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Manual 2013.7.11

Graph Arpeggiator 3 Synth Manual

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株式会社ブレインストームから販売している「Graph Arpeggiator 3 Synth」のマニュアルです。

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Page 1: Graph Arpeggiator 3 Synth Manual

Manual 2013.7.11

Page 2: Graph Arpeggiator 3 Synth Manual

Graph Arpeggiator 3 SYNTH マニュアル目次

1)Graph Arpeggiator 3 SYNTH へようこそ…3P1-1)株式会社ブレインストームより、ご購入いただきありがとうございます。1-2)Graph Arpeggiator 3 SYNTHのコンセプト

2)はじめのステップ…………4P2-1)使用のために必要な環境2-2)Mac版のインストール

3)使用方法…………………………5P3-1) SYNTHのパラメータ設定3-2)オーディオドライバーの選択3-3)発音………………………………6P3-4)パラメータの操作3-5)DELAYのパラメータ設定3-6)Waveファイルへの保存

4)パラメータの説明4-1)Menu(Arpeggiator)…………7P4-2)各パラメータ……………………8P

5)注意事項…………………………12Pソフトウェア使用許諾書…………13P

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1)Graph Arpeggiator 3 SYNTHへようこそ1-1)株式会社ブレインストームより、ご購入いただきありがとうございます。 Graph Arpeggiator は、コンピュータを使った音作りをより簡単に、より手軽にで

きるようにと,当初は社内向けに制作されたソフトウェアでした。 その最初のバージョンは2007年に開発され、制作された多数の音は当社の無料効果

音データベース「SOUNDICONS」として誰でも利用できるようになっています。SOUNDICONS (http://www.brainstorm-inc.jp/)

1-2)Graph Arpeggiator 3 SYNTHのコンセプト Graph Arpeggiator の使用には音楽的な知識は必要ありません。 画面上の二つのグラフ(折れ線グラフと棒グラフ)を上下することにより、音程や

音量をコントロールすることができます。音程や音量の思い通りに描き、作ったサウンドはすぐに、WAVEファイルとして保存し、ループフレーズや効果音として使用することができます。

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2)はじめのステップ2-1)使用のために必要な環境 Mac OS X Lion 以上のコンピュータ 4Gbyte以上のRAM、50MB以上のストレー

2-2)Mac版のインストールと起動1)Mac App Storeから購入した、Graph Arpeggiator 3 SYNTHをインストール2)Graph Arpeggiator 3 SYNTHを起動3)MenuのArpeggiatorの項目から、Audio Settingを確認 4)Playボタン(スペースキー)で、すぐのサウンドを再生

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3)使用方法3-1)SYNTHのパラメータ設定 Graph Arpeggiator 3 SYNTHには、2つのオシレーター(OSC)と1つのエンベロープジェネレーターを持ったシンセサイザーを搭載しています。 オシレーターには、サイン波、矩形波、三角波、ノコギリ波が選べるようになっています。OSC1,2ともに同様です。波形は何も選ばないこともできますが、OSC1では自動的にサイン波が選ばれるようになっています。 オシレーターは基本となる音の波形を作る場所です。OSC1とOSC2の波形を足し算したサウンドが鳴ります。様々な組み合わせでオリジナルのサウンドを見つけてください。 エンベロープは4つのパラメータで制御することができます。Att.(アタック) 音が立ち上がるスピードを調整します。ツマミを右にするほど、ゆっくり音が立ち上がります。Dec.(ディケイ)音が減衰していくスピードを調整します。Sus.で設定した音量まで音は減衰します。右にするほどゆっくり減衰します。Sus.(サスティーン)ツマミが右に振り切れた状態では音は減衰しません。左に行くほど、小さな音になります。Rel.(リリース)音を止めるシグナルから、実際に音量が0になるまでの時間を設定します。右に回すほどゆっくり音は減衰します。

3-2)オーディオドライバーの選択 メニューのArpeggiator > Audio Settingで使用するオーディオドライバーを選択することができます。

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3-3)発音スペースキーまたは画面上の”Play”を押すと発音します。*もし上手く発音できない場合、レベルメーターが振れているか見てください。振れている場合はオーディオドライバーの選択を間違っている,あるいはミキサーの

ボリュームが下がっている可能性があります。

3-4)パラメータの操作 Tempoで発音のスピードを変えられます。 ”measure”で指定した小節数分繰り返し演奏をします。 “Steps”は16分音符によるグラフの分割数を表しています。 “Total Length”,”Blank Length”はパラメーターによって自動的に計算されます。(但し、Blank Lengthは手動でも設定可能です。)

 上段の折れ線グラフで音程、下段の棒グラフでベロシティをコントロールできます。 グラフの下にある”clear”は、描いたグラフを消す機能、”Randam”はグラフをランダムに描く機能があります。 “Note Graph”の下の”Transpose”は、スケール全体を上下することができます。”Harmony”にチェックを入れると指定した値でメロディにハーモニーをつけられます。 Velocity Graphの下のSame Noteのチェックボックスは、チェックを入れることで同じ音程の音符(ノート)が続けてならないように指定することができます。

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3-5)DELAYのパラメータ設定音を繰り返す、所謂エコーの設定をすることができます。Time  16n・・・16分音符 8n・・・・8分音符 8.5n・・・付点8分音符 4n・・・・4分音符 Feedback右に回すほど、ディレイの繰り返しの回数が増え、ディレイの音もおおきくなります。

3-6)WAVEファイルへの保存 右下のExport Audioボタンまたは,⌘-Eで、Waveファイルへ保存できます。保存するWaveファイルは直前に発音した音になります。

 発音の途中では正常にExport Audioできません。

 音の余韻に合わせて,Blank Lengthの値を調整してください。ディレイの長さに応じて自動的に計算もしています。

 Waveに保存する際は、発音が完全に終わるのを待ってからこのボタンを押してください。

*発音が完全に終わる前にExport Audioすると,前に発音した音がバッファーに残っていて,Waveファイルにも保存されてしまいます。上手くいかなかった場合は、”Rest Buffer”を試してみてください。

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4)パラメータの説明4-1)Menu(Arpeggiator)>Documentこのマニュアルを開く

>Play / ⌘-G またはスペースキー再生(発音)

>Export Audio / ⌘-E(CTL-E)Waveファイルに保存する。

>Audio Setting使用するオーディオドライバーを選択するウィンドウが開きます。Audio On/Off・・・常にOnにしてください。Offにすると発音しません。Sound Driver・・・一般的にはCore Audioを設定します。Audio I/F・・・・・接続しているオーディオインターフェイスを選びます。*

>Reset BufferGraph Arpeggiator3では、再生した音を常にバッファーに録音しています。Waveファイルへの書き出しが上手く行かない場合、これを選んで、リセットしてください。通常では利用しません。

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4-2)各パラメータ

>Volumeボリュームを調整します。

>レベルメーター音のレベルを表示します。音が鳴っている状態であれば、下の図の様に色で表現されます。真っ赤な色のレベルがつくと音がわれてしまいますので、注意してください。

>Play画面上のPlayボタン,またはスペースキー ⌘-Gで音をならします。同様に同じボタンで再生を停止できます。

>Tempo20から2000までの値で指定できます。数字をドラッグするか、数字をクリックしてから数字を入力することによって指定できます。

>Stepsグラフの横軸をいくつに分割するか指定します。 数字をドラッグするか、数字をクリックしてから数字を入力することによって指定できます。

>measure4分の4拍子で何小節演奏を繰り返すかを指定します。ステップ数とは関係なく,音符が指定した回数を演奏すると止まります。ポップアップで選択して決めます。

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>Total Lengthここに表示される値はStep数、Note、measureから計算される発音の長さ(ms)です。変更することはできません。この値と次のBlank Lengthの値を足した物が、Export Audioで作られるWaveファイルのサイズになります。

>Blank Lengthここで指定する値は、”Export Audio”でWaveファイルを作成する際に必要になります。最後の音の発音が終わってから,音のリリース(残響)を考慮してどのくらい空白の時間を作るか指定します。ある程度余裕を持って指定した方が賢明ですが、長すぎると無駄に長いファイルになってしまいます。

>Transposeこの数値を上下することによって,指定したスケールを転調させることができます。値は半音単位で上下させることができます。

>Harmonyハーモニーのチェックボックスにチェックを入れると、フレーズにハーモニーを追加することができます。ハーモニーは指定されたスケール上音程に必ず合うようになっています。指定された数字は元の音からスケール上の何音上かを表します。

>Same Noteこのチェックボックスにチェックすると,次に発音する音が直前の音と同じ音程の場合、発音しません。同じ音が繰り返しなることをやめる機能です。

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>スケール(音階)の変更ポップアップメニューからスケールまたはコードを変更します。

>鍵盤選ばれたスケールは鍵盤上に表示されます。自分でエディットすることはできません。

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>Note Graph画面左下の折れ線グラフ(図)をマウスでポイントすることにより,音程に変化をつけられます。ポイントの数はいくつでも可能ですが,実際に発音させる数はStepの数に依存します。グラフの下の、”clear”ボタンで描いたグラフをリセットすることができます。”Ramdom”ボタンはグラフ上に適当にポイントを描きます。

>最高音,最低音の指定折れ線グラフの右の上下あるポップアップリストを使って,グラフの最高音と最低音を指定できます。デフォルトは最高音が”C6”最低音が”C2”です。

>Velocity Graph画面右下の棒グラフはベロシティ(音符の音量)を表しています。Step数が変化すると棒グラフの数も自動的に増えます。分かりやすいように交互に色分けされ,さらに4つおきに色が濃くなっています。グラフの下の”Ramdom”ボタンは、Velocityの0の発音されない音符をランダムに作ります。

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>All Note Off発音が止まらなくなった時に押します。

>Export AudioWaveファイルに保存します。ボタンを押すと保存先とファイルネームを指定するウィンドウが開きます。保存場所とファイルネームを指定して、Waveファイルを保zんしてください。

但し、発音中はExport Audioしても希望通りの音のファイルにはなりません。

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5)注意事項5-1)わかっている問題点Play途中でストップした直後の”Export Audio”では、Waveファイルにノイズがのってしまう。Waveファイルに保存したい場合,Playをして必ず音が完全に鳴り終わるまで発音させてください。サウンドバッファーは前の音を常に上書きしているので、途中でやめてしまうと前に発音した音がWaveファイルに残るケースがあります。

起動一度目のPlayでは、パラメータ通りに再生されない場合がある。再生を途中でやめてしまう場合がありますが,2度目の再生では必ず上手く行きます。

以上

2013.7.10制作:株式会社ブレインストーム

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