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平成13年度厚生科学研究費補助金(子ども家庭総合研究事業)

資料■

訳:桐野由美子

公法105-89[H.R.867]1997年11月19日

養子縁組および安全家庭法(1997年)

フォスターケアの子どもの養子縁組促進のための法律・日訳

 アメ”力俘衆躍墜瓶講会■院および7蕩〆ごよク舵

  第1節 略称および目次(a)略称『本法は「養子縁組および安全家庭法(1997年)」として引用すること力監できる.

(b) 目次一本法の目次は以下の通りである。

タイトルLフォスターケア措置と養子縁組委託のための「正当な努力(rea、。nabl.

    efforts)jおよび安全の要件

  第101節  「正当な努力(reasonable efforts)」の要件の説明

  第102節 ケースプランおよびケース再審査における安全性の要件

  第103節  フォスターケアの一定の子どもの親の親権を終了する手続を開始あるいは

       それに参加する責任を負う州  第104節 再審査および審問の通知:意見表明の機会

  第105節 児童福祉サービス対象連邦親居所調査サービスの利用  第106節 委託前里親および養親の犯歴照会

  第107節 養子縁組成立あるいは永続的家庭選定のための努力の記録

タイトルIL児童への永続的家庭提供に対する奨励補助金

  第201節  養子縁組奨励補助金  第202節  州および郡の法域を越えた養子縁組

  第203節  児童保護に関する州の実績

タイトルIII.補足的改善および改革

  第301節

  第302節

  第303節

  第304節

  第305節

  第306節

  第307節

  第308節

タイトノレIV.

  第401節第402節

第403節

  児童福祉デモンストレーション(実演説明)プロジェクトの展開

 パーマネンシー審問 キンシップケア インディペンデント・リビング(自立生活)サービスの受給資格者の

 説明 家族維持およびサポートサービスの再承認および発展

 特別二一ズ児童に対する健康保険の適用 最初の養子縁組が解消された特別二一ズの子どものための養子縁組援助手当の受給資格の

 継続 フォスターケアの子どもを対象とした高質サービスを確保するための州の基準

雑則

 正当な子育ての維持

   報告要件   非塑ガーディアンシップ(後見)(standbyguardianship)に関する連邦議会   の,冒、向

第404節 州福祉プログラム対象臨時基金の一時調整

第405節 薬物乱用および児童保護サービスの調整

一244一

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第406節 国産備品およぴ製品の購入

タイトルV.施行日    第501節施行日

タイトル1。 フォスターケア措置と養子縁組委託のための『正当な努力(reasonable

efrorts》』および安全の要件

第101節  「正当な努力{reasonable efror憶》』の要件の説明

(a) 総則一社会保障法第471節(a)(15〉(42U.S.C.671(a)(15))を改正し、以下のとおりとする。

   「(15)は以下のとおり規定する。

     (A) 本項の記載にしたがって児童のために行なわれるべき正当な努力を決定し、かっそ

     のような正当な努力を行なうにあたっては、子どもの健康および安全を至高の考慮事項と

     する。     (B) (D)号に規定する場合をのぞき、以下の目的で、家庭維持および家庭再統合を目標

        とし正当な努力を行なう。        (i) 子どもをフォスターケアに措置する以前に、家庭分離を防止または解消する

        ため。        (ii)子どもがその家庭に安全に復帰することを可能にするため。

     (C〉 (B)号に記載した類の合理的な努力を継続することが子どものパーマネンシープラ

     ンに一致しないと判断されるときは、パーマネンシープランにしたがって時宜を得た形で

     子どもを措置すること、および子どもの永続的措置を完遂するために必要なすべての措置

     を尽くすことを目的として正当な努力を行なう。

     (D) (B〉号に記載した類の正当な努力は、児童の親に関して管轄権限を有する裁判所が

     以下のことを判決した際には、行なうことを要しない。

        (i) 当該の親が子どもを深刻な状況(aggravated circumstances) (定義は州法

        にしたがう。当該定義には、遺棄、拷問、常習的虐待および性的虐待を含めること

        ができるが、これに限定されない)に至らしめたこと。

        (iD 当該の親が以下の犯罪を犯したこと。           (1) 自己の別の子どもの謀殺(当該犯罪が海上または陸上における合衆国

           の特別法域で発生したときは、合衆国法典第18編第1111条(a)にもとづき

           犯罪とされる行為)。           (II) 自己の別の子どもの故意故殺(当該犯罪が海上または陸上における合

           衆国の特別法域で発生したときは、合衆国法典第18編第1112条(a)にもと

           づき犯罪とされたはずの行為)。

           (III)上記の謀殺または故意故殺の常助もしくは現場教唆(aided or           abetted)、未遂、共謀または教唆(solicited)。

           (IV) 当該の子どもまたは自己の別の子どもを重大な傷害に至らしめる重

           罪たる暴行。           (iii)きょうだいに対する当該の親権(parental rights)が自己の意思に

           よらず停止されたこと。      (E) 管轄権限を有する裁判所が(D)号にしたがって行なった決定の結果、子どもに関し

      て(B)号に記載した類の合理的な努力が行なわれないときは、以下のことをする。

        (i) 当該決定ののち30日以内に、当該の子どもを対象としたパーマネンシー審

        問(第475条(5)(C)に記載)を開くこと。

        (ii〉パーマネンシープランにしたがって時宜を得た形で子どもを措置すること、

        および子どもの永続的措置を完遂するために必要なすべての措置を尽くすことを

一245一

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         目的として正当な努力を行なうこと。

      (F〉 子どもを養親または法定後見人に委託するための正当な努力は、(B)号に記載した

      類の正当な努力と同時進行で(concurrently〉行なう。

(b) 法定後見(legal guardianship)の定義一上記の法第475節(42U.S.C.675) を改正し、末尾

に以下を加える。

   「(7〉「法定後見」という用語は、司法手続によって子どもと養育者とのあいだに創設される永

   続的かつ継続する関係を意味する。その関係は、子どもの保護、教育、養育、管理、監護ならび

   に意思決定を含む親権が養育者に委譲されることにより明示される。「法定後見人」という用語

   は、そのような関係にある養育者を意味する。」

(c〉 整合的改正(confoming amendment)一上記の法第472節(a)(1)(42U.S.C.672(a)(1))を

改正し、「行なわれた」の前に「子どもを対象として」を挿入する(参考:社会保障法第472節)。

      (a) 本節にもとづいて承認された計画を有する各州は、以下に該当するときは、……フォスターケア扶

      養料の支払(第475節(4)の定義にしたがう)を行なう。

         (1) 家庭からの当該分離が、子どもの親または法定後見人が交わした自発的措置協定にしたが

         って行なわれたとき、または、家庭における居住の継続が当該の子どもの福祉に逆行すると思わ

         れ、かつ第471節(a)(15)に記載した類の合理的な努力が〈子どもを対象として〉行なわれた旨の

         司法決定の結果として行なわれたとき。

(d) 解釈規則  上記の法タイトル4-E(42U.S.C.670-679)を改正し、第477節ののちに以下を

挿入する。

r第478節 解釈規則

 本節のいかなる規定も、第471条(a)(15)(D〉で記載したもの以外の事件を含む個別の事件において子

どもの健康および安全を保護するために州裁判所がその裁量を行使することを妨げるものと解してはならない。」

第102節 ケースプランおよびケース再審査システムにおける安全性の要件

 社会保障法タイトル4(42U.S.C.601et seq.)を以下のとおり改正する。

   (1) 第422節(b)(10)(B〉

      (A) (iii)(1)の「where」の前に「安全かつ」を挿入する。

      (B) (iv)の「とどまる」の前に「安全に」を挿入する。

      *参考:社会保障法第422節

      (b) 本副節(subpart)にもとづく子ども福祉サービスのための各計画は、以下の要件を満たさなけれ

      ばならない。……

         (10) 州が以下の措置を確実にとるようにすること。……

            (B) 長官が満足する形で以下のシステムおよびプログラムを運営すること。……

               (i i i)以下のことを目的としたサービス・プログラム

                  (1) 〈安全かつ〉適切な場合には、子どもが分離された家族のもとに復

                  帰するのを援助すること。……

               (iv) フォスターケア措置をされるおそれのある子どもが〈安全に〉家族のもと

               に留まるのを援助することを目的とした措置前予防サービス・プログラム

   (2〉 第475節

      (A) 文節(1)において:

         (i) (A)号の「検討」の後に「安全性および」を挿入する。

         (ii) (B)号の

            (1)  「子どもは受ける」の前に「安全で」を挿入する。

            (H) 「家庭復帰」の前に「安全な」を挿入する。

      (B) 文節(5)において1

         (i) (A)号のうち、(i)に先立つ実体規定の「措置」の前に「安全な環境」を挿入

         する。

         (ii) (B)号

一246一

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      (1)  「判定する」の前に「子どもの安全性」を挿入する。

      (II) 「に復帰すること」の後に「および安全に養育される」を挿入する。

*参考:社会保障法第475節

(1)  「ケースプラン』という用語は、少なくとも以下を含む文書を意味する。

   (A) 子どもを措置するホームまたは施設の種別の記載。措置の〈安全性および〉適切性……に

   関する検討も含む。

   (B) 子どもが〈安全かつ〉適切なケアを受けること、および、親の家庭の環境を改善し、自己

   の〈安全な〉家庭への子どもの復帰または子どもの永続的プレースメント(措置および委託)を

   促進し、かつフォスターケアにいる子どもの二一ズを満たすためにに親、子どもおよび里親にサ

   ービスが提供されることを確保するための計画。……

(5)  「ケース再審査システム」という用語は、以下のことを確保するための手続を意味する。

   (A) 子どもひとりひとりに、子どもの最善の利益および特別二一ズに一致した、最も制約の少

   ない、利用可能な最も適切な環境および親の家庭に近接した場所における措置を達成することを

   目的としたケースプランが作成されること。……

   (B) 〈子どもの安全、〉措置を継続する必要性および適切性、ケースプランの遵守の度合い、な

   らびにフォスターケア措置が必要となった原因の軽減または緩和に向けて達成された進展の度合

   いを判断し、かつ、子どもが家庭に復帰しかつそこで〈安全に〉養育されること、または養子縁

   組あるいは法定後見に措置されることが可能になると思われる日を予想する目的で、子どもひと

   りひとりの状況が裁判所または行政審査((6)号の定義にしたがう)のいずれかによって定期的に、

   少なくとも6か月ごとに再審査されること。……

第103節 フォススターケアの一定の子どもの親の親権終了の手続を開始あるいはそれに

参加する責任を負う州

(a) 手続が求められる要件一社会保障法第475節(5)(42U.S.C.675(5))を以下のとおり改正

   する。

   (D  (C)号の文末の「および」を削除する。

   (2〉 (D)号の文末の「。」を削除し、かつ「および」を挿入する。

   (3) 末尾に以下を挿入する。

      「(E〉 州の責任にもとづき子どもがフォスターケアに過去22か月のうち15か月間いる

      場合、または、管轄権限を有する裁判所が、子どもが「遺棄された乳幼児」(州法にもと

      づく定義にしたがう)であると判定したとき、もしくは親が自己の別の子どもの謀殺を行

      なったこと、自己の別の子どもの故意故殺を行なったこと、そのような謀殺または故意故

      殺の幕助もしくは現場教唆(aided or abetted)、未遂、共謀または教唆(solicited)を行

      なったこと、または当該の子どもまたは自己の別の子どもを重大な傷害に至らしめる重罪

      たる暴行を行なったことを決定によって認めたときは、州は、子どもの親の親権を終了す

      る申立てを行ない(または、そのような申立てが別の当事者によって行なわれていたとき

      は、当該申立ての当事者として加わることを求め)、かつ同時進行で、養子縁組の資格を

      有する家族を特定し、募集し、手続をふみ、承認する申し立てを行なう。ただし、以下の

      場合はこのかぎりでない。

         (i〉 州の選択により、子どもが親族に養育されているとき。

         (ii)州の機関が、ケースプラン(裁判所のケースプラン再審査のため提出されな

         ければならない)に、当該申立てを行なうことが子どもの最善の利益にそぐわない

         と判断する理由を記載しているとき。

         (iii)子どもに関して第471条(a)(15)(B)(ii〉に記載した類の正当な努力を行なう

         ことが求められている場合であり、州が、子どもが自己の家庭に安全に復帰するた

         めに必要であると州が見なしたサービスを州のケースプランに掲げられた期間に

         したがって子どもの家族に提供しなかったとき。」

(b) フォスターケアの開始時の決定  前項で改正した社会保障法第475節(5)(42U.S.C.675(5〉)

一247一

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を以下のとおり改正する。

   (1) (D)号の文末の「および」を削除する。

   (2〉 (E)号の文末の「。」を削除し、かつ「および」を挿入する。

   (3) 末尾に以下を挿入する。

      「(F) 子どもは、以下のいずれかのうち早いほうの日にフォスターケアを開始したもの

     と見なす。

        (i〉 子どもが児童虐待またはネグレクトを受けたという最初の司法決定が行なわ

        れた日。

        (ii)子どもが家庭から分離された日の60日後。」(c) 移行規則

   (1〉 新たにフォスターケアに措置された子ども一子どもが州の責任にもとづく(社:会保障法

     第475節(5〉(F)の意味における)フォスターケアに本法の制定目後に措置された際は、以

     下のとおり対応する。     (A) 州が、子どもが当該ラォスターケアに過去22か月のうち15か月間いる前に本条(a)

     項の改正にしたがうに至ったときは、州は、当該の子どもに関して、当該の子どもが当該

     フォスターケアに過去22か月のうち15か月間いた時点で社会保障法第475節(5〉(E〉にし

     たがう。

     (B〉 州が、子どもが当該フォスターケアに過去22か月のうち15か月間いた後に当該改

     正にしたがうに至ったときは、州は、当該の子どもに関して、本法の制定日の後に最初に     開会した州議会通常会期の閉会後3か月以内に同法第475節(5)(E)にしたがう。

   (2) 現在フォスターケアにいる子ども  子どもが州の責任にもとづき本法の制定日の時点で

   フォスターケア措置された際は、州は以下のとおり対応する。

     (A) 本法の制定日の後に最初に開会した州議会通常会期の閉会後6か月以内に、当該の

     子どものうち州が選択する3分の1以上の子どもに関して、社:会保障法第475節(5)(E)に

     したがう。その際、(社会保障法第タイトル4-Eの意味における)パーマネンシープランが

     養子縁組の子ども、および最も長期間フォスターケアにいる子どもを優先する。

     (B) 当該通常会期の終了後12か月以内に、当該の子どものうち州が選択する3分の2

     以上の子どもに関して、同法第475条(5)(E)にしたがう。

     (C〉 当該通常会期の終了後18か月以内に、当該の子ども全員に関して同法第475節     (5)(E)にしたがう。

   (3) 連結会期(2-year legislative session)の取扱い  本項の適用上、州議会が連結会期

  制をとっているときは、それぞれの年の会期を州議会の独立した通常会期と見なす。

   (4) 州の計画の要件として取り扱われる要件  社会保障法第4章E節の適用上、本項に掲げ

   られた要件は同法第471節(a〉が課す州の計画の要件として取り扱われる。

(d) 解釈規則  本節、または本法により改正された社会保障法タイトル4-E(42U.S.C.670et seq.)

のいかなる規定も、親権終了手続を開始することが子どもの最善の利益にかなうと認められる場合(子

どもがさまざまな期間のフォスターケア措置を複数回経験している場合も含む)に、州裁判所または州

の機関が、同法第4章E節に掲げられたもの以外の理由またはそこに掲げられたものよりも早くそのよ

うな行動を起こすことを排除するものと解してはならない。

第104節 再審査および審問の通知:意見表明の機会

 第103節で改正した社会保障法第405節(5)(42U.S.C.675(5)〉を以下のとおり改正する。

   (1) (E)号の文末の「および」を削除する。

   (2) (F)号の文末の「。」を削除し、かつ「および」を挿入する。

   (3) 末尾に以下を挿入する。

      「(G) 子どもの里親(存在する場合)および児童委託前の養親または子どもを養育中の

     親族は、子どもに関して行なわれるいかなる再審査あるいは審問の通知を受理し、かつ当

     該再審査あるいは審問において意見を聴取される機会を与えられる。ただし、本号は、そ

     のような通知および意見を聴かれる権利のみを根拠として里親、養親予定者または子ども

一248一

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を養育している親族が当該再審査または審問の当事者となることを求めるものと解釈し

てはならない。」

第105節 子ども福祉サービスを対象とした連邦親居所調査サービスの利用

 社会保障法第453節(42U.S.C.653)を以下のとおり改正する。

   (D (a〉項(2)号

      (A) (A)に先立っ実体規定の「変更もしくは執行」の後に「または子どもの監護または

     面接交渉に関する命令の言渡しもしくは執行」を挿入する。

      (B〉 (A)

        (i) (ii)の文末の「または」を削除する。

        (ii) (iii)の文末の「、」を削除し、かつ「または」を挿入する。

        (iii)(iii)の後に以下を挿入する。

         「(iv)子どもに関して親権を有している、またはその可能性がある者。」

   (2) (c)項

      (A) (3)の文末の「。」を削除し、かつ「および」を挿入する。

      (B) 末尾に以下を加える。

         「(4〉 B節第1副節にもとづく州の計画、またはB節第2副節またはE節にもと

        づいて承認された州の計画に従い運営されているプログラムを実施する州の機

        関。」

        *参考:社会保障法第453節

        (a)           (2) 連邦親調査サービスは、親子関係の確立、または子どもの扶養義務の確定、その額

           の設定、変更もしくは執行〈または子どもの監護または面接交渉に関する命令の言渡しも

           しくは執行〉を目的として、以下の情報を入手し、かつ(c)項に掲げた権限保有者にそれ

           を伝達する。

              (A) 以下の個人の居所に関する、またはその発見を促進する情報。・…一

        (c) (a)項で用いられた「権限保有者」という用語は以下の者を意昧する。……

第106節 里親または養親候補者の犯歴照会

 社会保障法第471節(a)(42U.S.C.671(a))を改正し、以下のとおりとする。

   (1〉 (18)号の文末の「および」を削除する。

   (2) (19)号の文末の「。」を削除し、かつ「および」を挿入する。

   (3) 末尾に以下を加える。

      「(20)(A) 当該州に関して(B)で規定する選択が行なわれる場合をのぞき、本節にもとづ

      く州の計画に従いフォスターケア養育手当または養子縁組援助手当の支給対象となる児

     童の委託先として里親または養親が最終的に承認される前に、里親または養親の候補者の

     犯歴照会を行なうための手続。以下のことを求めた手続も含む。

        (i) 犯歴照会の結果、児童虐待もしくはネグレクト、ドメスティックバイオレン

        ス、児童に対する犯罪(児童ポルノグラフィーも含む)または暴力犯罪(強姦、性

        的暴行または殺人を含むが、他の身体的な暴行または不法接触は含まない)により

        重罪の有罪判決を受けたことが明らかになった場合であって、当該重罪がいずれか

        の時点で行なわれたと管轄権限を有する裁判所が判断したことを州が認めたとき

        は、上記の最終承認を与えないこと。

        (ii) 犯歴照会の結果、身体的な暴行、身体的な不法接触または薬物関連犯罪によ

         り重罪の有罪判決を受けたことが明らかになった場合であって、当該重罪が過去5

        年以内に行なわれたと管轄権限を有する裁判所が判断したことを州が認めたとき

        は、上記の最終承認を与えないこと。

      (B) (A〉は、州はその規定を当該州に適用しないと選択した旨を州知事が長官に文書で

     通告したとき、または、州議会がその規定を当該州に適用しないと法律により選択したと

一249一

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きは、州の計画には適用しない。」

   *参考:社会保障法第471節(a)

   州は、本節にもとづく補助金の資格を得るためには、以下のことを規定し、かつ長官の承裡を

  受けた計画を定めなければならない。……

第107節 養子縁組成立あるいは永続的家庭選定のための努力の記録 社会保障法第475節(1)(42U.S.C。675(1))を以下のとおり改正する。

   (1) 末文

     (A)  「ケースプランには、」および「も含まなければならない」を削除する。

     (B) 当該の文を(D)として整理し直し、適切な字下げ処理を行ない、副節を挿入する。

   (2) 末尾に以下を加える。

      「(E) 子どもに関するパーマネンシープランが養子縁組あるいは永続的家庭への委託で

     あるときは、子どものための養親家庭または他の永続的家庭を選定する過程、子どもを養

     親家庭、適任でかつ子どもを受入れることに自発的な親族、法定後見人あるいは他に計画

     された永続的家庭に委託した過程、また養子縁組あるいは法定後見の成立を完了させる過

     程を、担当機関は記録しておかなければならない。当該記録には、少なくとも、州、地域

     および全国の養子縁組情報交換(電子的情報交換システムも含む)の利用のような、当該

     の子どもを特に対象とした募集のための努力が記載されなければならない。

        *参考:社会保障法第475節(1)

         「ケースプラン」という用語は、少なくとも以下を含む文書を意味する。……

タイトル”.子どもに永続的家庭を提供するための奨励補助金

第201節 養子縁組奨励補助金

 社会保障法タイトル4-E(42U.S.C.670-679)を改正し、第473節の後に以下を挿入する。

「第473節A 養子縁組奨励補助金

(a) 補助金支給機関  長官は、この目的のための歳出配分承認法において事前に規定された利用可

能な額の範囲内で、奨励補助金の受給資格を有する各州に対し、会計年度ごとに、本条にもとづいて当

該会計年度に州に対して支払われるべき養子縁組奨励補助金と同額の補助金を支給する。当該補助金は、

当該会計年度の翌年度に支払われる。

(b) 奨励補助金の受給資格を有する州  州は、ある会計年度に以下の要件を満たすときは奨励補助

金の受給資格を有する。

   (1) 州が、当該会計年度に、本節で承認された計画を定めたとき。

   (2) 州における当該会計年度中の里子養子縁組の件数が、当該州を対象とした、当該会計年度

   の里子養子縁組の基準件数を超えたとき。

   (3) 州が当該会計年度に(c)項に従ったとき。

   (4) 州が、2001年および2002年の会計年度に、特別二一ズの子どもであって、州と養親との

   あいだで効力を有する養子縁組援助協定の対象となっている子どもを健康保険の適用対象とし

   たとき。

   (5) 当該会計年度が、1998年から2002年のうちいずれかの会計年度であるとき。

(c) データ上の要件

   (1) 総則  州がある会計年度において本項に従っていると見なされるのは、以下の会計年度

   に関して、(2)号に記載したデータを長官に提供したときである。

     (A) 1995年から1997年までの会計年度(または、州が本条にもとづく補助金を申請す

     る最初の会計年度が1998年度以降であるときは、当該会計年度の前年の会計年度)。

     (B) その後の各会計年度については、当該会計年度の前年の会計年度。

   (2) 養子縁組の件数の決定

     (A) A F C A R S[養子縁組・フォスターケア分析報告システム]のデータにもとづく決

一250一

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     定一一(B〉に規定する場合をのぞき、長官は、ある州における1995年から2002年までの

     各会計年度の里子養子縁組および特別二一ズ養子縁組の件数を、本条の適用上、第479条

     にしたがって設置されたシステムの要件を満たしたデータにもとづいて決定する。当該デ

     ータは、翌年の会計年度の8月1目までに州によって報告され、かつ長官の承認を受けた

     ものでなければならない。     (B) 1995年から1997年までの会計年度について認められる代替的データ源一1995年

     から1997年までの会計年度について(A)に掲げた決定を行なう際には、(A)に記載された     以外のものであって、それに匹敵する完全性および信頼性を備えていると長官が認めた単

     独または複数の情報源から得たデータを用いることができる。当該データは、1997年11

     月30日までに州によって報告され、かつ1998年3月1目までに長官の承認を受けたもの

     でなければならない。  (3) A F CA RSの要件の免除の禁止  本条は、州によるデータの報告に関して、第479条

  または同条にもとづいて定められた規則に定められたいずれかの要件を修正しもしくはそれに

  影響を与え、または当該要件にしたがわない場合の罰則を免除するものと解してはならない。

(d) 養子縁組奨励補助金  (1) 総則一(2〉号に規定する場合をのぞき、本条にもとづいてある会計年度に州に対して支

  払われるべき養子縁組奨励補助金は以下の額に等しいものとする。

     (A) 州における当該会計年度中の里子養子縁組の件数が、当該州を対象とした、当該会

     計年度の里子養子縁組の基準件数を超えた(場合の)超過件数に4000ドルをかけた額。

     (B) 州における当該会計年度中の特別な二一ズ養子縁組の件数が、当該州を対象とした、

     当該会計年度の特別二一ズ養子縁組の基準件数を超えた(場合の)超過件数に2000ドル

     をかけた額。  (2) 利用可能な財源が支払額に満たない場合の比例調整一いずれかの会計年度において、本

  節にもとづいてある会計年度に支払われるべき養子縁組奨励補助金の総額が当該会計年度に(h〉

  項にしたがって配分された額を超過しているときは、当該会計年度に各州に支払われるべき養子

  縁組奨励補助金の額は以下のとおりとする。     (A) 本節にもとづいて当該会計年度に州に支払われるべき養子縁組奨励補助金の額に

     (B)をかけた額。

     (B) 当該会計年度に上記にしたがって配分された額を、本節にもとづいて当該会計年度

     に支払われるべき養子縁組奨励補助金の総額で割ったさいの百分率。(e) 奨励補助金の連結利用の許可(2-year availability)  ザ、卜1は、本節にもとづいてある会計年

度に当該州に支払われた補助金を、翌年の会計年度の年度末まで利用することができる。

(f) 奨励補助金の利用の制限  州は、B節またはE節にもとづいて提供されるいずれかのサービス

(養子縁組後のサービスも含む)を子どもまたは家族に提供する以外の使途に、本節にもとづいて州に

支払われた額を支出してはならない。この規定にしたがって州が支出した額は、第423節、第434節お

よび第474節にもとづく連邦相当額補助金(Federal matching payments)を支払う目的で州の支出を

決定する際に算入しない。

(g) 定義一本条で用いられる以下の用語の定義は、次の通りとする。   (1) 里子養子縁組一「里子養子縁組」という用語は、養子縁組措置の時点で州の監督下でフ

   ォスターケアにいた子どもの終局的養子縁組を意味する。

   (2〉 特別二一ズ養子縁組一「特別二一ズ養子縁組」という用語は、第473節にもとづく養子

  縁組援助協定の対象とされた子どもの最終的養子縁組を意味する。

   (3) 里子養子縁組の基準件数  「里子養子縁組の基準件数」という用語は、以下を意味する。

     (A〉 1998年の会計年度に関しては、1995年、1996年および1997年の会計年度に州にお

     いて行なわれた里子養子縁組の平均件数。

     (B) それ以降の会計年度に関しては、1997年の会計年度から当該会計年度の前年の会計

     年度までの期間中、里子養子縁組の件数が最高であった会計年度に州において行なわれた

     里子養子縁組の件数。

   (4) 特別二一ズ養子縁組の基準件数一「特別二一ズ養子縁組の基準件数」という用語は、以

一251一

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   下を意味する。

     (A) 1998年の会計年度に関しては、1995年、1996年および1997年の会計年度に州にお

     いて行なわれた特別二一ズ養子縁組の平均件数。     (B) それ以降の会計年度に関しては、1997年の会計年度から当該会計年度の前年の会計

     年度までの期間中、特別な二一ズ養子縁組の件数が最高であった会計年度に州において行

     なわれた特別二一ズ養子縁組の件数。

(h) 配分承認の制限

   (1) 総則  (a)項にもとづく補助金のため、長官に、1999年から2003年までの各会計年度ご

   とに2千万ドルを配分することを承認する。

   (2〉 利用の許可一前号にもとづいて配分された額は、2003年の会計年度を超えないかぎりに

  おいて、支出するまで利用できることを承認する。

(i) 専門的援助

  (1) 総則一長官は子どもの最善の利益にかなう際には、フォスターケアの子ども対象の養子

  縁組および(養子縁組が不可能である場合は)永続的代替措置を増加させる目標件数に達するこ

  とを援助する目的で、州および地域共同体に、直接にまたは補助金もしくは契約を通じて、専門

  的援助を提供することができる。

  (2) 専門的援助の性格の説明一前号にもとづいて提供される専門的援助は、養子縁組が子ど

  もの最善の利益を促進する場合にフォスターケア・システムから養子縁組へ移行することの増加

  を奨励する目標を支援することができ、かつ以下の要素を含むことができる。

     (A) 親権をいっそう迅速に終了するための模範的実践に関する指針の作成。

     (B) 同時進行プランの利用を奨励するモデル作成。

     (C) パーマネンシー目標としての養子縁組にフォスターケアの子どもを移行する専門部

        局および専門的技術の発展。

     (D) 家庭復帰した場合に害を受けるおそれのある子どもの早期発見を促進するためのリ

     スクアセスメントの開発。

     (D) 1歳未満の子どもを迅速に選別して養子縁組成立前委託(pre-adoptive

        placements〉を奨励するためのモデル。

     (F〉 親権終了を待たずに子どもを養子縁組候補家庭(pre-adoptive families)に委託

     するプログラムの開発。

  (3) 裁判所への専門的援助のための留保一(4)号にしたがって配分された額の50パーセント

  以上を、裁判所に対して技術的援助を提供するために用いる。

  (4) 配分承認の制限  本項を実施するため、保健社会福祉省長官に対し、1998年から2000

  年までの各会計年度に1千万ドルを超えない額を配分することを承認する。

(b) 養子縁組奨励補助金に関する裁量的上限調整

  (1) 第251節の改正一均衡予算法(1997年)第10203節(a〉(4)で改正した均衡予算および緊

  急赤字統制法(1985年)第251節(b)(2)(2U.S.C.901(b〉(2))を改正し、末尾に以下の新たなサ

  ブパラグラフを加える。

      「(G) 養子縁組奨励補助金一1999年、2000年、2001年、2002年または2003年の会

     計年度に関して、本節にしたがって保健社会福祉省に対する養子縁組奨励補助金の額を定

     めた歳出配分法案または歳出配分共同決議が成立したときは、以下のとおり調整を行なう。

        (i) 新たな予算承認額(budget authority)に関する調整額は、2千万ドルを超

        えない限り、当該法案または共同決議において養子縁組奨励補助金のために用意さ

        れた新たな予算承認額とする。

        (ii) 支出額に関する調整額は、上記の額から導き出される追加的支出額とする。」

  (2) 第314節の改正一均衡予算法(1997年)第10114条(a)で改正した連邦議会予算法(1974

  年)第314節(b)を以下のとおり改正する。

     (A〉 (4)号の文末の「または」を削除する。

     (B) (5)号の文末の「。」を削除し、かつ「、または」を挿入する。

     (C) 末尾に以下を加える。

一252一

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「(6) 1999年、2000年、2001年、2002年または2003年の会計年度における、保健社会福祉

省に対する養子縁組奨励補助金(均衡予算および緊急赤字統制法(1985年)第251条(b〉(2)(G)

の定義にしたがう)の額に関しては、2千万ドルを超えない額。」

第202条 州および郡の法域を越えた養子縁組(a〉 児童福祉サービスのための州の計画の要件一社会保障法第422節(b〉(42U.S.C。622(b))を以

下のとおり改正する。

   (1) (10)号の文末の「および」を削除する。

   (2) (11)号の文末の「。」を削除し、かつ「および」を挿入する。

   (3) 末尾に以下を加える。

   「(12)州が、待機中の子どもを対象とした時宜を得た(タイムリーな)養子縁組あるいは永続

  的委託を促進することを目的として、法域を横断した資源を効果的に用いるための計画を発展さ

  せる保証を含んでいること。」

        *参考:社会保障法第422節(b)

         本副節にもとづく児童福祉サービスのための各計画は、以下の要件を満たすものでなければな

        らない。・一(b〉 援助の条件一上記の法第474節(42U.S.C.674)を改正し、末尾に以下を加える。

「(e) (a)項の規定に関わらず、本項の制定後に州が以下のことを行なったと長官が認めたとき、州

は本節にもとづく補助金の受給資格を有しない。

   (1) すでに承認された養親家庭が当該の子どもの事案を処理する責任を有する法域外に存在す

   る場合に、拒否しまたは遅延させたこと。

   (2) 前号の違反の申立てを州に却下され、または当該申立てに対し合理的な迅速さによる州の

   対応を得られなかった個人に対し、第471節(a)(12)に掲げた公正な聴聞の機会を与えなかった

   こと。」

(c〉 越境養子縁組ホームスタディー(家庭調査)

   (1〉 総則  合衆国会計検査院長官は、以下のことをする。

     (A) 州および郡の法域を越えた、時宜を得たかつ永続的な子どもの養子縁組を促進する

     手続および政策を改善する方法について、研究しかつ考察すること。

     (B) 最低限、以下の点に関わる越境養子縁組の問題について検討すること。

        (i) 養親家庭となる可能性のある家族を他の州および郡から募集することに関わ

        る問題。        (ii)他の州または郡で実施した養親候補者のホームスタディーを相互承認するた

        めの手続に関わる問題。        (iii)他の州の養子縁組命令および親権終了命令に対する礼節ならびに充分な信頼

        および信用の再検討から派生する問題。

        (iv〉子どもの措置に関する州間協定(interstate compact)の運用および実施に

        関連する手続に関わる問題る

   (2) 連邦議会への報告一会計検査院長官は、本法の制定日の後1年以内に、議会の適切な委

   員会に対して以下を含む報告書を提出する。

      (A) 前号にもとづいて行なわれた研究の結果。

      (B) 異なる州および郡の間で行なわれる養子縁組を含む越境養子縁組を促進し、子ども

     が時宜を得たかつ永続的委託を保障されるようにするための手続を改善させる方法に関

     する勧告。

第203節 児童保護に関する州の実績(perfomance)

(a) 州の実績に関する年次報告  社会保障法タイトル4-E(42U.S.C.670et seq.)を改正し、

末尾に以下を加える。

「第479節A 年次報告 長官は、州知事、州議会、子ども福祉プログラムの運用を担当する州および地方の公務員および児童

一253一

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福祉アドボケートと協議しながら、以下のことをする。

   (1) 子どもの安全を確保する目的でB節およびE節にしたがって児童保護プログラムおよび児

  童福祉プログラムを運営する際の州の実績を評価するために用いることのできる、一連の効果測

   定(outcomemeasures)を開発すること。

   (2) 当該効果測定は、可能なかぎり、養子縁組・フォスターケア分析報告システムから入手可

  能なデータから開発されるべきである。

   (3) 効果測定との関連で州の実績を格付けするシステムを開発し、かつ、当該格付けシステム、

  および当該格付けシステムにもとづく評点決定方法に関して州に説明を行なうこと。

   (4) 州が本節にもとづく資金を受領する条件として、州が、各効果測定との関連で州の実績を

  決定するために必要なデータを長官に対して提供することを確保するために、必要な規則を定め   ること。

   (5) 1999年5月1目付で、及びそれ以降は毎年、各結果基準についての各州の実績に関する報

  告書を作成しかつ議会に提出すること。当該報告書は、実績の優劣の理由を検討し、可能な場合

   には州の実績を改善する方法に関する勧告を行なわなければならない。」

(b) 実績にもとづく報奨システム(incentive system)の開発一保健社会福祉省長官は、児童福祉

プログラムの運用を担当する州および地方の公務員および児童福祉アドボケートと協議しながら、社会

保障法タイトル4-Bおよびタイトル4-E(42U.S.C.620et seq.,670et seq.)にもとづく補助金

を報奨システムにもとづく州の実績に準じて与えるための当該システムの研究、開発および議会への勧

告を行なう。当該システムは、長官が実現可能かつ適切であると認める範囲内で、社会保障法479節A

(本条(a)項で追加)が求める年次報告、または当該年次報告に関して提案された修正にもとづいて運

用されなければならない。長官は、本法の制定目の後6か月以内に、下院歳入委員会および上院金融委

員会に対し、当該研究の遂行の実現可能性、予定および協議プロセスに関する中間報告書を提出する。

長官は、当該制定日の後15か月以内に、下院歳入委員会および上院金融委員会に対し、実績にもとづ

く報奨システムに関する最終報告書を提出する。当該報告書には、社会保障法第4章B節およびE節に

もとづくプログラムおよび補助金を再編成するための他の勧告を含めることができる。

タイトルIII補足的改善および改革

第301節 児童福祉デモンストレーション(実演説明)・プロジェクトの展開

(a) 総則  社会保障法第1130節(a)(42U.S.C.1320a-9)を改正し、以下のとおりとする。

「(a) デモンストレーション・プロジェクトの承認権限

   (1〉 総則一長官は、タイトル4-Bまたはタイトル4-Eの目的を促進する可能性があると

  認めるデモンストレーション・プロジェクトを本節にしたがって実施することを、州に対して許

  可することができる。

   (2) 制限一長官は、前号にもとづくデモンストレーション・プロジェクトを、1998年から2002

  年までの各会計年度ごとに10件を超えない範囲で許可することができる。

   (3) 検討が求められる提案の一定の類型

     (A) 適切な申請が行なわれたときは、長官は、フォスターケアの子どもの養子縁組委託

     の遅延につながる障害を特定しかつそれに対応することを目的としたデモンストレ ショ

     ン・プロジェクトを許可することを検討する。

     (B) 適切な申請が行なわれたときは、長官は、子どもを危険にさらし、かつフォスター

     ケアヘの子どもの措置につながる親の薬物乱用の問題を特定しかつそれに対応すること     を目的としたデモンストレーション・プロジェクトを許可することを検討する。当該プロ

     ジェクトは、居住型治療施設(分娩後の抑欝を対象とした居住型治療施設も含む)に親と

     と童)に子どもを措置することによるものも含む。当該施設は、家族の再統合を促進するた

     めに親および子どもにいっしょにサービスを提供することを特に目的とし、かっ、当該措

     置の対象となった子どもの健康および安全を確保できるようなものでなければならない。

     (C) 適切な申請が行なわれたときは、長官は、キンシップケアに対応することを目的と

一254一

Page 12: 資料 養子縁組および安全家庭法(1997年)admin7.aiiku.or.jp/~doc/houkoku/h13/h1370313.pdf第103節 フォスターケアの一定の子どもの親の親権を終了する手続を開始あるいは

      したデモンストレーション・プロジェクトを許可することを検討する。

   (4) 被承認資格の制限一州が、特別二一ズの子ども(第473節(c)にもとづく決定にしたがう)

   であって、州と養親のあいだで効力を有する養子縁組援助協定の対象となっている子どもを健康

   保健の適用対象としていないときは、長官は、本節にもとづくデモンストレーション・プロジェ

   クトの実施を州に対して許可してはならない。

   (5) 一定の裁判所命令の条項および条件にプロジェクトが与える影響を検討する要件一本条

   にもとづいてデモンストレーション・プロジェクトを実施する旨の申請を提出した州において、

   当該州の児童福祉プログラムがタイトル4-Bもしくはタイトル4-Eの規定または合衆国憲法に従

   っていないと判断した裁判所命令が効力を有しているときは、長官は、当該申請を検討するにあ

   たり、提案されているプロジェクトの承認が当該法律違反または憲法違反に関わる裁判所の命令

   の条項および条件に与える影響を考慮する。」

(b) 解釈規則一前項の改正のいかなる規定も、本法の制定目の前に社会保障法第1130節(42U.S。C.

1320a-9)にもとづいて承認されたデモンストレーション・プロジェクトの条項および条件に影響を与え

るものと解釈してはならない。

(c) 推進指定の延長権限一・一社会保障法第1130節(d)を改正し、末尾に「ただし、長官の判断によ

り、推進指定プロジェクトの継続が認められるべきであるときはこのかぎりでない。」を加える。

第302節 パーマネンシー審問 社会保障法第475節(5)(C)(42U.S.C.675(5)(C)〉を以下のとおり改正する。

   (D  r処分」を削除し、かつ「パーマネンシー」を挿入する。

   (2)  「18」を削除し、かつ「12」を挿入する。

   (3)  「原措置」を削除し、かつ「子どもがフォスターケアに措置されたとみなされる日((F)

   にもとづく決定にしたがう)」を挿入する。

   (4〉  「子どもの将来の地位」からすべて、「長期間」までを削除し、かつ「子どもを親元に復

   帰させること、子どもを養子縁組に委託しかつ州が親権終了の申立てを行なうこと、子どもを法

   定後見に付託すること、(州の機関が、子どもを家庭復帰させること、親権終了の申し立てを行

   なうこと、または養親家庭や適任でかつ自発的な親族または法定後見人に委託することが子ども

   の最善の利益にそぐわないと認めるやむを得ない理由を、州裁判所に書証で提出した場合には)

   他に計画された永続的生活先への措置を含む、当該の子どもを対象としたパーマネンシープラ

   ン」を挿入する。

         *参考:社会保障法第475条節(5)

          「ケース再審査システム』という用語は、以下のことを確保するための手続を意味する。……

            (C) 当該の各児童に関して手続上の保障が適用されること。とりわけ、州の監督下でフ

            ォスターケアにいる各児童に関して〈パーマネンシー〉審問が開かれることを確保するこ

            と。当該審問は、〈子どもがフォスターケアを開始したと見なされる日((F)にもとづく決

            定にしたがう)〉から〈12〉か月以内に(かつ、その後はフォスターケアの継続中少なく

            とも12か月ごとに)、家庭裁判所もしくは少年裁判所または管轄権限を有するその他の裁

            判所(部族裁判所を含む)において、あるいは裁判所が任命したまたは承認した行政機関

            によって、開かれなければならない。当該審問は、〈子どもを親元に復帰させること、子

            どもを養子縁組に委託しかつ州が親権終了の申立てを行なうこと、子どもを法定後見に付

            託すること、または(州の機関が、子どもを家庭に復帰させること、親権の終了のための

            付託を行なうこと、または養子縁組、適任なかつ自発的な親族または法定後見人に委託す

            ることが子どもの最善の利益にそぐわないとやむを得ず認める理由を、州裁判所に書証で

            提出した場合には)他に計画された永続的生活先に措置することの是非、および適用可能

            な場合にはその時期を含む、当該の子どもを対象としたパーマネンシー計画〉を決定する。

第303節キンシップケア

(a) 報告書

一255一

Page 13: 資料 養子縁組および安全家庭法(1997年)admin7.aiiku.or.jp/~doc/houkoku/h13/h1370313.pdf第103節 フォスターケアの一定の子どもの親の親権を終了する手続を開始あるいは

  (1) 総則一一保健社会福祉省長官は以下のことをする。

     (A) 1998年6月1日までに、(b)(1)が規定する諮問委員会を開催し、かつ、フォスター

     ケアにいる子どもがどの程度親族に措置されたか(以下「キンシップケア」とする)に関

     する最初の報告書を作成しかつ当該諮問委員会に提出すること。     (B) 1999年6月1日までに、下院歳入委員会および上院財政委員会に対し、(A〉に掲げ

     た事項に関する最終報告書を提出すること。当該報告書は以下の要件を満たすものでなけ

     ればならない。        (i) (b)(2)にしたがって諮問委員会が提出した意見ならびにその他の情報および

        検討結果にもとづいたものであること。

        (ii) 当該事項に関する長官の政策勧告を含むものであること。

  (2) 求められる内容一前号で求められる各報告書は以下の要件を満たすものでなければなら

  ない。     (A) 各州に関して利用可能な範囲内で、以下に関する情報を含んでいること。

        (i) キンシップケアに関する州の政策。

        (ii) キンシップケア提供者の特質(年齢、所得、民族および人種、ならびにキン

        シップケアの提供者の子どもとの関係を含む)。

        (iii)当該提供者の世帯の特質(当該世帯に属する他の者の人数および家族構成な

        ど)。

        (iv)子どもが分離された親と面接および連絡する機会をどの程度与えられてい

        るか。        (v) 親族ケアの費用および財源(医療扶助および現金扶助のような助成金を含む)。

        (vi〉児童対象のパーマネンシープラン、およびそれを達成するために州がとった

        行為。

        (vii) 分離後の親に提供するサービス。

        (viii)キンシップケア提供者に提供されているサービス。

     (B) 子どもが親族ケアを開始する状況または条件について具体的に記していること。

(b) 諮問委員会   (D 設置一保健社会福祉省長官は、下院歳入委員会委員長および上院財政委員会委員長と協

   議しながら、諮問委員会を開催する。当該委員会には、親、里親、キンシップケア提供者、里子

   経験者、子ども福祉プログラムの運用を担当する州および地方の公務員、子ども福祉サービスの

   供給に携わる民間人、部族政府および部族裁判所の代表、裁判官および専門研究者を含まなけれ

   ばならない。   (2) 職務一前号にしたがって開催される諮問委員会は、(a)項にしたがって作成された報告

   書を審査し、かつ、1998年10月1日までに、当該報告書に関する意見を長官に対して提出する。

第304節 インディペンデント・リビング(自立生活)サービスの受給資格者の説明 社会保障法第477節(a)(2)(A)(42U.S.C.677(a)(2)(A))を改正し、「子ども」の後に「(5000ドルを

超えない資産であって、当該額を超えた場合には本節にもとづく手当の受給資格の決定にさいして財産

と見なされる資産を蓄積したため、当該手当の支給が停止された子どもを含む)」を挿入する。

        *参考:社会保障法第477節(a)(2)

         前号にもとづいて確立されかつ実施されるプログラムは、以下の目的および選択肢を有する。

           (A) 当該プログラムは、本節にもとづき州からフォスターケア扶養手当が支払われてい

           る子ども〈(5000ドルを超えない資産であって、当該額を超えた場合には本節にもとづく

           手当の受給資格の決定にさいして財産と見なされる資産を蓄積したため、当該手当の支給

           が停止された子どもを含む)〉を援助することを目的とする・……

第305条 家族維持およびサポートサービスの再承認および発展

(a) 家族維持支援サービスの再承認

   (1) 総則一社会保障法第430節(b)(42U.S。C.629(b))を以下のとおり改正する。

      (A) (4)号の文末の「または」を削除する。

一256一

Page 14: 資料 養子縁組および安全家庭法(1997年)admin7.aiiku.or.jp/~doc/houkoku/h13/h1370313.pdf第103節 フォスターケアの一定の子どもの親の親権を終了する手続を開始あるいは

(b)

   (B) (5)号の文末の「。」を削除し、かつ「;」を挿入する。

   (C〉 末尾に以下を加える。

「(6) 1999年の会計年度に関しては、2億7500万ドル。

(7) 2000年の会計年度に関しては、2億9500万ドル。

(8) 2001年の会計年度に関しては、3億500万ドル。」(2) 一定額の留保の継続一仕会保障法第430節(d)(1)および(2)(42U。S.C.629(d)(1)and

(2))をそれぞれ改正し、「および1998年」を削除しかつ「1998年、1999年、2000年および2001

年」を挿入する。

(3) 整合的改正一包括予算調整法(1993年)第13712節(42U.S.C。670note)を以下のと

おり改正する。

   (A) (c)項の各所の「1998年」を削除し、かつ「2001年」を挿入する。

   (B) (d〉項(2)号の「および1998年」を削除し、かつ「1998年、1999年、2000年および

   2001年」を挿入する。

期限付き家族再統合サービス、養子縁組促進、およびサポートサービスの展開

(1) 社会保障法第432節(42U.S.C.629b)を以下のとおり改正する。

   (A) (a〉項

      (i) (4)号の「および地域基盤家庭支援サービス」を削除し、かっ「、地域基盤

      家庭支援サービス、期限付き家族再統合サービス・、養子縁組促進およびサポート

      サービス」を挿入する。      (ii) (5)号(A〉の「および地域基盤家庭支援サービス」を削除し、かつr地域基盤

      家庭支援サービス、、期限付き家族再統合、養子縁組促進とサポートサポートサービ

      ス」を挿入する。   (B) (b〉項(1)号の「および家庭支援」を削除し、かつ「、家庭支援、期限付き家族再統

   合、養子縁組促進およびサポート」を挿入する。

      *参考:社会保障法第432節

      (a) 計画の要件一州の計画は、当該計画が以下のようなものであるときに本項の要件を満た

      しているものとされる。…・

         (4) いずれかの会計年度に当該計画にもとづいて行なわれる支出であって、州が当該会

         計年度に第434節にもとづく補助金の受給資格を有する支出のうち運営費に用いられる

         割合が10パーセントを超えず、かつ、残りの支出が、家族維持サービス〈、地域基盤家

         庭支援サービス、期限付き家族再統合サービスおよび養子縁組促進とサポートサービス〉

         に、当該支出の相当額をそのような各プログラムに配分する形で用いる旨の保証が掲げら

         れていること。

         (5) 州が以下のことをする旨の保証が掲げられていること。

            (A) 毎年、以下の点に関する説明(家庭維持サービス〈、地域基盤家庭支援サ

            ービス、期限付き家族再統合サービス、養子縁組促進とサポートサービス〉に関

            する個別の説明を含む)を作成し、長官に提供し、かつ公衆が利用できるように

            すること。……

      (b) 計画の承認

         (1) 総則  長官は、州の機関が、子どもと家庭を対象サービス(家庭維持〈、家族支

         援、期限付き家族再統合、養子縁組促進、サポート〉サービスを含む)プログラムの運営

         に携わった経験を有する適切な公的機関、民間機関ならびに地域基盤組織と協議を行なっ

         た後、長官および州により計画が共同作成された場合にのみ、前項の要件を満たす計画を

         承認する。一

(2) 期限付き家族再統合サービス、養子縁組促進、およびサポートサービスの定義一社会保

   障法第431節(a)(42U.S.C.629a(a〉〉を改正し、末尾に以下を加える。

 「(7) 期限付き家族再統合サービス

   (A) 総則一「期限付き家族再統合サービス」という用語は、(B〉に記載されている、親

     子分離後に、里親家庭、チャイルドケア施設、あるいは親または主要な養育者に措置

一257一

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     あるいは委託された子どもとその親・主要養育者に対するサービスおよび活動を意味

     する。その目標は、安全にかつ時宜を得た家族再統合をおこなうことにある。ただし、

     第475条(5)(F)に従い、子どもがフォスターケアに入った日から15か月間以内にそ

     のサービスを提供しなければならないとする。

  (B〉 サービスおよび活動の記載一本副節に記載するサービスおよび活動は以下のとお

     りである。

      (i) 個人カウンセリング、グループ・カウンセリングおよび家族カウンセリング。

      (ii) 入院、入所または外来による薬物乱用治療サービス。

      (iii)精神保健サービス。

      (iv) ドメスティックバイオレンスに対応するための援助。

      (v) 緊急児童保護施設を含む、子どもの一時保護および家族対象治療サービス提

     供を目的としたサービス。

      (vi) 本フ苦節に記載したサービスおよび活動に通うための交通手段。

(8) 養子縁組促進とサポートサービス  「養子縁組促進とサポートサービス」という用語は、

養子縁組が子どもの最善の利益を促進する場合にフォスターケア・システムから養子縁組へ移行

する児童の増加を奨励することを目的としたサービスおよび活動を意味する。これには、養子縁

組成立前後のサービス、および、養子縁組手続を迅速化しかつ養親家庭を支援することを目的と

した活動が含まれる。」

(3) 追加の従属的改正

   (A〉 目的一社会保障法第430節(a)を改正し、「および地域基盤家庭支援サービス」を

   削除し、かつ「、地域基盤家庭支援、期限付き家族再統合、養子縁組促進およびサポートサービス」

   を挿入する。

      *参考:社会保障法第430節(a)

      目的1歳出配分承認の制限一各州による、家族維持サービス〈地域基盤家庭支援、期限付き

     家族再統合、養子縁組促進およびサポートサービス〉の発展および確立または拡大ならびにその

      プログラムの運営を奨励し、かつそれを可能とするため、長官に対し、(b)項に掲げた会計年度に

     関して(b)項に記載した額の配分を承認する。……

  (C) プログラムの名称  社会保障法タイトル4-B第2副節(42U.S.C.629et seq.)

     の見出しを改正し、以下のとおりとする。

「第2副節一安全で安定した家族の促進』

(c〉 子どもの安全の重視

   (1〉 子どもの安全を至高の関心事とすることを保証する要件一社会保障法第432節(a〉(42

  U.S.C.629b(a))を以下のとおり改正する。

     (A〉 (7)号の文末の「および」を削除する。

     (B) (8)号の文末の「。」を削除する。

     (C) 末尾に以下を加える。

   「(9〉 当該計画にもとづくサービス・プログラムの運営および実施にあたって、サービスを提

  供される子どもの安全を至高の関心事とする旨の保証を掲げていること。」

        *参考:社会保障法第432節(a)

        計画の要件一州の計画は、当該計画が以下のようなものであるときに本項の要件を満たしてい

        るものとされる。……

   (2) 家族維持サービスおよび家庭支援サービスの定義  社会保障法第431節(a)(42U.S.C.

  629a(a)〉を以下のとおり改正する。

     (A) (1)号

        (i) (A〉の各所の「適切」の前に「安全かつ」を挿入する。

        (ii) (B)の「留まる」の前に「安全に」を挿入する。

     (B) (2)号

一258一

Page 16: 資料 養子縁組および安全家庭法(1997年)admin7.aiiku.or.jp/~doc/houkoku/h13/h1370313.pdf第103節 フォスターケアの一定の子どもの親の親権を終了する手続を開始あるいは

(i)  「ウェルビーイング」の前に「安全および」を挿入する。

(ii〉 「安定した」を削除し、かっ「安全な、安定した」を挿入する。

*参考1社会保障法第431条節a)…

(1) 家庭維持サービスー「家庭維持サービス』という用語は、危機的状況にあるまたはその

ような状況に陥る恐れのある家族(養親家低および拡大家庭を含む)を援助することを目的とし

た、子どもと家庭を対象としたサービスを意味する。当該サービスには以下のものが含まれる。

   (A) 以下の点について子どもを援助することを目的としたサービス・プログラム。

      (i) 〈安全かつ〉適切な場合、分離された家庭のもとに復帰すること。

      (日) 養子縁組、法定後見人、または、養子縁組または法定後見が子どもにとっ

      て〈安全かつ〉適切でないと判断される場合、他に計画された永続的家庭へ措置

      すること。

   (B) フォスターケアに措置される恐れのある子どもが〈安全に〉家庭維持されることを

   援助する目的で、集中的家庭維持プログラムのような措置前防止サービス・プログラム。

         (2) 家庭支援サービスーr家庭支援サービス』という用語は、家族(養親家庭、里親家庭お

         よび拡大家庭を含む)の能力および安定を増進すること、子育て能力に関する親の自信および力

         量を高めること、〈安全な、安定した〉かつ支えとなる家庭環境を子どもに与えること、およびそ

         の他の方法で子どもの発達を増進することを目的とした、子どもおよび家庭の〈安全および〉ウ

         ェルビーイングを促進するための地域基盤サービスを意味する。・…

(d)  「努力の維持」の要件の説明

   (1) 非連邦資金の定義一(b)項(2)号で改正した社会保障法第431節(a)(42U.S。C.629a(a〉)

   を改正し、末尾に以下を加える。

   「(9) 非連邦資金一「連邦外資金」という用語は、州の資金、または州が選択する場合には

   州および地方の資金を意味する。」

   (2) 施行日  前号の改正は、包括予算調整法(1993年)第13711節(公法103-33;IO7

   Stat,649)の制定に含まれるものとして施行する。

第306条 特別二一ズの子どもに対する健康保険の適用

 第106条で改正した社会保障法第471節(a〉(42U.S.C.671(a)〉を以下のとおり改正する。

   (1) (19)号の文末の「および」を削除する。

   (2) (20〉号の文末のr。」を削除し、かつrおよび」を挿入する。

   (3〉 末尾に以下を加える。

    「(21)特別な二一ズを有すると認められた子どもであって、州と養親とのあいだで効力を有す

   る養子縁組協定(本節にもとづく協定をのぞく)の対象となっており、かっ医学上、精神保健上

   またはリハビリテーション上のケアのための特別二一ズを有しているため医療扶助なくして養

   親に措置することはできないと州が認めた子どもを、健康保険の適用対象とすることを規定して

   いること。かつ、かかる健康保険の適用に関して以下のことを規定していること。

      (A) かかる適用は単独のまたは複数の州医療扶助プログラムを通じて行なわれること。

      (B) 州は、かかる適用を行なうにあたって、提供される医療手当(精神保健手当も含む)

      が、タイトルXIXにもとづいて州が子どもに提供するものと同…のタイプおよび種類のも

      のであることを確保すること。

      (C) 州が、第XIX章にもとづくプログラム以外の州医療扶助プログラムを通じてかかる

      適用を行なう場合であって、後者にもとづくサービスに前者を上回る資金を拠出している

      ときは、当該の子どもは、第1902節a)(10)(A)(i)(Dの適用上、本節にもとづく州の計画

      にもとづく援助または扶助を受給していると見なすこと。

      (D) 費用分担要件を決定するさいには、州は、適用が州医療扶助プログラムを通じて行

      なわれる範囲において当該プログラムの規則と一致する形で、養親の状況および養子の二

      一ズを考慮にいれること。」

         *参考:社会保障法第471節(a)

一259一

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 州は、本節にもとづく補助金の資格を得るためには、以下のことを規定し、かつ長官の承認を

受けた計画を定めなければならない。……

第307節 最初の養子縁組が解消された特別二一ズの子どものための養子縁組援助手当の受給資格の継続

(a) 受給資格の継続一社会保障法第473節(a)(2)(42U.S.C.673(a)(2))を改正し、末尾に以下を

加える。「(C)の要件を満たし、以前の養子縁組に関して本節にもとづく養子縁組援助手当の受給資格

を有すると認められ、以前の養子縁組が解消されかつ養親の親権が停止されたためまたは子どもの養親

が死亡したために養子縁組の対象とされており、かつ、(A)および(B)の要件を満たしていないものの、

本節にもとづく養子縁組援助手当の受給資格を有すると最後に認められたときと同一の財政的その他

の状況にありかつ以前の養子縁組が行なわれなかったものとして取り扱われるときは当該要件を満たす子どもは、(1)号(B)(ii)の適用上、本項の要件を満たすものとして取り扱われる。」

(b) 適用対象一前項の改正は、1997年10月1目以降に養子縁組された子どもに対してのみ適用する。

第308節 フォスターケアの子どもを対象とした高質サービスを確保するための州の基準

 第106節および第306節で改正した社会保障法第471節(a)(42U.S.C.671(a))を以下のとおり改正する。

   (1) (20)号の文末の「および」を削除する。

   (2) (21)号の文末の「。」を削除し、かつ「および」を挿入する。

   (3) 末尾に以下を加える。

   「(22)公的機関または民間機関によってフォスターケア措置を受けている子どもが子どもの

   安全および健康を保護する質の高いサービスを提供されることを確保するための基準を、州が

   1999年1月1日までに作成しかつ実施する旨を規定していること。」

タイトルIV 雑則

第401節 正当な子育ての維持

 本法のいかなる規定も、家庭を不必要に破壊し、または家庭生活に不適切に踏みこみ、親によるしつ

けのための正当な手段の使用を禁止し、もしくは特定の子育て方法を規定することを意図するものではない。

第402節 報告要件 本法で報告を求められているいかなる情報も、社会保障法第479節(42U.S.C.679〉にしたがって設

置された養子縁組・フォスターケア分析報告システムの要件を満たすデータによって、当該システムに

もとづき当該データが入手可能な範囲内で、保健社会福祉省長官に提供されなければならない。長官は、

上記の法第479条にもとづき養子縁組・フォスターケア分析報告システムに関して定められた規則に対

し、州が本法の報告要件を満たす目的で当該システムの要件を満たすデータを入手できるようにするた

めに必要な修正を行なう。

第403節 非常用ガーディアンシップ(後見)(standby guardianship)に関する連邦議会の意向

 連邦議会の意向(the sense of Congress)により、州は、慢性疾患をわずらっている、または死期

の近い親に対し、親権を譲渡することなく自己の未成年の子どものために後見待機人(standbyguardian)を指名することを認める法律および手続を施行するべきである。後見待機人の権限は以下の

場合に効力を有する。

   (1〉 親が死亡したとき。

   (2) 親が精神的無能力者となったとき。

   (3) 親が身体的に衰弱し、かっ同意を与えたとき。

一260一

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第404節 州福祉プログラム対象臨時基金の一時調整(a) 配分の減額一社会保障法第403節(b〉(2)(42U.S.C.603(b)(2))を改正し、「ものと」の後に

「し、かつ(6)号(c)(ii)に掲げた額を減額」を挿入する。

        *参考:社会保障法第403節(b)(2)

        基金への預託金一合衆国国庫金のうち他への配分を指定されていない金から、1997年」998

        年、1999年、2000年および2001年の会計年度に、基金への支払いのために必要な額を配分する。

        その総額は20億ドルを超えないものと〈し、かつ(6)号(c)(i i)に掲げた額を減額〉する。

(b) 州の返金額(remittances)の増額  上記の法第403節(b)(6)(42U。S。C.603(b)(6)〉を改正

し、末尾に以下を加える。

      「(C) 州の返金額の調整        (i) 総則一本サブパラグラフの規定がない場合に(A)にしたがってある会計年

        度に州が返金することを求められる額は、以下のいずれか少ない額により増額する。

           (1) 当該会計年度の包括調整額に、当該会計年度の当該州の調整百分率を

           かけた額。           (II) 当該会計年度に当該州に対して支払われた未調整の正味額。

        (ii〉 包括調整額一(i〉で用いた「包括調整額」という用語は以下の額を意味す

        る。           (1〉 1998年の会計年度については200万ドル。

           (II) 1999年の会計年度については900万ドル。

           (III〉2000年の会計年度については1600万ドル。

           (IV)2001年の会計年度については1300万ドル。        (iii) 調整百分率  (i)で用いた「調整百分率」という用語は、ある州および

        ある会計年度に関して以下のことを意味する。

           (1) 当該会計年度に当該州に対して支払われた未調整の正味額を(II)で割

           ったさいの百分率。

           (II) 当該会計年度にすべての州に対して支払われた未調整の正味額の合

           計。        (iv〉 未調整の正味額一本副節で用いた「未調整の正味額」という用語は、ある

        州およびある会計年度に関して以下のことを意味する。

           (1) 当該財政年度に(3)項にしたがって当該州に支払われた総額から(II)

           を引いた額。           (II)本サブパラグラフがない場合に、当該支払いに関して(A)または第409

           条(a〉(10)にしたがって州が返金することを求められる額。」

(c) 臨時基金の運用を改善するための勧告  保健社会福祉省長官は、1998年3月1日までに、連邦

議会に対し、州の福祉プログラムを対象とした臨時基金の運用を改善するための勧告を行なう。

第405節 薬物乱用および児童保護サービスの調整

 保健社会福祉省長官は、本法の制定目の後1年以内に、保健社会福祉省の薬物乱用・精神保健サービ

ス局および子ども家庭総局からの情報にもとづき、子ども福祉の対象者層における有害物質濫用の問題

の規模および範囲、当該層に提供されているサービスのタイプおよび当該層に対する当該サービスの提

供の成果を説明した報告書を作成し、かつ、下院歳入委員会および上院財政委員会に提出する。当該報

告書には、当該層に当該サービスを提供するさいの調整を改善するために必要とされる可能性がある立

法についての勧告を含むものとする。

第406条節 国産の備品および製品の購入

(a) 総則  連邦議会の意向により、本法にもとづいて利用可能とされる資金で購入されるすべての

備品および製品は、実務的に可能な最大限の範囲で、国産であるべきである。

(b) 通告要件  本法にもとづいて利用可能とされる資金を用いる事業体に財政援助を提供し、また

一261一

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はそのような事業体と契約を締結するにあたっては、各連邦機関の長は、実務的に可能な最大限の範囲

で、連邦議会が前項で行なった意向の表明を当該事業体に通告する。

タイトルV 施行日

第501節 施行日

(a〉 総則  本法に別段の定めがある場合をのぞき、本法による改正は本法の制定日に施行する。

(b〉 州による立法が求められる場合に認められる遅延一社会保障法タイトル4-Bまたはタイトル

4-Eにもとづく州の計画について、本法による改正で課される追加的要件を当該計画が満たすために

は州による立法(資金配分のための立法をのぞく)が求められると保健社会福祉省長官が認めた際は、

当該計画は、本法の制定日の後に最初に開会した州議会通常会期の閉会後最初の四半期が開始するまで

は、かかる追加的要件を満たしていないという理由のみで当該節の要件にしたがっていないと見なされ

ることはない。この規定の適用上、州議会が連結会期制をとっているときは、それぞれの年の会期を州

議会の独立した通常会期と見なす。

1997年11月19日承認

一262一