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SQL Server 2012 の新機能を 3 つの視点でご紹介
小澤 真之
はじめに
2
本資料は Denali (SQL Server 2012) CTP3 / RC0 をベースに作成しています。 そのため、製品版では動作が変わる可能性があります。 あらかじめご了承ください。
自己紹介
3
東京のとある SIer で働いています。 Microsoft 製品の社内技術支援を主にやっています。
が、SQL Server を業務で触る機会はほとんどないので趣味で SQL Server 触っています。 そのため、現場の SQL Server の情報を教えてもらえると喜びます。
SQLTO という SQL Server のコミュニティと JAZUG とい
う Windows Azure のコミュニティに参加しています。
SE の雑記 というブログをやっています。 http://engineermemo.wordpress.com/
Twitter : @Masayuki_Ozawa
Facebook : http://www.facebook.com/masayuki.ozawa
本日の Agenda
4
“企業” 視点で新機能紹介
“開発者” 視点で新機能紹介
“管理者” 視点で新機能紹介
本題の前に
SQL Server 2012 の最新の
情報をさらっと
5
SQL Server 2012 新機能ハイライト Beyond
Relational
6
High Availability
AlwaysOn
柔軟性のある フェールオーバー
ポリシー
アプリケーション中心の
フェールオーバー
読み取り可能な マルチセカンダリ
オンライン操作
HA for StreamInsight
Server Core サポート
Scalability &Performance
15,000の パーティション
Columnstore インデックス
FileStream の速度向上
Full Text の速度向上
FileTable
Security & Managebility
ユーザー定義 サーバーロール
SSDT "Juneau"
Contained Database
OpsMgr Management Pack for HA
セカンダリを使用したバックアップ
Windows グループの
既定のスキーマ
Web & Breadth
参照資料 : Denali Overview What’s New Feature Technical Overview
PHP ドライバー
JDBC 4.0 ドライバー
Semantic Platform
ローカル DB
UTF-16
結果セットのページング
Full Globe Spatial
サポート
DAC の拡張
ODBC for Linux
ARM プロセッサ サポート
Business Intelligence
Unified Semantic
Model
Project "Crescent“ Power View
インメモリ BI
セルフサービス アラート
SSAS の Sysprep
PowerPivot の機能拡張
PowerPivot 2.0
SharePoint 共有サービスで レポーティング
Enterprise Information
Management
SSIS サーバー
Change Data Capture
for Oracle
Master Dataサービス
Add-in for Excel
Data Quality サービス
Master Data サービスの機能
拡張
空間データの 速度向上
Distributed Replay
Active Directory With SharePoint
For SSRS
ハイブリッド アプリケーション
With SQL Azure
Win32 アクセス to
Database Files
SQL Server 2012 新機能
7 参照資料 : http://www.sqlpass.org/summit/2011/Live/LiveStreaming.aspx (Day 2 Keynote)
Edition 別機能比較
8
機能 Enterprise Business
Intelligence Standard
CPU コア数 OS の最大 DB - 16 Core BI - OS の最大
16 コア
基本的な OLTP ○ ○ ○
開発 (Spatial / FileTable)
○ ○ ○
管理 (SSMS / ポリシーベースの管理)
○ ○ ○
基本的な BI ○ ○ ○
セルフサービス BI (SSRS アラート / Power View / PowerPivot for SharePoint)
○ ○
Enterprise データ管理 (Data Quality Services / Master Data Services)
○ ○
インメモリ 表形式 BI (SSAS) ○ ○
高度なセキュリティ (監査の拡張 / 透過的データ暗号化)
○
DWH (カラムストアインデックス / パーティショニング)
○
高可用性 (AlwaysOn) ○ △
2 ノード クラスタ
△ 2 ノード クラスタ
参照資料 : http://www.microsoft.com/sqlserver/en/us/future-editions/sql2012-editions.aspx
SQL Server 2012 のリリース予定
9
2010/12
CTP1
2011/7
CTP3
2011/11
RC0
2012/1H
RTM
CTP : Community Technology Preview RC : Release Candidate (製品候補版)
PASS Summit 2010
WPC 2011
PASS Summit 2011
現状の最新
発表イベント
ということで
10
一部のデモは RC0 の環境です
RC0 の DL 先 : http://www.microsoft.com/download/en/details.aspx?id=28145
CTP3 と RC0 の比較
11
リソースガバナーの機能拡張 CAP_CPU_PERCENT / AFFINITY
SSMS からリスナー経由のセカンダリ接続 ApplicationIntent=ReadOnly を接続パラメーターに設定可
SSMS からインスタンス名を使用した LocalDB への接続 (localdb)¥インスタンス名
_SC (補助文字) 使用時もインテリセンス使用可
SSMS の SQL Azure 対応の強化
デフォルトで AlwaysOn 用の拡張イベントが設定済み 可用性グループを設定すると自動的に有効化される
可用性グループウィザードの変更 Backup Preference / Listener
可用性グループダッシュボード Failover Wizard / View AlwaysOn Health Event
可用性グループ フェールオーバー時のクラスタークォーラムの Vote チェック
開発ツールが BIDS (BI Development Studio) → SSDT (SQL Server Data Tools) に SSDT CTP4 は現在英語版が提供されています。
http://msdn.microsoft.com/en-us/data/hh297027
本日の Agenda
12
“企業” 視点で新機能紹介
“開発者” 視点で新機能紹介
“管理者” 視点で新機能紹介
“企業” 視点
13
意思決定
事業継続
意思決定の即応化のための BI
14
BI の目的はデータの可視化
だけではないですよね
目的に合わせてデータの見方を柔軟に、即時に変えることが重要 (見える化、見 (魅) せる化)
会議で出た意見のレポートを後で作るのではなく会議中に即時にレポートを作成
SQL Server 2012 ではセルフサービス BI の機能が大幅に強化されています
Power View
15
強化されたセルフサービス BI
Power View
16
Power Pivot for SharePoint の拡張
Power Pivot for SharePoint 上にアップロードした Power Pivot や BISM (Business Intelligence Semantic Model) 接続を使用してブラウザ上でリッチな UI を持つレポートを作成可能
SharePoint Server 2010 SP1 が必要となる
SQL Server 2012 に対応した SharePoint は SP1
PASS Summit 2011 のデモ
17 参照資料 : http://www.sqlpass.org/summit/2011/Live/LiveStreaming.aspx (Day 1 Keynote)
Windows Phone 7
Android Tablet iPad
Demo Power View を使ってみる
SQL Server Denali CTP 3 Demo VHD http://www.microsoft.com/download/en/details.aspx?id=27740
SQL Server Power View 体験サイト http://powerview.sqlbi.jp/
18
スクリーンショット (デモできなかった場合用)
19
事業継続
20
事業継続を考慮し、災害対策サイトを構築し、複数の拠点を使用したデータセンターの構成が求められる今日この頃
SQL Server 2012 では、複数地域でのデータセンターを使用した可用性環境を構成が可能に
AlwaysOn
21
“いつでも” “どこからでも” 使えるように 柔軟な高可用性環境を提供
AlwaysOn の種類
22
•複数のセカンダリを使用した、ミラーリングより高い可用性
•読み取り可能なセカンダリ
•1 ~5 の 5 段階でフェールオーバーポリシーを設定可能
Availability Groups
•マルチサブネットフェールオーバークラスター
•柔軟なファイル配置
•0 ~ 5 の 6 段階でフェールオーバーポリシーを設定可能
Failover Clustering
•Server Core 上での SQL Server のサポート
•Windows Server 2008 R2 SP1 の Server Core が必要
Server Core
AlwaysOn Availability Group
23
プライマリ (更新可能)
セカンダリ (読み取り可能な
複数の待機サーバー)
WSFC : Windows Server Failover Clustering
Active Directory
プライマリ: 1 台 セカンダリ: 4 台
制御用 クラスターリソース
必須
3 台で同期モード可能 同期モードの 2 台で自動フェールオーバー可能
クラスター ミラーリングの
ウィットネス相当
遠隔地拠点を使用した HADR
24
自動F/Oあり 同期モード
非同期モード
非同期モード
非同期モード
172.23.0.1
サブネット B 255.255.0.0
192.168.0.1
サブネット A 255.255.255.0
AlwaysOn Failover Clustering
25
tempdb tempdb
System DB User DB
ファイルサーバー
sp_server_diagnosticsでインスタンスの死活監視
※ローカルディスクを使用した tempdb については SQL Server 2008 R2 でも -T3615 を使用することで設定可能
透過的なプライマリの接続
26
プライマリ セカンダリ
リスナー
セカンダリ
リスナー
Server=リスナー名; Initial Catalog=AlwaysOnデータベース名
Availability Group リスナーを経由してプライマリ / セカンダリに接続
接続文字列はリスナーに対しての接続情報
プライマリ
待機系サーバーの利用
27
Availability Groups の待機系サーバーを読み取りサーバーとして利用
読み取り可能なセカンダリ
セカンダリを使用したバックアップ / 整合性確認 (DBCC CHECKDB)
ミラーリングで実装されていたページ破損検出時の自動ページ修復が Availability Groups でも実装されています。
透過的なセカンダリの接続
28
プライマリ セカンダリ
リスナー
Server=リスナー名; Initial Catalog=AlwaysOnデータベース名; ApplicationIntent=ReadOnly;
Availability Group リスナーを経由して透過的にセカンダリに接続
Demo AlwaysOn Availability Group
共有フォルダを使用したフェールオーバークラスター
29
本日の Agenda
30
“企業” 視点で新機能紹介
“開発者” 視点で新機能紹介
“管理者” 視点で新機能紹介
“開発者” 視点
31
開発ツール
新しい利用形態
SSDT
32
新しい開発ツール
開発ツール
33
新しい開発ツール “SQL Server Data Tools” (SSDT)
以前の BIDS は SSDT になるようです
Coename “Juneau” / SQL Server Developer Tools と呼ばれていたもの
スナップショット取得、スキーマ比較、SQL Azure のオフライン開発が可能
SQL Azure のテーブルを GUI を使用して作成可能
Demo SSDT の利用
34
LocalDB
35
プロセスとして起動する SQL Server
新しい利用形態
36
LocalDB という新しい機能
SQL Server 2012 Express Edition の機能
SSDT をインストールすると Express Edition がインストールされるため使用可能
サービスではなくプロセスとして起動する SQL Server
接続をすると自動で SQL Server が起動する
接続が無い状態が続くと (5分程度) 自動で停止する
SQL Server Compact Edition とは異なり SQL Server Express の機能を使用可能
SQL Server Express のユーザー インスタンスとは異なり、サービスが起動していなくても利用可能
Demo ローカルデータベース
37
参考)テストツール
38
Distributed Replay を使用した複数端末からのワークロード再生
SQL Server Profiler を使用したワークロード再生では一端末からの再生となっていたが、Distributed Replay を使用することで複数の端末を使用して再生することが可能
参考) T-SQL 拡張
39
Conversion functions
PARSE (Transact-SQL)
TRY_CONVERT (Transact-SQL)
TRY_PARSE (Transact-SQL)
Date and time functions
DATEFROMPARTS (Transact-SQL)
DATETIME2FROMPARTS (Transact-SQL)
DATETIMEFROMPARTS (Transact-SQL)
DATETIMEOFFSETFROMPARTS (Transact-SQL)
EOMONTH (Transact-SQL)
SMALLDATETIMEFROMPARTS (Transact-SQL)
TIMEFROMPARTS (Transact-SQL)
Logical functions
CHOOSE (Transact-SQL)
IIF (Transact-SQL)
String functions
CONCAT (Transact-SQL)
FORMAT (Transact-SQL)
Metadata Discovery
sp_describe_first_result_set
sp_describe_undeclared_parameters
sys.dm_exec_describe_first_result_set
sys.dm_exec_describe_first_result_set_for_object
EXECUTE Statement
WITH RESULT SETS
Sequence Object
THROW Statement
UTF-16 Supplementary Characters (SC) Collations
_SC
Ad-hoc Query Paging Implementation
OFFSET / FETCH
参照資料 : http://msdn.microsoft.com/en-us/library/cc645577(SQL.110).aspx
本日の Agenda
40
“企業” 視点で新機能紹介
“開発者” 視点で新機能紹介
“管理者” 視点で新機能紹介
“管理者” 視点
41
管理ツール
包含 DB
SSMS
42
従来からの管理ツールの 機能強化
管理ツールの強化
43
Visual Studio 2010 Shell ベース
SQL Server Management Studio の機能強化
サービスが停止しているサーバーのログ確認
スニペット
クエリ ショートカット
データベースリカバリアドバイザ
拡張イベント
Demo SSMS の機能強化
44
Containment
45
一部の設定をシステム データベースから独立して管理
包含データベース
46
今まで、システムデータベースに含まれていた設定の一部をデータベースに含めることができる
照合順序
ログイン
ログインの包含
47
master
ログイン
User DB
ユーザー
SQL Server
クライアント
今までのログイン方式
ログイン 認証
ユーザー マッピング
master User DB
ユーザー
SQL Server
クライアント
ログインの包含
ログイン 認証 +
ユーザーマッピング
ユーザーがデータベース内で完結しているので、データベースをまたいだクエリの実行が難しい
照合順序の包含
48
tempdb User DB
CREATE TABLE #tmp
Japanese_XJIS_100_CI_AS Japanese_BIN2
INSERT INTO #tmp (Col1) VALUES (N'A‘) SELECT * FROM #tmp WHERE Col1 = N‘a'
tempdb User DB
CREATE TABLE #tmp
Japanese_XJIS_100_CI_AS
INSERT INTO #tmp (Col1) VALUES (N'A‘) SELECT * FROM #tmp WHERE Col1 = N‘a'
Non Contained Database
Contained Database
一時テーブル
一時テーブル
検索結果あり
検索結果なし
Japanese_BIN2
Demo 包含データベース
49
参考)管理者に影響しそうな内容
50
SQL Server 2000 の互換性レベル (80)の廃止
以下の操作ができなくなります。
SQL Server 2000 のバックアップのリストア
SQL Server 2000 の DB のアタッチ
32 ビット環境での AWE によるメモリ拡張の廃止
ページロックは引き続き使用できますが、拡張アドレスウィンドウを使用したデータバッファの拡張ができなくなります。
本日の Agenda
51
“企業” 視点で新機能紹介
“開発者” 視点で新機能紹介
“管理者” 視点で新機能紹介
最後に
52
SQL Server 2012 は他にもたくさんの機能が追加されています。 インダイレクトチェックポイント Columnstore Index File Table 監査機能の強化 Power Pivot 2.0 SSIS の強化 リソースガバナーの機能拡張 他にもいろいろ…
SQL Server 2012 は現在 RTM 前ですが、充実した内容の自習書が提供されています 皆さんもぜひぜひ使ってみてください http://www.microsoft.com/japan/sqlserver/2008/r2/denali
/movie.mspx
参考
53
SQL Server 製品ページ
http://www.microsoft.com/sqlserver/en/us/default.aspx
SQL Server 2012 RC0
http://www.microsoft.com/download/en/details.aspx?id=28145
SQL Server 2012 Books Online http://msdn.microsoft.com/en-
us/library/ms130214(v=sql.110).aspx
自習書
http://www.microsoft.com/japan/sqlserver/2012/movie.mspx