ニッコー浄化槽浄化王NEXT型維持管理ポイント集 - NIKKO...Copyright ©2018 NIKKO COMPANY All Rights Reserved 3.構造と機能処理水槽分離濃縮貯留槽

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ニッコー株式会社

放流水質ＢＯＤ：１０mg/L以下Ｔ－Ｎ：２０mg/L以下ＳＳン：１５mg/L以下

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流量調整型分離生物ろ過循環方式

ニッコー浄化槽浄化王NEXT型

構造・機能と維持管理


項目仕様

処理方式流量調整型分離生物ろ過循環方式

処理対象人員５、７人槽

処理水質

ＢＯＤ１０ｍｇ／Ｌ以下

Ｔ－Ｎ２０ｍｇ／Ｌ以下

ＳＳ１５ｍｇ／Ｌ以下

保守点検頻度１回／４ヶ月以上

５人槽７人槽

寸法(mm)

全長（Ｌ） 1,700 2,320

全幅（Ｗ） 970

全高（Ｈ）※１ 1,560

流入管底 ※１ 290

放流管底 ※１ 330

容量(m3)

嫌気ろ床槽（HWL） 0.588 0.823

ばっ気処理槽 0.151 0.212

分離濃縮貯留槽 0.461 0.652

生物ろ過槽 0.306 0.427

処理水槽 0.080 0.114

消毒槽 0.011 0.015

総容量（m3） 1.597 2.243

流量調整容量（L）※２ 232 324

１. 仕様表

１０人槽はありません。※１: マンホール枠高さ30mmを含む※２: L.W.L.～ O.F.L. までの容量を示す

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2. フローシート

嫌気ろ床槽

分離濃縮貯留槽

生物ろ過槽

消毒槽

平面図

Ａ－Ａ断面図

ばっ気処理槽嫌気ろ床槽


処理水槽

生物ろ過槽

消毒槽

ＡＡ嫌気ろ床槽

（流量調整部）

ばっ気処理槽


生物ろ過槽

処理水槽

消毒槽

放流放流

流入流入

定量移送ポンプ定量移送ポンプ

3Q3Q

エアリフトポンプ（循環水・逆洗水）

流量調整部４８０ｍｍ

3

オーバーフロー


3. 構造と機能

処理水槽


ばっ気処理槽嫌気ろ床槽

流入放流

嫌気ろ材φ70×80mmL

接触材φ110

生物ろ過槽

担体φ13×13mmL

①嫌気ろ床槽汚水がろ床を通過する際に、固形物の分離と嫌気性微生物の働きによる処理が行われます。嫌気ろ床槽流出水は移送ポンプにより定量的に移送されます。

②ばっ気処理槽接触材に付着した微生物の働きにより、汚水中の有機物などの分解除去を行います。槽内にはボール状の接触材が不規則に固定床のような状態で充填されています。また、常時全面ばっ気に近い状態で下部よりばっ気されています。

③分離濃縮貯留槽

ばっ気処理槽からの移流水中に含まれる浮遊物質(SS)を固液分

離し、底部堆積汚泥及びスカムとして濃縮貯留します。

④生物ろ過槽

ろ材に付着した微生物の働きにより、汚水中の有機物などの分解除去及び窒素成分の硝化が行われるとともに浮遊物質（SS）を捕捉します。

⑤処理水槽

生物ろ過槽からの水を一時的に貯留します。処理水は消毒槽へと自然越流します。

また、槽内水は循環水エアリフトポンプにより、日平均汚水量のおおむね3倍に相当する水量で、常時嫌気ろ床槽へ循環されます。

更に循環水エアリフトポンプは、夜間に実施される逆洗時に、逆洗水を嫌気ろ床槽へ返送する役割を担っています。

⑥消毒槽

処理水を塩素剤で消毒し、放流します。

・オーバーフロー流量調整以上の汚水が入ってきた場合は嫌気ろ床槽から直生生物ろ過槽へ移流します。これは分離濃縮貯留槽で貯められた汚泥の撹拌を防止しするためです。

オーバーフロー

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消毒槽


人槽５人槽７人槽

型式 NT‐70 NT‐100

消費電力（Ｗ） 49 73

タイマー内蔵型

メーカーテクノ高槻

※環境省の環境配慮型に対応。※ON/OFFタイマー付き専用ブロワ。

4. ブロワ仕様

逆洗回数設定内容・・・１日５回の自動逆洗※最大10回まで追加可能

逆洗回数停止時刻運転開始時刻

1回目午前1:30 午前1:45

2回目午前2:00 午前2:15

3回目午前2:30 午前2:45

4回目午前3:00 午前3:15

5回目午前3:30 午前3:45

カバーを開けた状態タイマー

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5. ばっ気・逆洗の原理

浄化王ＮＥＸＴ型は浄化王と同様にブロワがタイマーによりＯＮ／ＯＦＦすることで作動する仕組みです。

ブロワが停止し、槽内水が散気管、逆洗管内の水面まで満たされるとともに、散気管の配管途中に設けられた細孔（φ0.6mm）から空気が排出されます（図②）。次にブロワが運転が再開され、散気管、逆洗管内に

満たされた槽内水が排出されますが、逆洗管下部の孔が大きい事及び配管容積が小さい事から、逆洗管からの排水が先に完了し、散気管からの排水が終了するまでの間（約60～90秒）は逆洗管のみから送気されます（図③）。これにより生物ろ過槽のろ過担体が撹拌され、捕捉した固形物が剥離します。

ＷＬ

逆洗装置逆洗装置

散気装置

空気

（大孔）（大孔）

（小孔）

排水

ＷＬＷＬ

ＧＬＧＬＧＬ

散気用バルブ生物ろ過槽

ブロワ細孔散気用バルブ生物ろ過槽

ブロワ細孔散気用バルブ生物ろ過槽

ブロワ細孔

空気

生物ろ過槽処理水槽

① ② ③

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6. バルブの設定確認

全てのバルブとも商品出荷時には▼印の位置（標準目安）となっています。

しかしながら特に循環水バルブや移送水バルブは、設置条件や運転状況等により、水量が適正量からずれているケースがありますので、まず適正量であるのか確認し、その状況によっては開度調整を行って下さい。

嫌気ろ床槽


消毒槽

処理水槽

移送ポンプ用調整バルブ

散気用三方バルブ

ばっ気処理槽

逆洗用バルブ散気用バルブ

生物ろ過槽

循環水ｴｱﾘﾌﾄﾎﾟﾝﾌﾟ用調整バルブ

バルブ操作ラベル

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7. 流量調整部のオーバーフロー

流量調整部のオーバーフローのルート嫌気ろ床槽からのオーバーフローは

オーバーフロー水流による貯留汚泥の撹拌を防ぐため、ばっ気処理槽と分離濃縮貯留槽を通らず直接生物ろ過槽へ流れます。

オーバーフロー管

流量調整部480mm

嫌気ろ床槽分離濃縮貯留槽

生物ろ過槽

浄化王ＮＥＸＴ型はピーク排水（主に浴槽の排水）があっても、安定的に処理できるようにするために流量調整機能を設けています。

この機能を十分に活かすためには、移送水量と循環水量が実現場の状況にあっている必要があります。

標準設定位置は各バルブの▼印位置としていますが、設置条件や現場の状況により、▼位置であっても適正量でないケースも有りますので、移送量と循環量の確認と調整を行って下さい。

☆特に注意☆・移送ﾎﾟﾝﾌﾟ詰まりなどにより移送水量が少ない・循環水量が適正量より多い

嫌気ろ床槽の水位が高めに推移し、オーバーフローしやすくなる。

閉塞による槽内水位上昇、性能低下！

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8. 移送ポンプの水量の確認・調整

流量調整に使用している移送ポンプは嫌気ろ床の水をばっ気処理槽に移送するための間欠定量ポンプで間欠的に稼働します。

移送水量の確認は切替バルブを左にひねって清掃口内部に移送水が出るようにしてから、容器などで計量します。確認後は切替バルブを元に必ず戻します。元に戻さないとばっ気処理槽へ移送されません。

通常時計量時

5人槽 7人槽

1.0［m3/日］ 1.4［m3/日］

移送水量[L/分] 1サイクル移送水量[L/分] 1サイクル

L.W.L.＋40mm 3.4～3.8 19～21秒 4.8～5.4 13～15秒

M.W.L. 4.3～4.8 17～19秒 5.9～6.6 12～14秒

H.W.L. 5.4～6.0 14～16秒 7.3～8.1 10～12秒

分離濃縮貯留槽Ｐ嫌気ろ床槽

移送ポンプ切り替えバルブ

OFL

LWL

※繰り返されるポンプ作動音の間隔でも稼動状況、おおよその移送量の目安が確認できます。 9


9. 移送ポンプの取外し・洗浄

点検毎に移送ポンプを引き上げ、水道水、ブラシ等により洗浄して下さい。

移送ポンプ用調整バルブ

切り替えバルブ ① ② ③

④ ⑤ ⑥

①取り外し前の状態 ②調整バルブのユニオンをゆるめ、切り替えバルブのロックを外します。

③切り替えバルブの接続部を引っ張り外します。

④配管部を持ち、移送ポンプを引き上げます。

⑤移送ポンプ本体を引き上げる際は、上部の配管接続部からずらします。

⑥上部の掃除口キャップを外し、水道水、ブラシ等により洗浄します。

※槽内に戻す際は、逆の手順で行ってください。

オイルボール

状況によりポンプ内部の配管にオイルボールが引っかかっている事もありますのでその場合は十分に洗浄する必要があります。

ポンプ内部配管

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10. 移送ポンプ・吸い込み側のＵ字管の洗浄

移送ポンプを洗っても適正に移送されない場合は移送ポンプが取り付けられている底部のＵ字管の閉塞が考えられます。Ｕ字管は取り外しが出来ないため、切り替えバルブを切り替えて吐出口を抑えてエアを逆流させて洗浄するか、移送ポンプを引き上げてから、配管内を水道水、ブラシ等により洗浄します。

Ｐ嫌気ろ床槽

U字管

手で抑える

切り替えて

エアが逆流して配管内の洗浄

LWL

洗浄

※LWLまで抜かないと見えません

Oリング

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11. 移送ポンプ・移送管の洗浄

移送ポンプ本体及びＵ字管を洗浄しても、計量側にバルブを開ければ水が出るのに、通常のばっ気処理槽側にバルブを開けても出ない事があります。その場合は移送ポンプの先の移送管の詰まりが考えられます。その場合はポンプを取り外した後、移送管をパイプ洗浄ブラシ、高圧水等で洗浄します。

Ｐ嫌気ろ床槽

U字管

移送ポンプより

ばっ気処理槽へ

写真の様に移送管はクランクしていますので、移送ポンプ着脱後、細い水道ホース等を差し込む、あるいはパイプ洗浄ブラシ等で洗浄して下さい。パイプ洗浄ブラシの場合は先端を少し曲げると奥まで入れやすくなります、届きます。（口径は20Aで長さ約33cm）

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12. 循環水量の確認・調整

循環水量の測定は、処理水槽上部の計量装置を使って行います。通常は、写真左のような状態ですが、計量の際は、計量装置の栓の役割をしているつまみを引き上げて、計量装置内の水を空にします。（写真右）その後、つまみを戻してから、水が溜まり返送管に流れ出るまでの時間を計測して調整します。

【通常】【計量時】

人槽５７

時間（秒）１０～１３７～９

水量（L/min）２.０～２.４２.８～３.４

循環水量の計量目安時間（範囲から外れている場合はバルブを調整して下さい。）

変更前(50)

変更後(40弱）

出荷時初期設定位置変更(H27.10）

変更前後ともバルブ自体は同じ仕様です。

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13. 循環水返送管の確認・洗浄

通常、循環水は嫌気ろ床槽からの臭気発散・撹拌を防ぐために槽壁にあたって落下するような設計となっております。水面に直接落下しているようであれば、返送管内の生物膜の付着や閉塞などが考えられますので循環水量の調整や返送管内の洗浄を実施します。

但し、循環水量が多すぎてもオーバーフロー等の別の要因となりますので適正量に調整をお願いします。

返送管先端

流入管

槽壁

圧力水、ブラシ等を用いて洗浄します。

返送管掃除口

循環水エアリフトポンプ

【返送管の洗浄】

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14. 循環エアリフトポンプの洗浄

１）揚水管

循環水エアリフトポンプ内に過度の生物膜が付着したりすると循環水量に影響します。保守点検の際は、循環水エアリフトポンプ用バルブのバルブ開度を左右に大きく操作して、揚水管のエア洗浄を行ってください。

2)空気配管

計量装置のエアリフトポンプ部のフタを外し、水道水圧や市販のパイプ洗浄ブラシ等を用いて空気配管内部を洗浄してください。空気配管の長さは、およそ1.7mです。

市販パイプ洗浄ブラシ左：「パイプクリーナー」((株)三栄水栓製作所)

右：「Dr.Pipe」(輸入販売元 (株)ジョイフル本田)

※ 先端の金属部分が尖っているため、先端を曲げると入れやすくなります。

エアリフトポンプの上部キャップがないと揚水されません

生物ろ過槽の手動逆洗する際に返送量を増やしたいときに使用します。 15


15. 各移流部スリットの洗浄

夾雑物の移流抑制や担体流防止のために3箇所にスリット（格子）があります。保守点検時に確認し洗浄して下さい。

嫌気ろ床槽


消毒槽

処理水槽

ばっ気処理槽

生物ろ過槽

オーバーフロー移流口カバー

生物膜の付着

※頻繁にこの部分が閉塞する場合は常時槽内水位が高くなっていると考えられ・設定値より循環水量が多く、移送水量が少ない。・流入水量が多い場合（浴槽が大きい、洗濯回数が多いなど）などが考えられます。

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16. 嫌気ろ床槽ろ床閉塞防止

ろ床内に塩ビパイプを挿入し揺り動し、ろ材間或いは内部に詰まった汚泥を落とし、同時にガス抜きをすることにより、ろ床の閉塞防止と水道（短絡）の解消をします。

分離濃縮貯留槽Ｐ

嫌気ろ材φ70×80mmL

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17. ばっ気処理槽

内部に充填したボール状接触材に過剰に肥厚した生物膜による閉塞や短絡を防止するため、散気用三方バルブを操作してエアによる洗浄を行います。

比較的流入側の方が詰まりやすい傾向にありますので、点検時にバランスハンドルを操作し洗浄します。

バランスハンドル

調整ハンドル

オレンジキャップ

散気用三方バルブ

【エアー洗浄手順】1. 調整ハンドルを「開」とします。2. 生物ろ過槽の散気用バルブ、逆洗用バルブ

とも「閉」とします。2. バランスハンドルを左右どちらかに回し、片側

ばっ気とします。（数分）3. 次にバランスハンドルを反対側に回し、反対側

の片側ばっ気とします。（数分）4. 終了後はそれぞれ▼印に戻します。オレンジキャップはエア配管内に異物が詰まっていると考えられる際の掃除口になります。

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18. 分離濃縮貯留槽のスカムと汚泥清掃判断目安

１）堆積汚泥厚、スカム厚の測定

堆積汚泥厚、スカム厚を測定し、どちらか一方が以下の基準値を超えるようであれば清掃の時期と判断とします。なお、この基準に達しない場合であっても、法令の定めるところにより年１回の清掃は行って下さい。

堆積汚泥厚：７０ｃｍスカム厚：４５ｃｍ

分離濃縮貯留槽Ｐ

スカム

堆積汚泥 70 cm

45 cm

嫌気ろ床槽

※スカムは45cmまで貯められるようになっております。

運転初期でもスカムが多く発生する事がありますが異常ではありません。

※スカムによりエアバルブに達するような状態の時は、生物ろ過槽への移流口スリットが閉塞している事があります。その場合は閉塞を解除（洗浄）すると解消されます。

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19. 生物ろ過槽手動逆洗実施

先ず散気用バルブを「閉」の状態とし、次に左右どちらかの逆洗用バルブも「閉」の状態とします。これにより、反対側の生物ろ過槽が逆洗状態となります。さらに、この逆洗状態の生物ろ過槽の上部点検口を開き、これより先端にエルボを取り付けた塩ビ管（VP13×2m）を挿入し、担体受け（スリット）部分を上下左右に揺り動かすことにより洗浄効果を高めます。反対側の生物ろ過槽も同様に行います。

【通常】【手動逆洗】【逆洗効果を高める】

※また計量装置のオレンジの堰を付け替えることで手動逆洗時の返送量を増やすことが出来ます。

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20. 生物ろ過槽散気管洗浄

散気管吐出孔部の両端には着脱式の掃除用オレンジキャップが取り付けてあります。保守点検の際は、散気管を引き上げ、オレンジキャップを外し、ブラシ等により直接、散気孔部を洗浄します。

【散気管の取り出し】

※散気管を取り出す際は、必ずユニオンを外して散気管内のエアを抜いてからハンドルを外してからゆっくり引き上げて下さい。無理やり引き上げると場合によっては散気管先端が破損することもあります。配管内にエアが貯まっていると浮力が働き、勢い良く跳ね上がる場合があります。

※散気管を付け直した後は逆洗動作となります。

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21. 生物ろ過槽散気管細孔（φ0.6）の点検洗浄

細孔（空気逃がし）の役割は自動逆洗を行う上で重要であり、必ず点検を行います。細孔より空気の逃げが確実に感じられる状態が正常です。これが弱かったり、全く感じられない場合には、細孔を細い針等を使って掃除します。細孔は散気管上部横引き配管に設けてあります。※ここから通常の使用状態でも空気が吐出していますがエア漏れではありません。

《掃除用針金：φ0.6mm以下》

身の回りにある針金

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22. 清掃について

・清掃場所

年１回の清掃（汚泥引き抜き）作業の対象は、嫌気ろ床槽及び分離濃縮貯留槽となります。ばっ気処理槽及び生物ろ過槽の清掃は内部部品を破損しないように注意して必要に応じて行ってください。

年1回の清掃作業の対象

嫌気ろ床槽


ばっ気処理槽

生物ろ過槽

必要に応じて清掃▲ 浄化王NEXT ５人槽

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②清掃手順

1)嫌気ろ床槽上部のスカムを全量引き抜き、引き続き、ろ床上まで引き抜きます。壁面やろ床上部の夾雑物（トイレットペーパー等）は圧力水等で洗浄しながら引き抜きます。

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①ブロワを停止し、マンホールを外します。薬剤筒を引き上げます。

ろ床

嫌気ろ床槽

嫌気ろ床槽



②清掃手順

2)分離濃縮貯留槽上部のスカムを全量引き抜き、引き続き、中間水並びに堆積汚泥を全量引き抜きます。壁面や配管などを圧力水等で洗浄しながら引き抜きます。

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②清掃手順

3)移流管兼清掃孔にサクションホースを挿入し、汚泥を全量引き抜きます。この時、ろ床内を棒で突付いたり、圧力水等で洗浄して下さい。

移流管兼清掃孔

嫌気ろ床槽

移送ポンプ

サクションホース挿入部

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ろ床



②清掃手順

4)消毒槽を洗浄します。薬剤の有無を確認し薬剤筒をセットします。

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薬剤筒

消毒槽



②清掃手順

5)水張りをして作業完了です。嫌気ろ床槽は、L.W.L.より少し上まで、分離濃縮貯留槽は満水位（生物ろ過槽へ移流する水位）まで水張りをします。

L.W.L.▽

【嫌気ろ床槽水準目安線】

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ホースを挿しっぱなしで水張りする場合は移送ポンプが動いていることを確認してください。槽内の構造による制約のため水張りには以下の注意が必要です。

・ブロワが停止している状態で嫌気ろ床槽にホースをさしたまま放置すると嫌気濾床からは生物ろ過槽へ自然移流するため、分離濃縮貯留槽とばっ気処理槽へは水が移流しません。

・分離濃縮貯留槽にホースを挿したまま放置すると、分離濃縮貯留槽からは生物ろ過槽へ自然移流します。ホースを差し替えないと嫌気ろ床槽へは水が移流しません。


嫌気ろ床槽



ばっ気処理槽及び生物ろ過槽の清掃は内部部品を破損しないように注意

して必要に応じて行ってください。

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1)ばっ気処理槽移流管にホース（外形Φ50以下）を挿入し、接触材表面及び壁面等を圧力水等で洗浄しながら、槽底部より汚泥を引き抜きます。

ばっ気処理槽

サクションホース挿入



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2)生物ろ過槽及び処理水槽①散気バルブを「閉」の状態とし、生物ろ過槽を手動逆洗状態とします。また、循環水

エアリフトポンプのバルブ開度も「0%」にします。

②手動逆洗の終了後、ブロワを停止し、生物ろ過槽の散気管を槽外へ取り外します。

（この時散気管の浮力に注意）

③外した場所にサクションホースを槽底部まで挿入し、槽内水を引き抜きます。（処理水槽

も同時に引き抜かれます。）

④内部部品が破損していないことを確認した後、所定の水位（消毒槽へ移流するまで）まで

水を張ります。

⑤水張りの終了後は、各バルブを元の状態に戻します。

サクションホース挿入

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ニッコー浄化王NEXT型清掃の基本手順

ブロワの電源を抜き、薬剤筒を引き上げる。

清掃後薬剤筒をセットし水張りを行い、ブロワの電源を入れる。

①嫌気ろ床内に塩ビパイプを挿入し揺り動かす。またはブロワのエアでろ床内をばっ気させる。※ろ材間とろ材内部に詰まった

汚泥を落とすため

浄化王NEXT-5型

③分離濃縮貯留槽上部のスカムを全量引き抜く。引き続き、槽壁を洗浄しながら中間水並びに堆積汚泥を全量引き抜く。※配管類の破損に注意

②嫌気ろ床槽上部のスカムを全量引き抜く。引き続きろ床上部まで引き抜く。

④清掃孔にサクションホースを挿入して嫌気ろ床槽の汚泥を引き抜く。槽壁とろ材を水で洗浄する。洗浄後の洗い水も全量引き抜く。

※7人槽の場合清掃孔位置が変わります

清掃作業効率が上がります

重要

7人槽第2マンホール

嫌気ろ床槽分離濃縮貯留槽

スカム

スカム

堆積汚泥

堆積汚泥

③

④②

嫌気ろ床槽


④

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