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Proprietary and Confidential to Members Co.,LTD
UX・デジタル大国“中国”の今を知り、活かすために~中国現地のアプリ調査から~
中国デジタル化事情について
無料ダウンロード全35ページ
こちらは数ページのお試し読み版です。
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本資料はメンバーズ主催セミナーの講演音声を文字に書き起こししました。https://marke.members.co.jp/20190620.html
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デジタル化する世界
圧倒的な存在感を放つ中国
まず最初に、世界のデジタル化事情に簡単に触れたいと思います。
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デジタルトランスフォーメーションに関わる世界の状況
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世界各国で、デジタルトランスフォーメーションにより、社会の様々なシステムに変革が起こっています。
国民ID 電子決済
エストニア結婚・離婚・不動産に関わる手続きを除く手続きなど行政がデジタル化され、国民のデータをオープン化している。
スウェーデン手の甲に埋め込んだマイクロチップによる決済が広がっており、電車やお店での決済、オフィスへの入退出などで活用。移動データや個人情報もチップに内蔵されている。
中国モバイルによる決済が主流となり、お店での決済だけでなく、様々な業種においてアプリ上でオーダーし配達・支払いまで完結する仕組みが定着している。
世界各国で、デジタルトランスフォーメーションにより、社会の様々なシステムに変革が起こっています。中国では、モバイルによる決済が主流となり、QRコードによる決済がメインとなっています。また、様々な業種で、アプリ上でオーダーから配達、支払いまで完結するサービスが見られ、スマートフォンひとつで消費行動が完結するような仕組みが定着しています。
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中国のインターネット・キャッシュレス人口
中国に焦点を当てると、中国でのデジタル化やキャッシュレスは圧倒的な成長・規模を誇っています。
インターネット利用人口
8.02億突破
モバイル決済額
277兆元(約4332兆円)
利用者8億人(2018年)
利用者10億人(2019年)
EC市場規模世界1位
中国におけるデジタル化やキャッシュレスは、圧倒的な成長、規模を見せており、インターネット利用人口は8億人をゆうに超えていまして、モバイル決済額は日本円で約4332兆円にものぼります。モバイル決済の主なアプリであるWechat Pay・Alipay(アリペイ)の利用者もそれぞれ10億人を突破していますし、中国のEC市場規模は世界1位で、2位のアメリカとも大きく差をつけた圧倒的な規模感になっています。
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【本題】中国デジタル化事情
それでは具体的に本題の中国デジタル化事情についてお話できればと思います。
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今や圧倒的なIT・UX大国中国
中国社会を大きく変えたもの
①モバイル決済・キャッシュレス~の浸透
②デジタル技術にひもづいた新しいサービスの普及
③行動データを活用した、信用・評価社会
④OMOビジネス
今や圧倒的なIT、UX大国と言われる中国ですが、中国社会を大きく変えたポイントは4つあるのではと考えています。ひとつは、全土で圧倒的なシェア率で普及するモバイル決済キャッシュレス。二つめは、シェアリング自転車などデジタル技術にひもづいた新しいサービスの普及。3つめは行動データを活用した信用評価社会、最後4つめはOMOビジネスです。
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①中国のモバイル決済
中国のモバイル決済の主流、二大巨頭といえば、アリババグループの「Alipay」とテンセントの「WechatPay」になります。どちらも世界最大の決済サービスとなっており、ショッピング、タクシーや電車の交通費、自動販売機、割り勘などの個人間のお金の交換までこの2つのアプリで完結できるというのが中国ならではのマーケティングの特徴となります。
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①中国のモバイル決済
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現金NG、QRコード決済たとえば、日本でいうスイカやパスモのような交通系カードに現金でチャージしようと駅にいっても現金がいれることができる発売機がなかったり、コーヒーショップでも同様に現金がつかえなかったり、お年玉もQR、神社のお賽銭もQRでという状況に中国ではなっていて、さまざまな場所・シーンでキャッシュレスが進んでいます。
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②デジタル技術にひもづいた新しいサービスの普及中国のシェアリング自転車
2017年後半:
オッフォとモバイクが主流十数社乱立
2018年初頭:
ハローバイクとモバイクが主流2018年末~:
中国のシェアリング自転車は2017年後半に十数社まで膨れ上がるぐらい勢力が乱立。その後、各社、体験の磨きこみ合戦により、いろいろ淘汰され2018年初頭にはオッファとモバイクが主流。またその後年末にはモバイクと新たにアリババが始めたハローバイクが主流となるという、かなりシェア争いが流動的となっています。シェアリング自転車サービス自体が、収益安定させるのが難しくさまざまな社会問題も引き起こしていますが、今後もなくなることはないと思います。それは、ユーザーにとって欠かせない移動インフラになったということもありますが、今までオンライン化されていなかった移動データが活用可能になったことが大きな理由だと考えています。
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②デジタル技術にひもづいた新しいサービスの普及中国のシェアリング自転車
今までオンライン化されていなかった移動データが活用可能に!
<参考>2018年4月データを活用するためにモバイク買収
今までオンライン化されていなかったデータが活用できるようになって、どんなことに活用されているかというと、主に2つがあり、ひとつは自治体による交通データとしての活用。スマートシティへ活用されています。またもうひとつはマーケティング活用で、主にはレコメンドへ反映されています。2018年にビダンという会社がシェアリング自転車事業で集めたデータを活用するためにモバイクを買収しました。これはシェア自転車事業への興味ではなく、集めたデータに価値を見出した買収といわれています。
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③中国の信用社会・評価社会 ~データが国民の行動を変え、社会を変える~
アリペイの機能のひとつ「芝麻信用」(ビックデータ解析により数値化した信用・評価)
善行を積むと評価される中国人のマナー向上
従業員評価の改善
顧客満足度の向上そして中国を変えた3つ目、モバイル決済の浸透、シェアリング自転車などの新しいサービスの普及により多くのデータが集まると、新しいことができるようになります。それが「信用経済・評価経済の活用」です。ゴマ信用という中国民間企業初の信用システム、アリババのサービスになりますが、Big data解析により数値化した信用・評価というものがサービスに組み込まれ(ジーマクレジット)、善行を積むと評価され中国人のマナー向上や従業員評価の改善により、サービスの顧客満足度、ユーザー体験の向上などにつながっています。たとえば、600点以上で個人ローンの申請が可能となり、650点以上でシェア自転車が借りることができ700点以上でビザの申請がスムーズになったり、さまざまなシーンで影響をうけるようになっています。
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④OMOビジネス ~リアルとデジタルを分ける時代の終焉~
OMO(Online Merges with Offline)=「オンラインとオフラインの融合」
そして、中国社会を大きく変えた4つ目は、OMOビジネスの隆盛。OMO(Online Merges with Offline)=日本語に言い換えると「オンラインとオフラインの融合」という意味となりますが、ユーザー体験を良くするために適切なチャネルを適切なタイミングで使う、至ってシンプルな考え方となります。簡単に言うと今中国で流行っているサービスのほとんどがリアルとデジタルの垣根にこだわらずあくまでUXを主軸に考えられたOMOビジネスになっています。
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谢谢ご清聴ありがとうございました。
https://www.members.co.jp/