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この期間、震度観測点で震度1以上を観測した地震は5回(前月8回)で、主な地震は次
のとおりです(詳細は「震度1以上を観測した地震の表」を参照)。
8日10時33分、根室半島南東沖を震源とする地震(M4.2、深さ57km)により、根室市、中
標津町、別海町で震度1を観測しました。
11日23時49分、釧路沖を震源とする地震(M4.0、深さ46km)により、根室市、浜中町で震
度2、別海町で震度1を観測しました。
42N
43N
44N
143E 144E 145E 146E 147E 148E
0 100km
0.01.02.0
3.0
4.0
5.0
6.0
7.0
8.0
M
km
300
150
80
30
0深さ
釧路・根室・十勝地方の地震活動図
釧路地方気象台2018年2月1日~2018年2月28日
震央分布図
地震概況(2018年2月)
※ これは暫定値であり、データは後日変更することがあります。 記号Mはマグニチュードを表します。 図中橙色の線は地震調査研究推進本部による主要活断層を表します。 過去の地震活動と比較するため、前3ヶ月(今期間を含まない)の震央を灰色のシンボルで表します。
総数=373
この活動図は、釧路地方気象台のホームページに掲載しておりますのでご利用ください。ホームページのアドレスは、「http://www.jma-net.go.jp/kushiro/ 」です。
海溝軸
02/07 14:39 M4.9
02/08 10:33 M4.2
02/11 23:49 M4.0
02/17 22:32 M3.7
02/21 18:09 M3.4
42N43N44N45N
141E
142E
143E
144E
0 100km
0.01.02.0
3.0
4.0
5.0
6.0
7.0
8.0
M
km
300
150
80
30
0深さ
2018年2月1日~2018年2月28日震央分布図
断面図
※ これは暫定値であり、データは後日変更することがあります。 記号Mはマグニチュードを表します。 過去の地震活動と比較するため、前3ヶ月(今期間を含まない)の震央を灰色のシンボルで表します。
総数=340
0
50
100
150
200
250
300
350
km
40N
42N
44N
46N
48N
138E 140E 142E 144E 146E 148E 150E 152E
0 200km
0.01.02.0
3.0
4.0
5.0
6.0
7.0
8.0
M
km
300
150
80
30
0深さ
北海道の地震活動図札幌管区気象台
2018年2月1日~2018年2月28日震央分布図
総数=840
海溝軸
震度1以上を観測した地震の表(2018年2月)
各地の震度は、釧路・根室・十勝地方のみを掲載しています。
*のついている地点は地方公共団体または国立研究開発法人防災科学技術研究所の震度観測点です。
セントロイドの深さで表現した地震が含まれている場合があります。
震源の緯度、経度、深さ、規模は暫定値であり、データは後日変更することがあります。
( )内の数値は0.1単位の詳細な震度(計測震度)の小数点を省略して表しています。
計測震度と震度階級の対応は下表のとおりになっています。
計測震度と震度階級の関係
本資料は、国立研究開発法人防災科学技術研究所、北海道大学、弘前大学、東北大学、東京大学、名古屋大学、京都大
学、高知大学、九州大学、鹿児島大学、国立研究開発法人産業技術総合研究所、国土地理院、国立研究開発法人海洋研究
開発機構、公益財団法人地震予知総合研究振興会、青森県、東京都、静岡県、神奈川県温泉地学研究所及び気象庁のデー
タを用いて作成しています。また、2016年熊本地震合同観測グループのオンライン臨時観測点(河原、熊野座)、米国
大学間地震学研究連合(IRIS)の観測点(台北、玉峰、寧安橋、玉里、台東)のデータを用いて作成しています。
年 月 日 時 分 震央地名 北緯(N) 東経(E) 深さ(km) 規模(M) 地方 震度 震度観測点名2018年 2月 7日 14時39分 北海道東方沖 43°54.3′N 147°50.9′E 0km M4.9 根室地方 震度1 別海町常盤(05) 根室市落石東*(11) 根室市珸瑶瑁*(05)2018年 2月 8日 10時33分 根室半島南東沖 42°58.3′N 146°45.1′E 57km M4.2 根室地方 震度1 中標津町養老牛(05) 中標津町丸山*(09) 別海町常盤(05) 根室市落石東*(13) 根室市珸瑶瑁*(09)2018年 2月11日 23時49分 釧路沖 42°56.2′N 145°29.4′E 46km M4.0 釧路地方 震度2 浜中町湯沸(19) 浜中町霧多布*(18) 根室地方 震度2 根室市牧の内*(15) 根室市厚床*(22) 根室市落石東*(21) 根室市珸瑶瑁*(23) 震度1 別海町本別海*(06) 根室市弥栄(08) 根室市豊里(07)2018年 2月17日 22時32分 北海道東方沖 43°16.1′N 146°48.6′E 32km M3.7 根室地方 震度1 根室市落石東*(05)2018年 2月21日 18時09分 十勝地方南部 42°25.1′N 143°01.8′E 101km M3.4 十勝地方 震度1 浦幌町桜町*(05)
計測震度 ~0.4 0.5~1.4 1.5~2.4 2.5~3.4 3.5~4.4 4.5~4.9 5.0~5.4 5.5~5.9 6.0~6.4 6.5~震度階級 0 1 2 3 4 5弱 5強 6弱 6強 7
43N
44N
145E 146E
0 50km
1
1
1
1
1
1
2
3
4
5-
5+
6-
6+
7
階級震度
震央
1
2
3
4
5弱
5強
6弱
6強
7
2018年 2月 8日10時33分 根室半島南東沖の地震の震度分布図
42°58′N 146°45′E深さ57km M4.2
42.30
43.0
43.30
144.30 145.0 145.30 146.0
0 10km
1 112
22
22
2
1
2
3
4
5-
5+
6-
6+
7
階級震度
震央
1
2
3
4
5弱
5強
6弱
6強
7
2018年 2月11日23時49分 釧路沖の地震の震度分布図
42°56′N 145°29′E深さ46km M4.0
1.日本周辺で発生する地震のタイプ
【防災メモ】
~地震のタイプと活断層~
図2:陸域の浅い地震による被害の例
(写真は平成7年(1995年)兵庫県南部地震時のもの)
日本周辺で発生する地震には三つのタイプが
あります(図1)。海のプレートが沈み込むとき
に陸のプレートを地下へ引きずり込んでいき、
陸のプレートが引きずりに耐えられなくなって
跳ね上がるように起こるのが、プレート境界の
地震です。 沈み込むプレートの内部に力が加わって発生
する地震が、沈み込むプレート内の地震です。
また、陸のプレートの浅いところで発生する地
震が、陸域の浅い地震です。陸域の浅い地震は、
プレート境界で発生する地震に比べると規模が
小さい地震が多いですが、人の居住地域に近い
ところで発生するため、大きな被害を伴うこと
があります(図2)。
図1:地震のタイプと主な被害地震
(気象庁 HP: http://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/jishin/about_eq.html)
2.陸域の浅い地震と活断層
長い年月をかけて地下の岩盤に力が加わり、それが限界に達したとき、岩盤が「断層」を境に急
速に動きます。これが陸域の浅い地震が発生するしくみで、過去に繰り返し地震を起こし、将来も
地震を起こすと考えられている断層を「活断層」と言います。
日本の周辺には約 2,000 もの活断層があり、それ以外にもまだ見つかっていない活断層が多数あ
ると言われています。なお、北海道で今後発生する地震の規模や発生確率が評価されている主要な
活断層は、現在9つあります(図3)。
活断層がない場所では、地震は起きない? 活断層では、地震の規模がある程
度大きくなければ、地表に断層のず
れが現れません。また、断層のずれ
が地表に現れていた場合でも、その
後の侵食や土壌の堆積により痕跡が
不明瞭になり、見つかっていない活
断層もあるかもしれません。
したがって、活断層が確認されて
いない場所でも、被害をもたらすよ
うな地震は起こることがあります。
地震の発生源
地表に現れた断層
地表に現れていない断層
①:サロベツ断層帯
②:標津断層帯
③:十勝平野断層帯
④:富良野断層帯
⑤:増毛山地東縁断層帯・沼田-砂川
付近の断層帯
⑥:当別断層
⑦:石狩低地東縁断層帯
⑧:黒松内低地断層帯
⑨:函館平野西縁断層帯
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦ ⑧
⑨
図3:北海道地方の主要な活断層(地震調査研究推進本部 https://www.jishin.go.jp/ による)
「活断層の地震に備える」より
(地震調査研究推進本部 HP:https://www.jishin.go.jp/resource/pamphret/)
https://www.jishin.go.jp/