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平成 26 年度事業報告

           社会福祉法人 足羽福祉会

平成 26 年度は、国で社会福祉法人のあり方をめぐって、さまざまな批判的議論が交わされる一方、現場では福祉人材の確保が、ますます困難になってきているという厳しい状況の中で法人経営を強いられました。また保育、障がい児者支援、高齢者介護それぞれの分野で、制度がめまぐるしく変更されることでの対応に追われる現状もあります。しかし、こうした現状分析を事前に行い、対策として平成 25 年度に新中期事業計画(2014~2016 年)を作成しており、その初年度として5つの柱(サービスの質向上、地域貢献、人材の確保 育成・定着、財務基盤の安定、実施プロセス)に基づ・いて、事業計画の達成を目指し、職員一丸となって取り組みました。

1. サービスの質向上「満足から感動へ」

(1) 人権尊重のサービス 各拠点が人権尊重の取組みを明文化(保育園;職員研修・・・ 、障がい福祉グループ;活動プログラム充実、虐待防止委員会の開催、利用者様の声を反映させる自治会開催、医療体制の強化、サービス等利用計画の充実等、介護グループ;基本介護、居住環境清掃の徹底、ケアプランの内容充実等)し、本人中心の支援計画に基づくサービス提供を行いました。

(2) 接遇推進 各拠点が接遇トレーナーや接遇委員会を中心に 気配り、目配り、・・・ 「心配り の徹底に取り組みましたが、第三者によるモニタリングを受けた結」果、全体的には徹底されていないとの指摘を受けました。数年間で職員が大幅に増えている中、取組みが形骸化しないよう各職場で十分に教育していくべき課題が明確になりました。

(3) 業務の標準化 各拠点が、業務マニュアルの整備・見直しを進め、業務の標準・・・化を図りました。障がい福祉グループでは、個別支援記録システムの活用により、個別の記録のみならず、事故報告書や会議録、事務連絡の方法なども標準化が図られ、県の実地指導監査でも評価を受けました。

(4) 福祉サービス第三者評価受審 足羽東保育園が3回目の福祉サービス第三者評・・・価を受審(制度開設以降、継続的に3回目の受審は県内初)し、高い評価を受けました。

(5) 法人単位でのリスクマネジメント 防災委員会・・・ (3回と総合防災訓練1回)、感染症対策委員会(2回)、苦情解決第三者委員会(1回)をそれぞれ開催しました。各拠点でのさまざまなリスクマネジメントの取組み(上記の他、事故・ヒヤリハット報告、衛生管理委員会、緊急連絡体制等)をどのように法人単位で活かし、かつ効率化していくかが依然課題として残っています。

2. 地域貢献「共生社会を目指す足羽福祉会」

(1) 地域に出向く 各拠点が積極的に地域行事(清掃活動、防災避難訓練、夏祭り・・・ 、運動会などのイベント等)に参加し、交流を深めました。また地域の小中

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学校で福祉教育にも取り組みました(足羽更生園2回、愛全園1回)。介護グループで行っている地域支援事業では、啓蒙、円山、酒生地区の各戸訪問 2,370件に加え、自治会型デイサービスへの協力(啓蒙、円山、岡保、酒生、日の出)や地域行事への協力を積極的に行いました。

(2) 地域を招く 拠点単位で積極的にボランティア受入れ(計・・・ 731 人, 64団体)、実習生受入れ(計 245 人)、見学、地域の方の受入れ(計 500名超)等を行いながら、各拠点の持つ人的・物的資源を地域に還元する取組みを行いました。

(3) 地域ニーズに応える① 第3回足羽川ふれあいマラソン 法人の公益事業・・・ (ボランティア育成事業)

として第3回目の開催となった足羽川ふれあいマラソンでは、エントリー総数 2,673名、当日完走者総数 2,412名と過去最高のランナーの皆さんにご参加いただき、ボランティア 350名の運営で、事故なく成功裏に終えることができました。

② 放課後学童クラブ 美山、羽生地区における放課後学童クラブのニーズ把・・・握より福井市と協議を進め、準備を行っていましたが、啓明地区学童クラブの実施団体が撤退したことも含め、学校、地域、行政との協議を重ねながら、平成 27 年度より羽生小、啓明小双方の児童を啓明学童クラブで受け入れる体制を整えました。また足羽東保育園で自主的に上文殊地区の学齢児の放課後クラブを行っていますが、登録が6名と年々増加しています。

3. 人材の確保・育成・定着「ここで働くのが一番と思える職場に」

(1) 職員の確保策 全国的に福祉人材の確保が困難な状況の中、これまでとってい・・・た一括採用から職種別(子ども、障がい、介護)採用に変更し、ホームページの活用や関係機関への精力的アピールを通して、求職者の動機づけを高める採用活動を行いました。また派遣職員から正規職員への登用も積極的に行うなどし、44名の中途採用、23名の新規採用の確保を達成しました。

(2) 中堅職員の提案による企画の実施 平成・・・ 25 年度に中堅職員を対象に行った企画力研修の成果を、各拠点の事業計画に掲げ、職員主体で実践する取組みは、拠点によって企画内容や結果にばらつきが見られましたが、中堅職員のやる気の向上につながりました。

(3) 人事管理制度の定着・推進 近年の職員増や事業拡張に伴い、職員育成 評価・・・ ・者となる職員も増えていることから、監督職研修として評価者研修を再度行いました。しかし行動基準評価、チャレンジ評価の見直しについては行うことができませんでした。また法人人材育成指針の見直しを進め、法人職員が目指すべき 人財 像について明確にしました。「 」

(4) 成長意欲を促す研修の設定 各拠点とも・・・ 現場業務に即した専門研修に、計画的に職員派遣を行い、職員の専門性向上に取り組みました。6回目となったサービス実践報告会では、130名以上の聴講者のもと、10 の実践発表を行いました。会場からも多くの質問、意見が出され、また部門ごとの外部コ

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メンテーターの講評を受けるなど、より充実した意見発表の場となりました。法人内の人事交流事業は、正規職員数の約1割に当たる 28名で実施しました。

(5) 職場風土改革 職員が安心して働き続けられるための諸制度の活用において、・・・介護休暇1名、育児休暇 12名、育児短時間勤務 11名、子の看護休暇2名の取得実績となり、法人内託児所「ひまわり」でも 24名の登録、利用を受け、職員の職場定着がより進んだ結果となりました。連続休暇の取得については、通所系の事業所では取得が進みましたが、居住、入所系事業所では勤務体系や人員体制の不足感があり、十分に進まない結果となったため、夜勤手当の改善を図る等の対策を講じました。また各拠点でも「ノー残業デイ」を決めて実施するなど、工夫して職場風土改革に取り組みました。

(6) 業務改善 障がい福祉グループ全体で、足羽更生園主催「トヨタ式片付け術」・・・の研修に参加し、各職場の整理整頓の具体的取組みを行いました。整理整頓が定着した職場では、職員の意識向上や消耗品のコスト削減にもつながるなど、研修効果が如実に現れています。

(7) 障害者雇用の法定雇用達成・・・障害者雇用は新規採用1名に留まりました。雇用率は障害判定の変更(重度化)により 6.5名となりましたが、法定雇用率の7名に少し及びませんでした。雇用管理の法人側と就労支援を行うあすわ就労支援センターとの連携が一層重要になっています。

4. 財務基盤の安定「スケールメリットを活かした財務管理」

(1) 月次決算の徹底 月次決算処理の流れが標準化されたことで、翌月第3決裁で・・・締めて、翌々月第1決裁後に月次決算報告を受ける流れが定例化され、各拠点の経営状況や法人全体の状況を把握できるようになりました。

(2) 存続と発展のための収益安定化・・・各拠点において、収支の要因を適正に把握することで、事業実態に応じた対策を講じました。中期計画に基づき、施設整備など目的性をもった積立金を計上し、金融機関等からの短期、長期の借入金にも法人のスケールメリットを活かし、拠点間の繰入金で調整しながら、計画的な返済を行いました。詳細は決算報告になりますが、全体として事業拡張による増収、増益の結果となりました。

(3) 会計スキルの向上 法人本部事務局と各拠点事務員の連携により、財務処理の・・・適正化、標準化が進みました。

5. 実施プロセス「一丸となっての事業展開」 

(1) ガバナンス体制の強化 社会福祉法人のあり方をめぐる諸議論に注視し、理事・・・会や法人代表者会議等で現状認識を共有しながら対応について検討しました。定款等の変更については、平成 27 年度に進められる社会福祉法改正の内容を踏まえ、対応することとしました。また情報公開については、経営協のホームページ活用も含め、積極的に行い、透明性かつ公正な法人経営の状態を公表しています。

(2) 制度変革に適切に対応した事業展開

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① 足羽東保育園 利用希望者の増加に伴い定員増としながら、平成・・・ 27 年度からの「幼保連携型認定こども園」移行に向けた準備に取り組みました。

② あすわ就労支援センター 発達障がい者のための就労支援事業所パステル・・・において「就労継続支援 B型事業」を設置しました。

③ あすわ地域生活支援センター 重度障がいのある男性用のグループホーム・・・「こもれび」を開設しました。遠方にあった女性用グループホーム「つくしの家」を移転し「ひだまり」と改称しました。

④ あすわ児童発達支援センター 「子ども発達支援センターフレンズあす・・・わ」において地域の障がい児を支える「保育所等訪問事業」「障害児相談支援事業」を設置しました。

⑤ グループホーム美山 平成・・・ 26 年度からの着工工事が7月に終了し「小規模多機能型居宅介護事業」、「認知症対応型共同生活介護事業」を開設しました。

(3) 長期的な視野に立っての施設整備・・・職員増加に伴う駐車場不足に対応し、7月に新たな駐車場(80台分)を足羽利生苑前に設置しました。

6. 職員配置実績

職員数 平均年齢 平均勤続年数466 42.0 7.1

(平成 27 年 4月 1日現在)

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平成 26 年度事業報告

                  法 人 本 部

*接遇力向上のため、外部接遇講師による各拠点における現状の検証を実施しました 。提出された「課題」に対して、各拠点の接遇トレーナーと接遇委員会が中心となり、改善に取り組み、その向上に努めました。*本部研修センター使用要綱の下準備はできましたが、地域開放のための発信には至

りませんでした。また講演会等の企画においても次年度への持ち越しとなりました。*障害者法定雇用率達成は7名のところ6.5名に留まり、少し及びませんでした。*管理職の会計に対する理解力を高めるため、施設長級の会計勉強会の開催を予定し

ていましたが、形式的な開催ではなく、法人全体の月次報告の中での会計関連の状況理解に努めていただくのみに留まりました。それ以外では1施設の要請を受け、管理職2名、事務職員2名を対象に「財務諸表の見方」という内容で勉強会を開催しました。*法人創立 50周年記念事業については、法人代表者会議での協議により平成 27 年度

に実行委員会を発足させる運びとなりました。

1. サービスの質向上「満足から感動へ」

【法人内人事交流】 参加した職員は気づきや自施設の振り返りにもなります。人事交流の結果を各人のチャレンジ項目に取り入れ、人事考課につながるよう図りました。今後は職員数の少ない施設の参加のあり方や人財育成にどうつなげていくかが課題となってきます。

【他法人に学ぶ】 交流先の検討を進めることができず、他法人との交流は実施できませんでした。

【接遇力の向上】 各拠点において外部講師の検証を受け、提出された「課題」に対して各拠点の接遇トレーナーと接遇委員会が中心となり、改善に取り組み、その向上に努めました。また次年度からは接遇トレーナーが各拠点の接遇力レベルチェックを計画的に実施し、接遇力の向上を図ります。 

【法人単位でのリスクマネジメント】 リスクマネジメントに関係する委員会の統合を提案しましたが、各委員の意見はさまざまであり、新たな委員会の立ち上げには至りませんでした。

2. 地域貢献「共生社会を目指す足羽福祉会」

【地域に出向く】 近隣地域の奉仕活動には積極的に参加できませんでしたが、ドラゴンリバー交流会主催の足羽川河川敷一斉清掃では利用者様も含め、前回以上の参加数で臨むことができました。

【地域を招く】 本部研修センター使用要綱の下準備はできましたが、地域開放のための発信には至りませんでした。また講演会等の企画においても平成 27 年度への課題となっています。

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【地域ニーズに応える】 第3回足羽川ふれあいマラソンではボランティアの募集に苦労しましたが、関係各位の協力をいただきながら事故なく運営することができました。また足羽福祉会ブランドの構築については平成 27 年度の広報戦略で確立を目指します。

3. 人材の確保・定着・育成「ここで働くのが一番と思える職場に」

【人事管理制度の定着・推進】 人事評価について、一次評価者にあたる新任評価者に研修を実施し、より公平かつ育成に対する意識の向上を図りました。行動基準評価、チャレンジ評価の見直しは行えず次年度に取り組みます。また採用については、部門別の採用へスムーズに移行することができました。

【職場風土改革】 福利厚生については、従来の「リライム」に加えて、新たにスポーツジム「アーク」を採用しましたが、利用人数は少ない状況でした。今後はより多くの職員に提供できることは何かを検討していきます。

【障害者雇用の法定雇用達成】 障害者法定雇用は新規採用1名に留まり、雇用率は障害判定の変更(重度化)により 6.5名となりましたが、法定雇用率の目標である7名に及びませんでした。

  *参考資料(1)職員の採用、定着状況の推移表 

  *参考資料(2)研修状況 平成 26 年度

期間 研修名 研修対象 参加人数 講師

3/28~4/1 平成 26 年度採用新任職員研修 新任職員 39 足羽福祉会接遇 他トレーナー4/8 新任評価者研修 新任副主任 5 法人本部担当

6/19、7/17,8/20 監督職研修主任、副主任

41 池田東史雄 氏ワールドワイド5/19~5/21 接遇レベル評価 各施設 10 オンリーワン諸田美佐氏

9/22 課長級研修  管理職 17 社労士事務所 中村まゆみ氏

  9/26 新任職員 研修フォローアップ 新任職員 37 足羽福祉会接遇トレーナー6/11、10/8,12/21 実践報告会サービス  各施設 16 福井大学院  松木健一氏

4. 財務基盤の安定「スケールメリットを活かした財務管理」

【管理会計スキルの向上】 管理職の会計に対する理解力を高めるため、施設長級の

年度 4/1時職員数 中途採用 退職(離職率) 翌年度新規採用

平成 22 312 25 39(11.6) 31平成 23 329 23 24( 6.8) 35平成 24 363 18 33( 8.7) 34平成 25 382 52 43(9.9) 31平成 26 422 44  36(7.7) 23

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会計勉強会の開催を予定していましたが、形式的な開催できず、法人全体の月次報告の中での会計関連の状況理解のみに留まりました。それ以外では1拠点の要請を受け、管理職2名、事務職員2名を対象に「財務諸表の見方」という内容で勉強会を開催しました。

【月次決算の報告】 上期においては、平成 25 年度からの遅れを解消することに努め、4月の月次報告を8月上旬に行い、9月の月次報告から定例通り(各拠点での月次報告が翌月末、法人全体の月次報告を翌々月上旬)の報告を行っています。下期からは、法人全体および各拠点の主要項目月次推移表を交えながら、収入支出の適正な見極めを、毎月の施設長会議での法人全体月次報告にて行いました。

【会計スキルの向上】 現在、会計処理に必要な証憑資料の収集を各拠点の事務職員が、それを基に実際の会計処理を法人本部担当職員が行っており、各々担当する拠点の事務職員と実務を通して頻繁に交流を行いながらスキルの向上を図りました。また外部会計監査(上半期、第 3四半期、第 4四半期で実施)においても、各拠点の長、事務職員、法人本部財務担当課長および担当本部事務職員で受けることで会計スキルの共有化を図りました。

5. 実施プロセス「一丸となっての事業展開」

【ガバナンス体制の強化】 ホームページをリニューアルし、スマートフォンでも当サイトを閲覧できるインターネット環境を整え、外部に対して透明性のある情報公開を行いました。

【PRビデオの作成】 法人PRビデオの第一歩として試作版を作成し試聴を行いましたが、採用関係を含めた内容への改善には至らず、広報活動には利活用できませんでした。

【法人創立 50周年事業の準備】 法人創立 50周年記念事業については、法人代表者会議での協議により平成 27 年度に実行委員会を発足させる運びとなりました。

【本部地区に駐車場設置】 開発許可申請の遅れ等により遅滞していた駐車場設置ですが、平成 26 年 7月 25日に完了しました。

【省エネ対策】 レンタルサーバーの運用や光でんわの導入により削減策を実施することができました。

6. 職員配置実績

事務局長 総合アドバイザー 事務職員 派遣職員 計

1(嘱託) 0 7 1 9

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平成 26 年度事業報告

                 足 羽 東 保 育 園

*保育サービス向上を目指し、園児一人ひとりを尊重した関わりを持つことで、子どもたちの健全な成長につなげることができました。また3回目となる第三者評価を受審し、保護者アンケートや受審結果では高評価をいただきました。受審を行ったことで、記録やマニュアルの見直し、環境についての気づきが深まり、保育サービスの充実を図ることができました。

*地域貢献では、親しみのある開かれた保育園を目指し、地域の子育て支援や地域交流を積極的に行いました。平成 26 年度は特に「地域を招く」ことを意識し、地域在宅児、卒園児、高齢者、地域住民が気軽に集えるよう働きかけました。園行事に多くの方にお越しいただくことで、園児の喜ぶ姿が見られ、社会性育成につながる活動となりました。

*人材育成では、中堅職員を中心とした新企画として、地域の方を対象とした行事を年4回実施しました。年間で参加延べ人数が 104名に達し、参加した地域の方からも好評を得ることができ、職員の自信やチームワーク向上につながりました。

*保護者様や地域の方からの評価は年々高く、園児の充足率は平成 27 年3月末で119%まで達成しました。保護者ニーズに応え、職員一丸となって特別保育に取り組んだことで収益増となり、園舎建設に向けた保育所施設・整備積立預金を増額することができました。また平成 27 年度からスタートの「子ども子育て支援新制度」に向けた事業展開および「保育所の廃止」「幼保連携型認定こども園への移行」について、県・市の指導を受けながら「足羽東こども園」開始への準備を進めました。

1. サービスの質向上「満足から感動へ」

【人権尊重のサービス】 子どもの人権や個性を尊重する保育を、職員同士で学び合い実践したことで、さまざまな保育の場面において、その子らしくのびのびと自分を表現できる姿が多く見られました。子どもたちが自ら考え行動する姿に、保護者様からは満足以上の感動の声を多くいただきました。また、すべての子どもたちが健やかに育つように、個別支援計画や子育てファイルを活用し、保育園、幼稚園、小学校、家庭、地域が互いに連携を図ることで、個々の発達課題に沿って継続した支援となりました。

【保護者様と共に育て・育ち合う保育】・保護者様の子育て力の支援として、保育士と共に一日保育体験(年 12回)を実

施しました。また自由参観日(年7回)、保護者交流会(年3回)を行い、その中で保護者同士の懇談の機会を設けたり、保育士講座を行ったり、共に学び合いました。保護者様からは多くのご意見、悩みなどをいただき、各家庭の子育てに役立つことができました。

・当園の保育・教育内容につき、保護者様の理解と満足度を高めていくため、情報に関する年間計画を立て、用途や必要性に応じた情報発信を行いました。また「子ども子育て支援新制度」「幼保連携型こども園移行」について、国や市の文

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書に、園からの解説を添え、わかりやすい内容で保護者様への説明を実施しました。

【接遇推進】 利用者様にとって心地よい接遇となるよう「階層別接遇推進チーム」を構成し、職員会や園内研修において勉強会(月1回)を実施しました。子どもの人権を重んじ、従事者倫理を意識した行動を目指し、事例検討や意見交換を積極的に行うと共に「気づきのシート」の活用により、職員同士の気づき合いを深めることができました。外部専門講師による指導から、笑顔、身だしなみなどについてご指導をいただき、職員への接遇向上に関する課題となりました。

【業務の標準化】 よりよいサービスが提供できるように、マニュアルの周知、実践、見直し、改善を繰り返しました。また先輩、後輩における教え方、実践、確認および新任・初級保育士への定期的な研修から業務の標準化を高めました。

【福祉サービス第三者評価受審】 サービスの質向上のため、地域ニーズの把握や保護者アンケートを実施しました。また当園の保育サービスにおける、第三者評価を受審(3回目)し、組織の運営管理、適切な福祉サービスの実施、保育所固有のサービス内容について、特に高い評価をいただきました。今後の課題・改善として、法令等への職員の適切な周知、研修成果について次年度計画への反映のあり方などが求められました。

【リスクマネジメント】・安全年間計画を作成し、保育環境の見直しを行いました。また事故事例を通して、再発防止対策を多面的に検討し、安全な環境を整えました。職員の“気づき”を高めるため、積極的なヒヤリハット報告や事故分析の充実が今後の課題となりました。

・非常時の緊急連絡網について「携帯メール連絡網サービス」を導入しました。緊急時だけでなく、避難訓練情報、野生大型獣の出没情報提供などにも利用し、保護者様からは、一層の安心につながったとの声をいただきました。

2. 地域貢献「共生社会を目指す足羽東保育園」

【地域に出向く】 地域行事に積極的に参加(年6回)し、異年齢児や高齢者、地域住民と共に集ったり、地域の施設や関係機関を訪問し交流を図ったり(5施設以上)する等、地域の活性化に貢献しました。

【地域を招く】・地域の子ども、卒園児、お年寄り、住民を招き、共に集う中でつながりを深めま

した。また園開放、保育公開(常時)を開催し、誰もが気軽に来られる園を目指しました。参加者からは喜びの声をいただきました。

・ボランティア育成は、一般、中高生、大学・専門学校生を対象に受け入れ、年間延 48名の利用がありました。行事の中で子どもたちとふれ合っていただいたり、保育業務や懇談会を共に行ったりと、次世代育成に努めました。

【地域の子育て拠点とし保育園機能を発揮】・地域の子育て支援拠点として、地域の乳幼児を持つ家庭が、子どもの育ちを支え

られるよう子育て力の育成に取り組みました。園の取組みとして定着している、ふれあい広場・子育てアンケート・相談事業は年間参加延人数が 111名となりました。講師として、保育相談員、子育てマイスターを招き、参加者からは専門

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的なアドバイスに喜びの感想がいただけました。・幼保小の教諭との連携を密に事業を展開する中で、子どもの生活や発達の連続性

を支援しました。特に気がかりな子に対し年間計画を作成し、交流事業・情報交換・公開保育・引継ぎ会・保育カウンセラーとのケース会議など、適切な対応となるような取組みを行いました。

・一時預かり保育は 13名、放課後児童クラブ自主事業は6名の登録児が年間を通し利用しました。各家庭のニーズに応じ平成 27 年度も継続します。また上文殊公民館との連携を図りながら、地域の子育て支援を応援しました。

【地域ぐるみの行事】・足羽川ふれあいマラソンには、当園より4,5歳児 31 組の親子が参加しました。

また年間を通し各地域での保育活動(マラソン等)を行い、地域住民との交流を深めました。

・地区駐在所、防犯隊とは行事での協力の呼びかけを通し、普段から積極的につながりを持つことで、緊急時の協力体制を整えました。

3. 人材の確保・育成・定着「ここで働くのが一番と思える職場に」

【人財育成】・中堅職員のパワーアップを図るために、中堅職員の企画提案(平成 25 年度)を、

平成 26 年度の地域交流事業に位置づけ、中堅職員を中心に職員全体で取り組みました。多くの参加者より企画内容について、良かったとのご意見をいただけたことで職員の自信となり、また反省を活かし次年度計画につながりました。

・保育士講座や研修報告会など、発表する場を多く設け、職員の自己研鑽や仕事への意欲を高めました。

【人事管理制度の定着・推進】 各職員の3年先、5年先、10 年先を見据えたフォローアップを行いました。また期待される組織上の役割(階級毎)を再度見直し、組織的に職員の質向上を目指すと共に、意欲のある職員については、監督職を目指すための資質向上を図りました。

【成長意欲を促す研修の設定】・サービス実践報告会(6回目)は「子どもの発達における早期発見・早期支援」

に取り組みました。気になる子の支援方法の見直しとなり、子の成長だけでなく、保育士観察力、連携などにも変化が見られ、継続した支援につながっています。

・保育士に求められる多様な専門性の中では、年齢別担当者研修に参加し、子どもの発達における関わりや記録表についてなどを学びました。また絵本、運動活動の外部研修、他園の公開保育参加など、保育スキル向上のための研修にも積極的に参加しました。

【職場風土改革】・就労と家庭の両立支援、年間休日日数の確保(105 → 108)について、労務管理を行いながら、全職員の協力体制で進めました。

・職員の親睦会や創発型会議、部署会議等で、先輩・後輩のコミュニケーションを深め、チームワークを創り、事業達成につなげました。

・心地よい労働環境となるよう、職員全体で「整理・整頓・清掃」の担当場所を決

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め、毎月園内研修にて各担当場所の状況確認を行いました。担当場所について、各自が責任を持つことで、常に整理整頓を図ることができました。

【業務改善】 職員の業務負担を軽減するため、保育の質を維持しつつ、内容の改善、省力化を職員全体で検討しました。多様なサービス対応や早朝延長保育児増で、職員の負担も大きく、業務遂行が困難な場合もありました。働きやすい職場となるよう、全職員の協力体制で、日々の人員配置、業務の効率化、改善に取り組みました。

4. 財務基盤の安定「スケールメリットを活かした財務管理」

【存続と発展のための収益安定化】・選ばれる保育園として、新制度に応じた幼児教育カリキュラムを検討しました。

また、保育と教育を基盤とした子どもの育ちにつき情報発信し、当園の保育方針の理解につなげました。

・定員 90名から 120名の変更に伴い保育単価が減となったため、委託料収入減が見込まれましたが、低年齢児の入所推進や途中入所の受入れ、市補助金事業の推進などに積極的に取り組んだことにより、園児数は平成 27 年3月末、143 人で充足率 119%となり収益が安定しました。保育所運営費収益については、前年度費 104%となりました。結果、園舎建設に向け、新たに 1,100万円を保育所施設設備整備積立預金に計上できました。

【経理会計スキルの向上】・認定こども園における経理会計は、平成 27 年度からの運営に関して、県・市の説明会参加や内閣府資料による情報収集を積極的に行いました。

・社会福祉法人新会計基準に対応するため、本部の経理担当職員との連携を密にすることで、会計処理に関する理解を深めました。

【月次決算の徹底】・毎月、月次決算による経営分析を行い、収入支出の適正な見極めを行いました。

・職員全体で経費節減に取り組みました。対策として、光熱水費や消耗品費の周知、物品管理を呼びかけました。職員の節約意識をさらに高めるため、園内まわり、現場指導の強化が今後必要となっています。

5. 実施プロセス「一丸となっての事業展開」

【施設整備の実施】・施設整備では、限られたスペースの有効活用のため、保育室他、園全体の環境を

見直し改善しました。子どもたちにとってより生活しやすく、また職員にとっても効率的に業務を進めることができました。また平成 27 年度も園児数増が見込まれ、子どもたちの保育スペースおよび職員の業務スペースの確保のため、ユニットハウスを5年リースにて設置しました。

・環境整備では3歳児保育室の床張替を行いました。

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6. サービス提供実績                       (単位 人)

年 齢 年間延人数(見込) 実績利用者数 達 成 率 適用

0歳児 104人  123人  118.2 % 

1歳児 231人  229人  99.1 % 

2歳児 284人  290人  102.1 % 

3歳児 335人  335人  100.0 % 

4歳児 371人  371人  100.0 % 

5歳児 288人  288人  100.0 % 

合 計 1,613人  1,636人  101.4 % 

7. 職員配置実績 (常勤換算数)             (単位 人)

職種 園長 課長 主任

保育士保育士 栄養士 調理士 保育

補助用務 運転手 合計

正職 1 1 17 1 1 21

臨時 1 1

定時4

1(

2(0.8)

1(

1(0.3)

9(

嘱託 1 . 1

派遣1

(0.4)1(

合 計

( 常 勤 換算)

1 1 1 22(20.2)

1 2(

1.5)

3(

1.8)

1 (0.3)

0.3)

33(28.1)

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平成 26 年度事業報告

あすわ就労支援センター

*HACCP 実務者養成講座は参加したが、クックチル養成講座は受講できず、ハード面に関しては HACCP の認証は、クックチルシステムが完成した後で受けたほうが合理的だとの指導を受け、今後のクックチルシステムに向けての厨房改築計画を、新システムに対応するよう検討していきます。

*足羽サポートセンター内での作業訓練や企業等での施設外就労を強化した結果、一般企業へ3名、法人内で1名の方が就職されました。

*アセスメントに基づいた個別の課題を抽出し、個々に支援を行うことで就労継続支援B型事業から2名、自立訓練(生活訓練)事業から2名、パステルより2名とあすわ就労支援センター全体で合計6名の方が就職されました。一方、施設外就労の開拓のため、就労継続支援A型事業への体験実習を2度行い検討しましたが、先方の都合もあり、施設外就労先として至りませんでした。

*平成 26 年度は収支が逼迫しており、財務基盤の安定化を進めるため、予算執行の際には購入物品が予算計上してあるか、また未計上の場合は月内の予算達成率と収支差額が月割り減価償却分を達成しているかを検証しながら進め、目標額の 120%を積立金に充当できるまでになりました。*障がいの重い方が、通所で生活介護を受けたいと希望する方が多く、和田中地区に候補地を定め、物件所有業者と交渉してまいりましたが、賃借条件と金額において合意に達せず、平成 26 年度中の移設はできませんでした。

1. サービスの質向上「満足から感動へ」

【足羽ワークセンター】① 自立訓練(生活訓練)・相談支援事業との連携を密に行い、特別支援学校、他事業所、在宅等より移行した

利用者様の生活リズムを整え、自立した生活ができるよう支援しました。また特別支援学校より実習を受け入れ、平成 27 年度より新規に3名の方が利用されます。

・より質の高いサービスを提供するために、共働や集中力の習得に向けた事業所内や企業内での作業訓練や、ソーシャルスキルの向上に向けた社会体験活動の充実を図り、社会性の向上を目的とした支援を充実しました。

②就労継続支援B型・所得保障として、利用者様の 40%以上の方へ工賃月額約 1.7万円の支給を目標とし

ましたが、月額1万円以上の支給者が 65%、月額 1.7万円の支給者が 15%でした。・施設外就労を促進し、延べ 12名の利用者様の送り出しを目標としましたが、利用

者様9名の方を送り出すだけの結果となりました。・厨房6S(整理、整頓、清潔、清掃、作法、躾)の実施に向け、掃除場所など担当

制にしたことで、一人ひとりが責任をもって実施し、厨房内の環境整備に力を入れることができました。

【足羽サポートセンター】

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①就労移行支援・平成 26 年度は、2名の離職者を受け入れ、再就職につなげられるよう支援しまし

た。②就労継続支援B型・作業工程の効率化を図り、利用者様の 24%の方が工賃月額約2万円の支給となり、

19%の方が3万円以上の支給となり、合計2万円以上の方は 43%でした。・新規施設外就労先を開拓し、嶋田病院の清掃業務を平成 27 年度より業務請負する

ことになりました。業務内容として、感染症対策を中心とした清掃業務であり、高いレベルでの作業となるため、就労移行支援事業での契約をとりました。就労継続支援B型事業としては、11名の方が施設外就労として活動されました。

③ アフターケア・就職者の雇用定着のため、毎月1回の企業訪問を行い、個別相談や企業支援を実施

しました。訪問以外にも、電話連絡など迅速に対応しました。【パステル】

① 自立訓練(生活訓練)・ご本人、ご家族からこれまでの状況を伺い、個々の特性に応じた環境調整を行い、

環境調整することで継続した利用につながり、通所回数・活動時間の延長等、さまざまな成果が見られています。

②就労継続支援B型・対人関係やニーズに応じたグループ編成を行い、利用者様を対象にした障害者職

業・生活支援センターやハローワーク主催の研修に参加し、事業所外での学びの場を設けました。また就労に向けた、活きた経験ができるよう就労継続支援A型事業への体験実習を行い、課題を見つめ直すことで事業所内での活動に積極的な姿勢が見られています。

③ 地域活動支援センター(従たる事業所)・就労継続支援B型事業へ移行された方が1名、自立訓練(生活訓練)事業への移行

を希望されている方が1名おりますが、移行段階にまできておらず、平成 26 年度は自立訓練(生活訓練)事業へ移行される方はいませんでした。

・就労前に体験の場として2名(内 高校生1名)の利用がありました。平成 27 年春の就労に向け、関係機関やご家族と連携を図り、就労後の相談先として利用継続されています。④障害者相談支援事業・関係機関(スクラム福井、障害者職業センター等)からの紹介もあり、自立訓練

(生活訓練)事業4名、就労継続支援B型事業3名、合計7名の新規利用者様の受入れを行いました。

・あすわ相談支援事業所リアンが作成しているパステル 21名(全 25名)の利用者様について活動状況等をその都度報告し、作成協力していきました。

【スマイル】・生産性のある活動として4事業所で新規商品プロジェクトチームを立ち上げ、ニーズ調査と企画開発を行いましたが、新商品の生産までは至りませんでした。

・社会体験活動 11回を通して、公共の場での社会性・マナーを学びました。【接遇推進】 接遇トレーナーと各事業所の接遇委員を中心に、毎月接遇委員会を行い、

接遇力の向上に取り組みました。また上期には各事業所にて「身だしなみ確認と

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グッドネス報告」の勉強会を行い、下期にはあすわ就労支援センター、あすわ地域生活支援センター、あすわ相談支援センターの職員を対象にした接遇研修(来客応対のロールプレイ)を実施しました。研修では各職員が活発に意見や気づきを発表し、現場でも研修の成果が活かされ、接遇力の向上につながってきています。

【権利擁護の強化】 平成 25 年度から開催された虐待防止全体研修2年目を迎え、この2年間で職員全員が虐待防止全体研修を受講することができました。事業所毎に毎月1回ヒヤリハット、事故報告を行い、その改善策を検討してきました。また、その結果を虐待防止委員会で報告し、さらにその検証を行い、その内容を職員会議で報告してきました。その結果、虐待防止に対する職員の意識が高まり、不適切行為に至らないための対策をフィードバックし、環境改善、組織体制改善につなげてきました。

【リスクマネジメント】・食中毒の時期前には、各グループホームに食品の取扱方法のマニュアルを配布し注意を呼びかけました。また各事業所に嘔吐時の弁当箱返却の仕方をマニュアル化、配布し、感染症蔓延防止に努めました。

・感染症対策において、具体的な内容のマニュアルを作成・見直しを行い、各事業所にマニュアル綴りを配布し情報の共有化を図りました。また使用する消毒液は看護師と協議し、1本化に統一した消毒液にて全体の消毒掃除を徹底し、予防対策に取り組みました。さらに各事業所の支援会議にて嘔吐物処理方法の実践を行いました。

・ヒヤリハットや事故に関しては、事業所毎に毎月その報告と改善策の検証を行い、職員間の情報共有を徹底し、予防的対策を強化してきました。また事故防止委員会を通して、職員一人ひとりが「ヒヤリハットや事故が発生するかもしれない」という気づきの力を高める体制作りに取り組んできました。

・各事業所にて、消防計画に基づき避難訓練を年2回、防災器具等の点検を年2回実施し、防災委員会による事業継続計画ガイドラインの見直しを継続的に行っています。また 11月に法人全体の合同防災訓練を実施し、組織力の充実強化に取り組みました。

2. 地域貢献「共生社会を目指すあすわ就労支援センター」

【地域支援・地域交流】 バス停の清掃奉仕活動3回、事業所近隣の清掃奉仕活動7回、除雪活動2回実施しました。足羽川ふれあいマラソンには、走者として利用者様20名、伴走者として職員6名が参加し、社会の中で自分の役割を発揮、実感できる機会を得ることができました。大会スタッフのボランティアとして職員 10名が参加しております。

【実習・ボランティア等の積極的な受入れ】 ・実習生を年間 22名受け入れ、人材育成と確保に努めました。・見学者を年間延べ 102名受け入れ「あすわ就労支援センターのよいイメージを広

める」ことに努めました。・ボランティアの募集や受入れを積極的に行い、年間延べ 65名の受入れができ、利

用者様と共に活動することでコミュニケーションを深めることができ、また社会参加や余暇を共に過ごす機会につなげることができました。

・ボランティアコーディネーター研修に1名が参加しました。

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3. 人材の確保・定着・育成「ここで働くのが一番と思える職場に」

【研修体制および人財育成】・職員自身の研鑚意欲を高めるために、社会福祉士取得のための通信教育受験者3名

と社会福祉士合格者2名の専門職資格取得ができました。・職員の専門性の向上と、支援者同士のネットワーク構築による利用者様支援技術の

向上を目指し毎月1回、事業所単位でのケース会議を実施し、自閉症トレーニングセミナーに参加しました。

【人事交流による職場活性化】  ・人事交流の送り出しを3名、受入れを6名行い、互いの事業所の良い点、改善が必

要と感じる点を抽出、それぞれの現場で活かせるよう人材育成に取り組みました。【サービス実践報告会の発展・充実】

・厨房からは「HACCP の取組みをとおして」現在まで取り組んできた衛生管理について報告を行いました。特に今回は、厨房内で実習されている利用者様に対しての衛生教育を行ってきている中で、利用者様との関わり、職員同士の連携・衛生面に対しての振り返りが行えました。

  ・生活介護事業所からは「生活介護事業所における作業支援について」をテーマとして、できることから次につながる喜びを感じていただけるよう支援させていただくことにより、達成感を共感できるようになったことを発表しました。

【職場風土改革:業務改善による職員の負担軽減】・文書類の整理(不要物の処分)、整頓(必要物がすぐに出せる)を推進するために収納部屋を確保することが難しく、外部に収納場所の確保を交渉してまいりましたが、契約することができませんでした。

・仕事と家庭を両立しながら、その能力を充分に発揮できるよう育児休暇、介護休暇取得を推進し、有給休暇の連続取得も計画通り実行されましたが、ノー残業デイを週2日実行することは達成されず、今後は実施記録表を作成し取組みを強化します。

4. 財務基盤の安定「スケールメリットを活かした財務管理」

【存続と発展のための収益安定化】 各事業所のサービス管理者と事務職員の連携を強化し、予算管理を徹底し、支出削減とコスト意識を強化して収支差額を意識しやすくし、また4半期毎に職員会議にて経営分析結果を報告し、適正収益を確保し財務基盤の安定化を図りました。また利用者様の工賃向上を図るため、収益率の良い作業を探し、他方で工賃向上のためにシステムを改善してまいりました。

5. 実施プロセス「一丸となっての事業展開」

【事業体制の見直し】 給食センターの選定について構想が見直されたため、地域への給食サービスを目指して、規模をおよそ 800食程度に修正し、平成 27 年度において改修計画を再構築することになりました。

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6. サービス提供実績

事業者名月あたりの

利用実績数

年間利用実績数達成率

計画 実績

足羽ワークセンター就労継続B

型423 人 4800 人 5,076 人 105.7%

自立訓練 255 人 2748 人 3,060 人 111.3%

足羽サポートセンター就労移行 247 人 2508 人 2,964 人 118.2%

就労継続B

型697 人 8208 人 8,364 人 101.9%

パステル自立訓練 178 人 2280 人 2,136 人 93.7%

就労継続B

型132 人 1188 人 1,584 人 133.3%

スマイル 生活介護 665 人 7524 人 7,980 人 106.1%

7. 職員配置実績

管理者サビ

管支援員 支援補 看護士 事務員 栄養士 調理員 合計

足羽ワークセンター

1

1 8 (4) 3 29

+(2)

24+(6)

足羽サポートセンター 1 11 (4)12

+(4)

パステル 1 5 6

スマイル 1 4 (3)(1)

5+(4)

                              ※( )は非常勤職員

                

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平成 26 年度事業報告

                  足 羽 学 園

*福井県下唯一の福祉型障害児入所施設の足羽学園の使命を担うため、地域ニーズに応えるべく社会的擁護性の高い利用者様4名の新規入所と緊急一時保護の受入れを行いました。*下校後の余暇支援の充実を目指し、平成 25 年度に引き続き、環境整備を行いながら、

個別の余暇支援を実施しました。平成 25 年度から継続して実施していることで余暇活動の幅が広がり、取り組む自立課題の数や種類も増えました。しかし、その他の利用者様についてはアセスメントを取る工程に入れず、進捗が滞っているところが課題です。*トヨタ式片づけ研修を平成 26 年5月 15,16日に受講し、2S(整理・整頓)の考え

方について学びました。参加した職員が中心となり、効率よく業務が行えるように実践しています。各部署で研修終了後に実践し、中間と期末に報告会を実施しました。整理の大切さを知り、業務改善への意識が高まりました。*中期計画に基づく足羽学園・足羽更生園の改築工事に向けて「さくら委員会」を立ち上げ、毎月委員会を実施しました。各部署からのワーキングスタッフと共に、情報収集を行い、全国の先進的な施設等の見学を積極的に行いました。居住環境を考える上で、その人に合った生活環境の体制(障がい特性への配慮や構造化など)の視点について学び、環境を整えるための意識の共有化を図りました。

1. サービスの質向上「満足から感動へ」

【暮らしの質の向上】・高等部の利用者様を中心に、オリオン棟にて毎週金曜日に自活訓練の一つとして調理実習を始めました。実習を進める中で利用者様の苦手とする部分も見つけられ、それが自信につながるような取組みを始めました。

・平成 25 年度から取り組み始めた、下校後の余暇支援を継続・発展的に実施するようにしましたが、すでに取組みを始めている利用者様の活動の幅や種類を増やすことが中心となり、すべての利用者様の個別活動のアセスメントを取ることはできませんでした。(中堅職員重点取組みテーマ)

・利用者様の食に関する嗜好や個々のニーズに応じたサービスを、健康に配慮しながら提供していきました。給食委員会で利用者様からの声を聴き、献立に反映しました。また誕生月に誕生会として、外出して食事をする機会を設けました。

・医療機関や保護者、看護師の連携を強化し、利用者様一人ひとりの健康状態を把握し健康な生活を送れるようにしました。利用者様が安心して受診できるように視覚的情報を提供したり、納得して受診できるまで寄り添ったりして支援しました。

【人権尊重のサービス】 虐待防止委員会を毎月開催し、改善計画の検討を行い、不適切行動に至らないように支援の振り返りを行いました。委員会では職員アンケート等を活用しながら、支援に困る事例に対しての対応策の検討・周知を行いましたが 、PDCA サイクルを回しながら検討するには至りませんでした。また、その結果を踏

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まえたグループワーク研修を職員会議に実施しました。【接遇推進】 接遇トレーナーや委員を中心に毎月職員会議において、ロールプレイ

を実施し、全職員の接遇向上に取り組みました。また重点目標を全職員がクリアできるまで、設定の見直しを行い取り組みました。実習生や来園者より「職員の接遇がとても良い」との評価をいただきました。

【サービス第三者評価】 平成 25 年度受審した福祉サービス第三者評価の結果を踏まえ、日々の業務改善の中で課題の解決を行ってきましたが、主任会議等で検討し、課題解決・改善に向けた取組みを行うことはできませんでした。

【リスクマネジメント】 ファイルメーカーで事故報告書、ヒヤリハット報告書が記録できるようになったことで、今までに比べ簡易に入力、閲覧が可能になりました。この機能を活かし、自己の分析を進め、業務改善を実施することで次の事故を防止し、サービスの質向上につなげられるようにしていきます。

2. 地域貢献「共生社会を目指す足羽学園」

【地域に出向く】・足羽学園初の特別支援学級(酒生小学校)への入学を機に、従来の交流に加え「障

がい」についての理解促進を図るため、10月 24日に出張講演会を実施しました。その後、恒例となっている交流会を実施しました。

・宿布地区の高齢者の方を対象とした「買い物等お手伝いプロジェクト」の実施のために、ニーズ調査に取り組む予定をしていました。地区自治会の役員の方々と日程調整を行ってきましたが、懇談の場を設けることができず、平成 27 年度に延期となっています。

【地域を招く】・実習生を積極的かつ計画的に受け入れ、社会福祉に携わる人材育成に協力すると共

に法人理念を広げるという目的を持って対応し、将来の人材確保につなげられるようにしました。(社会福祉士:1名、保育士:13名)

・園の活動に対して、ボランティアを募集し参加しました。個人では 14名、団体では3団体の方々にご協力いただきました。

・7月6日に宿布地区との合同避難訓練を実施し、福祉避難所として地区との連携を行うため、地元宿布地区との合同での防災訓練を実施しました。まずその一つとして、地区の方々に避難場所として理解していただくために、避難時の受付方法や避難場所である体育館の見学等を実施しました。

【地域ニーズに応える】 短期入所の受入れを強化するため、入所利用者様の帰省状態の把握をし、受入れ可能な人数の調整を行いました。また、あすわ児童発達支援センターと連携し、在宅の利用者様の生活を支えられるように利用調整や情報交換等を行いました。

3. 人材の確保・定着・育成・「ここで働くのが一番と思える職場に」

【成長意欲を促す研修の設定】・障がい福祉グループ内の連携を深め、研修体制一体化による強化を図り、新人研修、

自閉症支援研修、虐待防止研修等を行いました。また職員にアンケートを取り、自

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習計画を作成し、自らの将来像を描き、意欲的に業務に取り組めるように計画しました。

・足羽学園の日々の支援について振り返りを行う中で、県内外の先進的な事業所等の見学を実施しました。7月 18日に石川県の佛子園、8月7日に富山県の黒部学園、めひの野園、11月 19日に大阪府の北摂杉の子会、平成 27 年3月3日に京都府の京都ライフサポート協会をぞれぞれ見学させていただき、改修時の構造的なものだけでなく、支援における理念や実践についても学ぶことができました。

・平成 25 年度に引き続き、11月8,9日に法人主催の自閉症支援トレーニングセミナーの運営に参画しました。県内外の事業所や医療機関、教育機関から 18名の受講生が参加され、自閉症支援に必要な専門的支援とチームアプローチについて学んでいただきました。

・平成 26 年 10月に足羽東保育園へ人事交流のため、職員を1名派遣しました。【業務改善】

・勤務体制を見直し、支援の必要な時間帯に職員を配置することと、未就学の利用者様への支援を行うために中抜けの勤務を2つに増やし、日勤を1名常時配置しました。その上で定期的に改善点の洗い出しを行いながら、8時間夜勤体制についてのシミュレーションを実施し、平成 27 年度に向けて準備を進めてきました。

・トヨタ式片付け術の研修を受講したことで、整理(不要物の処分)整頓(必要物がすぐに出せる)等をすることによる、効率よく安全に業務を行うやり方を学ぶことができました。そこから各部署にて取組みを開始し、工夫することで職員全体が意識して実施してきました。また 12月 12日に中間を、3月 16日に期末の報告会を障がい福祉グループ内で実施することで、進捗状況の確認と今後についての方向性の確認を行うことができました。

【職場風土改革】 勤務体系を変更することにより、月内で公休が処理できる体制が確保できましたが、計画的な有休取得や5日以上の連続休暇の取得はできませんでした。

4. 財務基盤の安定「スケールメリットを活かした財務管理」

【財務管理体制の整備】・施設運営の安定化を図るため、県内の各児童相談所や関係機関等との連携強化を

図った結果、平成 26 年4月当初 18 人からスタートとなりましたが、平成 27 年3月末には 22 人となり、年度内に4人の新規入所者の受入れを実施しました。また緊急一時保護も3人の受入れを実施し、社会的擁護性の高い利用者様の受入れを積極的に行いました。

・中期計画に基づく園内改修に向けて、当初予算を上回る積み立てを行いました。【管理会計スキルの向上・月次決算の徹底】 本部職員の協力を得て、会計についての勉強会を管理職対象に実施しました。また運営会議にて、月次で収支の確認と今後の運営方針について検討しながら進めてきました。

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5. 実施プロセス「一丸となって事業展開」

【長期的な視野に立っての施設整備】 ・中期計画に基づく園内の居住環境(小舎化・ユニット化)の改善を図るために、足

羽更生園との合同の「さくら(咲楽)委員会」を立ち上げ、各部署での勉強会や検討を基に設計士に相談しながら、改修基本計画の検討および具現化に向けた準備を行いました。また県障害福祉課にも打診し、補助金申請についても準備を進めています。

6. サービス提供実績

事 業 名 目標利用者数 実績利用者数 達成率 摘要

福祉型障害児

入所支援6,372 人 7,752 人

121.65%

短期入所支援 1,436 人 1,251 人 87.11%

7.職員配置実績                     (H27 年 3月末現在)

施設長 管理責任者児童発達支援 事務員 保育士 児童指導員 職業指導員 看護師 栄養士 用務員 合

 

計常  勤 1 1 1 5 3 1 1 1 14臨時職員

定時職員 1 1 2派  遣

合 計 1 1 2 5 3 1 1 1 1 16

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平成 26 年度事業報告

                 足 羽 更 生 園 *社会参加活動においては、日中活動や寮単位での取組みが計画され、お弁当を持っ

てのお花見、少人数での買い物や喫茶店、個人に合わせた誕生日外出等の活動に加え、平成 26 年度は2年に一度の一泊旅行を実施しました。日頃より、地域に出かける活動を積み重ねてきたことにより、落ち着いて参加され、楽しい思い出を作ることができました。*職住分離のさらなる推進を図るために、日中活動の新規園外活動場所を増やすべく物件を探しました。平成 27 年3月に地域の中で活動を行い、社会参加の拠点となりうる物件が見つかりました。しかし年度内の契約が間に合わず、平成 27 年度に開所を持ち越しました。*トヨタ式片付け研修を平成 26 年5月 15,16日に受講し、2S(整理・整頓)の考え

方について学びました。研修終了後、各部署で実践した結果を中間(12月 12日)と期末(3月16日)に報告会を実施しました。受講した職員だけでなく、各部署で業務改善への意識が高まりました。*中期計画に基づく足羽学園・足羽更生園の改築工事に向けて「さくら委員会」を立ち上げ、毎月委員会を実施しました。各部署からのワーキングスタッフと共に、情報収集を行い、全国の先進的な施設等の見学を積極的に行いました。居住環境を考える上で、その人に合った生活環境の体制(障がい特性への配慮や構造化など)の視点について学び、環境を整えるための意識の共有化を図りました。

1. サービスの質の向上「満足から感動へ」

【暮らしの質の向上】・現存の居住環境を踏まえた中、障がい特性や健康面を考慮し、安心・安全を考えた寮編成を行いました。

・利用者様の高齢化を見据え、高齢化対策委員会を立ち上げ、予防のための対応策を検討しました。

・平成 26 年5月より2カ月に1回、自閉症研修でスクラム福井の伊原氏よりアドバイスを受けながら、強度行動障害の利用者様の支援を行いました。サービス調整会議にも積極的に参加し、支援についての改善に取り組みました。

・日中活動の生産活動(マットや空き缶つぶし)に積極的に取り組みました。空き缶の作業は平成 25 年度並みの生産量でしたが、ペットボトル(エコキャップ)作業は約 1.2倍の増加となり、CO2削減の取組み(社会貢献)では目標の 600kg を大きく上回る 995kg となりました。

・平成 26 年5月より 11月にかけて、石川(石川動物園・加賀フルーツランド)へ5月 28,29日と9月 24,25日、富山(黒部トロッコ電車・富山ファミリーパーク)へ6月4,5日と 11月5,6日、京都(太秦映画村・ミシガン船クルーズ)へ7月16,17日と9月 10,11日と 10月 22,23日、神戸(インスタントラーメン記念博物館・天王寺動物園)へ 10月8,9日と 11月 12,13日に一泊旅行を行いました。利

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用者様が社会参加活動や日帰り旅行などで経験を積み重ねてきたことで、利用者様が穏やかに参加することができました。

・日中活動における新規園外活動場所の立地条件として、さらなる社会参加が期待できる環境(公園やコンビニ、スーパー、レストラン等)がある物件を探していたところ、平成 27 年3月に福井市和田東1丁目に適切な物件が見つけることができました。年度内の契約は間に合いませんでしたが、平成 27 年4月に契約を行い、平成 27 年度内に改修を行ったのち開所する予定です。

・自治会などで利用者様の声を聴き、献立に反映しました。また日々の活動時の弁当昼食や寮外出の際にはお弁当を作り、行事食は事前にポスターを作成し貼ることで、利用者様に食の楽しみを提供しました。健康面に配慮した食事(例えば、腎臓の機能が低下した方には、低塩分低タンパク質の腎臓食)を医師や健康管理課と連携し提供しました。

・健康診断前には、安心して受けることができるように事前学習や丁寧な説明を行い、利用者様全員が受診することができました。また全員に肝炎検査を実施(一部は福井市の無料クーポンを利用)しました。嘱託医や協力医と連携を行い、病気の早期発見に努めました。

・新記録システムを使い、情報の共有を行いました。改善点をシステム委員会に提案して、より良い記録システムへの改善を行いました。

【人権尊重のサービス】 虐待防止委員会を毎月開催し、改善計画の検討を行い、不適切行動に至らないように支援の振り返りを行いました。委員会では職員アンケート等を活用しながら、支援に悩む事例に対しての対応策の検討・周知を行い、その結果を踏まえたグループワーク研修を職員会議で実施しました。しかし、PDCA サイクルを回しながら検討するには至りませんでした。

【接遇推進】 接遇トレーナーや委員を中心に職員会議において、ロールプレイを実施し、全職員の接遇向上に取り組みました。また重点目標を全職員がクリアできるまで、設定の見直しを行い取り組みました。実習生や来園者より「職員の接遇がとても良い」との評価をいただきました。

【サービス第三者評価】 平成 25 年度受審した福祉サービス第三者評価の結果を踏まえ、平成 26 年 11月 12日に第三者サービス評価者養成研修を受け入れ、振り返りを行いました。日々の業務改善の中で課題の解決を行ってきましたが、目標としていた自己評価を行うことはできませんでした。

【障害支援区分認定調査の準備】 入所支援利用者様 69名のうち、61名の方が適切に認定調査を受けられました。その結果、平均支援区分は 5.1 から 5.4 になり、重度加算対象者が 46名から 53名となりました。

【リスクマネジメント】・事故報告は 102件、平成 25 年度より 97件減少しました。事故報告において原因

の丁寧な分析、対応策の検討を行ってきた成果だと思われます。ヒヤリハットは10件と事故報告より少ない状況は変わっていませんが、新記録システムファイルメーカーで、日々の記録の中のヒヤリハットと思われる記録にはチェックを入れ、申し送りを行うようにし提供を促すようにしました。苦情、要望は6件でした。

・換気や湿度保持、手洗い・うがい支援などの感染症の予防に取り組みました。1月のインフルエンザA型およびB型は、寮間の交流を避けることで、寮1名ずつの発症で食い止めることができましたが、3月 15日からのインフルエンザB型で、法

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人で定めた予防対策を行っていたにもかかわらず、インフルエンザの予防接種の効果が薄らぐ時期と重なり、園全体に感染が拡大してしまいました。

2. 地域貢献「共生社会を目指す足羽更生園」

【地域に出向く】・羽生小学校および酒生小学校との交流前に「障がい」についての理解促進を図るた

めに、障がい特性についての出張講演会を7月3日に実施しました。また羽生小学校では 12月 16日の収穫祭や 11月 15日の羽生フェスティバルでの交流や 10月5日の運動会の交流、酒生小学校では9月 26日の運動会の交流のほかにも酒生地区の地域行事での交流や販売会を平成 26 年4月 27日、9月 10日、9月 28日に実施しました。

・例年行っている、ふれあい花壇の管理や宿布のバス停掃除(毎月)、宿布地区で4月 13日、7月6日や大宮地区で 10月 11日の清掃活動にも積極的に参加しました。

【地域を招く】・実習生を積極的かつ計画的に受け入れ、社会福祉に携わる人材育成に協力するとし

て、社会福祉士3名、保育士9名、公共労働安定所(大原学園)1名、県新採用体験実習4名を受け入れました。そのうち1名の方が 12月付けで採用となりました。

・個人ボランティア 46名のほかに、キリスト教婦人部、平成 26 年4月 26日の美山中学校吹奏楽部、清掃奉仕、12月1日のカット奉仕や 12月 23日のクリスマス会、11月 16日の文化祭、9月 20日の秋祭り等に 14団体(約 130名)の方々にご協力をいただきました。寮行事にも協力をいただき、寮ごとの活動が行えました。

・宿布地区との合同避難訓練を7月6日に実施し、福祉避難所として地区との連携を行うため、地元宿布地区との合同での防災訓練を実施しました。まずその一つとして、地区の方々に避難場所として理解していただくために、避難時の受付方法や避難場所である体育館の見学等を実施しました。

【地域ニーズに応える】・グループホームへの移行を希望しても空きがないために、待機せざるを得なかった

利用者様の短期入所を平成 26 年4月より受け入れ、平成 27 年4月よりあすわ地域生活支援センターのグループホーム入所につなげました。

・あすわ相談支援センターとの連携を図るだけでなく、福井市、坂井市等の相談所との連携を取り、在宅での生活が継続できるようにケース会議の参加や日中一時支援や短期入所の受入れなどの連携を行いました。在宅障がい者の新規短期入所契約を4名の方と行いました。

・福井市より足羽福祉会に対して、羽生小学校区域の放課後児童クラブの運営についての打診があり、平成 27 年度より児童クラブを運営することとなりました。しかし諸事情により、羽生小学校だけではなく美山啓明小学校の児童クラブも一緒に運営を行うこととなり、法人本部と連携しながら足羽更生園がその事前準備を進めました。平成 27 年 3月 28日に「啓明児童クラブ」の事前説明会を実施し、19名の方の申込みがありました。

3. 人材の確保・定着・育成・「ここで働くのが一番と思える職場に」

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【成長意欲を促す研修の設定】・障がい福祉グループ内の連携を深め、研修体制一体化による強化を図り、新人研修、

自閉症支援研修、虐待防止研修等を行いました。また職員にアンケートを取り、自習計画を作成し、自らの将来像を描き、意欲的に業務に取り組めるように計画しました。

・足羽更生園の日々の支援について振り返りを行う中で、県内外の先進的な事業所等の見学を実施しました。7月 18日に石川県の佛子園、8月7日に富山県の黒部学園、めひの野園、11月 19日に大阪府の北摂杉の子会、平成 27 年3月3日に京都府の京都ライフサポート協会をぞれぞれ見学させていただき、改修時の構造的なものだけでなく、支援における理念や実践についても学ぶことができました。

・平成 25 年度に引き続き、11月8,9日に法人主催の自閉症支援トレーニングセミナーの運営を行いました。県内外の事業所や医療機関、教育機関から 18名の受講生が参加され、自閉症支援に必要な専門的支援とチームアプローチについて学んでいただきました。

・足羽更生園がこれまでに取り組んできた支援における歴史的経緯と利用者様支援で、伝承すべき点を伝える研修を 11月 25日に職員会議で実施しました。

・入所支援施設における、ご家族や利用者様の高齢化に伴うファミリーサポートについて、利用者様の気持ちに寄り添い関係機関と連携を取りながら、取り組んだ支援内容を 12月 21日のサービス実践報告会で発表しました。

・人事交流として、8月にあすわ就労支援センターに1名、10月と 11月に愛全園に2名、10月に足羽利生苑に1名職員を派遣しました。他事業所より5名の職員を受け入れました。

【業務改善】・現行の夜勤 16時間体制から、8時間体制に移行すべく、部署毎にシミュレーショ

ンを行い課題等について検討し、平成 27 年度に向けて準備を進めてきました。新体制の業務マニュアルの作成には至りませんでした。

・トヨタ式片付け術の研修を5月 15,16日に受講したことで、整理(不要物の処分)整頓(必要物がすぐに出せる)等をすることによる、効率よく安全に業務を行うやり方を学ぶことができました。そこから各部署にて取組みを開始し、工夫することで職員全体が意識して実施してきました。また中間(12月 12日)と期末(3月16日)に報告会を障がい福祉グループ内で実施することで、進捗状況の確認と今後についての方向性の確認を行うことができました。

【職場風土改革】 勤務体系を変更することにより、月内で公休が処理できる体制が確保できましたが、計画的な有休取得や5日以上の連続休暇の取得はできませんでした。

4. 財務基盤の安定「スケールメリットを活かした財務管理」

【財務管理体制の整備】 部署ごとの予算管理を行い、コストダウンと収支のバランスを整えた収益安定化を進め、中期計画に基づく園内改修に向けて当初予算を上回る積み立てを行いました。

【管理会計スキルの向上・月次決算の徹底】 本部職員の協力を得て、会計についての勉強会を管理職対象に実施しました。また運営会議にて、月次で収支の確認と今後

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の運営方針について検討しながら進めてきました。

5. 実施プロセス「一丸となっての事業展開」

【長期的な視野に立っての施設整備】・中期計画に基づく園内の居住環境(小舎化・ユニット化)の改善を図るために、足

羽学園との合同の「さくら(咲楽)委員会」を立ち上げ、各部署での勉強会や検討を基に設計士に相談しながら、改修基本計画の検討および具現化に向けた準備を行いました。また8月に県障害福祉課にも打診し、補助金申請についても準備を進めています。

・自動空き缶つぶし機の原材料の安定的な確保のため、積載重量 1.5 トンの中古トラックを購入しました。

6. サービス提供実績

事業者名 目標利用者数 実績利用者数 達成度 備考

生活介護事業 23,216 人 21,864 人 94.17%86×9ヶ月87×3ヶ月

施設入所支援事業 24,910 人 23,856 人 95.76%68① 人×275日=18,700

69×90② 日=6,210 人

短期入所支援事業 延べ 312 人 延べ 594 人 190.38% 26 人×12ヶ月=312 人

日中一時支援事業 延べ 300 人 延べ 346 人 115.33% 25 人×12ヶ月=300 人

7. 職員配置実績                    (H27 年 3月末現在)

生活支援員

(

サー

ビス管理責任者含む

)

調

医務スタッフ

用務員等 合

 

計障害者支援施設 1 3 41 1 1 8 3 2 60

短期入所支援事業※ ※

2 2

日中一時支援事業 1 1

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合 計 1 3 44 1 1 8 3 2 63

                    (注記:※印は兼務を示し、総数には含まない)

平成 26 年度事業報告

 あすわ相談支援センター

*平成 27 年4月までに、すべての障がいのある方のサービス等利用計画を作成するという国の指針に基づいた当センターとしての目標を 200件作成と立て、その達成に向けて取り組み、8割以上達成しました。新規作成に加え、既存計画の更新やモニタリングにも時間を費やし、相談支援の質と量のバランスについて悩みながら取り組んだ1年でした。

*地域活動支援センターあすわでは、本人のペースに合わせた1日の過ごし方を大切にし、居心地の良い空間や魅力あるプログラムを提供することで、在宅からの継続利用が着実に増加しました。しかし日中活動としての今後の充実を図るため、平成27 年度よりあすわ就労支援センターの事業として移管することになりました。

1. サービスの質向上「満足から感動へ」

【権利擁護の強化】 朝礼では「理念」「サービス提供指針」「行動規範」を唱和することを継続し、利用者様への尊厳や権利擁護の意識を認識して業務に従事しました。利用者様の立場に立ち、話しやすい環境(居住先や就労先、ご家族立ち合い等)にて聴き取り(アセスメントやモニタリング等)を行うことで、意思決定しやすい環境を心がけました。

【計画的なサービス等利用計画の作成】 平成 26 年度中でのすべての利用者様のサービス等利用計画作成という目標に、リアンとして貢献できるよう、新たに 200件の計画作成に取り組み、8割以上達成しました。新規作成に加え、既存計画の更新やモニタリングにも時間を費やし、相談支援の質と量のバランスについて悩みながら取り組んだ1年でした。

【業務管理体制の確立】 個別支援記録システムの活用を進め、相談受付、アセスメント実施からサービス等利用計画作成に至る一連の作業をシステムで入力できるようになりました。

【接遇の推進】 笑顔のあいさつや面接場面における利用者様の立場に立った丁寧な説明を徹底しましたが、特に具体的に取組みとしては行えませんでした。

【地域活動支援センターの役割の発揮】・リアンとの連携により、在宅で他の日中活動につながらない利用者様の受入れを

進めました。活動プログラムの開発は進みませんでしたが、一人ひとりのペースに合った過ごし方をしていただくことで、生活リズムの安定につなげました。

・地域活動支援センターの利用ニーズが多様化し、平日活動の充実と在宅利用者様の週末の余暇支援あるいは一時預かり的要素、それぞれの課題について内部協議

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を重ねましたが結論に至りませんでした。【リスクマネジメント】 法人全体での震災時避難訓練に積極的に参加する等、職員

が適切に避難救助および相談支援活動を行えるよう取り組みましたが、災害時に地域で生活する障がいのある方をどのように把握、支援していくかが課題となっています。

2. 地域貢献「共生社会を目指すあすわ相談支援センター」

【新たな地域ニーズの把握】・福井市の障害者地域自立支援協議会運営会議や相談支援事業者連絡会に継続的に参画し、地域ニーズの把握に努めたり相談支援の現場から挙がった課題を提起したりしましたが、自立支援協議会の運営自体が機能せず、地域課題の解決につながっていません。このことについて、福井市障がい福祉課と何度も協議を重ね、改善に向けた提案を出しました。

・サービス等利用計画作成の必要性が教育分野にも周知され、卒業後の進路に関する移行会議には必ず出席要請を受けるようになり、スムーズな移行に向けた相談支援を行いました。

【地域移行・地域定着の推進】 平成 25 年度より地域移行支援計画を作成した入所施設利用者の地域移行を進めた他、精神科医療機関のソーシャルワーカーから、退院後に地域生活を希望される方について相談を受けるようになり、結果2件の地域移行支援計画、3件の地域定着支援計画作成に至りました。地域定着支援においては、夜間緊急時の対応も複数回行っており、地域生活を支えるための 24時間体制の重要性について行政への提起を行っています。

【実習の積極的受入れ】 平成 26 年度は計画作成に追われ、当センター単独での実習受入れには至らず、他拠点で受け入れた実習生の相談支援実習について、連携した対応をとりました。

3. 人材の確保・定着・育成「ここで働くのが一番と思える職場に」

【研修体制および人財育成】・障がい福祉グループ内で新人研修、自閉症支援研修、虐待防止研修など、一体的な

研修を進めました。障がい福祉グループの職員全体の資質向上につながっています。資格取得助成については希望者がおらず、助成実績はありませんでした。

【障がい福祉グループ同士の連携による人材育成】 ・県内の自閉症児者にかかわる支援者のためのトレーニングセミナー(足羽学園が主導)の開催に事務局スタッフとして関与しました。

・年度末に職員が産前休暇を取得した際、相談支援専門員が1名欠員となりましたが、障がい福祉グループ内での有資格者について、有効期限が切れていたり、現にサービス管理責任者の業務に当たっていたりしたため、代替職員を配置することができませんでした。相談支援に従事できる人材の、グループ全体での把握と計画的育成が課題となりました。

【職場風土改革:業務改善による職員の負担軽減】・職員が仕事と家庭を両立しながら、その能力を充分に発揮できるよう育児休暇、

介護休暇取得の推進を行い、2名の短時間勤務職員のうち1名が平成 27 年度から

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の育児休暇再取得につながりました。しかし少人数職場であるため、さまざまな事情で職員が欠けた場合の業務負担が大きいことも課題となりました。

・相談支援業務は業務調整を行いやすく、ほぼ全職員が5日以上の連続休暇を取得する目標を達成できました。

・足羽更生園が開催した「トヨタ式片付け研修」に参加し、学んだことの報告会を行い、事業ごとに整理整頓する場所を明確化して取り組みました。半年後1年後の様子を全体報告会で報告しました。

4.財務基盤の安定「スケールメリットを活かした財務管理」

【存続と発展のための収益安定化】・当センターの財源は、サービス等利用計画の作成費用、市町村からの委託費、拠

点間の繰入金収入に大別され、入金のタイミングがバラバラであるため、常に預金残高をチェックし、計画的に資金繰り管理に努め、運転資金の不足時には他拠点からの貸付金を一時的に受けるなどして対応しました。

・法人内外のサービス等利用計画の作成の進捗状況や作成費用の請求状況について、毎月の代表者会議にて確認を行う他、収入の状況を常時把握することに努めました。平成 26 年度は障害児支援利用計画の作成が増え、モニタリングの回数が増加したことで、予算を上回る収入確保となりました。また支出においては、人件費や事務費把握の他、現場で予算管理を行うルールを確立し、職員にコスト管理意識が定着したことで、支出の無駄をなくすことができました。

5. 実施プロセス「障がい福祉グループが一丸となっての事業展開」

【情報開示】 ホームページや広報誌、パンフレット等を使用してリアンや地域活動支援センターの取組みや活動内容などを積極的に情報公開することができませんでした。

【居宅支援サービスについての検討準備】 障がいのある方が地域で自分らしく生活していくための、居宅支援サービスの今後の展望について情報収集を行いましたが、障がい福祉グループでの実施検討には至っていません。引き続きニーズ把握に努めます。

【地域活動支援センターあすわの拠点変更】 平成 25 年度から地域活動支援センターあすわを当拠点の事業として行ってきましたが、活動内容が地域における日中活動支援であることを踏まえ、平成 27 年度からあすわ就労支援センター拠点に移行することになりました。

6. サービス提供実績

事業名相談対応・計画作

成・利用件数目標数年間実績数 備考

委託相談支援事業(延べ相談件数)

1,700件 2,123件

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計画相談支援事業(新規作成件数) 140件 94件

他 更新 145件、モニタリング 306

障害児相談支援事業(新規作成件数) 60件 72件

他  更新 14件

モニタリング 68件一般相談支援事業① 地域定着②地域移行

①、②で 10件 ① 2件② 3件

地域活動支援センター(延べ利用者数) 3,000 人 2,654 人 7.7 人/日

7. 職員配置実績

 

 

 

 

 

相談支援専門員 支援員合

  

計委託相談支援事業

※1 1 ※1 4

0

5計画相談支援事業 0障害児相談支援事業 0

地域移行・定着支援事業 0地域活動支援センター 1 1

計 ※1 1 ※1 4 1 6 (注記:※印は兼務を示し、総数には含まない)

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平成 26 年度事業報告

 あすわ地域生活支援センター

*障害者権利条約の批准や障害者基本法、障害者総合支援法のもと「障がいがあっても他の人と同じように生きる権利」を守っていくことを目標に、各グループホームが本人の声を生かした地域生活支援に取り組んだ1年でした。自治会の定例化や普段の生活でも、本人が意見や要望を挙げやすくするための工夫や接遇面での向上を目指し、生活面での要望は実現、あるいは改善するよう取り組みました。結果、外出の機会が増え 私の家 私の部屋 という意識が高まり、利用者様満足が向上しま「 」「 」した。

*世話人は非常勤でありながら、利用者様の地域生活の重要な支え手として職員の半数以上になっており、その育成が大きな課題である中、中堅職員が中心となって世話人研修を年4回開催しました。テーマを絞り、わかりやすく体験したり話し合ったりしながら、コミュニケーションを深める機会となることで、世話人の意識向上に貢献しました。

*グループホームの経営は、事業所規模が小さく固定費の割合も高いことから、毎月の代表者会議にて経営状況を細かくチェックし、対策を協議しながら取り組みました。年度当初は厳しい事業経営でしたが、次年度に向けて事業継続可能な目処を立てることができました。

1. サービスの質向上「満足から感動へ」

【本人の声を生かした地域生活支援】・本人が意見表明できる場として自治会等の定時開催は、毎月実施したところから未

実施まで、グループホームによってばらつきが見られましたが、本人の意見や思いをきちんと受け止め、会議等で取り上げていくことを徹底しました。自治会では食事や外出といった暮らしに関する要望や世話人の業務態度等への要望など、たくさんの声を受け止め、改善につなげました。また虐待防止委員会では、利用者様の声を支援の振り返りに活かし、職員会議や世話人研修での虐待防止研修につなげました。

・ハウスキーピングの徹底については「本人が自分たちでできることをする」→「世話人、生活支援員の業務として徹底する」の順で、それぞれのグループホームで取り組みました。一部のグループホームで利用者様個人の居室、トイレ・浴室といった共同スペースでの清掃徹底が課題として残っています。

・食事提供は、足羽ワークセンターからの配達、外部業者からの食材購入、週末のみ自前調理、全食調理とグループホームによって異なります。足羽ワークセンター調理員による出張調理「わくわくキッチン」は好評でした。またできるだけ家庭的な食事提供を目指す中、自分たちでデザート等を作る機会を増やしたり、希望メニューを献立に取り入れたりし、満足向上に努めました。

【週末余暇支援の充実による社会参加の機会増大】 各グループホームが個別、小グループ、グループホーム全体と分けて、利用者様のニーズや要望に応じながら、

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積極的に企画実施を行いました。活動内容も買い物や散歩、食事、イベント参加、地域行事(運動会や清掃奉仕、避難訓練等)とさまざまな社会参加、社会体験の場となり、利用者様の一番の喜びにつながっています。地域の方々から声をかけていただく機会も増えてきており、地域生活の浸透を職員が実感しながらの取組みとなりました。

【接遇推進】 世話人が職員の半数を超える中、利用者様への親しみをこめた言葉遣いのつもりで 君・ちゃん 付けになることが一部課題として挙がったため、世話「 」人研修等で言葉遣いについてグループワークを行うなどの取組みを行い、改善を図りました。

【業務の標準化】 各グループホームで世話人・生活支援員の業務内容を調査し、基本業務の明確化とマニュアルの見直しを進めました。

【リスクマネジメント体制の充実強化】・全グループホームでヒヤリハット報告 10件、事故報告 41件がありました。利用

者様の障がい特性や支援の必要度、職員の支援体制など、グループホームによって頻度や事故の内容に差異があります。事故のうち通院治療を伴ったもの等、特定の事項については県障害福祉課に報告をしています。サービス管理責任者を中心に、原因の究明や課題解決への取組みを行いました。

・看護師配置を行い、医療機関やご家族と連携のもと、安心して地域生活が送れるよう健康管理体制を確立しました。検診結果や本人の不調、職員の気づきに早めに対処することで、数名の利用者様が適切な医療につながり健康悪化を防ぐことにつながりました。また法人の感染症レベルに基づき、感染症対策の徹底に取り組み、世話人も含め汚物処理対応の研修会を実施しました。結果、インフルエンザや感染性胃腸炎の発症はありましたが、感染拡大を防ぐ取組みを徹底することができました。

・各グループホームにおける避難訓練年2回をほぼ実施できました。1回は消防署立会いのもとで実施し、指導のもと、職員が適切に避難救助活動を行えるよう訓練を行いました。各事業所に災害時用備蓄を整備しました。

2. 地域貢献「共生社会を目指すあすわ地域生活支援センター」

【地域交流・地域への発信】・各グループホームが位置する地区の住民として、地域の行事(体育祭、祭り、清掃

活動、防災訓練等)に参加し、地域の社会資源(コンビニ、スーパー、飲食店、美容室等)を活用した社会参加活動を積極的に行いました。地域の方々と交流する機会も増えて、グループホームの存在が地域社会で浸透していることを実感できています。

・法人広報誌「愛道」の地元小学校などへの地域配布は進められませんでした。【ボランティアの積極受入れ】 ボランティアを積極的に受け入れ、オカリナ演奏や獅子舞披露といった活動ボランティアを受け入れましたが、個人外出同伴などをしてくださる継続ボランティアが見つからず、課題となっています。

【地域ニーズへの対応】 あすわ相談支援センターとの連携により、在宅の障がい者の短期入所ニーズに対応し、延べ 390名の受入れを行いました。また新規グルー

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プホームの整備については、養護学校高等部卒業生や地域移行希望者の受入れを確認しながら、1箇所と1ユニットの平成 27 年度からの開設を目指し準備を行いました。

3. 人材の確保・定着・育成「ここで働くのが一番と思える職場に」

【中堅職員の出した企画の実施】 中堅職員が中心となって、世話人研修を年4回(虐待防止、健康管理、感染症対策、個別支援計画)実施しました。講義だけでなく、実際に体験したりグループワークを行ったりすることで、世話人同士のコミュニケーションも深まり、有意義な研修となりました。また業務改善の取組みとして、トヨタ式片付け研修で学んだ取組みを行い、長年できていなかった個人記録の整理整頓に着手しました。

【成長意欲を促す研修の設定】・障がい福祉グループ内の連携を深め、新人研修、自閉症支援研修、虐待防止研修などに積極的に参加しました。資格取得支援については、職員からの希望があがらず、実施できませんでした。

・サービス実践報告会では、こもれび職員が、入所施設からの地域移行後に本人らしい地域生活を実現するために取り組んだ内容を発表しました。本人の持っている力に気づき、生活を充実させていったプロセスを丁寧に説明することで、よい評価をいただき、自身とやりがいにつながりました。

・グループホーム内での職員や世話人間のコミュニケーションをいかに深めるかに取り組み、取組みの成果と課題が明確になりました。一方で気づきを促すための法人内外のグループホーム間での交流実習は行えませんでした。

【職場風土改革】 全職員が年に一度は5日以上の連続休暇を取得できるよう、計画的な勤務体制の作成に取り組みましたが、夜勤数が多いことや事業所間の支援体制の連携が困難であったため、5日連続はできませんでした。

【業務改善】 文書類の保管管理について中堅職員を中心に着手し、整理整頓を行いました。また記録についは個別支援記録システムの定着が進む一方、世話人が使用できていない現状があるため、簡潔な用紙作成により情報共有の迅速化に努めました。

4. 財務基盤の安定「スケールメリットを活かした財務管理」

【存続と発展のための収益安定化】・月2回代表者会議を開催し、事務員による月次決算状況を確認しながら、グループホームごとの経営状況の把握を行いました。年度初めは予算化していた夜勤体制加算が認められず、大幅な減収となりましたが、看護師配置による適切な健康管理を行う医療連携加算の取得や、日中活動に参加できない利用者様への日中支援加算取得など、随時検討、届出を行うことで、収支の悪化を防ぐことができました。特に重度の障がいがある方のグループホーム経営が大きな課題となっていましたが、平成 27 年度報酬改定で適切に評価されることで、今後の事業継続の目処がたちました。また利用者様のご家族とのふれあいが年々少なくなってきたことや、各グループホームが余暇活動等を充実させることで、利用実績も予想を上回りま

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した。・課長2名体制のもと、定時職員の人事管理(教育担当、配置管理)や不動産情報の収集担当課長が、世話人募集やグループホーム増設時の低コスト化を積極的に進めることができました。

5. 実施プロセス「障がい福祉グループ一丸となっての事業展開」

【グループホームの整備検討および開設】・重度の障がいを持った男性用のグループホーム「こもれび」(定員 10名)と女性用

のグループホーム「ひだまり」(定員 6名)を開設しました。また平成 27 年度に向けて「はばたき」(定員 5名)と「ひだまり」の1ユニット増設(定員 2名)の準備を行いました。

・グループホームあすわのユニット化による居住環境の小集団化については、あすわ就労支援センターと検討を続けていますが、具体化には至りませんでした。

・福井市の障害者福祉計画(平成 27 年から 29 年)に、地域生活支援拠点の整備が掲げられました。今後、市との協議を進めながら、管理者およびサービス管理責任者が常駐のもと各グループホームの支援拠点となり、かつ在宅障がい者を支えることができる体制について、検討、準備を行います。【情報開示】 広報誌 愛道 にて取組みや活動内容などをお知らせしました。また「 」

サービス実践報告会でも発表しました。

6. サービス提供実績

年間目標

利用者数

実績

利用者数達成率 適 要

ほほえみ   2, 088 人 2,119 人 101.5%そよかぜ   1, 392 人 1,448 人 104.0%ひだまり   1, 740 人 1,993 人 114.5%

ひまわりの家   3, 132 人 3,560 人 113.7%たんぽぽ   6, 960 人 7,123 人 102.3%さつき   4, 872 人 4,247 人 87.2%あすわ   8, 004 人 8,203 人 102.5%さくら   3, 480 人 4,314 人 124.0%

とうごう   3, 360 人 3,418 人 101.7%なごみ 1     560

人 3,743 人 148.5%なごみ 2   1, 960 人

こもれび   3, 360 人   3,272 人   97.4%合 計  40, 908 人 43,440 人 106.2%

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7. 職員配置実績

管理者 課長

サービス

管理責任者 事務員

生活支援員

(看護師

含)

世話人 合計

※1 ※2 5 ※1 16 (29) 51

( )内は非常勤職員、※は兼務を示す

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平成 26 年度事業報告

 あすわ児童発達支援センター

*平成 25 年 12月より開設した「子ども発達支援センターフレンズあすわ」は、地域で障がい児を支えるための中核的拠点としての役割を果たすべく、従来の児童発達支援、放課後等デイサービスに加え、平成 26 年4月より保育所等訪問支援、障害児相談支援、短期入所の地域支援3事業を追加しました。センターの認知度が少しずつ広がり、児童発達支援事業の利用者数が着実に増え、安定事業運営の基盤が確立しました。*障がい児支援にかかる職員の人材育成に力を注ぎ、障がい児支援で実績のある他法

人にて、ほぼ全職員が実習を受け、学びを現場での支援向上やプログラムの充実、環境改善につなげていきました。結果、多くの利用者様にトラブルなく、安全に楽しく過ごしていただけるようになりました。小集団での活動プログラムも多様化し、遊びや生活の中での利用者様の自発的行為を引き出し、成長を喜び合える1年となりました。

1. サービスの質向上「満足から感動へ」

【児童発達支援センター事業】 一人ひとりに寄り添い、見通しを持って安心して過ごせるよう環境整備を行いながら丁寧な支援を行った結果、見学されたほとんどの児童が通所利用につながり、保護者より「子どもがフレンズに行きたがる」と喜びの声を何度もいただける結果となりました。また評価ツールを作成し、より適切な個別支援計画、プログラム、他機関との情報共有、連携につなげることができました。

【放課後等デイサービス事業】・フレンズあすわでは、部屋の使用目的や過ごし方、活動プログラムをわかりやすく

提示したり、一人ひとりが自分の好きなこと、したいことをしながら過ごせるよう個別スケジュールを立てたりして支援を行うことで、落ち着いて楽しく過ごせるようになりました。また外部講師を招いての絵画や体操教室、外部のスポーツ教室への参加などの休日のプログラムを充実させ、活動内容や本人が作った作品を掲示することで、保護者とのコミュニケーションもいっそう密に取れるようになりました。

・フレンズみゆきでは、少人数の活動単位を生かしながら、毎月のケース検討を通して、家族や学校との情報共有を密にし、一人ひとりの発達課題に応じた支援を行うことで、楽しみながら活動に参加できる児童が増えました。特に月1回の買い物外出や月2回のおやつ作り、外食等、小集団で社会体験するプログラムを充実させ、活動ごとのねらいを明確にし、支援を行うことができました。

【接遇推進・権利擁護の強化】 接遇倫理委員会を中心に、各自が毎月支援の振り返りを行い、出してもらった支援上の疑問や悩みについて、代表者会議 (虐待防止委員会)で検討し、定時職員も含めた全員参加の職員会議で説明して、職員みんなで共有する取組みを定着させました。

【途切れのない支援体制の構築】

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・ご家族同意のもとで日々関係機関と連絡を取り合い、小学校への移行支援や学校、医療機関との連携強化に生かしました。またケース検討会議、サービス調整会議等にも積極的に関与し、当センターの役割を伝えながら、地域で障がい児を支えていく支援体制強化を目指しました。

・特別支援学校高等部児童の長期休暇時の就労体験について、あすわ就労支援センターと連携しながら計6回実施しました。

【支援記録システムの活用】 障がい福祉グループで共有する個別支援記録システムについて、システム委員会に意見提案を積極的に行うことで、システムの最大限の活用を推し進めました。

【支援の質の向上】 児童発達支援事業の利用者増に伴う応援配置等のため、専門員による個別プログラムの提供は十分には行えませんでしたが、発達支援に必要な教材等については、福井県子どもしあわせ福祉資金の助成金をいただきながら用意し、療育に生かせるようになりました。

【リスクマネジメント】・事故が全体で 19件あり、内3件について事故後通院に至った事例として県に報告

しています。児童発達支援では「噛み付き」や「戸に足が挟まる」といった幼少時期特有の事故がほとんどで、放課後デイでは送迎に関するミスが多くありましたが、プログラム充実や環境整備を進めた効果により、利用者様同士のトラブルによる事故はほとんどありませんでした。

・業務マニュアルは、既存マニュアルの見直しや新たな作成を行いましたが、一冊のマニュアル集の完成には至りませんでした。

・法人内感染症対策委員会への参加の他、市の感染症対策研修、法人内感染症対策研修にそれぞれ1名派遣し、具体的対応を学びました。職員全体でも嘱託医による勉強会を開催し、感染症対策の徹底に取り組みました。

2. 地域貢献「共生社会を目指すあすわ児童発達支援センター」

【障害児相談支援事業】・児童発達支援センターをより知っていただくために、パンフレットを作成し、関係機関への配布を行うとともに、丹南自立支援協議会や福井市子育て支援室において講義を行うなどし、センターの役割について周知を図りました。センターの認知が広がる中、医療機関や学校、保護者からの相談が増え、年間 466件の相談を受けました。

・障害児支援利用計画の作成においては、あすわ相談支援センターリアンに委ね、アセスメント表を共有することで業務の効率化に努めました。

・福井市障害者自立支援協議会の子ども部会に参画しましたが、具体的な話し合いになりませんでした。障がい児を地域で支える上での諸課題の解決に向けた場が必要であるため、次年度に向けて事業者間の連絡会を開催する準備を始めました。

【保育所等訪問事業】 新規事業として、市内の幼稚園、保育園、小学校、特別支援学校等に出向きました。個別支援を行うことに対する給付事業ですが、家族や学校教諭、保育士等との事前の打ち合わせや支援後の話し合いなど丁寧に行い、支援者間の信頼関係の構築に努めた結果、保育所等から継続的な支援を求められたり、他児童の相談を受けたりするなど、センターの地域支援機能をしっかり果たすこと

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ができました。専門員2名が事業を担当しましたが、児童発達支援事業の利用者増に伴う応援配置の比重が高まり、利用ニーズに十分に対応できず、利用件数は当初計画に達しませんでした。

【地域交流】 当初計画では、秋祭り等を開催し、近隣の保育所、幼稚園など、地域の子どもたちを招き、ふれあいの機会を設ける計画でしたが、内部体制の充実を優先した結果、行事の開催計画を中断しました。

【実習・ボランティアの積極的受入れ】 フレンズあすわとフレンズみゆき共有のボランティア募集チラシを作成し、大学や専門学校などに掲示していただき、一定数の確保に努めました。実習生は県内の保育士養成機関から全体で6名受け入れました。

【保護者同士の交流促進】 開催は1回のみでしたが、学校卒業後の進路について考える機会として、保護者向けに足羽福祉会の障害福祉サービス事業の説明会を開催しました。総勢 46名が参加し、個別相談会も開きました。教育から福祉サービスへの移行期に関する情報不足を感じる保護者が多くいることから、今後も定期的に開催するニーズとして受け止めました。

 3. 人材の確保・定着・育成「ここで働くのが一番と思える職場に」

【研修体制および人財育成】・障がい福祉グループ内で新人研修、自閉症支援研修、虐待防止研修など、一体的な

研修を進めました。障がい福祉グループの職員全体の資質向上につながっています。資格取得助成については希望者がおらず、助成実績はありませんでした。

・専門職員としてのスキルアップを図るため、当法人で主催する自閉症児者支援者トレーニングセミナーへ1名参加しました。また法人外研修にも 17名が参加しました。制度上必要な研修については、相談支援従事者初任者研修1名、同現任者研修に1名、児童発達支援管理責任者研修に1名、防火管理資格講習会に1名参加しました。

【人事交流による職場活性化】 法人内各事業所との人事交流事業では、受入れ3名、派遣1名を行いました。気づきを職場の改善に生かしました。また法人外施設実習では、県内の他児童発達支援センターに8名を、県外(富山県)の児童発達支援センターに3名をそれぞれ派遣しました。いずれも中堅職員の企画事業として、派遣先との調整や実習後の職場での活用例の検討などを行っていただくことで、利用者様への個別支援プログラムや環境改善に大きな貢献が果たされました。

【職場風土改革:業務改善による職員の負担軽減】・足羽更生園が開催した「トヨタ式片付け研修」に参加し、学んだことの報告会を行

い、事業ごとに整理整頓する場所を明確化して取り組みました。半年後1年後の様子を全体報告会で報告しました。

・職員が仕事と家庭を両立しながら、その能力を充分に発揮できるよう、育児休暇を1名が取得し、復職後のフォローも全体で行っています。有給休暇取得推進については、年末年始の休みを活用して、ほぼ全職員が連続休暇を取得することができました。

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4. 財務基盤の安定「スケールメリットを活かした財務管理」

【存続と発展のための収益安定化】・各事業の利用予定数および利用実績を毎月の代表者会議で確認し、常時把握による資金繰りの管理を行いました。児童発達支援事業について、新規利用者が着実に増えたことでサービス収入が毎月着実に増え、大幅な収入増につながりました。一方、短期入所事業、保育所等訪問事業においては他事業の充実を優先させたため、利用実績が伸びず、目標達成には及びませんでした。また支出においては、人件費や事務費把握のほか、各事業で予算管理を行うルールを確立し、職員にコスト管理意識が定着したことで、年間を通して安定した事業運営を果たせました。

・毎月の代表者会議にて月次決算による収支状況を共有し、前月比較を通して増減の原因分析を行いました。通所事業の利用キャンセルが多い実態や他事業所との競合による特定日の稼働率低下など、原因分析をしっかり行うことで適切な対策検討につながりました。

・借入金の返済について、他拠点からの繰入金による返済、自事業からの返済、いずれも計画的に執行できました。

5. 実施プロセス「一丸となっての事業展開」

【事業所間の連携強化】 フレンズあすわとフレンズみゆきそれぞれの放課後等デイサービスを併用される児童、フレンズあすわの児童発達支援と足羽学園の短期入所を併用される児童など、事業所間の連携を密に取り、安心して利用できるよう取り組みました。また足羽東保育園における障がい児相談にも園と連携して対応しました。

【情報開示】 ホームページは法人本部で作成して公開されていますが、その他広報誌等を通した積極的な情報開示までには至りませんでした。しかし他機関にパンフレットを配布したり、行政の勉強会で当センターの紹介を行ったりするなどの地道な取組みにより、問い合わせが増え、認知度の向上につながりました。

6. サービス提供実績

事業所名 事業名 年間目標数 年間提供実績 達成率

子ども発達支援

センター

フレンズあすわ

児童発達支援 864 人 1,436 人 166%放課後等デイサービス 7,200 人 6,251 人 87%

保育所等訪問 144 人 58 人 40%短期入所 576 人 95 人 16%

フレンズみゆき 放課後等デイサービス 2,880 人 3,244 人 113%

7. 職員配置実績

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事業所名 事業名管理者 副管理者 児童発達管理責任者 保育士 児童指導員 相談員

・作業療法士 事務員 合

 

子ども発達支援

センター

フレンズあすわ

児童発達支援 ※1 ※1 ※1 1 1 ※1 ※1 2放課後等デイサービス ※1 ※1 1 3 3(1) ※1 ※1 7(1)

保育所等訪問 ※1 ※1 ※1 0 0 1 ※1 1短期入所 ※1 ※1 0 ※1 0 ※1 ※1

障害児相談 ※1 ※1 0 0 0 1 ※1 1フレンズみゆき 放課後等デイサービス ※1 ※1 1 0 2(1) (1) ※1 3(2)

1 1 2 4 6(2) 2(1) 1 17(3) 注記:( )内は非常勤職員、※印は兼務を示し、総数には含まない

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平成 26 年度事業報告

                  愛 全 園

*平成 27 年度介護報酬改定を控え、介護保険制度を取り巻く環境もますます介護・医療・訓練等、それぞれの専門性が求められるように変化してきております。これらの流れは制度上だけでなく、事業者間および利用者様からも求められるようになってきており、今後はより具体的な形・結果で示す必要性があります。*私共、社会福祉法人として地域貢献に関する事業展開は必須事項であります。それ

らの意味でも、平成 26 年8月に開設できた美山地区グループホームは、高齢化率が高い地区および介護サービスが非効率な地区にあえて足羽福祉会が参入することで、継続性の高い、住民の皆様に安心していただけるサービスを提供できたことは誇り高いものであり、今後、共に責任を持って事業の連携を深めてまいります。*これらの状況の中、足羽福祉会老人分野は入居系サービス(特養・グループホー

ム)においては、科学的介護の実践として水分ケアや排泄ケア(おむつゼロに向けた取組み)・日中活動の増進など、利用者様の尊厳を大切にしながら安心して生活を送っていただくという、より専門的な介護の実践を行ってまいりました。*在宅系サービスにおいては、多種多様なサービス体系に対応すべく利用者様支援の

個別化を重点的に取り組んでまいりました。個別送迎や個別支援プログラム・個別自宅訪問によるニーズ調査・専属の機能訓練士配置によるリハビリ強化などを重点項目に挙げ、利用者様に喜ばれる事業運営に取り組んできました。

1. サービスの質向上「満足から感動へ」

【接遇推進】 外部講師の方に評価に入っていただき、結果、手厳しい評価をいただきました。「あいさつに心が込っていない」「状況を考えて相手に対して対応していない」「利用者様の生活環境であるはずが職員の職場環境としての雰囲気が多く感じられた」などの評価内容でした。ここ数年、重点取組みとして取り組んでいたものの、やはり接遇が施設幹部から現場従業員に至るまで、マンネリ化していた結果であると反省しました。早急に検討を行い、全職員に対し委員会での取組みだけでなく、園全体で今後

取り組んでいく旨の姿勢を報告し、具体的に接遇項目の説明や演習(初歩的な取組み:挨拶や姿勢など)を職員会議で確実に1項目ずつ抑えていく取組みを開始しました。この取組みは平成 27 年度にも重点項目として位置づけ、時間はかかりますが確実な定着に向けて進んでいきたいと考えております。

【介護サービス提供の心構えを整える】 利用者様の生活環境基盤確立のため、毎週のハウスキーピングを通して、職員の整理・整頓・清掃・清潔への意識向上を図ってきています。ただ接遇項目でも報告しましたが、まだまだ改善点は見受けられ、平成 27 年度にかけては毎日の仕事の中に掃除を組み込める取組みを行っていく考えです。(重点項目)

【利用者様の生活に添ったサービス提供体制構築】 利用者様の生活に寄り添った支援内容・支援体制を構築するため、ケアプラン作成や 24時間シートの作成・事例

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検討会を通して、情報の共有を行い、職員の気づきを実際のケアへ活かすことができました。

【利用者様の生活空間にあるべき支援体制構築】 食事の提供に関しては、平成 26 年度は前任者の栄養士が他施設へ転任したため、新任栄養士のもと、一から厨房体制の構築を行う必要性があったために、利用者様のフロアに出向いての調理定着を行うことができませんでした。

【全職員参加によるマニュアル整備】 マニュアルの見直しに関しては、当初計画の入浴・食事・投薬・感染対策だけでなく、基本的ケア内容の確認を実施することができました。要因としては、介護ケアに関する基本的ケアの徹底不足で起こった介護事故が発生したためであり、良い起因ではなかったが、これを機に再度サービス内容の平準化が行われたことは良かったと考えています。

【居宅サービス内容の充実】 特にデイサービスに関して、多様な事業所・医療機関と連携したケアが求められ、介護の専門性や多様なサービス内容の構築が求められるために、今回重点項目として位置付けたが、結果としては個別送迎・個別ケア、すべての内容に関して構築にまでは至らなかった。しかし取組みは始めており、平成 27 年度中には明確な体制構築を行うことを目標に現在進めています。(重点項目)

【根拠ある介護の実践】 介護が人的サービスを基本とし、科学的サービスとして研究・理論化され、サービス実践結果で利用者様の身体的・精神的改善を図れることが立証されるようになった今、私たちも積極的に取組みを行った結果、以下の通りです。(重点項目)1)利用者様の水分摂取量1日平均 1,332 CC (目標 1,500 CC)2)利用者様のおむつ使用率 16.95%(目標 0%)3)利用者様の日中活動量を平成 25 年度と比べ 30%向上(目標 30%)4)基本的ケアおよび事前情報共有検討会を開催し実施する5)利用者様の介護度を改善し、ご自宅での生活復帰 0名(目標 1名)

2. 地域貢献「共生社会を目指す愛全園」

【地域支援センターの機能強化】・地域福祉マップの製作は円山地区が作成途中です。(約 65%の個別訪問を実施)・社会復帰が必要な方に対するボランティア養成に関しては、関係機関と連携して2名養成しました。

・毎月末の水曜日に、啓蒙地区の社会清掃奉仕活動の実施を行いました。(全職員対象にて)

【ボランティアの開拓・定着・育成】 ボランティア新規団体は、3団体の開拓を実施しました。

【施設が持つ人的・物的機能の地域還元】・地元地区社協・公民館と連携し、コミュニティーホールの地域使用団体が現在の

ところ7団体使用しています。・地元の大東中学校での介護普及講座を年1回実施しました。・愛全園が地域コミュニティーの場となれるよう、地域喫茶「あいあい」を企画し

ました。活動内容は、地域のコミュニティーの場や介護に関する知識習得、高齢

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者運動の場にもなっています。毎月2回開催にて、現時点では平均 20名の方が来園されている状況です。(重点項目)

3. 人材の確保・定着・育成「ここで働くのが一番と思える職場に」

【居宅介護支援事業所の確立】 介護支援専門員の養成に関しては、計画通り1名の養成ができました。ただ介護人材確保の観点から、人員配置が計画通り進まず、結果、平成 27 年度居宅介護支援体制の強化にまでは至りませんでした。

【介護福祉士養成に向けた体制構築】 平成 26 年度介護福祉士の養成は7名。当初予定であった平成 27 年度からの介護福祉士受験資格の中に、450時間の専門研修を受講することが必須となる内容は制度改正に伴い、平成 28 年度から実施されるため、現時点では、平成 28 年度より研修費用を施設負担にて実施する予定です。

【認知症実践者研修・リーダー研修フォロー体制の構築】 認知症実践研修およびリーダー研修のフォローアップ研修は毎月の職員会議後に実施することができました。

【リスクマネジメントの取組み強化】 危険予知訓練(KYT)や記録の取り方勉強会を9月の職員会議後に実施しました。

【職場風土改革】 目標とした全職員が連続5日間の休暇取得については、実施することができませんでした。現状では、連続3日の休暇取得も難しい状況です。(人員不足のため)残業のあり方に関しては、携帯端末を導入し、職務中であってもリアルタイム

に記録が打てる体制を整え、現在も残業軽減の取組みを継続しています。【職員福利厚生】 職員制服を7月にリニューアルしました。

4. 財務基盤の安定「法人単位での財務管理および施設整備」

【存続と発展のための収益安定化】 収入に関しては、当初計画していた収入額には達しませんでしたが、支出項目を抑えることができ、結果、資金収支上で約20,000千円の収支差額を計上しました。(他拠点繰入額は約 60,000千円、借入金返済額は 30,000千円)

  これらの要因は、専門資格取得に伴う加算収入・職員の適正配置および職員個々の支出に関する意識向上も大きく起因しています。

  ただ、電気料金および水道料金の支出を減額することができませんでした。理由としては、職員育成や介護力向上などの実際のケア内容取組み充実のために、現場レベルにおける電気・水道料金の意識付けを幹部が躊躇したためであります。今後、ケア体制や人財育成の充実が一層求められる中、適切に電気・水道料金の削減に取り組んでいく考えです。

5. 実施プロセス「一丸となっての事業展開」

【グループホーム美山開設に向けた資金支援】 グループホーム美山へは、開設時に15,000千円、平成 27 年3月決算時期に 15,000千円の資金協力を行い、結果、

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当年度内にグループホーム美山の借入金を全額返済することができました。平成27 年度より足羽福祉会老人分野として、足羽利生苑の改修や和田・円山地区の地域包括支援センター開設、新たな事業展開に向けて、資金積み立てを全拠点挙げて取り組んでいく考えです。

6. サービス提供実績

事 業 署 名 目標利用者数 実績利用者数 稼働率

介護老人福祉施設(ユニット型) 21,170 人 21,739 人 102.69%

介護老人福祉施設( 従来型 ) 10,950 人 11,235 人 102.60%ショートステイサービスセン

ター10,950 人 10,720 人 97.90%

デイサービスセンター 8,680 人 7,048 人 81.20%認知症対応型共同生活介護

(グループホーム)3,285 人 3,271 人 99.57%

居宅介護支援センター 1,200 人 1,173 人 81.4%

7. 職員配置実績

施設長 課

 

生活相談員

介護支援専門

事務員 介護員 看護師 栄養士 調理員 用務員 合

 

計介護老人福祉施設(ユニット型)

1

1

1 21

24(6)

4

3 3(4)

41(10)

介護老人福祉施設( 従来型 )

1 1 12(2)

1(2) 1 16

(4)

ショートステイセンター1 0

1

1 6(2)

0(1)

30

(2)

12(5)

デイサービスセンター2 3

(4)0

(2)0

(3)5

(9)居宅介護支援センター 0 3 3

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地域支援センター 1 1

合   計1 2 5 7 2 45

(14)

5(5)

1 7(3)

3(6)

78(28)

                             ( )は非常勤職員

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平成 26 年度事業報告

                 足 羽 利 生 苑

*国の進める地域包括ケアシステムでは、居宅での生活を基本としつつ、特養での施設介護サービスならびにデイサービス等事業の専門性がより問われることとなります。施設介護では、専門職による質の高い支援・サービス実践力を高めることを旨とした基本介護ならびに介護力向上の推進に努めてまいりました。また居宅における日常生活支援では、個別リハビリによる機能低下予防、維持向上や認知症の特性に応じた個別および全体プログラムの提供で意欲的に通っていただき 、心身の活性化につながったことと確信しています。次年度以降は“介護の質の評価”に対応すべく、支援の成果の根拠を明らかに示していく科学的介護の実践に重きを置いた支援を進めます。

*前述の地域包括ケアシステム構築に向け、地域の拠点介護事業者として地域包括支援センター、地区社協との連携のもとで地域に出向き、招きながら、情報の発信と双方向のコミュニケーションを行い、地域と介護をつなげる拠点活動の拡充に努め、ネットワークが拡っています。さらなる広がり、新たな地域への関わりが次の重要な課題となります。

*人材の定着・育成は、専門性を高めるための資格取得と専門研修の受講を後押ししました。また新任職員と中堅職員の育成研修では、前者は実務教育プログラムの実施による職務への反映、後者は所属部署の抱える課題と本部主催の中堅職員の企画力研修の受講を活かした事業計画への反映にチャレンジしました。

*グル―プホーム美山の開設にあたっては、関係者の皆様のご支援を得て、スケジュールどおりに円滑に事業を進めることができました。地元地域の協力、ご支援による円滑な運営、愛全園・足羽利生苑からの資金援助、関係事業者との連携による順調な経営によって、当年度末には借入金の返済も終えて、次年度は独り立ちの基礎を固めていく平成 27 年度として、多面的な後方支援に努めてまいります。

1. サービスの質向上「満足から感動へ」

【利用者様の尊厳を支える介護を推進する】・“介護理念を基礎に置いた支援”が身につくよう、基本介護の実践を継続しています。

居室担当の意識向上により居住環境整備や整容、ナースコール対応など目標に対しての向上が見られる一方、次に進める方法を検討実施し、次の段階を目指していきます。

・2年間の介護力向上の取組みにより、平均水分摂取量は 828ml から 1,232ml に、おむつ使用率は 84.2%から 64%、活動量や食事に配慮し下剤使用 50%減による自然排泄の向上につなげてきました。また話のされない認知症利用者様が、問いかけに応じられるようになったことは症状の改善であり、その可能性に大きな希望を与えてくださいました。次年度は課題である組織の後押しを強化して、一層の確かな成果につなげてまいります。

Page 47: CANPAN - 第2号議案 平成15年度決算報告について · Web view【リスクマネジメント体制の充実強化】 ・全グループホームでヒヤリハット報告10件、事故報告41件がありました。

・地域密着型特養では、入居者様一人ひとりの「したい生活」「つながりの機会」の思いが叶えられるよう、会議室でのサロン開設による交流の場に向けた「酒生いきいきバス」の当苑前停留所への働きかけ、サロン情報収集に取り組んでいます。

【接遇を(さらなる向上)推進する】 「笑顔の挨拶と一声運動」を苑全体の目標として、1つに絞って推進しました。挨拶は増えているが、笑顔と声のトーンの「質の向上」が克服課題です。一方で身だしなみチェック表での自己点検と、ことばでの拘束ゼロの取組みを継続実施し、さらなる向上を実践しています。ご家族からみた満足度アンケート(配布 75、回収 52、回収率 69%)でこれらの評価を確認し、家族会総会で報告しています。

【ケアプランの内容充実に努めました】 「望む暮らし」「できること」「リスクの共有」のプラン立案ができ、記録の勉強会を行ったことで、ケアプランごとの記録を残し、振り返る意識が高まってきています。ご家族のサービス担当者会議出席率は77%と高く、ケアプランやリスクの共有ができています。利用者様の気持ちを汲み取った立案やさらなる実行率のアップに力を入れていきます。

【リスクマネジメント】 マニュアル委員会で、足羽利生苑既存マニュアルのメンテナンスを終了しました。今後は教育研修、勉強会での活用による支援力向上に努め、介護分野でのリスクマネジメントに対応していきます。

【生活の実感ある食生活を支援しました】 会食をとおし、食べたい物をお聞きし、一緒に作ることができました。楽しみながら、たくさんの利用者様に参加していただける会食を実施し、毎日の生活の中でも「おしぼり配り」「盛り付け」を担っていただきました。朝のコーヒーはボランティアも定着し、香りと共に会話を楽しみながらのくつろぎの時間となっています。

【居宅生活の継続につながる個別機能訓練を提供しました】 デイサービスは居宅生活の継続につながる自立支援型要素の強い個別リハビリを中心に、機器の活用、転倒予防体操やお口体操、ラジオ体操、軽運動、脳トレ等の個別プログラムを組んで、利用者様が主体的に取り組めるよう支援しました。効果の見えやすい記録が報告できることで意欲向上につながり、強い後押しとなるので課題が残ります。認知症対応型デイサービスは、進行予防の生活リハビリを主体とした個別プログラムの回数を拡充し、今できる趣味や楽しみが生活に反映できるよう支援に努めました。

2. 地域貢献「共生社会を目指す足羽利生苑」

【地域支援センターの機能を拡充する】・地道に訪問活動を継続しています。啓蒙地区 2,052戸、円山地区 83戸への訪問は前回からの継続性に配慮した訪問、酒生地区 235戸への訪問は特に高齢者一人暮らし二人暮らしの方への定期訪問を実施し、相談に応じ、安心の暮らしを支援しています。

・自治会型デイホームは啓蒙、円山、岡保、酒生地区の毎月開催に加え、新たに日の出地区での開催も始まり、今後の定着発展を目指していきます。

・地区行事にも啓蒙・酒生地区を中心に恒例的に参画、夏祭りの模擬店と利用者様の参加見守り、敬老会での介護と健康相談などの活動や地域支援センター広報を展開しています。

【施設機能を地域に還元し高齢者の地域生活を支援】

Page 48: CANPAN - 第2号議案 平成15年度決算報告について · Web view【リスクマネジメント体制の充実強化】 ・全グループホームでヒヤリハット報告10件、事故報告41件がありました。

・法話を年2回開催しました。送迎支援により 67名の来苑、多数の参加を得て効果的に進めることができました。また、新たな活動である「リハビリ器具」を活用した、介護予防「リハビリ体験会:憩・いこサロン」を月3回の実施、1回につき平均 10名ですが、健康志向を反映して、現状は送迎支援を要せずに好評開催継続中です。

・福祉教育の企画で、地元中学校、ガールスカウト、地区社協での介護出前講座を開催、センター内での介護相談会を実施しました。

・「生きいきと、元気で明るく過ごしたい」平成 26 年度は「認知症おしゃべりカフェ」と題して、担当包括支援センターとの連携による酒生地区介護セミナーの開催でした。参加の 60名が認知症に係る5テーマについてグループに分かれ、日頃の思い、不安、悩み、疑問ほか忌憚のない時間を共有、地域の生の声が聴け、双方が有意義な機会を持ちました。

【ボランティア】 平成 26 年度も赤十字奉仕団、有料散髪の定期訪問と新規2件を含む苑内行事のボランティアを通じて、多くのボランティアとの交流をしました。生きがいボランティア4名の継続関わりを今後も大事にしていきたいと思います。

3. 人材の確保・定着・育成「ここで働くのが一番と思える職場に」

【職員の専門性を高めるための体制づくりを進めました】・職員のキャリアに応じた年間研修計画により、資格取得と専門研修受講を実施しま

した。介護福祉士は6名が合格。認知症介護実践者研修4名、認知症介護指導者研修1名、認知症対応型サービス管理者研修1名、ユニットリーダー研修1名、たんの吸引 50時間研修4名、会計中級研修1名。介護職としての基本的な資格取得者、研修受講者が増えて層の厚みが増してきました。尚、介護福祉士等の質の評価を行う段位制度(1名が受講済)による質の向上と、その成果を日々の支援に反映するためのフォローアップ体制づくりを進めます。

・新任職員は、施設での実務教育プログラムによる介護実務を学び、プリセプタ―制の実行により順調な成長および定着への見通しがついています。

・中堅職員は、企画力研修にて所属部署の抱える課題について、能動的に捉えた事業戦略の重要性に気づくことができ、企画から実行につなげてまいりましたが、平成26 年度の進捗を踏まえた次の段階の目標達成に向け、取り組んでいくこととなります。

  【元気な職場創りと職場風土改革に努めました】 週1回の「速やかに帰りましょうデイ」の実施は概ね定着しましたが、確立への意識共有に向けてさらに高めたい事項です。仕事と家庭の調和を図る時短勤務は特養2名、デイ1名、産休および育児休暇は特養1名、他に法人内託児所の活用、介護休暇の制度が活用され、両立を後押ししています。引き続き、組織全体で支える意識を大切にし、達成に努めます。

4. 財務基盤の安定「法人単位での財務管理および施設整備」

【居宅サービスの利用者様確保をはじめとした稼働の安定に努めました】 居宅介護支援は、主任介護支援専門員を含む3名配置体制の中で、給付管理は前年度比 10%増、目標達成には至っていませんが、機能拡充と関連した自事業所への適切な利用につ

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いてバランスの良い管理を目指します。  デイサービスは、認知デイが好調に推移しました。一般デイも右上がり状態で、

全体的には中堅職事業戦略テーマに掲げる「特色を出す」事業の成果の一端と捉えています。

【月次決算を経営に活かす】 全職員が経費を意識する職場環境を高めることを旨に、 事務からの発信を目指しましたが、具体的に示すことができませんでした。外部会計監査において、支出分析データ―化のヒントを与えていただきましたので、改善・進化への意識を持っての発信を目指していきます。

5. 実施プロセス「一丸となっての事業展開」

【従来型特養の老朽化対策を継続する】 屋上防水対策の計画的改修を検討してまいりましたが、必要に応じて一時暫定的に留め、地域密着型特養の増床と併せた本館(中央トイレ、浴室、地域交流ホール創設等)老朽化対策を継続してまいります。

6. サービス提供実績

事業所名 目標利用者数 実績利用者数 達成度  特別養護老人ホーム従 来 型 特 養個室・ユニット特養

 

21,717人 6,388人

21.233人6.537人

97,8%102,3%

短期入所生活介護(介護予防含)

4,015人   4.202人 104,7%

通 所 介 護 (介護予防含)

 5,115人 4.943人   96,6%

認知症対応型通所介護(介護予防含)

 2,666人   2.701人 101,3%

居宅介 護 支 援 1,080人   750人   70,0%

7. 職員配置実績

生 介援

活談護専

相員支員

護職

 員

護職

能指

訓導

練員

管栄

理養

 士

合 計

(定時)

従来型特養 1 1 2 2 ※2 16

(2)

 2

( 2

1※ 2 ※1

 3

(2)

2 9(10)

地域密着型特養 1 8(4)  1 10(2)

短期入所 4(1)   4(1)通所介護 1

1 2(2) ( 1

1 6(2)

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認知通所介護 ※1 1(2) 1 3(3)

居宅介護支援 1    

  3

地域支援 1   1

合 計   1 2 4 4 2 31

11)

(3

2 1(1

  3

2)

5 6(18)

平成 26 年度事業報告

                グループホーム美山

*国の進める地域包括ケアシステムの「切り札」である小規模多機能型居宅介護では、利用者様の希望やニーズに叶った「通い」「宿泊」「訪問」の日常生活を支えるサービスの組み合わせと共に、併設事業である認知症対応型共同生活介護での支援は、何よりも利用者様の「安心・安全」を念頭に置いた支援を心がけてまいりました。*前述の地域包括ケアシステムの基礎創りにあっては、地域の拠点介護事業者としての

自覚を持って、地域包括支援センター、地区社協、自治会および自治会連合会、公民館等との運営推進会議をはじめとした連携のもとで地域に出向き、招きながら、情報の発信と双方向のコミュニケーションを行い、地域と介護をつなげる拠点活動を行いました。さらなる広がりによる地域への関わりが次の重要な課題となります。*利用者様の「安心・安全」の支援では、「医療体制の整備」と「防災体制」の備えが欠かせません。前者は、利用者様ならびにご家族の希望する医療機関への支援について、ご家族の協力も得て支援することができました。後者は、消防署の立ち会いのもと夜間想定および地震想定避難訓練等を実施しました。福井市との福祉避難所登録を行っていますが、次は水害等避難訓練についての備えを準備してまいります。*グル―プホーム美山の開設にあたっては、関係者の皆様のご支援を得て、スケジュー

ルどおり円滑に事業を進めることができました。地元地域の協力、ご支援による円滑な運営、関係事業者との連携による順調な経営につなげることができています。愛全園・足羽利生苑からの資金援助によって、当年度末には借入金の返済も終えて、次年度は独り立ちの基礎を固めていく平成 27 年度として、機能拡充に努めてまいります。

1. サービスの質向上「満足から感動へ」

【利用者様の尊厳を支える介護の基礎を作る】 利用者様の「安全・安心」を支援するためには、高齢者ならびに認知症の正しい理解、一人ひとりの心身の状態把握によって、まず利用者様を知ることが何よりも大切です。開設前の座学や他事業所での視察研修の実施により、事業の特性を学び、日常支援での先輩からのアドバイスや職員同士での話し合いを通じて、利用者様の意思を尊重した応対に努めました。

    【接遇の基礎を築く】 地域の皆様、職員同士が笑顔の挨拶を交わし、誰もが気持ち

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よく触れ合える事業所づくりを目指し、法人の接遇トレーナーである管理者と主任が、現場で体現しながらリードしています。平成 27 年3月の新任研修では3名が出席し、改めて「接遇」の大切さを実感しています。

     【医療体制を整備する】 利用者様やご家族の希望を大切にし、かかりつけ医への継続的な医療、また状況に応じて利用者様やご家族が希望される医療への受診を話し合いのもとに支援しました。またサービス利用中や緊急時などの医療ニーズに対応すべく、事業所の定める地元医療機関との「協力医療機関に関する協定書」の整備および歯科医との協定も締結しました。夜間医療のマニュアルも整備し、安全・安心の医療体制を構築しています。

【バックアップ施設との連携を整える】 利用者様のニーズに応じた多面な支援体制について、介護分野との連携のもと、バックアップ施設への入所やショートステイの対応を構築しています。次は緊急時、非常時での利用者様の安全・安心の事業所運営や足羽利生苑との非常時の連携訓練を協議検討していきます。

【運営推進会議の構成と円滑な運営を構築する】 運営推進会議の構成員として包括支援センター、自治会および自治会連合会、公民館、民生委員、老人クラブ代表の方々の理解、協力を得て2か月に1回開いています。地域密着型サービスが理解され、地域と共にある事業所運営を目指すための心強い応援団になっています。

ケアプラン、リスクマネジメントは、PDCA サイクルの D の段階です。全員参加の話し合いの中で、より本人に即した確かなものができるよう取り組んでいきます。食生活は一部委託の検討時期もありましたが、その事業の本質である自前調理

で暮らしの実感をしています。

2. 地域貢献「共生社会を目指すグループホーム美山」

【地域密着型サービスの意義を発信する】 今まで積み上げてきた認知症の人の理解や接し方、支援の方法などを他事業所と連携し、地域に伝えられるよう地域の社会福祉事業所と協議しました。平成 27 年度は美山地区連絡会を立ち上げ、利用者様が地域とつながりを持って暮らしていく基盤を作れるよう、地域の活動に参加していきます。

【ボランティアを開拓、定着、育成する】 中高年の方が、自身のいきがいや人材育成の貢献として、ボランティアの開拓を行いました。特に地域の方々により、庭、畑作り等を手伝っていただき、季節感あふれる施設となりました。年間約 50名のボランティアにより収穫祭など 11 の行事を行うことができました。最近は、週3日程度の地域の方による介護ボランティアも受入れすることができるようになりこれをきっかけに定着を目指しております。

また普段の運営の中で近所の人が立ち寄ったり、遊びに来ていただけたりと、年間 48名の方が足を運んでいただきました。中には地域の会議で使用することもありました。

【地域との防災体制を整備する】 消防署指導立ち合いのもと、夜間想定避難訓練および通信連絡訓練を行いました。さらに地震想定避難訓練、法人主催避難訓練も行いました。また地域の方にも、非常時の利用者様把握等の協力を依頼しました。これを元に防災マニュアルを整備しました。

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3. 人材の確保・定着・育成「ここで働くのが一番と思える職場に」

【職員(新任、臨時、定時、派遣)の育成・教育プログラムを構築する】・施設開設後、目標を共有するために職員会議を通じて、説明を繰り返し行いました。

またモチベーションを維持するために、必要に応じて職場内で話し合える場を設け、介護未経験者および働き方の違いがあっても、企画を通じて、やりがいを持つ仕組みをつくりました。

・地域密着型事業所の運営、意義、利用者様支援の理解など、OJT、職員会議等にて説明を行いました。マニュアルについては整備中です。

・専門研修への参加、出席については、計画的に研修を積む体制づくりが進まず、職員研修受講の機会が取れませんでした。

【働きやすい職場環境を整える】 グループホームならびに小規模多機能型居宅介護の規模が小さくても、職員が一体包括的に支え合うことでカバーし、学び合って成長できるよう、併設事業所でしかできない職場風土を構築中です。特に地域密着型事業であり、利用者様だけでなく積極的に職員も地域行事に参加しました。また一人ひとりの利用者様、ご家族の変化する状況や思いに寄り添って、柔軟にサービス提供していきました。

 

4. 財務基盤の安定「法人単位での財務管理および施設整備」

【利用者様確保、稼働を安定する】 グループホームは、開設当初からの満床を目指しましたが、9月より満床となりました。小規模多機能型居宅介護については、体制づくりの遅れ、多岐にわたる利用者様の要望に応えるため等により、登録定員までは至りませんでした。しかしながら、関係機関との地域密着の視点での連携を重視し、地区高齢者介護向上に資するよう定員の充足実現を今後も目指していきます。

【職員のコスト意識を醸成する】 管理者レベルと事務との間で収支コントロールの話を行うと共に、より家庭的な環境の中で、物の大切さ、省エネ、事業収支を職員自身が理解し、コスト意識を心がけることができました。

5. 実施プロセス「一丸となっての事業展開」

【利用者様の居宅生活に密着したサービス提供を地域住民参加のもとに実現する事業所運営を目指す】 地域住民と交わり、地域と共に歩み、地域交流ホールを活用・解放し、多様な交流による心の通い合いを促進しました。

  ☆地域住民との交わり(美山ふれあい祭り、ババァーズ解散公演、美山地区敬老会、収穫祭、薪ストーブ火入れ式、伊自良祭り、美山そば祭り)

  ☆ボランティア(調理関係1名、演芸関係6組、施設畑づくり4名、施設庭づくり3名、縄ない2名、門松づくり1名他)

  ☆地域交流ホール 48名(囲碁、美山そば祭り控室、みやま木ごころ一座打ち合わせ、訪問)

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6. サービス提供実績

事業所名 定 員(人) 目標数(延人数/年) 実績利用者数(延人数/年) 達成率(%)グループホーム 9 2,088 1,928 92.3

小規模多機能居宅介護

登録 25 15名(3 月末現在、最高 17 名) 60.0通い 15宿泊 9訪問 

1,4581,215※通いに含む

1,991(248.9/月)

232 ( 29/月)736 ( 92/月)

187.019.1

※通いに含む

7. 職員配置実績

所長 管理者 主任 介護支援

専門員

計画作成

担当者介護従業者

合計看護職員

小規模多機能型居宅介護

 1  1  1   7(5)

 1 1 1(5)

認知症対応型共同生活介護

 1 4(1)

 1   6(1)

 1  1  1  1 11(6)

 2 1 7(6)