31
参考資料 1 これからの時代に求められる資質・能力と、 それを培う教育、教師の在り方について (第七次提言案参考資料)

これからの時代に求められる資質・能力と、 それを培う教育、教 … · 1.これからの時代を生きる人たち に必要とされる資質・能力

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Page 1: これからの時代に求められる資質・能力と、 それを培う教育、教 … · 1.これからの時代を生きる人たち に必要とされる資質・能力

参考資料 1

これからの時代に求められる資質・能力と、

それを培う教育、教師の在り方について

(第七次提言案参考資料)

Page 2: これからの時代に求められる資質・能力と、 それを培う教育、教 … · 1.これからの時代を生きる人たち に必要とされる資質・能力

1.これからの時代を生きる人たちに必要とされる資質・能力

~求められる人材像~

頭脳労働の機械化(年間3.7兆ドル~10.8兆ドル)や、感覚・機動性・知性が強化されたロボットによる人間活動の代替(年間1.7兆ドル~4.5兆ドル)など、現在の常識を覆す破壊的技術が比較的近い将来に実現する可能性。

2025年における「破壊的技術」の予測

東ロボ君プロジェクト~ロボットは東大に入れるか~

Slngularity is Near(レイ・カーツワイル)

経済社会構造の革新的変化(破壊的技術の予測)

出典:経済産業省提出資料(教育再生実行会議第1分科会第4回(H27.1.27)より)

Page 3: これからの時代に求められる資質・能力と、 それを培う教育、教 … · 1.これからの時代を生きる人たち に必要とされる資質・能力

IoTとセンサー技術の進化 AI (artificial intelligence : 人工知能)の進化

IoT(Internet of Things:センサーや機械類など“モノ”をインターネットに接続する技術)の各産業への浸透は深化し、随所で新たなビジネスモデルを輩出。

また、従来浸透していなかった製造業を含め、全ての産業において、既存のビジネスモデルや産業構造の大変革が不可避に。

センサー技術の発達とIoTの進化がもたらすもの

VS

カメラやセンサーによる監視ヒトによる点検

交通情報

設備の老朽化データに加え、自然・気象現象、人の行動などがセンサーで取得可能。

公共インフラや工場における点検・組立ても、センサー技術やロボット技術の進歩により機械に置き換わる可能性。

VS話し言葉を認識する

AI型コンピュータ

クイズ王(人間)

あなたはおそらく急性胃腸炎よ。

人間

急性胃腸炎:97.3%。サルモネラ腸炎:2.1%。

類似症状から腎炎に発展:5.3%

膨大な医療データに接続したAI型コンピュータ(会話可能)

AIの進化がもたらすもの

高度な知的労働においてAIがパートナーに。

自らカイゼンを考える工場の出現 自動運転 医療

第4次産業革命 (IT+ロボット技術による新たな産業革命)を、「関連技術の国際標準化」と「技術開発支援( 「考える工場」プロジェクト:2億ユーロ)」で狙う。

センサーやインターネット等から、車両位置、標識、白線のデータ、過去の事故の場所や原因データ等を入手し、AIが運転方法を決定する自動運転車を開発中。

リアルタイムの生態情報をセンサーで入手し、遺伝子情報等を含めAIが分析。予防医療やオーダーメード治療が可能に。ロボット技術と組み合わせ全自動手術も。

(例:人間とコンピュータの医療での協働)

人間とコンピュータの連携

+ (協働)

人間より強いコンピュータ

VS

経済社会構造の革新的変化(IoT・AIの影響)

出典:経済産業省提出資料(教育再生実行会議第1分科会第4回(H27.1.27)より)

Page 4: これからの時代に求められる資質・能力と、 それを培う教育、教 … · 1.これからの時代を生きる人たち に必要とされる資質・能力

2.これからの時代を見据えた教育内容・方法の革新~求められる資質・能力を教育によっていかに培うか~

ESD(Education for Sustainable Development:持続可能な開発のための教育)は、将来にわたって持続可能な社会を構築する担い手を育む教育である。

現代社会の様々な課題を自らの問題として捉え、身近なところから取り組むことにより、それらの課題の解決につながる新たな価値観や行動を生み出し、それによって持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動のことである。

ESDは、第2期教育振興基本計画 (平成25年6月14日閣議決定)において、「キー・コンピテンシー」の養成にもつながるものとして、その推進が求められており、また、学習指導要領(平成20年、21年公示)にも、持続可能な社会の構築の観点が盛り込まれている。

日本の提案によって、国連決議により平成17年からの10年間を「国連ESDの10年」とし、ユネスコが主導機関となって世界的な取組が進められ、その最終年にあたる平成26年11月には、日本において「ESDに関するユネスコ世界会議」が開催され「あいち・なごや宣言」が採択された。

今後「国連ESDの10年」の後継プログラムであるESDに関するグローバル・アクション・プログラム(GAP)に基づき、更にESDを推進していく。

ESDの学習や活動で取り上げるテーマ・内容は必ずしも新しいものではありません。むしろ、それらをESDという新しい視点から捉え直すことにより、個別分野の取組に、持続可能な社

会の構築という共通の目的を与え、具体的な活動の展開に明確な方向付けをするものです。また、それぞれの取組をお互いに結びつけることにより、既存の取組の一層の充実発展を図ることを可能にします。

ESDの育みたい力持続可能な開発に関する価値観(人間の尊重、多様性の尊重、非排他性、機会均等、環境の尊重等)体系的な思考力(問題や現象の背景の理解、多面的かつ総合的なものの見方)代替案の思考力(批判力)データや情報の分析能力コミュニケーション能力リーダーシップの向上

ESD(持続可能な開発のための教育)

Page 5: これからの時代に求められる資質・能力と、 それを培う教育、教 … · 1.これからの時代を生きる人たち に必要とされる資質・能力

調査研究拠点

調 査 研 究 内 容

市民向け啓発手法の開発●オリンピック・パラリンピック教育を全国展開するため、教員を対象とした、より実践的な研修方法等の調査研究

学校における教育手法の開発●各学校段階におけるオリンピック・パラリンピック教育の推進のための効果的手法等の調査研究

教員向け研修方法の開発●オリンピック・パラリンピックに対する市民の関心を高めるための効果的手法等の調査研究

【概要】○オリンピック・パラリンピック・ムーブメントを全国展開することを目指し、市民向け啓発手法の開発や学校における教育手法の開発、教員向け研修方法の開発等をはじめとする調査研究を実施する。(H27.5~H28.3(予定))

オリンピック・パラリンピック・ムーブメント調査研究事業

都道府県 体育協会市町村 地方大学連携連携

8

高等学校におけるアクティブ・ラーニング

リクルート「キャリア・ガイダンス」2015年2月号より

Page 6: これからの時代に求められる資質・能力と、 それを培う教育、教 … · 1.これからの時代を生きる人たち に必要とされる資質・能力

土曜日を活用し、地域住民・保護者等のボランティアや民間企業等からのゲストティーチャーの協力の下、多様な学習・体験活動等の機会を提供。

言語活動の充実

ICTの活用

外部人材の活用等による学校・家庭・地域との連携

(写真右)環境学習の一環としての「エコ工作」

空気でっぽうのしくみについて、実験を通じて玉が飛び出す様子を確認し、自分の考えを図に整理。それを、教師がタブレットPCで撮影し、いくつかの案を電子黒板に映して共有。学級全体の考えを分類し、自分の考えと比較していく。

育成すべき資質・能力を踏まえた教育目標・内容と評価の在り方に関する検討会(第5回)資料1(三宅なほみ教授発表資料)より引用

(写真下)昔話のルーツについてグループで発表する様子

国語科における取組例

身近な昔話とそのルーツとなった古典、関連する資料等を読み、内容や面白さについてまとめ、グループで紹介。また、他のグループの発表を聞き、自分が取り上げた古典と比較して、分かったことや考えたことなどを文章で表現する。

理科における取組例

(写真左)考え方の違いを比較・検討する様子

ある課題を解決するために、複数の視点を設定し、分担して担当し、それぞれが作成した説明を話合いにより統合することで答えを導き出す。さらに、各グループの答えと根拠をクラス全体で発表し合い、より深い理解へとつなげていく。(ジグソー法の例)

ペア学習・グループ学習等の推進

(写真左)自分の考えを発表し、話し合う様子

タブレットPC、電子黒板などのICTを効果的に活用することにより、より分かりやすい授業が実現するとともに、個別学習や協働学習を通じて、子供たちの主体的な学びが可能となる。

初等中等教育におけるアクティブ・ラーニングの取組例

平成26年度「学術情報基盤実態調査(大学図書館編)」より作成

○ アクティブ・ラーニング・スペース(複数の学生が集まり、様々な情報資源を活用しつつ議論を進めていく学習スタイルを

可能にするスペース)は、平成26年度は338大学に設置されており、3年間で約2.5倍に増加した。

○ アクティブ・ラーニング・スペースでは、グループ学習スペース(404館)のほか、共用スペース(262館)、プレゼンテーショ

ンスペース(288館)などが整備され、学習・研究サポート(226館)などのサービスが提供されている。

高等教育におけるアクティブ・ラーニング・スペースの整備

0

100

200

300

400

H21 H22 H23 H24 H25 H26

単位:大学

国立大学 公立大学 私立大学

・アクティブ・ラーニング・スペース設置大学数の推移(各年5月1日現在)

年度

単位:大学

年度 21以前 22 23 24 25 26

設置大学数 89 110 137 181 244 338

国立大学 12 21 27 43 53 65

公立大学 3 3 5 10 14 20

私立大学 74 86 105 128 177 253

調査対象大学数

760 764 769 778 774 779

設置率 11.7% 14.4% 17.8% 23.3% 31.5% 43.4%

262404

28855

114226

121213

25580

0 100 200 300 400

共用スペース

グループ学習スペース

プレゼンテーションスペース

サイレントスペース

リフレッシュスペース

学習・研究サポート

授業関連図書の提供

端末の貸出

可動式什器

その他

提供している施設・サービス(複数回答可) 単位:図書館数

167

91

104

74

36 図書館利用・文献検索

サポート分野別学習相談

ITサポート

ライティングサポート

その他

学習・研究サポート内訳(複数回答可)

単位:図書館

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◆授業内容○プロジェクトの学期(リーダーシップ入門(1年次春)、BL2 (2年次春)、BL4 (3年次

春) )は、グループで企業や自治体から依頼された問題を解決する企画を提案するな

ど問題解決型の学習を実施。

ex.)「リアルストア出店計画を日本HP(※)へ提案」 (※日本ヒューレット・パッカード株式会社)

「松竹芸能に新しいスクールビジネスを提案」

「モスバーガーはどうしたらもっと20才前後の顧客層を取り込めるか」 等

○スキル強化の学期(BL1 (1年次秋)、BL3 (2年次秋) )では、ディベートやグループ

ワークなどの実践を交えて論理的思考力や批判的思考力を鍛える。

○プロジェクト実行の学期に気づいた長所を次のスキル強化の学期で集中的に伸ばし、短

所 を補い、またその次のプロジェクト実行の学期に自己チェックが可能。

◆学習環境〇「リーダーシップの養成」を教育目標に掲げることにより、学生が、アクティブ・ラーニングに

不可欠な「主体性」 や「積極性」を自然と発揮し、周囲を巻き込み相互に刺激し合いながら

学ぶことのできる環境作りを行っている。

○少人数クラスで、教員と1学年上のSA(各クラスに1~2名)が支援。

○SAはクラスの授業補佐としての役割を担うとともに、学生のピアカウンセラーとしての役

割やクライアント企業とのプロジェクト内容の調整を行うなど、多様な役割を果たす。

◆評価と改善○大学が行う「授業評価アンケート」とは別に、「学生の匿名座談会」、「SAによる改善提言」、

「教員の振り返りのための会」、「授業直後の全クラス教員とSAによる合同ミーティング」等

を行い、常に授業内容の改善を図る。

○カリキュラムの中に、学生同士の「相互フィードバック(360度フィードバック)」を特徴とした

「振り返り」の時間を設けることにより、発表内容や学習内容等の更なる充実・深化を図る。 立教大学HP、経営学部「GP報告書 ビジネス・リーダーシップ・プログラム」等を基に作成

※アクティブ・ラーニング:

教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・学習法の総称。学修者が能動的に学修することによって、汎用的能力の育成を図る。発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク等様々な方法が考えられる。

立教大学「ビジネス・リーダーシップ・プログラム(BLP)」の例・「権限が無くても,ビジョンを示して周囲を巻き込むリーダシップの養成」という明確なビジョンを掲げ、5学期2年半にわたり経営学部の必修科

目として行われる。プロジェクト実行(春学期)とスキル強化(秋学期)に関する科目を交互に実施。・プロジェクト実行(春学期)では課題解決型の授業を、スキル強化(秋学期)ではディベートやグループワークなどの実践を交えて理論を学ぶ。

並行して専門科目を通じて専門知識を学修

2013年 BL2受講者の企業でのプレゼンの様子(立教大学HPより)

2013年 BL4受講者によるプレゼンの様子(立教大学HPより)

アクティブ・ラーニングに関する取組事例(立教大学)

○初年次教育の実施状況(大学学部の状況) ○初年次教育の具体的内容(例)

○レポートや論文の書き方などの文章作法

○プレゼンテーション、ディスカッションなどの口頭発表技法

○コンピュータを用いた情報処理や通信の基礎技術

○フィールドワークや調査・実験の方法

○情報収集や資料整理の方法

○論理的思考や問題発見・解決能力の向上

○学問や大学教育全般に対する動機付け

○将来の職業生活や進路選択に関する動機付け

○社会の構成員としての自覚・責任感・倫理観

○メンタルヘルスなど、精神・身体的健康の保持

○学生生活における時間管理や学修習慣

文部科学省「大学における教育内容等の改革状況について」より作成

大学進学者が多様化する中、多くの大学では、大学教育への円滑な移行を図るための初年次教育を実施している。

[参考] 初年次教育:高校から大学への円滑な移行を図るため、大学新入生を対象に作成される総合的教育プログラム。新入生に大学教育の最初において提供されるものであり、高等学校で学ぶべきことを補完する補習教育とは異なる。

501校

570校595校

617校651校

695校

70.6%

79.3% 82.3%84.5%

88.5%93.4%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

60.0%

70.0%

80.0%

90.0%

100.0%

0

100

200

300

400

500

600

700

800

H18 H19 H20 H21 H23 H24※平成22年度については、東日本大震災の影響を考慮し、調査を実施していない。

初年次教育の実施状況

Page 8: これからの時代に求められる資質・能力と、 それを培う教育、教 … · 1.これからの時代を生きる人たち に必要とされる資質・能力

18,066 15,246

15,485

14,927 15,335

17,926

22,798 26,893

32,609

39,258

51,295 55,145

59,468 59,460

62,324 64,284

75,586 76,464

78,151 79,455

74,551

82,945 80,023

76,492 75,156

66,833

59,923 58,060 57,501

60,138

46,406

46,872

46,497

46,810 45,960

40,835

42,215

38,712 35,282 33,974

29,264 24,842 21,290

19,966 19,568 17,878

28,714 29,968

31,341 33,495 33,716

40,730

41,311 41,210

41,182 37,569

35,081 36,770

37,535 40,570

0

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

60,000

70,000

80,000

90,000

83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12

推移

留学先・地域2012年現在

国・地域名 留学生数(前年数) 対前年比 国・地域名 留学生数(前年数) 対前年比

中 国 21,126 ( 17,961) 3,165 フランス 1,661 ( 1,685) △24

米 国 19,568 ( 19,966) △398 カナダ 1,626 ( 1,851) △225

英 国 3,633 ( 3,705) △72 韓 国 1,107 ( 1,190) 83

台 湾 3,097 ( 2,861) 236 ニュージーランド 1,052 ( 1,061) △9

ドイツ 1,955 ( 1,867) △88 その他 3,458 ( 3,237) 221

オーストラリア 1,855 ( 2,117) △262 合 計 60,138 ( 57,501) 2,637

日本人の海外留学者数(出典):ユネスコ文化統計年鑑、OECD「Education at a Glance」、IIE「Open Doors」等

米国の大学等に在籍する日本人学生数(出典) IIE「Open Doors」

米国以外の海外の大学等に在籍する日本人学生数(出典)ユネスコ文化統計年鑑、OECD「Education at a Glance」等

日本人の海外留学者数の推移

出身国・地域別

推移

2014年5月1日現在

国・地域名 留学生数(前年数) 対前年比 国・地域名 留学生数(前年数) 対前年比

中 国 94,399 ( 97,875) △3,476 インドネシア 3,188 ( 2,787) 401

ベトナム 26,439 ( 13,799) 12,640 マレーシア 2,475 ( 2,378) 97

韓 国 15,777 ( 17,283) △1,506 米 国 2,152 ( 2,275) △123

ネパール 10,488 ( 5,807) 4,641 ミャンマー 1,935 ( 1,598) 337

台 湾 6,231 ( 5,660) 571 その他 17,861 ( 15,807) 2,054

タ イ 3,250 ( 2,876) 374 合 計 184,155 (168,145) 16,010

※「出入国管理及び難民認定法」の改正(平成21年7月15日公布)により、平成22年7月1日付けで在留資格「留学」「就学」が一本化されたことから、平成23年5月以降は日本語教育機関に在留資格「留学」で在籍する留学生も含めて計上。なお、高等教育機関に在籍する外国人留学生数は、139,185人、日本語教育機関に在籍する外国人留学生数は、44,970人。 (ともに、平成26年5月1日現在)

163,697

161,848

168,145

184,155

51,298

55,755

64,011

78,812

95,550

109,508

117,302 121,812

117,927 118,498

123,829

132,720

141,774

138,075

137,756

135,519

139,185

25,622

24,092

32,626

44,970

0

20,000

40,000

60,000

80,000

100,000

120,000

140,000

160,000

180,000

200,000

83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14

(人)

(年度)

外国人留学生数(高等教育機関+日本語教育機関)

高等教育機関(大学・短期大学・高等専門学校等)

日本語教育機関

(日本学生支援機構調べ) 各年5月1日現在

外国人留学生の受入れの現状

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50.5

41.1 40.7 34.2 32.5

29.2 29.0 23.8 23.6 23.1

19.2 17.4

9.9 9.8 8.2 6.5 6.4 4.3

0

10

20

30

40

50

60

スイス

ニュージーランド

イギリス

ベルギー

オーストラリア

アメリカ

スウェーデン

デンマーク

カナダ

オーストリア

日本

スペイン

スロベニア

フィンランド

スロバキア

エストニア

ハンガリー

ノルウェー

15

大学型高等教育(主に学士課程・修士課程)

学士・修士課程において留学生が占める割合は、OECD平均は8.1%であるのに対して、日本は3.1%にとどまる。

博士課程については,OECD平均は23.0%であるのに対して,日本は19.2%。イギリスの40.7%,アメリカの29.2%等に比較して少ない。

上級研究学位(主に博士課程)

(対象となる学校種は,国によって高等教育制度が異なるが,通常,大学の博士課程)OECD, 「Education at a Glance 2014」

19.3 18.3 17.4 16.5

13.0 12.5

7.6 7.1 6.9 5.5 5.1 4.8 4.7 4.5 3.9 3.4 3.1 2.2 2.0 1.6

0.0

5.0

10.0

15.0

20.0

25.0

オーストラリア

イギリス

スイス

オーストリア

ニュージーランド

ベルギー

カナダ

デンマーク

オランダ

スウェーデン

ハンガリー

アイスランド

フィンランド

ポルトガル

スロバキア

アメリカ

日本

スロベニア

スペイン

ノルウェー

OECD平均,8.1%

OECD「Education at a Glance 2014」

(2012年)

(2012年)

OECD平均,23.0%

各国の学生に占める留学生の内訳

国内外の多様なセクターから第一級の教員を結集した

密接な指導体制

産・学・官の参画による国際性・実践性を備えた

現場での研究訓練

専門の枠を超え知の基盤を形成する体系的教育と包括的な能力評価

優秀な学生が切磋琢磨しながら、

主体的・独創的に研究を実践

広く産学官にわたって活躍し国際社会でリーダーシップを

発揮する高度な人材

高い専門性や国際性はもとより幅広い知識をもとに物事を俯瞰し本質を見抜く力

自ら課題を発見し、仮説を構築し、持てる知識を駆使し独創的に課題に挑む力

確固たる価値観に基づき、他者と協働しながら勇気を持ってグローバルに行動する力

【求められるリーダー像】

明確な人材養成像を設定。博士課程前期・後期一貫した世界に通用する質の保証された学位プログラムを構築国内外の多様なセクターから第一級の教員・学生を結集した密接な指導体制による独創的な教育研究を実施世界に先駆け解決すべき人類社会の課題に基づき、産・学・官がプログラムの企画段階から参画。国際性、実践性を備えた研究訓練を行う教育プログラムを実施

専門分野の枠を超え俯瞰力と独創力を備え、広く産学官にわたりグローバルに活躍するリーダーの養成

修了者のキャリアパス、博士が各界各層で活躍していく好循環を確立

リーディング大学院

入試

リーダーとしての質を保証博士論文

研究計画書審査

プログラムの企画段階から産・学・官が参画

大学国際機関

行政機関

企業研究機関

専攻分野の選択

コースワーク

研究指導

分野を超えた研究室ローテーション等

コースワーク

基礎的能力の包括的審査

博士課程教育リーディングプログラム

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1.MOOC(Massive Open Online Course)とは

MOOC機関の名称

国名 設立 提供科目数参加機関(大学)数

登録者数(万人)

Coursera 米 2012年4月 939講座 118 1123

edX 米 2012年5月 161講座 33 160

Udacity 米 2012年2月 38講座 2 75

Future Learn 英 2012年12月 39講座 29 20

FUN 仏 2013年10月 50講座 全高等教育機関 10

iversity 独 2013年10月 28講座 20 50

XuetangX 中 2013年10月 15講座 3 不明

※ 高等教育機関等におけるICTの利活用に関する調査研究(文部科学省・H25年度)より(CourseraについてはHP情報を元にH27年1月時点に更新)

3.JMOOC (日本オープンオンライン教育推進協議会)

○ 目的: 日本版MOOCの普及・拡大○ 設立: 平成25年11月○ 提供科目数: 36講座(2014年度内開講予定含む)○ 参加大学数: 38大学○ 登録者数: 約10万人

※ JMOOC調べ(平成27年1月時点)

※ JMOOC調べ(プラットフォーム「gacco」のみ)➀平成26年12月4日時点 ➁平成26年5月調査 ➂平成26年9月調査

~10代4%

20代20%

30代21%40代

22%

50代17%

60代12%

70代4%

80代~0%

フルタイ

ム勤務

49%

専業主

婦・主夫

9%学生4%

働いて

いない

22%

その他・

未回答

16%自宅での

空き時間

51%

通勤・通学

時間

16%

勤務時間・

授業時間

13%

交通機関

の待ち時間

7%

飲食店で

の待ち時間

10%その他

3%

①登録者の年齢層 ②登録者の職業 ③学習時の状況

大規模 公開 オンライン 講座

2.海外の主なMOOC機関

CloseからOpenへ

リッチメディア化

学習コミュニティの形成

MOOC誕生

MOOC誕生まで

2001年

米MITがOCWにより、全ての科目教材をオープン化

配信情報がテキストから講義映像へシフト

ネット上に学習コミュニティが形成

2011年 スタンフォード大学教授による人工知能の講義が公開→10万人が受講

JMOOCにおける学習者像

【開講例】 「日本中世の自由と平等」(東京大学・本郷教授)

• JMOOC最初の講座(H26年4月)

• 2万人が受講登録

• 全体修了率:18%

※ 画像:JMOOCホームページより

⇒ 【反転授業の様子】

反転授業を実施し、13才から

81才の90名が参加

世界中に広がる!

• 世界の有名大学による講義がインターネット上で公開され、無料で受講可能。

• 講義や説明動画が短く、複数週間にまたがって講義が展開される(例:10分×5回×15週間など)

• 1講座あたり数千~数万人と受講者が多いため、相互採点や掲示板機能を利用した受講者同士の学びを重視

• 受講期間中に小テストや課題提出があり、修了認定証等を得られる講座もあるが、学位プログラムの提供はない

MOOCの特徴

MOOCについて

【教育】

・画像を拡大したり書きこみながら分かりやすく説明し、学習意欲を高める・学習内容のイメージを深める動画等を視聴し、授業への関心を高める

・遠隔地間の双方向型授業により教育の機会を提供する・学校外の教育資源を活用し、教育活動を充実する

取材内容を写真と文章でまとめ、情報収集力と表現力を高める

画面上で図形を拡大・回転しながら、各自で思考を深める

デジタル教科書を使った英単語の発音練習により個々に学習を進める

図形を画面上で拡大・回転させながら話し合い、互いに考えを深め合う

各自の考えを電子黒板に転送し、多様な考えを一瞬で共有できる

各自の考えを発表し、話し合うことで学習内容への理解を深める

ICTを活用した新たな学び

子供たちが教え合う学び(協働学習)

一人一人の能力や特性に応じた学び(個別学習) つながり、広がる学び

○ ICTの活用により、子供の興味関心を高め、子供たちが分かりやすい授業を実現。○ 主体的・協働的な学びを通じて、一人一人の個性や能力を発揮できる新しい学びを創造。

授業と家庭学習が連動した学び(いわゆる反転学習)

学習への関心・意欲を高める学び

家庭等で翌日の授業内容に関する動画を見て知識の習得を行い、学校の授業においては予習を前提としたグループ学習や発展学習等を行う

家庭での学習(※)

授業の実施(※)

出典:文部科学省「学びのイノベーション事業「実証研究報告書」」 (※は佐賀県武雄市より提供)

Page 11: これからの時代に求められる資質・能力と、 それを培う教育、教 … · 1.これからの時代を生きる人たち に必要とされる資質・能力

① 児童生徒の情報活用能力の実態の把握,学習指導の改善

② 次期学習指導要領改訂の検討のためのデータを収集

・情報を収集・読み取り・整理・解釈する力

・受け手の状況などを踏まえて発信・伝達する力

情報活用能力調査 質問(紙)調査実施の有無 調査方法

(調査時間)実施の有無 調査方法

児童生徒○

コンピュータ小学校(16問/60分)中学校(16問/68分)

○ コンピュータ

教 員 - - ○ 質問紙学校(校長) - - ○ 質問紙

調査対象: 小学校第5学年(116校 3343人)・中学校第2学年(104校 3338人)調査時期: 平成25年10月から平成26年1月

調査の趣旨

コンピュータを使用して調査

出題内容

「情報活用能力調査」結果のポイント ①

調査問題内容 通過率(%)

小学校

整理された複数の発言者の情報の正誤を読み取る問題 62.4

複数のウェブページから情報を見つけ出し,関連付ける問題 9.7

一覧表示された複数のカードにある情報を整理・解釈する問題 17.9

2つのウェブページから共通している複数の情報を整理・解釈する問題 16.3

プレゼンテーションソフトにて 画像を活用してスライドを作成する問題 33.3

調査問題内容 通過率(%)

中学校

整理された複数の見学地の情報の共通点を読み取る問題 84.3

複数のウェブページから情報を見つけ出し,関連付ける問題 43.7

一覧表示された複数の情報を、提示された条件をもとに整理・解釈する問題 76.4

複数のウェブページから目的に応じて情報を整理・解釈する問題 12.2

プレゼンテーションソフトにて文字や画像を活用してスライドを作成する問題 39.1

小学生について,整理された情報を読み取ることはできるが複数のウェブページから目的に応じて,特定の情報を見つけ出し,関連付けることに課題がある。

また,情報を整理し,解釈することや受け手の状況に応じて情報発信することに課題がある。

中学生について,整理された情報を読み取ることはできるが,複数のウェブページから目的に応じて,特定の情報を見つけ出し,関連付けることに課題がある。

また,一覧表示された情報を整理・解釈することはできるが,複数ウェブページの情報を整理・解釈することや,受け手の状況に応じて情報発信することに課題がある。

児童生徒の情報活用能力に関する傾向 ①

出典:文部科学省「情報活用能力調査」(平成27年3月24日公表)

図表1-4 小学校 ブログ上での情報発信において自他の情報の取扱いで 問題のある点を選択する問題

不適切な項目 選択した者の割合(%)

メールに返信する 50.4

入金後URLから退会手続きをする 43.9

問い合わせ先に電話して抗議する 38.5

情報の取扱いについて問題のある点 選択した者の割合(%)

個人情報(学校名,学級名及び出席番号)の取扱い

73.0

他人の写った写真の取扱い(肖像権) 41.2

住所を教えて欲しいという見知らぬ他人からの書き込み

47.6

図表1-5 中学校 不正請求メールへの対応で不適切な項目を選択する問題

小学生については,自分に関する個人情報の保護について理解しているが,他人の写真をインターネット上に無断公表するなどの他人の情報の取扱いについての理解に課題がある。

中学生については,不正請求メールの危険性への対処についての理解に課題がある。

「情報活用能力調査」結果のポイント ②

① 上位の学校群の教員は,下位の学校群と比べ,次のような授業の実施頻度が高い傾向にある。・ 児童生徒に自分の考えを表現させること・ 児童生徒に情報を整理させること・ 児童生徒に情報手段の特性に応じた伝達及び円滑なコミュニケーションを行わせること など

② 上位の学校群の児童生徒は,下位の学校群と比べ,学校で次のようなICT活用をしている頻度が高い傾向にある。・情報を収集すること・表やグラフを作成すること・発表するためのスライドや資料を作成すること。

上位の学校群の傾向

児童生徒の情報活用能力に関する傾向 ②

出典:文部科学省「情報活用能力調査」(平成27年3月24日公表)

Page 12: これからの時代に求められる資質・能力と、 それを培う教育、教 … · 1.これからの時代を生きる人たち に必要とされる資質・能力

小学校 中学校 高等学校 特別支援学校 合計

学校数 20,501 9,690 3,676 1,016 34,883

児童生徒数 6,556,527 3,255,321 2,378,620 127,258 12,317,726

普通教室数 260,439 111,513 70,523 26,379 468,854

教員の校務用PC 432,579 250,647 217,938 72,326 973,490

教育用PC台数(1台当たりの生徒数)

895,582 (7.3人/台)

500,718 (6.5人/台)

470,590 (5.1人/台)

38,414 (3.3人/台)

1,905,304 (6.5人/台)

電子黒板普通教室設置台数 23,278 (8.9%) 7,414 (6.6%) 3,677 (5.2%) 549 (2.1%) 34,918 (7.4%)

LAN接続普通教室 218,405 (83.9%) 92,493 (82.9%) 66,357 (94.1%) 24,068 (91.2%) 401,323 (85.6%)

うち 無線LAN接続普通教室 60,305 (27.6%) 25,085 (27.1%) 9,667 (14.6%) 4,713 (19.6%) 99,770 (24.9%)

デジタル教科書整備校 8,648 (42.2%) 4,108 (42.4%) 204 (5.5%) 91 (9.0%) 13,051 (37.4%)

※ 児童生徒数は25年5月1日現在の数値。高等学校の数値には中等教育学校を含んでいる。

出典:文部科学省「平成25年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査」(平成26年3月時点)

25-2 教材等の教育環境の充実● 教育用コンピュータ1台当たりの児童生徒数3.6人(※),教材整備指針に基づく電子黒板・実物投影機の整備,超高速インターネット接続率及び無線LAN整備率100%,校務用コンピュータ教員1人1台の整備を目指すとともに,地方公共団体に対し,教育クラウドの導入やICT支援員・学校CIOの配置を促す。

※ 各学校に,①コンピュータ教室40台,②各普通教室1台,特別教室6台,③設置場所を限定しない可動式コンピュータ40台を整備することを目標として算出。

第2期教育振興基本計画(H25~29)

学校におけるICT環境の整備状況(まとめ)

10

11

12

【前年度(平均:6.5人/台、最高:4.5人/台、最低:8.2人/台)】

北海道

青森県

岩手県

宮城県

秋田県

山形県

福島県

茨城県

栃木県

群馬県

埼玉県

千葉県

東京都

神奈川県

新潟県

富山県

石川県

福井県

山梨県

長野県

岐阜県

静岡県

愛知県

三重県

滋賀県

京都府

大阪府

兵庫県

奈良県

和歌山県

鳥取県

島根県

岡山県

広島県

山口県

徳島県

香川県

愛媛県

高知県

福岡県

佐賀県

長崎県

熊本県

大分県

宮崎県

鹿児島県

沖縄県

3

4

5

6

7

8

9

平均値 6.5人/台 (H26.3.1)

平均値 6.5人/台 (H25.3.1)

8.4人/台(最低)

4.3人/台(最高)

①-1 教育用コンピュータ1台当たりの児童生徒数

前年度調査からの増加分

(人/台)

出典:文部科学省「平成25年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査」(平成26年3月時点)

都道府県別のICT環境の整備状況

(小・中・高・特別支援学校)

Page 13: これからの時代に求められる資質・能力と、 それを培う教育、教 … · 1.これからの時代を生きる人たち に必要とされる資質・能力

13.1

10.9 10.3 10.2 8.8

4.0 3.7 2.9 2.7 2.4

17.4 16.8 15.2

14.1 13.3

4.1 3.8 3.2 2.8 2.4 0

2

4

6

8

10

12

14

16

18

20○○市

○○市

○○町

○○町

○○町

○○町

○○市

○○町

○○町

○○町

○○市

○○町

○○市

○○市

○○市

○○市

○○町

○○町

○○町

○○村

(人/台)上位5市町村 上位5市町村

下位5市町村

下位5市町村

平均 5.2人/台

平均 9.4人/台

埼玉県(20市町村)佐賀県(63市町村)

○ICT環境の整備状況の上位・下位県ともに、市区町村によって整備状況に格差が生じている。

○ 教育用コンピュータ1台当たりの児童生徒数(小・中学校)

平均 5.2人/台 平均 9.4人/台

①-2 同一県内におけるICT環境の整備状況

出典:文部科学省「平成25年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査」(平成26年3月時点)

0%

20%

40%

60%

80%

100%

120%

140%

北海道

青森県

岩手県

宮城県

秋田県

山形県

福島県

茨城県

栃木県

群馬県

埼玉県

千葉県

東京都

神奈川県

新潟県

富山県

石川県

福井県

山梨県

長野県

岐阜県

静岡県

愛知県

三重県

滋賀県

京都府

大阪府

兵庫県

奈良県

和歌山県

鳥取県

島根県

岡山県

広島県

山口県

徳島県

香川県

愛媛県

高知県

福岡県

佐賀県

長崎県

熊本県

大分県

宮崎県

鹿児島県

沖縄県

前年度調査からの増加分※教員1人1台に加えて職員室等に設置している成績管理用等のコンピュータ(共用)をカウントしている場合もあること

から100%を超過する。

平均値 111.1%(H26.3.1)

【前年度(平均:108.1%、最高:131.3%、最低:66.4%)】

137.3%(最高)

68.0%(最低)

平均値 108.1% (H25.3.1)

※平均値については、校務用コンピュータの総数を総教員数で除して算出した値である。

②教員の校務用コンピュータ整備率 (小・中・高・特別支援学校)

出典:文部科学省「平成25年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査」(平成26年3月時点)

Page 14: これからの時代に求められる資質・能力と、 それを培う教育、教 … · 1.これからの時代を生きる人たち に必要とされる資質・能力

【前年度(平均:84.4%、最高:96.8%、最低:56.8%)】97.4%(最高)

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

北海道

青森県

岩手県

宮城県

秋田県

山形県

福島県

茨城県

栃木県

群馬県

埼玉県

千葉県

東京都

神奈川県

新潟県

富山県

石川県

福井県

山梨県

長野県

岐阜県

静岡県

愛知県

三重県

滋賀県

京都府

大阪府

兵庫県

奈良県

和歌山県

鳥取県

島根県

岡山県

広島県

山口県

徳島県

香川県

愛媛県

高知県

福岡県

佐賀県

長崎県

熊本県

大分県

宮崎県

鹿児島県

沖縄県

58.2%(最低)

平均値 85.6%(H26.3.1)

平均値 84.4%(H25.3.1)

③普通教室の校内LAN整備率

前年度調査からの増加分

(小・中・高・特別支援学校)

出典:文部科学省「平成25年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査」(平成26年3月時点)

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

北海道

青森県

岩手県

宮城県

秋田県

山形県

福島県

茨城県

栃木県

群馬県

埼玉県

千葉県

東京都

神奈川県

新潟県

富山県

石川県

福井県

山梨県

長野県

岐阜県

静岡県

愛知県

三重県

滋賀県

京都府

大阪府

兵庫県

奈良県

和歌山県

鳥取県

島根県

岡山県

広島県

山口県

徳島県

香川県

愛媛県

高知県

福岡県

佐賀県

長崎県

熊本県

大分県

宮崎県

鹿児島県

沖縄県

【前年度(平均:74.7%、最高:95.0%、最低:52.7%)】

平均値 76.4%(H26.3.1) 96.8%(最高)

平均値 74.7%(H25.3.1)50.5%(最低)

④電子黒板のある学校の割合

前年度調査からの増加分

(小・中・高・特別支援学校)

出典:文部科学省「平成25年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査」(平成26年3月時点)

Page 15: これからの時代に求められる資質・能力と、 それを培う教育、教 … · 1.これからの時代を生きる人たち に必要とされる資質・能力

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

北海道

青森県

岩手県

宮城県

秋田県

山形県

福島県

茨城県

栃木県

群馬県

埼玉県

千葉県

東京都

神奈川県

新潟県

富山県

石川県

福井県

山梨県

長野県

岐阜県

静岡県

愛知県

三重県

滋賀県

京都府

大阪府

兵庫県

奈良県

和歌山県

鳥取県

島根県

岡山県

広島県

山口県

徳島県

香川県

愛媛県

高知県

福岡県

佐賀県

長崎県

熊本県

大分県

宮崎県

鹿児島県

沖縄県

⑤デジタル教科書※の整備状況

86.1%(最高)

8.7%(最低)

平均値 37.4%(H26.3.1)

【前年度(平均:32.5%、最高:59.9%、最低:7.5%)】

平均値 32.5%(H25.3.1)

前年度調査からの増加分デジタル教科書の整備率は、全国的に上昇傾向(H25.3.1現在 32.5% → H26.3.1現在 37.4%)

(小・中・高・特別支援学校)

出典:文部科学省「平成25年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査」(平成26年3月時点)

※「デジタル教科書」… 本調査においては、学校で使用している教科書に準拠し、教員が電子黒板

等を用いて、児童生徒への指導用に活用するデジタルコンテンツを指す。

平成25年6月14日閣議決定

学校質問紙調査において、「前年度までに、コンピュータ等の情報通信技術を活用して、子供同士が教え合い学び合う学習(協働学習)や課題発見・解決型の学習指導を行いましたか」という質問に対し、「よく行った」、「どちらかといえば、行った」と回答した学校の割合は、小学校で64.1%、中学校で51.3%となっている。

小学校

中学校

※左から順に「よく行った」「どちらかといえば、行った」「あまり行っていない」「全く行っていない」

「前年度までに、コンピュータ等の情報通信技術を活用して、子供同士が教え合い学び合う学習(協働学習)や課題発見・解決型の学習指導を行いましたか」

「前年度までに、コンピュータ等の情報通信技術を活用して、子供同士が教え合い学び合う学習(協働学習)や課題発見・解決型の学習指導を行いましたか」

※左から順に「よく行った」「どちらかといえば、行った」「あまり行っていない」「全く行っていない」

64.1%

51.3%

平成26年度全国学力・学習状況調査「質問紙調査」の結果(教育の情報化関係部分抜粋)

出典:文部科学省「平成26年度全国学力・学習状況調査」

Page 16: これからの時代に求められる資質・能力と、 それを培う教育、教 … · 1.これからの時代を生きる人たち に必要とされる資質・能力

69.4 71.4

72.6 73.9

76.1 78.1

79.7 80.9

52.655.2

56.458.5

62.3

65.167.5

69.4

56.357.8 58.5

60.361.5

62.863.7 64.5

62.7 65.166.8

68.6

71.473.3

74.876.1

61.8

65.6 67.0

69.4

72.4 74.2

75.5 77.0

50

60

70

80

90

H19.3 H20.3 H21.3 H22.3 H23.3 H24.3 H25.3 H26.3

A:教材研究・指導の準備・評価などにICTを活用する能力

B:授業中にICTを活用して指導する能力

C:児童のICT活用を指導する能力

D:情報モラルなどを指導する能力

E:校務にICTを活用する能力

(%)

※教員のICT活用指導力チェックリストで「わりにできる」若しくは「ややできる」と回答した教員の割合

教員のICT活用指導力の推移

出典:文部科学省「平成25年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査」(平成26年3月時点)

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

北海道

青森県

岩手県

宮城県

秋田県

山形県

福島県

茨城県

栃木県

群馬県

埼玉県

千葉県

東京都

神奈川県

新潟県

富山県

石川県

福井県

山梨県

長野県

岐阜県

静岡県

愛知県

三重県

滋賀県

京都府

大阪府

兵庫県

奈良県

和歌山県

鳥取県

島根県

岡山県

広島県

山口県

徳島県

香川県

愛媛県

高知県

福岡県

佐賀県

長崎県

熊本県

大分県

宮崎県

鹿児島県

沖縄県

平均値 69.4% 60.0%(最低)

B.授業中にICTを活用して指導する能力

※4小項目ごとに4段階評価を行い、「わりにできる」もしくは「ややできる」と回答した教員の割合

教員のICT活用指導力の状況(都道府県別)

95.0%(最高)

出典:文部科学省「平成25年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査」(平成26年3月時点)

Page 17: これからの時代に求められる資質・能力と、 それを培う教育、教 … · 1.これからの時代を生きる人たち に必要とされる資質・能力

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

北海道

青森県

岩手県

宮城県

秋田県

山形県

福島県

茨城県

栃木県

群馬県

埼玉県

千葉県

東京都

神奈川県

新潟県

富山県

石川県

福井県

山梨県

長野県

岐阜県

静岡県

愛知県

三重県

滋賀県

京都府

大阪府

兵庫県

奈良県

和歌山県

鳥取県

島根県

岡山県

広島県

山口県

徳島県

香川県

愛媛県

高知県

福岡県

佐賀県

長崎県

熊本県

大分県

宮崎県

鹿児島県

沖縄県

平均値 64.5%

C.児童・生徒のICT活用を指導する能力

※4小項目ごとに4段階評価を行い、「わりにできる」もしくは「ややできる」と回答した教員の割合

教員のICT活用指導力の状況(都道府県別)

53.5%(最低)

89.6%(最高)

出典:文部科学省「平成25年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査」(平成26年3月時点)

①教育委員会、首長部局による教員に対するICT活用に関する研修の実施の有無(平成25年度)

②主な対象者

③ICT活用に関する研修において、ICT機器を使用した実演又は実習を取り入れているか

④左記「③」のうち、教科等の指導に係る研修において、ICT機器を使用した実習又は演習を取り入れているか

※複数回答可

※全国の各都道府県・市区町村教育委員会にアンケート調査を実施。(文部科学省調べ(平成26年3月))

⑤ICT活用指導(研修)マニュアルの策定の有無 ⑥マニュアルの内容

ICT活用に関する教員の研修体制について

Page 18: これからの時代に求められる資質・能力と、 それを培う教育、教 … · 1.これからの時代を生きる人たち に必要とされる資質・能力

出典:文部科学省「平成25年度大学等における産学連携等実施状況について」

【設立累計】

※ 平成21年度実績までは文部科学省科学技術政策研究所の調査によるものであり、平成22年度以降の実績は本調査によるもののため、設立累計を点線とした。※ 平成21年度までの大学等発ベンチャーの設立数及び設立累計は、「活動中かつ所在が判明している大学等発ベンチャー」に対して実施された設立年度に対する

調査結果に基づき集計を行っている。なお、各年度の調査で当該年度以前に設立されたことが新たに判明した大学等発ベンチャーについては、年度をさかのぼってデータを追加している。平成22年度以降のデータについては、当該調査年度に設立されたと大学等から回答がなされた大学等発ベンチャー数のみを集計している。

※ 設立年度は当該年の4月から翌年3月までとし、設立月の不明な企業は4月以降に設立されたものとして集計した。※ 設立年度の不明な企業9社が平成21年度実績までにあるが、除いて集計した。

○ 大学等発ベンチャーの設立数は平成16・17年度をピークに減少し、平成25年度は52社。

【各年度の設立数】

大学等発ベンチャーの設立数累計

47

919 33

41

95

151

167

195

226

252 252

210

166

90

74

47

69

51 52

47 5675 108

149

244

395

562

757

983

1235

1487

1697

18631953

20272074

21432194

2246

0

200

400

600

800

1000

1200

1400

1600

1800

2000

2200

2400

0

50

100

150

200

250

300

各年度の設立数 設立累計

・研究者自身が経営者として関与を継続・経営人材の不足による研究・技術シーズに対する過信

大学の研究

事業化

技術への過信“良い技術は売れるはず”

社会のニーズ市場

ミスマッチ

シーズプッシュ型の起業

・収益構造を考慮しないビジネスモデル・需要のない市場での事業化・誤った顧客設定・経営人材の確保

シーズプッシュ型の起業の問題(技術で勝ってビジネスで負ける日本)

1.シーズプッシュ型の起業が中心

【ベンチャーの起業動機】

大学発ベンチャー調査2010, 科学技術政策研究所

大学に所属する研究者等が起業する場合、自らの研究技術を事業化することが優先され、マーケットニーズを十分考慮しないために、販路・市場の開拓が困難になるケースが多い。

大学発ベンチャーに関する課題

大学発ベンチャー調査2011, 科学技術政策研究所

【大学発ベンチャーの抱える課題】

Page 19: これからの時代に求められる資質・能力と、 それを培う教育、教 … · 1.これからの時代を生きる人たち に必要とされる資質・能力

0.11

0.49

0.13

0.0070

0.05

0.1

0.15

0.2

0.25

0.3

0.35

0.4

0.45

0.5

OECD各国 イギリス アメリカ 日本

対GDP比

【先進各国のベンチャーキャピタルの年間投資総額の対GDP比】

【日米のエンジェル投資状況の違い】

出典:平成20年度経済産業省委託調査報告書(エンジェルネットワークの形成促進に関する調査報告書)

2006年

3.大学保有特許は事業化に課題2.資金供給の不足

日本 米国

投資家 1万人 23.4万人

年間投資額/件 100-300万円 5,000万円

年間投資総額 200億円 2.5兆円

出典:第3期科学技術基本計画のフォローアップに係る調査研究(2009年3月科学技術政策研究所)

日本ではベンチャーへの資金供給主体が欧米と比較して少ない。

「大学等の特許の多くは基礎レベルでピンポイントの技術であり、単

独では事業への活用が困難なことが多いため、大学等、研究開発独法、TLOにおいては、相互の連携により、戦略的・重点的技術分野における

個々の機関の特許をパッケージ化して特許群を形成して、企業にとって魅力のあるものとし、事業化につなげていくことが必要である。」

出典:「イノベーション促進のための産学官連携基本戦略~イノベーション・エコシステムの確立に向けて~」(平成22年9月7日科学技術・学術審議会技術・研究基盤部会産学官連携推進委員会)

<過去の報告書等における指摘>

「・・・知的財産を活用するには、従来の取組や枠組みを超えた取組

として、公的機関による大学等の知的財産を集約して活用する取組や、産学官連携組織の強化などを通じて大学等による自主的な知的財産の活用取組を促すことが必要になる。

出典:「イノベーション創出に向けた大学等の知的財産の活用方策」(平成26年3月5日科学技術・学術審議会産業連携地域支援部会大学等知財検討作業部会)

A大学等 B大学等 パッケージ化

<集約・パッケージ化のイメージ>

大学等が保有する知的財産(特許等)は、事業化への活用のためには、課題があるケースも多い。大学等に散在する知的財産や死蔵されている知的財産の戦略的な集約・パッケージ化等による、知財活用促進が必要である。

○ 我が国の成長の原動力となるイノベーション創出を推進するためには、専門分野を持ちつつ、幅広い視野や課題発見・解決能力、起業家マインド、事業化志向を持つ人材を育成し、大学発ベンチャーや産業界での新規事業創出を促進することが必要。

○ 専門知識や研究開発力を持つ人材は育成されてきたが、ベンチャー業界に飛び込む人材や企業内でイノベーションを起こす人材へのニーズが急増。○ 大学とVCのネットワーク等、大学発ベンチャーが成長するための環境(イノベーション・エコシステム)が未発達。

現状分析・課題

○取組内容:海外機関や企業等と連携し、起業に挑戦する人材や産業界でイノベーションを起こす人材の育成プログラムを開発・実施する大学等を支援【プログラムの例】 ・ベンチャーキャピタリスト、メーカー、金融機関や大学を巻き込み、事業化メソッドや起業家マインドを若手研究者が取得するプログラム

・デザイン思考や異分野融合型のアプローチで解決を図るPBL(Project Based Learning: 問題解決型学習)等を中心としたプログラム

○受講対象者:大学院生・若手研究者・ポスドク等。ただし、採択機関外にも開けていることが条件。○採択機関数・補助事業期間: 13機関・3年間(平成26~28年度)

大学院生・若手研究者

デザイン思考

事業化メソッド

アイディア創出法

アントレプレナーシップ

PBL等の実践的人材育成プログラム起業家

アイディア創出技術者

企業内アントレプレナー

革新的な研究者

挑戦する人材を「増やす」

イノベーション創出に挑戦・支援する人材の輩出

海外の大学等

・プログラム・教材の提供

・講師の招へい

・受講者の派遣

VC・企業等・課題の提示・ワークショップ等の実施・VC・企業等からの受講者の受入れ

事業の概要

○ 専門知識や研究開発の素養を持ち、課題発見・解決能力、起業家マインド、事業化志向を身につけ、大学発ベンチャー業界や大企業でイノベーションを創出する人材を育成。

○ 我が国におけるVC・企業・大学・研究者間のネットワークを強化し、持続的なイノベーション・エコシステムを構築することで、大学発ベンチャーや新事業創出の素地を醸成する。

期待される効果我が国の起業家・イノベーション人材育成の促進とイノベーション・エコシステム構築のため、共通基盤事業の取組を行う機関を選定し、日本全体の取組を強化。

・ノウハウ共有、カリキュラムの深化、指導者養成・民間企業を含めたネットワークの強化・全国的なイベントの実施による起業・イノベーションの促進

単独機関では不可能なカリキュラムの開発とイノベーション・エコシステムの構築を実現

専門知識・技術シーズ

グローバルアントレプレナー育成促進事業(EDGEプログラム)

Page 20: これからの時代に求められる資質・能力と、 それを培う教育、教 … · 1.これからの時代を生きる人たち に必要とされる資質・能力

エコシステムのイメージ

産業の変化に対応していくためには、その時々の成長分野において新しい企業が生まれることが重要。我が国の開廃業率は欧米と比べて低く、ベンチャー企業が生まれやすいエコシステムを構築することが必要。そのために、資金、技術、知財の専門家等による助言を支援する事業、起業家やベンチャーキャピタルをシリコンバレーに派遣する事業、大企業とベンチャー企業の連携を促進する「ベンチャー創造協議会」の開催等の取組を実施する予定。また起業家教育を推進するため、文部科学省とも協力しつつ「初等中等教育段階における起業家教育の普及に関する検討会」を開催し、今後は小中学校における起業家教育の事業も実施していく予定。

調達・共同研究

米国ではExitの9割が大企業への買収

資金・指導

資金・指導エンジェル

①創業期(シーズ・アーリー)

②成長期(エクスパンション)

③成熟期(レイター)

④停滞期

成功した起業家がエンジェルに

再チャレンジ

大企業

「起業家に対する経営支援・支援人材育成」地方やIT関連の起業

家等に対して、ベンチャーキャピタル等の支援人材が、実際に経営支援を実施。そこで得られたノウハウを共有して支援人材も育成。

「研究開発型ベンチャー支援事業」NEDOにおいて、技術、資金、知財の専門家等が、ものづくり・テクノロジー系ベンチャーの研究開発・経営を支援。

「ベンチャー創造協議会」大企業とベンチャー企業の連携を促進するための協議会。

「起業家等のシリコンバレー派遣事業」起業家やベンチャーキャピタルをシリコンバレーに派遣。現地専門家によるビジネスプランの策定指導、スタンフォード大学でのレクチャーなどを実施。

起業家教育の取組

① 初等中等教育段階における起業家教育の普及に関する検討会

② 指導事例集の作成と普及

・起業家・経営者など外部講師を招いての講演

・企業・商店の訪問、 職場体験学習

・ビジネスゲーム、ケース・スタディ

・職業調べ・企業活動の学習、ビデオ等の視聴 等

③ その後の活動

・ 地域・経済界と連携したモデル事業の実施

ベンチャー企業が生まれやすいエコシステムの構築

出典:経済産業省提出資料(教育再生実行会議第1分科会第4回(H27.1.27)より)

特別研究員事業~優秀な博士課程学生(DC)、博士の学位取得者等(PD)と出産・育児による研究中断から復帰する研究者(RPD)に対する支援~

(参考)

「第4期科学技術基本計画」(H23.8.19 閣議決定)(抜粋)・国は、競争的に選考された優れた若手研究者が、自ら希望する場で自立して研究に専念できる環境を構築するため、フェローシップや研究費等の支援を大幅に強化する。・国は、優秀な学生が安心して大学院を、目指すことができるよう、フェローシップ、TA(ティーチングアシスタント)、RA(リサーチアシスタント)など給付型の経済支援の充実を図る。これらの取組によって、「博士課程(後期)在籍者の2割程度が生活費相当額程度を受給できることを目指す」という第3期基本計画における目標の早期達成に努める。

「第3次男女共同参画基本計画」(H22.12.17 閣議決定)(抜粋)・出産・育児により研究活動を中断した優れた研究者が円滑に研究現場に復帰できるよう、研究奨励金の支給等の制度を拡充する。

特別研究員(DC)

特別研究員(RPD)

特別研究員(PD)(SPD)

優れた若手研究者に対して、その研究生活の初期において、自由な発想のもとに主体的に研究課題等を選びながら研究に専念する機会を与え、我が国の学術研究の将来を担う創造性に富んだ研究者の育成・確保を図る。

【対象:博士の学位取得者等、 月額:36.2万円(PD)、44.6万円(SPD)、 採用期間:3年間】○ 博士の学位取得者等で優れた研究能力を有する者(PD)及び世界最高水準の研究能力を有する者(SPD)に研究機関で研究に専念することを

支援○ 支援人数 PD: 1,126人(平成27年度)

SPD: 36人(平成27年度)

【対象:研究中断から復帰する博士課程修了者等、 月額:36.2万円、 採用期間:3年間】○ 優れた研究者が、出産・育児による研究中断後に、円滑に研究現場に復帰することを支援○ 支援人数 175人(平成27年度)

【対象:博士課程(後期)学生、 月額:20.0万円、 採用期間:3年間(DC1)、2年間(DC2)】○ 優秀な博士課程(後期)学生が、経済的に不安を感じることなく研究に専念し、研究者としての能力を向上できるよう支援○ 支援人数 4,515人(平成27年度)

事業の概要

「『日本再興戦略』改訂2014-未来への挑戦-」(H26.6.24 閣議決定)(抜粋)

・具体的な取組としては、「知」の創出に向けて強い意欲を持った人材に対して、多様な「挑戦」の機会を提供することが必要となる。その際、若手・女性などの柔軟な発想や経験を活かす「挑戦」の機会を確保することや、異なる分野や組織を超えた「相互作用」を促すことが特に重要である。・この総合戦略では、特にイノベーションの芽を育むための若手や女性の「挑戦」の機会の拡大に、重点的に取り組む。・公的研究機関(研究開発法人に加え、公設の試験研究機関などを含む。)や大学において女性幹部の登用目標等を含む具体的なプログラムの策定や女性のロールモデルの確立に取り組むなど、女性研究者の活躍を促進するための環境整備及びリーダーとしての育成・登用の促進

「科学技術イノベーション総合戦略2014」(H26.6.24 閣議決定)(抜粋)

③研究資金制度の再構築イノベーション創出のためには、研究者の独創的で多様な研究やコア技術の研究開発を推進し、技術シーズ創出力を強化する必要がある。若手や女性研究者が研究に挑戦する機会の拡大や、競争的な研究開発環境の整備のため、科学研究費助成事業をはじめとした研究資金制度の改革に着手する

「経済財政運営と改革の基本方針2014」(H26.6.24 閣議決定)(抜粋)(1)イノベーション

新たに改組した総合科学技術・イノベーション会議の下で、2020年代から2030年を視野に入れた「科学技術イノベーション総合戦略2014」を強力に推進し、(中略)人材育成・流動化、(中略)を戦略的に実施する。

優れた博士課程学生・若手研究者への経済的支援について

Page 21: これからの時代に求められる資質・能力と、 それを培う教育、教 … · 1.これからの時代を生きる人たち に必要とされる資質・能力

トップ高校生の研鑽の場の支援

■教科系(数学、化学、生物学、物理、情報、地学、地理) ・課題研究系コンテスト支援

- 国際大会への日本代表選手派遣(派遣・代表選手の訓練等)- 国内大会の開催支援(開催・周知活動・参加気運の醸成等)

- 国際大会の日本開催に対する支援(経費の一部負担)

世界で活躍する卓越した科学技術人材の輩出と科学を志す生徒の増加を目的として、主に理数系の意欲・能力が高い中高生が科学技術に係る能力を競い、相互に研鑽する場を構築する。

チーム型活動を行う学校・団体の活躍の場の創出

■科学の甲子園・科学の甲子園ジュニア開催

- 高校生を対象とした科学の甲子園、中学生を対象とした科学の甲子園ジュニアの開催

- 都道府県予選大会に対する支援(経費の一部負担)

世界の優れた同世代理系人材と切磋琢磨しうるレベルの訓練を行い競い合わせる

科学好きが活躍する場として全国大会を実施

●世界で活躍できる卓越した人材の輩出

●学校における理数・科学技術のイメージ・地位の向上を通じ、科学を志す生徒の増加に貢献

科学技術コンテストの推進

海外の理数先進地域等

国際的に活躍する次世代の傑出した科学技術人材を、地域を挙げて育成する「グローバルサイエンスキャンパス」を指定し、各地域から、それぞれの特色を生かした多様な取組を通じて人材を輩出する。対象はSSH校を中心とした意欲・能力ある高校生。

具体的には、大学を中心に、都道府県教育委員会(研究機関や民間企業等も連携可)を連携機関としたコンソーシアム(推進協議会)を設立し、地域における国際的科学技術人材の育成プログラムを開発・実施する。コンソーシアム内の大学(研究機関、民間企業)等の教育資源とSSH等の高等学校との連携を促進して国際的視野を持った人材を育成するほか、海外の理数先進地域(または大学(理系学部)、理数先進高校等)と連携・提携(継続的な関係を構築)し、選抜者の海外派遣を行うなど、将来の国際的科学技術人材として必要な能力を実践的に獲得する取組を大規模に実施する。

コーディネータ

海外の理数先進高校

(独)科学技術振興機構

・コンソーシアムの運営・連携先紹介,助言,人材の把握等

SSH SSH 高校(理数科)

高校(普通科)

国際的科学技術人材育成コンソーシアム

海外の大学

研鑽・交流機会への参加

研鑽・交流機会への参加

選抜者派遣

企画案応募

採択 大学教育委員会

研究機関

民間企業

科学館等

連携して国際的科学技術人材の育成を促進

助言等

・プログラムの立案,調整,実施

主機関:大学

連携機関:教育委員会等

グローバルサイエンスキャンパス(GSC)<13件(うちH27新規5件),4年指定>

・国際的科学技術人材育成プログラムの開発・実施(選抜者の海外派遣含む)・SSH等の高等学校10校以上と連携した才能育成拠点・科学技術コンテスト,科学の甲子園への参加

グローバルサイエンスキャンパス(大学等と連携した科学技術人材育成活動の実践・環境整備支援)

(参考)平成26年度採択機関:東北大学、京都大学、北海道大学、筑波大学、東京理科大学、慶應義塾大学、岡山大学、九州大学平成27年度採択機関:大阪大学、宇都宮大学、埼玉大学、福井大学、広島大学

Page 22: これからの時代に求められる資質・能力と、 それを培う教育、教 … · 1.これからの時代を生きる人たち に必要とされる資質・能力

・課題発見・解決能力、論理的思考力、コミュニケーション能力など、グローバル化に対応した素養・能力の育成を重視した国際的な教育プログラム。世界140以上の国・地域、 4,136校で実施(平成27年5月現在)。

・高校レベルのディプロマプログラム(DP)は、国際的に通用する大学入学資格(IB資格)を取得可能であり、世界の主要大学の入学審査等で広く活用。

国際バカロレア(IB)とは:

DPでは、これまで、原則として全ての科目を英語で実施しなければならず、国内の学校が導入するためには、外国人指導者を多数確保する必要があり、優秀な日本人教員の活用が困難であることなどが課題。

課題

対応

※日本語DP対象科目:歴史、経済、物理、化学、生物、数学、知の理論(TOK)、課題論文、CAS

国際バカロレア認定校を2018年までに200校に※平成27年5月現在認定校等36校(認定校24校、候補校12校)

「日本再興戦略-JAPAN is BACK-」(平成25年6月閣議決定)

国際バカロレア機構との協力の下、DPの一部科目を日本語でも実施可能とするプログラム(日本語DP)の開発等を行い、IBの国内普及に必要な環境整備を推進。

日本語DPの開発・導入

(参考)「高等学校教育と大学教育との接続・大学入学者選抜の在り方について」(第四次提言)(平成25年10月31日教育再生実行会議)

大学は、入学者選抜において国際バカロレア資格及びその成績の積極的な活用を図る。国は、そのために必要な支援を行うとともに、各大学の判断による活用を促進する。

「世界を舞台に活躍できる人づくりのために―グローバル人材の育成に向けたフォローアップ提言―」 (平成25年6月13日日本経済団体連合会)

語学力のみでなく、コミュニケーション能力や異文化を受容する力、論理的思考力、課題発見力などが身に着くIBディプロマ課程(16歳~19歳対象)は、グローバル人材を育成する上で有効な手段の一つである。

国際バカロレアの推進

日本語DPの実施スケジュール(最も早いケース)

日本語DP課程開始(2年生)国際バカロレア試験実施(3年生)試験結果通知卒業

グループ名 科目例

1言語と文学(母国語) 言語A:文学、言語A:言語と文学、文学と演劇

2言語習得 (外国語) 言語B、初級語学

3個人と社会 ビジネス、経済 、地理、歴史 、情報テクノロジーとグローバル社会、哲学、心理学等

4理科 生物 、化学 、デザインテクノロジー、物理 、コンピューター科学等

5数学 数学スタディーズ、数学SL 、数学HL

6芸術 音楽、美術、ダンス、フィルム、演劇

① 各グループから1科目ずつ選択し、計6科目を2年間で履修。ただし、グループ6(芸術)は他のグループからの科目

に代えることも可能。

6科目のうち、3~4科目を上級レベル(HL,各240時間)、その他を標準レベル(SL,各150時間)として履修。

② また、プログラムの「コア」となる、次の3つの必修要件を履修。

課題論文(Extended Essay) :履修科目に関連した研究分野について個人研究に取り組み、研究成果を4,000語

(日本語の場合は8,000字)の論文にまとめる。

知の理論(Theory of Knowledge) :「知識の本質」について考え、「知識に関する主張」を分析し、知識の構築に関

する問いを探求する。批判的思考を培い、生徒が自分なりのものの見方や、他人との違いを自覚できるよう促す。

最低100時間の学習。

創造性・活動・奉仕(Creativity/Action/Service, CAS) :創造的思考を伴う芸術などの活動、身体的活動、無報酬

で自発的な交流活動といった体験的な学習に取り組む。最低150時間の学習。

※「日本語DP」について

DPの授業・試験は、原則として、英語、フランス語又はスペイン語で行う必要があるが、その一部科目を、日本語で

実施可能とするプログラム。 内の科目と必修要件が、日本語でも実施可能。

なお、日本語DPでも、6科目中2科目(通常、グループ2(外国語)に加えて更に1科目)は、英語等で履修する必要。

③ IB資格の取得には、上記を全て履修し、外部評価(国際バカロレア試験等)及び内部評価を通じて、原則として45点

満点中24点以上を取得する必要。配点は、6科目につき各7点(計42点)、3つの必修要件で計3点。

DPのカリキュラム

Page 23: これからの時代に求められる資質・能力と、 それを培う教育、教 … · 1.これからの時代を生きる人たち に必要とされる資質・能力

スーパーサイエンスハイスクール(SSH)

管理機関(教育委員会、学校法人、国立大学法人)

研究機関民間企業 等

地域の他の高等学校

学習指導要領によらないカリキュラムの開発・実践観察・実験等を通じた体験的・問題解決的な学習

課題研究の推進創造性豊かな科学技術関係人材の育成を図る指導方法の研究・蓄積「科学の甲子園」や国際的な科学技術コンテスト等への積極的な参加 等

指導・助言等

連携

成果の普及

連携

連携・協力

●SSH研究開発に対する経費支援

●生徒研究発表会の開催●SSHの成果の普及

文部科学省

支援

学校の指定(5年間)指導・助言・評価

大学

●SSHへの研究者・技術者の派遣

●大学における体験授業の実施

●入試の改善による生徒の学習内容の適切な評価 等

大学

●SSHへの研究者・技術者の派遣

●大学における体験授業の実施

●入試の改善による生徒の学習内容の適切な評価 等

将来の国際的な科学技術関係人材を育成するために、先進的な理数系教育を実施する高等学校等をスーパーサイエンスハイスクール(SSH)として指定して支援を実施

グローバルサイエンスキャンパス(大学を中心とした国際的な科学技術人材育成プログラムの開発・実施を支援)等とも連携し、高等学校の理数教育全体の水準の向上を図る。!

スーパーサイエンスハイスクール支援

◆目的:急速にグローバル化が加速する現状を踏まえ、社会課題に対する関心と深い教養、コミュニケーション能力、問題解決力等の国際的素養を身に付け、将来、国際的に活躍できるグローバル・リーダーを高等学校段階から育成する。

◆事業概要:国際化を進める国内の大学のほか、企業、国際機関等と連携して、グローバルな社会課題を発見・解決し、様々な国際舞台で活躍できる人材の育成に取り組む高等学校等を「スーパーグローバルハイスクール」に指定し、質の高いカリキュラムを開発・実践する。

指定期間:5年間対象学校:国公私立高等学校及び中高一貫教育校(中等教育学校、併設型及び連携型中学校・高等学校)指定校数:112校(H26年度56校、H27年度56校)

文部科学省

・学校の指定(5年間)・指導・助言・評価・支援

スーパーグローバルハイスクール(SGH)

【主な取組】• グローバル・リーダー育成に資する課題研究を中心とした教育課程の研究開発・実践• グループワーク、ディスカッション、論文作成、プレゼンテーション、プロジェクト型学習等の実施(英語によるものも含む)

• 企業や海外の高校・大学(ESDを通じたユネスコスクールを含む。)等と連携した課題研究(例:国際的に関心が高い社会課題、地元企業や

大学等と連携したグローカルな課題)に関する意見交換及びフィールドワーク• 課題研究の成果発表会等の開催

【大学との連携】• 課題研究に関する指導を行う帰国・外国人教員等の派遣や、外国人留学生によるサポート• 国際展開を担当する部署との連携を通じた海外研修等の企画・立案に関するノウハウの伝授• 入試の改善による生徒の学習内容の適切な評価• 単位認定を含む高大連携プログラムの提供

管理機関(設置者)

指導・助言・評価

連携・協力 国際化を進める大学

連携

企業、国際機関(OECD, UNESCO等)、非営利団

体等

人材、プログラムの提供

グローバルな社会課題を発見・解決し、様々な国

際舞台で活躍できる人材(国際機関職員、社会起

業家、グローバル企業の経営者、政治家、研究者

等)の輩出

スーパーグローバルハイスクール

Page 24: これからの時代に求められる資質・能力と、 それを培う教育、教 … · 1.これからの時代を生きる人たち に必要とされる資質・能力

3.教師に優れた人材が集まる改革~教育の革新を実践できる人材に教壇に立ってもらうために~

これからの教育を担う教員の資質能力の向上のため、教員の養成・採用・研修の各段階の接続を重視して見直し、再構築することにより、教職生活全体を通じた職能成長を実現する環境づくりを推進

●大学における養成が原則

・教職課程の認定を受けた学科等において、教科に関する科目、教職に関する科目などを修得することにより、採用当初から学級や教科を担任し、教科指導、生徒指導等を実践するために必要な最小限の資質能力を養成●教職大学院の設置

・大学院段階における教員養成課程を充実し、高度かつ実践的な教員養成を行う

●都道府県・指定都市教育委員会等において採用選考試験を実施●多面的な人物評価の一層の推進

・面接試験・実技試験の重視・様々な社会体験等の評価

●都道府県教育委員会等における研修・初任者研修、10年経験者研修 等

●国(教員研修センター)における研修・各地域において中心的な役割を担う教職員に対する学校運営研修・喫緊の重要課題研修 等

●指導が不適切な教員に対する人事管理システムの適切な運用●教員評価システム ●優秀教員表彰

養成

採用 研修

適切な人事管理

教員養成・採用・研修等の各段階を通じた教員の資質向上

●教員が定期的に最新の知識技能を身につけることで教員が自信と誇りを持って教壇に立ち、社会の尊敬と信頼を得ることが目的

●免許状に10年の有効期間を定める

免許更新制

教職生活全体を通じた職能成長を実現する環境づくり

教員改革の方向性について(これまでの主な取組)

Page 25: これからの時代に求められる資質・能力と、 それを培う教育、教 … · 1.これからの時代を生きる人たち に必要とされる資質・能力

1.6

2.9

2.9

2.1

7.1

19.3

38.3

3.0

3.9

5.5

7.7

8.7

17.753.9

80.7%

70.0%

85.8%

80.3%

26.0%

21.9%

17.6%

15.6%

31.6%

43.8%

50.6%

59.5%

62.1%

86.4%

校内研修等で教員が日頃から共に学び合い、指導改善や意欲の向上につながっている

研修への参加意欲は高いが、業務多忙や費用、支援不足が課題

教員は、主体的な学びを引き出すことに対しての自信が低く、 ICT の活用等の実施割合も低い 教員の勤務時間は参加国中で断トツに長い!人員不足感も

大きい

(時間)

勤務時間の合計

授業

課外活動(スポーツ/文化)

日本の教員の1週間当たりの勤務時間は最長。

授業時間は参加国平均と同程度であるが、課外活動(スポーツ・文化活動)の指導時間が特に長く、事務業務、授業の計画・準備時間も長い。

教員や支援職員等の不足を指摘する校長も多い。

事務業務

授業計画・準備

<1週間あたりの勤務時間>

37.5%

47.4%

44.4%

27.5%

9.9%

32.5%

21.9%

14.1%<各指導実践を頻繁に行っている教員の割合>

日本の学校には教員が学び合う校内研修、授業研究の伝統的な実践の背景があり、組織内指導者による支援を受けている割合、校長やその他の教員からフィードバックを受けている割合が高い。

教員間の授業見学や自己評価、生徒対象の授業アンケートなど多様な取組の実施割合が高い。

これらの取組の効果として、指導実践の改善や仕事の満足度、意欲等の面で好影響があると回答している教員の割合が参加国平均よりも高い。

<主体的な学びの引き出しに自信を持つ教員の割合>

日本の教員は公式の初任者研修に参加している割合が高く、校内研修が盛んに行われている。

日本では、研修へのニーズが全体的に高いが、参加への障壁として業務スケジュールと合わないことを挙げる教員が特に多く、多忙であるため参加が困難な状況がある。

批判的思考を促す

勉強ができると自信を持たせる

関心を示さない生徒に動機付け

学習の価値を見いだす手助け

他の教員の授業を見学、感想を述べる

研修で他校の授業を見学

少なくとも一週間を要する課題を与える

進度に応じて異なる課題を与える

少人数グループで共同の解決策を考え出す

生徒が課題や学級の活動にICTを用いる

19.0%

55.3%

51.4%

93.9%

<授業見学の実施状況>

<研修参加への妨げ>業務スケジュール

と合わない

費用が高い

雇用者からの支援不足

同僚との共同作業/話し合い

学校運営業務

34カ国/地域中で最長

我が国の教員の現状と課題 –TALIS2013結果概要 – 日本

参加国平均

学士の学位等 教職課程の履修 教員免許状+ ⇒

学士短期大学士

修士

① 教科に関する科目

② 教職に関する科目

③ 教科又は教職に関する科目

・ 教職の意義 ・ 教育の基礎理論・ 教育課程及び指導法・ 生徒指導、教育相談及び進路指導・ 教育実習・ 教職実践演習

一種免許状二種免許状専修免許状

※学校種毎に授与(中学校、高等学校

の場合には教科種毎)

※単位数は1種免許状の場合

(小:41、中:31、高:23単位以上)

(小:10、中:8、高:16単位以上)

(小:8、中・高:20単位以上)

※ 上記①②から選択

○ 学位と教職課程における単位の修得等により教員免許状が授与される。○ 教職課程は免許状の種類毎に、大学の学科等を文部科学大臣が認定。

(※ 幼稚園及び小学校の教職課程は「教員養成を主たる目的とする」学科等でなければならない。)

※左記に加え、小学校及び中学校の免許状の授与には、7日間の介護等体験が必要。

【教育実習】教育実習は、学校現場での教育実践を通じて、学生自らが教職への適性

や進路を考える貴重な機会であり、教員免許状の取得には大学において教育実習の科目を修得することが必要となっている。

免許状の種類 教育実習の必要単位 教育実習期間幼稚園、小学校、中学校教諭免許状

5単位(事前事後指導1単位含む) 4週間程度

高等学校教諭免許状 3単位(事前事後指導1単位含む) 2週間程度

■教育実習の充実に関するこれまでの改正経緯昭和29年 幼小:4単位、中高:2単位平成元年 幼小:5単位、中高:3単位平成10年 幼小中:5単位、高3単位

【教職実践演習】(平成22年度に導入)

大学における教職課程の中で、学生がこれまで学修した授業科目や様々な活動が、教員としての最小限必要な資質能力として有機的に統合され、形成されたかについて確認するための授業科目。

必要単位数は2単位(主に4年次後期での開講を想定)。

(授業方法)

講義だけでなく、例えば教室での役割演技(ロールプレーイング)やグループ討論、実技指導のほか、学校や教育委員会等との協力により、実務実習や事例研究、現地調査(フィールドワーク)、模擬授業等を取り入れることが期待されている。

※教育実習を長期化する際の留意点①他の分野の履修機会を狭める(特に中高課程においては専門分野を学ぶ時間も多く必要)。②就職活動に影響を及ぼし、進路選択の機会を狭める可能性がある。

④ その他必修科目(それぞれ2単位)

日本国憲法、体育、外国語コミュニケーション、情報機器の操作

大学における教員養成の仕組み

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1.課程認定数

2.教員免許状の授与状況(平成25年度)

幼稚園 小学校 中学校 高等学校 特別支援学校 養護教諭 栄養教諭件数 15,777 22,454 45,478 60,486 4,372 2,953 1,377※ この他に二種免許状(短大卒程度)、専修免許状(大学院卒程度)がある。

○一種免許状(四年制大学卒業程度)

○特別免許状(教科等について専門的な知識・技能等を有する社会人を教諭として活用する制度)

授与件数:59件看護24件(看護師、看護師長等の経験者)理科9件(研究所研究員)特別支援学校6件(理学療法士、機能訓練業務経験者)英語6件(大学院非常勤講師) など

学校種国

中学校 5,467 4,607 4,500 2,911 1,861 8,553 466 1,369 466 7,004 92 1 45,478

高等学校 5,641 6,435 7,150 5,151 6,032 3,030 1,987 452 594 9,074 481 108 1,375 1,733 414 2,045 753 61 345 7,424 107 94 60,486

8,181

教員養成の現状

(平成26年5月1日現在)

大学 短期大学 大学院

国立 公立 私立 計 国立 公立 私立 計 国立 公立 私立 計

大学等数 82 84 586 752 0 18 335 353 86 76 460 622

課程認定を有する大学等数

77 58 472 607 0 9 237 246 80 39 309 428

割合 93.9% 69.0% 80.5% 80.7% 0.0% 50.0% 70.7% 69.7% 93.0% 51.3% 67.2% 68.8%

(文部科学省教職員課調べ)

(文部科学省教職員課調べ)

大学学部4年生

5~6月応募

7月一次試験

8月二次試験

10月合格発表・採用内定

3月卒業

4月採用

◆公立学校の教員は、地方公務員であるため、採用選考は、都道府県教育委員会、指定都市教育委員会が実施

◆採用選考試験の例<一次選考>(筆記試験)

○一般教養や教職教養に関する試験(60分)・人文・社会・自然科学に関する一般的な教養について・教育関係法規、教育原理、教育心理など教員として必要な教養及び知識について

○教科専門に関する試験(60分)・指導内容や指導方法など教科の専門的知識及び能力について

(面接試験)○個人面接、集団面接、集団討論 など

<二次選考>(筆記試験) (面接試験)

○小論文(40分) ○個人面接、集団面接、集団討論、模擬授業 など

(実技試験) (その他)○体育、音楽、美術、英会話 など ○適性検査

条件附採用期間

4月

正式採用

2年目~

(初任者研修を実施)

公立学校教員採用試験

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平成20年度~25年度は、「公立学校教員採用選考試験の実施状況」(文部科学省調べ)平成26年度以降は、都道府県の積み上げによる見込み(初等中等教育局財務課調べ)※養護教諭を除く。

9,431 10,483

11,522 12,430 11,588 12,372 12,437 12,284 12,883 13,598 13,626 14,365 14,925 15,076 15,260 15,599 14,987

4,226 4,572

5,100 5,118 6,170

6,470 6,717 6,807 8,068

8,156 8,383 8,295 8,006 7,677 7,449 7,588 8,326

3,051

2,985

2,754 2,674 2,563

3,139 3,567 4,287

4,904 5,189 4,912

5,361 5,435 5,349 4,987 4,972 4,984

4.3

7.57.7

0

2

4

6

8

10

12

14

16

0

3,000

6,000

9,000

12,000

15,000

18,000

21,000

24,000

27,000

30,000

15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

小学校 中学校 高校 小学校倍率 中学校倍率 高校倍率(人) (倍)

平成

公立学校教員の学校種別採用者数

※ピンク色は法定、黄色は任意の研修を表す。

●各地域で学校教育において中心的な役割を担う校長・教頭等の教職員に対する学校管理研修

1年目 5年目 10年目 15年目 20年目 25年目 30年目

中堅教員研修副校長・教頭等研修

海外派遣研修(2ヶ月)

●喫緊の重要課題について、地方公共団体が行う研修等の講師や企画・立案等を担う指導者を養成するための研修

・学校組織マネジメントや国語力向上に向けた教育の推進のための指導者育成研修等

・教育課題研修指導者の海外派遣プログラム(2週間)

●法定研修(原則として全教員が対象のもの)

●教職経験に応じた研修

●指導が不適切な教員に対する研修

初任者研修 10年経験者研修

5年経験者研修 20年経験者研修

指導改善研修

●職能に応じた研修生徒指導主事研修など

新任教務主任研修

教頭・校長研修

●専門的な知識・技能に関する研修

教科指導、生徒指導等に関する専門的研修

●長期派遣研修

大学院・民間企業等への長期派遣研修

都道府県教委等が実施する研修

国レベルの研修

校長マネジメント研修

教員研修の実施体系

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(独)教員研修センターに「次世代型教育推進センター」を設置し、課題解決・協同型授業等に関する研修システムを構築し、全国的な普及を図る 【平成27年度より実施】

・次世代型教育を推進する地域の指導的教員等によりプロジェクトチームを構成・プロジェクトチームが各地域の教育センターと協働し、実践フィールド校を活用して具体的な研修方法を確立・プロジェクトチームメンバーが新指導法の中核的指導者となるとともに、新たな研修について全国展開・共有化・(独)教員研修センターをハブとした研修ネットワークの構築

<プロジェクトチーム>・研修コーディネーター・10名程度の指導教員(各地域より1名ずつ選出)

研修、指導助言

成果集約共有

次世代型教育推進センター((独)教員研修センターに設置)

企画運営委員会

【イメージ】

C地域地域の教育センター

(開発実践フィールド校を活用し、研修方法を確立。当該校を活用した研修機会を提供)

開発実践フィールド校(小中学校を指定)

教職大学院等(開発実践フィールド校へ

指導助言)

D地域B地域

A地域

(独)教員研修センターの機能強化「次世代型教育推進センター」の設置

出典:文部科学省調査

公立小・中学校教員の給与水準の推移

▲5.74%

7.42%

2.76% 0.66%

▲6

▲4

▲2

0

2

4

6

8

昭和49年度(人材確保法前)

昭和55年度(人材確保法後)

平成13~17年度の5年間平均

一般行政職給与水準

人材確保法第3条義務教育諸学校の教育職員の給与については、一般の公務員の給与水準に比較して必要な優遇

措置が講じられなければならない。

平成21~25年度の5年間平均

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・教員を中心に、多様な専門性を持つスタッフを学校に配置し、学校の教育力・組織力を向上。・校長のリーダーシップの下、教職員や様々な専門スタッフがチームとして適切に役割分担。・これにより、教員は授業など子供への指導に一層専念。

① 教職員(義務標準法で基幹的な教職員として規定):平成27年度において、 900人の新たな定数措置を実施。

② 資格等を有する専門スタッフ:学校の実情に応じ、補助金等により拡充。

③ サポートスタッフ:学校の実情に応じ、補助金等により拡充。

1.我が国の学校は教員以外の専門スタッフが諸外国と比べて少ない。 ➤教職員総数に占める教員の割合 日:82%、米:56%、英:51%)

2.児童生徒の個別のニーズが多様化しており、教員に求められる役割が拡大。

3.教員の1週間当たり勤務時間は日本が最長。 ➤日本:53.9時間(参加国平均38.3時間) 出典:『国際教員指導環境調査(TALIS)』

チーム学校の推進 230人

○学校マネジメント機能の強化 :100人主幹教諭・事務職員の拡充

○養護教諭・栄養教諭等の配置充実 : 30人学校司書、ICT専門職員等の専門的な知見を有するスタッフを配置

○専門人材の配置充実 :100人

その他の定数改善 670人

○授業革新等による教育の質の向上 :200人従来のような受け身型の授業から、子供達が主体的・協働的に学ぶ課題解決型授業(アクティブ・ラーニング)への転換等を図る。

○個別の教育課題への対応 :250人

○学校規模の適正化への支援 :220人

学習サポーター H27予算:41億円(対前年度 8億円増)

○配置人数 8,000人→10,000人(主な業務内容)・補充学習、発展的な学習への対応・教材開発・作成など教師の授業準備や授業中の補助 等

運動部活動指導の工夫・改善支援 H27予算:3億円(対前年度同)

※このほか、理科の観察実験補助員(H27予算:3,100校)などを計上

※このほか、医療的ケアのための看護師の配置(H27予算案:約330人)などを計上

(主な事業内容)スポーツ医・科学の知見を有する者等の外部人材の活用や研修の場の整備等指導体制の充実を図る

1.スクールカウンセラーの配置拡充○小中学校の相談体制の連携促進(200校→300校)○貧困対策のための重点加配(600校)【新規】(スクールカウンセラーの主な業務内容)・児童生徒へのカウンセリング、教職員、保護者に対する助言・援助・事件・事故等の緊急対応における児童生徒等の心のケア 等

2.スクールソーシャルワーカーの配置拡充○配置数の増 1,466人→2,247人○貧困対策のための重点加配(600校)【新規】(スクールソーシャルワーカーの主な業務内容)・福祉関係の関係機関・団体とのネットワークの構築、連携・調整・保護者、教職員等に対する支援・相談・情報提供 等

※このほか、医療的ケアのための看護師の配置(H27予算:約330人)などを計上

スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカーの配置拡充 H27予算:47億円(対前年度 2億円増)

■我が国の教員の置かれている現状

チーム学校の推進

学校の教職員構造の転換~チーム学校の推進~

地域による教育活動の支援の充実

地域

地域コーディネーター

地域の多様な人材

地域住民や児童生徒の保護者、企業、学生、社会教育団体、NPOなど

学校

学校側の窓口

地域人材の参画を得て学校や放課後・土曜日等の教育活動を支援する仕組みづくりを促進

多様な人材や教育資源を教育に生かすことを通じて、子供たちの学習の充実を図る

学校との連絡調整

○授業の支援○部活動支援○放課後や土曜日等ならではの

多様な学習・体験プログラムの実施等

(活動の企画・地域との調整)

~学校や放課後・土曜日等の教育活動の支援~

地域コーディネーター:約9,000校(小・中学校区)に配置(現在)→全学校区へ配置し、学校と地域をコーディネート

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2.教職大学院の特性(既存の修士課程との違い)

3.現状

① 設置大学数【平成27年度】 : 27大学(国立大学21校、私立大学6校)② 教員就職率(※)【平成26年3月卒業者】: 94.4%

(参考)国立教員養成大学・学部の学部新卒者の教員就職率:69.0%国立教員養成系修士課程の修了者の教員就職率:55.2%

(※)現職教員学生を除く教職大学院修了者のうち教員に就職した者(臨時的任用を含む)の割合を指す。

③ 入学定員充足率【平成26年度】 : 92.7% (前年度より5.8%減)④ 志願者数【平成26年度】 : 1,079人 (前年度より6人増)⑤ 入学者数【平成26年度】 : 772人 (前年度より31人減)

(現職教員:340人(44%)学部新卒学生等:432人(56%))

1.教職大学院の目的及び機能

平成19年度に、高度専門職業人養成としての教員養成に特化した専門職大学院として制度化。(平成20年度から開設)① 学部段階での資質能力を修得した者の中から、さらにより実践的な指導力・展開力を備え、新しい学校づくりの有力な

一員となり得る新人教員の養成。② 現職教員を対象に、地域や学校における指導的役割を果たし得る教員等として不可欠な確かな指導倫理と優れた実践

力・応用力を備えたスクールリーダーの養成。

教職大学院 教員養成系修士課程

修了要件 45単位以上 (うち10単位以上は学校等での実習) 30単位以上修士論文の作成(研究指導)

教員 4割以上は教職経験者等の実務家教員 大半が研究者

授業方法 ①事例研究、現地調査、双方向・多方向に行われる討論・質疑応答②学校実習及び共通科目を必修とした体系的な教育課程

研究指導が中心

学位 教職修士(専門職) 修士(教育学)

教職大学院(専門職学位課程)制度の概要

出典:文部科学省調査

宮崎(28)

長崎(38) 大分

福岡教育

(20)佐賀

青森

岡山(20)

鳥取

広島

島根

山口

香川

鳴門教育

(50)

愛媛

高知

静岡(20)常葉(20)

神奈川

上越教育

(50)

沖縄

埼玉

山形(20)

聖徳(15)

福島

宮城教育

(32)

東京学芸(40)創価(25)玉川(20)帝京(30)

早稲田(60)

岩手

茨城宇都宮

(15)

秋田

熊本

鹿児島

山梨(14)

群馬(16)岐阜

(20)

長野

三重

愛知教育

(50)

滋賀奈良教育

(20)

京都教育

(60) 富山

福井(30)

石川

和歌山

大阪教育

(30)

兵庫教育

(100)

北海道教育(45)

教職大学院設置都道府県(22)

教職大学院

未設置県(25)

国立大学:21大学(入学定員718人)私立大学: 6大学( 同 170人)

合 計 27大学( 同 888人)*22都道府県で設置大学名の下の( )は入学定員

<25県で未設置>

全国の教職大学院の設置状況(H27)

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教育再生実行会議・同第1分科会の審議の経過

平成26年10月24日(金) 第 1回会議

委員意見発表(漆委員、齋藤委員)及び討議

平成26年11月12日(水) 視察・意見交換

【品川女子学院】

視察内容:女子教育としての起業家教育(起業体験プログラム、企業コラボ等)

平成26年11月17日(月) 第 2回会議

各委員意見発表及び討議

平成26年12月1日(月) 視察・意見交換

【インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(ISAK)】

視察内容:リーダーシップ教育

平成26年12月16日(火) 第 3回会議

委員意見発表(鈴木委員、松本委員)及び討議

平成27年 1月27日(火) 第 4回会議

委員意見発表(堀田委員)及びヒアリング(経済産業省)並びに討議

平成27年 2月17日(火) 第 5回会議

委員意見発表(小林委員)及び討議

提言骨子案について

平成27年 4月 7日(火) 第 6回会議(第 29 回教育再生実行会議と合同開催)

提言素案について

平成27年 4月22日(水) 第 7回会議

提言案について

平成27年 5月14日(木) 第 30 回教育再生実行会議

提言とりまとめ