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在外事務所主管案件 個別案件(国別研修(本邦)) 2016年03月18日現在 在外事務所 :事務所 案件概要表 案件名 (和)EPP研修 高等教育機関監査 (英)I Pꝏꜳ ꝏ Iꝏꜳ A H Eꜳꝏ 対象国名 分野課題1 教育-高等教育 分野課題2 教育-教育行政 分野課題3 分野分類 人的資源-人的資源-高等教育 構成外 援助重点課題 - 開発課題 - 財団法人大学基準協会 協力期間 2010年04月01日 ~ 2013年03月31日 相手国機関名 (和)資格機構 相手国機関名 (英)Mꜳꜳꜳ Qꜳffꜳꝏ A 日本側協力機関名 財団法人大学基準協会 概要 背景 資格機構(MQA)は、2007年に設立さた新しい組織で、高等教育機関の組織監査 にかか技術、知識の習得と経験が、MQAに求てい。日本の(財)大学基準 協会お(独)大学評価学位授与機構は、MQAと同様の高等教育機関(大学)の評価審 査、基準に関す組織であが、そぞ1947年お1986年に設立さ長い歴史と経験 有してお、この機関かMQAの組織強化人材育成の協力要請越したのであ。 上位目標 組織審査の能力の強化 目標 日本の高等教育機関審査基準、手法習得す。 成果 組織審査の習得す。 活動 日本の高等教育機関審査のMQAの研修毎年5名3年間実施 日本の質保証制度の概要説明 協会の評価(体制、基準、評価) 評価業務の年間 協会の設立背景 協会の事務局の業務(役割) 平成23年度以降の本協会の新評価 高等教育関係の有識者に(2回程度) 会員大学の訪問 評価対象とな文書の方法 QA関係者との意見交換議論 投入 日本側投入 研修費用のうち、国内移動費、研修管理費、研修委託費等

案件概要表 - JICA...相手国機関名 (英)Malaysia Qualifications Agency 日本側協力機関名 財団法人大学基準協会 フルザゥキテ概要 背景 ボリヺサ゠資格機構(MQA)は、2007年に設立された新しい組織で、高等教育機関の組織監査

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在外事務所主管案件

個別案件(国別研修(本邦))

2016年03月18日現在

在外事務所 :マレーシア事務所

案件概要表

案件名 (和)EPP研修 高等教育機関監査インターンシップ

(英)Internship Programme on Institutional Audit in Higher Education

対象国名 マレーシア

分野課題1 教育-高等教育

分野課題2 教育-教育行政

分野課題3

分野分類 人的資源-人的資源-高等教育

プログラム名 プログラム構成外援助重点課題 -開発課題 -

プロジェクトサイト 財団法人大学基準協会

協力期間 2010年04月01日 ~ 2013年03月31日

相手国機関名 (和)マレーシア資格機構

相手国機関名 (英)Malaysia Qualifications Agency

日本側協力機関名 財団法人大学基準協会

プロジェクト概要

背景 マレーシア資格機構(MQA)は、2007年に設立された新しい組織で、高等教育機関の組織監査にかかわる技術、知識の習得と経験が、MQAスタッフに求められている。日本の(財)大学基準協会および(独)大学評価・学位授与機構は、MQAと同様の高等教育機関(大学)の評価審査、基準に関する組織であるが、それぞれ1947年および1986年に設立され長い歴史と経験を有しており、これらの機関からMQAの組織強化・人材育成への協力要請を越したものである。

上位目標 組織審査の能力・キャパシテイの強化

プロジェクト目標 日本の高等教育機関審査基準、アプローチ・手法を習得する。

成果 組織審査のベストプラクテイスを習得する。

活動 日本の高等教育機関審査システムへのMQAスタッフのインターン研修毎年5名3年間実施

・日本の質保証制度の概要説明・協会の評価システム(体制、基準、評価プロセス)・評価業務の年間スケジュール・協会の設立背景・協会の事務局スタッフの業務(役割)・平成23年度以降の本協会の新評価システム・高等教育関係の有識者によるセミナー(2回程度)・会員大学への訪問・評価対象となる文書のレビュー方法・QA関係者との意見交換・議論

投入

日本側投入 研修費用のうち、国内移動費、研修管理費、研修委託費等

相手国側投入 研修費用のうち、航空運賃、日当、宿泊費等

実施体制

(1)現地実施体制 MQAスタッフ派遣(財)大学基準協会での研修((独)大学評価・学位授与機構も一部協力)

(2)国内支援体制 (財)大学基準協会、(独)大学評価・学位授与機構

関連する援助活動

(1)我が国の

   援助活動

1)我が国の援助活動(我が国の他スキームの援助活動、我が国が支援を行っている政策的イニシアティブの下での援助活動との連携・関係について、案件名のみではなく、連携内容等についても言及する)高等教育借款事業(HELPI~III)を実施し、ツイニングプログラムによる高等教育人材育成事業を実施。SEED-NET(技プロ)を通じた、日本とASEAN高等教育協力を実施。また、日マ工科院事業(円借款)が2011年度開始予定。上記3案件を含め、マレーシア及びASEAN地域における高等教育の質強化のために、高等教育評価機関であるMQAの強化は重要である。

2)他ドナー等の援助活動(関連する他ドナー等の援助活動の内容及び連携・関係について記述する)

在外事務所主管案件

技術協力プロジェクト

2015年06月03日現在

在外事務所 :マレーシア事務所

案件概要表

案件名 (和)産業界のニーズに応えてゆくための職業訓練システム向上プロジェクト

(英)Improvement of Vocational Training System to Keep Meeting with the Needs of

Industries

対象国名 マレーシア

分野課題1 教育-職業訓練・産業技術教育

分野課題2

分野課題3

分野分類 人的資源-人的資源-職業訓練

プログラム名 経済連携協定促進援助重点課題 日・マレーシア相互利益の増進開発課題 日マレーシア経済連携協定(JMEPA)推進

プロジェクトサイト 中央:Putra Jaya 地方:スランゴール、ペナン、マラッカ、ジョホール等の職業訓練校

署名日(実施合意) 2008年06月15日

協力期間 2008年10月16日 ~ 2011年10月15日

相手国機関名 (和)人的資源省

相手国機関名 (英)Ministry of Human Resources

プロジェクト概要

背景 マレーシアは、急速な発展を遂げ、それに従って必要とされる産業化の人材は量が増加しているだけでなく、その質も大きく変わっている。日本の協力を得て作られたCIAST、JMTI及び他の職業訓練校はその時点での効果は大きかったが、その後、産業界の急速な発展に追いついていない。最大の課題は、職業訓練校及びそれを統括する人的資源省と産業界との連携が進んでいないことが大きい。それを解決するためには、産業界、そこに働く人材について調査・分析する能力、産業界との連携する能力を高めルと同時に、訓練機関のカリキュラム、訓練手法の改編に結びつけることにより産業界のニーズに常に応えられるようなシステムを作り上げることが求められている。 なお、第10次マレーシア計画及び第3次産業開発計画(2006-2020)では、世界的に競争に耐えうる産業の育成、それに必要とされる産業人材育成が最重要優先事項として挙げられている。

上位目標 高度化する産業界のニーズに見合う人材が産業界に供給される。

プロジェクト目標 人的資源省が産業界のニーズに基づく産業人材育成を行うことが出来るようになる。

成果 1)モデル職業訓練校において就職・連携課【Community and Employment Support Service (CESS)】 の活動が定着する。2)職業訓練校、地元の産業界、地域社会との間に協同関係が構築される。3)キャリアカウンセリング制度が導入される。4)職業指導員の能力向上のための制度が定着する。5)モデル職業訓練校における研修管理が改善する。

活動 1)-1 日本での就職課・連携課の活動の理解するための研修を実施する。1)-2 PDCAサイクルに沿った就職・連携課の運営を行う。1)-3 人的資源省の他職業訓練校へモデルとなる取組みを波及する。

1)-4 教育省、起業家育成省等、職業訓練に関連する省庁との間で就職・連携課活動に関するワークショップを開催する。

2)-1 地元産業に係る情報収集を行う。2)-2 「必要とされる能力の構造に基づくカリキュラム開発手法(CUDBAS)」を導入し、   企業内OJT活動の改善について支援を行う。2)-3 産業界および地域社会との関係強化のための取組みを行う。

3)-1 日本におけるキャリアカウンセリング制度を理解する。3)-2 キャリアカウンセラー育成コースを設置する。3)-3 キャリアカウンセラー育成コースを実施する。3)-4 キャリアカウンセラーが労働監督署および職業訓練校でキャリアカウンセリングを実践する。

4)-1 指導員の資格制度を導入する。4)-2 指導員のキャリアパスを制度化する。4)-3 指導員のための訓練を改善し定着化する。4)-4 "My Teaching" (指導法に関するグッドプラクティスの紹介) を導入し、指導技術の向上を促進する。

5)-1 モデル職業訓練校において、5S, KAIZENを実践する。5)-2 産業の高度化に対応するための短期訓練コースを導入する。5)-3 教育内容のレビューおよび改善を行うためのシステムを定着させる。

投入

日本側投入 日本側投入 1. 長期専門家:1名2. 短期専門家:労働市場分析、資格制度、他 約15名程度 3. 研修:就職支援活動、労働市場分析、資格制度、技術者地位向上、等

相手国側投入 1. カウンターパート2. 施設、設備3. 施設・設備運営費および行政上生じる恒常的経費

外部条件 人的資源省において、職業訓練校の改革路線が継続される事。

実施体制

(1)現地実施体制 Joint Coordination Committee   政策局局長を議長とし、関係部署の代表からなる委員会Monitoring Committee 政策局 研究所 人材養成局 技能開発局 労働局

関連する援助活動

(1)我が国の

   援助活動

個別案件「産業人材育成政策」-JICA国際協力専門員(原専門員)を3回にわたり短期派遣し、産業人材育成政策に関する指導・助言を行った。(2006) 職業訓練校に対するシニアボランティア派遣 日マ技術学院 産業界のニーズに合致した生産、電子、メカトロニクスの各工学技術に関し指導員の能力向上を支援した(1998-2004) 職業訓練指導員・上級技能訓練センター(CIAST) ASEAN人づくり協力構想に基づいて、職業訓練施設の拡充に必要な職業訓練指導員の育成、企業在職者に対する技能向上訓練、監督者に対する訓練等を実施するCIASTへの協力を実施(1982-1990)  他ドナー等の援助活動については、関連として、起業家育成省傘下の職業訓練校に対し、ドイツ、フランスが支援を行った実績あり。

在外事務所主管案件

技術協力プロジェクト

2014年12月18日現在

在外事務所 :マレーシア事務所

案件概要表

案件名 (和)EPP「産業技術研修」(経済連携のための小泉・アブドゥラ研修プログラム)

(英)Economic Partnership Program (EPP) "Vocational Training Programme"

対象国名 マレーシア

分野課題1 教育-職業訓練・産業技術教育

分野課題2 貧困削減-貧困削減

分野課題3

分野分類 人的資源-人的資源-職業訓練

プログラム名 経済連携協定促進援助重点課題 日・マレーシア相互利益の増進開発課題 日マレーシア経済連携協定(JMEPA)推進

プロジェクトサイト 首相府 人事院

署名日(実施合意) 2006年04月01日

協力期間 2006年04月01日 ~ 2013年03月31日

相手国機関名 (和)首相府 人事院

相手国機関名 (英)Public Service Department, Prime Minister's Department

プロジェクト概要

背景 1981年から行なわれた東方政策研修(産業技術研修、経営幹部セミナー)を、2005年12月13日、「日マ経済連携協定締結時に経済上の連携に関する日本国政府とマレーシア政府との間の協定の署名に当たっての共同声明」に基づき、経済連携研修(プログラム)と改編することに両国が合意したことにより、当該研修の実施を行うものである。

 日マ経済連携協定に規定する9分野、(イ)企業内研修、(ロ)職業訓練(観光を含む)、(ハ)中小企業、(ニ)ICT、(ホ)農業、(ヘ)科学技術、(ト)環境、(チ)金融、(リ)社会福祉向上の中で、毎年両国政府の合同調整員会を通じて研修内容を決定することとしている。また本研修を通じ、マレーシアにおける人材養成並びに両国間の相互理解及び友情の促進に貢献することを目的としている。

上位目標 マレーシアの人材育成が行われ、経済の活性化、競争力の向上が図られる。

プロジェクト目標 マレーシアにおける経済の活性化が行われ、対日経済をふくめた地域活動が活発になる。

成果 1)医療電子機器、2)情報通信技術 分野における指導技術が身につき、マレーシアにおける人材養成が図られる。また研修の実施を通じて両国の相互理解が深まる。

活動 1)医療電子機器、2)ITの各分野における産業技術研修を実施する。(要請元:人事院、人数:医療電子機器5名、IT5名。期間:4週間~6週間、受入希望先:医療電子機器は民間企業、ITは職業能力開発総合大学校を想定)

投入

日本側投入 研修費用のうち 下記相手国政府負担分以外(日本国内移動費、保険、研修監理費、研修委託費 等)

相手国側投入 研修費用のうち 航空運賃、日当、宿泊費を負担する。また研修が日本語で行われる場合、必要な事前日本語研修

実施体制

(1)現地実施体制 マレーシア人事院、マレーシア外務省が中心となりEPP研修事業の要望取りまとめ、案件実施を行っている。

(2)国内支援体制 情報通信技術については、職業能力開発総合大学校が受け入れ機関となり研修を実施

関連する援助活動

(1)我が国の

   援助活動

特になしなお、EPP研修では、日マ経済連携協定に規定する9分野、(イ)企業内研修、(ロ)職業訓練(観光を含む)、(ハ)中小企業、(ニ)ICT、(ホ)農業、(ヘ)科学技術、(ト)環境、(チ)金融、(リ)社会福祉向上の各分野における研修員受入を行い、年間合計100名の研修員を受け入れ予定。

在外事務所主管案件

個別案件(国別研修)

2012年01月28日現在

在外事務所 :マレーシア事務所

案件概要表

案件名 (和)アフリカ諸国向け中等理数科教員養成官

(英)TCTP Course for Scondary Mathematics and Science Teacher Educators from

African Countries

対象国名 マレーシア

分野課題1 教育-前期中等教育

分野課題2 南南協力-南南協力

分野課題3

分野分類 人的資源-人的資源-中等教育

プログラム名 マレーシア その他プログラム

署名日(実施合意) 2008年06月10日

協力期間 2008年06月10日 ~ 2011年03月31日

相手国機関名 (和)東南アジア教育大臣機構理数科教育東南アジアセンター

相手国機関名 (英)Southeast Asian Regional Centre for Education in Science and Mathematics

(RECSAM)

プロジェクト概要

背景 アフリカ諸国の産業は、農業を中心とする第1次産業に主に依存し、開発予算の多くも国際援助に依存する国が多いが、こうした経済構造と貧困から脱却すべく、工業化を含めた産業の多角化を目指しており、様々な産業分野で求められる人材の育成は急務の課題である。しかしながら、アフリカ諸国の教育レベル・質には課題が多く、特に理数科教育レベルの低迷は深刻な問題となっている。したがって、アフリカ諸国は、技術や科学振興を通した産業発展を実現すべく、学校教育における理数科教育を重視し、同教育改善のための教員養成に力を入れようとしており、JICAもこれらアフリカ諸国の努力を支援すべく、ケニアを中心に理数科教育強化プロジェクトを複数国で実施している。

上位目標 アフリカにおける理数科教育の質が向上・改善される。

プロジェクト目標 アフリカ諸国の中等理数科教員養成が向上する

成果 中等理数科教員研修官の

1)教材・学習機材の開発能力の向上2)効果的な授業案作成能力の向上3)現職教員研修カリキュラム計画・策定能力の向上4)マレーシア(アジア諸国)とアフリカ諸国における経験と実践事例が共有される。

活動 1)授業に役立つ教材・実験の開発2)効果的な授業案の開発3)教室での授業実践4)ICT基本研修

投入

日本側投入 研修経費50%の負担研修開催支援の為の理数科教育短期専門家の派遣研修経費50%の負担

相手国側投入RECSAMによる研修講師の配置、研修準備開催

実施体制

(1)現地実施体制 RECSAMを実施機関とし、JICAマレーシア事務所、外務省を実施委員会メンバーに、ケニアSMASSEプロジェクト及び関連アフリカ諸国理数科教育強化プロジェクト関係者からの助言をもとに計画、短期専門家の支援のもと実施。

関連する援助活動

(1)我が国の

   援助活動

1)我が国の援助活動(有償資金協力等との連携について、案件名のみではなく、連携内容等についても言及する)ケニアを中心に、アフリカ諸国で実施されている中等理数科教育強化プロジェクトと密接に連携しながら当地での研修活動実施。2008年度研修では、筑波大学及び筑波大学付属小学校から教授1名及び理科系教員2名の計3名が派遣され、National Lesson Study Seminarを開催(文部科学省予算)

2)他ドナー等の援助活動

在外事務所主管案件

個別案件(国別研修(本邦))

2016年03月18日現在

在外事務所 :マレーシア事務所

案件概要表

案件名 (和)EPP研修 児童の生活質向上を目指した学校保健指導研修

(英)Training in development of integrated school base health interventions towards

improving the school children's quality of life

対象国名 マレーシア

分野課題1 保健医療-保健医療システム

分野課題2 教育-その他教育

分野課題3

分野分類 保健・医療-保健・医療-基礎保健

プログラム名 プログラム構成外援助重点課題 -開発課題 -

協力期間 2010年04月01日 ~ 2013年03月31日

相手国機関名 (和)保健省

相手国機関名 (英)Ministry of Health, Malaysia

プロジェクト概要

背景 近年、学校における児童の肥満、喫煙、その他健康を害する様な習慣が常態化している状況が増加している。一方で、学校における保健指導では、これら多様な課題に対して適切な指導を行うプログラムが存在しないこと、学校内および学校外における統合的な対策が出来ていないこと、長期的視点で児童の健康管理を行う訓練された指導員が必要であること等の課題により、対応できていない部分が多い。この様な背景から、持続的、実現可能、そして、学校児童に広く裨益する保健指導プログラムが導入される必要がある。

上位目標 健康リスクの低減を通して学校児童の生活の質を向上させる。

プロジェクト目標 日本の学校における保健指導プログラム、実施要領、評価手法について理解する。ライフスタイルの改善、肥満防止、健康リスク低減への取り組みを通して統合的な保健指導プログラムを開発する。統合的保健指導プログラムを実施する人材を育成する。学校における看護師の役割について考察を深める。

成果 統合的保健指導プログラムが作成され、実施される。統合的保健指導プログラムを実践する人材が育成される。

活動 保健省、教育省関係者に対する研修実施。健全なライフスタイル指導プログラム、健康リスクを低減するための指導プログラムが開発される。研修、ワークショップを通したモニタリング、評価手法の習得。

投入

日本側投入 研修費用のうち、国内移動費、研修管理費、研修委託費等

相手国側投入 研修費用のうち、航空運賃、日当、宿泊費等

外部条件 特になし

実施体制

(1)現地実施体制 研修員は各回5名ずつ、構成としては、保健省学校保健担当者、教育省生活指導担当者、保健省学校保健士、保健省地方支所家庭・学校保健士、教育省地方支所健康コーディネーター等が関連する。

関連する援助活動

(1)我が国の

   援助活動

特になし

在外事務所主管案件

個別案件(国別研修(本邦))

2016年03月18日現在

在外事務所 :マレーシア事務所

案件概要表

案件名 (和)EPP研修 漢方薬および代替・補完医学

(英)Study on Kampo Medicine and Education of Complementary and Alternative

Medicine in Japan

対象国名 マレーシア

分野課題1 保健医療-保健医療システム

分野課題2

分野課題3

分野分類 保健・医療-保健・医療-保健・医療

プログラム名 プログラム構成外援助重点課題 -開発課題 -

協力期間 2010年04月01日 ~ 2012年03月31日

相手国機関名 (和)保健省伝統・補完医学課

相手国機関名 (英)Traditional and Complementary Medicine Division, Ministry of Health

プロジェクト概要

背景 マレーシアでは、2004年に国民の健康増進に資するための伝統・補完医学課が設立された。同課は伝統・補完医学の安全性を確保するため、伝統・補完医療行為者に対する資格制度の整備・認定業務を担っている。当該分野における日本の経験、知見は保健省における伝統・補完医学行政の改善に資すると考えられるため、本件研修が要請された。

上位目標 保健省伝統・補完医学課において日本における漢方薬などの伝統補完医学が普及する。

プロジェクト目標 日本における漢方薬などの伝統・補完医学に関する知識の習得を通じて、保健省伝統・補完医学課の業務が改善される。

成果 マレーシアにおける伝統・補完医学の研究に資する、日本における漢方薬などの伝統・補完医学に関する制度、西洋医学との補完状況についての知識が習得される。

活動 富山大学、国立医薬品食品衛生研究所、慶応大学薬学部、北里大学、東京大学日本漢方薬製造業協会、タケダ製薬等への視察および研修

投入

日本側投入 研修費用のうち、国内移動費、研修管理費、研修委託費等

相手国側投入 研修費用のうち、航空運賃、日当、宿泊費等

外部条件 特になし

実施体制

(1)現地実施体制 要請書におけるマレーシア側の案としては、国立医薬品食品衛生研究所、慶応大学薬学部、北里大学、東京大学日本漢方薬製造業協会、タケダ製薬等への視察が希望されている。

(2)国内支援体制 受入機関:富山大学

関連する援助活動

(1)我が国の

   援助活動

特になし

在外事務所主管案件

個別案件(国別研修(本邦))

2016年03月18日現在

在外事務所 :マレーシア事務所

案件概要表

案件名 (和)地域に根ざした学校防災研修

(英)Region focused training course on Disaster Prevention in School

対象国名 マレーシア

分野課題1 水資源・防災-総合防災

分野課題2 教育-その他教育

分野課題3

分野分類 人的資源-人的資源-人的資源一般

プログラム名 プログラム構成外援助重点課題 -開発課題 -

協力期間 2008年04月01日 ~ 2012年03月31日

相手国機関名 (和)教育省

相手国機関名 (英)Ministry of Education

プロジェクト概要

背景 1981年から行なわれた東方政策研修(産業技術研修、経営幹部セミナー)を、2005年12月13日、「日マ経済連携協定締結時に経済上の連携に関する日本国政府とマレーシア政府との間の協定の署名に当たっての共同声明」に基づき、経済連携研修(プログラム)と改編することに両国が合意したことにより、当該研修の実施を行うものである。 日マ経済連携協定に規定する9分野、(イ)企業内研修、(ロ)職業訓練(観光を含む)、(ハ)中小企業(ニ)ICT、(ホ)農業、(ヘ)科学技術、(ト)環境、(チ)金融、(リ)社会福祉向上の中で、毎年両国政府の合同調整員会を通じて研修内容を決定することとしている。また本研修を通じ、マレーシアにおける人材養成並びに両国間の相互理解及び友情の促進に貢献することを目的としている。

上位目標 マレーシアの人材育成が行われ、経済活性化、競争力強化およびバランスのとれた経済成長が達成される。

プロジェクト目標 マレーシアでの自然災害への防災教育が改善される。

成果 1.教員及び教育関連行政官が防災時における地域住民と連携した校内避難方法を理解する。2.日本の実施体制の理解を通じ、マレーシアの教員、教育関連行政官及びNGOが協力して防災時の避難体制を構築する。

活動 1. 文部科学省や学校への訪問を通じ、日本及び世界の災害の歴史についての概要を理解し、防災及び災害を緩和するための教育方法を理解する。2. 自然災害に対する、訓練、防災、沈静化の関連性について理解する。3. 教材を使用した防災訓練活動を実施する。

投入

日本側投入 研修費用のうち 下記相手国政府負担分以外 (国内移動費、保険、研修監理費、研修委託費 等)

相手国側投入 研修費用のうち 航空運賃、日当、宿泊費を負担する。また研修が日本語で行われる場合、必要な事前日本語研修

外部条件 日本政府により日本側受入機関の調整が行われ、研修実施にかかる了承を得られること。

実施体制

(1)現地実施体制 マレーシア人事院による応募勧奨 年15名(教育省5名、指導主事5名、学校長/教員5名)

関連する援助活動

(1)我が国の

   援助活動

特になし

在外事務所主管案件

技術協力プロジェクト

2016年07月14日現在

在外事務所 :マレーシア事務所

案件概要表

案件名 (和)EPP「中間管理職のための指導職研修」(経済連携のための小泉・アブドゥラ研修

プログラム)

(英)Economic Partnership Program (EPP) "Leadership Development Programme for

Middle Managemnet Level"

対象国名 マレーシア

分野課題1 ガバナンス-行政基盤

分野課題2 ガバナンス-その他ガバナンス

分野課題3

分野分類 計画・行政-行政-行政一般

プログラム名 経済連携協定促進援助重点課題 日・マレーシア相互利益の増進開発課題 日マレーシア経済連携協定(JMEPA)推進

プロジェクトサイト 首相府 人事院

署名日(実施合意) 2006年04月01日

協力期間 2006年04月01日 ~ 2016年03月31日

相手国機関名 (和)首相府 人事院

相手国機関名 (英)Public Service Department, Prime Minister's Department

プロジェクト概要

背景 1981年から行なわれた東方政策研修(産業技術研修、経営幹部セミナー)を、2005年12月13日、「日マ経済連携協定締結時に経済上の連携に関する日本国政府とマレーシア政府との間の協定の署名に当たっての共同声明」に基づき、経済連携研修(プログラム)と改編することに両国が合意したことにより、当該研修の実施を行うものである。

 日マ経済連携協定に規定する7分野、(イ)農林水産業、(ロ)教育・人材育成、(ハ)情報通信技術、(ニ)科学技術、(ホ)中小企業、(ヘ)観光、(ト)環境の中で、研修内容を決定することとしている。また本研修を通じ、マレーシアにおける人材養成並びに両国間の相互理解及び友情の促進に貢献することを目的としている。

本案件は、そのうち人材育成に資する研修として、マレーシア政府(人事院)より要請のあったものである。

上位目標 行政サービス、ガバナンスの質が向上する。

プロジェクト目標 優れたリーダーシップを発揮できる中間管理職を育成することを通じて、活力ある組織作り・運営を図る。

成果 研修参加者が、中間管理職の役割を理解するとともに、必要となるスキル(リーダーシップ、リスク管理、コミュニケーション、部下の育成等)を習得する。

活動 中間管理職のための指導職研修を以下の講義及びワークショップを通じて実施する。・日本におけるマネジメントの変遷等の理解・現状把握と課題設定・企業・行政のマネージメントと中間管理職の役割

・中間管理職に必要となるスキルの習得・リーダーシップ演習等

投入

日本側投入 研修費用のうち 下記相手国政府負担分以外(国内移動費、保険、研修監理費、研修委託費 等)

相手国側投入 研修費用のうち 航空運賃、日当、宿泊費を負担する。

実施体制

(1)現地実施体制 マレーシア人事院が募集勧奨を行う。

(2)国内支援体制 太平洋人材交流センターが研修実施予定。

関連する援助活動

(1)我が国の

   援助活動

EPP(経済連携研修)

本部主管案件

技術協力プロジェクト

2018年02月16日現在

本部/国内機関 :産業開発・公共政策部

案件概要表

案件名 (和)犯罪科学と捜査-犯罪現場における手続きと手法プロジェクト

(英)Forensic Science and Investigations - Procedures and Techniques at Crime

Scenes

対象国名 マレーシア

分野課題1 ガバナンス-公共安全

分野課題2

分野課題3

分野分類 計画・行政-行政-行政一般

プログラム名 地域的課題対応能力向上援助重点課題 特別課題(地域的課題の克服)開発課題 地域的課題の克服

プロジェクトサイト クアラルンプール

署名日(実施合意) 2010年02月04日

協力期間 2010年02月23日 ~ 2011年02月22日

相手国機関名 (和)マレーシア国家警察

相手国機関名 (英)Royal Malaysia Police

プロジェクト概要

背景 第9次マレーシア計画のもと、マレーシア国家警察(RMP)は犯罪率増加を撲滅するため、犯罪捜査技術や法科学の活用を強化してきた。増加する犯罪に対処するため、JICAは技術協力プロジェクト「犯罪現場における法科学と捜査手法」(2008年2月~2009年2月)を実施し、警察官を対象に法科学にかかる職員の能力向上を図り、具体的には主に指紋鑑識に係る捜査能力を高めるため、科学的証拠を発見する知識や手続き、専門性を身につける訓練を実施してきた。 マレーシアではさらに、DNAを裁判や法廷において有効な法科学的証拠として取り扱うことができるようになる法案の成立が見込まれるなど、DNA鑑識を含む包括的な鑑識技術の習得が喫緊の課題となっていることから、新規プロジェクトの要請がされたものである。

上位目標 国家警察の捜査能力が高まる。

プロジェクト目標 犯罪現場における、国家警察の法科学的証拠収集能力が高まる。

成果 1.国家警察が捜査・鑑識係員に対して、採証活動に関する適切な指導をできるようになる。2.国家警察職員が法科学的証拠を捜査において活用できるようになる。3.法科学における新しい技術(指紋採取やDNA鑑識、足痕跡鑑識技術)が導入される。

活動 1.指導・教養に関する研修計画を策定する。2.捜査・鑑識係員に対して採証活動に関する指導・教養を実施する。3.捜査・鑑識係員に対して採証活動に関する実地指導を実施する。

投入

日本側投入 ・長期専門家 1名×1年間・カウンターパートに対する本邦研修・在外事業強化費(通訳傭上費等)・携行機材(鑑識資機材)

相手国側投入 カウンターパートの配置、執務室、セミナー開催等

外部条件 特になし

実施体制

(1)現地実施体制 マレーシア国家警察の現場鑑識関係者

(2)国内支援体制 警察庁からの全面的な支援により協力を実施

関連する援助活動

(1)我が国の

   援助活動

技術協力プロジェクト「犯罪現場における法科学と捜査手法」(2009年2月23日~2010年2月22日)

在外事務所主管案件

技術協力プロジェクト

2016年03月18日現在

在外事務所 :マレーシア事務所

案件概要表

案件名 (和)障害者の社会参加支援サービスプロジェクト

(英)The Project to Support Participation of Persons with Disabilities

対象国名 マレーシア

分野課題1 社会保障-障害者支援

分野課題2 貧困削減-貧困削減

分野課題3

分野分類 社会福祉-社会福祉-社会福祉

プログラム名 障害者福祉向上援助重点課題 格差是正に対する支援開発課題 格差是正

プロジェクトサイト クアラルンプールおよび地方各都市

署名日(実施合意) 2008年03月01日

協力期間 2009年09月01日 ~ 2012年08月31日

相手国機関名 (和)女性・家族・社会開発省、社会福祉局

相手国機関名 (英)Dept of Social Welfare Malaysia, Ministry of Women, Family and Community

Development

プロジェクト概要

背景 マ政府は1983年以降、CBR(Community Based Rehabilitation)の概念を取り入れて障害者支援に取り組んできた。100名以上 の福祉分野の青年海外協力隊員による活動も功を奏し、障害の予防やCBR実施によるリハビリテーションは随分改善されてきたが、「アジア太平洋障害者の十年」の目標である 「参加と機会の均等化」の達成は、法整備の遅れや自立支援のための制度が十分でない等の理由から進んでいない。特に、障害者の包括的な自立支援が適切に行われていないため、いまだ多くの障害者がその能力を有しているにもかかわらず社会参加の機会を逸している。これらの状況を改善するために、2003年に障害者福祉を所管する国家統一社会開発省のキャパシティービィルディングを中心とした技術協力プロジェクトが要請され、2005年よりプロジェクトが実施されている。このプロジェクトにおいて、政策的枠組みとなる「障害の社会モデル」に基づいた障害者政策の必要性は理解がなされ、具体的な支援策となる自立生活センターの設立と雇用支援(ジョブ・コーチの育成)について、パイロット・プロジェクトが実施され効果を出しつつある。しかしながら、福祉局においては未だ人材育成や予算・ポスト面など組織的な取組が不十分である。また、2007年12月に障害者法が成立したが、今後中長期的な取組について支援が必要な状況である。

上位目標 障害者の社会参加、インクルージョン及びエンパワーメントが各種政策やサービスの効果的な実施により進展する。

プロジェクト目標 障害者の社会参加の向上に向けて支援付雇用や関連する各種政策やサービスが向上する。

成果 1 障害者の支援付雇用のための政策およびサービスの向上1.1 政府(州政府の調整部門含む)や民間セクターにおいて支援付雇用のシステムおよびサービスが整備される。1.2 ジョブコーチやジョブプレースメント担当官を養成するシステムが整備される。(地方におけるジョブコーチ養成やトレーニングパッケージ、マニュアルの開発を含む)1.3 支援付雇用のネットワークが進展する(ジョブコーチネットワークなど)1.4 障害者の雇用についての啓発が促進する。

2 障害平等政策およびサービスの向上2.1 障害平等研修の地方におけるトレーナーが養成される。2.2 障害平等研修のトレーニングパッケージやマニュアルが開発される。(NGOによりクラスターアプローチにて実施)2.3 障害平等研修を実施するシステムが整う。3 支援付雇用や関連する各種政策に関する政府・市民社会のサービスの向上

活動 1.1 支援付雇用の全国レベルでのシステムの整備(政府及び民間セクター)  政府部門でのジョブコーチシステムの整備(障害者開発局、社会福祉局、労働局等)  民間部門におけるジョブコーチの予算化の制度の確立1.2 ジョブコーチ養成及びジョブプレースメント担当官の養成  ジョブコーチの養成システムの開発(クラスターアプローチなど)  ジョブコーチに関するトレーニングパッケージやマニュアルの開発1.3 マレーシア・ジョブコーチネットワークの拡充1.4 啓発促進プログラムの実施  教育教材やアプローチの開発2.1 障害平等研修のトレーナーの養成  障害平等研修のトレーナーフォーラム(全国および地方レベル)の促進2.2 マニュアルおよびトレーニングパッケージの開発2.3 政府および民間セクターに対する障害平等研修実施のシステムの整備3.1 関係する諸機関と協働した関連アプローチ及びサービスについての企画・実施

投入

日本側投入 <専門家>長期専門家(チーフアドバイザー)長期専門家(CBR及び業務調整) 短期専門家(障害者雇用支援政策) 1ヶ月×2回短期専門家(支援付雇用)2週間×3回短期専門家(ジョブコーチ)2週間×3回<カウンターパート研修>ジョブコーチ 5名×2週間×3回各年度に実施される集団研修にCPが参加

相手国側投入 カウンターパートの配置、執務室の提供、研修・ワークショップ開催等に係る経費

外部条件 各種行動計画を実施する十分な予算が図られる。

実施体制

(1)現地実施体制 女性・家族・社会福祉省社会福祉局をプロジェクトダイレクター、副局長をプロジェクトマネージャー、障害開発部長をプロジェクトコーディネーターとし、これらに関係省庁、民間セクターおよびNGOを含めてJCCを構成する。

(2)国内支援体制 ジョブコーチネットワーク

関連する援助活動

(1)我が国の

   援助活動

JOCV:作業療法士、ソーシャルワーカー、村落開発、養護、体育、青少年活動、特別支援教育等の分野で派遣中。フォローアップ:帰国研修員による障害者自立支援及び啓発活動草の根無償:障害者関連施設への機材供与

(2)他ドナー等の

   援助活動

特になし

在外事務所主管案件

個別案件(国別研修(本邦))

2016年03月18日現在

在外事務所 :マレーシア事務所

案件概要表

案件名 (和)EPP研修 社会保障制度構築(失業保険制度)

(英)EPP The Development of Human Social Security System - Unemployment

Insurance Scheme

対象国名 マレーシア

分野課題1 社会保障-労働・雇用関係

分野課題2

分野課題3

分野分類 社会福祉-社会福祉-労働

プログラム名 プログラム構成外援助重点課題 -開発課題 -

協力期間 2010年04月01日 ~ 2012年03月31日

相手国機関名 (和)人的資源省

相手国機関名 (英)Ministry of Human Resource

プロジェクト概要

背景 マレーシアでは、政府により、1)労働災害補償制度、2)障害年金制度、3)退職金制度、4)外国人労働者に対する労災補償制度が社会保障制度として運用されている。また、解雇、出産、病気等における労働者保護制度も整備されている。しかしながら、労働法に基づく解雇手当制度以外に失業保険制度は整備されていない。その結果として、2008年10月に始まった金融危機に伴う失業者への対応、また、インフォーマルセクター従事者に対する公的保障の不在等が改めて課題として浮かび上がっている。この様な状況下、マレーシアにおいて失業保険制度導入の必要性について検討を行うため、本件研修を要請するに至った。

上位目標 社会の全ての層をカバーする社会保障制度を構築すること

プロジェクト目標 マレーシアに適用可能な失業保険制度を構築する

成果 研修を通して失業保険制度導入にかかる報告書を作成する

活動 研修内容としては、 失業者対策にかかる政策立案 社会保障システムにかかる政策立案  ・経済成長、所得向上と社会保障による便益の関連性  ・日本における社会保障給付モデル(給付対象、給付内容等)  ・失業者(外国人労働者含む)への対応、失業状態の管理(不正受給の防止、失業者対応機関の活動、制度運営)  ・失業保険導入による社会経済への影響(財源など)

*本件研修の期間としては2-3週間程度の研修を希望。(要請書上は4~6ヶ月、2回にわたり実施との記載だが、事後確認は上記のとおり)

投入

日本側投入 研修費用のうち、国内移動費、研修管理費、研修委託費等

研修費用のうち、航空運賃、日当、宿泊費等

相手国側投入

外部条件 マレーシア公務員向けの研修に対するマレーシア政府の公費負担が担保される

実施体制

(1)現地実施体制 日本側受入れ機関(予定): 厚生労働省他

なお、本研修に加えて、制度導入に関する各種調査を実施する予定としており、一括して早稲田大学を受け入れ機関とする方向で、当地人的資源省派遣JICA専門家を通じ調整済み。現在、人的資源省次官からの指示で、人的資源省内でマレーシアにおける社会保障制度の取り組み状況の取りまとめ作業中。

本部主管案件

技術協力プロジェクト

2014年02月04日現在

本部/国内機関 :人間開発部

案件概要表

案件名 (和)労働安全衛生行政支援プロジェクト

(英)Project for Improving Occupational Safety and Health Administration of

Department of Occupational Safety and Health of Malaysia

対象国名 マレーシア

分野課題1 社会保障-労働・雇用関係

分野課題2 ガバナンス-行政基盤

分野課題3 貧困削減-貧困削減

分野分類 社会福祉-社会福祉-労働

プログラム名 経済連携協定促進援助重点課題 日・マレーシア相互利益の増進開発課題 日マレーシア経済連携協定(JMEPA)推進

プロジェクトサイト クアラルンプール、セランゴール州

署名日(実施合意) 2006年12月15日

協力期間 2007年04月09日 ~ 2012年04月08日

相手国機関名 (和)人的資源省 労働安全衛生局

相手国機関名 (英)Department of Occupational Safety and Health, Ministry of Human Resources

日本側協力機関名 厚生労働省

プロジェクト概要

背景 1980年代以降の工業化の急速な進展に伴い、マレーシアでは多発する労働災害に対して国家政策レベルの対策が講じられてきた。1990年代当初から現在に至る間にマレーシアの労災事故件数は65%減(社会保障機構、2006年)と大幅に減少したが、労災事故死者数は日本や欧米諸国と比較し、なお高い水準にある。労働安全衛生法(1994年)の制定に見られるように関連法令及び企業に対するガイドライン等も一部で整備が進められてきたが、行政の最先端に立つ安全衛生監督官の検査監督に係る技術能力等の不足により、現場での法執行に実効性が伴っていない。また、近年の事故件数の減少にもかかわらず、社会保障機構(SOCSO)の労災補償費は増加の一途をたどっており、障害年金の給付など労災補償制度の維持に影響が出ることを危ぶむ声も出ている。産業振興が今後も急ピッチで進むと考えられるマレーシアにおいて、労働安全衛生状況の好転を図ることは健全な社会経済を維持する上で不可欠な条件の一つとなっている。 マレーシアにおける労働安全衛生は、国策上の優先度が高く、安全衛生の効率的促進を図る1992年の国立労働安全衛生センター(NIOSH)の事業開始、関連規則等の法制度の整備、ILO関連条約の批准など、マレーシア政府が一連の関連施策を長期的かつ継続的に実施してきた経緯がある。特に労働安全衛生局(DOSH)の組織拡充への政府の努力には顕著なものがあり、近年連邦政府の人件費が削減されている中で、2005年から2006年にかけてDOSHの技術職員が13%増員されていることは注目に値する。以上の状況に対応して安全衛生行政強化のためDOSHが策定した戦略計画(2005年-2010年)には、将来にわたり社会的要請に合致する法制の整備、有効な法執行、安全衛生意識向上の3分野に力を注ぐことが掲げられており、各分野について期間中の実行計画を定めている。この内、法執行の強化及び安全衛生意識の向上の分野に対して我が国への協力が要請された。

上位目標 マレーシア国の労働安全衛生の状況が先進国並みに改善される。

プロジェクト目標 労働安全衛生局(Department of Occupational Safety and Health: DOSH)による労働安全衛生

行政が建設業と中小企業を中心に改善される。

成果 成果1 労働安全衛生行政執行の方法や手続きが改善される。成果2 建設業と中小企業における安全衛生監督官の検査監督能力が向上する。成果3 産業界及び一般に対し労働安全衛生に関する啓発・普及を行うDOSHの能力が向上する。

活動 活動1-1.DOSHによる労働安全衛生行政執行の現行の方法及び手続きの検討を行う。活動1-2.労働災害及び疾病に関する情報収集のシステム及びその分析手法を改善する。活動1-3.企業による労働安全衛生法及び規則の遵守状況を調査する。活動1-4.優先分野(建設業、中小企業)に関する検査監督要綱を策定する。活動1-5.選定された地域のDOSH事務所においてパイロット・プロジェクトを実施する。活動1-6.優先分野に関する検査監督要綱を確定する。

活動2-1.現行の安全衛生監督官に対する研修プログラムを検討する。活動2-2.安全衛生監督官の研修ニーズを分析する。活動2-3.上記ニーズ及び活動1-4の成果に基づき、安全衛生監督官のための新しい研修モジュールを策定する。活動2-4.上記研修モジュールに基づき、トレーナーズ・トレーニングを実施する。活動2-5.安全衛生監督官に対する研修を実施する。活動2-6.研修内容を評価し、改善する。

活動3-1.現行の啓発・普及活動及び資料の内容を検討する。活動3-2.企業及び一般市民対象の啓発・普及活動資料の質を改善する。活動3-3.企業対象のワークショップやセミナーを開催する。

投入

日本側投入 総額約1.3億円長期専門家1名短期専門家2名~5名/年本邦研修3名~7名/年在外事業強化費評価調査団

相手国側投入 カウンターパート5名、専門家用執務室、事務用備品、秘書、プロジェクト運営経費(研修事業、セミナー、資料印刷製本等)

外部条件 SOCSOから「労災補償給付の統計」の提供及び労働局から「労働人口と外国人労働者の事故統計」の提供について協力が得られる。研修を受けた安全衛生監督官の大多数がDOSHに定着する。企業が自らのイニシアチブにより安全衛生の改善に対処する。

実施体制

(1)現地実施体制 Joint Coordinationg Committeeの設置

関連する援助活動

(1)我が国の

   援助活動

マレーシア国労働安全衛生能力向上計画(2000年~2005年)

(2)他ドナー等の

   援助活動

UNDP/DOSHプロジェクト(2001年~2004年)

本部主管案件

技術協力プロジェクト

2014年05月09日現在

本部/国内機関 :経済基盤開発部

案件概要表

案件名 (和)海上保安能力向上プロジェクト

(英)Improvement of Ability in Maritime Safety and Security

対象国名 マレーシア

分野課題1 運輸交通-(旧)その他運輸交通

分野課題2 ガバナンス-公共安全

分野課題3 平和構築-ガバナンス

分野分類 公共・公益事業-運輸交通-海運・船舶

プログラム名 プログラム構成外援助重点課題 -開発課題 -

プロジェクトサイト プトラジャヤ

署名日(実施合意) 2009年03月26日

協力期間 2009年06月02日 ~ 2011年06月01日

相手国機関名 (和)マレーシア海上法令執行庁

相手国機関名 (英)Malaysia Maritime Enforcement Agency

日本側協力機関名 海上保安庁

プロジェクト概要

背景 マレーシア(マ国)はマラッカ海峡を始めとして領海内に広範囲の国際航路を有し、日本を含む多数の国際船舶が航行している。このため、海事関連産業はマレーシアの国民総生産(GDP)の約20%を占める非常に重要な分野であるが、近年、外国漁船による密漁、海難事故、密輸、海賊・海上強盗、密入国等の犯罪の増加が深刻な問題となっている。これらの海事諸問題を所管する機関が、海上警察、海軍、水産局、入国管理局等の11の機関に分散していたことから、効果的に対応できないという問題を抱えていた。マ国は、これらの海事諸問題を一元的に管理し迅速に対応するため、2002年8月に海上法令執行庁(Malaysian Maritime Enforcement Agency: MMEA)の設立が決定され、準備期間を経て、2005年11月から運用を開始した。 JICAはMMEAの設立、運用および訓練体制の確立を支援することを目的にMMEAの組織設立前後にかけて、短期専門家、長期専門家を派遣し、組織設立および運用体制、人材育成にかかる助言・指導を行ってきた。MMEAは、発足以来約4年を経ており、これまでの支援によって、法令執行、捜索救難、巡視船運用について、日本の現状の紹介や基礎的な知識及び技術の移転が行われてきた。しかし、組織・人材は未だ十分整備されておらず、新たな人員を引き続き増員している。2008年12月現在でMMEAの職員は3,059名であり、MMEAは目標として4,030名までの増員を掲げている。また、もともと海軍からの転籍者が大半を占めるなか、実際に現場で活用出来る技術力や組織運営において、不十分であるのが現状である。よって、海上保安能力のうち基礎となる海上法令執行と海上捜索救助のキャパシティーデベロップメントについて、特に重点を置いた協力の継続が必要である。また、2007年に暫定的な措置として、日本で言う4大卒者(バチェラー若しくはディプロマ受有者)を初級幹部として養成する“トレーニングセンター”が設立されており、今後はこの機関を発展させて教育訓練機関を設立しようという動きがある。この教育訓練機関の設立、教育制度の向上、現場での教育を支援する必要性も高まっている。このような背景の下、海上保安体制の確立した我が国に対して、現在実施中の“海上警備救難フェーズ2”の後継案件として、要請があったものである。

上位目標 効率的かつ効果的な海上保安体制を構築し、法執行機能および捜索救難機能が発揮される

ことにより、マレーシアの海上保安能力が向上する。

プロジェクト目標 MMEAの海上法令執行と捜索救難にかかるキャパシティービルディングがなされる。

成果 ・ 海上法令執行能力の強化・ 海上捜索救難能力の強化・ 教育訓練・人材育成体制の改善

活動 1.海上法令執行1.1海上法令執行に関する技術・知識の向上  ①“海上法令執行セミナー”を実施し、初動捜査、立入検査、犯人逮捕等に関する基礎習得を図る2.海上捜索救助2.1 海上捜索救助能力の向上  ①幹部職員を対象とした捜索体制整備を目的としたセミナーの実施  ②中堅幹部を対象とした現場における指揮体制の講義・実技指導  ③一般職員に対する実技指導2.2 船艇・航空機運用体制及び通信体制の整備に向けた知見向上  ①保有機材に関する現状分析と課題抽出  ②現在の通信体制の把握と課題抽出  ③船艇・航空機運用体制整備に向けた助言を行う  ④通信体制整備に向けた助言を行う2.3 特殊救難体制  ①STAR(Special Task and Rescue)に対する講義と実技による技術移転3.教育訓練・人材育成  ①トレーニングセンターにおける体制、指導内容等について支援を行う。

投入

日本側投入 専門家長期専門家:海上保安全般24MM短期専門家:海上法令執行分野・省庁、      海上捜索救難分野・省庁、      船艇・航空運用分野・省庁、      その他海上保安分野・省庁カウンターパート研修:特殊救難体制分野 4名・2週間・2回程度、           教育訓練分野 3名・2週間・2回程度

相手国側投入 カウンターパートの配置、執務室の提供、研修・ワークショップ開催等にかかる経費、出張旅費

実施体制

(1)現地実施体制 マレーシア海上法令執行庁(Malaysian Maritime Enforcement Agency)

(2)国内支援体制 海上保安庁

関連する援助活動

(1)我が国の

   援助活動

技プロ「海上警備救難プロジェクト」 フェーズ1:2005年6月~2007年6月 フェーズ2:2007年6月~2009年6月テロ対策無償「海上警備強化機材整備計画」 Phase1(MMEA):E/N 2008年1月、2009年3月供与 Phase2(海上警察):E/N 2009年3月、2011年3月までに完了予定「海上密輸取締機材強化計画」 税関:2009年3月E/N、2011年3月までに完了予定

在外事務所主管案件

個別案件(国別研修)

2014年12月18日現在

在外事務所 :マレーシア事務所

案件概要表

案件名 (和)アフリカ諸国向け歳入管理・税務

(英)TCTP for African Countries (Revenue Management, Compliance Activities, and

International Taxation)

対象国名 マレーシア

分野課題1 経済政策-財政(歳入)

分野課題2

分野課題3

分野分類 計画・行政-行政-財政・金融

プログラム名 プログラム構成外援助重点課題 -開発課題 -

プロジェクトサイト クアラルンプール近郊 バンギ

署名日(実施合意) 2010年04月01日

協力期間 2010年11月01日 ~ 2013年03月31日

相手国機関名 (和)内国歳入庁税務大学校

相手国機関名 (英)Malaysian Tax Academy, Inland Revenue Board of Malaysia

プロジェクト概要

背景 マレーシア政府は企業に対して 2001 年、個人に対しても 2004 年に申告課税制度を導入した。この制度改革に伴い、納税者サービス、税務調査、査察、徴収等の新たな手続きを適切に執行する必要性が生じている。この制度改革への対応を人材育成の観点から支援するため、我が国は、マレーシア内国歳入庁税務研修所に対して税務人材能力向上のための技術協力プロジェクトを 2003 年度から実施している。 技術協力プロジェクトの成果をもとに、2005年度~2010年度にかけてCLMV諸国の税務行政官を対象とした第三国研修を実施した。また、同研修を実施中の2009年度に、実施中の技術協力プロジェクトの活動の一環として、アフリカ諸国の税務行政官に対するセミナーを開催した結果、マレーシアにおける税務行政の実務能力の向上がアフリカ諸国においても重要な課題であることが確認され、マレーシア政府からの要請に基づき、2010年度~2012年度にかけてアフリカ諸国向けの第三国研修が採択された。

上位目標 適切な税務行政を通じ、歳入が増加する。

プロジェクト目標 1)歳入管理能力が向上する。2)納税動機が向上する。3)国際課税に係る行政能力が向上する。

成果 1)各種の徴税手法を理解する。2)国際課税の実務についての知見・技術を理解する。3)納税動機向上手法を理解する。4)先行事例としてのマレーシア、日本の経験・知見を理解する。5)アフリカ諸国の税務行政機関のネットワーク化が推進される。

活動 以下についての研修1)徴税手法2)国際課税の実務

3)納税動機向上手法投入

日本側投入 1)研修コストの50%の負担2)在外研修講師派遣

相手国側投入 研修コストの50%を負担研修講師、研修実施施設

外部条件 特になし。

実施体制

(1)現地実施体制 マレーシア税務大学校および日本国国税庁からの講師による研修を実施する。

関連する援助活動

(1)我が国の

   援助活動

技術協力プロジェクト (全3件。2004年-2007年, 2007年-2010年および2010年-2013年)CLMV向け第三国研修「徴収管理、国際課税、納税動機の向上」(2005-2010)

在外事務所主管案件

技術協力プロジェクト

2014年12月18日現在

在外事務所 :マレーシア事務所

案件概要表

案件名 (和)税務行政改善および人材育成プロジェクト

(英)Human Resource Development and Improvement in Tax Administration

対象国名 マレーシア

分野課題1 経済政策-財政(歳入)

分野課題2

分野課題3

分野分類 計画・行政-行政-財政・金融

プログラム名 プログラム構成外援助重点課題 -開発課題 -

プロジェクトサイト バンギ

署名日(実施合意) 2010年06月18日

協力期間 2010年07月29日 ~ 2013年07月28日

相手国機関名 (和)内国歳入庁税務研修所

相手国機関名 (英)Malaysian Tax Academy, Inland Revenue Board of Malaysia

日本側協力機関名 国税庁、税務大学校

プロジェクト概要

背景 マレーシア政府は 2001 年に民間企業に対し申告課税制度を導入し、2004年からは個人に対しても同制度を導入した。この制度改革に伴い、納税者サービス、税務調査、査察、徴収等の新たな手続きを適切に執行する必要性が生じ、同制度改革への対応を人材育成の観点から支援することを目的として、マレーシア内国歳入庁税務大学校に対して、2003 年から2007年にかけて税務人材能力向上プロジェクト(フェーズ1)を 実施し、中小企業を対象とした税務調査に係る技術が移転され、IRBM職員の能力を十分に高めることができた。また、フェーズ1では技術移転の対象としていなかった税制に関する市民啓発、帳簿管理教育、帳票書類のない中での調査手法、ICTを活用した納税手法、証拠情報収集手法、国際課税、事前確認制度等に関する技術移転をフェーズ2として2007年から2010年にかけて実施し、調査技術のみでなく、税務行政全般の事務についての技術移転がなされ、IRBM職員の能力を更に大きく向上させることができた。 他方、税務調査の対象となる商取引の形態は近年多様化・複雑化が進んでおり、国際課税、電子商取引に対する有効な税務調査を実施する必要性が増加する中、IRBMではこれらの調査を実施するための経験が不足している。また、租税条約上の情報交換条項に基づく銀行調査のみでなく個別事案について反面調査としての銀行調査を実施し、有効な税務調査を展開していく必要性が高まっている。 IRBMもこれらの課題の重要性を認識しており、上記の課題を解決するための人材育成制度の構築に関する技術協力プロジェクトを日本政府に要請した。

上位目標 申告納税制度が更に普及する。特に国際課税、電子商取引および特殊業種において、申告納税制度が適切に運用される。

プロジェクト目標 国際課税、電子商取引、金融機関等の特殊な業種に対する税務調査に係る実践的行政能力が強化される。

成果 IRBMの税務行政担当者が、以下の知見が向上させ実務に活用する技能が身につく。1.国境を越える資金移動に関する調査手法

2.電子商取引と物理的取引を伴わないビジネスに対する調査手法3.金融商品等特殊産業および組織に対する調査手法

活動 各成果項目における1.研修用教材の開発2.研修の実施3.ケーススタディの実施4.調査現場でのOJT

投入

日本側投入 長期専門家:1名短期専門家:8名程度/年C/P研修:1回/年課題別研修への参加:2コース程度/年

相手国側投入 ・プロジェクトを運営する上で必要な職員の配置・施設、設備の提供および施設運営のための経費・ワークショップおよびセミナー開催経費・合同調整委員会の運営

外部条件 マレーシアの税制に大規模な変更が生じない。IRBMの組織体制に変化がない。

実施体制

(1)現地実施体制 内国歳入庁税務大学校好調をプロジェクト管理者とし、副校長以下課長級職員がC/Pとしてプロジェクトの実施を担当する。また、税務調査現場によるOJTについては内国歳入庁課長級職員がC/Pとなる。

(2)国内支援体制 国税庁および税務大学校から専門家のリクルートを行う。

関連する援助活動

(1)我が国の

   援助活動

「税務人材育成計画」(2003-2006)1)税務研修所講師及び税務調査官の調査能力の向上、 2)改善された税務調査に係る研修教材(ガイドライン、業務資料集等)、 3)より効果的に税務広報、租税教育が実施される事を目的として実施された。

「税務人材育成計画」(フェーズ2)(2007-2010)1 )税務全般(税制に関する市民啓発、帳簿管理の教育、帳票書類が無い中での調査手法確立、ICTを活用した納税手法等) 2 )査察調査のための(証拠情報収集手法)、 3 )国際課税(ルーリング方式の運用手法)、 4 )遵法的徴収のための情報収集手法、 5 )賄賂等の非違行為防、 6 )徴収システム、 7 )事前確認制度に対する対応手法 以上の様な課題に対して、内国歳入庁職員に対する研修を通して組織的対応力を強化することを目的として実施された。

(2)他ドナー等の

   援助活動

.

在外事務所主管案件

個別案件(国別研修)

2012年01月28日現在

在外事務所 :マレーシア事務所

案件概要表

案件名 (和)徴収管理、国際課税、納税動機の向上

(英)Revenue management, international taxation and compliance activites

対象国名 マレーシア

分野課題1 経済政策-財政(歳入)

分野課題2 民間セクター開発-貿易・投資促進

分野課題3

分野分類 計画・行政-行政-財政・金融

プログラム名 マレーシア その他プログラム

プロジェクトサイト クアラルンプール

署名日(実施合意) 2008年10月01日

協力期間 2008年11月01日 ~ 2011年11月21日

相手国機関名 (和)マレーシア税務研修所

相手国機関名 (英)Malaysia Tax Academy

日本側協力機関名 国税庁

プロジェクト概要

背景 2004年7月に行われたJICA-ASEAN Regional Cooperation Meeting(JARCOM)において、後発アセアン諸国(CLMV:カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム)より税務行政官育成支援が要請され、マレーシア経済企画院、内国歳入庁、JICAが第三国研修を以って支援することになった。同研修コースでは2005年:納税者サービス、2006年:監察、2007年:自己申告制度の分野に関する研修を行った。 この3ヵ年間の第三国研修が2007年度を以って終了するにあたり、2008年度以降は税務行政上重要な課題であり、かつ、2007年度までの研修テーマとは異なる分野(徴収管理、国際課税、納税動機の向上)について引き続き研修を行うこととしたい。

上位目標 カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナムの各国において税務行政が適正に行われる。

プロジェクト目標 徴収、国際課税、納税動機の向上において、マレーシアの経験をCLMV諸国と共有する。

成果 1)各種の徴税手法を理解する。2)多国籍企業に対する税務調査手法を理解する。3)納税動機向上および税務監査手法を理解する。4)先行事例としてのマレーシア、日本の経験・知見を理解する。5)CLMV諸国の税務行政機関ネットワーク化

活動 各年度において下記の講座を予定している。

徴収管理(1年次) 徴収に関連する取り組みと課題、機械化調査法、脱税予防策、徴収手法の改善、納税者サービス、ケーススタディー

国際課税(2年次)多国籍企業の概要、国際課税制度における課題、租税条約、移転価格問題、国際間取引、多国籍企業に対する監査、ケーススタディー

納税動機の向上(3年次)納税動機向上に関する課題、自主的な納税の促進策、納税者サービス・教育、監査および調査、法執行、ケーススタディー

投入

日本側投入 研修コストの50%を負担在外研修講師派遣

相手国側投入 研修コストの50%を負担研修講師、研修実施施設

外部条件 特になし。

実施体制

(1)現地実施体制 マレーシア税務大学校にて実施予定。日本側協力機関は国税庁

関連する援助活動

(1)我が国の

   援助活動

マレーシア税務人材育成計画 2005年から2007年までマレーシア税務人材育成計画(フェーズ2) 2007年から2009年までマレーシア徴税管理研修(第三国研修)

(2)他ドナー等の

   援助活動

特になし

在外事務所主管案件

技術協力プロジェクト

2013年03月05日現在

在外事務所 :マレーシア事務所

案件概要表

案件名 (和)通関および事後調査における税関リスクマネジメントプロジェクト

(英)Risk management approach at clearance and post clearance process

対象国名 マレーシア

分野課題1 経済政策-財政(歳入)

分野課題2 民間セクター開発-貿易・投資促進

分野課題3

分野分類 計画・行政-行政-財政・金融

プログラム名 経済連携協定促進援助重点課題 日・マレーシア相互利益の増進開発課題 日マレーシア経済連携協定(JMEPA)推進

プロジェクトサイト プトラジャヤ

署名日(実施合意) 2008年09月01日

協力期間 2008年09月01日 ~ 2011年06月30日

相手国機関名 (和)マレーシア税関

相手国機関名 (英)Royal Malaysian Customs

プロジェクト概要

背景 的確な審査・検査と貿易円滑化のバランスを保つ事は税関の重要課題の一つである。貿易が量的に拡大し、その内容も複雑化する一方、税関の職員、審査・検査件数には限りがあるため、効率的な審査・検査を行うためには、リスクマネジメント手法を用い、よりリスクの高い貨物を抽出することが有効である。このため、マレーシア税関は、国内外の専門家を動員してリスクマネジメントシステムの導入に取り組んでおり、2008年6月に予定される同システムの完成後は、このシステムを活用した審査・検査を行うことになっている。他方、リスクマネジメントシステムは、システム完成後も、犯則情報等を随時更新していく等、継続的な内容の改訂が必要であり、また、システムを構成する情報は、各税関職員が、自ら収集し、分析・管理される必要がある。マレーシア税関では、リスクマネジメントシステム導入から日が浅いことから、リスクマネジメントの重要性、必要性について、全ての税関職員に周知し、理解してもらう必要がある。また、民間企業の申告の正確性等を確保するため、事後調査制度も導入されているが、リスクマネジメントの考え方は、事後調査における民間企業の審査・検査においても活用しうるものである。

上位目標 ハイリスク貨物に審査、検査を集中し、ローリスク貨物の通関を迅速化することにより、税収入を確保しかつ貿易を促進する。

プロジェクト目標 マレーシア税関の通関及び事後調査においてリスクマネジメントコンセプトが一貫して実施される。

成果 1)効果的なリスクマネジメント手法が確立される。2)リスクマネジメントに係る認識が向上する。

活動 ・リスクマネジメントシステムを維持・改善するための専門部署を構築する・リスクマネジメントの理解促進および効果的運用のための研修実施・情報収集、分析、情報管理、およびマレーシア税関の通関システム全体の情報体系の改善・強化によるリスク関連情報の更新・精緻化・リスクマネジメントシステム維持・管理のためのマニュアル作成

投入

日本側投入 ・長期専門家 1名・(必要に応じて)リスクマネジメントに関するセミナー、ワークショップの開催(年に1、2回)

相手国側投入 ・関税庁本部:通関・取締担当課長、同上級補佐・リスクマネジメント・ユーザータスクフォース:関税庁本部及び各地区税関職員、通関・事後調査担当職員、取締担当職員・執務室、公用車の提供

外部条件 特になし

実施体制

(1)現地実施体制 ・プロジェクトマネージャー Director of Customs, Customs/Preventive Division ・アシスタント・PM Senior Assistant Director of Customs・ユーザー側(システム使用者)タスクフォースCustoms officers from Customs Division, RMC HQ (Putrajaya)Customs officers from each State CustomsCustoms officers from Technical Services Division, including PCA(事後評価)sectionOfficers from Preventive Division

関連する援助活動

(1)我が国の

   援助活動

1)我が国の援助活動技術協力プロジェクト 税関システム高度化・リスクマネジメントシステム(長期専門家1名)

2)他ドナー等の援助活動World Customs Organization (WCO)による通関制度の国際的調和化のための技術支援が行われている

在外事務所主管案件

技術協力プロジェクト

2014年04月23日現在

在外事務所 :マレーシア事務所

案件概要表

案件名 (和)税務人材能力向上プロジェクトフェーズ2

(英)Human Resource Development and Improvement in Tax Administration(Phase 2)

対象国名 マレーシア

分野課題1 経済政策-その他経済政策

分野課題2 経済政策-金融

分野課題3

分野分類 計画・行政-行政-財政・金融

プログラム名 プログラム構成外援助重点課題 -開発課題 -

プロジェクトサイト クアラルンプール

署名日(実施合意) 2007年06月01日

協力期間 2007年07月01日 ~ 2010年06月30日

相手国機関名 (和)内国歳入庁税務研修所

相手国機関名 (英)Malaysian Tax Academy, Inland Revenue Board, Ministry of Finance

日本側協力機関名 国税庁

プロジェクト概要

背景 マレーシア政府は企業に対して 2001 年、個人に対しても 2004 年に申告課税制度を導入した。この制度改革に伴い、納税者サービス、税務調査、査察、徴収等の新たな手続きを適切に執行する必要性が生じている。この制度改革への対応を人材育成の観点から支援するため、我が国は、マレーシア内国歳入庁税務研修所に対して、税務人材能力向上プロジェクトを 2003 年度から実施している( 2007 年 6 月終了予定)。一方で、同プロジェクトが対象としていない以下の項目についても、内国歳入庁は対応に迫られている。 1 )税務全般(税制に関する市民啓発、帳簿管理の教育、帳票書類が無い中での調査手法確立、ICTを活用した納税手法等) 2 )査察調査のための(証拠情報収集手法)、 3 )国際課税(ルーリング方式の運用手法)、 4 )遵法的徴収のための情報収集手法、 5 )賄賂等の非違行為防、 6 )徴収システム、 7 )事前確認制度に対する対応手法 以上の様な課題に対して、内国歳入長職員に対する研修を通して組織的対応力を強化するために、本案件が要請された。

上位目標 納税自己申告制度が円滑に、かつ、租税法に基づいて遵法的に運用される

プロジェクト目標 マレーシア税務研修所、税務調査研修所、税務監査研修所の講師および内国歳入庁職員の能力向上が向上する内国歳入庁職員の税務行政に関する専門性が向上する

成果 マレーシア内国歳入庁、税務大学校職員および税務職員において1)税務一般調査における情報収集、情報管理、情報活用方法が理解され、実施のための体制が整備される。2)査察における情報収集、情報管理、情報活用方法が理解され、実施のための体制が整備される。3)事前確認制度の運用手法が理解され、実施のための体制が整備される。4)徴収手法が理解され、実施のための体制が整備される。5)審査請求制度が理解され、実施のための体制が整備される。

活動 1)から5)に共通する活動として、ⅰ)税務大学校での講義実施・運営を税務大学校側と共同で実施する。ⅱ)講義を運営するための教材作成を行う。ⅲ)短期専門家派遣要請等、マレーシア側と日本側の調整を行う。ⅳ)成果を達成する上で必要となるマレーシア側からの要請事項に対する指導・助言を行うⅴ)マレーシア近隣諸国との税制および制度運用にかかる調和を図るための活動を行う(近隣諸国を招聘したセミナー開催等)

投入

日本側投入 長期専門家 1 名短期専門家 8 名/年カウンターパート研修 4名/年

相手国側投入 プロジェクトを運営する上で必要な職員を配置施設、設備の提供施設を運営するための予算確保ワークショップおよびセミナーを運営するための経費日マ合同調整委員会の運営

外部条件 マレーシア税制に大幅な変革が生じないこと

実施体制

(1)現地実施体制 内国歳入庁税務大学校校長をプロジェクト管理者とし、副校長以下、課長クラスがカウンターパートとしてプロジェクトの実施を担当する。

(2)国内支援体制 国税庁、税務大学校から専門家のリクルートを行う

関連する援助活動

(1)我が国の

   援助活動

税務人材育成計画(2003年~2006年)

(2)他ドナー等の

   援助活動

特になし

在外事務所主管案件

技術協力プロジェクト

2016年07月14日現在

在外事務所 :マレーシア事務所

案件概要表

案件名 (和)EPP「人事経理初任行政官研修」(経済連携のための小泉・アブドゥラ研修プログラ

ム)

(英)Economic Partnership Program (EPP) "Management Training Programme for

Junior Officer in the Field of Human Resource and Finance"

対象国名 マレーシア

分野課題1 経済政策-その他経済政策

分野課題2

分野課題3

分野分類 計画・行政-行政-行政一般

プログラム名 経済連携協定促進援助重点課題 日・マレーシア相互利益の増進開発課題 日マレーシア経済連携協定(JMEPA)推進

プロジェクトサイト 首相府 人事院

署名日(実施合意) 2006年04月01日

協力期間 2006年04月01日 ~ 2016年03月31日

相手国機関名 (和)首相府 人事院

相手国機関名 (英)Public Service Department, Prime Minisiter's Department

プロジェクト概要

背景 1981年から行なわれた東方政策研修(産業技術研修、経営幹部セミナー)を、2005年12月13日、「日マ経済連携協定締結時に経済上の連携に関する日本国政府とマレーシア政府との間の協定の署名に当たっての共同声明」に基づき、経済連携研修(プログラム)と改編することに両国が合意したことにより、当該研修の実施を行うものである。 日マ経済連携協定に規定する7分野、(イ)農林水産業、(ロ)教育・人材育成、(ハ)情報通信技術、(ニ)科学技術、(ホ)中小企業、(ヘ)観光、(ト)環境の中で、研修内容を決定することとしている。また本研修を通じ、マレーシアにおける人材養成並びに両国間の相互理解及び友情の促進に貢献することを目的としている。 本案件は、そのうち人材育成に資する研修として、マレーシア政府(人事院)より要請のあったものである。

上位目標 マレーシアの人材育成が行われ、経済の活性化、競争力の向上が図られる。

プロジェクト目標 日本のマネージメント哲学やサービス・ガバナンス改善に関するベストプラクティスを学ぶことで、十分な知識を持った行政官を育成し、行政組織の質的向上を図る。

成果 初任行政官としての適性技術(適切な行政管理、チーム管理、問題解決・処理能力等)が身につき、マレーシアにおける公務員人材養成が図られる。

活動 ・現状把握と課題設定・官民連携イニシアティブと初任行政官の役割・リーダーシップ向上のためのマネージメント能力・技術の習得・設定課題への今後の取り組み及び発表・ホームビジットや日本の文化紹介を通じて、日本への理解を深める(可能であれば)

投入

日本側投入 研修費用のうち 下記相手国政府負担分以外(国内移動費、保険、研修監理費、研修委託費等)

相手国側投入 研修費用のうち 航空運賃、日当、宿泊費を負担する。

実施体制

(1)現地実施体制 マレーシア人事院が募集勧奨を行う。

(2)国内支援体制 太平洋人材交流センターが研修員受入機関となる予定。

関連する援助活動

(1)我が国の

   援助活動

EPP(経済連携研修):2006年から毎年約100名の研修員の受け入れ。

本部主管案件

個別案件(専門家)

2018年03月08日現在

本部/国内機関 :産業開発・公共政策部

案件概要表

案件名 (和)中小企業信用保証における顧客サービス向上

(英)Enhancing Customer Service Quality of Credit Guarantee Corporation

対象国名 マレーシア

分野課題1 民間セクター開発-中小企業育成・裾野産業育成

分野課題2

分野課題3

分野分類 商業・観光-商業・貿易-商業経営

プログラム名 プログラム構成外援助重点課題 -開発課題 -

署名日(実施合意) 2009年09月01日

協力期間 2010年04月11日 ~ 2010年07月07日

相手国機関名 (和)信用保証機構

相手国機関名 (英)Credit Guarantee Corporation

プロジェクト概要

背景 マレーシア国(以下「マ」国)は、アジア経済危機以降、2007年までは5%を超える高いGDPの成長を遂げていたが、2008年秋からの世界的金融危機の影響により輸出産業がダメージを受け、経済が減速している状況にある。特に、輸出の約4割を占める電子・電気製品の輸出減少は、「マ」国GDPの32%を占める製造業の業績悪化をもたらし、失業率の増加による貧困層の増加が憂慮されている。 「マ」国の製造業における中小企業は、企業数の約95%を占めており、「マ」国経済の主要部分を占めているが、世界的金融危機による経済の低迷は中小企業の経営に多大なる負の影響を及ぼしており、中小企業への支援対策が急務となっている。 かかる状況下、「マ」国政府は中小企業を対象とする総額20億リンギの信用保証制度を創設する等の対策を講じているが、中小企業の金融アクセスを支援する保証機関である信用保証機構(CGC)は、案件審査を含むカスタマーサービスと非効率な業務フローに課題を抱えており、中小企業に対する迅速な支援実施ができない状況にあるため、我が国に対しこれらの改善提案と業務実施能力の向上のための技術協力を要請してきた。 本協力においては、CGCの業務改善を通して、昨今の経済危機の影響を受けている中小企業に対するサービスの質を向上することが期待されている。

上位目標 信用保証機構による中小企業に対するサービスの質が向上する

プロジェクト目標 信用保証機構が、融資リスクを適切に管理しつつ中小企業への信用付与サービスを迅速に提供できるようになる

成果 中小企業のニーズを満たすサービスを提供するためのビジネスフローが整う

活動 1) 現状における信用保証政策、業務およびサービスフローの整理2) 改善策検討3) 人材育成・研修の実施4) 改善が求められる部分についての技術的指導(特に信用調査)5) 事前、事後における改善効果調査

投入

日本側投入 短期専門家 2名(①信用保証業務:1ヶ月x3回、②信用審査:1ヶ月x3回 計6M/M)

相手国側投入 カウンターパートの配置

実施体制

(1)現地実施体制 (特に記載なし)

関連する援助活動

(1)我が国の

   援助活動

1)我が国の援助活動 上記、過去の類似案件の通り

在外事務所主管案件

技術協力プロジェクト

2016年03月18日現在

在外事務所 :マレーシア事務所

案件概要表

案件名 (和)中小企業振興公社人材育成プロジェクトフェーズ2

(英)SMIDEC-JICA Human Resource Development Phase 2

対象国名 マレーシア

分野課題1 民間セクター開発-中小企業育成・裾野産業育成

分野課題2

分野課題3

分野分類 商業・観光-商業・貿易-商業経営

プログラム名 プログラム構成外援助重点課題 -開発課題 -

署名日(実施合意) 2009年09月14日

協力期間 2009年12月01日 ~ 2012年01月21日

相手国機関名 (和)中小企業公社

相手国機関名 (英)Small and Medium Enterprises Corporation (SMEC)

プロジェクト概要

背景 マレーシアでは、1980年代半ばから積極的な外資導入を図り輸出指向型の産業を育成してきた。アジア経済危機後も経済回復の基調は見せているが、電気電子製品の輸出に大きく依存している。こうした輸出産業の中間財は輸入に頼っているが、これを国産化することで国際競争力を強化する必要がある。このため、裾野産業としてこうした部品を提供する中小企業の育成が求められている。また、マレーシア政府が策定した第2次工業マスタープラン(IMP2: Industrial Master Plan)では、電気電子産業や自動車産業などの主要な産業において、裾野産業を含めた関連する産業全体が総合的に発展することを目指している。このためにも比重の高い中小企業が、高い技術力・技能と市場競争力を有して、発展することが求められている。特に、市場開拓・資金調達・技術力・研究開発・人材育成・情報化の点で中小企業の支援と強化が必要とされている。 マレーシア政府はこうした観点で、中小企業開発マスタープラン(SMIDP:SMI Development Plan)を策定するなど、様々な中小企業の支援施策を実施してきた。その推進の中核機関は中小企業振興公社(SMIDEC:1996年設立)であったが、2009年には、各省庁が有する中小企業支援スキームの総合調整も担う組織として発展改組され、中小企業公社(SMEcorp)が新たに設立された。SMEcorpは、総合調整機能の他にも、付加価値の高い製品やサービスを提供する健全な中小企業を育成するために、教育や経営相談サービスを通した中小企業振興を行う中核組織として期待されている。 組織改変に伴いSMECの職員数は大幅に増加したものの、多くは民間企業からの転職者や新卒者で占められている。さらに、SMEcorpは、対象とする業種も製造業だけでなく、サービス業等にも拡大する計画も持っており、この観点からも、SMEcorpは、中小企業振興の役割を十分果たせる広範な人材の育成が急務との認識を持っている。 こうした背景の下、マレーシア政府は、SMEcorpが継続的に組織の人材育成を行ってゆける仕組みづくりに関する技術協力プロジェクトを日本政府に要請した。なお、本プロジェクトのフェーズ1(2006年から2008年まで)では、SMECの職員を主対象として、中小企業の問題やニーズを分析し中小企業に基本的なアドバイスを提供できる職員(中小企業カウンセラー)の育成を行い53名のSMECの職員が修了している。

上位目標 SMECがマレーシアの中小企業の支援ニーズに整合した支援を実施できる組織として強化される。

プロジェクト目標 中小企業に対する支援を持続的に行うため、中小企業公社(SMEcorp)において中小企業カウンセラーを育成する教官訓練システムが整備される。

成果 1.SMEcorpにおいて、30名の職員が、経営管理、財務管理、税務管理、生産管理、マーケティング、経営診断の分野で中小企業カウンセラー育成研修教官として育成される。2.教官が中小企業カウンセラー育成のために用いる研修カリキュラム、研修教材が整備される。

活動 1 研修教官を育成する1-1 研修教官候補者の選抜1-1 フェーズ1の研修修了者の成績(筆記試験及び観察による)をレビューし、知識、適性、意欲等の観点から評価を行う。1-1-2 各研修教官候補者に専門分野を割り当てる。(専門分野は、経営管理、財務管理、税務管理、生産管理、マーケティングの5つのいずれか1つ)1-2 研修プログラムの実施1-2-1 研修カリキュラムを作成する1-2-2 研修教材を作成する1-2-3 研修スケジュールを作成する。1-2-4 経営診断実習の対象とする中小企業を選定する(24企業)1-2-5 教官育成研修の運営・管理を行う1-2-6 研修成果・結果の評価管理を行う2 研修教官が利用する教材を整備する2-1 研修教官が中小企業カウンセラー育成研修において用いる教材、カリキュラムを整備する。2-2 研修教官が中小企業カウンセラー育成研修において用いる教材、カリキュラムを評価し、改訂する。

投入

日本側投入 5名程度の専門家派遣日本における研修(30名)

相手国側投入 CPの配置。SMEcorp執務室、会議室。CPの研修に係る移動経費

外部条件 SMECの組織内人材育成方針に変更が無いこと

実施体制

(1)現地実施体制 SMEcorp側 ManagementService Divisionがカウンターパートとなりプロジェクトの運営を行う。

(2)国内支援体制 .

関連する援助活動

(1)我が国の

   援助活動

「政府系金融機関による中小企業向けアドバイザリーサービス能力向上のためのアクションプラン策定支援」 開発調査 2004-2005 中小企業向けアドバイザリーサービス能力向上のためのアクションプラン策定を通じて、中小企業に効率的、効果的な融資を行うための条件整備をおこなった。「中小企業振興公社人材育成計画」2006-2008

(2)他ドナー等の

   援助活動

特になし

在外事務所主管案件

個別案件(第三国研修)

2016年03月18日現在

在外事務所 :マレーシア事務所

案件概要表

案件名 (和)技術革新・起業支援

(英)Innovation and incubation

対象国名 マレーシア

分野課題1 民間セクター開発-中小企業育成・裾野産業育成

分野課題2

分野課題3

分野分類 商業・観光-商業・貿易-商業経営

プログラム名 プログラム構成外援助重点課題 -開発課題 -

プロジェクトサイト セランゴール

署名日(実施合意) 2009年06月01日

協力期間 2009年10月01日 ~ 2012年03月31日

相手国機関名 (和)シリム公社

相手国機関名 (英)Standard and industrial research institute of Malaysia (SIRIM)

プロジェクト概要

背景 マレーシア政府首相府経済企画院(EPU)とJICAマレーシアは、2004年にアフリカ諸国への案件形成および評価のため、合同調査団を派遣し、各国政府関係者と競技を行った。その結果、アフリカ諸国において中小企業振興、起業支援分野への協力が急務であることが確認され、2005年からの3年間(第1フェーズ)及び2009年からの3年間(第2フェーズ)にわたり、アフリカ諸国から中小企業政策・起業支援分野の政府担当者をマレーシアに招聘し、JICAとの長年の協力実績があるSIRIMを実施機関として第3国研修が実施されている。 計6年間の対アフリカ研修協力を通じ、ケニア、ザンビアをはじめ、研修参加国では新たな中小企業支援組織・起業支援組織の新設、中小企業政策・起業支援政策の策定等、様々な事業が実施され始めたが、さらなる各種事業実施における技術・知識、実践的な組織マネジメント能力の向上が求められている。

上位目標 アフリカ諸国の中小企業が振興し経済発展・貧困削減に寄与する。

プロジェクト目標 企業家振興支援の制度・実施手法がアフリカ諸国に普及する。

成果 ① 企業家振興・技術革新のための手法・活動に関し、研修参加者の理解が深まる。② 中小企業振興に必要な様々な活動・組織強化、総合的なアプローチの必要性に関し、研修参加者の理解が深まる。③ 研修員参加諸国間の中小企業振興に関るネットワークが形成・強化される。

活動 ① 講義② Incubation Centre視察③ 事例研究④ マレーシア及び日本の中小企業振興政策⑤ アクションプラン作成

投入

日本側投入 研修実施に必要な経費の内、50%を負担。

日本の講師派遣経費 相手国側投入 研修実施に必要な経費の内、50%負担。研修実施準備人員配置、マレーシア講師経費。

外部条件 特になし

実施体制

(1)現地実施体制 実施機関であるSIRIMは、JICAから30年以上の技術協力を受けている機関で、マレーシア国内外での研修サービスを実施しており、実施担当部署にも経験豊富なスタッフがいる。 一方、マレーシア国内での中小企業振興施策は中小企業振興公社(SMIDEC)が所掌しており、2009年には中小企業向け金融も統合されるなど、さらに中小企業振興施策のコア組織となっていく予定。

関連する援助活動

(1)我が国の

   援助活動

なお、研修対象国におけるJICAプロジェクトは以下の通り。本研修コースを実施する際はこれらに裨益する様に調整を図ることとする。ザンビア  南南協力を通じた貿易投資促進環境整備プロジェクトケニア   中小輸出業者向け貿易研修プロジェクト南アフリカ共和国 小規模事業及び地場産業開発ファシリテーター育成コース

マラウイ:一村一品運動ウガンダ:地場産業強化振興プログラムタンザニア:農業セクター開発プログラム

(2)他ドナー等の

   援助活動

アフリカの中央省庁職員は他ドナーが開催する研修に参加する機会は数多いが、一方で、中小企業支援の現場担当者を対象とした研修コースは相対的に数少ない。

在外事務所主管案件

個別案件(国別研修)

2013年03月05日現在

在外事務所 :マレーシア事務所

案件概要表

案件名 (和)MAJAICO(Malaysia-Japan Automotive Industry Cooperation)技術者研修

(英)MAJAICO B MASTER TRAINER INDUSTRIAL (IN-PLANT) AND TECHNICAL

TRAINING PROGRAM IN JAPAN

対象国名 マレーシア

分野課題1 民間セクター開発-中小企業育成・裾野産業育成

分野課題2

分野課題3

分野分類 鉱工業-工業-機械工業

プログラム名 プログラム構成外援助重点課題 -開発課題 -

署名日(実施合意) 2009年02月23日

協力期間 2009年03月01日 ~ 2010年04月21日

相手国機関名 (和)上級技術訓練センター

相手国機関名 (英)ADTEC(Advanced Technology Training Centre)

プロジェクト概要

背景 日本マレーシア経済連携協定(JMEPA)に基づき、両政府はマレーシア・日本自動車産業協力(MAJAICO)に合意し、マレーシアにおけるさまざまな分野の自動車産業強化を5年間行うこととなっている。同協力のもと、マレーシア政府とJETROがプロジェクトBと呼ばれる指導者研修プログラムを行っており、2006年より、JETROを通じて自動車産業強化のためADTECに専門家を派遣し、指導者の知識・技術を向上させる研修を行っている。本研修は、現地における上記研修に加え、研修指導者の梃入れとして、製造工場における実践的なノウハウを身につけさせることと共に、国際的な自動車産業競争力をつけるための総合的な技術レベルの向上を目指すものである。

上位目標 MAJAICOプロジェクトBの指導者が実際の製造プラントにおける実践的なノウハウを身に付けると共に、国際的な自動車産業競争力をつけるための総合的な技術レベルの向上を目指す

プロジェクト目標 本研修を通じて、指導者として必要な技術を習得する

成果 ①自動車製造及び組立技術の習得、②実際の製造過程、使用機材の操作方法の理解③実践(技術及びプロセス)④本邦研修を踏まえたマレーシアでの実践

活動 ①一般共通研修(1)プレス、溶接、塗装、プラスティック鋳型、組み立て、メンテナンス、②一般共通研修(2)同上③実践研修④グループ別専門研修(ロボテック、シークエンステック、自動車電子装置教育等)

投入

日本側投入 研修実施経費(研修監理員経費含む)、国内移動経費

相手国側投入 往復航空賃、日当、宿泊料、その他研修に必要な経費

・日本マレーシア経済連携協定の内容が変更されない。

外部条件・MajaicoプロジェクトBの内容が大幅に変更されない。

実施体制

(1)現地実施体制 日本側:日産自動車、JETRO

マレーシア側:ADTEC人選については、マレーシア人事院が行う

関連する援助活動

(1)我が国の

   援助活動

日本マレーシア経済連携協定(JMEPA)に基づき、両政府はマレーシア・日本自動車産業協力(MAJAICO)に合意し、マレーシアにおけるさまざまな分野の自動車産業強化を行っている。

本部主管案件

技術協力プロジェクト

2017年09月30日現在

本部/国内機関 :産業開発・公共政策部

案件概要表

案件名 (和)知的財産権人材育成にかかるMyIPO行政能力向上プロジェクト

(英)Human Resource Development in the Intellectual Property Rights' Administration

of MyIPO

対象国名 マレーシア

分野課題1 民間セクター開発-産業基盤制度

分野課題2 ガバナンス-法・司法

分野課題3

分野分類 計画・行政-行政-行政一般

プログラム名 経済連携協定促進援助重点課題 日・マレーシア相互利益の増進開発課題 日マレーシア経済連携協定(JMEPA)推進

署名日(実施合意) 2007年05月18日

協力期間 2007年6月01日 ~ 2010年5月31日

相手国機関名 (和)マレーシア知的財産権公社

相手国機関名 (英)Intellectual Property Corporation of Malaysia (MyIPO)

日本側協力機関名 経済産業省特許庁、社団法人発明協会

プロジェクト概要

背景 マ国政府はK-Economy(知識指向型経済)の促進政策の下、新分野の産業(バイオテクノロジー、光工学、情報通信、ナノテクノロジー等)開発と研究開発(R&D)の活性化、産業界とR&Dの連携促進を進めており、これら産業政策を保証する側面としての知識財産権の保護政策を第9次国家開発計画(2006-2010)及び第3次産業基本計画(IM3;The Third Industrial Master Plan 2006-2020)において掲げている。 また、2003年3月にマレーシア(以下「マ国」)の知的財産権行政は、国内取引消費者省(MDTCA)の知的財産権局(IPD)から独立して、知的財産権公社(MyIPO)に移行され、各条約加盟(WTO/TRIPs、PCTなど)や知財関連法整備などを進めており、今後はマ国内に知的財産権にかかる官民の人材育成が強く求められている。 かかる状況下、MyIPOは、MyIPO内の組織である知的財産権研修センター(IPTC)による官民向けの知的財産権研修を1997年から開始し、2000年から本格実施しているが、MyIPOは知的財産権を所管する組織としても歴史が浅く、十分な人材育成活動が実施されているとは言いがたい。特に、上記の新分野産業等の民間による知的財産権の活用促進が強く求められていることに加え、上記のMyIPO組織改変により、MyIPO内には業務経験3年未満の新人職員の比率が高い状況にあることから、MyIPO職員向けの研修の強化が求められている。 さらに、日本特許庁の調査(2005年)によるとマ国での日本企業の模倣品被害は、アジアにおける製造地域、流通地域ともにインドネシア、フィリピン、タイなどと並び第二グループ(第一グループは中国、韓国、台湾)に位置づけられており、国内外からマ国政府の知的財産模倣被害対策が早急に求められていることから、公衆の知的財産意識向上にかかる活動や模倣品取締りの強化が要請されている。 以上の背景から、マ国は、IPTCの実施する研修等の効果を高めるために、また、知的財産権に関わる公務員の知的財産権全般に係る能力向上、更には民間研究開発部門の知的財産にかかる能力向上を目的とした「知的財産権行政官能力向上プロジェクト」を我が国に要請した。これを受けて、2006年11月5日から11月18日にかけて、同要請に係る技術協力の事前評価調査を実施した結果、高い妥当性が認められ、MyIPOを実施機関として技術プロジェクトを実施することとした。

上位目標 (2008年9月修正)1. MyIPOにおける知的財産権にかかる管理運営が改善される。2. R&D活動がマレーシア国内においてより活発化する。

プロジェクト目標 (2008年9月修正)自立的な研修プログラムが構築され機能する。

成果 (2008年9月修正)1. MyIPO審査官の人材育成のための体系的、自立的な研修コースが構築される。2. 官民に対する知的財産権に係る啓蒙・普及活動が向上する。3. バイオ、ソフトウェアのような新技術分野の特許審査官の自立的な人材育成が構築される。

活動 (2008年9月修正)1-1. 既存のIPTC研修コース及びその教材をレビューする。1-2. 研修計画タスクフォースによってMyIPO特許審査官の望ましい人材像を特定し、中級、上級の研修のレベルを分類する。1-3. 上記の望ましい特許審査官の人材像に基いて、必要な研修概念と研修構成を構築する。1-4. 上記研修概要と研修構成に基いて研修計画(科目、期間、実施時期)を立案する。1-5. 人材開発委員会から上記研修計画について承認を得る。1-6. 研修計画タスクフォースにおいて研修講師(MyIPO内外のリソース)を選定する。1-7. TOTを実施する(現地リソース)。1-8. 上記研修計画に基いて研修を実施する。1-9. 実施した研修のレビューを実施し、次回の研修計画にフィードバックする。2-1. 官民の知的財産権意識にかかるベースライン調査を実施する。2-2. 官民に対する知的財産権啓蒙活動の年間計画を策定する。2-3. 2-2で作成された年間計画を実施する。2-4. エンドライン調査を実施する。3-1.短期専門家によって新技術分野(例えば、バイオ、ソフトウェア)の担当審査官を研修する。3-2. 上記日本リソースによって研修を受講した審査官の中から、新技術分野の講師足りえる人材をリストアップする。3-3. 研修マテリアルを編集する。3-4. 上記選定された人材によって初級者向けの研修を実施する(可能であれば、中級者向けも)。

投入

日本側投入 長期専門家  研修計画(前任):24M/M (研修計画(後任):12M/M) 業務調整:24M/M

短期専門家適宜

C/P研修 年1-3名受入れ

機材供与 書籍等適宜 相手国側投入 1. カウンターパート(C/P)の配置

2. プロジェクト室及び設備3. 機器、機材、資材 *必要な機器、機材、資材及び保守4. ローカルコスト *プロジェクトの実施に必要な予算

外部条件 ・ MyIPO、IPTCの所掌業務・権限が変更されない・ MyIPO及びIPTCの活動予算が適切に確保される・ 育成されたMyIPO職員の大半が組織に留まる・ C/Pが変更されない

実施体制

(2)国内支援体制 経済産業省特許庁(社)発明協会

(国内委員会:なし)

関連する援助活動

(1)我が国の

   援助活動

知的財産権行政IT化計画調査(開発調査) 2002年6月~2005年2月APEC地域WTOキャパシティ・ビルディング協力プログラム(開発調査) 2001年8月~2004年3月

(2)他ドナー等の

   援助活動

EU、ヨーロッパ特許庁によるECAP IIにより、知的財産権人材育成にかかる活動が実施されている。2004年からの開始。主要な活動は特許審査官への研修。その他、国民の啓蒙プログラム、大学におけるIPカリキュラム推進、エンフォースメントへの能力向上などの研修が実施されている。

在外事務所主管案件

個別案件(専門家)

2013年03月05日現在

在外事務所 :マレーシア事務所

案件概要表

案件名 (和)自動車部品試験検査センター強化計画

(英)Automotive Components and Parts Testing Center in Malaysia

対象国名 マレーシア

分野課題1 民間セクター開発-産業技術

分野課題2

分野課題3

分野分類 鉱工業-工業-機械工業

プログラム名 経済連携協定促進援助重点課題 日・マレーシア相互利益の増進開発課題 日マレーシア経済連携協定(JMEPA)推進

プロジェクトサイト クアラルンプール近郊 シャーアラム

署名日(実施合意) 2006年12月01日

協力期間 2007年01月21日 ~ 2011年12月20日

相手国機関名 (和)マレーシア標準工業研究所QASインターナショナル

相手国機関名 (英)Standards and Industrial Research Institute of Malaysia (SIRIM) QAS International

日本側協力機関名 経済産業省製造産業局自動車課

プロジェクト概要

背景 現在、日馬経済連携協定の政府間交渉が行われており、交渉の過程で、部品産業が試験のため海外の検査機関に頼らざるを得ない現状に鑑み、自動車産業の部品試験センターの技術水準の向上及びキャパシティーの開発に対する協力の必要性が両国間で合意された。

上位目標 部品試験検査センターの強化により、マレーシアの裾野産業の育成が図られ、経済の競争力の強化に貢献することが期待される。

プロジェクト目標 自動車部品試験センターにおいて、自動車環境試験分野(雨、埃、塩害等の影響評価)および自動車照明の試験および分析が適正に行えるようになる。

成果 ①環境試験実施が正しく行われるようになる。②環境試験の計画立案ができるようになる。③環境試験の結果を解析・診断できるようになる。④照明試験実施が正しく行われるようになる。

活動 ①環境試験装置の操作要領にかかるマニュアル整備・研修を行う②自動車メーカーと共に環境試験計画を立案し、事例を整理して計画手法をマニュアル化する③環境試験結果に基づく部品の解析・診断を行い、事例をマニュアル化する④照明試験装置の操作要領にかかるマニュアル整備・研修を行う

投入

日本側投入 日本側投入 短期専門家1名《延べ3.3ヶ月》

相手国側投入 相手国側投入 カウンターパートの配置及び施設

日マEPAに修正・変更が生じないこと

外部条件SIRIMにおける自動車部品検査の役割(試験計画を立てる主体者は誰なのか)が明確になる

実施体制

(1)現地実施体制 SIRIM公社工業製品試験部門が実施機関となり技術協力を進める。

(2)国内支援体制 経済産業省製造産業局自動車課を中心として、経済連携協定下における自動車分野協力のための委員会が組織されており、同委員会において専門家リクルート、進捗管理が行われている。

関連する援助活動

(1)我が国の

   援助活動

経済連携協定下における自動車分野協力は以下のとおり各関連機関の連携の下に行われている。プロジェクトA 技術者人材育成コンポーネント 1)マレーシア部品メーカーへの技術指導 専門家派遣(JODC)5年間で15名 2)SIRIM金型センターへの専門家派遣(JODC) 2年間で2名 3)型式認証取得に関する支援 専門家派遣(JICA) プロジェクトB 自動車技術者教育制度構築(JETRO) 5年間で長期1名短期5名 プラ成型、溶接、塗装分野プロジェクトC 日本の自動車・部品メーカーにおける技術者訓練(AOTS) 年間50名×5年間の研修プロジェクトD 部品試験検査センター(JICA:本プロジェクト)プロジェクトE マレーシア・日本での自動車産業ミーティング(JETRO) 年1回プロジェクトF 自動車市場に関する情報提供支援(JAMA)および自動車・部品の展示(JETRO)プロジェクトG 日マ民間企業間の事業契約における輸出制限規定の取り扱いに関する検討(JAMA・JAPIA)

(2)他ドナー等の

   援助活動

特になし

在外事務所主管案件

個別案件(国別研修(本邦))

2016年03月18日現在

在外事務所 :マレーシア事務所

案件概要表

案件名 (和)EPP研修 一地区一産業政策の確立(クアラピラー地区の燻製製品)

(英)EPP Establishment of One District One Industry (ODOI) - Smoke Livestock

Products In The District Of Kuala Pilah, Negeri Sembilan

対象国名 マレーシア

分野課題1 (旧)農業開発・農村開発-(旧)その他農業開発・農村開発

分野課題2 都市開発・地域開発-その他都市開発・地域開発

分野課題3

分野分類 農林水産-畜産-畜産加工

プログラム名 プログラム構成外援助重点課題 -開発課題 -

プロジェクトサイト NEGERI SEMBILAN州Kuala Pilah郡

署名日(実施合意) 2010年04月01日

協力期間 2010年04月01日 ~ 2011年03月31日

相手国機関名 (和)畜産サービス局

相手国機関名 (英)Department of Veterinary Services (DVS)

プロジェクト概要

背景 第6次マレーシア計画のもと、1992年に一地区一品(ODOP)プログラムが導入された。これは日本の大分県での一村一品(OVOP)の成功を見習い初めて導入されたものである。OVOPプログラムは、食品や農業由来の製品を通じた小規模な手工芸産業の発展の一試みとして、農業省や地方開発省、マレーシア手工芸開発局によって実施されてきた。2002年にマレーシア政府は、より競争力があり持続可能な資源に加え、人的資源の活用の観点から、OVOPプログラムをより幅広い開発と目標を意識した一郡一産業(ODOI)プログラムへグレードアップした。以上のプログラムは、日本のOVOPプログラムや貧困削減のアプローチを採用したタイのOne Tambun One Product(OTOP)同様、うまく実施されてきた。2004年12月8日にマレーシア大臣評議会は、ODOIプログラムの実施を指導・モニタリングする委員会の設置をすることで、本プログラムの実施を強化することに同意した。首相府の実施調整ユニット(ICU)は上記指導の責任を委任された。ODOIプログラムを具体化するため政府により掲げられた戦略の中に、技術開発や製品開発、市場、販売促進が含まれる。

上位目標 マレーシアにおいてKuala Pilah郡が燻製畜産品に最も適した地域になる

プロジェクト目標 1. 燻製畜産品ビジネスにおいて参加者の収入が増加する2. 製品の潜在能力や衛生的な質が向上する3. 製品の競争力が強化される4. 郡の独自性が確立される5. 燻製畜産品の市場ポテンシャルが向上する

成果 1. OVOPの概念にかかる企業家および畜産サービス局(DVS)職員の知識が向上する2. 生産性が向上する3. 収入が増加する4. 新たな企業家の数が増加する5. 製品の衛生または微生物の質が改善する6. 販売および配布の量が増加する

活動 -起業家開発と技術行政官に対する研修-資機材およびインフラの特定-製品研究および開発の推進と特定-製品認証のおよび品質保証の獲得-製品ブランドの確立-十分な資金の供給-製品の市場と販売促進の拡大

投入

日本側投入 研修費用のうち、国内移動費、研修管理費、研修委託費等

相手国側投入 研修費用のうち、航空運賃、日当、宿泊費等

外部条件 マレーシア公務員向けの研修に対するマレーシア政府の公費負担が担保される

実施体制

(1)現地実施体制 日本側受入れ機関(予定):NPO法人 大分一村一品国際交流推進協会

関連する援助活動

(1)我が国の

   援助活動

1)我が国の援助活動(我が国の他スキームの援助活動、我が国が支援を行っている政策的イニシアティブの下での援助活動との連携・関係について、案件名のみではなく、連携内容等についても言及する)2)他ドナー等の援助活動(関連する他ドナー等の援助活動の内容及び連携・関係について記述する)

(2)他ドナー等の

   援助活動

特になし

本部主管案件

個別案件(専門家)-科学技術

2014年12月18日現在

本部/国内機関 :地球環境部

案件概要表

案件名 (和)(科学技術研究員)オイルパームバイオマス総合的利用システムの開発

(英)Development of integrated utilization system of oil palm biomass

対象国名 マレーシア

分野課題1 自然環境保全-持続的森林管理

分野課題2 資源・エネルギー-再生可能エネルギー

分野課題3

分野分類 エネルギー-エネルギー-新・再生エネルギー

プログラム名 プログラム構成外援助重点課題 -開発課題 -

プロジェクトサイト ペナン

署名日(実施合意) 2009年09月01日

協力期間 2010年03月16日 ~ 2012年03月15日

相手国機関名 (和)マレーシア科学大学

相手国機関名 (英)Universiti Sains Malaysia

日本側協力機関名 森林総合研究所

プロジェクト概要

背景 オイルパームはマレーシアで最も重要な作物の一つであり、2007年現在の総作付面積は430万ヘクタールとなっている。その一方で、油採取時に定期的に排出される空果房や約25年周期の植え替えで伐採される幹など、オイルパーム由来の木質バイオマスが現状ではほとんど利用されず、廃棄されている。マレーシア、インドネシアなどの生産国では作付面積、油生産量が大きく伸びており、今後もこうした膨大な量のオイルパーム木質バイオマスが利用可能であることが見込まれる。これらのオイルパーム・バイオマスを、有用なものに変換することで、付加価値を有する商品とできる可能性がある。また、オイルパーム・バイオマスを利用することで、天然資源としての木材利用量を削減し、環境への負荷を軽減できる可能性がある。このようなオイルパーム・バイオマスの持続的な活用は、環境や資源といった地球規模の課題に対する協力となりうる。 上記テーマについては、マレーシア側関係機関のみならず、日本側森林総合研究所においても共同研究のニーズがあり、平成21年度JST案件(地球規模課題対応国際科学技術協力)としての要請が出されたものの、熟度が足りず不採択となっている。ただし、テーマとしての意義が高いと見込まれるところ、今般「科学技術研究員派遣」としての派遣を行い、共同研究の計画検討、基礎研究により基礎情報の整備を行うこととなった。

上位目標 -

プロジェクト目標 オイルパームの幹、葉、実から、接着剤を使用しない板材、圧縮木材の成形手法、複合ボード材料を開発するために必要な、共同研究計画が立案され、基礎研究が実施される。

成果 1)以下の研究領域に関するマレーシア理科大学との共同研究計画(研究の新規性、社会的意義、実用性、目的、研究手段、アウトプット、スケジュール、投入等)が明らかになる。  ・オイルパームの幹や茎葉の粉砕物から接着剤を使用しない板材の開発  ・オイルパームの幹材を利用した圧縮木材の成形手法の開発  ・オイルパームの空果房繊維など木質材料からの複合ボード材料の開発

2)上記研究計画を念頭に、同研究を実施するに必要となる関連情報の収集、研究手法の開発に関わる基礎研究が、派遣期間中対応可能な範囲で実施される。

活動 成果1) (1)先行・関連研究、関連情報のレビュー(FELDA(連邦土地開発公社)、MPOB(マレーシアオイルパーム公社)、FRIM(マレーシア森林研究所)等) (2)現地実施体制の確認(既存研究ファシリティー、インベントリー等) (3)マレーシア理科大学工業技術学部との共同研究計画に関する協議、共同計画立案 (4)上記を共同研究のインセプションレポートとして取りまとめる。

成果2) (1)共同研究計画に基づき、実施に必要となる基礎研究の検討、明確化 (2)上記(1)に従い、マレーシア側と共同で基礎研究を実施

投入

日本側投入 短期専門家(8MM)専門家現地活動費

相手国側投入 CPの配置(マレーシア科学大学(USM))専門家執務室

外部条件 中心となる研究者がプロジェクト期間中に異動しないこと

実施体制

(1)現地実施体制 日本側:森林総合研究所、国際農林水産業研究センターマレーシア側:マレーシア科学大学

関連する援助活動

(1)我が国の

   援助活動

1)我が国の援助活動(我が国の他スキームの援助活動、我が国が支援を行っている政策的イニシアティブの下での援助活動との連携・関係について、案件名のみではなく、連携内容等についても言及する)・マレーシア林産研究計画 共同研究によるセミナーや刊行物等の成果が現れ、当初目的の林産分野の研究能力が向上。・早生郷土樹種研究事業・複層林施業技術現地調査計画事業・EPP研修「木材産業の国家品質保証システム及び検査機関設立のための協力」2)他ドナー等の援助活動(関連する他ドナー等の援助活動の内容及び連携・関係について記述する)特になし

本部主管案件

技術協力プロジェクト

2014年12月18日現在

本部/国内機関 :地球環境部

案件概要表

案件名 (和)アカシア・ハイブリッド造林試験事業

(英)The Pilot Project on the Plantation of Acacia-Hybrid in Malaysia

対象国名 マレーシア

分野課題1 自然環境保全-持続的森林管理

分野課題2

分野課題3

分野分類 農林水産-林業-林業・森林保全

プログラム名 環境保全援助重点課題 環境保全等持続可能な開発のための支援開発課題 環境の保全

署名日(実施合意) 2002年02月19日

協力期間 2002年2月19日 ~ 2012年2月18日

プロジェクト概要

背景 アカシア・ハイブリッドとは、アカシア・マンギウムとアカシア・アウリキリフォルミスの交雑種で、10数年前にサバ州で頻繁に発生する森林火災により焼失した林分から自然発生していたものである。同ハイブリッド種は生長速度が速く樹幹が丸く通直な木である。越井木材工業株式会社は、日本に送った幾つかの同ハイブリッド種のサンプル分析した結果、アカシアハイブリッドが建築用材として優れた適性を持つ可能性が高い樹種であることが判明している。 しかしながら、合板材等の高付加価値材としての活用を目的としたアカシア・ハイブリッドの商業造林がこれまで行われておらず、いまだ造林の技術が確立されていない。そこで、越井木材工業株式会社はSAFODA(サバ州造林公社)の協力も得て、アカシア・ハイブリッドの造林技術を確立するため、10年間の試験事業を計画した。同社は、本試験事業を実施するに当たり、JICAに試験的事業資金借入の申請があった。本件について、JICA、外務省、農林水産省との協議並びに国際協力銀行との事前調整の結果、2002年にJICAは本申請を開発投融資の試験事業として採択することとなった。 本試験事業の概要は次の通り。(1)融資先:越井木材工業株式会社(2)試験事業目標:アカシア・ハイブリッドの商業造林展開を目的として、育苗、栽培、造林技術の確立の試          験植林。(2)試験地:マレーシア国サバ州 アピンアピンおよびカラマトイ(3)貸付承諾金額:(4)期間:(試験期間)2002年2月~2012年2月  (償還期間)30年(2031年まで) 本試験事業に対し、地球環境部第一グループ森林・自然環境保全第一チームは、独立行政法人国際協力機構法附則第3条に基づき、必要な調査及び技術の指導を行うこととなった。

上位目標 .

プロジェクト目標 必要な調査及び技術支援を通じて、開発投融資アカシアハイブリッドの造林試験事業が円滑に実施される。

成果 ・造林に必要な施業技術が整理される(枝打ち、間伐強度等の施業整理)

活動 ・調査、専門家派遣、研修員受け入れ等 造林技術分野における専門家派遣等。

日本側投入 1.技術協力(地球環境部担当分) 苗木生産管理専門家(0.67MM)  育林技術専門家(1MM)

在外事務所主管案件

個別案件(第三国研修)

2016年03月18日現在

在外事務所 :マレーシア事務所

案件概要表

案件名 (和)生物多様性保全研修

(英)Biodiversity conservation training course

対象国名 マレーシア

分野課題1 自然環境保全-生物多様性保全

分野課題2

分野課題3

分野分類 計画・行政-行政-環境問題

プログラム名 プログラム構成外援助重点課題 -開発課題 -

署名日(実施合意) 2009年04月01日

協力期間 2009年04月01日 ~ 2012年03月31日

相手国機関名 (和)サバ大学熱帯生物学保全研究所

相手国機関名 (英)Institute for tropical biology and conservation, UMS

プロジェクト概要

背景 BBEC(ボルネオ生物多様性・生態系保全プログラム)は、サバ州政府、連邦政府、JICAが協力しているプロジェクトである。BBECプロジェクトはサバにおける生物多様性・生態系保全についての統合的で継続性のあるシステム作りを目指している。BBECは2つのフェーズより構成され、フェーズ1(2002-2007)は、保全を実行する上で必要となる技術や知識の移転を行った。フェーズ2は2000年に成立したサバ州生物多様性条約の執行を目的としており、保全活動と政策決定を結び付けようとしている。フェーズ2の成果の一つとして生態系保全について研修や情報伝達の能力向上を目指すこととしており、本案件の要請に至ったものである。研修では、BBECのこれまでの経験を、アセアン、大洋州、南アジア、アフリカ諸国と共有することを目的とし、参加者が生物多様性保全プロジェクトの計画、管理、評価について鍵となる要素を理解する手助けをするとともに、保全への取組の中で、様々な関連機関を統合するという考え方を理解する機会を得ることを試みる。

上位目標 マレーシアが熱帯の生物多様性の保全、研究、活用の東南アジアにおけるセンターとなること

プロジェクト目標 ①生物多様性保全について、企画から実施、モニタリング、評価までの必要な知識や技術を提供すること②生物多様性保全のため、各国の実施機関と地域住民がともにオールターナティブな生活設計に取り組んでいくことの必要性を理解すること。③生物多様性保全プロジェクトに関して相互に交流し、これまでの経験、学習過程、評価について共有すること

成果 ・マレーシアの保全の計画管理についての理解・保全計画の策定、プロジェクト実施時における問題解決についての技術習得・プロジェクトのモニタリング、評価の技術習得・参加者そして参加国間のネットワーク及びパートナーシップの構築

活動 研修コースは約20日間であり、コースは下記の5つのモジュールで構成される。理論学習を行うとともに、フィールドビジットで補完し、強化する。サイトはキナバタンガン-セガマ河下流域、クロッカー山脈、ダガット村、サンダカン等を予定している。

モジュール1:計画段階(生物多様性保全プロジェクトの計画・モニタリング・評価)モジュール2:研究・教育の実施モジュール3:公園管理の実施モジュール4:野生生物生息域管理の実施モジュール5:環境啓発の実施

投入

日本側投入 研修経費の50%を負担

相手国側投入 研修経費の50%を負担

外部条件 特になし

実施体制

(1)現地実施体制 プロジェクトに関連している機関やサバ大学からファシリテーターを募って実施する。また、サバ州EPU,公園局、野生生物局、森林局、科学技術局、ITBC(サバ大学熱帯生物保全研究所)等から講師を得る。

関連する援助活動

(1)我が国の

   援助活動

・マレーシア「ボルネオ生物多様性・生態系保全プログラム」(フェーズ1;2002年2月~2007年1月,フェーズ2;2007年10月~2012年9月)・「生物多様性分野における南南協力促進情報収集・確認調査」(次フェーズの第三国研修案件形成を目指した調査を2011年度に実施予定)

(2)他ドナー等の

   援助活動

ASEAN生物多様性センターからの講師の招聘等

本部主管案件

技術協力プロジェクト

2014年12月18日現在

本部/国内機関 :地球環境部

案件概要表

案件名 (和)ボルネオ生物多様性・生態系保全プログラムプロジェクトフェーズ2

(英)Programme for Bornean Biodiversity and Ecosystems Conservation (BBEC) Phase

2

対象国名 マレーシア

分野課題1 自然環境保全-生物多様性保全

分野課題2

分野課題3

分野分類 計画・行政-行政-環境問題

プログラム名 環境保全援助重点課題 環境保全等持続可能な開発のための支援開発課題 環境の保全

プロジェクトサイト サバ州 コタキナバル市、クロッカー山脈公園、セガマ河下流域野生生物保護区ほか

署名日(実施合意) 2007年09月11日

協力期間 2007年10月01日 ~ 2012年09月30日

相手国機関名 (和)サバ州政府(首席大臣府天然資源庁、生物多様性センター、公園局、野生生物

局、森林局等)、国立サバ大学等

相手国機関名 (英)Sabah state agencies (NRO, SaBC, SP, SWD, SFD, etc.), Universiti Malaysia Sabah

(UMS), etc.

日本側協力機関名 環境省

プロジェクト概要

背景 マレーシア国サバ州には、東南アジア最高峰のキナバル山やアジアゾウの生息する低地熱帯林、汽水域のマングローブ林など、世界的に多様な生態系と生物相が見られる。しかしながら、ボルネオ島の熱帯林は、伐採やアブラヤシプランテーション開発、農地転換により急速に減少しており、加えて保護区の面積率が低いことから、近年、森林の減少とともに、絶滅危惧種が多くなっている。 このため、サバ州における生物多様性や生態系保全活動の体制・手法整備と人材育成に対する技術協力が要請されたことを受け、主に熱帯雨林やマングローブ林を中心とする陸域生態系に注目し、サバ州の生物多様性保全のため、自然保全のための包括的なアプローチをプロジェクト目標として、2002年2月から2007年1月まで「ボルネオ生物多様性・生態系保全プログラム」(フェーズ1)を実施した。 フェーズ1は、国立サバ大学、サバ州政府機関(公園局、野生生物局、科学技術室、森林局、環境保全局、10郡役場等)を主なC/P機関とし、研究・教育、公園管理、野生生物生息域管理、環境啓発の4コンポーネントを中核に据えつつ、各コンポーネントにまたがる共通事項として、モニタリング体制強化、関連機関の能力統合、プロジェクトの進捗・成果の発信にも取り組んだ。5年間の活動を通じて、研究機関の体制強化、研究成果の発表、クロッカー山脈公園の管理計画策定及び実施、セガマ河下流域野生生物保全区の提案、住民参加型エコツーリズムの実践、ターゲットグループ(教員、ジャーナリスト、政策決定者等)への環境教育活動の実践、国際セミナーの開催、各種メディアへの積極的な情報発信等を支援した。 サバ州の生態系保全においては、陸域と同様に海域生態系も多様かつ重要であることから、サバ州公園局を中心としたサバ州政府は、フェーズ2として、山・川・海の包括的な保全を目指し、陸と海を繋いだ生物多様性保全を一元的に行うプロジェクトの要請を2005年8月に行った。これに対し、2006年9月に実施したフェーズ1終了時評価調査団によって、「生物多様性・生態系保全の体制案を取りまとめ、州政府に提案すべきである」という提言がなされたこと

を受け、プロジェクト及びサバ州関係機関で検討が行われ、「2000年に制定されたサバ州生物多様性条例に定められた『サバ州生物多様性評議会とサバ州生物多様性センター』が中心となってサバ州全体の生物多様性保全を行っていくべきである」という提案書がサバ州政府官房長に対して提出された。 この提案書に対し、2006年12月にサバ州政府官房長より、提案書の内容を受諾し、サバ州生物多様性評議委員の任命を早急に行うとともに、サバ州生物多様性センターを機能化させることが正式に表明された。その後、生物多様性評議員が正式に任命され、生物多様性センター設立準備室が設置されるとともに、その他の評価結果も踏まえた協力が、日本政府に対して要請された。これを踏まえ、2006年11月及び2007年3月に事前調査、2007年9月に実施協議調査を実施し、マレーシア側と協力内容に関して合意し、R/Dの署名を行った。 フェーズ2では、サバ州政府機関(首席大臣府天然資源庁、生物多様性センター、公園局、野生生物局、森林局等)及び国立サバ大学を主なC/P機関として、2007年10月より2012年9月までの5年間の予定で実施されており、現在、3名の長期専門家(チーフアドバイザー、業務調整/研修計画、ラムサール条約湿地管理/環境教育)を派遣中である。これまでに、サバ州生物多様性センターの正式組織化、サバ州生物多様性保全戦略策定準備、クロッカー山脈公園及び周辺バッファーゾーンのユネスコ「人と生物圏(MAB)」プログラムへの登録申請、セガマ河下流域野生生物保存区の登録、キナバタンガン-セガマ河流域のラムサール条約への湿地登録及び管理計画の策定、生物多様性保全に係る第三国研修の実施等について、支援を行った。

上位目標 サバ州の生物多様性と生態系保全が強化されるとともに、保全モデルとして国際的に認知される。

プロジェクト目標 サバ州における生物多様性・生態系保全のための体制が強化されるとともに、マレーシアの国内外への知識・情報発信の拠点となる。

成果 【アウトプット1】サバ州政府の生物多様性・生態系保全活動を計画、調整、推進するための能力が強化される。【アウトプット2】サバ州政府機関及びサバ大学の州立公園、野生生物保護区、森林保護区などの保護地域における生物多様性・生態系保全活動の実施能力が強化される。2-1 サバ州公園局及び関係諸機関の、州立公園における生物多様性・生態系保全活動の実施能力が、クロッカー山脈公園の管理を通じて強化される。2-2 サバ州野生生物局及び関係諸機関の、野生生物保護区における生物多様性・生態系保全活動の実施能力が、セガマ河下流域保護区の管理を通じて強化される。2-3 サバ州森林局及び関係諸機関の、森林保護区における生物多様性・生態系保全活動の実施能力が、キナバタンガン・セガマ河の流域管理を通じてさらに強化される。【アウトプット3】サバ州政府機関及びサバ大学の生物多様性・生態系保全活動にかかる研修実施能力が強化される。

活動 1-1 サバ州生物多様性評議会の評議員に、生物多様性と生態系保全の理解を促す。1-2 サバ州生物多様性センター(SaBC)の制度化(人員、事務所の場所、財務、内規等の提案を含む)を提案する。1-3 SaBCの能力強化活動を行う。1-4 SaBCの戦略的活動計画を準備する。1-5 本プロジェクトの支援対象とするSaBCの目的を選定する。1-6 活動1-5で選定した優先目的に基づき、SaBCのためのアクションプランを準備する。1-7 アクションプランを実践する。1-8 SaBCの年報を準備・出版する。1-9 サバ州環境教育政策の閣議承認を支援する。1-10 生物多様性・生態系保全に関する環境教育政策の実施計画を準備する。1-11 環境教育活動のモニタリング・評価メカニズムを構築する。1-12 多様なメディア(新聞、テレビ、ラジオ、HP等)を通じてBBEC活動を含むサバ州での生物多様性・生態系保全に関する情報を出版・リリースする。1-13 サバ州保全戦略の改訂に用いられるアウトプット1の達成事項を文書化する。1-14 サバ州保全戦略の改訂を調整する。

2-1-1 コミュニティー利用ゾーン(CUZ)に焦点を絞ってクロッカー山脈公園を管理する。2-1-2 他の保護区へコミュニティー利用ゾーンの導入を促す。2-1-3 生物多様性・生態系保全に直接的に実用可能な調査を実施する。2-1-4 サバ州環境教育政策に基づき、環境教育活動を実施する。2-1-5 サバ州保全戦略の改訂に用いられるアウトプット2-1の達成事項を文書化する。

2-2-1 参加型保全活動やコミュニティー型エコツーリズムに焦点を絞って、セガマ河下流域野生生物保全区を管理する。2-2-2 サバ州環境教育政策に基づき、環境教育活動を実施する。2-2-3 サバ州保全戦略の改訂に用いられるアウトプット2-2の達成事項を文書化する。

2-3-1 キナバタンガン-セガマ河の流域を管理する。2-3-2 生物多様性・生態系保全に直接的に実用可能な調査を実施する。2-3-3 サバ州環境教育政策に基づき、環境教育活動を実施する。2-3-4 サバ州保全戦略の改訂に用いられるアウトプット2-3の達成事項を文書化する。

3-1 マレーシア国内で民間やNGOが実施した生物多様性・生態系保全活動を集めて分析する。3-2 地元の研修ニーズに関する情報を収集し、研修プログラムを立案し、サバ州の関係者に対して研修を行う。3-3 サラワク州、マレー半島、他国の研修ニーズに関する情報を収集する。3-4 サラワク州、マレー半島、他国にも適用可能なサバ州の知識・経験を見定める。

3-5 サラワク州、マレー半島、他国の人員に対する研修プログラムを立案し、研修を行う。3-6 研修を評価し、研修プログラムを改善する。

投入

日本側投入 1. 専門家派遣(合計282M/M程度を想定)(1) 長期専門家:4名(チーフアドバイザー、統合保護区管理、組織制度強化、業務調整)(2) 短期専門家:次の分野を想定(参加型公園管理、研究・分類学、環境教育、ラムサール登録・流域管理)2. 研修員受入(総額 約15百万円)(1) 本邦研修:年間5名程度3. 供与機材(総額 約20百万円):車両、ボート、教材作成用機材、実験用資器材、PC一式、書籍など4. 在外事業強化費(総額 約65百万円)5. モニタリング調査費用、研修実施経費(コストシェア)等

相手国側投入 1. カウンターパート配置(約140名)2. 施設:プロジェクト活動に必要な土地・建物・施設、電話回線、専門家執務室等の提供3. その他:研修実施経費(コストシェア)、活動実施に必要なローカル・コスト等

外部条件 1)前提条件:サバ州が、サバ州生物多様性評議会/センターに関する活動を開始するための法的な基盤のもと、予算・人員等の措置を行うことを表明する。2)外部条件:・マレーシア国、サバ州の生物多様性・生態系保全政策に大幅な変更がない。(プロジェクト目標レベル)・アウトプット:カウンターパート機関の大幅な組織改編がない。(アウトプットレベル)・カウンターパート機関への配賦予算が大幅に減少しない。(活動レベル)・核となるカウンターパート機関スタッフの人事異動が最低限である。(活動レベル)・サバ州政府が生物多様性評議会/センターの組織体制を正式に承認する。(活動レベル)

実施体制

(1)現地実施体制 1)プログラム運営委員会 サバ州官房長を委員長とするプログラム運営委員会(PgSC)を設置する。2)カウンターパート(C/P) プロジェクト・ディレクター:サバ州官房長 副プロジェクト・ディレクター:サバ大学副学長 プロジェクト・マネージャー:サバ州天然資源庁長官 その他C/P:約140名3)現地雇用スタッフ 事務スタッフ、運転手の計数名を雇用する。

(2)国内支援体制 1)国内協力機関:環境省、兵庫県立人と自然の博物館 等2)国内支援委員会:フェーズ1での国内支援委員会を継続する。

関連する援助活動

(1)我が国の

   援助活動

・技プロ「ボルネオ生物多様性・生態系保全プログラム(フェーズ1)」2002年2月~2007年1月・第三国研修「生物多様性保全研修」2009~2011年・青年海外協力隊員「村落開発普及員」、「環境教育」派遣中・草の根技協(パートナー型)「サバ州における生物多様性保全のための地域主体型地域おこしプロジェクト」(酪農学園大学)準備中

(2)他ドナー等の

   援助活動

・WWF(世界自然保護基金):関係3カ国(マレーシア、インドネシア、ブルネイ)の協力を得て、森林伐採や大規模農業開発により大幅に減少しているボルネオ島の自然環境の保全を目指すハート・オブ・ボルネオ(Heart of Borneo)プログラムを実施している。同プログラムは、関係3ヶ国が共同歩調を取ることで、ボルネオ島の保全を図るものであり、対象とする保全地域は、3カ国合計でボルネオ島全体の31%に達する。なお、同プログラムでは、WWFが現場レベルでの保全活動を直接実施するものではなく、WWFが財政面や技術面で各国に支援を行うものであり、具体的な活動内容については現在各国で検討している段階である。また、その他の他国機関の関連事業として、以下のものを含め、多数の機関が比較的小規模な活動を行っている。・Darwin Initiatives:サバ大学において熱帯生物学、生物多様性に関する長期的な研究プログラム、及び波及効果の高い大学教育プログラムの作成を支援している。・地球環境ファシリティー(GEF)・国連開発計画(UNDP):サバ州森林局、野生生物局と連携したテングザルの生息地モニタリングを実施している。

在外事務所主管案件

個別案件(国別研修(本邦))

2016年03月18日現在

在外事務所 :マレーシア事務所

案件概要表

案件名 (和)EPP研修 環境負荷低減に向けた浄水場スラッジ管理研修

(英)EPP Study on Sludge Management and Environment Chemical Coagulant for

Water Industries in Malaysia.

対象国名 マレーシア

分野課題1 環境管理-水質汚濁

分野課題2

分野課題3

分野分類 公共・公益事業-公益事業-上水道

プログラム名 プログラム構成外援助重点課題 -開発課題 -

署名日(実施合意) 2010年04月01日

協力期間 2010年10月04日 ~ 2010年10月15日

相手国機関名 (和)国家水サービス委員会

相手国機関名 (英)National Water Services Commission (SPAN): Ministry of Energy, Green

Technology and Water.

プロジェクト概要

背景 1981年から行われた東方政策研修(産業技術研修、経営幹部セミナー)を2005年12月13日、「日馬経済連携協定締結時に経済上の連携に関する日本国政府とマレーシア政府との間の協定の署名に当たっての共同声明」に基づき、経済連携研修(プログラム)と改編することに両国が合意したことにより、当該研修の実施を行うものである。

上位目標 浄水場スラッジ管理におけるコストが削減され、環境への負荷が低減される。

プロジェクト目標 特に下記3点に焦点を当て、日本のスラッジ管理技術を学ぶ。・異なる処理状況とプロセスにおける最適なスラッジ管理プロセスについて・スラッジの取り扱いと最終処分、再利用について ・スラッジ量の削減と処理の簡素化の観点から、水処理における凝集剤の代替策について (現在検討されている凝集剤:Polysilicato-Iron (PSI)

成果 ・日本で採用されている、異なった状況・プロセスにおけるスラッジ管理の技術について理解が深められる。・各技術の利点、弱点、コストが認識される。・マレーシアの水道産業にて検討されている代替凝集剤としてのPSIが評価される。

活動 ・講義 「ポリシリカ鉄(PSI)の導入例とガイドライン」 (PSI協会ほか) 「浄水発生土の効率的な活用」 (PSI協会) 「浄水発生土の農業資材としての活用」 (JA全農) 「水田でのPSI肥料活用による効果」 (東北大学) 「厚生労働省」 等

・視察 芝浦浄水場の排水処理事例(東京都)

 PSI製造施設(直治薬品株式会社、埼玉県) 南海化学工業株式会社(PSI生産工場、大阪府) 培土メーカー(未定)等

・実習 PSIジャーテスト・STR測定(水道機工株式会社)

投入

日本側投入 研修費用のうち、国内移動費、研修管理費、研修委託費等

相手国側投入 研修費用のうち、航空運賃、日当、宿泊費等

外部条件 マレーシア公務員向けの研修に対するマレーシア政府の公費負担が担保される

実施体制

(1)現地実施体制 日本側受入れ機関:財団法人水道技術研究センター(JWRC)協力機関;NPO法人PSI協会、東北大学等

(2)国内支援体制 -

関連する援助活動

(1)我が国の

   援助活動

国家水サービス委員会(SPAN)水道局へスラッジ処理管理として、シニアボランティアを派遣し(2009/4~2010/2)、本案件の形成された。研修の実施において、日本国内においてシニアボランティアによるフォローアップが可能。

在外事務所主管案件

個別案件(国別研修(本邦))

2016年03月18日現在

在外事務所 :マレーシア事務所

案件概要表

案件名 (和)EPP「総合的流域河川管理」(経済連携のための小泉・アブドゥラプログラム)

(英)Integrrated River Management

対象国名 マレーシア

分野課題1 環境管理-水質汚濁

分野課題2

分野課題3

分野分類 公共・公益事業-社会基盤-河川・砂防

プロジェクトサイト EPP研修(参加者は灌漑排水局職員)

署名日(実施合意) 2007年04月01日

協力期間 2007年04月01日 ~ 2012年03月31日

相手国機関名 (和)灌漑排水局

相手国機関名 (英)Department of Irrigation and Drainage

日本側協力機関名 水資源機構

プロジェクト概要

背景 1981年から行なわれた東方政策研修(産業技術研修、経営幹部セミナー)を、2005年12月13日、「日マ経済連携協定締結時に経済上の連携に関する日本国政府とマレーシア政府との間の協定の署名に当たっての共同声明」に基づき、経済連携研修(プログラム)と改編することに両国が合意したことにより、当該研修の実施を行うものである。 日マ経済連携協定に規定する7分野、(イ)農林水産業、(ロ)教育・人材育成、(ハ)情報通信技術、(ニ)科学技術、(ホ)中小企業、(ヘ)観光、(ト)環境の中で、毎年両国政府の合同調整員会を通じて研修内容を決定することとしている。また本研修を通じ、マレーシアにおける人材養成並びに両国間の相互理解及び友情の促進に貢献することを目的としている。 本案件は、そのうち環境問題に関連する研修として、マレーシア政府(天然資源省灌漑排水局)より要請のあったものである。

上位目標 マレーシアの人材育成が行われ、経済活性化、競争力強化およびバランスの取れた経済成長が達成される。

プロジェクト目標 マレーシアにおいて統合的河川管理が実施され、流域における災害未然防止、適切な利水、環境保全が行われる。

成果 河川管理に係る関連行政機関の連携手法が理解される開発・都市化に伴う汚濁負荷量を低減するための行政手法を理解する開発・都市化に伴う都市洪水の未然防止策に関する行政手法を理解するアクションプランの作成

活動 国土交通省河川局、水資源機構における講義(統合的河川管理手法)水系を事例とした統合的河川管理手法の現場視察

日本における統合的河川管理の教訓にかかる講義投入

日本側投入 日本国内の研修実施費、研修監理費、交通費

相手国側投入 国際線航空運賃、研修員宿泊費、研修員日当

実施体制

(1)現地実施体制 研修員派遣元は天然資源環境省灌漑排水局

(2)国内支援体制 水資源機構が受け入れ先である

関連する援助活動

(1)我が国の

   援助活動

1)我が国の援助活動(DIDに対する協力実績は以下の通り)専門家派遣(長期):総合的水資源管理(1989-92:河川工学 92-95:河川工学 95-98:河川工学 98-01:河川総合管理制度 01-04:流域総合管理計画・法制度)、技術協力プロジェクト:水管理訓練計画(1977-1984年)開発調査:ペナン州下水道・排水計画(1976) アロースター下水道・排水計画(1979) サバ・サラワク洪水予警報計画(1979) 全国水資源開発計画(1979) キナバタンガン河流域開発計画(1980) クラン地域下水道・排水計画(1981) ペルリス・ケダ・プラウピナン地域水資源開発計画(1982) 南ジョホール地域水資源開発計画(1984) タンジョンカラン灌漑計画(1986) クラン川流域治水計画(1987) クランタン川流域治水計画(1988) ペナン島洪水緩和排水計画(1990) 全国河口処理計画調査(1992)ムダ側流域総合管理計画(1994) 半島マレーシア小規模貯水池農業開発計画(1993) 半島マレーシア穀倉地域農業用水管理システム近代化(1997)河川流域情報システム計画調査(1997) 総合都市排水改善計画調査(1999)

在外事務所主管案件

個別案件(国別研修)

2014年12月18日現在

在外事務所 :マレーシア事務所

案件概要表

案件名 (和)EPP研修 オイルパームに関するライフサイクル分析およびエコラベリング

(英)EPP Life Cycle Analysis and Ecolabelling

対象国名 マレーシア

分野課題1 環境管理-持続可能な消費と生産

分野課題2 自然環境保全-持続的森林管理

分野課題3

分野分類 鉱工業-工業-その他工業

プログラム名 プログラム構成外援助重点課題 -開発課題 -

署名日(実施合意) 2010年04月01日

協力期間 2010年04月01日 ~ 2013年03月31日

相手国機関名 (和)マレーシアオイルパーム委員会

相手国機関名 (英)Malaysian Palm Oil Council

プロジェクト概要

背景 マレーシアのオイルパーム産業会はパームオイルの持続的生産を志向しており、実際持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)から認証を取得した企業も存在している。ライフサイクル分析(LCA)はパームオイルの持続性を定量化するために必要なものであり、今後RSPOが求める基準として、またバイオ燃料の原料としての適合性評価としても求められる。加えて、オイルパーム産業界は、近い将来、多くの製品のエコラベル化を検討している。以上の背景を踏まえ、本邦研修にて日本の産業界及び研究機関を訪問し、日本のライフサイクル分析およびエコラベルに関する知見を学ぶことで、マレーシアにおける制度設計に役立てるのと同時に、今後パーム由来の再生可能エネルギーの活用を通じ、マレーシアにおけるグリーン・テクノロジーの推進への貢献が期待される。

上位目標 ライフサイクル分析(LCA)を通しパームオイルの持続性が明らかになり、またパームオイルがエコラベル化される最初の植物油となる。

プロジェクト目標 パームオイルおよびその加工品に関するライフサイクル分析(LCA)手法を習得する。パームオイルおよびその加工品に関するエコラベル認証手法を習得する。

成果 パームオイルに関するライフサイクル分析(LCA)およびエコラベルの概念と手法が整理される。

活動 ライフサイクル分析およびエコラベリングに関するセミナー、研修への参加、工場視察等。具体的な研修内容は以下のとおり。1:エコマーク認定フローの説明と認定業務の詳細説明2:エコマーク事業の基準・策定プロセス3:環境配慮製品優遇法令とエコマーク/グリーン購入4:LCA分析手法概論5:花王川崎工場見学(花王におけるLCA研究)6:インドネシアパームオイルに関するLCA分析7:日清オイリオ見学8:LCA 工業界との協力よるデーター構築9:最新のLCA手法および動向

10:気候変動とGPP11:サラヤ株式会社工場見学

投入

日本側投入 研修費用のうち、国内移動費、研修管理費、研修委託費等

相手国側投入 研修費用のうち、航空運賃、日当、宿泊費等

外部条件 マレーシア公務員向けの研修に対するマレーシア政府の公費負担が担保される

実施体制

(1)現地実施体制 想定される受託機関;国際グリーン購入ネットワーク(IGPN)

(2)国内支援体制 -

関連する援助活動

(1)我が国の

   援助活動

1)我が国の援助活動・(技プロ)ボルネオ生物多様性・生態系保全プログラムフェーズ2(BBEC2)において、RSPOおよびWWFと協働しつつ、キナバタンガン-セガマ河中・下流域におけるオイルパーム産業および、州政府、NGO、住民等とともに、環境に配慮したオイルパーム経営を目指したワークショップを開催。また右流域のオイルパーム搾油工場の現状調査を実施。・(JSPS)オイルパームバイオマス総合的利用システムの開発において、森林総合研究所の協力はマレーシア科学大学と共同で、オイルパームの幹や葉、実から、接着剤を使用しない板材や圧縮材料の成形手法、複合ボード材料を開発するための基礎調査を実施。(2010年3月から2012年3月まで)・マレーシアにおけるパームオイル産業にかかる基礎情報収集調査(2010年度)

(2)他ドナー等の

   援助活動

-

在外事務所主管案件

個別案件(国別研修(本邦))

2016年03月18日現在

在外事務所 :マレーシア事務所

案件概要表

案件名 (和)EPP研修 気候変動に関する環境教育プログラム啓発促進

(英)EPP Promoting Awareness and Environmental Education Programmes on Climate

Change

対象国名 マレーシア

分野課題1 環境管理-気候変動対策

分野課題2 環境管理-環境行政一般

分野課題3

分野分類 計画・行政-行政-環境問題

プログラム名 プログラム構成外援助重点課題 -開発課題 -

協力期間 2010年04月01日 ~ 2011年03月31日

相手国機関名 (和)天然資源環境省環境局

相手国機関名 (英)Department of Environment

プロジェクト概要

背景 気候変動対策は、コミュニティから産業レベルにいたるまで、幅広い層の参加が必要となる重要な課題であり、官民レベルで組織されるキャンペーン等にみられるように、マレーシアでも気候変動に対する意識は高まりつつある。しかしながら、意識向上が社会に浸透するためにはまだ多くの課題が残されている。マレーシアの環境規制の担当官庁である環境局(DOE)は、意識向上に関わる様々な環境教育プログラム(環境にやさしい学校・自治体の表彰、教員を対象にした環境キャンプファシリテーター育成プログラム、環境ディベートの実施、環境関連出版物の作成等)を実施しており、引き続き、全てのセクターを対象にした環境教育プログラムを通した意識向上を発展させる方針である。かかる背景の下、気候変動の啓発プログラムに関し、政策立案から具体的な実施スキームに至るまでの知見を、特に日本の経験から学びたいとの意向で本案件が要請された。

上位目標 気候変動対策にかかる意識の向上、および環境教育が推進される。

プロジェクト目標 1. マレーシアの公務員に対し、気候変動の政策立案や意識啓発プログラム実施における日本の経験に基づいた訓練が行われる。2. 日本における意識啓発プログラムの研究が行われる。3. 気候変動対策としての意識向上や環境教育の推進における効果的な手法や技術についての情報・経験が共有される。

成果 1. マレーシアの人々の意識とコミットメントのレベルが向上する。2. 政府、産業界、NGO等の間の持続的なパートナーシップ(PPP)が構築される。3. 意識向上や環境プログラムを実施する際の効果が高められる。

活動 1. 日本の政府機関(環境省)による、気候変動対策(政策、戦略、意識向上プログラム等)についての講義2. 気候変動関連の啓発プログラム形成のためのワークショップ開催3. 意識啓発活動とその効果、実施の技術等を学ぶための、コミュニティー・ベースで活動する機関等を訪問するスタディ・ツアーの実施4. レポートの作成、評価

※本邦研修は2011年2月27日から2011年3月13日までの15日間を予定。投入

日本側投入 研修費用のうち、国内移動費、研修管理費、研修委託費等

相手国側投入 研修費用のうち、航空運賃、日当、宿泊費等マレーシア環境局より8名、天然資源・環境省より1名の計9名程度。

外部条件 マレーシア公務員向けの研修に対するマレーシア政府の公費負担が担保される。

実施体制

(1)現地実施体制 日本側受入機関;財団法人キープ協会を想定

(2)国内支援体制 -

関連する援助活動

(1)我が国の

   援助活動

1)我が国の援助活動(我が国の他スキームの援助活動、我が国が支援を行っている政策的イニシアティブの下での援助活動との連携・関係について、案件名のみではなく、連携内容等についても言及する)2)他ドナー等の援助活動(関連する他ドナー等の援助活動の内容及び連携・関係について記述する)

(2)他ドナー等の

   援助活動

-

本部主管案件

技術協力プロジェクト

2014年12月18日現在

本部/国内機関 :地球環境部

案件概要表

案件名 (和)マレーシア環境研究所能力強化プロジェクト

(英)Project for Enhancement of Training Capacity of EiMAS on Environmental

Management

対象国名 マレーシア

分野課題1 環境管理-環境行政一般

分野課題2

分野課題3

分野分類 計画・行政-行政-環境問題

プログラム名 プログラム構成外援助重点課題 -開発課題 -

プロジェクトサイト クアラルンプール郊外(カジャン)

署名日(実施合意) 2010年12月17日

協力期間 2011年02月15日 ~ 2013年02月15日

相手国機関名 (和)天然資源環境省環境局マレーシア環境研究所

相手国機関名 (英)Environment Institute of Malaysia, Department of Environment

プロジェクト概要

背景 急速な経済成長の過程で生じる環境問題への対処はマレーシアにとって最重要課題であり、第9次マレーシア計画(2006-2010)においても環境管理は重点的に取り組むべき問題として挙げられている。 マレーシア環境研究所(Environment Institute of Malaysia, 以下「EiMAS」)は天然資源環境省 環境局に属する研修機関として2001年に設立され、行政職員や企業を対象に、公害防止、環境管理に関する様々な分野の研修(約50コース/年間)を実施している。研修の中には日本の公害防止管理者制度(特定の工場に公害防止に関する専門的知識を有する人員の資格認定制度)を参考としている公害防止管理(排水処理・大気汚染処理)にかかる資格認定コースも含まれている。しかし、同資格認定コースで取り扱われている処理技術・処理方法は公害対策の基礎レベルのものであり、様々な工場から生じる汚染物質に十分対応できる内容となっていない。 EiMASはマレーシアの行政職員及び企業・工場における公害防止管理担当者の人材の拡充・質の向上を目指すために、より幅広い処理技術の知識・技術オプションの情報を提供、適切な技術指導が行えるよう、高度な知識や最新の技術を習得し、レベルを上げた公害防止管理のコースの開設・充実を計画している。 このような背景から、より高度な公害防止に関する知識・技術で構成されるコース開設のためのEiMAS講師陣への技術情報・知識の提供について我が国に技術協力を要請した。

上位目標 マレーシアにおいて企業による公害対策が促進される。

プロジェクト目標 環境管理、汚染防止に係るEiMASの人材育成能力が向上する。

成果 EiMAS職員が環境管理分野の以下の課題について人材を育成するための知識・技術を取得する。(ア)日本の公害の歴史と健康被害、公害対策について(イ)大気汚染/大気汚染処理装置

(ウ)排水処理過程/汚泥脱水(エ)廃棄物管理(オ)大規模工場における公害防止管理

活動 成果に掲げる課題について、専門家による詳細な講義・資料提供、また現場視察による実地研修を実施する。(ア)日本の公害の歴史と健康被害、公害対策について ・日本の公害の歴史 ・健康被害 ・環境基本法と環境関連法(イ)大気汚染/大気汚染処理装置 ・排煙脱硫 ・電気集じん ・有害ガス処理 ・脱窒(ウ)排水処理過程/汚泥処理 ・嫌気処理法 ・窒素除去 ・りん除去 ・UASB法(上向流式嫌気汚泥床法) ・遠心汚泥脱水(エ)廃棄物管理 ・衛生埋立て ・有害廃棄物の埋立て ・日本における廃棄物不法投棄の事例(オ)大規模工場における複合的な公害防止対策 ・石油精製所の事例 ・発電所の事例 ・セメント工場の事例 ・嫌気処理/好気処理の混合処理の事例

投入

日本側投入 ・専門家派遣・研修員受入(別途、採択されている経済連携研修枠で対応。但し2011年度は一部国別研修として実施。)

相手国側投入 ・適切なカウンターパートの配置・専門家執務室等の活動場所提供

外部条件 特になし

実施体制

(1)現地実施体制 マレーシア環境研究所の関係各部門(法令執行、大気、水域、危険物、環境アセスメント、廃棄物、環境啓発等の部門)

(2)国内支援体制 特になし。

関連する援助活動

(1)我が国の

   援助活動

【2007年度~2009年度】CLMV(カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム)向け食品産業における排水処理研修(第三国研修)をマレーシア環境研究所(EiMAS)を研修実施機関として実施。【2009年度~2012年度】日マ経済連携協定で合意された経済連携研修「土壌汚染・有害廃棄物管理」が採択済み。本プロジェクトの活動と連携した研修内容を計画することで支援の相乗効果を期待。

(2)他ドナー等の

   援助活動

特になし。

在外事務所主管案件

個別案件(国別研修)

2013年03月05日現在

在外事務所 :マレーシア事務所

案件概要表

案件名 (和)土壌汚染統合管理

(英)Integrated management soil-borne diseases

対象国名 マレーシア

分野課題1 環境管理-土壌汚染

分野課題2

分野課題3

分野分類 農林水産-農業-農業土木

プログラム名 プログラム構成外援助重点課題 -開発課題 -

署名日(実施合意) 2008年04月01日

協力期間 2010年05月19日 ~ 2010年06月25日

相手国機関名 (和)マレーシア農業局

相手国機関名 (英)Department of Agriculture (DoA) Malaysia

プロジェクト概要

背景 1981年から行なわれた東方政策研修(産業技術研修、経営幹部セミナー)を、2005年12月13日、「日マ経済連携協定締結時に経済上の連携に関する日本国政府とマレーシア政府との間の協定の署名に当たっての共同声明」に基づき、経済連携研修(プログラム)と改編することに両国が合意したことにより、当該研修の実施を行うものである。 日マ経済連携協定に規定する9分野、(イ)企業内研修、(ロ)職業訓練(観光を含む)、(ハ)中小企業、(ニ)ICT、(ホ)農業、(ヘ)科学技術、(ト)環境、(チ)金融、(リ)社会福祉向上の中で、毎年両国政府の合同調整員会を通じて研修内容を決定することとしている。また本研修を通じ、マレーシアにおける人材養成並びに両国間の相互理解及び友情の促進に貢献することを目的としている。マレーシアにおける土壌病害の問題は特にバナナや野菜農園において発生している。バナナプランテーションにおける立ち枯れ病と野菜圃場におけるナス科青枯れ病はマレーシアにおけるバナナ産業および野菜産業にとって大きな脅威となっている。他方、協力相手機関であるマレーシア農業局作物保護・植物検疫課の技官は、作物保護に関する問題に対処するため、普及員や農民へ技術指導をする立場にあり、現場の診断作業を通じた長年の経験と専門性を有している。しかし、植物病理学に関する実験の技術や経験が不足しており、現場の要請に十分応えられない状況にある。以上の背景より、本案件の要請が挙げられた。なお本案件は2007年度採択案件である。

上位目標 マレーシアにおける主要作物の土壌病害が管理される。

プロジェクト目標 土壌病害総合管理に関する広範な技術の習得する。

成果 (1)土壌病害対策詳細の理解を深める(物理的防除/化学的防除/栽培的防除/生物学的防除)(2)土壌病害総合管理の実践

活動 上記成果達成のための本邦研修(EPP研修)にて、講義、実践を通じた研修の実施

投入

日本側投入研修員受入(日本における研修実施経費、送迎、研修監理経費を負担)

相手国側投入 研修費用のうち 航空運賃、日当、宿泊費を負担する。

外部条件 マレーシア公務員向けの研修に対するマレーシア政府の公費負担が担保される。

実施体制

(1)現地実施体制 マレーシア人事院による応募勧奨 4名東京農業大学・(独)農業・食品産業技術総合研究機構中央農業総合研究センター

(2)国内支援体制 -

関連する援助活動

(1)我が国の

   援助活動

1)我が国の援助活動EPP経済連携協力(年100名程度の人材を先方政府とのコストシェアにより派遣)

(2)他ドナー等の

   援助活動

-

在外事務所主管案件

個別案件(国別研修(本邦))

2016年03月18日現在

在外事務所 :マレーシア事務所

案件概要表

案件名 (和)土壌汚染・有害廃棄物管理

(英)Contaminated Soil and Hazardous Waste Site Management

対象国名 マレーシア

分野課題1 環境管理-土壌汚染

分野課題2 環境管理-廃棄物管理

分野課題3

分野分類 公共・公益事業-公益事業-都市衛生

プログラム名 プログラム構成外援助重点課題 -開発課題 -

署名日(実施合意) 2009年04月01日

協力期間 2010年02月07日 ~ 2013年03月31日

相手国機関名 (和)マレーシア環境研究所

相手国機関名 (英)Environment Institute of Malaysia

プロジェクト概要

背景 1981年から行われた東方政策研修(産業技術研修、経営幹部セミナー)を2005年12月13日、「日馬経済連携協定締結時に経済上の連携に関する日本国政府とマレーシア政府との間の協定の署名に当たっての共同声明」に基づき、経済連携研修(EPP研修)と改編することに両国が合意した。本件研修は主に土壌汚染分野に特化したEPP研修としてマレーシア環境研究所職員を対象に実施される予定であったが、同研究所をCP機関とする技術協力プロジェクト「マレーシア環境研究所能力強化」が2010年度に開始され、同プロジェクトのCP研修の内容に土壌汚染分野も含まれていたことから、同研究所およびマレーシア人事院と協議の結果、本件EPP研修を同プロジェクトのCP研修として実施することとなった。

上位目標 産業公害防止についての知識をマレーシアの公害防止行政に活用する。

プロジェクト目標 産業公害防止についての知識を習得する。

成果 1)大気汚染防止技術についての最新かつ実践的な知識を習得する。2)水処理技術についての最新かつ実践的な知識を習得する。3)土壌汚染防止技術についての最新かつ実践的な知識を習得する。4)環境管理技術についての最新かつ実践的な知識を習得する。

活動 10名を対象に約3週間の本邦研修の実施

1)大気汚染防止技術:・日本の大気汚染の現状と対策・公害総論・大気に関する公害防止技術、公害防止管理者制度2)水処理技術:・水質に関する公害防止技術、公害防止管理者制度・物理化学処理と生物処理・低スラッジ発生手法

・フッ化物の汚染廃水処理・純水システム・汚染された土壌からの排水処理技術3)土壌汚染防止技術:・クリーンテクノロジー・土壌汚染発生地区における取組4)環境管理技術:・資源リサイクル・有害廃棄物処理・スラグの再利用による最終処分の減量化、悪臭防止対策・廃棄物ゼロエミッション・資源の循環利用の推進現況・工場の騒音対策・廃棄物からの有価物回収技術(フライアッシュからの金属回収と関連公害防止技術、特に、スクラバーからの回収スラッジのリサイクル)・石油ピッチから脱硫した硫黄のリサイクル技術

投入

日本側投入 研修費用のうち、国内移動費、保険、研修管理費、研修委託費、送迎料

相手国側投入 研修費用のうち、航空運賃、日当、宿泊費

外部条件 マレーシア公務員向けの研修に対するマレーシア政府の公費負担が担保される

実施体制

(1)現地実施体制 (社)産業環境管理協会

関連する援助活動

(1)我が国の

   援助活動

1)我が国の援助活動(我が国の他スキームの援助活動、我が国が支援を行っている政策的イニシアティブの下での援助活動との連携・関係について、案件名のみではなく、連携内容等についても言及する)2)他ドナー等の援助活動(関連する他ドナー等の援助活動の内容及び連携・関係について記述する)

国内機関主管案件

草の根技協(地域提案型)

2011年06月01日現在

本部/国内機関 :九州国際センター

案件概要表

案件名 (和)シブ市市民参加型廃棄物管理推進事業

(英)COMMUNITY-BASED SOLID WASTE MANAGEMENT SYSTEM DEVELOPMENT

PROJECT IN SIBU CITY

対象国名 マレーシア

分野課題1 環境管理-廃棄物管理

分野課題2

分野課題3

分野分類 公共・公益事業-公益事業-都市衛生

プロジェクトサイト マレーシア・シブ市

署名日(実施合意) 2010年06月17日

協力期間 2010年06月01日 ~ 2011年03月31日

相手国機関名 (和)マレーシアシブ市

相手国機関名 (英)Malaysia, Sibu city

日本側協力機関名 北九州市環境局

プロジェクト概要

背景 シブ市は、人口約20万人で、スラワク州(ボルネオ島)第二の都市。スラワク州中央部の経済、行政、商業の中心地でもある。かつては、ゴムや穀物の売買という産業しかなかったが、1970年代からの材木貿易により繁栄が始まり、現在はさらに化粧版、パーティクルボード、ベニヤなど、材木の加工産業の集積地にもなっている。そのほか、海に面していることから造船所、水産物の養殖、やし(パームオイル)の栽培なども盛んに行われている。 このような産業の集積とともに人口も増加してきており(後背地を含むと70万人)、同時に廃棄物の量が年々増加し、市内の環境は急激に悪化している。シブ市長は、この環境の改善を目指して、2007年度から実施団体である北九州市環境局の企画したワークシヨップに参加し、コンポストを核とした廃棄物の減量化に取り組むが、参加する住民のメリットが十分伝わっておらず、またコンポスト自身の技術指導が未熟であることなどにより、普及が進まず市内の環境は悪化を続けている。 このような状況下、シブ市より、北九州市の市民参加型廃棄物管理手法(KITAQ方式)を導入することで、市民への啓発活動や環境教育を強化し、同市で発生する廃棄物の適切な処理の促進を図り、もって住民の生活・衛生環境の改善、環境保全に寄与することを計画している旨打診があり、このシブ市からの協力要請を受け、実施団体は、草の根技術協力事業の提案に至った。

上位目標 廃棄物管理システムが確立され、シブ市内全域で、行政、住民、NGOなどの協働による適正な廃棄物処理が行われることで、地域の衛生環境の改善、環境保全が図られる。

プロジェクト目標 シブ市と共同で、行政、市民、NGOなどが協働する廃棄物管理システムを構築し、ごみの減量化・資源化、収集運搬の効率化などを図ることで、コミュニティの衛生環境を改善する。また、環境教育やリサイクル活動を通じ、市民の廃棄物管理や環境保全に関する意識の向上を図る。

成果 ①シブ市に適した住民参加型の廃棄物管理システムが確立される。②モデルコミュニティが選定され、パイロット事業として以下の活動が実施される。 ・住民による廃棄物管理のための組織が結成される。 ・ごみの収集・運搬、資源化(例:堆肥化)、有価物の売却などが住民自身の手により実施さ

れる。  ・環境教育が実施され、市民の環境意識が向上する。 ・前述の活動を通して、有価物の売却利益のコミュニティへの還元、ごみの収集運搬の効率化、不法投棄の減  少などが図られることにより住環境の改善が実現される。③各ステークホルダーの役割が明確化され、行政、市民、NGOなどが協働するためのモデルが形成される。

活動 ・モデルコミュニティを選定し、住民による廃棄物管理組織(婦人会などが中核となることを想定)を結成させる。・専門家を派遣し、ごみの収集運搬方法の改善を行い、不法投棄を防止する。・生ごみ堆肥化技術、ごみバンク活動(コミュニティ単位の有価物回収運動)を導入することで、ごみの減量化・資源化を促進し、市民の生活環境の改善を図る。・有価物の売却利益をコミュニティ改善に還元し、持続的にコミュニティの住環境が改善されるシステムを構築する。・コミュニティ住民が、廃棄物管理に主体的に取り組むことができるように環境教育を実施する。

日本側投入 専門家を3回派遣する第1回:シブ市における現状の廃棄物管理の確認第2回:コンポストセンター用の技術指導の実施第3回:コンポスト技術を活用した市民参加型の廃棄物管理システムの導入

外部条件 特になし

実施体制

(1)現地実施体制 マレーシア・シブ市役所、

(2)国内支援体制 北九州市環境局、財)地球環境戦略研究機関(IGES)、㈱ジェイペック社(北九州市)、

関連する援助活動

(1)我が国の

   援助活動

JICAマレーシア事務所は北九州市、(財)地球環境戦略研究機関(IGES)、㈱ジェイペック社(北九州市)、サラワク州シブ市役所、及びマレーシア固形廃棄物管理公社と共同で、「高倉方式」を採用したコンポスティング技術に関する研修セミナーを実施しました。(12 月 3 日-5 日シブ市、12 月 7-8 日クア

(2)他ドナー等の

   援助活動

特になし

在外事務所主管案件

個別案件(国別研修(本邦))

2016年03月18日現在

在外事務所 :マレーシア事務所

案件概要表

案件名 (和)EPP研修 統合的固形廃棄物焼却・管理システム研修

(英)EPP Integrated Solid Waste Management System - Incineration

対象国名 マレーシア

分野課題1 環境管理-廃棄物管理

分野課題2

分野課題3

分野分類 公共・公益事業-公益事業-都市衛生

プログラム名 プログラム構成外援助重点課題 -開発課題 -

協力期間 2010年04月01日 ~ 2011年03月31日

相手国機関名 (和)マラ工科大学 応用科学部

相手国機関名 (英)Faculty of Applied Science, University of Technology MARA (UiTM)

プロジェクト概要

背景 マレーシアでは廃棄物の処理方法として埋め立てや焼却などが行われているが、同方法は環境に負荷をかけるだけではなく、地域住民の健康にも影響を与えることが明らかになってきている。他方、熱分解処理による廃棄物処理は、環境にやさしく、廃棄物やバイオマスを液体とガスに変換することができ、輸送や保存、焼却などの点でメリットがあることから、その導入を検討するための研修を要望越したものである。

上位目標 統合的固形廃棄物管理システムにおいて、技術的に訓練されたスタッフが育成される。

プロジェクト目標 ・統合的固形廃棄物管理システムについて、実地経験が積まれる。・特にダイオキシンなどの有害物質が検査・分析される。・熱分解ユニット(Pyrolysis Unit)のデータが焼却炉のデータに関連付けて分析される。

成果 研修での経験と知識が、熱分解システムの適用に活用される。

活動 ・技術視察・技術協議・OJT・維持管理システム※研修期間は2010年11月28日から2010年12月17日までの20日間

投入

日本側投入 研修費用のうち、国内移動費、研修管理費、研修委託費等

相手国側投入 研修費用のうち、航空運賃、日当、宿泊費等マラ工科大学応用科学部の熱分解研修グループの研究者または研究アシスタント5名程度。

外部条件 マレーシア公務員向けの研修に対するマレーシア政府の公費負担が担保される

実施体制

(1)現地実施体制 日本側受入機関:財団法人日本環境技術センター

-

(2)国内支援体制

関連する援助活動

(1)我が国の

   援助活動

1)我が国の援助活動(我が国の他スキームの援助活動、我が国が支援を行っている政策的イニシアティブの下での援助活動との連携・関係について、案件名のみではなく、連携内容等についても言及する)2)他ドナー等の援助活動(関連する他ドナー等の援助活動の内容及び連携・関係について記述する)

(2)他ドナー等の

   援助活動

-

在外事務所主管案件

個別案件(国別研修(本邦))

2017年12月05日現在

在外事務所 :マレーシア事務所

案件概要表

案件名 (和)協同組合マーケティング能力強化

(英)Capacity Building for Co-operative Marketing

対象国名 マレーシア

分野課題1 農業開発-農業サービス(普及,研究,金融,農民組織等)

分野課題2 経済政策-市場経済化

分野課題3

分野分類 商業・観光-商業・貿易-商業経営

プログラム名 プログラム構成外援助重点課題 -開発課題 -

署名日(実施合意) 2009年04月01日

協力期間 2009年12月01日 ~ 2013年03月31日

相手国機関名 (和)国際貿易・産業省 企画評価課

相手国機関名 (英)Ministry of International Trade & Industries(MITI), Planning and Evaluation Unit

プロジェクト概要

背景 1981年から行われた東方政策研修(産業技術研修、経営幹部セミナー)を2005年12月13日、「日馬経済連携協定締結時に経済上の連携に関する日本国政府とマレーシア政府との間の協定の署名に当たっての共同声明」に基づき、経済連携研修(プログラム)と改編することに両国が合意したことにより、当該研修の実施を行うものである。日馬経済連携協定に規定する7分野、(イ)農林水産業、(ロ)教育・人材育成、(ハ)情報通信技術、(ニ)科学技術、(ホ)中小企業、(ヘ)観光、(ト)環境、の中で、毎年両国政府の合同調整委員会を通じて研修内容を決定することとしている。またこれらの研修を通じ、マレーシアにおける人材養成並びに両国間の相互理解及び友情の促進に貢献することを目的としている。本案件は、国際貿易・産業省から人材育成に資する研修として要請が上げられた。マレーシアにおける協同組合が商品のマーケティング知識を向上させることを目的とし、マレーシアの農業協同組合や農業販売組合におけるスーパーバイザーや経営者を対象に、講義、討議、発表、日本の協同組合を訪問を通じて研修が実施される。なお2010年度は予算逼迫を理由に研修の実施を見送り、2011年度への持越しとした経緯がある。

上位目標 マレーシアの人材育成が行われ、経済の活性化、競争力の向上が図られる。

プロジェクト目標 日本の市場や成功事例から知識や技能を修得する。

成果 -市場管理概念の習得(製品化、商品、販売、マーケティング、社会的マーケティングの概念)-日本における市場と各農協の供給範囲の学習-商品のバリューチェーンが拡大するための技能と手法の習得-共同組合のマーケティングと経営活動の紹介-研修中に修得した経験や技能の適応-付加価値化による高収益を達成する手法の習得-高次元での経営能率化の実践

活動 10名を対象に約25日間の本邦研修の実施

投入

日本側投入 研修費用のうち、国内移動費、保険、研修管理費、研修委託費等

相手国側投入 研修費用のうち、航空運賃、日当、宿泊費等

外部条件 マレーシア公務員向けの研修に対するマレーシア政府の公費負担が担保される

実施体制

(1)現地実施体制 想定される本邦受入先:IDACA(財団法人アジア農業協同組合振興機構)

(2)国内支援体制 -

関連する援助活動

(1)我が国の

   援助活動

-

(2)他ドナー等の

   援助活動

-

在外事務所主管案件

個別案件(国別研修(本邦))

2018年10月05日現在

在外事務所 :マレーシア事務所

案件概要表

案件名 (和)パームオイルポリマー素材の開発及び特徴付け、OECD/GLP手法に沿ったポリ

マーの嫌気性生物分解

(英)The Development and Characterization of Palm Oil Polymer Materials, Anaerobic

Biodegradation of Polymers

対象国名 マレーシア

分野課題1 農業開発-農業サービス(普及,研究,金融,農民組織等)

分野課題2

分野課題3

分野分類 農林水産-農業-農業一般

プログラム名 プログラム構成外援助重点課題 -開発課題 -

署名日(実施合意) 2009年04月01日

協力期間 2009年06月11日 ~ 2013年03月31日

相手国機関名 (和)マレーシアパームオイル庁

相手国機関名 (英)Malaysia Palm Oil Board

プロジェクト概要

背景 パームオイル産業は過去40年に渡りマレーシアの経済に多大な貢献を果たしてきた。2010年に発表されたEconomic Transformation Programにおいても、パームオイル産業はマレーシアの経済発展における重要分野のひとつとして位置づけられている。オイルパーム産業会は、パームオイルの持続的生産を志向しており、実際持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)から認証を取得した企業も存在している。 同産業の発展の牽引役として、マレーシアパームオイル庁(Malaysia Palm Oil Board。以下「MPOB」)はオイルパーム植林と環境の調和等、地球規模課題である環境保護にも対応も含め、オイルパーム/パームオイルに関する広範かつ最先端の研究開発を行っており同産業における技術的な突破口を切り開いてきた。現在、MPOBでは多くの若手科学者を採用し研究開発を行っており、新素材の開発およびOECD/GLP(Good Laboratory Practice)に則った嫌気性分解手法を習得することを目的として、本件が要請された。

上位目標 パームオイル産業が、社会や環境のニーズを満たす科学技術を発展させる。

プロジェクト目標 ポリマー素材の開発及びパームオイルに関する環境アセスメントにかかる技術を習得する。

成果 1.ポリマー素材の開発手法が整理される。2.OECD/GLPに則ったパームオイル嫌気性生物分解手法が整理される。

活動 2名/年を対象に、以下2分野における約2ヶ月間の本邦研修の実施

1.パームオイルから抽出されるポリマー素材の合成及び特徴づけ2.生物分解の調査―OECD/GLP手法に沿ったポリマーの嫌気性生物分解

投入

日本側投入 研修費用のうち、国内移動費、保険、研修監理費、研修委託費

相手国側投入 研修費用のうち、航空運賃、日当、宿泊費

外部条件 マレーシア公務員向けの研修に対するマレーシア政府の公費負担が担保される

実施体制

(2)国内支援体制 本邦想定受入先:独立行政法人産業技術総合研究所 環境化学技術研究部門 主任研究員 国岡氏

関連する援助活動

(1)我が国の

   援助活動

・EPP研修:2006年から10年間で1000人の研修員を受入れることが日マ政府間で取決められている。・(技プロ)ボルネオ生物多様性・生態系保全プログラムフェーズ2(BBEC2)において、RSPOおよびWWFと協働しつつ、キナバタンガン-セガマ河中・下流域におけるオイルパーム産業および、州政府、NGO、住民等とともに、環境に配慮したオイルパーム経営を目指したワークショップを開催している。・(JSPS)オイルパームバイオマス総合的利用システムの開発において、森林総合研究所の協力はマレーシア科学大学と共同で、オイルパームの幹や葉、実から、接着剤を使用しない板材や圧縮材料の成形手法、複合ボード材料を開発するための基礎調査を実施している。(2009年度~2011年度)・マレーシアにおけるパームオイル産業にかかる基礎情報収集調査(2010年度)・EPP研修オイルパームに関するライフサイクル分析およびエコラベリング(2010年度~2012年度)

(2)他ドナー等の

   援助活動

特になし

在外事務所主管案件

個別案件(第三国研修)

2018年10月05日現在

在外事務所 :マレーシア事務所

案件概要表

案件名 (和)発生源における鳥インフルエンザ診断

(英)Diagnosis of avian influenza at source

対象国名 マレーシア

分野課題1 農業開発-家畜衛生・畜産

分野課題2

分野課題3

分野分類 農林水産-畜産-畜産

プログラム名 プログラム構成外援助重点課題 -開発課題 -

プロジェクトサイト クアラルンプール/Ipoh

署名日(実施合意) 2009年04月01日

協力期間 2010年03月01日 ~ 2012年03月31日

相手国機関名 (和)農獣医局

相手国機関名 (英)Department of Veterinary Service

プロジェクト概要

背景 1997年に香港での鳥インフルエンザ(H5N1)流行にはじまり、2003年以降のアジア各地での鳥インフルエンザの流行、またインドネシアにおけるヒトーヒト感染やヨーロッパ各地での鳥への感染が確認されている。このような事態を前にしてヒトの間での「感染爆発(Pandemic)」は時間の問題であると言われている。爆発感染が発生すると家畜面からの経済的損失のみでなく、ヒトへの健康被害もしくはそれに付随した経済的損失は大きく、発生を最小限に食い止める必要がある。そのためには発生した際の初動が重要であり、発生早期に数多くある家禽病の中で鳥インフルエンザの正しい診断技術は必要不可欠である。本研修は参加者に鳥インフルエンザの脅威と影響、政治、経済、環境的リスクについて啓発を行うものである。マレーシアはヒト-ヒト感染の防止に成功しているところ、この経験や対策について、各国との情報共有を図りたいと考えている。

上位目標 鳥インフルエンザ流行の未然防止、コントロール、撲滅

プロジェクト目標 研修参加者が鳥インフルエンザの最新診断技術を学び、自国で運用できるようになる。

成果 1.鳥インフルエンザウィルスの隔離手法が運用できるようになる2.HAおよびHIテストによるウィルス発見手法が運用できるようになる3.逆転写酵素-ポリメラーゼ連鎖反応法(RT-PTR)を運用してウィルスの診断が出来るようになる4.ウィルスを発見するための分子解析技術を運用できるようになる

活動 RT-PCR法を用いた診断技術実習市販の診断キットを利用した診断技術の実習ウィルス隔離手法の実習ウイルス発見手法の実習テスト結果のレビュー

投入

日本側投入 (1)第三国研修の実施研修講師派遣(1名程度)研修コース実施経費の約50%を負担

(2)講師向け本邦研修の実施研修員10名研修期間:10日

相手国側投入 第三国研修コース実施経費の約50%を負担

外部条件 特になし

実施体制

(1)現地実施体制 農獣医局が実施

関連する援助活動

(1)我が国の

   援助活動

なお、研修対象国におけるJICAプロジェクトは以下の通り。本研修コースは下記JICAプロジェクトに裨益する様に調整を図ることとする。

アセアン家畜疾病防除計画(フェーズ2) 対象国は、タイ、ベトナム、ラオス、ミャンマー、カンボジア

各国における主な取組みは以下の通り家畜疾病の診断技術について、各国中央研究所による地方・現場への活動支援を促進地方、現場の獣医師への診断技術研修の実施農家への家畜疾病防除啓発普及現場、地方、中央の連絡・通報体制の整備

在外事務所主管案件

個別案件(国別研修)

2013年03月05日現在

在外事務所 :マレーシア事務所

案件概要表

案件名 (和)地域型漁業実施管理

(英)Community based fishery enforcement and management

対象国名 マレーシア

分野課題1 農業開発-水産

分野課題2

分野課題3

分野分類 農林水産-水産-水産

プログラム名 プログラム構成外援助重点課題 -開発課題 -

署名日(実施合意) 2008年04月01日

協力期間 2010年07月01日 ~ 2010年07月21日

相手国機関名 (和)マレーシア漁業局

相手国機関名 (英)Department Fishery Malaysia(DOF)

プロジェクト概要

背景 1981年から行なわれた東方政策研修(産業技術研修、経営幹部セミナー)を、2005年12月13日、「日マ経済連携協定締結時に経済上の連携に関する日本国政府とマレーシア政府との間の協定の署名に当たっての共同声明」に基づき、経済連携研修(プログラム)と改編することに両国が合意したことにより、当該研修の実施を行うものである。日マ経済連携協定に規定する9分野、(イ)企業内研修、(ロ)職業訓練(観光を含む)、(ハ)中小企業(ニ)ICT、(ホ)農業、(ヘ)科学技術、(ト)環境、(チ)金融、(リ)社会福祉向上の中で、毎年両国政府の合同調整員会を通じて研修内容を決定することとしている。 マレーシアの水産分野においては、水産資源の枯渇や零細漁民の貧困という問題が顕在化している。マレーシア政府は第9次マレーシア国5ヵ年計画(2006-2010)において、漁民の生活向上を重点課題と位置づけ、持続可能な水産資源管理を通じた漁村コミュニティの生活改善を目指した「水産資源管理コミュニティプログラム(FRMCP)」を2006年にし、コミュニティによる水産資源管理を推進している。 以上より、JICAはマレーシア漁業局職員に対し、日本の持続可能な水産資源管理に関する技術や事例及びコミュニティ開発の紹介を通じ、水産普及員の人材育成をし、持続可能な水産資源の管理がマレーシア全国にするための研修を実施する。

上位目標 マレーシアにおいてコミュニティベースの持続可能な水産資源管理が普及され、普及員と漁民との連携が強化されることにより、漁民の資源管理に対する意識が向上する。

プロジェクト目標 研修プログラムで習得されたプロジェクト立案能力と持続可能な水産資源管理に関する知識の習得により、研修員の業務上の問題を改善するための実現可能なプロジェクトプランが立案される。

成果 ①持続可能な水産資源管理、責任ある漁業に向けた漁業管理に関する知識が習得される。②コミュニティベースの水産資源管理が定着するための社会的アプローチに関する技術(漁民とのコミュニケーションスキル、参加型開発手法、紛争解決方法、水産資源管理に使用する社会経済情報分析手法)が習得される。③水産商品に対するブランド力が向上する。④自国の課題解決を目指すアクションプランが立案され、帰国後組織内で共有されるとともに実施される。

活動 ・講義の実施・演習・実習の実施・視察・研修旅行の実施・アクションプラン等のレポートの作成・発表

投入

日本側投入 研修費用のうち 下記相手国政府負担分以外 (国内移動費、保険、研修監理費、研修委託費 等)

相手国側投入 研修費用のうち 航空運賃、日当、宿泊費を負担する。

外部条件 マレーシア公務員向けの研修に対するマレーシア政府の公費負担が担保されること。

実施体制

(1)現地実施体制 マレーシア人事院による応募勧奨 4-6名/年所管国内機関であるJICA九州が競争入札にて研修受託機関を選定想定される実施機関;鹿児島大学等

関連する援助活動

(1)我が国の

   援助活動

2003年-2006年長期専門家「漁業地域開発」派遣2003年-2007年国別研修「効率的・効果的漁港管理」(2003年10名、2004年-2007年各15名)2009年-2011年EPP研修「漁港・漁業施設及び漁港組合管理」(2009年10名)

(2)他ドナー等の

   援助活動

東南アジア漁業開発センター(SEAFDEC)プロジェクト(2003-2008年)

在外事務所主管案件

個別案件(国別研修(本邦))

2016年03月18日現在

在外事務所 :マレーシア事務所

案件概要表

案件名 (和)効率的・効果的な漁港/漁業施設及び漁業組合管理

(英)The Efficient and Effective Technique for Fisheries Ports/Complexes and

Fishermen's Association Management and Operation

対象国名 マレーシア

分野課題1 農業開発-水産

分野課題2

分野課題3

分野分類 農林水産-水産-水産

プログラム名 プログラム構成外援助重点課題 -開発課題 -

署名日(実施合意) 2009年04月01日

協力期間 2009年10月12日 ~ 2012年03月31日

相手国機関名 (和)漁業開発庁

相手国機関名 (英)Fishery Development Authority of Malaysia(LKIM)

プロジェクト概要

背景 1981年から行われた東方政策研修(産業技術研修、経営幹部セミナー)を2005年12月13日、「日馬経済連携協定締結時に経済上の連携に関する日本国政府とマレーシア政府との間の協定の署名に当たっての共同声明」に基づき、経済連携研修(プログラム)と改編することに両国が合意したことにより、当該研修の実施を行うものである。日馬経済連携協定に規定する7分野、(イ)農林水産業、(ロ)教育・人材育成、(ハ)情報通信技術、(ニ)科学技術、(ホ)中小企業、(ヘ)観光、(ト)環境、の中で、毎年両国政府の合同調整委員会を通じて研修内容を決定することとしている。また本研修を通じ、マレーシアにおける人材養成並びに両国間の相互理解及び友情の促進に貢献することを目的としている。LKIMは農業・農業関連産業省傘下の機関として1971年11月1日に漁業産業発展及び漁業従事者のエンパワーメントを目的として設立された機関であり、「国家の開発及び近代的な漁業産業の確立に適う行動が出来る、献身的かつ進歩的な漁業コミュニティの形成及び自立」を謳っている。本研修では、漁港/漁業施設及び漁業組合の経営者を訓練し、日本における効率的、効果的な経営及び実施運営能力を身につけることを目的として実施されるが、併せて、参加研修員は効率的、効果的な技能や「Marinovation」の概念、日本で実施されている事例を経験することが期待される。

上位目標 漁港/漁業コンプレックス及び漁業組合における、経営及び実施運営の明確化及び質の改善

プロジェクト目標 ①研修員が漁港/漁業施設及び近隣エリアの管理運営の知識・能力を習得し、改善する②研修で習得した知見、LKIMでの知見に基づいた漁港/漁業施設及び漁業組合における改善手段を共有することを通じ、効果的、効率的な事業をLKIMにおいて促進する

成果 ①研修を通じて得た知見が日常業務に適応・実施されること②技能が技術的、動機促進的、運用可能な範囲にあれば、研修で得た知見を継続的に改善が可能となること

活動 ■本邦研修

15名を対象に約2週間の本邦研修の実施研修は、講義、ブリーフィング、視察、ディスカッション、アクションプラン作成・発表、評価からなり、内容は以下の通り。漁港/漁業施設/漁業組合の運営システム(銚子市漁港)、地方の小規模漁港の運営(鋸南町保田漁協)、都市近郊漁港(横浜市漁協)、(漁船や漁業関連機器を含む)新技術や最新の漁業機器、最新の'Marinovation'分野(中央水産研究所)、人工リーフ、漁業市場、水産加工品工場((株)西川・大原工場)、養殖プロジェクト(新富津漁協・のり養殖)、女性による経済活動、漁村の環境及び文化風習(千葉県富浦町)

■フォローアップ調査(2011年度のみ)日本側研修実施機関2名程度をマレーシアへ招へいし、2週間から3週間程度のフォローアップ調査を実施。本調査は上記本邦研修にて作成されたアクションプランの実施を現地にて支援するもの。具体的な活動内容は以下のとおり。1.帰国研修員およびその所属先に予め質問票を送付し、アクションプランの実施状況およびその問題点を事前に確認する。2.調査期間中、LKIM本部や支部を訪問し、①本邦研修の成果や②漁港/漁業施設および漁業組合の現地と問題点、将来の見通し、③本邦研修に対する要望等を確認する。3.帰国研修員が所属する5つの漁業組合を訪問し、所属先関係者および組合メンバーを対象に、①アクションプランの進捗確認、②プラン実施にあたっての障害の確認、③実際の行動に移すためのアドバイス、④プラン実施に向けた計画の作成(改訂)支援を行う。

投入

日本側投入 ■本邦研修研修費用のうち、国内移動費、保険、研修管理費、研修委託費等■フォローアップ調査(2011年度のみ)調査団派遣経費(団員の渡航費、日当、宿泊費、車両借上費、マレーシア国内航空賃等)

相手国側投入 ■本邦研修研修費用のうち、航空運賃、日当、宿泊費等■フォローアップ調査(2011年度のみ)LKIM職員のマレーシア内国旅費、セミナー/ワークショップ開催にかかる経費等

外部条件 マレーシア公務員向けの研修に対するマレーシア政府の公費負担が担保される

実施体制

(1)現地実施体制 本邦実施機関:全国漁業協同組合学校(所管センター;JICA横浜)

(2)国内支援体制 全国漁業協同組合連合会

関連する援助活動

(1)我が国の

   援助活動

国別研修「効率的効果的漁港管理運営手法」(2003年~2007年)技プロ(個別専門家)「漁業地域開発」(2003年6月-2006年6月)

(2)他ドナー等の

   援助活動

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