国際NGO、ネスレを痛烈に批判B ~認証パーム油の …...Palm oil used by Nestle was the issue ! ネスレグループにパーム油を供給するシナール・マス(Sinar

「拡がる認証パーム油~企業と生物多様性の視点から~」

Growing Usage of CSPO-from a perspective of business and biodiversity-

株式会社レスポンスアビリティ

足立直樹

2011年2月24日

Dr. ADACHI Naoki

24 February, 2011

シンポジウム「生物多様性と企業の役割~認証パーム油の最新動向」

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国際NGO、ネスレを痛烈に批判Nestle was criticized by NGO

出典：グリーンピース・ジャパン WEBサイト 1


ネスレの使用するパームオイルが問題 Palm oil used by Nestle was the issue! ネスレグループにパーム油を供給するシナール・マス(Sinar

Mas)社などの企業が、アブラヤシの大規模プランテーション開発でインドネシアの熱帯雨林を破壊

!  Sinar Mas destroyed rain forests in Indonesia

2 出典：グリーンピース・ジャパン WEBサイト


オランウータンの生息地を破壊 Orangutans lost their habitats

3 出典：グリーンピース・ジャパン WEBサイト


2ヶ月で世界で150万回以上視聴

30万通以上のメッセージがネスレ本社に

ネスレは調達方針を変更Nestle made a sustainable policy

ビデオがインターネットで上映 Videos were aired on the Internet

4 出典：グリーンピース・ジャパン


持続可能なパームオイルを目指す Commitment to using CSPO!  WWFはユニリーバなどとRSPOを結成 !  持続可能なパームオイルの原則と基準を策定、認証パームオイルの誕生

!  WWFは「パームオイル購入者のスコアカード」を作成、2009年にヨーロッパ企業を対象に実施

!  既に20社以上が2015年までの完全切替を約束 "  Sainsbury’s "  Marks & Spencer "  Unilever "  Cadbury "  The Body Shop "  L’Oreal "  Wal-Mart "  Carrefour "  Tesco 5


WWF、パームオイル購入者を格付け WWF ranked palm oil consumers!  RSPOメンバーは約344万トンのCSPOを生産、しかし使用されているのは凡そ半分

!  WWFは「パームオイル購入者のスコアカード」を作成、2009年にヨーロッパ企業を対象に実施出典：WWF Webサイト


RSPO認証パームオイルの生産量 Growing production of CSPO

出典：RSPO　Webサイト 7

345万トン

79万トン


「消費者が世界を変える」ユニリーバ Unilever asked consumers support!  フィナンシャル・タイムズ紙に　「あなたがスーパーマーケットで買うものが世界を変えることができる」との全面広告（2010年4月22日）

!  2009年、ユニリーバは18万トンのCSPOを調達。世界の半分以上に相当

!  現在15%のCSPO使用率を2015年までに100%に切り替えると約束

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RSPOへの日本企業の参画 Japanese companies involved! 11社の日本企業がRSPOに加盟

" 三菱商事（2004年8月） " サラヤ（2005年1月） " ライオン（2006年3月） " 伊藤忠商事（2006年6月） " コープクリーン（2006年7月） " 花王（2007年4月） " 三井物産（2008年3月） " エックス都市研究所（2008年10月） " 資生堂（2010年8月） " 磐田化学工業（2010年9月） " ミマスクリーンケア

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日本企業のCSPOの使用 CSP(K)O used by Japanese companies! サラヤ Saraya

" CSPO100%の商品を発売（2010年10月）

! 花王 Kao " CSPOの購入を開始（2010年9月） " 十分な供給量があれば、2015年までにRSPO認証のパーム油(CSPO)、パーム核油(CSPKO)に切り替える

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The Consumer Goods Forum

! 2009年に結成 Est. 2009 ! 世界70ヶ国、650社以上のCEOや経営層400名からなる企業人のネットワーク（日本：67社）

! 2010年11月29日：重要なイニシアティブを発表 Initiatives on Climate Protection " 2020年までに開発による森林破壊をネットゼロにする

(Zero Net Deforestation ) " ハイドロフルオロカーボン (HFC)の使用を段階的に廃止（Sustainable Refrigeration）

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約束した企業 Committed companies! 22の企業がイニシアティブに参加 22 companies ! 日本企業の参加はゼロ

No Japanese companies ! 共同議長(Co-Chairs)　Unilever, Tesco ! 参加企業(Committed comapanies) Ahold, Barilla,

Carrefour, Coca-Cola, Delhaize, General Mills, Henkel, Johnson & Johnson, Kellogg, Kraft, Kroger, L’Oréal, Metro, Nestlé, Pepsi Co, Procter & Gamble, Sara Lee, S.C. Johnson, Sobeys, Tesco, Unilever, Walmart

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Some rights reserved by COP10 JAPAN 2010 13


Some rights reserved by COP10 JAPAN 2010 14


COP10の主要な成果 COP10 outcomes!  「名古屋議定書」(ABSの国際制度）

Nagoya Protocol

!  「愛知ターゲット」（2020年目標） Aichi Targets

!  「名古屋・クアラルンプール補足議定書」(MOP5) Nagoya-Kuala Lumpur Supplementary Protocol (MOP5)

!  IPBES, SATOYAM Initiative ….

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2011~2020年新戦略計画（愛知目標） 2020 Aichi Targets目標1 人々が生物多様性の価値と行動を認識する。

目標11 陸域の17%、海域の10%が保護地域等により保全される。

目標2生物多様性の価値が国と地方の計画などに統合され、必要な場合には国家勘定、報告制度に組込ま

れる。目標12

絶滅危惧種の絶滅・減少が防止される。

目標3生物多様性に有害な補助金を含む奨励措置が廃止、又は改革され、正の奨励措置が策定・適用される。目標13

作物・家畜の遺伝子の多様性が維持され、損失が最小化される。

目標4 ビジネスを含む全ての関係者が持続可能な生産・消費のための計画を実施する。

目標14 自然の恵みが提供され、回復・保全される。

目標5森林を含む自然生息地の損失が少なくとも半減、可能な場合にはゼロに近づき、劣化・分断が顕著に減

少する。目標15

劣化した生態系の少なくとも15%以上の回復を通じ気候変動の緩和と適応に貢献する。

目標6 水産資源が持続的に漁獲される。目標16 ABSに関する名古屋議定書が施行、運用される。

目標7 農業・養殖業・林業が持続可能に管理される。目標17 締約国が効果的で参加型の国家戦略を策定し、

実施する。

目標8 汚染が有害でない水準まで抑えられる。目標18 伝統的知識が尊重され、主流化される。

目標9 侵略的外来種が制御され、根絶される。目標19 生物多様性に関連する知識・科学技術が改善され

る。

目標10サンゴ礁等気候変動や海洋酸性化に影響を受ける脆弱な生態系への悪影響を最小化する。目標20

戦略計画の効果的実施のための資金資源が現在のレベルから顕著に増加する。

出所：環境省資料を一部改変16


これから企業に求められること Business is expected to ! 持続可能なビジネスへのシフト

Shift to sustainable business

! 持続可能な資源の確保（原材料調達）と利用（技術、ビジネスモデル） Secure (procurement) and make use of (technologies, business models) sustainable resources

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GAR、森林破壊をしないことを約束 GAR committed to stop deforestation! GAR (Golden Agri-Resources)：シナール・マス社のパームオイル部門

! 2011年2月9日 ! 森林破壊を伴うパームオイル開発の中止を発表 × 炭素固定量の多い森林での開発 × 保全価値の高い森林(HCVF)での開発 × ピートランドでの開発 ○ 先住民や地域住民との同意

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知恵を出しあうとき Time for collaboration! CSPO供給農園、精油所　Plantations and mills ! 地域住民（含先住民、移民労働者） Local people ! 野生動物 Wildlife ! 利用企業 Companies ! 行政　Governments ! 消費者 Consumers ! メディア　Media

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ありがとうございました。

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