九州旅客鉄道株式会社 相談役一般社団法人 九州観光推進機構 会長

石原 進

観光を九州の基幹産業に～活力ある九州に向けて～

1

資 料 2

九州・日本の課題

⇒経済成長 ： 観光は有望

2

九州の将来推計人口 1,320万人（2010年） → 1,075万人（2040年）

九州の生産年齢人口 61.8％（2010年） → 52.7％（2040年）

老年人口 24.6％（2010年） → 36.4％（2040年）

日本の長期債務残高：977兆円、GDP比200.5％（2013年）

※先進国比較：米国109.1％、仏113.5％、独87.9％

社会保障給付費：103.5兆円（2010年）

社会保険料収入：57.8兆円（2010年）財政負担：45.7兆円

人口減少

少子高齢化

財政赤字

増大する社会保障費

日本経済への寄与度が高い観光産業

観光業：きわめて裾野が広い産業（旅行業、宿泊業、輸送業、飲食業、土産品業等）

＜2012年における経済波及効果＞

旅行消費額：22.5兆円雇用誘発効果：399万人（※波及効果を含めた雇用誘発効果）

＊我が国経済への貢献度（経済効果）

・生産波及効果 46.7兆円 ・・・ 5.2％（対国民経済計算 産出額）

・付加価値誘発効果 23.8兆円 ・・・ 5.0％（対名目GDP）

・雇用誘発効果 399万人 ・・・ 6.2％（対全国就業者数）

・税収効果 4.1兆円 ・・・ 5.0％（対国税＋地方税）

3資料：観光庁「観光統計」をもとに再構成

人口の自然減・社会減によって生じる地域経済の縮小

→ 観光交流人口を増やすことで補完

資料：総務省統計局、観光庁資料等をもとに再構成

観光交流人口増大の経済効果（試算イメージ）

4

定住人口一人分の消費

（年間消費額＝約122万円）

＝

＝

外国人旅行者9人分

（一人1回＝約13.6万円）

国内宿泊旅行者24人分

（一人1回＝約5.2万円）

世界の観光市場の動向 ～大旅行時代の到来～

■拡大を続ける国際観光市場

5

国際観光客到着数の実績値と予測値

資料：国連世界観光機関（UNWTO）「Tourism Towards 2030 Global Overview」

年平均成長率：3.3％

9.4億人

14億人

18億人

アジア太平洋

：シェア30％

22％

世界の観光市場の動向 ～大旅行時代の到来～■2013年国際観光客到着数（上位国及びアジア各国、単位：万人）

6資料：国連世界観光機関（UNWTO）※フランス、シンガポールは2013年実績を未公表のため、前年実績を採用

8,300

6,980

6,070

5,570

4,770

3,780

2,650

2,570

2,566

1,427

1,218

1,110

1,036

フランス

米国

スペイン

中国

イタリア

トルコ

タイ

マレーシア

香港

マカオ

韓国

シンガポール

日本

順位

1

2

3

4

5

6

10

11

12

19

22

23

27

○2020年には、サービス産業の雇用が増加し、約500万人シフト

（一方、製造業の雇用者数は約190万人減少）

○対個人サービスの雇用者報酬は上昇するものの、他に比べて低水準のまま

7

■業種別の平均賃金と就業者数の予測

1,944万人 2,418万人

資料：経済産業省 産業構造審議会

サービス産業への雇用シフト増が見込まれる

一人あたり雇用者報酬

（万円）

一人あたり雇用者報酬

（万円）

約500万人増加

約190万人

減少

九州の観光 ～経済効果～

■九州における観光の経済規模（2012年旅行消費額）

資料：観光庁、九州経済調査協会

8

全国 九州 九州のシェア

訪日外国人 1.3兆円 1,277億円 9.8％

国内宿泊 15.3兆円 15,602億円 10.2％

国内日帰り 4.4兆円 3,698億円 8.4％

小計 21.1兆円（※） 2.0兆円 9.5％

（※）日本人海外旅行（国内分）1.4兆円除く

九州観光推進機構（2005年設立、九州7県と民間企業など191団体で構成）

9

○2005年～13年 はじめて「九州が一体となって」観光に取り組む

○2014年～23年 観光産業を九州の基幹産業とする10年

＜第二期九州観光戦略の中間(2016年)と10年後(2023年)の目標＞

＜九州一体で取り組む必須対策＞

・訪日インバウンドを飛躍的に拡大させる ⇒ 国の成長戦略の伸びよりも高い目標

・組織、人材、財源の強化

第二期九州観光戦略の国別入国外国人数値目標

10

■第二期九州観光戦略の10年後（2023年）の数値目標

資料：九州経済連合会 第二期九州観光戦略委員会

2010年入国者数

韓国 64.5万人

中国 13.8万人

台湾 9.0万人

香港 1.3万人

その他アジア 5.0万人

ヨーロッパ 2.4万人

その他の国 4.0万人

合計 100.1万人

2023年目標

96.8万人

304.2万人

18.0万人

2.7万人

10.0万人

4.9万人

4.0万人

440.6万人

第二期九州観光戦略骨子

11資料：九州経済連合会 第二期九州観光戦略委員会

戦略Ⅰ 九州ブランドイメージ１ 九州がはっきりと思い浮かぶイメージづくり２ 様々なチャネルを通じた国別のイメージ浸透策

戦略Ⅱ 観光インフラの整備１ ハード・ソフトのインフラ整備実現に向けた活動（ＬＣＣ誘致、ＣＩＱ迅速化）２ 規制緩和・制度改定（中国人ビザ、特区ガイド）３ 観光人材育成（地域観光ボランティア）４ 各地の観光資源・ホスピタリティの強化（景観づくり、６次産業化）

戦略Ⅲ 九州への来訪促進１ 海外インバウンド誘客（国別・都市別・マーケット別）２ 国内誘客（マーケット別、テーマ別）３ 国内・海外誘客共通（・対象市場の明確化、市場把握・分析及び戦略構築

・運輸、旅行事業者等との協力・広報戦略（特にウェブの活用）、メディア活用・ＭＩＣＥ（企業ミーティング、イベント）の誘致）

戦略Ⅳ 来訪者の滞在＆消費促進１ 広域観光ルート開発（二次交通整備）２ 通過型から宿泊滞在へ（地域イベント・夜のイベントの商品化、

ナイトメニューの開発）３ 単泊から連泊へ（滞在型イベントの誘致）

温泉

自然

食事

ホスピタリティ

ショッピング

36.4

25.1

21.3

13.4

12.7

温泉

自然

食事

歴史・伝統

ホスピタリティ

37.7

29.9

28.0

23.6

20.5

九州のブランドイメージ戦略

ブランドイメージ） 温泉を中心に、自然や食など様々な楽しみがコンパクトに味わえる九州

12

＊九州のイメージに対する外国人のアンケート調査（単位：％）＊

＜韓国＞ ＜台湾＞

温泉

食事

自然

ホスピタリティ

ショッピング

33.3

26.9

23.9

20.8

20.5

＜シンガポール＞

資料：九州観光推進機構資料をもとに再構成

■観光ブランドイメージフランス：エッフェル塔北海道：雪／大自然

○知名度が高い観光ブランドイメージ

○はっきりと思い浮かぶイメージとして浸透

○強烈な訴求力で観光客を惹き付ける

⇒アジア各国で「温泉」が上位

九州のブランドイメージ戦略

◎九州の温泉資源の強み(情報発信に活かす）◎

・源泉数日本一）日本の温泉源泉数のうち、３分の１以上が九州にある

・湧出量日本一）日本の温泉湧出量のうち、４分の１以上が九州にある

・日本唯一の「天然」砂むし温泉がある

・日本で特に人気の高い温泉が多い

■ 温泉を入り口に、九州各地の自然や食など他の観光素材に広がりを持たせて発信

■ ロゴマーク・キャッチコピーは、九州全体で使用し、海外での九州の認知を高める

■ さらに、国別に細かくターゲットを設定し、情報発信13

＊九州観光のロゴマーク・キャッチコピー＊

■戦略の基本概念：温泉を『入り口』に九州を海外に浸透させる

10.0

11.0

12.0

13.0

14.0

15.0

16.0

17.0

18.0

2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013

14.3

13.5 13.513.7

13.9

15.6

17.1

（万回）

福岡空港の容量限界対策

⇒このため一刻も早い空港機能の拡充（平行誘導路二重化＋滑走路の増設）が必要

■外国人観光客の受け入れのためには、国際路線の充実した空港が不可欠

○国内27路線、海外21路線を結ぶ国内有数のハブ空港（※2014年7月現在）

○滑走路1本当たりでは、国内で最も過密な空港（世界でも5本の指に入る過密空港）

＜福岡空港の年間発着回数の推移＞

資料：H24までは空港管理状況調書、

H25は福岡空港ビルディング㈱資料

注：ヘリコプター発着回数（7000回程度）

14

過去最多の発着回数

九州におけるLCCなどの新規路線・増便の状況

■福岡空港KLMｵﾗﾝﾀﾞ航空

（ｱﾑｽﾞﾃﾙﾀﾞﾑ・H25.4月新規 週3、

H26.4月増便 週3→週4）

ｼﾝｶﾞﾎﾟｰﾙ航空（ｼﾝｶﾞﾎﾟｰﾙ・増便 週5→週7）

中国南方航空（広州、瀋陽・運航再開 週2）

（香港・新規 週7）

中国国際航空（上海・増便 週7→14）

（バンコク/シンガポール・新規 週7）

■有明佐賀空港（ｿｳﾙ・新規 週3）

■宮崎空港

中華航空（台北・増便 週2→週3）

■鹿児島空港

香港航空（香港・新規 週2）

注）2013年4月以降の主な新規路線・増便のみ15

■熊本空港

ﾁｬｲﾅｴｱﾗｲﾝ（高雄・ﾁｬｰﾀｰ便）

遼東航空（高雄・ﾁｬｰﾀｰ便）

外国クルーズ船寄航回数の推移（全国・九州）

資料：国土交通省、九州運輸局資料より再構成

＜九州計＞

＜全国計＞

（回）

16

87

103

152

55

226

75

185

318

348338

177

476

373

0

100

200

300

400

500

2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014

博多港 長崎港 鹿児島港 九州その他 全国計

※2014年は博多港、長崎港、鹿児島港の7月現在の速報値を採用

訪日ビザ緩和

17

■外国人旅行者を増やすためには訪日観光ビザの緩和が引き続き必要

査証要件 （参考）

緩和状況 訪韓国

15日以内

沖縄・岩手・宮城・福島は数次90日以内

韓国 査証免除 90日以内 免除

台湾 査証免除 90日以内 免除

香港 査証免除 90日以内 免除

シンガポール 査証免除 3か月以内 免除

タイ 2013.7査証免除 数次の90日以内 免除

マレーシア 2013.7査証免除 数次の90日以内 免除

インドネシア 数次査証発給 30日（2013.7延長） 免除へ 数次査証発給

フィリピン 2013.7数次査証へ 90日以内 実質免除へ 数次査証発給

ベトナム 2013.7数次査証へ 90日以内 実質免除へ 数次査証発給

ラオス 2013.11数次査証へ 90日以内 要

カンボジア 2013.11数次査証へ 90日以内 要

ミャンマー 2014.1数次査証へ 90日以内 要

インド 2014.7数次査証へ 90日以内 数次査証発給

ロシア 一次査証のみ発給 90日以内 数次査証発給

訪日観光ビザの緩和状況　

対象国 滞在可能日数 今後の緩和見込

中国 一次査証のみ発給 数次査証発給

資料：九州経済連合会

情報インフラの整備（特にWi-Fi）

18

⇒福岡市では無料公衆無線LANサービス「Fukuoka City Wi-Fi」の普及が進む

ものの、九州全体での更なるWi-Fiスポットの普及が必要

■外国人旅行者が旅行中に困ったこと

資料：観光庁「外国人旅行者の日本の受入環境に対する不便・不満」

※平成26年7月時点で、拠点数：71拠点、アクセスポイント数：325箇所と、自治体主体の公衆無線LANサービスとしては国内最大級

無料公衆無線LAN環境

コミュニケーション

目的地までの公共交通の

経路情報の入手

公共交通の利用方法

（乗り方、料金など）

両替・クレジットカード利用

飲食店情報の入手

公共交通の乗り場情報の入手

36.7%

24.0%

20.0%

17.1%

16.1%

11.5%

10.2%

特区ガイド（地域活性化総合特別区域通訳案内士）の養成

「九州アジア観光アイランド総合特区」の認定により、国家試験を受けることなく、地域活性化総合特別区域の

特性に応じた中国語・韓国語の通訳案内に関する研修を修了し、登録を受けることにより、九州域内で、有償で

外国語を用いた通訳案内を行うことができるようになった。

＜研修内容＞語学研修、九州観光の概要、実務研修（模擬バスツアー）、

旅程管理、救急救命、ホスピタリティ等

⇒全ての研修を履修した受講生に対して、口述試験を実施

応募者数847名 ⇒ 515名が研修を受講

19

合格者数83名（合格率：16.1％）

＊今後の課題 ①受講者の語学力にバラつきがあり、合格率が低迷

②合格者のビジネスマッチング

③特区ガイド制度の周知不足

観光人材育成・ホスピタリティの強化

＜九州観光ボランティアガイド大会＞

20

○観光ボランティアガイド

・ボランティアで自分達が暮らす地域を案内、訪れる旅行者に温かい地域の魅力を紹介

・最近は地域の紹介にとどまらず、地域づくりに貢献するなど、地域の活性化に果たす重要性が高まる

■観光人材育成

■ホスピタリティの強化

○市民のおもてなし：挨拶、笑顔、アイコンタクト、レディファースト、花を植える

広報戦略（SNSの積極的な活用）

21

九州各地の魅力あふれる美しい写真を通じて共感

■九州観光推進機構Facebook：4万人のファン、10万人超のリーチ獲得

海外用Facebook

広報戦略（海外での情報発信）

■メディアを活用した情報発信（台湾番組撮影）

You Tube

＊番組名：遇約九州 （日本語訳：めぐりあい九州）

＜内容＞

台湾人タレントが九州各地を旅し、各地の様々な方との

触れ合いを通じてその土地の持つ魅力や観光地を紹介

22

・Facebook及びホームページを開設し、放送とと

もに情報発信

・放送番組は全てYou Tubeに登録し、放送後も

閲覧が可能

・Facebook及びホームページを開設し、放送とと

もに情報発信

・放送番組は全てYou Tubeに登録し、放送後も

閲覧が可能

0

50

100

150

200

250

300

2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年

77 77 7697

126

151172

206216 221

252

MICE（企業ミーティング、イベントなど）誘致

資料）日本政府観光局

23

Meeting

企業等のミーティングなど

Incentive（Travel）

企業等の行う報奨・

研修旅行（インセンティブ旅行）

Convention

国際機関・団体、学会等が行う国際会議

Exhibition/Event

文化・スポーツイベント、展示会・見本市

MICEとは

多くの集客交流が見込まれる

ビジネスイベントなどの総称

■MICEの意義

○地域への経済効果

○ビジネス機会・イノベーションの創造

○国・都市の競争力向上

■福岡市の国際会議開催件数

○福岡市では今後、5,000㎡規模の第2展示場の増設

（MICEにぎわいゾーン）を含む博多港周辺の再整備計画を検討

○博多港周辺の再整備イメージ

資料：福岡地域戦略推進協議会

○今年4月、福岡観光コンベンションビューロー内に、MICEの誘致・受入、

企画に特化したワンストップ組織「Meeting Place Fukuoka」を新設

（件）

世界遺産登録に向けて ～新たな旅行マーケットの創出～

■世界遺産登録暫定リスト入りしている資産

＜明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域＞

産業国家日本の台頭期を代表する28の資産で構成（25年8月現在）

⇒昨年9月、政府が世界遺産委員会への推薦を決定＜三池炭鉱 万田坑＞

＜長崎の教会群とキリスト教関連遺産＞

キリスト教の伝来と繁栄、激しい弾圧と250年もの潜伏、そして

奇跡の復活という世界に類を見ない布教の歴史を物語る資産

＜出津教会堂＞

＜宗像・沖ノ島と関連遺産群＞

4世紀後半から9世紀末にかけて、航海安全と対外交渉の成就

を願って国家的祭祀が行われた「沖ノ島」などで構成され、日本

における古代祭祀の変遷過程を示す貴重な資産＜沖ノ島＞

資料：各自治体・団体ホームページ参照 24

2020年東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて

■新規需要と経済波及効果（試算）

資料：みずほ総研

新規需要計 10,025億円

○施設整備費 4,554億円

○大会運営費 2,050億円

○観戦客消費 2,074億円

○その他家計消費 1,346億円

《経済波及効果（直接効果）》

○生産誘発額 2.5兆円

○所得誘発額 0.6兆円

○雇用誘発効果 21.1万人（就業者ベース）

＜内訳＞ 建設：4.1万人、卸売・小売：5.8万人

サービス：3.0万人（対事業所）、2.5万人（対個人）

その他：5.7万人

25

■東京プラスワン（オリンピック効果を地方へ）

訪日外客数：約100万人 （ex.ロンドンオリンピックの外客数：約87万人）⇒

九州旅行へ ・・・ 九州のイメージ発信

ex. ・温泉、自然、食（ミシュランガイド）

・世界遺産（屋久島、近代化産業遺産）

・鉄道（香港、台湾）

事前トレーニングキャンプの誘致■2008年北京オリンピック•パラリンピック

世界各国より50チーム以上が日本各地で事前トレーニングを実施

■2002年FIFAワールドカップ日韓大会

国名 キャンプ地

ドイツ 宮崎市

カメルーン 大分県中津江村

スウェーデン 宮崎市

国名 キャンプ地

ベルギー 熊本市・大津町

チュニジア 大分県佐伯市

フランス 鹿児島県指宿市

資料：Tokyo2016東京ｵﾘﾝﾋﾟｯｸ・ﾊﾟﾗﾘﾝﾋﾟｯｸ招致委員会

資料：自治体国際化フォーラム資料より抜粋 26

「スポーツ＋観光」で地域活性化 〜スポーツツーリズム〜

■今後予定されているメガスポーツイベント（数万人規模の大型スポーツイベント）

①ラグビーワールドカップ2019

②2020東京オリンピック・パラリンピック

③関西ワールドマスターズゲーム2021

・ 会場、事前合宿等の誘致に地方の関心が高まる

・ スポーツと観光が融合した「スポーツツーリズム」

がもたらす地域活性化への期待

○選手団、観戦客等による消費拡大と経済効果

○開催に伴う国際的な認知度、PR効果

＜課題＞受入れ環境の整備、大会と地域の融合

○選手団、観戦客等による消費拡大と経済効果

○開催に伴う国際的な認知度、PR効果

＜課題＞受入れ環境の整備、大会と地域の融合

【例】ラグビーワールドカップ2019

期間：2019年9月〜10月（約7週間）

会場：国内10〜12会場予定（48試合開催）

参加チーム：20チーム（国・地域）

選手団：約2,500名、メディア：約1,000名

観戦客：約30〜40万人

＊夏季五輪、ｻｯｶーW杯と並ぶ世界3大ｽﾎﾟーﾂ大会

＜九州観光推進機構の取組み＞

九州での大会開催誘致に向けた情報収集

九州における事前大会及び合宿等の誘致促進

大会観戦を目的とした外国人観光客の交流促進

資料：九州観光推進機構（公財）ﾗｸﾞﾋﾞーﾜーﾙﾄﾞｶｯﾌﾟ2019組織委員会

27

カジノを含む統合型リゾート（IR）の整備

宿泊、飲食・物販、エンターテイメント、カジノ、MICE施設といった様々な機能を統合した施設

■統合型リゾート（IR：Integrated Resort）

◇シンガポール

2010年にマリナベイサンズ、リゾート・ワールド・セントーサが開業し、観客数・観光

収入ともに前年より大幅に増加

○現在、「国際観光産業振興議員連盟（IR議連）」により、IR推進法案成立に向けて機運が高まる

○九州においてはハウステンボス（長崎）、宮崎県等が誘致に向けて検討を実施28

単泊から連泊へ（世界のリゾート文化を参考に）

主なリゾート地のタイプ（種類）

ビーチ・マリン

リゾート

ビーチ・マリン

リゾート

スキーリゾートスキーリゾート

スパリゾートスパリゾート

ワイナリー・

食リゾート

ワイナリー・

食リゾート

ゴルフリゾートゴルフリゾート

カジノ・統合型

リゾート

カジノ・統合型

リゾート

アドベンチャーリゾートアドベンチャーリゾート

自然・エコリゾート自然・エコリゾート

パーティー・

イベントリゾート

パーティー・

イベントリゾート

オール

インクルーシブリゾート

オール

インクルーシブリゾート

ビーチ、マリンスポーツ、ダイビング

マリーナ等を揃えたリゾート地

（ハワイ、モルディブ、タヒチなど）

スキー、スノーボードなどのウインタ

ースポーツ、山岳リゾート

（サンモリッツ、ウィスラーなど）

スパ・エステ・温泉などの施設を中

心としたリゾート地

ワイナリーや食文化を中心とした

リゾート地（米：ナパ・バレー、スペイン：サンセバスチャンなど）

ゴルフを楽しむリゾート地

カジノを中心に、コンベンションエ

ンターテイメント等の機能を統合し

たリゾート地（ラスベガス、マカオなど）

シーカヤック、カヌー、トレッキング

など、海・山・川といった自然を生

かしたアウトドアのリゾート

大自然の景観を楽しんだり、環境

保全などの活動をするリゾート地

音楽フェスなどのイベント、パーテ

ィーなどで集まるリゾート地

（スペイン：イビザなど）

ホテル滞在中の飲食、ルームサー

ビス、ミニバー、スポーツなどの滞

在中費用が代金に含まれる施設

（クラブメッドなど）

資料：BBT総合研究所 29

単泊から連泊へ（世界のリゾート文化を参考に）

米国／ハワイ

（ビーチリゾート）

ｽｲｽ／ｻﾝﾓﾘｯﾂ

（スキーリゾート）

ｽﾍﾟｲﾝ／ｻﾝｾﾊﾞｽﾁｬﾝ

（食リゾート）

米国／ﾊﾟｲﾝﾊｰｽﾄﾘｿﾞｰﾄ

（ゴルフリゾート）

豪州／ｺﾞｰﾙﾄﾞｺｰｽﾄ

（ビーチリゾート）

モルディブ

（ビーチリゾート）

米国／ナパ・バレー

（ワイナリーリゾート）

マカオ

（カジノリゾート）

ｽﾍﾟｲﾝ／ｲﾋﾞｻﾞ

（パーティーリゾート）

ｶﾅﾀﾞ／ｳｨｽﾗｰ

（スキーリゾート）

ｽｺｯﾄﾗﾝﾄﾞ／ｾﾝﾄｱﾝﾄﾞﾘｭｰｽ

（ゴルフリゾート）

シンガポール

（統合型リゾート）

30資料：BBT総合研究所資料をもとに再構成

ｶﾘﾌﾞ海／ｹｲﾏﾝ

（ビーチリゾート）

タヒチ

（ビーチリゾート）ｲﾝﾄﾞﾈｼｱ／ﾊﾞﾘ島

（ビーチリゾート）

ｲﾀﾘｱ／ﾌｫﾝﾃｳﾞｪﾙﾃﾞ

（スパリゾート）

モールシャス

（ビーチリゾート）

ﾌﾞﾗｼﾞﾙ／ｺﾊﾟｶﾊﾞｰﾅ

（ビーチリゾート）

単泊から連泊へ（日本におけるリゾート文化）

資料：プリンスホテル プレスリリース参照 31

■生まれ変わる軽井沢・国際リゾートへ

『ザ・プリンス ヴィラ軽井沢』 2014年7月8日オープン

○長期滞在利用を想定した別荘型宿泊施設

○8つのゴルフ場、アウトレットモールを併設

○ｱｸﾃｨﾌﾞｼﾆｱ層の3世代利用、ｲﾝﾊﾞｳﾝﾄﾞの長期滞在等の新たなﾆｰｽﾞに対応

○リゾートＭＩＣＥの機能を強化

長期休暇・バケーションの習慣に乏しい日本

30 30 30

2524

20

1514 14

1211

10

18

30 30

26

2118

15 14 14

10 108 7 7

0

5

10

15

20

25

30

ブラジル

フランス

スペイン

オランダ

インド

オーストリア

シンガポール

香港

米国

メキシコ

タイ

韓国

日本

支給日数消化日数

■2013年の有給休暇支給日数と消化日数

有給

取得率

（％）

100 100 87 84 75 75 93 100 71 83 73 70 39

資料：BBT総合研究所

「有給休暇を全て消化しない理由」

1位：経済的な余裕がない

2位：同僚から否定的な見解をされる

3位：家族等とのスケジュールが合わない

4位：計画不足

5位：繰越ができない

32

九州観光の新たな取組：九州オルレ

オルレ： 済州島の方言で「家に帰る細い道」

済州島の魅力を再発見させるために済州オルレが提案したウォーキングコース

○ 2007年から始まった済州オルレの経済波及効果は700億ウォンとも言われている。

○ 韓国ではオルレの認知度は非常に高く、現在リピーターも多い。

○ 済州オルレは地元ボランティアが400人以上おり、運営を支えている。（ガイド・コース整備・グッズ作成 等）

○ 韓国国内の年間済州訪問の700万人中25％程度が済州オルレへの参加が目的である。

○ オルレ参加者が富裕層からヤング層まで広範囲に及んでいる。

○ 単なるトレッキングではなく、コース毎にテーマ性がある。

2010年の九州への訪日旅行者総数 過去最高の100.1万人

韓国はその約６割を占める

2011年東日本大震災をはじめとする様々な取り巻く環境の変化 大きくダウン

社団法人済州オルレとの協定締結により、「九州オルレ」立ち上げ宿泊施設や温泉をはじめとする九州にしかない観光地を組み合わせることにより、高付加価値な

九州トレッキングとしてイメージ定着を図る

九州オルレ 海外のブランドとの提携例「九州オルレ」事業

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九州オルレ

登山

トレッキング

散策

オルレ

きびしい

やさしい

オルレのコンセプト：少し大変だけど「老若男女」歩ける道

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平戸コース

天草・松島コース

霧島・妙見コース

高千穂コース

九州オルレ

Kyushu Olle

九重・やまなみコース

天草・維和島コース

指宿・開聞コース

唐津コース

奥豊後コース

武雄コース

嬉野コース

宗像・大島コース

第一次コース

第三次コース

第二次コース

九州全県に拡大！全１２コース（2014年３月現在）

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観光資源の強化 取組例 北海道ニセコ町

リフト改札も英語表記

人口約2万人の町に、約32万人の外国人が訪れる。

ニセコアドベンチャーセンターによりラフティングが根付いた

英語のみの表記も

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観光資源強化 取組例 ART SETOUCHI 香川県直島・豊島等

美術作品だが実際に入浴できる施設 I ♡湯

地中海美術館、ベネッセミュージアム、豊島美術館など核となる施設の他、

沢山の作品が町の中に展示されている。

英語でご案内する小中学生I ♡湯 銭湯の中

豊島美術館 直島港

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観光資源・ホスピタリティの強化 取組例 北海道枝幸町歌登

タイ人向けに「日本文化が気軽に自ら体験できるサービス」 ホテルのスタッフと共に楽しむスタイルがヒット。

タイ向けのHP

観る観光ではなく、感じてもらう観光を目指す

浴衣で夕食

そうめん流し

習字

生け花

雪だるま作り

など

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観光資源強化 取組例 しまなみ海道 サイクリング

サイクリング客数は１８万６０００人に。最近では「しまなみ海道」へ台湾の観光客が増加

道路上のサイクリングルート表記瀬戸内海の最大の魅力である多島美と“自転車”という世界共通の乗り物を組み合わせ

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地域資源強化 取組例 隠岐（島根県海士町他）

「移住者が集まる離島の生活」

島への移住者は300人超。大半の移住者たちは20－40歳代。

また廃校寸前の高校が生徒数90⇒140人。新入生の４割以上が大阪など本土からの留学生

観光の品質とは何かを考えるシンポジウム「島の観光会議」

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観光資源強化 取組例 群馬県みなかみ町

スキーやラフティング、バンジージャンプといったアウトドアスポーツを目的に外国人旅行者が急増。

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地域資源強化 取組例 長野県小布施

多くの若者が訪れる小布施の様々な取り組み小布施若者会議〜若者、よそ者、かわり者が共に未来を描く３日間〜

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観光資源強化 取組例 長崎県 小値賀

おぢかアイランドツーリズム 人口2600人の島に注目が集まる

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市場創出向けた取組例 雪マジ19プロジェクト 全国172のスキー場

フリーミアムビジネスモデルをスキー場に導入

19歳はリフト無料に。 スキー場訪問延べ52万人うち新規需要22万人創出

■ リフト券は無料。しかし、ゲレンデ内でのレンタルや飲食、ゲレンデ周辺での消費活動にて、付帯売上につながった

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交流人口増加に向けた取組例 J1・J2クラブ

フリーミアムという考え方をJリーグでも導入

20歳は入場料無料 Ｊリーグアウェイ観戦が「若者の旅離れ」を救う！？

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地域資源強化 取組例 神奈川県鎌倉市

Crowd Fundingによって観光施設の資金を募る

鎌倉市

税金以外から収入を確保

観光客の満足度と共感を得られるような施策を打ちたい。

クラウドファンディングを使って１００名１００万円を３週間で集めることに成功

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