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体育科学習指導案 指導者 ○○ ○○ 1 日時 平成28年 12月7日(水) 5校時 14 時~14 45 2 場所 横浜市立○○小学校 体育館 3 学年・組 第2学年○組 29名(男子15名 女子14名) 4 単元名 「○○どうぶつ園をたんけんしよう!」 5 単元構想 (1)子どもの実現状況 (2)単元目標 運動・・・・ 体のバランスをとったり、移動したりする動きや用具を操作したり力試しをしたりすること ができるようにする。 思考・判断・・多様な動きをつくる運動遊びの行い方を工夫することができるようにする。 態度・・・・ 多様な動きをつくる運動遊びに進んで取り組み、決まりを守り仲良く運動したり、場の安全 に気を付けたりすることができるようにする。 運動の実現状況 思考・判断の実現状況 態度の実現状況 ・走、跳の運動遊びでは、折り返 しリレーやとびこしリレーな ど、いろいろな走り方をくふ うして走ることができた。 ・新体力テストの結果では、投力 は市の平均よりやや高いが、 強く投げたり、確実に的に当 てたりすることできない児童 もいる。 ・マットを使った運動遊びで は、基本的な回転の仕方を習 得した後に、友達と回転速 度を合わせたり、障害物を上 手にかわしながら回ったりし ていた。 ・走・跳の運動遊びでは、リレー のバトン渡しをさらに上手に 行えるようにチームごとに 話し合い、スムーズに受け渡 しをすることができていた。 ・準備や後片付けも、グループ毎 に協力して行うことができ る。 ・様々な運動遊びに関心をもち、 概ね積極的に取り組んでい る。苦手なことやできないこ とにも諦めずに、続けて取り 組む姿勢も見られた。

体育科学習指導案 - Y・Y NET...動きができる。 ⑤ 運動遊びの行い方や動き方 を知っている。 ⑥ 友達のよい動きを見つけて、 自分の動きに取り入れてい

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Page 1: 体育科学習指導案 - Y・Y NET...動きができる。 ⑤ 運動遊びの行い方や動き方 を知っている。 ⑥ 友達のよい動きを見つけて、 自分の動きに取り入れてい

体育科学習指導案

指導者 ○○ ○○

1 日時 平成28年 12月7日(水) 5校時 14時~14時 45分

2 場所 横浜市立○○小学校 体育館

3 学年・組 第2学年○組 29名(男子15名 女子14名)

4 単元名 「○○どうぶつ園をたんけんしよう!」

5 単元構想

(1)子どもの実現状況

(2)単元目標

運動・・・・ 体のバランスをとったり、移動したりする動きや用具を操作したり力試しをしたりすること

ができるようにする。

思考・判断・・多様な動きをつくる運動遊びの行い方を工夫することができるようにする。

態度・・・・ 多様な動きをつくる運動遊びに進んで取り組み、決まりを守り仲良く運動したり、場の安全

に気を付けたりすることができるようにする。

運動の実現状況 思考・判断の実現状況 態度の実現状況

・走、跳の運動遊びでは、折り返

しリレーやとびこしリレーな

ど、いろいろな走り方をくふ

うして走ることができた。

・新体力テストの結果では、投力

は市の平均よりやや高いが、

強く投げたり、確実に的に当

てたりすることできない児童

もいる。

・マットを使った運動遊びで

は、基本的な回転の仕方を習

得した後に、友達と回転速

度を合わせたり、障害物を上

手にかわしながら回ったりし

ていた。

・走・跳の運動遊びでは、リレー

のバトン渡しをさらに上手に

行えるようにチームごとに

話し合い、スムーズに受け渡

しをすることができていた。

・準備や後片付けも、グループ毎

に協力して行うことができ

る。

・様々な運動遊びに関心をもち、

概ね積極的に取り組んでい

る。苦手なことやできないこ

とにも諦めずに、続けて取り

組む姿勢も見られた。

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(3) 単元の評価規準

(4)単元計画(本時は8/12)

学習過程 はじめ① なか① まとめ① はじめ② なか② まとめ② はじめ③ なか③ まとめ③

時間 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

活 動

はじめ

なか

まとめ

技 能 ②③ ②③ ③④ ③④ ①③ ①③

思考判断 ⑤ ⑥ ⑥ ⑤ ⑦ ⑥ ⑤ ⑦ ⑥

態 度 ⑧ ⑩ ⑪ ⑧ ⑨⑪ ⑧ ⑨⑪

運動の技能 運動についての思考・判断 運動への関心・意欲・態度

単元の評価規準

・体のバランスをとったり、移動

したりする動きや用具を操作

したり力試しをしたりするこ

とができる。

・多様な動きをつくる運動遊びの

行い方を知るとともに、運動を

する場や使用する用具などを

変えながら、いろいろ運動の仕

方を工夫している。

・多様な動きをつくる運動遊びの

動き方を知るとともに、友達の

よい動きを見つけている。

・多様な動きをつくる運動遊びに

進んで取り組もうとしている。

・運動する場や用具の使い方など

の安全に気を付けようとして

いる。

学習に即した評価規準

① 姿勢や方向を変えて、体のバ

ランスをとる動きができる。

② 速さや方向を変えて体を移動

する動きができる。

③ 用具を操作し、用具に合わせ

た動きができる。

④ 力の入れ方を変えて力試しの

動きができる。

⑤ 運動遊びの行い方や動き方

を知っている。

⑥ 友達のよい動きを見つけて、

自分の動きに取り入れてい

る。

➆ 自分で選んだ場や、姿勢や人

数、方向などの条件や用具の

使い方を変えている。

⑧ 多様な動きをつくる運動遊

びに進んで取り組もうとし

ている。

⑨ 運動の順番や決まりを守っ

て、友達と仲良く運動をしよ

うとしている。

⑩ 友達と協力して用具の準備

や片付けをしようとしてい

る。

⑪ 友達と十分な間隔を取り、場

の安全に気を付けようとし

ている。

【体のバランスをとる運動遊び】

○レッサーパンダのえだわた

○さるの石わたり

【体を移動する運動遊び】

○カルガモ親子の大ぼうけん

○スイミーの群れになって

【用具を操作する運動遊び】

○おさるのフープころがし

(輪)

【力試しの運動遊び】

○ダチョウのたまごを

大事にはこぼう

○ミルクやエサをはこぼう

動きを選び工夫しながら運動する時間

【用具を操作する運動遊び】

○えさやりたいけんをしよう

(ボールを投げる、捕る)

○ペンギンたちのボールはこ

び(ボールを運ぶ)

【用具を操作する運動遊び】

○かんぽっくりでお馬さんごっ

動きを選び工夫しながら運動する時間

動きを選び工夫しながら運動する時間

○準備運動 ○用具や場の準備 〇学習課題の確認

○用具の片付け 〇ふりかえり ○整理運動

みてみてタイム みてみてタイム みてみてタイム

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(5)取り上げた動きについて

体のバランスをとる運動遊び

☆価値づけする動き ○価値づけしたい児童の思い、考え

◇活動の広がりや深まりを促す教師の言葉かけ

レッサーパンダの枝渡り(渡る)

☆平均台や綱の上をいろいろな歩き方で渡る。

☆平均台や綱の上をいろいろな歩き方でも、バラン

スをとりながら落ちないで渡る。

○平均台の上で後ろ向き歩きはスリルがあるな。

◇歩き方を変えると難しくなるね。

○友だちとすれ違うのは難しいな。

◇二人で違う姿勢になって協力しよう。

フラミンゴでポーズ(バランスを保つ)

☆片足で立ちポーズをきめる。

☆片足で、様々な姿勢を安定してとる。

○片足でいろいろなポーズをとってみると楽しい

な。

◇10数えるまでピタッと止まろう。

○みんなで手をつないでポーズをとってみようよ。

◇みんなで同じポーズや違うポーズも面白いね。

○台の上でもできるよ。

◇台の上だと難しくなるね。

さるの石渡り(バランスを保つ)

☆ゴムボールを半分にした物の上を渡る。

○友だちと手をつないで渡ると楽しいよ。

◇手をつなぐと安定したり、バランスが崩れたりし

て面白いね。

○石を並べてコースを作ろうかな。

◇石の間を狭くしたり、広くしたりするといいね。

色を決めるアイディアは面白いね。

○姿勢を低くしないとクリアできないコースを作っ

たよ。

◇姿勢を変えるコースはナイスアイディアだね。

体を移動する運動遊び

☆価値づけする動き ○価値づけしたい児童の思い、考え

◇教師の言葉かけ

カルガモ親子の大冒険(歩く)

☆姿勢を低くして連なって歩く。

○コースを作って冒険して遊びたいな。

◇でこぼこ道や坂道だと難しくなって面白いね。

○帰りは後ろ向きで歩いてみようかな。

◇色々な歩き方で歩いてみよう。

スイミーの群れになって

(はう、あるく、とぶ、はねる)

☆スイミー役の動きを真似して移動する。

○スイミーの言う方向に動いてね。

◇慣れてきたら体はいつもステージの方向を向いて

いよう。

◇フープをみんなで持つとばらばらにならないで移

動できるよ。

○色々な障害物をおくと冒険しているみたいだな。

◇岩をくぐったり、障害物を跳び越えたりしてみよ

う。

◇跳んだり、跳ねたりするコースはナイスアイディ

アだね。

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用具を操作する運動遊び

☆価値づけする動き ○価値づけしたい児童の思い、考え

◇教師の言葉かけ

おさるのフープ転がし(用具を転がす)

☆片手や両手でフープをしっかりと支えて、まっす

ぐ転がす。

◇二人で一緒に転がした。

◇転がしたフープの中を自分でくぐることができた。

◇友達とフープを交換できた。

缶ぽっくりでお馬さんごっこ(用具に乗る)

☆右手右足、左手左足を同時に出して用具に乗る。

○慣れてきたからコースを作ってみたいな。

◇ジグザグコースは面白いね。

○横向きでも後ろ向きでも歩けるよ。

◇色々な方向に歩いてみよう。

○二人で一緒にお散歩しよう。

◇パッカパッカと音を合わせてみよう。

◇仲間とお散歩するのも楽しいね。

ペンギンのえさやり(用具を運ぶ、投げる、捕る)

☆手を使わずに、ボールを離れた場所に運ぶ。

☆ボールを頭上に張ったロープをめがけて投げる。

○お腹と背中で挟んだよ。頭でも挟めるよ。

◇色々な体の部位で挟めるといいね。

○三人でえさを運ぼう。

◇仲間を増やすとえさを多く運べるね。

○色々なエサをあげたいな。

◇ボールの種類を変えてみると動物も喜ぶよ。

○高いところにいる動物にあげられたよ。

◇背の高い動物や背の低い動物にもあげてみよう。

力試しの運動遊び

☆価値づけする動き ○価値づけしたい児童の思い、考え

◇教師の言葉かけ

ミルクやエサを運ぼう(引く)

☆ロープを使って籠の中に入れたものを運ぶ。

○もっと重くしてみたいな。

◇少しずつエサを増やしてみよう。

○コースを作って競争したいな。

◇進む向きを変えると面白いね。

◇えさやりがたくさんできるチームはどこかな。

ダチョウの卵を大事に運べ(支える)

☆飼育員さんになりきって、産まれたて卵(ボー

ル)をマットにのせて運ぶ。

○コースを作ってみたいな。

◇ジグザグにしたり、坂を作ったりすると難しくな

るね。

○卵の箱の高さが変わると難しいな。

◇チームで協力して卵を箱に入れよう。

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(6)テーマにせまるための手立て

子ども一人ひとりの動きや思考を価値づけするために

◇運動のねらいの明確化

取り扱う運動では、どのような動きを教師がねらっているかを明確にし、活動の中で子どもが運動をど

のように工夫し、かかわっていこうとするのかなどの価値づけしたい子どもの反応を教師が予想してもつ

ようにする。そうすることで、子どもが工夫を考え、動きを広げていく際に、ねらいに合った動きを教師

が即時的に判断し、子どもの思いに沿いながら指導していくことができると考える。

◇ストーリー性を生かした学習

単元にストーリー性をもたせることで、単元を通して運動にどうかかわっていくかを具体的にイメージ

しながら、学習を進めていけると考えている。一つ一つの運動において、運動の動きのポイントと動物の

イメージを結びつけることで、その動物らしい動きを大事にしながら運動するであろう。また、難しい場

や動き工夫をし、挑戦していく際も、子どもたちはストーリーにのって工夫するようにもなり、動きのポ

イントから大きくそれることなく学習を進めることも予想される。教師からの言葉かけもストーリー性に

合わせたものにすることで、子どもも具体的な動きのイメージをもちやすくなり、自ら運動にかかわって

いくことを期待している。

学び合いや振り返りを大事にした学習を進めるために

◇学び合う時間 「みてみてタイム」の設定

運動に十分に触れ、楽しんだ後には、学び合う時間を設定する。そこでは、一単位時間の課題に合わせ

て、「友達のよい動きを見つけて自分の動きに取り入れる」や「更に楽しむための工夫する」などのように

焦点をしぼって話し合う。そして、子どもとのやりとりから、ストーリー性にそった子どもの言葉で、学

び合ったことを共有化する。こうして友達の工夫を見たり聞いたりした子どもたちは、意欲を高め、進ん

で学習に取り組むことができると考える。話し合いで高めた意欲を、そのままつなげるためにも、「みてみ

てタイム」の後には運動の時間も合わせて設定するようにする。

研究テーマ

生涯体育をめざす「体つくり運動」の学習

~子ども一人ひとりの動きや思い、考えを大切にした授業づくり~

研究仮説

教師が子ども一人ひとりの動きや思い、考えに価値づけをして、学び合いや振り返りを大事にした学習を

進めることができれば、子どもたちは自ら進んで運動し、運動する楽しさやできる喜びを十分に味わえる体

育学習にすることができるだろう。

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6 指導計画

○ 学習活動と内容 ☆ 主な指導 ◇ 評価

1 学習課題の確認をする。

2 多様な動きを作る運動遊びについて知り、

学習計画を立てる。

3 運動遊びの種類や簡単な遊び方を知る。

4 場の片づけをする。

5 学習カードに記入する。

1 準備運動を行う。

2 用具を準備する。

3 本時の学習課題を確認する。

4 移動する運動遊びを行う。

グループに分かれて運動を楽しむ。

5 用具を操作する運動遊びを行う。

グループに分かれて運動を楽しむ。

6 場の片づけをする。

7 本時のまとめと、学習カードで振り返りをする。

1 準備運動を行う。

2 用具の準備をする。

3 本時の学習課題を確認する。

☆体を温める運動を行って体をほぐす。

☆これまでの学習の流れを掲示物で確認させ

る。

☆運動遊びの正しい動きを示す。

☆遊びについて振り返り、次にしてみたいこと

を学習カードに記入できるようにする。

カルガモ親子・スイミー・おさるとそれぞれのエリアでたくさんあそぼう!

○○どうぶつ園のどうぶつとなかよくあそぼう!

自分があそびたいエリアでおもいっきりあそぼう!

◇運動遊びの行い方や動き方を知

る。(思考・判断)

◇多様な動きをつくる運動遊びに

進んで取り組もうとしている。

(関心・意欲・態度)

◇友達と十分な間隔を取り、場の安

全に気を付けようとしている。

(関心・意欲・態度)

◇速さや方向を変えて体を移動す

る動きができる。

◇用具を操作し、用具に合わせた

動きができる。(技能)

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本時

4 約束を確認し、それぞれの始まりの場から運動遊びをする。

5 工夫した運動遊びを紹介する。

6 友達の動き見て自分でやってみたい運動の場や動きを選ぶ。

7 本時のまとめと、学習カードにで振り返りをする。

8 場の片付けをする。

1 準備運動を行う。

2 用具を準備する。

3 本時の学習課題を確認する。

4 力試しの運動遊びを行う。

グループに分かれて運動を楽しむ。

5 用具を操作する運動遊びを行う。

グループに分かれて運動を楽しむ。

6 場の片づけをする。

7 本時のまとめと、学習カードで振り返りをする。

1 準備運動を行う。

2 用具の準備をする。

3 本時の学習課題を確認する。

4 約束を確認し、それぞれの始まりの場から運動遊びをする。

5 工夫した運動遊びを紹介する。

6 友達の動き見て自分でやってみたい運動の場や動きを選ぶ。

7 本時のまとめと、学習カードにで振り返りをする。

8 場の片付けをする。

☆体を温める運動を行って体をほぐす。

☆これまでの学習の流れを掲示物で確認させ

る。

☆運動遊びの正しい動きを示す。

☆遊びについて振り返り、次にしてみたいこと

を学習カードに記入できるようにする。

新しいどうぶつとそれぞれのエリアでたくさんあそぼう!

自分がえらんだあそびをもっとたのしもう

◇自分で選んだ場や、姿勢や人数、

方向などの条件や用具の使い方

を変えている。(思考・判断)

◇自分で選んだ場や、姿勢や人数、

方向などの条件や用具の使い方

を変えている。(思考・判断)

◇運動遊びの行い方や動き方を知る。

(思考・判断)

◇友達と十分な間隔を取り、場の安

全に気を付けようとしている。

(関心・意欲・態度)

◇力の入れ方を変えて力試しの動

きができる。

◇用具を操作し、用具に合わせた動

きができる。(技能)

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10

11

12

1 準備運動を行う。

2 用具を準備する。

3 本時の学習課題を確認する。

4 体のバランスをとる運動遊びを楽しむ。

グループに分かれて運動を楽しむ。

5 用具を操作する運動遊びを行う。

グループに分かれて運動を楽しむ。

6 本時のまとめと、学習カードで振り返りをする。

7 場の片づけをする。

1 準備運動を行う。

2 用具の準備をする。

3 本時の学習課題を確認する。

4 約束を確認し、それぞれの始まりの場から運動遊びをする。

5 工夫した運動遊びを紹介する。

6 友達の動き見て自分でやってみたい運動の場や動きを選ぶ。

7 本時のまとめと、学習カードにで振り返りをする。

8 場の片付けをする。

☆体を温める運動を行って体をほぐす。

☆これまでの学習の流れを掲示物で確認させ

る。

☆運動遊びの正しい動きを示す。

☆遊びについて振り返り、次にしてみたいこと

を学習カードに記入できるようにする。

新しいどうぶつとそれぞれのエリアでたくさんあそぼう!

自分がえらんだあそびをもっとたのしもう

◇自分で選んだ場や、姿勢や人数、

方向などの条件や用具の使い方

を変えている。(思考・判断)

◇運動遊びの行い方や動き方を知

る。(思考・判断)

◇友達と十分な間隔を取り、場の安

全に気を付けようとしている。

(関心・意欲・態度)

◇姿勢や方向を変えて、体のバラン

スをとる動きができる。

◇用具を操作し、用具に合わせた動

きができる。(技能)

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7 本時目標

自分でやってみたい運動の場や動きを選んで、運動を楽しむことができる。

8 本時展開 (8/12時間)

学習活動と予想される児童の反応 評価規準と☆指導の手立て

1 準備運動を行う。

2 用具の準備をする。

3 本時の学習課題を確認する。

4 それぞれが選んだ場で工夫して運動遊びをする。

場の設定

① 力試しの運動遊び【ダチョウのたまごをはこぼう】

② 力試しの運動遊び【赤ちゃんにミルクをはこぼう】

③ 用具を操作する運動遊び【ペンギンのえさやり】

(ボールを運ぶ)(ボールを投げる・捕る)

5 工夫した運動遊びを紹介する。(みてみてタイム)

6 紹介された動きを自分たちでやってみる。

・マットを平らにして運んだよ。

・二個の卵を運ぶのは難しかった。

・○○グループの運び方をまねしてみたよ。

7 本時のまとめと、学習カードで振り返りをする。

8 場の片付けをする。

9 けがの有無を確認する。

☆体を温める運動を行って体をほぐす。

☆これまでの学習の流れを掲示物で確認さ

せる。

☆ 友達の動きをまねして自分の動き

に取り入れられるようにする。

自分がえらんだあそびをもっとたのしもう

友達のよい動きを見つけて、自

分の動きに取り入れている。

(思考・判断)

友達と十分な間隔を取り、場

の安全に気を付けようとして

いる。(態度)

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1 はじめの言葉

これから体つくり研究部研究会を始めます。グループ討議で活発な研究会にしていきましょう。

2 会場校挨拶

多くの方にご来校いただきありがとうございました。ほとんどの地域がマンションが多い学校です。

学校の課題として体力面についての向上を考えています。公開授業のチャンスで本校としても授業改善に

つなげられればよいと思います。

3 世話人校長挨拶

体育研究会の体つくり研究部の授業としてたくさんの発信ができるとよいと思います。体つくり運動は1~

6年そして、中学・高校まで指導する領域です。みなさんも日頃指導している領域です。いろんな側面からの

意見を出し合い、限られた時間で有意義な研究会にしていきましょう

4 部長挨拶

みなさんから一人一言意見を発してもらおうと思っています。お土産として今日の研究会での討議結果を各

学校に持ち帰ってもらいたいです。また、みなさんの考えからさらに今後の研究も進めていきます。

6 研究テーマについて

今年度の研究テーマ「子ども一人ひとりの動きや思い、考えを大切にした授業づくり」として進めてまいり

ました。研究の視点に沿って各グループでご意見を頂けたらと思います。

横浜市立小学校体育研究会 体つくり運動研究部広報誌

平成29年 月 日

体つくり運動研究部だより

研究報告 平成28年12月7日(水) 体つくり運動研究部

1 はじめの言葉

2 会場校挨拶

3 世話人校長挨拶

4 部長挨拶

5 講師紹介

6 研究テーマについて

7 研究協議

8 指導講評

9 おわりの言葉

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7 研究討議

授業者自評

本日は授業研究会に参加していただき、ありがとうございました。2

年生の子どもたちはとても元気があり、子どもたちと支えあって助け合

ってできたと思います。時間配分がうまくいかず子どもの活動時間を確

保することができなかったと感じています。視点に沿って今回の授業を

考えました。一つ目は価値づけしたい動きについてです。価値づけしたい動きを明確にし、その動きに対して

言葉かけを行いました。また、学習カードに次の時間のめあてとして、次の時間にしてみたいこと、まねして

みたいことを引き出し、授業を組み立てていきました。二つ目に学びあいについては、振り返りカードの枠は

小さいが、毎時間ちょっとずつできることを増やしてあげられるようなしくみをつくりました。やってみたい

こと、子どもたちの思いやできるようになったことが増えるようにしていきました。三つ目に、用具や場を工

夫しました。子どもたちが「遊んでみたいな」と思う場を考えました。また、動物になりきる、お世話をする

などストーリー性も大切にしてきました。野毛山動物園の授業とつなげて単元のストーリーを考えました。ス

トーリー性を出したことで子どもたちも授業に意欲的に取り組むことができました。新しい用具を使うのでは

なく、今ある用具で子どもたちからの意見を取り入れながら場や用具を考えました。他の領域で使っている用

具もたくさん使って工夫しました。

今回の研究討議では以下の視点で話し合ってもらいたいです。よろしくお願いします。

・動きを明確にとらえ、教師からの言葉かけが適切だったか。

・みてみてタイムはどうだったか

・楽しくやるためにストーリー性を大切にしたがどうだったか。

グループ討議まとめ

視点①子どもが運動に取り組む際、自分の思いや考えを明確にするための手立てはあったか。

○成果

☆価値づけ

・子どもは、こちらが意図していない動きになることがあるので、価値ある動きを意図的に計画的に準備できて

いた。注目してほしい動きに対して教師が言葉かけをしていたのがよかった。

・教師の言葉かけが児童相互の言葉かけにつながっていた。

・子どもたちの動きを見て、前時からの変容を取り上げていた。子どもたちが「工夫していこう」とする全体で

の言葉かけだった。

☆ストーリー性

・動物園のストーリー性がよかった。イメージしやすい。

・ストーリー性が子ども達に合っていたからだと思う。

・ストーリーが動きの広がりにつながった。

・動きに目的意識があり、それに向けて子どもたちは運動していた。

(ダチョウの卵)

☆場の設定

・場の設定が工夫されていたことで子どもたちが思いを表現できていた。

・道具を使うことやロープがあってよかった。

・低学年では、「いつのまにか動きができている。」というのがよい。その動きとストーリーが合っていてよかっ

た。

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・場ごとにどんな動きを求めていたか明確だったため、動きを見るときに教師の言葉かけの視点が定まっていた。

・イラストや道具の準備がよかった。

・単純なルールが決められていたからこそ、動きが一貫していた。

☆グループ

・グループ同士の教え合いがあった。

・一人でできることでも、ペアやグループで行っていた。

●課題

★価値づけ

・教師の価値付けを明確にするとよい。→人数や用具の工夫にしぼる。

・よい動きが合ったときに声を大きくしたり注目させたりすると共有できる。

★ストーリー

・ストーリー性に沿って、意欲をさらにかきたてるためのしかけとして言葉かけが有効でないか。

・動きを高めていくために、ストーリーのゴールが大切だと思った。場の作り方(=動きを広げていく)にもつ

ながっていくと思う。

・ストーリー性があるから、動きが制限されることもある。

・「なりきる」

単元を通して、飼育員になる。えさやりのしかた→「ふわっと投げよう」、「片手投げをしよう」

・ストーリーに入りすぎて、空箱を運ぶ動きが出てきてしまった。

★場の設定

・用具を近くに置いて自由に使えるとよいのではないか。工夫できる余地はあったのか。

Q場のコーンは教師のアイディアか。子どものアイディアか。

★運動量

・運動量が少ないので、思いや考えを表現できる場がもっとあってもよい。

★掲示資料

・もっと使えるとよい。

★グループ

・どのようなグループ設定か。動きごとのグループでもよいのでは。

★言葉かけ

・「もっと難しくしてみよう」、「たまごを落とさないように大切に運ぼう。」といった言葉かけを使ってはどうか。

視点②学び合いや振り返りを大事にした学習になっていたか。

○成果

☆みてみてタイム

・見てもらいたい。認めてもらいたい。という気持ちをもっているので「運動が楽しい」につながると思う。

・みてみてタイムのあとのやってみようの時間では、ボールの数を増やすなどアレンジして真似してみようとい

う動きになっていた。

・自分の番が来るのを楽しみにしていた。児童の思いを伝える場所が保障されていた。

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・見て、知って、やってみるという流れができていた。

・「何が違う?」という言葉かけを柱に子どもの考えや動きの違いについ

て気づかせようとしていた。

・くぐっているね。回っているね。など工夫のポイントを見ている児童

に伝えていることも手助けとなっている。

☆学習カード

・図や言葉で考えながらかいていた。

・しっかり書けていて中学年につながっていく。

●課題②

★みてみてタイム

・狙った動きをしている児童に発表をさせるべき。(価値づけ)

・発表は全体、グループ、ペアなど様々な形式をとることができる。時間短縮でも有効

・みてみてタイムの焦点化をするとさらによくなる。見せたい動きを絞ったり、意図的指名をするとよい。

・子どもの動きを紹介して、子どもからの発言を引き出せると良い。

・前回のみてみてタイムはどんな感じだったのか。学びの連続性がだせるとよい。

・発表の時間が長かった。理想は5分程度

・みてみてタイムと試す時間はセットであるとよい。

・見合う時間が長いことで、価値づけをすることが難しかった。最初の方のことを忘れてしまう。

・友達の動きを見る前に、視点を与えた方がよかった。→「坂道だと・・・」、「平らな道だと・・・」

・動きの数を減らすことで、見るときの視点が焦点化されたり運動量の確保にもつながったりしたのではない

か。

★ふりかえり

・授業の最後のふり返りも時間がなかったからだとは思うが、カードに書いたことを全体で共有できる時間があ

るとよかった。そのときも、めあてに戻って視点を定めてふり返ることが大切だと思った。

視点③子どもたちは自ら進んで運動し、運動する楽しさや出来る喜びを十分に味わっていたか。

○成果

☆慣れの運動

・動物の真似をするところから始まって楽しく活動できていた。

・準備運動の内容が主運動につながっていてよかった。

☆やってみようタイム

・みてみてタイムの後の子どもたちの姿は「やってみたい!」という気持ちになっていた。行動がすばやかった。

☆動きの選択

・場に応じて自分に合った動きを選べるので「できないからやりたくない」を防ぐことができた。

・自分で選んで活動ができる。

☆準備

・準備は声をかけあい協力し合ってできていた。動きがきびきびしていた。

☆運動負荷は

・ちょうどよかった。

●負荷のかけかた

・もう少し難しい場があってもよかった。

・用具が軽すぎではないか。

●できたできない

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・できた、できないがはっきりわかる運動がよい。

Q場があってのストーリーなのか。ストーリーがあっての場なのか。

・評価の仕方は?

8 指導講評

低学年で大切なのはたくさんの動きを経験させ、動きを広げるこ

と。その手立てとしてのストーリー性であって、ただ物を運ぶだけ

でなく授業全体が一つのストーリーとなっていることがあってよかった。子どもがやらされているのではなく、

自分でやってみようと思うことが大切。「もっと楽しくなるにはどうしたらいい?」と問いかけ、子どもたちか

ら人数、距離、時間、重さを増やしていくという負荷のかけ方を引き出していくことが必要。「こうするともっ

と楽しくなったよ。」や「いい汗かいたよ。」などの言葉が子どもたちから出てきたときにその動きを見取り、

動きを広げるとよい。もっと楽しむということを大事にして授業づく

りをしていくとよい。価値のある動きをほめることが価値づけになる。

今回の授業については、運動量がもっとあればよかったという気もし

たが、子どもたちは一生懸命運動に取り組んでいてよかったと思う。

2年生で10時間体つくり運動に取り組むのであればしっかりビジョ

ンをもち、どこまで高めるのか、どのような動きをねらうのか、しっ

かり頭に入れて授業をすることが大切。

生涯体育は大切にしてきた研究テーマであり、今回はそこにつながる授業だったか。私たちの授業はどう変わ

っていかなければならないか。体育では、実生活の社会で生かす、生涯にわたる豊かなスポーツライフにつなが

る易しい運動やそれに対する思いや願いをどのように取り入れてどのような授業を目指すかを考えていかなけ

ればならない。

今回の授業では、○○動物園マップがこの体育館に展開されていた。運

ぶ、投げるなど様々な運動を工夫したり、用具を与えることで子どもたち

が工夫しながら運動していた。しかし、それが価値のあるものなのか、子

どもたちが楽しいと思えるものなのか、私たちがねらってるものなのかを

きちんと検討しなければならない。

マットを何回も運んだり、ボールを投げたりするだけでは、子どもたち

は飽きてしまう。6時間目の授業を見た時、子どもたちは場の設定を工夫

するというところまでいっていなかった。それぞれ動きを楽しんでいる段階だったが、本時ではダチョウグルー

プは、回ったり往復したり高いところにのぼりながら運んだりする工夫をしていた。ゴールにも高低差があった。

ただ運ぶだけでは達成感がないので、卵を運ぶとひなが孵りダチョウになるという設定で子どもたちがストーリ

ー性の中で楽しんでいた。

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ミルクを運ぶグループでは、6時間目は負荷がかからないところで運動

していたが、子どもたちはそれなりに楽しんでいた。今回は、コースがあ

り負荷がかかるようになっていた。見ただけで子どもたちがやってみたい

と思う様な設定があった。ストーリー性にこだわると、運動の幅が少なく

なってしまうかもしれないので、その点については、しっかり検討しなれ

ばならない。

ペンギンのえさやりグループでは、エサが多彩だった。子どもたちはい

ろんな運び方や持ち上げ方をしていた。ゴールの的も高いところにあって子どもたちがいろんな動きを「こうし

なさい」と言われなくてもやっていたところがよい。

見てみてタイムでは、何を価値づけ、子どもたちに何を発表してもらったらよかったか。何をみてもらいたか

ったか。「こんな動きが楽しかったよ。」「こんな場だったけど、こうしたよ。」「こんなことができるようになった

よ。」などとしぼるとよかった。発表のさせ方については、声をそろえることがよかったか、一人ひとりに発表さ

せることがよかったか。思いを伝えるなら、一人ひとりにさせるとよかったのではないか。

ふりかえりカードで子どもたちは、次に向けて「長くくっつけて場を作

りたい。」や「距離を伸ばしたい。」と書いていたり、図を使って説明して

いたりしていた。子どもたちは次の時間への願いをもっているので、ぜ

ひ、次にどんなことをしたいかということがふりかえりカードに書ける

子どもを育ててほしい。次にしたいことを書いている子どもを価値づけ

ていかなければならない。「次にやりたいことを振り返っているね。大事

なんだよ。」と教師が価値づけることで、ふりかえりの時間には、「次にや

りたいことを書けばいいんだな」ということを示していかなければなら

ない。そのために机間指導ができるように、集合するときには間隔を十分とって、いいことを書いている子をさ

がし、「今度どんなことをやりたい?」と問いかけながら指導するようにする。

準備運動では、体を動かしながら楽しい運動を行っていた。「キリン

さんになってみよう。えさを食べてみよう。キリン同士であいさつし

てみよう。」「フラミンゴになってみよう。反対の足で立ってみよう。」

という準備運動だった。子どもにとっては、動物になって遊んでいる

感覚だが、教師としてはねらいをもって取り組んでいる。

易しい運動から取り組み、自己の思いや願い、体力や技能に応じて

目標をもつことを大事にした授業をすることが大事。子どもたちには、何を見てもらいたいのかを大事にさせる。

他の授業でも同じで、発表させるという目的意識があれば、子どもの意欲も高まっていく。

9 おわりの言葉

○○小のみなさん、また素敵な授業提案をしてくださった先生ありがとうございました。