な協力の仕方があるということを学ぶことができました。国際協力は、私が思っていたよりも複雑であり、とても多くの人が関わって成り立つものなのだと実感しました。人と人、企業と企業、国と国等、この“つながり”がいかに大切であるかを学ぶことができました。また、こうした“仕事”が経験できたことや、講義とは違った学び方ができたこと、普段では関わることのできない方々と関わることができたことは、実習に参加したからこそできたと思います。とても貴重な経験になりました。

国際語学イベントへの参加

NPO市民支援活動の現場

JOCAの皆さんと名桜生2人 インターン報告会後のJICA、JOCAの皆さんとインターン生

つながりの大切さ野村愛鈴(国際文化専攻3年次、沖縄県立那覇高校出身)

国際貢献・交流コースの現地実習報告

Voice学生の声

 第17回中南米現地実習訪問団は、平成25年9月9日(月)から9月25日(水)までの期間、実習生12人と共に、ブラジル、アルゼンチン、それにメキシコの3カ国を歴訪しました。現地実習の骨子となるものは、協定大学での集中講義です。このプログラムの素案を開学前に文部科学省に申請したところ、語学研修とは異なるこうしたプログラムは本当に実現可能なのか、という指摘があったと聞いています。そして、開学当初の国際文化学科の現地実習は、東南アジアコース、中南米コースは日本人学生に提供され、日本コースは正規留学生に提供されました。特に海外で実施される2つのコースに関しては、集中講義を引き受けてくれる協定大学を探し、学術交流協定を締結することでした。つまり、開学当時から国際文化学科(現在の国際文化専攻)で提供されていた東南アジア(現アジアコース)、中南米コースの主要科目をさらに深化させた内容が、南米の協定大学で行われる集中講義です。たとえば、ロンドリーナ州立総合大学では、エステーラ教授が、名桜大学で提供されている「移民と異文化」の内容をさらに具現化させて、笠戸丸以前の日本移民の事実と推移について講義され、「中南米の民俗」と「中南米の歴史」の講義を発展的に講義されたアルフレッド教授の「ブラジルの救世主信仰の歴史―コンテスタードの乱」などです。 また、アルゼンチンの産業社会科学大学で行われたデボラ教授の「アルゼンチンの文化史」という講義は、名桜

大学で提供されている「中南米の言語と文化」という講義をさらに深化させた内容でした。 ブラジルとアルゼンチンにおける集中講義のポルトガル語とスペイン語の通訳は、引率教員である住江が担当しました。 集中講義を受講した学生たちは、その内容の難しさに最初は戸惑っていましたが、授業が進んでいくに従って、目の色が変わり出し食い入るように聞いていたのが印象的でした。受講生のうちの何人かは、集中講義に魅了され、次年度、ブラジルとアルゼンチンの学術交流協定大学へ留学することを考え始めました。その留学希望者数は、例年の2倍以上になっています。つまり、現地実習の根幹の部分は、海外の協定大学で行われる地域研究を題材とした集中講義であって、単に海外体験を標榜する研修とは異なるものであります。

総評:住江淳司(国際文化教育研究学系教授)

エステーラ教授による「ブラジルの日本移民前の事実と推移」

デボラ教授による「アルゼンチンの文化史」

テオティワカン文明の太陽のピラミッド(メキシコ)に登りました(右が筆者)

ロンドリーナ沖縄県人会の皆さんと

決心がついた旅今野さくら(国際文化専攻3年次、岩手県立金ケ崎高校出身)

 私が現地実習で中南米コースを選択した理由は、南米への留学を考えていたからです。実際に現地へ行き、南米留学への決心をつけたいという思いで参加しました。  現地実習では、大学の講義や文献だけでは得ることのできないものを学ぶことができました。また、現地では個人ではなく日本人として見られているので、国際人としての振る舞いやマナーに気を付けなければならないことを実感しました。 現地実習の中で1番印象に残っているのは、ロンドリーナ沖縄県人会との交流会です。交流会の中でエイサーを披露してくださったのですが、あまりにも感動して涙が出てきました。このエイサー団体は、名桜大学が現地実習でロンドリーナを訪れていることをきっかけに創設したそうなので、沖縄県人会と名桜大学の深いつながりにも感心しました。 交流会のお別れのときには、「また来てね」「来年、待っているね」と声を掛けていただいたので、留学したいという気持ちがより一層強くなりました。そして、現地の

方とお話をすることで様々な情報を得ることができ、好印象を持ったので、留学試験にチャレンジしてみようと思っています。 私はいきなりメキシコシティの空港でひとり迷子になり、迷惑をかけましたがいい経験をしたと思っています!実習中は、留学の決心をつけるという収穫だけでなく、一生大切にしたいと思える仲間にも出会えることができました。中南米コースに参加して本当に良かったです。

第17回中南米現地実習報告

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Voice学生の声

 平成25年オーストラリア現地実習は、8月30日(金)から9月15日(日)までの17日間実施されました。参加者は、語学教育専攻所属学生の5人と引率教員2人の合計7人です。 現地実習の主な活動は、ホームステイ、語学学校、現地調査です。 ホームステイは、5人の学生が別々のホストファミリーと過ごし、バーベキューやパーティーで温かい歓迎を受けたり、週末にはショッピングやビーチに一緒に出掛けたりと楽しく過ごした学生がほとんどでした。ウーロンゴン大学語学学校では、5人の学生たちは全員がレベルの異なるクラスに配置され、クラスにより講義が午前と午後に分かれているため、それぞれ違うスケジュールで過ごしていました。学生たちの講義の感想は、教員が

親切でフレンドリー、様々な国の学生と触れ合えた等の前向きな感想がありました。現地調査については、50人の学生にアンケートで「オーストラリア国歌について意識調査」をした学生、現地の食べ物を取材した学生、水を大切にする現地の習慣を実際に確認した学生、現地学生からオーストラリア英語のスラング(俗語)を収集した学生、語学学校の講義を観察して、日本の英語教授法と比較調査をした学生がいました。詳細は、現地実習報告冊子に報告されています。現地実習を終えて、当初の3つの目的については、ほぼ達成できたと感じています。 他のアクティビティとして、Mt. Keira DemonstrationSchoolを訪問して、現地小学生にあやとりを教えて交流したこと、ウーロンゴン大学学部の日本語クラスで日本語のチュータリングをしたこと等が印象的でした。

総評:渡慶次正則(国際文化教育研究学系教授)

ハーバーブリッジにて Mt. Keira Demonstrat ion Sc hoolであやとりを教える学生たち

シンビオ動物園のカンガルー お世話になったホストファミリー

私を変えたオーストラリア実習平岡史帆(語学教育専攻3年次、大分県立佐伯鶴城高校出身)

 オーストラリアのニューサウスウェールズ州にあるウーロンゴン市で2週間の実習を行いました。 実習中は、名桜大学と提携校のウーロンゴン大学の語学学校で講義を受けながら、小学校を訪問し日本の遊び「あやとり」を教えたり、大学内の日本語クラスに訪問し授業の補助をしたり、様々な活動をしました。 それと同時に、オーストラリアで調査したいことを日本で事前に下調べをして、現地でアンケートやインタビューをしたりして調査をしました。 また、講義がない日はショッピングモールに行ったり、動物園でオーストラリアの動物を観察したり、ホストファミリーと海沿いを歩いたり買い物したりと有意義な時間を過ごしました。 実習中大変だったことはホストファミリーとの会話でした。会話は全て英語なので、自分が伝えたいことを

どう表現したらいいか分からず、携帯の通訳アプリを使ったりしていました。2週間の実習ではありましたが、この期間で自分の英語力が伸びたことを実感しました。 私自身、幼い頃からオーストラリアに行くことが夢でしたので、今回の実習で実現することができて良かったです。 日本ではできない様々な体験や、語学学校で他国の人たちと共に勉強することで、勉強に対するモチベーションを高めることができました。 来年度実習へ臨む皆さん、日本に留まるだけでなく、世界を見ることで自分の世界観やそれから得られるモチベーションも変わってきます。是非この機会に世界を見て、残りの大学生活をエンジョイしましょう!

オーストラリア現地実習を終えて

 オーストラリアのウーロンゴン大学で現地実習を行いました。ほぼ全日程で天候に恵まれ、飛行機の遅延などもなく、順調に日程を消化できました。 学生たちはホストファミリーの家庭に泊まりました。ホストマザーだけの家庭、タイやブラジルからの留学生もいる家庭、小さな子供が二人いて、つねに様々な友人が訪問しているにぎやかな家庭、アウトドア志向で、サーフィンを教えてくれる家庭、と多様でした。トラブルなどもなく、参加学生5人ともにホストファミリーと有意義で貴重な時間を過ごしていました。 ウーロンゴン大学語学学校(College)では、2週間という限られた時間の中授業を受け、大いに刺激を受けたようです。すぐに目に見えるような英語力アップ、とは行きません。しかし、外国語である英語でコミュニケーションをとる難しさ、言いたいことが伝わらないもどかしさを実感し、優れた先生方の授業を受け、英語を見つめ

なおすことができていたようです。後期には、更に「気合」を入れて頑張ることができるはずです。 全体的に、非常に有意義な時間を過ごすことができました。 様々な面でご協力頂いた語学教育専攻の先生方をはじめ諸先生方、教務課、企画広報課、会計課などの方々に改めて感謝申し上げます。

総評:中村浩一郎(国際文化教育研究学系教授)

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学事報告平成25年度

就職活動支援プログラム

参加学生&OB・OGインタビューVoice

【参加学生】東哲治さん(大分県立 中津北高校出身)

 夏休み前に、このセミナーに参加したことで、「夏休

み期間中は、目標と計画を立て実行し、有意義な毎日を送ろう」という意識が高まりました。 また、先輩方のお話から、「話す力」、「人との関わり方」等、コミュニケーション力を磨くことが大事だということを学んだので、日頃から学内外共に、様々な方と積極的にコミュニケーションを図るように心掛けていきたいと思います。

【参加学生】山内遥香さん(沖縄県立 北山高校出身)

 今日は、自ら情報収集し行動することの重要性を知り

ました。これからは、行動力を身につけることを念頭に、学生生活を送りたいと思います。 先輩学生の体験談では、先輩方が皆明るく、話しやすい方ばかりでしたので、気軽に質問することができました。先輩方のアドバイスを生かすためにも、夏休みは趣味の演劇と英検準1級取得の両立を目指し、計画を立て取り組んでいきたいです。

  【先輩学生ゲスト】水戸由紀子さん(観光産業専攻4年次、宮崎県立 宮崎南高校出身)

 今日は、「積極的に行動する」、「就活は楽しい」ということに重点を置き、伝えました。私自身の

経験から、行動して得たものに無駄なものはなかったですし、失敗してもその失敗を糧に向上することで精神的に強くなれました。就活を含め、学生生活で「あの時こうすれば良かった」と後悔しないためにも、積極的に行動してほしいです。 このセミナーに参加して、後輩の皆さんから多くの質問や意見が寄せられ、その積極的な姿勢に驚きながらも、「伝えることの楽しさ」を実感しました。私自身、後輩の意見から学ぶことも多く、充実した意見交換の時間となりました。

国際学群2年次キャリア・アップ・セミナー開催

先輩学生による講話

 去る 8月7日(水)に、国際学群2年次のキャリア・アップ・セミナーを多目的ホールと講義棟を使い開催しました。今年のセミナーでは、「2年次のこの時期に、就職を意識し、大学時代にすべきことは何かを考え、3年次での専攻選択、将来の自身のキャリアを考えるきっかけとする」と「先輩学生(3・4年次)との交流を通して、自身の現状と今後のことを考える」の2つの目的を掲げて実施しました。昨年との違いとしては、キャリア・アップ・セミナーとして、就職を意識しながらも、就職の手前の3・4年次をより強く意識し、“今”、“夏休み”、“後学期”あるいは“3年次”、“4年次”で何をすればいいのか、将来の目標(あるいは目標探し)を見据えながらも、より近いところにある目標にどう到達するかに主眼を置いたセミナーの内容としたことです。 第 I部(09:05~10:30)の講話では、前学期の始めに実施した一斉学力テストの結果の解説を渡慶次正則先生(語学教育専攻)が行い、学力の現状について考える機会としました。外部講師の神崎氏(ベネッセコーポレーション大学営業部課長)は、「自己発見レポートから自己分析を考える」とのテーマで、現状分析(自身の強み等)を参考にし、「なりたい自分」の現実へ向けての行動計画の立て方について説明していただきました。仲栄真氏( ICSDキャリア・コンサルタント)は、「今後の大学生活のプランニングについて(キャリアデザインシートの作成)」とのテーマで講話をいただきました。これらは、現状の自身の分析と目標達成のために“今”何をすればいいのかを示すものとなりました。

 第II部(10:40~12:30)の「先輩学生との交流」では、興味のある専攻や分野の3・4年次の先輩学生の講話(大学での体験談)に参加し、専門の選択や専攻選択(ゼミ選択)、インターンシップ、卒業研究の経験を通して学んだ事等、直面する事柄について先輩学生がどのようなことで悩み、苦労をし、どのように決断をしてきたのかを聞き、多くの質問をしていました。2年次後学期、3年次、4年次で何が起こり、何をすべきかを先輩の体験を通して理解できたと期待しています。 以上、昨年(平成24年度)とは趣向を変え、新しい試みをしたのが今年度のキャリア・アップ・セミナーでした。どのような効果があったかを評価できる段階ではありませんが、今後の学生の成長に期待しています。 キャリア・アップ・セミナーの実施に関わっていただいた学生(2年次含む)、先生方(講話をいただいた先生方、金城亮国際学群長、その他先生方)及び、セミナーの企画・準備・実施に関わっていただいた2年次担当の先生方に感謝を申し上げます。参考までに今回のセミナーの参加者は268人(参加率:87.6%)でした。

総評:2年次担当主任   新垣裕治(観光産業教育研究学系教授)

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学事報告平成25年度

人間健康学部 看護学科 [ 臨 地 実 習 報 告 ]

 今回の実習で急性期にある患者は、生命に与える影響が大きいことから、観察力とその場での正確なアセスメントがとても大切だと学びました。急性期病棟では、早急な対応が重要となる一方、「昨日まで元気に過ごしていたのに目を覚ましたら病院にいる」という急激な状況の変化を経験する患者に対し、限られた時間の中で精神面の支援が大切なことを学びました。また社会的に与える影響も大きく、社会復帰のために自立を促す回復期の援助の重要性、地域連携室等との情報共有を通して、多職種で連携し支援することの大切さも学ぶことができました。 患者との関わりを通して学んだことは、 入院中は治療だけを優先するのではなく、入院したことによりこれまでの生活ができなくなる苦痛を考慮し、患者のこれまでの生活を崩さず、できるだけ日常の生活ができるよう援助することが大切だと感じました。 これらの経験を生かしてさらに成長していきたいと思います。

1.事前学習について早めにグループで集まり教員と話し合いを持っていたため、事前学習のポイントを押さえることができました。目的意識を明確に持つことができました。

2.実習内容について予想していたより看護部と他職種の連携が分かりやすかったです。今までの実習では学べないことが学べたので、学びとしては予想以上でした。難しく考えていたが、他職種連携が理解できました。経営やサービス等についてディスカッションができました。新人看護師への教育体制や研修、心構えも聞けました。

3.実習指導者への感想や要望インタビューにも丁寧に答えてくれて、受け入れがとても良かったです。疑問に思ったことを話せる雰囲気でした。学生がより良く学べるように人員や環境を整えてくれていました。

Voice学生の声

治療回復過程実習から学んだこと

Voice学生の声

當間 愛 (4年次、沖縄県立具志川高校出身)

実習生の感想より

総合看護実習 4年次の総合看護実習(以下、総合実習)は、卒業前の最後の臨地実習です。「1年から4年までに修得した看護の実践能力の評価をふまえ、自己の課題を明らかにし、保健・医療・福祉の包括的な視点から看護の総合的な実践能力を高めること」を目的として、8月から9月の間でそれぞれに2週間の実習を行います。各学生が希望した領域で実習するのも特徴の一つです。 総合看護領域の総合実習は平成23年度から開始し、 今年で3年目になりました。3年次までの実習が個々の患者に対する看護計画の立案・実践・評価が中心になるのに対して、総合看護領域の総合実習は、看護マネジメントを中心にした実習です。また専門職連携教育として他職種の業務も経験及び見学し、他職種と協働しながらチーム医療を支える看護マネジメントのありかた、複雑化する医療サービスの現場での看護の役割を考えることを大きな目的にしています。学生たちは、これまでの実習との違いから、最初はとても戸惑っていました。しかし他部門や看護部、病棟での夜勤実習などを終了するころには、病院全体の組織や他部門との連携を意識することが、患者のニーズに適した看護を行うためにも重要であることを理解できていました。

総評:総合看護領域 横川 裕美子(看護学科 教授)

総評:金城 利雄(看護学科 教授)   清水 かおり(看護学科 准教授)   下地 紀靖(看護学科 講師)   玉井 なおみ(看護学科 助教)   西田 涼子(看護学科 助手)

治療回復過程実習における学生の学び 治療回復過程実習は、県内4施設(県立北部病院、北部地区医師会病院、県立中部病院、中部徳洲会病院)で行われ、いずれも沖縄本島中北部の医療圏の救急医療を担う中核病院であり、その中で行われる医療や看護体制は最先端といっても過言ではありません。 治療回復過程実習は、ER、集中治療室、手術室、人工透析室等の特殊な環境の中で、救急救命の最前線での見学実習後、急性期病棟で急性期の患者のケアを担当します。 急性期の病棟実習では、急激な病気の進行で人工呼吸器が装着され、苦痛の表情を呈している患者に対して、学生は涙ぐみながらも、勇気を振り絞り患者に必死に優しい声掛けを行う等、患者の支えになることの責任の重さに押しつぶされそうになりながらも立ち向かう学生を目の前にして、保健医療職の専門職を目指す覚悟の芽生えを感じました。看護学科の

「ケアリング」を大切にする教育を実践して、「これで良かったのだ」と実感した瞬間でした。

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治療回復過程実習に臨んだメンバー

総合実習の学びをカード・メソッドでまとめました実習生氏名(左から山根太輔・小橋川周斗・澤岻秀人・瑞慶覧千菜)

地域看護実習を通して学んだこと三島 千尋(4年次、兵庫県立芦屋高校出身)西江 志乃(4年次、沖縄県立浦添高校出身)

地域看護実習 今年度の地域看護実習(3週間)は、6月~ 9月にかけて保健所(3カ所)と市町村(24カ所)にて4 年次生95人が実習しました。地域看護実習の目標は、地域で生活するすべての住民の健康を保障するために住民と協働した地域看護活動を学ぶこと、地域のケアシステムを活用した健康課題の解決方法を学ぶことです。 地域看護実習では、健康を守りつつ疾病を予防する公衆衛生活動を学習しました。特に住民の方々への健康教育と個別支援の家庭訪問では、地域住民の健康を住民とともに考えること、そして生活を支えることの責任の重さを学んだ学生が

多くいました。何よりも学生は、保健師の「地域をつくる」という熱い思いに感化されたようです。 繁忙な保健師業務にも拘わらず、保健師の皆様のご丁寧なご指導をいただき、学び多き実習をさせていただきましたことに厚くお礼を申し上げます。

Voice学生の声

伊是名村の住民の皆さんを対象とした健康教育

「公衆衛生看護実習 I」の学び山城 里菜(2年次、沖縄県立首里高校出身)

公衆衛生看護実習 I 公衆衛生看護実習 Iは、看護学科2年次を対象として、前学期に1週間の実習を、総合健診センター 4カ所、事業所3カ所の計7カ所で地域実習を展開しました。 総合健診センターにおいては、健診機関の役割機能、システム化等学び、また、人間ドック・労災二次健診・住民健診の展開方法等を見聞しました。そのことから、総合健診センターで働く専門スタッフや保健師等看護職の役割 ・機能を学ぶことができました。 事業所においては、職場の環境管理・作業管理・保健師によ

る健康相談・健康教育等を見聞し、職場の安全管理・健康管理体制等を深く学ぶことができました。 学生は、実習目標である個人・集団における健康課題、健康増進に向けた公衆衛生看護活動の視点、保健指導の基本等理解することができました。 実習施設の関係者及び指導保健師等の協力で、素晴らしい実習ができましたこと、感謝申し上げます。

総評:地域看護領域 永吉 ルリ子(看護学科 教授)

Voice学生の声

 8月26日(月)~29日(木)に公衆衛生看護実習 Iがありました。私は、沖縄銀行で実習を行わせていただきました。沖縄銀行では、本店内見学及び窓口業務デスクワーク体験、 ミニ健康展(禁煙キャンペーン)への参加、産業医面談の見学、産業保健師業務について学び、さらに、産業保健師へインタビューを行いました。 今回の実習を通して、産業保健師は労働者の健康の維持・増進を図るため、また、職務上起こりうる健康問題を、改善・予防するために作業管理・作業環境管理・健康管理の側面から、様々な活動を行っていることを学びました。産業保健師は、病気には罹患していない社員を、お客様側からは見えない部分で支えている、重要な役割を担っております。企業に欠かすことのできない存在であると感じました。実際に健康教育教室の一環であるミニ

健康展に参加して、対象者一人一人に合わせたアプローチを行うことの難しさを痛感しました。 産業保健師業務も看護師業務と同様、対象者一人一人ニーズに合わせた支援を行うことや、健康問題を見抜く力、コミュニケーション能力が重要であると学びました。 今後の実習等で培っていけるよう努力していきたいです。

 私たちは、6月17日(月)から約3週間、伊是名村で地域看護実習をさせていただきました。伊是名村の公衆衛生看護活動では、多くの地域行事に参加させていただき、様々な世代の住民の皆さんと関わる機会がありました。実習期間中は、自分自身でその地域を見て、歩き、感じて、そして住民の皆さんと話すことで得た学びが多くありました。 離島における市町村保健師の役割・機能や保健活動、住民に寄り添った関わり方、住民の目線を大切にした健康課題の明

確化など、座学では決して学ぶことのできない貴重な実習となりました。 また、実習学生は、実習から衣食住まで3週間の生活を共に過ごしました。切磋琢磨しながら課題学習に取り組むことの重要性を再認識したと同時に、改めて仲間がいることの心強さや大切さを実感しました。 今回、実習で得た多くの学びは、私たちの大きな糧となりました。将来の夢に一歩ずつ近づいていけるよう、残りの在学期間も勉学に励んでいきたいと思います。

総評:永吉 ルリ子(看護学科 教授)   比嘉 憲枝(看護学科 講師)   仲本 優子(看護学科 助教)   松田 めぐみ(看護学科 助手)

ミニ健康展(禁煙キャンペーン)へ参加しました

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就職活動支援レポート

いよいよ就職活動スタート!

夢を実現する第1歩!私の就職活動

就職活動を通して自分自身と向き合う 平成25年10月9日(水)に3年次学生を対象とした「就職

ガイダンス」が行われ、就職活動に向けての支援プログラ

ムがいよいよ本格的に始動しました。同日、「就職活動の

流れ」、「県外就職の可能性」についてのガイダンスがあ

り、両ガイダンスとも多くの学生が参加していました。

 特に、「県外就職の

可能性」のガイダンス

には、128人(国際学

群:91人 スポーツ健

康学科:37人)の参加

があり、3年次学生の

就活に対する関心の

高さを実感しました。

当ガイダンスは、県外で就活し、内定をもらった4年次学

生の砂川和輝さん(国際学群観光産業専攻、沖縄県立八重

山商工高校出身)と謝花菜津子さん(人間健康学部スポー

ツ健康学科、沖縄県立首里高校出身)をパネラーとして、

また、株式会社エスエフシー代表取役塩田博明氏をコー

ディネーターとして招聘し、パネルディスカッション形

式で行われました。参加した学生は、真剣な眼差しで、県

外就職の可能性についての話しに聞き入っていました。

また、パネラー2人に対し、様々な質問があり、予定してい

た時間をオーバーする程、活気に満ちていました。

 ガイダンス終了後、引き続きキャリア支援課から、「名

桜大学就職の翼2013」の概要、参加手続き等に関する説明

があり、その説明会にも100人以上の学生の参加がありま

した。

 今後も、3年次学生を中心とした様々な就職ガイダンス

が予定されています。今回同様、多くの学生がガイダンス

に参加し、12月1日解禁の就職活動に向け、多くの学びを

得てほしいと考えています。 

キャリア支援課 神山 利昭

情報収集がキーポイント

明 直希(国際学群 語学教育専攻4年次、鹿児島県・樟南第二高校出身)

 はじめは教員志望でした。「子どもたちの学ぶ環境

を良くするためにはどうすればよいか?」という課題

意識を持ち大学で学ぶ内に、沖縄県の労働環境が整う

ことで、子どもたちの学習環境が豊かになるのではな

いかと考えるようになりました。それから、地域の活

性化に貢献できる職業に就きたいと思い、就活を始め

る前に志望先を絞り込みました。

 就活は、キャリア支援課やキャリア系のセミナーに

足を運ぶことから始めました。また、銀行に勤務してい

るOB・OGや企業の人事の方から、就職関係だけでなく

沖縄の経済や就労の問題等について話を聞き、情報収

集に力を入れました。就活では、「自分がこの企業に

入ってどんなことができるのか」と想像し、楽しみなが

ら取り組むことが大事だと思います。

 私は将来、地元・奄美大島と沖縄を通

して経済圏を作っていけたらと思っ

ています。そのためにも、内定をいた

だいた企業で様々な経験を積んで

いきたいです。

「就職支援活動プログラム」が本格的に始動!

「県外就職の可能性」パネラーとコーディネーター

ガイダンスに参加した学生

県内金融業【内定】

夢を叶えるためのステップ

比嘉 純麗(人間健康学部 スポーツ健康学科4年次、沖縄県立那覇商業高校出身)

 将来は、スポーツに関係する仕事に就きたいという

思いがあり、少しでも多くの経験を積もうと、フィッ

トネスクラブでアルバイトを始めました。そこで運動

指導に対する興味が深まり、現在、健康運動指導士の

資格取得を目指し奮闘中です。

 就活では、多くの出会いを求めて就職の翼※に参加

しました。就活スタート当時、スポーツ関係の新卒採

用が少ないこともあり、様々な業種をチェックしまし

た。しかし、入社試験の際、スポーツ関係の方が「ワク

ワクする、自分らしくいられる」と感じ、スポーツに関

する求人情報を求め、ハローワークや情報誌も活用し

ました。就活中は、自分の将来を想像し、その企業が

「夢を叶えるためのステップが踏めるか」ということ

を念頭に取り組みました。

 私はこの4年間、将来や今後の自分

のあり方についてとても悩みまし

た。後輩の皆さんには、チャンスが

あれば県外・海外へ行くなどし、視

野を広げ、多くの可能性を見出し

てほしいです。 ※県外就職促進事業

県内生活関連サービス業【内定】

つながる、つなげる教員の輪

東恩納 玲代 (人間健康学部 スポーツ健康学科 助教)

 1978年生まれ。鹿児島県出身。専門は健康教育です。赴任してからしばらく、気づいたら研究室に籠り、一歩も外に出ていない日々が続いておりました。最近では自分の健康づくりのために!身体活動の普及啓蒙のために!毎日大学の敷地内を歩くことを心掛けております。決して暇なわけではありません。

 身体活動(運動)を通した健康づくりを行うために、現

在は身体活動の評価に関する研究に取り組んでいます。

 身体活動とは「安静にしている状態より多くのエネ

ルギーを消費する全ての営みのこと」と定義され、日

本では「運動(体力の維持・向上を目的として計画的・

意図的に実施するもの)」と「生活活動(運動以外のも

のをいい、職業や家事活動上のものも含む)」にわけら

れています。

 身体活動が健康に良い影響を与えることは皆さんよ

くご存知のことだと思います。しかし、いくら身体活動

が健康に良い影響を与えるということが分かっていて

も、からだを動かすことが嫌いな人、動かす時間がない

人、足が痛いなどの理由で動けない人等、様々な理由に

より身体活動量が少ない人は数多くいます。国内外で

健康の保持・増進のために必要な身体活動の目安が発

表されていますが、多くの人々は推奨されている身体

活動を行うことができていません。身体活動を通した

健康づくり支援は、対象者(個人や集団)がどのような

状態にあるのか、普段どの程度動いているのか、どの程

度の強さで動いているのか等を把握した上で行う必要

があると考えています。平成25年度に厚生労働省はアク

ティブガイド― 健康づくりのための身体活動指針―

を発表し,今より10分多くからだを動かしましょうと

いう意味で「+10(プラス・テン)」を推進しています。皆

さんも自分の身体活動状況を知って、健康づくりのた

めに今より少しだけでも多くからだを動かしてみませ

んか。

 私はこれまで健康づくり教室で運動指導を行ってき

ました。対象者の健康づくりのための運動指導である

ことはもちろんですが、運動指導を行うことによって

私自身の日々の身体活動の増加につなげてきた部分も

少なからずあります。今後は学生の皆さんと実際に外

に出て健康づくりのための運動指導を行っていきたい

と考えていますので、興味のある方はぜひ研究室まで

いらしてください。

普段どれくらいからだを動かしていますか?

計算知能で周りの難問の解を探る!

研究コラム

ResearchColumn

国際学群

人間健康学部

 私の専門は情報工学の計算知能です。計算知能とは、

人間の行状や生物の活動に着想を得た問題解決のため

の応用計算法です。大規模なデータの中から知識を抽

出し、過去の行動から学習して、最適な解決方法(最適

化問題)を生み出すまで、幅広い分野に応用されます。

 最適化問題(Optimization Problem)とは、「与えられ

た制約条件の下で、ある目的関数を大または最小にす

る解を求めること」をいいます。身近にある問題とし

て、最適なダイエットメニューの計算という問題です。

ダイエットをしている人も多いと思いますが、極端な

食事制限はせず1日3食きちんと食べ、栄養バランスを

取った上でカロリーコントロールをしなくてはいけな

いといわれます。その時、回りの幅広い食品、運動の選

択から、その人に適切なメニューを究明していくのは

課題です。そのような問題に知能計算を用いて最適な

見解を見つける研究を私は行っています。

 最近、学生と共に、身近な問題として、最適な時間割

の自動化作成に挑んでいます。授業時間割の作成は、多

くの条件を考慮する必要があります。特に大学の時間

割は、多くの科目、講師、教室等の要素が絡んできます。

これらを考慮しながら学生が履修しやすい授業時間割

を作成することは、多大な労力を必要とするでしょう。

そこで、計算知能方法として、遺伝的アルゴリズム

(Genetic Algorithms:GA)を用いて授業時間割作成を

行うシステムを研究しています。GAでは、集団でみた

生物の遺伝、進化をモデルに、解を探索します。時間割

の集団から良いものが残ってくるようにシステムの中

で自然淘汰のシュミレーションを繰り返して行い、最

適解を求めていきます。その知能計算方法で、最適な授

業時間割作成に費やす労力の縮小、作成時間を短縮し

ます。下の図は、GAの流れとその課程で出来た時間割

の評価のグラフ化を示しています。

 計算知能で、コンピュータが難問の解決や、先の予測

もできます!ただし占いではありません!

最良度時間生成の推移最適化アルゴリズムの流れ

時間割の適応度(良さ)

良い時間割の選出

GA操作で新時間割集

初期世代時間割集

アリ,ファテヘルアリム.F(国際学群 経営情報教育研究学系 教授)

 1997年3月琉球大学工学研究科(修士課程)電気・情報専攻修了、2000年3月琉球大学理工学研究科(博士課程)総合知能工学専攻修了。 暖かさでは沖縄に負けない北アフリカのスーダンから来ています。むこうでは砂漠がアリ,ジャングルがアリ,川がアリ,人々と大自然との触れ合いが歴史の始まりから続いています。広い国の田舎育ちの私は自然に恵まれた沖縄の北部が大好きです。アナログ世界とデジタル世界をつなぐ研究をすることが私の楽しみです。

ひがしおんな あきよ

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国際交流協定校4大学から9人の留学生を受け入れました

教員採用試験合格体験記

国際学群国際文化教育研究学系が協定大学の文教大学国際学部とゼミ交流

 平成25年度9月27日より、国際交流協定校4大学(台湾・大仁科技大学、タイ王国・サイアム大学、韓国・済州大学、英国・セントラルランカシャー大学)から9人の交換留学生を受け入れました。 10月9日(水)、来日した留学生たちは山里勝己副学長を表敬しました。日本語で挨拶と自己紹介を行い、また、この1年間で「日本語の上達を目指します」「沖縄と済州島を比較し、違いと共通点を調べていきたい」等の抱負が述べられました。 続いて、山里副学長から歓迎の言葉と、「ヤンバルの人は心が温かく、オープンな人が多いので、どんどん外出し接してほしい」等のアドバイスが送られ、留学生たちは熱心に聞いていました。

 最後に、国際交流委員会の先生方からそれぞれ自己紹介があり、留学生活での心得等が伝えられました。

 国際学群国際文化教育研究学系では、平成25年9月17日(火)午後3時より本学の協定大学である文教大学国際学部(湘南キャンパス)から山脇千賀子ゼミを迎え、学生主体による学術研究交流会を実施しました。場所は総合研究所会議室を利用し、参加者は教員2人(文教:山脇千賀子准教授、名桜:菅野敦志講師)、学生13人の合計15人でした。 2年前に開始し、文教大学国際学部と名桜大学国際学群という

「国際的に活躍できる人材の育成」を掲げる両組織による教育活動のコラボレーションともいえる交流会の今回のテーマは、「戦争と平和」。 交流会は、文教側と名桜側がそれぞれ報告を行ったうえでコメントやディスカッションを交える形式で進められました。文教側からは、原爆投下、東京大空襲、疎開経験といった第二次世界大戦の記憶と語りをめぐって、近親者による体験談を始め、学校教育等での戦争体験の記憶化の取り組み等について報告がありました。対する名桜側は、8月に実施された現地実習アジアコースに参加した経験から、アジア各地に赴いた際に、第二次世界大戦時の記述や展示を目にして感じた「被害と加害」の表象のあり方と認識の落差について報告しました。 ディスカッションでは、泥沼の戦争へと猛進してしまった過去の教訓から学べることは、上から与えられる情報を鵜呑みにすることなく、われわれ市民一人一人が主体的かつ自律的に情報を判断・精査して取捨選択する術を身につけておくことであり、その重要性は「3.11後の日本でいかに自らの身を守っていけるのか」という

現在的な問いにもつながる点が確認されました。 約3時間に及んだディスカッション後、懇親会では学生同士の身近な話題に花が咲き、互いに親睦を深めました。 今回の交流会に参加して、名桜側の参加者である比嘉恭平さん(国際文化専攻3年次、沖縄県立嘉手納高校出身)は、「皆とても発表がうまく、沢山の刺激を受けた」、津波竜樹さん(国際文化専攻3年次、沖縄県立読谷高校出身)は、「長崎と沖縄等、お互いに当事者の立場から直接意見を交すことができたのは新鮮で良かった」との感想を述べてくれましたが、文教側も多くの学生が今回初来沖だったこともあり、名桜側の県内出身学生との意見交換を通じて、本土からは見えない「沖縄からのまなざし」に気づく良い契機になったようでした。新たな仲間との出会いに興奮・感動する学生たちの生き生きとした表情を見て、 今後も協定校である両大学の絆がより強固なものとなっていくことを改めて確信した次第であります。

総評:菅野 敦志(国際学群 国際文化教育研究学系 講師)

交流会終了後の記念スナップ

平成26年度静岡県教員採用試験(中学校 保健体育)に現役合格!正しい情報を得て、十分に対策をすることが合格への近道

 平成25年10月1日(木)に、平成26年度静岡県教員採用試験(中学校 保健体育)の合格発表があり、その結果無事に合格することができました。合格発表で自分の受験番号を見つけたときは、これまでの努力が報われたという嬉しさが込み上げてきました。また、今回合格することができたのは、私を温かく、時には厳しく指導してくださった先生方や心配してくれる家族の思い、そして友人の励ましの言葉やアドバイスがあったからこそ合格できたと感じています。 教員になりたいと考えている皆さん、教員採用試験は「情報戦」です。正しい情報を得て、十分に対策をすることが合格への近道になります。受験する都道府県によって筆記や実技、面接試験等の傾向が全く異なるので、早めに情報を手に入れてください。そして、情報を手に入れたら計画を立て、すぐに実行すること。これが「合格の秘訣」だと思います。 また、私は実技試験の練習にも力を入れました。私が受験した静岡県は球技や水泳、創作ダンス等、実技試験の種目が他県に比べて多く、計6種目も行います。そこで、スキルアップのために、平

日の空き時間や休日等を利用して友人と多くの練習を行いました。この時に、友人からのアドバイスをメモしたり、自分のフォームを撮影したりする等、根気強くスキルアップに努めました。 最後に、来年度から地元・静岡県で教員として働くことに喜びがある反面、不安もあります。しかし、私を支えてくれた多くの方々の期待に応えられるように、この結果に一喜一憂することなく日々精進していきたいです。そして常に初心を忘れることなく謙虚に、感謝の気持ちと向上心を大切にして教員生活を送っていきたいです。

西川 広記(スポーツ健康学科 4年次、静岡県立伊東高校出身)

 平成25年10月3日(木)、第48回沖縄県公立小中学校事務職員研究大会(大城世子会長)が名護市民会館を会場にして開催されました。この研究大会は、「公立小中学校事務職員としての職務の充実をめざし、事務処理の効率化と学校運営に参画する」ことを目的に毎年度開催されているものです。今回、プログラムのひとつとして、公開シンポジウム「子どもの貧困問題について~豊かな学習環境を支援するには~」をテーマに、嘉納英明(教員養成支援センター長)と大城美樹雄(国際学群経営情報教育研究学系講師)が登壇いたしました。 大城は、「貧困問題を多角的に考える」として、貧困の定義、国際指標から見た日本の状況、日本の学力問題、国内における沖縄の状況等を報告しました。嘉納は、「沖縄の子どもの貧困問題を考える」として、沖縄県や名護市の子どもの置かれている状況について報告し、名護市と大学が協同的に運営している「名護市学

習支援教室ぴゅあ」の活動について紹介しました。「ぴゅあ」に参画している城戸海輝(国際学群2年次、愛媛県立内子高校出身)は、中学生の居場所としての「ぴゅあ」と学習のサポートをしていることを報告しました。参加者は350人以上に及び、また多くの参加者から「ぴゅあ」の活動に役立ててほしいと寄付がありました。 今回の研究大会は、「子どもの貧困」について考える機会となり、また「ぴゅあ」の活動資金として寄付を大切に活用したいと思います。ありがとうございました。

11月2日にスポーツ健康学科で開催されたキャリア秋季キャンプにて「大学生活の過ごし方について ~目標を持つことの大切さ~」をテーマに講話した筆者

総評:嘉納 英明(教員養成支援センター長)          大城 美樹雄(国際学群 経営情報教育研究学系 講師)

交換留学生一同と歓迎する本学教職員

社長弟子入りツアー修了証書が手渡されました(前列、右から上木さん、瀬名波榮喜学長、名嘉山さん。後列右から沖縄女子短期大学

学生支援部長 元山和仁氏、東京中小企業家同友会共同求人委員会委員長 佐々木喜興氏、渡具知伸本学学生部長)第48回沖縄県公立小中学校事務職員研究大会

-公開シンポジウム「子どもの貧困問題について」の開催-

元山和仁記念「社長弟子入りツアー」に本学学生2人が参加 平成25年6月12日(水)、名桜大学と東京中小企業家同友会による、元山和仁記念「社長弟子入りツアー」に係る覚書の調印式が行われました。 社長弟子入りツアーは、東京中小企業家同友会の奨学金を活用し、東京の中小企業に就職を希望する学生が、2社で1週間実習を行うプログラムです。東京で経営者と行動を共にし、「企業経営の現場を知る」「中小企業を知る」「今後の就職活動の糧にする」ことが目標に掲げられています。 本学からは、名嘉山兼志さん(情報システムズ専攻3年次、沖縄県立首里高校出身)と上木菜々子さん(経営専攻3年次、鹿児島県立徳之島高校出身)が、9月23日(月)~28日(土)の日程で参加しました。 名嘉山さんは、株式会社オフィスコトウ、株式会社エム・ソフトの2社。上木さんは、株式会社システムクォートと株式会社

イングの2社にてそれぞれ実習を行いました。 名嘉山さんと上木さんにお話を伺いしました。

参加学生の声

 社長と行動を共にしていろいろなお話をお聞きしました。どの企業の社長も気さくで明るく楽しい方ばかりで、社員と距離が近い存在であったことが印象的でした。 実習を通して、成長したと思えるところは、「自分の意見を伝えることができた」ことです。自己主張をした上で成り立つチームワークが「コミュニケーション」だと学びました。 今後の就職活動において、興味のある業界の会社について大小問わず、選択肢を広げて調べ、私に合った会社と出会えるよう行動したいと思います。

名嘉山 兼志さん

 お世話になった企業では、学生であるにも拘わらず、私という人間に対し真剣に向き合ってくださり、とても感激しました。社長はハードスケジュールをこなしながら、 会社の利益だけでなく、会社、社員のことをしっかり考えており、その姿を見て、勉強になったと同時にとてもすごいと思いました。実習に参加して、「相手に喜んでもらえ、自分も楽しんでできる仕事をしたい」と強く思うようになり、働くことが楽しみになりました。

上木 菜々子さん

※国際学群3年次以降は専攻名で表記しています。

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 国際学群では、2年次学生を優先対象に国際学群スタディツアーを実施しました。 2年次という早期の段階で、学生に国際感覚涵養や海外等への興味・関心を持ってもらうことを目的としています。前学期では3つのコース「ボルネオでの地球環境スタディツアー(参加者:6人)」

「沖縄平和スタディツアー(参加者:7人)」「スタディツアー i n 東北 ~被災地応援・学びの旅~(参加者:4人)」に、合計17人が参加しました。 今回、スタディツアーを通して得た学びや成果を報告していただきました。

 沖縄平和スタディ・ツアーは、本学の建学の精神の一つである『平和』に立脚しつつ、通常の講義では得難い学びを求めて、8月15・16日、9月11~13日の計5日間に渡り実施されました。平和や安全保障の問題を考える格好の素材として“沖縄戦跡”や“米軍基地”等を訪問し、かつての沖縄戦や米軍基地の問題状況等を学び、 ひいては世界平和や安全保障のあり方、現行の平和憲法(特に第9条)の行方を考える契機としています。 ツアーでは、戦後60年余り経過してもなお戦争の深い爪痕を残す沖縄本島南部にある糸数アブチラガマや南風原陸軍病院壕跡を始めとした戦跡や、沖縄県平和祈念資料館、ひめゆり平和祈念資料館等を訪問し、そして沖縄戦を経験した瀬名波榮喜学長による貴重な講話等を通じて、あらためて戦争の現実や平和の価値を学生たちはかみしめることとなりました。 また、嘉手納・普天間基地、名護市辺野古区、東村高江区等を視察しつつ、米軍基地をめぐり厳しく相対立する様々な当事

者(日米両政府関係者、自治体関係者、基地周辺住民等)から説明を受けることで、基地問題において最も尊重されなければならない価値が何かを考えながら、在沖米軍基地の今後のあり方について学生たちは悩みを一層深くしました。 不屈館(那覇市)や沖縄祖国復帰闘争碑(国頭村辺戸岬)の訪問では、過去の沖縄戦と現在の米軍基地問題とが別々に存在するのではなく、20年余り続いた米軍統治時代や祖国復帰闘争等を通じて、歴史的には一体的に結びついていることを学生たちは学びました。 今回のツアーを経て感じたことは、すべての本学学生が、学びの専門性如何を問わず、建学の精神に即し、本学の在る地元名護市(沖縄県)が長年悩んできた『平和』の問題(基地問題等)に対し、真摯に興味関心を高めてもらいたいということです。 最後に、公務等でご多忙の折、本ツアーのため貴重な時間を割き真摯に対応いただいた、稲嶺進名護市長、A.R.マグルビー在沖米国総領事、内村千尋不屈館館長ほか、本ツアーにご協力いただいたすべての関係機関の皆様に衷心より厚く御礼申し上げます。

総評:大城 渡(国際学群 経営情報教育研究学系 准教授)

平成25年度 国際学群スタディツアーを実施

■ 沖縄平和スタディツアー報告

島田晴雄先生の秘話 平成25年8月26日(月)から、名桜大学で再度、GPAC(アジア学生交流会議)が開かれました。長年、担当してきたものとして、GPAC生みの親、島田晴雄先生と名桜大学とのかかわりを披露します。島田先生は20年前の橋本政権下、「沖縄県の米軍基地所在地市町村の振興に対する事業費を配分する」際の諮問機関「島田懇談会」を座長として仕切っていました。座長当時は慶応義塾大学の経済学部の教授で、現在は千葉商科大学の学長です。 21年前、稲嶺恵一氏が知事選の立候補の準備をした際、当時の島田懇談会の副会長を辞し、代わりに名桜大学の前学長・東江康治氏が就きました。島田先生から東江学長に「名桜大学で信頼できる教員を紹介していただきたい」とのお願いで、私を紹介していただいたのが島田先生とのお付き合いの始まりでした。 慶応義塾大学の島田ゼミとソウル大学のミンゼミ(ミン教授)は1990年代半ばごろから共同ゼミを開いていていましたが、それに名桜大学を加えたい、ということが私への相談でした。共同ゼミはハワイの学会で出会った島田先生とミン先生の

「日本と韓国が仲良くしていくには、 若い世代の教育交流が大切」という一致した考えから出発しました。 共同ゼミの内容は英語による研究論文の発表と交流でした。 当時、名桜大学では、慶応義塾大学、ソウル大学とは太刀打ちできないと受けることに反対する空気が強かったが、挑戦の気持ちで私

のゼミが引き受けました。そして、平成16年に名桜大学で、慶応義塾大学、ソウル大学、台湾政治大学、中央大学を加えた約150人の学生が参加する国際学生会議を開きました。 名桜大学で最初の国際学生会議であったので、慶応義塾大学から運営担当の学生を派遣していただきました。また、財政面では、当時、島田先生が還暦を迎え、島田ゼミの卒業生から島田先生にお祝い金が寄せられて、その中から一部を運営費に回していただきました。また、島田事業でお世話になった企業、公共団体も寄付金、宿泊を提供していただきました。今では、この学生会議は国立北京大学、ベトナム国家大学、イスラエルの大学も加えた国際学生会議に発展して毎年、韓国、台湾、日本の持ち回りで開き、多分県内では最大規模の学生会議で、アジアでも大きな学生会議の一つに発展しました。名桜大学チームはこれまで学術発表の審査で優秀賞を取り、実績を上げてきました。 名桜大学で最初の国際学生会議は、このように島田先生に対する還暦祝い金でスタートしたわけですが、 それには島田事業により名桜大学内に整備した施設を活用してほしいとの願いも込められていました。

総評:仲地 清(元名桜大学教授、中国湖南農業大学教授)

平成25年度 第124回 健康運動指導士認定試験に合格 平成25年9月16日(月・祝)、第124回健康運動指導士認定試験が実施され、人間健康学部スポーツ健康学科4年次の白井優基さん(沖縄県立名護高校出身)が合格しました。健康運動指導士は、保健医療関係者と連携しつつ安全で効果的な運動を実施するための運動プログラム作成及び実践指導計画の提案 ・指導する専門家です。生活習慣病予防を中心とした特定健診 ・特定保健指導(メタボ検診)における運動指導や介護予防、運動と食育を組み合わせたスポーツ栄養等の分野で注目されています。 白井さんは「部活で陸上をしているので、速く走るためのトレーニング法や食事の取り方等に興味があり、この資格のことを知りました。練習や実践で生かすことを念頭に置いて勉強してい

ました」と試験勉強を振り返りました。 合格の報告を受けた瀬名波榮喜学長は、「健康で長生きすることは人間にとって大切なことです。人々の健康支援で地域に貢献できることは、とても素晴らしい。沖縄県の長寿1位奪還を目指して頑張ってもらいたい」と激励しました。

瀬名波学長に合格を報告(左から瀬名波学長、白井さん、山本薫講師)

平成25年度 健康運動実践指導者認定試験に2人が合格 平成25年度健康運動実践指導者認定試験が平成24年12月に実技試験、平成25年7月に筆記試験と2日に渡り、 沖縄県内で実施されました。人間健康学部スポーツ健康学科4年次の岸本美咲さん(沖縄県立那覇高校出身)、伊地裕貴さん(沖縄県立知念高校出身)の2人が合格しました。 健康運動実践指導者は、積極的な健康づくりを目的として個人や集団に対して見本を示し、運動実践指導を中心に行います。本学は平成24年に健康運動実践指導者養成校として認定されています。 山里勝己副学長は、「本学から健康運動の専門家が育っていくと社会

への貢献度は大きく、沖縄への貢献も期待できます。次は、健康運動指導士の資格取得を目標に頑張ってもらいたい」と期待の言葉を送りました。

山里副学長に合格を報告(右から山里副学長、岸本さん、山本講師)

伊地裕貴さん沖縄の長寿復活に向けて、スポーツジムや保健所への就職を目指しています。次は健康運動指導士合格に向けて頑張ります。

岸本美咲さん健康支援に携わる仕事に興味があり、受験しました。大学の試験勉強や部活動との両立が大変でしたが先生の熱心なご指導のもと頑張ることができました。

 私は8月21日~29日の期間、ボルネオスタディツアーに参加して多くのことを学び経験することができました。まず、ボルネオという地域の熱帯雨林の自然環境や文化等を知ることができました。有料トイレやイスラム教等、日本と異なった習慣や文化がいくつもあり、その違いに驚きながら体験できたことはとても良い学びになりました。巨木の繁茂するボルネオの熱帯雨林の自然や、そこを棲家とするオランウータンやテングザル、サイチョウ等、日本には無い生き物や風景を多く見ることができました。 そして、このスタディツアーの目的でもある、私たちの日常生活や消費行動と地球環境の関連について、その一部を知ることができました。特に、今回訪れたアブラヤシ・プランテーション会社の従業員のお話から、地平線まで広がるプランテーションの規模、また密猟や生息地の破壊により絶滅の危機に瀕するオランウータンの現状が分かりました。  私たちの日常生活を豊かにするものを作る一方で、環境破壊が進ん

でいるという現状を、これらの施設等を訪れることで学ぶことができました。私たちの行動と地球環境がすぐに変わるわけではありませんが、このツアーを通して、自分で見てきたものや現状を誰かに伝えていくことと、日常生活で使うものをなるべく無駄遣いしないように大切に使っていくことが今の私にできることだと思いました。

定光 梓(国際学群2年次、岡山県立井原高校出身)

■ボルネオでの地球環境スタディツアーに参加して

 私は、2年前に発生した東日本大震災の被災地を訪れるために、このコースに参加しました。 地震発生時、沖縄は揺れが観測されていないにもかかわらず、津波警報が出ていることを不思議に思いました。帰宅後テレビの映像で、東北の宮城県、岩手県、福島県に大津波が押し寄せ、町を飲み込んでいく様子が流れているのを見て衝撃を受けました。それ以来、被災した人々のために何かできないかとずっと考えていました。 今回、9月11日~15日に被災地を訪れましたが、震災から2年経った今、被災者に必要なものは、物資よりも「心のケア」だということを強く感じました。ソーシャルファームという、仮設住宅で生活する高齢者の心のケアを目的とした活動に参加して、被災者の方々と直接触れ合うことで、震災を他の人たちに伝えることができるのだと思いました。 被災地は、復興の進んでいる地域と、あまり進んでいない地域の格差が大きい。また、大川小学校(石巻市)は、慰霊碑を立て校舎を

震災当初のまま残される一方で、門脇小学校(石巻市)は、取り壊しを希望する家族が多くいるとのことです。 今回の経験を、他の人々に伝え大きな震災と津波の悲惨さを忘れる事なく、10年、20年後に被災地がどのように復興しているかを継続して見守りたいと考えています。

宮里 太貴(国際学群2年次、沖縄県立中部農林高校出身)

■スタディツアー in 東北 ~被災地応援 ・学びの旅~に参加して

造成途中のプランテーション(手前)とプランテーション(背後)

雨林の中のオランウータンの親子

ソーシャルファームにて、野菜の栽培を手伝いました

平和祈念公園(糸満市)

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合格者の声

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平成24年度 受入留学生による留学体験報告会を開催

「大学の世界展開力強化事業」 広島ショートターム・プログラムを開催

「修士論文中間発表会」・「修士論文研究計画テーマ発表会」・「修士論文研究計画概要発表会」を開催 平成25年8月8日(木)、午前9時から午後4時30分まで、平成25年度国際文化研究科の「修士論文中間発表会」及び「修士論文研究計画テーマ発表会」・「修士論文研究計画概要発表会」が開催されました。  多くの教員、院生、学部学生が参加し(午前33人、午後34人)、院生による発表と、それに対する質疑応答、コメントなどがあり、たいへん有意義な発表会になりました。  発表をした院生の皆さん、指導された主査・副査の先生方、会場で有益なアドバイスをされた先生方、非常勤の先生方、質問・コメントをした学部学生の皆さん、そして発表会の準備をし、運営にあたった教務課の職員の皆さんに感謝申し上げます。  質問やコメントが多く、予定された時間をかなり超過しましたが、午後の部を終了した後で懇親会を開催し、その場でも議論を深め

ることができました。 刺激的な発表会になったと感じております。 なお、「中間発表会」の総括を住江淳司先生、「修士論文研究計画テーマ発表会」の総括を李鎭榮先生にお願いしました。お

二人ともすばらしい総括をありがとうございました。  李鎭榮先生の総括は、大学院修士課程1年次(M1)の学生にとってはたいへんすばらしい総括であったと思います。 以下、ご参考までに先生のコメントを引用いたしましたので、ご一読ください。

●李先生コメント: この時期のM1による初回の出来としては、正直褒めてあげたいレベルでした。中でも、金滋英さんの発表「ディアスポラのアイデンティティー:ハワイのプランテーションにおける沖縄人とフィリピン人の視点から」は、目が覚めるほど刺激的な内容でした。 今日は、小生が記憶している発表会の中ではもっとも「出来のいい」発表会だったといえるでしょう。今後の成長に大きな期待が持てる内容でした。特に夏書姉さんの発表は、要点が整理され聞き取りやすかった上、形式の面においても声量が十分で聴きやすく、会場に話しかけるような良い発表でした。今後の後輩たちの発表の良い亀鑑になれるものと思います。是非とも参考にしてください。  さらに、良かった点は「科学的な態度」が複数の発表で見られたことです。科学的な態度とは、「知らないことを知らない」といい、「知っていることのみを扱う」ことです。聞き取れなかった時に「きちんと確認する態度」こそ、科学的な態度の実践です。  ただ、一つ気になる点は「いくら素晴らしい種があっても、気候と土壌を選ぶ」という点を忘れてはならないということです。いくら「素晴らしい種」だからといって「どこに植えても根を下ろすとは限らない」という事実を念頭に入れつつ、修論作成に取り組んでほしいです。  最後に、皆さんが2年かけて生産した素晴らしい結果物(修士論文)でもって、正々堂々と学位と交換して貰いたいと思います。 是非とも今日の勢いに拍車をかけ、残りの期間中良い論文を仕上げてください。今日はこのような意味で皆様の今後の成長がとても楽しみな発表会だったといえるでしょう。

総評:国際文化研究科長 山里 勝己

国際交流協定大学6大学に13人の学生を派遣― 壮行会を開催 ―

 平成25年7月31日(水)、学長室において、9月から国際交流協定大学(中国・北京聨合大学旅遊学院、中国・湖南農業大学、台湾・大仁科技大学、英国・セントラルランカシャー大学、米国・ハワイ大学ヒロ校、米国・サウスイーストミズーリ州立大学)へ留学する学生の壮行会が行われました。 壮行会では、留学する13人の学生が留学に向けた抱負をそれぞれ述べました。昨年11月に国際交流協定を締結した、米国・サウスイーストミズーリ州立大学へ1期生として派遣される川平真実さん(語学教育専攻3年次、沖縄県立那覇西高校出身)は、「1年後、後輩たちに多くのことを伝えられるよう、様々な経験をしたいです」と意気込みました。 瀬名波榮喜学長は、「皆さんが留学する大学は、周辺環境も含め素晴らしいところです。現地でしか得られないことを経験し、大きな収穫を得て帰ってくることを期待しています」と激励の言葉

を送りました。続いて山里勝己副学長から「留学中、日記を書くと良いでしょう。記録した情報が帰国後も役に立ちます」 とアドバイスが送られました。 13人の留学期間は、平成25年9月から平成26年8月まで。

 国際交流協定を結ぶ、セントラルランカシャー大学(英国)から受け入れた交換留学生5人が留学を終えました。 平成25年7月31日(水)、学長室にて留学体験報告会が行われ、4人の交換留学生が参加し、この1年間の留学生活を報告しました。 イミリア スティーブンソンさんは、「沖縄の歴史と文化について学び、沖縄独特の文化に興味を持ちました」と話していました。また、4人は多くの先生方や学生と触れ合えたこと、 親切にしてもらえたことに感謝し、「名桜大学で経験したことを、心にとめておきたいです」と流暢な日本語で発表しました。 瀬名波榮喜学長は、交換留学生に労いの言葉を送り、「皆さんは本学の国際化に大きく貢献されました」と感謝の意を伝えました。 最後に4人は、報告会に参加された教職員と握手を交わしました。

平成25年度 第2回FD研修会報告 平成25年7月31日(水)看護学科棟1階講義室において、本年度第2回全学FD研修会が開催されました(専任教員出席率:58.5%)。今回は「ティーチング・ポートフォリオについて」をテーマとして、大阪府立大学工業高等専門学校より北野健一教授(一般科目理系(化学))を講師としてお招きし、ワークショップを取り入れた研修会となりました。 まず、筆者による開会の挨拶の中で、本学の「授業改善の取り組みにおける現状報告」がありました。本学は授業改善のため「学生による授業評価アンケート」や「授業見学(公開授業)」を実施していますが、担当教員の手元にアンケートの集計結果が届くタイミングがシラバス(授業計画)の改善に結びつきにくい手続になっていることや、教授方法の自己点検・評価、開発、蓄積の具体的な方法を全学FD研修会で提供する必要があることなどが今後の改善点や課題として述べられました。 次に今回のメイン・テーマであるティーチング・ポートフォリオの概論について、北野健一教授より講義が行われました。 ティーチング・ポートフォリオとは、教員自らの教育活動(責任、理念、方法、改善、成果、目標)を振り返ることによって得られたエビデンスで裏付けられる「厳選された情報の集積」であり、教員がこれをツールとして活用すれば、実質的な教育改善を目指すことが可能になるという説明でした。続く後半は2人1組のチームを作り、付箋紙

とワークシートを使用したワークショップが行われました。 研修会終了後の受講者アンケートの集計結果は、「満足である」という評価が大半を占め、ティーチング・ポートフォリオは非常に興味深く、ワークショップの内容も有意義であったとの感想が多くありました。また、「教員自身の教育観を整理する機会になった」という感想もありました。さらに、「もう少し研修の時間があればよかった」、「次回はぜひ学内で2泊3日の研修会を実施してほしい」などの要望も多くありました。 今後は、課題として先に述べた「教員の教授方法の自己点検・評価、開発、蓄積の具体的な方法」として、フル・コースの研修会の実施を検討して行きたいと考えております。

総評:FD委員長 佐久本 功達(国際学群 経営情報教育研究学系 教授)

 平成25年8月3日(土)から8月14日(水)まで、「アジアの平和=人間の安全保障大学連合」主催の広島ショートターム・プログラム(留学生研修)が広島大学で開催されました。これは本学国際文化研究科が、大阪大学大学院国際公共政策研究科、広島大学大学院国際協力研究科、及び長崎大学大学院国際健康開発研究科と共同で行っている

「大学の世界展開力強化事業」の一環で、東南アジアの6つの連携大学(デ・ラ・サール大学、チェンマイ大学、パンナサストラ大学、国立東ティモール大学、シアー・クアラ大学、ナンヤン工科大学)から選抜された大学院生計12人を招いての短期研修プログラムです。 その目的は、被爆地である広島において「平和と人間の安全保障」への日本の取り組みを、歴史、文化、宗教、政治といった多角的な視点から学習するものです。今回参加した東南アジアの院生たちは、広島大学の吉田教授、大阪大学の佐藤准教授、海上保安大学校の河村准教授、及び秋葉前広島市長等による計13回の講義を英語で受けました。また期間中は、いくつかの調査・研修旅行があり、学生たちは8月6日(火)に原爆平和祈念式典への出席や平和博物館の見学を通して、広島の原爆被害の実態とその後の日本の反核平和運動について学びました。 私が参加したのはプログラムの後半部分でしたが、 一句たりとも聞き漏らさないよう真剣なまなざしで、 講義に耳を傾ける東南アジアの院生の姿がとても印象的でした。 最後に行われた成果発

表会では、各院生が本研修を通して学んだこともフィードバックしながら、それぞれが取り組んでいる修士研究の内容を発表し、私を含めた参加教員からの質問に答えていました。また、その後の広島大学大学院国際協力研究科長による修了認定書の授与式では、皆とてもうれしそうに笑顔で認定書を受け取っていました。その他、東南アジアの学生たちは、期間中に宮島の厳島神社を訪れたり、そば打ち体験をしたりと、日本文化や食文化へ触れる工夫もなされていました。次年度の同プログラムは長崎大学にて開催予定です。

院生による発表の様子

修了認定書授与式後の記念写真

壮行会に出席した派遣留学生一同

帰国する4人の交換留学生一同

ティーチング・ポートフォリオの活用事例などについて説明する北野健一教授総評:「アジアの平和=人間の安全保障大学連合」担当   高嶺 司(大学院国際文化研究科 准教授)

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健 康 ・ 長 寿 サ ポ ー ト セ ン タ ー 活 動 報 告

名護市宮里区ミニデイサービス活動の支援を終えて

調印式出席者一同

 平成25年7月9日(火)から、宮里区公民館にて3カ月間の日程で

行っていた月に2回のエクササイズ指導が無事に終了しました。

この活動は私個人の活動ではなく、健康・長寿サポートセンター

の傘下にあるヘルスサポート(以下ヘルサポ)の活動の一環とし

て、「宮里区の高齢者の方々にQOLの向上ために」と行ってきたも

のでした。

 参加者は毎回40人程度で、70歳代から102歳までの幅広い年齢

の方々に自主的に参加していただきました。支援活動当初はとて

も緊張していたのですが、宮里区の皆さんにはとても明るく、優

しく、おおらかに受け入れていただきました。また、活動に対して

も積極的に参加してくださったので、とても助けられました。

 今回このような機会を与えていただいた、ゼミの担当教員で健

康・長寿サポートセンター長の高瀬幸一先生、連絡や時間の調整

を行ってくださった宮里区の伊野波さん、そして、宮里区の高齢

者の皆様には本当に感謝し

ても感謝しきれない気持ち

でいっぱいです。誠にありが

とうございました。

 現在、沖縄県北部は沖縄県

の中での平均寿命が下位に

位置しているため、「身近な

地域の健康を大切にしていくことが、将来の健康長寿県沖縄の復

活」につながるのではないかと感じました。

 今後、ヘルサポの後輩たちがより一層協働し、身近な地域から

活動の輪を少しずつ広げ、北部地域の健康・長寿の復活のために

頑張ってくれることを期待したいと思います。

   ヘルスサポート

臼杵 守(人間健康学部スポーツ健康学科4年次、長崎県出身)

 今や日本一の肥満県!そして、平均寿命の急落!世界に誇

れる長寿県だったはずなのに…沖縄県は長年培ってきた健

康・長寿という英知を今喪失しようとしています。

 2010年の国民健康・栄養調査によると、沖縄県は全国で肥満

率第1位という結果が出ました。男性に関してはなんと45.2%

もの人が肥満に相当する結果(2人に1人)です。さらに、より深

刻なのは、心臓病と脳血管疾患の増加です。2005年と2010年

の都道府県別データを比較すると、心臓病は男性が3位から19

位へ転落し、脳血管疾患では男性が3位から23位へ、女性が1

位から5位に転落する事態となりました。平均寿命も男女とも

に長年トップクラスだったのにも関わらず2000年頃から大き

く順位を下げ、今や男性は30位まで転落し、女性に関してもつ

いに長年維持していた1位の座から3位へと転落しまう事態に

なりました(330ショック)。沖縄の誇りの一つは、「健康・長

寿」!しかし、この言葉と現状との落差はいったいどういうこ

となのでしょうか?

 健康・長寿のためには、言うまでもなく生活環境や食生活が

重要です。しかし、沖縄県では戦後急速に欧米化が進み、県民

の多くはほとんど意識する間もなく、昔ながらの伝統的な暮

らし(文化)を忘れ、アメリカナイズされた生活スタイルへシ

フトしていくことになりました。米軍の軍用食料から供出さ

れたポークランチョンミートやコンビーフハッシュ等の加工

肉が大量に普及し、これまで沖縄の長寿を支えてきた要因の

一つである、昔ながらの沖縄料理を食べなくなったこと等、こ

ういった欧米化された食文化が根付いたことが沖縄の食に大

きな変化をもたらし、加速度的に健康・長寿が失われることに

つながっていったのです。70代以上の高齢者には健康的な人

が多い半面、40~60代の死亡率は非常に高く(65歳未満年調

死亡率ワースト1:厚生労働省資料2010年)なってきていま

す。また、「沖縄県民は歩かない」といわれるほど、深刻な運動

不足状態にあることも懸念する問題です。ジョギングは大好

きだけど歩くのは大嫌い!確かに全国的にみてもジョギング

人口の多い沖縄県ですが、実は相対的にみると県民のほとん

どは、車が無いと生活ができないほど深刻な運動不足に陥っ

ています。つまり、食生活の変化と車社会の加速化が、肥満率

を押し上げ、それが生活習慣病の疾患率を高める要因となっ

ているのです。

 このような深刻な事態を危惧し、県は仲井眞弘多知事を本

部長とした「健康長寿おきなわ復活推進本部」を2013年9月に

発足させ、平均寿命の都道府県順位を2040年に男女とも1位

とする長期的な目標を設定しました。しかしながら、既に深刻

化してしまっている現状をどのような施策をもって改善して

いくのか?健康・長寿の復活に向けての道のりは極めて険し

いものがあると言わざるを得ないのも事実です。

 厚生労働省が平成25年度地域の健康増進活動支援事業のな

かで、健康づくりにおいて、地域に根ざした信頼や社会規範、

ネットワークといった社会関係資本等(ソーシャルキャピタ

ル)を醸成し、社会参画型の地域のボランティア等の活動を積

極的に展開することは、住民の多用なニーズにきめ細かく対

応するために重要であると述べています。このようなことも

勘案し、沖縄県が現在抱えている問題とその要因を解決する

ためのソーシャルキャピタルの醸成を目指した新しい施策を

早急に立案していくことが県をあげて求められているのです。

 2040年までに男女とも平均寿命1位を取り戻すために、実

際に実現できる施策をいかにして立案し現実的なものへとし

ていくのでしょうか?それには、「地域・風土」「インフラ」「健

康の状態」この3つの要素に、歴史・家族構成・少子化・年齢比・

産業等を考慮し、沖縄県に適した実現可能な健康増進プラン

を打ち立てていくことが求められます。名桜大学健康・長寿サ

ポートセンターでは、健康・長寿復活に向けたソーシャルキャ

ピタルの醸成を目指し、地域一体参画型の新しい取り組み(健

康増進プラン)を立案し展開していく予定です。まずは、小さい

ところから始め成果を確実なものにしていきたいと考えます。

参考資料:厚生労働省 健康づくりのための身体活動基準2013

      厚生労働省 健康日本 21(第2次)の推進に関する参考資料

健康・長寿サポートセンター長 高瀬 幸一

エ ク ス テ ン シ ョ ン セ ン タ ー 活 動 報 告

名桜大学と名護市大西区との連携に関する協定書を調印 平成25年10月9日(水)、本学(瀬名波榮喜学長)は、名護市大西

区(仲本兼仁区長)との連携に関する協定を調印しました。協定の

内容は、①地域づくり、②健康福祉の増進、③人材育成に関する連

携・協力。本学と名護市大西区が連携することにより地域づくり、

健康福祉の増進及び人材育成に関する支援等、大学の「知」を生か

した連携を図り、地域発展に寄与する目的としております。

 調印式には、同区から、運営推進協議会委員、各種委員会委員長

及び特別委員の15人が出席。本学からは、瀬名波学長はじめ山里

勝己副学長、金城祥教人間健康学部長等が出席しました。

 大西区は、名護市地域提案型事業「にしこうカラハーイ(西公

羅針盤):― 人づくり・居場所づ

くり大西区モデルの構築 ―」の

助成金事業を今年度から進め

ており、本学とは、留学生との

国際交流(食文化を通した異文

化交流)、高齢者健康増進プロ

グラム及び文化講演会(本学教

員を講師として派遣)など企画されております。

 瀬名波学長は、「大学は、地域と連携することにより、地域の課

題解決のため、連携が求められており、本学は、大西区の発展と活

性化を支援したい」と述べました。

 大西区長は、「大西区のモデルが、名護市の各区や北部地域全体

のモデルになるようしっかり取組んでいきたい」とのあいさつが

ありました。本学はより一層、大学の使命の一つである地域連携・

貢献が期待されております。

             総評:エクステンションセンター

   地域貢献連携課長 比嘉 辰己

意見交換会 会場風景

左から仲本兼仁大西区長と瀬名波学長

平成25年度 北部12市町村自治体の総務、企画担当職員と名桜大学との意見交換会を開催

 名桜大学と北部12市町村の総務、企画担当課長級職員による初

めての意見交換会が平成25年9月4日(水)、北部生涯学習推進セ

ンターで開催されました。今回の会合は、4月に開設したエクステ

ンションセンターの紹介を兼ねた初顔合わせ的な意味合いもあ

ります。

 話し合いの中で自治体からは、財政を圧迫する医療費抑制に向

けて「大学と自治体が協力して研究や対策事業を実施してほし

い」等の要望がありました。

 大学側は健康・長寿サポートセンターが東村で実施している地

域連携事業を例に、「今後、健康支援に関する協定を各自治体と結

び、教職員、学生らを派遣できる形を作りたい」と地域協働に対す

る姿勢を示しました。

 意見交換会には大学と自治体、大学の設立団体である北部広域

市町村圏事務組合職員ら約60人が参加しました。本学の比嘉佑典

理事長、瀬名波榮喜学長、山

里勝己副学長は、地域連携を

進める大学の方針や具体的

事例を説明しました。

 意見交換では本部町の担

当者が「医療費高騰が大きな

課題になっている」として大

学との連携を求めました。

 名桜大学は、既に東村で中高年者を対象にして実施している運

動教室を挙げ、今後幅広い協力体制の構築を自治体側にも求めま

した。このほか、北部地域の高校生の入学枠拡大等の要望があり

ました。大学側は地域との連携で総合窓口を担うのがエクステン

ションセンターであることを強調し閉会しました。

総評:エクステンションセンター長 平識 善盛

MEIO COOL HEALTH PROJECT

健康・長寿復活のためのソーシャルキャピタルの醸成に向けて

MEIO COOL HEALTH PROJECT

険しい道のり

「健康問題を改善する活動」+「地域の人と人がつながる」プロジェクトとは?

新たな施策

歴史

地域・風土

インフラ

健康の実態

健康・長寿復活に向けたソーシャルキャピタルの醸成とは厚生労働省資料(H25)高瀬改変

地域の特性を考慮したプランの開発

家族構成

少子化

産業

ソーシャルキャピタルの醸成

栄養

メタボ・ロコモ

運動習慣

街作り

各年代のつながり

地域の人とのつながり

厚生労働省資料(H25)高瀬改変

年齢化

エ ク ス テ ン シ ョ ン セ ン タ ー 活 動 報 告

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Page 16: 2013.12 vol.38

「時間の大切さ」を胸に積極的に行動する̶ 私の留学体験記 From サウスイーストミズーリ州立大学 ̶

失敗を恐れず、チャレンジすること̶ 私の留学体験記 From 大仁科技大学 ̶

 こんにちは。現在、今年新た

に国際交流協定を結んだサウ

スイーストミズーリ州立大学

(以下SEMO)に留学中の奥村薫

と申します。SEMOはアメリカ

合衆国の中心部に位置し、大自

然に囲まれた大学です。都心部

から160キロ程離れたところに

位置する大学は、名桜大学に似た雰囲気でど田舎ですが、勉

強するには最適な環境だと感じています。内陸のため、最も

近い海まで車でおよそ9時間かかります。学校のすぐそばに

はミシシッピ川が流れており、キャンパス内では、野うさぎ

やリス等が生息しており、のどかな学校です。

 現在、私は語学学校に通っています。語学学校では、様々な

国から集まった学生から刺激を受け、互いに高め合いなが

ら、日々勉強に励んでいます。もちろん語学学校なのでネイ

ティブスピーカーは教師だけです。大学の授業を受講した方

が、ネイティブの人たちと話す機会が多く得られるので、こ

れから留学を考えている学生には、アメリカに行く前までに

TOEFLを受けておくことをお勧めします。SEMOには名桜大

学の言語学習センターが提供して

いるような、学生が学生の手助け

をするチュータリングサービスが

あるので、語学学校の授業以外で

も、自分次第で十分に英語を学ぶことができます。私の場合

は、放課後の1時間半程度はチュータリングに時間を費やし、

同世代のアメリカ人と英語を話す機会を作るようにしてい

ます。

 留学生活で大切なことは、明確な目的を持ちそれに向かっ

てコツコツと努力をすること、そして短期留学という、限ら

れた時間の中でいかに積極的に行動するかが重要となりま

す。アメリカにきて私は毎日英語で日記をつけています。ア

メリカに来て強く感じることは「時間の大切さ」です。時間を

制する者が留学を制すると私は考えます。アメリカ人の友達

の数、様々な国から集まった友達の数が、自分自身の英語力

に比例するのだと思います。残りの留学生活も、様々なアメ

リカの文化に触れ、たくさんの人と接し、一日一日を大切に

し、実りある留学生活にします。

2013年10月

奥村 薫(国際学群語学教育専攻3年次、沖縄県立那覇高校出身)

台南グルメを堪能♪(右から二番目が筆者)

 你好!こんにちは!今年の9月5日より台湾の大仁科技大学

に留学中の宇榮原こなつです。留学開始当初は、中国語を母国

語としない留学生が少ないため、留学生向けの授業がなく非

常に不安でした。しかし、先生や友人がいろいろとサポートし

てくれるので、言葉が不自由でも、毎日楽しく過ごしていま

す。空き時間や放課後は友人と交流し、授業で習う中国語と台

湾で使われている中国語との違いを感じています。

 中国語が未熟なことから、伝えたいことが伝えられず、も

どかしい思いをすることもあります。しかし、友人との会話

では、中国語はもちろんですが、

日本語や英語も用いてコミュニ

ケーションを図っています。普

段の会話は主に中国語ですが、

中には台湾語を話す友人もいる

ので中国語を教わると同時に台

湾語も教わっています。また、日

本の統治下にあったことから、台湾

語には日本語と同じ言葉が多くあ

り興味深いです。

 留学では、その国の言葉ができな

いとった不安は不要だと感じまし

た。もちろん、ある程度の知識は必

要ですが、簡単な言い回しや単語だけでも最低限のコミュニ

ケーションを図ることができます。間違った文法や発音であ

れば、先生や友人が正しい文法や発音を教えてくれます。そ

のようなことから、失敗を恐れず、チャレンジすることがと

ても重要だと実感しています。

 まだ始まったばかりですが、ここでの留学が充実したもの

となるよう、これからも精いっぱい頑張りたいと思います。

  2013年10月

  宇榮原 こなつ

  (国際学群観光産業専攻3年次、沖縄県立那覇国際高校出身)

日本文化の勉強について ̶ 私の留学体験記 in 名桜大学 ̶

第7回日本語弁論大会に出場し、特別賞を受賞しました!

沖縄の青い海を背景に

 名桜大学に来て、早いものでもう半年が経ってしまいまし

た。これまで、留学生活だけでなく、日本語の勉強にもたくさ

ん楽しい思い出ができました。

 中国で2年半、日本語を勉強しましたが、いつも教科書どお

りに日本語を練習していました。そのようなこともあり、初

めて沖縄に来たとき、日本語を話すことはすごく大変でし

た。先学期にいろいろ日本

語と日本文化に関する授

業を履修し、最初は先生の

話を理解することも難し

かったのですが、今はだい

ぶ慣れてきました。

 一番記憶に残ったのは、

日本語理解論という授業です。自分は日

本語学科の学生といっても、日本語また

は日本文化への理解はまだまだだと思

います。せっかく日本に来たので、ぜひ、

より多くの日本文化に触れてみたいで

す。先生は古典文学だけでなく、社説と

小説等についてもたくさん話してくだ

さり、昔から今までの文学作品から生きている日本文化を見

せてくださいました。

 言葉の勉強は日々の努力の積み重ねだと思っています。こ

れからもしっかり日本文化を味わい、学び続けたいです。

       2013年9月

       何楽(中国出身・中国湖南農業大学交換留学生)

日本の鍋(Hot Pot)を世界にアピール!(右上が筆者)

高雄の光栄埠頭に展示されたオブジェを見にいきました

(左端が筆者)

スペースビーン i n Ch icago(シカゴの最も代表的なモニュメント)

 今年度も、平成25年9月24日(火)~25日(水)の1泊2日の日

程で、教職課程履修の学生を中心にした「教職合宿in伊江島」

を実施しました。本合宿の目的は、第1に、教職課程履修生相互

の触れ合いを通して、仲間意識を高めること、第2に、伊江島の

歴史と文化に触れることです。参加した学生は、国際学群・人

間健康学部生38人、引率者3人(嘉納英明教授、仲尾次洋子准教

授、板山勝樹准教授)、計41人でした。

 本部港から新型フェリーで伊江島に向かい、1日目は、教職

課程履修生相互が触れ合うために、伊江ビーチにおいてゲー

ム等を行いました。2日目は、レンタル自転車で島内を回りま

した。午前中は、伊江島の名所である、アーニーパイル記念碑・

ニャティア洞・湧水(ワジー)を巡り、午後は城山(伊江島タッ

チュー)登山を行いました。所属の学部・学科等を超えた学生

の交流は深まり、教職の仲間づくりが実感できた島での合宿

となりました。

教 員 養 成 支 援 セ ン タ ー 活 動 報 告

第6回 教職合宿 in 伊江島参加学生の声

江 奈月さん(人間健康学部看護学科1年次、長崎県立五島高校出身)

 今回の伊江島合宿では、貴重な学習と体験をすること

ができました。はじめは、看護科の学生が一人だけで不安

でしたが、アイスブレイキングで打ち解け、たくさんの友

人ができました。海水浴・サイクリング・登山は、運動嫌い

の私でもとてもアクティブになることができるものでし

たし、伊江島の歴史・文化・自然に触れることでいろいろ

と考えさせられました。何よりも、この2日間を充実させ

ることができたのは教職をめざす仲間、そして先輩の存在

が大きかったと思います。たくさんの話をし、夢を語った

ことで仲間意識を高め、今後も頑張ろうという糧になりま

した。この合宿に参加して良かったと思いました。

 2日間の伊江島合宿では、年次を超えた交流や平和学

習を、豊かな自然の中で体験することができました。特

に、同じ教職を志す仲間や先輩との会話は今後の大学生

活を考える上で良い刺激となりました。今後は、何事も能

動的な姿勢で学び、人との関わりを通して、自らの考える

力やコミュニケーション能力を鍛えていこうと考えまし

た。有言実行を心掛け、平和の尊さを様々な角度から伝

え、生徒の将来を共に考えていくことのできる教師をめ

ざします。

総評:板山 勝樹(教員養成支援副センター長)

 看護・介護の生活支援技術において「ナーシングバイオメカ

ニクスに基づく生活支援技術」の開発研究者、筑波大学名誉教

授・名桜大学非常勤講師紙屋克子氏を講師にお迎えし、平成

25年8月31日(土)・9月1日(日)の2日間の日程で「生活支援技術

セミナー」を開催いたしました。受講者には、公益社団法人北

部地区医師会病院はじめ、看護・介護職34人の参加があり、中

には本学のHPをご覧になり、遥々県外からの参加者もおられ

ました。

 セミナーは、紙屋先生指導のもと生活支援技術を理論的に

学ぶことができ、演習では、「力を使わず腰に負担のかからな

い体位変換」「拘縮を予防し改善するための新しい看護技術」

等を具体的にシュミレーションを導入しながら、分かりやす

く説明していただきました。

 受講生からは「貴重な体験ができた」「今後、臨床現場で実

践していきたい」「ケアの提供・快の提供・機能の向上を再認

識できた」など沢山の声があり、とても有意義な2日間となり

ました。

 また、2日間のセミナー終了後に、紙屋先生から修了証書が

34人に授与されました。

 受講生には修得した看護技術を実践に生かして、患者や家

族への質の高いケアの提供と、それぞれの病院・施設の発展に

貢献することが期待されています。

 名桜大学看護実践教育研究センターでは、今後も看護ケア

の質の向上へ向けた研修・事業を行っていきますので、皆様の

ご参加を心よりお待ちしています。

看 護 実 践 教 育 研 究 セ ン タ ー 活 動 報 告

ナーシングバイオメカニクスに基づく「生活支援技術セミナー」【初級編】を開催

畑本 梨沙さん(人間健康学部スポーツ健康学科1年次、 広島県立呉宮原高校出身)

トランスファーシートを使用しての体位変換

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研 究 活 動 紹 介

■ 学会発表報告第19回国際言語学者会議(19th International Congress of Linguists)

 平成25年7月20日(土)から27日(土)まで、スイスの

ジュネーブにあるジュネーブ大学で開催された、第19回

国際言語学者会議(19th I n te rnat i ona l Congress o f

Linguists)で研究発表を行いました。この学会は5年に一

度開催される、言語学会最大規模の会議で、世界各国か

ら7000名に上る言語学者が集まりました。

 私はその中の T h e o r e t i c a l a n d C o m p a r a t i v e

Syntaxというセッションで“Ga-marked Phrases Act

as Exhaustive Identif icational Focus”という演題で研

究発表を行いました。日本語の助詞「が」が主語を示す

際、あるいは静的述語の目的語を示しかつ文頭にかき混

ぜられる際、網羅的識的焦点の役割を果たす、という内

容で、イタリア語、ハンガリー語、韓国語などの例も示し

ました。このセッションはイタリアのシエナ大学で教鞭

をとられる、この分野の第一人者Luig i R izz i教授が責任

者であり、発表後、フロアから質問があり、活発な質疑応

答もなされまし

た。学会期間中、

世界中の様々な

研究者と交流す

ることができま

した。また、M ITの

Noam Chomsky

教授も特別スピー

カーとして講演され、言語学の新たな方向性を示されま

した。全体として、非常に有意義な時間を過ごすことが

できました。

 なお写真は、私の発表後、R i z z i教授が質問していると

ころです。厳しい質問でしたが、新たな問題が発見でき、

それが研究を更に深めることにつながっています。

中村 浩一郎(国際学群 国際文化教育研究学系 教授)

■ 講演会「日本ペルー国交140周年記念日本人研究者によるペルー文化人類学の回顧と展望」参加

 平成25年9月5日(木)、ペルー国リマ市の日秘文化会館

において、「日本ペルー国交140周年記念 日本人研究者

によるペルー文化人類学の回顧と展望」という講演会、並

びに故・友枝啓泰教授(国立民族学博物館名誉教授)が、ペ

ルー国アヤクーチョ県ソコス村で、60年代に撮影された

貴重な民族学写真の写真展「ソコス村の生、死、音楽」が、

在ペルー日本大使館、ペルー日系人協会、南山大学ラテン

アメリカ研究センターの共催で行われました。

 講演者は、ルイス・ミリョネス

教授(サン・マルコス国立大学名

誉教授)、藤井龍彦教授(国立民族

学博物館名誉教授)、加藤隆浩教

授(南山大学)、ラディスラオ・ラ

ンダ・バスケス教授(サン・マルコ

ス国立大学)という、日本とペ

ルーを代表する錚々たる研究者

と共に、僭越ながら私も若手研究

者代表として講演させていただ

きました。また、その講演内容が

ペルーで発行されている日系新

聞「ペルー新報」に掲載されまし

た(「ペルー新報」2013年9月12

日、8面)。

 私は「ペルー文化人類学の展

望:沖縄人によるアンデス研究の

可能性」という題目で、ペルーの文化と沖縄文化の興味深

い類似点について講演させていただきました。例を挙げ

ますと、まず、ペルーには沖縄のウタキによく似たもの

に、アプやワカと呼ばれる山や丘があり、聖なるものとし

て人々から崇拝されております。次に、沖縄の盆や清明祭

と相似する「死者の日」という祝祭があります。この日に

は、死者の霊魂があの世から村へ帰ってくると考えられ

ており、前日の夜、死者が生前好きだった食べ物や飲み物

を祭壇に並べ、死者を迎えます。翌朝になると人々は墓地

へ向かい、歌や音楽が流れる和やかな雰囲気の中、昼過ぎ

まで墓前でお酒を大量に消費します。そして、日が暮れる

前には人々は墓地をあとにし、日暮れと共に死者の霊魂

もあの世へと戻っていきます。その他にも、両地域の様々

な類似点についてお話させていただきました。

 フロアには沖縄系ペルー人の方も多く、講演後、様々な

ご質問やご意見をいただきました。また、この講演をきっ

かけに、後日、我那覇宗孝ペルー沖縄県人会副会長が特別

に席を設けてくださり、現地の大学や大学院で歴史学や

文化人類学を学ぶ沖縄系ペルー人の若い方々と交流し、

意見交換することができました。今回の講演会と意見交

換会のおかげで、両地域の発展のためには、沖縄とペルー

の学術的交流がこれからますます重要になる、と確信を

得ることができました。

上原 なつき(国際学群 国際文化教育研究学系 講師)

言語学習センター【講義棟2F/204教室】 TEL.0980-51-1117

LLCホームページ http://www.meio-u.ac.jp/llc/MEIO LLCチャンネル http://www.youtube.com/user/MEIOLLCFacebook       http://www.facebook.com/meiollc

言語学習センター(LLC)とは 利用者の言語サポートはもちろん、学生の自主学習の促進を薦める「語学を学ぶ最良の場」として2001年に設立されました。利用者だけでなく、センターで働くチューター(学生アルバイト)の教える技術やリーダーシップの育成のためにCRLA*(College Reading and Learning Association)証明書取得システムも導入(2001年)されており、教授法をトレーニングされたチューターが学生のサポートを積極的に行っています。ぜひ、一度LLCに足を運んでみてください。 楽しいチューター達がお待ちしています。      *CRLA認定校は名桜大学が日本で初めてです

担 当 者 の 一 言

左から 野田 あやめ(国際文化専攻3年次、静岡県立御殿場南高校出身)    池田 恵(語学教育専攻3年次、三重県立上野高校出身)    宋 采殷(観光産業専攻4年次、韓国出身)

LLCキャラクター「スーパーLLシーサー」

新チューター紹介

 様々な国の文化や自然環境について学びながら、楽しく英語の勉強ができます。写真やイラストが豊富なので文章が難しくても内容が理解できるような教材です。読みながらリスニングも出来るため、英語のリスニング力向上にもつながります。レベル別となっているため、自分のレベルに合せて勉強できます。

新しい教材が届きました! 新リーダーから一言

 今回、川平真実さん(語学教育専攻3年次、沖縄県立那覇西高校出身)、眞志喜未沙さん(語学教育専攻3年次、沖縄県立名護高校出身)、伊佐正さんがマスターチューターレベルを取得しました。3人が同時にマスターチューターを取るのは初めてのことです。伊佐さんから感想をいただきました!

 マスター・レベルを取得すること

ができて本当に嬉しく思います。3

学期間かかりましたが、レギュー

ラーから始め、アドバンス、そして

マスター、それぞれのレベルで新し

いことを学び、チューターとしてのスキルを磨くことができま

した。これからもマスター・レベルのチューターとして自覚と責

任を持って活動していきたいです。(伊佐)

CRLAマスターチューターレベル認定証を 3人が獲得!

 言語を学ぶことはコミュニケーションのためだけではなく、文化等にも触れることができるツールでもあるので、言語学習センターがこれから言語だけではなくいろいろな文化を学べる場所になってほしいです。

今学期のスローガン『 Love Language Culture 』

 今学期の広報を担当する宋と池田と野田です。LLCのことをより多くの人に知ってもらいたく、私たちのアーティスティックな発想をもとに広報作りを担当させていただきます。多くの方々にLLCの良さを伝え、LLC利用者数の向上とLLCの発展を目指して精進していきたいと思います。

NATIONAL GEOGRAPHIC

スペイン語8冊、日本語文法6冊(タイ語、フランス語、韓国語での翻訳付き)

多言語のDVD スペイン語3枚、中国語1枚、英語5枚が増えました!

多田 海(国際学群1年次)

担当言語:日本語/英語/ドイツ語

池田 恵(語学教育専攻3年次)

担当言語:日本語/英語/中国語

ブラドリー・ジョンソン(交換留学生、イギリス出身)

担当言語:英語/日本語

山川 健司(交換留学生、ペルー出身)

担当言語:英語/スペイン語/ 日本語

ジョシュア・バルノット(交換留学生、イギリス出身)

担当言語:英語/日本語/韓国語

リーダー 伊佐 正さん(国際文化専攻4年次、ペルー出身) LLCのチューター・リーダーとして活動するのは、前学期に続き2回目です。この役割を通して、リーダーとしてのスキルを磨くことができ、他のチューターや先生方の期待に応えられるよう努力してきました。また、いつも皆と円滑にコミュニケーションを取りながら、仲良く活動するように心掛けています。前学期の経験を生かして今学期も責任感と積極性を持って、良いリーダーになるためのスキルアップをし続けたいです。

アシスタントリーダー田中 光哉(語学教育専攻3年次、福岡県立久留米高校出身) 今学期はアシスタントとして利用者が言語により親しめるように、またチューターが働きやすいようにサポートしていきます。一つ一つの行動に責任をもってチューター全員で一致団結して「言語を学ぶ最良の場」を作っていきたいです。

多言語の教材

言語紹介 言語学習センターでは留学生のチューターもいるため、日本語や英語だけでなく、中国語や韓国語、スペイン語、ドイツ語も学ぶことができます。

 留学経験のある日本人や交換留学生が新チューターとして入りました!

31 32

学生支援推進プログラム/先輩・後輩コミュニティを基本とする学生支援センターの構築

※国際学群3年次以降は専攻名で表記しています。

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【活動場所】 名桜大学多目的ホール2階(交流研究室2)【活 動 日】 10:30~16:30(月曜日~金曜日)

 S-CUBEは、就活を経験したメンバーが「就活って何から始めればいいの?」と悩む就活初心者の皆さんや、就活に本腰を入れて取り組む学生たちの就活を支援する学生団体です。S-CUBEメンバーそれぞれが、就活に関するサポートを行うほか、毎週、火曜日・木曜日は専任スタッフのキャリアコーチが、履歴書添削や面接練習、相談等サポートしてくれます。学生メンバーが中心となって活動をしているので気軽に足を運んでください♪

S-CUBEとは?

 読者の皆様初めまして。S-CUBEの記事を担当しました金城賢太郎です。今回の記事では、毎年発行している就活情報誌FUTURE、ザ(座)・談会、名桜大学祭を取り上げました。記事を作成するにあたり、普段、なかなか知ることができないS-CUBE利用者の意見、感想を聞くことができました。今後は利用者の意見を踏まえ、より良くS-CUBEを利用していただけるように努めます。

担当者の一言

ザ・だん会を開催 名桜大学祭で「S-CAFÉ」オープン 平成25年10月11日(金)に、「就活で情報は武器になる!」ということで、名桜生の就職活動に対する意識向上を目的として、ザ・だん会(座談会)を開催しました。   この座談会は、学部・対象年次を制限せずに、1年次~4年次の学生が気軽に参加でき、学生同士の交流の場として有効的に活用してもらうことを目的にしました。早くから就活を意識している1年次2人、2年次1人が参加し、S-CUBEから6人

(2年次1人、3年次1人、4年次4人)が参加しました。前半は、「アイスブレーキング」として、興味共通点探しを行いながらの簡単な自己紹介を行い、後半は就活についての質疑応答を行いました。後輩から、就活の始め方や時期について、また履歴書の書き方や履歴書とエントリーシートの違い等について質問があり、4年次の先輩が自身の体験談を通して答えていました。 参加者からは「ピンとこなかった就職活動に対するイメージが明確になった」といったコメントが寄せられました。

Future(就活ガイドブック)を発行 「そろそろ就活をSTARTしないといけないけど、どうすればいいか分からない…」といった学生のために、就活ガイドブック

「Future」を今年も発行しました。実際に就活を体験した先輩によるアドバイスや履歴書の書き方といった項目に、自己分析から分かる職業興味診断、就活メイクアップ法といった項目を加えたことで、さらにパワーアップした「Future」を完成させることができました。これから就活を迎える学生の皆様、ぜひ参考にしてください!また、就活生のご家族の皆様にも、就活の現状を知っていただくために、一度ご覧いただきたいです。

★就活ガイドブック「Future」に興味がある1~2年次の皆さん、  S-CUBEで配布しますので、ぜひ足を運んでみてください!

和気あいあいと楽しく進めることができました

多くの方がS-CAFÉにきてくださいました

座談会の後は、キャリア支援課見学会へ

 10月26(土)・27日(日)、名桜大学祭でS-CUBEは「S-CAFÉ」を出店しました。S-CAFÉでは、落ち着いた雰囲気で名桜大学祭を楽しんでいただきながら、S-CUBEの活動について知ってもらう事を目的としています。メンバー紹介のスライド上映、就活ガイドブック「Future」の展示、S-CUBEの活動についてポスターを展示しました。また、各テーブルに、「将来の夢」「10年後の自分」等のテーマが書かれたカードを準備し、そのテーマについて談話する、というゲームを行い、来場者との交流を楽しみました。 今年は、フードメニューに「まんまるパンケーキ」という一口サイズのパンケーキを用意しました。味は、抹茶あんこ、チョコレート、チーズ、ソーセージ、プレーンの5種類。2日間で100個以上の売上を記録し、S-CUBEにとっても良い宣伝となりました。また、来場されたお客様からは見た目、味ともに素晴らしいと高評価をいただきました。

大人気の「まんまるパンケーキ」

金城 賢太郎(情報システムズ専攻3年次、 沖縄県立球陽高校出身)

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学生支援推進プログラム/先輩・後輩コミュニティを基本とする学生支援センターの構築

わたしの

がいに愛媛はいいところ愛媛県喜多郡内子町出身 城戸 海輝国際学群2年次愛媛県立内子高校出身

花岡山から見た熊本市内の夕景熊本城からも熊本市内の様子を、見渡すことができます。

阿蘇の風景大津町から阿蘇へ続く道、ミルクロードは、阿蘇の雄大な自然をたくさん感じることができます。

 愛媛といえばみかん!しかし、我がふるさと愛媛の魅力はみかん以外にもたくさんあります。ジブリ作品「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルにもなった「道後温泉」、日本初のシロクマの人工飼育を成功させた「とべ動物園」などなど。

 その中でも、私は南予の出身なので南予について紹介したいと思います。 まず、春は400年の歴史を持つ「五十崎の大凧合戦」を

おすすめします。五月の子どもの日に行われ、凧と凧で戦わせる大迫力の凧合戦を行ったり、子どもの健やかな成長を願い大凧に子どもの名前を書いた「出世凧」をあげたりします。 夏は、それぞれの地域で盆踊りやお祭りが行われていますが、私の地元で行われる「内子七夕笹祭り」を紹介します。祭りの中心地である商店街では、多彩な手作りの笹飾りが夏の空を飾ります。 秋になると恋しくなるのが、大洲市の郷土料理の「いもたき」です。河原に集い、秋を感じながらみんなでわいわいおしゃべりしながら食べる温かい郷土料理です。秋の愛媛を訪れた際にはぜひ食べてみてください。 また、愛媛には肱川という川に架っている国内現役最古の可動橋があります。冬の朝には、その橋の周辺で「肱川あらし」という現象が起こり、とても幻想的で美しい光景を見ることができます。 愛ある愛媛!愛顔(えがお)の愛媛!まだまだたくさんの素敵なところがあります!一度愛媛来たら、みんないにたくのうなるけんねー!

全国47都道府県から学生が集う名桜大学。このコーナーでは学生が自身のふるさとをリレー方式で紹介します。

名桜生による

よかとこ、熊本熊本県菊池市出身 寺村 希美国際学群2年次熊本県立鹿本高校出身

真玉海岸夕日

 熊本城の下に、まるで城下町のように広がる熊本の市街地。熊本の持つ魅力の1つではないかと思います。熊本は、自然や伝統を大切にしている素敵な場所です。 まず、熊本に来て、してほしいことは、阿蘇ドライブです。阿蘇でのドライブは、季節関係なく雄大な大自然と、風景を楽しむことができます。道中の休憩所にある焼きとうもろこし屋さんのとうもろこし。とっても美味しいんです。阿蘇の自然とそこからの眺めを楽しみながら、食べることができます。また、阿蘇の名所大観峰は、夜に来ると星がとっても綺麗です。手を伸ばせば届きそうなくらい。これも、空気がきれいで自然豊かな熊本県だからこそ味わえるものだと思います。 次に、山鹿市で毎年8月に行われている山鹿灯籠祭りを紹介します。山鹿市は私が通っていた高校がある町で、昔ながらの街並みを大切にした魅力ある場所です。そこで行われている山鹿灯籠祭りには、千人灯籠踊りというものがあります。1000人もの人が夜に紙で作られている

灯籠を頭にかぶり、踊りを踊ります。1000個の明かりが、その灯籠からもれてとても綺麗です。 最後に食べ物のことを言うと、「いきなり団子」。いきなり団子は、輪切りにしたサツマイモと、餡子を団子に包んで蒸したものです。これがとても美味しい!私が大好きな熊本の郷土菓子です。 熊本の良いところはまだまだたくさんあります。きっと、あなたも熊本が好きになりますよ。みんな熊本にきてはいよ!!

愛媛県立とべ動物園 ベアストリート

道後温泉本館

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シリーズ

ゼミ紹介学生が主体的に研究を進めていく、各専攻・学科のゼミを紹介!

Introducing Seminars

4年次 棚原 憲秀(沖縄県立嘉手納高校出身)

担当教員:照屋 理 講師

国際学群国際文化専攻

 私たちのゼミは、3年生、4年生合同でゼミを行い、フィールドワークと振り返り(デスクワーク)を繰り返しながら活動をしています。フィールドワークでは、国頭村の比地集落、名護のオリオンビール工場等にも回ったことがあります。沖縄の歴史=城(グスク)というイメージがありますが、歴史的建造物に特化せず、「沖縄の歴史と文化」のテーマを基に活動をしています。 振り返りの時は、野外で撮影した写真を用いてチャプター毎にテーマを考え振り返りっています。また、フィール

ドワークへ行く際は、照屋先生が場所を決定するのではなく、ゼミ生と相談の上で決めています。しかし、ゼミ生はただ参加するのではなく、週代わりに担当を決め、事前に行く場所について調べています。 後学期では、「卒業論文」をテーマに3年生は来年の卒業論文の参考に4年生の卒業論文について触れ、4年生は模擬卒業論文発表会として捉え自身の研究や後輩たちの手本として取り組む等、違う立場で参加しています。 最後に沖縄について少しでも興味がある方は大歓迎、共に沖縄の歴史や文化、民俗などについて学びましょう。

照屋ゼミ

「沖縄の歴史と文化」をテーマに活動中!

3年次 岩崎 結衣(鹿児島県立大島高校出身)

担当教員:小嶋 洋輔 准教授

国際学群語学教育専攻

 私たち小嶋ゼミは、3年次の6人のみの少人数ではありますが、個性豊かなメンバーと優しい先生と共に、日々楽しいゼミ活動を行っています。 前学期のゼミでは、最終目標である日本近代文学の研究を行うために、先行研究を精読し、要約・発表する作業を中心に行いました。毎週ゼミ生の1人が担当となり、皆に解説をするという演習です。対象となる先行研究は、近代文学だけでなく、ライトノベルやオタク文化等の現代的な文化の

研究を取り上げることもあり、様々な研究を読解し、論理的な思考力・表現力を身につけることを目標にしています。 皆慣れていなかったため、はじめのうちは先生のフォローに頼っていましたが、回を重ねるごとに、皆の要約力や発表する力が伸びていることが、私の目にも分かりました。皆で少しずつ成長できているのを実感しています。これはゼミが少人数であるため、そのメリットを生かしたものといえます。また、今後は他大学のゼミとも合宿等を行う予定なので、新たな発見や同じ日本文学を専攻する方とのつながりも増えそうです。 小嶋ゼミでは本が大好きな人も、そうでない人も、日本の文学から新しい発見に出会えると思います。ぜひ私たちと一緒に学びましょう!

小嶋ゼミ

3年次 玉城 優佳(沖縄県立向陽高校出身)

担当教員:田原 亮二 准教授

人間健康学部スポーツ健康学科

 私たち、田原亮二ゼミは今年度から新設されたゼミです。学生5人と田原先生の6人で活動しており、保健体育科教員、養護教員を目指す学生や、スポーツバイオメカニクスを学びたい学生で構成されています。 活動内容は、野外フィールドワークや、卒業論文に向けての論文抄読を主に行っています。夏休みには、他のゼミと合同で合宿を行いました。活動内容は、大宜味村にて、小学校の学習支援ボランティア、海洋危険生物についての講習、シュノーケリングと、地域との交流を持ちながら活動する

ことができました。 田原ゼミに入り、様々な活動に参加し、新しい発見があり自分自身の視野が大きく広がりました。また、私は養護教員を目指しており、田原ゼミで保健体育について学び、将来は保健体育に理解のある養護教員になりたいと思っています。 田原ゼミはゼミ会も多く、先生との距離が近いため、学校のこと、授業のこと、将来のことが相談しやすいです。また学生同士仲が良く、日々切磋琢磨しており毎回楽しく活動しています。

田原ゼミ

新しい発見があり視野が大きく広がる!

4年次 伊藝 彩美(沖縄県立中部農林高校出身)

   金城 春香(沖縄県立名護高校出身)

   佐藤恵利歌(沖縄県立本部高校出身)

   棚原さおり(沖縄県立那覇西高校出身)

   宮城 衣里(沖縄県立名護高校出身)

担当教員:大城 凌子 講師

人間健康学部看護学科

 私たち大城ゼミは、ゼミ担当教員も含めて全員が北部出身者です。 やんばるの大自然の中ですくすく?育ったので、メンバー一人一人の優しさで、ケアリングマインドあふれるゼミです。学内ではいつも一緒にいて、卒業研究や国家試験対策に切磋琢磨しています。「気になったらレスポンス」を大切に、分からないことは、お互いに、情報交換をしながら

学びを共有し研究を深めています。卒論のテーマは、「羞恥心」や「見守り」に関する文献研究、ボランティア活動に関連する研究、障がい受容過程におけるレジリエンスに関する研究等、様々です。ゼミ活動のエネルギー源は、パワフルな大城凌子先生の明るい笑顔と、ゼミでのブレイクタイムが充実していることです。「よく食べ、よく笑い、よく考える?」をモットーに、ゼミのブレイクタイムは、一品持ちより会や誕生日会等を企画し、食べながら、ゆんたくすることも忘れず楽しく活動しています。 大学生活も残り数カ月、私たちも先生に負けないくらい明るく笑顔で何事にも全力で取り組み、全員、国家試験に合格して「MEIO Nurse」になります(´ ▽ ` )ノ

大城ゼミ

夢の実現に向けて全力でパワフルに!~enjoy・smile~

目標は、様々な研究を読解し、論理的な思考力・表現力を身につけること

名護城公園にて

名護城「黒い煙白い煙」碑にて

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シリーズ

ゼミ紹介 Introducing Seminars サークル紹介 Circle activities

担当教員:德橋 知子 講師

人間健康学部看護学科

 私たち德橋ゼミは、4人のメンバーで構成されています。メンバー全員が教職課程を履修しており、看護という立場から、学校保健についてそれぞれが興味をもっています。将来、養護教諭や看護師を目指し、学校保健の分野で卒業研究に取り組んでいます。養護教諭や学生を対象としてアンケートやインタビューを実施し、卒業研究発表会に向けて

頑張っています! 德橋先生を筆頭にマイペースに楽しく、日頃は真面目に卒業研究に取り組み、時にはティータイムをしながら、メリハリをつけて活動しています。また、定期的にゼミで集まり、困った時には相談し合い、メンバーでも支え合っています。卒業研究を通して得たものを、今後に生かしていきたいと思います。担当教員の德橋先生は、何事に対してもいつも一生縣命で、私たちと向き合ってくれます。そんな先生を見習って、私たちも将来、子どもたちと向き合えるようになりたいと思います。

德橋ゼミ

目標に向かって協力し合い高め合う

日頃は真面目に、時には息抜き、メリハリつけて活動中

4年次 西江 志乃(沖縄県立浦添高校出身)

   濱崎今日子(沖縄県立球陽高校出身)

   大城 由佳(沖縄県立那覇高校出身)

   上地 舞 (沖縄県立球陽高校出身)

担当教員:玉井 なおみ 助教

人間健康学部看護学科

 私たち玉井ゼミは、県内出身者3人、県外出身者1人の計4人で、玉井先生の笑顔に毎日癒されながら楽しく活動しています。現在は、最後の臨地実習を終え、卒業研究や就職活動、看護師・保健師国家試験対策等、国家免許取得を目指しながら日々頑張っています。  ゼミ活動では、玉井先生の支えもありながら、卒業研究を中心にメンバー同士の研究の内容や動向を皆で確認し、互

いの研究を批判的に捉えたり、理論的に考えるなどのピアレビューを行ったりして、看護学科卒業研究発表会へ向けて研究を進めています。また、ゼミ活動以外でもゼミメンバー同士連絡を取り合いながら、就職活動や国家試験対策等の情報共有を行っており、卒業研究だけでなく卒業後の進路についても各自が目指す進路へ進めるよう協力し合っています。 今後、卒業研究発表会や就職活動、国家試験対策等、忙しい日々が続きますが、ゼミメンバー同士助け合い、協力しながら残り少ない学生生活を楽しんでいきたいと思います。

(執筆者:玉城)

玉井ゼミ

4年次 玉城 真実(沖縄県立前原高校出身)

   一瀬 茜 (長崎県・長崎日本大学高校出身)

   仲宗根 愛(沖縄県立具志川高校出身)

   盛田みつき(沖縄県立首里高校出身)

 こんにちは!名桜TFTです。私たち名桜TFTは何らかのかたちで国際協力したい人たちが、第一歩を踏み出すきっかけを作るために集まった団体です。発足間もない団体なのですが国際協力に興味を持った人なら誰でも参加できる団体となっています。 私たちが行っているのは【TABLE FOR TWO】という国際ボランティアの活動です。世界約72億人の人口うち、10億人が飢えに喘ぐ一方で、10億人が肥満など食に起因する生活習慣病に苦しんでいます。これらの食の不均衡を少しでも解決するために日本で始まった運動がTABLE FOR TWO(以下TFT)です。対象となる定食や商品をご購入いただくと、1食につき20円の寄付金がTFTを通じて開発途上国の子どもたちの学校給食になります。20円というのは、開発途上国の給食1食分の金額です。つまり、先進国で1食とるごとに開発途上国に1食送ることができる仕組みです。 名桜TFTは、名桜大学祭や地域のイベントに出店す

る等してこの活動に携わっています。初めて出店した昨年の名桜大学祭では444食、今年2月に出店した地域イベントでは108食を売り上げ、これまで計552食を開発途上国の子どもたちに送ることができました。 部員は、現在約60人が所属しており、名桜大学内でも比較的大きなサークルに成長しています。名桜大学祭や地域のイベント出店に向けての準備や試食会、開発途上国の勉強会等に精を出しています。これからより多くの名桜大学の学生や地域の方々、そして沖縄の人にこの活動を知ってもらえるように頑張っていきたいです。

[代 表] 中島 あすみ(国際学群2年次、福岡県立小倉南高校出身) 

[顧 問] 中村 浩一郎(国際学群 国際文化教育研究学系 教授)

名桜TFT Circle

卒業生の活躍 夢を実現するための

名桜大学から、数多くの卒業生が社会に向かって大きく羽ばたいています。様々な分野で活躍する卒業生を紹介します。

アドバイスを後輩に送る

グュゥエン・ド・アン・ニェンさん

名桜大学 大学院国際文化研究科 修士課程修了生(2003年度卒)

文学を通して日本とベトナムをつなぐ架け橋に

 本学総合研究所自主研究員グュゥエン・ド・アン・ニェンさ

んがベトナム語訳した樋口一葉の「たけくらべ」ほか3編(に

ごりえ・十三夜・闇桜)が、平成25年8月にベトナムで出版さ

れました。樋口一葉の作品がベトナム語に翻訳されるのは初

めてとのこと。また、日本ベトナム国交樹立四十周年記念・枯

葉剤被害者支援企画「ベトナム独立・自由・鎮魂詩集」のベト

ナム語から日本語への翻訳(共訳)も手がけました。翻訳作業

に携わったニェンさんにお話を聞きました。

 旧仮名遣いで書か

れている樋口一葉の

作品を、現代語訳版

や英語訳版を用いて

読み解き、ベトナム

語に翻訳することはとても難しく大変な作業でした。とりわけ

苦労したのが、物語に描かれている景色や風情等を表現するこ

と。実際に現地へ赴き、直接肌で感じ取り、深みのある表現を求

めました。日本を代表する作家の作品をベトナムに伝えていけ

る喜びを感じ、これまでの学びを実践に活かす機会に恵まれた

と思います。

 詩集の翻訳については、ベトナムの詩を日本語で表現するこ

との難しさを感じました。戦争を文学で読むことは知的な取り

組みです。その一端に触れられることができた貴重な体験でし

た。この詩集がベトナムと日本の友好の架け橋となり、互いの関

係がより深いものになれるのではないかと思っています。

 次は、日本昔話を共訳で出版する予定です。他にも、沖縄の昔

話を翻訳しベトナムに紹介していきたいです。

瀬名波学長に本が出版されたことを報告しに訪れたニェンさん

プロフィール

1997年

1998年2001年

2003年2003年2004年2011年

9月

8月10月

9月10月3月9月

 宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」ほか3編(2002年4月)、「風の又三郎」(2007年6月)、夏目漱石の「夢十夜」ほか3編(2007年6月)のベトナム語訳も手掛けており、それぞれベトナムで出版されています。

ベトナム国家大学ホーチミン市人文社会科学大学から国費留学生として、名桜大学国際文化学科で学ぶ留学期間を終了し帰国。ベトナム国家大学ホーチミン市人文社会科学大学卒業日本国際交流基金の助成を受け、名桜大学大学院国際文化研究科言語文化教育研究領域へ進学国際文化研究科修士課程修了大阪府国際児童文学館の外国人客員研究員として宮沢賢治の研究を行う帰国来沖。名桜大学総合研究所自主研究員(~2013.8月現在)

ニェンさんの声

平成25年10月16日(水)に、沖縄タイムスにてTFTの活動が紹介されました!

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水泳競技部

※国際学群の3年次以降は専攻名で、また、人間健康学部は学科名のみで表記しています。

課外活動レポート■各クラブ・サークル・学生団体の活動記録

第89回日本学生選手権水泳競技大会〔9/6(金)~9/8(日) 広島県・広島市総合水泳場〕

【女子】 50m自由形 【予選49位】 27秒66     山田 安珠(スポーツ健康学科1年次、沖縄県立那覇高校出身)

   100m平泳ぎ 【予選47位】 1分14秒81     金城  唯(国際学群2年次、沖縄県立那覇高校出身)

   100m平泳ぎ 【予選57位】 1分15秒52     村上 広佳(スポーツ健康学科1年次、北海道立北海道滝川高校出身)

   400mフリーリレー 【予選33位】 4分07秒44     比嘉 七聖(語学教育専攻4年次、沖縄県立那覇高校出身)

    山田 安珠(再掲)

    宮城 琴美(スポーツ健康学科2年次、沖縄県立浦添高校出身)

    下地 成美(スポーツ健康学科3年次、沖縄県立那覇高校出身)

   800mフリーリレー 【予選36位】 9分04秒78     比嘉 七聖(再掲)、下地 成美(再掲)、宮城 琴美(再掲)

    宮城沙耶子(スポーツ健康学科1年次、沖縄県立那覇西高校出身)

   400mメドレーリレー 【予選33位】 4分31秒56     山田 安珠(再掲)、金城  唯(再掲)

    宮城 琴美(再掲)、比嘉 七聖(再掲)

第60回全国国公立大学選手権水泳競技大会〔8/8(木)~8/9(金) 鹿児島県・鴨池公園水泳プール〕

【女子】【総合成績12位】(3.0点)    50m自由形 【8位】 27秒63     山田 安珠(スポーツ健康学科1年次、沖縄県立那覇高校出身)

   100m平泳ぎ 【8位】 1分16秒39     金城  唯(国際学群2年次、沖縄県立那覇高校出身)

   200mフリーリレー 【8位】 1分53秒36     山田 安珠(再掲)

    村上 広佳(スポーツ健康学科1年次、北海道立北海道滝川高校出身)

    宮城 琴美(スポーツ健康学科2年次、沖縄県立浦添高校出身)

    比嘉 七聖(語学教育専攻4年次、沖縄県立那覇高校出身)

陸上競技部

第73回九州学生選手権〔6/22(土)~6/23(日) 宮崎県総合運動公園水泳場〕

【男子】1部    100m背泳ぎ 【8位】 1分03秒26

   200m背泳ぎ 【8位】 2分14秒98

    下地 健太(スポーツ健康学科4年次、沖縄県立具志川高校出身)

   100mバタフライ 【2位】 57秒10

    名護 椋哉(スポーツ健康学科2年次、沖縄県立具志川高校出身)

   100mバタフライ 【7位】 58秒12

    新城 亘史(スポーツ健康学科2年次、沖縄県立西原高校出身)

   200mバタフライ 【8位】 2分15秒54

    屋良 充慶(スポーツ健康学科1年次、沖縄県立那覇西高校出身)

   200m個人メドレー 【6位】 2分13秒29

    安慶名 悠(スポーツ健康学科3年次、沖縄県立前原高校出身)

   400mフリーリレー 【5位】 3分43秒22

    安慶名 悠(再掲)

    上運天聖也(スポーツ健康学科3年次、沖縄県立具志川高校出身)

    屋良 充慶(再掲)、下地 健太(再掲)

   800mフリーリレー 【5位】 8分15秒75

    安慶名 悠(再掲)、上運天聖也(再掲)

    屋良 充慶(再掲)、下地 健太(再掲)

   400mメドレーリレー 【5位】 4分04秒64

    下地 健太(再掲)、安慶名 悠(再掲)

    名護 椋哉(再掲)、上運天聖也(再掲)

【女子】 50m自由形 【8位】 28秒23

   100m背泳ぎ 【4位】 1分06秒40

    山田 安珠(スポーツ健康学科1年次、沖縄県立那覇高校出身)

   100m自由形 【7位】 1分02秒24

    比嘉 七聖(語学教育専攻4年次、沖縄県立那覇高校出身)

   100m自由形 【8位】 1分03秒15

   200m自由形 【4位】 2分14秒19

    下地 成美(スポーツ健康学科3年次、沖縄県立那覇高校出身)

   200m自由形 【7位】 2分16秒50

   400m自由形 【5位】 4分50秒17

    宮城沙耶子(スポーツ健康学科1年次、沖縄県立那覇西高校出身)

   200m背泳ぎ 【6位】 2分39秒00

    安仁屋舞実(スポーツ健康学科1年次、沖縄県立西原高校出身)

   100m平泳ぎ 【5位】 1分15秒44

   200m平泳ぎ 【8位】 2分46秒18

    金城  唯(国際学群2年次、沖縄県立那覇高校出身)

   100m平泳ぎ 【6位】 1分15秒91

    村上 広佳(スポーツ健康学科1年次、北海道立北海道滝川高校出身)

   800mフリーリレー 【3位】 9分02秒09

    下地 成美(再掲)

    宮城 琴美(スポーツ健康学科2年次、沖縄県立浦添高校出身)

    宮城 沙耶子(再掲)、比嘉 七聖(再掲)

   400mメドレーリレー 【3位】 4分32秒35

    山田 安珠(再掲)、金城 唯(再掲)

    宮城 琴美(再掲)、比嘉 七聖(再掲)

天皇賜盃 第82回日本学生陸上競技対校選手権〔9/6(金)~9/8(日)国立競技場〕

【男子】 200m予選3組    【6位】 21秒73(+1.9)

     森竹 勇介(診療情報管理専攻4年次、鹿児島県立松陽高校出身)

   走幅跳決勝    【18位】 7m18(-0.2)

     小森  翔(情報システムズ専攻4年次、長崎県・西海学園高校出身)

【女子】 三段跳決勝    【17位】 11m59(+0.2)

     秋吉 紀香(スポーツ健康学科4年次、福岡県・中村学園女子高校出身)

第68回九州陸上競技選手権大会〔8/23(金)~8/25(日) 長崎県総合運動公園陸上競技場〕

【男子】 200m決勝    【8位】 22秒36(+0.3)

     福島 崇将(情報システムズ専攻4年次、宮崎県立日南高校出身)

   400m決勝    【8位】 50秒67

     福島 崇将(再掲)

   800m決勝    【7位】 2分05秒41

     宮崎 純一(スポーツ健康学科3年次、岐阜県立各務西高校出身)

   1500m決勝    【17位】 4分12秒95

     宮崎 純一(再掲)

   4×100mR決勝    【6位】 41秒91

     寺本 悠祐(スポーツ健康学科4年次、福岡県・大牟田高校出身)

     赤﨑 拓真(スポーツ健康学科3年次、熊本県・九州学院高校出身)

     仲村 優二(スポーツ健康学科3年次、沖縄県立中部商業高校出身)

     新崎 哲司(スポーツ健康学科3年次、沖縄県立那覇高校出身)

   4×400mR決勝    【2位】 3分15秒72

     鮎川  亮(スポーツ健康学科3年次、福岡県東福岡高校出身)

     森竹 勇介(診療情報管理専攻4年次、鹿児島県立松陽高校出身)

     平城 暁史(スポーツ健康学科2年次、北海道札幌藻岩高校出身)

     山内 孝太(スポーツ健康学科2年次、沖縄県立那覇西高校出身)

   走幅跳決勝    【3位】 7m38(+0.2)

     小森  翔(情報システムズ専攻4年次、長崎県・西海学園高校出身)

   【8位】 6m83(-0.9)

     屋良 太章(スポーツ健康学科3年次、沖縄県立前原高校出身)

   三段跳決勝    【6位】 14m82(+0.4)

     屋良 太章(スポーツ健康学科3年次、沖縄県立前原高校出身)

   円盤投決勝    【7位】 39m75

     宇良 宗松(スポーツ健康学科2年次、沖縄カトリック高校出身)

 平成25年10月9日(水)、水泳競技部の平野貴也監督、宇都宮亮太主将(スポーツ健康学科3年次、愛媛県立八幡浜高校出身)、金城唯選手、宮城琴美選手、山田安珠選手が山里勝己副学長を訪れ、大会の結果報告を行いました。 山里副学長は「大観衆の中で行われる全国大会は、やり甲斐があったと思います。いい経験になったのではないでしょうか。自身の健康管理、体調管理に努め、今後も活躍されることを期待しています。」と激励の言葉が贈られました。

●宇都宮主将  将来スポーツトレーナーを目指しているので、来年は選手の体調管理など、

サポート援助に力を入れたいです。●宮城琴美選手  来年の九州国公立大会は沖縄で開催されるので、男女アベック優勝、また

インカレでは個人でも出場できるように頑張りたいです。●山田安珠選手  今年、全国大会で決勝に残ることができましたが、自己ベストのタイムにま

だまだ足りていないので、タイムを意識して日頃の練習に取り組みたいです。●金城唯選手  今年は、個人、団体、リレーでもいい結果が残すことができました。部員のレ

ベルが上がっているので、来年も試合に出られるように頑張りたいです。

前列右から山里副学長、金城選手、宮城選手、山田選手後列右から渡具知学生部長、平野監督、宇都宮主将

出場選手の声

第41回九州学生陸上競技選手権大会〔9/20(金)~9/22(日) 福岡県平和台陸上競技場〕

【男子】 200m決勝    【1位】 21秒37(+1.9)

     森竹 勇介(診療情報管理専攻4年次、鹿児島県立松陽高校出身)

   400m決勝    【4位】 49秒28

     山内 孝太(スポーツ健康学科2年次、沖縄県立那覇西高校出身)

   【7位】 50秒01

     森竹 勇介(再掲)

   【8位】 50秒02

     平城 暁史(スポーツ健康学科2年次、北海道札幌藻岩高校出身)

   800m決勝    【5位】 1分58秒24

     宮崎 純一(スポーツ健康学科3年次、岐阜県立各務西高校出身)

   1500m決勝    【9位】 4分13秒04

     宮崎 純一(再掲)

   4×100mR決勝    【3位】 49秒33

     小森  翔(情報システムズ専攻4年次、長崎県・西海学園高校出身)

     森竹 勇介(再掲)

     赤崎 拓真(スポーツ健康学科3年次、熊本県・九州学院高校出身)

     寺本 悠祐(スポーツ健康学科4年次、福岡県・大牟田高校出身)

   4×400mR決勝    【1位】 3分15秒28

     平城 暁史(再掲)

     山内 孝太(スポーツ健康学科2年次、沖縄県立那覇西高校出身)

     森竹 勇介(再掲)

     福島 崇将(情報システムズ専攻4年次、宮崎県立日南高校出身)

   走幅跳決勝    【2位】 7m43(+0.9)

     小森  翔(再掲)

   【14位】 6m66(+2.4)

     大城 裕弥(スポーツ健康学科4年次、沖縄県立名護高校出身)

   【16位】 6m65(-2.4)

     屋良 太章(スポーツ健康学科3年次、沖縄県立前原高校出身)

   三段跳決勝    【2位】 15m36(-0.6)

     屋良 太章(再掲)

   円盤投決勝    【4位】 42m46

     宇良 宗松(スポーツ健康学科2年次、沖縄カトリック高校出身)

   やり投決勝    【7位】 60m52

     仲宗根幸栄(スポーツ健康学科2年次、沖縄県立名護商工高校出身)

【女子】 100m決勝    【6位】 12秒88(-1.2)

     金城かんな(スポーツ健康学科3年次、沖縄県立那覇西高校出身)

   400m決勝    【4位】 59秒02

     糸数加奈子(国際学群2年次、沖縄県立糸満高校出身)

   【6位】 1分00秒85

     今中 るみ(スポーツ健康学科1年次、広島県立三次高校出身)

   800m決勝    【6位】 2分26秒56

     白川愛結美(スポーツ健康学科2年次、長崎県立壱岐高校出身)

   1500m決勝    【4位】 4分58秒43

     白川愛結美(再掲)

   5000m決勝    【4位】 18分36秒12

     山本 芽衣(スポーツ健康学科2年次、長崎県立諫早高校出身)

   100mH決勝    【3位】 14秒68(-0.4)

     川野 毬菜(スポーツ健康学科2年次、大分県立佐伯鶴城高校出身)

   【4位】 14秒69(-0.4)

     小橋川真希(語学教育専攻3年次、沖縄県立名護高校出身)

   【6位】 15秒51(-0.4)

     兼子あさみ(スポーツ健康学科2年次、愛知県・中京大付属中京高校出身)

   【7位】 15秒53(-0.4)

     持増 有沙(スポーツ健康学科1年次、鹿児島県立松陽高校出身)

   4×100mR決勝    【3位】 48秒16 名桜大学A

     秋好 紀香(スポーツ健康学科4年次、福岡県・中村学園女子高校出身)

     小橋川真希(再掲)、金城かんな(再掲)

     小川 千里(スポーツ健康学科2年次、長崎県立大村高校)

   【8位】 50秒95 名桜大学B

     宜保美奈子(スポーツ健康学科1年次、沖縄県立那覇西高校出身)

     川野 毬菜(再掲)、兼子あさみ(再掲)

     亀甲 奈那(スポーツ健康学科1年次、沖縄県立那覇西高校出身)

   4×400mR決勝    【5位】 4分04秒71 名桜大学A

     小川 千里(再掲)、金城かんな(再掲)

     兼子あさみ(再掲)、糸数加奈子(再掲)

   【7位】 4分09秒52 名桜大学B

     今中 るみ(再掲)、小橋川真希(再掲)

     秋好 紀香(再掲)、川野 毬菜(再掲)

   走幅跳決勝    【2位】 5m82(+2.5)

     秋好 紀香(再掲)

   【7位】 5m41(+1.3)

     吉田 優希(診療情報管理専攻3年次、大分県立佐伯鶴城高校出身)

   三段跳決勝    【4位】 11m95(+0.0)

     秋好 紀香(再掲)

   【8位】 11m16(+0.9)

     吉田 優希(再掲)

   七種競技決勝    【2位】 4291点

     阿利  唯(スポーツ健康学科2年次、沖縄県立八重山高校出身)

   【6位】 1918点

     鈴木 千秋(スポーツ健康学科1年次、宮崎県立日向高校出身)

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第66回西日本学生陸上競技対校選手権大会〔7/5(金)~7/7(日) 徳島県 鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム〕

【男子】 走幅跳決勝    【12位】 7m20(+2.0)

     屋良 太章(スポーツ健康学科3年次、沖縄県立前原高校出身)

   【13位】 7m18(+3.3)

     小森  翔(情報システムズ専攻4年次、長崎県・西海学園高校出身)

   三段跳決勝    【6位】 15m04(-1.3)

     屋良 太章(再掲)

   円盤投決勝    【16位】 41m57

     宇良 宗松(スポーツ健康学科2年次、沖縄カトリック高校出身)

【女子】 走幅跳決勝    【19位】 5m45(+3.2)

     秋好 紀香(スポーツ健康学科4年次、福岡県・中村学園女子高校出身)

   三段跳決勝    【2位】 12m25(+1.8)

     秋好 紀香(再掲)

   【31位】 10m66(+2.7)

     中村 明子(スポーツ健康学科2年次、福岡県立小倉西高校出身)

第68回国民体育大会陸上競技最終選考会〔7/6(土)~7/7(日) 沖縄県総合運動公園陸上競技場〕

【男子】 400m決勝    【3位】 53秒66

    富田 聖大(スポーツ健康学科3年次、沖縄県立具志川高校出身)

   800m決勝    【1位】 1分58秒86

    宮﨑 純一(スポーツ健康学科3年次、岐阜県立各務西高校出身)

   【4位】 2分03秒39

    佐藤 仁伸(スポーツ健康学科3年次、宮崎県立宮崎北高校出身)

   【5位】 2分10秒56

    北村 紀宜(経営専攻3年次、大分県立大分西高校出身)

   400mハードル決勝    【1位】 59秒41

    黒木 一誠(スポーツ健康学科4年次、鹿児島県立松陽高校出身)

   3000mSC決勝    【2位】 10分32秒01

    中山 牧穂(スポーツ健康学科2年次、富山県立高岡西高校出身)

   やり投(0.8000kg)決勝    【3位】 47m19

    山城 祐介(スポーツ健康学科4年次、沖縄県立南風原高校出身)

【女子】 100m決勝    【2位】 12秒85(+2.9)

    阿利  唯(スポーツ健康学科2年次、沖縄県立八重山高校出身)

   【6位】 13秒45(+2.9)

    吉田 優希(診療情報管理専攻3年次、大分県立佐伯鶴城高校出身)

【女子】 1500m決勝    【10位】 5分08秒26

     白川愛結美(スポーツ健康学科2年次、長崎県立壱岐高校出身)

   5000m決勝    【15位】 18分56秒66

     山本 芽衣(スポーツ健康学科2年次、長崎県立諫早高校出身)

   走幅跳決勝    【2位】 5m56(+0.0)

     秋好 紀香(スポーツ健康学科4年次、福岡県・中村学園女子高校出身)

   三段跳決勝    【2位】 11m83(+0.4)

     秋好 紀香(再掲)

   七種競技決勝    【4位】 4056点

     阿利  唯(スポーツ健康学科2年次、沖縄県立八重山高校出身)

   【9位】 3539点

     中村 明子(スポーツ健康学科2年次、福岡県立小倉西高校出身)

ハンドボール部

第53回西日本学生ハンドボール選手権大会〔8/9(金)~8/14(水) 熊本県立総合体育館 他〕

【男子】【予選敗退】

vs. 大阪経済大学  17 - 27 ●

vs. 岐阜大学   19 - 25 ●

vs. 広島経済大学  15 - 32 ●

ゴルフ部

第50回日本女子学生ゴルフ選手権競技〔8/28(水)~8/30(金) 兵庫県・加古川ゴルフ倶楽部〕

【48位】 第1ラウンド84・第2ラウンド86 トータル170     中村 詩織(語学教育専攻3年次、沖縄県立名護高校出身)

第36回全国大学女子対抗戦〔6/19(水)~6/20(木) 北海道・オークウッドゴルフクラブ〕

【10位】 第1日318・第2日338 トータル656     中村 詩織(語学教育専攻3年次、沖縄県立名護高校出身)     下地 里枝(経営専攻3年次、沖縄県立那覇商業高校出身)     新城友紀乃(国際学群2年次、沖縄県立那覇商業高校出身)     比嘉奈津美(国際学群2年次、沖縄県立コザ高校出身)

バスケットボール部

第20回全九州大学バスケットボールリーグ戦〔8/30(金)~10/27(日) 宮崎県・宮崎大学体育館 他〕

【男子】【2部3位】(2勝3敗)

【女子】【3部2位】(4勝1敗)

【入替戦2部昇格】

vs. 九州国際大学    68 - 77 ●

vs. 九州大学      86 - 51 ○

vs. 日本文理大学    69 - 83 ●

vs. 福岡教育大学    81 - 59 ○

vs. 宮崎産業経営大学  75 - 83 ●

vs. 熊本学園大学    67 - 48 ○

vs. 熊本大学      76 - 77 ●

vs. 筑紫女学園大学  106 - 29 ○

vs. 西南学院大学    137 - 42 ○

vs. 福岡女学院大学  74 - 59 ○

vs. 長崎大学      79 - 55 ○

硬式野球部

第7回沖縄県大学野球夏期トーナメント大会〔7/27(土) 嘉手納野球場〕

【1回戦敗退】     vs. 沖縄国際大学 2 - 6 ●

名桜エイサー

 私たち名桜エイサーは、平成25年9月6日(金)から10日(火)の期間、「第39回大正区エイサー祭り」へ出演するために大阪に渡りました。この祭りは、就職等で沖縄を離れた人々が故郷である沖縄を懐かしみ、また、大阪という地を介して沖縄文化を広く伝えたいという思いから、県人会を始め様々な団体が協力しています。この日は、出店に沖縄の郷土料理が並び、三線と太鼓の音色が鳴り響き、大正区がまるで沖縄に変わってしまうようなユニークなイベントです。 今年も、県内外からたくさんのエイサー団体が参加していました。沖縄からは毎年、私たち名桜エイサーと沖縄国際大学のエイサー団体

「琉球風車」の2団体が参加していますが今年は名桜エイサーのみの参加となりました。 私たち名桜エイサーは、お店回りでの演舞、現地の子供会との共演、愛知琉球エイサー太鼓連のエイサー団体とのオーラセー、そして私たち名桜エイサーの演舞と、数多くの舞台に出場させていただきました。お店回りでは予定していたよりも多くの演舞の依頼があり、名桜エイサーを多くの方に知ってもらうことができたと思います。また、今年は去年と比べて人数が増えたので、迫力ある名桜エイサーの演舞を披露できたと思います。1年次にとっては初めての遠征となり、4年次にとっては大学生最後の遠征となりましたが、とても有意義なものとなり、今までの練習の成果を発揮することができました。テントの組み立てや会場設営等、祭りの運営から関わっているので、この祭りが無事に開催できたことが大変嬉しく思います。これからも沖縄の文化を伝えていけるよう、メンバー一丸となって活動に励んでいきます。

第39回大正区エイサー祭りへ出演

 平成25年9月28日(土)から10月8日(火)までの期間、第68回国民体育大会が東京で開催されました。 沖縄県代表として本学から3選手が選ばれ、九州ブロック予選を勝ち抜いた2選手が、本大会出場となりました。その結果、陸上競技部の秋好紀香さんとカヌー部の大村伸之介さんが見事入賞しました。 成績は以下の通りです。

 陸上競技 〔10/4(金)~10/8(火)東京都・調布市 味の素スタジアム〕  成年女子  三段跳  【決勝16位】 11m71 (+0.6)   秋好 紀香(スポーツ健康学科4年次、福岡県・中村学園女子高校出身)

 カヌー 〔10/5(土)~10/6(火)東京都・青梅市御岳渓谷特設カヌー競技場〕  成年男子  カヌースラローム・カヤックシングル(15ゲート)  【16位】122.43ポイント  カヌースラローム・カヤックシングル(25ゲート)  【18位】127.01ポイント   大村 伸之介(スポーツ健康学科2年次、愛知県立津島東高校出身)

 バスケット ※九州ブロック大会 〔8/17(土)~8/18(日)福岡県・福岡市九電記念体育館〕  成年男子  【予選リーグ敗退】 沖縄県代表 69 - 84 福岡県代表  宮國 拓磨(スポーツ健康学科2年次、沖縄県立小禄高校出身)

ユニバーシアード大会記念 第20回九州大学野球選手権大会〔10/26(土)~11/8(金) 福岡県・FITスタジアム他〕

【3回戦敗退】 2回戦 vs. 西南学院大学 4 - 1 ○

       3回戦 vs. 日本経済大学 5 - 5 ●(9回サヨナラ)

第90回九州地区大学野球選手権大会 決勝トーナメント〔10/8(火)~10/12(土) 熊本県・藤崎台県営野球場〕

【準優勝】 開 幕 戦 vs. 近畿大学産業理工学部 1 - 0 ○

     準々決勝 vs. 宮崎産業経営大学   7 - 3 ○

     準 決 勝 vs. 第一工業大学     1 - 0 ○

                      (9回サヨナラ) 

     決  勝 vs. 日本文理大学     0 - 8 ●

第90回九州地区大学野球選手権大会 沖縄地区予選リーグ〔8/31(土)~9/18(水) 金武ベースボールスタジアム他〕

【優 勝】 第1節 vs. 琉球大学   17 - 0 ○

         vs. 琉球大学    5 - 2 ○(5回コールド)

     第2節 vs. 沖縄国際大学  5 - 4 ○

         vs. 沖縄国際大学  4 - 2 ○

     第3節 vs. 沖縄大学    7 - 8 ●

                  (延長11回タイブレーク)

         vs. 沖縄大学    8 - 1 ○(8回コールド)

         vs. 沖縄大学    9 - 12 ●

<表彰選手>

・殊勲賞   川上 勝也 選手       (スポーツ健康学科4年次、岡山県・作陽高校出身)

・打撃賞1位  銘苅 圭介 選手       (スポーツ健康学科3年次、沖縄県・興南高校出身)

・打撃賞2位 片山 泰志 選手       (スポーツ健康学科4年次、福岡県・祐誠高校出身)

・打点賞   片山 泰志 選手(再掲)

・最多盗塁賞 桑江 圭祐 選手       (観光産業専攻3年次、沖縄県・沖縄尚学高校出身)

・ベストナイン

       捕 手:上間 智晴 選手       (スポーツ健康学科4年次、沖縄県立中部商業高校出身)

       一塁手:銘苅 圭介 選手(再掲)

       三塁手:鮫島 佳嗣 選手       (スポーツ健康学科4年次、鹿児島県立鹿児島工業高校出身)

       外野手:片山 泰志 選手(再掲)

       外野手:桑江 圭祐 選手(再掲)

       指名打者:大嶋 達也 選手       (スポーツ健康学科4年次、沖縄県立首里高校出身)

前回の沖縄地区予選リーグで、他大学に渡った優勝旗を奪還できたことを報告

(左から佐久本功達部長(経営情報教育研究学系教授)、國吉憲昭監督、桑江圭祐

主将(観光産業専攻3年次、沖縄県・沖縄尚学高校出身)、銘苅圭介副主将(スポー

ツ健康学科3年次、沖縄県・興南高校出身)、瀬名波榮喜学長、比嘉佑典理事長、山

里勝己副学長)

2013日本学生陸上競技個人選手権大会〔6/21(金)~6/23(日) 神奈川県 Shonan BMW スタジアム平塚〕

【男子】 走幅跳決勝    【11位】 7m42(+1.0)

    小森  翔(情報システムズ専攻4年次、長崎県・西海学園高校出身)

第68回国民体育大会に出場!

第22回九州学生ハンドボール秋季大会〔8/28(水)~9/1(日) 熊本県・山鹿市総合体育館 他〕

【男子】【1部5位】(1勝1分3敗)

【女子】【1部5位】(1勝4敗)

vs. 福岡大学    22 - 33 ●

vs. 福岡教育大学  21 - 26 ●

vs. 九州共立大学  22 - 26 ●

vs. 福岡国際大学  25 - 25 △

vs. 九州産業大学  29 - 24 ○

vs. 福岡大学     8 - 48 ●

vs. 福岡教育大学  15 - 50 ●

vs. 琉球大学    15 - 23 ●

vs. 鹿児島大学   17 - 18 ●

vs. 沖縄国際大学  21 - 15 ○

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平成25年度 名桜大学公開講座報告名桜大学では市民に開かれた大学を目指し、平成6年より一般市民を対象にした公開講座を開講しています。平成25年度に開講する36講座の中から、7月~9月に実施した12講座の模様を紹介します。

7月~9月

平成25年8月 9 日(金) 19 :00~21 :00名桜大学総合研究所

日本語・日本文学セミナー ―「読む」ということ―■ 講座タイトル

■ 日    時■ 場    所

伊藤 孝行(名桜大学 国際学群国際文化教育研究学系 准教授 )、小番 達(名桜大学 国際学群国際文化教育研究学系 准教授 )

■ 講    師

 伊藤による「読むことを教える―さまざまな「読み方」を身につけよう―」では、一口に「読む」といっても、実はさまざまな読み方をしていることについて、紹介がありました。国語・日本語教材を例にどのようなモデルを使って読みすすめているのか、例をあげての説明がありました。 次に、小番による「古典文学を読む ―“清む”? それとも“濁る”?―」では、古典作品には句読点とともに濁点も付されていない本文が多いことを確認した上で、濁点の有無によって文意が変わること、濁点を付すか否かは読み手の解釈に委ねられることの説明がありました。受講生は多くはなかったものの、おおむね好評を得ました。続編や複数回の開講を望む声もありました。

 連続3回 にわたる講座では、今帰仁城跡からの出土文物史料に秘められた情報を世界史的視野から紐解き、今日なお歴史の闇に閉ざされたままの中世今帰仁勢力の氏素姓の問題及び、その文化的性格に関して、知られざるモンゴル王朝との関わりを拠り所にして理解を深めました。アンケートのコメント欄には関連講座の提供を要望する意見が多く併記されていました。

平成25年7月 27 日(土) 16 :30~18 :30北部地区看護系医療人材育成支援施設

キネステティクス ― 持ち上げない体の動かし方を体験しよう!■ 講座タイトル

■ 日    時

■ 場    所

新垣 裕治(名桜大学 国際学群観光産業教育研究学系 教授 )、島袋 武志(ヤンバルクイナ観察小屋管理人)、江藤 奈穂子(NPO法人 どうぶつたちの病院)、北部ダム事務所

中本 里美(ケアプログレス ジャパン代表)、大城 凌子(名桜大学 人間健康学部看護学科 講師 )、伊波 弘幸(名桜大学 人間健康学部看護学科 助手 )※演習アシスタント

■ 講    師

 キネステティクスとは、動きの学問と言われています。人間の「自然な動き」「動きの感覚」を人と人との関わり(コミュニケーション手段に)に応用する概念として、1980年頃 から欧州の看護教育に広く取り入れられ、日本では2000年以降 に導入された比較的新しい技術です。キネステティクスに基づく介助法は、相手を抱えたり、持ち上げたりしないのが特徴です。今回、日本におけるキネステティクスの第一人者である中本里美氏をお招きし、講義と演習

(体験)を組み合わせた講座を開催しました。介助する人もされる人も負担が少ないケアの体験は受講生からも好評で、アンケートには継続の要望が多くありました。

平成25年7月 20 日(土) 9:00~17 :00東村・大宜味村・国頭村(マイクロバスで移動)

ヤンバルクイナ保護の現場視察■ 講座タイトル

■ 日    時

■ 場    所

■ 講    師

 本講座では、大宜味村大保のマングース侵入防止柵展示広場、国頭村安田のヤンバルクイナ保護シェルター、国頭村奥に設置されているクイナフェンスとアンダーパス(動物移動用通路)等、ヤンバルクイナ保護のために設置されている施設を見学しました。マングース侵入防止柵展示広場では北部ダム事務所職員から、ヤンバルクイナ保護シェルターでは管理人の島袋さんから、施設等について説明していただきました。また、NPO法人 どうぶつたちの病院の江藤さんからは、同NPO法人 の目的や試みについて伺いました。移入種と外来種の関係についても理解できたと期待しています。

平成25年7月 4 日(木)・11 日(木)・18 日(木)・25 日(木) 18 :30~20 :00名桜大学総合研究所

新聞で読み解く経済と生活■ 講座タイトル

■ 日    時

■ 場    所樋口 克次(名桜大学 総合研究所 客員研究員 )■ 講    師

 日本経済新聞 の記事を通して、現在の日本経済と経営の動向についてその傾向と流れに重点を置き読み解きました。 1 )日本経済新聞の構成について解説。2 )資料を基に日本経済の基本構図を説明。3 )2012年1年間 の重要記事をキーワードで紹介。4 )2013年1月 ~6月 の主要な経済・経営 の記事をヘッドラインで提供し、特にアジア、IT、沖縄経済、その他重要課題について説明。5 )新聞の理解を助ける概念を提供し、新聞との付き合い方を提案。 受講者数は多くはなかったのですが、受講生からの質問もあり有意義な講義ができました。時間の制約でウェブ利用は十分できませんでした。

上間 篤(名桜大学 総合研究所 客員研究員 )

平成25年8月 13 日(火) ・28 日(水)・9月 4 日(水) 13 :00~14 :30名桜大学総合研究所

楽人シルヤブの事蹟に学ぶ中世今帰仁勢力ゆかりの軍装備品の系譜及び刀剣千代金丸の特徴について中世今帰仁勢力ゆかりの天馬意匠の氏素姓を探る

■ 講座タイトル

■ 日    時

■ 場    所■ 講    師

平成25年9月 5 日(木)、26 日(木) 18 :30~20 :00名桜大学講義棟101教室

環境汚染の調査方法(赤土・農薬・PCB等化学物質 )■ 講座タイトル

■ 日    時■ 場    所

田代 豊(名桜大学 国際学群 観光産業教育研究学系 教授 )■ 講    師

 赤土や化学物質等 による環境の汚染を調査するために、どのような方法がとられるのかを講義しました。第1回 は、環境アセス等で用いられる公定法と、市民が自主調査に使える簡易法について解説し、第2回では、受講者が採取した試料(赤土パッチテスト)を実際に測定しました。

 健康寿命とは、平均寿命から介護(自立した生活ができない期間)を差し引いて算出します。日本では、寿命が伸びる一方で、寝たきりなど健康に問題を抱えた高齢者の数も増えています。  本講座では、今後、ますます少子高齢化が伸展する我が国において、健康寿命の大切さを理解させると共に、その施策や方法について最新の知見を織り交ぜながら考えることをテーマに講義を行いました。参加者は、とても健康に関しての意識が高く、沢山の質問や意見があり非常に有意義な講座となりました。この講座をきっかけに、さらに地域住民の健康意識が向上することを期待したいと思います。

 前半はわんさか大浦パークの見学しながら、運営方法や商品開発、観光交流の取り組み、地域づくりコーディネーターの活動について紹介しました。後半はバスで二見以北地域を周りながらポイントごとに解説を行い、蔓草庵では伝統ものづくりと泡盛文化継承のお話を島袋正敏さんに伺いました。浦添市てだこ市民大学の方など中南部からも多くご参加いただき、普段訪れることのない場所の地域づくりの裏側を知ることができ、多くの気づきを得られたとの感想をいただけました。

武村 明子(名桜大学 非常勤講師 )、山里 絹子(名桜大学 教養教育センター 講師 )

平成25年8月 17 日(土) 10 :30~12 :30名桜大学言語学習センター

英語絵本読み聞かせ■ 講座タイトル

■ 日    時

■ 場    所

■ 講    師

深田 友樹英(名桜大学 総合研究所客員研究員 名護市地域 づくりコーディネーター)

平成25年8月 24 日(土) 13 :00~17 :00わんさか大浦パーク名護市二見以北地域

目指せやんばる型地域おこしの先進モデル ~名護市東海岸地域の地域おこし現場視察ツアー~■ 講座タイトル

■ 日    時

■ 場    所

■ 講    師

高瀬 幸一(名桜大学 人間健康学部スポーツ健康学科 教授 )

平成25年8月 24 日(土) 13 :00~16 :30名桜大学総合研究所

最新の知見を応用しながら健康寿命について考えよう■ 講座タイトル

■ 日    時

■ 場    所

■ 講    師

 今回は、!「The Gingerbread Man 」、"「The Lion and the Mouse 」を読み聞かせに使用しました。絵本! では、絵本の話しを聞く前に内容に関連する動作を「Simon Says 」のゲームにより確認しました。さらに絵本読み聞かせ後には、話に登場するキャラクター及び内容を盛り込んだすごろくでゲームを行い、児童は話を思い出しながら、自分たちでゲームを進めるなど積極的にゲームに参加していました。 絵本" では、話を聞く前に絵本に登場する動物の名称をカードで確認しました。読み聞かせ後は、「Book of Animals 」のクラフトで動物の塗り絵を楽しみながら、手のひらサイズの動物絵本を作成しました。自ら作成した本でお話を楽しむことができたようです。

グュゥエン・ド・アン・ニェン(名桜大学総合研究所 自主研究員)

平成25年9月 7 日(土)、14 日(土)、21 日(土) 10 :00~12 :00北部生涯学習推進センター

ベトナムって近い?それとも遠い国?■ 講座タイトル

■ 日    時

■ 場    所■ 講    師

 ベトナムへの感心と理解を高めてもらう目的で講座を開催しました。沖縄との類似点、相違点やベトナムの経済状況、ベトナム人の性格、そして、8月 に一時帰国した際の報告を、スライド、DVD で紹介し、毎回受講生 の意見、感想、質問等も加えて、Q&A の形式で講座を進めました。受講生の意欲や熱心な姿勢のおかげで楽しく講座を行えました。

 本講座では、アメリカ心臓協会(AHA )のインストラクター資格を持つ講師が、経験者を対象に実技指導を行いました。内容は、!2010 の全体概要"研修 を積んだ者に対するCPR について #AED使用 の理論と実習(ケーススタディー)$CPR とAED を用いた救命救急全体の流れの実習です。" では世界基準が2010年 に一部変更されたため、CPR の順番変更、意識や呼吸の確認の簡易化、心臓マッサージの修正等について詳しく説明しました。参加者はバッグバルブマスクを用いた人工呼吸等、経験者でも難しい手技に一生懸命取り組み、しっかり練習し、質疑も出てきて、最後は充実感で一杯になって帰られました。

山本 薫(名桜大学 人間健康学部 スポーツ健康学科 講師 )

平成25年9月 8 日(日) 13 :00~16 :00名桜大学人間健康学部実験実習棟202教室

身につけよう救急救命法!心肺蘇生法(CPR )とAED「ガイドライン2010 」■ 講座タイトル

■ 日    時

■ 場    所■ 講    師

 講座内容は !乳 がんの基礎知識、"乳 がんの知識と乳房自己検診の知識、自己検診の頻度と検診受診回数との関連、#乳 がん発見に関連した受診行動等を自己の研究結果をもとに説明しました。これらのことから、乳がんの早期発見のための乳房自己検診の重要性を説きました。また、これまでの研究結果から乳がんと肥満との関連、閉経後における肥満が乳がんの予後に与える影響についても説明しました。 参加者からの質問に対してその場で対応でき、お互いの体験談(個人情報)も話しながら自分の考えを整理できる小グープ(参加者5人以下 )にすることが効果的だと感じました。

名城 一枝(名桜大学 人間健康学部看護学科 講師 )

平成25年9月 14 日(土) 10 :30~12 :00北部地区看護系医療人材育成支援施設

しこりを見つけた、これって乳がん?■ 講座タイトル

■ 日    時

■ 場    所■ 講    師

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平成25年度6月~8月

名桜大学地域出前講座報告名桜大学では地域貢献の一つとして、「地域出前講座」を実施しています。平成25年度は90講座を準備。どの講座も、本学教職員の日頃の研鑽を存分に発揮した魅力ある内容となっています。今回、地域の方々から要望を受け6月~8月に実施した5講座を報告します。

平成25年7月 23 日(火) 10 :00~12 :00沖縄県立北部農林高校

心肺蘇生法 ―ガイドライン2010― みんなで学ぼう救命救急法(心肺蘇生法とAED の実施手順)■ 講 座 タ イト ル

■ 日        時

■ 日        時

■ 依頼機関・団体山本 薫(名桜大学 人間健康学部スポーツ健康学科 講師 )、山本ゼミ学生(高原 東、坂本卓巳)

■ 講         師

 昨年に引き続き3回 目の講座でした。担当の先生や校長先生が熱心で、今回も是非ということで依頼を引き受けました。参加者は7人 の先生を含めた部活動に参加している生徒さんたち45人 でした。北部農林高校は部活動が盛んで事故発生確率も高いため、生徒自身が救命救急技術を身に付ければ少しでも早く処置に取りかかることができます。そこで今年は部活動を行っている生徒をメインに講座を開催しました。今回は心臓マッサージの実技実習を重点的に実施し、AED が到着したあとの2人 の救助者間における連携を繰り返し練習しました。また、異物の気道閉塞(窒息)時の救助方法や基本的な止血方法についても簡単に解説し、いざという時の救命救急法を身に付けてもらいました。

 ファストフードは、世界中で毎日何十億食食 べられています。そんな大量 の食品をいったいどうやって供給しているのでしょうか?仮に、一つ一つ食材を吟味し毎日丁寧に製造するとなれば、安い金額で提供することは無理なお話です。ということは、いろいろからくりがあるということです! 本講座は、ファストフードの秘密について講義し、食の安全性や大切さについて考えることを目的としています。講座には、役場職員や金武町の住民20人 の参加があり、とても有意義な講座を実施することができました。沖縄県でも最も健康の状態が悪いとされる金武町において、このような講座を実施することができたことは非常に良い機会となりました。

平成25年7月 11 日(木) 14 :00~15 :30国頭地区養護教諭研究会

自殺への正しい理解■ 講 座 タ イト ル

■ 日        時

■ 依頼機関・団体

山本 薫(名桜大学 人間健康学部スポーツ健康学科 講師 )、山本ゼミ学生(多和田 眞史、高原 東、坂本卓巳)

伊礼 優(名桜大学 人間健康学部看護学科 准教授 )■ 講         師

 小・中学校に勤務する養護教諭に対して、「自殺への正しい理解」の講座を行いました。本講座の依頼理由は、小・中学生の自殺を未然に防ぐために知識を高め、適切な相談が行えるようスキルアップを図るとのことでした。 講座は、養護教諭が理解しやすいように、うつ病の症状や要因等を説明した後、自殺は本人が望んだ死ではなく、「追い込まれた末の死」であること、また自殺は予防できることを伝えました。後半には、事例検討を実施し具体的に理解が深まるように工夫しました。今回、養護教諭が児童・生徒の自殺について主体的に向き合う熱意が伝わり、その姿勢に感動しました。精神看護に携わる教員として、私自身意義ある講座でした。

平成25年6月 24 日(月) 17 :10~19 :30もとぶ記念病院(本部町)

心肺蘇生法 ―ガイドライン2010― みんなで学ぼう救命救急法(心肺蘇生法とAED の実施手順)■ 講 座 タ イト ル

■ 日        時

■ 依頼機関・団体

■ 講         師

 対象は看護職員、事務職員で、仕事の合間をぬって幅広い年齢層の参加がありました。日常は通常業務に追われ時間がとれず、救命救急についての訓練が不足気味とのことと、新しいガイドライン2010版 の手技の練習を積みたいということで今回依頼をいただきました。そこで今回は練習に十分な時間を割きました。実施後のアンケートではたくさんの感想をいただきました。その中で「現場ではいつ起きてもおかしくない状態なので、臨床で役立てる事ができるようにしたいと思います」とありました。まさにその通りで、いざというときに役立てることができるかが重要です。皆さん、技術をしっかり身に付けようと、非常に意欲的に取り組まれていたのが印象的でした。

平成25年6月 7 日(金) 14 :00~15 :00日本郵便株式会社沖縄支社本島北部地区連合

うつ病を理解して関わり方を考える■ 講 座 タ イト ル

■ 日        時

■ 依頼機関・団体伊礼 優(名桜大学 人間健康学部看護学科 准教授 )■ 講         師

 「うつ病を理解して関わり方を考える」をテーマとして講座を行いました。 参加者は、北部地区にある郵便局の局長等の管理職で、近年、増えているうつ病の職員に対して、理解を深めることが講座を依頼した目的でした。依頼者の要望もあり、前半30分 を講義形式、後半30分 をディスカッション形式で行いました。ディスカッションでは、様々なうつ病のパターンが取り上げられ、適すると考えられる対応策を話し合いました。講義時間は短かったのですが、各管理職とも増える傾向にあるうつ病に対して、何らかの対策が必要と受け止めている様子でした。精神の病に対する啓発活動の見地からも有意義な場が設けられたと考えます。

高瀬 幸一(名桜大学 人間健康学部 スポーツ健康学科 教授 )

平成25年8月 4 日(木) 14 :00~16 :00金武町立図書館

ファストフードの秘密「知ると怖い食べ物」■ 講 座 タ イト ル

■ 依頼機関・団体■ 講         師

お知らせ

沖縄県立北部農林高校にて本学在学生が講演しました 平成25年6月 28 日(金)、北部農林高校が開催する「足跡講話」にて、本学在学生 の比嘉アンドレスさん(国際文化研究科2年次、アルゼンチン出身)と伊佐 正 アンドレスさん(国際学群国際文化専攻4年次、 ペルー出身)がゲスト講師として参加しました。 足跡講話 は、北部農林高校出身 の卒業生が在校生に対し自身の体験談を語るものですが、北部農林高校出身 の安井雅子さん(人間健康学部看護学科2年次)が、「後輩たちには、グローバルな視野を持って活動してほしい」という思いから、名桜大学 の留学生でウチナーンチュ3世 の比嘉さんと伊佐さんに声を掛け、コーディネートしました。 講話に臨んだ伊佐さんと比嘉さんは「北部地域 のために何かできることはないかと常に考えていました。今回、母国の紹介や将来について悩みや不安を抱えている高校生に対し、アドバイスを送りました。また、機会があれば参加したいです

(伊佐)」、「私たちの話を聞いて、“南米の農業について研究

したい、南米の広大な地で農業したい”と望む生徒がいたら、ぜひ協力したいです(比嘉)」と、今後もできることがあれば関わっていきたいと話しました。講話を聞いた高校生から、「海外に対する興味が高まった」「名桜大学に受験したい」等感想が寄せられたそうです。 コーディネートした安井さんは「今後も在校生たちに『人とのつながり』や『刺激』を与えていけるような、活動をしていきたいです」と意気込みを語りました。

平成25年度 名桜大学公開講座 受講生募集 !平成25年2月 の公開講座をご案内します。多くの皆様方のご参加をお待ちしております。詳しい情報は名桜大学ウェブサイトをご覧ください。http://www.meio-u.ac.jp/lecture/open-lecture.html

申し込み・問い合わせ先 名桜大学エ クステンションセンター 公開講座担当者 TEL:0980-54-0011 9時~17時 (土日・祝祭日除く)                                    FAX:0980-54-0707                                    e-mail:[email protected]  件名 に「講座名」明記のこと

講    座 日   時 場   所

2月 22 日(土)、23 日(日)15:00~16 :30

名桜大学 総合研究所フレーズで学ぶ実用観光韓国語(2 )

平成25年9月 ~平成26年2月 までの期間に2 日~3 日の日程で開催いたします

(計12時間 )伊平屋村・大宜味村内・国頭村内・東村内

健康生活支援講習ーちゃ~がんじゅう介護セミナー(IN大宜味村・国頭村・東村)

八田 早恵子 人間健康学部 看護学科 助手

 小児看護領域を担当します。これまで長野県立こども病院等の臨床と、約10年間 インドネシアで保健プロジェクトに従事した経験があります。日本及びインドネシアの小児を取り巻く環境について、関心を持っています。これから魅力的な沖縄の自然豊かなやんばるの地や文化を知り、学生の皆さんと共に学び、研究活動や地域貢献に繋げていきたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

金城 壽子 人間健康学部 看護学科 准教授

 母性看護学を担当します。沖縄県内の病院、看護学校で働いてきました。また、初めての県外就職は、昨年沖縄に戻るまでの数年、長寿県で知られる長野県佐久市にある私立大学です。主な活動として助産教育とタイの私立大学教員との交流、研究活動でした。出身地地元で新しい家族の誕生に携われる人材育成や、近い将来、本学における助産師養成の教育に微力ながら関われたらと思います。よろしくお願いします。

◆平成25年度 採用教員紹介

Meghan Kuckelman(メーガン クックルマン) 国際学群 語学教育専攻 助教

 私はカンザス州のWhichita市 の出身で、最近までミズリー州セントルイス市に住んでいました。私は、カンザス大学の博士課程を今年の夏に修了しました。研究分野は、20世紀 のアメリカ詩で、言語における崩壊を実験的に研究する副次的分野です。最近は実験的手法を用い、読者が自伝的な詩にどのように反応するかを検証しています。加えてコミックスの検証にも広げており、学生が英詩を気軽に読めるような工夫を考えています。名桜大学 では英米文学 の概論を通して、学生が英語へより強い興味を持ち、また、大学における国際的な役割を支援できることを望んでいます。

講話の様子(左・伊佐さん、右・比嘉さん)

北部農林高校定時制で学ぶ生徒一同と共に