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製造 貯蔵 消費 販売 容器 法第79条の3 政令第18条、第22条 埼玉県特例条例第2条(別表第60項第2号) 高圧ガスの申請等の窓口について 埼玉県で許可を受けた事業所がさいたま市内にある場合に、申請等の手続はどちら ですればよいか。 平成30年4月1日から、法第79条の3及び政令第18条に規定する事務は、政令第 22条に規定する事務を除き、埼玉県からさいたま市に窓口が変わっています。 ただし、政令第22条に規定する事務であっても、「知事の権限に属する事務処理 の特例に関する条例(埼玉県特例条例)」によって、「液化石油ガスの保安の確保 及び取引の適正化に関する法律(液石法)」の供給設備、消費設備、充 設備につ いては事務の権限が一部さいたま市に移っています。 さいたま市(消防局予防部査察指導課)で処理する事務 <大都市の特例> 法第79条の3 (政令で定める一部を除外) <指定都市が処理する事務> 法78条の4 政令第18条第2項第2号 第8号 条例第2条 別表第60項第2号 第5次地方分権一括法(H30年度~) 埼玉県特例条例 <経済産業大臣が定める区域>(政令関係告第7条) ・コンビ則第2条第1項第21号 コンビナート地域 ・コンビ則第2条第1項第22号 特定製造事業所 都道府県が処理することが適当な事務>(政令第22条) ・第1号 経済産業大臣が定める区域 ・第2号 液石法の供給設備、消費設備、充 設備 、貯蔵施設 1

項 高圧ガスの申請等の窓口について 目 · セレン化水素 液化塩素 (※) 液石法施行令第2条に掲げる者が消費 する貯蔵設備にあっては、貯蔵能力10,000kg

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  • 製造 貯蔵 消費 販売

    〇 〇 〇 〇

    容器

    関連条文等

    法第79条の3政令第18条、第22条埼玉県特例条例第2条(別表第60項第2号)

    項目

    高圧ガスの申請等の窓口について

    質問内容

    埼玉県で許可を受けた事業所がさいたま市内にある場合に、申請等の手続はどちらですればよいか。

    回答

     平成30年4月1日から、法第79条の3及び政令第18条に規定する事務は、政令第22条に規定する事務を除き、埼玉県からさいたま市に窓口が変わっています。 ただし、政令第22条に規定する事務であっても、「知事の権限に属する事務処理の特例に関する条例(埼玉県特例条例)」によって、「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律(液石法)」の供給設備、消費設備、充 設備については事務の権限が一部さいたま市に移っています。

    さいたま市(消防局予防部査察指導課)で処理する事務

    <大都市の特例>法第79条の3(政令で定める一部を除外)

    <指定都市が処理する事務>法78条の4政令第18条第2項第2号 第8号

    条例第2条別表第60項第2号

    第5次地方分権一括法(H30年度~)

    埼玉県特例条例

    <経済産業大臣が定める区域>(政令関係告示第7条)・コンビ則第2条第1項第21号 コンビナート地域・コンビ則第2条第1項第22号 特定製造事業所

    <都道府県が処理することが適当な事務>(政令第22条)・第1号 経済産業大臣が定める区域・第2号 液石法の供給設備、消費設備、充 設備、貯蔵施設

    1

  • № 2

  • 製造 貯蔵 消費 販売

    関連条文等

    一般則第2条第1項第12号、第14号、第15号、第3条第2項第6号液石則第2条第1項第9号、第12号、第13号、第3条第2項第6号

    容器

    項目

    高圧ガス製造施設等について

    質問内容

    高圧ガスの製造事業所、製造施設、製造設備、ガス設備、高圧ガス設備の区分はどのようになるか。

    回答

     法令における概念上の関係は以下のようになります。

    1 製造施設  高圧ガスの製造のための施設をいい、製造設備及びこれに付随して必要な 施設(事務所、容器置場、障壁、消火設備、防火設備、除害設備等)です。

    2 製造設備  高圧ガスの製造のために用いられる設備をいい、ガス設備、加熱炉、計測器、 動力設備、ディスペンサー等が該当します。

    3 ガス設備  高圧ガスの製造設備のうち、製造をする高圧ガスのガスの通る部分をいい、ポ ンプ、圧縮機、配管、継手、弁、付属品等が該当します。

    4 高圧ガス設備  ガス設備のうち、高圧ガスの通る部分をいいます。

    事業所

    製造施設

    製造設備

    高圧ガスでないガスが流れる設備(高圧ガス設備の上流の設備)

    ガス設備

    貯槽・配管・処理設備

    高圧ガス設備

    防消火設備

    除害設備

    警報設備

    警戒標

    容器置場

    障壁

    3

  • 製造 貯蔵 消費 販売

    容器

    関連条文等

    政令第3条、第5条一般則第2条第1項第4号、第4号の2

    項目

    第一種ガス、第ニ種ガス及び第三種ガスについて

    質問内容

    第一種ガス、第ニ種ガス及び第三種ガスの違いは何か。

    回答

     第一種ガスは、政令第3条で定義されたガスで、一般則の不活性ガス及び空気がこれに当たります。 不活性ガスは、一般則と冷凍則により定義が異なります。また一般則及び冷凍則における不活性ガスのうち、フルオロオレフィン1234yf,フルオロオレフィン1234ze,フルオロカーボン32は特定不活性ガスとして規定されています。 第二種ガスは、政令第5条の表中において定義されており、第三種ガスを除く第一種ガス以外のガスとされています。現在のところ第三種ガスが省令で規定されていないため、第一種ガス以外のガスが第二種ガスとなります。

    高圧ガスの種類

    第一種ガス(不活性ガス及び空気)

    ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン

    キセノン、ラドン、窒素、二酸化炭素

    フルオロカーボン(可燃性ガスを除く)、空気

    第ニ種ガス(第一種ガス及び第三種ガスを除くガス)

    ・酸素 ・塩素 ・アンモニア ・水素

    ・液化石油ガス ・圧縮天然ガス など

    第三種ガス

    現在、規定なし

    4

  • 製造 貯蔵 消費 販売

    項目

    特殊高圧ガス、特定高圧ガスについて

    質問内容

    特殊高圧ガス、特定高圧ガスの違いは何か。

    容器

    関連条文等

    法第24条の2政令第7条一般則第2条第1項第3号

    回答

     特殊高圧ガスは、モノシラン、ホスフィン、アルシン、ジボラン、セレン化水素、モノゲルマン、ジシランの7種類のガスです。 特定高圧ガスは、特殊高圧ガスに加えてある一定量以上を貯蔵して消費する場合に届出が必要なガスのことで、圧縮水素、圧縮天然ガス、液化酸素、液化アンモニア、液化石油ガス及び液化塩素が該当します。

    300

    300

    3,000 kg

    3,000 kg

    3,000 kg

    1,000 kg

    モノゲルマン

    液化石油ガス(※)

    ガス名

    特定高圧ガス

    ジシラン

    モノシラン

    ホスフィン

    アルシン

    ジボラン

    セレン化水素

    液化塩素

    (※) 液石法施行令第2条に掲げる者が消費する貯蔵設備にあっては、貯蔵能力10,000kg

    貯蔵能力圧縮水素

    圧縮天然ガス

    液化酸素

    液化アンモニア

    特殊高圧ガス

    5

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    容器

    関連条文等

    法第24条の2政令第7条第2項

    項目

    特定高圧ガス消費届について

    質問内容

    独立した2つの液化酸素消費設備(貯蔵能力2,000kg)が互いに配管接続がない場合に、特定高圧ガスの消費について届出する必要があるか。

    回答

     各々の貯蔵設備の貯蔵能力が、いずれも政令第7条第2項の数量未満のため、特定高圧ガス消費届は不要です。 貯蔵能力の算定は特定高圧ガスの種類ごとに行い、複数の貯蔵設備がある場合は、配管で接続されている場合に限り合算します。 なお、貯蔵所の許可・届出に必要な貯蔵量の算出方法とは異なるため、特定高圧ガス消費届が不要な場合でも、貯蔵所の許可・届出が必要となる場合があります。

    配管接続あり

    LPG2,000 kg

    消費

    20(m)

    配管接続なし

    LO2

    消費LO22,000 kg

    2,000 kg

    第二種貯蔵所届:必要

    特定高圧ガス消費届:不要

    6

  • 製造 貯蔵 消費 販売

    〇 〇 〇 〇

    容器

    関連条文等

    一般則第2条第1項第1号基本通達(一般則第2条関係)

    項目

    可燃性ガスの判定について

    質問内容

    混合ガスが可燃性ガスに該当するかどうかについて、どのように判定するか。

    回答

     混合ガスの状態で、爆発限界の下限が10%以下であるもの又は爆発限界の上限と下限の差が20%以上であるものは、可燃性ガスになります。 混合物の爆発限界は実測で得られたデータにより判定することとしますが、簡易的に計算により算出する場合は、加重調和平均とし以下のとおり算出してください。

    L = 100/ (n1/L1+n2/L2+n3/L3+ …… +ni/Li)

    L : 混合ガスの爆発限界濃度【Vol%】Li : i成分の爆発限界濃度【Vol%】ni : 混合ガス中のi成分の濃度【Vol%】

    ISO10156による計算式など、他の計算式により判定したい場合は担当に相談してください。

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    〇 〇 〇 〇

    容器

    関連条文等

    一般則第2条第1項第2号基本通達(一般則第2条関係)

    項目

    毒性ガスの判定について

    質問内容

    混合ガスが毒性ガスに該当するかどうかについて、どのように判定するか。

    回答

     混合ガス中の毒性ガスの曝露経路がガスによる吸入であって、その急性吸入毒性(LC50)が500ppm(4時間)以下である場合のものを毒性ガスの対象とする。ただし、一般則第2条第1項第2号に掲名されるガスが50%以上の混合物については毒性ガスとして扱います。計算により算出する場合は、加重調和平均とし以下のとおり算出してください。

    P = 100/ (n1/p1+n2/p2+n3/p3+ …… +ni/pi)

    P : 混合ガスの急性吸入毒性の値【ppm】pi : i成分の急性吸入毒性(LC50)の値【ppm】   ただし、非毒性ガスの場合は無限大とするni : 混合ガス中のi成分の濃度【%】

    【判定例】塩素(40%)、ヘリウム(60%)の混合ガス。塩素のLC50(4h)は146.5ppm

    P = 100/(40/146.5+60/∞) = 366.25 ppm

     →  500ppm以下のため、毒性ガス

    一酸化炭素(50%)、窒素(50%)の混合ガス。

     → 一般則第2条第1項第2号に掲名されるガス(一酸化炭素)が、   50%以上の混合物のため、毒性ガス

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  • 製造 貯蔵 消費 販売

    容器

    関連条文等

    一般則第2条第1項第10号、第11号、第6条第1項第42号液石則第2条第1項第7号、第8号、第6条第1項第35号基本通達(一般則第2条関係、液石則第2条関係)

    項目

    充 容器等について

    質問内容

    充 容器等には、ガスを消費済みの容器も含まれるか。

    回答

     「充 容器等」とは、一般則第6条第1項第42号及び液石則第6条第1項第35号に規定されており、「充 容器」及び「残ガス容器」をいいます。 「充 容器」は、現に高圧ガスを充 してある容器であって高圧ガスが充 された後にそのガスが充 時における質量の1/2以上減少していないもので、「残ガス容器」は、現に高圧ガスを充 してある容器であって高圧ガスが充 された後にそのガスが充 時における質量の1/2以上減少しているものです。 容器内のガスが消費済みであっても、客観的に反証のない限り残ガス容器として取り扱うため、内部が真空引きしてある場合などを除き、消費済みの容器も充 容器等に含まれます。 また、貯蔵量の算出にあたっては残ガス容器も充 容器とみなし、残ガス容器置場も置場面積に含まれます。

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  • 製造 貯蔵 消費 販売

    容器

    関連条文等

    政令第3条第1号一般則第6条第2項第8号ロ

    項目

    充 容器等の区分について

    質問内容

    可燃性ガスと不活性ガスの充 容器は区分して置かなければならないか。

    回答

     可燃性ガス、毒性ガス、特定不活性ガス及び酸素の充 容器等は、それぞれ区分して容器置場に置くこととされていますので、可燃性ガスと不活性ガスの充 容器も区分して置いてください。 液化空気を貯蔵する場合には、使用時間の経過により液化空気中の酸素濃度が増加傾向にあるため、酸素と同様に区分して貯蔵するよう配慮してください。

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  • 製造 貯蔵 消費 販売

    〇 〇 〇

    容器

    関連条文等

    一般則第6条第1項第3号、第26号液石則第6条第1項第7号、第27号基本通達(一般則第6条関係、液石則第6条関係)

    項目

    電気設備について

    質問内容

    電気設備は「火気」又は「火気を取り扱う施設」のどちらで取り扱うか。

    回答

     基本通達により、一般則第6条第1項第3号中「火気を取り扱う施設」とは、蒸発器、ボイラー、ストーブ、喫煙室等通常定置されて使用されるものとされ、たばこの火、自動車のエンジンの火花は「火気」に含まれるとされています。よって、通常定置されて使用される電気設備は「火気を取り扱う施設」として取り扱います。 ただし、基本通達において示される次の①~⑥いずれかの規定に基づき設置された電気設備については、「火気を取り扱う施設」には該当しません。また、②~⑥の最新版の規定に基づき設置された電気設備も、同様に「火気を取り扱う施設」には該当しないものとします。

    ①一般則第6条第1項第26号又は液石則第6条第1項第27号②「電気機械器具防爆構造規格(昭和44年4月1日労働省告示第16号)」③「工場電気設備防爆指針(ガス蒸気防爆1979)」(労働省産業安全研究所 技術指針)④「新工場電気設備防爆指針(ガス防爆1985、一部改正1988)」(労働省産 業安全研究所技術指針)⑤「ユーザのための工場防爆電気設備ガイド(ガス防爆1994)」(労働省産 業安全研究所技術指針)⑥「工場電気設備防爆指針(ガス蒸気防爆2006)」(独立行政法人産業安全 研究所技術指針)

     「CNGディスペンサー周辺における防爆自主基準(一般社団法人日本ガス協会)」など上記以外の指針等により「火気を取り扱う施設」に該当するか判定したい場合は担当に相談してください。

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    関連条文等

    法第37条一般則第6条、第18条、第55条液石則第6条、第19条、第53条基本通達(一般則第6条関係、液石則第6条関係)

    容器

    項目

    火気の制限について

    質問内容

    高圧ガス施設内で火気を取り扱う場合にどのような制限を受けるか。

    回答

     高圧ガスの製造施設、貯蔵施設、消費施設等では、その施設内の「火気」に対して、それぞれに適用される技術上の基準で規制を受けていますが、この規制とは別に、法第37条による指定された場所においては、その指定した者の承諾なしには、火気の取扱いや発火しやすい物を携帯して立ち入ることができない等の制限を受けます。

     基本通達において「第1項第3号中「火気を取り扱う施設」とは、事業所内外の蒸発器、ボイラー、ストーブ、喫煙室等通常定置されて使用されるものをいい、たばこの火、自動車のエンジンの火花は含まれないが、これらは「火気」に含まれるので、法第37条の規定により、あらかじめ第一種製造者が火気使用禁止区域を設定することにより管理することが望ましい。」とありますので、第一種製造者は、危害予防規程において、事業所の実態を考慮した安全の確保に必要であると認める場所を指定し明示することが必要です。

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  • 製造 貯蔵 消費 販売

    〇 〇 〇 〇

    関連条文等

    細則第12条

    容器

    項目

    法人の名称、所在地、代表者の変更に伴う手続について

    質問内容

    高圧ガスの製造等を行っている法人の名称、所在地、代表者の変更があった場合はどのような手続が必要か。

    回答

     次の変更があった場合には、さいたま市の規則に基づき、名称等変更届書を提出してください。

    ① 法人名称の変更 ※ 合併等に伴う法人名称の変更は承継の届出の手続が必要になります。

    ② 法人の本社(事務所)所在地の変更

    ③ 事業所名称の変更

    ④ 事業所所在地の変更 ※ 住居表示の変更のことで、事業所を移転する場合は廃止及び新規(許可  又は届出)の手続が必要になります。

     法人の代表者の変更については届出不要ですが、申請・届出等で委任状を使用する場合は、新たな代表者の名称での委任状が必要となります。

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  • 製造 貯蔵 消費 販売

    〇 〇 〇

    関連条文等

    一般則第2条第1項第8号、第6条第1項第19号液石則第2条第1項第4号、第6条第1項第21号特定則第3条第4号

    容器

    項目

    常用の圧力、設計圧力及び許容圧力について

    質問内容

    常用の圧力、設計圧力及び許容圧力とは何か。

    回答

     これらの圧力は、各規則、例示基準及び高圧ガス保安協会の法令用語解説において、次のように示されています。

    「常用の圧力」(一般則、液石則) 通常の使用状態において、当該設備等に作用する圧力であってゲージ圧をいい、一般に「常用圧力」とも用いられます。当該圧力が変動する場合にあっては、その変動範囲のうちの最高の圧力としますが、操作の誤り等による異常時は含みません。

    「設計圧力」(特定則) 特定設備を使用することができる最高の圧力(負圧の場合にあっては、最低の圧力)として設計された圧力をいいます。

    「許容圧力」(一般則、液石則) 高圧ガス設備内のガスの圧力が常用の圧力を超えて異常な圧力となったときに、常用の圧力に近い圧力に戻す安全装置(バネ式安全弁又は破裂版)の設定圧力をいいます。

     上記の他、保安検査基準において「運転状態の圧力」という用語が用いられていますが、現に運転している状態の圧力のことで、一般に「運転圧力」とも用いられます。

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  • 製造 貯蔵 消費 販売

    〇 〇

    容器

    関連条文等

    法第2条、第56条の3

    項目

    設備の設計圧力について

    質問内容

    1MPa以上の設計圧力で製作された圧縮ガスの設備を常用圧力0.8MPaで運転している場合には、高圧ガス設備に該当するか。また、設備はどのように設計すればよいか。

    回答

     高圧ガス設備に該当するかどうかは、設計圧力や設計温度といった設備の仕様にはよりません。温度35℃において圧力1MPaに達しない圧縮ガスであって、常用圧力が1MPa未満の場合は、高圧ガス設備にはなりません。ただし、温度35℃において圧力1MPa以上になる圧縮ガスの場合には、圧力1MPa未満の状態も高圧ガスとなるため、当該設備は高圧ガス設備になります。 設備の設計に関しては、適用を受ける法令の基準を満たす必要がありますので、例えば高圧ガス保安法の特定設備であれば特定則に基づき設計をする必要があります。 また第一種圧力容器の適用を受ける場合などについては、労働安全衛生法の基準を満たす必要がありますが、労働安全衛生法の所管は労働基準監督署になります。(さいたま労働基準監督署(岩槻区除く)又は春日部労働基準監督署(岩槻区))

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  • 製造 貯蔵 消費 販売

    〇 〇 〇

    関連条文等

    液石則第2条第1項第4号、第6条第1項第17号、第18号

    容器

    項目

    液化石油ガスの常用の圧力について

    質問内容

    液化石油ガスの高圧ガス設備について、常用の圧力はどのように考えればよいか。

    回答

     常用の圧力は、「通常の使用状態において、当該設備等に作用する圧力(当該圧力が変動する場合にあっては、その変動範囲のうちの最高の圧力)であって、ゲージ圧をいう。」と定義されていますので、設備の使用条件から決定します。 液化石油ガスの常用の圧力として一般的に用いられているプロパンの1.77MPa、ブタンの1.06MPaは、日本エルピーガスプラント協会(JLPA)が制定したLPガスプラント安全基準に定められた貯槽の設計圧力やJIS B 8242で示される貯槽の設計圧力と同じ値です。 自動車燃料用である「オートガス」の場合は、主成分であるブタンにプロパンが混合されており、季節によっては混合比率を変えるため、混合比を考慮した常用の圧力及び設計圧力が必要です。

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  • 製造 貯蔵 消費 販売

    関連条文等

    法第14条第1項、第20条第3項一般則第33条液石則第34条製造細目告示第12条の14

    容器

    項目

    高圧ガス設備の常用の圧力の変更について

    質問内容

    第一種製造者が高圧ガス設備の常用の圧力のみを変更するときは、どのような手続を要するか。

    回答

     高圧ガス設備の常用の圧力のみを変更する場合には、「製造の方法の変更」に該当するため、常用の圧力を下げるだけの場合であっても、変更許可申請の手続を要します。しかし、設備の取替え等を伴わない常用の圧力のみの変更は「特定変更工事」に該当しないため、完成検査は不要です。

    【常用の圧力を下げる場合】例1)5.0MPa → 3.0MPa   変更許可(完成検査不要)【常用の圧力を上げる場合】例2)2.0MPa → 3.0MPa   変更許可(完成検査不要)

     また、ガス設備(耐震設計に係る特定設備を除く)の大臣認定品等への取替え又は設置位置の変更の工事であって、当該設備の処理能力の変更が20%以内であるものは、完成検査を要しません。 完成検査が不要でも技術上の基準を満たす必要はあるため、常用の圧力を上げる場合には特に、耐圧試験等の基準を満たすことに留意してください。

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  • 製造 貯蔵 消費 販売

    〇 〇 〇

    容器

    関連条文等

    一般則第2条第1項第9号液石則第2条第1項第6号容器則第22条基本通達(一般則第6条関係)

    項目

    貯蔵能力の算出について

    質問内容

    貯蔵能力はどのように算出するか。

    回答

     「貯蔵能力」は貯蔵設備に貯蔵することができる高圧ガスの数量のことで、設備距離の算定に必要となり、一般則及び液石則により規定する算式を用いて算出します。 貯蔵設備とは配管接続のある容器及び貯槽をいうため、配管接続されていない容器は貯蔵能力には含みません。また貯蔵能力は、圧縮ガスは【 】、液化ガスは【kg】で算出するため、配管により連結された貯蔵設備について貯蔵能力を合算する場合は、貯蔵量の算出と違い10kgを1 と換算せず、そのまま合算します。

    一般則第2条第1項第9号 イ Q = (10P+1)V1【 】 圧縮ガスの貯蔵設備 ロ W = C1wV2 液化ガスの貯蔵設備(貯槽) ハ W = V2/C2 液化ガスの貯蔵設備(容器)

    液石則第2条第1項第6号 イ W = C1wV 貯槽(ロを除く) ロ W = 0.85wV バルク貯槽(地盤面下に設置する内容積2,000 以上は除く。) ハ W = V/C2 容器

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  • 製造 貯蔵 消費 販売

    容器

    関連条文等

    法第16条、第17条の2政令第5条一般則第2条第1項第9号、第103条液石則第2条第1項第6号基本通達(容器則第22条)

    項目

    貯蔵量の算出について

    質問内容

    貯蔵量の算出に必要な算式について

    回答

     「貯蔵量」とは法令に規定される用語ではなく、一般的には「貯蔵するガスの容積」と同じ意味で用いられています。 ガスの容積【 】は法第5条第1項第1号において「温度0℃、圧力0Paに換算した容積」とされており、「貯蔵するガスの容積」は、法第16条及び法第17条の2における貯蔵所の許可・届出の必要性を判定するときに算出します。第一種製造者が許可を受けたところに従って高圧ガスを貯蔵するときは、貯蔵量に合算する必要はありません。 貯蔵量の算出にあたり液化ガス及び圧縮ガスを貯蔵する場合は、法第16条第3項に基づき、10kgを1 と換算し圧縮ガスの単位【 】で合算します。また、第一種ガスと第二種ガスの貯蔵量を合算する場合は一般則第103条に規定する算式を用います。

     なお、圧縮アセチレンガスは溶解ガスのため計算方法が異なり、溶媒に溶解したアセチレン1kgを0.9 として換算します。 また、基本通達により特殊高圧ガス等は容器への最大充 量について、圧縮ガスであっても液化ガスのように質量単位で算出することとされていますが、モノシランガスは容器内で通常は超臨界状態であるため圧縮ガスとして取扱い、貯蔵量は標準状態(温度0℃、圧力0Pa)におけるガスの容積に換算します。

    M:第一種ガスの貯蔵容積(0 ~3,000 未満)

    N 以上300 以上

    N 未満第一種ガス+第二種ガス

    N = 1,000 + (2/3)・M【 】

         手続ガス区分

    許可(第一種貯蔵所)

    届出(第ニ種貯蔵所)

    第一種ガスのみ

    第ニ種ガスのみ

    3,000 以上300 以上3,000 未満

    1,000 以上300 以上1,000 未満

    19

  • № 20