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目次
● MRI 検査が可能なペースメーカの登場 ❷
〈 コラム「MRIとは?」 〉 ❷
●ペースメーカ患者さまが MRI 検査を受けられること ― その意味 ❸
●シュアスキャン技術を採用した 「条件付きMRI 対応ペースメーカ」 ❺
〈 コラム「MRI 検査と医療機器」 〉 ❻
● MRI 検査を受けるための「条件」 ❼
●「条件付きMRI 対応カード」 ❽
● Q&A ❾
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M R I 検 査 が 可 能 なペースメーカの登場
MRIとは?MRI(磁気共鳴画像法)は、人体の水を含む組織を画像化する検査法で、
さまざまな疾患の早期発見や診断・治療の標準的な手段として、今日の
医療には欠かせないものです。日本の人口単位当たりのMRI台数は世界
第1位(人口100万人あたり)で、多くの診療科で利用されています。
● MRI 装置 ●頭部の MRI 画像
植込み型のペースメーカは、M R I検査を行うことができない医療
機器として長く取り扱われてきました。
M R I装置が非常に大きな磁力を発生させるため、ペースメーカや
リードに悪影響を与え、深刻な副作用などを生じるリスクがある
からです。
しかし近年、ペースメーカ治療を受けながらM R I検査も受けられ
ることを目指して開発された「条件付きM R I対応ペースメーカ」
が登場しました。
コラムColumn
3
MRI検査の必要性は、高齢になればなるほど高まります。65歳以上
の高齢者では、それ未満の方と比べると、M R I検査の必要性が約
2倍に高まると言われています。
一方で、ペースメーカ植込み時の年齢は、9 0%の方が6 5歳以上
です。つまり、M R I検査を必要とする年齢とペースメーカの植込み
を必要とする年齢は重なり合っているのです。ペースメーカ植込み
患者さまのうち、ペースメーカの寿命までにM R I検査が必要にな
る方の割合は5 0~7 5%にも上ると推定されています。
こうしたことから、ペースメーカ植込み患者さまがMRI検査を受けら
れるようになることが、長年望まれてきました。
ペースメーカ患者さまがM R I 検査を受けられること―その意味
10%Age ≦64
90% Age 65+国内のペースメーカ植込み患者さまを年齢別にみると、その 90 % が 65 歳以上を占めています。
(当社調べ)
4
6 5歳以上の患者さまが多い脳神経外科、腫瘍外科、整形外科な
どでは、M R Iは最も使用頻度の高い診断ツールの一つです。
M R I検査が必要となる理由として最も多いのは、筋骨格疾患や
神経学的疾患。例えば、脊椎および椎間板の疾患、手首や足、足関節
または肘の慢性疼痛、脊椎や膝、肩の損傷または外傷です。
ペースメーカ植込み患者さまの85% 1は、1つ以上の併存疾患を有
しています。M R I 検査が可能なペースメーカの登場により、併
存疾患の診療機会を増やすことができ、患者さまの「包括的ケ
ア」を促進することができると考えられます。
ペースメーカ患者さまがM R I 検査を受けられること―その意味
15%併存疾患 0
27%併存疾患 3以上
30%併存疾患 1
28%併存疾患 2
85%1 併存疾患 1以上1
ペースメーカ植込み患者さまの 85% が 1つ以上の併存疾患を有しており、今日では、複数の診療科による患者さまの包括的ケアの重要性が高まっています。
耳鼻咽喉科
胸部外科
外科腫瘍科
眼科
腎臓科
婦人科腫瘍科
泌尿器科
脳神経外科
腫瘍科
消化器外科
神経内科
血管外科
放射線腫瘍科
IVR科
整形外科
1 Kalin R, Stanton MS. Current clinical issues for MRI scanning of pacemaker and defibrillator patients. PACE. April 2005;28(4):326-328.
ペースメーカ本体
リード
5
「シュアスキャン」は、ペースメーカの従来の機能はそのままに、
一定の条件の下、全身のM R Iスキャンを可能にした新しいペース
メーカシステムです。
シュアスキャンを採用したペースメーカシステムは2 0 0 8年の欧州
での発売以降、世界で5 0 , 0 0 0台以上が使用されています。
シュアスキャン技術を採用した「条件付きM R I対応ペースメーカ」
6
一定の条件の下で、MRI検査が可能です。条件付きMRI対応ペースメーカおよびリードがこの
カテゴリーに属します。特定の使用条件、特定の
MRI環境下におけるMRI検査が可能です。
シュアスキャン技術を採用した「条件付きM R I対応ペースメーカ」
MRI検査と医療機器磁場の影響力の度合いや重篤度に応じ、M R I検査を安全に行える
ものから、不可とされるものまで3つに分類されます。
原則MRI検査を行うことはできません。国内で使用されている従来型の徐脈治療用の
ペースメーカシステムは MRI 検査に対応しない
医療機器としてこのカテゴリーに属します。
安全にMRI検査を行うことができます。プラスティック製のシャーレなど、MRI検査に影響
のないものを示します。
コラムColumn
M R I検査を受けるには、ペースメーカ側の「条件」と、M R I装置側
の「条件」のすべてが満たされている必要があります。
ペースメーカ側の条件としては、メドトロニック社製条件付きM R I
対応ペースメーカ本体と専用リード2本が必ず植込まれている必要
があります。どちらか一方では、MRI検査を受けることができません。
また、下記の条件に当てはまる方は、両方を植込まれていても、MRI
検査を受けることができません。
□ペースメーカ植込み後6週間以内
□ペースメーカの植込み部位が胸部以外の場合
□リードが損傷している疑いがある場合
□M R I装置および撮像が条件を満たしていない など
M R I検査を受けるための「条件」
MRI検査
MRI装置側の条件ペースメーカ側の条件
7
このカードは、医師の申請により日本メドトロニックが条件付き
MRI対応ペースメーカの植込みを受けられた患者さまに発行しま
す。カードは約1ヶ月後に発行され、患者さまのご自宅へ直接郵送
されます。
このカードは、メドトロニック社製条件付きMRI対応ペースメーカ
(ペースメーカ本体とリード2本)が植込まれていることを示し、
M R I検査の施行を保証するものではありません。カードは常に携
行し、M R I検査の指示を受けた際に提示してください。
※カード発行後、MRI検査に対応しない機器を交換や追加で植込まれた場合は、カードにハサミで切り目をいれ処分してください。
「条件付きM R I 対応カード」
(イメージ)
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Q 条件付きMRI対応ペースメーカシステムは、MRI検査が受け
られる以外に従来のペースメーカと違いはあるのでしょうか?
A 一定の条件の下、M R I検査が受けられること以外は手
術方法、ペースメーカの機能、退院後の生活における注
意点など全て同じです。詳しくは、ウェブサイト(h t t p : / /
w w w. m e d t r o n i c . c o. j pもしくはh t t p : / / w w w. m r i -
s u re s c a n . co m )をご確認ください。
Q 使用中のペースメーカが条件付きM R I 対
応ペーシングシステムであるかを確認する
方法はありますか?
A 専用ウェブサイトをご覧いただくか、コールセンターにご連絡いただく方法の2通りがあります。専用ウェブサイト
(h t t p : / / w w w. m r i - s u r e s c a n . co m )で検索する場合
は、お持ちのペースメーカ手帳に記載されている製造番号を
ご入力下さい。お電話の場合は氏名と生年月日、植込み病院
の確認をお願いしております。
Q M R I検査はどこで受けることができますか?
A 条件付きMRI対応ペースメーカシステムのMRI検査は認定され
た施設でのみ可能です。認定施設はペースメーカ担当医師にご
確認ください。
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条件付きMRI対応ペースメーカに関する
Q&A
Q M R I検査をする場合、事前に行うことや、何か準備すべき
ものはありますか?
A まず、「条件付きMRI対応カード」とペースメーカ手帳を医師に
ご提示ください。MRI検査時には必ずペースメーカ管理医師の診
察が必要となります。
Q 「条件付きMRI対応カード」はいつどのように 受け取ることができるのでしょうか?
A カードは、患者さまのご自宅に直接発送されます。
カードがお手元に届くまで、おおよそ1か月ほどかかります。
Q カードを紛失した場合はどうすればよいでしょうか?
A メドトロニック患者さん専用フリーダイヤル0120-552-826
〈受付時間:月曜日~金曜日(祝日除く)9時~1 7時〉へご
連絡下さい。
MRIカード
10
条件付きMRI対応ペースメーカに関する
Q&A
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メドトロニック患者さん専用フリーダイヤル
MRIシュアスキャン専用ダイヤル
受付時間:月曜日~金曜日(祝日除く) 9時~17時
受付時間:24時間(土、日、祝日、夜間は緊急コールセンターにつながります)
ご不明な点がございましたら、まず担当の医師にご相談ください。
住所変更のご連絡、手帳やカード再発行のご依頼は下記にお問い合わせ下さい。
www.mri-surescan.com
MRI検査に関してのお問い合わせ
日本メドトロニック株式会社CRDM事業部105-0021 東京都港区東新橋2-14-1
www.medtronic.co.jp