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5 6 ドライブレコからわかる 穏やかな運転 荒い運転 とは ~振り子を揺らさない運転~ ドライブレコからわかる 穏やかな運転 荒い運転 とは ~振り子を揺らさない運転~ ドライブレコーダーのデータを教育に使う 場合は、危険な運転が記録された時に指 導するだけではなく、日常の運転に潜んで いる荒い運転も指導し、常時穏やかな運 転をしている場合はドライバーを褒めること が大切です。では、荒い運転や穏やかな 運転はドライブレコーダーのデータからどの ようにして把握するのでしょうか?今回は、 ブレーキ操作、ハンドル操作の詳細なデー タを使って、運転操作を追及していきたい と思います。 加速度センサーが搭載されているドライ ブレコーダーを活用しますと、運転中の加 速度の変化を記録することができます。こ のセンサーはどのようなものかと言います と、図表1の振り子をイメージしていただく とわかりやすいです。 ハンドル操作のないまっすぐな道路を 一定速度で走行している時、振り子は揺 れません。しかし日常の運転のほとんど は、道路の状況によってアクセル操作、ブ レーキ操作、ハンドル操作を行っています。 この時、急ブレーキを踏むと振り子は慣性 の法則で前に大きく揺れます。また、急ハ ンドルをきった時も振り子は左右に大きく 揺れます。これが荒い運転です。振り子が 大きく揺れる運転は、同乗者がいれば気 分が悪くなってしまうかもしれません。荷物 を積んでいれば、荷崩れや破損の恐れも あります。その逆で、振り子を揺らさないよ うな運転が穏やかでやさしい運転というこ とになります。このイメージをドライバーに伝 えるだけでも、荒い運転を減少させること が期待できます。 ドライブレコーダーに記載された加速度 は0.1G、0.2GのようにGという単位を使っ ています。図表2は、0.1G変化する毎の 速度変化量と感覚的な評価を記載して います。これを見てみますと、0.1Gという 強さがふんわりアクセルに対し、0.6Gの 強さのブレーキはフルブレーキという非常 に強いブレーキであることがわかります。 この中で特に着目していただきたいのが、 0.3Gです。0.3Gのブレーキは助手席に 置いたカバンが前に落ちるくらいの強さで はエンジンブレーキでスムーズに減速する ようアドバイスする必要があります。 右側の散布図は、②ブレーキを踏込む 速さと踏込みの強さを表わしています。横 軸がブレーキの強さで縦軸が踏込みの速 さです。図の右上方にプロットがあるという ことは、素早く強くブレーキを踏む傾向が あるということです。つまり、度々急ブレー キを踏んでいるということです。このように、 とっさのブレーキの回数が多いということ は、車間距離が短く前の車両について行 くような運転傾向があると考えられます。こ のようなドライバーには、車間距離を十分 にとるようアドバイスする必要があります。 ここでは、ハンドル操作の中でも右左折 時の操作に着目します。右左折の操作 は、図表5のように①交差点直前のブレー キ操作、②交差点通過中の速度と遠心 力の2つの観点で見ています。図表6は、 あるドライバーの1日の運転の全ての右左 折のハンドル操作をプロットしたものです。 上の方は穏やかな運転、下の方は荒い 運転の図です。どのような違いがあるで はじめに 図表1 振り子の原理 す。これは、危険な運転ではありません が、同乗者が「この人の運転、ちょっと怖 いな」と思うくらいの荒い運転ですので、 0.3Gを超えた値が記録されたなら運転を 指導する必要があります。つまり、0.3Gが 指標となります。 ブレーキ操作については図表3のよう に、①速度に応じたブレーキ操作と、②ブ レーキを踏込む速さと踏込みの強さの2つ の観点で見る必要があります。図表4は、 あるドライバーの1日の運転の全てのブレー キ操作をプロットしたものです。上の方は 穏やかな運転、下の方は荒い運転の図 です。どのような違いがあるでしょうか? 左側の散布図は、①速度に応じたブ レーキ操作を表わしています。横軸が速 度で縦軸がブレーキの強さです。上の図 では全てのブレーキ操作がどの速度帯の ブレーキでも0.1G~0.2Gの範囲内で収 まっています。一方、下の図の荒い運転 の方は、速度が速い時に0.3G付近のブ レーキが散見されます。こういうドライバー は高速走行している時に一気にブレーキ を踏む傾向があると思われますので、まず 図表2 センサー値の見方と感覚的な評価 しょうか? 左側の散布図は、①交差点直前のブ レーキ操作を表わしています。見方は前 述のブレーキ操作と同様、横軸が速度で 縦軸がブレーキの強さです。上の図のド ライバーは交差点進入前にやわらかくブ レーキをかけて、20km/h以下に減速して いることが読み取れます。一方、下の図の ドライバーは高い速度のまま進入している ことがわかります。ですから度々急ブレー キをかけることになっています。このような 走行をしていては、もし人が急に飛び出し てきた場合、たとえ急ブレーキをかけたとし ても間に合いません。このような傾向がある ドライバーには、交差点進入前に十分減 速することをアドバイスしましょう。 右側の散布図は、②交差点通過中の 速度と遠心力を見ています。横軸が通過 中の速度で縦軸が通過中の遠心力で す。右上方にプロットがあるということは速 度が速いまま右左折していることを示して います。当然、遠心力も大きくなっていま す。上の図のドライバーは十分に減速して から交差点に入っていますので、交差点 通過中も速度が低く、遠心力も小さいこと がわかります。一方、下の図のドライバーは 速い速度で進入する傾向があるため、交 差点通過中も速度が高く遠心力も大きい ことがわかります。同様に、このような傾向 があるドライバーには、交差点進入前に十 分減速することをアドバイスしましょう。 ドライブレコーダーを使っての教育は、 日々の運転操作を振り返ってアドバイスす ることが大切です。荒い運転をする傾向 のあるドライバーには、図表7の改善指導 ポイントをお伝えするとよいでしょう。 是非、荒い運転を撲滅し、いつも穏や かな運転ができるようドライブレコーダーを 活用していただきたいと思います。 図表7 改善指導ポイント □高速時から一気にブレーキを踏まない □エンジンブレーキでスムーズに減速する □停車、ブレーキを踏む意思決定を早めにする □車間距離を十分とる 認識が遅れると車間距離はいっきに詰まるので注意する ブレーキ操作の改善指導ポイント □高速で旋回に入らない □加速しながら旋回しない □旋回前に十分に減速する □旋回途中で回し方を変えない □旋回途中から加速しない □必要な車間距離を保つ □交差点は徐行で旋回する 右左折操作の改善指導ポイント おわりに 図表3 ブレーキ操作の着目点 図表4 ブレーキ操作の散布図 図表5 右左折操作の着目点 図表6 右左折操作の散布図 ①ブレーキをかける強さ 走行 ブレーキ Aブレーキ操作開始時 の速度とブレーキペ ダルの踏込みの強さ Bブレーキ ペダルの 踏込みの 速さ ブレーキ操作をいかにやわらかく 丁寧に行っているかを 1.ブレーキ操作開始時の速度 2.ブレーキペダルの踏込みの強さ 《減速 G(加速度)で表示》 の 2 点を基に評価します。 ②ブレーキ操作のおだやかさ 踏み変えブレーキの有無も含めて、 ブレーキ操作をいかにゆるやかに 行っているかを 1.ブレーキペダルを踏込む速さ を基に評価します。 交差点 進入直前 交差点 A速度とブレーキペダル 踏込みの深さ B通過時の速度と G(遠心力・前後加速度) の大きさ ①進入前のブレーキのやわらかさ 事前に減速をすませてやわらかい ブレーキ操作ができているかを 1.ブレーキ操作時の速度 2.ブレーキの踏込みの強さ (減速 G) の 2 点を基に評価します。 ②ゆっくりと一定速度で通過 交差点をゆっくりと一定速度で通過 しているかを 1.通過中の速度 2.通過中の合成加速度 の 2 点を基に評価します。 交差点へ→ 《遠心力と加減速G(加速度)を 足したもの(ベクトル)》 ブレーキを優しく踏んでいる 点が低めに集まる 穏やかな運転 ブレーキを強く踏んでいる 高い所にも点がある 荒い運転 ①ブレーキをかける強さ やわらかな ブレーキ 強いブレーキ 急な ブレーキ ゆるやかな ブレーキ ②ブレーキ操作のおだやかさ 速度 ブレーキの強さ ブレーキの強さ 速度 十分に減速してから交差点に 進入している 点が左に集まる 穏やかな運転 高い速度のまま交差点に 進入している 点が右にもある 荒い運転 ①交差点直前のブレーキ やわらかな ブレーキ 強いブレーキ 速度が 高く 遠心力が 大きい 速度が低く 遠心力も小さい ②交差点での操作 速度 通過中の速度 通過中の速度 速度 ふんわりアクセル(5秒で 20km/h) バスで立った乗客が倒れる恐れがある 助手席に置いたカバンが前に落ちる 濡れた路面でスリップする恐れがある 一般的なドライバーが踏むフルブレーキ タイヤロック状態でのブレーキ (限界値) 加速度 (G) 0.1G 0.2G 0.3G 0.4G 0.5G 0.6G 0.7G 0.8G 0.9G 1.0G 3.6km/h 7.2km/h 10.4km/h 14.0km/h 17.6km/h 21.2km/h 24.8km/h 28.1km/h 31.7km/h 35.3km/h 13.9 秒 6.9 秒 4.8 秒 3.6 秒 2.8 秒 2.4 秒 2.0 秒 1.8 秒 1.6 秒 1.4 秒 1 秒間の速度変化 (km/h) 時速 50km/h 走行時 何秒で停止するか(秒) 備考 ①前後の揺れ ②左右の揺れ 等速 アクセル操作 ブレーキ操作 一定速度・停止 この大きさを 測定する この大きさを 測定する 左旋回 右旋回 直進・停止 この大きさを 測定する この大きさを 測定する 振り子の原理利用しています アクセル ブレーキ SAFETY INFORMATION Vol.107 (2018.9) 株式会社データ・テック 代表取締役  田野 通保 振り子を揺らさない運転が 穏やかなやさしい運転 1 数値でわかる荒い運転 2 ドライブレコーダー活用講座 ブレーキ操作のポイント 3 ハンドル操作のポイント 4

ドライブレコーダーのデータからわかる 穏やかな運転 荒い運転ブレーキでも0.1G~0.2Gの範囲内で収 まっています。一方、下の図の荒い運転

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Page 1: ドライブレコーダーのデータからわかる 穏やかな運転 荒い運転ブレーキでも0.1G~0.2Gの範囲内で収 まっています。一方、下の図の荒い運転

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ドライブレコーダーのデータからわかる穏やかな運転と荒い運転とは        ~振り子を揺らさない運転~

ドライブレコーダーのデータからわかる穏やかな運転と荒い運転とは        ~振り子を揺らさない運転~

 ドライブレコーダーのデータを教育に使う場合は、危険な運転が記録された時に指導するだけではなく、日常の運転に潜んでいる荒い運転も指導し、常時穏やかな運転をしている場合はドライバーを褒めることが大切です。では、荒い運転や穏やかな運転はドライブレコーダーのデータからどのようにして把握するのでしょうか?今回は、ブレーキ操作、ハンドル操作の詳細なデータを使って、運転操作を追及していきたいと思います。

 加速度センサーが搭載されているドライブレコーダーを活用しますと、運転中の加速度の変化を記録することができます。このセンサーはどのようなものかと言いますと、図表1の振り子をイメージしていただくとわかりやすいです。 ハンドル操作のないまっすぐな道路を一定速度で走行している時、振り子は揺れません。しかし日常の運転のほとんどは、道路の状況によってアクセル操作、ブ

レーキ操作、ハンドル操作を行っています。この時、急ブレーキを踏むと振り子は慣性の法則で前に大きく揺れます。また、急ハンドルをきった時も振り子は左右に大きく揺れます。これが荒い運転です。振り子が大きく揺れる運転は、同乗者がいれば気分が悪くなってしまうかもしれません。荷物を積んでいれば、荷崩れや破損の恐れもあります。その逆で、振り子を揺らさないような運転が穏やかでやさしい運転ということになります。このイメージをドライバーに伝えるだけでも、荒い運転を減少させることが期待できます。

 ドライブレコーダーに記載された加速度は0.1G、0.2GのようにGという単位を使っています。図表2は、0.1G変化する毎の速度変化量と感覚的な評価を記載しています。これを見てみますと、0.1Gという強さがふんわりアクセルに対し、0.6Gの強さのブレーキはフルブレーキという非常に強いブレーキであることがわかります。この中で特に着目していただきたいのが、0.3Gです。0.3Gのブレーキは助手席に置いたカバンが前に落ちるくらいの強さで

はエンジンブレーキでスムーズに減速するようアドバイスする必要があります。 右側の散布図は、②ブレーキを踏込む速さと踏込みの強さを表わしています。横軸がブレーキの強さで縦軸が踏込みの速さです。図の右上方にプロットがあるということは、素早く強くブレーキを踏む傾向があるということです。つまり、度々急ブレーキを踏んでいるということです。このように、とっさのブレーキの回数が多いということは、車間距離が短く前の車両について行くような運転傾向があると考えられます。このようなドライバーには、車間距離を十分にとるようアドバイスする必要があります。

 ここでは、ハンドル操作の中でも右左折時の操作に着目します。右左折の操作は、図表5のように①交差点直前のブレーキ操作、②交差点通過中の速度と遠心力の2つの観点で見ています。図表6は、あるドライバーの1日の運転の全ての右左折のハンドル操作をプロットしたものです。上の方は穏やかな運転、下の方は荒い運転の図です。どのような違いがあるで

はじめに

図表1 振り子の原理

す。これは、危険な運転ではありませんが、同乗者が「この人の運転、ちょっと怖いな」と思うくらいの荒い運転ですので、0.3Gを超えた値が記録されたなら運転を指導する必要があります。つまり、0.3Gが指標となります。

 ブレーキ操作については図表3のように、①速度に応じたブレーキ操作と、②ブレーキを踏込む速さと踏込みの強さの2つの観点で見る必要があります。図表4は、あるドライバーの1日の運転の全てのブレーキ操作をプロットしたものです。上の方は穏やかな運転、下の方は荒い運転の図です。どのような違いがあるでしょうか? 左側の散布図は、①速度に応じたブレーキ操作を表わしています。横軸が速度で縦軸がブレーキの強さです。上の図では全てのブレーキ操作がどの速度帯のブレーキでも0.1G~0.2Gの範囲内で収まっています。一方、下の図の荒い運転の方は、速度が速い時に0.3G付近のブレーキが散見されます。こういうドライバーは高速走行している時に一気にブレーキを踏む傾向があると思われますので、まず

図表2 センサー値の見方と感覚的な評価

しょうか? 左側の散布図は、①交差点直前のブレーキ操作を表わしています。見方は前述のブレーキ操作と同様、横軸が速度で縦軸がブレーキの強さです。上の図のドライバーは交差点進入前にやわらかくブレーキをかけて、20km/h以下に減速していることが読み取れます。一方、下の図のドライバーは高い速度のまま進入していることがわかります。ですから度々急ブレーキをかけることになっています。このような走行をしていては、もし人が急に飛び出してきた場合、たとえ急ブレーキをかけたとしても間に合いません。このような傾向があるドライバーには、交差点進入前に十分減速することをアドバイスしましょう。 右側の散布図は、②交差点通過中の速度と遠心力を見ています。横軸が通過中の速度で縦軸が通過中の遠心力です。右上方にプロットがあるということは速度が速いまま右左折していることを示しています。当然、遠心力も大きくなっています。上の図のドライバーは十分に減速してから交差点に入っていますので、交差点通過中も速度が低く、遠心力も小さいこと

がわかります。一方、下の図のドライバーは速い速度で進入する傾向があるため、交差点通過中も速度が高く遠心力も大きいことがわかります。同様に、このような傾向があるドライバーには、交差点進入前に十分減速することをアドバイスしましょう。

 ドライブレコーダーを使っての教育は、日々 の運転操作を振り返ってアドバイスすることが大切です。荒い運転をする傾向のあるドライバーには、図表7の改善指導ポイントをお伝えするとよいでしょう。 是非、荒い運転を撲滅し、いつも穏やかな運転ができるようドライブレコーダーを活用していただきたいと思います。図表7 改善指導ポイント

□高速時から一気にブレーキを踏まない□エンジンブレーキでスムーズに減速する□停車、ブレーキを踏む意思決定を早めにする□車間距離を十分とる□認識が遅れると車間距離はいっきに詰まるので注意する

ブレーキ操作の改善指導ポイント

□高速で旋回に入らない□加速しながら旋回しない□旋回前に十分に減速する□旋回途中で回し方を変えない□旋回途中から加速しない□必要な車間距離を保つ□交差点は徐行で旋回する

右左折操作の改善指導ポイント

おわりに

図表3 ブレーキ操作の着目点 図表4 ブレーキ操作の散布図

図表5 右左折操作の着目点 図表6 右左折操作の散布図

①ブレーキをかける強さ

走行 ブレーキ

Aブレーキ操作開始時の速度とブレーキペダルの踏込みの強さ

Bブレーキペダルの踏込みの速さ

ブレーキ操作をいかにやわらかく丁寧に行っているかを1.ブレーキ操作開始時の速度2.ブレーキペダルの踏込みの強さ《減速G(加速度)で表示》の 2点を基に評価します。

②ブレーキ操作のおだやかさ踏み変えブレーキの有無も含めて、ブレーキ操作をいかにゆるやかに行っているかを1.ブレーキペダルを踏込む速さを基に評価します。

交差点進入直前

交差点

A速度とブレーキペダルの踏込みの深さ

B通過時の速度とG(遠心力・前後加速度)の大きさ

①進入前のブレーキのやわらかさ事前に減速をすませてやわらかいブレーキ操作ができているかを1.ブレーキ操作時の速度2.ブレーキの踏込みの強さ  (減速G)の 2点を基に評価します。

②ゆっくりと一定速度で通過交差点をゆっくりと一定速度で通過しているかを1.通過中の速度2.通過中の合成加速度

の 2点を基に評価します。

交差点へ→

《遠心力と加減速G(加速度)を     足したもの(ベクトル)》

ブレーキを優しく踏んでいる

点が低めに集まる

穏やかな運転

ブレーキを強く踏んでいる

高い所にも点がある

荒い運転

①ブレーキをかける強さ

やわらかなブレーキ

強いブレーキ 急なブレーキ

ゆるやかなブレーキ

②ブレーキ操作のおだやかさ

ブレーキの強さ

速度 ブレーキの強さ

ブレーキの強さ

ブレーキの強さ

踏込みの速さ

踏込みの速さ

速度

十分に減速してから交差点に進入している

点が左に集まる

穏やかな運転

高い速度のまま交差点に進入している

点が右にもある

荒い運転

①交差点直前のブレーキ

やわらかなブレーキ

強いブレーキ

速度が高く遠心力が大きい

速度が低く遠心力も小さい

②交差点での操作

ブレーキの強さ

速度

通過中の遠心力

通過中の速度

通過中の遠心力

通過中の速度

ブレーキの強さ

速度

ふんわりアクセル(5秒で20km/h)バスで立った乗客が倒れる恐れがある助手席に置いたカバンが前に落ちる濡れた路面でスリップする恐れがある

一般的なドライバーが踏むフルブレーキ

タイヤロック状態でのブレーキ(限界値)

加速度(G)0.1G0.2G0.3G0.4G0.5G0.6G0.7G0.8G0.9G1.0G

3.6km/h7.2km/h10.4km/h14.0km/h17.6km/h21.2km/h24.8km/h28.1km/h31.7km/h35.3km/h

13.9秒6.9秒4.8秒3.6秒2.8秒2.4秒2.0秒1.8秒1.6秒1.4秒

1秒間の速度変化(km/h)

時速50km/h走行時何秒で停止するか(秒) 備考①前後の揺れ

②左右の揺れ

等速

アクセル操作 ブレーキ操作一定速度・停止

この大きさを測定する

この大きさを測定する

左旋回 右旋回直進・停止

この大きさを測定する

この大きさを測定する

振り子の原理を利用しています

アクセルブレーキ

SAFETY INFORMATION Vol.107 (2018.9)

株式会社データ・テック代表取締役 田野 通保

振り子を揺らさない運転が穏やかなやさしい運転1 数値でわかる荒い運転2

ドライブレコーダー活用講座

ブレーキ操作のポイント3

ハンドル操作のポイント4