不連続面とステレオ投影図法

不連続面• 強度や透水性を支配• 不連続面の特性方位、間隔、持続性、粗さ、⺟岩の強度、充填物、組の数、ブロックサイズ、浸透性

岩盤の不連続面の例

岩盤壁面のき裂

層理面

層理面

地質用語の定義

走向 (strike)

傾斜(dip)

ステレオ投影の例

等積投影と等角投影

シュミット投影 ステレオ投影

平面および極のステレオ投影

ステレオ投影した大円と極走向 N30W ← α

傾斜 50 ← β

α=30°

EW

EW

N

S

EW

N

S

EWEW

EW

N

S

S

N

S

N

S

N

傾斜角 傾斜角 傾斜角

走向走向

走向N 0°傾斜方位N 90°W傾斜角45°

傾斜角0°走向N 0°傾斜角90°

EW

EW

N

S

S

N

傾斜角

走向

走向N 0°傾斜方位N 90°W傾斜角15°

走向N 0°傾斜方位N 90°W傾斜角45°

走向N 0°傾斜方位N 90°W傾斜角75°

EW

EW

N

S

S

N

傾斜角

走向

EW

EW

N

S

S

N

傾斜角

走向

地質工学的な走向・傾斜の記述法

• N30W, 20SW → 240/20

• N30W, 20NE → 60/20

N極からみた傾斜の方位

ステレオネットの作図

ステレオネットの大円

ステレオネットの小円

大円と小円の組み合わせでステレオネットが作成される。

ステレオネット

走向N 50°E，傾斜方位N 40°Wに対し，傾斜角20°のステレオ投影図 ①

1. ステレオネットの上にトレーシングペーパーを重ねる。

2. ト レ ー シ ン グ ペ ーパーにステレオネットと同じ大きさの円を描く。

3. Nの方向を記す。

走向N 50°E，傾斜方位N 40°Wに対し，傾斜角20°のステレオ投影図 ➁

4. 走向N 50°Eの点を記す。

5. 傾斜方位N 40°Wの点を記す。

6. 走 向 を ス テ レ オネットのNの向きに合わせる（傾斜方向N 40°WがステレオネットのWの向きに合う）。

走向N 50°E，傾斜方位N 40°Wに対し，傾斜角20°のステレオ投影図 ➂

7. 傾斜方位の点より、傾 斜 角 20° を プロットする（1目盛り＝2°）。

8. ステレオネットの線に沿って円弧を描く（コンパスで描く場合はステレオネットの中心から40°の点を中心とする）。

9. N方向を元に戻す。

交差する不連続面の投影

2平面の交線の求め方

交線の傾斜−プランジ（plunge）交線の方位−トレンド（trend）

130/50 (N40E, 50SE)と250/30 (N20W, 30SW)の交線

走向N 50°E，傾斜方位N 40°Wに傾斜角20°と走向N 60°W，傾斜方位S 30°Wに傾斜角45°の

交差線の方向と傾き ①

走向N 50°E，傾斜方位N 40°Wに傾斜角20°と走向N 60°W，傾斜方位S 30°Wに傾斜角45°の

交差線の方向と傾き ➁

走向N 50°E，傾斜方位N 40°Wに傾斜角20°と走向N 60°W，傾斜方位S 30°Wに傾斜角45°の

交差線の方向と傾き ➂

10. 交差線の点をステレオネットの横軸に合わせて、交差線の傾きを求める（1目盛り＝2°）。

11. Nの方向を元に戻し、ステレオネットから交差線の方向を求める。

走向N 50°E，傾斜方位N 40°Wに傾斜角20°と走向N 60°W，傾斜方位S 30°Wに傾斜角45°の

交差線の方向と傾き ④

交差線の方向＝N 77°W交差線の傾き＝16°

ステレオネットを使った不連続面の安定性評価

内部摩擦角よりも大きな角度で不連続面が傾いている場合、その斜面は崩壊する。

主応力（最大、中間、最小）はそれぞれ直交する。