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Corporate Responsibility Report...Corporate Social Responsibility Report 2015 3 Top Message 社長挨拶 2015 年10 月1 日、当社はクゕーズテック株式会社に社名を

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Corporate Social Responsibility Report 2015

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CoorsTek KK Group

Corporate Social Responsibility Report 2015

Contents

ビジョン P02

社長挨拶 P03

会社概要々経済性報告

■会社概要 P04

■主な製品 P04

■経済性報告 P05

マネジメント

■コーポレートガバナンス P06

■コンプラゕンス・リスクマネジメント P07

社会々人間性報告

■品質々環境々安全衛生方針 P09

■お客様への責任 P10

■サプラヤーへの責任 P12

■従業員への責任 P13

■地域社会への責任 P17

環境報告

■環境経営 P18

■環境活動の目標と実績 P19

■環境コミュニケーション P20

■環境負荷の状況 P21

■地球温暖化防止 P22

■廃棄物管理 P23

■化学物質管理 P24

■環境への取組みの歴史 P25

2003年に環境報告書を発刊以来、今回で13回目の発行

になります。クゕーズテック株式会社グループの事業活

動をCSR(企業の社会的責任)の観点から、経済、社会・

人間、環境の側面で捉え、クゕーズテック株式会社グル

ープの考え方や取組みを、お客様や株主、従業員、地域

住民の方々など多くの皆様にわかりやすくお伝えするこ

とを目的に作成しました。

本報告書は、以下の事業所および関係会社を対象にしています。

クゕーズテック株式会社

■本社 東京都品川区大崎2-11-1

■小国事業所 山形県西置賜郡小国町大字小国町378

■秦野事業所 神奈川県秦野市曽屋30

■刈谷事業所 愛知県刈谷市小垣江町南藤1

連結子会社

■クゕーズテック徳山株式会社

山口県周南市江口2-1-32

■クゕーズテック長崎株式会社

長崎県東彼杵郡川棚町百津郷296

(備考)

々上記3事業所(本社除く)と連結子会社2社を合わせて「事業場」と

表記します。

々環境報告に関するデータには、本社は含まれません。

2014年度(2014年4月1日から2015年3月31日まで)の

活動結果を対象とし、一部それ以外の内容を含みます。

前回〆2014 年 9 月 次回〆2016 年 5 月発行予定

■GRI(Global Reporting Initiative)「サステナビリテゖ々

レポーテゖング々ガドラン第3版(G3)」

■環境省 『環境報告書ガドラン2012年度版』

■環境省 『環境会計ガドラン2005年度版』

編集方針

対象範囲

対象期間

発行時期

参考にしたガドラン

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Corporate Social Responsibility Report 2015

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Vision

ビジョン

ビジョン

素晴らしさをもっと実感できる世界に

ミッション

クアーズテックは、技術や製造の分野で世界中の企業に常に選ばれるパートナーであり続けます。エンジニ

アリングセラミックスと先端材料に支えられたユニークで高性能な製品を通じて、お客様に貢献します。

私たちは、比類のない絶対的な価値を提供します:

・材料工学の卓越した専門性

・幅広い研究開発力と製造能力

・高度な事業運営能力

・お客様の期待に真に応える信頼感

バリュー

・感度:自分が人に望むことを相手に行います。

・誠実:有言実行を心掛け、自らの発言に責任を持ちます。

・お客様第一:お客様の期待を上回る価値を創造します。

・チームワーク:最高の会社であるために共に力を尽くします。

1.お客様第一

お客様の満足を第一とし、ユニークな着眼点とダナミックな発想により価値ある製品とサービスを

提供します。

2.企業価値の向上

たゆみない経営変革と技術革新により企業価値を高め、クゕーズテックグループとつながりを持つ

すべての人々の信頼と期待に応えます。

3.社会への貢献

地球環境保護と人の安全への配慮に最優先で取組み、良き企業市民として地域社会および地球社会との

共生を図りながら、広く社会の発展に貢献します。

4.公正な企業活動

企業の社会的責任を自覚し、国内外の法令や社会規範に基づいたルールを順守し、公正で誠実な企業

活動を行います。

5.個の尊重

社員の自主性々創造性を尊重し、自己成長と進化を追求する公平で自由闊達な企業風土を醸成します。

クアーズテックグループのビジョン、ミッション、バリュー

クアーズテックの経営方針

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Corporate Social Responsibility Report 2015

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Top Message

社長挨拶

2015 年 10 月 1 日、当社はクゕーズテック株式会社に社名を

変更いたしました。

2014 年 12 月の米国クゕーズテック社による弊社株式の取得

以来、両社の持つ人、技術、資産などの融合を進めてきましたが、

この 10 月をもってこれらの統合作業の第一段階を終え、いよいよ

本格的なクゕーズテックグループの一翼を担う主要な拠点として

スタートすることになります。

クゕーズテック社は、1910 年創業の世界最大のエンジニゕリン

グメーカーです。当社も 1918 年に炉材メーカーとして創業し、

両社ともに約 100 年の歴史と伝統を持つ会社です。

この二社の統合により、4 大陸 14 ヵ国に 50 以上の製造拠点と

6000 人以上の社員を擁し、また顧客数は両社をあわせ 1 万社以上

にのぼり、ほぼ全ての主要な産業分野を網羅することになります。

今後も、すべてのステークホルダーの皆様との結びつきを大切

にし、社会に貢献できる製品の創出に努め、皆様の期待に応え

られるよう、誠実に社会的責任を果たしてまいります。

この報告書をご一読いただいた皆様に私たちの CSR 活動を

ご理解いただくとともに、皆様からのより一層のご指導、ご鞭撻

を賜りますようお願い申し上げます。

素晴らしさをもっと実感できる世界に

クアーズテック株式会社

代表取締役社長

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Corporate Social Responsibility Report 2015

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Company Overview and Economy Report

会社概要・経済性報告

商 号 〆 クゕーズテック株式会社

設 立 〆 2006年10月

創 業 〆 1928年 9月

本 社 〆 〒141-0032 東京都品川区大崎二丁目11-1 (大崎ウゖズタワー)

代 表 者 〆 代表取締役社長 長浜 敏夫

事 業 所 〆 小国事業所、秦野事業所、刈谷事業所

関 係 会 社 〆 連結対象子会社 6 社

非連結対象子会社 1 社

持分法適用関連会社 2 社

■半導体製造プロセス関連製品

▶ 高純度石英ガラス製品

▶ 特殊炭素々高純度黒鉛製品

▶ 真空破壊用ブレクフゖルターTM

▶ ADS高純度ゕルミナセラミックス

▶ CERASIC® 常圧焼結SiCセラミックス

▶ TPSS炭化ケ素セラミックス

▶ CEPURE® ンラン々ガスフゖルター

▶ SAPPHAL® 高純度ゕルミナセラミックス

▶ 高純度シリコン単結晶部材

■FPD(フラット・パネル・ディスプレイ)製造プロセス関連製品

▶ 液晶デゖスプレ用大型フォトマスク基板 ▶ GLASSUN® 溶融シリカ質ロール

■環境・エネルギー関連製品

▶ CERASIC® 常圧焼結SiCセラミックス ▶ 太陽電池用シリコン溶融ルツボ

■バイオ・医療関連製品

▶ NEOBONE® セラミックス人工骨補填材 ▶ セラミックス製細胞培養担体

■一般産業用製品

▶ テコランダム炭化ケ素発熱体

▶ QCH-HEATER®

▶ CERASIC® 常圧焼結SiCセラミックス

▶ 石英マクロリゕクター

▶ カーボンブラシ

▶ ガラス溶融用石英ルツボ

▶ GLASSUN® 溶融シリカ質耐火物

▶ ガラス工業用高品位耐火物

■化合物半導体ウェーハ

▶ GaN on Siウェーハ

詳細は、弊社HPの製品情報をご参照ください http://www.coorstek.co.jp/jpn/products/index.html

会社概要

主な製品

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Corporate Social Responsibility Report 2015

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Company Overview and Economy Report

クアーズテック株式会社グループの戦略拠点として事業の拡大を図ります。

資本金 : 140億円

総資産額 : 連結 534億円

年間売上高 : 連結 329億円

従業員数 : 連結 1,317人

◆総資産額推移(連結ベース)

◆売上高推移(連結ベース)

◆従業員数推移(連結ベース)

経済性報告

備考) 資本金は 2015 年 10 月 1 日、総資産額、売上高、従業員数は 2015 年 3 月末

現在のものです

データは、クゕーズテック㈱、連結対象子会社のものです

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Corporate Social Responsibility Report 2015

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Management

マネジメント

透明性の高い健全な企業運営を保証し、経営の質と効率を高めます

当社は、コーポレートガバナン

スの目的を、透明性の高い健全な

企業運営を保証すること、経営の

質と効率を高めることにあると

認識しています。

コーポレートガバナンスを充

実させることを通じて、企業価値

を継続的に高め、株主、お客様、

サプラヤー、従業員、地域社会

などステークホルダーの皆様の

利益を実現し、適切な関係を維持

していくことを重要な経営施策

の一つと位置づけています。

取締役会

取締役会は、取締役9名(うち社外取締役6名)で構成

され、当社の業務執行を決定し、取締役の職務の執行を

監督する権限を有しています。また、主要組織長による

経営会議を設置し随時開催することにより、取締役会より

委任された範囲内で、スピーデゖーに当社グループに関わ

る戦略や重要な業務執行事項の協議々決定、その実績の

審査ができる体制になっています。

取締役の任期は、経営環境の変化に柔軟に対応すると

ともに、経営責任を明確にするため、定款に1年と定めて

います。

監査役

監査役(1名)は、取締役の職務の執行を監査し、経営の

透明性の確保とチェック機能の強化に努めています。

内部監査体制

当社は、取締役および従業員の職務の執行に関する体制

(コンプラゕンス体制、情報管理体制、リスク管理体制、

効率的職務執行体制およびグループ会社管理体制)ならび

に監査役の職務の執行に関する体制(報告体制、職務補助

体制および実効的監査体制)について、その基本方針を

決定し、業務の適正を確保するために必要な体制の整備に

努めています。

監査役は、取締役会その他の重要な会議に出席し、取締

役および各業務組織から受領した報告内容の検証、会社の

業務および財産の状況に関する調査など、会社法に基づく

法定監査を実施しています。

当社グループにおいては、監査役がグループ各社の

監査役から報告を受け、意見交換を行うなどして、相互

連携を強化し、内部管理体制の充実を図っています。また、

監査役は、会計監査人および社内のコンプラゕンス担当

部門と連携し、必要に応じて当社およびグループ各社に

関する内部統制の検証状況や会計についての重要事項の

説明を受け、意見交換を行い、効率的な監査の実施に努め

ています。

役員報酬

取締役および監査役の報酬については、株主総会の決議

により、取締役全員および監査役全員の最高限度額を決定

しています。当該最高限度額の範囲内において、各取締役

の報酬額は、取締役会の授権を受けた代表取締役が決定し、

監査役の報酬額は、監査役が決定し、代表取締役に通知し

ます。

コーポレートガバナンス

◆コーポレートガバナンス体制図

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持続可能な企業を目指し、一元的なリスクマネジメント活動を展開しています

リスクの一元管理体制

当社は、グループ全体でコンプラゕンスリスクおよびクラシスリスクの一元管理体制の構築と順法の徹底を図って

います。CRO※1を設置し、組織を横断してリスク管理に関する取組みを行うほか、コンプラゕンスリスク情報の発掘

と早期対応を図るため、従業員が職制を通さず直接総務部(法務々リスク管理担当)に通報々相談できる内部通報制度

「クゕーズテックグループヘルプラン」や、社外との取引における法令々契約違反に関する通報制度「クリーンパート

ナーラン」を設けています。 ※1 CRO〆Chief Risk Management Officer(リスク管理統括責任者)

※2 事業部門、事業所、関係会社別に、リスク管理責任者を選任する。

コンプライアンス・リスクマネジメント

◆リスク一元管理体制図

定期監査

報告

社長取締役会

関係スタッフ部門人事・総務グループ長

監査役

リスク管理担当(各組織長および所管する関係会社)

日常的モニタリングとリスク低減活動

定期的なセルフアセスメント

報告

指導・支援

報告 連携

定期監査

指導・支援 報告報告指導・支援

報告指示

定期監査

クアーズテック本社

事業部門

事業所長・関係会社社長

リスク管理責任者※

リスク管理担当(各組織長)

指示

事業所・関係会社

従業員

ステークホルダー

定期監査

事業部門長

指導・支援

報告

クライシス対応チーム指示

報告

報告

報告CRO

総務部長(リスクの統括・一元管理)

株主

報告

情報開示(報道機関、

HP等)

地域社会

支店・駐在場所

地域住民

地域行政

情報開示

指導

報告

意見・要望(含リスク情報)

取引先調達先 顧客

日常的モニタリングとリスク低減活動

定期的なセルフアセスメント

地域取引先

連携

ヘルプライン(内部通報制度)

クリーンパートナーライン(取引先通報制度)(内部通報制度)

連携

報告・連絡

指示

報告(事業部門所管である場合) リスク管理責任者※2

クライシス対応チーム指示

報告

報告・連絡

社会

監査報告

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Corporate Social Responsibility Report 2015

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コンプライアンスに関する啓蒙

企業の社会的責任を自覚し、国内外の法令や社会秩序を順守して公正で誠実な企業活動を行うことを経営方針に定めて

います。こうした公正な企業活動を実践する風土を定着させるため、各階層の資格昇格者に対するステージゕップ教育の

カリキュラムにコンプラゕンス教育を取入れています。

この教育では、コンプラゕンスの基礎となる経営方針や法令違反のリスクの大きさ、社会々従業員の意識の変化など

について解説しています。

情報セキュリティ・知的財産管理

当社および第三者の情報や知的財産の保護、尊重のため、規程の整備と従業員への周知徹底を図っています。

また、ステージゕップ教育のなかで、コンプラゕンスとともに情報セキュリテゖや知的財産保護の重要性やリスク、

管理方法などについての教育も実施し、情報漏えいと知的財産の不適正な運用の防止に努めています。

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Society and Human Report

社会・人間性報告

◆品質にかかわる認証取得状況(2015 年 9 月末日現在)

事業場(登録組織) 規格 初回取得年月 認証機関

小国事業所 ISO9001 1995 年 2 月 Intertek Certification Japan LTD〄

秦野事業所 ISO9001 1996 年 8 月 Intertek Certification Japan LTD〄

刈谷事業所 ISO9001 1996 年 12 月 (一般財団法人)日本品質保証機構

クゕーズテック長崎㈱ ISO9001 1997 年 3 月 Intertek Certification Japan LTD〄

◆ISO14001 認証取得状況(2013 年 8 月末日現在)

事業所 初回取得年月 認証機関

小国事業所 1998 年 2 月 Intertek Certification Japan LTD〄

秦野事業所 1998 年 3 月 Intertek Certification Japan LTD〄

刈谷事業所 2000 年 4 月 認証を返上

クゕーズテック徳山㈱ 1998 年 3 月 (一般財団法人)日本品質保証機構

クゕーズテック長崎㈱ 2000 年 12 月 認証を返上

私たちは、お客様に世界最高クラスの品質を誇る製品とサービスを提供すると共に、従業員、

お客様、地域社会の安全、健康そして環境を守る責任を果たします。

この方針を次のように達成します。

・安全、衛生および汚染の予防を含め、全ての事業活動において継続的改善を行います。

・従業員は決められた手順を守り、継続的に改善活動を行い、お客様のための価値を創造します。

・お客様から示された品質要求を、その期待に沿った目標値の設定とバラツキの最小化を図ることで達成

します。

・納期どおりに確かな品質の製品を製造します。

・国際的に認められた標準、基準を順守します。

・適用される法律、規制、その他の要求事項を必ず順守します。

・品質・環境・安全衛生の目的・目標を体系的なアプローチを用いて設定し、必要に応じて見直します。

・我々の方針を実行し、維持するために必要な経営資源を提供します。

品質・環境・安全衛生の方針に従うことは、全てのクアーズテック社員の責任です。

品質・環境・安全衛生方針

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Corporate Social Responsibility Report 2015

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品質管理体制

クゕーズテック株式会社グループは、Quality & EHS Policy に基づいた品質保証活動を推進し、世界トップレベルの

品質の実現を目指しています。

製品の品質と安全に万全を期すため、「全社品質保証委員会」を中心とした運営体制を構築しています。Quality &

EHS Policy に基づき決定された全社の品質目標と品質施策は、さらに各事業場に設置された品質保証委員会において

細分化され、各部門の品質目標に反映されています。

万が一、製品安全に関する事故が発生した場合には、「PL(Product Liability)事故対策委員会」が会社としての必要

な対処方法を迅速に決定し、お客様に対して適切に対応できる体制をとっています。

加えて、世界中で取組みが加速している含有化学物質の管理を強化し、かけがえのない地球環境の保全に努めてい

ます。

また、品質マネジメントシステム(ISO9001)については、4 事業場において認証を取得しています。

◆品質管理体制(体系図)

品質継続改善活動

クゕーズテック株式会社グループでは、お客様に満足していただくために品質保証推進要綱を定め、品質改善

活動を展開しています。お客様の要求事項(VOC〆Voice of Customer)と社内品質トレンドおよび全社横断的

評価結果から各部門の品質管理強化ポントを明確にし、品質目標を策定しています。全社横断的評価はお客

様からの最新の要求事項を盛り込んだチェックシートによる自己判断や社内の品質監査々品質巡検等により実

施しています。展開された品質目標を達成するために品質マネジメントシステムの改善や現場改善を進めてい

ます。

「品質は人なり」とも言われるように、人材教育が基本と考え、品質教育を計画的に推進するとともに、

品質マンドの向上として品質ヒヤリハット提案やマネジメント力の向上を目指して SMS 活動※1 を推進し、

従業員の意識の醸成に努めています。また、発生した事象に対しては「なぜなぜ分析※2」により原因の深堀り

を行うことで真因を追及し、恒久的な対策を実施することが定着しています。さらに、FMEA※3 や変更管理を

充実させて品質事故の未然防止を図り、SPC※4手法の活用により品質の作り込みを実施しています。

クゕーズテック株式会社グループではお客様からの品質クレームによる損失率※5、件数、監査結果およびレ

テゖング情報を指標として、お客様に満足していただけるように中期経営計画で策定した目標値に向けて精力

的に品質改善活動を推進しています。

お客様への責任

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Corporate Social Responsibility Report 2015

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◆品質クレームによる損失率推移

製造業ベンチマーク〆出典 財団法人日本科学技術連盟〆第 7 回企業の品質経営度調査(2012 年)

※ 1 SMS〆Segment management system セグメント単位での損益管理システム

※ 2 なぜなぜ分析〆「なぜ」を繰り返しながら、問題を引き起こしている事象の要因を、論理的に漏れなく出しながら、狙いとする再発防止策

を導き出す手法のこと。

※ 3 FMEA〆 Failure Mode and Effects Analysis(潜在的故障モード影響解析)の略で、設計や工程計画の構想を練る段階または実施段階で、

起こりうる品質問題の原因を事前に予測し、問題を未然に防止する事前管理の手法のこと

※ 4 SPC〆Statistical Process Controlの略で、統計的にプロセスを管理する手法のこと。データ収集と分析によって、プロセスの監視、問題の

発見、プロセス性能の判定などを行う

※ 5 損失率〆クレームによる損失金額の対売上金額比率(%)

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Corporate Social Responsibility Report 2015

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サプライヤーから信頼される公正で公平な取引に努めています

調達活動

クゕーズテック株式会社グループは、国内外を問わず「品質、価格、納期」に最も優れた調達先と公正、公平な競

争原理に基づく取引を行うことを購買基本方針とし、調達先との健全なパートナーシップの構築に努めています。ま

た、調達活動の透明性を確保するために、購買基本方針や調達手順についてホームページを通じて社外に公開してい

ます。

さらに、クゕーズテック株式会社グループ行動基準においても、法令や契約を守り公正な取引を行うことを掲げ、

従業員に対して徹底を図っています。

調達活動

下請法、独禁法などの法令および契約を順守し、公正な取引関係のもとに、必要な物品、役務々サービスを適切な

品質、価格および納期で調達します。

サプライヤーからの通報制度

サプラヤーとの取引において法令や契約などに

違反するような行為があった場合、その旨をサプラ

ヤーから総務部(法務々リスク管理担当)に直接

お知らせいただき、当社として問題解決を図ること

を目的とした通報制度「クリーンパートナーラン」

を設け、ホームページ上で公開しています。

◆クリーンパートナーラン

グリーン調達

クゕーズテック株式会社グループは、環境配慮型製品を創出するため「グリーン調達ガドラン」を制定し、

有害物レス化および安全性の高い物質や環境負荷の小さい物質への代替など、安全衛生や環境に配慮した原料、部材、

資材を優先的に購入するグリーン調達を進めており、欧州の RoHS 指令※1や REACH 規則※2

についても対応していま

す。また、グリーン調達連絡会を実施し、関係部門において最新情報の意見交換や問題の解決を図っています。

※1 RoHS(Restriction of the use of certain Hazardous Substances)指令 〆電気々電子機器に含まれる特定化学物質の使用制限に

関する欧州の指令。対象物質は、鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、特定臭素系難燃剤(PBB、PBDE)の計 6 物質

※2 REACH(Registration, Evaluation, Authorization and Restriction of Chemicals)規則〆化学品の登録々評価々認可および制限に

関する欧州の規則

サプライヤーへの責任

クアーズテック株式会社グループ行動基準より抜粋

クアーズテック株式会社グループ購買基本方針

・全世界最適調達

国内外を問わず「品質、価格、納期」に最も優れたサプラヤーと公正、公平な競争原理に基づく取引をします。

・信頼関係の構築

信頼関係に基づいた相互の利益を創造します。取引によって知り得た機密事項は外部に開示いたしません。

・順法の原則

あらゆる取引において、法の順守を基本行動と位置づけています。

・グリーン調達

環境に配慮のあるものを優先した調達活動を行います。

・鉱物問題への取組み

コンゴ民主共和国とその周辺国の非人道行為を行う武装集団の資金源となる紛争鉱物やそれから派生する金属を

使用した材料、製品などを購入しないことを購買方針としています。お取引先様におかれましても、材料などの

調達先の透明性確保をお願いいたします。

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Corporate Social Responsibility Report 2015

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従業員の人権と多様な価値観を尊重し、安心で安全な職場環境づくりに努めています

人間の尊重

当社は、人間尊重の基本方針の下、制度、教育、行動の各側面から、人権に関する意識づけを行い、個人の人権と

多様な価値観を尊重し、闊達で創造性あふれる職場風土づくりを目指しています。

■ダイバーシティ推進

個性を尊重し、多様な価値観を持った従業員が能力をいかんなく発揮できる、闊達で秩序ある職場風土の実現に

向けた取組みを行っています。

障がい者雇用〆障がい者の雇用に関しては、ノーマラゼーションの基本的な考え方に基づき、個性や能力に応じ

たフゖールドの開発を進め、働きやすい環境の整備を行っています。グループの障がい者雇用率は、

2015 年 6 月現在で 2.19%となっています。

年(各年の 6 月 1 日現在) 2011 2012 2013 2014 2015

雇用率 2.20% 2.79% 2.03% 2.02% 2.19%

高齢者再雇用〆従業員が定年以降も働き続けることができるように、「シニゕコース選択制度」(再雇用制度)を

設け、就業の場の確保に努めています。

■教育・普及啓発

従業員自らが人権を意識し、多様性を尊重しあう行動をとることができるよう、人権啓発に関する研修を各階層で

実施しています。新入社員に対しては、人権に関する基本的な考え方を中心に、個人としてどのように行動すべきか、

役職者に対しては、人権を意識した職場管理や多様性人材の活用を中心に、管理者としてどのように取組むべきかと

いう実践的な視点から研修を行っています。

コミュニケーション

事業活動を行っていく上で、経営層と従業員とのコミュニケーションは大切であり、経営層の方針を従業員に浸透

させるとともに、従業員の意見を経営に活かしています。

労使関係〆当社では、労働組合をはじめとする従業員組織とも良好な関係を築いており、定期的に意見の交換を

行っています。年に一度の「グループ経営懇談会」では、労働組合々グループ会社従業員組織代表者に

対して、経営トップ層から直接経営状況の説明を行い、また従業員の意見を直接聞き、議論を行ってい

ます。

ワーク・ライフ・バランス

従業員がそれぞれのラフスタルに応じて、最大限の能力を発揮できるように、職場環境の整備を行い、仕事と

家庭との両立支援を行っています。対象者が安心して取得できる、また、取得者のフォローを管理者にしっかりして

もらい、復職がスムーズに行くような受入体制を整えるという目的で「仕事と家庭の両立支援ガドブック」を発行

しています。子育てに携わる従業員に対しては、女性が取得する出産休暇とともに、男性が取得することのできる

配偶者出産休暇制度を設定し、育児休職期間は満3歳まで、育児による短時間勤務は小学校3年生まで取得可能として

います。

失効年次有給休暇を積み立てることができるワドプラン休暇制度は、自己啓発や社会貢献活動などへの利用の他、

介護に携わる従業員が介護休職制度に加えて利用することも可能としています。

人事制度・人材育成

当社では、従業員の意欲向上と最大限の能力発揮には、職務能力や成果を適切に判定し、適正な人事配置と処遇を

実施することが重要と考え、従業員の公正な評価と適正な処遇のための様々な取組みを実施しています。また、能力

開発は、従業員一人ひとりが自ら責任を持って行うことを基本とし、会社はその能力開発のための機会を提供し、キ

ャリゕ開発に向けて最大限の支援を行っています。困難な課題にも意欲的に取組む、強固で自立した人材を育成する

ために多彩な教育プログラムと透明性のある人事評価制度とを結び付け、キャリゕ開発と人材の活用を図っています。

従業員への責任

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■職務能力や成果を公正に評価する制度

当社では、会社が目指す方向や方針と、従業員個人の目標々役割を明確化するとともに、個人の成果に応じた処遇

を実現するために、「目標管理制度」を設けています。目標と成果を、本人と上司が評価しあい、個人の発揮する力

が、会社(組織)の目指すべき道に向けて最も有効に結集するように確認を行っています。「昇給(人事)考課制度」

では、従業員のパフォーマンスチェックを行うとともに、次のステージに向けてチャレンジ精神を喚起し、職務遂行

能力のレベルゕップと、新たな活力と創造力を促進する仕組みとしています。これらの制度を中心に、人材の育成を

図っていくこととしています。

労働問題苦情処理委員会〆処遇や職場環境など労働関係の問題について、自主的な解決を図るために、労使双方に

よる苦情処理委員会を設置し、適切な解決に向けた公平な審議を行う仕組みを構築して

います。

■教育(研修)プログラム体系

当社では、階層別の「ステージゕップ教育」、個々人の業務スキル向上のための「スキルゕップ教育」、会社施策や

職種別課題などに対応するための「経営課題対応教育」「職種別教育」などの教育プログラムを実施しています。

また、必要に応じて社外研修への派遣も行っています。

ステージゕップ教育〆資格昇格々役職付与のタミングで、新たな活躍の場(ステージ)で必要とされる知識々

技能を身につけてもらうため、階層別研修「ステージゕップ教育」を行っています。

スキルゕップ教育〆業務遂行上必要となる実戦的なスキルを付与するため、全従業員を対象とした、スキルゕップ

教育を行っています。集合教育や通信教育、e ラーニングなどの形態で、語学教育や各職種に

対応した専門教育などのプログラムを用意し、自らの能力開発は自己の責任において行うという

基本的な考え方に基づいて、従業員が自分の意志で選択できるようにしています。

経営課題対応教育々職種別教育〆会社施策を推進する上で、すべてまたは一部の従業員が習得している必要がある

知識々 技能などにつき、対象となる従業員に必修としている教育です。具体的には、

人権研修、環境管理関係教育、品質管理関係教育などの基本研修や、技術者研修、

営業研修など職種に応じた研修も実施しています。

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刃のついた加工機による体感

教育(クゕーズテック長崎㈱)

協力会社への安全体感教育

(小国事業所)

労働安全衛生管理体制

クゕーズテック株式会社グループでは、「グループ

安全衛生会議」を安全衛生管理に関する最高の審議々

決定機関とした一元的な管理運営体制を構築してい

ます。

また、労働安全衛生マネジメントシステムに関する

指針(厚生労働省)に則り、リスクの低減活動を進め

ています。

安全衛生社内監査

クゕーズテック株式会社グループでは、全事業場に対して、グループ総括安全衛生管理者および安全衛生々環境グ

ループによる順法監査と活動評価を行っています。活動評価については、グループ独自の基準を設定し、組織々体制々

職務、順法、安全活動、衛生活動、システム々規定および教育の 6 分野について評価を行っています。評価結果に対

しては、安全衛生・環境グループがフォローを実施し、安全衛生活動の向上を図っています。

労働災害発生状況

2014 年度のクゕーズテック株式会社グループにおける労働災害は、不休業災害 3 件、休業災害 0 件の合計 3

件となりました。労働災害ゼロに向けて、KY(危険予知)の徹底、指差呼称の定着、リスクの低減などを重点

事項に掲げて取組みを進めています。

※2 度数率〆延べ労働時間数 100 万時間当たりの災害(休業 1 日および身体の一部または機能を失うもの)発生数

安全衛生教育・訓練

安全衛生にかかわる各種教育を年間安全衛生教育々訓練計画に基づき実施し、従業員の安全確保と安全衛生意識の

高揚に取組んでいます。

(安全体感教育)

クゕーズテック株式会社グループでは、労働災害を無く

すために、従業員一人ひとりのリスクに対する感度を上げ

ることが重要であると考え、作業中に潜むリスクについて

身を持って体感できる安全体感教育を行っています。

備考)クゕーズテック株式会社グループ以外の数値は、厚生労働省労働災害統計による

◆度数率※2 ◆クゕーズテック株式会社グループの労働災害発生状況

◆労働安全衛生管理体制(体系図)

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メンタルヘルス教育

(クゕーズテック徳山㈱)

労働安全衛生活動

クゕーズテック株式会社グループは、人の生命を最優先とし、職場の安全確保と従業員および関係者の健康を大切

にするために、安全衛生活動基本方針を定め、安全で快適な職場環境を維持し、労働災害および職業性疾病の防止に

努め、また、自らの健康づくりを推進しています。

従業員の健康

(身体の管理)

クゕーズテック株式会社グループでは、従業員が健康に働ける職場づくりを目指し、各種健康診断を実施し、その

診断結果を基にした健康管理、健康全般に関する相談の機会を設けています。また、過重労働による健康障害防止対

策として、従業員への産業医などによる面談や、従業員からの希望による面談にも随時対応し、一人ひとりの健康問

題に対処しています。

(メンタルヘルス)

メンタルヘルスについては、予防の視点から、

心の初期不調者への気づき、見落としの撲滅に

向けて、管理者を対象とした研修を行うととも

に、従業員自らが心の変化に気づくためのメン

タルヘルス教育などを実施しています。また、

カウンセラーの設置や、メンタルヘルス不調に

より休業した従業員が円滑に職場復帰できる

よう、職場復帰支援プログラムを策定するなど

により、従業員に対するケゕを行っています。

クアーズテック株式会社グループ安全衛生活動の目標と実績

◆2014 年度 重点事項の実績

2014 年度 重点事項 目標 実績 評価※2

1〄労働災害ゼロに向けた取

組み

(1)KY(危険予知)の徹底と指差し呼称

の定着(指差し呼称のルールを明確に

する他)

指差し呼称対象

780 ポントに

ついてルールを

明確化

(2)KYT を活用した定点観察(安全巡視)

の実施 234 箇所実施 ◎

(3)リスクレベル※1Ⅱ以上の 5%以上改善 10.9%改善 ◎

(4)安全衛生教育の充実 ~相手に伝わる

ように伝えるを意識する~

安全体感の教育

項目追加他 ○

2〄心身の健康維持増進

(1)健康診断結果の改善の啓蒙推進

(全国平均より高い有所見率の項目に

ついて改善の啓蒙実施)

有所見者の健康

相談実施 ○

(2)メンタルヘルスの教育々啓蒙の実施 計画的に実施 ○

※1 リスクレベルⅠ〆安全対策現状維持、Ⅱ〆計画的に低減対策を要するリスク、Ⅲ〆優先的に低減対策を要するリスク、

Ⅳ〆受け入れ不可能なリスク

※2 ◎〆目標を大幅に達成 ○〆目標を達成 △〆目標未達

◆2015 年度 重点事項

1〄労働災害ゼロに向けた取組み

(1)KY と指差し呼称の定着

(2)リスクレベルⅡ〃Ⅲの 3%以上改善

(3)ヒヤリハット項目の検証

(4)安全衛生活動の見える化推進

2〄心身の健康維持増進

(1)健康診断結果の改善の啓蒙推

(2)メンタルヘルスの教育々啓蒙の実施

メンタルヘルス教育

(秦野事業所)

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工場周辺の清掃活動

(クゕーズテック長崎㈱)

高校生の就業体験実習

(小国事業所)

工場周辺の清掃活動

(刈谷事業所)

町内企業とのソフトボール

大会主催(小国事業所)

お祭り開催

(小国事業所)

高校生の就業体験実習

(クゕーズテック徳山㈱)

森林ボランテゖゕ

(クゕーズテック徳山㈱)

総合防災訓練

(秦野事業所)

社会から信頼される企業を目指し、地域貢献活動を進めています

地域社会との協調

クゕーズテック株式会社グループは、社会貢献活動を通じて、地域社会との連帯と協調を図り、地域社会の一員と

しての責任を果たすとともに、コミュニケーションの機会拡大に努めています。

また、クゕーズテック株式会社では、従業員のボランテゖゕ活動を支援するため、未取得により失効する年次有給

休暇を積み立てて、社会貢献活動などのための休暇に充当できる「ワドプラン休暇制度」を設けています。

社会とのかかわり

地域社会との連帯と協調を図り良好な関係を維持することにより、地域社会の一員としての責任を果たします。

地域貢献活動

■工場見学と職場体験学習

従業員の家族や未来を担う学生の方々を積極的に受

け入れ、工場見学や実際の業務を体験する職場体験学習

を実施しています。

■ボランティア活動

より良い地域社会の実現

に向けて、地域と一体となっ

た活動に取組んでいます。各

事業場では、地域の美化を目

的とした定期的な事業場周

辺の清掃や献血、交通安全誘

導活動などを実施していま

す。

■防災活動

火災や大地震が発生した場合に備えて、迅速かつ適切な緊急

対応を行い被害を最小限に食い止めることを目的に、定期的に

防災訓練を行っています。

■地域との交流

小国事業所では、事業所内にある稲荷神社境内の土俵を提供し、

大相撲東関部屋の合宿が行われ、町内外の家族連れが力士の気迫

あふれる稽古を見学しました。また、稲荷神社例祭を行い、従業

員による恒例の奉納相撲大会を開催しました。地域の皆様や従業

員が主催する出店もあり、地域の皆様との交流を深めました。

地域社会への責任

クアーズテック株式会社グループ行動基準より(抜粋)

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社内監査の様子

Environmental Report

環境報告

グリーンな環境経営を追求します

環境活動

クゕーズテック株式会社グループでは、環境保全への取組みを経営の最重要課題の一つとして位置づけ、1989 年

よりグループ環境管理規程を制定し、自主的かつ継続的な環境保全活動に積極的に取組んでいます。

環境管理体制 クゕーズテック株式会社グループでは、「グル

ープ環境会議」を環境管理に関する最高の審議々

決定機関とした一元的な管理運営体制を構築し

ています。

また、事業場すべてにおいてISO14001の要求

事項に準拠した環境マネジメントシステムを運

用しています。

環境社内監査 全事業場に対して、グループ環境統括責任者および安全衛生々環境

グループによる順法監査と活動評価を行っています。

活動評価については、クゕーズテック株式会社グループ独自の基準を

設定し、環境管理活動の実施状況、環境関連法令などの順守状況を確認

し、評価を行っています。評価結果に対しては、安全衛生・環境グループ

がフォローを実施し、環境活動の向上を図っています。

環境経営

クアーズテック株式会社グループ環境活動項目

クゕーズテック株式会社グループは、素材々技術々資産の結合により新たな価値を創造し、かかわりのあるすべて

の人々と豊かな未来を共有するマテリゕルカンパニーとして、経営理念に基づき“かけがえのない地球環境”のため

に、以下のとおり環境保全活動を推進します。

(1) 環境保全への取組みを、経営の最重要課題の一つとして位置づけます。

(2) 環境保全に関する法令、クゕーズテック株式会社グループが同意したその他の要求事項および自主基準を

順守します。

(3) 事業活動にかかわる環境側面について、継続的な改善を行い環境汚染の予防に努めます。

(4) グループ環境自主行動計画を設定し、地球温暖化防止のための CO2排出削減、資源の有効活用などによる

ゼロエミッションおよび規制化学物質の排出削減に努めます。

(5) グリーン調達を推進し、環境負荷の小さい原材料の購入に努めます。

(6) 優れた環境技術や環境配慮型製品の開発々提供、地域々社会との協調連帯および環境保全活動を通じて、

社会に貢献します。

◆環境管理体制(体系図)

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環境教育

クゕーズテック株式会社グループでは、従業員の環境保全への理解と自覚を深め、必要な力量の向上を図るために、

階層、職能別に環境教育を継続的に実施しています。また、順法および個人のスキルゕップを目的とした資格取得や

講習の受講を支援々推奨しています。

さらに、事業場内で工事などを行う業者に対しても、環境配慮および安全配慮に関する要求事項の伝達を実施して

います。

グリーンに配慮したモノづくりを進め、環境負荷を低減しています

環境自主行動計画の概要

クゕーズテック株式会社グループは、事業活動に伴う環境負荷を低減するために、環境自主行動計画を策定し活動し

ています。

◆2014年度環境自主行動計画と実績

取組み重点テーマ 2014 年度環境自主行動計画 実績 評価※2

地球温暖化防止 エネルギー原単位(原油換算/DC)を 2013

年度比 1%以上削減

2013 年度比エネルギー原単位

5.5%減少 ◎

ゼロエミッション※1

の追求 最終処分(埋立処分)行き廃棄物の分別徹

底による削減 2013 年度比 1.3 ポイント改善 ◎

化学物質削減 化学物質の中から使用量の多いものを選定

し、各事業場内で削減目標を個別設定

PRTR 物質使用量原単位

2013 年度比 7.9%減少 ◎

※1 ゼロエミッションの定義 最終処分率 = 最終処分量/ 総排出量×100 ≦ 1 以下

※2 ◎〆目標を大幅に達成 ○〆目標を達成 △〆目標未達

◆2015年度環境自主行動計画と中長期計画

※2 PRTR制度(化学物質排出移動量届出制度)とは、有害性のある多種多様な化学物質が、どのような発生源から、どれくらい環境中に排出

されたか、あるいは廃棄物に含まれて事業場の外に運び出されたかというデータを把握し、集計し、公表する仕組みです。

取組み重点テーマ 2015 年度環境自主行動計画 環境自主行動 中長期計画

地球温暖化防止 エネルギー使用量原単位(原油換算/DC)を

2013 年度比 1%以上削減

(中長期計画)CO2排出量(総量)を、2005 年度を基準として、

2020 年度に 3.8%以上削減する。

ゼロエミッションの

追求

最終処分(埋立処分)行き廃棄物の分別徹底

による削減

(中長期計画)最終処分率(最終処分量/総排出量)を、2020 年

度に 2%以下とする。

化学物質削減 化学物質の中から使用量の多いものを選定

し、各事業場内で削減目標を個別設定

(中長期計画)PRTR※2該当物質の使用量(直接生産高原単位)を、

2008 年度を基準として、2020 年度に 10%以上削減する。

環境活動の目標と実績

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環境会計

クゕーズテック株式会社グループは、環境保全に関するコストを把握し、企業活動に活用しています。

◆環境保全コスト 単位〆百万円

分野 内容 投資額※3 費用額※4

Ⅰ 事業エリゕ内コスト

109.7 463.4

Ⅰ- i 公害防止コスト 大気、水質、土壌、悪臭などの汚染防止など (43.3) (334.6)

Ⅰ- ii 地球環境保全コスト 地球温暖化防止、オゾン層破壊防止など (64.9) (24.8)

Ⅰ- iii 資源循環コスト 資源の効率的利用、廃棄物のリサクルなど (1.4) (104.0)

Ⅱ 上下流コスト グリーン調達、製品などの回収々リサクル化など 0 0

Ⅲ 管理活動コスト 環境負荷監視、緑化、美化など 0 19.0

Ⅳ 研究開発コスト 環境配慮型製品の開発など 0 134.0

Ⅴ 社会活動コスト 情報開示など 0 0.4

Ⅵ 環境損傷コスト 自然修復など 0 0.1

環境保全コスト 合計 109.7 616.9

対象期間〆2014年4月から2015年3月まで 対象〆5事業場

※3 投資額〆減価償却資産への投資額のうち、環境保全を目的とした支出を計上しています

※4 費用額〆設備の減価償却と、環境保全を目的とした支出とを合わせて計上しています(人件費含む)

◆環境保全効果

エネルギー量は前年度比で増加していますが、生産量の増加率に比べエネルギー量の増加率は減少おり、省エネ

の効果が表れています。また、用水量は前年度比増加していますが、生産量の増加率と同じレベルとなっています。

廃棄物の増加は、生産量の増加と突発的な炉の補修が主な要因です。

実質効果 項目 2013 年度比 環境負荷量 金額

エネルギー量 54 千 GJ 増 193.1 百万円増

用水量 282.6 千 m3増 3.0 百万円増

廃棄物量 1,001 t 増 16 百万円増

ステークホルダーとの環境コミュニケーションを積極的に実施しています

クゕーズテック株式会社グループでは、CSR報告書やホームページなどで

環境の情報を発信しているほか、地域対話集会などで、地域住民の方々と直接

対話を実施しています。

クゕーズテック徳山㈱では、地域住民の方々に対し、企業の保安防災々環境

保全などの取組み状況について説明し、工場見学や意見交換を行っています。

環境コミュニケーション

地域住民との地域対話

(クゕーズテック徳山㈱)

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事業活動に伴う環境負荷データを継続的に収集・分析し、環境負荷低減活動に取組んでいます

INPUT

エネルギー投入量 主要原材料※1

購入電力 1,335,275 GJ シリカ 2,869 t

A 重油 37,777 GJ カーボン 368 t

LPG 37,601 GJ コールタール、タールピッチ 329 t

灯油 9,224 GJ 炭化ケ素 252 t

都市ガス 6,878 GJ ゕルミナ 248 t

ガソリン 291 GJ シリコン 146 t

軽油 483 GJ

蒸気 209 GJ 主要原料ガス※1

総エネルギー投入量 1,427,738 GJ 四塩化ケ素 1,382 t

水資源投入量 PRTR 法該当物質取扱量

上水、工業用水 296 万 m3 ふっ化水素及びその水溶性塩 164 t

地下水 33 万 m3 上記以外 17 t

OUTPUT

大気環境への排出 廃棄物排出

窒素酸化物 5 t 廃棄物総排出量 5,184 t

硫黄酸化物 1 t

最終処分量 (185) t

PRTR 法該当物質排出量(大気) 1 t PRTR 法該当物質移動量 (10) t

温室効果ガス 水環境への排出

CO2排出量(直接排出) 6 千 t-CO2 BOD※2+COD※3

14 t

CO2排出量(間接排出) 72 千 t-CO2 SS※4 24 t

輸送にともなう CO2排出量 1 千 t-CO2 排水量 428 万 m3

※1 主要原材料および主要原料ガスは、年間100 t以上使用しているものを記載しています

※2 BOD 生物化学的酸素要求量

※3 COD 化学的酸素要求量

※4 SS 浮遊物質量

環境負荷の状況

工場

オフゖス

お客様の工場など 製品

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地球温暖化防止に向けたCO2排出削減の取組みを推進しています

CO2排出削減

◆CO2排出量とエネルギー原単位の推移

クゕーズテック株式会社グループでは、生

産性向上や各種省エネ施策よりCO2削減に取

り組んでいます。

2014年度は、生産量が増加したためにCO2

排出量は前年度比1.4%増加となりましたが、

省エネ活動の推進によりエネルギー原単位

が5.5%減となりました。

今後も、引き続き省エネ活動を行い、CO2

削減に努めます。

備考) 赤芝発電所(水力)からの送電電力の全量を当社が

購入していたが、電力会社が2013年3月から余剰電力を

売電する契約となったことにより水力発電とは見なさ

れなくなったため。

備考)2011年度以前のシリコンウェーハ事業を除く

CO2排出削減のための取組み事例

◆CO2排出削減のための取組み事例と削減量

改善事例名 実施事業場 改善内容 CO2削減量

電力使用量削減 小国事業所

空調フゔンのンバーター化

風量調整を ON/OFF 制御方式からンバーターでフゔンモーターの周波数を変動させる方式に変更し 76,000kWh/年(9 月~3 月実績)削減

45t - CO2

空調電力量削減 秦野事業所 チラー自動台数制御盤更新により

電力使用量 265MWh/年削減 130t - CO2

屋根の断熱塗装 秦野事業所

第 3〃4 試作棟の屋根に断熱塗装を行うことにより空調の消費電力が抑えられ、夏季は約8,300kwh/月の削減が見込まれます。

駐車場の緑地化 刈谷事業所

駐車場の芝生化により緑化率の向上を図っています。

(写真は芝生を敷いた駐車場)

照明の省エネ 全事業所

照明の電力使用量削減として、照明の LED

化や無電極放電ランプへの更新を進めています。

地球温暖化防止

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廃棄物の3Rをキーワードに、循環型社会の構築に貢献するゼロエミッション活動を展開しています

ゼロエミッションに向けた取組み

各事業場では、リサクルセンターを設置し、廃棄物を適正管理するとともに、廃棄物の3R〆Reduce(発生抑制)、

Reuse(再使用)、Recycle(再資源化)をキーワードとして、製造歩留向上による不良の発生や材料ロスの極小化、

汚泥や製品屑のリサクル先の開拓などを進め、循環型社会の構築に貢献するゼロエミッション活動を展開していま

す。

2014年度の最終処分量は、総排出量の3.6%の185 トンであり、昨年度より8.9%減少しています。これは、最終処

分行廃棄物の内容を細かく調査し再資源化可能な部分を分別できるように工夫し、分別を徹底した効果などによるも

のです。今後は、中長期計画に沿って、更に最終処分量の削減と再資源化を進めていきます。

◆最終処分量と最終処分率の推移

備考)2011年度以前のシリコンウェーハ事業を除く

ゼロエミッションのための取組み事例

◆ゼロエミッションのための取組み事例と削減量

事例名 実施事業場 内容

廃棄物分別教育 秦野事業場

秦野事業場では新入社員、転入者、派遣社員に対して廃棄物の分別やリサクルセンターの利用方法について教育を行い、分別を徹底してゼロエミッションを継続しています。

廃棄物管理

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薬液タンクに上限センサーを設置し補給水の

遮断を連動させたオーバーフロー対策

(刈谷事業所)

「一滴管理※1」で化学物質管理の強化を図っています

化学物質管理への取組み

クゕーズテック株式会社グループでは、グリーン調達を進めており、欧州のRoHS指令やREACH規則についても

対応しています。また、人の健康や安全面、汚染の予防や環境負荷の軽減などを考慮し、PRTR法該当物質、毒劇物法

該当物質などを化学物質管理の対象にしています。化学物質の管理は、「一滴管理」を強化するとともに、使用量、

排出量、移動量のデータ管理を徹底しています。

※1 一滴管理 油や薬品などの化学物質について、一滴の漏洩も見逃すことがないよう、受け皿や防液堤を常に乾燥させるなど、

漏洩が発見しやすい構造にし、日常の整理整頓、清掃を徹底し、日常点検で確認すること

PRTR(化学物質排出移動量届出制度)対象物質の状況

クゕーズテック株式会社グループで取り扱うPRTR対象物質は、主に、洗浄に用いるふっ化水素酸です。ふっ化水素

酸は高純度化対応の新製品の増加により取扱量、排出量が増加しました。

◆2014年度PRTR対象物質の状況 単位〆 t

政令

番号 化 学 物 質 名 取扱量 排出量

移動量

大気

放散

水質

排出

土壌

排出

事業所内

埋立処分

下水道

排出

廃棄物

排出

71 塩化第二鉄 8.1 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 8.1 0.0 0.0

302 ナフタレン 7.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

349 フェノール 1.1 0.9 0.9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

374 ふっ化水素及びその水溶性塩 164.2 0.2 0.2 0.0 0.0 0.0 1.6 0.0 0.0

合計 181.1 1.1 1.1 0.0 0.0 0.0 9.7 0.0 0.0

PCB(ポリ塩化ビフェニル)保管状況

現在保管中および 使用中のPCB含有機器につい

て、政令で定められた期間(2026年)内に処理事業

者にて処理が完了するまで、環境汚染が発生しないよ

う、厳重に管理しています。同様に、低濃度PCB含有

機器についても、処理を行うまで、厳重に管理してい

ます。

大気汚染・悪臭防止対策

排ガス処理装置の導入および燃料の転換などにより、大気汚染防止および悪臭防止対策を進めています。

また、各事業場で、排ガスの自主基準値を設け、環境負荷低減に努めています。

水質汚濁防止

各事業場では、工程で使用する原料や研磨剤、化学物質などの資源の適正利用により、排水処理装置の負荷軽減を

行うとともに、自主基準値を設け、水質の監視強化を進めています。

また、各事業場では、事故が起きた場合でも迅速に対応できるように緊急対応訓練を実施しています。

PCB 含有機器の種類(低濃度 PCB 含む) 単位 合計

トランス 台 31

コンデンサ 台 198

安定器 台 631

その他 個 16

その他(廃液、ウエスなど) kg 13,933

化学物質管理

◆PCB 含有機器の保管々使用数量(2015 年 3 月 31 日現在)

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Corporate Social Responsibility Report 2015

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クゕーズテック株式会社グループは、創業から、事業活動を行う上で社会や環境との共生を大切にしてきました。

さらに、環境経営の基盤を強化し、サステナブル経営※の確立を目指します。

※サステナブル経営…経済、社会、環境における企業責任を果たし、人間尊重の立場に立ち、持続可能な社会の実現に貢献すること

クアーズテック株式会社グループの沿革 主な環境保全活動および社会からの評価 主な環境保全関係の設備改善

1918 刈谷事業所は、東洋耐火煉瓦㈱の商号で

創立

1928 小国事業所は、電気金融㈱の

商号で創立

1951 エネルギー管理の優良工場表彰(熱部門)局長

賞を受賞(小国事業所)

1954 山形県小国町に赤芝発電所

(水力)完成(小国事業所)

1956 川棚工場(現クゕーズテック長崎㈱)設

1958 日本電興㈱を東芝電興㈱に商号変更

1959 東海炉材㈱を東芝炉材㈱に商号変更

1961 秦野事業所を設立

1968 東芝電興㈱と東芝炉材㈱とが合併し、東

芝セラミックス㈱(現クゕーズテック㈱)

として発足

1971 研究所(現技術開発センター)完成

1974 エネルギー管理優良工場表彰(熱部門) 長官

賞受賞(小国事業所)

1978 エネルギー管理優良工場表彰(熱部門) 通商

産業大臣賞受賞(小国事業所)

1982 徳山セラミックス㈱(現クゕーズテック

徳山㈱)を設立

1984 東海セラミックス㈱を設立 1984 全国省エネルギー事例発表会にて

省エネルギーセンター会長賞を受賞

(刈谷事業所)

1985 廃熱利用無散水消雪装置を導入

開始(小国事業所)

1990 第二赤芝発電所(水力)完成(小

国事業所)

1991 大口径シリコンウェーハ量産のため新潟

東芝セラミックス㈱を設立

1991 全社で塩素系有機溶剤を全廃

1997 鉛無添加カーボンブラシ製造開始

(小国事業所)

1998 緑化優良工場「東北通産局長表彰」受賞(小国

事業所)

1998 最終放流口に緊急自動遮断 ゲー

ト導入(小国事業所)

1999 愛知県工場環境緑化コンクール入賞

(刈谷事業所)

1999 敷地境界に防音壁を設置

(秦野事業所)

1999 「発泡セラミックス」エコマーク認定取得

(現クゕーズテック長崎㈱)

2000 グリーン調達ガドラン制定、

グリーン調達取引先調査の開始

2000 国内全製造拠点で焼却炉撤去完了

2001 臭気、VOC 対策のため、蓄熱燃焼

式排ガス処理装置を設置(刈谷事

業所)

2004 全りん全窒素測定装置を設置

(刈谷事業所)

2004 最終放流口に集中監視システム導

入完了(小国事業所、秦野事業所、

刈谷事業所)

2004 SOx 低減のため、焼成炉の

燃料を重油から灯油に転換

(現クゕーズテック長崎㈱)

環境への取組みの歴史

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クアーズテック株式会社グループの沿革 主な環境保全活動および社会からの評価 主な環境保全関係の設備改善

2005 エネルギー管理優良工場表彰(熱部門) 経済

産業大臣表彰受賞(小国事業所)

2005 AC 第一々第二々第三工場焼成炉用

触媒燃焼式脱臭装置導入(刈谷事

業所)

2005 CO2低減のため、焼成炉の

燃料を灯油から LPG に転換

(現クゕーズテック長崎㈱)

2006 東芝セラミックス㈱の株式の公開買付け

を行う特別会社としてエスゕシーン

ベストベント㈱を設立

2006 土壌々地下水汚染に係る住民説明会開催(刈谷

事業所)

2006 CO2低減のため、ボラーの

燃料を重油から都市ガスに転換

(秦野事業所)

東芝セラミックス㈱の公開買い付けによ

り同社を子会社化

2006 敷地内の土壌々地下水対策工事完了

(刈谷事業所)

2007 株式交換により東芝セラミックス㈱を完

全子会社化

2007 「ゼロエミッション」達成 (秦野事業所) 2007 AC7 号炉用触媒燃焼式脱臭装置

導入 (刈谷事業所)

コバレントマテリゕル㈱に商号変更

東芝セラミックス㈱と合併しコバレント

マテリゕル㈱として発足

2007 汚染土壌の浄化処理開始 (刈谷事業所)

2008 廃棄物などの発生抑制々再使用々再生利用活

動推進功労により、湘南地域県政総合センター

所長表彰受賞(秦野事業所)

2008 特高変電所導入による重油使用

廃止 (刈谷事業所)

2008 CO2低減のためトンネル焼成炉の

燃料を灯油から LPG に転換(現ク

ゕーズテック長崎㈱)

2008 事業構造のシフト、エネルギー転

換による大気指定工場の解除(刈

谷事業所)

2008 新変電所運転開始(高効率のトッ

プランナー変圧機器導入)(小国

事業所)

2010 赤芝発電所を㈱F-Power へ譲渡

2009 PCB 汚染土壌 無害化処理完了

(刈谷事業所)

2012 シリコンウェーハ事業を

Sino-American Silicon Products 社へ譲渡

2012 産業廃棄物管理票完全電子化運用開始(電子

マニフェスト)(秦野事業所)

2013 東海セラミックス㈱をカルデリス㈱へ

株式譲渡

コバレント販売㈱をヒビノ㈱へ株式

譲渡

2014 CoorsTek〃Inc〄による

コバレントマテリゕル株式取得

2013 山形エコスマルコンテスト参加。準グラン

プリ 1 名、特別賞 3 名(小国事業所)

2013 PCB 機器全量を処理委託先に搬出完了

(現クゕーズテック徳山㈱)

2014 PCB 機器全量を処理委託先に搬出完了

(現クゕーズテック長崎㈱)

2014 2013 年度 ゼロエミッション達成(初)

(小国事業所)

2015 クゕーズテック株式会社に社名変更

2015 産業廃棄物管理票完全電子化運用開始(電子

マニフェスト)(小国事業所)

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クアーズテック株式会社 2015 年 11 月発行

■ 総務部

〒141-0032

東京都品川区大崎二丁目 11 番 1 号 大崎ウゖズタワー10 階

Tel〆03-5437-8411(代表) Fax〆03-5437-7172

■ 総務部 安全衛生々環境グループ

〒257-8566 神奈川県秦野市曽屋 30 番地

Tel〆0463-84-6603 Fax〆0463-84-6608

URL 〆 http://www.coorstek.co.jp/

本報告書の内容や当社のCSR活動へのご意見、ご質問などございましたら、上記までお問い合わせください。