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別紙4 「職場情報総合サイト」に係る 運用・保守等業務一式(2019 年度) 要件定義書 平成 30 年 12 月 厚生労働省職業安定局 総務課首席職業指導官室

「職場情報総合サイト」に係る 運用・保守等業務一式(2019年 …€¦ · 職場情報総合サイトにおいて、サイトの運用を行 う者。 労働基準局

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別紙4

「職場情報総合サイト」に係る

運用・保守等業務一式(2019 年度)

要件定義書

平成 30 年 12 月

厚生労働省職業安定局

総務課首席職業指導官室

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目次

1 調達件名 ................................................................ 1 2 業務要件の定義 .......................................................... 1 (1) 業務実施手順 ........................................................ 1 (2) 規模 ................................................................ 3 (3) 時期・時間 .......................................................... 3 (4) 情報システム化の範囲 ................................................ 3 (5) 委託作業 ............................................................ 4

3 機能要件の定義 .......................................................... 4 (1) 機能に関する事項 .................................................... 4 (2) 画面に関する事項 .................................................... 8 (3) 外部インタフェースに関する事項 ...................................... 9

4 非機能要件の定義 ........................................................ 9 (1) ユーザビリティ及びアクセシビリティに関する事項 ...................... 9 (2) システム方式に関する事項 ........................................... 11 (3) 規模に関する事項 ................................................... 11 (4) 性能に関する事項 ................................................... 11 (5) 信頼性に関する事項 ................................................. 11 (6) 拡張性に関する事項 ................................................. 12 (7) 上位互換性に関する事項 ............................................. 12 (8) 中立性に関する事項 ................................................. 12 (9) 継続性に関する事項 ................................................. 13 (10) 情報セキュリティに関する事項 ....................................... 13 (11) 本サイトの稼働環境に関する事項 ..................................... 16 (12) プログラム改修に関する事項 ......................................... 17 (13) テストに関する事項 ................................................. 20 (14) 移行に関する事項 ................................................... 20 (15) 引継に関する事項 ................................................... 21 (16) 教育に関する事項 ................................................... 22 (17) 運用に関する事項 ................................................... 22 (18) 保守に関する事項 ................................................... 26

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要件定義書別紙1 業務フロー

要件定義書別紙2 システム機能一覧

要件定義書別紙3 画面遷移図

要件定義書別紙4 連係仕様定義書

要件定義書別紙5 システム鳥瞰図

※ 要件定義書、別紙等の資料に記載された会社名、製品名等は各社の商標又は登録商

標である場合がある。

※ 要件定義書別紙の一部において、サービス名を「職場情報総合サイト」ではなく、「総

合的職場情報提供サイト(仮称)」と表記している場合がある。

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1 調達件名

「職場情報総合サイト」に係る運用・保守等業務一式(2019 年度)

2 業務要件の定義

(1) 業務実施手順 業務の実施に必要な体制は、表2-1「業務実施体制」のとおり。(ただし、改善

提案の内容如何では関係者が増える可能性がある。)

表2-1 業務実施体制

実施

体制 階層 概要

職員 政策担当部

門(本省職

員)

職業安定局 労働行政のうち雇用の安定についての企画・立

案、推進等を行う者。

既存の事業(WEB サイト等)で個別分野毎の職場

情報の提供を行う者。

職場情報総合サイトにおいて、サイトの運用を行

う者。

労働基準局 労働行政のうち、労働条件の確保・改善、労働者

の安全と健康の確保、労災補償等についての企

画・立案、推進を行う者。

既存の事業(WEB サイト等)で個別分野毎の職場

情報の提供を行う者。

人材開発統

括官

労働行政のうち、職業能力の開発、若年者雇用対

策等についての企画・立案、推進を行う者。

既存の事業(WEB サイト等)で個別分野毎の職場

情報の提供を行う者。

雇用環境・均

等局

雇用分野における男女の均等な機会と待遇の確

保、育児・介護と仕事の両立支援等についての政

策の企画・立案、推進を行う者。

既存の事業(WEB サイト等)で個別分野毎の職場

情報の提供を行う者。

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実施

体制 階層 概要

政策統括官

(総合政策

担当)

社会保障政策と労働政策を総合的かつ一体的に

推進するため、厚生労働省の総合的かつ基本的な

政策を策定する。

職場情報総合サイトにおいて、方針の策定や検討

会等の実施により関係部局の意見の取りまとめ

を行う者。

労働局職員 職業安定部 都道府県労働局において職業安定行政事務を行

う者。

労働基準部 都道府県労働局において労働基準行政事務を行

う者。

雇用環境・均

等部(室)

都道府県労働局において雇用均等行政事務を行

う者。

公共職業安定所職員 職業安定行政の第一線機関である安定所等にお

いて、職業紹介、職業指導、相談・支援等を行う

者。

労働基準監督署職員 労働基準行政の第一線機関である労働基準監督

署において、事業場への監督指導、安全衛生につ

いての指導、労災保険給付等を行う者。

政策担当部

門(他省職

員)

経済産業省 既存の事業(WEB サイト等)で個別分野毎の職場

情報の提供を行う者。

職員

以外

求職者等 新卒学生、在職中で転職を検討している者、及び

離職後、再就職を検討している者等。

また、求職者本人に加えて、それらの家族や、学

生へのキャリア指導を行う教員、ハローワーク等

のキャリアカウンセラー等も含む。

データ登録企業 個別分野毎の職場情報を登録・開示する者。

データ活用企業 民間の就職情報サイト事業者、ESG 投資情報プロ

バイダー及び法人インフォ等、職場情報総合サイ

トが提供する職場情報のデータを活用する企業

及び組織。

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(2) 規模 厚生労働省、経産省(なでしこ、ダイバーシティ、健康経営)及び国税のサイト

が所管する既存のWEBサイトに係る基本的なデータの件数等を表2-2「データ件数」

のとおり。

表 2-2 データ件数

項番 データ区分 有効データ件数(概数)

1 データ連係を行うの既存サイト数 22

2 データ登録件数

約 3万件

3 サイトアクセス数

(※国税庁法人番号公表サイトを除く。) 約 35 万件/月

※ハローワークインターネットサービス及び法人インフォを除く

項番2:職場情報総合サイトで登録されている企業(一部事業所)数の合計(平

成 30年 10 月現在)

項番3:既存の個別分野毎のサイトに対する月間アクセス数の合計

(3) 時期・時間 業務の時期・時間について、表2-3「業務の時期・時間」のとおり。主に利用

する層が求職者等であることを踏まえると、1 年のうち、12 月~4 月がサイトの利

用が多くなる時期と想定している。

なお、メンテナンス時間の取扱い等の運用ルールは基本検討の結果を踏まえ、決

定するものとする。

表2-3 業務の時期・時間

分類 実施時期・期間 実施・提供時間 補足

本サイト

通年

24 時間 365 日 メンテナンス等によるサイト

閲覧できない時間帯を除く

(4) 情報システム化の範囲 本サイトの運用・保守等は、調達仕様書1(3)「目的及び期待する効果」、(4)

「調達の基本的方針」及び(6)「業務・情報システムの概要」に基づいて行うもの

とする。なお、本サイトにおいて実装する具体的な機能等については、下記資料に示

す。

・要件定義書別紙1_業務フロー

・要件定義書別紙2_システム機能一覧

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・要件定義書別紙4_連係仕様定義書

・要件定義書別紙5_システム鳥瞰図

(5) 委託作業 本委託作業は、運用準備作業、プロジェクト管理作業、サイト運用・保守作業から

構成される。以下にその詳細を示す。 なお、各作業については、作業実施までに変更が生じる可能性がある。受託者はそ

の変更に対応すること。

ア 運用準備作業 受託者は、本サイトの運用・保守業務を実施するために必要な準備を実施すること。

また、受託者は、契約締結後 2週間以内に受託作業全体の運用・保守実施計画書を作

成し、職業安定局の承認を得ること。

委託業務完了時には、作業完了報告書を作成し、職業安定局の承認を得ること。業

務の詳細は4(15)「引継に関する事項」を参照のこと。

イ プロジェクト管理作業 受託者は、運用・保守実施計画書に基づき各管理作業を実施すること。各管理作業

の成果物として、調達仕様書別紙3「成果物一覧」に記載のある資料を作成し、月次

にて職業安定局へ報告すること。

ウ 運用・保守作業 受託者は、本サイトの機能に係る運用業務及び業務アプリケーションの管理を行う

こと。作業の詳細は4(17)「運用に関する事項」及び4(18)「保守に関する事

項」に示す。

3 機能要件の定義

既存サイトとの連係方式については閲覧資料「システムデータ連係説明書(CSV アッ

プロード)」及び「システムデータ連係説明書(WEB-API)」を参照すること。本サイト

の実装機能については以下資料に記載のとおりとし、詳細については、閲覧資料「基

本設計書」を参照すること。

・要件定義書別紙1_業務フロー

・要件定義書別紙2_システム機能一覧

(1) 機能に関する事項 現時点で本サイトで実装している機能に関する事項を以下に示す。ア~キに記載し

ている内容は、本サイト構築時の要件であり、参考情報となることについて留意する

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こと。

実装するすべての機能について、本サイトの開設後も、利用者のニーズや利用状況

に応じて柔軟に変更することができるよう拡張性を考慮する。具体的な業務フローに

ついては、「要件定義書別紙1_業務フロー」に示す。画面遷移については、「要件定

義書別紙3_画面遷移図」に示す。

ア 前提条件等

(ア) 利用環境

本サイトは、PC の利用者のみならず、スマートフォンやタブレットの利用

者等、様々な属性の利用者に広く利用されることから、様々な環境で利用可

能であることが求められる。そのため、求職者等、職員以外の利用者につい

ては、スマートフォンでの利用を前提とするとともに、本サイトの企画段階

での調査結果に基づき、利用者の 9割をカバーできる Google Chrome、Safari

を対象ブラウザとする。また、PCにおいては、Internet Explorer 11 、FireFox

及び Microsoft Edge とする。ただし、厚生労働省の業務用 PC での閲覧は不

可欠であることから、Internet Explorer 11 及び FireFox への対応は必須と

する。

各ブラウザのバージョンは、改修する機能の開発工程時の最新のものとし、

バージョン依存の実装とならないよう留意する。

(イ) 対象とする職場情報

既存 22 サイトからの職場情報の登録・更新・削除は WEB-API 又は CSV アッ

プロードで行い、法人番号をキー情報として行う。

各サイトとの連係方法の概要については、「要件定義書別紙4_連係仕様定義

書」に示す。連係項目及び、詳細については、閲覧資料「システムデータ連係

説明書(CSV アップロード)」及び「システムデータ連係説明書(WEB-API)」を

参照すること。

また、本調達において連係サイトの追加又は削除、及び連係項目の追加、変

更又は削除が発生した場合は、必要な修正を行うこと。詳細については、調達

仕様書及び要件定義書の保守に関する事項を参照すること。

イ コンテンツ機能

本サイトで実装しているコンテンツの機能に関する事項を以下に示す。

(ア) 職場情報の横断的検索

様々な検索条件により職場情報を横断的に検索し、複数の企業の職場情報

を様々な観点から通覧できる機能を有する。機能の具体的な内容については、

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以下のとおり。

・ キーワード検索、企業名、本社所在地、従業員数、産業分類等の共通項

目のほか、認定制度での検索。

・ 検索結果の表示については、利用者ニーズに合わせたタイプ別の項目が

設定できる。 また、表示項目の設定、表示順の変更で表示方法を調整する

ことができる。

・ 企業間比較は複数企業を横に並べ、企業間比較ができる。

(イ) 個別の企業の職場情報の詳細表示

利用者が選択した個別の企業の職場情報の詳細を表示する機能を有す

る。機能の具体的な内容については、以下のとおり。

・ 複数の企業の情報の比較ができる。

検索結果詳細画面、企業比較画面の詳細については、「要件定義書別紙2_

システム機能一覧」に示す。

(ウ) 用語の解説

本サイトで用いる用語の解説を行う。

記載の内容については、職員でも変更が可能なように CMS を用いている。

(エ) 外国語化対応

本サイトで提供しているコンテンツの一部を英語に機械翻訳する機能を提

供することとしている(平成 31 年(2019 年)3月末リリース予定)。

ウ 外部サイトとの情報連係

本サイトにおいて外部サイトへ情報提供する機能として、WEB-API 及び CSV ファイ

ルをダウンロードする機能を有する。

また、ハローワークインターネットサービスの求人情報と職場情報を相互リンクに

より連係可能としている。詳細については、「要件定義書別紙5_システム鳥瞰図」、「要

件定義書別紙2_システム機能一覧」、「要件定義書別紙4_連係仕様定義書」に示す。

ハローワークインターネットサービスとの相互連係に係る技術的な詳細について

は、閲覧資料「基本設計書」を参照すること。

また、本調達において、ハローワークインターネットサービスの刷新に伴い必要に

なる、連係機能の接続テストを行うこと。詳細については、4(12)「プログラム

改修に関する事項」及び閲覧資料「基本設計書」を参照すること。

エ 企業による独自情報登録機能

企業からの申請に基づき、厚生労働省が既に保有している情報とは別に、企業が自

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ら情報を登録する機能(「企業の独自情報入力画面」)を有する。

なお、情報の登録及び登録された情報の本サイトへの掲載については、なりすまし

等による改ざん等のリスクにも留意する必要があることから、それらについても考慮

した利用者の管理、登録の処理を「要件定義書別紙1_業務フロー」に示す。

また、本調達において、独自情報の追加、変更又は削除が発生した場合、必要なサ

イトの修正を行うこと。詳細については、調達仕様書及び要件定義書の保守に関する

事項を参照すること。

・ 企業の担当者は、「企業利用者申請仮登録」画面からメールアドレス等の登

録を行う。職場情報総合サイトから当該登録されたメールアドレス宛に申請

入力を行うページの URL を送付する。企業の担当者は当該 URL から申請をし、

職場情報総合サイトのサービスデスクにて内容を確認した後、利用者 ID をメ

ールにて企業の担当者へ発行する。

・ 企業の担当者は、発行された ID を用い職場情報総合サイトの「登録企業ロ

グイン」からログインし、独自情報項目の入力をする。

・ 登録を受けた独自情報項目については、個別の企業の職場情報の詳細表示

(上記イ(イ))の中で参照できる。

・ 入力可能な項目としては「36 協定に関する項目」、「社会保険(厚生年金保

険・健康保険)の適用の有無」、「証券コード」、「市場区分」、「自由 PR 欄」が

ある。

オ アンケート機能

本サイト上で利用者向けのアンケートを CMS にて実施できる機能を有する。

作成については、厚生労働省が希望する任意のタイミング、内容、期間において、

新規にアンケートを実施でき、厚生労働省職員が自らアンケート内容を作成して掲載

できる。

・ アンケートの結果については、分析ツール(BI ツール)にて分析等を行う。

・ アンケートの実施方法については、本サイト上に複数の選択肢を選択、あ

るいは入力可能なページを表示させ、本サイトの利用者に無記名で回答を求め

る形を想定。

処理については「要件定義書別紙1_業務フロー」に示す。

カ アクセス解析機能

変化し続ける利用者のニーズを本サイトの内容に継続的に反映していくためには、

本サイトの利用状況を常にモニタリングしていく必要がある。そのため、本サイトの

利用状況を把握するために必要な情報を把握、アクセス解析する機能を有する。受託

者は、アンケート機能等を使用したユーザーモニタリング及び本機能を用いたアクセ

スログの集計・分析等を計画、実施し、分析結果を厚生労働省に報告すること。また、

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上述した内容を基に、定義した指標値を適宜見直す等、基本方針書の更新を厚生労働

省と協議し実施すること。

・ 基本方針書において設定される本サイトの運営に係る評価指標以外につい

ても、継続的なモニタリングの観点から必要と考えられる指標が発生した場

合、PDCA サイクルの一環として検討ができるよう適宜提案することとする。

・ BI ツールを使用することで可能な限り迅速かつ容易に本サイトの改善につ

なげられるよう、単にデータを収集するだけでなく、分析も容易にできるも

のとする。

キ CMS 機能

運用・保守事業者への依頼を経ることなく、厚生労働省職員が直接本サイトのコン

テンツの追加・更新等を実施できるCMS機能を有する。機能の具体的な内容について、

以下のとおり。

・ プレビュー、公開時間の指定、更新履歴の管理等の機能。

・ CMS により追加・更新等が実施できる範囲は、プログラム改修等を必要とし

ない軽度なものに限定している。

対象機能については、「要件定義書別紙2_システム機能一覧」に示す。

(2) 画面に関する事項 画面に関する詳細については閲覧資料「基本設計書」及び「要件定義書別紙3 画

面遷移図」を参照すること。

なお、主な画面イメージを 「図 3-1 画面イメージ」に示す。

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図 3-1 画面イメージ図

(3) 外部インタフェースに関する事項 外部インタフェースの設計について、以下に示す。なお、以下の要件はサイト構

築時の要件であり、本調達において外部インタフェースの追加がある場合は、以下要

件に準拠することとする。

・ WEB-API で既存サイト連係する部分については、汎用的なインターフェースと

し、拡張性維持のため、DB・テーブル含め予備項目を設ける。また連係データと

しては連係対象項目となる XML のタグのみ連係する。

・ CSV アップロードで連係する既存サイト分については、手運用での煩雑さを軽

減するため、サイト毎の個別のインタフェース仕様とする。また WEB-API 連係

同様に拡張性維持のため、DB・テーブル含め予備項目を設ける。

概要については、「要件定義書別紙4_連係仕様定義書」に示す。

4 非機能要件の定義

(1) ユーザビリティ及びアクセシビリティに関する事項 ア 本サイトの利用者の種類

本サイトの主な利用者の全体像を以下に示す。詳細は閲覧資料「基本方針書」

を参照すること。

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利用者毎の機能・制限の詳細については、「要件定義書別紙2_システム機能一

覧」に示す。

イ ユーザビリティ要件 (ア) 画面の構成について、何をすればよいかが見て直ちに分かるような画面構

成にする。また、無駄な情報、デザイン及び機能を排し、簡潔で分かりやす

い画面にする。十分な視認性のあるフォント及び文字サイズを用いる。

(イ) 操作のしやすさ、分かりやすさについて、無駄な手順を省き、最小限の操

作、入力等で利用者が作業できるようにする。

(ウ) 指示や状態の分かりやすさについて、操作の指示、説明、メニュー等には、

利用者が正確にその内容を理解できる一般的な用語を用いる。

(エ) 利用者が操作、入力等を間違えないようなデザインや案内を提供する。確

認画面等を設け、利用者が行った操作又は入力の取消し、修正等が容易にで

きるようにする。企業の独自情報登録機能では確認画面を用意し、データの

反映前に入力のミスを確認できるようにする。企業の独自情報登録機能の検

索データへの反映はリアルタイムとする。

(オ) 利用者が必要とする際に、参照できるオンライン操作マニュアル及び FAQ

(よくあるお問い合わせ等)を準備し利用者が簡便に検索できること。処理

概要については、「要件定義書別紙2_システム機能一覧」に示す。

ウ アクセシビリティ要件 日本工業規格 JIS X8341 シリーズ、「Web サイトガイド」(内閣官房 情報通信技

術(IT)総合戦略室)、「みんなの公共サイト運用ガイドライン」(総務省)及び「厚

生労働省 アクセシビリティについて※」に示す要領・指針等に従い、アクセシビ

本サイトの利用者の全体像

求職者等 利用企業 政策担当部門

求職者本人• 新卒学生

• 転職者

• 再就職検討者

• 潜在的な求職者

求職者本人以外

• それらの家族

• 教員 等

データ登録企業

• 認定取得済企業

• これから認定を取得

する企業

データ活用企業

• 民間就職情報サイト

事業者

• ESG投資情報プロバイダ

本サイトと情報連携する

既存認定・表彰制度に関す

るサイトの政策担当部門

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リティを確保することを考慮した設計・開発を行う。

※ http://www.mhlw.go.jp/accessibility/

(2) システム方式に関する事項 ア 本サイトの構成に関する全体の方針

本サイトの運営に当たっては、柔軟な拡張等が必要であることに鑑み、クラウ

ドサービスを利用する。

構成については、閲覧資料「システム構成設計書」を参照すること。

イ 本サイトの全体構成 本サイトの全体構成については、「要件定義書別紙5_システム鳥瞰図」に示す。

適宜、利用サービスを含めた構成の見直しが発生する可能性があることに留意

すること。

ウ 開発方式及び開発手法 受託者は、本調達の改修方式及び改修手法について、本書に示す業務要件、機

能要件及び非機能要件を踏まえて提案すること。

(3) 規模に関する事項 上記2(2)を参考にすること。

(4) 性能に関する事項 ア 応答時間

以下の目標を満たすこと。

・レスポンスタイム 3 秒以内

・レスポンス順守率 通常時 99%以上/ピーク時 95%以上

(5) 信頼性に関する事項 ア 可用性要件

(11)アに記載しているとおり、本サイトではクラウドサービスを利用し、

運用環境と検証環境を設けるとともに、運用環境においては、冗長化を行って

いる。運用環境については、以下の目標を満たすこと。

・稼働率 99.5〔%〕以上

(稼働率=年間実稼働時間÷計画停止等を除いた年間予定稼働時間×100)

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イ 完全性要件 ・ 機器の故障に起因するデータの滅失や改変を防止する対策を講ずること。

・ 入力処理機能においては、入力値の型・桁数のチェックを実装し、異常

なデータによる滅失や改変を防止する対策を講ずること。

・ 操作については、オペレーションログを一定期間保持し、操作のトレー

スができるようにすること。出力内容については基本設計時に決定するこ

と。

・ データの複製や移動を行う際にデータが毀損しないよう保護すること。

また、データの複製や移動を行う際にその内容が毀損した場合でも、毀損

したデータ及び毀損していないデータを特定するための措置を行うこと。

(6) 拡張性に関する事項 将来の制度の変更や対象業務の追加や対象業務の変化に対する拡張性を考慮し、必

要に応じて機能・性能の拡張が可能であるように柔軟性を持った設計・開発方針を策

定し、実施すること。具体的には、職場情報の項目追加や外部データ連係対象の追加

等が想定されるため、既存サイトとの連係では予備項目を設け、項目追加時の改修規

模を低減する処置を講ずること。

特に、本サイトは様々な属性の利用者に広く利用されることを想定していることか

ら、様々な環境で利用可能であることが求められることに鑑み、特定のブラウザやバ

ージョンに可能な限り依存しないものとすること。

(7) 上位互換性に関する事項 クライアント OS のバージョンアップに備え、OS の特定バージョンに依存する機能

が判明している場合は、その利用を最低限とすること。

WEB ブラウザ及び実行環境等のバージョンアップの際、必要な調査及び作業を実施

することで、バージョンアップに対応可能なものとすること。

(8) 中立性に関する事項 ・ 提供するハードウェア、ソフトウェア等は、特定ベンダの技術に依存し

ない、オープンな技術仕様に基づくものとすること。

・ 提供するハードウェア、ソフトウェア等は、全てオープンなインタフェ

ースを利用して接続又はデータの入出力が可能であること。

・ 導入するハードウェア、ソフトウェア等の構成要素は、標準化団体(ISO、

IETF、IEEE、ITU、JISC 等)が規定又は推奨する各種業界標準に準拠するこ

と。

・ 改修、移行等の妨げや特定の装置や情報システムに依存することを防止

するため、原則として情報システム内のデータ形式は XML、CSV 等の標準的

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な形式で取り出すことができるものとすること。

・ 特定の事業者や製品に依存することなく、他者に引き継ぐことが可能な

システム構成であること。特に本サイトで利用するクラウドサービスにつ

いては、受託者とクラウドサービスプロバイダとの間のサービス契約を、

受託者以外の者に引き継ぐことができるものとすること。

(9) 継続性に関する事項 ア 継続性に係る目標値

以下の目標を満たすこと。

・ RTO(目標復旧時間)

障害発生時 24時間以内(完全復旧)

大規模災害時 1週間以内(部分的再開)/1ヶ月以内(完全復旧)

イ 継続性に係る対策 ・ 対象毎にバックアップの取得手法や保存先、取得時期等を考慮し適切な

バックアップ処理が可能なものとする。バックアップの手法等については、

クラウドサービスで提供されるバックアップサービスを活用することを想

定している。なお、詳細については閲覧資料「システム構成設計書」を参

照すること。

・ 業務に用いるデータのバックアップ処理は業務への影響を排除した設計

とする。なお、分野毎の職場情報で他の WEB サイト等においてオリジナル

のデータを保有しているものについては、優先的なバックアップの対象と

はしない。

・ バックアップの取得は自動化し、成否について運用管理者へ通知する機

能を具備する。なお、自動化されたバックアップ処理についても運用管理

者により手動でバックアップの取得が可能であること。

(10) 情報セキュリティに関する事項 ア 基本事項

「厚生労働省情報セキュリティポリシー」に準拠した情報セキュリティ対策を講

ずることとする。

イ 権限要件 利用者の権限については、「3 機能要件の定義」に即して、適切に認証やアクセ

スコントロール等が行われるよう、受託者が適切に運用すること。権限の要件につ

いては、「要件定義書別紙2_システム機能一覧」に示す。

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ウ リスクの概要と対策 本サイトに係る情報セキュリティ上のリスクを洗い出し、リスクに見合った適切

な情報セキュリティ対策を講じることとする。

エ 情報セキュリティ対策要件 情報セキュリティ対策として、「政府機関の情報セキュリティ対策のための統一基

準(最新版)」及び「厚生労働省情報セキュリティポリシー」に示す対策のうち、本

サイトに必要となる範囲について対応を実施すること。

また、「政府機関の情報セキュリティ対策のための統一基準(最新版)」及び「厚

生労働省情報セキュリティポリシー」に則り、加えて本調達に必要と思われる具体

的な対応策について検討する。更に、「「高度標的型攻撃」対策に向けたシステム設

計ガイド(2014 年 9月)独立行政法人情報処理推進機構セキュリティセンター」を

参考とすること。

情報セキュリティ対策の実施に当たっては、適宜クラウドサービスプロバイダか

ら提供されるサービスを利用することとして差し支えない。

(ア) セキュリティ機能の装備

以下のセキュリティ機能を満たすこと。セキュリティについては、閲覧資料

「要件定義書別紙6 その他セキュリティについて」を参照すること。

① 本サイトへのアクセスを業務上必要な者に限るための機能

② 本サイトに対するアクセス、ウイルス・不正プログラム感染等、インター

ネットを経由する攻撃、不正等への対策機能

③ 本サイトにおける事故及び不正の原因を事後に追跡するための機能(情報

システムに含まれる構成要素(サーバ装置・端末等)のうち、時刻設定が可

能なものについては、情報システムにおいて基準となる時刻に、当該構成要

素の時刻を同期させ、ログに時刻情報も記録されるよう、設定すること。)

(イ) 脆弱性対策の実施

以下の脆弱性対策を実施すること。

① 本サイトについて、脆弱性検査ツールを用いて客観的なテストを実施し、

その結果については厚生労働省に書面にて報告すること。

② 本サイトを構成する機器及びソフトウェアの中で、脆弱性対策を実施する

ものを適切に決定すること。

③ 脆弱性対策を行うとした機器及びソフトウェアについて、公表されている

脆弱性情報及び公表される脆弱性情報を把握すること。

④ 把握した脆弱性情報について、対処の要否、可否を判断すること。対処し

たものに関して対処方法、対処しなかったものに関してその理由、代替措置

及び影響を納品時に厚生労働省に報告すること。

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15

(ウ) 情報セキュリティが侵害された場合の対処

本調達に係る業務の遂行において情報セキュリティが侵害され又はそのお

それがある場合には、速やかに厚生労働省に報告すること。これに該当する場

合には、以下の事象を含むこと。

① 受託者に提供し、又は受託者によるアクセスを認める厚生労働省の情報の

外部への漏えい及び目的外利用

② 受託者による厚生労働省のその他の情報へのアクセス

(エ) 製品サポート期間の確認

本サイトの構築等又は運用・保守・点検の際に導入する製品(ソフトウェア

及びハードウェア)については、本サイトの本稼働後、概ね4~5年を目途と

して、サポート(部品、セキュリティパッチの提供等)が継続される製品を導

入すること。サポートが継続される期間がこれを下回る製品については、導入

の可否を個別に厚生労働省と協議の上決定する。サポートライフサイクルポリ

シーが事前に公表されていない製品を導入する場合は、サポートが継続して行

われるように後継製品への更新計画を提出すること。なお、後継製品に更新す

る場合の費用は本調達に含むものとすること。

(オ) 情報セキュリティ対策の履行状況の報告

本調達に係る業務の遂行における情報セキュリティ対策の履行状況につい

て、厚生労働省から本調達仕様において求める情報セキュリティ対策の実績に

ついての報告を求めた場合には速やかに提出すること。

(カ) 情報セキュリティ監査への対応

厚生労働省が別途実施する第三者による情報セキュリティ監査に対応する

こと。

(キ) 情報セキュリティ対策の履行が不十分な場合の対処

本調達に係る業務の遂行において、受託者における情報セキュリティ対策の

履行が不十分であると認められる場合には、受託者は、厚生労働省の求めに応

じ、厚生労働省と協議を行い、合意した対応を実施すること。

(ク) IT セキュリティ評価及び認証制度に基づく認証取得製品の採用

本サイトを構成するソフトウェア、機器等について、IT セキュリティ評価及

び認証制度に基づく認証を取得している製品を積極的に採用すること。

採用に当たっては、以下の資料を参照することとすること。

① 「ISO/IEC15408 を活用した調達のガイドブック Version2.0(平成 16 年 8

月 11 日経済産業省商務情報政策局情報セキュリティ政策室)」

② 「IT 製品の調達におけるセキュリティ要件リスト(平成 26 年 5 月 19 日経

済産業省)」

(ケ) 再発防止策

受託者は、情報セキュリティ事故が発生した場合は、あらかじめ定められた

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一次対応を行った上で、原因の分析及び再発防止策の検討を行い、厚生労働省

に報告し、厚生労働省の承認を得た上で再発防止策を実行すること。

(コ) セキュリティポリシーの見直し

受託者は、厚生労働省情報セキュリティポリシー等の見直しが行われた場合

は、その内容に準拠すること。

(サ) 情報セキュリティ教育

情報セキュリティ対策を実施するに当たり、受託者において本調達に係る者

に対する情報セキュリティ教育を実施すること。この実施方法等について、情

報セキュリティ管理計画書に情報セキュリティ教育実施計画を記載し、厚生労

働省による承認を得た上で実施すること。また、その結果を厚生労働省に報告

する。なお、本調達に係る担当者の追加、変更をする場合には、あらかじめ情

報セキュリティ教育を実施すること。

(11) 本サイトの稼働環境に関する事項 ア 基本的事項

本サイトではクラウドサービスを利用し運用環境と検証環境を設けている。設計

開発等事業者が構築したハードウェア・ソフトウェア及びネットワーク構成を含む

クラウドサービス環境の詳細は、閲覧資料「システム構成設計書」を参照すること。

受託者は、原則として設計開発等事業者が構築したクラウドサービス環境を引き継

いで利用するものとする。なお、受託者が新たにクラウドサービス環境を構築する

際には、以下の要件を満たすクラウドサービスを利用し、適切な構成を提案するこ

と。詳細については、受託者の提案に基づき、厚生労働省と協議の上決定する。

(ア) 情報資産を管理するデータセンタの物理的所在地が日本国内であること。

(イ) 厚生労働省の指示によらない限り、一切の情報資産について日本国外への持

ち出しを行わないこと。

(ウ) 障害発生時に縮退運転を行う際にも、情報資産が日本国外のデータセンタに

移管されないこと。

(エ) クラウドサービスの利用契約に関連して生じる一切の紛争は、日本の地方裁

判所を専属的合意管轄裁判所とするものであること。

(オ) 契約の解釈が日本法に基づくものであること。

(カ) 情報資産の所有権がクラウドサービス事業者に移管されるものではないこと。

したがって、厚生労働省が要求する任意の時点で情報資産を他の環境に移管さ

せることができる。

(キ) 法令や規制に従って、クラウドサービス上の記録を保護すること。

(ク) 情報資産が残留して漏えいすることがないよう、必要な措置を講じること。

(ケ) 自らの知的財産権についてクラウド利用者に利用を許諾する範囲及び制約を、

クラウド利用者に通知すること。

Page 20: 「職場情報総合サイト」に係る 運用・保守等業務一式(2019年 …€¦ · 職場情報総合サイトにおいて、サイトの運用を行 う者。 労働基準局

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(コ) クラウドサービスの提供に関する次のいずれかの認証を取得していること。

・ ISO/IEC 27017:2015

・ CS マーク(ゴールド)【クラウドセキュリティ推進協議会(特定非営利活動

法人日本セキュリティ監査協会の下部組織、JASA)が提供するクラウド情報

セキュリティ監査制度】

(サ) 本調達の契約開始時点で、IPv6 の通信に対応したものであること。

イ その他の事項 (ア) 導入する機器等がある場合は、例えばソフトウェアについては原則としてオ

ープンソースソフトウェアを利用する等、受託者以外の者が市場で調達するこ

とが困難な製品でないものとすること。

(イ) 導入する機器等がある場合は、納品時点で IPv6 に対応したものであること。

なお、契約期間中にモジュールのアップデート等(ハードウェア本体に外付機

器を接続することも含む)で IPv6 の通信に対応することが可能であるもので

もよい。

(12) プログラム改修に関する事項 ア 分析・調査

受託者は、本サイトにてプログラム改修が必要となった際、実施計画書(対応要

件用)を作成し、職業安定局の承認を得ること。

(ア) 作業

受託者は、システム障害、ソフトウェア改修発生等により、ソフトウェアの

分析・調査の依頼があった場合は、依頼された要件を分析・調査し、結果を職

業安定局に報告し、承認を得ること。

分析・調査結果には、具体的な対応策、作業計画及び対応に必要な予定工数

を、職業安定局と協議のうえ確定し、明記すること。

対応策として、ソフトウェアの保守が伴う場合は、開発の各工程(基本設計

(改訂)から移行まで)に係る作業計画概要を「実施計画書(対応要件用)」と

して作成すること。

(イ) 作業上の留意点

受託者は、作業の遂行に当たって、対外的な調整が必要と思われる事項につ

いて整理し、職業安定局に提示すること。他省庁、並びに厚生労働省内部の調

整は職業安定局が主体となって行う。関連事業者(調達仕様書図5-1「体制

図」に示す)については、調整作業は受託者が主体となって実施すること。

イ 平成 31年度に実施する改修等 調達仕様書1(4)の調達の基本的方針、本サイトの基本方針書及び平成 30

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年度に実施したサイト評価実施結果等に基づき、受託者は以下の機能を追加する

ためのプログラム改修を行うこと。

① 本サイトで提供している職場情報について、ひとつの企業の情報(「新卒

者等の採用状況(男女別)」、「新卒者等の定着状況」、「再雇用又は中途採用

の実績(男女別)」、「平均継続勤務年数(男女別)」、「従業員の平均年齢」、

「男女別採用 10 年前後の継続雇用割合」、「月平均所定外労働時間」、「有給

休暇取得実績(正社員の取得日数、労働者全体の取得率等)」、「育児休業取

得率(男女別)」等を想定しているが、具体的な項目は基本設計の段階で確

定する。)を時系列で比較できる機能を追加すること。

② 現在、本サイトと連係しているハローワークインターネットサービスに

ついては、平成 32 年(2020 年)1月のシステム刷新を予定しており、刷新

後のハローワークインターネットサービスの URL 体系の変更に伴う総合テ

スト、リリース作業を実施すること。なお、平成 30 年度中に要件定義・外

部結合テストまで実施する予定としている。

③ 今後構築予定の「職業情報提供サイト(日本版 O-NET)(仮称)」(以下

「日本版 O-NET」という。)との連係を予定している。日本版 O-NET では、500

職種程度の具体的な仕事内容、タスク、必要なスキル、知識、労働条件等

の特徴等を整理し提供することとしており、職場情報総合サイトの個別の

職場情報ページから、日本版 O-NET で構築される予定の産業分類での検索

ページにアクセス可能とする等の相互連係を行うことや、職場情報総合サ

イトにおいても提供する職場情報に産業分類番号を有していることから、

日本版 O-NET の職業解説の中にある「産業」と職場情報総合サイトの産業

別の検索結果にアクセス可能とすることを想定している。なお、具体的な

項目は基本設計の段階で確定する。

④ 企業による独自情報の追加機能を用いて情報を掲載したものの、一定期

間更新のない企業への自動メール配信(一定期間更新がない旨の定型文を

通知することを想定)。なお、具体的な項目は基本設計の段階で確定する。

上記①、③及び④の機能については、平成 31年度(2019 年度)末を目途に機

能を提供できるよう改修を行うこと。②については、平成 31 年(2019 年)10

月以降に接続テストを実施することを想定している。なお、①~④の作業の具

体的な実施時期は、職業安定局と協議の上、改修作業等を行うこと。

ウ 設計 (ア) 基本設計

受託者は、職業安定局との協議の結果、ソフトウェア保守を行うことが決

定した案件に関して、基本設計以降の作業の「作業計画書」及び「全体テス

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ト実施計画書」を作成し、職業安定局の承認を得ること。

受託者は、ソフトウェア保守の基本設計作業として、基本設計書(システ

ム要件定義、システム方式設計、ソフトウェア要件定義、ソフトウェア方式

設計)、運用・保守設計書等の改訂作業を行うこと。

受託者は、基本設計の成果物を基に、品質の評価、検証を行ったうえで、「品

質保証活動結果報告書(設計工程)」により報告を行うこと。

また必要となる移行対応を明確にし、移行実施計画書を作成すること。

上記で行った、基本設計書(システム要件定義、システム方式設計、ソフ

トウェア要件定義、ソフトウェア方式設計)の改訂作業を基に、開発工程以

降(開発から移行まで)の作業を「作業計画書」(改訂版)として更新し、職

業安定局の承認を得ること。

(イ) 詳細設計

受託者は、基本設計書(改訂版)等にて確定した設計内容に基づき、プロ

グラムの構造とロジック定義を見直し、詳細設計書(改訂版)を作成するこ

と。

(ウ) 作業上の留意点

受託者は、作業の遂行に当たって、対外的な調整が必要と思われる事項に

ついて整理し、職業安定局に提示すること。他省庁、並びに厚生労働省内部

の調整は職業安定局が主体となって行う。関連事業者(調達仕様書図5-1

「体制図」に示す)については、調整作業は受託者が主体となって実施する

こと。

受託者は、職業安定局による対応の指示があった場合は、必要な対応につ

いて職業安定局と協議の上、その指示に従うこと。

エ プログラム開発 (ア) 作業

プログラム開発に係る計画に従い、詳細設計書(改訂版)に基づきプログ

ラムを作成すること。

また、システム構成設計書(改訂版)を作成し、テスト環境準備を実施す

ること。システム環境に関して設定パラメータ・環境変数はシステム環境変

数定義書として文書化を実施すること。

受託者が作成したドキュメントについては、品質の評価、検証を行ったう

えで、及び「品質保証活動結果報告書(開発工程)」により報告を行い、職業

安定局の承認を得ること。また、受託者は上記の作業に伴って必要となる作

業を実施すること。

(イ) 作業上の留意点

受託者の作業に当たっては、下記の要件を満たすこと。

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① 開発に必要な環境は受託者の負担で準備・設置すること。

② 受託者は、職業安定局の要請に基づき、成果物の提供に応じること。た

だし、事前に取り決めのない成果物については、職業安定局と受託者で

協議の上、決定するものとする。

③ 受託者は、職業安定局による対応の指示があった場合は、必要な対応に

ついて職業安定局と協議の上、その指示に従うこと。

(13) テストに関する事項 ・ テスト体制、テスト環境、作業内容、作業スケジュール、テストシナリオ、

合否判定基準等を記載したテスト計画書を作成し、厚生労働省の承認を得るこ

と。なお、特に結合テスト及び総合テストについては、テスト内容の妥当性に

ついて十分な説明を行うこと。

・ 単体テストにおいては、単機能における設定値や動作の確認を実施すること。

また、結合テスト及び総合テストにおいては、機能間連係や非機能要件(性能

や信頼性等)に関する確認及び運用・保守に係る確認(運用・保守手順書等)

を実施する。これらのテストの詳細については、テスト計画書にて定義するこ

と。

・ テスト計画書に基づき、各テストの実施状況を厚生労働省に報告する。特に

結合テスト及び総合テストについては、テスト結果に対する合否判定の妥当性

について十分な説明を行う。

・ 開発から結合テストに必要なテスト環境は、受託者の負担で準備・設置する

こと。総合テスト及び移行のテスト環境はクラウドサービス上の検証環境で実

施すること。サイト構築時の検証環境の詳細については、閲覧資料「システム

構成設計書」を参照すること。

・ 総合テストでは、運用環境と検証環境における、ハードウェア・ソフトウェ

ア及びネットワーク構成の差異を明確化し、検証環境では確認できない項目と

想定されるリスクを洗い出し、リスク分析を実施すること。

・ 受入テスト支援を行うこと。具体的には、「テスト実施計画書(受入テスト)

の案」、「テスト実施手順書(受入テスト)の案」、「テストデータの案(受入テ

スト)」を作成し、受入テストの実施から評価の支援を行うこと。また、「テス

ト結果証跡(受入テスト)」を作成し、それを基にしたサービスイン判定、受入

テストの終了判定支援を行うこと。

(14) 移行に関する事項 移行は、次の各点に留意して実施する。

・ 移行を実施するに当たり、「移行実施計画書」、「移行実施要領」、「移行実施

手順書」を作成し、職業安定局の承認を得ること。

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・ 移行計画書は、障害発生時の対応等も十分に考慮したものとすること。

・ 移行ツールが必要な場合は適宜作成すること。

・ 移行ツールのテスト及び、移行リハーサルについては、書面にて結果を職

業安定局へ報告すること。

・ 事前に移行リハーサルを行う等、実施手順を十分に確認した上で行うこと。

・ 移行実施に当たっては、移行可否の判断を職業安定局に仰ぐこと。

・ 移行実施後については、結果を書面にて職業安定局へ報告すること。

(15) 引継に関する事項 引継は、次の各点に留意して実施する。

・ 受託者は落札後から平成 31 年(2019 年)3月 31 日までに本業務の運用準

備を行うこと。当該期間は現行の運用・保守事業者が運用・保守業務及び引

き継ぎの準備等を実施しているため、受託者が主体的に行うこと。また、ク

ラウドサービス・使用ライセンス等確実に引継ぎ、平成 31年(2019 年)4月

以降空白期間なく円滑にサービス提供できるよう十分留意すること。

・ 受託者は、平成 31 年(2019 年)4月 1日(予定)から円滑に運用・保守作

業が可能となるよう、現行の運用・保守事業者から提供される資料を基に自

主的に業務習熟を行うこと。運用準備作業は受託者の負担と責任において実

施すること。

・ 受託者は、問い合わせ、及び質問がある場合、文書によって実施すること。

・ 受託者は落札後直ちに、現行の運用・保守事業者等との調整を図り、円滑

に業務の準備を行う体制を整えること。

・ 受託者は、現行の運用・保守事業者から平成 30 年度に発生した平成 31 年

度(2019 年度)以降に対応する整理となっている課題について確実に引継ぎ、

継続検討・対応すること。

・ 引継の際には、必要に応じて引継先事業者に対して対面での指導や質疑応

答を実施する等、丁寧に分かりやすいものとすること。また、引継を行った

結果については、厚生労働省に対して適切に報告を行うこと。

・ 本サイトで利用するクラウドサービスに係るクラウドサービスプロバイダ

との契約は、次期運用・保守事業者に対し、環境・構成等に原則として変更

を加えない前提で引き継ぐこと。

・ 一部の導入済みソフトウェア製品は、年単位でのライセンス契約が必要と

なる。同様にクラウドサービスについては受託期間 1 年間の使用料が必要と

なる。要件を満たす製品のライセンスおよびクラウドサービスについては受

託者の責任と負担において準備すること。必要ライセンス等は閲覧資料「シ

ステム構成設計書」を参照すること。

・ 契約期間内に引継が完了しない場合は、受託者の責任と負担において引継

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完了まで継続して実施すること。ただし、厚生労働省の過失により契約期間

内に引継を実施できない場合を除く。

・ 関連調達案件の事情により、引継先、引継内容に変更が発生する場合には、

厚生労働省からあらかじめ十分な余裕を持って当該変更内容を伝えるように

するので、当該変更内容を移行計画に適切に反映すること。

・ 引継が完了した後も、本調達に係る契約満了までの期間は、本サイトの運

営に関し、厚生労働省の求めに応じて問い合わせ等に適切に対応すること。

(16) 教育に関する事項 ア 作業

受託者は、利用者、厚生労働省職員、運用・保守事業者等が本サイトに実装

されている機能を利用する際の操作方法等を記載したマニュアル・FAQ を適宜

改版し、厚生労働省の承認を得ること。承認を得た利用者向けマニュアル・FAQ

等は本サイトに掲載する。

イ 作業上の留意点 受託者の作業に当たっては、マニュアルの記載内容等について、厚生労働省

と十分な調整を行った上で作成することを要件とする。

(17) 運用に関する事項 受託者は、現行の運用・保守事業者が作成した運用・保守手順書等に基づき以下

作業を実施すること。作業実施にあたり、運用・保守実施計画書を作成し厚生労働

省の承認を得ること。定期開催予定の運用報告については、受託者が閲覧資料「運

用・保守設計書」等を加味した上で、運用準備期間等にて報告内容を決定し厚生労

働省の承認を得ること。

また、受託者は、以下の内容について月次で「運用報告書」を取りまとめ、月次

運用会議を開催し、厚生労働省に報告すること。

・ 作業実績等の運用状況

・ サイトの稼働業務状況

・ サービスデスク稼働状況(サービスデスクの受付内容一覧を含む。)

・ インシデント発生状況

・ 問題発生状況

・ 変更発生状況

・ システムリソース状況

・ 不正アクセス・脆弱性等のセキュリティ状況

・ クラウドサービスの利用状況

(リソース使用量の変動、構成変更の実施状況等を含む。なお、クラウドサ

ービスプロバイダから提供される管理ツール等により出力可能な情報があ

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れば、当該情報を管理ツール等から出力したそのままの形で添付すること

としても差し支えないが、グラフ化等、参照性の担保には配慮すること。)

受託者は、月間の運用実績を評価し、達成状況が目標に満たない場合はその要因の

分析を行うとともに、達成状況の改善に向けた対応策を提案すること。

受託者は、本サイトのソフトウェア製品の保守の実施において、ソフトウェア製品

の構成に変更が生じる場合には、厚生労働省にその旨を報告し、変更後の環境がライ

センスの許諾条件に合致するか否かの確認を受けること。

ア 運転管理・監視等要件 主な作業項目は以下のとおり。詳細については、閲覧資料「基本設計書」を参照するこ

と。

(ア) 運転管理・監視

・ 死活監視

・ 性能監視

・ 稼働状況監視

・ セキュリティ監視(不正侵入・不正アクセス等の監視)

・ 障害の一次対応(障害検知又は受付、保守担当者への連絡等)

なお、上記の運転管理・監視の内容に応じて、必要となるログ等の情報の取

得(取得対象、取得内容等)、保管(保管媒体、保管期間等)等の要件は閲覧

資料「運用・保守設計書」を参照すること。

・ 本システムの運用管理・監視時間は開庁日の 9:00~20:00 とすること。

・ その他の時間帯はリモートで運用・監視すること。

・ 障害が発生した際には、担当者に即時に通知する機能を保持すること。

・ 障害が発生した際には、速やかに障害の1次切り分けを行うこと。

(イ) システム操作

・ バックアップ管理(バックアップの実施、及びバックアップデータからの

復旧の実施等)

・ 情報システムの設定変更(ユーザの追加・削除、アカウントロック解除、

パスワードの変更・初期化等)

・ 修正プログラム又はアップデートファイルの適用

(ウ) その他

・ 障害が発生した際には、担当者に即時に通知する機能を保持すること。

イ データ管理要件 ・ 可用性を確保するための定期的なバックアップの対象データ、方法、頻度等

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について考慮した運用設計を行うこと。

・ クラウドサービスを利用するとき、重要データのバックアップは、日次で行

い、30 世代保管すること。なお、バックアップの取得については、クラウドサ

ービスプロバイダから提供されるバックアップサービスを利用して差し支えな

い。ただし、適用するサービスの種類、同時被災しないことを前提としたバッ

クアップサイトの場所、バックアップデータの取得時期及び保持期間(世代管

理を含む。)、自動化の程度等については、対象とするデータの性質等に応じて、

業務に影響を与えず、かつ費用対効果が高いものを適宜選定すること。

ウ 運用サポート業務 主な作業項目は以下のとおり。詳細については、閲覧資料「運用・保守設計書」を

参照すること。

・ サービスデスク業務(本サイト利用者からの問い合わせに対し、解決策を講

ずるために行う業務)

・ 操作研修(本サイトの利用に当たり、当該情報システム部門の担当者又は本

サイトの利用者に対する操作研修等)

エ 業務運用支援 主な作業項目は以下のとおり。詳細については、閲覧資料「運用・保守設計書」を

参照すること。

(ア)情報の真正性の確認作業

情報の登録及び登録された情報の本サイトへの掲載については、企業担当者

が本サイト上で登録した情報が自動的に反映されるような流れとすることも考

えられるが、その場合、なりすまし等による改ざん等のリスクにも留意する必

要がある。受託者は当該情報の真正性の確認対応を行うこととする。利用者の

管理、登録の処理については「要件定義書別紙1_業務フロー」に示す。

オ 運用実績の評価と改善 本サイトの安定的な運用の維持と継続的な改善のために必要となる運用実績の評価、改

善活動について、「(4)性能に関する事項」、「(5)信頼性に関する事項」、「(9)継続性に関

する事項」で定義した指標のほか、計画的な設備増強等の判断材料とするための監視項目

についても提案すること。

・ 運用実績(サービスレベルの達成状況、情報システムの構成と運転状況(リ

ソース使用量等含む。)等)の値の取得、評価及び管理

・ 運用実績が目標に満たない場合の要因分析、改善措置の検討

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カ サービスデスク業務 受託者は、別紙3「要件定義書」表2-1「業務実施体制」に示された本サイ

ト利用者からの各種問い合わせ(電話・メール)に対する窓口としてサービスデス

クを設置しこれに対応すること。なお、実施体制区分における職員からは電話・

メール、職員以外からはメールでの問い合わせを想定している。

サービスデスクのみで問題が解決できない場合は、各担当者又は、関連事業者

にエスカレーションを行い、問題解決を行うこと。

サービスデスクは、開庁日の 9:00~20:00 まで問い合わせの受付を行うこと。

なお、電話回線は受託者の負担で設置することとし、最低 2 回線用意すること。

メール及び電話での問い合わせ件数については、月 50 件程度を想定しているが、

サービス開始前の想定のため増減することがある(平成30年10月の実績は21件)。

以下にサービスデスクの問い合わせ対象を示す。

(ア) 障害

本サイトの障害に関する問い合わせに対応すること。障害への迅速な対処を

実現するため、適切な判断によって運用・保守等事業者内の担当者及び厚生労

働省へのエスカレーションを実施すること。

(イ) 業務

本サイトが提供するサービスに関する問い合わせ全般、サイトの操作法等に

関する問い合わせに対応すること。

(ウ)連係する既存サイトとの連係

連係する既存サイトのサービス停止情報等、本サイトのサービスに影響のあ

る動向の情報窓口となること。

(エ)その他

本サイトに関すること全般への問い合わせに対応すること。

キ サイトの運用改善等 調達仕様書1(4)の調達の基本的方針、本サイトの基本方針書及び受託者が

作成する平成 31 年度(2019 年度)のプロモーション実施計画書に即して、次の点

に留意の上、本サイトの運用改善に必要な作業を実施すること。

また、本サイトの目的及び期待する効果を踏まえ、要件定義書及び基本方針書

等の内容に改善を加えるべき点がある場合には、積極的に見直しを提案し、厚生

労働省の承認を得て改善のための措置を講じること。

基本方針書において継続検討となっている事項等について、本サイトの企画及び

設計開発等業務の受託事業者から、課題管理として適切に引継を受け、本調達の

業務として検討し、適宜基本方針書を改版すること。

また、平成 32年度(2020 年度)に改修等を行う案件については、必要な調査、

要件検討及び要件定義書の策定等に係る支援を行うこと。なお、上記検討及び

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支援に当たり、厚生労働省及び関係者・関連事業者への作業等の依頼及び調整

が発生した場合は、受託者の責任と負担で実施すること。

・ 平成 30 年度に策定した「プロモーション実施計画書」をもとに、平成 31

年度(2019 年度)に実施するプロモーション・パブリシティ施策を詳細化し

た、「平成 31 年度(2019 年度)プロモーション・パブリシティ計画書」を作

成すること。また、当該計画書に沿ったプロモーション・パブリシティ施策

を実施すること。

・ 基本方針書において定めた「サイト認知度向上のための PDCA サイクル」及

び「サイト活用促進のための PDCA サイクル」をもとに、平成 30 年度に実施

する施策を詳細化した、「平成 31 年度(2019 年度) サイト評価実施計画書」

を作成すること。また、当該計画書に基づき、以下の業務を実施すること。

-Plan 基本方針書に沿ったサイト運用改善に係る実施計画書の作成、

具体的な数値目標を含めた KPI の設定及び見直し検討

-Do 基本方針書及びプロモーション実施計画書に沿ったプロモー

ション施策の実施、KPI モニタリングの実施

-Check アクセス解析・ソーシャルメディア分析等の各 KPI 効果測定、

プロモーション効果の分析・評価、サイト認知度調査等

-Action 機能・コンテンツ拡充等の改善提案の実施、プロモーション計

画等の見直し、サイト目標・KPI の再設定等

・ 基本方針書においては、現時点では本サイトの想定する利用者層の中から

重点ターゲットを設定しているが、本サイトの継続的な改善として、PDCA サ

イクルを回す過程において本サイトの利用状況を把握すると同時に、セグメ

ント分析・ターゲット設定の結果についても評価改善を行い、本サイトの重

点ターゲットの変更検討や追加拡大により利用者層を広げていくこと。

・ 作業の進行に併せて、省内検討会議等への報告と検討の支援を実施するこ

と。

(18) 保守に関する事項 受託者は、設計開発業者が作成した運用・保守手順書等に基づき以下作業を実施

すること。また、体制図及びそれぞれの役割の詳細について「運用・保守実施計画

書」に記載し、提出すること。

また、受託者は、保守実施計画書に基づき、以下の内容について月次で保守作業

報告書を取りまとめること。報告内容の詳細については厚生労働省と協議の上で決

定するものとする。

・ 作業の開始及び終了日

・ サイトの定期点検状況

・ リスク・課題の把握・対応状況

Page 30: 「職場情報総合サイト」に係る 運用・保守等業務一式(2019年 …€¦ · 職場情報総合サイトにおいて、サイトの運用を行 う者。 労働基準局

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・ 恒久対応が完了していない障害の対応状況

受託者は、月間の保守実績を評価し、達成状況が目標に満たない場合はその要因

の分析を行うとともに、達成状況の改善に向けた対応策を提案すること。

受託者は、保守作業報告書の内容について、月次運用会議において出席し、その内

容を報告すること。

ア アプリケーションプログラムの保守要件 ・ 閲覧資料「運用・保守設計書」に記載のとおり、脆弱性に対する迅速な対応

を可能とした保守行うこと。

イ ソフトウェア製品の保守要件 ・ 脆弱性情報の報告とセキュリティパッチ適用作業を行うこと。

・ システム稼働時間を踏まえたセキュリティパッチ適用方針を策定すること。

・ 不具合の受付とパッチ適用作業を行うこと。

・ 4(10)「情報セキュリティに関する事項」に示したとおり、脆弱性等に

対する迅速な対応を行うこと。

ウ データの保守要件 ・ データに異常が生じた場合の復旧作業、アップデート時の更新作業を行うこ

と。

・ 連係サイトに係る追加・削除を行うこと。

・ 連係済のサイトに係るデータ項目の追加・変更・削除を行うこと。

・ 企業の独自入力項目に係る追加・変更・削除を行うこと。

エ 保守実績の評価と改善 ・ 保守実績(サービスレベルの達成状況等)の値の取得、評価及び管理

・ 保守実績が目標に満たない場合の要因分析、改善措置の検討を行うこと。