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4分科会 ビッグデータによる新製品と成功率の研究 福島 常浩 *1 越尾 由紀 *2 本宮 貴代 *2 20141129*1 メディカル・データ・ビジョン株式会社 *2 カスタマー・コミュニケーションズ株式会社

ビッグデータによる新製品と成功率の研究¬¬4分科会2014.pdf第4分科会 ビッグデータによる新製品と成功率の研究 福島 常浩 *1 越尾 由紀

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第4分科会 ビッグデータによる新製品と成功率の研究

福島 常浩 *1

越尾 由紀 *2

本宮 貴代 *2

2014年11月29日

*1 メディカル・データ・ビジョン株式会社

*2 カスタマー・コミュニケーションズ株式会社

Page 2: ビッグデータによる新製品と成功率の研究¬¬4分科会2014.pdf第4分科会 ビッグデータによる新製品と成功率の研究 福島 常浩 *1 越尾 由紀

2

研究の目的

今まさにアベノミクスの成否が問われているが、

この政策はこれまで財政主導により金融要因を

中心に推進されてきた。

しかし、安定的な経済成長のためには実物要因

を改善しなければならず、これが伴わなければ

単にインフレのトリガーを引くことに他ならない。

一方これまでの長期デフレが、実物経済の付加価値生産性に起因しているとも言われている。

本研究では昨年までと同様、上記景気低迷は企業活動により新市場創造が活発に行われていないことに起因するという問題意識に立つ。

また梅澤博士の先行研究によりこのマクロな動向は、各企業のミクロなメカニズムに起因していることがすでに傍証されている。

よって、これらの実態を明らかにし、梅澤理論よる打開の方策とともに広くしらしめることを目的としている。

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本年の研究計画(1)

今回の分析ではカスタマー・コミュニケーションズ株式会社 TRUE DATA (ID-POSデータ)を使用

新製品市場発売状況の把握(継続研究)

1. 2008年8月から毎年、初買い上げがあった商品を抽出 本年は、695、426SKUから新製品176,954SKUを抽出 (これまでの6カ年で対象とした新製品の数は1,010,969と100万を超えた)

2. これらの新製品と既存商品の割合を商品数・売上金額・売上点数を集計し、 新製品の売上寄与について経年の傾向を考察する

カテゴリー別新製品構成比

1. 下記の6期間において、カテゴリー別の新商品の数を当該機関に出現した 全商品数に占める構成比を算出。

2008年:2008年8月-2009年7月 2009年:2009年8月-2010年7月 2010年:2010年8月-2011年7月 2011年:2011年8月-2012年7月 2012年:2012年8月-2013年7月

2013年:2013年8月-2014年7月 1. カテゴリーはJICFSの小分類より選択した。

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本年の研究計画(2)

新商品発売余力と実態に基づくカテゴリー分析

横軸に市場成長率、縦軸に新商品数比率をプロットする。

円の大きさは市場規模(売上金額)とする。

市場成長率が高いほど、新製品の可能性は高いと仮定すると、新製品の充足度がカテゴリー別に評価できる。

新商品の数が多いほど、MIPも多く登場すると仮定すれば、新市場創造の可能性を示唆するかもしれない。

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分析のデータ概要

■今回の分析ではカスタマー・コミュニケーションズ株式会社 TRUEデータを使用 ※TRUEデータ・・・全国食品スーパー、ドラッグストアの購買行動(ID-POS)データ

エリア:全国

業態:食品スーパー・ドラッグストア

会員数:食品スーパー約250万人 ドラッグストア600万人 (いずれも年間稼動会員数) 期間:2008年:2008年8月-2009年7月 2009年:2009年8月-2010年7月

2010年:2010年8月-2011年7月 2011年:2011年8月-2012年7月 2012年:2012年8月-2013年7月 2013年:2013年8月-2014年7月

カスタマー・コミュニケーションズ株式会社(略称CCL)

小売業の販売データ(顧客ID付POSデータ)を基にしたCRM、マーケティング事業

事業内容

1. スーパーマーケット / ドラッグストア / コンビニチェーン等の小売業に対するID-POSシステム、販促・CRM支援・教育支援等のデータ活用、 コンサルティングサービスの提供

2. マーケティングパネルデータ(全国パネルデータ)としてメーカーに情報提供

取引実績 ドラッグストア、食品スーパー、コンビニエンスなど 多数小売業様、200社を超える消費財メーカーとのお取組み

事業目的

主要株主 ■ 株式会社産業革新機構 ■株式会社プラネット ■三菱商事株式会社 ■株式会社博報堂プロダクツ

■株式会社ドコモ・インサイトマーケティング その他

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本日のアジェンダ

1. 販売における新商品の状況

1.業態合計

2.ドラッグストア

3.食品スーパー

2. 新商品の発売状況

1.商品数、売上金額、売上点数構成比

2.発売数時系列分析

3.発売数カテゴリー別時系列分析

3. 新商品発売余力と発売実態に基づくカテゴリー比較

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本日のアジェンダ

1. 販売における新商品の状況

1.業態合計

2.ドラッグストア

3.食品スーパー

2. 新商品の発売状況

1.商品数、売上金額、売上点数構成比

2.発売数時系列分析

3.発売数カテゴリー別時系列分析

3. 新商品発売余力と発売実態に基づくカテゴリー比較

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販売における新製品の状況(合計)

構成比

2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年

新商品 32.1% 30.3% 27.7% 24.8% 25.4% 27.9%

既存商品 67.9% 69.7% 72.3% 75.2% 74.6% 72.1%

計 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0%

商品数

2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年

新商品 15.7% 13.2% 12.5% 12.5% 12.7% 13.1%

既存商品 84.3% 86.8% 87.5% 87.5% 87.3% 86.9%

計 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0%

売上金額

2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年

新商品 16.4% 13.8% 11.9% 12.4% 12.3% 13.2%

既存商品 83.6% 86.2% 88.1% 87.6% 87.7% 86.8%

計 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0%

売上点数

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83.6% 86.2% 88.1% 87.6% 87.7% 86.8%

16.4% 13.8% 11.9% 12.4% 12.3% 13.2%

0%

20%

40%

60%

80%

100%

2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年

既存商品 新商品

84.3% 86.8% 87.5% 87.5% 87.3% 86.9%

15.7% 13.2% 12.5% 12.5% 12.7% 13.1%

0%

20%

40%

60%

80%

100%

2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年

既存商品 新商品

67.9% 69.7% 72.3% 75.2% 74.6% 72.1%

32.1% 30.3% 27.7% 24.8% 25.4% 27.9%

0%

20%

40%

60%

80%

100%

2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年

既存商品 新商品

販売における新製品の状況(合計)

<商品数>

<売上金額> <売上点数>

・商品数では昨年は上回ったものの

ようやく震災前の水準。

金額・点数ではやや増加傾向。

・新製品の販売は東日本大震災で

水準を低下させ、その後はほぼ横ばい。

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販売における新製品の状況 -ドラッグストア-

2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年

新商品 26.4% 30.7% 26.5% 26.4% 24.6% 27.7%

既存商品 73.6% 69.3% 73.5% 73.6% 75.4% 72.3%

計 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0%

商品数

2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年

新商品 16.3% 13.7% 13.5% 13.5% 13.6% 12.8%

既存商品 83.7% 86.3% 86.5% 86.5% 86.4% 87.2%

計 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0%

売上金額

2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年

新商品 16.9% 14.1% 12.7% 13.6% 13.2% 13.0%

既存商品 83.1% 85.9% 87.3% 86.4% 86.8% 87.0%

計 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0%

売上点数

構成比

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0%

20%

40%

60%

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100%

2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年

既存商品 新商品

0%

20%

40%

60%

80%

100%

2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年

既存商品 新商品

0%

20%

40%

60%

80%

100%

2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年

既存商品 新商品

販売における新製品の状況 -ドラッグストア-

<商品数>

<売上金額> <売上点数>

26.4%

16.3%

69.3% 73.5% 73.6% 75.4%

30.7% 26.5% 26.4% 24.6%

13.7% 13.5% 13.5% 13.6%

83.7% 86.3% 86.5% 86.5% 86.4%

16.9% 14.1% 12.7% 13.6% 13.2%

83.1% 85.9% 87.3% 86.4% 86.8%

73.6% 72.3%

27.7%

12.8%

87.2%

13.0%

87.0%

・販売商品数では昨年を超えたが、金額、

点数では減少傾向が止まらない。

・以前新製品の販売は厳しい状況が

続いている。

Page 12: ビッグデータによる新製品と成功率の研究¬¬4分科会2014.pdf第4分科会 ビッグデータによる新製品と成功率の研究 福島 常浩 *1 越尾 由紀

販売における新製品の状況 -食品スーパー-

2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年

新商品 36.4% 30.0% 28.9% 22.5% 26.7% 28.9%

既存商品 63.6% 70.0% 71.1% 77.5% 73.3% 71.1%

計 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0%

商品数

2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年

新商品 14.4% 12.1% 10.1% 10.4% 10.5% 14.2%

既存商品 85.6% 87.9% 89.9% 89.6% 89.5% 85.8%

計 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0%

売上金額

2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年

新商品 15.8% 13.5% 10.9% 10.8% 11.3% 13.9%

既存商品 84.2% 86.5% 89.1% 89.2% 88.7% 86.1%

計 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0%

売上点数

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0%

20%

40%

60%

80%

100%

2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年

既存商品 新商品

0%

20%

40%

60%

80%

100%

2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年

既存商品 新商品

販売における新製品の状況 -食品スーパー-

<売上金額> <売上点数>

0%

20%

40%

60%

80%

100%

2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年

既存商品 新商品

36.4% 30.0% 28.9% 22.5% 26.7%

63.6% 70.0% 71.1% 77.5% 73.3%

28.9%

71.1%

14.4% 12.1% 10.1% 10.4% 10.5%

85.6% 87.9% 89.9% 89.6% 89.5%

15.8% 13.5% 10.9% 10.8% 11.3%

84.2% 86.5% 89.1% 89.2% 88.7%

14.2%

85.8%

13.9%

86.1%

<商品数> ・本年は商品数、金額、点数ともに昨年を

大きく上回った

・特に金額ベースでの販売構成比の

上昇が大きく、押並べて新商品が

大型化している可能性が高い。

・本年は新製品の販売が近年では

好調な年であったといえる。

Page 14: ビッグデータによる新製品と成功率の研究¬¬4分科会2014.pdf第4分科会 ビッグデータによる新製品と成功率の研究 福島 常浩 *1 越尾 由紀

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本日のアジェンダ

1. 販売における新商品の状況

1.業態合計

2.ドラッグストア

3.食品スーパー

2. 新商品の発売状況

1.商品数、売上金額、売上点数構成比

2.発売数時系列分析

3.発売数カテゴリー別時系列分析

3. 新商品発売余力と発売実態に基づくカテゴリー比較

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<データ概要> カスタマー・コミュニケーションズが保有する全国食品スーパー(250万人)、ドラッグストア (600万人)のID-POSデータを使用。 対象商品: JICFS分類の「食品」(生鮮品除く)・「日用品」(医薬品含む)を対象とし、「日用品」をさらに「医薬品」「日用品」に区分した。 ※本文中では「分類」=JICFS大分類、「カテゴリ」=JICFS小分類として記載。 対象期間: 2008年:2008年8月-2009年7月 2009年:2009年8月-2010年7月 2010年:2010年8月-2011年7月(東日本大震災) 2011年:2011年8月-2012年7月 2012年:2012年8月-2013年7月 2013年:2013年8月-2014年7月(消費税増税)

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PARTⅠ 新商品中の分類構成比

57.8%

1.3%

34.8%

6.1%

食 品 医薬品 日用品 その他

2013年新商品 商品数

食品 日用品

医薬品

その他

※その他・・・文具・玩具・衣料品など

2013年に発売された新商品のうち

「新商品数」で見ると、57.8%が食品、37.8%

が日用品、医薬品は1.3%

Page 17: ビッグデータによる新製品と成功率の研究¬¬4分科会2014.pdf第4分科会 ビッグデータによる新製品と成功率の研究 福島 常浩 *1 越尾 由紀

PARTⅠ 分類別新商品の割合

59.8%

1.3%

38.4%

0.5%

食 品 医薬品 日用品 その他

33.4%

4.2%

61.3%

1.1%

食 品 医薬品 日用品 その他

2013年新商品 売上点数 2013年新商品 売上金額

2013年に発売された新商品のうち

「売上金額」で見ると、食品は33.4%、医薬品は4.2%、日用品は61.3%と日用品の構成が高くなっている。

Page 18: ビッグデータによる新製品と成功率の研究¬¬4分科会2014.pdf第4分科会 ビッグデータによる新製品と成功率の研究 福島 常浩 *1 越尾 由紀

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本日のアジェンダ

1. 販売における新商品の状況

1.業態合計

2.ドラッグストア

3.食品スーパー

2. 新商品の発売状況

1.商品数、売上金額、売上点数構成比

2.発売数時系列分析

3.発売数カテゴリー別時系列分析

3. 新商品発売余力と発売実態に基づくカテゴリー比較

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0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

商品数 売上点数 売上金額

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

商品数 売上点数 売上金額

PARTⅡ 新商品発売状況推移

新商品数構成比と新商品売上構成を見ると、 東日本大震災の年(グラフでは2010年)以降新商品の発売数は下降しその後横ばい。 食品の売上は新商品発売数と同じ傾向。 日用品は新商品数が多く発売された2009年に売上が下降、その後横ばい。

食品

日用品

東日本大震災 消費税

増税

Page 20: ビッグデータによる新製品と成功率の研究¬¬4分科会2014.pdf第4分科会 ビッグデータによる新製品と成功率の研究 福島 常浩 *1 越尾 由紀

PARTⅡ 新商品発売状況推移

医薬品

0%

10%

20%

2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年

0%

10%

20%

商品数 売上点数 売上金額

医薬品も2010年以降、新商品発売数が下降。 売上は2012年にやや持ち直している。

いずれの分野においても、2010年以降新製品の発売が低調に推移している。

昨年までの研究結果も、MIPが減少傾向にあることを示唆している可能性あり。

<参考;注目MIPの数>

昨年まで、同じ方法論で注目MIPを探索した結果が以下の通り。

2009年 → 2010年 → 2011年 → 2012年

7 6 5 2

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本日のアジェンダ

1. 販売における新商品の状況

1.業態合計

2.ドラッグストア

3.食品スーパー

2. 新商品の発売状況

1.商品数、売上金額、売上点数構成比

2.発売数時系列分析

3.発売数カテゴリー別時系列分析

3. 新商品発売余力と発売実態に基づくカテゴリー比較

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PartⅢ カテゴリ別新商品比率の推移 -食品-

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

60.0%

調味料

食用油

スプレッド類

乳製品

調理品

スープ

冷凍食品

缶詰

粉類

ホームメイキング材料

麺類

パン・シリアル類

穀物

2008年新規 2009年新規 2010年新規 2011年新規 2012年新規 2013年新規

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

60.0%

加工肉類

練り製品

漬物・佃煮

水物

惣菜類

農産乾物

加工水産

その他加工食品

菓子

デザート・ヨーグルト

珍味

アイスクリーム類

2008年新規 2009年新規 2010年新規 2011年新規 2012年新規 2013年新規

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PartⅢ カテゴリ別新商品比率の推移 -食品-

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

60.0%

嗜好飲料

果実飲料

清涼飲料

乳飲料

アルコール飲料

酒類を含むセット商品

乳幼児食品

健康食品

食品贈答品

その他食品

2008年新規 2009年新規 2010年新規 2011年新規 2012年新規 2013年新規

2011年→2012年→2013年の直近2回の増減に注目しても、

継続して増加しているカテゴリーはない。

食品カテゴリーにおいては、新製品の投入が活発化しているカテゴリーは見当たらない

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0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

60.0%

基礎化粧品 メイクアップ化粧品 ボディケア化粧品 フレグランス インバスヘアケア ヘアメイク ヘアカラー 男性化粧品 化粧小物 その他化粧品

2008年新規 2009年新規 2010年新規 2011年新規 2012年新規 2013年新規

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

60.0%

口中衛生用品

石鹸類

衛生紙用品・用具

介護用品・用具

育児用品・用具

衛生医療用品・用具

衣料用洗剤類

台所・食器用洗剤類

住居用洗剤類

家庭用つや出し・ワックス剤

芳香・消臭剤

防虫・除湿・乾燥剤

殺虫剤

その他日用雑貨

2008年新規 2009年新規 2010年新規 2011年新規 2012年新規 2013年新規

PartⅢ カテゴリ別新商品比率の推移 -日用品-

Page 25: ビッグデータによる新製品と成功率の研究¬¬4分科会2014.pdf第4分科会 ビッグデータによる新製品と成功率の研究 福島 常浩 *1 越尾 由紀

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

60.0%

食品包装 掃除用品 洗濯・物干し用品 台所用品 浴室・トイレ用品 食卓用品 調理用品 リビング用品 その他家庭用品 犬 猫

2008年新規 2009年新規 2010年新規 2011年新規 2012年新規 2013年新規

PartⅢ カテゴリ別新商品比率の推移 -日用品-

2011年→2012年→2013年の直近2回の増減に注目すると、継続して増加している

カテゴリーは「その他日用品」と「ペット用品(猫)」の2つのみ。

日用品カテゴリーにおいては、新製品の投入が活発化しているカテゴリーは限定的

Page 26: ビッグデータによる新製品と成功率の研究¬¬4分科会2014.pdf第4分科会 ビッグデータによる新製品と成功率の研究 福島 常浩 *1 越尾 由紀

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

60.0%

ドリンク剤 ビタミン主薬製剤 ビタミン含有保健薬 その他の保健薬 禁煙補助薬 漢方薬・生薬製剤 公衆衛生用薬 一般用検査薬 その他のOTC医薬品

2008年新規 2009年新規 2010年新規 2011年新規 2012年新規 2013年新規

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

60.0%

精神神経用薬 呼吸器官用薬 循環器官用薬 消化器官用薬 アレルギー用薬 感覚器官用薬 歯科口腔用薬 肛門用薬 外皮用薬 女性用薬

2008年新規 2009年新規 2010年新規 2011年新規 2012年新規 2013年新規

PartⅢ カテゴリ別新商品比率の推移 -医薬品-

Page 27: ビッグデータによる新製品と成功率の研究¬¬4分科会2014.pdf第4分科会 ビッグデータによる新製品と成功率の研究 福島 常浩 *1 越尾 由紀

PartⅢ カテゴリ別新商品比率の推移 -医薬品-

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

60.0%

かぜ関連(指定医薬部外品)

胃腸関連(指定医薬部外品)

目・鼻・口・のど関連(指定医薬部外品)

皮ふ関連(指定医薬部外品)

滋養強壮関連(指定医薬部外品)

処方せん医薬品

局方品

その他の医薬品

2008年新規 2009年新規 2010年新規 2011年新規 2012年新規 2013年新規

2011年→2012年→2013年の直近2回の増減に注目すると、継続して増加している

カテゴリーは「局方品」のみだが、水準は低いまま。

医薬品カテゴリーにおいては、新製品の投入が活発化しているカテゴリーは限定的

Page 28: ビッグデータによる新製品と成功率の研究¬¬4分科会2014.pdf第4分科会 ビッグデータによる新製品と成功率の研究 福島 常浩 *1 越尾 由紀

28

本日のアジェンダ

1. 販売における新商品の状況

1.業態合計

2.ドラッグストア

3.食品スーパー

2. 新商品の発売状況

1.商品数、売上金額、売上点数構成比

2.発売数時系列分析

3.発売数カテゴリー別時系列分析

3. 新商品発売余力と発売実態に基づくカテゴリー比較

Page 29: ビッグデータによる新製品と成功率の研究¬¬4分科会2014.pdf第4分科会 ビッグデータによる新製品と成功率の研究 福島 常浩 *1 越尾 由紀

■昨年までの研究より

・ MIPの成功率は非MIPに比べきわめて高い

・ わが国の新製品開発は、低調が続いている

・ MIPの発生数も低調と推察する

<実物経済の拡大のためには、MIP開発の活発化が必要>

■今後のマーケティング実務への示唆

・ MIP開発を行うことについては、すでに自明と考える

・ 開発強化すべきカテゴリーの重点化が図れれば、 より開発型の経済にシフトできるか →カテゴリー別の開発余力を明らかにして、投資領域の 検討を支援する

新商品発売余力と発売実態に基づくカテゴリー比較

Page 30: ビッグデータによる新製品と成功率の研究¬¬4分科会2014.pdf第4分科会 ビッグデータによる新製品と成功率の研究 福島 常浩 *1 越尾 由紀

・市場成長率と新製品開発の活発度は高い相関があると考える

高成長市場 → 新規参入の増加

MIPの参入 → 市場規模の拡大

・上記の仮説により、消費財3分野についてビッグデータによりカテゴリー別の分析を行った

■ 少数精鋭型=有望カテゴリー

(食品)健康食品、乳幼児食品、アルコール飲料嗜好飲料など

(医薬品)歯科口腔用、胃腸関連(指定医薬部外品)、感覚器官用薬など

(日用品)台所用品、掃除用品、住居用洗剤類など

新商品発売余力と発売実態に基づくカテゴリー比較

Page 31: ビッグデータによる新製品と成功率の研究¬¬4分科会2014.pdf第4分科会 ビッグデータによる新製品と成功率の研究 福島 常浩 *1 越尾 由紀

3.新商品発売余力と実態に基づくカテゴリー比較

多産減少

少子減少

(多産成長)

(少子成長)

成長率

新商品率

花形拡大

少数精鋭

競争過熱

バブルの大きさ:2013年売上金額

縮小均衡 <計算手順> ・2013年の新商品率=全商品中の新商品の割合 ・成長率=2012・2013の売上金額移動平均 2012+2013/2010+2011 ・バブルの大きさ:2013年売上金額

・左記の概念モデルは、

MIPおよび新商品開発の可能性を

マクロな実態に基づいて描出した

試みである。

・ビッグデータを用いることにより、

このような情報を市場全体の

ダイナミズムから取り出すことが

できる。

Page 32: ビッグデータによる新製品と成功率の研究¬¬4分科会2014.pdf第4分科会 ビッグデータによる新製品と成功率の研究 福島 常浩 *1 越尾 由紀

調味料

食用油スプレッド類

乳製品

調理品

スープ

冷凍食品

缶詰

粉類

ホームメイキング材料

麺類

パン・シリアル類

穀物

加工肉類

練り製品

漬物・佃煮

水物

惣菜類

農産乾物

加工水産

菓子

デザート・ヨーグルト

珍味アイスクリーム類

嗜好飲料

果実飲料

清涼飲料乳飲料

アルコール飲料

酒類を含むセット商品

乳幼児食品

健康食品

食品贈答品

その他食品

0.0%

5.0%

10.0%

15.0%

20.0%

25.0%

30.0%

35.0%

40.0%

45.0%

50.0%

0.75 0.80 0.85 0.90 0.95 1.00 1.05 1.10 1.15 1.20

3.新商品発売余力と実態に基づくカテゴリー比較 <食品>

花形拡大

少数精鋭

競争過熱

縮小均衡

Page 33: ビッグデータによる新製品と成功率の研究¬¬4分科会2014.pdf第4分科会 ビッグデータによる新製品と成功率の研究 福島 常浩 *1 越尾 由紀

その他食品

食品贈答品

健康食品

乳幼児食品

酒類を含むセット商品

アルコール飲料

乳飲料 清涼飲料

果実飲料

嗜好飲料

アイスクリーム類 珍味

デザート・ヨーグルト

菓子

加工水産

農産乾物

惣菜類

水物

漬物・佃煮

練り製品

加工肉類

穀物

パン・シリアル類

麺類

ホームメイキング材料

粉類

缶詰

冷凍食品

スープ

調理品

乳製品

スプレッド類 食用油

調味料

0.0%

5.0%

10.0%

15.0%

20.0%

25.0%

30.0%

35.0%

40.0%

45.0%

50.0%

0.75 0.85 0.95 1.05 1.15

バブルの大きさ=2013年売上金額

PartⅣ 新商品発売余力と実態に基づくカテゴリー比較 <食品>

花形拡大

少数精鋭

競争過熱

縮小均衡

Page 34: ビッグデータによる新製品と成功率の研究¬¬4分科会2014.pdf第4分科会 ビッグデータによる新製品と成功率の研究 福島 常浩 *1 越尾 由紀

局方品

滋養強壮関連(指定医薬部外品)

皮ふ関連(指定医薬部外品)

目・鼻・口・のど関連(指定医薬部外

品)

胃腸関連(指定医薬部外品)

かぜ関連(指定医薬部外品)

その他のOTC医薬品

一般用検査薬

公衆衛生用薬

漢方薬・生薬製剤

禁煙補助薬

その他の保健薬

ビタミン含有保健薬

ビタミン主薬製剤

ドリンク剤

外皮用薬

肛門用薬

歯科口腔用薬

感覚器官用薬

アレルギー用薬

消化器官用薬

循環器官用薬

呼吸器官用薬

精神神経用薬

0.0%

5.0%

10.0%

15.0%

20.0%

0.90 0.95 1.00 1.05 1.10 1.15 1.20

PartⅣ 新商品発売余力と実態に基づくカテゴリー比較 <医薬品>

花形拡大

少数精鋭

競争過熱

縮小均衡

Page 35: ビッグデータによる新製品と成功率の研究¬¬4分科会2014.pdf第4分科会 ビッグデータによる新製品と成功率の研究 福島 常浩 *1 越尾 由紀

精神神経用薬

呼吸器官用薬

循環器官用薬

消化器官用薬

アレルギー用薬

感覚器官用薬

歯科口腔用薬

肛門用薬

外皮用薬

ドリンク剤

ビタミン主薬製剤

ビタミン含有保健薬

その他の保健薬

禁煙補助薬

漢方薬・生薬製剤

公衆衛生用薬

一般用検査薬

その他のOTC医薬品

かぜ関連(指定医薬部外品)

胃腸関連(指定医薬部外品)

目・鼻・口・のど関連(指定医薬部外

品)

皮ふ関連(指定医薬部外品)

滋養強壮関連(指定医薬部外品)

局方品

0.0%

5.0%

10.0%

15.0%

20.0%

0.90 0.95 1.00 1.05 1.10 1.15 1.20

PartⅣ 新商品発売余力と実態に基づくカテゴリー比較 <医薬品>

バブルの大きさ=2013年売上金額

花形拡大

少数精鋭

競争過熱

縮小均衡

Page 36: ビッグデータによる新製品と成功率の研究¬¬4分科会2014.pdf第4分科会 ビッグデータによる新製品と成功率の研究 福島 常浩 *1 越尾 由紀

その他家庭用品

リビング用品

調理用品

食卓用品

浴室・トイレ用品

台所用品

洗濯・物干し用品

掃除用品

食品包装

化粧小物

男性化粧品ヘアカラー

ヘアメイク

インバスヘアケア

フレグランス

ボディケア化粧品

メイクアップ化粧品

基礎化粧品

その他日用雑貨

殺虫剤防虫・除湿・乾燥剤

芳香・消臭剤

家庭用つや出し・ワックス剤

住居用洗剤類

台所・食器用洗剤類

衛生医療用品・用具

育児用品・用具

介護用品・用具

衛生紙用品・用具

石鹸類

口中衛生用品

5.0%

10.0%

15.0%

20.0%

25.0%

0.90 0.95 1.00 1.05 1.10 1.15 1.20

PartⅣ 新商品発売余力と実態に基づくカテゴリー比較 <日用品>

花形拡大

少数精鋭

競争過熱

縮小均衡

Page 37: ビッグデータによる新製品と成功率の研究¬¬4分科会2014.pdf第4分科会 ビッグデータによる新製品と成功率の研究 福島 常浩 *1 越尾 由紀

口中衛生用品

石鹸類

衛生紙用品・用具

介護用品・用具

育児用品・用具

衛生医療用品・用具

台所・食器用洗剤類

住居用洗剤類

家庭用つや出し・ワックス剤

芳香・消臭剤

防虫・除湿・乾燥剤殺虫剤

その他日用雑貨

基礎化粧品

メイクアップ化粧品

ボディケア化粧品

フレグランス

インバスヘアケア

ヘアメイクヘアカラー

男性化粧品

化粧小物

食品包装

掃除用品

洗濯・物干し用品

台所用品

浴室・トイレ用品

食卓用品

調理用品

リビング用品

その他家庭用品

5.0%

10.0%

15.0%

20.0%

25.0%

0.90 0.95 1.00 1.05 1.10 1.15 1.20

PartⅣ 新商品発売余力と実態に基づくカテゴリー比較 <日用品>

バブルの大きさ=2013年売上金額

花形拡大

少数精鋭

競争過熱

縮小均衡

Page 38: ビッグデータによる新製品と成功率の研究¬¬4分科会2014.pdf第4分科会 ビッグデータによる新製品と成功率の研究 福島 常浩 *1 越尾 由紀

ご清聴、ありがとうございました