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モデル
佐藤瀬奈さん12歳から雑誌モデルとして活躍し、現在はテレビやCMなどにも活躍の場を広げている佐藤瀬奈さん。若⼲20歳にして仕事のキャリアはさることながら、写真歴も⻑い彼⼥。⼩学⽣の頃から撮影を始め、年を追うごとにカメラをグレードアップさせて現在では⼀眼レフカメラを愛機
としている。平成元年⽣まれの若い世代である佐藤さんは、⼀体どんなふうに写真とつき合
い、どんな対象に視線を向けるのか? 興味深くお話をうかがった。
Beginning 出会い⼩学⽣のときからカメラは常に⼀緒!
佐藤さんには以前弊社商品のPRとして、某ウェブ媒体とのタイアップ企画にご協⼒いただきました。プロのフォトグラファーさんと⽇光を巡って、D5000で撮影をするという内容でしたが、もともと写真が趣味だったのですよね?
はい。写真を撮るのが⼤好きで、⼀眼レフカメラも持っています。
いつ頃から興味を持たれたのですか?
⼩学校の頃から常にレンズ付きフィルムを持ち歩いていました。初めて⾒るものは全部撮りたい!というくらいの思いがあって、
あらゆるものにシャッターを切っていたんです。遠出したときはフィルム1本を撮り終えてしまうこともよくありました。多分1ヶ⽉で5個くらいはレンズ付きフィルムを消費していたと思います。家にはいつも買い置きが10個以上あったんですよ(笑)。
⼩学⽣の頃からとてもたくさん写真を撮られていたのですね! ご家族の⽅たちは、そんな佐藤さんを⾒て何かおっしゃっていましたか?
⽗や⺟からはよく「本当に好きだね」「よく撮るね」と⾔われていました。ときには「これ撮る必要ある? これ撮って何が楽しいの?」なんてあきれ顔のことも(笑)。
その当時は何を主に撮られていたのですか?
もう何でも撮っていました。景⾊も⼈も⾃分も⾷べ物も全部! たとえば、お花が咲いていて、「素敵! きれい!」と思いますよね。ただ⾒て楽しむだけでもいいんですが、今⾒ているものをずっと残しておきたいと感じるんです。絶対に。
中学⽣になってからもその撮影スタイルは変わらず続いたのですか?
はい。中学3年⽣になった際は、修学旅⾏があるということで、出発の前にコンパクトデジタルカメラを買いました。⾏き先が京都と奈良だったので、必ず撮りたくなるものがたくさんある! と思ったんです。
中学⽣が修学旅⾏に持っていくカメラは、今やデジタルカメラなんですね! 時代を感じます(笑)。
ほとんどの⼦がデジタルカメラで撮っていましたよ。枚数を気にせずに撮れるところは、私にとって嬉しいポイントでした。レン
ズ付きフィルムで撮っていたら、⼀体いくつ持っていかなくてはいけなかっただろう? と思いました(笑)。でもフィルムカメラで撮るのも、現像所に出してプリントを⾒る楽しみがあるのですごく好きですね。
⼀眼レフカメラはいつ頃お持ちになったのですか?
⾼校⽣の頃です。⾼校に⼊ってからまずコンパクトデジタルカメラを買いかえて、しばらくはその新しいカメラで毎⽇いろいろな
ものを撮っていたんですが、何か納得がいかないところがありました。景⾊が美しくて感動すればするほど、⾃分が撮った写真と
実際に⾒たときの感覚にズレを感じたんです。「う〜ん、何か違う」という違和感がずっとあって、撮影モードを変えたりと試⾏
錯誤するんですが、やはり⽬で⾒た被写体と撮った写真に差を感じました。
なかなか佐藤さんの思いのままには写らなかったのですね。
そうなんです。でもそんな疑問を抱いていたときに、写真好きの友だちが⼀眼レフカメラを買って、触れさせてもらえる機会があ
ったんです。いつも⼀緒に撮影に出かける友だちで、そのときもお互いカメラを持って撮影しに⾏ったんですが、⼀眼レフカメラ
で撮った彼⼥の写真を⾒せてもらったら、⾃分の撮った写真と全然違うことにびっくり。「すごい! ⾒たままの景⾊が写っている!」と思って感動しました。
お友だちが⼀眼レフカメラの魅⼒を教えてくれたのですね。
はい。友だちが⼀眼レフカメラを持つまでは、“⼀眼レフカメラはプロのフォトグラファーさんが使うもの”というイメージだったので、買おうとは全然考えていなかったんです。でも、⾝近な友だちが持っているし、意外と私でも扱えるかもと思えるようにな
って。⼀眼レフカメラで撮るようになってからは、⾃分が⾒たままの景⾊をそのまま残せるのがすごく嬉しくて、いつも持ち歩い
ています。
Pleasure 楽しみ最近撮影の腕が上がりました!
最近はどういったものを撮っていらっしゃるのですか?
撮るものは基本的に昔から変わりません。⾒るものすべてという感じです。本当に何でもかんでも撮りたくなるんですよ。その中
でも特に好きな被写体は、おじいちゃんとおばあちゃんが並んでいる姿です。公園のベンチなどにふたりで座っていたら、必ずと
いっていいほどこっそりうしろから撮影していますね(笑)。⼼がほっこりするんです。⾵景では地⾯をよく撮ります。春なら花
talk! talk! talk! モデル・佐藤瀬奈さん
プロフィール
さとう・せな。1989年、埼⽟県⽣まれ。2002年よりティーンエイジャーから絶⼤なる⼈気を誇る雑誌「ラブベリー」の専属モデルとしてキャリアを始動。2007年まで務め、以後各雑誌やカタログで活躍中。企業のイメージガールとしての活動や、CM、テレビ出演も多数あり、特に⽇本郵政公社「追伸」キャンペーン『同級⽣編』ではその初々しい演技が話題を呼んだ。
趣味はハンドメイド、カメラ、お菓⼦作りなど。
びら、秋なら紅葉した葉っぱが散っているような地⾯。そこに⾃分の⾜を⼊れて撮るのが好きです。「私、この場所にいます!」
という感じで。
撮影⽅法やカメラの扱い⽅などはご⾃⾝で勉強されたのですか?
いえ、勉強しなきゃとは全く思わなかったですし、説明書も読まなかったくらいで……。ずっとオートで撮っていて、唯⼀操作していたのはシーン別のモード設定のダイヤルくらい。マクロモードにしたりスポーツモードにしたり、それで満⾜していました。
ほかの機能はまったく活⽤していませんでした。でもそれは、絞りの調節具合でピントが浅くなったり、深くなったりするという
ことなどを全然知らなかったからなんです(笑)!
では、この間のフォトグラファーさんとの撮影旅⾏(商品PR企画としてのお仕事)では、いろいろとカメラのことを知れたのではないですか?
そうなんです。ためになる嬉しいお仕事でした。フォトグラファーさんから直接教わって実践し
つつ学べたので、とても⾝につきました。まずはカメラの持ち⽅を正してもらうことから始まっ
たんですよ(笑)。今まで何も気にせずに持っていたので、きちんと構えられていなかったんで
す。教えてもらった持ち⽅で持つんですが、やっぱり癖がついているので気がつくと⾃分の持ち
⽅に直っていて。そのたびに何回も「ボディをしっかり持って! ちゃんとこの部分とこの部分を⽀えて持って!」とご指導いただきました。基本の露出調整と絞りを中⼼に、⽇中シンクロや
フラッシュの調光の仕⽅など、私にはちょっと難しい! ということまでいろいろ教えてもらいました。
すごいですね。みっちり勉強できましたね。
はい。持ち⽅を直すのは結構苦労しましたが、露出調節と絞りに関してはすんなり理解できて、
すぐに応⽤できるようになりました! 教えていただくことすべてが⾯⽩かったです。
その中でも⼀番印象に残ったことは何ですか?
被写体の切り取り⽅ですね。五重塔を被写体にして撮影していたときに、私はできるだけ塔から
離れて全体を⼊れて撮ろうとしていたんですが、先⽣は反対にどんどん塔に近づいていくんで
す。私は「あんなに近くからどうやって五重塔を撮るんだろう?」と頭にハテナがいっぱい浮か
んで。撮った写真を先⽣に⾒せてもらったら、塔の⼀部分をピックアップして撮影していたんで
す。そのときハッとしました。あれもこれもと1枚に収めたくなりがちですが、1番重要なものをきちんと⾒せること、⾃分がどこに魅せられたのかを表現することが⼤切なんだと。
撮影のポイントやカメラの機能を理解することで、以前より写真をさらに楽しめるようになったのではないですか?
そうなんです。これまで撮った写真も、今の私だったらもっと上⼿に撮れたかも、もったいない!なんて感じてしまいました。最
近は絞り優先モードに設定して、絞りを考えながらの撮影を楽しんでいます。
Photo's 作品紹介「撮らなきゃ!」の連続 瀬奈さんの⽇々
© 2019 Nikon Corporation / Nikon Imaging Japan Inc.
Future これからこれらもカメラは私の第⼆の⽬
佐藤さんは12歳の頃からモデルのお仕事をされていますが、撮られる側としても写真にずっと接していますよね。そんな環境から何か影響を受けることはありましたか?
撮ることと、撮られることをつなげて考えたことはないんです。撮影現場でフォトグラファーさんに写真を教えてもらうこともな
かったですし、お仕事から影響受けたことはあまりなかったようにと思います。全く別のものという意識です。でも、撮られるこ
とも撮ることと同様に⼤好きです。写真集を⾒ることも好きで、⾯⽩い撮り⽅をしている写真を⾒つけると、こんなふうに撮って
みたい! と思うのと同時に、こんなふうに撮ってもらいたい! とも思うんですよ。
まさに佐藤さんの⽣活から写真が切り離されるということは考えられないです
ね。写真は佐藤さんにとってどんな存在なのでしょうか?
うーん、何でしょうか……。カメラは常に鞄に⼊っているものだし、忘れたら⼤惨事! ⼀⽇中落ちつきません(笑)。もう第⼆の⽬という感じです。⾃分の⽬でシャッターを切れればいいなと思うくらいなんです。⽬の前に広がるも
のを、⾒るだけじゃなくて、残しておきたいと思います。私にとって写真は記
録⽤の⽬ですね。
繰り返す⽇々の中でも、残したいと感じるシーンにたびたび出会うことはでき
るのですか?
カメラを持っているとアンテナが⽴つというか、⽬に映るものに敏感になりま
す。いつもの景⾊の中にも発⾒はたくさんあるんです。幾度となく通っている
家から最寄り駅に向かう中でも、咲いている花が変わったり、季節によって表情は違います。同じような景⾊でも、何かしらに反
応してシャッターを切っているんです。
⼩学⽣の頃からずっと⽇々撮影をしてきても、撮りたいと思う気持ちが絶えることはないのですね。
撮影に飽きるなんて絶対にないです! ⾔い切れちゃいます(笑)。
ではこれから撮ってみたいものや、写真で挑戦したいことなどを教えてください。
今まで撮ってきた写真は景⾊が⼤半だったので、⼈物も撮っていきたいと思っています。でもそれはポートレイトではなく、景⾊
の中に溶け込んでいる⼈の写真なんです。ポーズをとっている⼈ではなくて、⾃然な状態の⼈。景⾊の⼀部としての⼈物写真が撮
りたいですね。あとはこれからもたくさん写真を撮っていき、いつか写真集が作れたら最⾼です。もっと⼀眼レフカメラをたくみ
に操れるようになって、さらに写真を楽しんでいきたいです!
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※掲載している情報は、コンテンツ公開当時のものです。