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私たちの異文化体験 2019 「長期海外研修」参加記(第 15 号) 中部大学 人文学部 英語英米文化学科 編・著 中部大学

中部大学 英語英米文化学科 編・著...1 はじめに(柳朋宏) 中部大学人文学部英語英米文化学科主任 柳 朋宏 今回 2 度目の引率で、オハイオ大学を訪れることができた。大変幸運なことである。前回は初めての引率ということを気づかれないようにしていたが、今回はそのような気

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Page 1: 中部大学 英語英米文化学科 編・著...1 はじめに(柳朋宏) 中部大学人文学部英語英米文化学科主任 柳 朋宏 今回 2 度目の引率で、オハイオ大学を訪れることができた。大変幸運なことである。前回は初めての引率ということを気づかれないようにしていたが、今回はそのような気

私たちの異文化体験 2019 「長期海外研修」参加記(第 15 号)

中部大学 人文学部

英語英米文化学科 編・著

中部大学

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はじめに(柳朋宏)

中部大学人文学部英語英米文化学科主任

柳 朋宏

今回 2 度目の引率で、オハイオ大学を訪れることができた。大変幸運なことである。

前回は初めての引率ということを気づかれないようにしていたが、今回はそのような気

を遣う必要はなかった。引率者にとって学生の荷物の不着は心配事の 1 つである。前回

は何人かの荷物がコロンバス空港に届かなかったが、今回は全員の荷物が到着した。安

心したのも束の間、私のスーツケース 1 つだけが届いていなかった。

滞在中、いくつかの授業を見学させていただいた。ある授業は、アメリカに到着してす

ぐの学生には、かなり難しいだろうと感じた。小学校も訪問することができた。中部大生

にとって、小学生は好奇心旺盛な、少し歳の離れたパートナーである。小学校ではお互い

が、教わる側であり、教える側である。

オハイオ大学では、Krzic 先生、Joung Hee 先生を始め、多くの方にお世話になった。

学生でなく、引率者のことも常に気にかけてくださり、感謝のことばしかでてこない。

今回の引率では、わがままをいって滞在期間を伸ばし、ウェストバージニア大学も訪

問した。オハイオ大学のあるアセンズからウェストバージニア大学のあるモーガンタウ

ンまで、車なら 2 時間 30 分ほどで移動可能である。しかし、公共の交通機関を利用すれ

ば 1 日がかりの移動になる。車社会ということだろうか。

ウェストバージニア大学では、国際センターの Shelby Concepcion 氏、言語学科長の

Amy Thompson 博士、日本語教員の Adachi Yumiko 先生とお会いし、大学のことや留

学制度、留学生についてお話をうかがった。急な訪問だったにも関わらず、みなさん貴重

な時間を割いてくださり、本当に感謝している。ウェストバージニア大学では、授業見学

はできなかったが、学生によるキャンパスツアーに参加し、大学の雰囲気を体感するこ

とができた。後日、そのキャンパスガイドからポストカードが届いた。入学希望者と思わ

れたわけではないと思うが、嬉しいものである。

さて、オハイオ大学長期海外研修に参加した学生は例年、研修の課題として『異文化体

験』の原稿を執筆し、ポスターを作成することになっている。しかし今回は、初めての試

みとして、いくつかのグループに分け、ポスター作成のほか、動画撮影やフォトブック制

作、ブログ執筆などを課題とした。ブログ執筆では、2週間に 1投稿の頻度で記事を書い

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てもらったので、週によっては書くことがなく困っていたようだが、研修中の「新鮮な」

体験や感想を綴っているはずである。オハイオ大学長期海外研修だけでなく、ウェスト

バージニア大学派遣留学の記事も投稿されている。以下がその URL である。お時間があ

れば、合わせてご覧いただきたい。

https://eibei.isc.chubu.ac.jp/blog/

http://bit.ly/34lhiNq

今年も無事に『私たちの異文化体験』を刊行することができた。これも、編集主幹であ

る三上仁志先生の厳しくも優しい学生に対する指導の賜物である。三上先生には、編集

作業に多大な時間と労力をさいていただいた。ここに記して感謝申し上げたい。また、寄

稿してくれた卒業生・関係者、学生が書いた原稿の確認作業をしていただいた先生方に

も合わせて感謝したい。最後になるが、どの留学プログラムも中部大学の組織的支援と

関係教職員のご尽力によって支えられている。この場を借りて改めて謝意を記したい。

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目次

はじめに(柳朋宏) ............................................................................................. 1

1. オハイオ大学 長期海外研修 .................................................... 7 The Final Study Abroad Group of the 2010s(Greg King) ........................................ 8 最高のクリスマスプレゼント(茨木玲奈) ...........................................................10 人生初の海外留学:2つの嬉しかったこと(髙橋大吾) .......................................12 アメリカでしか体験できないことをする(駒澤ひびき) .......................................14 10,508 km 離れた地でできた、かけがえのない友達(山本滉大) ...........................16 アメリカ人の大らかさ(川田真理乃)..................................................................18 留学を通して分かったアメリカ人の国民性(中村琴星) .......................................20 ルームメイトとの異文化コミュニケーション(安孫子直也) .................................22 話してみれば、親切なルームメイト(横山莉帆) .................................................24 アメリカでの様々な国の異文化体験(桐畑真聖) .................................................26 多言語を学んで、多文化を知る(漣知子) ...........................................................28 留学をとおして壊れた固定概念(船場弘岳) ........................................................30 自身で体験したことがすべて(杉浦春花) ...........................................................32 自分の思いをはっきり伝えること(西村柾輝) ....................................................34 無知は偏見を助長する(中山未聖) .....................................................................36 発音は大事だ!(安田佳史) ...............................................................................39 留学を実際にしなければ気づけないこと(三田祐衣奈) .......................................41 アメリカ人は気取らず、フレンドリー(堀田維吹) ..............................................43 不安が喜びに、そして自信へ(坪井凜太) ...........................................................45 アメリカで食べる日本食(吉野竜斗)..................................................................47 夢のようだった 4ヶ月間(中嶋もも香) ..............................................................49 相手への一言:留学中に気になったアメリカの習慣(酒巻慶治) ..........................52 たくさんの人達に支えられて(片山萌菜実) ........................................................54 留学生活における心構え(田中直輝)..................................................................56 アメリカでの充実した日々:価値観の違いや人の優しさに触れて(岸本萌香) ......58 体験なしでは知れない小さな気づき(神徳龍馬) .................................................60 ホームレスについての個人的見解(髙橋成実) ....................................................62 オハイオでの経験(望月大樹) ...........................................................................64 留学を経て変わったこと(末永ティファニー) ....................................................66 アメリカ人に対するイメージの変化と私の成長(狩谷万琴) .................................68 日本人のアメリカ人に対するステレオタイプとその実態(田崎佑) .......................71 刺激的な三か月半:3つのカルチャーショック(佐藤圭悟) .................................73 素敵な出会い(鈴木結賀) ..................................................................................75 日本の良さを再発見:New York での出来事(井上武志) ......................................78 オハイオ大学での貴重な4ヶ月間(齋場玲音) ....................................................81 私の感じたアメリカ人気質(加藤樹也) ..............................................................83

2. オハイオ大学大学院 ................................................................ 91 i + 1:オハイオ大学大学院生の苦悩と成長(竹之越将斗) ....................................92 将来を考えて努力するということ(佐藤空) ........................................................95

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3. ウェストバージニア大学派遣留学 ........................................... 99 Let’s go! Mountaineers! ♥(齋藤友実) ............................................................... 100

4. 英語短期研修プログラム ....................................................... 107 Oxford Study Abroad 2019 (David Laurence) ........................................................ 108 英語を通して世界とつながる (澤野純菜) ............................................................ 109 イギリスは日本と似ている! (清水真理) ............................................................ 111 カナダで学んだこと(鈴木聖也) ...................................................................... 113

5. さまざまな異文化体験(自主留学、スピーチ大会など) ....... 117 異文化を受け入れる側と、異文化に飛び込む側(仲田弘大) ............................... 118 入学時には想像できなかった今の自分(伊藤祐斗) ............................................ 121 カナダでの経験:ホームレス、ストライキ、ビーガン、人々(中村優香) ........... 125 記録より記憶:秘訣は、世界共通言語「笑顔」(清水菜摘) ................................ 127 オーストラリアとフィリピンで身につけた積極性(向川未紗) ........................... 130 愛知日米協会:学生英語スピーチコンテスト 2019(林穂高) .............................. 134

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