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これまでもそしてこれらもお客様とともに - …...2 3 これまでもそしてこれらもお客様とともに 9800 は 近年、急速に進歩するICTは、企業に持続的成長をもた

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これまでもそしてこれからもお客様とともにi-PX9800は第二世代へ…

近年、急速に進歩するICTは、企業に持続的成長をもたらすビジネスモデルや市場における競争優位性の獲得に大きな変化を及ぼしています。既存の基幹システムと新たなデジタル技術を活用するシステムをつなぎ、デジタルデータを活用しながらイノベーションを創出することがますます重要になっています。新ACOS「i-PX9800モデルA200/S200」は、NECが独自開発したCPUチップ“NOAH-6”の処理最適化や暗号化機能の強化などにより性能・機能をさらに向上させ、クラウドやIoT、ビッグデータなどとの柔軟な連携を実現して、お客様のイノベーション創出を支援いたします。

NECのメインフレーム「ACOSシリーズ」は、1974年に誕生し、これまでお客様とともに進化してまいりました。NECでは、メインフレーム開発で培ってきた独自技術を磨き、さらなる発展を目指していきます。今後も安心して「ACOSシリーズ」を利用いただけるよう、「プラットフォームの継続的強化」「お客様資産の継承・価値拡大」「安心サポート」をお客様に提供し続けます。

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ACOS史上最大のシステム処理能力で、お客様の業務を円滑に遂行

幅広い性能領域をカバーするスケーラビリティで、お客様の業務に最適なモデルを提供

i-PX9800モデルA200/S200は、エントリモデル(S211)から最上位モデル(A2WY)まで計38モデルを揃え、600倍の性能領域をカバー。幅広いスケーラビリティを実現し、お客様の業務に最適なモデルを提供します。 A model S model

i-PX9800の心臓部には、高集積・高性能なCMOSテクノロジを採用した自社開発CPUチップ“NOAH-6”を搭載。さまざまな半導体プロセス技術を駆使し、4コア、二次キャッシュ、制御回路を実装したCPUモジュールの機能を、小さな1チップに凝縮。高密度実装により、性能向上を実現しながら、信頼性の向上にも貢献しています。i-PX9800モデルA200/S200は、“NOAH-6”の処理を最適化することにより、i-PX9800モデルA100/S100と比較してCPU処理性能を最大10%向上、i-PX9000モデルA300/S300と比較して最大4倍にまで向上させ、ACOSシリーズ最高の処理性能を達成しています。

CPU処理性能の向上

A model S model

iStorage A5200では、最新の高性能マルチコアプロセッサを採用し、コントローラ間・ノード間インタフェースをPCIe化することで、 I/O処理性能を従来機比3倍に強化しています。また、内部バンド幅を拡張することにより、スループット性能も向上しており、大規模構成における高負荷業務にも対応可能です。

I/O処理性能の向上

A model

電源の二重化、クロックの二重化、診断専用プロセッサ(DGP※)の二重化、システムバスの二重化などを標準装備として提供します。万一のアクシデント発生時にもお客様の業務を止めることのない、一段と高いレベルの可用性を実現しています。

コンポーネントの冗長化

※DGP:Diagnostic Processor

システムを停止せずにファームウェアの更新が可能なので、可用性がさらに向上しています。

オンラインファームウェア置換機能

※一部のファームウェアは構成条件に依存します。

A model

独自開発のCPUチップは高性能化とともに、放射線耐性半導体の採用や内蔵一次キャッシュのECC化、構成部品数の削減などにより、信頼性を向上しています。

CPUチップの高信頼化

A model S model

プロセッサが故障した場合、そのプロセッサで処理していた業務を他のプロセッサに引き継ぎ、障害プロセッサを切り離すことで、システムを停止させることなく縮退運転で業務を継続できます。

プロセッサリリーフ機能

※モデルS211, S221, S231, S241, S251, S261は除きます。

A model S model

プロセッサやメモリの予備モジュールを搭載し、プロセッサやメモリに障害が発生した際に、予備モジュールをシステムに組み込むことにより、システムの性能低下を防ぐことができます。

予備プロセッサ/メモリの搭載

※モデルA2WYには予備プロセッサはありません。

A model S model

プロセッサが命令を処理する際に間欠障害が発生した場合、自動で命令を再実行することで、処理を継続できます。

命令リトライ機能

A model S model

同一のデータを常に2つのメモリブロックへ書き込むことにより、1つのブロックで障害が発生しても、他のブロックのデータにより動作を継続します。さらに、i-PX9800モデルA200では、システムが稼働中でも無停止でメモリモジュールの保守交換が可能です。

メモリミラー機能

A model S model

i-PX9800は、クラスタ構成を組むことにより、予期せぬ障害が発生し、万一ホストが停止した場合でも、残りのホストで縮退運転を行い、業務を継続します。データベースを更新中のi-PX9800が障害により停止した場合は、他のi-PX9800で自動的に復旧され、データベースは保全されます。また、マルチシステム制御機構(MSCF)は二重化され、障害発生時には直ちに待機系に切り替わり、正常運用を続行します。

クラスタ構成

A model

業務を止めない高信頼性と高可用性を実現

Dependableひとつ先の「高信頼性・高可用性」をめざしつづけます。NECが長年にわたり培ってきた堅牢な高信頼性技術をベースに、さまざまな高信頼機能、高可用機能、保守機能を付与することで、システムの稼働率を一層高めています。

ひとつ先の「高性能」をめざしつづけます。NECが独自に開発したCPUチップ“NOAH-6”の処理を最適化し、さらに内部バスの強化などにより、一層の高性能化を実現しています。

High Performance

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仮想テープやディスク内のファイルのデータを暗号化することで、搬送中に媒体が紛失・盗難・不正アクセスがあっても、大切なデータを秘匿することができます。暗号鍵は自動生成することもでき、暗号化方式はAES※1方式の他にACOS独自暗号方式も実装しています。

ひとつ先の「環境性能」をめざしつづけます。中央処理装置、入出力処理装置、周辺装置の省電力化や省スペース化を追求することで、環境性能を一層強化しています。

ECO

※図はi-PX9800モデルS100とi-PX9800モデルS200の比較です。

さまざまな機能でシステムやデータのセキュリティを確保

A model S model

搬出データを暗号化し、媒体の紛失・盗難や不正アクセスがあってもデータ資源を秘匿

A model S model

システム利用時におけるパスワード不正、利用許可期間外のアクセスなどのシステム不正利用、さらにはアクセスを許可されていないデータ資源への不正アクセスなどが発生した場合、その情報を記録します。

不正利用や不正アクセスを記録

iStorage A3200は、高可用、高運用、高性能、省スペース、省電力でコストパフォーマンスに優れたミッドレンジディスクアレイ装置です。i-PX9800モデルS200の筐体に最大2台搭載できます。

省スペース・低消費電力の、iStorage A3200ディスクアレイ装置

S model

N3636仮想テープ装置は、カートリッジ磁気テープサブシステムを仮想化する装置です。独立筐体型に加え、i-PX9800モデルS200の筐体に搭載できるモデルも用意し、設置面積を約47%削減できます。

高速アクセス・省スペースの、N3636仮想テープ装置

S model

システム利用時に、パスワードを一定回数連続して誤った場合、アカウントをロックアウトして一時的にシステムの利用を禁止します。パスワードの総当たり攻撃など、悪意を持った攻撃者による不正なシステム利用を防止します。

アカウントロックで悪意ある利用者の侵入を防止

A model S model

システム管理者はすべてのデータ資源にアクセスできる権限を有しています。しかし、権限が一極集中するがゆえに、システム管理者が万一不正利用した場合、損失・被害が甚大になります。i-PX9800では、複数のシステム管理者で、職責や職務に応じてアクセス権限を分配することで、悪意ある者による不正利用のリスクを低減できます。

システム管理者権限の一極集中を無くし、セキュリティ事故のリスクを低減

A model S model

システム利用やアクセスを検証し、不正利用を防止

事前にシステムの利用者と利用範囲を設計・登録し、未登録者からの不正利用や利用許可範囲を超えた不正アクセスを防止します。システム利用の検証では、利用者ごとに利用許可期間やパスワード、サブシステムやコンソールの利用権限を検証できます。また、ディスク、ファイル、業務プログラムに対して、アクセス属性と利用者の組み合わせでアクセス権限を設定することができます。利用させるデータ資源に応じて適切なアクセス権限を与えることで、不正アクセスからデータ資源を保護します。 A model S model

S model

個人情報などを格納するデータベースを暗号化することで、大切なデータ資源を不正アクセスから保護します。暗号方式は電子政府推奨のAES※1

方式を採用し、OSの暗号化基盤が暗号化ハードウェア※2を利用して透過的かつ高速に暗号化/復号化処理を行うため、業務アプリケーションを改造することなく、データ資源を保護することができます。

データベースを暗号化し、不正アクセスからデータ資源を保護

※1:AES: Advanced Encryption Standard※2:本機能はi-PX9800モデルS200でのサポートとなります。

省電力化を追求した中央処理装置、入出力装置により、エコなシステムを実現

※i-PX9800モデルA200では、従来機(i-PX9000モデルA300)と比較して、消費電力を最大約60%削減。i-PX9800モデルS200では、従来機(i-PX9000モデルS300)と比較し、消費電力を最大約50%削減。

i-PX9800は、低消費電力である最新CPUチップ“NOAH-6”の搭載をはじめ、高効率電源の採用、入出力処理装置の1カード化などにより、消費電力を削減しています。 A model S model

高密度化実装および部品配置の最適化により、筐体数を大幅に削減し、これによりi-PX9800モデルA200では、従来機(i-PX9800モデルA100およびi-PX9000モデルA300)と比較して設置面積を最大約33%削減できます。また、オペレータステーションを筐体に内蔵可能とすることにより、i-PX9800モデルS200では従来機(i-PX9800モデルS100およびi-PX9000モデルS300)と比較して設置面積を最大約70%削減できます。

省スペース化を実現した、中央処理装置、入出力処理装置

A model S model

ICTシステムの設置面積を削減し、運用効率の改善を実現

※図は19型サーバーラックへの搭載例です。搭載するモジュールはシステム構成により異なります。

i-PX9800モデルS200では、ACOS専用筐体モデルに加えて、データセンター対応モデルを用意しています。データセンター対応モデルは、ACOSシステムを構成する全ての装置をデータセンター標準の19型サーバーラックに搭載することができます。※1サーバーラックには、ACOSシステムと連携するオープンサーバ群も搭載できるので、ICTシステム全体の運用効率を改善しながら、SoR※2領域とSoE※3領域の連携基盤を構築することができます。さらに、遠隔地のPCからACOSシステムの制御とコンソールオペレーションを可能にするリモートOPS機能を利用すれば、例えばACOSシステムをデータセンターに設置して、遠隔地のPCからシステムを運用するといったITアウトソーシングを容易に実現でき、ICTシステムの運用効率をさらに改善できます。 S model

※1: i-PX9800モデルS200を構成する全ての装置をACOS専用筐体に搭載することも可能です。※2: SoR(System of Record) 記録や統制のためのシステム群※3: SoE(System of Engagement) 顧客との関係を強化するシステム群

データセンター対応モデルを利用することで、ACOSシステムをサーバーラックに集約するとともに、ハウジング運用によるITアウトソーシングの実現も可能に

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デジタルトランスフォーメーション「DX」の推進を支援

「あらゆる人・モノ・コトをつなげて新しい価値を生み出し、生活やビジネスをより良く変えていく」デジタルトランスフォーメーションの時代を迎え、企業では、デジタルテクノロジーを活用してビジネスや経営を変革していくことが必至となっています。ACOSシステムに蓄積された貴重なデータとさまざまなビッグデータを関連させて、AIやBIなどの最新テクノロジーを活用して、ビジネスの競争力強化を実現します。

ACOSシステムの基幹データベースに対する更新の内容を、オープンサーバ上のデータベースに自動的かつ高速、安全に反映します。コード変換やデータ編集・加工なども定義に従って自動で行います。ACOSシステムでの更新が自動反映されたデータを、BIツールにて、迅速かつ簡単に分析・見える化することで、競争優位の確立に役立てることができます。

ACOSデータベースの複製をオープンサーバ上に作成しBIツールによる見える化とシームレスに連携

ACOSシステム上の基幹データを、IoTデータをはじめとしたビッグデータと関連させ、NECの最先端AI技術で分析・予測することができます。たとえば、ACOSシステムの販売や入出庫のデータに各種データを関連させて、精度の高い需要予測や状況に応じた最適な在庫予測を行うことで、コスト削減や利益率向上につなげることができます。

IoTデータやAI技術と組み合わせ、ビジネスに有効活用

ACOSシステムの仮想化で複数環境を統合し、TCOを削減

物理分割機能、論理分割機能、仮想計算機(VM)機能の3つの仮想化機能により、高信頼かつ柔軟なホスト統合環境の実現をサポートします。効率的なリソースの活用や柔軟な運用が可能となり、TCO削減を実現します。物理分割機能は、ホストをCPUボード単位で区画分割し、複数のシステムを稼働させることで他の仮想化機能と比較して最も高信頼なシステムが構築できます。論理分割機能は、ホストを最大16区画に細かく分割し、複数のシステムを稼働させることで効率的なリソース活用が可能になります。仮想計算機(VM)機能は、区画分割せずに、複数の仮想計算機を生成してシステムを稼働させることで小規模な仮想化環境を容易に構築でき、柔軟な運用が可能になります。

A model

A model S model

A model S model

お客様資産の価値拡大デジタル化時代の企業では、ビジネスの競争力を高めるために新たなITサービスの創出が求められており、目まぐるしく進化するIT環境の変化にどのように対応するかが重要になっています。

企業の基幹システムなど高い信頼性や安定性が求められる領域「Systems of Record(SoR)」、顧 客 視 点 を 重 視して 設 計 さ れるシステム など変 化 や スピ ードを 求 められる領 域「Systems of Engagement(SoE)」、顧客の欲求や行動を分析するシステム など高 付 加 価 値 を 生 み 出 す 領 域

「Systems of Insight(SoI)」、それぞれの領域のシステムを、特性に応じて適材適所で組み合わせて連携させ、IT環境の変化に強いシステムへ進化させていく「ハイブリッドIT」。

お客様が長年にわたり培ったデータや業務プログラムは、企業や組織の要となる優良なIT資産です。ACOSがこれらのIT資産を高信頼・高可用な基幹システムで継承し、クラウドやIoT、ビッグデータなどのSoE領域、SoI領域と柔軟に連携・融合することで、お客様資産の価値拡大、ビジネス拡大を支援します。

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重要データをバックアップして、災害発生時の事業継続を支援

万一の災害による情報システムのダウンは事業活動に大きな影響を及ぼします。システムのハードウェアやソフトウェア(アプリケーション)はいずれ復旧できても、「データ」は一度損失すると復旧が極めて困難です。そのため、重要データ(売上情報、顧客情報、在庫情報、人事情報…等)のバックアップが重要となります。

1台のホスト上に、複数の仮想的なシステムを生成し、その各システム上で独立したオペレーティングシステムを運用させることができます。たとえば、本番環境で稼働させていた開発業務を、仮想的なシステム上で評価用システムを稼働させることにより、本番環境に影響を与えることなく、開発業務の評価を行うことができます。

仮想的なACOSシステムが構築でき、単一ホストで独立した複数環境が利用可能

CPUリソースを設計にもとづき配分させます。バッチやオンラインといったサブシステムの単位だけでなく、業務の種類や利用者単位でも配分できます。目標値の設定で基幹業務へ割り当てるCPUリソースを一定率保証させることができ、高負荷時でもリソース不足による基幹業務のレスポンス低下を防止することができます。また、上限値の設定でCPUリソースの割り当てを制限することもでき、システム全体への影響を軽減することができます。

CPUリソースの配分設計に従いワークロードを管理、高負荷時でも基幹業務のレスポンスを確保

仮想テープ媒体やLTOを使用する従来のバックアップはもちろん、運用はそのままでiStorage HSにも仮想テープ単位でバックアップでき、システムから切り離した安全なオフライン環境でデータを保管できます。LTOでの搬送、iStorage HS間のデータ転送、いずれの場合もデータを暗号化しているため、データ流出の心配はありません。LTOは媒体搬送するだけで容易に遠隔バックアップを実現でき、iStorage HSはリモートレプリケーションによって遠隔バックアップの時間を短縮できます。

テープバックアップ運用を変更せずiStorage HSにバックアップ

iStorage A5200のデータレプリケーション機能とiStorage HS連携機能により、バックアップ用サーバ/ソフトウェアを必要としない、オンライン業務無停止でのバックアップ/リストアが可能になります。※

初回のフルバックアップ後は、差分データのみ保存となるので、高速かつ効率よくバックアップできます。さらに重複排除・圧縮済データを暗号化してバックアップサイトへデータ転送するので、災害時のシステム復旧に必要な重要データを安全かつ効率的に遠隔保存できます。

オンライン業務無停止でiStorage HSに高速バックアップ

帳票業務の効率化と帳票データの活用でビジネスの活性化を支援

帳票や伝票出力などの印刷業務は、ビジネス環境やICT環境の変化にともない、センターでの集中/大量印刷から支店や拠点での分散印刷へ、また、紙帳票から電子帳票へなど、大きく変化しています。ACOSシステムでは、遠隔地のオープン系プリンタへの印刷や電子帳票によるペーパーレス化に対応し、印刷コストの削減と業務の効率化を実現します。また、帳票の電子化は集計や分析などでの活用が容易になり、ビジネスの活性化に役立ちます。

帳票の仕分けや遠隔地への配信、印刷までオペレータの操作なしで自動的に行えます。業務やJCLなどの既存業務資産を必要最低限の変更のみで遠隔地のオープン系プリンタへの印刷が可能となり、 帳票業務の運用コストが削減できます。

帳票の仕分けや配送が自動化でき、運用コストを削減

電子帳票にすることで、紙資源が節減でき、用紙コストの大幅削減と、印刷物の管理工数や保管スペースを削減できます。配送に関わるエネルギー消費量も抑えられ、CO2削減にも貢献します。また、電子帳票をCSV形式に変換することにより、表計算ソフトで二次加工したり、RPA連携でデータを自動入力するなど、帳票データを有効に活用することができます。電子帳票は文書内をページ単位に分割して配布することができ、配布手段も共有フォルダ格納、メール配信、FAX配信、他サーバへのFTP転送、Web公開など、さまざまな配布方法を選択できます。

帳票の電子化により、紙資源や管理コストの削減、帳票データの有効活用を実現

重要なデータの遠隔地保管だけでなく、バックアップサイトにディザスタリカバリ用のACOSシステムを配置し、メインサイトからデータ転送しておくことで、万一の大規模災害時や局地災害時にすばやく業務を再開できます。サイト間の距離や必要とされる要件に合わせて、データ転送モード(同期、セミ同期順序保証、非同期)は選択することができます。また、バックアップサイトのACOSシステムはリモート制御可能なため、メインサイトで一元的に運用することができます。

災害発生時はバックアップサイトで業務を継続

ACOSシステムの利活用にあたっては、稼働効率性の向上も求められています。1台のホスト上に複数の仮想的なシステムを稼働できる仮想化機能や、高負荷時でもCPUリソースを適切に配分させるワークロード管理を提供しています。これらの機能を利用することで、ハードウェアのスペックを有効に活用することができます。

仮想化やワークロード管理により、稼働効率性を向上

※2020年4月以降サポート予定。

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● マルチコアプロセッサや最新テクノロジーの内部バスを採用。その能力を最大限に引き出す当社独自制御方式により、従来機種に比べ※1I/O処理性能を最大3倍に向上しました。

● 高速光ループチャネル接続数を2倍、キャッシュ容量を10倍にすることで集約性を向上。従来のiStorage A5000に比べ、フットプリントの削減など運用コストの改善に貢献します。

● iStorage HSとの連携機能を強化し、バックアップサーバ/ソフトウェアレスでiStorage A5200からiStorage HSへ、直接バックアップ/リストアが可能になります。※2最初のフルバックアップ以降は、増分バックアップのみとなり、バックアップ時間を大幅に短縮します。

● 1つのデータベースを複数のボリュームで構成している環境で、データ一貫性を保証したバックアップが実現可能になりました。● 災害対策ソリューションとして、セミ同期順序保証モードのリモートデータレプリケーションにより、RPOを最適化可能です。● メインフレーム用として業界で初めて、記憶媒体にフラッシュメモリドライブ(SSD)を全面採用したiStorage A5000で培った高信頼性

技術を継承。稼働率を極限まで高めています。● AES-256bitに準拠した暗号化SSDを採用することにより、不正なドライブ持ち出しに対して情報を保護します。SSD内の専用ハード

ウェアにより暗号化を実施するため性能には影響がありません。● アクセス性能とデータ可用性を向上させるトリプルミラー(ドライブの3重化(RAID-TM))を採用しています。トリプルミラーによりドライブの

2重故障時でも業務を継続することができます。ドライブが1台故障しても冗長性を維持し、2台故障してもアクセス可能です。● キャッシュメモリの故障時でも高速レスポンスを継続する冗長キャッシュ制御方式や、部品故障時でも運用継続を可能とする装置構造

など従来機からの高可用性アーキテクチャを継承しています。● コントローラのバックプレーンの冗長化により、バックプレーン故障時でも無停止保守が可能です。

諸元               型名 iStorage A3200(N375B)ACOS用物理ドライブ(GB※1) 2.5型暗号化SSD 400物理互換フォーマット(GB※1) 18 36 73 147 300最大記憶容量/サブシステム(GB※1)※2※3 370.8 741.8 1511.8 3023.6 6047.2最大論理ディスク数/サブシステム※2 176 352 704 1408 2048RAIDタイプ 1/TM

ディスクキャッシュ

キャッシュメモリ搭載容量(最大)(GB※1) 96(有効容量:48)

Fast Write(高速書き込み) 可能バッテリバックアップ時間 時間に制限なし(専用不揮発性メモリにバックアップ)

最大高速光ループチャネル接続数 8データ転送速度(MB/秒)※4 400/800

消費電力※3 基本筐体(kVA) 0.78以下拡張筐体(kVA) 0.43以下

オープン用物理ドライブ(GB※1) 2.5型暗号化SSD 3200最大装置構成 基本筐体1台+拡張筐体1台

諸元               型名 iStorage A5200(N3782)ACOS用物理ドライブ(GB※1) 2.5型暗号化SSD 400 2.5型暗号化SSD 3200物理互換フォーマット(GB※1) 36 73 147 300 1600最大記憶容量/サブシステム(TB※1)※2※3 12.4 38.8 67.9 101.1 505.7最大論理ディスク数/サブシステム※2 5888 8096 8192 8192 7680RAIDタイプ 1/TM 1/5/TM 1/TM

ディスクキャッシュ

キャッシュメモリ搭載容量(最大)(GB※1) 2048(有効容量:1024)

Fast Write(高速書き込み) 可能バッテリバックアップ時間 時間に制限なし(専用不揮発性メモリにバックアップ)

最大高速光ループチャネル接続数 128データ転送速度(MB/秒)※4 400/800

消費電力※3 基本筐体(kVA) 7.9以下拡張筐体(kVA) 4.4以下

オープン用物理ドライブ(GB※1) 2.5型暗号化SSD 3200最大装置構成 基本筐体1台+拡張筐体2台

※写真は専用筐体モデルです。専用筐体モデル以外に、19型サーバーラックに搭載可能なラックマウント対応モデルも用意しています。※1:表中の値は最大接続数であり、同時に接続できる値ではありません。※2:インタフェースは1000BASE-T(10BASE-T/100BASE-TXにはautonegoで対応)に準拠。

通信速度はシステム構成、システム条件等に依存します。●省エネ法(2021年度基準)に基づく表示:対象外。正式にはエネルギーの使用の合理化等に関する法律。

モデル名称 A212 A222 A232 A242 A252 A262 A272 A282 A292 A2A2 A2B2 A2C3 A2D3 A2E4 A2F5 A2G6 A2H8 A2J8 A2KA A2LC A2NG A2QL A2SQ A2UU A2WYEPU台数 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 3 3 4 5 6 8 8 10 12 16 20 24 28 32最大記憶容量(GB) 32最大チャネル本数※1 512(高速光ループ:最大504、LAN:最大64※2)

外形寸法(幅×奥行き×高さ)(mm) CPU基本筐体:600×1,141×1,800 CPU 基本筐体:600×1,141×1,800

CPU 拡張筐体:600×1,141×1,800

※1:表中の値は最大接続数であり、同時に接続できる値ではありません。 ※2:インタフェースは1000BASE-T(10BASE-T/100BASE-TXにはautonegoで対応)に準拠。通信速度はシステム構成、システム条件等に依存します。●省エネ法(2021年度基準)に基づく表示:対象外。正式にはエネルギーの使用の合理化等に関する法律。

※1:1GB=1,0003Byte、1TB=1,0004Byteとして計算した数値。 ※2:記載内容はACOS用の内容であり、オープン用に関してはお問い合わせください。 ※3:全て同一のRAID、論理ディスクフォーマット構成での最大値。※4:瞬時最大値であり、システム構成、システム動作条件等に依存します。●省エネ法(2011年度基準)に基づく表示:対象外。正式にはエネルギーの使用の合理化等に関する法律。

※1:「iStorage A5000」との比較。当社測定値。 ※2:2020年4月以降サポート予定。

● データ転送速度800MB/秒の高速光ループチャネルを8チャンネルまで接続可能。またドライブに2.5型SSDを採用し省スペースを実現しています。

● 省スペース化によりi-PX9800モデルS200のCPU筐体に2台実装可能です。● 1つのデータベースを複数のボリュームで構成している環境で、データ一貫性を保証したバックアップが実現可能になりました。● SSDは全て暗号化SSDを採用。不正なドライブ持ち出しに対して情報を保護します。SSD内の専用ハードウェアにより暗号化を

実現するため性能には影響がありません。● アクセス性能とデータ可用性を向上させるトリプルミラー(ドライブの3重化(RAID-TM)を採用しています。トリプルミラーにより

ドライブの2重故障時でも業務を継続することができます。ドライブが1台故障しても冗長性を維持し、2台故障してもアクセス可能です。

● 災害対策ソリューションとして、リモートデータレプリケーションをご利用いただけます。用途により、同期/非同期のデータ転送モードを選択し、遠隔地のディスクアレイ装置との間でレプリケーション運用が可能です。また、非同期モードでは低速回線を利用した低価格でのレプリケーション運用も可能です。

Hardware Specifications先進テクノロジーを搭載したストレージ装置 iStorage A5200(N3782)i-PX9800モデルA200

省スペース、低消費電力でコストパフォーマンスに優れたミッドレンジディスクアレイ装置 iStorage A3200(N375B)

モデル名称 S211 S221 S231 S241 S242 S251 S252 S261 S262 S272 S282 S293 S2A3EPU台数 1 1 1 1 2 1 2 1 2 2 2 3 3最大記憶容量(GB) 8最大チャネル本数※1 60(高速光ループ:最大58、LAN:最大16※2)

外形寸法(幅×奥行き×高さ)(mm) CPU基本筐体:600×1,141×1,800

i-PX9800モデルS200

※1:1GB=1,0003Byte、1TB=1,0004Byteとして計算した数値。※2:記載内容はACOS用の内容であり、オープン用に関してはお問い合わせください。

※3:全て同一のRAID、論理ディスクフォーマット構成での最大値。※4:瞬時最大値であり、システム構成、システム動作条件等に依存します。●省エネ法(2011年度基準)に基づく表示:対象外。 正式にはエネルギーの使用の合理化等に関する法律。

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システム環境管理支援 障害時の迅速な対応のため、お客様システムのハードウェア/ソフトウェア構成、OSバージョン等を把握します。

テクニカル支援 障害対応支援、技術問い合わせへの対応を行います。障害対応は、①NEC営業日9:00~17:00/②24時間365日から選択可能です。

情報提供 新製品の紹介、システム事例紹介を行い、お客様の改善検討を支援します。

サポート定例報告会(オプション) 月次でお客様を訪問し、インシデントの発生および対応状況を報告します。また、年1回、性能評価を行い、問題の早期発見や課題解決を支援します。

※サポート対象製品は、以下のとおりです。 ・OS:ACOS-4 ・PP:ACOS-4上で稼働するNEC製のPP、サーバ/PC上に導入したNEC製のACOS連携製品※ご要件やシステム構成製品、対応スケジュール等を確認の上、ご提案いたします。

その他のACOS関連サービス

ユーザ資産分析 COBOL、HPL、IDLⅡ等の現行ACOSアプリケーション資産を分析し、利用されていない不要資産の抽出、資産のスリム化を図ります。

ユーザ資産継承 安心してACOSを継続利用いただくため、アプリケーションのソースをお預かりし、ACOS専門技術者が障害発生時の保守(トレース調査、修正等)を代行します。

パッチ選定 累積パッチ、および緊急性の高い情報をお客様環境に合わせて整理し、情報提供します。ご要望に応じて、パッチ適用作業を代行可能です。

システム更改支援 環境設計から環境移行、業務評価や、旧システムの撤去まで、ACOS更改時の設計/構築/移行、評価、本番切替の各フェーズを支援します。

遠隔レプリケーション導入支援 遠隔レプリケーションの導入において、環境設計、運用設計をはじめ、評価、本番切替まで、ACOS専門技術者が支援し、スムーズな導入を実現します。

その他の構築・導入・運用支援のサービスでも、お客様を強力に支援運用フェーズの障害対応を支援するマネジメントサポート for ACOS以外にも、充実のサポートメニューで、ACOS専門技術者がお客様の課題解決を支援します。

※上記いずれも、ACOS-4を対象としてサービスを提供します。※ご要件やシステム構成製品、対応スケジュール等を確認の上、ご提案いたします。※上記以外のご要望にも対応可能な場合があります。ご相談ください。

サーバ連携ジョブ連携 OLF/JB-SV、NJP、JOBCO

データベース連携

OLF/DB-EX、OLF/DB-Navi、OLF/DB-RX、RIQSⅡ/RF、RIQSⅡ/XR、VSAS/RF、RIQSⅡサーバ、VIALAN、DBReplicationACOSAgent

ファイル転送 ALFAINDデリバリ連携 OLF/DL-OW、DFPRINT データアクセス DataAccess/ServerOLTP連携 OLF/TP-UW、OLF/TP-UT 企業情報交換システム CCSⅡ

業務連携 OpenDiosa/OPBASE ACOS Agent

システム基盤OS基本 SPⅠ、SPⅡ、SPⅢ、SPⅣ 性能管理支援 SIMON ソートマージ SORT/MERGESG支援 CUSTOMIZER for ACOS-4 センタ運用支援 ROF パラレルジョブステップ JOB-PX資源管理 RUAF 基本通信管理 NWCM/NPSFⅡ 日本語処理 PATDIC、ATRDIC、ITPDIC、コード変換サポート拡張仮想計算機 VMX プログラム間通信 COM-XE/API 統合ストレージ管理支援 USM/MM論理分割 LPSF チャネル間通信 CCF 仮想装置 Virtual Device/CKDDISK装置制御 DCF パススルー TCF ワークロード管理 ACOS-4 Workload Managerボリューム二重化 DVCF 高性能基盤 ITPO/MD、ITPO/JD セキュリティ Encryption Data Service

運用管理統合運用 TOM性能管理支援 OpenDiosa/OPBASE System Monitoring Agent業務運用支援 FIPS-XEログ管理 LogCollect Controller

業務構築支援カナ漢字変換システム KKCS、KKDIC大規模分散処理システム DIOSA/PX21図形処理管理 GCS

OLTPVIS VISⅡ、MFDCNVオンライン性能管理・解析 VISMONSTAR

データベースデータベース管理 RIQSⅡ V1、RIQSⅡ V2、ADBSパラレルSQL RIQSⅡ/PFデータベース支援 TQFⅡ

スケーラブルHA基盤クラスタ基盤 MCMFパラレルOLTP OLF/TP-TDパラレルバッチ JES-PXホットスタンバイ制御 MSRFⅡ

開発支援統合ソフトウェア環境 CASEWORLD情報資源管理システム IRDSプログラム開発支援 PSAテスト支援 STA、ATAC、DATECHANGEプロダクト管理支援 PMA

言語、サービスプログラム

COBOL85、COBOL/S、IDLⅡ、NL/Ⅱ、C、ISO C、 ALPS

ストレージ基盤異種サーバ間データ共有 DISKSHARE

ストレージマネジメント

ReplicationControl、ReplicationControl/DisasterRecovery、DataReproducer、DynamicSeparator、Multi-System shared File Server

バックアップ UniversalBackup

● 既存のカートリッジ磁気テープ装置をディスク上に仮想化し、エミュレートする装置です。N3631仮想テープ装置はカートリッジライブラリサブシステムを、N3636仮想テープ装置はカートリッジ磁気テープサブシステムをエミュレートします。既存の資産で利用可能です。

● 機械的なカートリッジのマウント/デマウント動作がなく、磁気テープのロード/アンロード時間やファイルサーチ時間を大幅に短縮でき、高速なデータアクセスが可能です。

● LTOテープ機構(オプション)を搭載することにより、仮想テープをLTOテープに書き出して外部保管することができます。さらに、LTO暗号化管理機構の付加により、LTOテープに記録するデータの暗号化が可能となり、媒体の盗難や紛失から貴重なデータを保護できます。テープにはオープン系で広く採用されているLTO-6/-5テープカートリッジを採用しています。LTO-4テープカートリッジに書き込まれた既存資産の読み込みも可能です。

● ネットワーク入出力機構(オプション)を搭載することにより、仮想テープをiStorage HSにファイルとして入出力することができます。

● N3636仮想テープ装置(チェンジャ型)は、Sモデル筐体に内蔵可能なACOS筐体搭載型も選択可能です。

項目仕様

N3631 N3636エミュレーションのタイプ ライブラリ型 チェンジャ型記憶容量※1(TB) 2.1~30.7(6.3~92.1) 0.2~4.2(0.6~12.6)仮想テープ数(巻) 500、1,000~8,000(1,000巻単位) 最大8,100※2

接続可能チャネル 高速光ループチャネルC/D 高速光ループチャネルC/D接続可能テープ装置※3 LTOテープライブラリ LTOテープドライブ使用可能LTOテープ LTO-6/LTO-5(入出力)、LTO-4(入力のみ) LTO-6/LTO-5(入出力)、LTO-4(入力のみ)ネットワーク入出力規格 1000BASE-T 1000BASE-T外形寸法(mm) 600(W) × 1,020(D) × 1,265(H) 600(W) × 1,020(D) × 1,265(H)※4

※1:非圧縮時、カッコ内は3倍圧縮時。 ※2:定義可能な最大仮想テープ数。 ※3:オプション。本体内に搭載。 ※4:独立筐体型の場合。※写真は「N3631」仮想テープ装置。

マネジメントサポート for ACOSHardware Specifications

ACOS-4/XS Program Product

ACOS専門技術者が、運用フェーズの障害対応、技術問い合わせをサポートシステム構成を把握したACOS専門技術者が対応し、迅速に障害復旧策の提示を行うことで、お客様の安心を実現します。

既存資産で利用可能な、高速アクセス・省スペースの仮想テープ装置N3631/N3636

Page 9: これまでもそしてこれらもお客様とともに - …...2 3 これまでもそしてこれらもお客様とともに 9800 は 近年、急速に進歩するICTは、企業に持続的成長をもた