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道徳
「本当の友情とは」~互いに認め合い,助け合うことのできる真の友情を大切にしよう~
P P
いじめられて
いじめられて
いじめられて
いじめられて
(中学生の作文による)
前半資料
みんなは知っているだろうか
「無視」というものが,どれだけつらいものか,苦しい
。
ものか
。無視された人だけにしかわからない苦痛。だれも信じられず,おびえな
がら,めだたないように息をつめて過ごさなければならない日び。わたしは,何度も親に
うちあけようと思った。でも,言えなかった。先生にも言えず,友だちにも言えず,じぶ
んの心をとざしたまま,わたしはひとりで苦しんだ。
わたしが受けたいじめは
「無視・いやがらせ
。原因はよくわからない。ある日とつ
,
」
ぜん,あらしのようにおそってきた。グループのリーダーによばれたのに,わたしが返事
をしなかったという,そんなささいなことからそれは始まった。
わたしはよばれたこと
に,きづかなかっただけなのに。でも,理由なんて,きっとほんとうはないのだと思う。
「あいつはむかつくから
」。
などという,その日,そのときのリーダーの気分に,わたしたちはふりまわされていたの
だ。でもリーダーの存在は大きく,わたしたちにはどうしようもなかった。
いじめは,しだいにエスカレートしてきた。ある日わたしのつくえの中に,わたしが以
前友だちに貸していた雑誌が,ぐちゃぐちゃになって入っていた。ショックだった。わた
しがグループのだれかに少しでも近づくと,
「なんかこのへん,くさくない?」
と言われ,わたしがふれたものに,だれもさわろうとはしなかった。男子までが,わたし
のことをこそこそはなし,いやがらせをした。
もうどうにもならなくなり,わたしは学校を休んだ。登校拒否をした。先生や両親,そ
して友だちに示した精いっぱいのSOSだった。もうどうなってもよかった。先生が,い
じめをしている人たちをしかって,そのことでしかられた人が仕返しをしようとしても,
わたしが学校にいかなければ何もされないし,苦しまなくてすむのだ。わたしは安全だ。
家にとじこもって,一日じゅう泣いていた。でも学校のことは,わたしの心から消えな
かった。このままではいけない。いつまでも休んでいるわけにはいかない。でも,いけば
また地ごくだ。どうしよう?どうして,わたしばかりこうなるのだろう
。わたし
のどこがいけないのか?わたしがいきている
このことすら,いけないのか?
うじうじしているじぶんの弱さも
いやだった
だめなわたし
何もかもいやになって
,
。
。
,
死んでしまおうかと思った。死ねば,こんな苦しみはなくなるのだ。遺書に,いじめた人
の名前を書こう。自殺するのだ
。
でも,死ねなかった。急にばかばかしくなった。死んでどうなる?あんな人たちのため
に,どうして,わたしが死ななくてはならないのだ!立ちむかっていこう。死のうとさえ
思ったわたしだ。もう何もこわくない。わたしはもう,にげない。戦おう!
わたしをいじめていた人たちのことが
こっけいに
そしてとてもかわいそうに思えた
,
,
。
人をいじめることでしか,喜びを感じられないあの人たちは,心が貧しいのだ。
後半資料
わたしは登校した。でも,最初はつらかった。つらかったけれど,わたしはたえた。そ
のうちに,ともになやみ,寄りそってくれる友だちができた。少しずつ,わたしも心を開
くようになっていった。
そして気がついた。一人一人の顔がちがうように,生まれた場所も,育ち方もちがうわ
たしたち。考え方だって,当然ちがうのだ。ちがっていてあたりまえなのだ。ひとりひと
りがちがっているからこそ,おもしろいのではないか。それなのに
「ちがうから
「し
,
」
たがわないから」といって,いじめるのはおかしい。ちがうことこそが,人間のよさなの
だから,いじめられている人にどんな原因があるにしろ,いじめるほうが悪いのだ。
今,いじめられている人に,わたしは言いたい。
「そんなにひとりで苦しまないで。あなたのまわりには,いっしょに寄りそい,なやみ,
考えてくれる友だちや先生
親がいます
あなたのことを心配して心をいためている人が
,
。
,
必ずいます。がんばって,強い心をもってください。
(出典
学研「みんなのどうとく6年
)」
「「「「いじめられて
いじめられて
いじめられて
いじめられて」」」」
年
組
年
組
年
組
年
組(
)
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)
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○「友だち」からイメージする言葉は何ですか。
○資料の前半を読んで考えましょう。
☆自分の友だちが,同じような経験をしていたら,あなたはどうしますか。
☆「わたし」はこの後,どんな行動をとったでしょうか。
○資料の後半を読んで考えましょう。
☆「わたし」の気持ちを変えたのは何だったのでしょうか。
☆「ともになやみ,寄りそってくれる友だち」は,どんなことをしてくれたのでしょうか。
また,どんな声かけをしてくれたのでしょうか。
○今日の授業で,感じたことや思ったことを書きましょう。