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社会・環境報告書NECプラットフォームズ株式会社
掛川事業所
世界農業遺産
静岡の茶草場農法掛川エリア
20142014
－ 3 －
目次／発行にあたって
目次／発行にあたって ・・・・・ ３
経済性活動
ごあいさつ ・・・・・・・・・・ ４
事業所概要 ・・・・・・・・・・ ５
社会性活動
□ＣＳＲの推進 ・・・・・・・・ ６
□お客様との関係 ・・・・・・・ ７
□お取引先との関係 ・・・・・・ ７
□地域社会との関係 ・・・・・・ ８
□従業員との関係 ・・・・・・・ ９
環境経営活動
□環境経営の考え方 ・・・・・・ １０
□環境経営中期計画 ・・・・・・ １１
□環境マネジメントシステム ・・ １２
□グリーン調達 ・・・・・・・・ １３
□環境配慮型製品の創出 ・・・・ １４
□地球温暖化防止活動（省エネ）・ １６
□省資源・資源循環 ・・・・・・ １７
□災害・環境リスクの管理 ・・・ １８
□環境コミュニケーション ・・・ １９
□生態系・生物多様性への配慮 ・ ２０
□環境会計 ・・・・・・・・・・ ２０
□環境負荷マスバランス ・・・・ ２１
□サプライチェーン全体での
ＣＯ2排出量・・ ２１
関連会社の活動
□静岡日電ビジネス㈱の
環境への取り組み ・・ ２２
□日电爱克赛斯科技（苏州）有限公司の
環境への取り組み ・・ ２４
デ－タ編
□主な活動項目の実績 ・・・・・ ２５
□主な環境負荷の実績 ・・・・・ ２６
【目 次】■編集方針
• 本報告書は、NECプラットフォームズ掛川事業所のＣ
ＳＲ（企業の社会的責任）や、環境経営の取り組みを、
分かり易くお伝えすることを目的に発行しています。
• 海外生産子会社である日电爱克赛斯科技（苏州）
有限公司（詳細はＰ24）と、国内販売子会社である静
岡日電ビジネス（詳細はＰ22～23）の環境への取り組
みをご紹介します。
■報告範囲
◆期間
２０１３年度（２０１３年４月～２０１４年３月）
◆組織
NECプラットフォームズ（株）掛川事業所（静岡県）、玉川
地区（神奈川県）、我孫子地区（千葉県）及び、静岡日電
ビジネス（株）、日电爱克赛斯科技（苏州）有限公司に
おける２０１４年３月時点の全組織
■参考にしたガイドライン
環境省「環境報告ガイドライン（２０１３年度版）」
■次回発行予定
２０１５年６月
■子ども環境報告書について
当事業所では、本報告書のほかに子ども環境報告書を
ご用意しました。できるだけ大きな活字で読み易くまとめ
ましたので、是非ご利用ください。
■本報告書の入手について
・本報告書及び子ども環境報告書は、次のURLから 入
手できます。
http://www.necat.co.jp/kankyou
・本報告書及び子ども環境報告書は、掛川事業所内で
配布しています。
■関連公表情報
・ＮＥＣプラットフォームズ（株） ホームページ
http://www.necplatforms.co.jp
会社概要、製品紹介、環境活動、NECのホームペー
ジへのリンクなどの情報を公開しています。
・静岡日電ビジネス（株） ホームページ
http://www.nec-sbusiness.co.jp
経済性活動
社会性活動
環境経営活動
関連会社の活動
データ編
－ 4 －
ごあいさつ
新会社設立について
NECアクセステクニカは、２０１４年７月１日付けでNECプラットフォームズ（以下、当社）に生まれ変わりました。
当社は、NECの社会ソリューション事業を支えるＩＣＴ基盤（プラットフォーム）の開発・生産を一元的に担う会社
として、ブロードバンドルータや車載機器等アクセスネットワーク商品を開発・生産するNECアクセステクニカ、ＩＰ
テレフォニー分野、ＰＯＳ等の情報機器をグローバルに開発・生産・販売するNECインフロンティアおよびその生
産を担うNECインフロンティア東北、コンピュータ、サーバ、ストレージ等のＩＴ基幹機器を開発・生産するNECコン
ピュータテクノとNECエンベデッドプロダクツのテープストレージ事業を加えた４社１部門を統合して設立しました。
Ｏｎｅ NECの一員として『人と地球にやさしい社会』の実現に貢献します
NECは「人と地球にやさしい情報社会をイノベーションで実現するグローバルリーディングカンパニー」となるこ
とを目指し、これを２００８年度に制定した「NECグループビジョン２０１７」に掲げています。掛川事業所（以下、当
事業所）は、担当領域であるアクセスネットワーク機器の開発・生産（＝「ものづくり」）により、ベタープロダクツ・
ベターサービスを提供し続けることで、「NECグループビジョン２０１７」の実現に貢献します。
全員参加型経営革新活動『SIMPLE２１』により、№１の“ものづくり”を目指します
「NECグループビジョン２０１７」を受け、当事業所のありたい姿「わたしたちは、Ｏｎｅ NECの一員として、№１
の “ものづくり”で『人と地球にやさしい情報社会』の実現に貢献します。」を制定し、マイルストンとして中期計
画目標を設定（「ものづくり強化中期計画」）、さらに年度の実行計画として予算へと展開しています。
ありたい姿の実現に向けては、「ものづくり強化中期計画」を
次の「４つの基本方策」に展開し、活動を進めています。
①成長事業拡大（入りを計る）
②付加価値拡大（出ずるを制す）
③CS品質経営（人にやさしい）
④環境経営（地球にやさしい）
更に「ものづくり強化中期計画」を具体化し実践する活動が、
２００１年度から取り組んでいる全員参加型経営革新活動
『ＳＩＭＰＬＥ２１運動』です。
全ての活動のベースにＣＳＲを置き、生産・開発・調達・間接の「４つの革新活動」と「ＣＳ・環境」への取り組み
を、従業員一丸となり「愚直に、地道に、徹底して」活動を継続することでありたい姿の実現を目指します。
未来の子供たちのためにも企業の社会的責任を果たします
当事業所の環境理念に示すとおり、未来の子供たちに豊かな地球
環境と住みやすい持続可能な社会を残すことが私たちの責務であり、
環境経営に限らず経済性活動、社会性活動のあらゆる局面で企業の
社会的責任を果たしていきます。
本報告書は、当事業所の取り組みの考え方と活動状況をまとめた
ものでございますので、是非ご一読いただき、忌憚のないご意見を
いただければ幸いに存じます。
執行役員兼掛川事業所長
野村 護
成長
SIMPLE21SIMPLE21to to realizerealize the the ““NECATNECAT--Vision 2017Vision 2017””
CSCSTime to VolumeTime to Volume
First to MarketFirst to Market
自律 ものづくり
力強化
市場連携
応授援
ZeronizeZeronize & Maximize& Maximize
環境
生産革新
生産革新
調達革新調達革新
開発革新開発革新
間接革新間接革新
Low Cost OperationLow Cost Operation
CSRCSR
成長
SIMPLE21SIMPLE21to to realizerealize the the ““NECATNECAT--Vision 2017Vision 2017””
CSCSTime to VolumeTime to Volume
First to MarketFirst to Market
自律 ものづくり
力強化
市場連携
応授援
ZeronizeZeronize & Maximize& Maximize
環境
生産革新
生産革新
調達革新調達革新
開発革新開発革新
間接革新間接革新
Low Cost OperationLow Cost Operation
CSRCSR
経済性活動
社会性活動
環境経営活動
関連会社の活動
データ編
事業所概要
－ 5 －
事業所名
NECプラットフォームズ株式会社
掛川事業所
（ＮＥＣ Ｐｌａｔｆｏｒｍｓ，Ｌｔｄ． Kakegawa plant）
所 在 地 静岡県掛川市下俣８００番地
事業所長 野村 護
本 社 東京都千代田区神田司町２－３（東京本社）
創 業 １９１８年（大正 ７年） ２月 ８日
社 長 保坂 岳深
資 本 金 １０３億３，１００万円
売 上 高２，３５１億円
（２０１４年３月期単純合算ベース）
従 業 員５，１００名（２０１４年７月）
掛川事業所 １，２４０名
関係会社静岡日電ビジネス㈱
日电爱克赛斯科技（苏州）有限公司ほか
掛川事業所の歴史
１９６９ 静岡日本電気株式会社として創立
１９８３ ＴＱＣ導入宣言
１９８５ ＴＰ賞受賞
１９９０ デミング賞実施賞 受賞
１９９１ ＩＳＯ９００２認証取得
１９９２ フロン全廃
１９９３ ＩＳＯ９００１認証取得
１９９６ ＩＳＯ１４００１認証取得
１９９９ 生産革新活動「一流運動」開始
２０００ 経営革新運動「ＳＩＭＰＬＥ２１」推進
２００１ NECアクセステクニカ株式会社に社名変更
２００２ 開発革新活動「Ｆ３Ｔ運動」スタート
２００３ 第７回環境経営度調査《製造業》で全国１１位
２００４ プライバシーマーク認証取得
エネルギー管理優良工場 経済産業大臣表彰 受賞
第１回品質経営度調査で２５位
第８回環境経営度調査《製造業》で全国５位
２００５ エコパーク竣工
環境経営度調査《製造業》で全国７位相当
（２００６年１月 日経リサーチ「環境経営度評価サービ
ス」 調査結果）
２００６ 日电爱克赛斯科技（苏州）有限公司 設立
ＩＳＯ／ＴＳ１６９４９：２００２ 車載事業製品にて認証取得
２００７ 資源循環・システム表彰クリーンジャパンセンター会長賞
受賞
掛川市より「環境活動への感謝状」
２００８ 第６回「日本環境経営大賞」環境経営優秀賞 受賞
第１回静岡県地球温暖化防止活動知事褒賞
温室効果ガス排出削減対策部門（大企業の部）受賞
２００９ 緑化優良工場等日本緑化センター会長表彰受賞
２０１０ 第６回日本品質経営度調査（日科技連）で全国７位
広域認定制度の処理施設としての認可取得
２０１２
２０１４
循環型社会形成推進功労者等環境大臣表彰受賞
緑化優良工場等関東経済局長表彰受賞
ＮＥＣプラットフォームズ株式会社に統合
ブロードバンドルータ
売上高・人員推移
0
500
1,000
1,500
2,000
2008 2009 2010 2011 2012 2013500
550
600
650
700
750
800
850
900
950
人員 売上高（億円）（人）
ＨＥＭＳ端末
モバイルＬＴＥルータ
VDSLアクセスシステム
ワイヤレスＶＰＮルータ
■掛川事業所について
ＮＥＣアクセステクニカとして培った、「情報通信技術」と「ものづくり」で、新たにＮＥＣグループが事業の主軸
とする「グローバルな社会ソリューション事業」を支えるプラットフォームを提供していきます。
タブレット型端末
（年度）
経済性活動
社会性活動
環境経営活動
関連会社の活動
データ編
ＣＳＲの推進
－ 6 －
■ＣＳＲの考え方当事業所は、NECグループの一員として、ＣＳＲ（企業の社会的責任）への取り組みを企業活動そのものととら
え、さまざまな事業活動を通じ、ステークホルダーの皆様に対して、価値を創出・提供し、信頼を獲得していくこ
とで、社会全体と私たちが持続的に発展をしていくことを目指しています。
「NECグループ企業理念」「NECグループ企業行動憲章」を基盤とし、「NECグループバリュー（価値観・行動
原理）」「NECグループ行動規範」を実践することにより、法令遵守責任、経済責任を果たしていくことはもとより、
さまざまな社会的課題に対しても積極的に関わり、よき企業市民として事業活動を通してその解決に寄与して
いくことが必要です。
そうした取り組みを適切にステークホルダーの皆様に情報公開し、信頼関係を築いていきます。その結果が
企業価値を高め、社会と当社の持続可能な発展につながっていくと確信します。
■ＣＳＲ推進体制
当事業所では、ＣＳＲを意識した経営を事業所全体で推進していくため、「リスクマネジメント委員会」をはじめと
し各種委員会を設置。持続的な改善サイクルに乗せたＣＳＲの推進を図っています。
■コーポレート・ガバナンス
当社は、取締役会、監査役を中心としたコーポレート・ガバナンス体制を構築しています。 また、当社は執行
役員制度を導入しており、取締役会の決議により代表取締役から執行役員に対し業務執行に関する権限委譲
を行い、経営責任の明確化および迅速な意思決定と事業遂行を実現しています。さらに、監査役、監査部、
会計監査人の相互連携により経営の健全化の確保に努めています。
会計監査人監査役
（監査役会）取締役会（取締役）
監督
監査
監査部
事業部門
事業部門
事業部門
事業部門
内部監査
経営・監督
業務執行
連携
連携連携
監査
スタッフ部門
ステークホルダーの皆様
経営会議
事業推進部門 営業部門
・事業継続 ・リスクマネジメント ・コンプライアンス ・情報セキュリティ ・環境管理 ・知的財産・教育 ・広報 ・設備投資 ・CS ・安全衛生
事業執行会議
経済性活動
社会性活動
環境経営活動
関連会社の活動
データ編
お客様との関係
－ 7 －
■全社一丸の継続的改善活動
当事業所は、お客様の満足度を向上するため、業界初・業界No．１商品の提供、お客様からのお問い合わ
せに対するクイックレスポンスの実践、品質工学やＤＲＢＦＭなどのツールを活用した品質改善・コストダウン
等に取り組んでいます。こうした全社一丸となった継続的な改善活動が認められ、 ２０１２年度は（財）日本科
学技術連盟の主催する「第７回企業の品質経営度調査」において、全国１０位（２１７社中）と、連続して
トップ１０入りすることができました。今後はトップ５入り を目指し、活動の充実を図ります。
お取引先との関係
2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014
ＩＳＯ９００１ 認証継続（１９９２年度取得）
ＤＲＢＦＭエキスパートの育成
品質経営度・ランキング上位１０社への挑戦
お客様の満足度向上するＱＭＳの継続的改善活動
ＩＳＯ／ＴＳ１６９４９認証
上位５社への挑戦
品質工学を活用した品質改善やコストダウンの推進
順位
総合ランク
【品質経営度・ランキング調査】
２０位
１９位
２８位
５４位
２５位良
７位
トップ５入りを目指す
ＩＳＯ／ＴＳ１６９４９ 認証継続 （２００７年度取得）
クイックレスポンスの実践
お客様に感動をあたえる新技術への取り組み
若手社員への品質教育の強化
業界初，業界Ｎｏ．１商品の提供
品質工学の導入
１０位
年度
■お取引先と一体に情報セキュリティを推進
取引を行う際には、情報セキュリティに関する社会的責
任を果たすべく、お取引先との間でルールを決め、メール
誤送信・盗難・紛失・ウイルス感染・情報漏洩等の防止が
確実に行われるよう協力しています。
■お取引先へのＣＳＲ推進
ＮＥＣグループ資材部門は、関係法令の遵守、および
公正な取引関係のもとで調達活動を実行し、お客様が
求める価値ある製品提供に貢献します。
また、持続可能で倫理的な調達活動を追求すべく、
お取引先のご協力のもとで、「人権・労働・環境・腐敗
防止」をはじめとするＣＳＲ活動（企業の社会的責任）
の推進に取り組んでいます。
調達活動の基本方針をWEBでお知らせしています
遵守事項マニュアルの共有遵守事項マニュアルの共有
ＣＳＲに関するお取引先へのお願い■ＣＳＲ活動全般■品質・安全性に関する社会的責任■環境保全に関する社会的責任■情報セキュリティに関する社会的責任■公正取引・企業倫理に関する社会的責任■安全衛生に関する社会的責任■人権・労働に関する社会的責任
経済性活動
社会性活動
環境経営活動
関連会社の活動
データ編
地域社会との関係
－ 8 －
■地域社会との調和と社会貢献活動
NECグループは、自社で定める企業行動憲章に「地域社会との調和」と「社会貢献活動」をあげ、国や
地域の文化・慣習を尊重し、その発展に貢献する経営を行うとともに、社会の一員であることを深く自覚し、良き
企業市民として積極的に社会貢献活動を行うことを宣言しています。
◆地域社会への貢献活動
◆地域環境活動への参加
【ソフトボール講習会】
女子ソフトボール部員が中学
生を対象とした講習会に参加し、
実技指導を行っています。
２０１３年度は、群馬県、浜松市、
磐田市の３地区で実施しました。
【グランド貸し出し】
地元在住の皆さんに、当事業
所グランドの貸し出しを行ってい
ます。グランドゴルフや少年野
球、ソフトボールなどを楽しんで
いただいています。
【学生の受け入れ】
地元中学生の職業体験学習
をはじめ、高校生，大学生のイ
ンターンシップを受け入れてい
ます。２０１３年度は１２校１３名
の生徒を受け入れました。
【環境美化ボランティア】
（毎月）
当事業所は、かけがわ美化推
進ボランティアに登録しており,
従業員によるごみ拾いを実施し
ています。２０１３年度は８４８名
が参加者しました。
【希望の森づくり】
（２０１３年８月、１０月、２０１４年３月）
掛川市の”いのちを守る「希望の森づくり」プロジェクト”に賛同し、２０
１２年より植樹祭・イベントへの参加・協力を実施しています。２０１３年
は主に海岸防災林の再生を目的として、合計６回の植樹祭が開催され
ましたが、そのすべてに参加して、２４，０００本の苗木の植樹に協力し
ました。
【環境教育指導者の研修会】
（２０１３年８月）
当事業所を会場に学校の先
生、環境団体の指導者を対象と
した環境教育の研修を行いまし
た。研修の中で環境施設の見
学を行いました。
【親子環境学習会】
（２０１３年１２月）
地域の小学生親子を対象とし
た学習会を開催しました。学習
会では、地球温暖化や資源循
環などの学習と、環境施設の
見学や工作などを行いました。
【掛川市の環境イベント】
（ ２０１４年３月）
掛川市環境を考える市民の集
い、環境展に参加し、環境配慮
型製品の展示と、ソーラー工作
の組立体験を実施しました。
経済性活動
社会性活動
環境経営活動
関連会社の活動
データ編
【苗木の育成】
当事業所で、掛川市に寄付する苗木を育成し
ています。この苗木は、従業員がボランティアで
ドングリを拾い、ポリポットに植えたものです。
◆その他の環境教育／イベントへの協力活動
他にもさまざまな活動を通して、環境活動に協力させていただいております。
従業員との関係
【環境施設への展示】
掛川市・菊川市の廃棄物処理施設において、
当事業所の環境配慮型製品の紹介をし、省エ
ネのご提案をしています。
0
500
1,000
1,500
2,000
2009 2010 2011 2012 2013
工場見学者数（人）
（年度）
主な工場見学・講演活動 時期
掛川市大渕小学校（ＰＴＡ）工場見学会 ２０１３年 ８月
静岡県産業廃棄物協会工場見学会 ２０１３年 ８月
掛川市環境学習指導者研修会 ２０１３年 ８月
愛知県新城市親子環境学習会 ２０１３年 ８月
掛川市共催資源循環・エネルギー学習会 ２０１３年１２月
中部地域産業廃棄物協会視察 ２０１４年 ２月
【工場見学・講演活動】
こんなに多くの方々にご来社いただいております。
■セカンドライフセミナー
従業員を対象に、５０歳到達時に、定年後の長
期家計プランなどの具体的な内容を提供し、定年
後の人生設計を考える場を提供しています。
■能力開発休暇
セカンドキャリアに必要なスキル・知識の習得を
行うための機会として、４５歳以上の希望者に
最長２年間の長期休暇を提供します。
他に、研修費等も補助します。
■６５歳までの雇用延長
５９歳時点で、退職時期を６０歳または６５歳まで
選択できる権利を全社員に適用しています。キャ
リア選択の幅を拡大しています。
人事制度や福利厚生施策の展開を通じ、従業員一人ひとりが活き活きと働ける職場の創造を図っています。
＜育児・介護などを支える制度＞
性別・年齢を問わず働きやすい環境を整
えるため、育児・介護に関わる制度を整備。
従業員による家族へのケアや、地域社会
への貢献活動を、より積極的に行えるよう配慮
しています。
＜育児・介護などを支える制度＞
性別・年齢を問わず働きやすい環境を整
えるため、育児・介護に関わる制度を整備。
従業員による家族へのケアや、地域社会
への貢献活動を、より積極的に行えるよう配慮
しています。
＜自主的なキャリア設計への支援＞
従業員が年代に応じて自主的に各自のキャリ
アを設計できるよう「ライフタイムキャリア・サ
ポート」をテーマにした各種研修や制度を展開
しています。
＜自主的なキャリア設計への支援＞
従業員が年代に応じて自主的に各自のキャリ
アを設計できるよう「ライフタイムキャリア・サ
ポート」をテーマにした各種研修や制度を展開
しています。
■育児・介護休職等
育児休職・介護休職制度を整備しています。
他に１日の勤務時間を１～２時間短縮することが
できる短時間勤務制度を導入しています。
■ファミリーフレンドリー休暇
家族の医療看護、 配偶者の出産、子供の学校行
事への参加 、地域ボランティアへの参加等を理由と
した休暇を年次有給休暇とは別に取得可能です。
■ファミリーフレンドリーファンド
新たに子供が生まれた社員に一時金を支給す
る “ペアレントファンド”と、子供育成保険加入時に
は補助等が実施されます。
－ 9 －
経済性活動
社会性活動
環境経営活動
関連会社の活動
データ編
環境経営の考え方
－ 10 －
当事業所は生産活動の環境負荷削減とともに、お客様へは省エネ性能に優れ、有害化学物
質を使用しない、環境に配慮した商品をご提供しています。
■環境経営の基本方策
当事業所は、環境経営の基本方策として、「エコ・サプライチェーンにおける自律的な循環と低炭素社会
の実現」を目指し、製品開発・設計から生産、販売、回収・３Ｒまでの全てのプロセスにおいて、生態系・生物多
様性を配慮した環境負荷削減活動を実践しています。
商品開発においては環境配慮型製品開発
⇒循環、環境に配慮した製品の開発
部品調達においてはグリーン調達⇒環境配慮型部材の調達
お客様の元では循環する商品⇒使用済み製品の
回収・リサイクル
販売においてはエコ商品の提供
⇒省エネルギー型商品等の販売促進
生産においてはムダ“廃除”の生産
⇒製品製造時の環境負荷改善
このような状況下において、当事業所は７月１日よりNECアクセステクニカからNECプラットフォームズ掛川
事業所として新たにスタートいたしました。今後においても環境理念としての「未来の子供たちに豊かな地球
環境と住みやすい持続可能な社会を残すために、生物多様性への配慮を含めた地球環境保全活動
を積極的に展開し、企業の社会的責任を果たす」ことを実践し、事業活動によって発生するＣＯ２排出量の
抑制、製品に使用する部品のグリーン購入、ムダ“廃除”の生産、製品の省エネ設計・販売、製品の回収・リサ
イクルを通して環境負荷低減に努め、「地球にやさしい」持続可能な循環型社会の実現に貢献してまいります。
また近年、投資家等のステークホルダーの企業評価として、企業が間接的に排出するサプライチェーン（輸送、
出張、通勤等）でのGHG（温室効果ガス）排出量の公開が強く求められていることから、当事業所は2013年度
よりＮＥＣに続き社外公開を開始しております。
【環境経営の取り組み】
昨今の世界における気候変動問題やエネルギー資源問題が深刻する
なか、企業はグローバルな視点での環境問題への取組みが求められて
います。また、わが国では東日本大震災以降、エネルギーの安定確保の
重要性とリスクを再認識させられました。企業においては、資源・エネル
ギーの大量消費のあり方を見直し、地球規模での資源循環と持続可能
な社会経済の発展のために責任を果たしていかなくてなりません。
経済性活動
社会性活動
環境経営活動
関連会社の活動
データ編
【環境経営度評価スコア】
15位10位
5位1位
24位16位
23位
44位
17位
2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 (年度)
目標
実績
環境経営中期計画
－ 11 －
環境経営推進のため重点的に取り組む項目を明確化し、各項目の達成に向け全社一丸と
なって取り組んでいます。
【商品の消費電力削減】
102022
25
5550
30 26 2326
33
54
100
28
0
20
40
60
80
100
2005
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2017
2030
(％)
■地球温暖化防止
地球温暖化の原因とされる二酸化炭素（ＣＯ２）の排出を削減するため、当事業所の生産活動に伴うエネル
ギー（電力、都市ガス等）や、お客様が商品を使用される際の消費電力の低減に取り組んでいます。
■環境経営の推進
－外部評価機関を利用して当事業所の環境経営レベルを確認－
客観的に当事業所の取り組みを確認するために、日経環境経営度評価を自ら受けて他社とのベンチマークを
行い、継続的な環境活動の改善を図っています。２０１５年度に環境経営度Ｎｏ．１達成を目指しています。
活動項目
2009年度
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
2014年度
2015年度
実績 実績 実績 実績 目標 実績 判定 目標 目標
資源循環：「製品回収スキームでの回収量」
－ － 35t 220t － － － － －
資源循環：「製品回収スキームでの回収量（広域再生）」
－ － － 111t 168t 108t×
（※１）110t 261t
資源循環：「レンタル製品のクローズドリサイクル率」
94% 89% 95% 98% － － － － －
資源循環：「製品回収スキームでの利益貢献」
－ － － ¥23.1M ¥26.0M ¥21.7M×
（※１）¥28.0 ¥30.0M
環境対応部品調達：「顧客クレーム件数」
0件 0件 0件 0件 0件 0件 ○ 0件 0件
環境意識向上：「環境教育受講率」
100% 100% 100% 100% － － － － －
環境意識向上：「環境意識向上活動への参加者拡大」
－ － － 725人 800人 838人 ○ 900人 1000人
事業継続のためのインフラ整備：「インフラストラクチャー整備率（対計画比）」
100% 100% 100% 100% 100% 100% ○ 100% 100%
【生産活動に伴うCO２排出量原単位】
18.418.817.5 19.8 18.4 18 .9 18.6
20 .319.82019.419.7
0
5
10
15
20
25
2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
■その他の主要活動項目の結果と今後の計画
※上記グラフは当事業所のみのＣＯ２排出量原単位。
・製品の品質試験設備稼働増により電力使用量が増加。
・省エネ設備や再生可能エネルギー設備（太陽光発電等）の導入、
ムダ廃除により中期計画目標の達成を目指して活動しています。
：基準年度 ：目標 ：実績 ：目標 ：実績
※２００５年度商品を基準として、性能の向上を勘案した消費電力
の削減を使用。 NECグループ目標に基づき、２０１７年度目標を
８０％削減、２０３０年度目標を９０％削減に設定し、商品の省エ
ネ化を推進しています。
（t－CＯ２／億円）
２０１３年度
注意
※１：他社資産品の回収契約締結の遅れによる。継続的に回収対象品の拡大に取り組む。
（年度） （年度）
5060708090
100
環境経営
推進体制
汚染対策・
生物多様性
資源循環製品対策
温暖化対策
【２０１３年度評価結果】
2013実績
満点
２０１３年度
注意
２０１３年度
合格
経済性活動
社会性活動
環境経営活動
関連会社の活動
データ編
環境マネジメントシステム
－ 12 －
・環境配慮型製品開発
・地球温暖化防止
・資源循環
・環境コミュニケーション
当事業所は、環境経営を具現化するため、毎年、環境目的・目標を設定・維持するとともに、
これを実現するため環境マネジメントシステムのＰ・Ｄ・Ｃ・Ａサイクルをより早く、より強く回し、
環境改善活動を進めています。
≪２０１３年度環境監査実施状況≫
■環境マネジメントシステムの継続的改善
全従業員による省エネ活動や再生可能エネルギーの活用によるＣＯ２削減、
お客様にご提供する環境配慮型製品の開発等、環境マネジメントシステムの
ＰＤＣＡを継続的に回すことにより、環境面より調達・設計・生産・販売の改善活
動を進めています。
環境経営監査
NECグループ内の
監査員が環境経営
推進状況を監査
２０１３年１０月
登録サイト変更審査 ２０１３年 ７月
内部環境監査 ２０１３年１２月
・１９９６年２月に認証取得
・認証機関：ＪＱＡ
（財）日本品質保証機構
・認証サイトの範囲
掛川事業所，掛川工業分工場，
掛川TM分工場，神奈川，千葉
【ISO１４００１ 登録証】ＣＨＥＣＫ
地球温暖化防止
（再生可能エネルギー）
資源循環
ＡＣＴＩＯＮ
ＰＬＡＮ
経営層による環境経営
推進結果の確認と
見直し
■環境活動推進体制
全部門で環境活動推進者を選出し、全部門参加に
よる環境活動を推進しています。
環境管理委員会は、毎月開催し、エネルギーの安
定供給及び環境負荷の低減に関わる事項の審議を
行います。
また、製品に適用する環境技術を検討する環境技
術検討プロジェクトやＣＯ２排出量を抑制する省エネ
推進部会などの活動を行っています。これらのブロ
ジェクトや部会には、関係する部門からメンバーが参
加します。
ＤＯ
環境配慮型製品
（省エネ・省資源）
経済性活動
社会性活動
環境経営活動
関連会社の活動
データ編
グリーン調達
－ 13 －
部材調達にあたっては、環境負荷の低減に努めるお取引先から優先して購入しています。
■グリ－ン調達の推進
NECのグリーン調達方針に基づき、調達分野でグ
リーン化に努めています。
お取引先（国内・海外）に環境管理システム構築や
製品含有有害化学物質全廃を求め、基準をクリアし
た認定お取引先（グリーン調達先）から、環境負荷の
小さい部品・材料を調達しています。
■有害化学物質規制強化への取り組み
◆ＲｏＨＳ指令対応
全ての調達部材に対し、２００５年１２月まで
に ＲｏＨＳ指令（※１）禁止６物質を全廃し、維
持・継続しています。
◆含有物質管理レベル向上
２００６年度からは全てのお取引先に対し
ＰＭＲ（※２）を実施し、環境リスク低減に取り
組んでいます。
◆ＲＥＡＣＨ規則対応
２０１１年６月のＲＥＡＣＨ規則（※３）届出開
始にあたり、ＳＶＨＣ（高懸念物質）情報の収集
を推進し、２０１０年度以降、対象製品におけ
る情報収集率１００％を維持しています。
■グリーン情報の活用／促進
設計者が常に環境への影響が少ない部品を選
択して設計できるよう、お取引先から収集した部
品の環境データ（環境影響物質含有の有無、含
有量などのグリーン情報）を「部品情報データ
ベース」に蓄積し社内関係者がいつでも閲覧で
きるよう開放しています。
開発・製造部門の関係者は最新情報を検索し、
部品の環境データを検証することで環境にやさし
い製品づくりに努めています。
【蛍光Ｘ線測定器によるチェック】
お取引先開発部門 資材部門
製造部門
部品情報データベース
依頼
回答
エコ部品選択
製造条件設定
共有
活用
環境データ
NECのグリーン調達方針
グリーン調達
グリーン調達先としての必須条件を満たす
お取引先を認定
お取引先の環境保全活動を評価、格付け
させていただき、コスト・品質・納期に、環境
を加味してお取引先選定
環境意識の高いお取引先
環境負荷の小さな製造工程
環境負荷の小さな製品・部材
NECのグリーン調達コンセプト
グリーン認定
環境格付け
お取引先評価
２００５年度以降～グリーン調達率１００％を維持・継続
※１：ＲｏＨＳ指令（Ｒｅｓｔｒｉｃｔｉｏｎ ｏｆ ｔｈｅ ｕｓｅ ｏｆ ｃｅｒｔａｉｎ Ｈａｚａｒｄｏｕｓ Ｓｕｂｓｔａｎｃｅｓ ｉｎ ｅｌｅｃｔｒｉｃａｌａｎｄ ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃ ｅｑｕｉｐｍｅｎｔ） 欧州連合（ＥＵ）にて２００６年７月に施行された、電気電子製品を販売する製品に対し有害６物質（鉛・水銀・カドミウム・六価クロム・ポリ臭化ビフェニール（ＰＢＢ）・ポリ臭化ジフェニルエーテル（ＰＢＤＥ）の含有を規制する指令
※２：含有物質管理 ＰＭＲ（Ｐｒｏｃｅｓｓ Ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ Ｒｅｖｉｅｗ）※３：ＲＥＡＣＨ規則（Ｒｅｇｉｓｔｒａｔｉｏｎ，Ｅｖａｌｕａｔｉｏｎ，Ａｕｔｈｏｒｉｓａｔｉｏｎ ａｎｄ Ｒｅｓｔｒｉｃｔｉｏｎ ｏｆ Ｃｈｅｍｉｃａｌｓ）
欧州連合（ＥＵ）において、２００７年６月に施行された、化学物質の総合的な登録・評価・認可・制限の制度
◆分析／測定による部品の安全保証
お客様に安全で安心な製品を提供するため、お取引先から購入する部
品や材料の中に含有禁止物質が含まれていないか、蛍光Ｘ線測定器
（右写真）を使用して定期的にサンプル分析・検証を実施しています。
インターネット
経済性活動
社会性活動
環境経営活動
関連会社の活動
データ編
環境配慮型製品の創出
－ 14 －
製品のライフサイクル(原料採取－製造－流通－使用－リサイクル・廃棄)全体におけるＣＯ２
排出量の削減や製品に含有する化学物質の抑制など、当事業所の製品がもたらす環境負荷
の削減に努めています。
■環境配慮型製品の開発
■環境技術開発への取り組み
各部門から選抜したメンバーによる環境技術検討プロジェクトを発足・活動しています。プロジェクトで開発さ
れた技術は、製造ラインや製品に順次適用し、環境負荷の低減を実現しています。
２０１２年度 ～ ～ ２０１３年度
製品の省エネ
環境技術検討プロジェクトで実現
・レンタル戻り品の白
色ポリカーボネート
部品のリサイクル
技術構築
エコプラ採用促進 リサイクル事業拡大 Ｓｃｏｐｅ３対応
・温室効果ガスの
Ｓｃｏｐｅ３算出ガイド
ライン作成／データ
公開
・お客様納入製品の
リサイクル
ＰＵＳＨ！
２０１３年度製品
エコ
シンボル
スター
２製品
ＡｔｅｒｍＭＲ０２ＬＮ
ＡｔｅｒｍＭＲ０３ＬＮ（ＬＴＥモバイルルータ）
エコ
シンボル
１５製品
目標５５％を達成
「エコシンボル」は、１９９８年１２月に環境
配慮型製品の開発促進と製品に関する環境
情報をお客様へ積極的に提供することを目的
として制定された、NECの社内制度です。国際
標準機構（ＩＳＯ）で定められた自己宣言型
（タイプⅡ）環境ラベルにあたります。市場動向
の変化を鑑み、２０１２年度に基準を見直しま
した。当事業所の開発製品が認定できるよう
に、より環境配慮型製品の開発力を強化し、
より環境に貢献できる製品を開発していきます。
「エコシンボルスター」は、２００８年度に環
境トップランナー製品等の一層のエコプロダク
ツ開発促進を図るため制定された、NECの社
内制度です。エコシンボル制度の上位に位置
づけられ、NECならびに業界のトップランナー
となり得る基準を満足した製品に「エコシンボ
ルスター」マークが付与されます。
製品の環境情報は「環境配慮型製品情報検
索サービス」で公開しています。
http://www.ep.nec.co.jp/ecopro/ja/index.cfm#klbl
NEC環境ラベル
「エコシンボルスター」，「エコシンボル」
・省エネ技術検討
・トップランナー水準
維持
経済性活動
社会性活動
環境経営活動
関連会社の活動
データ編
－ 15 －
■環境配慮技術
高速ﾜｲﾔﾚｽﾌﾞﾛｰﾄﾞﾊﾞﾝﾄﾞﾙｰﾀ
世界初※ 「μＥＢＧ」技術により、アンテナへのノイズ遮断
と小型化を実現
業界初※ 世界最小クラスの高性能「μＳＲアンテナ」の採
用で小型化しながら、電波の放射効率をアップ
新規格Draft11ac対応により、従来の11n450Mbps（規格値）
から約3倍となる1300Mbpsを実現
※（２０１３年６月現在 当事業所調べ）
NEC先端技術によりｺﾝﾊﾟｸﾄ＆超高速化を実現した最上位ﾓﾃﾞﾙ
Ａｔｅｒｍ MR03LNＰＡ－ＭＲ０３ＬＮ
ＬＴＥモバイルルータ 最大約２４時間の連続通信が可能なＬＴＥモバイルルータ
◆低消費電力化
・低消費電力チップの採用により、各モードにおける消費電力を削減
・通常のＷｉ－Ｆｉテザリングに加え、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈテザリングによる省電力通信のインターネット
利用が可能。Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈテザリングを使用の場合、従来製品に対し３倍の２４時間（※１）連続
動作を実現
◆小型軽量化
・従来製品比で体積２４％ 質量１３％削減
・業界最薄 約１１ｍｍ（※２）
※１．機器の状態により変動するため、目安としてお使いください。
※２．国内のＬＴＥモバイルルータにおいて（２０１４年１月現在 当事業所調べ）
ｴｺｼﾝﾎﾞﾙｽﾀｰ取得製品
ＲｏＨＳ指令準拠
年間消費電力量[kWh] ※（動作４ｈ＋待機２０ｈ）／日×３６５日
約７０％削減
更に約３０％削減
６．３３[ｋWh]
１．８８[ｋWh] １．３３
[ｋWh]
Ａｔｅｒｍ WG1800HPＰＡ－ＷＧ1800ＨＰ
ＲｏＨＳ指令準拠
ＥＣＯボタンをプッシュ！
経済性活動
社会性活動
環境経営活動
関連会社の活動
データ編
地球温暖化防止活動（省エネ）
－ 16 －
当事業所はエネルギー使用における特定事業者として、エネルギー使用の合理化に取り組
むとともに、地球温暖化防止に向けた活動を展開しています。
0
500
1,000
1,500
2,000
2,500
3,000
3,500
4,000
2011 2012 2013 2014(計画)
ＣＯ２
排出量
生産
設備
空調
照明
（ｔ-CO2）
3,502OA機器その他
3,336 3,220
■ ＣＯ２排出量の推移
事業領域の拡大や新事業の取り込みなどＣＯ２排出量の増加要素はあるものの、照明・空調設備の効率化、
生産設備の改善などを図りＣＯ２排出量の削減をしています。また輸送エネルギーの低減や、マイカー自粛など
総合的な地球温暖化防止活動を継続して展開するとともに、100(ｋW)の太陽光発電の追加導入を計画していま
す。なお、省エネ法への対応として、「付加価値原単位を年間１％以上改善する」を目標に省エネ活動を推
進しています。
（年度）
※下記のグラフは掛川事業所を表示3,740
■ ＣＯ２排出量削減施策
夏期のピーク電力を削減するため、以下のような節電対策を実施しています。
【高効率空調機への更新】
【更新前】 【更新後】
生産
設備
照明
OA機器
その他
照明
その他
OA機器
生産
設備
生産
設備
その他
OA機器
照明
夜間電力で商品を
冷却し、昼間は冷
却機能を停止して
います。（E棟２階・
４階に設置）
ピークカット：１kW省電力：３MWh
【ピークシフト型自販機への更新】
２０１３年度３台実施２０１４年度２台予定
ピークカット：１５kW省電力：４８MWh
空調空調 空調
【インバータ式空気圧縮機への更新】
ピークカット：８kW省電力：１．７MWh/年
これまでの２２ｋW
空気圧縮機を、
定出力タイプから
３７ｋWインバータ
式省エネタイプに
更新しました。
これにより、休日
などの軽負荷運
転時は、吐出圧
力を従来より低く
設定することで、
軽負荷運転時の
消費電力を２０％
低減しました。
【更新前】
【更新後】
経済性活動
社会性活動
環境経営活動
関連会社の活動
データ編
省資源・資源循環
－ 17 －
当事業所は『「何も捨てない」、そして「何でも自分たちで作る」』をモットーに３Ｒ活動に取り組
んでいます。
■広域認定による製品リサイクルの拡充
広域認定制度を活用して、お客様所有の当事業
所製品で、不要となった廃製品の回収リサイクル
を２０１１年１２月から開始しています。２０１０年１１
月に広域認定制度の処理施設としての認可（環廃
産発第０１１０８００１号）をいただき、クローズドリサ
イクルなどの当事業所固有のリサイクルシステム
を活用して適正かつ効率的・効果的な廃棄処分を
実施しています。
２０１３年度はルーターなどの軽量機器が減少し、
ＰＣやサーバーなどの重量機器が増えたため、処
理台数は大きく減少しましたが処理量はあまり減
少していません。ちなみに８４千台、１０８ｔを回収し
てすべて適正にリサイクル処理を行いました。
0
30
60
90
120
0
40
80
120
160
2011 2012 2013
プラスチック
非鉄金属
紙類
回収台数
（台）（ｔ）廃製品回収リサイクル処理量推移
法令に則った適正な処分
● 廃棄物処理法の広域認定制度
● マニフェスト伝票に代わる証明書を発行
● 税務上の確証（破砕証明書など）も発行可能
廃棄処理コストを削減
● 付加価値の高いリサイクルを実現
● 弊社製造ラインにて効率的に処理
環境負荷低減に貢献
● マテリアルリサイクル １００％
● 同じ製品群に再生 （クローズドリサイクル）
お客様 （排出者） の手間を低減
● 処理施設の現地確認が不要
● 必要なときだけ委託契約を締結できる
広域認定制度のメリット
■有価物拡大による廃棄物排出量削減
電子基板製造工程で稼働するチップ部品搭載
機から排出されるリール部品テープは、台紙（紙
製）やトップテープ（PE製）・エンボステープ（ＰＳ
製）が混ざっていたため、産業廃棄物として処分
費を支払って固形燃料にリサイクルしていました。
そこで、現場の協力により、機械から排出され
たときに素材毎に分別することで有価物として売
却することにしました。これにより、約２５０㎏／月
を有価物に変更したことで、約３ｔ／年間の廃棄
物を削減できました。 ＰＥ（ﾄｯﾌﾟﾃｰﾌﾟ）
ｴﾝﾎﾞｽﾃｰﾌﾟ
紙
プラ製（PS）ｴﾝﾎﾞｽﾃｰﾌﾟ
プラ製（PE）ﾄｯﾌﾟﾃｰﾌﾟ
紙製テープ台紙
リール部品テープの有価物化
※プラ製：プラスチック製の略
経済性活動
社会性活動
環境経営活動
関連会社の活動
データ編
災害・環境リスク管理
－ 18 －
当事業所は大規模自然災害の発生後、速やかに事業継続するため、ＢＣＰ（Business
Continuity Plan：事業継続計画 ）を策定し、早期の事業再開を図るため、対策・訓練を進める
と共にお取引先とも連携した取り組みも進めています。
また、法規制を遵守するとともに、さまざまな環境リスクの未然防止にも取り組んでいます。
■緊急事態対応訓練の実施
毎年環境リスクを持つ設備や施設を対象に緊急対応訓練を実施しています。 ２０１１年度より災害による環
境影響の発生を防止するため、ＢＣＰに基づいた訓練も取り入れています。
【情報伝達訓練】 【空調設備ガス漏れ発生時の処置】
【都市ガス元栓の開閉操作】
【危険物倉庫の漏洩処置】
■災害リスク対応
東海地震の今後３０年以内に発生する確率が８７％と逼迫した
状況のなか、掛川事業所の所在地である掛川市は、最大震度６
強が想定されています。当事業所では、耐震基準を満たしてい
ない建築物について、震度６強相当の地震発生後も使用できる
ようにブレース追加や炭素繊維シートによる床補強などの建屋
補強工事を実施しました。【床カーボンシート補強】【垂直ブレース補強】
●
NECプラットフォームズ掛川事業所
東海地震エリア
■お取引先と協力した巨大災害対策の推進
災害の発生直後から稼働再開に向けた活動を開始すべく、お取引先と協力してＢＣＰを策定しています。緊急
連絡先リストの定期的な更新、継続供給が可能な部品の選択・置き換え、工場復旧計画の作成促進など、目
標を決めて進捗管理しています。
■ＰＣＢ含有保管品の漏洩防止対策
ＰＣＢ廃棄物の処理期限が平成３９（2027）年３月末まで延
長されたことで、現在保管しているＰＣＢ含有安定器をさらに
長期間の保管が必要となりました。そこで、廃棄物本体や収
納容器の劣化による漏洩リスクを軽減するために漏洩防止
対策を実施しました。
対策は安全を考慮した作業環境を整えた施設を工場内に
設置して状態の確認、密閉容器への保管作業などを行い、
９月中旬にすべてのＰＣＢ廃棄物の密閉が完了しました。
密閉保管したPCB廃棄物
経済性活動
社会性活動
環境経営活動
関連会社の活動
データ編
環境コミュニケーション
－ 19 －
当事業所は従業員の環境意識向上のために、環境教育の実施や環境意識啓発活動を推
進しています。また、環境経営活動のレベルアップを図るため、環境活動に邁進されている皆
様との交流を継続して行い、頂戴しましたご意見を今後の活動に活かしております。
（地域社会における環境活動は、Ｐ８「地域との関係」をご参照ください。）
環境意識啓発活動 実施時期
緑のカーテンづくり（家庭用種配布・工場） ５月
かぶとむし飼育体験 ５月
環境月間（NECグループは年２回実施） ６月，１１月
社内生物調査 年間
グリーンアクセスコーナー展示 常設
エコ・ファーム 常設
■環境教育・環境意識啓発
毎年実施する全従業員対象の環境教育は、６年連
続で受講率１００％を維持しています。また、環境に影
響のある業務に従事する従業員への専門教育、階層
別の教育を実施し、環境意識・レベルの向上を図って
います。
その他、全従業員対象に環境意識啓発のためのさ
まざまな活動を実施しています。
■主な外部評価
当事業所ではこれまでに、省エネ・資源循環・工場緑化などの環境経営活動の取組みが認められ、外部か
ら高い評価をいただいております。
年度 外部評価 評価先
２０００
２００１２００２２００３
２００４２００６
２００７
２００８
２００９
２０１２
◆エネルギ管理優良工場 資源エネルギー庁長官賞受賞◆花と緑の景観コンクール緑化推進委員会会長賞受賞◆省エネルギーセンター会長賞受賞◆（財）ＣＪＣ主催の資源循環技術・システム表彰でＣＪＣ会長賞を受賞◆第７回環境経営度調査《製造業》で全国１１位◆エネルギー管理優良工場 経済産業大臣（電気部門）表彰受賞◆第８回環境経営度調査《製造業》で全国５位◆静岡県環境保全協会表彰（特別表彰）を受賞◆エネルギー管理功績者「経済産業大臣賞」を受賞◆（財）ＣＪＣ主催の資源循環技術・システム表彰でＣＪＣ会長賞を受賞◆掛川市「環境活動への感謝状」を授与◆第６回「日本環境経営大賞」の「環境経営優秀賞」を受賞◆静岡県「地球温暖化防止知事褒賞」を受賞◆緑化優良工場等日本緑化センター会長表彰受賞◆循環型社会形成推進功労者等環境大臣表彰受賞
◆緑化優良工場等関東経済局長表彰受賞
経済産業省掛川市緑化推進委員会省エネルギーセンタークリーンジャパンセンター日本経済新聞社経済産業省日本経済新聞社静岡県環境保全協会経済産業省クリーンジャパンセンター掛川市三重県静岡県日本緑化センター環境省
経済産業省 関東経済産業局
■ステークホルダーミーティング（第三者のご意見）
◆開催概要・開催日：２０１４年６月２７日
・場 所 ：NECプラットフォームズ（株）
掛川事業所 会議室、環境
関連施設
・参加者：行政機関の方々（５名）
◆主なご意見の内容
・プレゼンテーションや工場内を見学し、いろいろな知恵を出し
て環境経営、生産に取り組まれていることが分かった。また、
従業員参加で活動しており、従業員の意識啓発をしながら取
り組まれているのも良い。
・景気が良くなり、県内企業の人材の新規採用が難しくなってき
ている。また、最近の学生の就職活動の傾向として、インター
ネットで検索（業種、会社名）し、ピンポイントで訪問している。
今回の様な工場見学などで会社の認知度を上げることが大切。
・緑化に色々と取り組まれていることが生物多様性に貢献して
いることをもっとアピールすると良い。【工場見学風景】
経済性活動
社会性活動
環境経営活動
関連会社の活動
データ編
生態系・生物多様性への配慮
－ 20 －
環境会計
事業活動による影響を出来る限り少なくしていくとともに、生物多様性に貢献する活動を
積極的に推進していくため、当事業所で観察することのできた生物の種類数の調査を開始し
ました。また、当事業所で購入した木製パレットに使われている樹木は、違法伐採されていな
いことを確認しました。
■生物調査
工場運営による生物多様性に及ぼす影響を把握する
ため、当事業所の構内で見ることのできる生物の種類
数の確認を始めました。従業員の情報提供により確認
された種類数は、３９種類でした。
確認種数 主な種類
鳥類 ８種 シジュウカラ、ムクドリ、ツグミ、キジバト
蝶、蛾 １３種 アカタテハ、カノコガ、ナカグロクチバ
蜂、蠅 ４種 セイヨウミツバチ、ヒメヒラタアブ
バッタ ５種 オンブバッタ、クルマバッタモドキ
その他 ９種 マメコガネ、ナガコガネグモ
合計 ３９種
環境管理活動が事業経営に与えるリスク、または効果を把握する一つの管理指標として、環
境活動に関わる投資金額、経費及び経済効果金額を把握・集計し、環境経営の評価に活用し
ています。 当事業所の環境会計は環境省の「環境会計ガイドライン２００５年度版」および「Ｎ
ＥＣ・環境会計ガイドライン」に準拠しています。
■環境会計の分析
• 公害防止コストは、PCB含有照明用安定器の密閉作業を行ったため増加しています。
• コスト削減は、レンタル再生台数の増加により前年を上回りました。
集計範囲：ＮＥＣプラットフォームズ(株)掛川事業所 期間：２０１３年４月１日～２０１４年３月３１日 算出基準：ＮＥＣ環境会計ガイドライン準拠
環境保全コスト（百万円）
２００９年度 ２０１０年度 ２０１１年度 ２０１２年度 ２０１３年度主な取組
投資 費用 投資 費用 投資 費用 投資 費用 投資 費用
事業エリア内コスト 14 46 22 85 21 94 14 35 6 52
地球温暖化防止 14 6 22 6 21 17 14 7 6 6 省エネ投資、改善
資源循環 0 37 0 35 0 30 0 25 0 23 廃棄物削減、資源有効利用
公害防止 0 3 0 44 0 47 0 3 0 23 環境設備管理、保守、PCB密閉
上・下流コスト 0 119 0 130 0 143 0 130 0 131 製品アセスメント、製品リサイクル
管理活動コスト 0 42 0 46 0 46 0 42 0 42 環境活動人件費、ＩＳＯ維持
社会活動コスト 0 12 0 11 0 12 0 11 0 11 地域貢献活動、活動情報公開
合 計 14 219 22 272 21 295 14 218 6 236
経済効果（百万円）
２００９年度 ２０１０年度 ２０１１年度 ２０１２年度 ２０１３年度 主な内容
収 益 28 42 52 72 63 廃棄物売却・製品回収リサイクル
コスト削減 1,661 1,548 1,570 1,318 1,469 省エネ・廃棄物削減・レンタル再生
経済性活動
社会性活動
環境経営活動
関連会社の活動
データ編
環境負荷マスバランス
－ 21 －
【ムダ“廃除”の生産】
CO２排出量と廃棄物の削減に努めています。
【グリーン調達】
製品は、捨てる時でも、環境影響の小さい部品・材料を使っています。
【循環する商品】
使用済みの製品をリサイクルし、資源の節約に努めています。
【環境配慮型製品開発】
製品の省電力や、梱包材料の削減等、環境配慮の製品開発をしています。
事業活動から排出している主なもの
事業活動で投入している主なもの
事業活動により発生する環境負荷（直接的な環境負荷）、及び販売した商品を通じて発生す
る環境負荷（間接的な環境負荷）などを把握し、改善活動に活用しています。
事業活動
【エコ製品の提供】
製品の省電力機能など、環境によい使い方をご提案しています。
【エネルギー】
電気 ８，０１２ ＭＷｈ
再生可能エネルギー １３．３ ＭＷｈ
都市ガス ２２９ 千㎥
ガソリン（社有車） ３．５ ｋｌ
【資源】
水（市水） ３０．４ 千㎥
紙 ８．９ ｔ
【化学物質】
IPA（ｲｿﾌﾟﾛﾋﾟﾙｱﾙｺｰﾙ） ２．５ ｔ
エチルアルコール １．４ ｔ
【原材料】
鉛半田 ０．５ ｔ
無鉛半田 ８．７ ｔ
プラスチックペレット原料 ２７．９ ｔ
【製品回収】
広域認定 １０８ ｔ
レンタルモデム ２５０ ｔ
【大気】
ＣＯ２ ３，５８５ ｔｰCO２
ＮＯx ２５３ ｋｇ
ＳＯx ０ ｋｇ
【水】
排水 ２４．５ 千㎥
【廃棄物】
有価物売却量 ３７８ ｔ
再資源化量 ８６ ｔ
最終処分量 ０ ｔ
【化学物質】
アンチモン ０ ｋｇ
【輸送】
CO２ １，５６４ ｔｰCO２
【リサイクル】
広域認定 １０８ ｔ
レンタルモデム ２５０ ｔ
（下記の数値は、当事業所単独の値です。）
自社の直接排出（Ｓｃｏｐｅ１） ０．３％
電力利用などによる自社の間接排出（Ｓｃｏｐｅ２） １．５％
サプライチェーンの上流・下流からの排出（Ｓｃｏｐｅ３） ９８．２％
[カテゴリ１１]
販売した製品の使用による排出
８８．２％
[カテゴリ１]購入した製品・サービスの排出 ７．９％
資本財・通勤等その他の排出 ２．１％
３２万ｔ
グラフ ： ２０１３年度ＮＥＣプラットフォームズ掛川事業所（※2）のサプライチェーン全体ＣＯ２排出量
※1：Ｓｃｏｐｅ３の集計は、ＧＨＧプロトコルイニシアチブが２０１１年１０月に発行した「Ｓｃｏｐｅ３スタンダード」に基づいて行っています。※2：静岡日電ビジネス（株）、日电爱克赛斯科技(苏州)有限公司のＣＯ２排出量を含みます。
サプライチェーン全体でのＣＯ２排出量サプライチェーン全体でのＣＯ２排出量削減に向けて２０１３年度からＳｃｏｐｅ３の集計（※1）を
行い、２０１３年度当事業所（※2）実績を集計した結果は下図の通りです。２０１４年度も排出割
合の大きい、製品のエネルギー効率向上に引き続き取り組んで行きます。
経済性活動
社会性活動
環境経営活動
関連会社の活動
データ編
静岡日電ビジネス（株）の環境への取り組み
－ 22 －
＜認定取得状況＞
ISO14001(環境保護・保全)： JQA-E-90066ＩISO/IEC 27001(情報セキュリティ)：
JQA-IM0213プライバシーマーク(個人情報保護)：
第21000169(04)号
■環境経営推進のポイント
静岡日電ビジネス(株)は、NECプラットフォームズ掛川事業所の事業の一環を担当するサイトとして、２００３年
１１月に ＩＳＯ１４００１の認証を取得しました。
ソリューション・販売機能（営業領域）を分担することから、環境経営の基本方策のうち、「循環する商品」と「エ
コ商品の提供」に活動の重点をおき、お客様に省エネ型製品／システムをご提供すること、およびお客様のとこ
ろで役割を終えた製品／部材を適正に回収・リサイクルすることに主眼をおいて事業活動を行っています。
本社社屋外観■会社概要
創 立：１９８１年７月１７日
資本金：２，０００万円
所在地：静岡県掛川市亀の甲１丁目４番２１号
売上高：３８．６億円（２０１３年度実績）
従業員：１２８名（２０１４年４月現在）
■事業のご紹介
・コンピュータと通信を利用した各種ソリューションの提供
・ＮＴＴドコモショップ運営
・人材派遣
http://www.nec-sbusiness.co.jp/business/index.html
http://www.nec-sbusiness.co.jp/company/index.html
環境配慮型製品開発
ムダ“廃除”の生産
グリーン調達 エコ商品
の提供
循環する商品
（回収･循環）
環境経営
☆重点推進事項－２
お客様使用済みの製品／部材等を
確実に回収し、適正にリサイクルする。
☆重点推進事項－１
省エネルギー型製品／システムの
情報発信と販売促進を実践し、
お客様の環境負荷低減に貢献する。
＜ソリューション・販売事業における環境経営推進のポイント＞
当社はＮＥＣプラットフォームズの出資による関係会社として１９８１年に設立、NEC製品を活
用した情報システムや無線通信システムをご提供することを通じ、地域の利便性向上に貢献
することを理念として、事業活動を続けています。また、２００３年にはＩＳＯ１４００１の認証を取
得し、環境に配慮した事業活動を心掛けています。
＜企業理念＞
“いつも顧客のそばにいて顧客の業容拡大に貢献する地域密着型ソリューションプロバイダー”
経済性活動
社会性活動
環境経営活動
関連会社の活動
データ編
－ 23 －
■社内外の環境向上に向けた“エコソリューション開発推進活動”
静岡日電ビジネス(株)は、情報システムの開発・販売活動、システムに付帯するハード製品の販売業務の
ほか、お客様から委託を受けたシステム運用等のアウトソーシング業務など、すべての事業活動領域で、「必要
最低限のエネルギーで効率の良い業務の遂行」をめざし、継続的な環境改善活動に取り組んでいます。
事業活動
システム設計開発
営業
事務
付帯設備
の利用
現在の環境負荷マスバランス （２０１３年度実績）
環境負荷
■ＣＯ２
（電気、ガス、ガソリン）６６．８ｔ－ＣＯ２
■下水排出水 ４８０㎥
■産業廃棄物 １１．９ ｔ
資源・エネルギー
■電力 １７５ MWｈ
■ガソリン ５９．７ ｋｌ
■都市ガス ７０㎥
■水 ４８０㎥
ＩＮＰＵＴ ＯＵＴＰＵＴ
＜活動事例 ４＞
“営業車のガソリン消費量削減への取り組み”
社用車の日常運行にあたっては、ＣＯ２排出量を削減
（＝燃費の改善）するため、次の施策を実施しています。
●車種別に燃費目標値を設定
●給油量・走行距離データを収集し燃費を算出
●燃費算出結果を営業ドライバーにフイードバック
●環境にやさしい運転を意識づける社内通知分
「エコドライブ通信」を発信
●車両の定期点検（安全・環境を意識）を実施
＜活動事例 ３＞
“低排出ガス営業車の導入”
営業活動のために保有する社用車については、
共有化を進め、保有台数の削減に努めています。
また、日常の運行から生じるＣＯ２排出などを抑制する
ため、低排出ガス／ハイブリッド車両への更新を進めて
おり、２０１３年度には全車両の移行を完了しました。
＜活動事例 １＞
“営業職によるエコ・プロポーザル活動の実践”
当社の営業職が、お客様に情報システムのご提案をする際、より環境負荷の小さいシステムとなるように
配慮する“エコ・プロポーザル活動”を推進しています。
活動には営業職全員が参加し、２０１３年度には年間６０件の提案において、より消費電力の少ない製品を
採用していただくことができ、環境配慮先進性向上と環境負荷低減に成果が生じています。
＜活動事例 ２＞
“お客様回収品への適切な対応”
お客様が使用しなくなったシステム／製品を当社が下
取りし、リサイクル可能な資源として専門業者に引き
取っていただくことで、マテリアルリサイクルを推進して
います。
一方、極力減量が求められるサーマルリサイクルの
対象となる廃棄物については、分別を徹底することによ
り、この４年間で排出量を半分以下に抑制しています。
（ｔ）
（台）
低排出ガス車
ＨＶ車
（ｋm/ｌ）
（年度）
（年度）
（年度）
経済性活動
社会性活動
環境経営活動
関連会社の活動
データ編
日电爱克赛斯科技(苏州)有限公司の環境への取り組み
－ 24 －
■会社概要■会社概要
【基本方針】 未来の子供たちに豊かな地球環境と住みやすい持続
可能な社会を残します。
■環境マネジメントシステム
■環境活動
【ＬＥＤランプ】
当社はＮＥＣプラットフォームズ（株）の関係会社として発足し、お客様にスキャナーユニット、
無線ルータ等を提供しています。
■環境負荷マスバランス （２０１3年度実績）
資源・エネルギー
■電力 1,150 ＭＷｈ
■天然ガス 157 千㎥
■ガソリン 12.5 ｋｌ
■水 4.3 千㎥
■紙 4.6 ｔ
■化学物質 0.5 ｔ
事業活動
複写機用ス
キャナユニット
無線ルータの
製造、販売、
保守
環境負荷
■CO2 1,213 ｔ－CO2
■排水 4.3 千㎥
■産業廃棄物 17.4 ｔ
ＩＮＰＵＴ ＯＵＴＰＵＴ
◆名 称 日电爱克赛斯科技（苏州）有限公司
◆創 立 ２００６年４月３０日
◆資本金 ４．５億円
（NECプラットフォームズ（株）掛川事業所全額出資）
◆所在地 江蘇省蘇州市呉江経済技術開発区
山湖西路３６８号
◆売上高 ８０億円 （２０１3年度実績）
◆従業員 ２６０名
◆事業内容 複写機用スキャナユニット、無線ルータ の
製造、販売、保守
◆ＩＳＯ１４００１ ２００７年１１月２３日に認証を取得し、維持をしています。
◆環境方針 日电爱克赛斯科技（苏州）有限公司は未来の子供たちに豊かな地球環境と住みやすい持続可能な社会を残すために、すべての事業活動で環境に配慮した活動を積極的に展開し地球環境保全の社会的責任を果たします。
◆環境監査 NEC（中国）環境センターの環境監査を受審すると共に内部監査を実施し、システムの維持
をしています。
◆環境負荷低減活動 ●LEDランプの導入（クリーンルームを除く全箇所）
●製造フロア入口へのエアカーテン設置（外気侵入防止)によるエアコンの運転効率向上
●クリーンルーム未使用時の換気設備停止
●アルコール購入時に容器をガラスビンからリユースできるプラスチックボトルに変更（通いボトル化）
◆その他 ●部品包装材料（プラスチック袋、段ボール箱 など）のリサイクル
●出荷報告書など紙から電子データに変更
【プラスチック容器】
変更
【エアカーテン】
経済性活動
社会性活動
環境経営活動
関連会社の活動
データ編
主な活動項目の実績
－ 25 －
区分 ［単位］ ２００９年度 ２０１０年度 ２０１１年度 ２０１２年度 ２０１３年度
NEC環境経営監査
国内
改善を要する点 ［件］ ２ ２ ２ ３ １
課題 ［件］ ６ １１ ２ ７ ５
NEC
遵法監査
（※１）
国内
改善を要する点 ［件］ － ２ － ０ ０
課題・要望 ［件］ － ３ － ２ ２
海外
改善を要する点 ［件］ － １２ － － ０
課題・要望［件］ － ４ － － ５
内部
環境監査
国内
改善を要する点 ［件］ ２ ０ １ ２ ０
改善提案 ［件］ ２４ １０ １２ １６ １３
海外
改善を要する点 ［件］ １ １ １ １ ０
改善提案 ［件］ ２ ０ ０ ０ ２
区分 ［単位］ ２００９年度 ２０１０年度 ２０１１年度 ２０１２年度 ２０１３年度
階層別教育 ［人］国内 ４７ ２１ ４４ ５１ ７０
海外 １０４ ９４ ３２５ ５８３ ４６９
目的・目標推進者教育 ［人］国内 １４３ ３９ １９ １２ ２４
海外 １ １ １ ３ ６
ｅラーニング教育（従業員） ［人］ 国内 １．５４８ １．５４４ １，４７６ １，４８６ １，４０７
◆環境監査実施状況
◆環境教育実施状況 （受講延べ人数）
◆製品の容器包装再商品化義務量報告実績（法対応）
区分 ［単位］ ２００９年度 ２０１０年度 ２０１１年度 ２０１２年度 ２０１３年度
プラスチック製包装材 ［ｔ］ ９．４ ２．９ ５．０ ４．８ ３．２
紙製包装材 ［ｔ］ １．２６ ０．０１ ０．０１ ０．００ ０．００
※３ １００ｋＷ太陽光発電設備を導入し１２月より稼働を予定しております。
区分（対象設備等） 項目 ［単位］自主
基準値
２００９年度
２０１０年度
２０１１年度
２０１２年度
２０１３年度
大気（空調用ボイラ）窒素酸化物 ［ｐｐｍ］ １２０以下 ３７ ４２ ４６ ３７ ３９
ばいじん ［ｇ／Ｎ㎥］ （５年に１回測定） ０．０５以下 － － － － ０．０２
水質（生活排水）動植物油 ［ｍｇ／L］ ３０未満 ３．７ ２．９ ２．５ ２４．２ ８．９
鉛 ［ｍｇ／Ｌ］ ０．１０未満 検出されず ０．０１ ０．０２ 検出されず 検出されず
水質（地下水）１・１・１－トリクロロエタン ［ｍｇ／L］ １．０以下
トリクロロエチレン ［ｍｇ／L］ ０．０３以下
騒音（空気圧縮機他） 敷地境界線音量 ［ｄB］ ６９以下 ５９．４ ５８．２ ５８．７ ６１．１ ５９．５
悪臭 敷地境界線臭気指数 １５未満 ０ １ ０ １ ０
◆大気・水質・騒音・悪臭測定結果 （掛川事業所） （測定結果は最大値を掲載）
区分 ［単位］ ２００９年度 ２０１０年度 ２０１１年度 ２０１２年度（※２） ２０１３年度
エコシンボル取得出荷台数 ［千台］ １，７９５ ２，３８３ ３，３４１ ３，４４２ ３，８４９
◆製品環境効率
区分 ［単位］ ２００９年度 ２０１０年度 ２０１１年度 ２０１２年度 ２０１３年度 ２０１４年度目標
太陽光発電＋小型風力発電 ［ｋＷｈ］ １２，６９６ １３，６６６ １１，６６８ １３，０７９ １３，２５６ ４７，４２０（※３）
◆再生可能エネルギーによる発電量 （掛川事業所）
※１ ２０１０年度までNEC遵法監査を３年に１度受審しています。
※２ ２０１２年度、エコシンボルの基準を引き上げました。
検出されず
検出されず
経済性活動
社会性活動
環境経営活動
関連会社の活動
データ編
主な環境負荷の実績
－ 26 －
◆エネルギー（電力・ガス・ガソリン）使用量
◆水の使用量
区分 ［単位］ ２００９年度 ２０１０年度 ２０１１年度 ２０１２年度 ２０１３年度 ２０１４年度目標
イソプロピルアルコール
（洗浄用） ［ｔ］掛川事業所 ３．１ ３．２ ４．２ ３．２ ２．５ －
フラックス （イソプロピル
アルコール含有） ［ｔ］掛川事業所 ２．８ ２．４ ２．４ ２．０ １．７ －
エチルアルコール
（洗浄用） ［ｔ］
掛川事業所 １．７ １．８ １．８ １．５ １．４ －
苏州 ０．２ ０．１ ０．４ ０．５ ０．５ ０．５
◆揮発性有機化合物（ＶＯＣ）使用量
◆紙（プリンタ、コピー用紙）購入量
区分 ［単位］ ２００９年度 ２０１０年度 ２０１１年度 ２０１２年度 ２０１３年度 ２０１４年度目標
プリンタ、コピー用紙 ［ｔ］
連結 １８．７ １７．２ １５．７ １５．８ １５．８ －
単独 １２．７ １０．７ ９．４ ９．６ ８．９ １２．０
掛川事業所 １１．３ ９．６ ８．２ ９．１ ７．８ －
他拠点 １．４ １．１ １．２ ０．５ １．１ －
ビジネス ２．６ ２．８ ２．２ ２．１ ２．３ －
苏州 ３．４ ３．７ ４．１ ４．１ ４．６ ４．５
※６ 漏水により使用量が増大しました。
※７ 掛川本社地区と、日电爱克赛斯科技（苏州）有限公司を示します。
※８ 付加価値原単位は、当事業所の計算方法を日电爱克赛斯科技（苏州）有限公司のデータに適用したものです。
※１ 我孫子地区、大崎地区、玉川地区を示します。
※２ 静岡日電ビジネス（株）を示します。
※３ 日电爱克赛斯科技（苏州）有限公司を示します。
※４ ２０１２年度に日电爱克赛斯科技（苏州）有限公司は、ＮＥＣ能源元器件(呉江)有限公司の構内へ移転し、構内全体で消費されるエネルギー、水の量をフロア面積比率で負担となったため、数値が大きく変化しました。
※５ 社有車１台から２台に増加しました。
区分 ［単位］ ２００９年度 ２０１０年度 ２０１１年度 ２０１２年度 ２０１３年度 ２０１４年度目標
電力使用量 ［ＭＷｈ］
連結 ９，６３９ ９，９９３ １０，０１３ ９，６３１ ９，３３７ ９，０３５
単独 ８，８６８ ９，１５４ ９，１３６ ８，５４１ ８，０１２ ７，７６３
掛川事業所 ８，１４４ ８，４５２ ８，４８４ ７，９５６ ７，４３９ ７，２０１
他拠点（※１） ７２４ ７０２ ６５２ ５８５ ５７３ ５６２
ビジネス（※２） ２００ ２１０ １８４ １７３ １７５ １７２
苏州（※３） ５７１ ６２９ ６９３ ９１７（※４） １，１５０ １，１００
都市ガス１３Ａ使用量
［千㎥］
連結 ２４３ ２３５ ２３１ ２１６ ２２９ ２２９
単独 ２４３ ２３５ ２３１ ２１６ ２２９ ２２９
掛川事業所 ２３５ ２２４ ２１９ ２０３ ２１６ ２１６
他拠点 ８ １１ １２ １３ １３ １３
ビジネス ０．０８９ ０．０９４ ０．０９５ ０．０７１ ０．０７３ ０．０７２
天然ガス使用量 ［千㎥］ 苏州 － － － １６４（※４） １５７ １６０
ガソリン使用量（社有車）
［ｋｌ］
連結 ７１．０ ７３．９ ７３．９ ６９．７ ７５．７ －
掛川事業所 ３．６ ３．９ ３．９ ２．５ ３．５ －
ビジネス ６２．３ ６４．９ ６５．３ ６２．３ ５９．７ －
苏州 ５．１ ５．１ ４．７ ４．９ １２．５（※５） １２．０
区分 ［単位］ ２００９年度 ２０１０年度 ２０１１年度 ２０１２年度 ２０１３年度 ２０１４年度目標
水の使用量 ［千㎥］
連結 ４０．２ ４４．４ ５６．１ ３６．０ ３５．２ －
単独 ３３．７ ３１．７ ３２．６ ３２．４ ３０．４ ２９．０
掛川事業所 ３１．４ ２９．５ ３０．５ ３０．４ ２７．９ ２７．０
他拠点 ２．３ ２．２ ２．１ ２．０ ２．５ ２．０
ビジネス ０．４９ ０．４７ ０．４７ ０．４８ ０．４８ －
苏州 ６．０ １２．２ ２３．０（※６） ３．１ ４．３ ４．３
生産拠点（※７）
水の使用量 付加価値
原単位 ［千㎥／億円］
連結 ０．２２ ０．２３ ０．３０ ０．２０ ０．２０ －
単独 ０．２０ ０．１８ ０．１９ ０．２０ ０．２０ ０．１７
苏州（※８） ３．００ ３．４４ ４．８６ ０．５０ ０．４２ －
水の排水量 ［千㎥］
連結 ３５．１ ３９．７ ５０．０ ３０．０ ３１．５ －
掛川事業所 ２６．３ ２４．８ ２４．４ ２４．４ ２４．５ ２４．０
他拠点 ２．３ ２．２ ２．１ ２．０ ２．２ ２．０
ビジネス ０．４９ ０．４７ ０．４７ ０．４８ ０．４８ －
苏州 ６．０ １２．２ ２３．０ ３．１（※４） ４．３ ４．３
生産拠点（※７）
水の排水量 付加価値
原単位 ［千㎥／億円］
連結 ０．１９ ０．２０ ０．２７ ０．１７ ０．２０ －
単独 ０．１５ ０．１４ ０．１４ ０．１５ ０．２ ０．１４
苏州（※８） ３．００ ３．４４ ４．８６ ０．５０ ０．４２ －
経済性活動
社会性活動
環境経営活動
関連会社の活動
データ編
－ 27 －
◆二酸化炭素（ＣＯ２）排出量
区分 ［単位］ ２００９年度 ２０１０年度 ２０１１年度 ２０１２年度 ２０１３年度 ２０１４年度目標
エネルギーCO２排出量
［ｔ－ＣＯ２］
連結 ４，４７３ ４，６１１ ４，６２８ ４，８６３ ４，６４５ ４，７２７
単独 ３，９４８ ４，０３７ ４，０１４ ３，７５６ ３，５８５ ３，４６２
掛川事業所 ３，６４８ ３，７４０ ３，７４０ ３，５０２ ３，３３６ ３，２２０
他拠点 ３００ ２９７ ２７４ ２５４ ２４９ ２４２
ビジネス ７６ ８０ ７０ ６６ ６７ ６５
苏州 ４４９ ４９４ ５４４ １，０４１（※４） １，２１３ １，２００
エネルギーCO２排出量
付加価値原単位
［ｔ－ＣＯ２／億円］
連結 ２４．２ ２３．６ ２４．７ ２６．９ ２７．７ －
単独 ２３．１ ２２．７ ２３．５ ２３．２ ２３．４ ２０．０
苏州（※８） ２２４．４ １３９．５ １１４．９ １６９．１ １１６．４ －
物流 CO２排出［ｔ－ＣＯ２］ 国内 １，３３０ １，５０９ １，６８２ １，８１０ １，５６４ １，５４８
物流 付加価値原単位
［ｔ－ＣＯ２／億円］国内 ７．６ ８．３ ９．６ １１．２ １０．２ ８．９
◆ＮＯｘ、ＳＯｘ排出量 （掛川事業所）
区分 ［単位］ ２００９年度 ２０１０年度 ２０１１年度 ２０１２年度 ２０１３年度
窒素酸化物（ＮＯｘ） ［ｋｇ］ （※１０） １４０ ２１４ ３８７ １９１ ２５３
硫黄酸化物（ＳＯｘ） ［ｋｇ］ （※１１） ０ ０ ０ ０ ０
区分 ２００９年度 ２０１０年度 ２０１１年度 ２０１２年度 ２０１３年度 ２０１４年度目標
環境法令違反の有無 無 無 無 無 無 無
環境関連事故の有無 無 無 無 無 無 無
環境関連苦情の有無 １件 無 無 無 無 無
◆法違反・事故・苦情の有無
◆廃棄物等総発生量と有価売却及び再資源化量
区分 ［単位］ ２００９年度 ２０１０年度 ２０１１年度 ２０１２年度 ２０１３年度 ２０１４年度目標
廃棄物等総発生量 ［ｔ］
（※１２）
連結 ５３３．５ ５７８．０ ５３４．８ ４９３．６ ４９４．５ －
単独 ５０３ ５４８ ５０３ ４６１ ４６４ ４３４
ビジネス ２２．８ ２２．４ １７．１ １５．９ １３．１ －
苏州 ７．７ ７．６ １４．７ １６．７ １７．４ １７．２
有価売却量 ［ｔ］
連結 ４１２．４ ４５４．４ ４０９．９ ３６８．３ ３８３．３ －
単独 ４０４ ４４６ ４０３ ３６２ ３７８ ３４９
ビジネス ８．４ ８．４ ６．９ ６．３ ５．３ －
苏州 ０ ０ ０ ０ ０ －
再資源化量 ［ｔ］
連結 １２１．１ １２３．６ １２４．９ １２５．３ １１１．２ －
単独 ９９ １０２ １００ ９９ ８６ ８５
ビジネス １４．４ １４．０ １０．２ ９．６ ７．８ －
苏州 ７．７ ７．６ １４．７ １６．７ １７．４ １７．２
廃棄物等総発生量
付加価値原単位
［ｔ／億円］
連結 ２．９ ３．１ ３．０ ２．８ ２．９ －
単独 ２．９ ３．１ ２．９ ２．８ ３．０ －
苏州（※８） １１．４ ６．３ ３．６ ２．６ １．３ －
◆フロン類保有（使用）量 （掛川事業所）
区分 ［単位］ ２００９年度 ２０１０年度 ２０１１年度 ２０１２年度 ２０１３年度
冷媒用特定フロン（恒温槽内蔵） ［ｋｇ］ ２ ０ ０ ０ ０
冷媒用非特定フロン（空調機内蔵） ［ｋｇ］ １，０５６ １，０８０ １，０９４ １，０５７ ８１１
生産用非特定フロン（急冷剤使用） ［ｋｇ］ １２ １２ ０ ０ ０
※１２ 構内で不用となったもので、回収した使用済み製品は含みません。
区分 ［単位］ ２００９年度 ２０１０年度 ２０１１年度 ２０１２年度 ２０１３年度 ２０１４年度目標
鉛及びその化合物 ［ｋｇ］ ３７９ １３９ １５７ ８１ １８０ －
銀及びその水溶性化合物 ［ｋｇ］ ５４６ ５５９ ５７５ ３１３ ３２２ －
アンチモン（成形材料に含有） ［ｋｇ］ ２，６０２ １，５７７ １，７１１ １，７７６ ２，５９３（※９） －
トルエン（洗浄剤に含有） ［ｋｇ］ ３８７ ５４７ ４９０ ４１４ ３１９ －
◆化学物質（ＰＲＴＲ対象物質）取扱量 （掛川事業所）
区分 ［単位］ ２００９年度 ２０１０年度 ２０１１年度 ２０１２年度 ２０１３年度 ２０１４年度目標
取扱量 [ｋｇ]
連結 １１，３９７ １０，４０４ １１，７４４ ９，６８５ ９，５０８ －
掛川事業所 １１，１５７ １０，２８４ １１，３８４ ９，２０５ ９，０２８ －
苏州（※３） ２４０ １２０ ３６０ ４８０ ４８０ ５００
取扱量付加価値原単位 ［ｋｇ／億円］
連結 ６１．６ ５３．３ ６２．６ ５３．６ ５４．３ －
掛川事業所 ５６．３ ５３．３７ ６１．２３ ５２．１４ ５４．８
苏州（※８） １２０．０ ３３．９ ７６．０ ７８．０ ４６．１ －
◆化学物質総取扱量
※１０ ＮＯｘ排出量（kg）＝年間稼動時間（h）×時間当たりの排ガス量（千㎥／h）× ＮＯｘ 測定値（ppm）×４６÷２２，４００
※１１ 燃料（ガス）の燃料成分表に、硫黄酸化物のもとになる硫黄が含まれていないことを確認しています。
※９ 対象機種の生産量が増加しました。
－ 28 －
NECプラットフォームズ株式会社掛川事業所 （旧社名 NECアクセステクニカ）〒４３６－８５０１ 静岡県掛川市下俣８００番地電話 ０５３７－２３－１１１１（大代表）
本報告書は、構成から編集、製本まで全て社内で作成しました。必要な時に必要な部数を再生紙を使用して印刷しています。
環境報告書の掲載内容は、下記のホ－ムペ－ジにも掲載しています。会社の紹介とあわせてご覧ください。
http://www.necplatforms.co.jp
問合せ先 ： ＮＥＣプラットフォームズ（株）環境管理部 掛川管理グループ
ＴＥＬ ： ０５３７－２２－８２１１ ＦＡＸ ： ０５３７－２２－８２１２発行 ： ２０１４年 ７月発行責任者 ：二ッ橋 充弘
当事業所の環境報告書は、２００１年以来お茶シリーズとして表紙にお茶を採用しています。
これは掛川市がお茶所であり、グリーンの葉は環境にやさしいイメージを持つところから、表紙のデザインに使っています。
