90
平成 31 年度 基礎探究ノート 探究科1年 山口大学農学部での授業 山口大学工学部での研究 国際交流学習Ⅰ 生徒研究成果発表会 山口県立宇部高等学校 1年 組( )番 氏名( )班 研究班名(テーマ名) 指導担当者 指導担当者

31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

  • Upload
    others

  • View
    5

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

平成 31年度

基礎探究ノート 探究科1年

山口大学農学部での授業 山口大学工学部での研究

国際交流学習Ⅰ 生徒研究成果発表会

山口県立宇部高等学校

1年 組( )番 氏名( )

前期

( )班

後 期

研究班名(テーマ名)

指導担当者 指導担当者

Page 2: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

目次 1.はじめに

探究科について(課題研究メソッド P.8~)

2.宇部高校における探究活動について

(1)課題研究がめざすもの

(2)3年間の流れ

(3)グループ単位での課題研究を行う意義

(4)研究班の選択について

3.平成 31年度基礎探究年間計画

研究の予定(スケジュール)を立てる

4.研究をデザインする~自分で研究を進めるために~

【練習】STEP2.3仮説について考えてみよう!

5.研究とはどのようなものか

【練習】先行研究を「かけっこ」の手順でまとめ直してみよう!

6.フレッシュマンセミナーについて

【練習】フレッシュマンセミナーについて考えよう。

7.教養セミナーについて

(1)各講義日程・担当者一覧

(2)講義記録

8.ミニ課題研究(ホームプロジェクト)について

【練習】ホームプロジェクトについて考えよう!

9.プロダクティブイングリッシュについて

英文プレゼン資料例

10.国際交流学習Ⅰについて

11.課題研究を始める

(1)自分の興味・関心について知る(課題研究メソッド P.32~)

(2)研究の方法を習得する(課題研究メソッド P.49~)

【本番】自分の研究テーマについて考えよう!

(3)研究計画書(担当者提出用)

12.「課題研究」を行う上での諸注意・留意点

13.国内研修

14.研究成果発表会について(課題研究メソッド P.132~)

(1)発表形式等について

(2)発表会に向けてポスターを作成しよう

(3)発表会において気をつけること

(4)発表会を終えて自分たちの発表を振り返りましょう

15.基礎探究の評価について

巻末 メモ用紙,活動記録

付録1 名簿(前期,後期)

付録2 スーパーサイエンスハイスクール(SSH)について

付録3 山口大学工学部案内図

・・・ 1

・・・ 2

・・・ 5

・・・ 8

・・・13

・・・17

・・・21

・・・31

・・・34

・・・36

・・・37

・・・47

・・・49

・・・50

・・・54

・・・55

・・・73

・・・75

Page 3: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

1

1.はじめに

探究科について

探究科とは、知識・技能の習得のみならず、思考力・判断力・表現力を高め、主体的・

協働的に課題解決を図る学習を重視する学科です。

ア 新しい時代に求められる探究力の育成

イ 大学等での学修の基盤となる学力の育成

ウ 育てたい生徒像

エ 学習内容について

人文・社会科学と自然科学に関する分野において、自ら課題を発見し、その解決をめ

ざして他者と協働しながら、学習成果等を様々な形で表現していく学習を行うことによ

り、探究力を育みます。探究力とは、自ら課題を発見し、他者と協働しながら、主体

的に課題解決を図ろうとする力です。

質の高い深い学びを通し、知識・技能の真の理解、深い理解を図るとともに、専門的

な研究活動や教科の発展的な学習を推進することにより、思考力や判断力、表現力など

を高め、高等教育(大学等)における高度でより能動的な学修につながる学力を育みま

す。

○ 広い視野と深い知識をもち、社会の激しい変化の中でも何が重要かを主体的に判断

し行動することができる生徒

○ 豊かな人間性を備え、多様な人々と協働していくことができる生徒

○ 理想を実現しようとする高い志や学び続ける意欲をもち、よりよい社会と幸福な人

生を自ら創り出すことができる生徒

○ 学校独自に探究的活動を進める科目の設定により、探究力や情報活用能力等を育成

します。

○ ゼミ形式の授業や自ら課題を設定し研究する学習、フィールドワーク等の体験的な

活動など、多様な学習形態を導入します。

○ 大学等との連携により、最先端の研究に触れる機会を創出するとともに、高い志を

育成します。

○ 各科目において探究的活動を取り入れ、より深い学び、発展的な学習を展開します。

○ 少人数指導の充実等により、進路希望を実現する高い学力を育成します。

Page 4: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

2.宇部高校における探究活動について~3年間の流れ~

課題研究がめざすもの

○ 科学的に探究する能力と態度の育成

・ 専門的な知識の深化、総合化を図る

・ 課題発見力の向上

・ 実験・観察・調査をデザインする力の向上

・ 研究に必要な技術の向上

・ 研究結果の正当性を検証する力の向上

・ 論理的な思考力の向上

○ 問題解決能力や自発的、創造的な学習態度の育成

○ プレゼンテーション能力の向上

○ グループ活動によるコミュニケーション能力、人間関係力の向上

以上のような能力や態度は、これからの時代ますます必要となっています。課題研究を

通して、これらの力を身に付ける努力をしていくことが大切です。

(2)3年間の流れ(次ページの図参照)

1年次 ~基礎探究~

校内での学習や山口大学工学部の講義・実習を受講することによって、最先端の科

学に触れるなどして、研究方法などを学び、課題研究を行う上での基礎を身に付ける

科目です。

前期に受けた講義・実習などから、自分の興味ある分野の研究班を選択し、後期か

ら20の研究班(予定では校内研究13班、工学部研究7班)に分かれて活動を始め

ます(このとき決まった研究班での活動は、同じ構成員によって発展探究Ⅰ・Ⅱ(2,

3年次)に続きます)。また、「国際交流学習」「国内研修」などを通じて、課題研究に

必要な力を付けます。

2年次 ~発展探究Ⅰ~

1年次の後期に決定した研究テーマについて、実験やフィールドワークをしながら、

研究結果をまとめます。12月には海外(シンガポールを予定)へ行き、研究を英語

で発表するとともに、研究に関する調査活動を行います。研究の集大成として2月に

研究成果を発表し、3月までに論文を作成します。

3年次 ~発展探究Ⅱ~

研究成果をグループで意見交換することによって、研究内容を自分のものとし、2

年次にまとめた論文を修正し完成させます。また、その成果を大学入試に活用するな

ど、今後の学びの基礎とします。

大学入試等でも必要な力

課題研究で身に付けた力は、小論文やAO入試や推薦入試での面接だけでなく、

二次試験で問われる考察的な問題を解く際など、幅広く活用が可能です。

Page 5: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

Page 6: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

◎校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

ついて口頭発表やポスター発表を行います。

「探究学習成果発表大会」…県内の探究科・理数科設置校が集います。

「SSH全国大会」…全国のSSH指定校が集います。

(3)グループ単位での課題研究(グループ研究)を行う意義

皆さんは研究というものにどのようなイメージを抱いているでしょうか。一般的には、研

究は一人寡黙に行うというイメージがあるかもしれません。しかし、現代の大学や大学院での

研究は指導者のバックアップの下、多くの場合、同じ研究室の仲間やほかの大学や研究施設な

どの協力を得ながら進められます。また、企業や研究施設などでもさまざまな課題を解決する

ためにプロジェクトチームが組まれ、その中で多くの人たちが協力して課題解決に向けての調

査・研究を行っているのです。つまり、現代社会では多様な課題をスピーディに解決するため、

お互いの得意分野を生かしつつ、共同研究する場面がとても多くなっています。

このような社会情勢の中、高校で課題研究を行う目的は何でしょうか。まずは各個人がも

つ疑問や課題を追究する過程を通して、課題追究の資質・能力を向上させていくことです。つ

まり、個人研究が基本ですが、高校の間に課題研究に費やせる時間は約2年間と限られていま

す。その中で研究手法を学ぶ、実験や調査を行う、実験・調査結果を考察し、まとめて発表す

るなど多くのことを行います。そのため、たった一人で研究するよりもグループで協力しなが

ら研究を行った方がお互いの得意分野を生かすことができ、研究を期間内でスムーズに進める

ことができます。しかし、グループ研究を行う際にも注意すべき点があります。あくまでも特

定の人のみが活躍するのではなく、グループ内でコミュニケーションをとりながら、構成員全

員が研究を自分自身のものであると自覚して取り組んでいくことが大切です。そうすれば、グ

ループ内外での学びあいによって、お互いの資質・能力を高め、グループ研究のメリットを最

大限生かしていくことができるでしょう。

(4)研究班(課題研究グループ)の選択について

1年生前期にまず、課題研究を行う際の基礎的な学習を行います。その中での山口大学工

学部の先生方が行う講義・実習や校内の担当教諭からの説明を通じて、自分の興味・関心や

将来の進路なども考えながら、どんな研究グループに所属するかを考えておいてください

(第3希望位まで)。なるべく皆さんの希望を叶えたいのですが、班によって希望人数に極

端な偏りがあったり、各研究班の受け入れ人数の上限があったり、希望に添えないこともあ

ります。その際には、人数調整を行うこともありますので、ご了承ください。

【今年度の研究班(予定)】

工学部研究班(7ゼミ7班)

・機械工学ゼミ ・知能情報工学ゼミ

・感性デザインゼミ ・電気電子工学ゼミ

・循環環境工学ゼミ ・社会建設工学ゼミ

・応用化学ゼミ

校内研究班(7ゼミ13班)

・文学・言語ゼミ ・社会科学ゼミ

・地域ゼミ ・国際ゼミ

・医療健康ヒトゼミ ・数理情報ゼミ

・自然科学ゼミ

Page 7: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

3.平成31年度 基礎探究 年間計画

4 8 月 入学式 - - -4 10 水 オリエンテーション - - -4 12 金 離任式 - - -4 15 月 1 総合 校内 探究活動4 19 金 授業 1 基探 校内 探究活動、フレッシュマンセミナーについての説明

4 26 金 フレッシュマンセミナー

4 27 土 フレッシュマンセミナー

5 3 金 祝日 - - -5 10 金 身体・体力測定 — - - -5 17 金 第1回考査 - - -5 21 火 志育成セミナー —5 24 金 授業 1 基探 校内 研究とはどのようなものか5 31 金 授業 1 基探 校内 教養セミナー準備①6 7 金 文化祭 - - -6 14 金 教養セミナー① 3 (総合) (総合) 基探 工学部 教養セミナー①(山口大学工学部)・開講式6 21 金 授業 1 基探 校内 研究とはどのようなものか6 26 水 授業(金曜日課) 1 基探 校内 教養セミナー準備②(授業変更対応)6 28 金 第2回考査 - - -7 5 金 模試 - - -7 12 金 教養セミナー② 3 (総合) (総合) 基探 工学部 教養セミナー②(山口大学工学部)7 19 金 全校集会 - - -

夏休み - - - 夏課題(ホームプロジェクト)夏休み - - -

8 30 金 授業 1 基探 校内 ゼミ選択について、ミニ課題研究発表準備9 6 金 0 - 10/16 5限へ9 13 金 0 - 10/16 6限へ9 20 金 授業 1 基探 校内 中間報告会に向けて9 25 水 生徒中間報告会 3 (総合) (LHR) (LHR) 校内 中間報告会に参加(総・L)9 27 金 0 - 10/16 7限へ10 4 金 第3回考査 - - -10 11 金 授業 1 基探 校内 後期グループ分け、国際交流学習Ⅰ準備10 16 水 授業 3 基探 基探 基探 工学部 課題研究Ⅰ(工学部①+校内(青木先生))10 18 金 国際交流学習Ⅰ 3 (金5限) (総合) (総合) 校内 国際交流学習Ⅰ10 25 金 0 - 11/6 5限へ11 1 金 模試 - - -11 6 水 授業 3 基探 基探 基探 工学部 課題研究Ⅱ(工学部②+校内)11 8 金 0 - 11/6 6限へ11 15 金 100周年記念 0 - - -11 22 金 第4回考査 - - -11 29 金 0 - 11/6 7限へ12 4 水 授業 3 (総合) (総合) (LHR) 工学部 課題研究Ⅲ(工学部③+校内)12 6 金 1 基探 校内 国内研修説明12 12 木 国内研修 国内研修

12 13 金 国内研修 国内研修

12 20 金 保護者会(7限なし) - - -冬休み - - -冬休み - - -

1 10 金 1 基探 校内1 17 金 授業 1 基探 校内1 22 水 授業 3 (総合) (LHR) 基探 工学部 課題研究Ⅳ(工学部④+校内)1 24 金 0 - 1/22 7限へ1 27 月 2 - (総合) (LHR) 校内 課題研究Ⅴ1 31 金 1 基探 校内 課題研究Ⅵ2 3 月 1 - 総合 - 発表会準備①2 7 金 授業 1 基探 校内 発表会準備②2 14 金 授業 1 基探 校内 発表会準備③・リハーサル2 15 土 生徒研究成果発表会 7 渡辺翁 研究成果発表会2 21 金 授業 1 基探 校内2 28 金 予行 - - -3 1 日 卒業式 - - -3 6 金 課題学習日 - - -3 13 金 卒業生講演会 - - -3 探究学習成果発表大会 山口市

5

6限 7限 場所 内容等月 日 曜 行事等 時数 5限

国内研修旅行(12月上

フレッシュマンセミナー

先行研究調査レポート(詳細は後

Page 8: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

6

研究の予定(スケジュール)を立てる

自分たちの研究の予定(スケジュール)を以下の表に書き込みましょう。

番 月 日 曜 行事等 研究の予定

1

4

15 月 探究活動ついての説明

2 19 金 探究活動、フレッシュマンセミナーについての説明

3 26 金

4

5

24 金 研究とはどのようなものか

ビデオ視聴・研究紀要閲覧

5 31 金 教養セミナー準備① 〔課題研究メソッドP.32~34〕

6

6

14 金 教養セミナー①(山口大学工学部) 開講式(工学部)

7 21 金 研究とはどのようなものか

上級生のポスター発表

8 26 水 金曜日日課

教養セミナー準備②

ミニ課題研究説明

9 7 12 金 教養セミナー②(山口大学工学部) 仮調査票配布(提出7/16)

夏休み

ホームプロジェクト

本調査票配布(提出8/27)

ゼミ担当者面談

テーマについて概略を考える

〔課題研究メソッドP.35~〕

10 8 30 金 ゼミ選択について、ミニ課題研究発表準備

10

9

20 金 中間報告会に向けて

12 25 水 中間報告会(探究科2年) 中間報告会に参加

徳山高校交流会

前期終了

13

10

11 水 国際交流学習Ⅰ準備 グループ活動事前指導・準備・研究

14 16 水 課題研究Ⅰ(工学部①+校内)

青木先生来校

フレッシュマンセミナー(~27日)

Page 9: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

7

15 18 金 国際交流学習Ⅰ

16 11 6 水 課題研究Ⅱ(工学部②+校内) 研究

17

12

4 水 課題研究Ⅲ(工学部②+校内) 研究

18 6 金 国内研修説明

研究

19 12 木

冬休み

先行研究調査レポート

20

1

10 金 研究

23 17 金 研究

24 22 水 課題研究Ⅳ(工学部④+校内) 研究

25 27 月 研究

26 31 金 研究

27

2

3 月 発表会準備① 課題研究発表準備〔課題研究メソッドP.132~〕

ポスター(提出2/14)

28 7 金 発表会準備②

29 14 金 発表会準備③

課題研究発表会リハーサル

30 15 土 生徒研究成果発表会 2年生と合同

29 21 金 基礎探究のまとめと発展探究に向けて

30 3 15 日 探究学習成果発表大会

春休み

国内研修旅行(~13日)

Page 10: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

8

4.研究をデザインする~自分で研究を進めるために~

以下に、「仮説設定シート」を用いた、「かけっこの手順」の計画方法を示します。

①設定シートのSTEP1~4を埋めて仮説を立てる。

例1はインゲンマメの成長を促進する方法を研究するために仮説を立てたものです。

STEP1:疑問点において変化させたいことを明確にします。

STEP2:STEP1を変化させる要因を列挙します。

STEP3:STEP2を変化させるための方法を列挙します。

STEP4:STEP2,3によって1が変化した場合、それを数値としてどのよ

うに確かめるかを明確にします。

②STEP2~4を参考に検証の手法と、どのように結果を比較するかを考えます。

③実際に実験・調査して、その結果を考察します。

例1)(数値や結果は正確ではない)

先行研究調査、題材決め、そして…

仮説(根拠)、検証(手法・結果比較)、考察

⇒「かけっこ」の手順

Page 11: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

9

題材:インゲンマメの成長は、どのように促進されるのか

仮説:光を当てる量が多いほど、背丈が高くなる

根拠:植物に光を当てる量が多いほど、植物はより光合成を行い、背丈が高くなる。

検証

手法:

① 同じ土を入れた大きさの等しい鉢を用意し、インゲンマメの種子をそれぞれの鉢に1個ず

つまき、発芽させる。

② 発芽した個体のうち、背丈や葉数・葉面積がほぼ等しいもの3個体を選び、それぞれをA、

B、Cとする。

③ 実験開始前にA~Cの各個体の背丈をそれぞれ計測し、室内の気温などの環境条件

がほぼ等しい窓辺に置き、無色透明のガラスケースをかぶせる。

④ 次に、Aのガラスケースは何も覆わないが、Bのガラスケースは全体を厚さ1mmのカーテ

ンで、Cのガラスケースは全体を厚さ5mmのカーテンで覆った。

⑥ 与える水の量は同じにして、2週間育てて、もとの背丈からの伸びを計測する。

結果比較

図.厚みの異なるカーテンで日当たりを変動させた場合のインゲンマメの成長具合の違い

考察

結果の比較から、光が当たる量が多くなるほど、背丈の成長は促進される傾向が見られた。

0

2

4

6

8

10

12

カーテンなし カーテンあり(厚み1mm)カーテンあり(厚み5mm)インゲン豆の背丈の伸び

[cm

]

インゲンマメに当てる光の量

Page 12: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

10

文系の研究での仮説設定の例が以下のものです。

例2)(数値や結果は正確ではない)

題材:外国に留学する学生数を増やすにはどうすればよいか

仮説:外国人との交流の機会を増やせば、留学希望者増加する説。

根拠:先行研究において、留学のメリットをPRすることにより留学希望者が増加する

という結果がみられた。一方で、語学力への不安や、別の文化に触れることへの

ためらいにより留学を躊躇している人も多いことが分かった。

検証

手法:

① 宇部高校 2年生全クラスに対して留学をしてみたいかをアンケート調査する。

② 山口大学や宇部高専の留学生の方々に協力してもらい、年 5回の交流会を行う。

交流会の進行、交流そのものすべてを英語で行う。

③ 交流会後、宇部高校 2年生全クラスに対して再度留学をしてみたいかをアンケート調

査する。

結果比較:

0

50

100

交流会前 交流会後

留学の希望者

(%)

0

50

100

交流会前 交流会後語学力への不安

(%)

0

50

100

交流会前 交流会後異文化を理解で

きた(%)

Page 13: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

11

考察

結果の比較から、交流会前に比べて、後のほうが留学希望者が倍増していることがわかる。

また、語学力に対する不安は減少している。交流により語学力に自信がなくても、話すこ

とにチャレンジすることで語学力に対する不安が薄れる傾向が見られた。一方で異文化理

解はあまり進んでいなかった。今後は、交流会の内容を検討し、異文化理解をすすめるプ

ログラムについても考えたい。

なお、例2については宇部高校の先輩の、以下の研究を参考に製作しました。

Page 14: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

12

※補足

・STEP2~4については、文献調査や日々の勉強、経験から「根拠」をもって列挙しま

す。根拠のない仮説は研究をあらぬ方向に導くだけです。

・手法を考える際には、一から考えるよりも「先行研究」を参考にするほうがよいでしょう。

またSTEP2の他の要素は変動しないように注意しましょう。(対照実験)

※重要

題材によっては全くわからない内容にチャレンジすることもあります。例えば・・・

・インゲンマメではなく、全く知らない未知の植物

・インゲンマメであっても、光の色を変えたり、もっと突き詰めると・・・

・留学について研究するにも、経済的負担についてはさっぱり知らない

・そもそも留学って何日間海外で過ごすことを言うの?

など。わからなければ設定シート書けないし、研究してはだめなの?いやいや、そんな

ことはありません。分からなければ、「とりあえず文献調査」、「とりあえず観

察」で知識を蓄えて研究に取り組めばよいのです。

練習1:STEP2,3,仮説について考えてみよう!

練習1 問い(疑問):宇部高生の学習時間を増やすには?

宇部高生の学習時間 宇部高生の学習時間

Page 15: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

13

5.研究とはどのようなものか

(1)研究発表の実際を見てみよう

※ 予習・・・授業の前に『課題研究メソッド』p132~140を読んでおくこと。

・SSH全国大会の発表映像

・宇部高校SSH・SGH生徒研究成果発表会映像

(2)全国のSSH・SGH指定校の生徒がどんな研究をしているか調べてみよう。また、

図書室の書籍タイトルを眺めてみて、興味をもった本についてメモしてみましょう。

※ 予習・・・授業の前に『課題研究メソッド』p122~131を読んでおくこと。

(3)上級生のポスター発表を聞いて、質問してみよう。

ビデオを見て、気づいたこと、感じたことを書いてみましょう。

気になった研究タイトル等をメモしておきましょう。

気になった研究タイトル等をメモしておきましょう。

Page 16: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

14

練習:先行研究を「かけっこ」の手順でまとめ直してみよう!(例1、2参考)

① いくつかの先行研究から面白そうなものを1つ見つける。

② 見つけたものかSTEP1~4、仮説を抜き出す。

③ 「自分ならSTEP2,3はこんなことを考えるな~」というものを、STEP2,3に

書き加え、仮説を増やす。

~以下は(a)または(b)を選択~

④-(a) 見つけた先行研究を「かけっこの手順」にまとめなおす。

④-(b) ③で自分で考えた仮説について「かけっこの手順」を考えてみる。

練習 問い(疑問):

Page 17: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

15

題材:( )

仮説:( )

根拠:

検証

手法:

Page 18: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

16

結果比較:

考察:

Page 19: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

17

6 フレッシュマンセミナーについて

1 日 時 平成 31年4月 26日(金)~27日(土)

8:00集合完了 16:00帰着

2 場 所 国立山口徳地青少年自然の家

〒747-0342 山口県山口市徳地船路 668

TEL:0835-56-0112

3 目 的 研修を通じて探究科の活動への理解を深めるとともに、問題を解決する力

(問題を発見する、解決策を話し合う)を培い、協調性、コミュニケーシ

ョン力といった社会性や他者や自分に対する信頼感を育み、探究科におけ

る活動の基礎となる力を育成する。

4 日 程(予定)

4月 26日(金)1日目

8:00 学校集合

8:30 学校出発

10:00 徳地青少年自然の家到着

11:00 入所・オリエンテーション

11:45 昼食・休憩(散策)

※昼食は持参する

13:30 探究活動Ⅰ

「ブラックボックスの中身を探ろう」

5人×16グループに分かれて

4会場に分かれ実施

15:30 探究活動Ⅱ①

「Landing over the Wall!」

17:00 夕べのつどい

17:15 夕食・入浴

探究活動Ⅱ②

19:30 「Landing over the Wall!」

22:30 就寝

4月 27日(土)2日目

06:30 起床

07:15 朝のつどい

07:30 朝食

08:45 宿舎点検

09:00 TAP(徳地アドベンチャープログラム)

20人×4グループに分かれて

体験活動

12:30 昼食・休憩

13:30 探究活動Ⅲ

「活動全体を振り返ろう」

14:30 徳地青少年自然の家出発

16:00 学校帰着

5 担 当 企画推進部(主任、SSH研究主任、基礎探究担当),探究科正副担任

※昨年度の様子

TAPの様子 ブラックボックスの中身を探ろう 集合写真

Page 20: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

18

練習:フレッシュマンセミナー「Landing over the Wall!」について考えよう!

題材:壁の先にある的に、シャトルを正確に着地させるには?

仮説:( )

根拠:

検証

手法:

練習 問い(疑問):壁の先にある的にシャトルを正確に着地させるには?

Page 21: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

19

結果比較:

考察:

Page 22: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

20

研究メモ

Page 23: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

21

7.教養セミナーについて

(1)各講義日程・担当者一覧

程 時間 実施場所

学科名

実施教室 担当教員 備考

14

13:30~

14:30

山口大学

工学部

知能情報工学科

E棟 4階 1教室

准教授

中正 和久 講義①

2講座から 1つ

選択して受講 電気電子工学科

E棟 1階 1教室

准教授

岡田 成仁

14:40~

15:40

社会建設工学科

E棟 1階 1教室

准教授

MD.AZIZUL

MOQSUD

講義②

3講座から1つ

選択して受講

応用化学科

E棟 4階 1教室

教授

中山 雅晴

感性デザイン

工学科

E棟 1階 2教室

教授

岡松 道雄

12

13:30~

13:50

山口大学

工学部

安全教育

E棟 4階 1教室

教授

酒多 喜久

講義①

全員が受講

14:00~

14:20

知財教育

E棟 4階 1教室

教授

中村 秀明

14:30~

15:30

機械工学科

E棟 1階 1教室

准教授

葛山 浩 講義②

2講座から 1つ

選択して受講 循環環境工学科

E棟 4階 1教室

准教授

小渕 茂寿

Page 24: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

22

基礎探究 教養セミナー① 講義① 実 施 日 2019年 6月 14日(金)

講 義 名 「SATソルバーとパズル」 担 当 者 知能情報工学科

中正 和久 准教授

講義の目標 ・SAT問題,SATソルバーとは何かを理解する.

・SATソルバーを使って,どのようなパズルが解けるのかを知る.

内 容

・SAT問題とは何かを説明する.

・SAT問題を解くプログラム(SATソルバー)について紹介する.

・数独などのパズルが,SATソルバーによって自動的に解けることを紹介する.

キーワード 「SATソルバー」

事前に学習してお

いて欲しいこと

簡単で構いませんので,数学 I の「集合」,特に「Aまたは B」「Aかつ B」「Aで

ない」などの意味について調べておいてください.

担当者からの

メッセージ

SATという聞き慣れない言葉が出てきているので難しく感じるかもしれませんが,原

理はそれほど難しくありません.コンピュータを使ってパズルを解くことに興味があ

る人は是非聴きに来てください.

講 義 名 青色発光ダイオードの不思議 担 当 者 電気電子工学科

岡田 成仁 准教授

講義の目標 発光ダイオードと半導体を理解し、青色発光ダイオードの不思議な特性を理解する。

内 容

*発光ダイオードの原理を理解する。

*半導体とは何か理解する。

*発光ダイオードを作製するためには結晶を用いる必要があり、その結晶品質が高

い必要があることを理解する。

* ノーベル賞で有名な青色発光ダイオードは実は多くの欠陥を含んでいるにもか

かわらず良く光る。その不思議な特性を理解し、その特性を有する原因の解明を今

後の SSH授業内どのように解明していくか、その過程を理解する。

キーワード 発光ダイオード、半導体、欠陥、効率、結晶

事前に学習してお

いて欲しいこと

青色発光ダイオードとインターネットで検索するとたくさん情報が出てくると思

います。少し読んでおいてください。

担当者からの

メッセージ

半導体のイメージは良くないかもしれませんが、スマホをはじめとするすべての電

子機器に利用される重要な材料です!

Page 25: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

23

※以下の余白には,以下の内容などを書く。

事前の調べ学習で知り得たこと。調べ学習をしていて疑問に思ったこと。講義の板書や,先生が話していたこと。

講義を聞いていて疑問に思ったことなど・・・,とにかくいろんなことを書き留めていきましょう!

Page 26: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

24

講義メモ

Page 27: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

25

基礎探究 教養セミナー① 講義② 実 施 日 2019年 6月 14日(金)

講 義 名 植物と有機廃棄物を用いた

微生物燃料電池の生成 担 当 者

社会建設工学科

MD.AZIZUL MOQSUD 准教授

講義の目標 環境にやさしいバイオエネルギーについて学ぶ。

有機廃棄物、土壌、および植物から微生物燃料電池を介してバイオ電気を生成する。

内 容

有機廃棄物を用いて微生物燃料電池について研究する。

土壌から微生物燃料電池を観察する。

植物を用いて微生物燃料電池について研究する。

キーワード バイオエネルギー、バイオ電気、微生物燃料電池、有機廃棄物

事前に学習してお

いて欲しいこと

電圧計を使用して電圧と電流を確認する方法

バイオエネルギーに関連するいくつかの英単語を確認してください。

担当者からの

メッセージ 講義は、英語と若干の日本語で行います。

講 義 名 「電気エネルギーと化学反応」 担 当 者 応用化学科

中山 雅晴 教授

講義の目標 ・化学とエネルギーの関わりを理解する。

・現代やこれからの社会における化学の役割について考える。

内 容

・エネルギーとは何か?

・電気エネルギーによって進行する化学反応の様子を観察する。

・電気エネルギーと化学エネルギーの相互変換について学ぶ。

・触媒の能力を測るには?

キーワード 「電気分解」,「触媒」,「電池」,「エネルギー」

事前に学習してお

いて欲しいこと

以下のことを簡単でいいですから調べておいて下さい。

・エネルギーとは何か?

・触媒とは何か?

・水の電気分解はどのようにして起こるか?

・電池はどのようにして動くか?

担当者からの

メッセージ 「化学は暗記」ではないことを理解して頂きたいと思います。

Page 28: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

26

※以下の余白には,以下の内容などを書く。

事前の調べ学習で知り得たこと。調べ学習をしていて疑問に思ったこと。講義の板書や,先生が話していたこと。

講義を聞いていて疑問に思ったことなど・・・,とにかくいろんなことを書き留めていきましょう!

講 義 名 桃色煉瓦の可能性 担 当 者 感性デザイン工学科

岡松 道雄 教授

講義の目標 ・桃色煉瓦について理解を深める

・桃色煉瓦の保存・再生と活用の可能性を考える

内 容

・桃色煉瓦を見てまわる

・桃色煉瓦の現況について詳しく調べる(所在・製法・特徴・意義)

・桃色煉瓦の保存と再生について考える

・桃色煉瓦の活用の可能性について考える

キーワード 桃色煉瓦、炭滓煉瓦、硬化煉瓦、非焼成煉瓦、街並み景観

事前に学習して

おいて欲しいこ

以下のことを簡単でいいですから調べておいて下さい。

・上の欄のキーワードについて。

・建築や街並みの保存・再生・活用。

担当者からの

メッセージ わからないことがあったら,遠慮なく質問してください。

Page 29: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

27

講義メモ

Page 30: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

28

基礎探究 教養セミナー② 講義② 実 施 日 2019年 7月 12日(金)

講 義 名 「惑星大気突入機の熱設計」 担 当 者 機械工学科

葛山 浩 准教授

講義の目標

・宇宙船が惑星大気に突入する際の加熱メカニズムを理解する。

・熱防御機構を有する宇宙船模型を製作し、プラズマ風洞を用いた加熱試験を実施

し、宇宙船の惑星突入環境を体感する。

内 容

・受講者が考えた熱防御機構を有する宇宙船模型を設計する。

・磁石でプラズマを制御する熱防御システムを学ぶ。

・宇宙船模型にかかる抗力を測定する。

・簡単な数値解析を行い、実験結果と比較する。

キーワード 「惑星大気突入」, 「流体力学」,「電磁気学」

事前に学習して

おいて欲しいこと

以下のことを簡単でいいですから調べておいて下さい。

・プラズマとは何か。ローレンツ力とは何か。

・宇宙船の熱防御とは何か。

担当者からの

メッセージ わからないことがあったら,遠慮なく質問してください。

講 義 名 高分子溶液中の有機溶媒の

拡散係数の測定と相関 担 当 者

循環環境工学科

小渕 茂寿 准教授

講義の目標 ・高分子への有機溶媒の収着実験を通して、拡散に関する理解を深める。

・拡散係数を理論的に求める手法について学習する。

内 容

・高分子中の有機溶媒の拡散現象について説明する。

・種々の拡散係数の測定法について説明する。

・高分子フィルムへの収着実験から拡散係数を測定し、拡散係数を理論的に求める手法

を研究する。

キーワード 高分子溶液、拡散、拡散係数、乾燥

事前に学習して

おいて欲しいこと

以下のことを簡単に調べておいてください。

・溶液中の分子の拡散とは。

・フィックの拡散の法則とは。

担当者からの

メッセージ 不明なことがありましたら遠慮なく質問してください。

Page 31: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

29

※以下の余白には,以下の内容などを書く。

事前の調べ学習で知り得たこと。調べ学習をしていて疑問に思ったこと。講義の板書や,先生が話していたこと。

講義を聞いていて疑問に思ったことなど・・・,とにかくいろんなことを書き留めていきましょう!

Page 32: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

30

講義メモ

Page 33: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

31

8.ミニ課題研究(ホームプロジェクト)について

夏季休業中の課題として、ミニ課題研究に取り組みます。内容は「HLS」(ヒューマンライ

フサイエンス)のホームプロジェクトです。ホームプロジェクトでは、実際の生活から課題

を見つけ、その課題の解決をめざして、実践する学習活動です。これまで課題研究のテキス

トで学んだ手法を用いてホームプロジェクトに取り組んでください。

夏季休業のあけた9月には、ミニ課題研究発表会を行います。「情報」の授業を利用して、

発表用資料(パワーポイント)を作成し、「HLS」と「情報」の授業で個人発表(各人2分)

します。

(1)ホームプロジェクトの進め方

①See(問題を見つけ、テーマを決める)

○身の回りで起こっていることや、困っていること、よくしたいこと等の問題を挙げる。

○問題点の中から、次の条件に近いものを選び、テーマを決める。

・自分にとって必要性が高い。

・家庭科の学習に関連がある。

②Plan(計画を立てる)

○問題点の解決に向けて、具体的な計画を立てる。

○問題点の調査・研究の内容と方法

○実践の内容と方法

③Do(実践)

○テーマの現状、背景・原因を実態調査などで調べる。

○調査結果などで問題点を明らかにし、改善のための実践計画を立てる。

○実践計画に従って実行し、経過を記録する。

④See(反省・評価)

○実践結果について反省する。

⑤Plan(テーマを発展)

○反省に基づいてさらに改善し、次の実践計画をたてる。

(2)予定

①テーマ決定 6~7月

②ホームプロジェクト実施 夏季休業中

実践活動を約 1週間行い、まとめる。

③提出締め切り 8月27日

④プレゼン準備 9月

⑤発表会(クラスごと) 9月

⑥コンクール応募 10月

(3)その他

今回パワーポイントを用いた発表になるため、写真などのデータは保存し、USBな

どで持ち運べるようにしておいてください。

Page 34: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

32

練習:「ホームプロジェクト」について考えよう!

題材:( )

仮説:( )

根拠:

検証

手法:

Page 35: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

33

結果比較:

考察:

Page 36: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

34

9.プロダクティブ・イングリッシュ(通称:PE)について

探究科1年次生 80人を対象として実施する学校設定科目です。(1単位)。

【1年間の流れ・進め方】

4月

6月

7月

10月

国際交流学習Ⅰ

11月

2月

【注意点】

授業は基本的に全て英語で行います。まずは、「伝えよう」「受けとろう」という気持ちを持つこ

とがコミュニケーションの出発点なので、間違いを恐れず積極的に参加することが大切です。

目的・ねらい

事実や意見などを多様な視点から考察し、論理の展開や表現の工夫をし

ながら英語で積極的に相手に伝えたりコミュニケーションを図ったりす

る能力を養う。また、グローバルな視野をもち、将来国際社会において

リーダーシップを発揮し活躍できる人材としての資質を養う。

テキストを用いて会話表現を学び、コミュニケーション能力の素地を身

につける。

10月に行われる国際交流学習Ⅰに向けて、プレゼンテーションの準備を

行う。夏休み中の課題研究を英語で発表できるよう、資料や原稿を作成

し、プレゼンテーション特有の表現を学び、自分の研究を英語で発信す

る素地を養う。

パーラメンタリー(即興型)ディベートを行いながら、論の組み立て方、

反論の仕方などを学び、相手の意見を聞き取り、すぐに自分の意見を英

語で発信する力をつける。

Page 37: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

35

国際交流学習Ⅰで作成するプレゼン資料の例

Page 38: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

36

10.国際交流学習Ⅰ

(1)国際交流学習について

探究科では国際的に活躍する人材の育成を目標に掲げています。このプログラムでは、

以下のような資質・能力を育成することを目的に実施しています。

・ 国際社会に生きる人材として英語を使ったコミュニケーション能力

・ 外国の文化や習慣等を積極的に理解しようとする姿勢

・ 留学生に英語でミニ課題研究を紹介することで、様々な視点で意見交換を行い、文化

の視野を広げ、意欲的に学ぼうとする態度

以上の資質・能力もこれから課題研究などを進めるにあたって必要なものです。頑張っ

て取り組みましょう。

(2)交流の内容

国際交流学習では、ミニ課題研究(ホームプロジェクト)の内容について留学生に説明

し、会話をします。自分の研究内容について相手にきちんと伝えられるように、「プロダク

ティブ・イングリッシュ」の授業などでしっかりと事前に準備しておきましょう。また、

留学生の出身国についても事前に調べておくとよいでしょう。

※担当の先生の指示に従ってください。

(3)国際交流学習Ⅰを終えての感想を書きましょう。

アイスブレイクの様子 開会行事の様子 集合写真

英語発表会の様子

Page 39: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

37

11.課題研究を始める(課題研究メソッドp32~70)

(1)自分の興味・関心について知る(課題研究メソッド P.32~48)

① 自分の興味・関心があることを色々とあげてみましょう。

例)車、ゲーム、コンピュータ、日本の歴史、バスケットボールなど

② 自分の興味・関心のある授業や学問分野について考えてみましょう。

ア 授業・・・興味のある教科・科目を○で囲ってみましょう。

国語、地歴(日本史・世界史・地理)、公民(政治経済・倫理・現代社会)、数学、

理科(物理・化学・生物・地学)、英語、保健体育、芸術(音楽・美術・書道)、

家庭、情報、その他( )

イ 学問分野・・・興味・関心のある学問分野をあげてみましょう。

例)医学、看護学、工学(機械工学)、農学、生物学など

③ 自分の興味・関心のあることで、疑問・不思議に思うことをあげてみましょう。

例)癌はどのようにして生じるのか? 癌で死ぬ人はなぜ多いのか?

④ ③の疑問などを解決するためには、どのようにしたらよいかを考えてみましょう。

Page 40: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

38

(2)研究の方法を習得する(課題研究メソッド P.32~70)

宇部高校の課題研究では、興味・関心の近い人たちが集まり、21の研究班に分かれてグ

ループ研究を行います。しかし、いくら興味・関心の近い人といっても、各個人の思いは様々

であり、班員全員が納得できる研究テーマを探すことには困難が伴います。そこで、ここで

はグループでの研究方法について学んでいくことにしましょう。

※注意:研究分野・所属研究室によって、テーマの決め方はいろいろあるので、研究指導

担当の先生の指示に従ってください。

① 研究課題を発見する(課題研究メソッド P.35~48)

グループの構成員が興味・関心を持っていること、疑問・不思議に思うことを、で

きるだけ多くあげて(50個以上)、記録しましょう。そして、その中で自分たちの研

究班で研究可能なもの(例:予算や時間などが極端に多くかからないものなど)に○

を付けます。

生徒だけで実験・調査を進めていくことは、多くの場合困難ですので、指導担当の

先生に必ず相談して○を付けるものを決めてください。次に、班員の多くがしてみた

いと思ったものに◎を付けます。このようにして、対象を絞り込んでいきます。

Page 41: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

39

② 先行研究の調査をする。(課題研究メソッド P.49~63)

これから研究課題を設定する時、完全に分かりきっていることを、以前の人と同じ方

法で実験や調査をしても、研究としてはあまり意味がありません。今まで誰も取り組ん

でいないテーマで新発見ができることが望ましいのですが、そのような研究テーマは難

解であったり、解明に莫大なお金や時間がかったりするなど、それなりの理由があって

残っていることが多いのです。そこで、先行研究(過去に行われた研究)を調べること

で、研究対象について、どこまで分かっていてどこからが分からないのかを、はっきり

とさせることができます。また、解明された現象であっても、先行研究をもとに研究対

象や研究方法を変えてみると、だれも取り組んだことがない独自性のあるテーマになる

可能性もあります。①であげたものについて、文献やインターネットなどの情報をもと

に、その事象がどこまで分かっているのかを調べてみましょう。※ 文献やインターネ

ットでの資料の検索方法については、『課題研究メソッド』p49、p144を参照

③ 課題(研究テーマ)を設定する。(課題研究メソッド P.49~63)

②の先行研究調査の結果をもとにして課題(研究テーマ)を設定します。

例)○○法の筋力トレーニングをすると、50m走の記録が伸びる。

→ 先行研究調査によると、すでにわかっていることだった。

そこで、「○○法のトレーニングを、今年新たに発売された□□というスマー

トフォンのアプリを使いながら実施すると、使わなかったときと比べ、50m走の

記録が明らかに伸びるのではないか?」という仮説を立てて宇部高生の集団を

対象に調査していけば、下線部のような独自性が生まれ、研究していく価値が

生じる。

Page 42: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

40

<参考> 宇部高校での過去3年間の課題研究テーマ 自然科学分野

・スピーチプライバシーの保護 (知能情報工学班) ・トラス構造について調べてみよう (感性デザイン工学班) ・地震防災のための地震動の予測 (社会建設工学班) ・宇部市におけるバイオディーゼル燃料(BDF)の普及について (循環環境工学班) ・電気で光る有機化合物 (応用化学工学班) ・インテリジェントトイレ (電気電子工学班) ・意欲を出させるには (機械工学班) ・偶然の確率 (数学班) ・瞬発力と反射神経の関係 (保健体育班) ・宇部地域の蛇紋岩について (地学班) ・遷移初期のモデルとしての屋上の植生について(生物班) ・ディープニューラルネットワークについての研究成果(知能情報工学班) ・ジオポリマー法によるシラスを材料とした建築資材の開発に関する研究(応用化学班) ・触媒膜を用いた水の浄化に関する研究(循環環境工学班) ・アルミミラー作成における最適条件の研究(電気電子工学班) ・宇部市上宇部校区ブロック塀調査(感性デザイン工学班) ・火を使ってナノ粒子を生成する (機械工学班) ・未来のコンクリート開発(社会建設工学班) ・育児放棄されたハヌマンラングール幼齢個体の社会関係形成過程 (生物班) ・初心者の上達を早めるコツを探る(物理班) ・すごろくの世界 (数学班) ・バランス能力を最大限引き出すアップ(保健体育班) ・画像処理・ストップモーション (知能情報工学班) ・化学反応の見える化 (応用化学班) ・オリジナルハザードマップを作成しよう(循環環境工学班) ・プラズマの世界に触れてみよう(電気電子工学班) ・身体障害者向けの理想的な公営住宅の提案(感性デザイン工学班) ・様々な状況での安定飛行~外的要因・重心の位置~(機械工学班) ・みんな知ってる?測量の世界~今さら聞けないトータルステーション~(社会建設工学班) ・結晶成長について(ミョウバン結晶)(自然科学1班) ・校内の土壌動物の多様性の調査と季節変動 (自然科学2班) ・栄養満点な間食の開発~よりよい健康のために~(医療・健康1班) ・利き手・利き足をなくす(医療・健康2班) ・地域と連携して宇部高生の健康を守る(医療・健康3班) 人文社会科学分野

・国際貢献・地域貢献をめざしたソーシャルビジネスの研究 ・高齢者と外国人の交流による豊かな社会をめざして ・異文化交流を通じた多文化共生社会づくり ・グローバル観光県・山口 ~外国人観光客誘致のススメ~ ・フェアトレードで山口と世界は元気になるのか ・環境先進県・山口をめざして ・育てよう YAMAGUCHIの食文化~地域に広がる世界の食~ ・バスから見つけた新しい宇部~外国人に乗りやすいバスに~ ・さあ、世界へ飛び出そう!~山口から世界の架け橋に~ ・世界に発信!日本の教育 日本に取り込め!世界の教育 ・宮沢賢治の人と文学~『銀河鉄道の夜』をめぐって~(文学・言語班) ・食品ロス削減大作戦 in山口 (社会科学1班) ・もっと山口楽しまん?~時間の観点からみた観光~(社会科学2班) ・スマホトラブルを減らそう~適切な気持ちを表現できる LINE スタンプ作り~(社会科学3班) ・日本から韓国への観光客を増やそう!(地域1班) ・おいでませ、山口の高校へ~ふるさと留学制度の実現に向けて~(地域2班) ・降りて YAMAGUCHI幸せます♡♡~外国人観光客を増やすために~(国際1班) ・グローバルな時代を生き抜く英語力~日本人の英語に対する不安解消のために~(国際2班)

Page 43: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

41

【本番】自分の研究テーマについて考えよう!

題材:( )

仮説:( )

根拠:

検証

手法:

Page 44: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

42

結果比較:

考察:

Page 45: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

43

④ 仮説の設定と検証(課題研究メソッド P.64~65)

課題設定ができたら、次に仮説を立てます。仮説とは実験・調査結果を予想して立て

るものです。そして、仮設を検証するために行う実験・調査の計画を立てます。その際

にはいきなり本実験・調査を行うのではなく、最初は予備実験・調査を行って、自分た

ちが考えた方法で実験・調査結果を出すことができるのかを確かめましょう。それがう

まくいけば、次に本実験・調査を行います。実験・調査結果が予想通りであれば、設定

した仮説は検証されたといえます。一方、予想から外れた場合は、そこには色々な原因

があると考えられ、そこには未知の現象が関係していることもあるでしょう。その原因

を探るために再び仮説を立てて検証していくことになります。※ 仮説が立てられない、

あるいは立てなくてもよいとする考え方もあります。

⑤ 研究計画の立案(課題研究メソッド P.66~70 P.71~96)

仮説を検証するためには実験や調査を行います。まず、研究の目的、研究材料(自然

科学系のみ)、研究方法について検討します。これらの中で特に材料・方法についてはそ

れぞれの研究分野によって様々ですので、ここでは一般的なことに絞って述べることに

します。それぞれの分野特有の手法については、研究を指導される先生に相談してくだ

さい。また、研究計画書を、指示された日時までに作成し、校内の指導担当の先生に提

出しましょう。

研究目的・・・④で立てた仮説を検証することが研究の目的となるでしょう。

研究材料・・・特殊な実験材料を使えば新発見につながるかもしれませんが、それが高

価、入手しづらい、栽培や飼育などが難しいものであれば研究対象として

は不適当でしょう。入手しやすい、維持や管理にあまり手間がかからない

ものを材料とするほうがよいでしょう。

研究方法・・・研究材料を用いてどのように実験・調査をして行くか、各分野で様々な

方法がありますので、まずは文献を調べてみましょう。そして、適当な方

法が見つかれば、自分たちの選んだ材料を使ってどのように実験・調査す

るかを考えてみます。その際には、実験・調査結果が正しいものとなるよ

うに実験・調査技術を習得し、条件を統一して行うことなどに注意を払い

ましょう。また、たった1回しか行っていない実験・調査では、後で発表

する際に多くの人たちから結果が正しいと信じてもらえないかもしれま

せん。実験・調査を始める前に、あらかじめ実験・調査に用いるサンプル

数、実験・調査回数、測定値の精度や誤差の問題はどうするのかなどにつ

いても考えておきましょう。

Page 46: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

44

参考 理科の一般的な実験方法

ア.様々な現象に関係する要因を抽出

イ.その要因のうち、重要と考えられる1つに注目する

ウ.他の要因はすべて同じにして、②の要因のみを変化させる。

→ 変化させないものが対照実験区

以上のように理科の実験では、自然界におこる複雑な現象を単純なモデルに置き換え

て、一つ一つの要因が現象にどのように関わっているかを解明していくことが多いので

す。もちろん、複数の要因の関わりを同時に調べることもあるのですが、まず、基本は

地道に一つずつ解明していくことです。

⑥ 実験・調査結果のまとめと考察(課題研究メソッド P.97~120)

十分な実験・調査結果を出すことができたら、データをまとめ、表・図・グラフなど

にして表してみましょう。そのことによって、今まで見えなかった因果関係に気づくこ

ともあるでしょう。そして、実験・調査結果が何を意味しているのか、仮説が検証され

たのかを筋道を立てて論理的に考えてみましょう。

Page 47: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

45

~メモスペース~

Page 48: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

46

(提出様式)

研究計画書

研究テーマ

グループ構成員( )

1.研究課題の発見(背景など)

2.先行研究調査

3.研究の目的・意義

4.研究仮説

5.研究方法・手法(含む研究材料)

6.研究予定

7.引用・参考文献

先生からのコメント等

Page 49: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

37

11.課題研究を始める(課題研究メソッドp32~70)

(1)自分の興味・関心について知る(課題研究メソッド P.32~48)

① 自分の興味・関心があることを色々とあげてみましょう。

例)車、ゲーム、コンピュータ、日本の歴史、バスケットボールなど

② 自分の興味・関心のある授業や学問分野について考えてみましょう。

ア 授業・・・興味のある教科・科目を○で囲ってみましょう。

国語、地歴(日本史・世界史・地理)、公民(政治経済・倫理・現代社会)、数学、

理科(物理・化学・生物・地学)、英語、保健体育、芸術(音楽・美術・書道)、

家庭、情報、その他( )

イ 学問分野・・・興味・関心のある学問分野をあげてみましょう。

例)医学、看護学、工学(機械工学)、農学、生物学など

③ 自分の興味・関心のあることで、疑問・不思議に思うことをあげてみましょう。

例)癌はどのようにして生じるのか? 癌で死ぬ人はなぜ多いのか?

④ ③の疑問などを解決するためには、どのようにしたらよいかを考えてみましょう。

Page 50: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

38

(2)研究の方法を習得する(課題研究メソッド P.32~70)

宇部高校の課題研究では、興味・関心の近い人たちが集まり、21の研究班に分かれてグ

ループ研究を行います。しかし、いくら興味・関心の近い人といっても、各個人の思いは様々

であり、班員全員が納得できる研究テーマを探すことには困難が伴います。そこで、ここで

はグループでの研究方法について学んでいくことにしましょう。

※注意:研究分野・所属研究室によって、テーマの決め方はいろいろあるので、研究指導

担当の先生の指示に従ってください。

① 研究課題を発見する(課題研究メソッド P.35~48)

グループの構成員が興味・関心を持っていること、疑問・不思議に思うことを、で

きるだけ多くあげて(50個以上)、記録しましょう。そして、その中で自分たちの研

究班で研究可能なもの(例:予算や時間などが極端に多くかからないものなど)に○

を付けます。

生徒だけで実験・調査を進めていくことは、多くの場合困難ですので、指導担当の

先生に必ず相談して○を付けるものを決めてください。次に、班員の多くがしてみた

いと思ったものに◎を付けます。このようにして、対象を絞り込んでいきます。

Page 51: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

39

② 先行研究の調査をする。(課題研究メソッド P.49~63)

これから研究課題を設定する時、完全に分かりきっていることを、以前の人と同じ方

法で実験や調査をしても、研究としてはあまり意味がありません。今まで誰も取り組ん

でいないテーマで新発見ができることが望ましいのですが、そのような研究テーマは難

解であったり、解明に莫大なお金や時間がかったりするなど、それなりの理由があって

残っていることが多いのです。そこで、先行研究(過去に行われた研究)を調べること

で、研究対象について、どこまで分かっていてどこからが分からないのかを、はっきり

とさせることができます。また、解明された現象であっても、先行研究をもとに研究対

象や研究方法を変えてみると、だれも取り組んだことがない独自性のあるテーマになる

可能性もあります。①であげたものについて、文献やインターネットなどの情報をもと

に、その事象がどこまで分かっているのかを調べてみましょう。※ 文献やインターネ

ットでの資料の検索方法については、『課題研究メソッド』p49、p144を参照

③ 課題(研究テーマ)を設定する。(課題研究メソッド P.49~63)

②の先行研究調査の結果をもとにして課題(研究テーマ)を設定します。

例)○○法の筋力トレーニングをすると、50m走の記録が伸びる。

→ 先行研究調査によると、すでにわかっていることだった。

そこで、「○○法のトレーニングを、今年新たに発売された□□というスマー

トフォンのアプリを使いながら実施すると、使わなかったときと比べ、50m走の

記録が明らかに伸びるのではないか?」という仮説を立てて宇部高生の集団を

対象に調査していけば、下線部のような独自性が生まれ、研究していく価値が

生じる。

Page 52: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

40

<参考> 宇部高校での過去3年間の課題研究テーマ 自然科学分野

・スピーチプライバシーの保護 (知能情報工学班) ・トラス構造について調べてみよう (感性デザイン工学班) ・地震防災のための地震動の予測 (社会建設工学班) ・宇部市におけるバイオディーゼル燃料(BDF)の普及について (循環環境工学班) ・電気で光る有機化合物 (応用化学工学班) ・インテリジェントトイレ (電気電子工学班) ・意欲を出させるには (機械工学班) ・偶然の確率 (数学班) ・瞬発力と反射神経の関係 (保健体育班) ・宇部地域の蛇紋岩について (地学班) ・遷移初期のモデルとしての屋上の植生について(生物班) ・ディープニューラルネットワークについての研究成果(知能情報工学班) ・ジオポリマー法によるシラスを材料とした建築資材の開発に関する研究(応用化学班) ・触媒膜を用いた水の浄化に関する研究(循環環境工学班) ・アルミミラー作成における最適条件の研究(電気電子工学班) ・宇部市上宇部校区ブロック塀調査(感性デザイン工学班) ・火を使ってナノ粒子を生成する (機械工学班) ・未来のコンクリート開発(社会建設工学班) ・育児放棄されたハヌマンラングール幼齢個体の社会関係形成過程 (生物班) ・初心者の上達を早めるコツを探る(物理班) ・すごろくの世界 (数学班) ・バランス能力を最大限引き出すアップ(保健体育班) ・画像処理・ストップモーション (知能情報工学班) ・化学反応の見える化 (応用化学班) ・オリジナルハザードマップを作成しよう(循環環境工学班) ・プラズマの世界に触れてみよう(電気電子工学班) ・身体障害者向けの理想的な公営住宅の提案(感性デザイン工学班) ・様々な状況での安定飛行~外的要因・重心の位置~(機械工学班) ・みんな知ってる?測量の世界~今さら聞けないトータルステーション~(社会建設工学班) ・結晶成長について(ミョウバン結晶)(自然科学1班) ・校内の土壌動物の多様性の調査と季節変動 (自然科学2班) ・栄養満点な間食の開発~よりよい健康のために~(医療・健康1班) ・利き手・利き足をなくす(医療・健康2班) ・地域と連携して宇部高生の健康を守る(医療・健康3班) 人文社会科学分野

・国際貢献・地域貢献をめざしたソーシャルビジネスの研究 ・高齢者と外国人の交流による豊かな社会をめざして ・異文化交流を通じた多文化共生社会づくり ・グローバル観光県・山口 ~外国人観光客誘致のススメ~ ・フェアトレードで山口と世界は元気になるのか ・環境先進県・山口をめざして ・育てよう YAMAGUCHIの食文化~地域に広がる世界の食~ ・バスから見つけた新しい宇部~外国人に乗りやすいバスに~ ・さあ、世界へ飛び出そう!~山口から世界の架け橋に~ ・世界に発信!日本の教育 日本に取り込め!世界の教育 ・宮沢賢治の人と文学~『銀河鉄道の夜』をめぐって~(文学・言語班) ・食品ロス削減大作戦 in山口 (社会科学1班) ・もっと山口楽しまん?~時間の観点からみた観光~(社会科学2班) ・スマホトラブルを減らそう~適切な気持ちを表現できる LINE スタンプ作り~(社会科学3班) ・日本から韓国への観光客を増やそう!(地域1班) ・おいでませ、山口の高校へ~ふるさと留学制度の実現に向けて~(地域2班) ・降りて YAMAGUCHI幸せます♡♡~外国人観光客を増やすために~(国際1班) ・グローバルな時代を生き抜く英語力~日本人の英語に対する不安解消のために~(国際2班)

Page 53: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

41

【本番】自分の研究テーマについて考えよう!

題材:( )

仮説:( )

根拠:

検証

手法:

Page 54: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

42

結果比較:

考察:

Page 55: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

43

④ 仮説の設定と検証(課題研究メソッド P.64~65)

課題設定ができたら、次に仮説を立てます。仮説とは実験・調査結果を予想して立て

るものです。そして、仮設を検証するために行う実験・調査の計画を立てます。その際

にはいきなり本実験・調査を行うのではなく、最初は予備実験・調査を行って、自分た

ちが考えた方法で実験・調査結果を出すことができるのかを確かめましょう。それがう

まくいけば、次に本実験・調査を行います。実験・調査結果が予想通りであれば、設定

した仮説は検証されたといえます。一方、予想から外れた場合は、そこには色々な原因

があると考えられ、そこには未知の現象が関係していることもあるでしょう。その原因

を探るために再び仮説を立てて検証していくことになります。※ 仮説が立てられない、

あるいは立てなくてもよいとする考え方もあります。

⑤ 研究計画の立案(課題研究メソッド P.66~70 P.71~96)

仮説を検証するためには実験や調査を行います。まず、研究の目的、研究材料(自然

科学系のみ)、研究方法について検討します。これらの中で特に材料・方法についてはそ

れぞれの研究分野によって様々ですので、ここでは一般的なことに絞って述べることに

します。それぞれの分野特有の手法については、研究を指導される先生に相談してくだ

さい。また、研究計画書を、指示された日時までに作成し、校内の指導担当の先生に提

出しましょう。

研究目的・・・④で立てた仮説を検証することが研究の目的となるでしょう。

研究材料・・・特殊な実験材料を使えば新発見につながるかもしれませんが、それが高

価、入手しづらい、栽培や飼育などが難しいものであれば研究対象として

は不適当でしょう。入手しやすい、維持や管理にあまり手間がかからない

ものを材料とするほうがよいでしょう。

研究方法・・・研究材料を用いてどのように実験・調査をして行くか、各分野で様々な

方法がありますので、まずは文献を調べてみましょう。そして、適当な方

法が見つかれば、自分たちの選んだ材料を使ってどのように実験・調査す

るかを考えてみます。その際には、実験・調査結果が正しいものとなるよ

うに実験・調査技術を習得し、条件を統一して行うことなどに注意を払い

ましょう。また、たった1回しか行っていない実験・調査では、後で発表

する際に多くの人たちから結果が正しいと信じてもらえないかもしれま

せん。実験・調査を始める前に、あらかじめ実験・調査に用いるサンプル

数、実験・調査回数、測定値の精度や誤差の問題はどうするのかなどにつ

いても考えておきましょう。

Page 56: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

44

参考 理科の一般的な実験方法

ア.様々な現象に関係する要因を抽出

イ.その要因のうち、重要と考えられる1つに注目する

ウ.他の要因はすべて同じにして、②の要因のみを変化させる。

→ 変化させないものが対照実験区

以上のように理科の実験では、自然界におこる複雑な現象を単純なモデルに置き換え

て、一つ一つの要因が現象にどのように関わっているかを解明していくことが多いので

す。もちろん、複数の要因の関わりを同時に調べることもあるのですが、まず、基本は

地道に一つずつ解明していくことです。

⑥ 実験・調査結果のまとめと考察(課題研究メソッド P.97~120)

十分な実験・調査結果を出すことができたら、データをまとめ、表・図・グラフなど

にして表してみましょう。そのことによって、今まで見えなかった因果関係に気づくこ

ともあるでしょう。そして、実験・調査結果が何を意味しているのか、仮説が検証され

たのかを筋道を立てて論理的に考えてみましょう。

Page 57: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

45

~メモスペース~

Page 58: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

46

(提出様式)

研究計画書

研究テーマ

グループ構成員( )

1.研究課題の発見(背景など)

2.先行研究調査

3.研究の目的・意義

4.研究仮説

5.研究方法・手法(含む研究材料)

6.研究予定

7.引用・参考文献

先生からのコメント等

Page 59: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

自分の研究について考えよう!

自分の研究について考えよう!

題材:( )

仮説:( )

根拠:

検証

手法:

Page 60: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

結果比較:

考察:

Page 61: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

47

12.「課題研究」を行う上での諸注意・留意点

1 実験・観察及びフィールドワークの実施について

〇 実験・観察及びフィールドワークの実施にあたっては、実施の妥当性について、十

分に吟味するとともに、安全性について最大限配慮し、校外の諸団体等に迷惑をか

けないよう、十分配慮すること。

〇 実験・観察及びフィールドワークの内容については、担当教員の指導のもと、生徒

が自主的に計画するが、生徒の旅費等については、原則自己負担とする。

〇 実験・観察及びフィールドワークに係る依頼状の作成は、担当教員の指導のもと、

生徒が行うが、担当教員を通じて文書を起案すること。

2パソコン等を利用したい場合

〇「基礎探究」の時間にCAI教室を利用してもよいが、必ず指導担当教員の許可を得

て、解錠・施錠をしてもらうこと。

(但し、「情報」「他学年の探究活動」等の授業がある場合、利用できないことがある。)

〇 CAI教室の利用に際しては、利用のルールを厳守すること。違反が目立つようで

あれば、その学年の課題研究でのCAI教室の利用を制限する場合があります。(飲

食禁止、イスの後片付け、スリッパの整理整頓、消灯・施錠の確認等)

〇 コモンホールのノートパソコンを利用してもよいが、指導担当教員の管理のもと使

用すること。

※ コモンホールのノートパソコン・・・平成30年度購入(7台)

インターネットの利用や発表資料等の作成に使用可能

(コモンホール内無線LAN)

〇 個人のスマートフォンを利用する場合には、指導担当教員の許可を得ること。

3 購入したい物品・書籍がある場合

購入したい物品等がある時は、指導担当教員に相談すること。

※ 学校内に利用できるものもある。

例:ヒアリングボード、模造紙、マーカーなど

〇 活動日、活動時間、活動場所、活動内容を必ず指導担当教員に

「報告・連絡・相談」すること。

Page 62: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

48

4 助言者を学外に求める場合

〇 指導担当教員は、「基礎探究」主任(尾﨑)に相談すること。所定の手続きを経て、

依頼が可能となれば助言を得られる場合もある。

〇 指導担当教員の知人等に依頼する場合も「基礎探究」主任に連絡すること。また、

校外に出る際には、指導担当教員が教頭に連絡すること。

5 アンケートを行う場合

〇 研究の成立に不可欠である場合のみ計画することとし、安易に計画しないこと。

〇 実施する場合には、目的を明確にした上で、事前に指導担当教員を通じて関係教員

(基礎探究主任、学年主任等)に事前に連絡しておくこと。

アンケートを実施する際のフローチャート(別紙)をよく見て対応すること。

〇 アンケートへの協力は任意であり、強制しないこと。

〇 アンケート回収箱は貸し出し可能なので、基礎探究主任に申し出ること。

〇 校外で実施する場合は、担当教員が対象団体と連絡をとり、原則としてアンケート

内容を起案し、依頼状を送付すること。

〇 校内で実施する場合は、生徒が対象クラス・団体の担当教員にも相談すること。ま

た、朝のホームルームや授業時間(「課題研究」の時間は除く)を利用しないこと。

6 情報発信について

〇 各グループにおける情報発信は、担当教員に相談し起案をしたの上、行うこととす

る。その場合は、本校の Webページ、他機関の Webページ、テレビ、ラジオ、新聞、

雑誌、ポスター、チラシ等を利用することとし、SNSは原則として利用しないこ

と。(学校名を出して、フェイスブック等のSNS媒体をつくることはしない)

〇 その他、取扱いに検討を要する事案については、校内で協議する。

7 その他

〇 何か新しいことを企画する際には、指導担当教員を通じて企画推進部主任(田中先

生)に相談すること。

Page 63: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

49

13.国内研修 (1)国内研修旅行について

12月に1泊2日の研修を実施します。近隣の大学や企業、研究機関等を訪問し、

知見を広げることで、今後の研究に活かすとともに、プレゼンテーション能力やコミ

ュニケーション力等の伸長を図ります。行き先については、昨年度同様に九州方面を

予定しています。詳しくは近づいたら説明します。

昨年度の日程

自然科学コース 人文社会科学コース

1日目 学校発 → 九州工業大学

8:30 10:00~11:30 模擬講義

11:30~13:00 昼食・休憩

13:00~14:30 模擬講義

14:40~15:30 大学説明

研究室見学

学校発 → 北九州市立大学

8:30 10:00~11:50 講義等

11:50~12:20 食事

12:30~13:00 大学見学

→ JICA九州

14:00~15:30 国際協力に関するワ

ークショップ

17:00着 <宿泊>福岡県社会教育総合センター(篠栗町)

研究テーマに関するプレゼンテーション資料の作成

2日目 宿泊所発 → 九州大学伊都キャンパス → 学校着

8:45 9:30着 14:00発 16:30

10:00~10:30 大学説明

10:45~12:00 研究テーマに関する意見交換

本校の卒業生に研究についてプレゼンを

して、アドバイス等をもらいます

12:00~13:30 昼食・見学

九州工業大学の様子 JICA九州の様子 プレゼン作成の様子

(2)国内研修旅行を終えて

[国内研修旅行を振り返っての感想を書きましょう]

Page 64: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

50

14.研究成果発表会について

2月には研究成果発表会(今年度は2年探究科が対象)が実施されます。これまでの学

習成果及び研究計画などを来場者に紹介することで、多くの方からアドバイスをもらい、

これからの研究をさらに充実させる機会です。探究科1年生は2年生の研究の成果を参考

にして、自分たちの今後の研究に役立てることができます。

また、同時に探究科1年生のためにポスター発表の機会を設けました。現時点で進んで

いるところまででよいので、写真や図表等を交えてわかりやすく紹介してみましょう。多

くの方からのアドバイスがもらえるよう積極的に取り組みましょう。

(1)発表形式等について

手書きで作成した大判用紙1枚程度(用紙サイズ A0 )のポスターで発表を行います。

次ページ「発表会に向けてポスターを作成しよう」を参考にポスターを作成してくださ

い。(項目をすべてまねる必要はありません。)(『課題研究メソッド』p139も参考に)大

判用紙に写真やスライドなどを貼り付けてもよいです。また、実験材料や実験器具等の持

ち込みも可能です(ただし、会場の都合などで持ち込めないものもあるので、持ち込む場

合は事前に係まで連絡をしてください)。

宇部市渡辺翁記念会館で実施する予定です。

ポスター発表時間に来場者に対して研究の紹介を行ってください。

2年生の口頭発表、ポスター発表の様子

1年生のポスター発表の様子

Page 65: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

51

(2)発表会に向けてポスターを手書きで作成しよう

※以下の内容を参考にしてください。そのまま当てはめる必要はありません。

1 研究目的

・ 研究課題の背景(動機)・意義・目的について

・ これまでに行われてきた研究は、どのようなものがあったのか?

2 研究仮説

・ 研究の目的からどのような結果を想像したか?

3 研究方法

・ これからどのように研究を進めていこうと考えているのか?手順を示します。

4 研究内容

・ 仮説をどのような方法で検証するのか?

・ 研究材料や使用する器具・薬品などをふまえて研究手順などを示します。

・ 写真などを積極的に利用しましょう。

5 現状について

・ 現在の研究の進行状況などについて

・ 研究を進める中で、研究の様子やこれまでにうまくいっていること、いっていないこ

と、面白かったこと、大変だったことなどについてまとめます。

6 今後の研究予定について

・ 現在わかっている課題はどういったものか?

・ それを解決するためにどうしていくのか?

7 引用文献・参考ホームページ等

研究テーマ(タイトル) 宇部 太郎 宇部 花子 ・・・

Page 66: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

52

(3)発表会において気をつけること

発表会は、それぞれのグループが一生懸命研究してきたこれまで成果について披露する場

です。せっかく良い研究をしていても、発表時のちょっとした工夫が足りなかったばかりに、

評価してもらえないこともあります。より良い発表となるように、事前に以下のポイントを

チェックしておこう。

※注意:研究によっては当てはまらないポイントもあるので、聞いている人がわかりやす

い発表をめざして工夫していきましょう。

① 発表会に参加する態度について

□ しっかり聞いて、発表のポイントを理解すること。

□ 必ず質問すること。(質問するためには真剣に聞くことが大切です。)

② 発表内容について

□ 研究の動機、目的、仮説、方法、結果、考察(今後の課題)などの研究全体の流れ(ス

トーリー)が論理的である。

□ 研究内容が簡潔でわかりやすく示されている(研究内容をすべて盛り込むのではなく、

研究のストーリーに合わせて内容が取捨選択できている)。

□ 先行研究(文献・先輩の研究)では、どこまでわかっていて、自分たちの研究ではどこ

が明らかになったか(研究の独自性)をはっきりと示している。

□ 専門用語や数式等をわかりやすく示している(聞き手に合わせた説明ができている。聞

き手:本校生徒・大学や高校の先生方・企業の方など)。

□ 今後の研究の方向性が示されている(まだ十分な研究成果が出ていないグループは、こ

の点を十分に示しておく)。

□ 質疑応答への準備はできている。(研究への理解を深めておく)

□ これまでの授業や発表などで指摘された点を改善できている。

③ 発表スライド・ポスターの作成について

□ 研究の中で特に強調したい部分が、簡潔にわかりやすく示されている。

□ なるべく字を大きくしている。文章は箇条書き程度である。

□ スライド・ポスターの文字や背景の色遣いに気を配り、見やすいものとなっている。

□ 図や表に「図1○○○○○」のように、簡潔なタイトルをつけている。

ただし、できるだけ上下どちらかにタイトルを揃えること!

④ 発表態度などについて

□ 班の中で分担が決まっている(発表する人、レーザーポインターや指示棒で指し示す人、

パソコンを操作する人、質疑を記録する人など)。

□ 初めて発表を聞く人でも、わかるような説明をしている。

□ 大きな声で、前を向き、ゆっくり・はっきりとした口調で発表できる。

□ 強調するところは、大きな声で言ったり、しっかりと指し示したりするなどの工夫をし

ている。

□ 原稿を見ずに発表できる(そのためにスライド・ポスターに各場面でのキーワードを入

れるなど、研究のストーリーがわかるような工夫をしている)。

□ 口頭発表では制限時間内に発表が終了する(ただし短すぎては×)。ポスターの場合は聴

衆に合わせて簡潔に説明することができる。

Page 67: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

53

(4)発表会を終えて、自分たちの発表を振り返りましょう

ア 今後の改善すべき点

イ 他の班の発表を見学して参考になったこと

ウ 質問されたことやアドバイスなど

Page 68: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

54

15.基礎探究の評価について

1.個人に対する評価

(1)主体的に学習に取り組む態度

○授業態度

例)欠席、遅刻、早退がない。

提出物の期限を守る、忘れ物がない。

事前に講義のキーワードなどについて下調べができている。

実験・調査の事前準備・後片付けができている。

意欲・関心が高く、積極性が見られる。

○協調性

例)班員と協力して研究(ポスター作成等)を進めることができる。

○自主性

例)講義時にわからないことは質問する。

自ら進んで研究関連の本を読んだり、調べたりする。

○課題研究ノート及び資料の整理

例)課題研究ノートの必要事項を毎回記入し、整理している。

実験に必要な資料をファイルに綴じている。

○活動量

例)授業時間中などで活発に活動を行っている。

(2)知識及び技能

○研究手法の理解と実践

例)研究手法を理解して、計画的、自主的に研究を進めている。

○情報の収集

例)研究に関する情報を収集し、研究に役立てている。

○話し合いの技術

例)根拠を示した具体的な意見を発信できる。

複数の情報を比較してまとめることができる。

2.各班に対する評価(思考力・判断力・表現力)

(1)評価項目Ⅰ:ポスターの内容・構成

①計画性

例)発表日までの計画を考えて、行動できている。

②内容・構成

例)研究内容を聞き手にわかりやすく示し、順序だてて構成している。

③見る人への配慮

例)ポスターの文字の大きさや色遣い、図やグラフなどの提示方法について見やすく示せている。

(2)評価項目Ⅱ:発表態度

①発表準備

例)発表内容をきちんと整理できている。

②発表態度

例)聞き手の反応を見ながら、きちんと発表できている。

③聞き手との交流

例)質疑応答に対して適切なやりとりがおこなわれている。

Page 69: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

55

【活動記録】※担当者に毎回提出しましょう!

第 1 回 月 日 ( ) 活動場所:

本日の活動内容

感想・反省等

次回までにやるべきこと・次回の活動目標

先生からのコメント等

第 2 回 月 日 ( ) 活動場所:

本日の活動内容

感想・反省等

次回までにやるべきこと・次回の活動目標

先生からのコメント等

第 3 回 月 日 ( ) 活動場所:

本日の活動内容

感想・反省等

次回までにやるべきこと・次回の活動目標

先生からのコメント等

Page 70: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

56

メモ

Page 71: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

57

【活動記録】※担当者に毎回提出しましょう!

第 4 回 月 日 ( ) 活動場所:

本日の活動内容

感想・反省等

次回までにやるべきこと・次回の活動目標

先生からのコメント等

第 5 回 月 日 ( ) 活動場所:

本日の活動内容

感想・反省等

次回までにやるべきこと・次回の活動目標

先生からのコメント等

第 6 回 月 日 ( ) 活動場所:

本日の活動内容

感想・反省等

次回までにやるべきこと・次回の活動目標

先生からのコメント等

Page 72: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

58

メモ

Page 73: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

59

【活動記録】※担当者に毎回提出しましょう!

第 7 回 月 日 ( ) 活動場所:

本日の活動内容

感想・反省等

次回までにやるべきこと・次回の活動目標

先生からのコメント等

第 8 回 月 日 ( ) 活動場所:

本日の活動内容

感想・反省等

次回までにやるべきこと・次回の活動目標

先生からのコメント等

第 9 回 月 日 ( ) 活動場所:

本日の活動内容

感想・反省等

次回までにやるべきこと・次回の活動目標

先生からのコメント等

Page 74: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

60

メモ

Page 75: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

61

【活動記録】※担当者に毎回提出しましょう!

第 10 回 月 日 ( ) 活動場所:

本日の活動内容

感想・反省等

次回までにやるべきこと・次回の活動目標

先生からのコメント等

第 11 回 月 日 ( ) 活動場所:

本日の活動内容

感想・反省等

次回までにやるべきこと・次回の活動目標

先生からのコメント等

第 12 回 月 日 ( ) 活動場所:

本日の活動内容

感想・反省等

次回までにやるべきこと・次回の活動目標

先生からのコメント等

Page 76: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

62

メモ

Page 77: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

63

【活動記録】※担当者に毎回提出しましょう!

第 13 回 月 日 ( ) 活動場所:

本日の活動内容

感想・反省等

次回までにやるべきこと・次回の活動目標

先生からのコメント等

第 14 回 月 日 ( ) 活動場所:

本日の活動内容

感想・反省等

次回までにやるべきこと・次回の活動目標

先生からのコメント等

第 15 回 月 日 ( ) 活動場所:

本日の活動内容

感想・反省等

次回までにやるべきこと・次回の活動目標

先生からのコメント等

Page 78: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

64

メモ

Page 79: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

65

【活動記録】※担当者に毎回提出しましょう!

第 16 回 月 日 ( ) 活動場所:

本日の活動内容

感想・反省等

次回までにやるべきこと・次回の活動目標

先生からのコメント等

第 17 回 月 日 ( ) 活動場所:

本日の活動内容

感想・反省等

次回までにやるべきこと・次回の活動目標

先生からのコメント等

第 18 回 月 日 ( ) 活動場所:

本日の活動内容

感想・反省等

次回までにやるべきこと・次回の活動目標

先生からのコメント等

Page 80: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

66

メモ

Page 81: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

67

【活動記録】※担当者に毎回提出しましょう!

第 19 回 月 日 ( ) 活動場所:

本日の活動内容

感想・反省等

次回までにやるべきこと・次回の活動目標

先生からのコメント等

第 20 回 月 日 ( ) 活動場所:

本日の活動内容

感想・反省等

次回までにやるべきこと・次回の活動目標

先生からのコメント等

第 21 回 月 日 ( ) 活動場所:

本日の活動内容

感想・反省等

次回までにやるべきこと・次回の活動目標

先生からのコメント等

Page 82: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

68

メモ

Page 83: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

69

【活動記録】※担当者に毎回提出しましょう!

第 22 回 月 日 ( ) 活動場所:

本日の活動内容

感想・反省等

次回までにやるべきこと・次回の活動目標

先生からのコメント等

第 23 回 月 日 ( ) 活動場所:

本日の活動内容

感想・反省等

次回までにやるべきこと・次回の活動目標

先生からのコメント等

第 24 回 月 日 ( ) 活動場所:

本日の活動内容

感想・反省等

次回までにやるべきこと・次回の活動目標

先生からのコメント等

Page 84: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

70

メモ

Page 85: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

71

【活動記録】※担当者に毎回提出しましょう!

第 25 回 月 日 ( ) 活動場所:

本日の活動内容

感想・反省等

次回までにやるべきこと・次回の活動目標

先生からのコメント等

第 26 回 月 日 ( ) 活動場所:

本日の活動内容

感想・反省等

次回までにやるべきこと・次回の活動目標

先生からのコメント等

第 27 回 月 日 ( ) 活動場所:

本日の活動内容

感想・反省等

次回までにやるべきこと・次回の活動目標

先生からのコメント等

Page 86: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

72

メモ

Page 87: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

73

名簿(前期用)後日配布したプリントを貼り付けましょう。

Page 88: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

74

名簿(後期用)後日配布したプリントを貼り付けましょう。

Page 89: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

75

スーパーサイエンスハイスクール(SSH)について

1 宇部高校のSSH事業について (1) 宇部高校は平成19年度からSSHの指定を受け(第1期:平成19~2

3年度、第2期:平成24~28年度、第3期:平成29~33年度)、科学技術系人材の育成を図る教育プログラムの研究開発に取り組んでいる。

(2)宇部高校指定3期目SSH事業の研究概要(系統図)

2 SSH事業における課題研究の位置づけ

あらゆる分野でグローバル化が進み、大きく変動する社会の中で、宇部市の経

済発展に大きく貢献した渡辺祐策翁が唱えた「イノベーション」(新たな価値を

創造し、社会的に大きな変化をもたらすこと)を引き起こす力がますます重要に

なる。進展する科学技術を担いリードしていく若者には、困難に直面してもひる

まず物事を深く考え、それらを解決して新しいものを作り出す力が必要である。

課題研究に取り組み、自分にしかできないことを探し、独創性や専門性を高め

ることは、自身の人生や社会にとっても大切なことである。本校のSSH事業を

はじめとした教育プログラムにおいて「基礎力」「俯瞰力」を育み、何事にも主

体的に取り組むことで身に付けた「探究力」を、これからの社会で生かし、活躍

することが期待されている。それゆえ、課題研究は宇部高校SSH事業の中核を

なすものと位置づけられる。

Page 90: 31 基礎探究ノート - ysn21.jp › ssh › k_2019 › kiroku › 03_H31kiso_note.pdf · 校外発表会…課題研究に取り組む高校生が集まる会場で、課題研究に

<開講式・集合場所・閉講式>

E講義棟

※1 駐輪場について

講義が行われる棟の周辺に駐輪場があるので,きれいに並べて置くこと。

詰めて置く!

※2 昼食について

3の福利厚生棟の2階が食堂です。また1階が売店。

※3 後期について

工学ゼミ選択者は各研究室に分かれます。

※場所は変更になる可能性があります。