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NO.4 <力と運動方程式>
物体に働くいろいろな力 2kg(1)重力 mg 5kg
地球上の物体に働く万有引力。 2g=19.6(N)大きさmg(g=9.8、重力加速度) 空中の物体 5g 49(N)向きは鉛直下向き。 面上の物体
(2)垂直抗力 N N物体が面と接触しているとき、面が物体を押し返す力。
向きは、面と垂直、物体を押し返す向き。 2kg大きさは Nとおいて、釣り合いの式から計算して求める。
右図の例では、鉛直方向には動かないので、力の釣り合いより
N = 2g(重力) =19.6(N)
(3)張力 T物体が糸やひもで結ばれているとき、糸やひもが縮もうとする力。
向きは糸に添って、糸を縮ませる向き。 T大きさは T とおいて、後で計算して求める。 3kg
右図の例では、物体が動かないとき、鉛直方向の釣り合いより
T = 3g(重力) = 29.4(N)
(4)摩擦力
物体が面と接触しているとき、物体の運動を妨げる力。
止まっている物体に働く静止摩擦力と、動いている物に働く動摩擦力がある。
向きは面に添って運動と逆向き。大きさは、
① 静止摩擦力 : fとおいて、力の釣り合いから求める。
例・・机の上の 2kg の物体を5(N)の力で引いたが、動かなかったとき2kg 5(N) 動いていないので、力が釣り合う。
よって、左右方向の力の釣り合いより、
静止摩擦力f f = 5(N)② 最大静止摩擦力 : 動き出す瞬間の摩擦力、μ N(μは静止摩擦係数)
上の例で静止摩擦係数をμ= 0.4とすると、f MAX =μ N= 0.4・2g= 7.92(N)
③ 動摩擦力 : μ’N(μ’は動摩擦係数、μ’<μ)例・・動摩擦係数μ’= 0.3の粗い面上を右方向に動いているとき
2kg 20(N) 動いているので、動摩擦力
fμ =μ’N が働く。
動摩擦力fμ ∴ fμ = 0.3・2g= 5.88(N)
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<例> 下のそれぞれの場合について、物体に働いている力を書き入れなさい。また、垂
直抗力、摩擦力がはたらいていれば、その大きさを求めなさい。
(1) 止まっている 2kgの物体 (2)滑らかな面上を動く 2kgの物体
5(N)y y 20(N)
x x
(3)粗い面上を動く 2kg の物体 (4)粗い斜面上を滑り降りる 2kg の物体(動摩擦係数μ’= 0.2) (動摩擦係数μ’= 0.2、θ= 30°)
y 20(N) y
θ= 30°x x 2kgの物体
(5)糸で結ばれて静止した物体 (6)糸で結ばれている物体
5kg2kg
面との動摩擦係数μ’=0.23kg
20kg
4kg
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<運動方程式のたて方と解き方>
運動を求める ←→ 任意の時刻tでの速度vと位置xを求める
(A)運動方程式(ma=F)をたてる
↓
(B)加速度 a を求める。
(C)t秒後の速度v(t)、位置x(t)を求める
(1)力が一定の時 (2)力が時間変化するとき
↓ ↓
等加速度直線運動の公式 積分して求める
具体的なプロセス
(A)運動方程式をたてる
① 図を書く
② 適当な座標軸を決める。
直線運動の場合は、進行方向にx軸、それに垂直にy軸をとる。
③ 力をそれぞれの座標軸の成分に分解する。
④ 各方向(x、y方向)の合力Fx,Fyを求める。
⑤ それぞれの軸について運動方程式を立てる。
x方向 : m・ax =Fx (力のx成分の合力)
y方向 : m・ay =Fy (力のy成分の合力)
(B)加速度を求める
⑤より、ax、ayを計算する。
(C)t秒後の速度v(t)、位置x(t)を求める(1) 力が一定の時 → 等加速度直線運動の公式を使ってよい。
初速度vo、はじめの位置x0、加速度aとすると
v(t)=vo+at、
x(t)=x0+vot+at2/2、
v(t)2-vo2=2・a・s
(2) 力が時間変化するとき、→ 加速度を積分して速度vと位置xを求める。
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(例題1)
なめらかな床の上に質量2 kg の物体を置き、10(N)の力で水平方向に引いたとき、t秒後の速度と位置を求めなさい。
N y a(解き方) 10(A)運動方程式をたてる。 2g x
(1) 図を書き、物体に働く力をすべて書き込む。 座標軸と加速度
(2) 座標軸をとる。
一直線上を運動しているときは、 a
運動方向を x軸 、この向きに加速度 a を書き込む。 m 10それに垂直な方向を y軸 x軸方向の力
(3)力をx軸、y軸方向に分解し、各方向の合力を求める。(この例題では必要なし)(4)x軸、y軸それぞれについて運動方程式をたてる。
x軸方向について(進行方向を正にとる) N
運動方向なので、加速度は ax軸方向の力は F=10 2g∴ 運動方程式は 2a= 10 ・・・① y軸方向の力
y軸方向について(上向きを正)
運動方向に垂直なので、この向きには動かない。よって加速度=0
y軸方向の力は 重力 - 2g(下向きなので-をつける)垂直抗力 N (上向き)
∴ 運動方程式は、 2・0=- 2g+N ・・・②
(B)加速度 a を求める。
①式より、 a=F/m=10/2=5
②式より、 N=2g
(C)力が一定なので、等加速度直線運動の公式を使って速度と位置を求める。
初めの位置 x0,初速度 vo、 加速度 a の等加速度直線運動
t秒後の速度 v、位置をx、進んだ距離をsとすると、
v=vo+at、 x=x0+vot+at2/2、v2-vo2=2as
又は、加速度を積分していき、速度と場所を求める。
この問題では、初めの位置を原点にし (x0 =0)、初め静止しているので vo =0
また、(B)より 加速度a=5
これらを公式に代入して、
v = 5・t
5x = ・t2
2
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<2体問題(物体が2つ以上ある時)>
(例題2)
軽い滑車に糸をかけ、糸の両端に質量m1,m2
(m1>m2)のおもりを付けてはずす。
このときのおもりの加速度と、糸の張力を求めよ。 T Ta m1 m2 a
(ポイント) m1 g m2 gこの例題は、糸につながれて物体が2つある。このようなときは、
①運動方程式をそれぞれの物体ごとにたてる。(2物体なら2つ、3物体なら3つ)
②糸につながれて運動しているいるとき、それぞれの物体の速度、加速度は等しい。
よって、どちらの物体も、加速度をaとおく。
③張力は、糸が縮む向き、すなわち糸が物体を引っ張る向きで、糸の質量が無視で
きるときは、1本の糸で結ばれた2物体に働く張力の大きさは等しい。
④それぞれの物体について運動方程式をたてるとき、それぞれの物体の進行方向を
プラスの向きにとる。
この問題では、m1>m2なので、m1は下がり、m2は上がる。
よって、m1の運動方程式は、下向きをプラスにとり、加速度 a を下向きに、m2の運動方程式は、上向きをプラスにとり、加速度 a を上向きにとる。
(解答例)
m1について、加速度、合力について下向きをプラスにとると、
運動方程式 : m1 a= ・・・①
m2について、上向きをプラスにとると、
運動方程式 : m2 a= ・・・②
求めるものは、加速度aと張力 Tなので、①、②より、連立方程式を解いて、aと Tを求める。
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<向きの違う力が2つ以上働き、力の分解が必要なとき>
(例題3)
長さL、傾角θの斜面の最上点から、質量mの物体を静かにすべり落とした。このとき、
運動方程式をたてて加速度を求めなさい。
また、物体が斜面の最下点に達するまでの時間及びそのときの速さを求めなさい。ただし、
物体と斜面との間の動摩擦係数をμとする。
y
(解き方)
(A)運動方程式をたてる。
(1) 図を書き、物体に働く力をすべて書き込む。
重力
垂直抗力
動摩擦力
x
(2) 座標軸をとる。
斜面に沿って下向きに運動しているので、
運動方向(斜面に沿って下向き)をx軸 、進む向きをプラスにとる。
この向きに加速度aを書き込む。
それに垂直な方向(斜面に垂直)をy軸。上向きをプラスにとる
(3)力をx軸、y軸方向に分解する。
・重力 : 大きさ 、 向き 方向
→ x方向とy方向に分解する。
x方向成分 :
y方向成分 :
・垂直抗力 : 向き 方向
・動摩擦力 : 向き 方向
以上より、
x方向の力 : 、 (2個)
x方向の合力 Fx= ・・(a)
y方向の力 : 、 (2個)
y方向の合力 F y= ・・(b)
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(4)x軸、y軸それぞれについて運動方程式をたてる。・x軸方向について(斜面に沿って進行方向を正にとる)
運動方向なので、加速度は ax軸方向の合力Fxの式 (a)より、x方向の運動方程式は
∴ ma= ・・・①
y軸方向について(斜面に垂直、上向きを正)
運動方向に垂直なので、この向きには動かない。よって加速度=0
x軸方向の合力F y の式 (b)より、y方向の運動方程式は
∴ 運動方程式は、m・0= ・・・②
(B)加速度 a を求める。
②式より、 N=
これを①式に代入して、 a= ・・・③
(C)力が一定なので、等加速度直線運動の公式を使って速度と位置を求める。
等加速度直線運動の公式
v=vo+at、 x=x0+vot+at2/2、v2-vo2=2as
を使って、速度と位置を求める。
(B)より、加速度 a= ③
初めの位置(最上点)を原点にすると、x0 = 、④
静かにすべり落としたので、 初速度 vo= ⑤
これらを等加速度直線運動の公式に代入し、t秒後の速度vと位置xを求めると、
v(t)= ⑥
x(t)= ⑦
最下点に達したときの速度と時刻を求めるには、次の(a),(b)二つの方法がある。(a)⑦式でx=Lとおいて時間tを求め、それを速度の式⑥に代入して速度を求める。(b)v2-vo
2=2asの式で、s=Lとおいて速度vを求め、⑥式から時刻を求める。
自分で解いてみましょう。
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(1) 質量 2.0kg の物体が軽い糸でつるしてある。次のそれぞれの場合について、運動方程式をたて、糸の張力 Tの大きさを求めなさい。(a)物体が静止しているとき(b)物体が等加速度 3.0 m/s2で加速しながら上昇しているとき
(c)物体が一定の速度 2.0m/s で上昇しているとき(d)物体が等加速度 4.0m/s2で減速しながら上昇しているとき
(2)粗い水平面上に置かれた質量 2.0(kg)の物体が、水平方向の力F= 2.0(N)を受けて水平面上をすべっているとき、運動方程式をたて、加速度を求めなさい。また、t秒
後の速度と位置を求め、物体が止まるまでの時間と、それまでに動く距離を求めなさい。
ただし、物体と面との間の動摩擦係数をμ= 0.20 とし、物体ははじめ(t=0)原点にあり、初速度 20(m/s)で動いているとする。(プリントの例題1を参考にすること)
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(3)粗い水平面上に置かれた質量mの物体が、水平方向と角度θをなす向きに力Fを受
けて水平面上をすべっているとき、運動方程式をたて、加速度を求めなさい。ただし、物
体と面との間の動摩擦係数をμとする。また、この場合垂直抗力の大きさはいくらになる
か。(プリントの例題3を参考にすること。垂直抗力はmgではない!)
F
θ
(4)図のように、質量 1.0kgの物体 A と 2.0kg の物体Bを軽い糸でつなぎ、粗い水平面上に置いて力F=20(N)を加えたとき、物体A,Bに働く力を図に書き込み、運動方程式を立てて物体の加速度を求めなさい。ただし、面と物体A、B との動摩擦係数をそれぞれμA’= 0.2,μB’= 0.30とする。
B A
F
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(5)水平な机の面上に質量 5.0kg の物体Aをおき、これに糸を付けて机の端に取り付けた摩擦のない滑車を通して、質量 20kg の物体Bをつるし、静かにはなした。物体Aと机の面の間の動摩擦係数をμ’= 0.20 として、運動方程式を立て、物体A,Bの加速度と糸の張力を求めなさい。(糸でつながれた2物体の運動。例題2を参考にすること)
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(6)傾きθの斜面の上に質量m(kg)の物体をのせ、図のように、斜面頂上の滑車を介して、糸で質量M(kg)の物体をつないだとき、次の問いに答えなさい。(a) 斜面がなめらかなとき、物体mが斜面上で静止を続けるには、物体の質量 M をいくらにしたらいいか。
(b) 斜面が粗く、物体が動いているとき、運動方程式を立て、物体の加速度aと糸の張
力を求めなさい。ただし、m<Mとし、mと面の間の動摩擦係数をμとする。
m
Mθ
- 12 -
(7)水平面から30°傾いた斜面上で、質量2.0kgの物体を最下点に置き、初速度
20m/sを与えて斜面に沿って上向きにすべり上がらせた。斜面と物体の間の動摩擦係
数がμ=0.2のとき、運動方程式をたてて、加速度を求めなさい。
また、t秒後の速度と位置を求め、物体が斜面に沿って上がりうる距離を求めなさい。
(例題3を参考にすること。この場合、物体は斜面に沿って上向きに動くので、x軸の向
き及び、摩擦力の向きがプリントの例題とは異なることに注意すること)
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< 運動量保存則と衝突 >
衝突と運動量の保存
→ → → →m1v1 + m2v2 = m1v1’ + m2v2’
v1 v2 - F F
m1 m2
衝 突 中
m1v1 + m2v2
衝 突 前
v1’ v2’
運動量保存則
m1 m2
衝突前後で、運動量の和は変わらない 衝 突 後
衝突前の運動量の和 = m1v1’ + m2v2’
衝突後の運動量の和
(1)質量がそれぞれ1kg、2kgの2球A,Bがある。A,Bが次のような衝突をす
るとき、衝突後の Bの速さを求めなさい。但し、衝突前の Aの進行方向を正としなさい。(a)A B
6 m/s 4 m/s 3 m/s ?
衝突前 衝突後
v1 = v2 = v1’= v2’(未知数)
① 衝突前の運動量の和= ② 衝突後の運動量の和=
運動量保存則より、①=② ∴ v2’=
(b)
30 m/s 6 m/s 2 m/s ?
衝突前 衝突後
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はね返りの係数
v1’ v1’床面、壁面 e = -
v1 v1
衝突前 衝突後
下向きを正にすると、v1’<0
v2’- v1’2球間 e = -
v2 - v1
v1 v2 v1’ v2’
衝突前 衝突後
向きは右向きを正にすると、左向きの速さは負になる。
e=1のとき、(完全)弾性衝突 、運動エネルギーの和が衝突前後で保存。
e=0のとき、完全非弾性衝突、v2’= v1’(衝突後一体となって運動)。
0≦e<1のとき、非弾性衝突
(2)質量2kgの物体が 10 m/s の速さで水平な床に垂直に衝突して跳ね返った。物体
と水平床面の跳ね返り係数を0.6とするとき、物体の衝突後の速さを求めよ。
(衝突前の物体の運動方向を正とする。v、v’の符号に注意!)
(3)質量2kgの物体が水平な床に垂直に 20 m/s の速さでぶつかり、衝突後 16 m/sの速さで跳ね返った。このときの物体と床との跳ね返り係数を求めなさい。
(4)次の両方について、跳ね返り係数を求めなさい。ただし、右向きを正とする。
(a)
30 m/s 6 m/s 2 m/s 10 m/s衝突前 衝突後
v1 = v2 = v1= v2’=
(b)
A B
6 m/s 4 m/s 3 m/s 5 m/s
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2球の衝突問題
衝突直前と直後の関係を求めるとき、
① 衝突前後の運動量保存則
② 跳ね返り係数
の両式を連立して衝突後の速度を求める。
(5)一直線上を質量 0.10 kg の小球Aが、速さ 3.0 m/s で右向きに進み、同じ直線上を左向きに速さ 2.0 m/s で進んできた、質量 0.20 kg の小球Bと衝突した。はね返りの係数が 0.80 のとき、AおよびBは、どちら向きにどのような速さで進むか。① 衝突後のA,Bの速さを右向きにvA,vBとして、衝突前後の運動量保存則を立てな
さい。ただし、衝突前のAの進む方向(右向き)を正とする。
② 跳ね返り係数が 0.8であることから、跳ね返り係数とvA,vB の関係式を書きなさい。
③ これより、①、②を連立させて解き、衝突後のA,Bの速さと向きを求めなさい。
(答え Aは左向きに 3.0 m/s 、Bは右向きに 1.0 m/s )
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(6)滑らかな水平軌道上を速度 Vで移動している質量Mの物体が2つに分かれ、質量
mの部分は V-uの速度で移動を始めた。残りの部分は同一軌道上を運動を続けるとき、
その速度vはいくらか。
(7) 滑らかな水平軌道上で質量 m1 で速度 u1 で移動している物体が、質量 m2 で
速度 u2 の物体に追突した。反発係数が1のとき、衝突後の二物体の速度 v1、v2を
求めよ。
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解答
P2, <例> 略
P5 <例題 2>
P7 <例題 3> 最下点での速さと時刻
P8以降(1) (a) T=19.6(N) (b) T=25.6(N) (c) T=19.6(N)
(d) T=1 1.6(N)
(2)加速度 a=-0.96(m/s2)
止まるまでの時間 t=20.8(s)、 動いた距離 208(m)
(3)加速度
(4)加速度 a=(20- 0.8g)/3
(5)加速度 a= 19g/ 25 、 張力 T= 24g/ 5
(6)(a) M=m sinθ、
(b)
(7)加速度 a=-6.6(m/s2) 上がりうる距離 x=30.3(m)
P13以降 <運動量保存則>
(1)(a) 速度0.5(m/s)、右向き (b) 速度22(m/s)で右向き
(2)上向きに 6.0 m/s
(3)e=0.8
(4)(a) 0.5, (b) 0.8
(5)Aは左向きに 3.0 m/s 、Bは右向きに 1.0 m/s
(6)
(7)
gmmmmTg
mmmma
21
21
21
21 2,+
=+-
=
)cos(sin2,)cos(sin2
qmqqmq
-=-=
gLtLgv
gm
Fa mqmq ¢-
¢+=
)sin(cos
gmM
mMa+
¢+-=
)cos(s in qmq gmM
M mT+++= )c ossin1( qmq
umM
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m uVmMv-
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)(
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+-
=
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