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第三時課 第一時課 時課経大斎用 実践用いま いつ よ よ 誦經 「アミン」。主 憐 めよ。十二次 光榮は父と子と聖神に歸す、今も何時も世々に「アミン」こうえいしゅあわれ

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  • - 1 -

    時課経大斎用

    実践用

    目次

    大阪ハリストス正教会二〇一六

    早課

    2

    第一時課

    25

    第三時課

    34

    第六時課

    44

    第九時課

    52

    聖體禮儀代式

    62

    晩課

    70

    晩堂大課

    84

  • - 2 -

    司祭

    我等の神は

    讃めらる、今も何時も世々に

    われら

    かみ

    あがめ

    いま

    いつ

    よよ

    誦經

    「アミン」。

    我等の神や、光榮は

    に歸す、光榮は爾

    に歸す。

    われら

    かみ

    こうえい

    なんじ

    こうえい

    なんじ

    天の王

    る者や、眞實の神在らざる

    なき者滿たざる

    なき者や、萬善の寶蔵なる者

    てん

    おうなぐさむ

    もの

    しんじつ

    しん

    ところ

    もの

    ところ

    もの

    ばんぜん

    ほうぞう

    もの

    生命を賜ふの主や、來りて我等の中に居り我等を

    より

    くせよ、至善者や我等

    せいめい

    たま

    しゅ

    きた

    われら

    うち

    われら

    もろもろ

    けがれ

    いさぎよ

    しぜんしゃ

    われら

    を救ひ給へ。

    たましい

    すく

    たま

    【聖三祝文、至聖三者、天主経】

    聖なる神、聖なる勇毅、聖なる

    常生

    の者よ、我等を

    めよ。三次

    せい

    かみ

    せい

    ゆうき

    せい

    じょうせい

    もの

    われら

    あわれ

    光榮は父と子と聖神に歸す、今も何時も世世に、「アミン」。

    こうえい

    ちち

    せいしん

    いま

    いつ

    至聖三者よ、我等を

    め、主よ、我等の罪を

    くせよ、主宰よ、我等の

    を赦せ、聖

    しせいさんしゃ

    われら

    あわれ

    しゅ

    われら

    つみ

    いさぎよ

    しゅさい

    われら

    あやまち

    ゆる

    せい

    なる者よ、臨みて我等の

    を癒し給へ、

    の名に因る。

    もの

    のぞ

    われら

    やまい

    いや

    たま

    ことごと

    なんじ

  • - 3 -

    めよ。三次

    しゅあわれ

    光榮は父と子と聖神に歸す、今も何時も世世に、「アミン」。

    こうえい

    ちち

    せいしん

    いま

    いつ

    天に在す我等の父よ、願はくは

    の名は聖とせられ、

    の國は來り、

    の旨は天に

    てん

    いま

    われら

    ちち

    ねが

    なんじ

    せい

    なんじ

    くに

    きた

    なんじ

    むね

    てん

    おこな

    はるるが如く地にも

    はれん、我が日用の糧を今日我等に與へ給へ、我等に

    ある者を

    ごと

    おこな

    にちよう

    かて

    こんにち

    われら

    あた

    たま

    われら

    おいめ

    もの

    我等免すが如く、我等の

    を免し給へ、我等を

    かず、猶我等を

    凶悪

    より救ひ給

    われら

    ゆる

    ごと

    われら

    おいめ

    ゆる

    たま

    われら

    いざない

    みちび

    なお

    われら

    きょうあく

    すく

    たま

    へ。

    司祭

    國と權能と光榮は

    父と子と聖神に歸す、今も何時も世世に。

    けだしくに

    けんのう

    こうえい

    なんじちち

    せいしん

    いま

    いつ

    誦經

    「アミン」。

    めよ。十二次

    しゅあわれ

    光榮は父と子と聖神に歸す、今も何時も世々に「アミン」

    こうえい

    ちち

    せいしん

    いま

    いつ

    よよ

    來れ我等の王神に叩拜せん。叩拜一次

    きた

    われら

    おうかみ

    こうはい

    來れハリストス我等の王神に叩拜俯伏せん。叩拜一次

    きた

    われら

    おうかみ

    こうはい

    來れハリストス我等の王と神の前に叩拜俯伏せん。叩拜一次

    きた

    われら

    おう

    かみ

    こうはい

    続いて、第十九,二十聖詠を静かにゆっくり読む。この間に司祭が宝座、聖堂内のイコンに炉儀を行うため。

  • - 4 -

    第十九聖詠

    願はくは主は

    の日に於て

    に聽き、イヤコフの神の名は

    を扞ぎ衞らん。願はくは

    ねが

    しゅ

    うれい

    おい

    なんじ

    かみ

    なんじ

    ふせ

    まも

    ねが

    聖所より

    し、シオンより

    を固めん。願わくは

    くの

    獻物

    を記憶

    せいしょ

    たすけ

    なんじ

    つかわ

    なんじ

    かた

    ねが

    なんじ

    ことごと

    ささげもの

    きおく

    し、爾

    燔祭

    を肥えたる物とせん。願はくは主は

    ひて

    に與へ、爾

    の謀

    なんじ

    やきまつり

    もの

    ねが

    しゅ

    なんじ

    こころ

    したが

    なんじ

    あた

    なんじ

    はか

    く遂げしめん。我等は

    び、吾が神の名に依りて旌を揚げん。願

    ところ

    ことごと

    われら

    なんじ

    すくい

    よろこ

    かみ

    はた

    ねが

    はくは主は

    くの

    成就

    せしめん。今我が其

    つけられし者を救ふを知れり、

    しゅ

    なんじ

    ことごと

    ねがい

    じょうじゅ

    いま

    そのあぶら

    もの

    すく

    彼は聖天より其

    の右の手の

    を以て之に對ふ。或

    を以て、或

    は馬を以て誇る者

    かれ

    せいてん

    そのすくい

    みぎ

    ちから

    もっ

    これ

    こた

    あるい

    くるま

    もっ

    あるい

    うま

    もっ

    ほこ

    もの

    あり。唯我等は主我が神の名を以て誇る。彼等は動きて顛れ、唯我等は起きて直く立つ。主

    ただ

    われら

    しゅ

    かみ

    もっ

    ほこ

    かれ

    うご

    たお

    ただ

    われら

    なお

    しゅ

    よ、王を救へ、又我等が

    に呼ばん時、我等に聽き給へ。

    おう

    すく

    また

    われら

    なんじ

    とき

    われら

    たま

    第二十聖詠

    主よ、王は

    を樂しみ、

    ぶこと

    なし。其

    に望む

    は、

    しゅ

    おう

    なんじ

    ちから

    たの

    なんじ

    すくい

    よろこ

    きわまり

    そのこころ

    のぞ

    ところ

    なんじこれ

    を與へ、其口に求むる

    之を辭まざりき。

    は仁慈の

    祝福

    を以て彼を迓へ、

    あた

    そのくち

    もと

    ところ

    なんじこれ

    いな

    けだしなんじ

    じんじ

    しゅくふく

    もっ

    かれ

    むか

    純金

    を其

    らせり。彼生命を

    に求めしに、爾

    之に世世の

    を賜えり。

    じゅんきん

    かんむり

    そのこうべ

    こうむ

    かれ

    いのち

    なんじ

    もと

    なんじこれ

    よよ

    ことぶき

    たま

    彼の

    を以て

    なり、爾

    は尊榮と威嚴とを之に

    らせたり。爾

    は彼に

    祝福

    かれ

    さかえ

    なんじ

    すくい

    もっ

    おおい

    なんじ

    そんえい

    いげん

    これ

    こうむ

    なんじ

    かれ

    しゅくふく

    を世世に賜ひ、

    にて彼を樂しませたり。

    王は主を頼み、至上者の仁慈

    よよ

    たま

    なんじ

    かんばせ

    よろこび

    かれ

    たの

    けだしおう

    しゅ

    たの

    しじょうしゃ

    じんじ

    に因りて動かざらん。

    の手は

    くの敵を尋ね出し、

    の右の手は凡そ

    を憎

    うご

    なんじ

    なんじ

    ことごと

    てき

    たず

    いだ

    なんじ

    みぎ

    およ

    なんじ

    にく

  • - 5 -

    む者を尋ね出さん。爾

    怒る時、彼等を火爐の如くなさん。主は其

    に於て彼等を

    し、火

    もの

    たず

    いだ

    なんじいか

    とき

    かれら

    かろ

    ごと

    しゅ

    そのいかり

    おい

    かれら

    ほろぼ

    は彼等を噛まん。爾

    は彼等の果を地より絶ち、彼等の種を人の子の中より絶たん、蓋

    彼等

    かれら

    なんじ

    かれら

    かれら

    たね

    ひと

    うち

    けだし

    かれら

    に向ひて悪事を

    て、

    を設けたれども、之を遂ぐること能わざりき。

    彼等

    なんじ

    むか

    あくじ

    くわだ

    はかりごと

    もう

    これ

    あた

    なんじ

    かれら

    を立てて的となし。爾

    の弓を以て矢を其

    に發たん。主よ、爾

    を以て

    ら擧れ、

    まと

    なんじ

    ゆみ

    もっ

    そのおもて

    はな

    しゅ

    なんじ

    ちから

    もっ

    みずか

    あが

    我等は

    の權能を歌頌讃榮せん。

    われら

    なんじ

    けんのう

    かしょうさんえい

    光榮は父と子と聖神に歸す、今も何時も世世に、「アミン」。

    こうえい

    ちち

    せいしん

    いま

    いつ

    よよ

    【聖三祝文、至聖三者、天主経】

    (『大斎第一週奉事式略』では省略)

    聖なる神、聖なる勇毅、聖なる

    常生

    の者よ、我等を

    めよ。三次

    せい

    かみ

    せい

    ゆうき

    せい

    じょうせい

    もの

    われら

    あわれ

    光榮は父と子と聖神に歸す、今も何時も世世に、「アミン」。

    こうえい

    ちち

    せいしん

    いま

    いつ

    至聖三者よ、我等を

    め、主よ、我等の罪を

    くせよ、主宰よ、我等の

    を赦せ、

    しせいさんしゃ

    われら

    あわれ

    しゅ

    われら

    つみ

    いさぎよ

    しゅさい

    われら

    あやまち

    ゆる

    聖なる者よ、臨みて我等の

    を癒し給へ、

    の名に因る。

    せい

    もの

    のぞ

    われら

    やまい

    いや

    たま

    ことごと

    なんじ

    めよ。三次

    しゅあわれ

    光榮は父と子と聖神に歸す、今も何時も世世に、「アミン」。

    こうえい

    ちち

    せいしん

    いま

    いつ

    天に在す我等の父よ、願はくは

    の名は聖とせられ、

    の國は來り、

    の旨は天

    てん

    いま

    われら

    ちち

    ねが

    なんじ

    せい

    なんじ

    くに

    きた

    なんじ

    むね

    てん

  • - 6 -

    はるるが如く地にも

    はれん、我が日用の糧を今日我等に與へ給へ、我等に

    おこな

    ごと

    おこな

    にちよう

    かて

    こんにち

    われら

    あた

    たま

    われら

    ある者を我等免すが如く、我等の

    を免し給へ、我等を

    かず、猶我等

    おいめ

    もの

    われら

    ゆる

    ごと

    われら

    おいめ

    ゆる

    たま

    われら

    いざない

    みちび

    なお

    われら

    凶悪

    より救ひ給へ。

    きょうあく

    すく

    たま

    司祭

    國と權能と光榮は

    父と子と聖神に歸す、今も何時も世世に。

    けだしくに

    けんのう

    こうえい

    なんじちち

    せいしん

    いま

    いつ

    誦經

    「アミン」。

    【讃詞】

    主よ、

    の民を救ひ、

    に福を降せ、我が国に

    を与え、

    の十字架にて

    しゅ

    なんじ

    たみ

    すく

    なんじ

    ぎょう

    ふく

    くだ

    さいわい

    なんじ

    じゅうじか

    なんじ

    の住所を護り給へ。

    すまい

    まも

    たま

    光榮は父と子と聖神に歸す。

    こうえい

    ちち

    せいしん

    甘んじて十字架に擧げられしハリストス神よ、

    が同名の

    なる住所に

    を垂れ

    あま

    じゅうじか

    かみ

    なんじ

    どうめい

    あらた

    すまい

    なんじ

    めぐみ

    給へ、

    を以て﹇我が国を司る者を﹈樂しませ、其諸敵に勝たしめ給へ、彼は

    たま

    なんじ

    ちから

    もっ

    たの

    そのしょてき

    たま

    かれ

    なんじ

    が和平の武器、勝たれぬ勝を以て其

    とすればなり。

    わへい

    ぶき

    かち

    もっ

    そのたすけ

    今も何時も世世に、「アミン」。

    いま

    いつ

    よよ

    威嚴にして耻を得しめざる轉達、至善にして讃榮せらるる

    生神女

    よ、我等の祈祷を

    いげん

    はじ

    てんたつ

    しぜん

    さんえい

    しょうしんじょ

    われら

    きとう

    しりぞ

    ず、

    正教

    の人の住所を固め、﹇我が国を司どるもの﹈を救ひて、天より勝利を與へ給へ、

    せいきょう

    ひと

    すまい

    かた

    すく

    てん

    しょうり

    あた

    たま

  • - 7 -

    恩寵

    に滿たさるる者よ、

    神を生みたればなり。

    ひとりおんちょう

    もの

    なんじかみ

    【連祷】

    司祭

    神よ、

    なる

    に因りて我等を

    め、

    に祈る、聆き納れて

    めよ。

    かみ

    なんじ

    おおい

    あわれみ

    われら

    あわれ

    なんじ

    いの

    あわれ

    詠隊

    めよ。三次

    しゅあわれ

    司祭

    又吾が国の天皇及び国を司る者の爲に祈る。

    また

    ため

    いの

    司祭

    教會

    る○○の主教○○の爲に祈る。

    またきょうかい

    つかさど

    ため

    いの

    司祭

    兄弟及び

    「ハリスティアニン」の爲に祈る。

    またしゅうけいていおよ

    しゅう

    ため

    いの

    司祭

    は仁慈にして人を愛する神なり、我等

    父と子と聖神に光榮を歸す、今も何時

    けだしなんじ

    じんじ

    ひと

    あい

    かみ

    われら

    なんじちち

    せいしん

    こうえい

    いま

    いつ

    も世世に。

    よよ

    詠隊

    「アミン」。神父よ、主の名を以て

    祝讃

    せよ。

    しんぷ

    しゅ

    もっ

    しゅくさん

    司祭

    光榮は一性にして生命を

    す分れざる聖三者に歸す、今も何時も世世に。

    こうえい

    いっせい

    いのち

    ほどこ

    わか

    せいさんしゃ

    いま

    いつ

    よよ

    詠隊

    「アミン」。

    【六段の聖詠】

    誦経者は謹んで次の『六段の聖詠』を誦する。衆人は真剣に聞く。

    誦經

    至高きには光榮神に歸し、地には平安降り、人には

    臨めり。三次

    いとたか

    こうえいかみ

    へいあんくだ

    ひと

    めぐみのぞ

    主よ、我が

    を啓け、然せば我が口は

    の讃美を揚げんとす。二次

    しゅ

    くちびる

    ひら

    しか

    くち

    なんじ

    さんび

  • - 8 -

    第三聖詠

    主よ、我が敵は何ぞ多き、多くの者は我を攻む、多くの者は、我が

    を指して彼は神よ

    しゅ

    てき

    なん

    おお

    おお

    もの

    われ

    おお

    もの

    たましい

    かれ

    かみ

    を得ずと云ふ、然れども主よ、

    は我を衞る盾なり、我の

    なり。

    は我が

    すくい

    しか

    しゅ

    なんじ

    われ

    まも

    たて

    われ

    さかえ

    なんじ

    こうべ

    を擧ぐ、我が聲を以て主に呼ぶに、主は其の聖山より、我に聽き給う。我臥し

    り、又覺

    こえ

    もっ

    しゅ

    しゅ

    その

    せいざん

    われ

    たま

    われ

    ねむり

    また

    む、蓋

    主は我を扞ぎ衞ればなり。環りて我を攻むるの萬民は我懼るるなし。主や起てよ、吾

    けだししゅ

    われ

    ふせ

    まも

    めぐ

    われ

    ばんみん

    われおそ

    しゅ

    が神や、我を救ひ給え。爾

    は我が諸敵の頬を打ち、悪人の歯を折けり。救

    は主に依る。爾

    かみ

    われ

    すく

    たま

    なんじ

    われ

    しょてき

    ほお

    あくにん

    くじ

    すくい

    しゅ

    なんじ

    の降福は

    の民に在り。

    こうふく

    なんじ

    たみ

    我臥し、寝ね、又覺む、主は我を扞ぎ衞ればなり。

    われ

    また

    しゅ

    われ

    ふせ

    まも

    第三十七聖詠

    主よ、爾

    を以て我を責むる毋れ、爾

    を以て我を罰する毋れ、蓋

    の矢は我

    しゅ

    なんじ

    いきどおり

    もっ

    われ

    なか

    なんじ

    いかり

    もっ

    われ

    ばつ

    なか

    けだしなんじ

    われ

    に刺さり、爾

    の手は重く我に加わる。爾

    に依りて我が肉に傷まざる

    なく、我の罪

    なんじ

    おも

    われ

    くわ

    なんじ

    いかり

    にく

    いた

    ところ

    われ

    つみ

    に因りて我が骨は安きを得ず、

    我が不法は我が

    に溢れ、重任の如く我を壓す、我の

    ほね

    やす

    けだし

    ふほう

    こうべ

    あふ

    おもに

    ごと

    われ

    あつ

    われ

    無智に依り我が傷腐れて且臭し。我屈まりて仆れんとし、終日

    憂ひて行く、蓋

    我が腰は熱

    むち

    きずくさ

    かつくさ

    われかが

    たお

    しゅうじつうれ

    けだし

    こし

    ねつ

    に悩まされ、我が肉に傷まざる

    なし。我

    えて痛く憊れ、我が

    の裂くるにより

    なや

    にく

    いた

    ところ

    われちからおとろ

    いた

    つか

    こころ

    て號ぶ。主よ、我が

    くの

    の前に在り、我が歎息は

    に隱るるなし。我が

    さけ

    しゅ

    ことごと

    ねがい

    なんじ

    まえ

    なげき

    なんじ

    かく

    こころ

    は戰ひ

    き、我が

    は我より脱け、我が目の

    も已に我にあるなし。我が朋と親しき者

    ふる

    おのの

    ちから

    われ

    ひかり

    すで

    われ

    とも

    した

    もの

  • - 9 -

    とは我が傷を見て離れ、我が親戚は遠ざかりて立つ。我が生命を覔むる者は網を設け、我

    きず

    はな

    しんせき

    とお

    いのち

    もと

    もの

    あみ

    もう

    われ

    わんと欲する者は我が滅亡のことを言ひて、毎日悪しき

    を圖む、然れども我は

    そこな

    ほっ

    もの

    ほろび

    まいにち

    はかりごと

    たく

    しか

    われ

    の如く聽かず、唖

    の如く

    の口を啓かず、是に於て我は聞くなく、其口に答ふる

    みみしい

    ごと

    おうし

    ごと

    おのれ

    くち

    ひら

    ここ

    おい

    われ

    そのくち

    こた

    ところ

    なき人の如くなれり、蓋

    主よ、我

    を恃む、主我が神よ、爾

    に聽き給はん。我言えり、願

    ひと

    ごと

    けだししゅ

    われなんじ

    たの

    しゅ

    かみ

    なんじ

    たま

    われ

    ねが

    はくは敵は我に勝たざらん、我が足の

    く時、彼等は我に向ひて誇り高ぶる。我

    ど仆

    てき

    われ

    あし

    つまづ

    とき

    かれら

    われ

    むか

    ほこ

    たか

    われほとん

    たお

    れんとす、我の

    は常に我が前に在り。我は我が不法を認め、我が罪の爲に

    哀しむ。

    われ

    うれい

    つね

    まえ

    われ

    ふほう

    みと

    つみ

    ため

    はなはだかな

    我が敵は生きて

    強く、故なくして我を疾む者は

    多し、悪を以て我の善に報ゆる者

    てき

    いよいよつよ

    ゆえ

    われ

    にく

    もの

    ますますおお

    あく

    もっ

    われ

    ぜん

    むく

    もの

    は、我が善に

    ふに因りて我の敵となれり。主我が神よ、我を遺つる毋れ、我に遠ざか

    ぜん

    したが

    われ

    てき

    しゅ

    かみ

    われ

    なか

    われ

    とお

    る毋れ、主我の

    救主

    よ、

    に來たりて我を救ひ給へ。

    なか

    しゅわれ

    きゅうしゅ

    すみやか

    きた

    われ

    すく

    たま

    第六十二聖詠

    神よ、爾

    は我の神なり。我

    より

    に尋ぬ、我が

    は渇きて

    を望み、我が身は空

    かみ

    なんじ

    われ

    かみ

    われあかつき

    なんじ

    たず

    たましい

    かわ

    なんじ

    のぞ

    むな

    しくして燥ける水なき地にありて、痛く

    を慕ふ、

    の能力と

    の光榮とを見ん爲な

    かわ

    みず

    いた

    なんじ

    した

    なんじ

    ちから

    なんじ

    さかえ

    ため

    り、我が嘗て

    を聖所に觀しが如し、蓋

    の愛憐は生命に愈る。我が口

    を讃美せん。

    かっ

    なんじ

    せいしょ

    ごと

    けだしなんじ

    あわれみ

    いのち

    まさ

    くちなんじ

    さんび

    是くの如く我生ける時

    を崇め讃め、

    の名に依りて我が手を擧げん。我が

    の飽か

    ごと

    われ

    ときなんじ

    あが

    なんじ

    たましい

    ざること脂油を以てするが如く、我が口

    の聲にて

    を讃美す、榻にて

    を記憶し、

    あぶら

    もっ

    ごと

    くちよろこび

    こえ

    なんじ

    さんび

    とこ

    なんじ

    きおく

    夜更に

    を思ふ時に在り。

    は我の扶助なり、

    の蔭に於て我

    ばん、我が

    やこう

    なんじ

    おも

    とき

    けだしなんじ

    われ

    たすけ

    なんじ

    つばさ

    かげ

    おい

    われよろこ

  • - 10 -

    は親しく

    に附き、

    の右の手は我を扶く。彼の我が

    はんことを謀る者

    たましい

    した

    なんじ

    なんじ

    みぎ

    われ

    たす

    たましい

    そこな

    はか

    もの

    は地の深き

    に降らん、彼等

    に攖りて、

    の獲物とならん。惟王は神の爲に樂しま

    ふか

    ところ

    くだ

    かれら

    やいば

    かか

    きつね

    えもの

    ただおう

    かみ

    ため

    たの

    ん、凡そ彼を以て誓う者は

    を得ん、

    を言う者の口は塞がれんとす。

    およ

    かれ

    もっ

    ちか

    もの

    ほまれ

    けだしいつわり

    もの

    くち

    ふさ

    夜更に

    を思ふ、

    は我の扶助なり、

    の蔭に於て我

    ばん、我が

    は親

    やこう

    なんじ

    おも

    けだしなんじ

    われ

    たすけ

    なんじ

    つばさ

    かげ

    おい

    われよろこ

    たましい

    した

    しく

    に附き、

    の右の手は我を扶く。

    なんじ

    なんじ

    みぎ

    われ

    たす

    光榮は父と子と聖神に歸す、今も何時も世世に、「アミン」。

    こうえい

    ちち

    せいしん

    いま

    いつ

    よよ

    「アリルイヤ」「アリルイヤ」「アリルイヤ」、神よ、光榮は

    に歸す。三次

    かみ

    こうえい

    なんじ

    めよ。三次

    しゅあわれ

    光榮は父と子と聖神に歸す、今も何時も世世に、「アミン」。

    こうえい

    ちち

    せいしん

    いま

    いつ

    よよ

    是の時司祭至聖所より出て、王門の前に立ちて早課祝文を黙誦

    アルタリ

    第八十七聖詠

    主我が

    の神よ、我晝夜

    の前に呼ぶ、願はくは我が

    の前に至らん、爾

    しゅ

    すくい

    かみ

    われちゅうやなんじ

    まえ

    ねが

    いのり

    なんじ

    かんばせ

    まえ

    いた

    なんじ

    の耳を我が

    けよ、蓋

    我が

    は苦難に飽き、我が生命は地獄に近づけり。我は墓

    みみ

    ねがい

    かたぶ

    けだし

    たましい

    くなん

    いのち

    じごく

    ちか

    われ

    はか

    に入る者と等しくなり、

    なき人の如くなれり、死人の中に投げられて、猶殺されて

    もの

    ひと

    ちから

    ひと

    ごと

    しにん

    うち

    なおころ

    ひつぎ

    に臥し、

    に復記憶せられず、

    の手より絶たれし者の如し。

    我を深き坎に、闇冥

    なんじ

    また

    きおく

    なんじ

    もの

    ごと

    なんじわれ

    ふか

    あな

    くらやみ

    に、淵に置けり。爾

    は重く我に加はり、爾

    の波を

    けて我を撃てり。爾

    我が識

    ふち

    なんじ

    いきどおり

    おも

    われ

    くわ

    なんじ

    なみ

    かたぶ

    われ

    なんじ

  • - 11 -

    の者を我より遠ざけ、我を彼等の悪むべき者となせり、我閉されて出ずるを得ず。

    ところ

    もの

    われ

    とお

    われ

    かれら

    にく

    もの

    われとざ

    我が目は愁苦に因りて痛く疲れたり、主よ、我

    終日

    を呼び、手を伸べて

    に向へり。

    かなしみ

    いた

    つか

    しゅ

    われしゅうじつなんじ

    なんじ

    むか

    豈死せし者に奇跡を

    さんや、死せし者豈起ちて

    を讃揚せんや、

    は墓の

    なんじあに

    もの

    きせき

    ほどこ

    ものあに

    なんじ

    さんよう

    なんじ

    あわれみ

    はか

    中に、

    は腐敗の地に、豈傳へられんや、

    の奇跡は闇冥に、

    の義は遺忘の地

    うち

    なんじ

    まこと

    くされ

    あにつた

    なんじ

    きせき

    くらやみ

    なんじ

    わすれ

    に、豈識られんや。主よ、我

    に呼ぶ、我の

    の前に在り。主よ、爾

    は何爲

    あに

    しゅ

    われなんじ

    われ

    いのり

    あした

    なんじ

    まえ

    しゅ

    なんじ

    なん

    れぞ我が

    を棄て、

    を我に隱し給ふ。我少きより

    に遭い、

    ど消え亡せ

    たましい

    なんじ

    かんばせ

    われ

    かく

    たま

    われわか

    わざわい

    ほとん

    んとし、爾

    の恐嚇を受けて我が

    れり。爾

    は我を度り、爾

    の恐嚇は我を碎

    なんじ

    おどし

    つかれ

    きわま

    なんじ

    いきどおり

    われ

    わた

    なんじ

    おどし

    われ

    くだ

    けり、毎日水の如くに我を環り、齊しく

    りて我を圍む。

    は我が友と親しき者とを我

    まいにちみず

    ごと

    われ

    めぐ

    ひと

    あつま

    われ

    かこ

    なんじ

    とも

    した

    もの

    われ

    より遠ざけたり、我が識る

    の者は見えず。

    とお

    ところ

    もの

    主我が

    の神よ、我晝夜

    の前に呼ぶ。

    しゅ

    すくい

    かみ

    われちゅうやなんじ

    まえ

    願はくは我が

    の前に至らん、

    の耳を我が

    けよ。

    ねが

    いのり

    なんじ

    かんばせ

    まえ

    いた

    なんじ

    みみ

    ねがい

    かたぶ

    第百二聖詠

    我が

    よ、主を讃め揚げよ、我が

    中心

    よ、其聖なる名を讃め揚げよ。我が

    よ、主

    たましい

    しゅ

    ちゅうしん

    そのせい

    たましい

    しゅ

    を讃め揚げよ、彼が

    くの恩を忘るる毋れ。彼は

    の不法を赦し、

    かれ

    ことごと

    おん

    わす

    なか

    かれ

    なんじ

    もろもろ

    ふほう

    ゆる

    なんじ

    もろもろ

    を療す、

    の生命を墓より救ひ、

    とを

    らせ、幸福を

    に飽

    やまい

    いや

    なんじ

    いのち

    はか

    すく

    あわれみ

    めぐみ

    なんじ

    こうむ

    こうふく

    なんじ

    のぞみ

    かしむ、

    が若復さるること鷲の如し。主は凡そ迫害せらるる者の爲に義と審判とを

    なんじ

    わかがえ

    わし

    ごと

    しゅ

    およ

    はくがい

    もの

    ため

    しんぱん

    おこな

  • - 12 -

    ふ。彼は

    の途をモイセイに示し、

    の作爲をイズライリの諸子に示せり。主は宏慈に

    かれ

    おのれ

    みち

    しめ

    おのれ

    しわざ

    しょし

    しめ

    しゅ

    こうじ

    して

    矜恤

    、寛忍にして鴻恩なり、怒りて

    あり、

    を永く懐かず。我が不法に因り

    きょうじゅつ

    かんにん

    こうおん

    いか

    おわり

    いきどおり

    なが

    いだ

    ふほう

    て我等に

    はず、我が罪に因りて我等に報いず、

    天の地より高きが如く、斯く主を畏

    われら

    おこな

    つみ

    われら

    むく

    けだしてん

    たか

    ごと

    しゅ

    おそ

    るる者に於ける其

    なり、

    の西より遠きが如く、斯く主は我が不法を我等より

    もの

    そのあわれみ

    おおい

    ひがし

    にし

    とお

    ごと

    しゅ

    ふほう

    われら

    遠ざけたり、父の其子を

    むが如く、斯く主は彼を畏るる者を

    む。

    彼は我が何よ

    とお

    ちち

    その

    あわれ

    ごと

    しゅ

    かれ

    おそ

    もの

    あわれ

    けだしかれ

    なん

    り造られしを知り、我等の塵なるを記念す。人の日は草の如く、其榮ゆること田の華の如

    つく

    われら

    ちり

    きねん

    ひと

    くさ

    ごと

    そのさか

    はな

    ごと

    し。風之を過ぐれば無に歸し、其有りし

    も亦之を識らず。唯主の

    は彼を畏るる者

    かぜこれ

    なき

    その

    ところ

    またこれ

    ただしゅ

    あわれみ

    かれ

    おそ

    もの

    に世より世に至り、彼の義は其約を守り、其

    を懐ひて、之を

    ふ子子孫孫に及ばん。主

    いた

    かれ

    そのやく

    まも

    そのいましめ

    おも

    これ

    おこな

    ししそんそん

    およ

    しゅ

    は其寶座を天に建て、其國は萬物を統べ治む。主の

    の天使、能力を具へ、其聲に

    その

    ほうざ

    てん

    そのくに

    ばんぶつ

    おさ

    しゅ

    もろもろ

    てんし

    ちから

    そな

    そのこえ

    したが

    ひて其

    ふ者よ、主を讃め揚げよ。主の

    くの軍、其旨を

    ふ役者よ、主を讃

    そのことば

    おこな

    もの

    しゅ

    しゅ

    ことごと

    ぐん

    そのむね

    おこな

    えきしゃ

    しゅ

    め揚げよ。主の

    くの造工よ、其一切治むる

    に於て主を讃め揚げよ。我が

    よ、主

    しゅ

    ことごと

    わざ

    そのいっさいおさ

    ところ

    おい

    しゅ

    たましい

    しゅ

    を讃め揚げよ。

    其一切治むる

    に於て、我が

    よ、主を讃め揚げよ。

    そのいっさいおさ

    ところ

    おい

    たましい

    しゅ

    第百四十二聖詠

    主よ、我が

    を聆き、爾

    の眞實に依りて我が

    に耳を

    けよ、爾

    の義に依りて我に聽

    しゅ

    いのり

    なんじ

    しんじつ

    ねがい

    みみ

    かたぶ

    なんじ

    われ

    き給へ。

    の僕と

    を爲す毋れ、

    凡そ生命ある者は、一も

    の前に義とせられざ

    たま

    なんじ

    ぼく

    うったえ

    なか

    けだしおよ

    いのち

    もの

    いつ

    なんじ

    まえ

  • - 13 -

    らん。敵は我が

    を逐ひ、我が生命を地に

    り、我を久しく死せし者の如く

    に居

    てき

    たましい

    いのち

    ふみにじ

    われ

    ひさ

    もの

    ごと

    くらき

    らしむ、我が

    は我の衷に悶え、我が

    は我の衷に曠しきが如し。我

    の日を想ひ、凡

    たましい

    われ

    うち

    もだ

    こころ

    われ

    うち

    むな

    ごと

    われいにしえ

    おも

    およ

    ひしことを

    へ、爾

    が手の工作を計る。我が手を伸べて

    に向ひ、我が

    なんじ

    おこな

    かんが

    なんじ

    わざ

    はか

    なんじ

    むか

    たましい

    は渇ける地の如く

    を慕ふ。主よ、速

    に我に聽き給へ、我が

    へたり、爾

    かわ

    ごと

    なんじ

    した

    しゅ

    すみやか

    われ

    たま

    たましい

    おとろ

    なんじ

    かんばせ

    を我に隱す毋れ、然からずば我は墓に入る者の如くならん。我に夙に

    を聽かし

    われ

    かく

    なか

    しか

    われ

    はか

    もの

    ごと

    われ

    つと

    なんじ

    あわれみ

    め給へ、我

    を頼めばなり。主よ、我に行くべき途を示し給へ、我が

    に擧ぐれ

    たま

    われなんじ

    たの

    しゅ

    われ

    みち

    しめ

    たま

    たましい

    なんじ

    ばなり。主よ、我を我が敵より救ひ給へ、我

    に趨り附く。我に

    の旨を

    ふを教へ給

    しゅ

    われ

    てき

    すく

    たま

    われなんじ

    はし

    われ

    なんじ

    むね

    おこな

    おし

    たま

    へ、

    は我の神なればなり、願はくは

    の善なる神は我を義の地に

    かん。主よ、

    なんじ

    われ

    かみ

    ねが

    なんじ

    ぜん

    しん

    われ

    みちび

    しゅ

    なんじ

    の名に依りて我を生かし給へ、

    の義に依りて我が

    を苦難より引き出し給へ、

    われ

    たま

    なんじ

    たましい

    くなん

    いだ

    たま

    なんじ

    を以て我が敵を

    し、凡そ我が

    を攻むる者を

    げ給へ、我は

    の僕なれば

    あわれみ

    もっ

    てき

    ほろぼ

    およ

    たましい

    もの

    たいら

    たま

    われ

    なんじ

    ぼく

    なり。

    主よ、

    の義に依りて我に聽き給へ、

    の僕と

    を爲す毋れ。

    しゅ

    なんじ

    われ

    たま

    なんじ

    ぼく

    うったえ

    なか

    主よ、

    の義に依りて我に聽き給へ、

    の僕と

    を爲す毋れ。

    しゅ

    なんじ

    われ

    たま

    なんじ

    ぼく

    うったえ

    なか

    願はくは

    の善なる神は我を義の地に

    かん。

    ねが

    なんじ

    ぜん

    しん

    われ

    みちび

    光榮は父と子と聖神に歸す、今も何時も世世に、「アミン」。

    こうえい

    ちち

    せいしん

    いま

    いつ

    よよ

    「アリルイヤ」「アリルイヤ」「アリルイヤ」、神よ、光榮は

    に歸す。三次

    かみ

    こうえい

    なんじ

  • - 14 -

    【大連祷】

    【アリルイヤ】大斎平日には「主は神なり」の代わりに、その日の調で「アリルイヤ」を3回歌う。以下の句をアリルイヤに挿入して誦す

    る。

    第一句

    神よ、我が神度は夜中より、爾を慕ふ、蓋爾の誡めは地に在りてなり。

    なんじ

    した

    第二句

    地に居る者は義を學べ。

    もの

    まな

    第三句

    火は

    の敵を噛ん。

    (☆イサイヤ

    だが、句の前半「嫉妬は教えられぬ民を掴む」が欠落)

    なんじ

    てき

    かま

    26

    11

    第四句

    主よ、彼らに艱難を加へ、地の驕れる者に艱難を加へよ。

    しゅ

    (☆訳文は『連接歌集』のイサイヤ

    :9-

    による)

    26

    19

    【聖三讃詞】(その週の調で)を1回ずつ歌う。(八調経巻末参照)(『大斎第一週奉事式略』では一調のみ、他の調は巻末参照)

    聖三の讃歌、第一調

    我等無形の軍の有形の

    を以て、

    より上なる屬神の意思に升せられ、聖三の歌

    われら

    むけい

    ぐん

    ゆうけい

    かたどり

    もっ

    かたち

    うえ

    ぞくしん

    おもい

    のぼ

    せいさん

    うた

    に由りて三位の神性の

    を受けて、ヘルワィムの如く惟一の神に呼ばん、聖、聖、聖

    さんい

    しんせい

    ひかり

    ごと

    ゆいいち

    かみ

    せい

    せい

    せい

    なる哉吾が神や、

    かな

    かみ

    月曜日には

    の無形軍の轉達に因りて我等を

    み給へ。

    なんじ

    むけい

    ぐん

    てんたつ

    われら

    あわれ

    たま

    火曜日には

    の前驅の祈禱に因りて我等を

    憐み

    給へ。

    なんじ

    ぜんく

    きとう

    われら

    あわれ

    たま

    水曜日及び金曜日には

    、主よ、

    の十字架の

    にて我等を護り給へ。

    しゅ

    なんじ

    じゅうじか

    ちから

    われら

    まも

    たま

  • - 15 -

    木曜日には

    の聖使徒及び成聖者ニコライの祈禱に因りて我等を

    憐み

    給へ。

    なんじ

    せい

    しと

    およ

    せいせいしゃ

    きとう

    われら

    あわれ

    たま

    光栄は父と子と聖神に帰す

    我等

    天軍と偕に最高きに居る者に聖三の讃美を

    りて、ヘルワィムの如く呼ば

    われら

    しゅうてんぐん

    とも

    いとたか

    もの

    せいさん

    さんび

    たてまつ

    ごと

    ん、聖、聖、聖なる哉吾が神や、

    の諸聖人の祈禱に因りて我等を

    憐み

    給へ。

    せい

    せい

    せい

    かな

    かみ

    なんじ

    しょせいじん

    きとう

    われら

    あわれ

    たま

    今も何時も世々にアミン

    至善者よ、我等寤め興きて

    に伏拜す、全能者よ、天使の歌を以て

    に呼ぶ、聖、聖、

    しぜんしゃ

    われら

    なんじ

    ふくはい

    ぜんのうしゃ

    てんし

    うた

    もっ

    なんじ

    せい

    せい

    聖なる哉神や、

    生神女

    に因りて我等を

    憐み

    給へ。

    せい

    かなかみ

    しょうしんじょ

    われら

    あわれ

    たま

    日替わり↓別冊

    【カフィズマ】続いて、『聖詠經』からその日のカフィズマを三段に分けて読み、

    各段ごとに「光栄は」「今も」「アリルイヤ」「主憐れめよ」「光栄は」

    月曜日

    四、五、六(『大斎第一週奉事式略』では各段の聖詠一つのみ記載)

    火曜日

    十、十一、十二

    水曜日

    十九、二十、一

    木曜日

    六、七、八

    金曜日

    十三、十四、十五

    続けてセダレン

  • - 16 -

    【第五十聖詠】

    神よ、

    なる

    に因りて我を

    み、

    の多きに因りて我の不法を抹し給

    かみ

    なんじ

    おおい

    あわれみ

    われ

    あわれ

    なんじ

    めぐみ

    おお

    われ

    ふほう

    たま

    へ。

    我を我が不法より洗ひ、我を我が罪より清め給へ、

    我は我が不法を知る、我

    しばしばわれ

    ふほう

    あら

    われ

    つみ

    きよ

    たま

    けだしわれ

    ふほう

    われ

    の罪は常に我が前に在り。我は

    に罪を犯し、悪を

    の目の前に

    へり、

    つみ

    つね

    まえ

    われ

    なんじひとりなんじ

    つみ

    おか

    あく

    なんじ

    まえ

    おこな

    なんじ

    の審断に義にして、

    の裁判に

    なり。視よ、我は不法に於て妊まれ、我が母は罪

    なんじ

    しんだん

    なんじ

    さいばん

    おおやけ

    われ

    ふほう

    おい

    はら

    はは

    つみ

    に於て我を生めり。視よ、

    に眞實のあるを愛し、我が衷に於て智慧を我に

    おい

    われ

    なんじ

    こころ

    しんじつ

    あい

    うち

    おい

    ちえ

    われ

    あらわ

    り。「イッソプ」を以て我に沃げ、然せば我

    くならん、我を滌へ、然せば我雪より白

    もっ

    われ

    そそ

    しか

    われいさぎよ

    われ

    あら

    しか

    われゆき

    しろ

    くならん。我に

    とを聞かせ給へ、然せば

    に折られし骨は

    ばん。爾

    われ

    よろこび

    たのしみ

    たま

    しか

    なんじ

    ほね

    よろこ

    なんじ

    かんばせ

    を我が罪より避け、我が

    くの不法を抹し給へ。神よ、潔

    を我に造れ、正しき

    つみ

    ことごと

    ふほう

    たま

    かみ

    いさぎよ

    こころ

    われ

    つく

    ただ

    たましい

    を我の衷に

    め給へ。我を

    より逐ふこと毋

    れ、

    の聖神を我より取り上ぐる

    われ

    うち

    あらた

    たま

    われ

    なんじ

    かんばせ

    なか

    なんじ

    せいしん

    われ

    こと毋

    れ。爾

    を我に還せ、主宰たる神を以て我を固め給へ。我不法の者に

    なか

    なんじ

    すくい

    よろこび

    われ

    かえ

    しゅさい

    しん

    もっ

    われ

    かた

    たま

    われ

    ふほう

    もの

    なんじ

    の道を教へん、不虔の者は

    に歸らんとす。神よ、我が

    の神よ、我を血より救ひ給へ、然

    みち

    おし

    ふけん

    もの

    なんじ

    かえ

    かみ

    すくい

    かみ

    われ

    すく

    たま

    しか

    せば我が舌は

    の義を讃め揚げん。主よ、我が

    を啓け、然せば我が口は

    の讃美を揚

    した

    なんじ

    しゅ

    くちびる

    ひら

    しか

    くち

    なんじ

    さんび

    げん、

    を欲せず、欲すれば我之を

    らん、

    燔祭

    ばず。神に

    けだしなんじ

    まつり

    ほっ

    ほっ

    われこれ

    たてまつ

    なんじ

    やきまつり

    よろこ

    かみ

    よろこ

    ばるる

    は痛悔の

    なり、痛悔して謙遜なる

    は、神よ、爾

    輕んじ給はず。主よ、爾

    まつり

    つうかい

    たましい

    つうかい

    けんそん

    こころ

    かみ

    なんじかろ

    たま

    しゅ

    なんじ

    に因りて恩をシオンに垂れ、イエルサリムの

    城垣

    を建て給へ。其時に

    義の

    めぐみ

    おん

    じょうえん

    たま

    そのとき

    なんじ

    まつり

  • - 17 -

    獻物

    燔祭

    とを

    び饗けん、其時に人人

    の祭壇に

    を奠へんとす。

    ささげもの

    やきまつり

    よろこ

    そのとき

    ひとびとなんじ

    さいだん

    こうし

    そな

    輔祭「主よ爾の民を救い」

    (詠)「主憐れめよ」十二回、

    日替わり↓別冊

    【規程】(本来はその日の月課経のカノンと合わせて行う)『連接歌集』の「預言者の歌」に挿入して行う。

    カノン

    月曜日

    第一、(小連祷)第八、(ヘルビムより尊く)第九歌頌、(常に福)(小連祷)

    火曜日

    第二、(小連祷)第八、(ヘルビムより尊く)第九歌頌、(常に福)(小連祷)

    水曜日

    第三、(小連祷)第八、(ヘルビムより尊く)第九歌頌、(常に福)(小連祷)

    木曜日

    第四、(小連祷)第八、(ヘルビムより尊く)第九歌頌、(常に福)(小連祷)

    金曜日

    第五、(小連祷)第八、(ヘルビムより尊く)第九歌頌、(常に福)(小連祷)

    カノンが終わったら、次の讃歌を歌ふ。

    常に

    にして

    く玷なき

    生神女

    、吾が神の母なる

    なりと稱ふるは

    に當れ

    つね

    さいわい

    まった

    きず

    しょうしんじょ

    かみ

    はは

    なんじ

    さいわい

    とな

    まこと

    あた

    り、ヘルワィムより

    くセラフィムに並びなく榮え、貞操を壊らずして神

    を生みし實

    とうと

    なら

    さか

    みさお

    やぶ

    かみことば

    じつ

    生神女

    たる

    め讃む。

    しょうしんじょ

    なんじ

    あがめ

    【小連祷】

  • - 18 -

    【差

    詞】(または光

    耀

    歌)(「大斎第一週」では一調のみ記載。他の調は別冊)

    エクサポスティラリ

    スヴェチーレン

    第一調

    主よ、

    耀

    かし、‥‥‥‥‥‥‥

    しゅ

    ひかり

    かがや

    ※光耀歌の中にに左の詞を挿入する。※第一句は曜日によって異なる。

    月曜日に、

    の無形の者の轉達に因りて、

    なんじ

    むけい

    もの

    てんたつ

    火曜日に、

    の前驅の祈禱に因りて、主よ、

    なんじ

    ぜんく

    きとう

    しゅ

    水曜日及び金曜日に、

    の十字架の

    にて、主よ、

    なんじ

    じゅうじか

    ちから

    しゅ

    木曜日に

    の諸使徒、及び成聖者ニコライの祈禱に因りて、主よ、

    なんじ

    しょしと

    およ

    せいせいしゃ

    きとう

    しゅ

    我が

    の罪より浄めて、我を救ひ給へ。

    たましい

    もろもろ

    つみ

    きよ

    われ

    すく

    たま

    光栄は父と子と聖神に帰す

    主よ、光

    耀

    かし、爾

    の諸聖人の祈禱に因りて主よ、我が

    の罪より浄めて、我

    しゅ

    ひかり

    かがや

    なんじ

    しょせいじん

    きとう

    しゅ

    たましい

    もろもろ

    つみ

    きよ

    われ

    を救ひ給へ。

    すく

    たま

    今も何時も世々にアミン

    主よ、光

    耀

    かし、生神女

    の祈禱に因りて、主よ、我が

    の罪より浄めて、我

    しゅ

    ひかり

    かがや

    しょうしんじょ

    きとう

    しゅ

    たましい

    もろもろ

    つみ

    きよ

    われ

    を救ひ給へ。

    すく

    たま

  • - 19 -

    【讃

    歌】

    フバリーチヌイ

    第百四十八聖詠

    天より主を讃揚げよ、至高きに彼を讃揚げよ。讃歌は

    神に歸す。其

    くの天使よ、彼

    てん

    しゅ

    ほめ

    いとたか

    かれ

    ほめ

    ほめうた

    なんじかみ

    そのことごと

    てん

    かれ

    を讃め揚げよ、其

    くの軍よ、彼を讃め揚げよ、讃歌は

    神に歸す。日と月よ、彼を讃

    そのことごと

    ぐん

    かれ

    ほめうた

    なんじかみ

    つき

    かれ

    め揚げよ、

    くの光る星よ、彼を讃め揚げよ。諸天の天と天より上なる水よ、彼を讃め揚

    ことごと

    ひか

    ほし

    かれ

    てん

    てん

    てん

    うえ

    みず

    かれ

    げよ。主の名を讃め揚ぐべし、

    彼言ひたれば、

    成り、命じたれば、

    造られた

    しゅ

    けだしかれ

    すなわち

    めい

    すなわちつく

    り、彼は之を立てて世世に至らしめ、則を與へて之を踰えざらしめん。地より主を讃め揚

    かれ

    これ

    よよ

    いた

    のり

    あた

    これ

    しゅ

    げよ、大魚と

    くの淵、火と

    、雪と霧、主の

    ふ暴風、山と

    くの陵、

    おおうお

    ことごと

    ふち

    あられ

    ゆき

    きり

    しゅ

    ことば

    したが

    ぼうふう

    やま

    ことごと

    おか

    くだもの

    の樹と

    くの柏香木、野獣と

    の家畜、匍ふ物と飛ぶ鳥、地の諸王と萬民、牧伯と地

    ことごと

    はくこうぼく

    やじゅう

    もろもろ

    かちく

    もの

    とり

    しょおう

    ばんみん

    ぼくはく

    の諸有司、少年

    と處女、翁

    は、主の名を讃め揚ぐべし、蓋

    惟其名は高く擧げられ、

    しょゆうし

    しょうねん

    しょじょ

    おきな

    わらべ

    しゅ

    けだしただその

    たか

    其光榮は天地に

    し。彼は其民の角を高くし、其諸聖人、イズライリの諸子、彼に親し

    そのこうえい

    てん

    あまね

    かれ

    そのたみ

    つの

    たか

    そのしょせいじん

    しょし

    かれ

    した

    き民の

    を高くせり。

    たみ

    さかえ

    たか

    第百四十九聖詠

    たなる歌を主に歌えよ、其讃美は聖者の會に在り。イズライリは

    の造成主の爲に

    あらた

    うた

    しゅ

    うた

    その

    さんび

    せいしゃ

    かい

    おのれ

    ぞうせいしゅ

    ため

    たのし

    むべし、シオンの諸子は

    の王の爲に

    ぶべし。舞を以て彼の名を

    讃め揚げ、

    と琴

    おのれ

    おう

    ため

    よろこ

    まい

    もっ

    かれ

    つづみ

    こと

    を以て彼に歌ふべし、

    主は其民を恵み、

    を以て謙卑の者を栄えしむ。諸聖人は光栄

    もっ

    かれ

    うた

    けだししゅ

    そのたみ

    めぐ

    すくひ

    もっ

    もの

    さか

    しょせいじん

    こうえい

  • - 20 -

    に在りて祝ひ、其榻に在て

    ぶべし。其口には神の讃栄あり、其手には両刃の

    あるべ

    いわ

    そのとこ

    あり

    よろこ

    そのくち

    かみ

    さんえい

    その

    もろは

    つるぎ

    し、仇を諸民に報い、罰を諸族に

    ひ、其諸王を索にて縛り、其諸侯を鐵の

    にて繋ぎ、

    あだ

    しょみん

    むく

    ばつ

    しょぞく

    おこな

    そのしょおう

    なわ

    しば

    そのしょこう

    てつ

    くさり

    つな

    彼等の爲に記されし審判を

    はん為なり。斯の栄えは其

    の聖人に在り。

    かれら

    ため

    しる

    しんぱん

    おこな

    さか

    そのことごとく

    せいじん

    第百五十聖詠

    神を其聖所に讃め揚げよ、彼を其

    有力

    の穹蒼に讃揚げよ。其權能に依て彼を讃揚げよ、

    かみ

    そのせいしょ

    ほめ

    かれ

    そのゆうりょく

    おおぞら

    ほめ

    そのけんのう

    より

    かれ

    ほめ

    其至と

    かなるに依て彼を讃揚げよ。

    の聲を以て彼を讃揚げよ、琴と瑟を以て彼を讃

    その

    おごそ

    より

    かれ

    ほめ

    ラッパ

    こえ

    もっ

    かれ

    ほめ

    きん

    しつ

    もっ

    かれ

    ほめ

    揚げよ。

    と舞を以て彼を讃揚げよ、絃と

    を以て彼を讃揚げよ。和聲の鈸を以て彼を

    つづみ

    まい

    もっ

    かれ

    ほめ

    いと

    しょう

    もっ

    かれ

    ほめ

    かせい

    ばつ

    もっ

    かれ

    讃揚げよ、大聲の鈸を以て彼を讃揚げよ。凡そ呼吸ある者は主を讃揚げよ。

    ほめ

    たいせい

    ばつ

    もっ

    かれ

    ほめ

    およ

    いき

    もの

    しゅ

    ほめ

    光榮は父と子と聖神に歸す、今も何時も世世に、「アミン」。

    こうえい

    ちち

    せいしん

    いま

    いつ

    よよ

    主我等の神よ、光榮は

    に歸す、我等光榮を

    父と子と聖神に獻ず、今も何時も世世に、

    しゅ

    われら

    かみ

    こうえい

    なんじ

    われら

    こうえい

    なんじちち

    せいしん

    けん

    いま

    いつ

    よよ

    「アミン」。

    光榮は

    我等に

    しし主に歸す。

    こうえい

    なんじ

    われら

    ひかり

    あらわ

    しゅ

    至高きには光榮神に歸し、地には平安降り、人には

    臨めり。主天の王神父全能者よ、

    いとたか

    こうえいかみ

    へいあんくだ

    ひと

    めぐみのぞ

    しゅてん

    おうかみちちぜんのうしゃ

    主獨生の子イイススハリストス、及び聖神よ、

    なる光榮に因りて、我等

    を崇

    しゅどくせい

    およ

    せいしん

    なんじ

    おおい

    こうえい

    われら

    なんじ

    あが

    め、爾

    を讃め揚げ、爾

    を伏し拜み、爾

    み歌ひ、爾

    に感謝す。主神よ、神の

    、父

    なんじ

    なんじ

    おが

    なんじ

    とうと

    うた

    なんじ

    かんしゃ

    しゅかみ

    かみ

    こひつじ

    ちち

  • - 21 -

    の子、世の罪を任ひし者よ、我等を

    み給へ、世の

    の罪を任ひし者よ、我等の

    を納

    つみ

    にな

    もの

    われら

    あわれ

    たま

    もろもろ

    つみ

    にな

    もの

    われら

    いのり

    れ給へ。父の右に坐する者よ、我等を

    み給へ。

    聖なり、

    主イイスス

    たま

    ちち

    みぎ

    もの

    われら

    あわれ

    たま

    なんじ

    ひとりせい

    なんじ

    ひとりしゅ

    ハリストス、神父の光榮を

    す者なればなり、「アミン」。

    かみちち

    こうえい

    あらわ

    もの

    我日日に

    を讃め揚げ、

    の名を世世に崇め歌はん。

    われ

    ひび

    なんじ

    なんじ

    よよ

    あが

    うた

    主よ、

    は世世我等の避所たり。

    しゅ

    なんじ

    よよ

    われら

    かくれが

    我曾て言へり、主よ、我を

    み、我が

    を醫し給へ、我罪を

    に得たればなり。主よ、爾

    われかつ

    しゅ

    われ

    あわれ

    たましい

    いや

    たま

    われつみ

    なんじ

    しゅ

    なんじ

    に趨り附く、

    の旨を

    ふを我に教へ給へ、

    は我の神、生命の

    に在ればな

    はし

    なんじ

    むね

    おこな

    われ

    おし

    たま

    なんじ

    われ

    かみ

    いのち

    みなもと

    なんじ

    り、我等

    に於て

    を觀ん。

    を知る者に恒に垂れ給へ。

    われら

    なんじ

    ひかり

    おい

    ひかり

    あわれみ

    なんじ

    もの

    つね

    たま

    続いて

    主よ、我等を守り、罪なくして此の日を度らせ給へ。主吾が先祖の神よ、

    は崇め讃め

    しゅ

    われら

    まも

    つみ

    わた

    たま

    しゅ

    せんぞ

    かみ

    なんじ

    あが

    られ、

    の名は世世に

    み歌はる、「アミン」。

    なんじ

    よよ

    とうと

    うた

    主よ、

    を恃むに因りて、

    を我等に垂れ給へ。主よ

    は崇め讃めらる.

    しゅ

    なんじ

    たの

    なんじ

    あわれみ

    われら

    たま

    しゅ

    なんじ

    あが

    なんじ

    を我に訓へ給へ。主宰よ、爾

    は崇め讃めらる、爾

    を我に悟らせ給へ。聖なる者

    いましめ

    われ

    おし

    たま

    しゅさい

    なんじ

    あが

    なんじ

    いましめ

    われ

    さと

    たま

    せい

    もの

    よ、

    は崇め讃めらる、

    にて我を照し給へ。

    なんじ

    あが

    なんじ

    いましめ

    われ

    てら

    たま

    主よ、爾

    は世世に在り、爾

    の手の造りし物を棄つる勿れ。讃

    に歸し、歌は

    しゅ

    なんじ

    あわれみ

    よよ

    なんじ

    つく

    もの

    なか

    ほまれ

    なんじ

    うた

    なんじ

    に歸し、光榮は

    父と子と聖神に歸す、今も何時も世世に、「アミン」。

    こうえい

    なんじちち

    せいしん

    いま

    いつ

    よよ

  • - 22 -

    【増連祷】

    輔祭

    我等の朝の

    を増して主に

    らん・・・

    われら

    あさ

    いのり

    しゅ

    たてまつ

    日替わり↓別冊

    【挿句スティヒラ】を誦する。そのとき付加する句は以下の通り

    。挿句は『スティヒラ』が先、続いて句を読む。『三歌斎経』

    「光栄」「今も」に続くスティヒラが記載されている場合は指示に従って誦し、続いて以下の通り「至上者よ」に続く。

    至上者よ、主を讃榮し、爾

    の名に歌ひ、爾

    を朝に宣べ、爾

    を夜に宣ぶるは美

    しじょうしゃ

    しゅ

    さんえい

    なんじ

    うた

    なんじ

    あわれみ

    あさ

    なんじ

    まこと

    なる哉。

    かな

    【聖三祝文、至聖三者、天主経】

    聖なる神、聖なる勇毅、聖なる

    常生

    の者よ、我等を

    めよ。三次

    せい

    かみ

    せい

    ゆうき

    せい

    じょうせい

    もの

    われら

    あわれ

    光榮は父と子と聖神に歸す、今も何時も世世に、「アミン」。

    こうえい

    ちち

    せいしん

    いま

    いつ

    よよ

    至聖三者よ、我等を

    め、主よ、我等の罪を

    くせよ、主宰よ、我等の

    を赦せ、聖

    しせいさんしゃ

    われら

    あわれ

    しゅ

    われら

    つみ

    いさぎよ

    しゅさい

    われら

    あやまち

    ゆる

    せい

    なる者よ、臨みて我等の

    を癒し給へ、

    の名に因る。

    もの

    のぞ

    われら

    やまい

    いや

    たま

    ことごと

    なんじ

    めよ。三次

    しゅあわれ

  • - 23 -

    光榮は父と子と聖神に歸す、今も何時も世世に、「アミン」。

    こうえい

    ちち

    せいしん

    いま

    いつ

    よよ

    天に在す我等の父よ、願はくは

    の名は聖とせられ、

    の國は來り、

    の旨は天に

    てん

    いま

    われら

    ちち

    ねが

    なんじ

    せい

    なんじ

    くに

    きた

    なんじ

    むね

    てん

    おこな

    はるるが如く地にも

    はれん、我が日用の糧を今日我等に與へ給へ、我等に

    ある者を

    ごと

    おこな

    にちよう

    かて

    こんにち

    われら

    あた

    たま

    われら

    おいめ

    もの

    我等免すが如く、我等の

    を免し給へ、我等を

    かず、猶我等を

    凶悪

    より救ひ給

    われら

    ゆる

    ごと

    われら

    おいめ

    ゆる

    たま

    われら

    いざない

    みちび

    なお

    われら

    きょうあく

    すく

    たま

    へ。

    司祭

    國と權能と光榮は

    父と子と聖神に歸す、今も何時も世世に。

    けだしくに

    けんのう

    こうえい

    なんじちち

    せいしん

    いま

    いつ

    よよ

    誦經

    「アミン」。

    【讃詞】

    生神女

    、天の門よ、我等

    が光榮の堂に立つに、意

    は天に立つが如し、祈る、我等の爲

    しょうしんじょ

    てん

    もん

    われら

    なんじ

    こうえい

    どう

    こころ

    てん

    ごと

    いの

    われら

    ため

    の門を開き給へ。

    なんじ

    あわれみ

    もん

    ひら

    たま

    めよ。三次

    しゅあわれ

    光榮は父と子と聖神に歸す、今も何時も世世に、「アミン」。

    こうえい

    ちち

    せいしん

    いま

    いつ

    よよ

    ヘルワィムより

    く、セラフィムに

    なく榮え、貞操を壊らずして神

    を生みし實の

    とうと

    ならび

    さか

    みさお

    やぶ

    かみことば

    じつ

    生神女

    たる

    を崇め讃む。

    しょうしんじょ

    なんじ

    あが

    神父よ、主の名を以て

    祝讃

    せよ。

    しんぷ

    しゅ

    もっ

    しゅくさん

  • - 24 -

    司祭

    永在の主ハリストス我等の神は恒に崇め讃めらる、今も何時も世世に、「アミン」。

    えいざい

    しゅ

    われら

    かみ

    つね

    あが

    いま

    いつ

    よよ

    誦經

    天の王よ、[

    我が国]

    を佑け、正教

    を固め、異教を

    はせ、世界を

    にし、克く此

    てん

    おう

    たす

    せいきょう

    かた

    いきょう

    したが

    せかい

    おだやか

    の聖堂を護り、已に過ぎ去りし我等の諸父兄弟を義人の住居に置き、

    に我等の痛悔と

    せいどう

    まも

    すで

    われら

    しょふ

    けいてい

    ぎじん

    すまい

    ならび

    われら

    つうかい

    承認とを納れ給へ、

    は仁慈にして人を愛する主なればなり。

    うけとめ

    たま

    なんじ

    じんじ

    ひと

    あい

    しゅ

    【聖エフレムの祝文】、

    主吾が生命の主宰よ、怠惰と、愁悶と、陵駕と、空談の

    を我に與ふる勿れ。叩拜一次

    しゅ

    いのち

    しゅさい

    おこたり

    もだえ

    しのぎ

    むだごと

    こころ

    われ

    あた

    なか

    貞操と、

    謙遜

    と、忍耐と、愛の

    を我

    の僕に與へ給へ。叩拜一次

    みさお

    へりくだり

    こらえ

    あい

    こころ

    われなんじ

    ぼく

    あた

    たま

    嗚呼主王よ、我に我が罪を見、我が兄弟を議せざるを賜へ、蓋

    は世世に崇め讃めらる、

    ああ

    しゅおう

    われ

    つみ

    けいてい

    たま

    けだしなんじ

    よよ

    あが

    「アミン」。叩拜一次

    又躬拜すること十二次、毎次黙誦して曰く、

    神よ、我罪人を浄め給へ。

    かみ

    われざいにん

    きよ

    たま

    又誦す、

    主吾が生命の主宰よ、怠惰と、愁悶と、陵駕と、空談の

    を我に與ふる勿れ。

    しゅ

    いのち

    しゅさい

    おこたり

    もだえ

    しのぎ

    むだごと

    こころ

    われ

    あた

    なか

    貞潔と、

    謙遜

    と、忍耐と、愛の

    を我

    の僕に與へ給へ。

    みさお

    へりくだり

    こらえ

    あい

    こころ

    われなんじ

    ぼく

    あた

    たま

    嗚呼主王よ、我に我が罪を見、我が兄弟を議せざるを賜へ、蓋

    は世世に崇め讃めらる、

    ああ

    しゅおう

    われ

    つみ

    けいてい

    たま

    けだしなんじ

    よよ

    あが

    「アミン」。叩拜一次

  • - 25 -

    第一時課

    來れ、我等の王・神に叩拜せん。

    きた

    われら

    おう

    かみ

    こうはい

    來れ、ハリストス我等の王・神に叩拜俯伏せん。

    きた

    われら

    おう

    かみ

    こうはい

    ふふく

    來れ、ハリストス我等の王と神の前に叩拜俯伏せん。

    きた

    われら

    おう

    かみ

    まえ

    こうはい

    ふふく

    第五聖詠

    主よ、我が

    を聽き、我が

    を悟れ。我が王我が神よ、我が呼ぶ聲を聽き納れ給へ、我

    しゅ

    ことば

    おもい

    さと

    おう

    かみ

    こえ

    たま

    われなんじ

    に祈ればなり。主よ、

    に我が聲を聽き給へ、我

    の前に立ちて待たん。

    いの

    しゅ

    あした

    こえ

    たま

    われあした

    なんじ

    まえ

    けだしなんじ

    は不法を

    ばざる神なり、悪人は

    に居るを得ず、不虔の者は

    が目の前に止まらざ

    ふほう

    よろこ

    かみ

    あくにん

    なんじ

    ふけん

    もの

    なんじ

    まえ

    とど

    らん、爾

    は凡そ不法を

    ふ者を憎む、爾

    を言ふ者を

    さん、殘忍詭譎の者は主之

    なんじ

    およ

    ふほう

    おこな

    もの

    にく

    なんじ

    いつわり

    もの

    ほろぼ

    ざんにん

    きけつ

    もの

    しゅこれ

    を悪む。惟我

    の多きに倚りて

    の家に入り、爾

    を畏れて

    が聖堂に伏拜せん。

    にく

    ただわれなんじ

    あわれみ

    おお

    なんじ

    いえ

    なんじ

    おそ

    なんじ

    せいどう

    ふくはい

    主よ、我が敵の爲に我を

    の義に

    き、我が前に

    の道を

    にせよ。

    彼等の口に

    しゅ

    てき

    ため

    われ

    なんじ

    みちび

    まえ

    なんじ

    みち

    たいらか

    けだし

    かれら

    くち

    は眞實なく、彼等の

    悪逆

    、彼等の

    は開けたる

    、其舌にて媚び

    ふ。神よ、彼等

    しんじつ

    かれら

    こころ

    あくぎゃく

    かれら

    のんど

    ひら

    ひつぎ

    そのした

    へつら

    かみ

    かれら

    の罪を定め、彼等をして其

    を以て

    ら敗れしめ、彼等が不虔の

    しきに依りて之

    つみ

    さだ

    かれら

    そのはかりごと

    もっ

    みずか

    やぶ

    かれら

    ふけん

    はなはだ

    これ

    を逐い給へ、彼等

    に逆らえばなり。凡そ

    を頼む者は

    びて永く樂しみ、

    は彼等

    たま

    かれら

    なんじ

    さか

    およ

    なんじ

    たの

    もの

    よろ