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MapInfo Pro バージョン 16.0.3 リリース ノート 内容 MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート 2 システム要件 2 MapInfo Pro のアップグレード 2 システム管理者向けの高度なインストール 3 MapInfo Pro 16.0.3 4 MapInfo Pro 16.0.2 12 MapInfo Pro 16.0.1 16

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MapInfo Proバージョン 16.0.3

リリース ノート

内容

MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート 2システム要件 2MapInfo Pro のアップグレード 2システム管理者向けの高度なインストール 3MapInfo Pro 16.0.3 4MapInfo Pro 16.0.2 12MapInfo Pro 16.0.1 16

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MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

MapInfo Pro は Maintenance Release の累積的な更新であり、MapInfo Pro 16.0.1、16.0.2、および 16.0.3 の更新も含まれています。本書では、MapInfo Proに導入されている新機能と機能強化点を説明します。本書には、MapInfoPro ユーザにとって重要な解決済みの問題と既知の問題に関する情報も記載されています。

システム要件

この製品は、以下のMicrosoft Windowsデスクトップオペレーティングシステムでテストされています。• Windows 10 (64 ビット)• Windows 8.1 (64 ビット)• Windows 7 Ultimate 64 ビット SP1• Windows 2012 Server R2 64 ビット SP1• Windows 2012 Server R2 64 ビット (XenApp 7.5 使用)• Windows 2008 Server R2 64 ビット SP1• Windows 2008 Server R2 64 ビット SP1 (XenApp 6.0 使用)

MapInfo Pro のアップグレード

MapInfoProMaintenanceReleaseをダウンロードするには、インターネットに接続する必要があります。この Maintenance Release は、以下のいずれかの製品がインストールされている場合にインストールできます。• MapInfo Pro 16.0、16.0.1、または 16.0.2• MapInfo Pro Runtime 16.0、16.0.1、または 16.0.2

MapInfo Pro を この MapInfo Pro 16.0.3 Maintenance Release にアップグレードするには

2MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

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1. MapInfo Pro の [PRO] タブで、[情報] を選択し、[更新] をクリックします。MapInfo Pro のMaintenance Releases Web ページが表示されます。

2. このWebページで、ダウンロードリンクをクリックし、お使いのWebブラウザの指示に従ってパッチ ファイルを開き、実行します。ファイルは、MapinfoPro16.0.3MaintenanceRelease.exeという名前です。ここで一旦保存し、後で実行する場合は、この名前のファイルを実行してください。

3. 表示される手順に従って、アップグレードを完了します。インストールが完了するまで待ちます。

システム管理者向けの高度なインストール

このセクションは、コマンドラインを使用して Maintenance Release をインストールするシステム管理者、および Microsoft Patch (MSP) ファイルを使用してネットワーク経由で MaintenanceRelease をインストールするネットワーク システム管理者を対象としています。

MSP ファイルを使用したアップグレード

MapInfo Pro Maintenance ReleaseのMSPファイルは、英語版のMapInfo Pro 16.0および 16.0.1を更新します。次のものは更新しません。• MapInfo Pro 16.0、16.0.1、および 16.0.2 の英語以外のバージョン• MapInfo Pro Runtime 16.0、16.0.1、および 16.0.2

MSP ファイルは、www.pbinsight.com/support/product-downloads/item/mapInfo-pro-v16.0.3-maintenance-release-msp-fileからダウンロードできます。この Maintenance Release は、管理者権限でインストールします。そのためには、コマンドラインインタプリタ (cmd.exe)を右クリックし、ポップアップメニューから [管理者として実行]を選択して、以下の指示に従って操作を続行します。Maintenance Release の MSP ファイルを実行するには、次のコマンドを入力します。

msiexec /p <path to the MapInfoPro16.0.3MaintenanceRelease.msp file>REINSTALL=ALL REINSTALLMODE=omus

場所:

3MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

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• /p は最新のパッチを適用します。インストールを続けてよいかどうかをたずねるメッセージが表示される場合があります。[許可]または [はい]をクリックして次に進みます (どちらもクリックしないままタイムアウトになると、アップグレードは中断します)。/qb、/qn、/qr、/qなどのサイレントパラメータスイッチをコマンドに追加すると、アップグレードをサイレントで実行できます。次に例を示します。

msiexec /p <path to the MapInfoPro16.0.3MaintenanceRelease.msp file>REINSTALL=ALL REINSTALLMODE=omus /qb

場所:

• /qb はインストール中に必要最小限の進捗ダイアログを表示することを指定します。

サイレント モードでのアップグレード

MapInfo Pro の Maintenance Release インストーラをサイレント モードで実行するには、コマンド プロンプトで Maintenance Release.exe ファイルのディレクトリに cd コマンドで移動してから、次のように入力します。

MapInfoPro16.0.3MaintenanceRelease.exe /s /v"SILINST=True"

場所:

• /s : ユーザに介入を求めずに setup.exe を実行します。• /v : パラメータ "SILINST=True" を渡して GUI の表示を抑止します。インストール中に進捗ダイアログ ボックスが表示されることがあります。インストールを続けてよいかどうかをたずねるメッセージが表示される場合があります。[許可]または [はい] をクリックして次に進みます。

MapInfo Pro 16.0.3

このセクションには、MapInfo Pro 16.0.2 のリリース後に行われた更新を示します。

4MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

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新機能と機能強化

このリリースの新機能と拡張機能を以下に示します。

MapInfo Pro

GDA 2020 のサポート• Geocentric Datum of Australia (GDA 2020 Datum) #1028 が MapInfoPro 16.0.3 に追加されました。

• バージョン 16.0.3 以降で推奨される方法として NTv2 変換を利用できます。

• GDA2020Datumに対応できるNTv2変換をサポートするため、GDA94_GDA2020_conformal.gsbおよび GDA94_GDA2020_conformal_and_distortion.gsbの 2 つの新たなグリッド シフト ファイルがインストールされています。

• 測地系 #1028 を使用する場合、MIF\MID および *.WOR ファイルのバージョンは 15.0.3 以降となります。

• MIPro 15.x のユーザーは、ICSM により発行される 7 つのパラメータに似た変換に基づく、カスタムの測地系の定義を使用できるようになります。

• NTv2 変換は、MapInfoPro 15.0.3 では利用できません。

詳細については、http://www.icsm.gov.au/gda2020/tech.htmlでGDA 2020の技術マニュアルをご覧ください。GDA 2020 測地系に対応するため、MapInfo Pro 15.x で使用する以下の投影法エントリをmapinfow.prj ファイルに追加できます。緯度/経度システム用:

"Longitude / Latitude (Australia GDA 2020)", 1, 9999, 0, -0.06155,0.01087, 0.04019, 0.0394924, 0.0327221, 0.0328979, 0.009994, 0

オーストラリア マップグリッド用:

「--- オーストラリア マップグリッド 2020 (MGA2020) ---」

"MGA2020 Zone 47", 8, 9999, 0, -0.06155, 0.01087, 0.04019, 0.0394924,0.0327221, 0.0328979, 0.009994, 0, 7, 99, 0, 0.9996, 500000, 10000000"MGA2020 Zone 48", 8, 9999, 0, -0.06155, 0.01087, 0.04019, 0.0394924,0.0327221, 0.0328979, 0.009994, 0, 7, 105, 0, 0.9996, 500000, 10000000

"MGA2020 Zone 49", 8, 9999, 0, -0.06155, 0.01087, 0.04019, 0.0394924,

5MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

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0.0327221, 0.0328979, 0.009994, 0, 7, 111, 0, 0.9996, 500000, 10000000

"MGA2020 Zone 50", 8, 9999, 0, -0.06155, 0.01087, 0.04019, 0.0394924,0.0327221, 0.0328979, 0.009994, 0, 7, 117, 0, 0.9996, 500000, 10000000

"MGA2020 Zone 51", 8, 9999, 0, -0.06155, 0.01087, 0.04019, 0.0394924,0.0327221, 0.0328979, 0.009994, 0, 7, 123, 0, 0.9996, 500000, 10000000

"MGA2020 Zone 52", 8, 9999, 0, -0.06155, 0.01087, 0.04019, 0.0394924,0.0327221, 0.0328979, 0.009994, 0, 7, 129, 0, 0.9996, 500000, 10000000

"MGA2020 Zone 53", 8, 9999, 0, -0.06155, 0.01087, 0.04019, 0.0394924,0.0327221, 0.0328979, 0.009994, 0, 7, 135, 0, 0.9996, 500000, 10000000

"MGA2020 Zone 54", 8, 9999, 0, -0.06155, 0.01087, 0.04019, 0.0394924,0.0327221, 0.0328979, 0.009994, 0, 7, 141, 0, 0.9996, 500000, 10000000

"MGA2020 Zone 55", 8, 9999, 0, -0.06155, 0.01087, 0.04019, 0.0394924,0.0327221, 0.0328979, 0.009994, 0, 7, 147, 0, 0.9996, 500000, 10000000

"MGA2020 Zone 56", 8, 9999, 0, -0.06155, 0.01087, 0.04019, 0.0394924,0.0327221, 0.0328979, 0.009994, 0, 7, 153, 0, 0.9996, 500000, 10000000

"MGA2020 Zone 57", 8, 9999, 0, -0.06155, 0.01087, 0.04019, 0.0394924,0.0327221, 0.0328979, 0.009994, 0, 7, 159, 0, 0.9996, 500000, 10000000

"MGA2020 Zone 58", 8, 9999, 0, -0.06155, 0.01087, 0.04019, 0.0394924,0.0327221, 0.0328979, 0.009994, 0, 7, 165, 0, 0.9996, 500000, 10000000

MapBasic

Create Text 文への変更

Create Text[ Into { Window window_id | Variable var_name } ]text_string( x1, y1 ) [ ( x2, y2 ) ][ Font... ][ Label Line { Simple | Arrow } ( label_x, label_y ) Pen (pen_expr) ][ Spacing { 1.0 | 1.5 | 2.0 } ][ Justify { Left | Center | Right } ][ Angle text_angle ][ Pen .... ] [ Brush ... ] [ Priority n ] [ Name framename ]

(x2,y2) 座標がオプションとなりました。(x2, y2) はテキストを表示する長方形領域の反対側の角の位置を示す座標です。この座標はマップウィンドウでのテキストの作成時には必要ですが、レイアウト デザイン ウィンドウではオプションです。x1、y1、x2、y2 パラメータは長方形の領域を定義します。マップ ウィンドウにテキストを作成する場合、テキストを表示する長方形の領域を設定し、テキストの高さをその領域の高さによって決めます。このため、Font 句で指定したテキストのポイント数は無視されます。レイアウト

6MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

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デザインでは、(x2, y2) 座標はオプションです。この座標を含めない場合、作成したテキスト フレームは、適用中のフォントに基づいてテキスト範囲に合うようにサイズが調整されます。(x2,y2) 座標を含める場合は、両方の座標で指定されたサイズに基づいて、テキスト フレームのサイズが調整されます。フレームのサイズが小さすぎる場合はテキストは折り返され、指定したフレームのサイズがテキスト文字列のサイズよりも大きい場合は、余白が生じます。

リボン コントロール内の従来の Win32 アイコンへの対応MapInfo Professional の Win32 バージョンの従来のアイコンを使用できるようになりました。アイコンのリソースは、Icons.defからの定義または数字を使用して特定できます。ここでのMapBasicの例では、RibonButtonControl 用のアイコンを設定して、Win32 の従来のプリンタのアイコンを使用しています。

call SetRbnBtnCtrlLargeIcon(button2, New_Uri("pack://legacyorigin:,,,/"& MI_ICON_PRINT & ";Large", 0))

Win32 の従来のアイコンを、MapInfo Pro 16.0.3 内のギャラリー コントロールで使用することはできません。

注:

MapInfo Pro Advanced

MRT の変更点MRT (マルチ解像度タイル) ラスタでの作業時のパフォーマンスが向上しました。MRT ラスタ タイルでの読み込みと書き込みを最適化するために、ランダムタイル反復子で新たな最適化モードを導入しました。2 の累乗ではない、MRT タイルのサポートも追加しました。

バージョンの互換性16.0.3では、MRRファイル形式が変更され、以前のバージョンとの互換性が制限されるようになりました。その結果、MapInfoProバージョン16.0.3で作成された一部のMRR形式のラスタは、以前のバージョンでは正しく読み込みできない場合があります。特に、バージョン 16.0.3 で作成された MRR に、分類されたフィールドが含まれ、そのフィールドが圧縮を適用する場合は、以前のバージョンとの互換性はなくなります。分類されたフィールドが圧縮されていない場合は、MRR は互換性を保ちます。しかし、他のフィールド タイプを含む MRR 形式のラスタには、互換性の問題はありません。

以前のバージョンで作成した MRR 形式のラスタは、バージョン 16.0.3 で読み込むことができます。

注:

7MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

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既知の問題の経過と対応状況

このリリースでは、未解決だった以下の問題が解決されています。

MapInfo Pro

説明と対応状況問題番号

メニュー + キーボード ショートカットが作動しません。対応状況: 修正済み。

MIPRO-96487

Fastedit が有効な状態でテーブルにレコードを挿入すると、時間がかかります。対応状況: 修正済み。

MIPRO-96461

アドインが MapInfo Pro に読み込まれた状態でワークスペースを開くと、時間がかかります。対応状況: 修正済み。

MIPRO-96202

WFS 2.0.0 の使用時、DescribeFeatureType要求に失敗します。

対応状況: 修正済み。

MIPRO-96194

マップ オブジェクトに対応するレコードを削除し、Access テーブルを保存すると、マップ オブジェクトが失われます。Access テーブルを再び開くと、マップ オブジェクトは使用できません。対応状況: 修正済み。

MIPRO-96149

レイヤーの表示と bin をオフにしても、ラベルが表示されます。対応状況: 修正済み。

MIPRO-95912

Infoツールを使用して編集し、保存すると、DBMSテーブルに重複したレコードが作成されます。対応状況: 修正済み。

MIPRO-95752

8MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

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説明と対応状況問題番号

新たなワークスペースを開き、新規レイアウトを作成すると、MapInfoProが予期せず閉じます。対応状況: 修正済み。

MIPRO-95558

Polyline Split at Node操作の実行時にエラーが発生します。

対応状況: 修正済み。

MIPRO-95351

カスタム リボン ツール ボタンを選択しても強調表示されません。対応状況: 修正済み。

MIPRO-94990

ファイル名にキリル文字を含む ECW 画像ファイルを開けません。対応状況: 修正済み。

MIPRO-94817

MapInfo Proへ接続するために、VBSまたは VBAスクリプトから CreateObjectを使用すると、予期せぬ動作が生じます。対応状況: 修正済み。

MIPRO-94767

ForegroundTaskSwitchHandlerプロシージャが作動しません。

対応状況: 修正済み。

MIPRO-94719

MapBasicコマンドのCreate Textの使用中、(X2/Y2)座標を指定しない場合に、テキストが省略されて表示されます。

MIPRO-94716

対応状況: 「Create Text」文を従来のレイアウトに作成する場合に、動作がわずかに変更されました (バージョン 16.0.3 時点)。従来のレイアウトがMBXまたはWORで作成されている場合、レイアウトをレイアウトデザインへと変換すると、X2/Y2パラメータは無視され、テキストフレームは自動でサイズ調整されます。レイアウト デザインが MBX または WOR で作成されている場合、レイアウト デザインでの作成時に、X2/Y2 パラメータが反映され、テキスト フレームはこれらの値に基づいてサイズ調整されます。バージョン 16.0.3時点で、X2/Y2パラメータはオプションであり、指定しない場合はレイアウトデザインでの作成時にテキストフレームが自動でサイズ調整されます。

9MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

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説明と対応状況問題番号

WHERE 句に二重引用符がない SQL クエリの実行中、MapInfo Pro が予期せず閉じます。対応状況: 修正済み。

MIPRO-94191

Bing 道路および Bing ハイブリッドに基づくマップに特定の道路がありません。対応状況: 修正済み。

MIPRO-94038

長音符号を含むデータを SQL Server 2012 へコミットする際、テーブルの更新後に長音符号が破棄されます。対応状況: 修正済み。

MIPRO-93897

タイル サーバ テーブルの読み込み中に、次のエラーが発生します。

Error parsing a Tile Server URL in WMTS Table.xml.Unable to open table Untitled.

MIPRO-93241

対応状況: タイルをフェッチするための URL の書式が正しくありませんでした。これは修正済みです。

LAYOUTタブの Editグループ内の Panツールで、正しくないツールチップが表示されます。対応状況: 修正済み。

MIPRO-92506

WMTS サーバの使用時、WMTS テーブル属性からタイル セットを変更すると、403Forbidden エラーが発生します。対応状況: 修正済み。

MIPRO-88979

Image Reprojectionが有効なマップでズームインすると、ラスタイメージとベクトル イメージが同期されません。対応状況: 修正済み。

MIPRO-59789

10MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

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MapBasic

説明と対応状況問題番号

パスにスペースを含むアセンブリからリソースを読み込めません。対応状況: 修正済み。

MIPRO-93631

<ButtonName>が数字で始まる場合、Create ButtonPad"<ButtonName>" As ToolButton記述を使用してボタン パッドを作成中に、MapInfo Pro が予期せず閉じます。対応状況: 修正済み。

MIPRO-87874

MapBasicコマンドのCreate Textの使用中、(X2/Y2)座標を指定しない場合に、テキストが省略されて表示されます。

MIPRO-94716

対応状況:「Create Text」文を従来のレイアウトに作成する場合に、動作がわずかに変更されました (バージョン 16.0.3 時点)。従来のレイアウトがMBXまたはWORで作成されている場合、レイアウトをレイアウトデザインへと変換すると、X2/Y2パラメータは無視され、テキストフレームは自動でサイズ調整されます。レイアウト デザインが MBX または WOR で作成されている場合、レイアウト デザインでの作成時に、X2/Y2 パラメータが反映され、テキスト フレームはこれらの値に基づいてサイズ調整されます。バージョン 16.0.3時点で、X2/Y2パラメータはオプションであり、指定しない場合はレイアウトデザインでの作成時にテキストフレームが自動でサイズ調整されます。

MapInfo Pro Advanced

説明と対応状況問題番号

MRTラスタの読み込み/書き込み中の、最適化モードでの反復子のパフォーマンスが向上しました。

MIRAST-15339

MRT ラスタの読み込み/書き込みのパフォーマンスが向上しました。対応状況: 修正済み。

グリッド化用の Mapinfo ラスタ内のウムラウトMIRAST-15202

グリッド化操作でウムラウト文字がサポートされていませんでした

11MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

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説明と対応状況問題番号

対応状況: 修正済み。

曲線操作の実行中に、容量が不足するエラーが発生MIRAST-14138

曲線操作で、ラスタ設定で設定された一時ファイルの場所を反映していませんでした。常に %temp% パスをデフォルトの場所として取り扱っていました。対応状況: 修正済み。

傾斜の計算中の、表面分析ツールの問題MIRCS-227

表面分析ツールでは、垂直と水平の単位が同じである必要があります。そのために、縮率を指定できるようになる、垂直方向スケールと呼ばれるオプションが表面分析ダイアログにあります。これをラスタ内のセル値に適用し、垂直と水平の単位が同じになるようにします。対応状況: 修正済み。

マルチ解像度ラスタ (MRR) 上でのクリッピングの実行中にエラーが発生します。MIRCS-195

対応状況: 修正済み。

MapInfo Pro 16.0.2

このセクションには、MapInfo Pro 16.0.1 のリリース後に行われた更新を示します。

新機能

このリリースの新機能と拡張機能を以下に示します。

レイアウト デザインの更新レイアウト デザインで、負の座標が使用可能であった従来のレイアウトから現行バージョンのMapInfo Pro のレイアウトへの変換精度を向上するため、アイテムを負の座標に配置できるようになりました。

12MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

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MapBasic の更新Server Refresh文に、リレーショナルデータベース (RDB)テーブル内の特定の行を更新する新しい Rec トークン (整数型変数) を含められるようになりました。

既知の問題の経過と対応状況

このリリースでは、未解決だった以下の問題が解決されています。

以下の点に注意してください。

説明と対応状況問題番号

[レイアウト デザイン]ウィンドウのテキストボックスに余分な線が表示され、削除できません。対応状況: 修正済み。

MIPRO-63952

ジオコーダを使用して大きなテーブルをジオコーディングすると、メモリ リークが発生します。対応状況: 修正済み。

MIPRO-66119

MapCAD で MBX を使用した直交ポリゴンの作成が正しく行われません。Ctrl キーを使用した場合に、直交する図形の作成でのみ問題が発生します。

MIPRO-79932

対応状況: 修正済み。

MapInfo Pro 16.0 の 64 ビット版でのテーブルの表示速度が、32 ビット版に比べて遅くなります。Windows 7 では数秒、Windows 8.1 および 10 ではさらに長い時間を要する場合があります。対応状況: 修正済み。

MIPRO-88640

従来のレイアウトを含むワークスペース (WOR ファイル) からの面取り長方形の変換が正しく行われません。対応状況: 修正済み。

MIPRO-89032

Web Map Service (WMS) および Envinsa ジオコーディング サービスへの接続にプロキシ サーバを使用している場合、これらのサービスが機能しません。対応状況: 修正済み。

MIPRO-90283

13MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

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説明と対応状況問題番号

大文字と小文字の両方を使用する座標フィールド名を含むOracleテーブルをマッピング可能にするとエラーが発生します。対応状況: 修正済み。

MIPRO-90560

異なる地域設定を使用している場合に、MapInfoProに「レイアウトデザインのグリッド サイズはゼロより大きくなければなりません」というエラーが表示されます。対応状況: 修正済み。

MIPRO-91351

Map File Application Language (MFAL) 16.0 以降を使用している場合に不適切なテキストオブジェクトの値が返されます。MFALが返すテキストオブジェクトの文字列が正しく null 終端されていません。対応状況: 修正済み。

MIPRO-91584

マップフレームを削除すると [レイアウトデザイン]ウィンドウが突然閉じます。この問題は、MapBasicアプリケーション (MBX)を実行しているときにマップ フレームを追加した場合に発生します。対応状況: 修正済み。

MIPRO-91993

カスタムのアドインツールバーのルーラツールで、[ルーラ]ウィンドウが正しく表示されません。対応状況: 修正済み。

MIPRO-92648

[ブラウザ] ウィンドウで、フィルタリングした列に対する [フィルタのクリア] コンテキスト メニューが無効になっています。対応状況: 修正済み。

MIPRO-55490

MIPRO-55490 を参照してください。対応状況: 修正済み。

MIPRO-71386

14MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

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MapInfo Pro アドバンスドの特長は以下のとおりです。

説明と対応状況問題番号

2016 MapInfo Discover バンドルでラスタを作成できません。対応状況: 修正済み。ラスタの作成機能でデフォルトの PRJ ファイルのみを使用し、Workgroup PRJ ファイルを使用していませんでした。

MIRCS-145

高度な色コマンドを使用してカラープロファイルを読み込むときに、不適切な分割が挿入されます。この問題は、値分割レンジの最小値が、前のレンジの最大値を下回る値に設定されている場合に発生します。

MIRCS-147

対応状況: 修正済み。

TIF形式ラスタに対する曲線操作による出力に、[入力に色を合わせる]オプションが反映されません。対応状況: 修正済み。

MIRCS-151

ポイントの可視領域を作成しようとすると、「可視領域の原点が有効なセルの上にないため、セルの高さを決定できません」というエラーが発生します。対応状況: 修正済み。

MIRCS-167

MapInfo 16.0.1 の曲線操作におけるクラッシュ。MapInfoProAdvancedが、GRDファイルでの曲線操作の実行中に応答を停止します。

MIRCS-169

対応状況: 修正済み。

ラスタへの変換を行うと線が入ります。これは、ラスタ セルの中心がポリゴンの水平方向の境界と完全に一致する場合に発生し、浮動小数点の精度による問題です。

MIRCS-173

対応状況: 修正済み。

グリッドを分類するときに色の問題が生じます。.class ファイルで単一の色間隔を使用してグリッド ファイルを分類するときに、分類したグリッドファイルの色に矛盾が生じます。この問題は、分類操作に .classエントリが反映されていない場合に発生します。

MIRCS-179

対応状況: 修正済み。

15MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

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説明と対応状況問題番号

レイヤの端がクリッピングされます。出力ラスタを *.GRC形式で保存すると、クリッピング操作により右端が切り取られます。

MIRCS-182

対応状況: 修正済み。

三角形の最大サイズ を 10 に設定すると、ラスタの作成時にコントロール ポイントのエラーが発生します。このエラーは、三角形のサイズを 10 に、セルのサイズ を 5 に設定し、三角補間法を使用してラスタの作成コマンドを実行した場合に発生します。

MIRCS-191

対応状況: 修正済み。

既知の問題

主題図凡例レンジのテキストが適切に配列されない主題図凡例レンジのテキストが正しいビン数で主題図凡例に配列されない場合があります。この問題は、凡例のフレーム幅が非常に小さい場合に発生することがあります。

MapInfo Pro 16.0.1

このセクションには、MapInfo Pro 16.0 のリリース後に行われた更新を示します。

新機能

このリリースの新機能と拡張機能を以下に示します。

レイアウト デザインにおける図形の変更

レイアウトウィンドウ内の図形としては、シンボル、長方形、面取り長方形、楕円、ライン、折れ線、ポリゴンがあります。この Maintenance Release では、図形に対する動作に変更が加えられています。

16MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

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[レイアウト枠のプロパティ] ダイアログに関する変更点このリリースまでは、[レイアウト枠のプロパティ] ダイアログには、一部の図形ジオメトリの境界内に図形スタイルが含まれていませんでした。このダイアログに、左 (X) と上 (Y) のページ座標と、図形を選択した後にその周囲に強調表示される選択矩形の幅と高さが表示されるようになりました。この選択矩形には、図形スタイルが含まれます。MapBasic関数の LayoutItemInfo

は、これに対応するX、Y、幅、高さの属性に対して同じ値を返します。シンボルはこれまでどおり、シンボル図形の中心座標を表示します。MapBasic によって図形のジオメトリ境界を取得するには、LayoutItemInfo を属性LAYOUT_ITEM_INFO_OBJ とともに使用します。これにより、図形が MapBasic オブジェクトとして返されます。続いてObjectInfoやObjectGeographyと、ObjectNodeXやObjectNodeY

を使用することにより、オブジェクトの最小外接長方形 (MBR) とノード座標を取得できます。1. [レイアウト枠のプロパティ] ダイアログ、または MapBasic 文の Alter Designer Frame

を使用して、図形フレームの左 (X) と上 (Y) の座標を変更する場合、変更されるのは、図形の選択矩形の左上座標です。これは、シンボル図形には当てはまりません。

2. [レイアウト枠のプロパティ] ダイアログ、または MapBasic 文の Alter Designer Frame

で、図形フレームの幅または高さを変更する場合、変更されるのは、図形の表示境界 (スタイルの幅を含みます) の幅または高さです。これは、シンボル図形には当てはまりません。

長方形と楕円の表示境界に関する変更点これまで、古いワークスペースから読み込んだ場合、長方形、面取り長方形、楕円の表示境界は正しく表示されませんでした。表示境界は、図形を選択した後に表示される灰色の矩形によって示されます。これには、図形の境界線スタイルが含まれます。今回のリリースではこれが修正されています。これに伴い、境界線のペン幅が太い場合に、バージョン16.0またはそれ以前のバージョンよりも表示境界がやや大きく表示されます。たとえば、左側の長方形はバージョン 12.5 のレイアウト ウィンドウで作成したものです。最小外接長方形 (MBR)は幅、高さともに 1インチ (1x1インチ)で、境界線ペン幅は 15ポイントと非常に太くなっています。これをバージョン16.0に読み込むと、同じ寸法であるにもかかわらず、長方形は右側のように表示されます。

バージョン 16.0.1に読み込むと、長方形は再び左側のように、作成時とまったく同じサイズで表示されます。

17MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

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2 ポイント ラインに関する更新点• 2ポイント間のラインは、折れ線と同様にマウスでサイズを変更できます。選択矩形のサイズを変更すると、ラインが伸縮します。

• フレームのサイズを変更した後も、水平ラインは水平ラインのまま、垂直ラインは垂直ラインのままとなります。

• 斜め方向のラインから、2 ポイント間の水平または垂直方向のラインを作成することは可能です。これを行うには、高さまたは幅をゼロ (0)に設定します。[レイアウト枠のプロパティ]ダイアログにおいて、高さや幅にはペンの太さが含まれます。

ペン幅に関する更新点これまで、図形の境界線の幅やそのラインスタイルを変更すると、図形のジオメトリが変わることがありました。このリリースでは、図形の表示境界のみが、新しいペン幅を含むように変更されるようになりました。図形の元の座標は変わりません。たとえば、次のポリゴンの境界線の太さは 4ポイントです。また、レイアウトウィンドウ上の位置にスナップされています。

境界線の幅を10ポイントに増やしても、この図形の座標は変わりません。選択矩形の位置とサイズのみが、新しいサイズに合わせて変わります。

18MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

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新しいレイアウトの取り消し機能

直前の操作の取り消し/やり直しができる、レイアウトウィンドウの新機能が追加されています。操作の取り消し/やり直しの機能は、[クリップボード] グループ内の [レイアウト] タブにあるリボンコマンドとして使用できます。Ctrl+Zで取り消し、Ctrl+Yでやり直しを行うこともできます。操作の取り消し機能をサポートしていないフレームを削除する際には、[フレーム削除の確認] ダイアログが表示されます。[はい] を選択して処理を続行した場合、MapInfo Pro によってそのフレーム (またはフレーム群)の削除と操作の取り消し履歴の消去が行われます。MapBasic文 (RemoveDesigner Frame 文など) を使用して 1 つ以上のフレームを削除した場合、このダイアログは表示されません。

新しい取り消し/やり直し機能と古い取り消し機能の比較新しい [元に戻す]と [やり直し]のコマンドは、元の [元に戻す]機能とは独立した別の機能です。[元に戻す]コマンドを実行する場合、その効果はどのウィンドウがフォーカスされているかによって異なります。• マップ ウィンドウまたは ブラウザ ウィンドウ (あるいは、アクティブなマップまたはブラウザのレイアウト枠) で作業している場合は、[元に戻す] コマンドには、テーブルに対する直前の編集を元に戻すという、従来の取り消し体系が適用されます。

• アクティブなマップまたはブラウザのフレームを含まないレイアウト ウィンドウで作業している場合は、[元に戻す] コマンドによってレイアウトに対する直前の変更が取り消されます。

• 編集ボックスにテキストを入力している場合は、[元に戻す]コマンドによって直前の入力操作が取り消されます。MapBasic ウィンドウにテキストを入力する場合、ブラウザ ウィンドウのセルを編集する場合、レイアウト テキスト枠をダブルクリックしてその中にテキストを入力する場合に、これが当てはまります。

新しいレイアウトの取り消し/やり直し機能は、複数の取り消し/やり直し操作をサポートします。レイアウトウィンドウごとに変更履歴が維持されているためです。元の取り消し機能では、直前の (1 回の) テーブル操作の取り消しとやり直しを交互に切り替えることしかできません。

取り消し/やり直しができる操作操作の取り消し機能はまだ開発中なので、すべての操作の取り消しができるわけではありません。テキスト オブジェクト、イメージ、図形 (ライン、折れ線、楕円、長方形、面取り長方形、ポリゴン)、シンボル、空のフレーム、マップ フレーム、ブラウザ フレームを作成または削除した後は、取り消し/やり直しが実行できます。凡例フレーム、カスタム フレーム、一時テーブルに基づくブラウザ フレーム (スケール バー フレームを含む) を作成する場合は、取り消し/やり直しは使用できません。これらのフレームのいずれかを削除する場合は、先ほどのセクションで説明したようなプロンプトが表示されます。以下のような、特殊なケースが一部あります。

19MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

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• 空のフレームに対するコンテンツの追加または削除は、取り消しできません。• 1つ以上の凡例フレームを含むマップを削除してから、マップの削除を取り消すと、その操作と同時に 1 つ以上の凡例フレームがマップ フレームとして復元されます。

• カスタムフレームを削除しようとすると、確認ダイアログが表示されます。カスタムフレーム(スケール バーなど)を含むマップを削除すると、マップの削除を取り消してもカスタム フレームは復元されません。また、レイアウトの取り消し履歴が警告なくクリアされます。

マウスやキーボードを使用してレイアウト上の項目のサイズ変更や移動を行った後と、[枠のプロパティ]ダイアログでサイズ、位置、スタイルといった枠の一般的なプロパティを変更した後は、取り消し/やり直しが可能です。枠の種類によっては、リボンまたは対応するスタイルダイアログで一部のスタイルを変更できます。Mapbasic Alter Designer Frame文のPosition、Height、Width、Name、およびAngle句を使用して、取り消し/やり直しを行うことができます (テキスト枠の場合のみ)。テキスト枠については、リボン コントロールまたは [テキスト スタイル] ダイアログでテキストスタイルを変更した後、マウスやキーボードを使用してテキストを編集した後、MapBasic AlterDesigner Text 文を適用した後にも、取り消し/やり直しが実行できます。マウスやリボンコマンドを使用してテキスト、イメージ、またはシンボルを回転した後も、取り消し/やり直しが可能です。

[フレーム削除の確認] ダイアログについて1 つ以上のレイアウト枠を削除し、そのうちの少なくとも 1 つが取り消しをサポートしない場合は、[フレーム削除の確認] ダイアログが表示されます。このダイアログには、続行するかどうかを尋ねるメッセージが表示されます。[はい] をクリックすると、フレームが削除され、取り消し履歴がクリアされます。[いいえ] をクリックすると、フレームと取り消し履歴はそのまま残ります。レイアウトの取り消し機能を無効にした場合は、マップ フレームを削除すると [フレーム削除の確認]ダイアログが表示されます。このダイアログは、他の種類のフレームに対しては表示されません。

[ページ削除の確認] ダイアログについてページを削除すると、そのページが空白であったとしても [ページ削除の確認] ダイアログが表示されます。[はい] をクリックすると、ページが削除され、取り消し履歴がクリアされます。[いいえ]をクリックすると、ページと取り消し履歴はそのまま残ります。このダイアログは、レイアウトの取り消し機能が有効である場合のみ表示されます。

高度な設定MapInfo Proにおいてこの機能をオフにするには、MapInfoPro.exe.configファイルを編集します。MapInfo Proでは起動時にこの設定ファイルの読み取りを行うため、この設定はMapInfo Proを起動するたびに適用されます。

20MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

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MapInfo設定ファイルを編集して、MapInfoProにおけるレイアウトの取り消し機能を無効にするには、以下の手順に従います。1. ファイル MapInfoPro.exe.configをテキスト エディタで開きます。このファイルは、MapInfo

Pro がインストールされているディレクトリ (例: C:\Program Files\MapInfo\Professional) にあります。

2. appSettings セクションの下で、true を false に変更します。<add key="LayoutUndo"value="true"/>をコメントアウトすることによっても同じことができます。

統合マッピング用の新しいコマース クラウド アクセス

統合マッピング アプリケーションで、MapInfo Pro を介してコマース クラウド (LI API) トークンを取得し、ジオコーディングや POI検索などの LI APIサービスにアクセスできるようになりました。Location Intelligence (LI) API のトークン アクセス メソッドは次のとおりです。

string GetLiApiAccessToken(Window parentWindow = null);

このメソッドは、トークンを生成します。呼び出し側コードはコマースクラウドAPI (LI APIサービス)を呼び出す場合に、このトークンを LI API SDK内、またはコマースクラウド API呼び出しで直接使用できます。トークンは、MapInfo Proで管理されるコマース クラウド アカウントを使用して生成されるため、統合マッピングアプリケーションはコマースクラウド認証を管理する必要がありません。これは、MapInfo Pro 16.0 アドイン インターフェイスに追加されたのと同じ機能です。

8 バイト整数の変数とフィールド

MapBasic の整数とフィールド タイプである SmallInt と Integer に加えて、64 ビット (8 バイト)整数を格納するためのLargeInt というタイプが MapInfo Pro に追加されました。

説明名前

-32768 以上 32767 以下の整数。2 バイトで格納されます。SmallInt

-2,147,483,648 以上 +2,147,483,647 以下の整数。4 バイトで格納されます。整数

-9,223,372,036,854,775,808以上 +9,223,372,036,854,775,807以下の整数。8バイトで格納されます。

LargeInt

LargeInt の変数とフィールドには、上記の範囲内のすべての数値が格納できます。ただし、整数を浮動小数点数に変換する一部の処理では、精度が失われる可能性があります。浮動小数点数に格納できる有効桁数は 64 ビット整数よりも少ないためです。主題図は、そのような処理の 1 例

21MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

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です。約 ±9兆 (9の後に 0が 15個)を超える LargeInt値を使用して主題図を作成すると、主題図ビンは正しく生成されない可能性があります。新規テーブルを作成するダイアログやテーブル定義を変更するダイアログでは、[8バイト整数]を選択することによってこのタイプを選択できます。以下の図は、その例です。以下のダイアログを表示するには、[テーブル] タブで [新規テーブル] をクリックしてから、[テーブルの新規作成]ダイアログ ボックスの [作成] ボタンを選択します。

OGC Web サービスの座標順序の上書き

Web Feature Service (WFS)、Web Map Service (WMS)、または Web Map Tile Service (WMTS)テーブルを作成した後で、サーバで使用される座標順序が原因でマップ イメージが表示されなかったり、誤った場所に配置され、歪んで表示されることがあります。座標値は、参照される座標リファレンス システム (CRS) の軸順序に従って並びます。しかし、すべてのサーバが OpenGeospatial Consortium (OGC)のインターフェイス規格に準拠するとは限りません。そのため、これらの OGC サービスの 1 つを使用してテーブルの取得や保存を行う場合に、経度/緯度などの座標系の座標が予想とは逆の順序になっている可能性があります。テーブルを作成した後に、マップイメージが表示されない場合や、正しい場所に配置されずに歪んで表示される場合は、座標順序の上書きが必要です。

22MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

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このリリースまでは、サーバを使用して作成されたすべてのテーブルの座標順序を上書きするには、そのサーバのサーバXMLファイルを手作業で編集しなければなりませんでした。このリリースでは、[サーバ情報]ダイアログボックスに [座標順序の上書き]というチェックボックスが追加されているので、手作業でXMLを編集する必要はもうありません。サーバからのデータが歪んで表示されたり、誤った場所に配置されたりする場合は、このチェックボックスをオンにします。[サーバ情報] ダイアログ ボックスを表示して、サーバから作成されたすべてのテーブルの座標順序を上書きするように指定するには、以下の手順に従います。1. [ホーム] タブで [開く] を選択し、[マッピング (WMS)]、[フィーチャ (WFS)]、[マッピング

(WMTS)] のいずれかを選択します。2. 表示されたダイアログで、[サーバ] をクリックします。3. 表示された [サーバ リスト] ダイアログで、操作対象のサーバを選択して [編集] をクリックし

ます。4. このサーバを使用して作成されたすべてのテーブルの座標順序を上書きするには、[座標順序の

上書き] チェック ボックスをオンにします。サーバに対する上書きを追加するために手作業でサーバXMLファイルを編集したことがある場合は、[座標順序の上書き] チェック ボックスはそのサーバに対してオンになっています。サーバに対する設定を変更すると、その設定は、そのサーバを使用して作成された新しいテーブルのみに適用されます。

新しい座標楕円体定義

この Maintenance Release には、GSK-2011 と PZ-90.11 という 2 つの新しい楕円体定義が追加されています。

逆偏平率 (1/f)軌道長半径楕円体名楕円体番号

298.25641516378136.5GSK-201156

298.257846378136.0PZ-90.1157

これらの新しい楕円体定義を用いてカスタム測地系を作成する場合は、以下の資料を参照して有効な測地系パラメータを確認してください。• GSK-2011https://www.fig.net/resources/proceedings/fig_proceedings/fig2015/ppt/ts02g/TS02G_karpik_gienko_7538_ppt.pdf

• PZ-90.11http://geophy.uni.lu/users/tonie.vandam/REFAG2014/SESS_IV_Reg_Ref_Frames/Tatevian.pdf

23MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

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TAB、MIF、またはWOR (ワークスペース)ファイルでこれらの楕円体のいずれかを使用すると、そのファイルはバージョン 1501 にアップグレードされます。MapInfo Pro 15.2.x と 16.0 では、これらの新しい楕円体定義を含むテーブルを正しく使用できません。このようなテーブルを MapInfo Pro 15.2.x または 16.0 で開くと、テーブルの座標系はWGS84に設定されます。これらの楕円体定義のいずれかを設定するSetMapCoordSys文を使用するワークスペースをバージョン 15.2.x または 16.0 で開くと、エラーが発生します。エラーを無視すると、テーブルの座標系としてWGS84が使用されます。MBXやMapBasicウィンドウからも同じエラーが表示されます。また、Coordsys句でこれらの新しい楕円体のいずれかを使用する MIF ファイルをインポートする場合も、このエラーが発生します。

MapInfo Pro Extensibility Framework に対する追加点

MapInfo Pro Extensibility Framework に次の変更が加えられています。• "MapInfoProExiting"という新しいイベントが追加されています。これは、MapInfo Pro アプリケーションを終了する直前に呼び出されます。このイベントは、MapInfo Pro が終了処理を開始する前に発行され、MapInfo Pro 終了をキャンセルする機会をアドインに与えます。アドインでは、このイベントのハンドラにクリーンアップ コードを記述してはいけません。クリーンアップ目的には、アドインの読み込み解除イベント ハンドルを使用します。これは、MapInfo Pro が実際に終了する際に発行されます。

• アドインのコントロール用のアイコンも、以下の形式でカスタムリソースアセンブリから読み込めるようになりました。• カスタムリソースアセンブリからイメージを読み込むには、以下の形式でパック URIを指定します。

"pack://addinorigin:,,,/{absolute path to resourceassembly};component/{location of image in assembly with image name}"

例: "pack://addinorigin:,,,/D:/folder/CustomResource.dll;component/Images/testImage.png"

• MapInfo Proに組み込まれているイメージを読み込むには、以下の形式でパックURIを指定します。

"pack://application:,,,/MapInfo.StyleResources;component/Images/{locationof image with image name}"

例:"pack://application:,,,/MapInfo.StyleResources;component/Images/Raster/rasterTools_16x16.png"

24MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

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MapInfo Advanced の新機能

視認線のサンプル数MapInfo Pro Advanced では、視認線がラスタ セルと交差する箇所にポイントを作成できます。サンプル数を設定することで、表示されるポイントの数を制御できます。[サンプル数を指定する]チェック ボックスをオンにすると、[最大サンプル数] フィールドにデフォルトのポイント数が表示されます。この値は、より小さな値に変更できます。このデフォルト値は、使用できるポイントの最大数です。より大きな値を入力しても、この許容最大値を超えてポイントが作成されることはありません。

可視領域の内部可視性MapInfo Pro Advancedでは、[可視領域]ダイアログに、観測者の視認半径内のポイントから視認線が直接通るポイントを計算する内部可視性の計算機能が追加されました。内部可視性は、地形分析で重要な役割を果たし、視認半径内のあるポイントからいくつの塔が見えるかを決定する場合に役立ちます。複数ポイント (.TAB)ファイルによって可視領域を分析する際には、[内部可視性を計算する]チェックボックスをオンにします。これにより、出力ファイル内のすべてのセルが、そのセルから見える、複数ポイント (.TAB) ファイルにあるポイントの数を持つことになります。

MapBasic の更新点

MapBasic の StringByteLength() 関数は、指定された文字セット (charset) における文字列のバイト数を返します。これまで、charsetに値が引き渡されなかった場合は、システム文字セットにおけるバイト数が返されていました。このリリースでは、charsetに値が引き渡されなかった場合、この関数はエラーを返します。

既知の問題の経過と対応状況

このリリースでは、未解決だった以下の問題が解決されています。

25MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

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MapInfo Pro

説明と対応状況問題番号

MapInfo Pro からの Web Map Service (MWS) の記述には、ファイル ベースのデータ ソースの完全パスを含めてはいけません。対応状況: 修正済み。

MIPRO-30239

[スナップ] と [軽量化] のコマンドで、開口部が閉じられてしまいます。この問題は、データに非常に小さな開口部が存在する場合に発生します。[クリーニング] と [消去] のコマンドにも類似の問題があります。対応状況: 修正済み。

MIPRO-36633

ブラウザ ウィンドウでフォント サイズを変更してから [表示フィールドの選択] を使用すると、フォント サイズがワークスペース (*.wor) に正しく保存されない場合があります。対応状況: 修正済み。

MIPRO-38167

Access ODBC テーブルの中のポイントのオブジェクト スタイルを変更できません。対応状況: 修正済み。

MIPRO-43569

マップを縮小すると、ポリゴンのラベルが消えます。リージョン内にラベルを自動配置するラベルオプションを使用し、[必要に応じて外側に配置 (コールアウト)] のオプションを選択する場合に発生します。

MIPRO-49930

対応状況:修正済み。マップをかなり縮小して、参照オブジェクトのサイズが小さくなっても、ラベルが表示されるようになりました。

カスタム レンジの塗りつぶしと境界色の変更が同時には適用されないので、境界色を設定し直す必要があります。対応状況: 修正済み。

MIPRO-60932

テーブルから別のテーブルにデータをコピーすると、元のテーブルが編集中の状態になります。対応状況: 修正済み。

MIPRO-71906

インスタンスが有効でないため、この操作が完了できません。MakeValid を使用して、インスタンスを有効なインスタンスに変換します。対応状況: 修正済み。

MIPRO-75160

26MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

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説明と対応状況問題番号

複数の TAB ファイルをドラッグ アンド ドロップすると、それらが 1 つのウィンドウではなくそれぞれ別のマップ ウィンドウに開かれます。対応状況: 修正済み。TAB ファイルは、マップ ウィンドウではなく、テーブル リストに開かれるようになりました。

MIPRO-75344

[ポリゴン外消去] コマンドで、MapInfo Pro 15.2 が予期せず終了します。対応状況: 修正済み。

MIPRO-75520

MapInfo Pro 15.2 で、レイアウトを拡大してもマップ フレームが更新されません。対応状況: 修正済み。

MIPRO-75555

バージョン 12.5 以降の MapInfo Pro は、Create Query From 文で予期せず終了します。この問題は、フィールドを削除したブラウザからクエリを作成すると発生します。

MIPRO-75922

対応状況: 修正済み。

タブ切り替えをオフにしても、タブの切り替えが生じます。ブラウザウィンドウやマップウィンドウなど、ウィンドウ間を行き来すると、対応するリボンタブも切り替わります。[PRO] タブで [オプション]、[アプリケーション] の順に選択し、[タブ切り替えの設定] を [なし] に設定した後も、これが引き続き生じます。

MIPRO-76593

対応状況: 修正済み。

二変数主題図を含むマップをレイヤPDFとして印刷すると、問題が発生します。色を適用しているだけのレイヤが、正しく処理されません。対応状況: 修正済み。レイヤ PDF ファイルの PDF レイヤ リストには、ベース レイヤが含まれます。これを表示したくない場合は、PDF ファイルの中でレイヤの可視性をオフにします。

MIPRO-76923

システム レイヤ上の選択されたノードで、折れ線を分割できません。対応状況: 修正済み。

MIPRO-78626

レイアウト ウィンドウのマップ フレーム内でラベルを動かすと、MapInfo Pro が予期せず終了する場合があります。この問題は、MIPRO-86142 と MIPRO-80615 に関連します。

MIPRO-79730

対応状況: 修正済み。

27MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

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説明と対応状況問題番号

マップウィンドウ内のアクティブなワークスペースでノードを分割すると、MapInfoProがフリーズするか、予期せず終了します。この問題は、MIPRO-79730 と MIPRO-86142 に関連します。

MIPRO-80615

対応状況: 修正済み。

キーボードの矢印キーによって、アクティブなマップウィンドウがスクロールする代わりに拡大/縮小します。対応状況: 修正済み。

MIPRO-80696

[コピー] と [貼り付け] のコマンドの動作が、32 ビット版の MapInfo Pro と一致しません。64 ビット版の MapInfo Pro では、[コピー] と [貼り付け] のコマンドが、現在アクティブなウィンドウに適用されます。そのため、[レイヤ管理]ウィンドウやエクスプローラウィンドウがアクティブな場合は、それらに [貼り付け] コマンドが適用されます。

MIPRO-81655

対応状況:修正済み。[レイヤ管理]ウィンドウやエクスプローラウィンドウの中でレイヤを選択した後に、テキスト ボックスがフォーカスされていない場合、[貼り付け] コマンドは前面にあるドキュメントウィンドウに適用されます。この動作は、32ビット版のMapInfo Proと一致します。

古いワークスペース (*.worファイル)で設定されたラベルの最大数を変更するために、Label MAXトークンを無視するか、追加し直す必要があります。対応状況:修正済み。Set Map Layer ID Label Max文は無視され、何も実行しないようになりました。

MIPRO-81831

多数の浮動ウィンドウを含む大きなワークスペースは、エクスプローラ ウィンドウが開いていると使用できなくなります。大きなワークスペースは、テーブル リストのパフォーマンスの問題に起因して、オブジェクトの選択が遅くなる場合があります。ワークスペースを開くときに、この問題が特に目立ちます。エクスプローラ ウィンドウを閉じている場合は、問題ありません。

MIPRO-82707

対応状況: 修正済み。

Visual Basic は、MapInfo 15.2 (64 ビット版) に接続する際に動作を停止します。統合マッピングアプリケーション内から呼び出された場合に、進捗ダイアログの動作が停止します。対応状況: 修正済み。64 ビット版の進捗ダイアログは、カスタム統合マッピング アプリケーションに対してオフに設定されています。

MIPRO-83639

28MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

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説明と対応状況問題番号

バージョン 15.2 でのマップ レンダリング速度が 12.5 の 4 分の 1 に低下しています。バージョン 15.2 では、ライン ジオメトリや、リージョンおよびポイント ジオメトリによるラベリング時のパフォーマンスに影響を及ぼす問題が発生していました。

MIPRO-84176

対応状況:英語版を除くすべてのバージョンの 16.0で修正済み。この 16.0.1MaintenanceReleaseで、英語版も修正済み。

[統計] ウィンドウにパフォーマンスの問題があります。マップ ウィンドウで選択項目のオブジェクトスタイルを更新している場合に、[統計]ウィンドウにパフォーマンスの問題が生じます。

MIPRO-84274

対応状況: 修正済み。

レイアウト枠の名前が、貼り付けたときに消える場合があります。レイアウト デザインのフレームを、1 ページ目以外のページに貼り付けると、フレーム名が削除されます。たとえば、デフォルトのフレーム名が付いた空のフレームを貼り付けると発生します。

MIPRO-84687

対応状況: 修正済み。

[レイアウト枠のプロパティ] ダイアログのスタイル ボタンには、現在のスタイルが表示されるべきです。[レイアウト枠のプロパティ]には現在、フレーム スタイルに関係なく、黒と白のリージョン サンプルが表示されます。

MIPRO-85699

対応状況:修正済み。[レイアウト枠のプロパティ]ダイアログのスタイル選択ボタンに、現在のスタイルが表示されるようになりました。

DBF のエクスポート時に選択できるファイル文字セットが減っています。対応状況: 修正済み。テーブルのインポート、エクスポート、登録時の選択肢として、DOS 文字セットを復活させました。

MIPRO-86141

マップ ウィンドウでラベルを操作しているときに、MapInfo Pro が予期せず終了します。この問題は、MIPRO-79730 と MIPRO-80615 に関連します。

MIPRO-86142

対応状況: 修正済み。

Web Map Tile Service (WMTS) は、NZTM 投影法に対してエラーを返します。対応状況: 修正済み。

MIPRO-86526

29MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

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説明と対応状況問題番号

MapInfo Pro は、タイル サーバにアクセスする際に、資格情報の入力を求めることなくエラーを生成します。対応状況:修正済み。MapInfo Proは、タイルサーバによって認証を求められた場合に資格情報の入力を求めるようになりました。

MIPRO-86651

ジオコード サーバの登録に失敗し、エラー メッセージが表示されます。MapInfo Pro のバックステージでサーバを登録しない場合に、この問題が発生します。

MIPRO-86686

対応状況:修正済み。[ジオコード]や [住所検索]のコマンドによって実行する場合でも、登録に失敗しなくなりました。

[編集可能] アイコンをクリックして編集可能にしても、非表示レイヤは非表示のままです。対応状況: 修正済み。

MIPRO-86695

バージョン 15.2 以降、MIF へのエクスポートに 2 倍の時間がかかります。対応状況: 修正済み。MIF や MID へのエクスポートが高速になりました。

MIPRO-86794

ユニバーサル トランスレータは、JGD2011 をサポートしません。対応状況: 修正済み。

MIPRO-86809

MapInfo Pro 15.0 と 16.0 で WFS-T を使用すると、エラーが発生します。対応状況: 修正済み。WFS-T に対する XML 名前空間の処理が改善されています。

MIPRO-87176

[ランタイム ライセンスのアクティベーション]ダイアログに、配布されたシリアルキーを入力できません。配布ライセンスをライセンスサーバユーティリティに移動してから、MapInfoランタイムを再起動すると発生します。対応状況: 修正済み。

MIPRO-87233

領域編成の使用時に、塗りつぶしフィールド (フィル パターンの色) が空です。対応状況: 修正済み。

MIPRO-87283

MapInfo Pro 16.0 (64ビット版)からEasyLoader 16.0を使用して、テーブルをSQL Server Spatialにアップロードすると、地理情報ではなくジオメトリがアップロードされます。対応状況: 修正済み。

MIPRO-87326

30MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

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説明と対応状況問題番号

レイアウト デザインのスケール バーの綴りは、イギリス英語版では "metres" でなければなりません。対応状況: 修正済み。レイアウト デザインのスケール バーの単位名に使用する文字列は、別個のレイアウト デザイン スケールバーのリソースではなく、MapInfo Proリソースから直接取得されるようになりました。これは、イギリス英語版だけでなく、すべての言語に適用されます。

MIPRO-87331

MapCADの SplitToLines機能を使用してブラウザ ウィンドウを更新する場合に、パフォーマンスの問題があります。マップ ウィンドウ、ブラウザ ウィンドウ、レイアウト ウィンドウなどのドキュメント ウィンドウが開いている場合は、閉じているときと比べて、オブジェクトの処理、挿入、フィールドの更新といったテーブルの更新にかなり長い時間がかかります。

MIPRO-87516

対応状況: 修正済み。

[テーブルの圧縮] コマンドで、テーブルを圧縮する前にワークスペース (*.WOR) を保存する選択ができなくなっています。対応状況: 修正済み。

MIPRO-87611

プロキシ設定の使用禁止リストが守られません。対応状況: 修正済み。

MIPRO-87628

MapInfo Proのデフォルトの座標系 (CoordSys)である経度/緯度 (WGS84)でシェイプファイルを開くと、MapInfo Pro が予期せず終了します。シェイプ ファイルは不明な投影法が設定されており、メートルを使用し、数百万平方メートルのリージョンを含みます。MapInfo Pro は、シェイプ ファイル (SHP) を開くときに MAP ファイル

MIPRO-88231

を作成します。デフォルトでMAPファイルは、シェイプファイルに対して 16Kのブロックサイズを使用し、一致するオブジェクトを作成する際に指数関数的にサイズが増大します。MAPファイルがネイティブ (TAB)テーブルの 2GBというサイズ上限を超えると、この問題が発生します。メルカトル図法などの投影法の場合は、MAPファイルにこの16Kのブロックがそれほど多く含まれることにならないので、この問題は発生しません。対応状況: 修正済み。MapInfo Pro は、ネイティブ (TAB) テーブルの 2GB のサイズ上限を超えるファイルを開くときにエラーを表示するようになりました。この状況に遭遇すると、MapInfo Proはテーブルを閉じ、登録を解除します。

MapInfo Pro Advanced

MapInfo Pro Advanced は、グリッドベースの空間情報を含むラスタ ファイルを操作するためにMapInfo Pro とともにインストールされる拡張機能です。

31MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

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説明と対応状況問題番号

等高線の処理で、誤った投影法が生成されます。入力ファイルの投影法に関係なく、出力ファイルには必ず一般座標系投影法が使用されます。対応状況: 修正済み。

MIRCS-85

MIRCS-85 を参照してください。対応状況: 修正済み。

MIRCS-88

MapInfoProAdvancedで、GeoSoft (.grd)ファイルを .TABファイルにエクスポートするとき、"テーブルのメタデータの設定に失敗しました" というエラーが表示されます。対応状況: 修正済み。

MIRCS-92

MIRCS-85 を参照してください。対応状況: 修正済み。

MIRCS-100

MapInfo Pro Advancedは、[セル値] と [すべて] を選択してからセルをクリックすると、応答しなくなります。複数のマップ ウィンドウを開いた状態で GELink ツールを使用する場合にこれが発生します。対応状況: 修正済み。セル値ツールは正しい情報を提供するようになりました。

MIRCS-116

[高度な色] ダイアログで、[テーブルの分割] オプションを選択してゼロ データ レンジの分割を追加すると、MapInfo Pro Advanced が予期せず終了します。対応状況: 修正済み。UpperBandPassLimit と LowerBandPassLimit が等しい場合は、[行の挿入]が無効になります。つまり、ソースラスタが、データレンジがゼロの定数ラスタである場合、[行の挿入] ボタンは無効の状態になります。

MIRCS-120

[組み込み] ツールや [再サンプリング] ツールを使用する場合に、マルチバンドのラスタ データに正しいバンド値が設定されません。対応状況: 修正済み。

MIRCS-121

[ラスタの作成] ツールは、[使用フィールド] コマンドに対してツールチップを 2 回表示します。対応状況: 修正済み。

MIRCS-126

1 行で固定間隔の場合の等高線 (リージョン) 処理の結果が正しくありません。対応状況: 修正済み。最小値が正しく適用されるようになりました。

MIRCS-137

32MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

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MapBasic

MapBasic は、MapInfo Pro をカスタマイズおよび自動化できるプログラミング言語です。

説明と対応状況問題番号

MapInfo Pro 15.0 を実行している場合に MapBasic アプリケーション エラーが発生し、「SpatialConstraint を解析できません」というメッセージが生成されます。MapInfo Pro は、1 つの Oracle 文の中で正しい空間 Where 句を作成していません。

MIPRO-79376

対応状況: 修正済み。

Buffer 関数にメモリ リークの問題があるようです。MapInfoPro は、MapBasic Buffer 関数を使用する場合にメモリをクリーン アップしていません。

MIPRO-81672

対応状況: 修正済み。

バージョン 15.0、15.2、16.0 で MBX を使用して削除された凡例フレームを追加し直すことができません。MapBasicの Remove Designer Frame Id文を使用して削除された凡例フレームは、レイアウトに追加し直すことができません。

MIPRO-82907

対応状況: 修正済み。

33MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

MapInfo Pro 16.0.3 リリース ノート

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