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(1 982) - 137- 住宅の暇抗に関する第 2 次的研究 i 柱松岡貴世沖田富美子上村博雄 The SecondaryStudyonthe ConstructiveDefectsofHouseinJapan SOON Joo KANG.KIYOKOMATSUOKA.FUMIKOOKITAAND HIROKA l¥I BAYASHI l 本研究は本学部紀婆・第28 (1980)の「住宅の綴疲 に関する基礎的研究J" に続くものである(以後「前研究」 と称する)。すでに前研究の第 7 章第 2 項「本研究の今後 の展開についてJ において述、べたように前論文の精度を 検討し,研究内容のより高い精度の研究成果をうるため に調貧項目の一部を取姶選択し,前研究の大阪府下の対 象住宅にかえて阪神間住宅都市の住宅を調査対象として 事例の集積を社る。なお関見乙北陸,九州においても上 林が主査とな って同額の調査会おこなっているが,これ らの調査結果より本問題に関する我国の地方性の一部を 解明することを期している。(ただしこの一巡研究の成果 は次巻の本学部紀要には記載せず,今年度の財団法人新 住宅普及会 「住宅建築研究所論文集J に公表する f 定で ある。) 本研究の具体的研究目的を以下に列記する。 i)前研究の居住者の殺庇に対する主観的評価の精度 を実地に検査し,容観的評価と比較検討してその精度を 検定すること。 日)居住者の椴続に対する 主観的評価の強度が居住者 の如何なる社会的,あるいは心情的要素に支配されるの かを明らかにすること。 iii)以上より総合的にこのような複雑多岐にわたる郵 送による質問調査の研究方法が妥当であるかどうかを判 定すること。 iv) 本研究における居住者の社会的属性等に,住宅に 対する知識 ・関心の程度,住宅に対する財産意識,住宅 取庇指摘に対する主観的強度についての自己Z 平価等を加 えて研究精度を向上させること。 v) 住宅の綴続保証期間等に関する調査では,居住者 のそれらに対する制度的知識が欠除していることに因す る応答があったので,一部を教示的質問項目に改善する 」と。 vi)前研究の 5 年前建設の住宅が,たまたま昭和48 の第 1 次石油ショックの年にあたり ,耳望庇発生E 容が異常 に大きくなったが,本調査ではそのような特殊な年度の 必設住宅を調査対象から避けること。 vii)住宅の同一部位におけ る同種寂統が複数以上ある 場合の越的級いの修正を検討すること。 vui)前研究の綴続発生抵の経年変化に関する表現(た 研究では 1 年間当りの発生率をとり表現を明確にするこ と。 ix)全体的に本研究の結果と前研究の結果とを比較検 討し.関西の住宅殿戒に見られる確度の高い現象なのか 不安定な現象なのかを判定すること。 なお,前研究および本研究に共通する研究の意義と目 的につい ては前研究第 1 常に明記しているので記織を省 略する。 2 居住者の住宅取疲指摘精度に 対する追跡調査 1.調査の概要 1)調査対象:前研究の調査応答者346 人より約1/5 63 件を無作為に抽出し,書簡にて実地調査の協力を依頼し た後,電図話連絡で調査の諾否を尋ねた。その結果26(' 牛を 調査対象とした。例数が少いが対象の住宅の内訳を表ー l に示す。 表一 1 実地調査の内訳 い匂 tj 壇ヮ'1'-(、,i 主宅 sr34 ,ート 仁;手 11v t (t副 ド、 4 3 管噌 5 1 8 毎月E 3 4 2 10 . 0 q 2 2 3 8 52 勾喧 :a 6 7 6 7 2 )調査β法 .調査員 4 人が 2 組に別れ調査対象の住宅 全戸を訪問した。前研究で応答のあった個所全部を検し ) - (

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大阪市 'L大予生活科宇:~~紀要・第30 J.í' (1982) - 137-

住宅の暇抗に関する第 2次的研究

萎 i享柱松岡貴世チ 沖田富美子上村博雄

The Secondary Study on the Constructive Defects of House in Japan

SOON Joo KANG. KIYOKO MATSUOKA. FUMIKO OKITA AND

HIRO KAl¥IBAYASHI

第 l章 序 論

本研究は本学部紀婆 ・第28巻 (1980)の「住宅の綴疲

に関する基礎的研究J"に続くものである(以後「前研究」

と称する)。すでに前研究の第 7章第 2項「本研究の今後

の展開についてJ において述、べたように前論文の精度を

検討し,研究内容のより高い精度の研究成果をうるため

に調貧項目の一部を取姶選択し,前研究の大阪府下の対

象住宅にかえて阪神間住宅都市の住宅を調査対象として

事例の集積を社る。なお関見乙北陸,九州においても上

林が主査となって同額の調査会おこなっているが,これ

らの調査結果より本問題に関する我国の地方性の一部を

解明することを期している。(ただしこの一巡研究の成果

は次巻の本学部紀要には記載せず,今年度の財団法人新

住宅普及会 「住宅建築研究所論文集J に公表する f定で

ある。)

本研究の具体的研究目的を以下に列記する。

i)前研究の居住者の殺庇に対する主観的評価の精度

を実地に検査し,容観的評価と比較検討してその精度を

検定すること。

日)居住者の椴続に対する主観的評価の強度が居住者

の如何なる社会的,あるいは心情的要素に支配されるの

かを明らかにすること。

iii)以上より総合的にこのような複雑多岐にわたる郵

送による質問調査の研究方法が妥当であるかどうかを判

定すること。

iv)本研究における居住者の社会的属性等に,住宅に

対する知識 ・関心の程度,住宅に対する財産意識,住宅

取庇指摘に対する主観的強度についての自己Z平価等を加

えて研究精度を向上させること。

v)住宅の綴続保証期間等に関する調査では,居住者

のそれらに対する制度的知識が欠除していることに因す

る応答があったので,一部を教示的質問項目に改善する

」と。

vi)前研究の 5年前建設の住宅が,たまたま昭和48年

の第 1次石油ショックの年にあたり,耳望庇発生E容が異常

に大きくなったが,本調査ではそのような特殊な年度の

必設住宅を調査対象から避けること。

vii)住宅の同一部位における同種寂統が複数以上ある

場合の越的級いの修正を検討すること。

vui)前研究の綴続発生抵の経年変化に関する表現(た

とえば前研究図 6 ,図 7~手)は誤解されやすいので, 本

研究では 1年間当りの発生率をとり表現を明確にするこ

と。

ix)全体的に本研究の結果と前研究の結果とを比較検

討し.関西の住宅殿戒に見られる確度の高い現象なのか

不安定な現象なのかを判定すること。

なお,前研究および本研究に共通する研究の意義と目

的については前研究第 1常に明記しているので記織を省

略する。

第 2主主 居住者の住宅取疲指摘精度に

対する追跡調査

1.調査の概要

1)調査対象:前研究の調査応答者346人より約1/5の63

件を無作為に抽出し,書簡にて実地調査の協力を依頼し

た後,電図話連絡で調査の諾否を尋ねた。その結果26('牛を

調査対象とした。例数が少いが対象の住宅の内訳を表ー l

に示す。

表一 1 実地調査の内訳

い匂tj壇ヮ'1'-(、,i 主宅 分sr34,ート仁;手 11文v佳t (t副

ド、

4 3管噌 。 。 5

1 8毎月E 3 4 2 10

., 0 q宮 2 2 3 8

52勾喧 。~

作 :a 6 7 6 7

2 )調査β法 .調査員 4人が 2組に別れ調査対象の住宅

全戸を訪問した。前研究で応答のあった個所全部を検し

)

-(

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-138ー 十

ιー 屑

よ竺F

f-

居住者の取疲程度の 5段階評定に対し調査者も 5段階評

定を行った。その際,参考と して瀬庇部分を写真綴影し

た。また前述、の殺続指摘強度と関係すると考えられる居

住者の「住宅に対する知識程度J,r財産意識J,r指摘強

度に対する自己意識J 等につき質問調査を附加した。な

お実施期間は昭和56年 7~8 月である。

2.調査結果ー居住者の取疲指摘の精度

居住者の主観的椴続強度と調査者の強度との差異を部

位別に住宅種類別および全住宅について図ー lに示す。ま

たこれを集約して全部位について表示すれば表・2のよう

になる。以上より 5段階判定では約80%が居-住者と調査

者とが一致すること,また居住者の方が調査者よりきび

口居住者=調査王者 .庖4住吉〈調査者 協居住者〉綱査音 ( 1<-6 のi~参照)

3 床のたわみ床鳴 t.床の傾斜

4. 階段のきしみ ・かえっ き

5 内壁及ひ内壁仕上げの凸凹継ぎ目のずれ ・ほかれ等

6 内壁及ひ内壁仕上げの色むら 変色 ・傷

7 内壁及ひ内壁仕上げのヒピ曹1Iれ

8 天井材の凸凹継島自のずれ ・はがれ'4?

9 天井材の色むら 変色

台所 ・浴室 ・洗面所 ・便所のタイルのはかれ10 ・81れ

11 浴室の旋い場の水位付坤‘悪い

12 建具(ドア ・ふすま・ 窓等)のゆかみ ・そP

13 建具(ドア ーふすま ・窓等}開閉不良

14 敷居明居のそ P・ゆがみ

外壁及ひ外壁仕上げの凸凹継き・自のずれ ー15 はがれ等

16 外壁及ひ外壁仕上げの色むら・変色・傷

1 7. 外壁及ひ外壁仕上げのヒピ~Iれ

18 塗装の塗b残し脱搭

19 本部の虫喰い騎行

20 鉄のさひ

21.雨戸の開閉不良

22 防虫網の破れ・ばずれ

23 玄関ポーチ テラスのヒピ81れ・はがれ

24 木造のパルヨユー、ベランタの腐朽

25 コンクリートのパルコエーのヒピ智jれ

26 柱のゆがみ 傾き・ヒピ宮1Iれ

27.基礎のヒピ割れ

28 屡般 ・天井からの雨もり

29 ド7 窓 ・受からの雨の侵入

30 屋恨やベランタ.の水は吋が悪M

31 樋からの水もれ あふれ

32 室内の天井 ・墜に結鋸(窓は含ま在い)

33 押入れの内墜に結露

34 給水管等よ bの水もれ

35.排水管・汚水管よ Pの水もれ

36 排水管のつま P

37 備え付けの風呂釜・給湯器等の故障

38 備え付けの冷暖房後器の故障

39 隣家または上断の晋がよく聞とえる

40. ~ラノク等が通れば家か振動する

41 ちょっとした地震で家がよ〈ゆれる

図-1 居住者と調査者の瀬庇指持者強度の差異

(2 )

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美他:(J:'-Eの椴統に限1-4-る第 2次的研究

表-2 住宅種頬Kよる穣徒指衡強度の差異

しい評価をしているもの8.0%.逆の場合が12.5%で差の

4.5%は居住者の応答時期より 2年を経ていることを身え

ると当然とも与えられ,差は全体的にランダムに出てお

り両者の評価に指向性をもっ傾向は見られないことより .

居住者の寂疲指摘が相当精度が高いことが理解できる。

3.居住者の綴疲指嫡強度と諸意識との関係

表-3に居住者の住宅取疲指情強度に関連すると予想、さ

れる諸意識を調べるための質問項目を示す。質問Aはr住

宅に対する知識程度J.質問Blj:r住宅に対する財産意識J・質問Cは「思統指摘強度に対する自己意識」を知るための

表-3 住宅K対する諸意識の質問項目

A ィ.住宅K興味を持っていて、 テレビ ・雑誌 ・新聞

てFの住宅jI(関する記事によ〈白をilIiしている。

ロ 住宅に人なみK関心かあるか、詳しいζ とや専

門的な乙と十ては興味かない。

J、.fitーの中には、多くの大切在 ζ とかあるので、住

宅Kとりたてて関,心かあるというぼうではない。

B イ 住宅Kは、財産的在価値もあるので、修理費を

見込んで質をなとさ在いように、心かけるのか

良い。

ロ.住宅は不都合な,~まか出て来たらその都度修理や改笈をして気持よく住めれば良い。

,、.住宅はいすれ傷んたり、生活に合わないように

なるものだから、その時点で建て答えたり、賀

い符えた Pすれば良い。

C イ 住宅の欠陥・欠点については、人より非常にき

ひしい評価をするほうだと思う。

ロ. とちらでも左い。

ハ.位宅の腕工上の欠点はどうにもならないものも

<bT、あまり気Kし念い。

表-4 住宅κ対する知識別によ る思旋指鏑強度の差異

(; ~t

6(120)

7、 I~ 01

:rT、7401

今 ~t 50( 1ω0) I 72、100.0)I 165'1∞0‘I 28711000

ー139-

ものである。いま各質問項目別の応答をイ,ロ,ハとし

て項目別に,すべての履庇について表-4 .表-5.袋ー6

に示す。また参考のため住宅種別による居住者の議意識

の分布を表・ 7に示す。

~- 5 住宅に対する財産意識別Kよる最低指綿強度の差異

庫駅T イ ロ .. (r I.Jt

I~n占 〉凋世再 4(167) 7( 11 9) 12(59) 23(80)

1,':(を何(:凋fU; 。(0 ) 2i 3 4) 31( 16 7 36(125)

I';fi再調査r. 20(83 3 50.84 7. 時以775 228<795.

c、B ilt ~"ωω 59(1∞0) 204 1【岡山 287(1(目。

表-6 暇徒指摘強度K対する自己,むぷによる

綴徒指摘強度の差異

[忌謡史空 イ ロ , 合 dt

弘It品、A貰品 5え179) 13;11 1) ら35) ね(801

ト一一一 ---!~ff 円〈調赴高 4( 1431 9,77) 23:'162) 3匝 1251

I,~fi 宵凋査円 19(678 95<81 2) 114(s03、Z泡(795

合計 鈴(1佃 0) 117( )∞0) 142( 100. 0) お7'1(同0,

一度

!

3

1

川,

f

・5

F

JU

vh

殿

A

h

h

咽酬

LEい苫

A

〆t

R

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νn

{号手&・2

Jru

j

A

表-7 住宅種類別による居住者の諸意識

白 41 A 包 C

, 。 イ 。 , 。。 ロ ロ 3

ll! "'C I主主 ,、 5 5 , 3

I台4訂 6 台計 6 合,1+ 6 ト一一一一一一一一一一

4 イ

。 2 。 2 。け,..1'パート

, t ,、 4 .. 5

合計 7 合計。 。"' 7

, イ イ 2

ロ 2 ロ ロプレハプR'主

,、 3 ,、 5 3

合吋1 6 {Iut 6 合』十 6 ト一一I

イ 2 イ

n 2 。 2 。 5 11文 fl't ,、 2 .. 4 ,白、

7 合計 7 :"'1m 7

A : ftttOjする知識・問,[. イ 向い

11' tJ 't:ζ 討する財産,~,~ c:胃必

ι 。制使I~~~Y;,;;ij tる ne_G"品 :瓜い

以上より.表ー7に示されるように建売住宅の居住者は

知滋程度,財産意識,指摘強度に対する自己.fi殺とも高

いランクのものがないことが目立つ。炎ー 4.5. 6より

}

t

,‘ (

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- 140- f主

居住者の方が調査者より厳しい評定をするものが,各意

識の高いもの順になっており,これらのすべてと相関性

を有することが判るが,逆に居住者より調査者の方が厳

しい評定をしている場合を検すると財産意識のみは低い

ものl願になっており,他の意識にはこのような明確な傾

向は見られない。すなわち,椴庇指摘強度と最も相関す

るのは「住宅に対する財産意識」であることが明らかに

なった。

第 3章 阪神間住宅都市における本調査対象の

概要

1.調査の概要

調査対象として阪神間の住宅都市,宝塚市,芦屋市,

川西市等の持家の建売住宅,分譲アパート,プレハプ住

宅,注文住宅で,建設年度として建築申詰が昭和46年度,

51年度, 53年度, 55年度(綾工後夫々10年, 5年, 3年,

l年)の住宅約900戸を無作為に他出した。なお対象住宅

は住宅金融制度の適用程度のものとし,一部アパー トに

西宮市のものを入れた。

調査方法は郵送によるアンケー卜調査で, 一部訪問配

布し, 回収は全部郵送とした。なお調査は昭和56年10~11

月である。回収結果を表-8に示す。有効回収率が31.1%

(前研究34.8%)になったのは郊外住宅都市の性格と訪

問配布の率が低かったことに依るであろう。また建築申

請より予測した竣工時と実際のそれが若干ずれているも

のがあったが詳細な記述を省く。

表-8 回収結果(有効回収率31目 1%)

誌々 き瞳'1/.住宅 行畢ア/、-, プレ,、デ住E 注文住宅 合併

戸 4 ,U ド J 円す Pヤt

, 6管局E 9: 1451 ~86 .1 田昌 7 げ【罰則 f>l1..)

5 1毒事虚 2,(38 8) 111125.9) '6(186) 13( '97) 師(250)

53年JI: '8(目。} ~剖 5) 盟主昂 6) 18(272) 78<割引

5.写8: 11 177) 18310 呂田 F 18(27 2' 百昂.)

合計 62(1曲.' 副 1凹.' 8<<1国的 66, 1国0) 釘 2<1回。

調査内容は前述のように一部を付加したが,前研究に

記載した項目にしぼり直接的に殺統研究と関係のない項

目を削除した(前研究の調査項目には住宅入手の動機,

住宅計画上の問題,敷地環境等についての質問が含まれ

ていた)。なお調査票の記載を省略する。

2.対象住宅の諸元

対象住宅の生産 ・供給方式を住宅種類別に表-9に示

す。ここに注目すべきことは,本論文の注文住宅には約

80%の規俗的住宅が含まれていること,また建売住宅に

約34%の建築設計事務所の設計・管理の生産 ・供給方式

をとるものが含まれていることである。以下,生産・供

給方式別に報庇発生:1i'I:を分析していないので参考のため

記述する(この問題は今後の研究課題となろう)。

居 ¥:

表-9 住宅の生産 ・供給方式

生 ~ 住宅融ui 分額 供給 戸民事}

股』十 施工 監倶。。。。 3( 48'

2 。。。× I( 16)

3 。6 。× 26( 41.9)

建売住宅 4 A 。A 。 21( 83.9)

5 .s 。。。 I( 16)

6 〉イ 。x × 10( 16 1)

合 Z十 62(1∞0)

2 。。。x 22( lrl 9)

分議アハート3 。6 01 x 34( 58 6)

4 1 6 1 0 6 10 2( 3,4)

合 計 58(1∞0)

プνρプ住宅1 10 10 010 86(100 0)

合 u 86(1∞01

7 1 0 。01 54( 81,8)

注文住宅 8 d 。。| 9( 13.6)

9 d 。@ 2( 3.0)

?i 計 55(1∞0)

系カ

一所

.事系事

工計売理

施殴販監

ot

×。次に対象住宅の構造を住宅種類別に表ー10に示し分議ア

パートの階数を表ー11に示す。構造については全体として

前研究と同線な傾向を示すが,アパートでは 8階建以上

のものは含まれなかった(前研究では 8階建以上が約63

%を占めた)。

住宅の延べ床面積の分布を表ー12に示す。これを前研究

と比較すると分譲アパートおよびプレハプ住宅では分布

の 1ランクよのものが最大を占めるようになり,全体と

し82.5m'以下の住宅が少くなっている。

表-10 住宅の綱造

JY叫主P . ,巨E‘住宅 ffI・F7宥バ.ー' プv.プtI't&長E毛 今射..・a 戸、

‘ 62"佃 01 ( 0 ) .. >8 制{目。 。剖'憾21

静簡 :;JJ ",ートA 。(. ) 叫 '1冊。 18四., 1( 1:; 77 掴町

2実 tt 』量 。(0 ) 【 o) 63(河 S 1( 15i 61( 235)

プ o , .晶 。(0, [ 0 ) 。(0' 。(0 ~ 。.)

... の 勉 Q( 0 ) ( 0 ) O{ 0 } 0( 0 .' 。。

合 it、 世1凶 0' >&1曲。} 86"帥 O 66(101) 0)' 2'I~,曲。

表-11分後アノ』ト¢腕撒

階数 戸数(~)

3 4( 69)

4 2( 3.4)

5 釘(63,8)

6 10( 17.2}

7 5( 8.6)

合計 58(1∞0)

表ー12 延 べ床面積

向岡引耐

I 18, 。。 。o• 2. 0(1下

49 5Ltt--田 ...... 四割? 2' 掴 1】 E、23'1 2 30 鳩 '8, !l'>5以止 h 21,41,3 時l 胡引 37( 430 剖(36.) 1I1( ow 21

1155 f揖

1155LAIl凶~S』l刷 7{ 12 I】 I 18) 39( 4~ 31 品〈目的 82(剖引

'48'ι 土 3..: 521 0( 0 ) 8, 93. 5( 76) 16C 60

合 &1 世,曲川 回哨0) 86.1開帥 6制'個別 誼."曲。

( 4 )

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~他: (1:屯の椴統に関する::s2次的何究 -]41-

3.居住者の社会的属性等

家族数を表・13に,位骨子主の年令を表ー14に示す。前研

究に比較すると家族数の分布は殆んど同じで,世帯主の

年令も同様であるが,本研究では分譲アパートにやや高

年齢のものが婚えている。

次に世帯主の職業および世帯の所得の分布を犬々表・

15,表ー16に示す。職業の分布は前研究と殆んど変らない

が,所得はやや高い方にずれ,特に分譲アパートに高所

得の居住者の率が増えており世帯主年曲者の分布と相関し

ている。

永住意識(表ー17)を比較すると,全体として本研究の

よぐ竺会11・[1Ii制使11・理事. .~'*' a営責隆自 a , 管理的・ ‘. ,.的'‘・.門的ー銭術的“a,・trl''1j拘"'.,車‘ 通園間儀費軍司.. ,ーピZ町瞳.

'‘ • -門‘〈建策関係}+ め 他

合 lIt

表ー 13 家族数

(t AI r~

5{ 2 t

S2( 13.j)

47( 197)

91(担 5

叫(剖 2)

12( 50)

盟副1冊。}

表ー 14 世情主の年令

1)( 0 )

Of 0 ) o 0 1 I 2 0恥

2<>田 5' II( 169'

町:岨5' 211 s2 3'

世〈昂9) 路描S

6l 7 I 8 123

忽珂l個 O】 品川曲。】 部副,曲。、

表-15 世事帯主の職業

建売p-vefs c 分.'パート円引 プレ門ハプ毛)健司E l! 文同和U t 合p司事r'14.盟 6) 自(143 6~ 7 1 9{ 381 官、1<0

~ 86) I!( 54 5( 59 4 621 17、64

3,: 5 I 3,. s .. 3: 3 $' 。~ 0 ) 9 a 41

。0'169. 18: 32 0, ~制収 ",置か 1&:目.'8: 136ト 7< 251 9i ,061 6{ 92' 掴 1131

6: 102, Sく 9O' I&. 188 14, 21 5J 4n 1551

5'~ 851 H 181 2f 24 1.: I ~'-'I 9: 34)

2( s..・ 。.t ト1.2, h 15'i 4: 151

H I 7~ ...711 6: 711 l( 15' 12'( 451

3 ~ 5 11 1( 181 3( 3M • 62 11( .. 21

2C 3"且 S( 89且 l( 12) 1( 15)

。(. 1 1( 18) 4( "7) 払4Gl 12( .. 1)

59(1国的 話(1冊。) 8fll(即日 65け同制 御 l曲川

~-16 対象役得の所得

合剖F可.

2. 81) I 11< .121

凪田 8'I I岨{..t11, 1

(!i )

方が定着性が高いが,建売住宅においては「チャンスが

あれば変わりたい」とするものの取が高くなっており,

逆に分譲アパートでは相当低くなっている。

最後に参考のため,住宅に対する知識 ・関心の程度を

表ー181こ.住宅に対する財産意識を褒・19に,住宅の殺幅五

指摘強度に対する自己意識を表-20に,住居観を表-21に

夫々住宅種類別に示す。

表一 17 永住 意 識

雲監ー 18 住宅に対する知~.関心

、作円¥む1¥ t1g eト防抽量.~ lf t +,.:1'ード 7 山ず"'1:' 日空住宅 令け |

p引} 円" 戸 ,.,~,I 同4

4 品(回引 剖臼 2, 部(67 51 32{, 51 6 15;, 618

-四 11‘却" I,t: 26 1) "誼 91 25 403. 15 四 S

, 4' 71) 5, 9 I 8 96 '" 81 盟( 81

ト一一合 M 時'1凹 0' 53( I冊。} 同1曲。 62' 1個別 包4(1抽 0)

4 付 ti(興開 ~fもりて仇てレピ権必 解明?撃の(1tr:間.,.ξ~'"てよ <Dt遁している.

u. 11 t,・ 1会ムド問",;!.'"るか..l ", パ己 ζ や専門ál~ ':' ,~ I~U rJilP~~・会H}併の'.'IC'"/l白事〈のム町 企カふるの・.!I ttr.企 IJ~と て V 問'l..~白める と H 令ほ,-rr!含い

表-19 住宅K対する財産憲議

討に唾ゎ(! i" サ;17 :_ ~ _, ρ ず(.r 11 fI t f‘.,

,.吋 Fì~j ,. P弓~) ,_.,

4 26', 191 33( 62 3 16. 5.5 ,,) 幻(607 14即時8

ロ 2H田6) 13f 245 25 剖 1) 19 31 1) 78C 312

, 6, 11 3 7 1321 12' 145 t 5 • 2 抽( 120

官、 肘 ~ïOOO 53.1曲。) 83,'10001 刷 11000 2SO酢 1曲。

ttt:.こJ 町Il'fl',士回・tt.るの'.伶"lttl!.ι...て官舎, ;, 壬ρ よ"'It'.-1...'

1);1・ ò~~.Q ",、ι

o U V::f lSð 令 ~...IHHてすえ'] ~みのIII宅符舟守・!'; l(tL て使 n 二 t1rlL.:aν、". tt t口、、"_iI冊、え旬、 TI.おで合わ全い.t,,,-~るもの!t ~.ι~め叫".,.壇でに

t,ヒり.11.-糾 t,え偽 rt~::Jl .... 、.

表-20 住宅の暇庇指摘強度に対する自己意識

主塁±量発住宅 分量アパ-, プレ円プ佐E Il J: t守宅 合 針

P荷重、 F!'‘l 円(,) "(刊 円引

4 251. 4T 2) 2&: 510ト 畠(427) 担、416 IIB: 466'

。 時〈器削 t町田町 2.'担31 同町昂叫 71【担51

,、 9' 110) 13 ~_Sl 国{描0) 11‘210 62(割引

合 制 同日曲。) 51(1曲0) 82(1国的 63:1回0)I 249( 100 0)

i.性 Eの欠陥欠行tて ついτ11. 人よ句J町常~C: " かしいlt圃~ずるほうえと思う。ω 件 E向車 1JのうてO,nt:令eても含ら全い4の(.~・句 . ,、愛均気tl'しをい@

としらでもきい.

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-142ー ト

tf

署長一21 客間に対する考え方による住居観(複数回答)

品堕竺 蝿売同副住宅 分.門アバ倶)トプレ周ρ 到プ住宅 且文周到住宅 合周到計

4 慣習型 ,1)( '37) 7、96) ,0( 9日 II( 14') 掴(11 6)

。持示型 1( ,‘〉 2¥' 27) 臥 51' 。0(阻8 '9( 58)

' 合埋ま軍股 ,6( 21.9) 2'(担 8 割(3' 4) 何(2' 8 町田心ニ 家庭1溝型 44(帥 2) 42( 575) 日〈柑6) 31( 47.5) '15( 53 2)

か韓関心劉 ,( 1.4) ,( 14) 。(0 ) O( 0 ) 2( 06)

へその地 ,( U ) 。(0 ) 4( S 81 8( 88) 8( 24)

合 酎 73fl曲。〉 78('曲。〉 ,05('曲。〉 18(1曲。} 329(1曲。}

ィ 害問K旬、.1&<か日待梗ラ陣曹か小さ〈会今て‘.現..・IIIや多〈の人か創興奮れる主?I<崎.師塵K傘る目本聞の塵般か£ν、。

e 宮間目、 u....聞でも樗閣でもとららでもよい坊、他の璽の仕上'Hむとしても.立"'1<ずる;11.・よい。

p 害情11.1!:聞やその他の倉当官k圃・を曹a・*"崎I<ILI!!して後えばよい。~ 1;咽ti.f.,.,1t万台・Zいか.それ, ~家E与が団らんする.,....'"るい目、首人的K業

しめるIIIIU 大切Kしえ方";.1""0 都 客間1<つ帆て考えた事も老いので蓄えられ傘柄。へその他{

第 4章 E霞疲保証期間の実態と居住者の希望

本章の調査にあたり現行の寂庇保障制度の大綱を示す

ため前論文の表ー13r現在の破戒担保期間」討を提示し,

所謂「教示的質問」項目とした。ただし契約上の殺統保

障・損害賠償にかかわる民法634条,また保障期間を規定

する民法638条,別に売買契約にかかわる民法566条, 570

条等が法学的解釈からは任意規定であり,特約によって

法的拘束カが弱めうるようになっていることは一般居住

者には理解しがたいことと考えられる。

1.積liE保慌の実態

1 )住宅入手時の契約の実態

先づ住宅の建設 ・購入にあたって何らかの契約書を交

しているかを表-22に示す。これを前研究と比較すると契

約書があると答えたものは78.0%より97.0%に糟加して

表-22 契約書の有無

表-23 契約.の履行上のトラプ,レの有無

袋一24 トラプJレの内容(俊数回答〕

と京町 建売住宅 対.アパート プv.ープU'!:盆文信毛 合附 |,....-:.'も 珂‘l F司Jj R自 ベ長J

~IUIU崎同'-'.t 3;'掴 0¥ 。 o) 18-51,41 与田8: 首胡0)

金当鍾初ヵの1トL電"繍よ' 1( IO,Ol t医色〉 7司却制 7( 388 1与;田川

使ft的勺迫勾の腎門司t 2(団的 o 0 ) I( 291 3. 167) 6f 92) τ,、守ν、

ぞ e、 包 4: 40 O~ 2 ,国0, 9' 2s 7) 3: 167 W 2771

合 "、 '0(,曲。l 2(,冊。』 払'自国的 陪 1曲。』 時(1冊01

居 チー

おり大都市近郊住宅都市における居住者の性格を表わし

ていよう。参考のため契約履行上のトラブルの有無およ

びそのトラブルの内容につき夫々表ー23,表-24に記載す

る。

2 )取舵保証期間の笑態

保証期間の設問の応答の根拠を表-25に示す。前研究と

様相を異にするのは,建売住宅,分譲アパートに契約書

による分が地えていることで,この理由は明らかでもなし、

全体として業者との約束によるというあいまいな分の比

率は殆んど変化しない。

対象住宅の保証期間の実態を住宅街頬別に主要構造部

を表-26に,内・外装の保証期間を褒-27に,備えつけ設

備機器を表-28'こ示す。これらの数値の最大頻度は住宅純

類別に建築団体四会連合工事契約約款,日本高層住宅協

会規準,プレハプ住宅協会規準等に定めている数値に 戸

数するが,それでも相当なパラツキがあることが分かる。

ただし前研究に見られたような20年~無期限というよう

な単なる口約束と見られる例はなくなり,教示的質問の

効果があったものと判定される。

表-25 保障期間の椴処

λせ々 .. -tt住宅 分11'"パ F プレρ プ悦屯 n J(住宅 合 酷同制 門'1 門司も: ,司<1 門信)

健闘・ R よる 12司 4141 3H 7561 19( 29 2) 17( .78) 79< 46 2~

1"11&"よξ 2' 691 6( H 6i 43,~ 固ま ; 8¥ 22 2 ~割引

司nと時制"る 18': 448) 2: 49 3. .. 6) 8, 22 2 部r1521

そ の 他 2( 6,9) 2( <9) 。(01 3( 8.3) 7( "')

合引 骨 1【同 0' 41(1(聞か 65<1回目 島"国0) 171( 100 01

一~- 26 主要明暗造部の保証期間

道で坦兜住宅 分掴アパート プレρ プ性毛 首文佐 芭 合計

円引 1司 ~I 周到 門叫 周到

。 M 1131 0( 0 ) 1( 14) 7( '1.') lS( 69)

I 世〈位釦 4( 9 Sl 10; 145; 24( 58 S 凪鍵。2 ぶ 22 9) 24( 5591 '3( 188) 1( '71) 52' 211>

2 O( 0 ) 10( 23 8) 5( 7.2) 。(0 ) 'S( 80)

5 。(0 ) 4( 931 24(晶 0) 2( 49) 却(160)

'0 O( 0 ) 。(0 】 15( 217) 1【 24) '6( 85)

'5 0( 0 ) H 23】 h 14 1)( 0 ) 百 11

合計 部 1曲。) 品('000' 曲(1曲。} 41(1曲。〉 '88( 1倒的

表-27 内装・外装の保障期間

I~ 竃,問E住4 宅 分掴ア:-~ プν戸'‘劃プ住宅 証文,、4住1宅 合ド魚計、,.‘ 。 5( 21,7) 。(0 ) l( 1.6) 7(剖 6) S【 88)

V4 。(0 ) I( 26) O( 0 ) 。(0 ) I( 06)

V2 。(0 ) ぽ o) 。(0 ) 2( 59) 2( 1 3)

2 l副担 3) 7( '79) 相暗7】 18' 53 O' 時{柑2)

2 6( 26 1) 田4制 1) 24(担 31 6. '1.6) 61【輯 9'

g O( 0 ) 4( 108) 7( 11 5) 。 o) II( 70)

s 。(0 ) 2( 6 11 2( 38) I( 2.9) S( 82)

10 。(0 ) 。(0 ) ,( '6) 。(0 ) I( 06)

合計 包(l冊。} 割"曲。 61(1国的 割引曲。} 157(1曲01

(6 )

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1k他:ft'七のf限必EI二階H・る:;t¥2次的何究 ー143-

表-28 備え付けの設備・後器の保証期間

お~ 司E 7P弓引1. 字 分B円7S・I-P デレハ戸Aザ性i主 注文丙‘1I1: 1 fI同宣"

。 5. 221】 断。 I2: 36 7( 22,6 I 4: !t 7

1 '2 。 o) 0.- 0 】 2( 36 1 32 3. 21

1;1" 63 7; 13~ 37 I】 31 ~ 日 3 " 19{ 613) 77( 534 ~

2 3 136、 20: 57 1) 15(部副 31 91・ 11.:盟 51

3 0< 0 ) 1: 29) 似 71) 1)( 0 1 5( 35)

5 。 o) 1( 29) 2{ 36) 。(0 ) 3( 2 1)

:。 。(0 ) O( 0 ) 。(0 ) 11 32 1( 07)

一の,t 22(1国的 35<1冊。ト 国[附的 l制(1抽 0) 1剖11個別

2.居住者が希望する破疲保証期間

居住者がお望する殺庇保証期間の分布を住宅種類別に

集計し,主愛情造部については表-29に,内装については

表ー30,設備償提については表ー31に示す。主要構造部に

ついてはプレハプ住毛・の10年を除くと 5年間の希望が最

も多く ,内装についてもプレハプ住宅の 5年を除くと 3

年間が級多になり,設備機器については 3年間と 2年間

に希望が集中する。これを前研究と比較すると大体の傾

向は同係であるが.矢張り非常識と考えられる応答は少

くなり,より 1正確に希望期聞が表明されているものとい

えよう。

表-29 主要機造部の希望する保証期間

お芯で 壇 え 11 1: +)3アパー+ プレ ρ デ住宅荏宜FI4tZ重~ t 合 "dl I

hL I _.~" J F三宅 ~I

l 1 15J 。 。{0 4, 75' 8 3"

2 6' 1131 , 59 • 52 11(田 81 2.1( 1031

3 16 却 2' 日~ 23 5. 5.: 65 7{ 1321 40 17 1>

s 却〈訂 8' 忽~ 13 I 19,_ 2471 21( 39 61 回、畠0'

7 I[ 19' 。 2,. 261 0< 0 J 3, I 3¥

10 I( 15) ( 196) 33 4291 ~ 1511 日r23 5'

。3 1( 191 。》 。、 o) 。‘。, I( 01

15 0< 0 ) ( 59' 2. 2‘' 0( 0 5: 2' 1)

却 1¥ 191 I 0 ) 9': I n 21 38' 12{ 511

誼 ()( 0 ( 0 ) I( 13' 。(0、 1, 0,', 剖 刷。, ( 2,0ト 1,; I 3',

.0 。(0 ) ( 0 ) 1( I 3, 。(0 I 1" 041

トー劇団~刷l合計 53什冊。j 引 1閣。、 77、l回7;

表-30 内装・外装の希望する保証期間

益i竺 If lt 1. t f究~ì

付,$',(ートドi辱} プレ門R~プ)佐芭 注文ドt名i主} 主 ρp可制;t

V2 。(0 ) 。(0 ) O( 0 ) I( 20) 1( 0-4

1 7{ 143' <1( 78) 4( 55, 8( 160 231 103)

E 9( 18 '.' 9.. 1761 13~ 178.1 14( 280 '5(剖2

3 22¥ H 9 21( 412) 16'; 219) 13( 26 0 花、担 3,

4 0( 0 、 2,: 391 3,: .. 1, 。(0 , 5( 22'

s 9'; 18" t包囲5) 部品目 II(盟 o. 国ぐ揖 0'

7 Q( 0 ) 1)( 0 ) 2: 27) 。(0 ) 2( 091

8 ぴ o) 0.. 0 , I( 1,41 1)( 0 ) 1( 0"

10 0( 0 ) a. 59) 8( 1).01 3. 60) 川、 631

12 I( 20' 。(0 ) 1)( 0 】 。(0 ) 1( 041

担 ,( 20) 。 o) 。(0 ) 。(0 ) 1( 041

合酎 19',1凹 0' 51(100 01 73(101).01 叫 1個別 1223 100。

( 7 )

表-31 備え付けの設備・機器の希望する保証期間

i融まき 'E FFE 市住宅特壇7 、、 プ』 プ包 E n宜.llf 't 4を副

fii'" 1"'-:f‘ n 1 2 ~: 0 。(0 ) 。 oI Il 2.0' Il 051

9 188' I( 20) 9 1291 15(割引 剖 157)

2 13 27 1) 14.:坦 6! 17,剖3¥ 13.踊.' 57';' 26 4i

3 18, :rT 5' 忽{輔 9 11‘2.1 31 7、1431 &1 担6)

5 6.. 125) 1I( 22.4 担(314) 13, 26 SI 時(211)

8 0' 0 ) I( 2,0 0< 0 ) 2C 091

10 I( 21) 。(0 I .( 5.7, 。(0 , 5( 23)

トー12 I( 21) 。(0 ) 。(0 0: 0 I( 0;)

(l .tt 48(1田 0) 49(1冊。} 7()(帥0,0) 49( I曲。 21611曲。}

第 5章 1隠続発生の実態

1. lWiE発生の有無

耳主庇発生のf;i無を住宅種類別に表ー32,建設年度別に衰

-33に示す。前研究と比較すると住宅極類別では注文住宅

が紋小となり全体として同様な結果となっている。なお

建設の年度別に見ると新しいものほど殿統の発生が少く

なるが,昭和46年度のものは最小となり,昭和51年度の

ものは巌大となっている。この原因はその年度の住宅極

矧の僧成比によるものであろう(表-8参照)。

表-32 穀疫の有無(住宅種頬別)

表-33 暇伎の有無(年度別)

2.発生率の高い破疫の種類

前研究と同保に思統の部位・種類を41項目に分け,住

宅純類別に椴庇発生霊を表ー34に示す。また全体として発

生率の高い殺庇10種類を表-35に,部位別の発生率を表-

36に,これを略して発生率の高い級統の 3部{立を住宅網

実質別に表ー37に示して住宅種類別の特性を見る。前研究と

比較すると,全体として発生率の高い破庇では微妙に順

位が入れ幸子っている所もあるが発生率自体にはきわだっ

た.ililいがな"。また部位別の発生率は,本研究では「床

のたわみ ・床鳴り J および 「階段のきしみ ・がたっさ」

合前研究の内装の項目より躯体の項目に移したので,項

目別の数値に変動がある所があるが全体としては余り変

動はなL、。なお表ー37のワースト ・3を見れば,前研究で

2*3位を占めていた建売住宅の「水の侵入」およびプレ

ハプ住宅の r設備・機務」が他の項目に入れ替り,全体的

には建完住宅およびプレハプ住宅では婿体に見られる澱

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- 144- 0:' 民 学

表-34 殺jfの種類別発生率

じ瓦石?二士と 強兜住宅 分議アパート プレρ プ住宅 注文住宅 合計 |

戸 倒 戸開 戸倒 戸開 戸倒

l 床材の凸凹 ・継さ 自のずれ ・はがれ等 8 (13.8) 6 (11.3) 12 (15.4) 7 (12.3) 33 (13.4)

2 床材の色むら ・変色..1'.とれ ・傷 8(13.8) 4 ( 7.5) 12 (15.4) 8 (14.0) 32 (13 0)

3 床のたわみ・床"'!1・床の傾斜 20 (34.5) 15 (28.3) 32 (41.0) 22 (38.6) 89 (36.2)

4.階段のきしみ ・がたつき 13(22.4) 。(0 ) 13 (16.7) 3 ( 5.3) 29 (11.8)

5. 内壁及び内!li仕上げの凸凹 ・継き'自のずれ・はかれ等 15 (25.9) 16(30.2) 26(33.3) 12 (21. 1) 69 (28.0)

6 内壁及び内星野仕上げの色むら ー変色 ・傷 10 (17.2) 8 (15. 1 ) 12 (15.4) 5 ( 8.8) 35 (14.2)

7. 内壁及び仕上げのヒピlfiJれ 9 (15.5) 3 ( 5.7) 5 ( 6.4) 6 (10.5) 23(9.3)

8.天井材の凸凹・継き自のずれ ーはがれ等 2 ( 3.4) 4 ( 7.5) 13 (16.7) 3 ( 5.3) 22 ( 8.9)

9.天井材の色むら・変色 5 ( 8.6) 5 ( 9.4) 1 ( 1. 3) 3 ( 5.3) 14 ( 5.7)

10.台所 ・浴室・洗面所・便所のタイルのはがれ ・割れ 28 (48.3) 11 (20.8) 29(37.2) 17 (29.8) 85 (34.6)

11. 浴室の洗い場の水はけが慈い 7 (12.1) 3 ( 5.7) 10(12.8) 2 ( 3.5) 22(8.9)

12. 建具(ド7 ・ふすま・窓等)のゆがみ・そ P 24 (41.4) 16 (30.2) 28 (85.9) 18 (31. 6) 86 (85.0)

13 建具 (ドア・ ふすま・窓等)の開閉不良 12 (20.7) 14 (26.4) 24 (30.8) 20 (35. 1 ) 70 (28.5)

14 敷居・鴨居のそb ゆがみ 4 ( 6.9) 4 ( 7.5) 9 (11. 5) 5 ( 8.8) 22 (8.9)

15.外壁及び外壁仕上げの凸凹・継き自のずれ・はがれ等 9 (15.5) o (0 ) 8 (10.3) 3 ( 5.3) 20 ( 8.1)

16 外壁及び外壁仕上げの色むら・変色・傷 2 ( 3.4) 。(0 ) 8 (10.3) 6 (10.5) 16 ( 6.5)

17.外壁及ひ外壁仕上げのヒピ智!れ 27(46.6) 5 ( 9.4) 14 (17.9) 23 (40.4) 69 (28.0)

18.塗装の塗 P残 し・税滞 4 ( 6.8) 4 ( 7.5) 6 ( 7.7) 5 ( 88) 19(7.7)

19 木部の虫喰い ・腐何 (造作材・仕上げ材Kついて) 9 (15.5) o (0 ) 8 (10.3) 9 (15.8) 26(10.6)

20 鉄のさび ・アルミュタムの腐食 12 (20.7) 3 ( 5.7) 9 (11. 5) 6 (10.5) 30 (12.2)

21.雨戸の開閉不良 12 (20.7) 2 ( 3.8) 21 (26.9) 12 (21. 1) 47(19.1)

22 防虫綱の破れ・はずれ 6 (10.3) 9 (17.0) 16 (20.5) 2 ( 3.5) 33 (134)

23.玄関ポーチ、テラスのヒピ!lJれ ・はかれ 9 (15.5) o (0 ) 11 (14.1) 5 ( 8.8) 25 (10.2)

24 木造のパルコニー、ベランタの腐桁 4 ( 6.8) o (0 ) 3 ( 3.8) 2 ( 3.5) 9 ( 3.7)

25 コンクリートのバルコニーのヒピ習lれ 16 (27.6) 5 ( 9.4) 5 ( 6.4) 7 (12.3) 33 (13.4)

26. 住のゆがみ・傾き・ヒピ!IlJれ 4 ( 6.8) o (0 ) 2 ( 2.6) 1 ( 1. 8) 7 ( 2.8)

27 基礎のヒピ!lJれ・地盤の沈下 5 ( 8.6) 1 ( 1. 9) 3 ( 3.8) 2 ( 3.5) I1 ( 4.5)

28 屋綴天井からの雨も P 16 (27.6) 1 ( 1. 9) 9 (11. 5) 9 (15.8) 35(14.2)

29 ド 7 ・~墜からの雨の侵入 5 ( 8.6) 。(0 ) 5 ( 6.4) 9(15.8) 19 ( 7.7)

30 屋根やベランタ.の水はけが悪い a ( 5.2) 2 ( 3.8) 6 ( 7.7) 2 ( 3.5) 13(5.3)

31 樋からの水もれ・~ふれ 9 (15.5) 1 ( 1. 9) 13 (16.7) 8 (14.0) 31 (12.6)

32 室内の天井墜に絡館(窓、は含ま在い)・方ピの発生 7 (12.1) 13 (24.5) 7 ( 8.1) 6 (10.5) 33 (13.4)

33 押入れの内壁に結露 ・カピの発生 3 ( 5.2) 5 ( 9.4) 2 ( 2 6) 5 ( 8.8) 15 ( 6.1)

34 給水管等よ Pの水もれ 7 (12.1) 2 ( 3.8) 6 ( 7.7) 7(12.3) 22(8.9)

35. 排水管・ 汚水管J'.!1の水もれ 5 ( 8.6) 3 ( 5.7) 5 ( 6.4) 3 ( 5.3) 16(6.5)

36 鋒水管のつま目 5 ( 8.6) 4 ( 7.5) 6 ( 7.7) 6 (10.5) 21 ( 8.5)

37.備え付けの風呂釜 ・給湯銭等の故障 15 (25.9) 6 (11.3) 16 (20.5) 11 (19.3) 48 (19.5)

38守備え付けの冷暖房機oの依陣 4 ( 6.9) 3 ( 5.7) 3 ( 3.8) 4 ( 7.0) 14 ( 5.7)

39.隣家または上階の音がよく聞ζ える 21 (36 2) 24 (45.3) 23 (29.5) 13 (22.8) 81 (32.9)

40. トラッ 7等が通れば家が娠勧する。 7 (12.1) 4 ( 7.5) 5 ( 6.4) 3 ( 5.3) 19 ( 7.7)

41. ちょっとした地震で療がよくめれる 2 ( 3.4) 1 ( 1. 9) 1 ( 1. 3) o (0 ) 4 ( 1. 6)

(8 )

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[;'{也:住宅の.!f...!ilEに関する第 2次的研究

統が多いこと,分譲アパートでは「騒音 ・振動」に見ら

れる殿庇が特徴的に多いこと等,前研究と同線な傾向を

示している。

表-35 発生率の高い最低(全体)

IJ~ 思 証E の 項 日 匂

床のたわみ ・床鳴P・床の傾斜 36.2

2 建具 (ド7 ・ふすま 窓等)のゆがみ・そり 35.0

3 台所・浴室 ・洗面所・便所のタィ ,レのはがれ 習lれ 34.6

4 隣家主えは上階の管がよく聞己える 32.9

5 ~具(ドア ・ ふすまー窓等)の倒閉不良 28.5

6 外暗及び外墜仕上げのヒピ~Jれ 28.0

6 内壁及び内壁仕土げの凸凹・者主主・自のずれはかれ等 28.0

8 備え付けの風呂釜 給湯器等の故障 19.5

9 雨戸の開閉不良 19.1

10 屋恨天井からの雨も P 14.2

表-36 各部位Bりの発生率

認?建売住宅 分Sアパート プレハプ 注文住宅 全体

戸倒 戸協) 戸絡1 戸協 戸悌

内装材42 37 55 32 166

(72.4) (69.8) (70.5) (56 1) (67.5)

29 31 43 31 134 建 具

(50.0) (58. 5) (55 1) (54.4) (54 5)

外28 b 25 24 82

塁走(48.2) ( 9.4) (32 0) (45.2) (33 3)

組 体34 22 45 28 129

(58.6) (41 6) (57.7) (49. 1 ) (52.4)

水の侵入26 4 27 22 79

(44.8) ( 7.5) (34.6) (38.6) (32. 1 )

結 露8 15 8 8 39

(13.7) (28.3) (10 3) ( 5.3) (159)

設備 ・機務25 12 29 20 86

(43. 1 ) (22.6) (37.2) (35 1) (35.0)

騒音・振動24 24 23 14 85

(41. 4) (47.3) (29.5) (24.6) (34 6)

そ の 他34 15 44 27 120

(58.6) (28.3) (50.4) (47.4) (48 8)

表-37 発生率の高い部位(住宅種類別)

占ト 建先住 宅 戸 ω ゆ~ 分譲Tハート 戸 t'6J

1 内 装 材 42(72.4) 1 内 装 村 37(69.8)

2 111 体制 (58.6) E 担 只 31(58 5)

3 主E 只 29(50.0) 3 騎音・撒動 24 (47.3)

I~ フ νハプ住宅 P 輪金 ~ 注文住宅 戸 協)

l 内 袋 材 58(70.5) l 内 会主 材 32(56 1)

2 贋 体 45(57.7) 2 主E H I 31 (5-14)

2 il! n I 43 (58. 1) 3 軍 体 28(49 1)

- 115-

3. 閣種E霞庇の発生数と取続発生*の修正

的研究では同種の綴庇が複数以上ある場合にも取庇の

公的扱いがなされていなかったが,本研究ではこれを検

討する。

1 )各綴庇の発生数

住宅全体の各殺庇の発生数の分布を表-38に示し,各住

宅稀;類別の表示を省略する。これより逆に各破滅の性格

を識ることが出来よう。

次に各取庇につき 1個処を l点, 2~ 3 í閤処を 2 点,

数{闘処を 3点として位づけをおこない,住宅種類別に各

殺続発生を平均点数で修正して示すと表 39のようになる。

これよりも複数以上発生する取庇の性格を識ることが出

来ょう。

2 )殺庇発生盆の彼数発生による修正

表 40に修正した綴庇発生率のワース卜10を示す。これ

を表ー35の順位と比較すると相当選った結果となる。ただ

し「隣家および上階の音がよく伺える」綴庇のように,

個数勘定ができない項目については矛盾が残る。

表-40 修正殿庇発生率(全体)

耳事 1iE の 項 目 手掛

外壁及び外壁仕上げのヒピ容lれ 67.3

2 時三のたわみ ・床鳴り・床の傾斜 65.1

3 建具 (ドア ふすま・窓等)のゆがみ・そり 62.9

4 内壁及ひ内壁仕上げの凸凹・継さ'目のずれ ・はがれ等 61. 7

5 台所 ・浴室 洗I面所 {史所のタイルのはがれ dJJh 553

6 建具 (ドア ふすま ・%等)の開閉不良 51. 2

7 雨戸のi期間不良 43.9

8 隣家主たは上階の音かよ〈出ζ える 32.9

9 鉄のさひ ・アルミニクムの腐食 31. 7

10 床材の色むら ・変色 ・よどれ・傷 29.9

4. I隈m種類別の居住者の1隠銃強度指摘

耳望庇種類別に居住者の耳華航強度の 5段階指摘を表-41

に示す。これを前研究と比較しでも殆んど同様になる。

いま修正殿抗発生率のワースト 10と5段階指摘の関係を

表-42に示すと,「雨戸の開閉不良」および「隣家または

上階の音がよく問える」の 「非常に気にとEる」項目を除

くと,修正発生率の大きいものは一般に「少し気になるJ

または,「気になる」程度で,公的に椴続を評価する場合

には一般に前項の暇庇発生率の多いものは取抗意識の低

いものになり,互に打消す傾向があることが理解される。

)

Qμ (

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-146- ll: 居 ¥:

表-38 発生 数

ぶ孟ト三三二ーケ所 二 ・三ケ所 敏 ケ 所 合 計

戸棚 戸倒 p 倒 戸陶

l 床材の凸凹 ・継き'自のずれ・はがれ等 7 (22,6) 16 (51. 6) 8 (25 8) 31 (100,0)

2,床材の色むら・変色・よとれ・傷 5 (17,2) 11 (37.9) 13 (44.9) 29 (100,0)

3 床のたわみ ・床.A!J・床の傾斜 32 (38, 1 ) 40 (47.6) 12 (14.3) 84 (ゆ0,0)

4 階段のきしみ・がたつき 16 (64.0) 7 (28.0) 2 ( 8.0) 25 (100,0)

5,内!!t及び内壁仕上げの凸凹・継き'自のずれ・はがれ等 16 (25,4) 22 (34,9) 25 (39,7) 63 (100,0)

6 内壁及び内壁仕上げの色むら ・変色 ・傷 8 (25,0) 17 (53,1) 7 (21. 9) 32 (100,0)

7 内壁及び内壁仕上げのヒピ~Jれ 6 (28 6) 5 (23.8) 10 (47.6) 21 (1∞ 0)

8 天井材の凸凹・縦きa自のずれ ーはがれ等 9 (42.9) 5 (23,8) 7 (14,3) 21 (1∞ 0)

9 天井材の色むら ・変色 4 (鈎,8) 5 (41. 7) 3 (25.0) 12 (100,0)

10 台所 ・浴室 ・洗面所・使所のタ イルのはが九・!lJれ 30 (37,4) 23 (28 8) 27 (33,8) 80 (100,0)

11 浴室の洗い場の水はけが緩い 16 (84,2) 2 (10,5) 1 ( 5 3) 19 (100,0)

12.建具{ドア ふすま ・窓等)のゆがみ・そり 33 (42.3) 28 (35.9) 17 (21. 8) 78 (100,0)

13 建具(ド 7 ・ふすt ・窓等)の開閉不良 28 (41. 8) 27 (40,3) 12 (17.9) 67 (1∞,0)

14 敷届 ・鴨居のそP・ゆがみ 9 (42,9) 8 (38,1) 4 (19,0) 21 (100,0)

15 外壁及び外壁仕上げの凸凹 ・継き'自のずれ・はがれ等 6 (37,4) 5 (31. 3) 5 (31. 3) 16 (100,0)

16.外壁及ひ外壁仕上げの色むら ・変色・傷 2 (15,4) 2 (15,4) 9 (69,2) 13 (100,0)

17.外壁及び外壁仕上けのヒピ嘗jれ 10 (15,4) 22 (33.8) 33 (50.8) 65 (100.0)

18 塗装の箆り残し ー脱落 4 (23,5) 6 (35,3) 7 (41. 2) 17 (100,0)

19 木部の虫日産ぃ 腐桁(逃作材 ・仕上げ材について) 9 (34,6) 10 (38,5) 7 (26,9) 26 (100,0)

20,鉄のさび ・アルミニ Pムの腐食 3(10,7) 6 (21. 4) 19 (67,9) 28(1000) |

21.雨戸の関閉不良 18 (39, 1 ) 18 (39,1) 10 (21. 8) 46 (1(肌0)

22.防虫綱の破れ ・はずれ 11 (35,5) 12 (38.7) 8 (25 8) 31 ( 1∞ o~ I

23 玄関ポーチ、テラスのヒピ智lれ ・はがれ 15 (65 2) 4 (17,4) 4 (17,4) 23 (100,0)

24, 木造パルコエ一、ベランタ・の腐朽 3 (37.5) o (0 ) 5 (62,5) 8 (100,0)

25, コンクリートのバルコニーのヒピ~Jれ 7 (22.6) 15 (48.4) 9 (29 0) 31 (100,0)

26 住のゆかみ・傾き・ヒピlfJれ 3 (50 0) 3 (50.0) 。(0 ) 6 (1∞, 0)

27. I!i!置のヒピ~Jれ・ 地盤の沈下 4 (40,0) 5 (ω0) 1 (10,0) 10 (1∞, 0)

28 屡積・天井からの雨も P 20 (58,8) 10 (29,4) 4 (11. 8) 34 (100,0)

29 ドア ・窓・墜からの雨の侵入 11 (61. 1) 6 (33,3) 1 ( 5.6) 18 (1∞ 0)

30 屋被やベ芦ンダの水はけか惑い 8 (66.6) 2(16,7) 2 (16.7) 12 (1∞ 0)

31.樋からの水もれ・事ふれ 19 (65,6) 5 (17.2) 5 (17.2) 29 (100,0)

32 室内の天井 ・星tK結錫(窓は含ま在い)・カピの発生 6 (20,7) 12 (41. 4) 11 (37.9) 29 (100,0)

33 抑入れの内壁K結g ・カピの発生 4 (28,6) 7 (切 0) 3 (21. 4) 14 (100,0)

34.給水管等.t!Jの水もれ 14 (66,7) 5 (23,8) 2 ( 9.5) 21 (100.0)

35 排水管・汚水管よ Pの水もれ 10 (66,7) 3 (20,0) 2 (13,3) 15 (100.0)

36 排水管のつまり 14 (73,6) 4 (21. 1) 1 ( 5,3) 19 (100.0)

37 備え付けの風呂釜目給湯梼等の依田章 39 (90,7) 4 ( 9,3) o (0 ) 43 (100,0)

38 備え付けの冷暖房機混の敏障 7 (58,3) 3 (25,0) 2 (16,7) 12 (100.0)

39 隣家喧えは上院きの音かよ〈開ζえる 。(0 ) 。(0 ) 。(0 ) o ( 0 )

40 トラック等が通れば家か微動する。 。(0 ) o (0 ) o (0 ) 。(0 )

41 ちょっとした地震で家かよ〈ゆれる 。(0 ) o (0 ) o (0 ) o ( 0 )

(10)

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美f也:f4:宅のヰ!;tfJlEに関する第 2次的研究 -147ー

表-39 平均発生点数

ぶ話王子JZ11 建売住宅 分譲アパト プレハブ往宅 注文住宅 全体

l 床材の凸凹継さ日のずれ はがれ等 2.3 2.0 2.2 1.5 2.0

2 床材の色むら ・変色 よ ど れ 傷 2.0 1.3 2.4 2.5 2.3

3 床のたわみ・床鳴り・床の傾斜 1.6 1.5 1.9 1.8 1.8

4 階段のきしみ がたつき 1.3 。 1.5 2.0 1.4

5 内壁及び内壁仕上げの凸凹継き'自のずれ・はがれ等 2.1 2.3 2.3 1.7 2.2

6 内壁及び内壁仕上げの色むら・変色・傷 1.8 1.9 2.1 2.2 2.0

7 内壁及び内壁仕上げのヒピ習lれ 2.3 2.3 1.5 2.5 2.2

8 天井材の凸凹・継ぎ自のずれ はかれ等 1.0 1.8 2.2 1.0 1.9

9 天井材の色むら ・変色 2.3 1.8 2.0 1.7 1.9

10 台所 ・浴案 ・洗面所・便所の Fイルのはがれ ・宮lJれ 2.1 1.3 2.1 1.8 1.6

1 1. お~の洗い場の水はけが悪い 1.3 1.0 1.2 1.0 1.2

12 建具(ドア ふすま・'%等)のゆがみ・そ F 1.9 1.4 1.8 1.9 1.8

13 建具 {ド ア・ふすま・窓等)の開閉不良 1.7 1.3 1.8 2.1 1.8

14 敷居 ・鴨居のそF ゆがみ 2.0 1.5 1.8 1.8 1.8

15 外壁及び外壁仕上げの凸凹・継f自のずれ・はがれ等 2.1 。 1.4 3.0 1.9

16 外壁及び外壁仕上げの色むら・変色 ・傷 3.0 。 2.6 2.4 2.5

17 外壁及び外壁仕上げのヒピ創れ 2.3 1.6 2.5 2.5 2.4

18 塗装の塗 P獲し・税結 2.3 1.8 2.7 1.8 2.1

19 木郡の虫喰ν、縞朽(造作材・仕上げ材について) 2.0 。 1.5 2.2 1.9

20 鉄のさび・アルミニクムの腐食 2.7 2.0 2.7 2.3 2.6

21 雨戸の開閉不良 1.5 1.5 2.2 1.8 2.3

22 防虫桝の破れ ・はずれ 1.4 1.8 2.1 2.5 1.9

23 玄関ポーチ、テラスのヒピ割れ・はがれ 1.5 。 1.7 1.0 1.5

24 木造のバルコニ一、ベラ/タの腐朽 2.3 。 3.0 1.0 2.3

25 コノクリ ート のバルコニーのヒピ宵lれ 2.0 2.0 2.3 2.2 2.1

26. 柱のゆがみー傾き・ヒピ智lれ 1.3 。 1.5 2.0 1.0

27 基硲のヒピ智lれ地盤の沈下 1.8 2.0 1.7 1.5 1.7

28 屋被・天井からの雨もり 1.6 1.0 1.4 1.7 1.5

29 ドア ・窓・幣からの雨の侵入 1.5 。 1.2 1.6 1.4

30 屋級やベラ/タ.の水はけが悪v、 1.0 1.5 1.8 1.0 1.5

31 樋からの*もれ あふれ 1.6 1.0 1.5 1.5 1.5

32. ,室内の天井・壁に結震(窓は含ま在い)目カピの発生 2.5 1.7 2.5 1.8 2.2

お 押入れの内壁K結箆 カピの発生 1.5 1.8 2.0 2.3 2. I

34 給水管等よりの水もれ 2.0 1.5 2.0 1.4 1.9

35 排水管 ー汚水管よ Dの水もれ 1.8 1.3 1.0 2.0 1.5

36 排水管のつま F 1.5 1.0 1.2 1.5 1.3

37. 備え付けの風呂釜・給湯品等の紋鱒 1.0 1.0 1.1 1.3 1.2

38 備え付けの冷暖房機器の故障 1.3 1.7 2.0 1.3 1.6

)

-l

(

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- 148- 十工

表-41 椴証Eの程度(都位別)

¥ 畷佐の却位 種震 健度倒

1.床何申凸凹...~自のずれ・陪かれ宰 o (61 3)

内2 床併の色むら・置色 Zζ九・傷 6 (50 0)

5 内~且ひ内壁仕上吋の凸凹・継島目白ずれ .11がれw o (制 8)

2生6 門司E且b内壁仕上吋の色むら 置色傷 o (375) 7. 内~且U内崎仕上げのヒピ .!'Iれ 企 (477)

材8 天井材。凸凹 ー触き闘のずれ ・目がれ等 o (臼 5)

9 天井材申色むら 世色 6(お 7)

10 台所 ・浴室・抗菌所 ・使所由タイルのはかれ ~Iれ o (31. 7)

建12 強具(ドアふす宝 窓等)のゆがみそP o (432)

A 13 鐘具(ドア ふ J"'f 窓符)の開閉不良 o (34.2) 14 般血目.r.o:のそり・ゆがみ o (43.9)

外15 外lIt及b外壁仕上げり凸凹・継さ目白ずれ ほかれ等 企 (42.1)

型E16 外普及。外暦仕上げ白色むら・置色・傷 ム(お 3)

17 外壁及ひ外壁仕上げのヒピ書lれ 06 (29.7)

3 床のたわみ 暗唱P・床の傾斜 06(318)

司且4 問書簡世昭島しみ・かえっき o (42.4) H 浴室。洗ν、刷(7)11<は吋0・患い 企 (430)

体25 コンクリートのパルヨι -(7)ヒピ割れ o (42.4)

26 往のゆがみー鍋島 ーヒピ111れ ム 42.9】

27 基慢のヒピ割れ・地盤の沈下 6 (400)

本28 塵栂・天井からの尚も P 企 ¥37.5)

の 2事 ドア・事・曜からの雨。侵入 企 (おり

使 so 暦慣やべ,,,タの""11吋カ・哩い o (却 0)人

31 ーからの水もれ・~ふれ 企 (40.0)

結 32 室内申天井・堕K結露{窓口含主会加) カピ8発生 企 (41.9)

‘ 33 押入れの内壁K結露・カピの発生 o (切り

設鋼

制 給水管司'X,の11<もれ • (47.4)

s5 緋水管 ・汚水管X'(7)水もれ ... (40 0)

機時

36 t骨尿管のつまり ..‘ (33 3)

37 備止やIけの風畠韮・給湯日器等の敏陣 . (胡 2)

38 備え村吋D冷暖E号機砲の依田e • (51.5)

摂動 39 瞬曹三えは上階の背η・よ〈聞ιえる 企 (56.4)

騒青

40 トラック等が泊れば撃か録動ずる。 企 (開 。)

41. ; l勺とした地震で撃かよ〈ゆれる ゐ(凶 0)

18. ft銭。tt,般L印税偽 o (回 8)

そ 19 "'=虫喰ν、回目括的{品作材・仕上げ付忙ついて〉 ..‘ (剖 8)

20 鉄のさむ アル ζ ムタム白目指宜 o (53 9)

申 21. r百戸の関門司不良 企 (32.5)

他22 防虫綱申自費れ 目ずれ o (48.1)

23 :9:.闘が・・チ.テラスのヒピ書lれ・目がれ o (37.5) 剖 本車のパルヨ ιー‘ベラ J ダの腐朽 O(日 0)

企 非常IClI¥陀在るI't喧 ・ とて‘aまんでき念ν、程度

6 少し気陀念る砲11 0気に令る程度 "止とんと気托老ら者加担rt

表-42 修正穏低発生率と程度(全体)

ドト 周 tl 。 取 目 '1> 程度倒

l 外伊及。件整作上げのヒピIi'Iれ 67.3 。ム(却 7)

2 床申たわJ与。除喝, .休め傾斜 邸 1 o (31.8)

3 1 U品 {ドア ・ ふ Fま ・~寄与}町ゆかみ・そ P 位 9 o (432)

4 内壁1えU内曹仕上げの凸凹 ・駐在日のずれにがれ等 61. 7 o (34.8)

5 台所 ・浴宇洗面所 ,1'め軒町タイルのはがれ 曹lれ 55_ 3 。 (31.7)

6 慢具(ド7・4、1"1・宮寄)の開閉不良 51. 2 o (剖 2)

7 雨戸町開用不良 43 9 企 {認 5)

8 間最'"をたは土問丹時かI(喝ζえる 32.9 企 (564)

9 肢のさひ アルミ ι ク"の鳴宣 31. 7 o (臼 9)

10 血付白色むら・主色・ Ic.tエ・傷 お 9 6(切 0)

企 非常に~.t~ る ・ とてもかまん出実在い

6'1>1.-気托念品 O 気IC~ る ;<但とんと慣に士ら士い

!え .1 ....

第 6章 E霞拒E発生の因果関係

前章の末尾に述べたように額続発生の盤的扱いには復

数以上の発生の扱いと,居住者の破庇強度の意識による

敏いが相殺する傾向があるので,以下の耳望書記発生の越的

扱いは前研究と悶様に41項目の件数で示す。

1.入居時および年度別の取疲発生種類数

入居時での澱庇発生種類数を図ー 2に,年度別の綴庇発

生種類数を図ー 3に示す。入居時では注文住宅で年度に関

係なく一定の殿脱があるが,その他の住宅種類では多少

の増減がある。また各住宅とも入居後の殺続発生総訟は

年度が古いもの程多くなり,経年とともに取続発生が糟

加することが分るが,注文住宅の昭和53年度の住宅に見

られるような例外もある。このように小さな母集団にお

いてはこの程度の歪みを避砂ることはむつかしいと考え

られる。次に各年度の取庇発生種類数を平均値と標準偏

差とで表現し,全住宅については図-4に,住宅種類別に

図ー5に示す。さらに前研究と比較するために向ーの図に

まとめると,全住宅では図-6,住宅種類別では図ー 7と

なり,年度による特定の値は見られるが,全体としての

年度別発生件数の平均値と発生殺庇の種類の拡がりを祭

知することができょう。すなわち, 全住宅では特異な年

度を除き技術的進歩と社会経済的安定から寂庇は減少す

(例 μ}

図-2 入居時での最低発生種類数..崎、

《外 ..1健 itlt宅|分Sアパー, 1プレn プ桂主|注文住宅 l全 体.. ., .. ~・g・,

1・2

46.51回 目 46 .51~ 日

{旬J亀 }

図-3 入居時をi珠〈年度別による報疲発生種類数. . 平均値ー、.‘銅剣e

‘....司E

N-6278 ー-~ $11

"-$ 647 きも - $111

N-I974 s・ 2UI

.~.輔1

S -1$0'

"..明E

s・..・E

....電

1・" t ・を宅宣1'1..,, )

図-4 各年度の取続発生種類数の平均と標準偏差

(12)

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*1也:住宅のm杭に関する第2次的研究

る傾向を見せ,住宅種類別では分譲アパートとプレハプ

住宅において技術的進歩と考えられる結果が明瞭に見ら

れる。

.M 平均値 -5:標準偏差

。(年度

46年度

5 10 15

51年度

M=7.000 S = 6.910

建M=7.167

一 5 = 7.464 '克1=5.333

5 = 2.990 住一宅M=5.636

s聞 3.931ー

M=6.000 5 - 1.225

分← 譲

5 = 3.182 7

,、M田 2.8∞S = 1. 673

トM=2,444

5 = 1.822 一ト

M=6.82 5 且 5.087

ν M-4.500 5 - 3.033 ,、ー

寸M=4.636 プ

5 - 3,185 住寸M=-4640 宅一 s圃 3.558ー

M=5.235 S - 6,408

注1--

M-4.846 5 = 4,469 文

M-J111 住s圃 2.698

『 丁目瞳5.111宅

一 5 = 3.924

53年度

55年度

46年度

51年度

53年度

55年度

46年度

5 J年度

53年度

55年度

46年 度

51年度

53年度

55年度

10 15

(発生種頬数)

図-5 各年度の発生種類数の平均と標準偏差

(住宅穆類別)

• M:平均也 -5 傾準備Zc

ー一本研究ー・・ 前研究。

-・・ーーーー亡三 M=6亙 ーーーー

15

庁三間571

5 = 5. 597

5 -4. 035

S =5.311

S = 3. 885

5=2,851

5冒 3506

15

(発生穐類数)

43年度

46年度

;jjl辛子10

図-6 各年度の綴疲発生種類数の平均と標準偏差

149 -

.101:平均値 一S 惚準偏差

一一 本研究-一 前研究

10 15

明日〕醐一明一

司附

・6-?-一円J-

一マ'

・一

w一吋一品-戸

L

↑・n-M-河

-B

吋↑

3

待。A60

4

4

4

5

5-6.187

5・6.910 I也

5

1

4

5

4

7

•••

sss

51年度

52年階 I------):!t~~~-­一一一1 M-5,333 53年度 1 一一一→ι--

ー ー l 同1=5.63655年度 l γ 一一-

s・4501

s・2,990 I宅

s・3.931

43年度

46年度

48年度

50年度

51年度

52年度

53年度

55年度

ip

p

剛一)一一一回

午一一剛一-一173-

・uIIts-日-

wh6・112一日-

一伊』

一也一

E-H

?-Eh---nμ-山町

--E一-一一一

U-4』

-

-

一M-4一屯一

~

M一昨一

5・4,967

5・ 1.225 1分

5・5,24宮 l譲

S -4,097 1 7

5・3,182 1ハ

5 -2,020

5 -1. 673

5-1位 2

43年度

46年度

48年度

50年度

51年度

52年度

53年度

55年度

L~,・o;;_9JL_プ

1

0

1

2

0

2

1

5

5

5

6

3

3

2

S

3

・・・E

・E

・-

QMQV

向、dF3ρ3

pb

P

3

P

3

101-6,826

101-7.0∞ ・・・・・ー・』・ー・ー・・・・・・・・・・ー101-5.615

----...._一一一

コ献と二世

43年度

46年度

48年度

KJN

・“. 6一喝

m

一公‘25

--一色

5・5.655

5 = 6.408 1注

5・3.441l:'2.!32 究

7

9

9

8

4

3

6

7

9

2

4

4

6

6

9

4

4

5

2

3

E---

F3pb

肉、Jpb

n

b

50年度 I__ _ _ _~t~2~ ___ 51年度

hト4.846

;jiil斗10 15

(発生種頭数 )

図-7 各年度の穣波発生種類数の平均と標準偏差

(住宅種類別)

2.破戒の種類別発生の経年変化

取続発生の経年変化を殺庇種類別に全住宅数に対する

発生件数の百分率として求め,表-43にまとめる。

表より各綴庇項目につき経年変化を図-8 (1 ~4 1 ) に

示す。これを整理しパターン化して分類すれば5つのパ

ターンをうる。この結果を一括して表-44にまとめる。こ

のパターンは前研究に示したものと多少異なるが,本研

究の方が厳密に分析した結果より得られたものであるの

で今後これを採用する。

次に年度別に破続発生率の経年変化を図ー9に示し,住

宅種類別の椴続発生率の経年変化を図ー10に示し,前研究

の住宅全体の経年変化を附記する。これより省察すれば

住宅の報統発生の経年変化は経年約 1年前後までは培加

し,最大発生時期に反曲点を有し,以後対数的線的に滅

(13)

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- 150ー {主 居、,

九 rJ-

表-43 穏lilEの種類別発生の経年変化

欠陥『・『欠『点~の~部、ー位種類 ー-発-生~時期

1年以上

入居時1 年 3年未満

未満 期間年当り発生率 発生率

l 床材の凸凹・継ぎ目のずれーはがれ等 4.4 2.9 3.5 1.8

2 床材の色むら・変色・工どれ 傷 6.3 2.9 1.5 0.8

S 床のたわみ・床鳴り 昧の傾斜 10 3 9.2 11.0 5 5

4 階段白きしみ・がたつ き 1.8 4.4 2.0 1.0

5 内壁及び内壁仕上げの凸凹,継さ目のずれ はがれ等 6.6 7.4 7.0 35

6 内壁及ひ内壁仕上げ白色むら ・変色・傷 5.1 2.2 4.0 2.0

7 内壁及び内自在仕上げのヒピ劃lれ 0.7 4.0 2.0 1.0

8 天井材の凸凹 ・継さ自の rれ はがれ等 2.9 1.1 2.5 1.3

9 天井材の色むら・変色 1.5 0.7 2.5 1.3

10 台所ー浴室洗面所・便所のタイル自はがれ・ ~Jれ 4.8 9.6 15.0 7.5

11 浴室の洗刷局の本はけか悪い 3 3 3.3 。 。12 建具 (ドア ・ふすま・窓等)の唖がみ そり 11.8 8.8 8.5 4.3

13 鐘具(ド ア ふすま ・窓等)の開閉不良 5.5 8.8 7.0 3.5

14 敷居鴨居のそP ゆがみ 1.5 2.6 0.5 0.3

15 外壁及び外準仕上げの凸凹・継ぎ自のずれ・はがれ等 2.2 1.1 2.0 1.0

16 外壁及び外壁仕上げ白色むら・変色・傷 2.6 0.4 1.5 0.8

17 外壁及び外壁仕上げむ ヒピ割lれ 2.2 9.2 11. 5 5.8

18 塗装の塗P残L 脱落 2.2 2.6 0.5 0.3

19 木部の虫喰ぃ腐桁(造作材仕上げ材について) 1.1 2.6 2.5 1.3

20 鉄のさび アルミ ニクムの腐食 0.7 2.6 6.0 3.0

21 雨戸の開閉不良 5.9 4.8 4. O. 2.0

22 防虫綱の破れ はずれ 2.9 1.8 3.0 1.5

23 玄関ポーチ、テラスのヒピ害lれ・はかれ 1.5 3.3 2.5 1.3

仰 木造のパルコユ 」、ベ ランダの腐朽 0.4 0.4 1.5 0.8

25 コンクリ ー下のパルコニ のヒピ嘗lれ 1.5 3.7 5 5 2.3

26 住のゆがみ 傾き・ヒピ曹lれ 1.1 0.4 。 。27 基礎自ヒピ割れ・地鑑の沈下 。 1.1 1.5 0.8

28 屋根天井からり南もり 1.8 4.0 5.0 2.5

29 ドア 窓・壁から白雨白侵入 1.5 2.2 1.5 0.8

30 患線やベラノタの水はけが惑い 2.2 0.4 0.5 0.3

31 樋からのノドも れ・あふれ 2.2 2.9 3.0 1.5

32 室内申天井壁It結露(窓は合草者同)・カビD発生 0.7 4.0 4.0 2.0

33 押入れの内!ttvc結箆 カビの発生 0.7 3.3 1.5 0.3

34 給水管等よ Pの水もれ 2.6 2.9 1.0 0.5

35 排水管・汚水管よ~(1)水も九 0.4 1.8 2.5 1 3

36 排水管のつまり 0.7 1.8 1.5 0.8

37 備え付け四風B釜 ・ 給湯~:\等の敏隙 1.5 5.5 5.5 2.3

38 備え付けの冷暖房機器の故障 1.1 1.1 2.0 1.0

39 隣家または上階。音がよ〈 聞ζえる 16.2 2.6 1.0 0.5

40 トラック等が通れば家が振動する。 4. ,1 0.4 。 。41 ちょっとした地震で家がよ〈ゆれる 1.1 。 。 。

(14)

3年以上 5年以上5年未満 10年未満

期間I年当り 期 1M! 年当り発生率 発生率 発生率 発生率

0.8 0.4 1.9 0.4

。 。 37 。7

6 6 3.3 3.7 0.7

0.8 0.4 。 。4.9 2.5 。 。1.6 0.8 1.9 0.4

0.8 0.4 1.9 0.4

1.6 0.8 1.9 0.4

1.6 0.8 。 。5.7 2.9 5.6 1.1

。 。 3 7 0.7

4.1 2.0 1.9 0.4

4.1 2.0 5.6 1.1

2.5 1.2 1.9 o 4

2.5 1.2 1.9 0.4

0.8 0.4 3.7 0.7

3.3 1.6 5.6 1.1

0.8 0.4 。 。4. 1 2.0 7.4 1.5

4.1 2.0 1.9 0.4

3.3 1.6 1.9 0.4

3.3 1.6 。 。0.8 0.4 。 。2.5 1.2 1.9 o 4

2.5 1.2 3.7 0.7

0.8 0.4 1.9 0.4

0.8 0.4 。 。1.6 0.8 9.3 1.9

1.6 0.8 1.9 0.4

0.8 0.4 1.9 0.4

4.9 2.5 5.6 1.1

3 3 1.6 1.9 0.4

。 。 。 。1.6 0.8 2.5 1.3

2.5 1.2 1.9 0.4

4.1 2.0 2.5 1.3

5.7 2.9 16.7 3.3

2.5 1.2 。 。1.6 0.8 1.9 0.4

。 。 。 。。 。 。 。

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~(也: (主屯のfFi統に関する~2 次{ドJIi庁究 - 151ー

幼 11床併の凸凹継き f1のずれ 阪)12.床材の色むら変色 同 1B /,J..のたわみ ・床鳴り

L択の傾斜必)14階段のきしみ がたつき

10 10ト ーはがれ等 10ト ・よ ごれ・情

5

。3 5 10

(建築経年 )

偽1トI 5 内壁及ひ内壁仕上げの凸凹

10 ・縫き 自のずれ・はがれ写

3 5 10

(t!築経年 ,

知lj9天井併の色む与 変色

10

5 s

oL.J 正~F 。3 5 10 3 5 10

{建築t翌年 、 {建築経年 )

ゆ:l6内壁及び内壁仕上げ@色むら 悌:l7肉臥び蹴上げの

10 ・変色ー侮 10 ヒヒ.1'Jれゐl8天井材の凸凹日の

101- rれ・はがι等

5 5

。5 10 3 5 10 3 5 I ~

、 ~集経年 J t 建築経年 p il!築経年 ,

倒 110台所・浴室 ・洗面所便所 (制 111 お賓の洗い喝の水はけか ピ骨I ~ 12 出 l(ド了 ・ふすま怒等 】

101- のタイルのはがれ・曹jれ 10 1- 忠い

51- 51/. ¥ 51- 5

3 5 10 1 3 5 10 • 1 3 5 10 1 3 5 10

Ol!線経,[') (也容J経年) (ill鍍経年) (建築経年}

I弘 113建具 ドア・ふすま ・窓 もI1 14 愈屈・鴨射のそり ゆがみ l勉 I15 外壁及ひ外I¥!仕上げの もJ い 6 外~及。外壁fJ:上けの色むら10 ~ 等 の掬附不良 10 ~ 10ト 凸凹・ 継 さ自のずれ ・ 10ト ・文色 ・1時

ばがれ守

。民 L51

¥

10 --』ha O 35

lo tEP堤経年,

『『』~ 0 35

10 {建事経年3

10 {EE築経年-11 3 5 刊現匹nlJ..,

、 比

図-8-(1) 殿況の伺知日IJ発斗のt'f'l主化

(15)

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nFU

戸、υー

協)117..外壁及び外壁仕上げの

10 L- ヒピ曾lれ

5

。1 3 5 10

(建築経年)

倒 121雨戸の開閉不良

10

3 5 10

(澄築経年 )

ft:

倒 118塗装の塗9fH..脱落

10

5

5 10

(建築経年)

防1122防虫績の破れ はずれ

10

5

1 3 5 10

(建築経年 )

居 戸

初;)1 19木郎の虫喰い ー腐初 初;)1 20鉄のさび ・アルミニウ ム

10L '虚作併・仕上げ紛11: 10 L. の腐食

ついて )

5

1 3 5 10

(錐築経年 )

5

3 5 10

(漣築経年 j

10ド ヒピ削れ ・はがれ

倒 123.玄関ポーチ、チラスの 倒 124.木造の川レコニー、

101- ベラ μ ダの腐朽

10

3 5 10

(建築経年)

図-8ー(わ 椴庇の種類別発生の縫年変化

5

1 3 5 10

(佳築経年 )

5

3 5 10

(建築経年 )

5

3 5 10

{建築経年)

協H25コンクリート のパルコニ一 同 I26.往のゆがみ・傾き・ヒピ曹仇 倒 127.a礎のヒピ削れ地盤 側I28陸線・天井からの雨もり

10ト のヒピ膏jれ 10ト 10ト の沈下 10

5

5

。1 3 5 tO

( ~繁盛年 )

5

3 10

(建築経年 )

協)129 ドア窓壁からの雨の 協.)) 30屋根やベランダの本はけが

101 侵入 10 L 惑い

3 5 10

(建築経年 )

。3 5 10

(建築経年)

5

5 10

4建築経年 }

協))31樋からの水もれ あふれ 悌1132室内の天井 ・墜に結霞 (窓

10 1- は含ま在い )・カ ピの発生

(16)

5

。3 5 10

(建築経年)

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!亀 I33仰人れの内曜に陪lIt

101- 句 Lの発生 10

s

10

建築経年

~他 : 11:'七の椴庇に1)¥1するお 2次的研究 - 153

34拍車官寄よりo?.t<もれ

1 3 5 10

( ~築佳作}

先 I35 !II,j<苧汚水恰よれ、 36 ~f.,j<曹のつ ま h 37備えiすりの鳳邑董

.崎t司自8耳の依陣10 4にも1. ~ 0 10

5 10 1 3 5 10 1 3 O 10

f埋S匹経年 Il..経年(U!寮経11

叫 I39 ~高軍 1 "-は土胞の8:が よ 〈

151- 聞ιえる

38備え付けの冷暖uHllgjの '0 I 10 トラ ,ク?脅か必ntl 141 むようとした地.C.!l"・!(申れる

10 10ト 故障 10ト 聖か!t<動 ずる 10

L

1 3 5 10 3 ~ 10 1 3 5 10 1 3 5 10

(注割高級年 ) ・建要経年 } IJ!実経年 i!纂経ft

図-8一也 耳重量Eの符iJI別発生の経年変化

表-44 殿庇の発生経年変化

lI'ill[の発生年E耳主化パ 7ーン 理主 喧t Jl't 日

l 同門の凸凹 持t'臼のずれ ーはかれ芹

¥ 3 町内たわム [1-'島町 阜の傾斜

\''-時に電化t; ,,~員 6 門司~.'W内(~. f1 p-丹色む ι 。..色 傷

人と士って忌f!~ ,>ル 12. Utl (ド 7 .J,. t塗 窓τ).ゆかみーそ削

21. rlJF'の!期間イ、良も『減少 Fるパ 'ー

J 39 陥守主えは卜階のl';o'!(聞こ主る

40 ト、ァク写切・dr.1よ車か怯勧 rる。

41. 'lっとした池後で事かよ〈ゆれる

4 地内のきしみ・かたつき

ヘ7 内11";'(,'内II!Hr.'-のヒピFれ

人民間よ内 lif本局 13 tHU <ァ ・;"r宣 言写の開閉干良

日で吃1.草a 純止と t 14 ・位。;問恥のそ h ・φかム

うて以悦減少 rるハ 23 ;..問ホ ーチ、 i')ス司ヒビ吊jれ田はη・れ

ターン 29 ドマ 曹 ''1':からの雨司侵入

32 宇f'lの天井. IjOr同ø~は t有望士口 1 ・。ピめ~生

33 I'l'.¥れの内市に"',iI カピの1't守

ヘ1年未満から 3年間 10 fi舟守浴室抗出所 .fl!!!軒町'イルのはかれ i 削れ

血の間J I'1: ~ (坦吐して 17 咋'1'足ひ外市{tH:のヒビ削れ

以後減少Fる , -;... 25 ヨ;...7 1)ートのパーコニーの』ピ剖h

九/¥(';B寺1えは 1作本 2 II門的色むι・世色よ己れ 傷

W 範明"T<1t当t..-以 H れ干の6¥;ν、湖町*はけか思い

持減少するか、向ひ 28 T世噌 天井からのけ'1'り

順噂するハ'-;..- 34 が'"管写よ"の'Hれ

8 )よ件付の凸凹.'"ミ同町 fr. t;1:'1・r写

9 疋件付の色むら '{色

健作とともと余句人 15 叫巾及。外'1"11J吋の凸凹 ゆき{.]のずれーはかれ;;

./、、,戸戸、、 a't変化目在ν、か. 16 叫申及ひ外型r"1上町の色むt 宣色 ・傷v 常Hある停電1t'1す 22, ~t}虫凋刀彼れーはずれ

るパ Fーン 31 憎かふの取もれ・あふれ

35 IJIJ)<管 ・市水明よ"の本tれ

36 抑ホ智のつまり

(17)

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一 1~4 - f主

少して一定のレベルに達することがうかがわれる。ただ

し経年が大きくなると当然建物の老化や腐朽の進行がお

こなわれ前述のレベルは漸噌して行くことが予測される。

なおプレハプ住宅および分譲アパートに発生率の経年に

よる充分な滅袋が見られないのは古い年度の一部におけ

る技術的な未熟さを表明するものであろう。

70

ω

一一一一 46年度

一 一一 51年度一一- 53年度

55年度50

30

20

10

。1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 (年)

建築経年

図-9 椴銃発生率の終年変化(年度5)IJ)

!?61

70

一一一ー 建売住宅

:¥ 一-一一分譲アパート

プレハプ住宅

在女住宅

全体

前研究全体

30

20

10

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 (年)

建築格年

図ー10 耳~lÍf.発生'1'の経均二変化 ( i3 宅種類5)IJ 全体)

3,破損E発生と住宅諸要素との関係

1 )住宅単位面積当りの価絡と椴疲

分譲アパートでは敷地価格と建築価格が必ずしも厳密

に分けられていないので,これを除き独立住宅のみにつ

居 {.

いて分析を試みる。建物単価は昭和55年度版「建築統計

年報J (建設省計画局編)の「各年度の構造別床面積の合

計,工事費予定額J を用い,徳造別に 1m'当りの工事貨

を昭和55年度を1.00として各年度の指数を算出し,対象

住宅の建物単価を換算する。

昭和55年度単価で対象住宅のランクを, 1ランクは12

万円1m未満, II ランクは12~15万円 1m, IIIランクは15

万円1m以上とする。この結果 Iランクは33戸,11ランク

は44戸,1日ランクは33戸をえた。また各住宅の取続発生

種類総数と胤価との相関を,ピアソンの相関係数と回帰

式の傾きで求めた。その結果,全体として相関係数は-

0.00929,回帰式の傾きは -0.00480となり,微弱な相関

しか示さないことは前研究と同様になった。ランク別に

殿続発生数の平均と標準偏差を示すと図ー11のようになり,

図に前研究の結果を付記する。これより全体としては寂

続発生は建物単価と関係のあることは判るが,必ずしも

明確な相関があるとはいい難い。

." 平均値 - 5:傾@偏差

ー一 本研究ー・・ 前研究

10 15

B -4.952 s・4406 全 体M-5.5 s・4786 ーー司ーー一白M-6.339 s・5.746住 鎗 宅M-6.0

S -5 377 宅M-3 569

5・2507 種

分量アハートM-5.7 s・4506 M-5.198 5・3位2• プレ,、プ住金~:~~ --- 5 -4491

別 M 4.545 s・4531 tt'O:住宅島-4.9 s・4弱3

1.1-5.914 5-3おS噂

1.1・5.5 s-s 366 価M . -ー~1一36一・

s・3s82 。

1.1・55 s・3842 ラ

.1-5.394 s・4剖2ク 阻

1.1-2.0 s・22∞JlIl

10 15

〈建生種UI敏}

図ー 11 耳要l.IEの発生種類数の平均と標準偏差

(住宅種類別 ・単価別)

2 )住宅種類と殺続

すでに住宅種類の年度別取続発生については前撃に述

べたが,ここでは全年度について取続発生種類数の平均

値と標準偏差を住宅種類別に求め,前研究の結果ととも

に図ー"に付記する。本研究と前研究を比較すると,本研

究では分譲アパートの取庇が少しプレハプ住宅はやや

多くなっており,前研究と逆転しているが,これらが所

(18)

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l:i1'也-住宅のfJlXjiiEにl品iする第 2次的研'先 一155-

諸「注文住宅」のそれと殆んど同じレベルになってきて

いることが指摘しえよう。

3 )住宅の生産・供給方式と殺疲

前研究では生産・供給方式と取庇との関係を求めたが,

本研究では表ー 9に示したように生産・供給方式の分布が

やや不確定要素を含むような結果になったので,これら

の関係をまとめることを中止した。これは前述のように

「注文住宅」という概念が居住者にとってあいまいであ

るのと同じように,調査察の応答より生産・供給方式を

判別することに無理があり,かつ居住者も明確な知識を

もっていないことに因っている。

4.穏続発生と居住者諸要素との関係

居住者の綴続調査の応答より求める破滅盈を綴庇種類

の発生件数をとって表現してきたが,居住者の性格によ

って発生件数の盆的修正が必要になる恐れがあるので本

項を設けた。ただし結果的には修正係数を算定して扱わ

なければならない程の結論をえていないので,以下参考

として記載する。

1 )居住者の諸意見と指情報庇量

既述の居住者の 「住宅に対する知識・関心J,r住宅に

対する財産意識J,r椴庇指摘強度に対する自己意識」等

とその居住者の住宅における指摘澱続発生種類数との関

係を表-45に示す。表より各項目のAランクの居住者は建

設または購入時に穀庇を遊げるよう努力しているので,

現実的には「住宅に対する財産意識」の項のみが一戸当

りの平均鞍庇発生種類数に比例することになり,意識の

高い居住者と低い人の差は 2倍以上になっていることが

注目される。

2 )居住者の住居観と指摘穀続量

ここでは接客室に対する住意見より住居観をとり,各

住居観別に居住者の住宅において指摘された毅続発生種

類件数との関係を表-46に示す。表より誇示型の住居観を

とる居住者の指摘数は最大になり,無関心裂の住居観を

とる居住者では最小値となることが理解され,一応有意

な結果が考えられていることが分かる。

3 )居住者の諸意見 ・住居観と穀庇指摘強度

前述の居住者の諸意見 ・住居続と破庇指摘強度の 5段

階評価との関係を検討する。いま 5段階評価の「気にな

る」を O点,「非常に気になる」を 1点,「とてもがまん

出来ない」を 2点,「少し気になる」をー 1点,「ほとん

ど気にならない」を-2点として,各居住者が評価した

各項目につき集計平均すると,表-47に示す結果をうる。

これより澱統に対する評価では 「住宅に対する知識・関

心」が他の項目に比して評価を左右していることが分る。

すなわち,知識 ・関心の強い居住者はややきびしい評価

(19)

表-45 住宅κ対する意見と暇1IEの戸当りの平均発生種類数

卜¥野・l A 1 •

防長h|溜72lL722|官JE| 凡 例

I A 住宅".誌を舟令て加で ,νピ 純t!;..1瞬間喝の住

司~iCM-t~ It!.K ょ qa>ll. て納る.住宅K附 tる

知温風 時 心.s8(1S1JI46(お〉 ~] .22:

I B. U.司'K人 .,.:, ;c舗心,.~る君、 :n加ζ 企や勾門的企

ととr"t!興..禽含v、.c.t!!:c<btf:1'!' 多〈の人切令ζ と;e'o!>ゐので、住宅にと

,.て τ~~・~る企いうの刊でに,柄.

A 住宅~r:‘・'''11')合軍.もあるので、 ・理責色見込んで慣をおと A 舎内!'K. ,(...1)ω~るのか良凶.

8 住宅は司'")合電"か国出て,えらその他喰修理ゃ'"質金住宅K'"る

刷 w・.53【142}I・"褐〉 26[30) I して唄治よ〈住めれば皇"・

仁 住宅"机ずれ・'-,主的.笠"..台旬舎γ、よ"で令る‘

の‘か。.kの"。で健て・I._r:~. .ν、 I"'t~ .,ず

n.UA'"、.A 住宅の欠陥失点Kラ例て・'.人主".宵ほ舎か い

'事個陣を rるn ラ..と~, ・住宅の ."It

吋する畠己勿樋‘8(116 ~ J (62i !. 5(71) I B といでも合同.

C 住宅の車工土の""はどうKもn号、"、‘の‘.,・

4ちを?tI,Kt,..傘"・

表-46 住居観企椴疲平均発生種類数

住 凶 観平均尭生種額数 l

{副書件数 }

イ 客聞は、軍佐か日市使う部屋か'1、さ<~ 0 ても

慣 習型 腕鼠 暢Eや多〈申人か集まれるようにi,H部 4.8 ( 38)

座に在る日本l!lI白峰般かよい。

ロ 事国!口日本閣でも洋聞でもとららでも I怖か.

符不型 他。室。仕上げをむとしても、立派托する方か 6.2 ( 19) よ柄。

合理主義型H 客間位、属聞やその他の適当主部屋を客が来免

5 5 ( 87) 時κ転用して使えば よい。

ニ 客間口 s, 0 1t方がよいか、ぞれより1<~力団ら事底主体砲 んする部理ゃあるい目、個人的に高しめる都塵 5.5 (175)

士大切』亡した方かよい。

無関心型 水 害聞について唱えた京も念いので寄えられ念"'0 2.5 ( 2)

表-47 住宅に対する意見 ・住居観と報llEf'C対する評価点

E訟法1A 8 c 凡 例

評価点 評価。 評価省

A.住宅陀興味を持q てν、て‘テνピ 維誌

新聞等の住宅K簡ずる記夢代よ〈目を晶し

ている。住官民 対する ß. 住宅.t人~みに聞心却・あるが、詳しHζ と

+ 0 13 。-032 や専門的在 ζ と陀は興暁が?を刷。

町議 開心 c. ttt白中K位、多〈の太田幸ιとかめるので、

住宅Kとり たてて関心があるというほうで

同企ν、。

A 住宅氏位、財It的会.値も"るので、睦痩

曹を 買込んで置をkとさ h>!う.t.心が

吋るのか良いD

佐宅K封ナる B 住宅Eは不都合な電気ヵ出て来たらその書官度修。+0但 -0世理宅ゃdMk拡M を して気符よ <Itめれば良円。酎底知議

C.住 ずれ傷んだ 9 当括K合わ企'"よ

''''なるものだから、その時点で鐘てIiH,, ~ 、 買い嘗え,,~すれば良v、申

A 住宅の欠陥 ー欠点Kつwては、人より非常

住宅の嗣艇に fてきび し帆評価 !:ずる陀う だと思う。

+ 0 06 + 005 -0師 1¥. とちらでも で''''0対する自己許価 C 伶宅の施工上の欠点はどうにもなら老怖も

のがあ P、..1~ '"托し老い。

イ 富岡旬、家康司;目前使う00里古川わさ〈をつ

慣 習 聖 + 0 11 ても、ll!iI. 縁省宇多(<>人が穫量れる I

う K峰き由瞳tて なる 8.....閣の座~,,; !.加。

。 寄閣U臼本閣でも務聞でもとららでもよい

住禽示型 。 か.位の竜の仕上げを&としても.立派に

ずるJf~. ! ぃ。

屈合理主tI.聖 -004 ,、 宮間位、脳聞やその他の,,~当左郎監を客が

奇怪,.時代転用 して使えばよ柄。

ユ 宮間""ゥた"が 工怖か、それよ 事司~!長.'組家庭主体重出 + 0 02 団らんする田昌ゃあるい凶‘個人的に幾し

める由里!:J<:明Kした方が !"'0

111閣心型 - ],0 ホー害問Kフ加て考えた事も~'"白で寄えられ

会v、。

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-156 トヒー

をするのに対し,弱い居住者はあまい評価をしているこ

とが理解できる。

次に住居観との関係では,誇示型よりも慣習裂の居住

者がややきびしい評価をし,逆に無関心型の屑住者はき

わだってあまい評価,すなわち l段階下の評価をしてい

ることが明らかである。

第 7章居住者の穏庇対処

1,建設後のアフターサー ビス

アフターサービスの状態を住宅種類別に表-48に示す。

建売住宅にアフターサービスがなかった率 (25,8%)が

高いのは前研究と同様であるが,分譲アパートではアフ

ターサービスが続いているものと以前はあったも のの和

は前研究よりやや高率である。しかし全体としては前研

究と同様な傾向を示している。

次にアフターサーピスの期間について住宅種類別に表

-49に示す。これを前研究と比較すると,建売住宅では前

研究で期間を 2年としたものが多かったのに,本研究で

は 1年が過半数を占め,またプレハプ住宅では前研究に

対し 2年以上の期間が増大していることが特徴的な変化

である。

表-48 77ターサービスの状態

二口史11健司宅住宅 升壇アバーー プレ,、プw毛 在文体宅 e: It P 憎 "同 H 倒 戸柑 "M

今も 77 .,-,,"ーピ'....~楠円τ肺.. 8l 1291 34(閣制 抽【品目 E 制的 t但 [掴 2

以6Jr.t ob?え.今n~.... 、 z1 4S 5 I 19 32 8. 29(制的 自(36 .) 蝿槌 1¥

,~ ~.唱え 16( 25 8 2( S ,) 11【181) 1I ( 175) -40( IS 0)

事U ら色刷 IO( 16.1 2( 34) 01( 48) 3( 4 S) 19( 7 1)

その池 I ( L6) I ( 1. 7) 2( 24) 4( 63) 8( 30)

合 11 世 l個 0) 胡 (1冊。}副』冊。}日H冊。}2肝 (1冊。)

表-49 アフタ ーサービスの期間

二三靖之f健Jt住宅 骨量7パーー プレ‘プ註宅 正文信毛 合計μ 刷 p 剛 l'ぬ} 戸刷 同醐

年間 18 ~ 51 ,, ) 6( 120) 19(田3) ,.(担 S】 時(田町

2 " 4( 11~ ) 21( M 0) IM( 21 1) '3(割引 位(31 8)

3 . 1(四 0) 9 180 9: 138 3 61) 鵠 144)

。 年以上 I ( 29) 1 '" 0)

16( 246】 5【1111 四 (149

その他 5( 143) 1 ( 20) S( 1 6 9 却。 18 92

合 1I 35(100 0) 田(1曲。〉 品(,冊。 45{1冊。]l蝿 l帥 0)

2,苦情の相談先

積極t.故障等の苦情の相談先の分布を住宅種類別に表

-50に示す。前研究同様,施工・販売した業者やメ ーカ一

等が苦情の相談先になっている例が忌大を占めるが少し

その率は減じている。公約機関への相談は建売住宅では

糟大しており, プレハプ住宅では減少した結果となった。

また分譲アパートでは前研究に比し,自治会 ・管理組合

等および管理事務所への苦情相談が減っている。これは

分譲アパートの規模の差による'&!;艇が大きいと与えられ

居 d‘" {-

る。

表-50 苦情の相談先

ネゐ竺11樋刊住宅 骨量ア プν,、司1"1; t干支住宅 合 It

P 倒 戸同 戸同 p 同 戸刷

施r. lI"'tL~"'~宇' 一苛ー写 時〈田川 115 (115 0) 70 (掛け 84(43,5) 1陸(日 ,)

施工:'t:~r 1.. ft.電E 8 ( 9 8) 3 ( 30) :; ( .. 9) 担〈時計 38 (10 .)

頓唱~~t1 L t:.建骨骨j苧ウー帯 7 ( 8 5, 10 (IO 0; 6、.8) 1(1,3) 剖 (66)

画,t"'CI宅金Lえ量計司匹宵慨芳 " ( .. 9) I ' 10) 2 ( 1 9) '0屯 128 11 "7)

‘1も眼健‘l.'肺生'JJ肺索11'1 6 ( 1 3) 2 ( 2,0) 6 ( • 8) 1 90) 21 :; 8)

公的 機関 9 (11 0) • ( 30) 8 ( 18‘ I( 13) 21 ( :; S)

民間WtllJ厳所 ,( 12) 1 ( 1.0) 2 ( 1 9) I ( I S) 5 ( I 4)

白川台会及。管理里組合c 1 (12) 19 ( 9.0) 。(0 ) 。(0 ) 却(5 .)

管J.l...鰐"i"l 2 ( 2 4) 白 (4.0) 1,09) 1 ( 1 3) 211 ( 1 1、

その飽 '、12) 2 ( 20) a ( 29) 1 ( 13) 7 ( I 9)

3,磁波補修の依頼先

各取庇項目別に住宅極頒別の補修依頼先を集計し (表

示を省略),全綴続項目につ き合計した茨のみを示す(表

-51参照)。全般的には 「施工 ・販売した業者」に依頼し

ているが,「別の業者」に依頼する取疲は給排水設備,設

備機l!iI,それに木部の虫喰い ・腐朽等,専門業者を必要

とする項目に高率に見られる。しかし前調査とは全く同

様な結果になっている。

表-51 繍修の依頼先

4, J隠1lE補修の実態

各思統項目別に補修の状態を衰-52に示す。これより無

料で修理されたもの,{:j料(一部または全部)で修理さ

れたもの,そのまま放置されているもの等の比率が分か

り,補修の状態が逆に各般疲の性格を識ることができょ

う。前研究と比較するために,耳ヨ続強度と補修状態とを

一覧表として表-53に示す。前研究と本研究との聞に多少

の相違はあるが,全体として殺庇補修の実態には大きい

差はない。

5,補修後の状態評価

何 らかの方法で穀庇を補修した結果を居住者が各項目

5JIJにどのように評価しているかを表-54に示す。全体とし

て「完全になおったJ,r大体なおったJ とするものが高

率を占めているが(約80%),r全然なおっていない」と

するものから逆に補修が図難な思統の極類を知ることが

できる。なお本表の結果は前研究 と殆んど途わない。

第 8章結 論

本研究は前研究の対象住宅居住者の応答精度を実証的

に検討し,次いで対象住宅を大阪府より阪神間住宅都市

(20)

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表他:住宅の暇統にl世lする第 2次的研究 - J57

表 52 各E院証E補修の状態

よ話v l之f全額fl 一部l'I1' 無料で 自分自 補修を 補降を 摘修L そむま料で補 料で補 身て補 頼むつ てもら ま忙し その1也 合計修 修 補修 修 依鎖中 もP え在ν、 ている

。 7 s 。 2 15 。2宮1 床材。凸凹静き目。ずれ ・はかれ等 ( 3 4) ( 0 ) ( 24.2) ( 10.3) ( 0 ) ( 6.9) ( 3.4) ( 51.8) ( 0 ) (1∞0) 。 。 8 。 19 。2官2 床材の包むら ・変色 よとれ。傷 ( 0 ) ( 0 ) ( 27 6) ( 0 ) ( 0 ) ( 3 4) ( 3 4) ( 65.6) ( 0 ) (100.0) 。 25 。 5 切 。83 3 床のたわみ床鳴り 床の傾斜 ( 0 ) ( 1. 2) ( 30 1) ( 0 ) ( 1. 2) ( 1.2) ( 6.0) ( 60.3) ( 0 ) (100.0) 。 。 8 。 。 。 15 25 4 階段のきしみ・ かたつき ( 0 ) ( 0 ) ( 32.0) ( 0 ) ( 0 ) ( 0 ) ( 4.0) ( 60.0) ( 4.0) (100.0)

5 内平及び内れq2EF仕上けD凸門 調書き日目ず 。 20 7 2 3 30 。 64 れはかす ( 0 ) ( 1. 6) ( 31. 3) ( 10.9)' ( 1.6) ( 3.1) ( 4.7) ( 46 8) ( 0 ) (100.0) 。 。 13 。 。 17 。32 6 内壁及ひ内接仕上けの色むら・変色傷 ( 0 ) ( 0 ) ( 40.6) ( 3.1) ( 0 ) ( 0 ) ( 3.1) (臼 2) ( 0 ) (100.0)

7 内壁及ひ内壁f上上吋申ヒピ習|九 5 ( 10己0) ( 0日〕(10Z 0) ( 40ち0) {O。〉{10200 0) ( 55.0) ( 5.0) ( 25.0) ( 50) 。 。 9 7 。20 8 天井材の凸凹継主自由ずれ ーはかれ等 ( 0 ) ( 0 ) ( 45.0) ( 5.0) ( 50) ( 5.0) ( 5.0) ( 35.0) ( 0 ) (100.0) 。 4 。 。 。 。 自 。 13 9 天井材白色むら・変色 ( 0 ) ( 7.7) ( 30.8) ( 0 ) ( 0 ) ( 0 ) ( 0 ) ( 61. 5) ( 0 ) (100.0)

台所 ・浴?切室れ ・洗面所・使所のタイルのは 3 2 24 12 。 2 37 。 81 10. ,がれ ・ ( 3 7) ( 2.5) ( 29 6) ( 14.8) ( 12) ( 0 ) ( 2.5) ( 45 7) ( 0 ) (100 0)

2 。 5 。 。 。 。 II 。 18 tt 浴空白抗い場。ノドは付か思い ( 11.1) ( 0 ) ( 27.8) ( 0 ) ( 0 ) ( 0 ) ( 0 ) ( 61. 1) ( 0 ) (100.0)

2 2 • 37 6 2 5 22 。 77 12 建具{下 7 ・ふナま ・窓、等)のゆカ4 ・そb( 2.6) ( 2 6) ( 48.0) ( 7.8) ( 1.3) ( 2.6) ( 6 5) ( 28.6) ( 0 ) (100.0)

2 。 29 7 4 。 2由( O。) (10603 0〉13 建只{ドア・ふすま・窓ち)の閥的不良 ( ~. 2) ( 0 ) ( 16 1) ( 11.1) ( 1.6) ( 6.3) (00 ) ( 31. 7) 。 5 。 2 。 8 。 17 14 般居ー鴨居のそり・ゆかみ ( 5.9) ( 0 ) ( 29.4) ( 0 ) ( 11.8) ( 5.9) ( 0 ) ( 47.0) ( 0 ) (100.0)

15 外摂及び外陪仕 l吋白内凹・締き1'I1()-r 。 。 8 。 3 。 14 れはかれ等 ( 0 ) ( 0 ) ( 57.2) ( 7.1) ( 7.1) ( 0 ) ( 21.5) ( 21. 5) ( 0 ) (100.0)

2 。 3 。 。 。 。(546 5) ( O。) )1 16 外壁尺ひ外壁仕上けの色むら ・ 変色 . ~ ( 18.2) ( 0 ) ( 27.3) ( 0 ) l 0 ) ( 0 ) ( 0 ) (100.0)

2 18 9 3 2 3 22 。 58 17 外摂及ひ外壁仕 上げ白ヒピ由lれ ( 1. 7) ( 0 ) ( 31.0) ( 15.5) ( 5.2) ( 3.4) ( 5.2) ( 38.0) ( 0 ) (100.0) 2 。 7 。 2 2 。 15 18 塗裳田空,,])筏し・脱核 ( 13.3) ( 0 ) ( 46.7) ( 0 ) ( 6.7) ( 13 3) ( 6.7) ( 13.3) ( 0 ) (100.0)

19 本部の虫喰い・腐行(造作材仕上吋材 3 。 9 7 。 4 。 24 托ついτ) ( 12.5) ( 0 ) ( 37.4) ( 29.2) ( 4.2) ( 0 ) ( 0 ) ( 16.7) ( 0 ) (100.0)

4 。 9 。 。 11 。26 20 鉄白さひ・アル ミエク ムの腐食 ( 15.4) ( 0 ) ( 3.8) ( 34.6) ( 0 ) ( 0 ) ( 38) ( 42.4) ( 0 ) (100.0) 3 。 15 3 2 。 19 。 43 21 雨戸田開閉不良 ( 7.0) ( 0 ) ( 34.9) ( 7 0) ( 23) ( 4.7) ( 0 ) ( 41.1) ( 0 ) (100.0) 。 6 10 10 。 30 22 防虫網の破れ e はずれ ( 33) ( 0 ) ( 20.0) ( 33.4) ( 33) ( 3幻 ( 3.3) ( 38.4) ( 0 ) (100.0) 。 4 3 3 。 。 II 。 22 23 玄関ポーチ、テラスのヒピ由lれ・はかれ ( 4.5) ( 0 ) ( 18.3) ( 13.6) ( 13 6) ( 0 ) ( 0 ) ( 50.0) ( 0 ) (100 0) 2 。 3 。 。 。 8 24. ..j.:造白パルコユ」、ベラ ンダの腐朽

( 25 0) ( 0 ) ( 12.5) ( 37.5) ( 0 ) ( 12.5) ( 0 ) ( 12.5) ( 0 )1(100.0) 。 5 4 。 2 16 31 25 コJ ク'Jー ト自パルコニーのヒピ割れ ( 0 ) ( 3 2) ( 16.1) ( 129) ( 0 ) ( 32) ( 9.7) ( 51.7) ( 3.2) (100.0) 。 。 。 。 。 。 2 4 。 6 26 柱。ゆかみ傾き ヒピ自jれ ( 0 ) ( 0 ) ( 0 ) ( 0 ) ( 0 ) ( 0 ) ( 33.3) ( 66.7) ( 0 )1(100.0) 。 。 。 。 。 。 8 。 9 27. lIi略。ヒピ押lれ地篠田沈下 ( 0 ) ( 0 ) ( 11.1) ( 0 ) ( 0 ) ( 0 ) ( 0 ) ( 88.9) ( 0 )1(100.0) 2 2 18 7 2 。 。 s 。 34 28 I世相・天井からり雨 もり ( 5.9) ( 5.9) ( 52.9) ( 20.6) ( 5.9) ( 0 ) ( 0 ) ( 8.8) ( 0 )1(100 0) 。 。 8 s 。 。 6 。 18 29 ドア窓堅から白耐の白人 ( 0 ) ( 0 ) {判 4)( 16 7) ( 5.6) ( 0 ) ( 0 ) ( 33 3) ( 0 )1(100.0) 。 2 2 。 。 4 。 11 30 屋械やへフン タ白Ij:cはけが匙ν、 ( 9.!) ( 0 ) ( 27.3) ( 182) ( 9 1 )1 ( 0 )I( 0 ) ( 363) ( 0 )1(100.0) 。 7 6 3 10 。 29 31 樋からの水もれ・串ふれ ( 0 ) ( 3.4) ( 24.1) ( 20.7) ( 10.3 )1 ( 3.4 )I( 3.1) (例。7) ( 0 )1(100.0)

32 室内D天井・嬰虻紘露(窓は吉宮古い) 。 2 4 。 。 3 17 。宮7-カピの発生 ( 0 ) ( 3.7) ( 7.4) ( 14.8) ( 0 )1 ( 0 )I( 11.1) ( 63 0) ( 0 )1(100 0) 。 。 s 。 。 8 。 13 33 抑人れの内壁K粘舘 カピD発化 ( 0 ) ( 0 ) ( 7.7) (お 1)I( 0 )1 ( 7.7) ( 0 ) ( 61. 5) ( 0 )1(1日00)

3 。 14 s 。 。 。 。 21 34 給水管等より白水もれ ( 14.3) ( 0 ) ( 66.7) ( 14.3) ( 0 )1 ( 0 )I( 0 ) ( 4.7) ( 0 )1(100.0)

2 6 3 。 。 15 35 緋木管内水管より白木もれ ( 13 3) ( 67) ( 39.9) ( 20.0) ( 6.7) ( 6.7 )I( 0 ) ( 6.7) ( 0 )1(100.0)

4 3 4 5 。 。 。 2 。 18 36.排水管のつ宝り ( 22.2) ( 16.7) ( 22.2) ( 27.8) ( 0 )1 ( 0 )I( 0 ) ( 11.1 ) 1 ( 0 )1(100 0) 15 7 16 2 4 。 。 。 45 37 備え付吋D風呂釜 ・給湯:ro苛の枕障 ( 88 3) ( 15.6) ( 35.6) ( 4.4 )1 ( 2.2) ( 8.9 )I( 0 ) ( 0 )1 (日 )1(100.0)

6 。 。 。 。 。 。 13 38 備え付吋D冷暖ftJ機ilSの依陣 ( 46.1 ) I( 7司 ( 38.5) ( 0 ) 1 ( 7.7 )1 ( 0 )I( 0 ) ( 0 ) 1 ( 0 )1(100.0) 。 。 。 。 2 76 81 39 隣家ま たは上陥の苦かよ く倒ζ える ( 0 ) I( 0 ) I( 1.2) ( 0 )I( 12 )1 ( 0 )I( 2.5) ( 93.9) ( 1 2)1(1000) 。 。 。 。 。 。 。 19 。 19 40 トラック等か通れば家か伝動する。 ( 0 ) I( 0 ) I( 0 ) ( 0 )1 ( 0 )1 ( 0 )I( 0 ) (100.0 ) 1 ( 0 )I( 100. 0) 。 。 。 。 。 。 。 4 。 4 41 ちょっと した地穫で事かよ〈ゆれる ( 0 ) I( 0 ) I( 0 ) ( 0 )1 ( 0 )1 ( 0 )I( 0 ) (100.0) ( 0 )1(1000)

(21 )

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一158- f主 居 "{':

表-53 破損Eの程度と補修状況

~ 前 研 ~

曜夜の釦位 ー 種剣位 度 補 修 状 況

1 床材白凸凹 ・継色白のずれ ・はがれ等 。 .6

2. 床材白色むら 変色ょとれ ・傷 ム どユ

5 内壁及ひ内壁仕上げの凸佃・調書き自のずれ・はがれ'JJ .6 .6

内6 内壁及ひ内喰仕上げの色むら ・変色・傷 。 o .6

‘晶

材 7 内壁及び内壁仕七げ白ヒピ害lれ .6 A

8 天井材。凸凹 ・締官自のずれ ・はがれ等 o .6 .6

9 天井材白色むら・変色 。 ふ

10 台所 ・浴室 .fiI:面所・便所。タイルの目かれ ・膏lれ .6 .6

12 建具(ド7..,、ナ宣・窓等)白ゆがみ ・そb 。 .6 強

具13. lt具(ドア ・ふすま 窓等)の開閉不良 。 .6

14 敷居 ・鴨居りそb・ゆがみ 。 .6

外15 外壁及ひ外壁仕上吋の凸凹 ・継ぎ自のずれ ・はがれ等 。 .6

'睡16. 外壁及ひ外壁仕上げの色むら・変色・傷 。 A

17 外壁及ひ外壁仕上げのヒピ割れ 。 .6

3 床むたわみ ・床鴨T.床の傾斜 。 .6

4 階段のきしみ ・がたつき 。 E込

値11. 浴室。洗相場の水はけが悪い 企 .6

体 25. "ンクリート申パルヨニ-0ヒピ週刊れ .6 .6

26 住Dゆかみ傾喜 ヒピ宙lれ E込 .6

27 基礎のヒピ1Il1れ・地盤の沈下 .6 A

28 昼線天井からの耐も h • 。

ホ 29 ド7 窓 ・喰から白雨。侵入 • 。

侵の入30 屋緩やベランダの水口付が悪い 』‘ 。

31 樋からの水もれ ・事ふれd‘ A

結 32 室内D天井 '11'1'(結節 (窓、は合主企ν、)・カピ自発生 ... ム ム

11 33 押入れの内壁K結鋸・カピむ発生d‘ 。

34. 給水管等J:j)0水也れ • 。

位鋼 35 排水管 ・汚ホ管 J:TO水もれ • 。

機罰

36 排水管のつまb • @

37 備え付けの風白書長 ・給湯器等白故陣 • 。

38 備え付けD冷暖防機器。放樽 • @

t. 39 情家主た見上F皆白音がよ〈聞ζえる。 。 .6 tl

時40. トラック等か通れば家が振動する。 企 .6

官41 ちょっとした地質で家がよ〈唾れる 。 .6

18 塗装<D!t Þ 残し . ~喜 ... @

19ゃ 木部の虫喰い ・腐朽{造作材仕上げ材陀つ加て) 。 A

そ20.鉄0さひ アルミユ 9ム白腐食 。 .6

の 21. 雨戸。開閉不良 。 .6

他 22. 防虫網D破れ ι はずれ 。 A

23 玄関ポーチ、テラス白ヒピ密lれ・はがれ 。 A

24. 木造白パルコユー、ベランダり腐桁 。 .6

凡例 ・ 暇lIf.の程度 。 -少しQ¥IC在る

O :~IC 在る

繍修状況@:金額有料で補修

0:無料で補修

...:非常虻長けて主る @ 自分自身で補修

・ ;とてもがまん出来語い 6:そのまま忙している

(22)

本 研 究

程 度 補修状況

。 p、

.6 .6

。 ゐ

。 .6

A ム

。 。

.6 .6

。 .6

。 。

。 。

。 ム

... 。

t込 .6

o .6 .6

o .6 正¥

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。 。. ... 。

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。 ム

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tift!! : ft:宅の~l統に関する第 2 次的研究

表-54 椴証E補修後の状態評価

ニ話v竺ff!完全陀なあ、 大体在:b、つ 全然在むつ

った tt てい在ν、戸 (90 ) 戸(侮) p'( ao)

1. 床材の凸凹 ・継さ自のずれ・はかれ等 3 ( 33.3) 6 ( 66.7) o ( 0 )

2. 床例の色むら ・変色・よ とれ ・傷 4 ( 44.5) 3 ( 33 3) 2 ( 22.2)

3. ij.のたわみ床鳴り 床の傾斜 13 ( 52.0) 10 ( 40.0) 2 ( 8.0)

4.階段のきしみ がえっき 3 ( 37.5) 4 ( 50.0) 1 ( 12.5)

5 7れE及・ひは内か唯れ等上げの凸凹 継き自の 8 ( 32.0) 11 ( 56.0) 2 ( 8.0)

6. 内I唾及ひ内m仕上げの色むら ・変色 目傷 6 ( 42.9) 7 ( 50.0) 1 ( 7. 1)

7. 内Ilf及ひ内壁仕上けのヒピ寄lれ I ( 14.3) 5 ( 71. 4) 1 ( 11.3)

a 天井材の凸凹 証書き自のずれ はかれ写 2 ( 25.0) 6 ( 75.0) o ( 0 )

9 天井材の色むら ・変色 4 (鈎.0) 1 ( 20 0) 。(0 )

10 台Ii所か ・浴宮習}・洗面所 ・使所のタイルのれ・ れ 11 ( 29.7) 19 ( 51.4) 6 ( 16.2)

11. 浴室の洗い織の水はけか患い 5 ( 55.6) 3 ( 33.2) 1 ( 11.1)

12 建.具そ(り ドア ・ふすま ・窓等)のゆかみ 15 ( 33.3) 20 ( 14.5) 10 ( 22.2)

13. 建以(ドアふすま ー窓等)の開閉不良 11 ( 32.4) 21 ( 61.8) 1 ( 2.9)

14 敷居・鴨居のそり ・ゆかみ 乙(40.0) 2 ( 40 0) 1 ( 20.0)

15 外ずSれ¥U・Kひは外が取れ等仕上げの凸凹・継さ目の 3 ( 30.0) 6 ( 60.0) 1 ( 10.0)

16. 外壁及ひ外壁仕上けの色むら・変色・傷 2 ( 33 3) 4 ( 66 7) o ( 0 )

17 外壁及ひ外壁仕上げC ヒピ~Jれ 3 ( 10.3) 21 ( 72.5) 4 ( 13.8)

18 塗訟の!1'9残し ・脱落 2 ( 22.2) 7 ( 77.8) 。(0 )

19 5管2雲寺?腕桁(造作材仕上げ 5 ( 31. 3) 6 ( 37.4) 3 ( 18.8)

20. 欽のさひ ・アル ミニ'7'"の腐食 5 ( 45.5) 5 ( 45 5) 1 ( 9.0)

21 尚戸の開閉不良 10 ( 52.6) 8 ( 42.1) 1 ( 3.3)

22 防虫網の破れ ・はずれ 5 ( 33 3) 9 ( 60.0) o ( 0 )

23 玄関ポーチ ・テラスのヒピi!1Jれはかれ 1 ( 14.3) 6 ( 85 7) o ( 0 )

24. 本込のバルコニー、ベランダの騎行 3 ( 75.0) 。(0 ) 1 ( 25 0)

25. コンク リートのパルヲ ニーのヒピ宮IJれ 2 ( 25.0) 6 ( 75,0) 。(0 )

26, t主のゆかみ ・傾き ・ヒピ富IJれ 。(0 ) 。(0 ) o ( 0 )

27, 本礎のヒ ピ',!lJれ ・地銀の沈下 o ( 0 ) 。(0 ) 。(0 )

28, tilUI.天井からの雨も b 12 ( 46 2) 12 ( 46,2) 1 ( 3' 8)

29 ド 7 ・ z . ~からの雨の侵入 7 ( 77.8) 1 ( 11. 1) 1 ( 11. 1)

30. ~量級やベラ J ダの水はけが主主ぃ 2 ( 40.0) 3 ( 60,0) o ( 0 )

31. 樋からの水もれ あふれ 7 ( 63,6) 3 ( 27,3) 1 ( 9,1)

32 主主内の天誕井生・墜に結露(君主は含まない〉-カピの o ( 0 ) 1 ( 33,3) 1 ( 33,3)

33 押入れの内検陀結館 ・カピの先生 。(0 ) 1 ( 33 3) 2 ( 66,7)

34 給水管等J:9の水もれ 10 ( 62.4) 4 (おー0) 1 ( 6.3)

35 排水管・汚水管よりの水もれ 6 ( 54.5) 4 ( 36.4) 1 ( 9,1)

36 俳水管のつま P 7 ( 63,6) 3 ( 27,3) 1 ( 9,1)

37 備え付けの風呂釜・給湯務等の改隊 27 ( 75,0) 9 ( 25,0) o ( 0 )

38 備え付けの冷暖房軽量器の故障 7 ( 63,6) 3 ( 27,3) 1 ( 9, 1) L一一一一一一一一一

(23)

159 -

わから左い 13 ヘ dt

戸(句) 戸(あ)

。(0 ) 9 (100.0)

。(0 ) 9 (100.0)

。(0 ) 25 (100.0)

o (0 ) 8 (100.0)

1 ( 4.0) 25 (100.0)

。(0 ) 14 (100.0)

。(0 ) 7 (100.0)

。(0 ) 8 (100.0)

。(0 ) 5 (100.0)

1 ( 2.7) 37 (100 0)

o (0 ) 9 (100.0)

。(0 ) 45 (100.0)

1 ( 2.9) 34 (100.0)

o (0 ) 5 (l00.0)

。(0 ) 10 (100.0)

。(0 ) 6(100.0)

1 ( 3.4) 29 (100.0)

o ( O. ) 9 (100.0)

2 02.5) 16 (100.0)

o (0 ) 11 (100.0)

o (0 ) 19 (100.0)

1 ( 6.7) 15 (100.0)

o (0 ) 7 (100.0)

o (0 ) 4 (100.0)

o (0 ) 8 (100,0)

。(0 ) 。(0 )

o (0 ) 。(0 )

1 ( 38) 26 (100,0)

o (0 ) 9(100,0)

。(0 ) 5 (100,0)

o (0 ) 11 (100,0)

1 (33 3) 3 (100,0)

。(0 ) 3 (100.0)

1 ( 6,3) 16 (100.0)

o (0 ) 11 (1∞0)

o (0 ) 11 (1000)

o (0 ) 36 (100,0)

o (0 ) 11 (100,0) I

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一160- ト

t{

にとり,より適正な住宅取舵現象の表現を探追するとと

もに,前研究の結果と比較検討して関西地方の住宅殿庇

のより普遍的な解明をめざしたものである。以下本研究

の成果と問題点につき要約して述べる。

1.本研究の成果

1 )居住者の殺庇指摘の精度

本調査研究のように多抵の質問項目によって非特定の

居住者に綴戒に関する応答を求める方法をとる場合,そ

の精度が問題となろう。本研究では前研究の1/5を無作為

で抽出し.その内より叡続の実地調倉に応じた26件をと

り,居住者が2年前に指摘した各綴況の 5段階Z平価と調

査筆者の評価とを比較することによって応答の精度を求め

た。その結果,約80%において両者は一致し, 2年の経

年を考慮、すれば,居住者と調査者の評価の違いの方向は

ほとんど同率にでており,統計的には非常に高い精度で

居住者が殺庇強度の指摘をおこなっていることが解った。

従って本研究および前研究の寂庇調査が方法的に充分信

頼しうることを実証した。なお穀庇指摘強度は居住者の

住宅に対する知識 ・関心の程度,財産意識,指摘強度に

対する自己意識等のいづれにも関係するが,特に財産意

識とは棺関的関係が強いことが解った(第2章)。

2 )破戒保証期間の実態と居住者の希望期間

前研究と本研究とでは調査対象の諸要素に少しの栂異

がある(第3章)。住宅の建設・購入にあたっての契約書

の有無,綴統保証期間の実態と居住者の希望期聞き手の質

問を教示的質問に変更した。その結果,居住者の応答の

非常識なバラツキは見られなくなり,信想性の高い応答

をえた(第 41主)。

3 )同級殺庇の複数発生の盆的扱い

同種の思統が複数以上あらわれる場合の盤的扱いとし

て2, 3個処を 2倍,数個処を 3倍として取疲盆を表現

することを試みた。然るに穏疫には遮音性や地盤の沈降

等,発生数で表現できないものがあり,かつ発生数の多

い取統は居住者の綴疲指摘強度の弱いものである傾向が

強いので,住宅に出現する取疲総量としては前研究向様

に部位別の発生件数でとる方がよいという結論に逃した

(第5落 札 4項)。

4 )破庇発生の因果関係

耳夏庇発生の経年変化については図の表現を改正し,各

耳霊庇別の経年変化についても再検討を加え,より妥当な

結果をえた。また参考として居住-liの取続発生指鱒件数

およびその強度指摘が居住者の諸意識や住居観と如何に

相関するかを検したが,それ等の一部には無視しえない

問題を含むことを示した。この結果より各住宅における

指摘思統件数を改めることは避ける。ただし倒別住宅の

居 寸L

耳望庇量判定には修正要素とすることができょう(第 6章)。

5 )住宅綴庇発生現象の明確化

前研究との比較において大体同様な結果をえた事項,

たとえば寂抵の種類別発生!il,取続発生の経年変化,耳皇

統種類別の居住者の畷疲強度指摘,居住者の殺続対処の

諸項目等,において住宅取続発生現象をより明確化する

ことが出来た。

2.本研究の問題点と課題

1 )調査対象住宅となる母集団の拡大と地方性の研究

住宅取続現象のより正確な解明のためには,なお調査

対象となる母集団の鉱大を計らねばならない。現在,我

国の他 3地域でも調査研究を進めており,母集団の拡大

を計るとともに,殺続現象の地方性を検討する。

2 )住宅取続発生の経年変化の定量的敏い

より多くの調査例をふまえ,住宅取続発生の経年変化

を住宅種類別に定量的に表現することが必要である。こ

れより各積工業化住宅の成果等を量的に見極めることが

できょう。

3 )住宅の取庇保証期間等の改正問題

現行の諸制度のもとでは,居住者主体による住宅の取

庇保障制度が整備されているとは言い縫い。本研究等に

よって取庇発生の経年変化を客観現象として把握し,居

住者の志向を考慮、して妥当な現実的改正を諸制度に加え

ることが必要である。

後 ge

1 )本研究は財団法人「新住宅普及会」の研究補助のも

とにおこなわれた。

2 )研究の実施にあたり卒論学生,佐藤友紀,富岡邦チ,

辻尾明子諸氏の協力を得た。また面倒な調査に応答し

ていただいた調査対象住宅の世帯主諸氏に厚く謝意を

表する。

3 )本研究に関連した学会に口頭発表した分は下記のよ

うである。

①著者等,住宅の取庇に関する基礎的研究(その 3,

耳主庇研究における問題点,日本建築学会大会梗概集,

1981. 10。

②著者等,問題(その 4,居住者の住宅壊滅指嫡の精

度について),向上, 1982. 100

③ 著者等,同題(その 5,穀続発生に関する量的扱い

について).同上。

④ 著者等,住宅の瀬庇に関する諸問題(その 5,住宅

耳望続調査におけるアンケー卜拒否について),日本家政

学会関西支部研究発表要旨集, 1982. 5。

⑤著-li~手, 問題(その 6 , 制度的保証の教示的質問を

(24)

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~f也: fie宅の1)',l坑に閲する;j¥2次的研究 - 161-

、王 戸Uz--=ロ

大阪市大生活科学部紀要Vol.28, 1980年度。

2 )前研究の「現在の綴庇担保期間J (表ー13)の適用民

法の記述に誤りがあったので訂正 した。

(昭和57年11月9日受理)

した場合の入居者の保証期間の希望),向上学会大会研

究発表要旨集, 1982. 90

1 )著者, 岩井博史等, 住宅の鞍疲に関する基礎的研究,

Summary

This study is a continual on巴 fromour report, "A fundamental Study on the constructive Defects of House in

]apan", Vol. 28, Annual Report of the Science of Living, Osaka City University, in 1980.

In this paper, we aim to confirm the reliability of the dweller's answers about defects of his house in the former

report町 and10 make precisely clear real situations of defects in ] apanese houses and relalions between defects and

some housing factors than in the former report

We have visited 26 houses, which were investigated in the former research, and have compared the various es1imate

for defects of thei r houses by dwellers with inspectors. Then we have investigated many other houses for defects

in other d】stricts,and got 272 answers from our questionaire to middle class dwellers.

The followings are obtained as a result,

1) The reliability of the dweller's answers about defects of his house has been confirmed in high degree, because the

various estimates for defects of his house by the dweller is almost similar to the estimate by inspectors

2) As a result of this, we have been able to investigate defects of houses using the same method.

3) Real situations of defects in ]apanese houses have been stated in full detail, and some rules have been found

to be precise with which the appearance of each defect of houses has changed according to the passage a year.

4) Some relations have been recognized more correctly between defects of houses and housing factors, such as the

kind of houses. the housing costs, and some dweller's characters.

(25)