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1. 耕 地 率 と 農 業 従 事 者
2. 専 業 兼 業 別 農 家 構 成
1.耕地率と農業従事者
1970年の農家の経営耕地面積は516万ha(沖縄県は1971年の統計)であ
り、国土総面積の約14%である。都道府県別の耕地率は、最高が茨城県の
33.5%、つぎに高いのが埼玉県の33.2%、最低が高知県の6.0%、つぎに低い
のが岐阜県の7.4%である。
耕地面積の内訳は水田が60%、畑地が31%、樹園地が9%である。作物
統計によると、1960年以降水田の面積はほぼ一定であるが、畑地(樹園地
を含む)の面積は減少している。
調査日前1年間に自家農業に従事した農家世帯員は、1562万人(沖縄県
は1971年)である。このうち従事日数が29日以下のものは438万人、30日
以上59日以下のものは264万人、60日以上149日以下のものは291万人、
150日以上のものは569万人である。
150日以上の従事者のうち男は48%、女は52%、年齢別では16歳以上30
歳未満12%、30歳以上60歳未満72%、60歳以上16%である。
150日以上の従事者がいない農家は42%、150日以上の従事者が女子だ
耕地面積の推移
畑(樹園地を含む)
田
(作物統計から作成)
(世界農林業センサスから作成)
(世界農林業センサスから作成)
けの農家は16%である。男子の150日以上の従事者がいない農家は、全体
の58%をしめ、1965年の49%に比べ10%近く増加した。
〔凡例と作図の要点〕
耕地率:土地の総面積にたいする農家の経営する耕地面積の割合。
農業従事者:調査日前1年間に自家農業に150日以上従事した16歳以
上の農家の世帯員とした。
農家とは、調査日(1970年2月1日)現在の経営耕地面積が東日本で10
a以上、西日本で5a以上の農業を営む世帯、および経営耕地面積が、この
規定に達しないか、全くないものでも調査日前1年間の農産物販売金額が
5万円以上あった世帯(これを例外規定農家という。ただし1960年センサ
スは2万円以上、1965年センサスは3万円以上であった。)をいう。東日本
とは、北海道、青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島、茨城、栃木、群馬、
埼玉、千葉、新潟、富山の14道県で、西日本とは、これ以外の32都府県で
ある。
なお沖縄県は、調査日が1971年10月1日で、下限を規定する値は、5a、
130ドル(当時約2万円)である。
農家以外の農業事業体の経営する耕地面積は12万haで、農家の経営す
る耕地面積の2%である。しかしこれは市町村別の統計として集計されて
いないため表示しなかった。
市町村別の農業従事者数は、1ドット500人として5万分の1地形図、20
万分の1地勢図、1970年世界農林業センサス・農業集落地図を参照しなが
ら、適宜の位置に表示した。
〔資料〕
1.農林省,1970年世界農林業センサス
2.農林省,1971年沖縄農業センサス
3.農林省,昭和47年産作物統計
4.農林省,第47次農林省統計表
2.専業兼業別農家構成
1970年のわが国の農家数は540万戸(沖縄県は 1971年の統計)である。
全国総世帯にたいする農家世帯の割合は、1955年34%、1960年29%、1965
年24%、1970年19%と低下してきた。
農家の専業兼業別内訳は、専業農家15.6%、第1種兼業農家33.7%、第2
種兼業農家50.7%である。1950年以後、専業農家が減少し、第2種兼業農
市町村別の専業兼業別農家構成(1970)
(世界農林業センサスから作成)
(世界農林業センサスから作成)
専業兼業別農家数の推移
(世界農林業センサスから作成)
家が増加し続けている。
第1種兼業農家のうち、出かせぎ、人夫、日雇などの不安定な兼業につ
いている農家の割合は49%、第2種兼業農家のうち、恒常的職員勤務、恒
常的賃労働勤務などの安定した兼業についている農家の割合は55%であ
る。
〔凡例と作図の要点〕
専業農家、第1種兼業農家、第2種兼業農家:兼業農家と専業農家は農家
世帯員中の兼業従事者の有無によって区分する。第1種兼業農家と第2種
兼業農家は、農業経営による所得が総所得の50% 以上か50% 以下かに
よって区分する。兼業従事者とは、調査日前1年間に30日以上他に雇用さ
れて仕事に従事した者(1960年センサスは、日数の規定でなく、年間収入
1万円以上となっている)、および調査日前1年間の農産物の販売金額が3
万円以上(1960年センサスは1万円以上、1965年センサスは2万円以上)
ある農業以外の自営業に従事した者をいう。
〔資料〕
1.農林省,1970年世界農林業センサス
2.農林省,1971年沖縄農業センサス
3.農林省,昭和46年農業調査結果報告書
4.総理府統計局,昭和45年国勢調査報告
専業農家率(1970)
全農家に対する専業農家の割合
5%以下
5~10
10~15
15~20
20~25
25~30
45~50
耕地利用率(1970)
耕地面積に対する作付面積の割合
100%未満
100~110
110~120�
120~130
130~140�
140%以上
農家率(1970)
普通世帯に対する農家の割合
10%未満
10~20
20~30�
30~40
40%以上
1:19,000,000
1:19,000,0001:19,000,000
1:19,000,000 1:19,000,000
(農業調査結果報告書から作成)
(農業調査結果報告書から作成)
兼業者のうち主に出かせぎしている者の数(1971)
兼業者の就業別内訳(1971)
1.主に恒常的職員勤務
2.主に恒常的賃労勤務
3.主に出かせぎ
4.主に人夫・日雇
5.主に自営兼業
1,000人
100人全国平均
第1種兼業
第2種兼業
第2種兼業
第1種兼業
専 業
専業
121
31.1
(1970)
1:2,500,000
123122
耕地率と農業従事者
耕 地 率 と 農 業 従 事 者
耕 地 率
0%
5%未満
5%以上 10%未満
10%以上 20%未満
20%以上 30%未満
30%以上 40%未満
40%以上 50%未満
50%以上 60%未満
60%以上
農業従事者(1点あたり500人)
都 府 県 界
市町村界および東京都の区界
1970.2.1現在
沖縄県については1971.10.1現在
31.2
(1970)
1:4,000,000
124
第2種兼業
1970.2.1現在
沖縄県については1971.10.1現在
専業
第1種兼業
専業兼業別農家構成
専業兼業別農家構成
農家のない市町村
都 府 県 界
市町村界および東京都の区界