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首都大学東京 理学研究科 理系女子進学応援プロジェクト報告書 (2018 年度) 首都大学東京 理学研究科 男女共同参画ワーキンググループ 2019 年 3 月

理系女子進学応援プロジェクト報告書 · この報告書は、首都大学東京 理学部・理学研究科、システムデザイン学部・システムデ ザイン研究科(主に旧都市教養学部理工学系・大学院理工学研究科)において、男女共同参

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首都大学東京 理学研究科

理系女子進学応援プロジェクト報告書

(2018年度)

首都大学東京 理学研究科

男女共同参画ワーキンググループ

2019年3月

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目次

1 はじめに ····································································································································· 2 2 プロジェクトの趣旨 ·············································································································· 4 3 組織 ·············································································································································· 5 4 平成30年度会計報告 ·········································································································· 7 5 活動報告 5-1 活動概要························································································································· 8 5-2 活動内容························································································································· 9 (1) 大学説明会・オープンキャンパス ·········································································· 9 第1回|大学説明会 理系・文理融合女子進学応援プロジェクト

(理学部、システムデザイン学部、合同企画) ··································· 9 第2回|大学説明会 理系女子進学応援プロジェクト(理学部) ·············15 (2) 報告・交流会 ··················································································································21

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1 はじめに 理工系分野を中心とする日本の80あまりの学術団体が加盟する男女共同参画学協会連絡会

が2016 年に大規模アンケートを実施しました1)。このアンケートには大学院生・ポスドクを

含む若手からシニアの研究者まで18,000名を超える回答が寄せられました。そのアンケート

結果によると、男女共同参画推進に必要なこととして、男女ともに「意識改革」が最も多かっ

たそうです。

理工系分野において、素質や能力に男女で大きな差がないとすると、相対的に女性の中に

優れた人材が埋もれていることが現状の男女比から推察されます。小学、中学、高校と学年

が上がるにつれて、理系科目や理系の進路に興味をもつ児童・生徒の男女比が男性に偏って

いくのには、女性にバイアスしたバリアがあるのではないでしょうか。そのバリアのひとつ

が「無意識なバイアス(Unconsciousbias)」2)です。

科学と技術の発展のためには、それを担う人材の「多様性」が不可欠です。総務省統計局の

平成29年度科学技術研究調査3)によると、日本における2018年3月31日現在の女性研究者

の割合は16.2%(15万500人)です。微増傾向が続いてはいますが、2014年の総務省の報告

では英国(37.7%)、米国(33.6%)、ドイツ(26.7%)など欧米諸国に比べてはるかに低く、同

じアジア圏の韓国(17.3%)よりも低い割合です4)。

より多くの女子高校生が理系に進学するようになれば、学生の多様性も高まり、教育と研究

の両面において新たな可能性が開かれると期待されます。このような背景から、理工学研究科

では2013年度より、女子中高生が理系に進学するのを応援するプロジェクトに取り組んでき

ました。このプロジェクトの企画・運営は、現在は理学研究科の男女共同参画ワーキンググル

ープに引き継がれています。教育・研究等で多忙な中、絶妙な協力と集中力により、大きな成

果をあげてきたワーキンググループの教員メンバー、そして何よりこのプロジェクトの主役

として大活躍した、学生・大学院生の皆さんに心から感謝の意を表します。

1)http://www.djrenrakukai.org/doc_pdf/2017/4th_enq/4th_enq_report170908.pdf

2)http://www.djrenrakukai.org/doc_pdf/2017/UnconsciousBias_leaflet.pdf

3)https://www.stat.go.jp/data/kagaku/kekka/kekkagai/pdf/30ke_gai.pdf

4)http://www.stat.go.jp/data/kagaku/kekka/topics/pdf/tp80.pdf

理学研究科長 村上 哲明

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この報告書は、首都大学東京 理学部・理学研究科、システムデザイン学部・システムデ

ザイン研究科(主に旧都市教養学部理工学系・大学院理工学研究科)において、男女共同参

画に関し、特に女子の理工系進学に焦点をあてた2018年度の活動について述べたもので

す。

第4回科学技術系専門職の男女共同参画実態調査男女共同参画学協会連絡会(2017)1)

によると、分野別の女性比率をみると、健康・看護系が54%を超える中で、自然科学系や工

学系における女性比率は低く、自然科学系や工学系における男女共同参画は推進する必要が

あることが窺えます。理工分野に女性が進まないのは、学問そのものの特徴に原因があるの

ではなく、前例となる人(ロールモデル)が少ないために将来像が具体的に描きにくいとい

う不安や、女性が理工分野に進むことを心配する周囲の意見によるところが大きく関わって

いるのではないかと考えています。あるいは、理工分野に興味があるけれども、中学高校で

数学に苦手意識が芽生え、理工分野へ進むことを諦める女子学生が一定数いるのではないか

とも考えています。私たちはこれまでの取組みや中学・高校教員との話し合いから、そのよ

うな問題点に気づき、そして以下の二つをねらいとした取組みを行うことにしました。

① 数学は受験だけではなく大学以降でも使うことや、数学の面白さ・重要性を伝えることで、興味や勉強の優先度を高めてもらい、やる気を引き出す。

② 中高生に年齢の比較的近いロールモデルを見てもらうことで、自身の将来像をイメージし、不安を解消してもらう。

この取組みは平成25年度に始まり、初年度は4校の出張講義と大学説明会における個別説

明会を行ってきました。たとえば出張講義では、女子高校生に数学の重要性や面白さを大学

生・大学院生のプレゼンテーションとグループディスカッションを通して伝えてもらい、好

評を得ました。また、女子高校生が自分自身で数学の面白さを考えてもらうための講座を行

ったこともあります。

今年度は、特に上記の②を重視し、7月と8月の大学説明会にて個別相談会を行いました。

旧理工系分野のシステムデザイン学部とも共同で行うことができました。また、昨年に引き

続き都市環境学部と共同開催しました。個別相談会を中心にポスター掲示による研究紹介も

実施し、年齢の近い学生との個別の話し合いを通して、女子中高生それぞれのニーズに合っ

た説明ができたと考えています。アンケート結果をみても例年通りおしなべて好評でした。

この活動が将来の女子の理工分野の進学へ繋がっていくことを期待しております。ご協力い

ただいた皆様に深く感謝いたします。

1)http://www.djrenrakukai.org/doc_pdf/2017/4th_enq/4th_enq_report170908.pdf

2018年度 首都大学東京理学研究科男女共同参画ワーキンググループ 委員長代理 高橋 文

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2 プロジェクトの趣旨

理系の諸専攻が協働で行う。

理系進学のための「数学を中心とした学習の動機付け」に取り組む。

生徒と年齢の近い学部生・大学院生が関わる。

理系の研究と理系科目への向き合い方を等身大で伝える。

本学への受験目的ではなく、長期的な視点に立って取り組む。

広く理系女子の進学を応援する。

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3 組織 ■ 理工学系男女共同参画ワーキンググループ 委員長 村上哲明 (理学研究科長、生命)

委員長代理 高橋 文 (生命)

委員 小林正典 (数理・前期)

委員 津村博文 (数理・後期)

委員 江副祐一郎 (物理)

委員 稲垣昭子 (化学)

アドバイザ

福田公子 (生命)

首藤 啓 (2013/2016年度委員、物理)

五箇繁善 (2014年度委員、電気電子)

可知直毅 (2016年度委員長、生命)

阿部穣里 (2016年度委員、化学)

小原弘道 (2016年度委員、機械システム)

高津飛鳥 (2017年度委員長代理、数理)

中村成志 (2017年度委員、SD電子情報)

吉田 真 (2017年度委員、SD機械システム)

服部久美子(2017年度全学ダイバーシティー委員、数理)

三好洋美 (2018年度SDダイバーシティー推進委員長、機械システム)

渡邊眞紀子(2018年度都市環境学部ダイバーシティ推進委員長、地理)

会計事務

梅木由希子(生命)

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■ 大学説明会・オープンキャンパス 第1回|大学説明会 理系・文理融合女子進学応援プロジェクト

(理学部、システムデザイン学部、合同企画)

担当教員:小林正典(数理)・高橋文(生命)

三好洋美(機械システム)・中村成志(電子情報システム)

GPアシスタント (GPA) 、GPスチューデントアシスタント(GPSA): 理学部・理学研究科 数理科学/数理情報科学 博士前期1年3名、博士前期2年1名 物理学 学部4年4名、博士前期1年1名

化学 /分子物質化学 学部4年3名、博士前期1年2名

生命科学 博士前期1年6名、博士前期2年1名

システムデザイン学部/研究科・理工学系/理工学研究科 機械工学/知能機械 学部4年3名、博士前期1年1名、博士前期2年2名

電気電子/電子情報 学部4年2名、博士前期1年1名

航空宇宙 博士前期1年2名

第2回|大学説明会 理系女子進学応援プロジェクト(理学部) 担当教員:稲垣昭子(化学)・江副祐一郎(物理)・高橋 文(生命)

GPアシスタント (GPA) & GPスチューデントアシスタント(GPSA): 数理科学/数理情報科学 博士前期1年3名、博士前期2年1名

物理学 学部4年3名、博士前期1年2名

化学/分子物質化学 学部3年2名、博士前期1年2名、博士後期3年1名

生命科学 博士前期1年7名

■ 報告・交流会 担当教員:高橋 文(生命)

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4 平成30年度会計報告

予算 (単位:円)

費目 金額

理工学研究科・学生教育経費 500,000

決算 (単位:円)

費目 項目 金額

1.人件費

(GPアシスタント及び臨時職員雇用)

7月大学説明会 108,700

8月大学説明会 72,800

事務アルバイト 72,870

小計 254,370

2.物品費 トナー 193,860

その他消耗品

・ポスターボード

・台車

・マーカー

17,763

小計 211,623

支出合計 465,993

3.残額 34,007

合計 500,000

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5 活動報告 5-1: 活動概要 (1) 大学説明会・オープンキャンパス

第1回|大学説明会 理系・文理融合女子進学応援プロジェクト (理学部、システムデザイン学部、合同企画)

第2回|大学説明会 理系女子進学応援プロジェクト(理学部)

第1回では、理学部4ブース(数理、物理、化学、生命)、システムデザイン3ブース(機

械システム、電子情報システム、航空宇宙)を構え、各専攻の学生が中高校生に理系生活や

研究内容の紹介、学習や進学へのアドバイスをするなどの個別相談を行いました。第2回

は、理学部4ブース(数理、物理、化学、生命)を設置し、個別相談に応じました。

(2) 報告・交流会 今年度行った2回の大学説明会における取り組みを中心に理学・SD・都市環境の3学部合

同で、「理系・文理融合女子進学応援プロジェクト」の活動を報告するとともに、主役とし

て活躍した学部生・大学院生と教員との交流を行いました。

【スケジュール】

7/15(日) 第1回|大学説明会 理系・文理融合女子進学応援プロジェクト

来場者数:130名[内訳:理学部ブース78名、

システムデザインブース52名]

8/18(土) 第2回|大学説明会 理系女子進学応援プロジェクト

来場者数:94名[内訳:高校生62名、保護者32名]

12/10(月) 理系女子数学応援プロジェクト報告・交流会

参加者数:21名

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5-2: 活動内容(1) 大学説明会・オープンキャンパス

第1回|大学説明会 理系・文理融合女子進学応援プロジェクト (理学部、システムデザイン学部、合同企画)

① 概要 日時:2018年7月15日(日)11:15-16:30

場所:首都大学東京 南大沢キャンパス12号館106室

担当教員:小林正典(数理)・高橋 文(生命)

三好洋美(機械システム)・中村成志(電子情報システム)

GPアシスタント (GPA) 、GPスチューデントアシスタント(GPSA): 理学部・理学研究科 数理科学/数理情報科学 博士前期1年3名、博士前期2年1名 物理学 学部4年4名、博士前期1年1名

化学/分子物質化学 学部4年3名、博士前期1年2名

生命科学 博士前期1年6名、博士前期2年1名

システムデザイン学部/研究科・理工学系/理工学研究科 機械工学/知能機械 学部4年3名、博士前期1年1名、博士前期2年2名

電気電子/電子情報 学部4年2名、博士前期1年1名

航空宇宙 博士前期1年2名

来場者数:130名(内訳:理学部ブース78名、システムデザインブース52名)

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② 会場の様子

来場者数は、保護者も合わせて約130名で、昨年度(129名)とほぼ同じ数でした。今回

は、今年度4月に行われた組織再編後の学部学

科に基づいてブースを開設しました。理学部4

ブース(数理、物理、化学、生命)、システム

デザイン3ブース(機械システム、電子情報シ

ステム、航空宇宙)の合計7ブースを設置し、

大学生(GPSA)・大学院生(GPA)が女子中高生

の個別相談に応じました。教室内のポスターボードには、「実際の大学生・大学院生の1週

間の生活スケジュール」や、「自分が高校生だったとき、現在の所属コース・専攻を志望し

たきっかけや理由」、「入学前に思っていたこと」などについての情報を展示しました。

ブースでのGPSAやGPAは、非常に丁寧に中高生の相談を受け、長い時には30分以上にわ

たっていろいろな相談を受ける様子が見られました。また、にこやかに談笑している様子も

見られ、女子中高生にとって有意義な相談会になったと思います。

③ 感想と意見

今年度も、昨年度に引き続き都市環境学

部とも共同で開催したので、本会場(12-

106)にきた都市環境に興味のある生徒た

ちを隣室(12-105)に案内できました。

理系のほぼ全ての学科のブースが揃ったた

め、来場者の要望に答えやすかったです。

今回ブースのなかったインダストリアルア

ート学科の話を聞きたいという来場者も何人か

いました。

また、「文系にはこのような個別相談がないのか」という問い合わせや、男子生徒から

「男子だけど話を聞いてもよいのか」という問い合わせがあり、理系女子に限らず、実際に

大学で学んでいる学生と個別相談をしたいという要望が来場者の生徒たちにあるのではない

かと感じられました。

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④ 第1回|大学説明会 理系・文理融合女子進学応援プロジェクト アンケートまとめ(回答者数・95名)

回答者内訳

数理科学科16%

物理学科20%

化学科37%

生命科学科27%

中学生2%

高校1年生19%

高校2年生32%

高校3年生38%

保護者6%

その他3%

【理学部】

学科名 回答数 数理科学科 8 物理学科 10 化学科 18 生命科学科 13

合計 49

回答者 回答数 中学生 2 高校1年生 18 高校2年生 30 高校3年生 36 保護者 6 その他 3

合計 95

Q1:どのコースの相談会に参加しましたか?

【都市環境学部】

学科名 回答数 地理環境学科 8 都市基盤環境学科 4 建築学科 8 環境応用化学科 10 観光科学科 10 都市政策科学科 8

合計 48

地理環境学科16%

都市基盤環境学科8%

建築学科17%

環境応用化学科21%

観光科学科21%

都市政策科学科17%

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電子情報システム工学科24%

機械システム工学科28%

航空宇宙システム工学科24%

情報科学科18%

インダストリアルアート学科6%

選択肢 回答数 とても参考になった 69 参考になった 24 あまり参考にならなかった 0

合計 93

とても参考になった74%

参考になった26%

選択肢 回答数 十分できた 75

ある程度できた 18 あまりできなかった 0

合計 93

十分できた81%

ある程度できた19%

Q2:進路を考えるための参考になりましたか? ç

Q3 希望する相談ができましたか?

Q4 内容は期待した通りでしたか? 選択肢 回答数 期待した通りだった 79 期待とは違っていたがよかった 11 期待とは違っていた 1

合計 91

期待した通りだった87%

期待とは違っていたがよかった12%

期待とは違っていた1%

【システムデザイン学部】 学科名 回答数 電子情報システム工学科 8 機械システム工学科 9 航空宇宙システム工学科 8 情報科学科 6 インダストリアルアート学科 2

合計 33

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<アンケートの自由記述欄の内容> ( )内は相談した学科

【中学生】

• 同性の方に聞けてよかったです。参考になりました。ありがと

うございました!(数理科学、都市基盤)

【高校1年】

• ガイダンスだけではわからなかった細かいことも聞けたのでと

てもよかった(生命)

• 大学院生がとても親切でフレンドリーで相談してよかったと思いました(生命)

• また見学に来たくなりました!ありがとうございました(建築)

• 実際の大学生活についての話を聴くことができてよかったです(環境応用)

• とても親切でよくわかりました。丁寧に説明していただきうれしかったです(物理、航空宇

宙システム)

• 今後どのような勉強をすればよいか、とても参考になりました(数理科学)

【高校2年】

• 大学生活が楽しみになりました!!(物理)

• 学生の皆さんがいきいきキャンパスライフ、研究をされていることがわかってよかった。実

際にどんな研究をされているか聞けてよかった(化学、生命)

• 正直な意見が聞けてすごくよかった。もっと入りたくなった(都市基盤、環境応用)

• 詳しく説明してくださり、ありがとうございました(地理)

【高校3年】

• 実際、理系女子の方のお話が聞けて良かったです。参考になりま

した(生命)

• みなさんフレンドリーで楽しくお話しできました。この学科に入

りたいという思いが強まりました(生命)

• 受験エピソードが聞けて良かった。理系の学部のイメージが変わ

った。めちゃくちゃ参考になりました(電子情報システム)

• 親切に答えてくれて、とても参考になりました(航空宇宙)

• 長い時間相談にのっていただけて、今まで大学に抱いていたイメ

ージが良い意味で変わりました。詳しく丁寧にお話しをしてくだ

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さり、今日来て本当に良かったです!!ありがとうございました(電子情報システム、機械

システム、情報科学)

• とても楽しそうだと思いました(観光科学)

【保護者】

• はじめはどんな学習ができるのか、進路の見通しもつかなかったのですが、お話をきくうち

に、少し方向が見えてきて、本当に良かったです。学生さんがとてもしっかりしていらし

て、助かりました。アドバイスありがとうございま

した(数理科学、化学、機械システム)

• 学部の選択で迷っていたようですが、お話を聞いて

決めることができたようです。システムデザイン学

部の方々ありがとうございました(電子情報システ

ム、機械システム、情報科学)

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第2回|大学説明会 理系女子進学応援プロジェクト(理学部) ① 概要 日時:2018年8月18日(土)11:15〜16:30

場所:首都大学東京 南大沢キャンパス12号館106室

担当教員:稲垣昭子(化学)・江副祐一郎(物理)・高橋 文(生命)

GPアシスタント (GPA) & GPスチューデントアシスタント(GPSA): 数理科学/数理情報科学 博士前期1年3名、博士前期2年1名

物理学 学部4年3名、博士前期1年2名

化学/分子物質化学 学部3年2名、博士前期1年2名、博士後期3年1名

生命科学 博士前期1年7名

来場者数:94名(内訳:高校生62名、保護者32名)

午前 保護者17名、高校生37名

午後 保護者15名、高校生25名

② 会場の様子 来場者数は、保護者数も合わせて約100名で、7月に開催した第1回の時よりも少なかった

ですが、4学科のみの開催であることを考慮すると、かなりの来場者数であったと思いま

す。

理学部4ブース(数理、物理、化学、生命)を設置し、大学院生(GPA)または学部生

(GPSA)が女子中高生の個別相談に応じました。教室内のポスターボードでは、「実際の大

学生・大学院生の1週間の生活スケジュール」や、「自分が高校生だったときに現在、所属

しているコース・専攻を志望したきっかけや理由」、「入学前に思っていたこと」などにつ

いての展示を行いました。

ブースで相談を受けるGPAやGPSAの学生は、非常に丁寧に相談を受け、長い時には30分

以上にわたっていろいろな相談に

のる様子が見受けられました。ま

た、子に付き添ってきた親からの

相談や、子の都合が付かず親だけ

で来場してきた方からの質問に答

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える場面も見られました。友達とグ

ループで来場し、複数のブースをま

わるケースもあり、いずれの場面で

もGPAやGPSAの学生の話を熱心に

聞いている様子が観察されました。

聞きたい学科が既に決まっている高

校生から、文理いずれのコースに進むか迷っている高校生まで様々な学生が来場していまし

た。相談内容も受験科目に関する内容の詳細から、大学生活全般にわたる内容と多岐におよ

びましたが、GPAやGPSAの学生は丁寧に対応していました。来場した女子中高生にとって貴

重な相談場所となっていたと思います。

③ 感想と意見 同フロアで都市環境学部の学科別ガイダンス、模擬授業が開催されていたこともあり、都

市環境学部の詳細を聞きたい来訪者が5~10名程度いました。その来訪者に本企画の理学部

の個別相談会について説明したところ、何名かの高校生がこちらの個別相談会に参加しまし

た。また、システムデザイン学科の詳細を聞きたいとの問い合わせを4~5件ほど受けまし

た。

理系女子の進学応援という観点から、もし可能なのであれば都市環境、システムデザイン

と合同で開催するのが望ましいと思われました。また、開催場所については、理学部の学科

別ガイダンスを行う会場の近くにすると、同学部に興味のある高校生が訪ねやすいと思いま

した。

来場者数は午前中に多い一方で、午後は少

なく、来場者数が午前と午後で大きく異なり

ました。来場者数の多い午前中にGPAやGPSA

学生の人数を増やすなどの調整ができるとよ

いと感じました。なお、昨年度の開催は1回

のみでしたが、本年度は2回行いました。

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④ 第2回|大学説明会 理系女子進学応援プロジェクト アンケートまとめ(回答者数・54名)

アンケート用紙は巻末に 回答者内訳

回答者 回答数 中学生 3 高校1年生 11 高校2年生 20 高校3年生 6 保護者 13 その他 1

合計 54

学科名 回答数 数理科学科 10 物理学科 15 化学科 14 生命科学科 25 その他の学部 1 個別相談なし 1

合計 66

選択肢 回答数 とても参考になった 43 参考になった 10 あまり参考にならなかった 1

合計 54

Q1:どのコースの相談会に参加しましたか?

Q2:進路を考えるための参考になりましたか? ç

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選択肢 回答数 十分できた 41 ある程度できた 10 あまりできなかった 1 無回答 2

合計 54

選択肢 回答数 期待した通りだった 41 期待とは違っていたがよかった 11 期待とは違っていた 2

合計 54

Q3 希望する相談ができましたか?

Q4 内容は期待した通りでしたか?

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<アンケートの自由記述欄の内容> ( )内は相談した学科

【中学⽣】

• 新しいことが知れて楽しかったです(生命)

【⾼校1 年】

• オープンキャンパスも初めてだったので、大学生活や理系ならではのことが聞けてよかった

(数理)

• 笑顔で接してくださってとてもよかった(物理)

• まだ進路が定まっていないにもかかわらず、自分たちの体験談を交えながらたくさんお話し

いただきためになった(物理)

【高校2年】

• 一人暮らしのことも聞けてよかった(数理&生命)

• 文系で進学を考えているが、今回理系の学部の話を

聞けて参考になった(化学)

• ていねいに教えてくださり、不安だった進路につい

て解決できました(化学)

• 物理以外のこともたくさん聞けた(物理)

• 受験勉強頑張る?(物理)

• とても話しやすかった。進路への不安も解消できて

新しい見方ができた(数理)

• 部活の先輩に理系の人が少なく、聞けなかったことが色々聞けて良かったです(物理)

【高校3年】

• まとまった内容でなかったのに、ていねいに対応してくださりありがとうございました(化

学)

• ゼミナールについて聞きたいと思ってきたら、対応してくださった学生さんがゼミナール合

格者でとても参考になった(生命)

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【保護者】

• 生命学科はとても人気のある学科なんだなと改めて思いました(数理&化学&生命)※この

人は「期待とは違っていた」回答者の一人。行列ができていて、相談できなかったのかも?

• 3人の美しいお嬢さんが親切に対応してくださった。首都大の学生生活が楽しいことが十分

に伝わってきて意義深かったです(化学)

• 子どもと目線が近く、親切に答えてもらえてよかったです(物理)

• ぼんやりとした希望しか持っていない状態での参加で少し申し訳なく思っていたが、快く相

談に応していただけたので、ありがたかった

です(物理)

• ぜひ娘にも入試頑張ってもらい、素敵な先輩

のように楽しいキャンパスライフを送ってほ

しいと思いました(生命)

• 大学院生の生の声が聞けて大変参考になった

(生命)

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(2) 報告・交流会 今年度行った2回の大学説明会における取り組み

を中心に理学・SD・都市環境の3学部合同で、「理

系・文理融合女子進学応援プロジェクト」の活動を

報告するとともに、主役として活躍した学部生・大

学院生と教員との交流を行いました。

① 概要 日時:2018年12月10日(月) 17:00-20:00

場所:首都大学東京8号館イニシアチブスペース

担当教員:高橋 文(生命)

参加者数:21名

(内訳:化学の学部生2名、数理・物理・生命の修

士院生10名、理学・SD・都市環境の教員9名)

【プログラム】

I)報告会17:00-17:45

II)交流会17:50-20:00

② 報告会内容 報告会では、可知委員の開会の言葉の後に、髙橋委員長代理が7月15日および8月18日

の大学説明会における理学・SD学部の個別相談の様子について、写真やアンケート結果を紹

介しながら報告しました。次に、渡邊委員より、都市環境学部の個別相談の様子と来場者か

ら受けた質問内容などについての報告を行い、その後、参加学生から当日の様子の説明や感

想が述べられました。

進学応援プロジェクトが女子中高生のみならず、

活動に協力した相談員の学部生、大学院生およびに

担当教員にとっても有益な機会であったことが認識

されました。

③ 交流会内容 報告会に引き続き行われた交流会では、村上委員

長の乾杯の言葉の後、イギリス家庭料理を囲んで、

分野を超えた交流を行いました。

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理系進学応援プロジェクト 「大学生・大学院生による個別相談会」アンケート

首都大学東京理学部男女共同参画ワーキンググループ

本日は,本企画に参加いただき,ありがとうございました.アンケートにご協力ください.

学年 中学生 □

高校 1年生 □

高校 2年生 □

高校 3年生 □

保護者 □

その他 □ ( )

Q1) どの学科について相談しましたか?

数理科学科□ 物理学科□ 化学科□ 生命科学科□

その他の学部・学科 ( )

個別の学科について相談はしなかった□

Q2) 今回の企画は進路を考えるための参考になりましたか?

とても参考になった□ 参考になった□ あまり参考にならなかった□

Q3)希望する相談ができましたか?

十分できた□ ある程度できた□ あまりできなかった□

Q4)本日の内容は期待したとおりでしたか?

期待した通りだった□ 期待とは違っていたがよかった□ 期待とは違っていた□

<自由記述欄> ご意見などありましたらご自由にお書きください。

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2018年度 理系女子進学応援プロジェクト報告書

2019年3月31日

首都大学東京 理学研究科 男女共同参画ワーキンググループ