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第3回地域のスキー場の活性化に関する検討委員会
次 第
日時:平成19年7月23日(月)13:30~ 場所:ロイトン 2階 ハイネス
【 第1部 】 13:30~
1 開 会 2 議 題
(1)コンサルティング対象スキー場の選定について
【 第2部 】 14:35~(予定)
* コンサルティング対象スキー場の選定結果について (2)北海道の地域のスキー場の現状分析等について② (3)成功事例の取り込み
(4)セグメント提案(2) 3 質疑応答 4 閉 会
スキー場の輸送・収入推移分析北海道のスキー場を標高差で2種類に分けて、推移を分析
2007/07/23
標高差別推移比較について
• 標高差のあるスキー場は、比較的大規模–標高差400m以上の、任意の7スキー場サンプル
• 標高差のないスキー場は、公営系が多い–標高差200m以内の、任意の7スキー場サンプル– リフト数は1~3本–半数以上が公営スキー場
輸送人員推移索道輸送人員指数(1993年を100として)
9498 99 100
93 92 92 91 90 89 90
82 8178
64 63
109102 103 100
97
79
87
74
6165
6258 59
5449
52 50
90
83 8179
70 69 68
60 5955
61
97
99
101100 97
92 92
0
20
40
60
80
100
120
1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006
高標高差
低標高差
北海道平均
1,標高差の小さなスキー場ほど減少幅は大きい2,小さなスキー場は、来場者数は「下げ止まり」に
索道収入推移標高差別索道収入指数比較
10095
9194
84
69
104 105 107100
91
81
90
77
6360 59
53 5551
45
94
99 100
81
76
70 68
747683
585657
9693
87
91 89
4744
535657
65
10098
9394
91
85
0
20
40
60
80
100
120
1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006
高標高差
低標高差
北海道平均
1,標高差の小さなスキー場は97~98年の減少影響大2,客単価減少はまだ下げ止まりに至ってない可能性有り
平均索道収入(サンプル平均)
7,03315,83216,552低標高差スキー場
480,455852,370789,425高標高差スキー場
200619931991
単位:千円
サンプル値ではあるが、標高差200m未満のスキー場は来場者数(輸送人員)、売上高共に下げ止まり感はあるが「売上」を必須とする施設としては、存在することが難しい
「健康増進施設」、「地域コミュニティ施設」などへのスキー場の「存在価値」の転換を検討する必要もある
来場者数の下げ止まりはあるか?レジャー白書分析を検証する
• 現況通り、「何の手(対策)」も打たない場合– レジャー白書はスキー人口の減少を予測
• 分析手法は「コーホート分析」– 年齢層グループの加齢動向で、将来を予測
– バブルの影響は2005年に終了したと仮定する• 現在のボリュームゾーンは1955~65年生まれ
– 87年の映画「私をスキーに連れてって」の公開時23~32歳• 今後10年、20年は加齢によって、参加率の減少は否めず
1. 2005年の人口実績:680万人(日本全体で)2. 2010年の人口予測:640万人3. 2015年の人口予測:580万人(05年比85%)4. 2020年の人口予測:540万人(05年比79%)
下げ止まりは、能動的活動からオーストラリアのスポーツ振興プログラムに学ぶ
• 今後は積極的、かつ連続的対策(企画)が必須1. とくに中小のスキー場は「発想の転換」が必要
• 医療費の公費負担軽減のためのスキー活用を考える
2. 海外の成功例• スポーツ振興プログラム:「アクティブ・オーストラリア」
1. 生涯にわたってスポーツや運動に参加できるように2. スポーツへの参加を促進するような質の高い施設・機会・サービスを開発すること
3. スポーツへの参加が社会・経済・健康上の利益につながるという理解を推進すること
大阪観光大学 観光学部2005年調査資料より
スキーは年齢に左右されづらい運動オーストラリアのスポーツ振興プログラムに学ぶ(2)
• 国の「アクティブ・オーストラリア」の推進
1. スポーツする機会1. 年代・能力にかかわらず全ての人々がスポーツや運動する機会を得るために、スキーは重要と見なされる
2. 国のサポート(金銭、および施設、ソフト等)1. スポーツクラブ2. 地方自治体(=元来、医療費負担が大きい機関)
1. 個人の特定スポーツ出費を、地方税上経費と認めた自治体も
3. 学校へのサポート
大阪観光大学 観光学部2005年調査資料より
スキーはなぜオーストラリアで人気に?オーストラリアのスポーツ振興プログラムに学ぶ(3)
• オーストラリアは国家、および自治体の保健医療費負担軽減に成功
1. 「アクティブ・オーストラリア」活動の成果目標1. 健康づくりと、生活の質の向上2. 質の高い施設、参加・体験による満足感の促進3. スポーツ・レジャー業界の経済的な価値の拡大4. 保健医療費の減少
2. アクティブ・オーストラリアと並行して進めた策1. 国、自治体の医療費負担の上限設定
1. 健康増進の必要性を強調する目的も大きい
大阪観光大学 観光学部2005年調査資料より
成功事例の取り込み
具体的に必要な準備は何か?
2007/07/23
成功事例の取り込みに向けて
1. ボランティアの活用1. イエロー・ジャケット@北米2. Snow mob@富士見パノラマ
2. キッズスキーヤー集客1. アトラクション活用2. キッズ用のサービス充実(スクールほか)
3. 近隣集中集客1. 「来づらい」理由を徹底排除する思考方法
1,ボランティア活用(1)イエロージャケット&Snow mob(概要)
1. ボランティアの活用課題1. ボランティア数の確保• 「尊敬」「楽しみ」ある活動に
2. ボランティアに対する教育• 正しいコース管理
• 事故時の正確な対応
2. 必要な準備事項1. 取りまとめ機関
2. シーズン前からの教育
3. ボランティア活動への対価案
1,ボランティア活用(2)イエロージャケット&Snow mob
1. 取りまとめ機関1. 中小スキー場毎では、非効率1. 単体では準備経費面の負担が多い
2. ソフト面の不足
2. 広域での取りまとめ機関活用が効率的1. 全道の一括取りまとめ機関
2. 道内数エリアの取りまとめ機関
3. 市町村(隣接市町村合同)単位の取りまとめ機関
1,ボランティア活用(3)イエロージャケット&Snow mob
3. ボランティア希望者への教育1. なぜ必要か1. ボランティアの尊厳(=尊敬されるべき仕事)維持
2. 施設(スキー場)とのポリシーの共有
2. 教育でボランティアが会得するべき事項1. スキー、スノーボードへの理解
2. レジャーの重要性、施設のポリシーの理解• 雪国の文化、地域経済への理解
3. 毅然、かつ正確な行動• 人命を左右する可能性のある業務である事への理解
4. 他の人へのフレンドリーな対応
2,キッズスキーヤー集客(1)子供が「楽しい」と感じるために(概要)
1. 「子供が楽しい」アトラクションの導入1. 子供用テレインパーク(スノーパーク)2. チュービング、ソリ、その他
2. キッズスクールの充実3. ファミリーに優しいサービス
1. リフト乗降、ゲレンデ管理2. ファミリー向けリフト券3. 子供向けの食事メニュー
2,キッズスキーヤー集客(2)子供が「楽しい」と感じる仕掛け
1. 「子供が楽しい」アトラクションの導入1. アトラクション内容
1. 子供用テレインパーク(スノーパーク)2. チュービング、ソリ、その他
• 大人も楽しいアトラクションとなる
2. アトラクション導入に向けての準備事項1. プログラム提供を受けての実施が近道
1. プログラム開発者との折衝2. 現地(コース)確認とコース設計
2. 隣接スキー場には、別アトラクションの敷設
2,キッズスキーヤー集客(3)子供が「楽しい」と感じる仕掛け
2. キッズスクール1. 成功例:草津、ブランシュたかやま等2. プログラム概要
1. 「難しい技術」より「楽しさ」を子供たちに2. 1回だけでなく、複数回受講したくなる仕掛け
3. プログラム内容(準備検討の方向)1. キッズ用特別プログラムの開発
1. 少人数で楽しいスクーリング2. 「午前授業」と「午後授業」の隙間を埋める
1. 「スクール料」+「昼食」等のセット提供2. キッズ専用食事エリアの用意
2,キッズスキーヤー集客(4)子供が「来やすい」と感じる仕掛け
3. ファミリーに優しいサービス実施1. 子供に対する配慮のレベルアップ
1. 大人にとって「当たり前」が、子供ではそうでない事実1. リフトの乗降2. ゲレンデ内障害物等3. ゲレンデ内外掲示物の、文字表示方法4. 駐車場の乗降、駐車場所
2. 家族の財布に優しい価格設定1. 家族が無理なくスキー場を楽しめる価格
1. リフト券価格2. 昼食(キッズ・ランチ、ファミリーパック等)
3,近隣集中集客戦略(1)戦略立案にむけて
1. 戦略立案前の調査の必要性1. 簡易的市場調査方法の選択
• 「来づらい理由」を早く把握2. 迎え入れ準備
1. 社内的準備1. 社内の「方針」の転換2. 来づらい理由になっている施設の改善
2. 社外に向けてのマーケティング1. リフト券等の販売促進戦略立案、実行準備
3,近隣集中集客戦略(2)戦略立案にむけて
1. 戦略立案前調査1. 実行項目
1. 社員(社員の家族含む)への調査1. アンケート型2. ブレーンストーミング型
2. 社員自身の分析1. 結果として、社員が戦略立案の主導者となる
2. 実行準備1. 調査手法の提供を受ける2. 地域特性に合わせて、カスタマイズする
3,近隣集中集客戦略(3)戦略立案にむけて
1. 調査結果を活かすための準備1. 調査結果に応じて、ソフト的転換
1. これまでの習慣2. 社内、地域の方針
2. 調査結果に応じたハード面での変更1. 各種の仕様変更
3. マーケティング戦略立案
スキー場のセグメント検討について(2)
2007/07/23
中小スキー場活性化策構築へのセグメントの利用
1. スキー場のセグメントが必要1. モデルスキー場だけでなく、全般活性化のため2. 同タイプ(同セグメント)のスキー場に対して、汎用性のある活性化方針(ポリシー)を開示するため
2. では、どのようにセグメントするか?1. 第2回会議にて「セグメントの切り口」提示2. 第3回会議では、その整理を目的に
セグメント(分類)するに当たって
1. 分類概要1. 地形、サイズ、立地条件等、スキー場の努力によっての変更が不可能なもの
2. 集客ターゲット(地域、客層)等、中長期努力によって変更が可能なもの
3. 付帯設備など、短期的に変更が可能な物2. 実際のセグメントは、上記3項目のクロス型
1. 検討委員会にて分類を要討議
セグメントの大分類案
• スキー場自身の能動性に左右されない要因を「大分類(基本セグメント)」とする案
1. 地形– スキー場のトップとエンドの「標高差」を軸に
2. 道内商圏– スキー場を中心とした「時間半径」の人口
– たとえば半径1時間以内を「商圏」として、その人口の多寡を軸とする
基本セグメント案標高差
商圏人口
都市近郊型高標高差型
都市遠隔地低標高差
都市遠隔地高標高差
都市近郊型低標高差
セグメントの中分類案
• スキー場の、現在可能な能動的活動に依存されにくい項目
1. 上級、中級、初級、初心者用コース比率等の「滑走者の、技術・技量」に左右される項目
1. コース基準は業界標準指標にて表示1. 初心者、初級者:グリーン・レーン2. 中級者:ブルー・レーン3. 上級者:ブラック・ダイヤモンド等
2. 周辺施設、付帯施設の状況1. 周辺宿泊施設・観光施設の規模、稼働状況2. スキー場付帯施設(センターハウス、レストラン)の規模
セグメントの小分類案
• スキー場の能動的活動に左右される部分
1. スキースクールの設置・活動状況2. レンタル用具の状況3. ゲレンデ内アトラクションの設置4. レストランメニュー5. その他