㈱富士通総研 特別企画コンファレンス 「水素社会は実現するのか

－日本の挑戦とビジネス機会ー」

水素社会実現のカギは何か

～イワタニの水素インフラ整備の取組～

２０１５．１０．０５

岩谷産業㈱ 宮崎 淳

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イワタニの水素事業 イワタニと水素の出会いは1941年。その時代から“水素こそ人類の

究極のエネルギー ”として捉え、一貫した取り組みを行ってきました。

1941 イワタニと水素の出会い

大阪水素工業（現：岩谷瓦斯）を設立 1958

1960 セルフローダーなどの画期的な輸送車を開発

日本初 液化水素製造プラント本格稼動 1978

2002 日本初の水素ステーションを大阪に建設

2005 ＬＰガス改質型燃料電池を一般家庭に設置開始

2006 国内最大の液化水素製造プラント 「ハイドロエッジ」稼動（大阪）

2009 第二の液化水素製造プラント稼動（千葉）

工業生産の過程で副次的に発生しながらも、空気中に捨てられていた水素ガスに、誰よりも早く価値を見出し、販売を開始。

水素製造専業の大阪水素工業を設立。本格的に開業開始。

水素の大量輸送方法を確立

日本で初めて商業用の液化水素プラントを建設。 宇宙開発事業団（当時）へ液化水素納入を開始。

2013 第三の液化水素製造プラント稼動（山口）

2011 北九州水素タウンでの実証試験開始

2006 第1回イワタニ水素ｴﾈﾙｷﾞｰﾌｫｰﾗﾑの開催

イワタニの水素ロード

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日本における水素需要

液化水素ローリー

液化

水素

従来

圧縮水素ガストレーラー

客先貯蔵設備

ローリー１台で７倍、トレーラー１台で１２倍（圧縮水素トレーラーとの比較）

タンク

（平面図）

液化

水素

従来

省スペース実現

液化水素供給の６つの特徴

大量供給 大量貯蔵 大量輸送 超高純度 省スペース 極低温

液化水素利用の優位性

PSA

改質器

ユースポイントで水素製造の場合

トレーラー留置

圧縮水素トレーラー輸送の場合

ユースポイントで

水素製造の場合

改質器、PSA等を設置

２０．２７K ・・・・・・・・液化水素・１Lit＝０．７９Nm３・・・・・・・・ ９９．９９９９％以上

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設置スペース

約70m2

設置スペース

約200m2

岩谷瓦斯株式会社 千葉工場（2009年～） ■工場所在地 千葉県市原市 ■生産能力 液化水素：3,000L／H×1系列

圧縮水素：600Nm3／H×2基

株式会社ハイドロエッジ(2006年～) ■工場所在地 大阪府堺市 ■生産能力 液化水素：3,000L／H×2系列

圧縮水素：600Nm3／H×2基 ＊液化水素プラントは万一のトラブルに備え、 系列ごとに単独運転が可能

イワタニの液化水素製造拠点 液化水素製造拠点3カ所に圧縮水素ガスの製造拠点10カ所を加え

安全かつ安定供給体制を確立

山口リキッドハイドロジェン株式会社（2013年～） ■工場所在地 山口県周南市 ■生産能力 液化水素：3,000L／H×1系列

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国内第１号の商用水素ステーション

イワタニ水素ステーション 尼崎

2014年7月 開所

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イワタニ水素ステーション 芝公園

2015年4月 開所

入り口正面 70inch

●開発コンセプト映像

大型LEDモニター

●MIRAI 360°VIEW （操作デモ）

情報発信基地としての活用

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有明水素ステーションの商用化

■2003.5より実証ステーションとして運用 （2015.3末運用終了）

■現有設備を全面リニューアル ⇒35MPa実証から70MPa商用へ ⇒70MPa大型液化水素ポンプ導入による ＦＣバスへの充填対応

出展：東京オリンピック･パラリンピック競技大会組織委員会HP

液化水素貯槽 液化水素ポンプ 蓄圧ユニット

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・「コンビニ併設型水素ステーション」の建設

・利便性の向上が期待される

セブン-イレブン・ジャパンとの提携

イワタニ水素ステーション 東京池上 10

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イワタニ水素ステーション 関西国際空港

・環境先進空港へ向けた取り組みの先駆け

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イワタニ水素ステーション 設備概要

液化水素貯槽（24kL）

水素充填システム（IC-90） 蓄圧器ユニット（82MPa、300ℓ×3本） ディスペンサー【JPEC-S 0003（2012）】

TOYOTA MIRAI Show Room

水素ステーション 芝公園の設備概要

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蒸発器 電気ヒーター

蓄圧器(82MPa※)

LH2貯槽

LH2ローリー

LH2ポンプ

-200℃

+20℃

-40℃ 70MPa

82MPa※

82MPa※

0.25MPa LH2の低温を活用することにより冷凍機が不要となる

ディスペンサー

液化水素ポンプによる水素ステーション設備概要

現状の水素スタンド基準（一般則7条の3） ポンプの使用環境（低温･高圧）下における材料評価･設置リスク評価が必要

現行法の対象範囲 温度：-40～+85℃ 圧力： ～82MPa

目指す法改正 温度：-253～+85℃ 圧力： ～82MPa

14年度：貯槽（低温･低圧）対応の改正 15年度：材料評価･設置リスク評価実験 16年度：JIMGAにて基準案検討 17年度：ポンプ（低温･高圧）対応の改正目標

材料に関する安全評価 ：『事前評価』で対応できる形とする 設置リスクに対する評価 ：想定実験を実施し基準案を策定する

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燃料電池フォークリフト(FCFL)の普及に向けて ～関西国際空港での環境省実証事業～

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水素エネルギーフォーラムの様子 小学生・環境作文コンクール表彰式の様子

水素サイエンス教室で真剣に実験を見守る小学生 ＦＣＶ試乗会で説明に聞き入る小学生

水素社会実現に向けての普及啓発活動

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まとめ：水素社会の実現に向けたイワタニの取り組み

製造 輸送 利用

液化水素の製造拠点

ハイドロエッジ 岩谷瓦斯

千葉工場

山口リキッド

ハイドロジェン

液化水素の

市場シェア

100%

「液化水素」の供給力強化

液化水素の特徴

大量輸送が可能 高純度

輸送効率

約10倍

圧縮水素 液化水素

純度

99.9999%

「液化水素」の利用により

水素を安価に安定供給します。

ＦＣＶの普及⇒水素市場の拡大

2015年度末までに20ヶ所の

水素ステーションを先行整備

の目標

イワタニ水素ステーション 尼崎

日本初の商用水素ステーション（2014年7月開所）

液化水素

「製造」から「輸送」「利用」まで含めた

水素のサプライチェーンの構築 水素供給インフラの整備

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目 標 ： ＦＣＶ普及に向けた水素供給体制の確立

基本方針： ◎供給力並びにハンドリング技術の更なる強化

◎「水素供給インフラ」の積極的な整備

ご清聴ありがとうございました

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