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資料1 山口県スポーツ推計画 (最終案) ~県民力・地域力の発揮による 「輝く、夢あふれるスポーツ元気県やまぐち」 の実現を目指して~ 平成25年2月

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資料1

山口県スポーツ推進計画

(最終案)

~県民力・地域力の発揮による

「輝く、夢あふれるスポーツ元気県やまぐち」

の実現を目指して~

山 口 県

平成25年2月

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表紙裏(白)

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は じ め に

(後日確定入稿)

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目 次

はじめに

第1章 計画策定の基本的考え方

1 計画策定の趣旨 …………………………………………………………… 1

2 計画の位置付け …………………………………………………………… 2

3 計画の期間 ………………………………………………………………… 2

4 スポーツ推進の基本的視点 ……………………………………………… 3

第2章 本県スポーツの現状

1 スポーツを取り巻く環境の変化 ………………………………………… 4

2 本県のスポーツの現状 …………………………………………………… 6

第3章 計画の基本理念と基本方針

1 基本理念 …………………………………………………………………… 13

2 基本方針 …………………………………………………………………… 13

3 施策体系 …………………………………………………………………… 14

第4章 施策推進の方向

1 生涯スポーツの推進 ……………………………………………………… 15

2 競技水準の向上 …………………………………………………………… 22

3 「人財」の育成 …………………………………………………………… 26

4 地域の活性化 ……………………………………………………………… 30

第5章 計画の推進体制

1 スポーツ施策の全庁的な推進 …………………………………………… 33

2 県民運動の推進 …………………………………………………………… 33

3 市町との連携による推進 ………………………………………………… 33

4 スポーツ関係団体との連携 ……………………………………………… 33

【参考資料】

(資料1)計画の策定・推進体制 ……………………………………………… 36

(資料2)計画の策定経緯 ……………………………………………………… 38

(資料3)県民運動の推進体制 ………………………………………………… 39

(資料4)山口県スポーツ推進審議会 ………………………………………… 41

(資料5)山口県スポーツ推進条例 …………………………………………… 43

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第1章 計画策定の基本的考え方

- 1 -

第1章 計画策定の基本的考え方

1 計画策定の趣旨

○ 本県では、平成 13 年(2001 年)2月に、国の「スポーツ振興基本計画」

の示す方向性を踏まえつつ、本県スポーツの振興を総合的かつ計画的に推

進するため「山口県スポーツ振興計画(スポーツやまぐち きらめきプラ

ン)」(以下「きらめきプラン」という。)を策定し、「交流の促進」、

「健康づくり」、「人材育成」、「まちづくり」など、スポーツの持つ

様々な機能に着目し、特に、人づくりの視点を中心に据えて、幅広い視点

から総合的に施策展開を図ってきました。

○ 平成 18 年(2006 年)10 月には、スポーツを取り巻く環境の変化等に対応

するため、きらめきプランの進捗状況の中間評価を行い、子どもの体力向

上が大きな課題となったことを踏まえ、重要なスポーツ振興テーマとして

「子どもを取り巻くスポーツ環境の整備・充実に努め、知・徳・体のバラ

ンスのとれた子どもの育成を図ること」を加える等の見直しを行いました。

また、平成 23 年度の山口国体に向けて、競技力の向上や選手の発掘・育

成等が図られるなどスポーツ振興の機運が高まる中、こうした動きを国体

後も維持・継続するため、ポスト山口国体を展望したプロジェクトの推進

を図ってきました。

○ 平成 24 年 3 月には、県民がスポーツを「する、観

る、支える」立場から

参加した、「おいでませ!山口国体・山口大会」の開催を契機として高ま

った競技力や、スポーツに対する関心の高まりなどを、本県の貴重な財産

として次代に継承し、発展させるため、今後のスポーツ推進の指針となる

基本理念や基本的施策を定めた「山口県スポーツ推進条例」(以下「推進

条例」という。)を制定するとともに、基本施策等の取組の方向性を示す

「山口県スポーツ戦略プラン」(以下「戦略プラン」という。)を策定し

ました。

また、国においては、平成 23 年 6 月に公布されたスポーツ基本法に基づ

く「スポーツ基本計画」が平成 24 年3月に制定されました。

○ こうした中、本県では、国のスポーツ基本計画の方向性や「おいでま

せ!山口国体・山口大会」の開催をはじめとした本県のスポーツを取り巻

く環境の変化、きらめきプランの進捗状況等を踏まえつつ、推進条例の理

念、戦略プランの方向性を基礎として、今後のスポーツ推進に関する施策

を総合的かつ計画的に推進するための「山口県スポーツ推進計画」を策定

しました。

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第1章 計画策定の基本的考え方

- 2 -

24年度 25年度 26年度 27年度 28年度 29年度 30年度 31年度 32年度 33年度 34年度

スポーツやまぐちきらめきプラン(H13~H24)

(山口県スポーツ振興計画)

山口県山口県山口県山口県スポーツスポーツスポーツスポーツ推進計画推進計画推進計画推進計画((((H25H25H25H25~~~~H34H34H34H34))))

山口県

スポーツ戦略プラン

13年度 ~ 23年度

平成18年10月

評価・見直し

平成29年度

見直し

2 計画の位置付け

本計画は、スポーツ基本法第10条の規定に基づく地方スポーツ推進計画

及び推進条例第7条の規定に基づく推進計画として位置付けられる計画であ

り、戦略プランで示した取組の方向性を基礎としながら、今後の本県スポー

ツ推進に関する施策を総合的かつ計画的に推進するための基本的事項その他

必要な事項を定めるものです。

3 計画の期間

本計画は、平成 25 年度(2013 年度)から平成 34 年度(2022 年度)までの

10 年間を計画期間とします。なお、計画期間の中間年である平成 29 年度

(2017 年度)に計画の進捗状況等を検証し、見直しを行います。

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第1章 計画策定の基本的考え方

- 3 -

4 スポーツ推進の基本的視点

本県のスポーツ推進に当たっては、以下のようなスポーツの持つ多面的な

力を重視し、それらを活用する視点から取り組むこととします。

(1)県民生活の向上

(2)「人財

(※1)

」の育成

(3)夢のある県づくり

(4)地域社会の健全な発展

※1 「人財」:「人」は「財産」であることを意味する造語です。地域を創り、未来を創るのは「人の力」で

あり、人こそが、地域の、時代の「財産」、そして山口県の「宝」であるとの考えのもと、本計画において

は「人財」という言葉を使っています。

スポーツは、心身の健康や体力の保持増進に重要な役割を果たすものであ

り、全ての県民が、健やかで心豊かな生活を送る上で不可欠なものとなって

います。

本県のスポーツ選手が世界(全国)的な規模のスポーツの競技会において

優秀な成績を収めることは、県民に誇りと喜び、夢と感動を与え、県全体の

活力を生み出すとともに、県の存在感を高める上でも重要な役割を果たして

います。

スポーツは、人と人との交流及び地域と地域の交流を促進し、地域の一体

感や活力を醸成するものであり、地域の活性化を図る上で大きな役割を果た

しています。

スポーツは、将来を担う子どもたちにとって、生涯にわたってたくましく

生きるための健康や体力の基礎を養うとともに、公正さや規律を尊ぶ態度や

克己心を培うなど、人間形成において重要な役割を果たしています。

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第2章 本県スポーツの現状

- 4 -

15.5 14.0 13.2 12.7 11.4 10.4

65.5 63.8 61.8 59.356.3 54.7

19.0 22.2 25.028.0

32.334.9

0

400

800

1,200

1,600

平成7年 平成12年 平成17年 平成22年 平成27年 平成32年

千人千人千人千人

0~14歳 15歳~65歳 65歳以上

145万人

132万人

第2章 本県スポーツの現状

1 スポーツを取り巻く環境の変化

(1)人口減少と少子高齢化の進行

○ 本県の人口は、平成 22 年の国勢調査によると、約 145 万人であり、昭和 60

年以降減少が続いています。こうした中、少子高齢化が進展しており、年少

人口(15 歳未満人口)の割合は、平成 17 年の 13.2%から 0.5 ポイント減少

し 12.7%となり、一方で、高齢化率(総人口に占める65歳以上の人口の割

合)は、平成 17 年の 25.0%から3ポイント上昇し 28.0%となり全国第4位

の水準となっています。

○ 全国的にも人口減少社会となる中で、国立社会保障・人口問題研究所の推

計(平成 19 年 5 月推計)によると、平成 32 年の本県の人口は、約 132 万人

となり、年少人口の割合は 10.4%に減少し、高齢化率は 34.9%に上昇すると

見込まれています。

(2)自由時間の状況

○ 社会生活基本調査(平成 23 年)によると、全国の 10 歳以上の人について、

1日の生活時間(週全体平均)のうち積極的自由時間活動(学習・自己啓

発・訓練、趣味、スポーツ及びボランティア活動・社会参加活動)の時間は、

平成 18 年と比較して減少しています。年齢別にみてみると、20~34 歳では、

積極的自由活動時間が増加し、60~69 歳では減少しています。

(時間.分)

平成 18 年 平成 23 年 増減

積極的自由時間活動 1.17 1.14 -0.03

学習・自己啓発・訓練 0.12 0.12 0.00

趣味・娯楽 0.45 0.44 -0.01

スポーツ 0.15 0.14 -0.01

ボランティア活動・社会参加活動 0.05 0.04 -0.01

資料:平成7年~平成 22 年は国勢調査、平成 27 年以降は「国立社会保障・人口問題研究所」の日本

の都道府県別将来推計人口(平成 19 年 5 月推計)

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第2章 本県スポーツの現状

- 5 -

0

1

2

3

10

ー14

15

ー19

20

ー24

25

ー29

30

ー34

35

ー39

40

ー44

45

ー49

50

ー54

55

ー59

60

ー64

65

ー69

70

ー74

75

ー79

80

ー84

85

年齢階層別積極的自由時間活動年齢階層別積極的自由時間活動年齢階層別積極的自由時間活動年齢階層別積極的自由時間活動のののの時間時間時間時間

平成18年

平成23年

時間

8,811 9,091 9,408 9,462 9,610

74.4 75.3 78.0 78.279.1

68.9 72.1

36.6 37.4

45.747.8

50.0

30

50

70

90

8,400

8,800

9,200

9,600

10,000

平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年

インターネットインターネットインターネットインターネット利用者及利用者及利用者及利用者及びびびび人口普及率人口普及率人口普及率人口普及率のののの推移推移推移推移((((個人個人個人個人))))

全国利用者数 全国人口普及率 山口県人口普及率 全国60歳以上普及率

(3)高度情報化の進展

○ 全国で平成 23 年の1年間にインターネットを利用したことのある人は推計

で 9,610 万人と,前年に比べ 148 万人増加し,人口普及率は 79.1%となって

おり、60 歳以上の利用者も増加傾向にあります。山口県における人口普及率

も 72.1%であり、概ね4人に3人はインターネットを利用しています。

(4)地域の連帯感の低下

○ 地域コミュニティは、住民が互いに助け合う相互扶助の機能を有し、地域

社会の基盤となっていましたが、少子・高齢化に伴う人口減少や価値観の多

様化等により、地域内の交流や連帯感の低下が生じ、中山間地域をはじめ県

内各地において地域コミュニティの機能が低下しています。

資料:平成 23 年社会生活基本調査

資料:平成23年通信利用動向調査

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第2章 本県スポーツの現状

- 6 -

59.5

54.1

52.0

42.9

43.0

35.6

40.7

40.9

50.2

51.2

4.9

5.1

7.1

6.8

5.8

平年5年度

平成10年度

平成15年度

平成19年度

平成20年度

近所近所近所近所づきあいのづきあいのづきあいのづきあいの程度程度程度程度

親しくつきあっている 挨拶をする程度 つきあいはほとんどしていない

%

○ 内閣府の実施した「高齢者の地域社会への参加に関する意識調査」(平成

20 年度)によると、高齢者についても、近所づきあいの希薄化が進んできて

います。

(5)国のスポーツ行政の動向

○ 国においては、平成 23 年6月にスポーツ振興法が 50 年ぶりに全部改正さ

れ、スポーツ基本法が制定されました。この法律では、スポーツに関する基

本理念が定められ、国及び地方公共団体の責務並びにスポーツ団体の努力等

が明らかにされるとともに、スポーツに関する施策の基本となる事項が定め

られています。

○ また、この法律においては、スポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むこ

とは全ての人々の権利であるとされ、スポーツが青少年の健全育成、地域社

会の再生など、多面的な役割を担うことが明示されています。

○ 国においては、スポーツ基本法の理念を具体化し、今後の我が国スポーツ

政策の具体的な方向性を示すものとして、平成 24 年3月にスポーツ基本計画

が策定されました。地方公共団体においては、この計画を参酌し、地域の実

情に即した地方スポーツ推進計画を策定することが求められています。

2 本県のスポーツの現状

(1)県民の健康・スポーツライフについて

① 健康状態について

「スポーツ活動に関する県民意識調査(平成 23 年 10 月実施)」(以下

「県民意識調査」という。)によると、県民の健康に対する意識は、「健

康である」が 21.5%、「どちらかといえば健康である」が 49.0%となって

おり、県民の約7割が健康であると回答しています。

資料:高齢者の地域社会への参加に関する意識調査

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第2章 本県スポーツの現状

- 7 -

大いに感じる

33.5%

ある程度

感じる

42.4%

あまり感じ

ない

18.9%

全く感じない

3.2%

不明

2.0%

自信がある

4.9%

どちらかとい

えば自信が

ある

34.3%

どちらかとい

えば不安が

ある

42.9%

不安がある

15.8%

不明

2.1%

健康である

21.5%

どちらかと

いえば健康

である

49.0%

どちらかと

いえば健康

でない

18.3%

健康ではな

9.3%

不明

2.0%

【健康状態】

② 体力について

県民意識調査によると、自分自身の体力については、「不安がある」

が 15.8%、「どちらかといえば不安がある」が 42.9%となっており、全

体の約6割近くの人が、不安があるとする回答をしており、自信がある

とする回答を上回っています。

【体力】

③ 運動について

県民意識調査によると、運動不足を「大いに感じる」が 33.5%、「あ

る程度感じる」が 42.4%となっており、県民の4人に3人が運動不足を

感じています。

【運動】

資料:県民意識調査

資料:県民意識調査

資料:県民意識調査

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第2章 本県スポーツの現状

- 8 -

十分である

6.9%

どちらかとい

えば十分であ

19.2%

どちらかとい

えば十分でな

40.4%

不十分で

ある

31.2%

不明

2.2%

年に1~3回

21.1%

3ヶ月に1~2回

11.8%

月に1~3回

17.2%

週に1~2回

24.2%

週に3回以上

25.7%

④ 運動習慣について

県民意識調査によると、現在の運動習慣が、健康維持・増進に「不十

分である」が 31.2%、「どちらかといえば十分でない」が 40.4%で、十

分でないと意識している人は、全体の約7割となっています。

【運動習慣】

⑤ スポーツの実施について

県民意識調査によると、過去1年間にスポーツを実施したと回答した

人のスポーツ実施頻度については、「週に3回以上」が 25.7%、「週に

1~2回以上」が 24.2%となっており、スポーツを実施した人の半数は、

週に1回以上スポーツを実施しています。

また、国が平成 23 年に実施した社会生活基本調査によると、本県のス

ポーツ行動者率(過去1年間にスポーツ活動を行った人の割合)は

62.3%で、全国の 63.0%を 0.7 ポイント下回っているものの、平成 18 年

度の前回調査に比べ 0.2 ポイント上昇しています。

【スポーツの実施頻度】

【スポーツ行動者率】

山口県 全国

平成 23 年(a) 平成 18 年(b) 増減(a-b) 平成 23 年(c) 平成 18 年(d) 増減(c-d)

62.3% 62.1% 0.2 63.0% 65.3% △2.3

資料:県民意識調査

資料:平成 23 年社会生活基本調査

資料:県民意識調査

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第2章 本県スポーツの現状

- 9 -

66.4%

60.4%

59.5%

46.7%

21.0%

17.5%

6.6%

6.0%

2.3%

0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0%

健康増進・体力づくりのため

楽しみや気晴らしのため

運動不足解消のため

友人・仲間との交流のため

美容や肥満解消のため

家族のふれあいのため

自己の記録や能力を向上させるため

精神の修養や訓練のため

その他

スポーツ活

動をしたい

60.1%

スポーツ

活動はし

たくない

25.8%

不明

14.1%

34.6%

20.4%

18.9%

17.3%

16.4%

14.9%

14.7%

14.0%

13.4%

13.4%

12.9%

11.9%

10.5%

10.0%

8.7%

7.4%

7.2%

7.1%

6.8%

6.7%

6.6%

6.4%

6.1%

5.9%

5.8%

0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0%

ウォーキング・散歩

体操(軽い体操・ラジオ体操)

水泳(プール)

ゴルフ(コース)

卓球

筋力・ウエイトトレーニング

ボウリング

釣り

ゴルフ(練習)

ジョギング・ランニング

バドミントン

登山

太極拳

サイクリング

ハイキング

グラウンドゴルフ

海水浴

エアロビックダンス

テニス

ソフトテニス

ソフトボール

キャンプ

野球

スキー

ソフトバレーボール

⑥ スポーツを行った理由について

県民意識調査によると、スポーツを行った理由としては、「健康増

進・体力づくり」が 66.4%、「楽しみや気晴らし」が 60.4%、「運動不

足解消」が(59.5%)、「友人・仲間との交流」が 46.7%で上位となって

います。

【活動理由】

⑦ 今後のスポーツ活動意向について

県民意識調査によると、「今後スポーツ活動をしたい」と答えた人は、

60.1%となっています。今後してみたいスポーツとしては、「ウォーキ

ング・散歩」、「体操(軽い体操・ラジオ体操)」、「水泳(プール)」

が上位を占めています。また、スポーツを行いたい理由としては、「健

康増進・体力づくり」、「楽しみや気晴らし」、「運動不足の解消」、

「友人・仲間との交流」が上位となっています。

【今後してみたいスポーツ種目】

【活動意向】

【行いたい理由】

70.0%

66.0%

58.6%

40.3%

22.4%

13.3%

7.2%

6.4%

0.7%

0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0%

健康増進・体力づくり

楽しみや気晴らし

運動不足解消

友人・仲間との交流

美容や肥満解消

家族のふれあい

精神の修養や訓練

自己の記録や能力を向上

その他

資料:県民意識調査

資料:県民意識調査

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第2章 本県スポーツの現状

- 10 -

ほとんど毎

14.6%

ときどき

63.7%

ほとんど見

ない

14.5%

まったく見

ない

4.0%

不明

3.1%

行ったこと

がある

32.1%

行ったこと

がない

65.4%

不明

2.5%

ある

15.3%

ない

82.1%

不明

2.6%

ぜひ行いた

2.8%

できれば行

いたい

25.8%

あまり行い

たいとは思

わない

44.4%

まったく思

わない

22.7%

不明

4.4%

43.4%41.3%

17.3%7.3%6.5%

3.9%3.7%

2.5%2.4%1.8%1.4%1.2%1.1%1.0%0.7%0.7%0.6%0.6%0.5%0.4%0.3%0.3%0.3%

7.5%

0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0%

プロ野球

小中高部活動

国体

サッカー

Jリーグサッカー

バレーボール

野球

ソフトボール

陸上競技

ハンドボール

バスケットボール

卓球

ゴルフ

剣道

水泳

バドミントン

空手

山岳フリークライミング

ラグビー

プロゴルフ

プロバスケットボール

実業団

テニス

その他

⑧ スポーツ観戦について

県民意識調査によると、過去1年間にテレビ等でスポーツの試合を観

戦した人が全体の約8割、直接観戦した人は全体の3割程度となってい

ます。直接観戦したスポーツとしては、「プロ野球」、「小中高部活動」

が多く、次いで、平成 23 年度に開催された「おいでませ!山口国体」と

なっています。

また、約7割の人が、スポーツ観戦で感動を得たと回答しています。

【テレビ等でのスポーツ観戦】 【直接観戦したスポーツと頻度】

【直接のスポーツ観戦】

⑨ スポーツに関するボランティアについて

県民意識調査によると、過去1年間にスポーツに関するボランティア

活動に参加したことのある人の割合は、15.3%となっています。また、

28.6%の人が今後ボランティア活動に参加したいと回答しています。

【スポーツボランティア活動の経験】 【今後の参加意向】

資料:県民意識調査

資料:県民意識調査

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第2章 本県スポーツの現状

- 11 -

50.9%

46.3%

37.7%

28.9%

20.4%

18.0%

17.9%

17.4%

11.7%

8.7%

7.4%

0.6%

0.0% 20.0% 40.0% 60.0%

ストレスが少なくなり、心の健康が増進される

生活習慣病が予防できる

子どもから高齢者までの交流が拡がる

青少年の健全な育成が図られる

寝たきりになる高齢者が少なくなる

まちに賑わいや活気が出てくる

競技力が向上する

家族のコミュニケーションが図られる

住民の一体感が醸成される

障害者スポーツへの理解が深まる

仕事に対する意欲がわく

その他

⑩ スポーツ活動の効果について

県民意識調査によると、スポーツ活動の効果として、「ストレスが少

なくなり、心の健康が増進される」、「生活習慣病が予防できる」、

「子どもから高齢者までの交流が拡がる」、「青少年の健全な育成が図

られる」など、心身の健康状態や世代間交流などへの効果をあげる回答

が多くなっています。

【スポーツ活動の効果】

(2) 「おいでませ!山口国体・山口大会」の開催について

○ 東日本大震災復興支援 第 66 回国民体育大会「おいでませ!山口国体」

では、「君の一生けんめいに会いたい」のスローガンのもと、正式競技 37

競技、公開競技1競技、デモンストレーションとしてのスポーツ行事 19 行

事が、平成 23 年 10 月1日から 11 日までの 11 日間にわたり(会期前競技

は9月7日から 15 日まで)、県内 19 市町及び県外2市町において開催さ

れました。

○ また、東日本大震災復興支援 第 11 回全国障害者スポーツ大会「おいで

ませ!山口大会」では、正式競技 13 競技、オープン競技 1 競技が、平成

23 年 10 月 22 日から 24 日の3日間にわたり、県内8市において開催され

ました。

資料:県民意識調査

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第2章 本県スポーツの現状

- 12 -

○ 両大会において、県内各地で花いっぱい運動や子どもたちのアイデアを

活かしたおもてなしの取組に約 39 万人もの人々が参加するなど、「山口の

おもてなしの心」を余すことなく伝えることができ、また、本県は、県民

の熱烈な応援を得た本県選手団の大活躍により、「おいでませ!山口国体」

においては、県民悲願の天皇杯を獲得し、「おいでませ!山口大会」では、

172 個のメダルを獲得するという過去最高の素晴らしい成績を残すなど、

県民総参加の夢と感動にあふれる大会となりました。

(山口国体での応援の様子) (花いっぱい運動の取組の様子)

(「おいでませ!山口国体」総合開会式の様子)

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第3章 計画の基本理念と基本方針

- 13 -

第3章 計画の基本理念と基本方針

1 基本理念(目指す姿)

「おいでませ!山口国体・山口大会」の開催により高まった県民力

(※2)

・地域力

(※3)

を、これからの県づくりの力強い推進力として、次代にしっかりと継承し、ス

ポーツの持つ多様な力を様々な分野で活用しながら、「輝く、夢あふれるスポー

ツ元気県やまぐち」の実現を目指します。

2 基本方針

本計画では、基本理念として示した将来の目指すべき姿の実現に向けて、次の

4つの基本方針に基づき、スポーツ推進施策を展開していきます。

(1)生涯スポーツの推進

県民誰もが一人ひとりの年齢、体力、関心や適性等に応じて、「いつでも、

どこでも、いつまでも」スポーツに親しみ、スポーツを楽しみ、スポーツを支

える活動に参画できるよう、スポーツ活動への参加

(※4)

の促進や地域スポーツ

推進拠点の整備、健康及び体力の保持増進、障害者スポーツの推進に取り組み

ます。

(2)競技水準の向上

トップレベルの選手の育成に向けて、中・長期的な視点に立ち、計画的に選

手・指導者の育成等に取り組みます。また、優秀なスポーツ選手や指導者等の

持つ能力を地域で活用することにより、競技水準のレベルアップやスポーツの

裾野の拡大を図ります。

(3)「人財」の育成

将来を担う「人財」を育成するため、スポーツ活動を通じて、心身の成長過

程にある子どもたちが、生涯にわたってたくましく生きるための健全な心と身

体を培い、豊かな人間性を育む基礎を築くことができるよう、子どもたちの体

力の向上・豊かな人間性のかん養や、学校体育の充実を図ります。また、スポ

ーツの指導者やボランティアなどスポーツを支える「人財」の育成を図ります。

(4)地域の活性化

地域の資源や特性を活かし、スポーツの持つ多様な力を様々な分野で活用し

た地域づくりを促進するとともに、県民が主体となったスポーツ推進活動を促

進するための環境づくりに取り組みます。

※2 県民力:県民の総合力。県民一人ひとりが持っている知恵と力を結集し、新たな価値を創造する力。 ※3 地域力:地域の総合力。自然、歴史、伝統、文化、人、産業など、地域の存在感を発揮する力。 ※4 スポーツ活動への参加:スポーツ活動への参加には、「する、観る、支える」といった側面があります。

県民力県民力県民力県民力・・・・地域力地域力地域力地域力のののの発揮発揮発揮発揮によるによるによるによる

「「「「輝輝輝輝くくくく、、、、夢夢夢夢あふれるスポーツあふれるスポーツあふれるスポーツあふれるスポーツ元気県元気県元気県元気県やまぐちやまぐちやまぐちやまぐち」」」」のののの実現実現実現実現

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第3章 計画の基本理念と基本方針

- 14 -

3 施策体系

((((1111))))生涯生涯生涯生涯スポーツのスポーツのスポーツのスポーツの推進推進推進推進

① スポーツ活動への参加の促進

② 地域スポーツ推進拠点の整備

③ 健康及び体力の保持増進

④ 障害者スポーツの推進

((((2222))))競技水準競技水準競技水準競技水準のののの向上向上向上向上

① スポーツ選手・指導者の計画的な育成

② 競技環境の整備

③ スポーツ医・科学の活用

((((3333)「)「)「)「人財人財人財人財」」」」のののの育成育成育成育成

① 将来を担う「人財」の育成

② スポーツを支える「人財」の育成

((((4444))))地域地域地域地域のののの活性化活性化活性化活性化

① スポーツの推進によるまちづくり

② 施設や設備の充実と利用促進

③ 県民運動の推進

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第4章 施策推進の方向

- 15 -

【将来像】

県民誰もが、ライフステージを通じて、それぞれの体力や関心、適性等に応

じて、主体的にスポーツに親しみ、スポーツを楽しみ、スポーツを支える活動

に参画しており、スポーツが県民の日々の暮らしに定着しています。

【目標】

県民のスポーツ実施率

平成 23 年度 62.3% → 平成 34 年度 全国トップレベルを目指す

(※全国 63.0%)

スポーツ活

動を十分に

行っており

満足してい

る13.0%

スポーツ活

動をもっと

行いたい

14.2%

スポーツ活

動を行いた

いと思うが

できない

40.0%

特にスポー

ツ活動に関

心はない

24.3%

不明

8.5%

第4章 施策推進の方向

基本方針基本方針基本方針基本方針1111 生涯生涯生涯生涯スポーツのスポーツのスポーツのスポーツの推進推進推進推進

1 スポーツ活動への参加の促進

○ 県民意識調査によると、「スポーツ

活動をもっと行いたい」が 14.2%、

「スポーツ活動を行いたいと思うがで

きない」が 40.0%と、半数を超える県

民がスポーツ活動に対する積極的な意

向を示しており、こうした県民に対し

て、それぞれのニーズに合ったスポー

ツ活動の機会を増やしていくことが必

要です。

○ 同調査では、「特にスポーツ活動に関心はない」とした県民の割合は

24.5%と、約4人に1人の割合となっています。「将来像」の実現に向けて

は、こうした県民に対して、スポーツへの関心を喚起し、それぞれの適正等

に応じたスポーツ活動への参加の意欲を高めていくことが必要です。

○ さらに、スポーツを行うための条件について、同調査では、「身近なとこ

ろに施設等があれば」、「自分の体力や好みにあったスポーツができれば」、

「気軽に参加できるスポーツ教室があれば」等が上位にあげられており、ス

ポーツ活動への参加を促進していくためには、身近で気軽にスポーツ活動に

参加できる環境を整えていくことが必要です。

【スポーツ活動の状況】

資料:県民意識調査

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第4章 施策推進の方向

- 16 -

【スポーツ活動の機会の充実】

○ 誰もが気軽にスポーツを楽しむことができるよう、ライフスタイルやニー

ズ、ライフサイクル等に応じて、自主的に参加できるスポーツイベントを開

催するとともに、市町やスポーツ関係団体によるスポーツイベントの開催を

促進します。また、社団法人山口県レクリエーション協会(以下「県レクリ

エーション協会」という。)等の関係団体と連携し、健康・福祉に関するス

ポーツ・レクリエーション活動の推進を図ります。

○ 高齢者の健康づくりや社会参加の促進を図るため、県健康福祉祭を開催し

ます。また、平成 27 年度に、第 28 回全国健康福祉祭(ねんりんピック)を

本県で開催します。

○ 障害のある人の自立と社会参加、交流の促進を図るため、キラリンピック

等の開催や、各種スポーツ大会への参加機会の拡大に努めます。

【スポーツ活動への積極的参加に向けた普及・啓発】

○ スポーツに対する関心と理解を深め、スポーツ活動への「する、観

る、支

える」立場からの積極的な参加を促進する

ため、地域におけるスポーツ推進の中核的

な存在となるスポーツ推進委員

(※5)

と連携

して、スポーツイベントの実施やスポーツ

関係情報の提供に努めます。特に、推進条

例で定めた「スポーツ推進月間(10 月)」

においては、こうした取組が県内各地で幅

広く展開されるよう努めます。

○ 生涯スポーツ社会の実現に向けた県民の

自主的な活動を促進するため、「やまぐち

スポーツ交流・元気県づくり推進会議

(※6)

を中心として、スポーツに関する情報発信

やスポーツ活動への県民の参加意欲の高揚

等に取り組みます。

※5 スポーツ推進委員:市町におけるスポーツの推進のための事業の実施に係る連絡調整や住民に対するスポ

ーツの実技指導、その他スポーツに関する指導及び助言を行う者(スポーツ基本法第 32 条第 2 項)。 ※6 やまぐちスポーツ交流・元気県づくり推進会議:県民のスポーツ活動への参加を促進する県民運動の推進

母体となる組織で、知事を会長とし、地域や関係団体、学校、事業所、行政の各界各層で構成される会議。

(山口県総合スポーツ大会の様子)

(山口県総合スポーツ大会の様子)

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第4章 施策推進の方向

- 17 -

○ スポーツに対する興味・関心や理解を深めることができるよう、トップア

スリートによる競技会の実施やスポーツ教室等の開催を促進します。

2 地域スポーツ推進拠点の整備

○ 地域で住民が主体的に参加できるスポーツ環境を整備することは、生涯を

通じたスポーツ活動への参画の基盤となるものであり、総合型地域スポーツ

クラブ

(※7)

(以下「総合型クラブ」という。)をはじめとする地域スポーツ

クラブ

(※8)

が、地域スポーツ推進拠点としての役割を担うことができるよう、

地域スポーツクラブの計画的な育成と活動の充実を図る必要があります。

○ 県内の総合型クラブの育成数(設立済み及び設立準備中のクラブ数の計)

は 48 クラブ(平成 25 年3月現在)であり、県内 19 市町のうち 18 市町で総

合型クラブが育成されています。しかし、育成状況は市町によってばらつき

があり、身近な地域でスポーツ環境を整備する観点からは、今後、更なる設

置数の拡大が図られ、中学校区程度の地域コミュニティを範囲として総合型

クラブの育成が進むことが重要です。

○ 設立済みの総合型クラブの半数以上

は、自立し、安定した運営を継続して

いく上で、「会員の確保」や「指導者

の確保」、「財源の確保」に課題があ

ると考えています。

○ 本県では、スポーツ少年団への加入

率が全国でも上位となっているなど、

スポーツ少年団は、地域における子ど

ものスポーツ活動の場として重要な役

割を担っていますが、近年、少子化等

による団員数の減少や指導者の高齢化

等の課題も生じているため、こうした

環境の変化を踏まえたスポーツ少年団

の活性化を図る必要があります。

※7 総合型地域スポーツクラブ:地域住民の主体的な運営により、子どもから高齢者までがそれぞれの好みに

応じたスポーツを行うことができるよう、複数の種目を楽しむことができる総合的なスポーツクラブ。 ※8 地域スポーツクラブ:総合型クラブをはじめ、単一種目、単一世代での活動を中心に行っている少年サッ

カーチームやママさんバレーボールチームなどのスポーツクラブを含めた地域のスポーツクラブ。

資料:総合型クラブ活動状況調査(平成 24 年 7月)

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第4章 施策推進の方向

- 18 -

【総合型クラブ設立の加速化】

○ 総合型クラブの新規設立の加速化を図り、できる限り早期に 100 クラブ以

上を育成するため、市町や公益財団法人山口県体育協会(以下「県体育協会」

という。)等と連携して、その意義や役割について広く県民に普及・啓発し

ます。

○ 総合型クラブの設立・運営のキーパーソンと

なるクラブマネジャー

(※9)

の養成・確保を図

るため、スポーツ関係団体や先進的な総合型ク

ラブと連携して、実践的なクラブマネジャー養

成講習会の開催等に努めます。

【総合型クラブの活動の充実】

○ 総合型クラブの活動の活性化を図るため、県内3か所に設置している広域

スポーツセンター

(※10)

に、専任指導者であるコーディネーターを配置し、巡

回指導等を行います。

○ 広域的なクラブ間連携を促進するため、広域スポーツセンターが中心とな

り、総合型地域スポーツクラブ山口県連絡協議会

(※11)

と連携しながら、総合

型クラブ間の情報交換や交流等の事業を企画・実施します。

○ 総合型クラブをはじめとする地域スポーツクラブが、住民の多様なニーズ

に応じ、充実した活動を実施することができるよう、専門的なスポーツ指導

者の派遣などの支援を行います。

○ 総合型クラブが学校の運動部活動の代替となる活動を実施するなど、総合

型クラブと学校の連携・協働による取組が定着するよう、先進的な地域の取

組の紹介等を行う研修会を開催します。

※9 クラブマネジャー:事業体としての総合型クラブ全体の経営管理( マネジメント)を行う立場にある人。

※10 広域スポーツセンター:総合型クラブの設立や運営に関して、広域的な支援を行う機関。

※11 総合型地域スポーツクラブ山口県連絡協議会:総合型クラブの主体的・有機的なネットワーク化を図り、総合型クラ

ブの定着・発展を促進するために設立された協議会。

(クラブマネジャーの養成講習会の様子)

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第4章 施策推進の方向

- 19 -

【スポーツ少年団活動の充実】

○ 多くの子どもたちが、地域に根ざしたスポーツ少年団活動を通じて、生涯

にわたってスポーツに親しむための基礎を身につけることができるよう、県

体育協会と連携してスポーツ少年団活動の充実に努めます。

○ 子どものスポーツ活動への参加の促進や指導者の資質向上を図るため、ス

ポーツ少年団等が開催するスポーツ教室・行事等へ専門的なスポーツ指導者

を派遣します。

(コーディネーターによる巡回指導の様子) (総合型クラブの活動の様子)

(ジュニアリーダースクールの様子) (スポーツ教室の様子)

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第4章 施策推進の方向

- 20 -

3 健康及び体力の保持増進

○ 一人でも多くの県民が日常的にスポーツに取り組むことができるよう、ウ

ォーキング等の実践など、手軽にできるスポーツ活動の普及・啓発を継続し

ていくとともに、運動をしやすい環境の整備が必要です。

○ また、就業や家事などの生活活動を含む身体活動全体の増加や活発化を推

進する観点からの取組も必要であり、特に、運動習慣のある人の割合が他の

世代と比較して低い青・壮年期の運動習慣の定着の促進と意識の高揚が重要

です。

○ 介護予防の視点からも、加齢に伴う体力、運動能力の低下を防止するため、

社会生活に必要な運動機能の維持・向上を図るなど、壮年期からのロコモテ

ィブシンドローム(運動器症候群)

(※12)

に着目した対策を積極的に進める必

要があります。

○ 健康及び体力づくりが継続的に実践されるよう、日常的に行うことのでき

る運動の種類、身近なスポーツ活動等について、学校、地域、職域等と連携

しながら性別やライフステージに応じた情報提供の充実に努めます。

○ 生活習慣病対策や特定健診・特定保健指導、介護予防に関連する施策・事

業に今まで以上に取り組むととともに、健康運動指導士

(※13)

等の「人財」を

活用し、歩数の増加や運動習慣のある人の増加に向けた支援をより一層強化

します。特に、青・壮年期については、運動のみならず就業や家事などの場

面において生活活動も含む身体活動全体の増加や活発化を働きかけます。

○ 高齢期においても社会生活に必要な運動機能を維持し、健康寿命の延伸を

目指すため、壮年期からのロコモティブシンドロームに関心を持ち、幅広い

予防対策に取り組めるよう、地域・職域における指導者の育成・支援を行い

ます。

※12 ロコモティブシンドローム(運動器症候群):加齢に伴う骨、関節、筋肉等の運動器の機能低下により、

介護が必要になったり、寝たきりになったりする可能性の高い状態を言います。 ※13 健康運動指導士:個々人の心身の状態に応じた、安全で効果的な運動を実施するための運動プログラムの

作成及び指導を行う者。

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第4章 施策推進の方向

- 21 -

(車いすバスケットの試合の様子)

(陸上競技の様子)

4 障害者スポーツの推進

○ 障害者スポーツを振興することは、障害のある人のスポーツ参加を促し、

自立や社会参加の促進にもつながります。また、これらを通じて障害のある

人に対する社会の理解が一層深まり、共生社会

(※14)

実現への一助となること

も期待されます。

○ 「おいでませ!山口大会」の開催を契機として、障害者スポーツへの関心

が高まるとともに、競技人口は増加し、競技力も向上してきました。今後も、

障害者スポーツの更なる普及や発展を図るため、地域で障害のある人が自主

的かつ主体的に参加できるスポーツ環境づくりを推進していく必要がありま

す。

○ 障害のある人がスポーツに参加しやすい環境づくりを促進するため、一般

社団法人山口県障害者スポーツ協会(以下「県障害者スポーツ協会」とい

う。)と連携し、指導者やボランティアの養成、障害者スポーツ団体の育成

を図ります。

○ 地域の障害者スポーツ活動の活性化を図るため、市町や地域で活動する競

技団体の役員、スポーツクラブの指導者などに、地域活動組織の目的・活動

内容等の検討などを働きかけ、その母体となる組織づくりを促進します。

○ 障害者スポーツの競技力の向上を図るため、県

障害者スポーツ協会が有する団体組織運営のノウ

ハウや人的ネットワークなどの財産の積極的な活

用を各競技団体へ働きかけます。

○ 障害のある多くの人にスポーツに親しむ機会を

提供するため、「おいでませ!山口大会」を契機

に養成した指導者等の活用などによる障害者スポ

ーツ人材バンク

(※15)

の充実と利用拡大を図りま

す。

※14 共生社会:障害のある人も、ない人も、だれもが相互に人格と個性を尊重し支え合う社会。 ※15 障害者スポーツ人材バンク:障害のある人が身近な地域で日常的にスポーツに親しむことができるよう、

養成した障害者スポーツ指導者等を登録し、施設や学校からの求めに応じて派遣する人材バンク。

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第4章 施策推進の方向

- 22 -

基本方針基本方針基本方針基本方針2222 競技水準競技水準競技水準競技水準のののの向上向上向上向上

1 スポーツ選手・指導者の計画的な育成

○ 本県では、平成 15 年に策定した「やまぐちトップアスリート育成プラン」

に基づき競技力向上対策に取り組み、「おいでませ!山口国体」において総

合優勝を果たすことができました。今後は、これまでの取組を契機に整備さ

れた選手の育成・強化体制や優れた能力を有する選手・指導者を活用し、競

技力の維持と更なる向上に努めることが必要です。

【育成・強化体制の充実】

○ 「おいでませ!山口国体」を契機に整備された育成・強化体制を活用し、

ジュニア期からの計画的な選手の育成・強化を図るとともに、本県の競技特

性や競技団体の組織体制に応じた中・長期的な支援を行います。

【長期的・計画的な選手育成】

○ 素質ある選手を早期に発掘できるよう、日

本スポーツ振興センター(JSC)

(※16)

や日本

オリンピック委員会(JOC)、国立スポーツ

科学センター(JISS)

(※17)

等と連携し、本

県独自のトップアスリートの発掘・育成体制

の充実を図ります。

※16 日本スポーツ振興センター(JSC):我が国におけるスポーツの振興及び児童生徒等の健康の保持増進を

図るための独立行政法人。 ※17 国立スポーツ科学センター(JISS):スポーツ科学・医学・情報など先端的な研究をもとに、充実した最

新施設、器具・機材を活用し、各分野の研究者、医師等の専門家集団が連携して国際競技力向上のための支

援に取組んでいる機関。

【将来像】

本県出身の選手が世界あるいは全国規模の大会で活躍し、県民に夢や感動を

与えています。また、活躍した選手が指導者として本県の競技力向上を担い、

更なる競技水準の向上や競技人口の拡大が図られており、スポーツ界の好循環

が生まれています。

【目標】

国民体育大会総合成績

平成 24 年度 15 位 → 平成 34 年度 10 位台の維持・定着

(世界の檜舞台で活躍する選手)

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第4章 施策推進の方向

- 23 -

【指導者の養成及び資質向上】

○ 指導者の資質向上のため、県体育協会や競技団体、学校体育の関係団体等

と連携し、高度な専門的知識・指導技術の習得や指導者としての倫理・社会

規範に関する意識の啓発を図るための研修会・講習会を開催するとともに、

公益財団法人日本体育協会の公認スポーツ指導者資格等の取得を支援します。

【循環型指導者育成スタイルの確立】

○ 豊かな競技経験や知識を有する選手が、将来、本県の指導者として活躍し、

次代を担う少年選手に経験や知識を還元できるよう、指導者の育成スタイル

を確立します。

○ 本県のスポーツをリードする競技活動を支援するため、全国から招へいし

たトップクラスの選手・指導者等の活用に努めます。

2 競技環境の整備

○ 本県の選手・チームが国民体育大会等の全国レベルの大会で活躍するため

には、全国トップレベルにある高校運動部や企業・大学等のチームの強化や、

競技特性や地域とのつながりを活かしてトップレベルを目指す拠点となる高

校運動部の育成が重要です。このため、これらの運動部等の日常的な練習の

充実をはじめとした質の高い競技環境を整備し、総合的に支援していくこと

が必要です。

【強化(育成)活動の充実】

○ 競技力の強化や育成の拠点となる高校運動部を指定し、日常的な練習への

外部指導者の派遣や合同練習・県外遠征等の充実を図るとともに、中学校・

高等学校の一貫した強化体制を構築します。

○ 「おいでませ!山口国体」を契機に創

設・強化されたクラブチームや企業チーム

等の競技力の向上や、全国リーグ等への加

盟を支援します。

○ 各競技の強化・育成の拠点となる学校に、

継続して高い指導力を有する「人財」を配

置するなど、指導者の適正配置に努めます。

(クラブチームの試合の様子)

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第4章 施策推進の方向

- 24 -

○ 中国ブロックで開催される平成 28 年

度全国高等学校総合体育大会及び平成

30 年度全国中学校体育大会の準備等を

通じて、学校運動部活動の充実・活性

化に努めます。

【支援体制の充実】

○ 選手のケガを防止するとともに競技会で実力が発揮できるよう、国民体育

大会等の事前のメディカルチェックや高校運動部を対象とした体力診断等を

実施するなど、適切なトレーニング方法・栄養管理等の支援体制の充実を図

ります。

○ 本県出身の選手をはじめとする競技力の向上に寄与できる優秀な「人財」

が、本県で指導者として活躍できるよう、関係機関等と連携して、条件整備

に努めます。

○ 競技力の向上を図るため、高校運動部や企業・団体等のチームによる県立

のスポーツ施設の専用使用に配慮します。

3 スポーツ医・科学

(※18)

の活用

○ スポーツ医・科学サポート体制の確立に向けて平成 16 年度に策定した「や

まぐちスポーツ医・科学サポートプログラム」に基づき、平成 18 年度に「や

まぐちスポーツ医・科学サポートセンター」を設置し、ジュニアアスリート

の育成、タレント発掘・育成、医・科学講習会等の実施を通じて、競技力の

向上等に取り組んできました。

○ 「おいでませ!山口国体」での成果を踏まえながら、今後の本県の競技力

向上及び生涯スポーツの推進に向けて、スポーツ医・科学の効果的・効率的

な活用が進むよう、総合的なサポート体制の充実を図ることが必要です。

※18 スポーツ医・科学:スポーツや運動について研究する医・科学。体力の限界に挑む競技と健康維持のため

の運動が研究対象で、医学、生理学、心理学、トレーニング科学等の学際的な学問分野。

(ハンドボールの試合の様子)

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第4章 施策推進の方向

- 25 -

【総合的なサポート体制の充実】

○ 選手が能力を最大限に発揮できるよう、スポーツ医・科学分野の専門家

(スポーツドクター

(※19)

、スポーツトレーナー

(※20)

、スポーツ栄養士

(※21)

スポーツメンタルトレーニング指導士

(※22)

等)のサポート体制を充実し、競

技力向上のための総合的な指導が行われるよう努めます。

○ 競技団体や学校体育団体等が実施する選手の心身のトレーニング方法、健

康管理の改善及びドーピング防止啓発等のスポーツ医・科学に関する研修

会・講習会の開催等の取組を支援します。

○ 優れた運動能力をもった子どもたちが、最適な競技に取り組めるよう、選

手を早期に発掘し、発育発達に応じて運動の基礎となる身体能力を向上させ、

優秀な選手として育成していくための体制の充実を図ります。

○ 選手のスポーツ医・科学に関するデータ等を収集・分析し、指導者や選手

等にフィードバックするとともに、そのデータが活用できるよう選手・指導

者等の知識や技術の習得を促進します。

※19 スポーツドクター:スポーツによって発生する障害の予防と治療に携わるとともに、選手やスポーツ指導

者にトレーニングのあり方等についてアドバイスを行うスポーツ専門医。 ※20 スポーツトレーナー:スポーツ選手が、より良いコンディションで競技に臨めるように指導・育成し、ケ

ガ等の障害を予防するようアドバイスし、選手をサポートする人。 ※21 スポーツ栄養士:スポーツ栄養の知識を持つ専門家として、競技者の栄養・食事に関する自己管理能力を

高めるための栄養教育や、食事環境の整備に関する支援等、栄養サポートを行う栄養士。 ※22 スポーツメンタルトレーニング指導士:競技力向上のため心理的スキルを中心にした指導や相談を行う学

識と技能を有する専門家で、心理スキルトレーニングを中心としたメンタルトレーニングによってスポーツ

選手への心理サポートを提供する人。

(メンタルトレーニングの様子) (ジュニアアスリートの育成の様子)

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第4章 施策推進の方向

- 26 -

【将来像】

将来を担う子どもたちが、学校・家庭・地域の連携による的確な指導のも

と、生活習慣について正しい知識を持ち、知・徳・体の調和のとれた生きる

力を身に付け、成長しています。また、多くの地域で年齢・職業・性別等に

かかわらず、多くの県民がスポーツを支える活動を行っています。

【目標】

週3日以上運動やスポーツをした児童(小学校5年生)の割合

平成 22 年度 男子 67.0%

女子 40.0%

基本方針基本方針基本方針基本方針3333 「「「「人財人財人財人財」」」」のののの育成育成育成育成

1 将来を担う「人財」の育成

(1)子どもの体力向上・豊かな人間性のかん養

○ 本県の子どもの体力は、平成 16 年度以降、向上傾向にあるものの、体力水

準が最も高かった昭和 60 年頃の水準に達していません。このため、子どもが

外遊びやスポーツで十分に体を動かし、スポーツの楽しさや意義・価値を実

感できる場の充実等を通じて、より積極的にスポーツに取り組む態度を育成

することが必要です。

○ 体を動かすことを通じて、子どもたちの心身の健全な成長を促すためには、

幼少期からスポーツに親しむことが重要です。このため、本県において子ど

もたちがスポーツを経験する上で重要な役割を果たしているスポーツ少年団

活動の充実を図り、子どもたちがスポーツに親しむ機会の確保・充実を進め

ることが必要です。

○ 本県の子どもの体力等の状況を把握し、幼児期も含めた運動習慣の定着と

体力向上を図っていくために、学校や教育委員会、地域の代表による各協議

会や研修会において課題分析等を行うなど、組織的な取組を推進します。

○ 地域で子どもが運動する機会の充実・確保を図るため、子どもを対象とし

たスポーツ教室等へ指導者を派遣するなど、総合型クラブやスポーツ少年団

の活動を支援します。

平成 34 年度 全国トップレベルを目指す

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第4章 施策推進の方向

- 27 -

(スポーツ少年団の活動の様子)

○ 家庭や地域で大人と子ども、子ども同士が楽しく運動に取り組めるよう、

県レクリエーション協会等と連携を図り、スポーツ・レクリエーション活動

(※23)

の機会の充実に努めます。

○ スポーツ少年団活動の活性化や指導者

の養成・資質の向上等を通じて、子ども

たちがスポーツに親しみ、運動の基礎動

作を身に付ける機会の充実・確保を図り、

併せて、公正さや規律を尊ぶ態度や克己

心を養うなど、心身の健全な育成を図り

ます。

(2)学校体育の充実

○ 生涯にわたって運動やスポーツに親しむためには、体育の授業や運動部活

動等を通じて、スポーツの楽しさに触れることや、自分に合ったスポーツを

見つけ出すことが重要です。このため、子どもの実態を踏まえた取組を行う

ことができるよう、教員の指導力の向上や地域と連携した取組が必要です。

○ 本県の子どもの体力等の状況を把握し、運動習慣の定着と体力向上を図っ

ていくために、学校生活において子どもたちが定期的・継続的に運動を行う

場や時間の確保に努めます。

○ 全ての子どもが運動の楽しさを味わい、自分に合ったスポーツを見つける

ことができるよう、体育の授業や運動部活動を指導する教員の指導力の向上

に努めるとともに、運動習慣の定着を図るための、「食育」や「健康教育」

を充実させます。

○ 体育の授業や運動部活動の充実を図るため、スポーツ種目に応じた専門的

な知識・技能を有する地域の指導者を学校に派遣するなど、地域と連携した

取組を推進します。

※23 スポーツ・レクリエーション活動:スポーツとして行われるレクリエーション活動のこと。心身の健全な

発達、生きがいのある豊かな生活の実現等のために行われる活動としてスポーツ基本法第 24 条に位置付け

られています。

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第4章 施策推進の方向

- 28 -

(スポーツボランティアの活動の様子)

(スポーツ推進委員の実技研修の様子)

2 スポーツを支える「人財」の育成

○ 地域住民のニーズに応じたスポーツ活動が楽しく安全に、また効果的に行

われるよう、地域のスポーツ指導者やクラブマネジャー等の多様な「人財」

を育成し、有効に活用していくことが必要です。

○ 県民意識調査では、約4人に1人が今後スポーツボランティアに参加した

いとしており、こうした県民が、継続的・積極的にボランティア活動に参加

できる環境づくりが必要です。また、新たなスポーツボランティア人材の育

成も必要です。

【地域のスポーツ「人財」の育成】

○ 住民が地域において気軽にスポーツに取り組めるよう、地域のスポーツを

推進する指導者の養成講習会等を計画的に開催するなど、多様な「人財」の

育成を図ります。

○ 地域のスポーツ推進に係る連絡調整を担

うスポーツ推進委員の資質の向上を図ると

ともに、スポーツ指導者やスポーツボラン

ティアとスポーツ推進委員の連携・協働を

促進するため、山口県スポーツ推進委員協

議会

(※24)

による講習会の開催等の取組を

支援します。

○ スポーツボランティア活動への参加が促

進されるよう、市町と連携してスポーツボ

ランティア登録制度の効果的な活用を図り

ます。また、ホームページ等を通じて、ス

ポーツボランティアの活動情報の提供を行

います。

※24: 山口県スポーツ推進委員協議会:スポーツ推進委員相互の連絡・連携を密にし、山口県における生涯ス

ポーツの推進に寄与することを目的に設置された協議会。

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第4章 施策推進の方向

- 29 -

(学生のボランティア活動の様子)

○ 次世代のスポーツボランティア人材を育

成するため、学校や大学と連携し、若者が

スポーツボランティアの体験をする機会を

設けること等により、スポーツボランティ

ア活動の普及啓発を図ります。

【顕彰】

○ スポーツに対する関心とスポーツを行う意欲を高めるため、スポーツで優

秀な成績を収めた選手やスポーツの普及・発展に尽力し、又は地域における

スポーツの振興に顕著な功績のあった個人・団体を表彰します。

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第4章 施策推進の方向

- 30 -

基本方針4 地域の活性化

1 スポーツの推進によるまちづくり

○ 「おいでませ!山口国体・山口大会」の開催により、スポーツに対する関

心の高まり、地域力の向上、スポーツ施設の充実等の成果が得られたところ

です。今後は、こうした成果を活用しながら、地域におけるスポーツの振興

と地域の活性化を図っていくことが必要です。その際、観光と結びつけたス

ポーツイベントの開催など、スポーツと観光との更なる融合を促進すること

が重要です。

○ スポーツを通じた地域交流活動の促進と地

域活性化を図るため、「おいでませ!山口国

体・山口大会」の地元開催競技等を、「我が

まちスポーツ」として、地元に根付かせ育成

しようとする市町の取組や、地域・団体・企

業等が市町と連携して行うスポーツによるま

ちづくりの取組を支援します。

○ スポーツと観光が連携した特色ある地域づくりを進めるため、国体開催施

設を活用した全国大会やスポーツ合宿等の誘致と地域の多彩な観光資源を結

びつけたスポーツ・ツーリズム

(※25)

を促進します。

※25 スポーツ・ツーリズム:スポーツのイベントやレジャーを観光資源として生かすこと。スポーツ観光とも

言われています。

【将来像】

「人財」、施設等の地域のスポーツ資源を活用した交流が進み、多くの地

域で特色あるまちづくりの取組が行われています。

【目標】

「我がまちスポーツ」の取組への参加者数

平成 24 年度 6万5千人 → 平成 34 年度 10 万人

(我がまちスポーツの取組の様子)

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第4章 施策推進の方向

- 31 -

2 施設や設備の充実と利用促進

○ 「おいでませ!山口国体・山口大会」の開催を契機として、県内各地のス

ポーツ施設の整備・充実が進みました。今後は、これらの施設をより有効に

活用していくため、ハード・ソフト両面から利用促進に取り組んでいく必要

があります。

○ 地域住民の多様なスポーツのニーズに幅広く対応するためには、学校体育

施設を含む地域の公共施設を積極的に開放し、利用の促進を図る必要があり

ます。

○ 県民のスポーツニーズに適切に応え、県民が気軽に安全に施設を利用でき

るようにするため、スポーツ施設のバリアフリー化や耐震化、グラウンドの

芝生化等の施設環境の充実に努めます。

○ 学校体育施設を含む公共施設の利活用を一層進めるため、施設の利用状況

やスポーツ大会等の各種スポーツ情報を、インターネットを活用して提供す

るとともに、施設の検索や予約を簡単に行うことができるシステムの整備を

検討するなど、公共スポーツ施設のネットワーク化に取り組みます。

○ 休日に、グラウンドや体育館などの学校体育施設を、地域の住民が利用し

やすくするために、県・学校・地域が連携して、開放の時間帯や施設の利用

調整などが進むよう取り組みます。

○ 県内の大学や企業等が所有しているスポーツ施設を地域住民が広く活用で

きるよう、大学や企業と連携して、休業日等における施設の利用促進を進め

ます。

○ スポーツ施設の利用促進を図るため、「我がまちスポーツ」等、地域の特

性に応じたスポーツ大会やトップアスリートによるスポーツ教室などの魅力

ある多彩なイベントの開催を促進します。

(維新百年記念公園陸上競技場) (山口きらら博記念公園水泳プール)

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第4章 施策推進の方向

- 32 -

3 県民運動の推進

○ 県民が生涯にわたってその関心及び適性等に応じて身近にスポーツに親し

むことができる社会を実現するためには、県民一人ひとりが、スポーツが地

域社会において果たす役割について理解を深めるとともに、地域におけるス

ポーツ活動へ主体的に参加することが必要であり、それらを促進するための

県民運動を効果的に展開していくことが重要です。

○ すべての県民が生涯にわたって、それぞれの関心や適性などに応じて身近

にスポーツに親しむことができるよう、「やまぐちスポーツ交流・元気県づ

くり推進会議」が推進母体となって、地域や関係団体、学校、事業所、行政

等の様々な主体による以下の活動への主体的な取組と相互の連携・協働を進

めることにより、県民運動として、県民のスポーツ活動への参加を促進しま

す。

(ア) スポーツに関する県民の理解と関心を深めるため、スポーツの推進に

関する施策等について、幅広い分野でのネットワークを活用した効果的

な情報発信を行います。

(イ) 県民のスポーツ活動への参加意欲を高めるため、誰もが気軽に自発的

に「スポーツをする、観

る、支える」活動に参加できる環境を整備しま

す。

(ウ) スポーツを通じた地域づくりを促進するため、地域の特性を活かした

スポーツ活動に積極的に支援・協力します。

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第5章 計画の推進体制

- 33 -

第5章 計画の推進体制

1 スポーツ施策の全庁的な推進

この計画は、推進条例の理念に沿って、幅広い視点から今後のスポーツ施策の

総合的かつ計画的な推進を図るための基本的な事項を定めています。

このため、計画の推進に当たっては、庁内関係部局で構成される「山口県スポ

ーツ交流・元気県づくり推進本部」において、施策の進捗状況の点検・評価や諸

課題の調整等を行うなど、部局調整を図り、全庁あげた計画の着実な推進に努め

ます。

2 県民運動の推進

スポーツを通じて健やかで心豊かな県民生活や、活力ある地域社会の実現を図

っていくためには、県民一人ひとりのスポーツ活動に対する理解と参画が重要で

す。

このため、地域や関係団体、学校、事業所、行政の各界各層で構成される「や

まぐちスポーツ交流・元気県づくり推進会議」が中心となって、スポーツ活動へ

の県民の自主的な参加が促進されるよう、県民運動を推進します。

3 市町との連携による推進

市町においては、「人財」や施設などの地域の資源や、自然環境、歴史・伝統

等の地域の特性を活かしながら、地域の実情に沿ったスポーツの推進を図るとと

もに、スポーツの推進を通じたまちづくりを進めることが重要です。

このため、県と市町がそれぞれの役割を十分踏まえながら、県が必要に応じて

市町のスポーツ推進の取組に対し支援・助言を行うなど、緊密な連携・協力のも

とで計画の推進を図ります。

4 スポーツ関係団体との連携

県内には、多くのスポーツ関係団体が存在しており、それぞれの目的に沿って

自主的な活動を行っています。

このため、県はその自主性を重視しつつ、スポーツ関係団体がもつスポーツの

普及や競技水準の向上に果たす役割を踏まえながら連携・協力体制を強化すると

ともに、必要に応じてスポーツ関係団体の実施する取組を支援します。

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第5章 計画の推進体制

- 34 -

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参考資料

参 考 資 料

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参考資料

- 36 -

(資料1:計画の策定・推進体制)

山口県スポーツ交流・元気県づくり推進本部設置要綱

(設置)

第1条 「おいでませ!山口国体・おいでませ!山口大会」の開催を契機としたスポ

ーツ振興の成果の継承・発展を図るため、社会環境の変化や国の「スポーツ基本法」

の制定、これまで本県が進めてきたスポーツ振興の取組や、県議会スポーツ文化育

成対策特別委員会の提言を踏まえ、スポーツに関する施策について、関係部局間の

連絡調整を図り、総合的・計画的に推進するため山口県スポーツ交流・元気県づく

り推進本部(以下「本部」という。)を設置する。

(所掌事務)

第2条 本部は次に掲げる事務を所掌する。

(1)スポーツ推進条例に関すること。

(2)スポーツ戦略プランの推進に関すること。

(3)新スポーツ推進基本計画(仮称)の策定に関すること。

(4)スポーツに関する施策の推進及び進行管理に関すること。

(5)その他スポーツの推進に係る重要事項に関すること。

(組織)

第3条 本部は、本部長、副本部長及び本部員をもって組織する。

2 本部長は、知事をもって充て、副本部長は、副知事及び教育長をもって充てる。

3 本部員は、別表1に掲げる職にある者をもって充てる。

(本部長及び副本部長)

第4条 本部長は、本部を総括する。

2 副本部長は、本部長を補佐し、本部長に事故があるときは、その職務を代理する。

(会議)

第5条 本部の会議(以下「会議」という。)は、本部長が必要に応じて招集する。

2 会議の議長は、本部長をもって充てる。

3 本部長は、必要があると認めるときは、本部員以外の者を出席させ、意見又は説

明を求めることができる。

(幹事会)

第6条 本部に幹事会を置く。

2 幹事会は、幹事長、副幹事長及び幹事をもって組織する。

3 幹事長は、総合政策部スポーツ・文化局長及び副幹事長は、健康福祉部審議監(福

祉担当)をもって充て、幹事は、別表2に掲げる職にある者をもって充てる。

4 幹事会は、本部長の命を受けて本部の事務について検討する。

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参考資料

- 37 -

(庶務)

第7条 本部の庶務は、生涯スポーツ・競技スポーツ関係を総合政策部スポーツ・文

化局スポーツ推進課が、障害者スポーツ関係を健康福祉部障害者支援課が処理する。

(その他)

第8条 この要綱に定めるもののほか、本部の運営に関し必要な事項は、本部長が定

める。

附 則

この要綱は、平成23年11月18日から施行する。

附 則

この要綱は、平成24年4月1日から施行する。

別表1(第3条関係) 別表2(第6条関係)

総務部長 総務部 人事課長

総合政策部長 学事文書課長

総合政策部スポーツ・文化局長 総合政策部 政策企画課長

地域振興部長 スポーツ推進課長

環境生活部長 地域振興部

地域政策課長

健康福祉部長 中山間地域づくり推進室次長

商工労働部長 観光振興課長

農林水産部長 環境生活部 県民生活課長

土木建築部長 自然保護課長

教育次長 (教育長が指名する

者 )

健康福祉部 厚政課長

健康増進課長

長寿社会課長

こども未来課長

障害者支援課長

商工労働部 商政課長

農林水産部 農林水産政策課長

土木建築部 監理課長

都市計画課長

教育庁 教育政策課長

社会教育・文化財課長

学校安全・体育課長

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参考資料

- 38 -

(資料2:計画の策定経緯)

日 時 内 容 等

平成 23 年

10 月 11 日

◎ アンケートの実施

・ スポーツ活動に関する県民意識調査の実施 (~31 日)

平成 24 年

4月 19 日

◎ 市町担当課長・担当者連絡会議

・ 山口県スポーツ推進計画の策定の基本的考え方の提示

6月 13 日

◎ 第1回山口県スポーツ交流・元気県づくり推進本部幹事会

・ 山口県スポーツ推進計画策定の考え方や策定体制の決定

6月 17 日

◎ 第1回やまぐちスポーツ交流・元気県づくり推進会議

・ 県民運動の活動方針の決定

9月 18 日

◎ 第2回山口県スポーツ交流・元気県づくり推進本部幹事会

・ 山口県スポーツ推進計画(骨子案)の決定

9月 20 日

◎ 第 1 回山口県スポーツ推進審議会

・ 山口県スポーツ推進計画(骨子案)の審議

10 月 10 日

◎ 市町担当課長・担当者連絡会議

・ 推進計画(骨子案)の説明、意見交換

10 月 25 日

◎ 第2回やまぐちスポーツ交流・元気県づくり推進会議

・ 県民運動の推進方策の決定

・ 県民運動のスローガンの決定

・ 山口県スポーツ推進計画(骨子案)への意見具申

11 月 27 日

◎ 第3回山口県スポーツ交流・元気県づくり推進本部幹事会

・ 山口県スポーツ推進計画(素案)の取りまとめ

12 月 26 日

◎ パブリック・コメント等の実施 (~平成 25 年 1 月 25 日)

・ 山口県スポーツ推進計画(素案)に対する県民意見の聴取

・ 山口県スポーツ推進審議会への意見聴取

平成 25 年

1月 7日

◎ 教育委員会への意見照会・回答

・ 山口県スポーツ推進計画(素案)に対する意見聴取

(24日回答)

2月 21 日

◎ 第2回山口県スポーツ推進審議会

・山口県スポーツ推進計画(最終案)の審議

2月 22 日

◎ 第4回山口県スポーツ交流・元気県づくり推進本部幹事会

・ 山口県スポーツ推進計画(最終案)の決定

3月 25 日 ◎ 山口県スポーツ推進計画策定・公表

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- 39 -

(資料3:県民運動の推進体制)

やまぐちスポーツ交流・元気県づくり推進会議設置要綱

(設置)

第1条 県民が生涯にわたってその関心及び適性等に応じて身近にスポーツに親し

むことができる社会の実現に向けた県民の自主的な活動(以下「県民運動」という。)

の促進を図るため、やまぐちスポーツ交流・元気県づくり推進会議(以下「推進会

議」という。)を設置する。

(所掌事務)

第2条 推進会議は次に掲げる事務を所掌する。

(1)県民運動の目標と方策の決定に関すること。

(2)県民運動に関する普及啓発に関すること。

(3)スポーツ推進計画(仮称)の策定に対する意見具申に関すること。

(4)その他県民運動の推進に必要な事項に関すること。

(組織)

第3条 推進会議は、会長及び委員をもって組織する。

2 会長は知事をもって充てる

3 委員は、次に掲げる者のうちから知事が委嘱する。

(1)行政及びスポーツ関係団体の代表者

(2)県民運動を効果的に展開できる団体の代表者

(3)その他、知事が必要と認める者

( 任 期 )

第4条 委員の任期は2年とする。ただし、補欠の委員の任期は、前任者の残任期間

とする。

2 委員は、再任されることができる。

(会議)

第5条 推進会議の会議(以下「会議」という。)は、会長が必要に応じて招集する。

2 会議の議長は、会長をもって充てる。

3 会長は、必要があると認めるときは、委員以外の者を出席させ、意見又は説明を

求めることができる。

(庶務)

第6条 推進会議の庶務は、山口県総合政策部スポーツ・文化局スポーツ推進課にお

いて処理する。

(その他)

第7条 この要綱に定めるもののほか、推進会議の運営に関し必要な事項は、会長が

定める。

附 則

この要綱は、平成24年6月17日から施行する。

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やまぐちスポーツ交流・元気県づくり推進会議委員名簿

(平成 25 年 3 月 1 日現在)

区 分 所属機関・団体・役職名 氏 名

会 長 山口県知事 山本 繁太郎

<県代表>

県代表 山口県教育委員会教育長 田邉 恒美

県代表 山口県スポーツ・文化局長 野村 雅史

<市町代表>

市町代表 山口県市長会会長 井川 成正

市町代表 山口県町村会会長 古木 哲夫

市町代表 山口県都市教育長会会長 岩城 精二

市町代表 山口県町教育長会会長 河村 忠昭

<スポーツ関係団体>

競技スポーツ団体 (公財)山口県体育協会会長 二井 関成

生涯スポーツ団体 (社)山口県レクリエーション協会会長 赤尾 嘉文

障害者スポーツ団体 一般社団法人 山口県障害者スポーツ協会会長 藤田 英二

スポーツ医・科学 (社)山口県医師会会長 小田 悦郎

<幅広い階層からの参画団体>

学校関係 山口県小学校長会会長 有馬 重人

学校関係 山口県中学校長会会長 田中 円城

学校関係 山口県高等学校長協会会長 川野あきら

企 業 山口県商工会議所連合会会頭 林 孝介

企 業 山口県商工会連合会会長 藤村 利夫

観光・交流 社団法人山口県観光連盟会長 松村 孝明

福 祉 社会福祉法人山口県社会福祉協議会会長 原 昌克

地 域 山口県自治会連合会会長 小田 敏雄

青 年 日本青年会議所山口ブロック協議会会長 岡村 高利

女 性 山口県連合婦人会会長 林 登季子

高齢者 山口県老人クラブ連合会会長 藤谷 芳久

ボランティア 山口県県民活動支援センター長 伊藤 彰

農 業 山口県農業協同組合中央会会長 山本 伸雄

林 業 山口県森林組合連合会会長 河村 建夫

漁 業 山口県漁業協同組合代表理事組合長 森友 信

土 木 (社)山口県建設業協会会長 井森 浩視

学識経験者 広島経済大学スポーツ経営学科 准教授 松本 耕二

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- 41 -

(資料4:山口県スポーツ推進審議会)

山口県スポーツ推進審議会条例

昭和三十七年三月二十七日

山口県条例第十号

(設置)

第一条 スポーツ基本法(平成二十三年法律第七十八号)第三十一条の規定に基づき、

同条に規定する合議制の機関として山口県スポーツ推進審議会(以下「審議会」と

いう。)を置く。

(組織)

第二条 審議会は、二十一人以内の委員で組織する。

2 委員は、スポーツに関し学識経験のある者のうちから、知事が任命する。

(任期)

第三条 委員の任期は、二年とする。ただし、補欠の委員の任期は、前任者の残任期

間とする。

2 委員は、再任されることができる。

(会長及び副会長)

第四条 審議会に会長及び副会長一人を置く。

2 会長及び副会長は、委員が互選する。

3 会長は、会務を総理し、審議会を代表する。

4 副会長は、会長を助け、会長に事故があるとき又は会長が欠けたときは、その職

務を代理する。

(会議)

第五条 審議会の会議(以下「会議」という。)は、会長が招集する。

2 会議の議長は、会長をもつて充てる。

3 会議は、委員の過半数が出席しなければ開くことができない。

4 会議の議事は、出席した委員の過半数をもつて決し、可否同数のときは、議長の

決するところによる。

(庶務)

第六条 審議会の庶務は、総合政策部において処理する。

(その他)

第七条 この条例に定めるもののほか、審議会において必要な事項は、会長が定める。

附 則

この条例は、昭和三十七年四月一日から施行する。

附 則(昭和六〇年条例第一号)抄

(施行期日)

1 この条例は、昭和六十年四月一日から施行する。

附 則(平成二〇年条例第五号)

この条例は、平成二十年四月一日から施行する。

附 則(平成二三年条例第二六号)

この条例は、公布の日から施行する。

附 則(平成二四年条例第六号)抄

(施行期日)

1 この条例は、平成二十四年四月一日から施行する。

(山口県スポーツ推進審議会条例の一部改正に伴う経過措置)

6 この条例の施行の際現に山口県スポーツ推進審議会の委員である者は、この条例

の施行の日に、前項の規定による改正後の山口県スポーツ推進審議会条例(以下「改

正後の条例」という。)第二条第二項の規定により、山口県スポーツ推進審議会の

委員として任命されたものとみなす。

7 前項の規定により山口県スポーツ推進審議会の委員として任命されたものとみ

なされる者の任期は、改正後の条例第三条第一項の規定にかかわらず、平成二十五

年九月十四日までとする。

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山口県スポーツ推進審議会委員名簿

(平成 25 年3月1日現在)

分野 所属団体及び役職等 氏 名

山口県立大学大学院健康福祉学研究科教授 青木 邦男

山口県立大学看護栄養学部准教授 弘津 公子

山口大学名誉教授 ◎岡村 豊太郎

きらら山口クラブヘッドコーチ 小島 毅

山口県スポーツ医・科学サポート委員会委員 和田 崇子

(公財)山口県体育協会 専務理事 太田 光宣

(社)山口県レクリエーション協会理事 稲村 みどり

菊川スポーツクラブ クラブマネジャー 井上 登代子

下関市障害者スポーツセンター体育指導員 小田 智佳

山口県スポーツ推進委員協議会会長 ○祝 光雄

宇部興産株式会社ソフトテニス部総監督 渡壁 秀治

山口県弓道連盟監事 落合 勇夫

山口陸上競技協会女性委員長 濱田 真由美

日立笠戸バスケットボール部コーチ 福田 愛子

慶進高等学校校長(私立中高協会校長部会長) 花田 崇

山口県スポーツ少年団指導者協議会理事 大矢 弘子

山口県中学校体育連盟会長 塚田 拓司

山口県高等学校体育連盟会長 中村 龍夫

公募 スポーツボランティア(前々回山口国体水泳競技出場) 柴田 千歳

◎会長、○副会長

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(資料5:山口県スポーツ推進条例)

山口県スポーツ推進条例

目次

前文

第一章 総則(第一条―第六条)

第二章 スポーツの推進に関する基本的施策(第七条―第二十条)

附則

スポーツは、心身の健全な発達、健康及び体力の保持増進、精神的な充足感の獲得、

自律心その他の精神の涵(かん)養等に資するとともに、人と人との交流及び地域と地

域との交流を促進し、地域の一体感や活力を醸成することにより、地域の活性化にも

重要な役割を果たしており、今日、県民共通の文化として県民生活の向上や地域社会

の健全な発展に不可欠なものとなっている。

こうした中、山口県においては、全ての県民がスポーツをする、観(み)る、又は支

える立場から参加したおいでませ!山口国体及びおいでませ!山口大会を契機とし

て、スポーツに対する関心が一層の高まりを見せるとともに、選手の指導体制の整備

による競技力の向上、地域に根差したスポーツに関する取組の普及、スポーツ施設の

充実等、今後のスポーツの推進のための重要な基盤を得た。

この成果を次代に引き継ぎ、山口県の貴重な財産として活用し、健康で活力に満ち

た県づくりを進めていくことは、私たち山口県民の責務である。

ここに、私たちは、将来にわたり、各々の関心、適性等に応じて、日常的にスポー

ツに親しみ、スポーツを楽しみ、又はスポーツを支える活動に参画することを通じて、

健やかで心豊かな県民生活及び活力ある地域社会の実現を目指すことを決意し、スポ

ーツの推進に関する施策を総合的かつ計画的に推進するため、この条例を制定する。

第一章 総則

(目的)

第一条 この条例は、スポーツの推進について、基本理念を定め、並びに県及びスポ

ーツ団体の責務並びに県民及び事業者の役割を明らかにするとともに、スポーツの

推進に関する施策の基本となる事項を定めることにより、スポーツの推進に関する

施策を総合的かつ計画的に推進し、もって県民の心身の健全な発達、明るく豊かな

県民生活の形成及び活力のある社会の実現に寄与することを目的とする。

(基本理念)

第二条 スポーツは、これを通じて幸福で豊かな生活を営むことが人々の権利である

ことに鑑み、県民が生涯にわたってあらゆる機会とあらゆる場所において、自主的

にその関心及び適性等に応じてスポーツに親しむことができるようにすることを

旨として、推進されなければならない。

2 スポーツは、山口県のスポーツ選手が全国的な規模のスポーツの競技会において

優秀な成績を収めることができるよう、スポーツに関する競技水準(以下「競技水

準」という。)の向上に資する諸施策相互の有機的な連携を図りつつ、効果的に推

進されなければならない。

3 スポーツは、とりわけ心身の成長の過程にある青少年によるスポーツ活動が生涯

にわたる県民の心身の健康の増進と豊かな人間性の涵養のため特に重要であると

の認識の下に、学校、スポーツ団体(スポーツの振興のための事業を行うことを主

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たる目的とする団体をいう。以下同じ。)、家庭及び地域住民その他の関係者相互間

の連携を図りながら推進されなければならない。

4 スポーツは、障害者の自立及び社会参加の促進に重要な役割を担うものであるこ

とに鑑み、障害者が自主的かつ積極的にスポーツを行うことができるよう、障害の

種類及び程度に応じ必要な配慮をしつつ推進されなければならない。

5 スポーツは、これを通じて県民の心身の健康及び体力の保持増進が図られるよう、

スポーツを行う者の安全の確保に必要な配慮をしつつ推進されなければならない。

6 スポーツは、人々がその居住する地域において、主体的に協働することにより身

近に親しむことができるようにするとともに、これを通じて、当該地域における全

ての世代の人々の交流が促進され、かつ、地域間の交流の基盤が形成されるものと

なるよう推進されなければならない。

(県の責務)

第三条 県は、前条に規定するスポーツの推進に関する基本理念(以下「基本理念」

という。)にのっとり、スポーツの推進に関する施策を総合的に策定し、及び実施

する責務を有する。

2 県は、前項の施策を策定し、及び実施するに当たっては、県民の意見を反映させ

るよう努めるとともに、県民、スポーツ団体、学校、事業者、市町等の間の連携を

促進するよう努めるものとする。

3 県は、地域の振興に関する施策と連携してスポーツの推進を図るよう努めるとと

もに、行政の各分野において、スポーツの推進に資するように配慮した施策を推進

するよう努めるものとする。

(市町との連携)

第四条 県は、スポーツの推進に関する施策を策定し、及び実施するに当たっては、

市町との連携に努めるものとする。

2 県は、市町が自主的かつ主体的にその地域の特性に応じたスポーツの推進に関す

る施策を策定し、及び実施することを促進するため、技術的な助言その他の必要な

支援を行うよう努めるものとする。

(スポーツ団体の責務)

第五条 スポーツ団体は、基本理念にのっとり、スポーツの推進に主体的に取り組む

とともに、県が実施するスポーツの推進に関する施策に協力するよう努めるものと

する。

(県民及び事業者の役割)

第六条 県民及び事業者は、スポーツが県民生活及び地域社会において果たす役割に

ついての理解を深めるとともに、地域における主体的なスポーツの発展及び将来の

世代への継承に配慮するよう努めることによって、スポーツの推進に積極的な役割

を果たすものとする。

第二章 スポーツの推進に関する基本的施策

(推進計画)

第七条 知事は、スポーツの推進に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るため、

スポーツの推進に関する計画(以下「推進計画」という。)を策定しなければなら

ない。

2 推進計画は、スポーツの推進に関する施策を総合的かつ計画的に推進するための

基本的な事項その他必要な事項を定めるものとする。

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3 知事は、推進計画の案を作成しようとするときは、あらかじめ、県民の意見を反

映することができるように適切な措置を講ずるものとする。

4 知事は、推進計画を策定したときは、遅滞なく、これを公表しなければならない。

5 前二項の規定は、推進計画の変更について準用する。

(生涯スポーツの推進)

第八条 県は、県民が生涯にわたってその関心又は適性等に応じて身近にスポーツに

親しむことができるよう、地域において住民が主体的に運営するスポーツ団体(以

下「地域スポーツクラブ」という。)の活動の支援、多様なスポーツ活動に参加す

る機会の提供その他の必要な施策を講ずるものとする。

(競技水準の向上)

第九条 県は、競技水準の向上を図るため、スポーツ選手の計画的な育成、スポーツ

の指導者の確保及び養成、スポーツ選手の練習のための環境の整備、医学、歯学、

生理学、心理学、力学等のスポーツに関する諸科学の知見の活用の促進その他の必

要な施策を講ずるものとする。

(青少年のスポーツ活動の充実)

第十条 県は、地域における青少年によるスポーツ活動の充実を図るため、学校、家

庭及び地域の連携による青少年の体力の向上に向けた取組の促進その他の必要な

施策を講ずるものとする。

2 県は、学校教育におけるスポーツ活動の充実を図るため、スポーツに関する教員

の資質の向上、地域におけるスポーツの指導者の活用その他の必要な施策を講ずる

ものとする。

(障害者スポーツの推進)

第十一条 県は、障害者が自主的かつ積極的にスポーツを行うことができるようにす

るため、障害の種類及び程度に応じたスポーツ活動に参加する機会の提供、障害者

スポーツに関する普及啓発その他の必要な施策を講ずるものとする。

(健康及び体力の保持増進)

第十二条 県は、スポーツを通じた県民の健康及び体力の保持増進を図るため、運動

の習慣の確立に向けた取組の促進、スポーツの指導者等に対する研修、スポーツに

おける事故の防止に関する知識の普及啓発その他の必要な施策を講ずるものとす

る。

(スポーツを通じた地域の活性化)

第十三条 県は、スポーツを通じて地域における世代間及び世代内の交流又は地域間

の交流を促進し、地域の活性化を図るため、地域スポーツクラブへの参加の促進、

地域の特性に応じたスポーツに関する取組への支援、各種の競技会等の開催又は誘

致その他の必要な施策を講ずるものとする。

(県民運動の促進)

第十四条 県は、県民が生涯にわたってその関心及び適性等に応じて身近にスポーツ

に親しむことができる社会の実現に向けた県民の自主的な活動(以下「県民運動」

という。)の促進を図るため、県民運動に関する普及啓発、県民運動の推進に寄与

する人材の育成その他の必要な施策を講ずるものとする。

2 県は、県民、スポーツ団体、学校、事業者、市町等と連携し、県民運動を促進す

るための体制を整備するものとする。

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(スポーツ団体及び企業によるスポーツ活動への支援)

第十五条 県は、スポーツの普及又は競技水準の向上を図る上でスポーツ団体及び企

業が果たす役割の重要性に鑑み、スポーツ団体及び企業によるスポーツ活動への支

援その他の必要な施策を講ずるものとする。

(スポーツ推進月間)

第十六条 県民の間に広くスポーツに対する関心と理解を深めるとともに、積極的に

スポーツの推進に関する活動を行う意欲を高めるため、スポーツ推進月間を設ける。

2 スポーツ推進月間は、毎年十月とする。

3 県は、スポーツ推進月間の趣旨にふさわしい事業を実施するものとする。

(人材の育成)

第十七条 県は、スポーツの推進を担う専門的な人材を育成するため、研修の実施そ

の他の必要な施策を講ずるものとする。

(顕彰)

第十八条 県は、県民のスポーツに対する関心及びスポーツを行う意欲を高めるため、

スポーツで顕著な成果を収めた者及びスポーツの推進に寄与した者を顕彰するも

のとする。

(施設の整備及び利用)

第十九条 県は、県民が身近にスポーツに親しむことができるよう、スポーツ施設(ス

ポーツの設備を含む。以下同じ。)の整備その他の必要な施策を講ずるものとする。

2 前項の規定によりスポーツ施設を整備するに当たっては、当該スポーツ施設の利

用の実態等に応じて、安全の確保を図るとともに、障害者等の利便性の向上を図る

よう努めるものとする。

3 県は、県民にとって身近なスポーツ活動の場の充実を図るため、学校その他の施

設を容易に利用することができるよう必要な施策を講ずるものとする。

(財政上の措置)

第二十条 県は、スポーツの推進に関する施策を推進するため、必要な財政上の措置

を講ずるよう努めるものとする。

附則

この条例は、平成二十四年四月一日から施行する

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※キックオフ宣言

「おいでませ!山口国体・山口大会」の成果を継承し発展させ、県民力・地域力の

発揮による「スポーツ元気県やまぐち」の実現を目指す、新たな県民運動のスタート

に当たり、「スポーツ推進フォーラム」(平成 24 年6月 17 日、主催:やまぐちスポー

ツ交流・元気県づくり推進会議)において、県民の代表6名が宣言したもの。

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スポーツで創ろう みんなの元気 山口県

「輝く、夢あふれるスポーツ元気県やまぐち」の実現に向けて、「お

いでませ!山口国体・山口大会」の成果を活用しながら、県民のスポ

ーツ活動への自主的・積極的な参画を促進する県民運動のスローガン

山口県スポーツ推進計画

編集・発行 山口県総合政策部スポーツ・文化局

スポーツ推進課

〒 753-8501 山口市滝町1-1

TEL 083-933-2435 FAX 083-933-2439

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