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1 年時から大学院まで同じ専任教員が一貫して教育
DNAやタンパク質から高次生命現象までの
応用生物科学科分子細胞生物学・環境科学・医薬科学・脳科学・農学・バイオテクノロジー
Applied Biological Sciencehttp://www.bs.noda.tus.ac.jp
東京理科大学 理工学部応用生物科学科事務室〒278-8510 千葉県野田市山崎 2641TEL : 04-7122-9382FAX : 04-7123-9767
出願書類請求先(東京理科大学入試センター入試課)〒125-8585 東京都葛飾区新宿 6-3-1TEL : 03-5876-1501 FAX: 03-5876-1671E-MAIL : [email protected]理工学部 応用生物科学科
外国人留学生入学試験帰国子女入学者選抜指定校推薦入学
C方式入学試験 「大学入試センター」と本学独自の入学試験を併用した制度です。東京、野田、さいたま、横浜で受験が可能ですB方式入学試験 本学独自の入学試験です。札幌、仙台、名古屋、大阪、広島、福岡で受験が可能ですA方式入学試験 「大学入試センター」を利用した制度です
試験区分 募集人員
100募集人員
一般入試
卒業後の進路 主な進路先大学院東京理科大学大学院、東京大学大学院、東京医科歯科大学大学院、東北大学大学院、京都大学大学院、大阪大学大学院、千葉大学大学院、東京農工大学大学院、慶応義塾大学大学院など企業味の素冷凍食品(株)、明治乳業(株)、(株)イナベーカリー、山崎製パン(株)、中外製薬(株)、久光製薬(株)、持田製薬工場(株)、ノバルティスファーマ(株)、伊藤忠エネクス(株)、(株)ジェーソン、西華産業(株)、(株)三井住友銀行など
進学 73.1%
医薬・化粧品・食料品 8.3%
小売・外食産業 4.6%
進学・留学予定者等 4.6%
情報産業 3.7%教育 1.9% 公務員 0.9%
金融 0.9%その他の業種 1.9%
生物科学の基盤が固まった 1970 年代、この分野は理、工、農、医、薬など諸学部に分散していました。本学科は、こうした諸領域を統合した新しいスタイルの学科として1976 年に全国に先駆けて誕生しました。本学科の卒業生は、3000 名以上に上り、生物科学関連企業のほか、あらゆる産業界および研究機関で活躍しています。
学科の歴史
学びのステップ
学びやすい体系化されたカリキュラムと最新の設備のもと、学生の個性と自主性を尊重し、創造性に富む科学者としての基礎を育てます。1 年次の基礎過程から専門課程を織り込み、専門の研究者と学生のふれあいを大切にした講義を行っています。女子学生の比率が比較的高いのも本学科の特徴です。
学科の特徴
本学科は、微生物から高等動植物に至る多様な生命機構を主として細胞や分子のレベルで解明する生物科学と、それを基盤とする応用技術を研究することにより、バイオサイエンスの基礎から応用にいたる知識と創造力を身につけた人材の育成を目指しています。また、最近では、脳による高次情報処理に関する研究分野も設けました。
研究と教育の分野・対象
カリキュラム構成
専門知識を体系的に学ぶ1 年次では、数学、物理学、化学など、バイオサイエンスの基礎となる学問を学ぶとともに、専門の教授陣による専門科目もカリキュラムに取り入れています。
1 年次演習、実験で応用力を磨く生物科学のコアとなる科目、さらに生物機能を巧みに利用・改変して有用物質の生産や医療、地球環境の保全に役立てるバイオテクノロジー関連の講義、演習、実験が行われます。
2 年次多様な専門領域を選択する3 年次には、学生の学問に対する意欲と自主性を尊重し、教員構成に応じた多様な選択に応えられるよう、幅広い専門選択科目や特別講義が用意されています。
3 年次研究を通して学ぶ卒業研究少人数に分かれて研究室に所属し、教員の直接の指導のもとに専門テーマを追求する卒業研究を行います。原著論文を読み、活発なディスカッションを行いながら、研究が進められます。
4 年次(修士・博士課程)微生物からヒトにいたる生命科学の基本法則を探求するとともに、科学上の問題を解決するための周到な実験戦略を立案・遂行する能力を有する人材を育成します。
大学院
カリキュラム構成
卒業研究
基礎遺伝子工学実験 /生物化学実験(前期または後期)
専門科目基幹基礎科目
基礎生物学演習
応用生物科学特別講義 III
応用生物科学特別講義 IV
1 年次 2年次 3年次 4年次
カリキュラムポリシー「実力主義」に則り、生物科学の基礎知識と応用技術とを同時に身に付けた学生のみを卒業させる方針に基づいて、教育課程を実践する。「細胞生物学」「分子生物学」「生化学」「生物有機化学」「生物物理学」「環境生物科学」の6つの領域の生命科学を有機的に学べるように科目を配置する。初年次教育を重視し、一般教育科目、基幹基礎科目、専門基礎科目それぞれの目標が確実に達成されるように、基礎科目を体系的に編成する。専門基礎科目は、演習とカップルさせることにより知識と応用とが確実に身につくように、編成する。知識を得る課程を実験によって明確に理解させ、その探求方法が身につくように科目を配置する。最終年次では、社会に出て通用するコミュニケーション能力と発表能力を陶冶し、研究結果をポスター、口頭で発表、議論できるよう育成する。
人材育成等に関する目的微生物から高等生物にいたる生命現象を様々なレベルで解明する生物科学と、それを基盤とする応用技術を身につけた人材を育成する。
基礎生物学実験(前期または後期)
複合的 ・領域横断的 ・革新的なアプローチにより、 世界を先導する研究を
生命動態学●イメージング /生命ダイナミクス /分子細胞遺伝学
生命ダイナミクスを統御する基本メカニズムの解明
松永 幸大教授生物は細胞分裂と細胞伸長の絶妙なコンビネーションとコミュニケーションにより、発生・分化を成し遂げ個体が形成され
ます。この生命ダイナミクスを統御する基本メカニズムの解明に取り組んでいます。生命現象を維持する最低限のユニット
を決めるミニマム生命システム解析や基本原理の修飾・複雑化のメカニズムを染色体動態や染色体再編成の実験を通じて解
明します。また、情報工学とライブイメージングの融合技術により、画像データを定量化・デジタル化したシミュレーショ
ンを作成し生命動態の本質に迫ります。 http://www.rs.tus.ac.jp/sachi/
発生生物学●分子発生生物学 /進化発生学 /器官再生
我々の体が作られる過程を、細胞の振る舞いに注目して理解したい
和田 直之准教授我々の体を構成する器官は、複数の種類の細胞・組織から出来ています。正常な器官が作られるためには、細胞の移動や認
識、増殖、分化といった一連の振る舞いが正しく調節されることが必要です。これは発生過程だけでなく、器官再生の過程
でも同じと考えられます。私たちは、細胞がおかれた状況に応じてその振る舞いを変え、特定の形を作っていく過程につい
て、細胞レベルと分子レベルから調べています。
応用微生物学●分子生物学 /環境生物科学
微生物の多様な能力を研究して科学や生活のために利用しよう
鎌倉 高志教授
奈良 恵助教
真菌(カビの仲間)等の真核微生物は、複雑な多細胞生物より簡単な体制と小さな染色体で構成されていますが、真核生物
の基本機能をほぼ完全にそろえています。この真菌を研究材料として、未だ明らかにされていない基本生命現象の解明を目
指しています。また、真菌や細菌などの多様な微生物が持つ特殊な能力を研究することにより、それらの能力がどのように
獲得されたのかを考えたり、私達の生活への応用を目指した取り組みをしています。
腫瘍生物学●分子生物学 /細胞生物学 /疾患生物学
発がんのしくみを探り、予防法を開発する
大谷 直子教授近年、我が国では2人に1人が、がんに罹ることが統計学的に示されています。そのため、発がんの仕組みを十分に理解し、
予防法・治療法を開発することは非常に重要です。私たちは、がん細胞を育てやすくする「がん微小環境」と呼ばれる周囲
の細胞や生体内物質の変化に着目して研究しています。最近急増している肥満にともなう肝臓癌を主な疾患モデルとして、
遺伝子改変マウスを用いた個体レベルの実験ならびに分子細胞生物学的アプローチを用いて、効果的な発癌予防法の開発を
目指しています。
脳神経科学●イメージング /神経科学 /神経生理学
脳の高次情報システム構築原理の追求
古市 貞一教授
篠田 陽助教
私たちの心や行動を生み出す複雑精緻な脳回路はどのようにして作られるのでしょうか。この問いに答えることは、現代生
命科学の重要な課題であるとともに、心と行動の障害の増加が問題となっている現代社会の要請でもあります。本研究室で
は、モデル動物などを用いたニューロン、シナプス、回路レベルの先端的な基礎研究を切り口として、脳の正常な発達メカ
ニズムとその破綻である発達障害の発症メカニズムの解明を目指します。また、マウス小脳神経回路の発達の遺伝基盤の解
析と新規の脳発達関連遺伝子を探索します。 http://www.lmn.bs.noda.tus.ac.jp
細胞糖鎖生物学●生化学 /細胞生物学
生体システムを調べて制御する分子を開発しよう
池北 雅彦教授
中田 一弥准教授
吉見 陽児助教
寿命が延びた現代社会では、一方でさまざまな病気が起こります。このような中で、私たちは、癌細胞は正常細胞とどこが
違うのか、なぜ転移するのか、アルツハイマー病などでみられる細胞の死(アポトーシス)はどのようにして起きるのか、
などについて研究しています。さらに、これらの現象に影響を与える物質を、生薬や微生物から探索・単離して作用メカニ
ズムを調べることで、新たな治療薬としてのリード化合物を開発しています。
タンパク質科学●生化学 /分子生物学
酵素のはたらく仕組みを理解して、新規な酵素をつくろう
田口 速男教授
中島 将博助教
タンパク質は生命に本質的な役割を担う、自然がつくり出した究極のナノマシンです。その分子の仕組みや設計を理解する
ことが生命の謎を解き明かす鍵となり、さらには 21 世紀の反応素子、あるいは医療への応用へとつながっていきます。私
たちは、特に主に酵素とよばれる生体反応を触媒するタンパク質を中心に、その触媒や活性調節のしくみを遺伝子工学、あ
るいは物理化学的な手法によって明らかにしていきたいと考えています。
http://www.rs.tus.ac.jp/m-nakajima/index.html
化学生物学●生物有機化学 /生化学
化学の新しい発見を生物学の新発見にする
菅原 二三男教授
紙透 伸治助教
人類は驚くべき化学構造や生理活性を有した有機化合物を自然界から恵まれています。微生物資源を有効に利用することに
よる医薬開発を目指し、海洋微生物生産の天然有機化合物を見つけて化学構造を決定し、有機化学により全合成します。ゲ
ノム科学とバイオインフォマティクスを使って、今まで知られていない生物過程にアプローチしています。いまは放射線照
射によるがん治療の効果を上げる増感剤や診断薬を開発しています。
生物情報学●生物物理学 /分子生物学
すべての生物について出現順序を決めよう
国沢 隆教授物理法則は宇宙のどこでも同じであり、いろいろな惑星上で生命は存在すると考えられます。これらの生命は地球のものと
同じでしょうか?この疑問に答えるためには、まず、地球でどのような生物がどのような順序で出現してきたかを明らかに
することが必要です。当研究室ではゲノム上の遺伝子配列順序の比較から種の分岐順序の推定を行っています。
植物分子生理学●環境生物科学 /分子生物学
植物の環境応答・情報処理・免疫のしくみを探る
朽津 和幸教授ゲノム情報に基づく分子遺伝学的手法、生物機能を生きたまま解析するバイオイメージング・分子生理学的技術などを武器
に、植物が外界を認識し、情報を処理、伝達する仕組みを分子レベルで解明することに挑戦しています。地球環境問題や食
糧問題の解決を見据えて、病気に強く低農薬で栽培できる、環境ストレスに強い、環境を浄化できる植物の作出など、新世
代のバイオテクノロジーの展開の基盤となる研究を進めています。
https://www.facebook.com/KuchitsuLab
環境微生物学●環境生物科学 /生化学
人間生活と微生物との関わり合いがテーマです
峯木 茂教授
吉村 武朗助教
ディーゼル排ガス粒子等に含まれる高分子量多環芳香族炭化水素(PAH)は生分解が難しく、発がん性を示すものが多くあ
ります。また、近年様々なナノ製品が出回っていますが、ナノ粒子の毒性を理解することによってこそ、ナノ製品を安全に
使用することができます。当研究室では PAH 分解に関わる微生物とその酵素の性質や、ナノ粒子の微生物への影響を調べ、
環境保全・修復へ応用することを目指しています。
1 分子生物学●生物物理学/生化学
個々の蛋白質が働く姿を「動画撮影」してメカニズムを解明する
政池 知子講師肉眼では見えないナノメートルサイズの酵素が働く様子をまるで見てきたかのように明確に理解する事が私達の目標です。
生体内のエネルギー通貨と呼ばれる ATP を使って働く蛋白質群に着目し、どの部分が構造変化し、いつ化学反応が起
こり、どうやって機能につなげるのかを分子内構造のレベルで解明していきます。分光器による溶液測定等で多分子をみる
生化学実験と光学顕微鏡による 1分子観察を軸に、遺伝子操作や有機合成も駆使します。
分子生命科学●分子発生学 /分子細胞生物学 /キラル科学
キラリティー(左右性)で生命現象の謎に迫ろう
黒田 玲子教授
※総合研究機構所属
学生受入研究室
自然界に普遍的に現れるキラリティー(左右性)に着目し、分子レベルで生命現象を解明しています。母親の一個の遺伝子
座により発生の非常に早い時期に体の左右性が決まる巻貝をモデル生物として、左右性決定機構の解明を目指しています。
8細胞期の細胞の位置関係が、脊椎動物にもある左右非対称を支配する遺伝子発現パターンを制御することも見つけました。
アミロイドタンパク等の凝集過程を独自に開発したキラル分光計で追跡、分子間相互作用の強い固体状態でのキラリティー
認識・増幅等、生物〜化学にわたり幅広く研究しています。
微生物生態学●環境生物科学 /微生物生理学
微生物の生き様を探り、彼らに学ぶ
鈴木 智順准教授
※理工・教養所属
学生受入研究室
微生物の 99%は培養できず、環境中で何をしているのか、ほとんど分かっていません。そこで、環境中ではどの様な微生
物がどの様に活動しているのかを非培養法(培養せずに直接 DNA を抽出し、その遺伝子の解析で培養できない細菌も含めた
細菌叢を解明する)を主に用いて研究を行っています。現在解析している対象は循環型浄化槽と大気です。浄化槽は自然界
での有機物分解や物質循環のモデルとして使用しており、大気中の微生物叢解析は微生物生態学の基礎的な知見収集と、光
触媒反応を用いた微生物制御への応用を目指しています。