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<はじめに>
「Baseball5™」 または別名「B5」は従来の野球・ソフトボールの簡易版。野球・ソフトボールのルールを
残し、スピード感あふれるダイナミックな形で行う、ストリートおよび都市型バージョン。 ゴムボールさえあれ
ば、素早く楽しくどこででもプレーできるのがこの「Baseball5™」である。
1) フィールド
2) 試合前準備/予備知識
3) 試合ルール
4) 試合の終了/勝敗
1. フィールド
◎インフィールド/内野
内野(グレーゾーン)は正方形で、各コーナーにベース(塁)があり、ベースとベースの間隔は 13 メート
ル。フェアゾーンは黄色の部分まで入れて、18m四方。 バッタースボックスは本塁(ホームプレート)のす
ぐ後ろで(図 1参照)、時計と反対周りから 順に一塁、二塁、三塁となる。
図1
◎フェアゾーン
フェアゾーンは、18 メートル四方でコーナーのひとつが本塁になる。
◎バッターボックス
バッターボックスは、3 メートル四方で、フェアゾーンの外に設置される。
フェアゾーン内の本塁で交差する2本のファールライン延長上の外側にある。(図2を参照)
◎本塁/ホームプレート
従来の野球ソフトボールの本塁/ホームプレートの形のもので適用できる
◎塁/ベース
ベースの理想的な形とサイズは一辺 50 センチの正方形。一塁と三塁はベースの一辺がファウルラインに
接し、フェア地域内に置かれる。
◎1塁/ファーストベース
衝突(コリジョン)を避けるため、一塁にベースを「二枚」おき(図3参照)、野手はフェアゾーン内のベ
ース上でプレーし、打者/ランナーはファウルゾーンにおかれたベースをタ ッチする。
ボールインプレイのもとで一塁に進塁するランナーはベースをタッチしなければならない。セーフになるために
はベース上に留まるか、ベースから 1.5 メートル先までのセーフエリア内に留まっていなければならない。
足が少しでもそのエリア内に残っていればよい。ランナーがそのエリア内に全くとどまれない状態で、ボールを
持った野手にタッチされた場合、ランナーはアウトとなる。 (図3参照)
図 2
◎フェンス
100 センチの高さが理想だが、それぞれのリーグ/大会の運営によって既存の壁を利用したりグラウンドに
線を引くなどし、その場のフィールドの状況によって対応することができる。 その場合ローカルグラウンドルー
ルなどを事前に決めておく必要がある。
図3
2. 試合前準備/予備知識
◎使用球
WBSC が主催する Baseball5™の大会においては、WBSC Baseball5™公式球が使用される。
公式球は以下のスペックとなる
● 重さ:80g
● サイズ:直径 66.5mm 円周 210.8mm
● バウンド:69.2cm (大理石の床に 150cmの高さからボールを落とした際の跳ね返りの高さ)
● 圧力:6.15 kgf (ボールの中心に向けて 30%で圧をかけた場合の重力キログラム)
● 素材: 天然ゴム 100%(リサイクル素材も可)
注意:Baseball5™ は、WBSC が世界的に統括団体であり、ボールやその他の用具においての
認定、承認やライセンス許可はすべてWBSCがその権利を持つものとする。
◎イニング
Baseball5™の試合では両チームが攻撃と守備を交互に行って 1 イニングとなる。試合は 5イニング制。
◎選手数
試合でプレーする選手の数は常に各チーム5名。ロースターは 8 名まで選手登録することができる。(5
名プレー、3 名控え)
選手は0~99の番号を各自自由に選び、その番号を明確にユニフォームに付けて事前にメンバー表に
て登録しなければならない。
◎男女混合チーム
男女混合チームで試合をする場合、守備側のチームにおいて常に 2 名ずつそれぞれ男女から選手を選
出しなければならない。 攻撃側のチームにはそのようなルールは適用されない。
◎試合アパレル
Baseball5™ をプレーしやすい、都市型のスポーツに適したアパレルを着用。 WBSC は WBSC が主
催する公式の大会においてユニフォームの規定についてその決定権を有する。その規定については大会マ
ニュアル等に記載される。
WBSC公式試合において、ひざあて、ひじあて、フィンガーテープのみ、着用が許可される
◎ラインナップ
監督は、試合開始の 10 分前に、すべて記入をし、署名されたラインナップカードを指定された役員に提
出しなければならない。 イベント主催者は、90 分前にラインナップカードの提出を求めることができる。
(試合がテレビ放映、ネット配信をされる場合など、ラインナップカードが早く必要な場合は 10分前でなく
て 90分前まで前倒しができる)監督が提出できない場合は団長、キャプテンが代理で提出する。
また、試合開始前に自チームのラインナップカードのコピーを相手チームに渡さなければならない。
3. 試合ルール
ホームチームが守備、ビジターチームの先攻で試合が始まる。 守備チームの目的は攻撃側の選手 3 人
から「アウト」をとり、攻撃側になること。アウトを 3 つとったら守備チームが攻撃チーム、攻撃チームが守備
チームと交代する。
◎ディフェンス/守備チーム
打者がボールを打った時に守備チームの 5 名の選手は全員フェア地域内にいなくてはならない。
ポジション: 1塁、2塁、3塁、ショート、ミッドフィルダー の 5名
注意: 図4が典型的なフォーメーションとなるが、守備選手はそのチームの戦法などに従いその つど
ポジションを変えることができる。
図4
◎オフェンス/攻撃チーム
攻撃チームは試合が始まる前に、1 番打者から 5 番打者までを記載した打者表を提出する。 打撃
順は選手が控えの選手と交代しない限り変更しない。交代した控えの選手は退いた選手の打順を受け
継がなければならない。
◎打者/ヒッティング
打撃の行為はかならず打者がバッタースボックス内で行い、打球がフェア地域に入るまでバッターボックスの
線内にとどまっていなければならない。 ボールは手のひらか拳で強く打ち、ボールは少なくとも一度はフェア
グラウンド でバウンドしなければならない。
(15歳以下の部門では上記を失敗してももう 1回挑戦できるルールを検討)
◎反則打球
少なくとも本塁から 3 メートル以上離れた場所で打球がバウンドすること(15 歳以下の部門で は 2
メートル) (図5参照)
◎得点
攻撃チームの選手が、攻撃中に、一塁、二塁、三塁と進塁することができ、その順番で各ベースに触れて、
最後にホームプレートにタッチしたら得点となる。
◎アウト
守備チームは各イニングで相手側攻撃チーム 3 人からアウトをとれば、守備から攻撃へ と入れ替わる。
守備側の「アウト」のとり方
- 走者が目指す塁においてボールを保持した状態でその塁に走者より先に触れる。
- 打球がグラウンドにバウンドする前にその打球を捕球する。
- 塁上から離れた走者を、手にボールを保持した状態でタッチする。
‐ 打者がボールを打ち一塁でセーフになったとしても、セーフエリアから離れた走者を、ボールを保持した
状態でタッチした場合はその走者はアウトとなる。
反則行為によって攻撃側の選手が自らアウトとなる場合
‐ 打撃の際に、バッタースボックスのラインの一つに触れてしまった場合
- ファウルゾーンに打球を打ってしまった場合
- 打者が打ったボールが、走者に当たった場合
- 打球がフェアゾーンで一度もバウンドせずにフェンスに触れたり、フェンスを越えた場合
- 打撃順を守らずべつの打者の打席で打撃した場合 ※
- 打者がボールを打つ前に走者がベースを離れた場合
- 進塁中、前を走塁中のチームメートを追い越した場合
- 2 名以上の走者が同じ塁にいてタッチされた場合。打撃順で後の選手が「アウト」となる。
※打順を間違えてしまった選手はアウトとなるが、打順はそのまま継続する。
注意:走者はできる限り守備選手と衝突しないようにする。走者が衝突を避けることができたのに衝
突が起こったと審判が判断すれば、アウトになる。
◎ボールデッド
打者によって、有効な形でボールが打たれた後、そのボールがフィールド/コートを離れ、守備側のプレー
続行が困難になった場合、試合は一旦中断する。
- 守備側がボールに触れることなく、ボールデットになった場合、走者は1つ進塁できる。
- 守備側がボールに触れて、フィールドから出た場合、走者は次のベースに進塁できる。
- 守備側のエラーによって(送球・捕球ミスなど)、フィールドから出た場合、走者は追加進塁できる。
(例:バッターは 2塁、1塁ランナーは 3塁)
◎ツーアウト満塁の場合
2アウト満塁の場合、その回において打順がすべて回ってしまっているため、3 塁にいるランナーが打席に
入り、2塁、1塁のランナーは1つ前の塁に付く。1塁ランナーはその回の最初にアウトになった選手がピン
チランナーとして付く
◎妨害
走者が意図的に守備側を妨害したと審判が判断した場合は、ランナーはアウトとなる。
◎選手交代
戦略的選手交代
・ 戦略的選手交代は、イニング間、守備交代の時に実施が可能
・ 先発メンバーは一旦試合から退いた後も 1度だけリエントリーすることができる
・ 先発メンバーは一旦試合から退いた後にリエントリーする場合、その時のインプレイ選手のどの選手と
も交代できる。
・ 控えの選手 が試合に入れるのは一度だけで、退いた後は試合に戻ることはできない。
負傷による交代
負傷による選手交代はいつでもコールできる。 負傷した選手が試合に復帰する場合は、そのイニングが
完了するまで待たなければならない。
出血による交代
選手が出血をした場合、フィールドから出て治療を受けなければならない。その選手が試合に復帰する場
合は、そのイニングが完了するまで待たなければならない。
4. 試合の終了/勝敗
試合は、5回終了時点で一方のチームが相手チームより点数が多ければ試合終了となる。
5 回ビジティングチーム(先攻)の攻撃が終了した時点でホームチーム(後攻)がビジティング チーム
より点数が高い場合、試合はホームチームの勝利となり、試合は終了する。
◎同点でのタイブレークルール
5 イニング 終了時に同点の場合は試合を延長してどちらかが得点をいれるまで続ける。
- 延長戦の1イニング目、攻撃はランナーを 1塁においてスタートする。
- 延長戦の2イニング目、攻撃はランナーを 1塁、2塁においてスタートする。
- 延長戦の3イニング目から、攻撃はランナーをフルベースにしてスタートする。
◎コールドゲーム
3回終了時点で 15点差、 4回終了時点で 10点差がついた場合はコールドゲームとなる。
Official Line-up Card: 公式メンバー表
CO
MP
ET
ITIO
N
PL
AC
E
DA
TE
GA
ME
#
HO
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VIS
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SIG
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TU
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OFFIC
IAL L
INE-UP
ST
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RS
NAME
M/F
N°
1 2 3 4 5
SU
BS
TIT
UT
ES