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『インテリジェンス発想法』 国際インテリジェンス研究所

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『インテリジェンス発想法』

国際インテリジェンス研究所

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『インテリジェンス発想法』

- 2 – Copyright (C) 2012 国際インテリジェンス研究所. All Rights Reserved.

目次

◆アイデアのつくり方

◆小山薫堂『考えないヒント』

◆加藤昌治『アイデア会議』

◆トニー・ブザン『自分を天才だと思える本』

◆マインドマップ問題解決、らくがきで身につくロジカルシンキング

◆作詞家・秋元康の発想法

◆ビジネスパーソンの街歩き学入門

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『インテリジェンス発想法』

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◆アイデアのつくり方

※嶋浩一郎『アイデアのつくり方』要旨

・嶋浩一郎氏は、博報堂ケトルの代表。

博報堂が発行する雑誌『広告』の編集長を歴任。

既存の広告手法にとらわれないキャンペーンを構築している。

彼はアイデアをいかにして生産しているかを学びたい。

・散らかった情報からアイデアは生まれる。

・ファイルに入れた途端、情報は死ぬ。

・整理しない、羅列するだけ、そうすると情報は「交配」する。

・情報を手帳に「放牧」するとアイデアが生まれる。

・本で読んだこと、人から聞いた話、テレビやラジオで耳にしたこと、レストランで隣

のカップルがしゃべったこと、会社の会議の雑談、とにかく、気になったり、知らな

かった情報は、躊躇無くすべて収集しよう。

・手帳「モルスキン」はなかなか使いやすくベスト。

・紀行作家ブルース・チャトウィンは、モルスキンを評して「この手帳をなくすことは、

パスポートをなくすのと同じくらい私にとって災難だ」と述べている。

・一見関係ない情報に「筋」を通す。

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・読み終わった本やノートに書かれた情報は、寝かせて熟成させる。

・ギャップが爆発力を生む。

※コメント

有名な画家、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホも手帳モルスキンを愛用していたという。

彼の場合、モルスキンのスケッチブックだが。

小生もモルスキンを愛用している。

特に旅行に出るとき、あれが一冊あるといろいろなアイデアがスラスラと書ける。

旅に出るからモルスキンがあるのでなく、モルスキンを持っているから旅に出たく

なるのかもしれない。

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『インテリジェンス発想法』

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◆小山薫堂『考えないヒント』を読み解く

※要旨

・「何か面白いことないかな」とつねに考える

・アイデアは頭からではなく、体から生まれる

・「勝手にテコ入れ」トレーニングがアイデア体質を作る

→世の中にあるものを勝手にコンサルティングする

→自分だったら、こうやってPRするなど

・人生はすべていいほうに向かっている

・すべては必然に向かった偶然

・名刺を変えると何かが変わる

・ストーリーがあれば、必ず何らかのコンテンツになる

・アイデアは化学反応

・いろいろなチャンネルを持っていることによって、アイデアの化学反応が起こる

・アイデアは「人」そのもの

・一見関係のなさそうなこっちの人とあっちの人を結びつけたり、こっちのアイデア

とあっちのアイデアを結びつけたりして、新しいアイデアが生まれる

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『インテリジェンス発想法』

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・毎朝ワクワクして目が覚める

・締め切りは破ってもいい

・「もうできない」ではなく「もうすぐできる」

・アイデアが出ないときは、銭湯に行くとか、お風呂に入る

・なぜかシャンプーをしていると、アイデアが浮かぶことが多い

・「アイデアの種」をポケットに入れておく

・いいアイデアを思いつくためには、まずアイデアの種を見つけることが大切

・アイデアの種とは、何でもいい。日常で会うことでも、新聞で見たことでも。

・まずは身近な人間を喜ばせる

・忙しい中で遊ぶから楽しい

・周りのリアクションが一番の栄養

・事務所はサプライズがいっぱい

・発想の原点は、誕生日プレゼント

・「当たり前」をリセットする

・最後は「面白いかどうか」で決まる

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『インテリジェンス発想法』

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・「こうやったら面白いですよね」とか「話題になりますよ」という言い方をすることが

多い

・百のプランより、ベストの一行

・なぜ、企画書を書くのか?

自分のやりたいことを実現するために書く。

★新しい仕事を始める3つの条件

1.「それは誰かがやっていないか。すでにもうほかの人が同じ事をやっているので

はないか」ということ

2.「それは誰を幸せにするか」

3.「それは自分にとって面白いか」

・面白い人は面白い人を連れてくる

・自分がやったことのないビジネスや新しいプロジェクトをやるのは、アイデアづくり

の絶好のトレーニング

・走り続けることで次々と刺激されて、アイデアが生まれる

・偶然力を鍛えよう

・失敗を悔やまない、失敗に見せない

・マーケティングより皮膚感覚

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『インテリジェンス発想法』

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・「覚える力」より「忘れる力」

・観る、話す、そして、信じる

・偶然力を鍛えようと思ったら、まず観察

・とにかく人に話しかけること。これは格好のトレーニング。

・偶然力で決断も早くなる

・自腹を切ってでも自己PRを

・アイデアに詰まると銭湯に行く

・人が寝ている時間に仕事をしたり、勉強をしたりするのが好き

・夢は金を出してでも買え

・アイデアを話してもらえる人になる

・すべてのことで「自分ならこうする」と考える

※コメント

小山氏は、マーケティングより皮膚感覚という。

詳しいデータ調査よりも、自然体で思いついたことが意外にヒットするようだ。

たまには何も考えず、街を歩いてみたい。

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『インテリジェンス発想法』

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◆加藤昌治『アイデア会議』を読み解く

加藤昌治氏は、広告代理店マンで、日々アイデアや企画と格闘している。

いかに面白いアイデアを会議で創出できるかをわかりやすく教えてくれる一冊であ

る。

ビジネスでも国際政治でも、アイデア企画能力というのは重要だ。

これを読み、日本をアイデア大国にしたい。

※要旨

・いい企画の条件とは「いい企画には、いいアイデアが入っている」ということ。

極論すると、アイデアなくして企画なし。

・企画会議の前にやるべきは「アイデア会議」である。

一人ひとりが考えたアイデアを集め、チームで考えることをしないといいアイデア

は出ない。

・一番はじめにやる「アイデア出し尽くし会議」においてとっても重要なのはプランナ

ーは事前にアイデアを紙に書いておくこと。

アイデアを考えて、紙に書いて持ち寄る「宿題制度」は必須条件。

最大の理由は、数多くのアイデアを短時間で検討できること。

紙に落としておけば、1枚当たり数秒で理解できる。

同じ時間により多くのアイデアを検討することができる。

・アイデア会議は「持ち寄る」場である。

打合せは手ぶら禁止。

何でもいいから、とにかく何かを考えて、紙にして持ってくるのがプランナーの基

本。

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『インテリジェンス発想法』

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・「アイデアは、とてもか弱い存在だ。

嘲笑やあくびに抹殺され、皮肉の刃にかかり、冷たい表情に死ぬほど驚かされる」

(チャールズ・ブロウ)

・発言と発言者とを物理的に切り離す。

純粋にアイデア至上主義であるべき。

アイデア会議の場で出てきた新しいアイデアもすぐに紙にしてしまうといい。

自分で書いてもいいし、誰か書記役がサラサラ書いてもよい。

・考えるとは、紙に書くこと。

質は量が生む。

・自分がポンと投げた1枚のアイデアスケッチが、揉まれて揉まれて、会議前には

想像もしていなかったほど輝いてくる。

アイデア会議は、プランナー育成道場。

・アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない。

(ジェームス・ウェブ・ヤング)

・アイデア会議とは、アイデアスケッチが鬼のように集まる会議のこと。

会議室中に紙が溢れることこそ、最高のアイデア会議。

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『インテリジェンス発想法』

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※コメント

インターネットで情報があふれる時代、人間が考え出すアイデアが重要視されてく

る。

まさにオリジナリティあふれるものだ。

しかし、それは既存のアイデアの組み合わせでできるものであり、日々情報収集と

アイデアを考える作業を続けることでできてくる。

もっと多くのチームで楽しいアイデア会議ができることを願う。

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◆トニー・ブザン『自分を天才だと思える本』を読み解く

トニー・ブザンは、マインドマップの開発者であり、脳と思考に関する研究を行って

いる。

※要旨

・夢の内容を書き留めたり、ほかの人に話したりすることで、あなたは自分のクリエ

イティブな想像力に最高の栄養を与えることになる。

偉大な美術家、詩人、作家、音楽家は皆、夢からインスピレーションを得ている。

・ジョークを言えるようになろう。

あなたのジョークで笑った人の脳は心地よい電気ショックを受けたような状態にな

る。

ユーモア筋を幅広く鍛えるには、漫画やウィットに富んだことわざや物語を読んだ

り、友人と面白いエピソードを披露しあう習慣を身につけるとよい。

・空想しよう。

創造的な頭脳には空想が必要だ。

空想は人間が生きていくために欠かせない行為であり、1日に最低10回は空想に

ふけるべきだ。

・いたずら書きをしよう。

空想と同様、いたずら書きは、かつては集中力が欠如している証拠と見なされてい

た。

しかし実のところ、いたずら書きの正体は、抑えても抑えても現実の世界に出て行

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『インテリジェンス発想法』

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こうとするあなたのイマジネーションなのだ。

・遊び場をつくる。

暇なときは気軽に楽器を手にとってみる、なるべくスケッチブックを持ち歩くように

する。

考えや詩やアイデアが浮かんだらいつでも書き留められるように、どこへ行くにもメ

モ帳を携帯する。

創造的思考をかきたてる音楽やビデオを優先的に棚に並べる。

・ユニークな新しいアイデアと、既存の古いアイデアを結びつける。

・ノートを取るときは、色分けをしながらさまざまなアイデアを結びつけ、覚えやすく

する。

・頭の中に壮大な風景を創り出す。

・人前でスピーチをする場合、覚えておきたい秘訣がある。

自分をリラックスさせ、持って生まれた知性を輝かせるためのその秘訣とは「完璧

な準備」をすること。

これから話そうとする内容が分っていれば、その場の支配権を握れる。

・自然と触れ合う時間を持つ。

・常に耳を楽しませる。

自然界のさまざまな音、特に鳥の鳴き声を聞き分けるようにする。

民族音楽やクラシック音楽を聞く機会を増やし、耳の守備範囲を広げる。

最高のオーディオ設備で最高の録音を聞き、コンサートに足を運んで生演奏を聞

くようにする。

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・直感を磨く。

自分の直感にもっと耳を傾け、直感に基づいて行動するように心がける。

※コメント

脳というものは、何歳からでも成長する。

想像力というもの無限大だ。

学習はすればするほど、世界が広がるものだ。

いくつになっても新しいことを知るというのは面白いものである。

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◆マインドマップ問題解決、らくがきで身につくロジカルシンキング

※高橋政史『マインドマップ問題解決、らくがきで身につくロジカルシンキング』要

・マインドマップとは、思考を地図化する思考法である。

マインドマップとロジカルシンキングは、一緒に使うことで相乗効果がある。

・頭で儲ける時代の「知の錬金術」、それがロジカルシンキング。

・ロジカルな「らくがき」のキーワードは、「削る」「足す」「強化する」

・究極に触れる。

これが技やスキルを最短距離で上達する近道といわれる。

提案書を極めるには、「究極の提案書」にふれる。

・提案書には「あれも、これも」詰め込まない。

削って、削って、これだけにする。

・目の前の現実を変える魔法があるとしたら、それは何か?

答えは、「言葉」。

「言葉」が世界を創る。

一流のプロは、未来の可能性にフォーカスする。

・「この提案書を読み終えた後、どんな感情を抱いてもらいたいの?」

これを考えて、提案書を書く。

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『インテリジェンス発想法』

- 16 – Copyright (C) 2012 国際インテリジェンス研究所. All Rights Reserved.

・想像力は、知識よりも大切だ。

知識には限界がある。

想像力は、世界を包み込む。

(アインシュタイン)

・クライアントの心の中に「イメージ」を建築する。

(佐藤可士和)

・新しい歴史は、1枚の紙ナプキンからはじまった。

テーブルの上に置かれた1枚の「紙ナプキン」。

そこに描かれた「らくがき」。

なんの変哲のない「らくがき」。

しかし、そこにはこれから出現する未来が描かれていた。

サウスウエスト航空のアイデアは、ハーブ・ケスラーの描いた美しい紙ナプキンか

ら始まった。

・ロジカルシンキングとは、ジグソーパズルであり、分かりやすさだ。

・ビジョンがあるからフォーカス集中できる。

ビジョンがあるから進む方向がわかる。

ビジョンがあるから全力でがんばれる。

※コメント

面白いメモ・ノート術として、いま話題の「マインドマップ」。

しかし、これは単なるノート術に収まらず、卓越した発想術である。

この方法をより多くの人たちが使えば、日本はアイデア大国になるであろう。

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◆作詞家・秋元康の発想法

・AKB48は予定調和を壊すのが最大のテーマ。

そこがほかのコンテンツとの差別化になる。

・制作費用が2倍かかってもファンの気持ちを優先させたい。

・ホワイトボートを前にして考え込んでも、いい発想は出てこない。

むしろ、普段の生活で『これが面白い』と感じることに、どれだけ気付くかが大事。

・AKBの曲が幅広い世代に支持される秘訣は・・・・・

時代は何も変わらないということ。

・他愛のない雑談が発想の原点になる場合もある。

・大ヒット作品の数々は、決して大々的なマーケティングリサーチから生まれない。

・サラリーマンの皆さんが企画を考えるときも同じ。

日常の生活の中に、どれだけ面白いことを見つけられるか。

通勤電車の中にだって、面白い人はいる。

・秋元さんの平均睡眠時間は3~4時間。

残りの20時間は何か面白いことがないかと、つねにアンテナを広げている。

仕事と遊びの境がなく、プライベートでも人ともよく会う余裕をなくさない。

・秋元さんは、

1.勉強しようと身構えないこと。

2.他人の真似をしないこと。

を強調する。

・彼は発想のためのメモは取らない。

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『インテリジェンス発想法』

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自分の感性とか、自分の興味、面白いと思うものを探していれば、勉強しようと思

わなくても、自然と発想のネタになる。

・ベストな環境で企画を実現できる人はいない。

どんな大きなプロジェクトを動かせる人でも、すべての条件が満たされるわけでは

ない。

自分の企画が通らない、予算が少ないなどと嘆くだけではなく、与えられた条件で

ベストを尽くす。

・AKBのメンバーにもよく言っているのは、夢は全力で手を伸ばした1ミリ先にあ

る。

1ミリ先に夢は絶対にあるんだ、少しずつでも近づくんだという気持ちでやり続ける

かどうか。

・大切なのは、「スタートすること」。

※分析メモ

先日、『秋元康作詞塾』という20年前に販売された通信教育のテキストを手に入

れた。

20年経っても、色あせないその作詞ノウハウに一種の感動を覚えた。

50歳を過ぎた秋元氏が、いまでも若い世代に受ける作詞を書くことができる原点

を垣間見た気がした。

[参考引用文献:ビックトウモロウ2月号増刊]

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◆ビジネスパーソンの街歩き学入門

※藤巻幸夫『ビジネスパーソンの街歩き学入門』要旨

・僕の本格的な街歩き歴は、かれこれ25年になる。

そして、街を歩き続けてきたからこそ、今の僕がある。

なぜ、街歩きを始めたか。

それはズバリ、自分に自信がないから。

・「そんなに忙しいのに、なんで、いろんな店や人を知っているんですか」

そう聞かれることがよくある。僕はこう答える。

「街を歩いているからです」

できる人とのギャップをどうすれば埋めることができるか。

その答えを教えてくれたのが、「街歩き」だった。

・「バーニーズ・ニューヨーク」の超すご腕バイヤー、コンスタンス・ダロー女史(通

称コニー女史)のマーケティングはすごかった。

とにかく、歩いて、歩いて、歩き回る。

目的の街に着くと、車も使わず自分の足で歩くのだ。

・彼女は一度気に入ると長居しては、その店の商品やインテリア、店主やスタッフ

を観察し、BGMに耳を傾ける。

それを彼女は繰り返す。

・コニー女史は街を歩きながら、その街の色、温度、空気を感じ、気になる空間は

五感でじっくりと味わっていた。

まるで、感性というストックを満たしているかのようだった。

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・彼女は世界中、どこにいても情熱的に街歩きをしていた。

やっぱり、大事なのは歩くことなのだ。

・僕が美術館を訪れる一番の目的は、感性を磨くことだ。

文化や芸術を鑑賞することは、確実に感性を刺激してくれる。

重要なのは、ふらっと行くこと。

・ナショナルチェーンではない個人経営のセレクトショップの個性や味が、自分の

感性を磨いてくれる。

いい店の見分け方で言えば、共通点が2つある。

「面白い名物店長がいること」と「裏通りにある」こと。

・レストランは自腹でどんどん行け。

ピンときたら恥も外聞もなく声をかけろ。

・今まで明かさなかった人脈作り最大のポイントは「旨い酒とメシが食えるお店の

常連になること」

・街を歩いて目についた店、路地裏で気になった店は、高級店から場末の飲み屋

までとにかく入る。

・飲食店で常連になる方法は、その店にとにかく通うことだ。

僕は最低でも5~10回は行く。

しかも、ごく短い期間で。

・正直、僕はマーケティングなんてする必要がないと思っている。

「4つの P」なんて考える必要ない。

パソコンに向かってデータと向き合うより、もっと街に出てほしい。

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・美しいものに巻かれろ。

考えるだけでなく感じろ。

・あえて自宅と職場を離す。

※コメント

藤巻幸夫氏は、伊勢丹でカリスマバイヤーと呼ばれるまでなり、その後、色々なプ

ロデュースをして話題を呼んでいる。

しかし、学生時代は、体育会系のテニス部に所属しており、ファッションなどはまっ

たく知らなかったという。

そして、センスを磨くために、街歩きを始めたそうだ。

パソコンの時代でも、動いているのは人であり、街である。

街の生の空気を感じに行こうではありませんか。

さあ、パソコンを捨て、町に出よう。

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作成:国際インテリジェンス研究所