2010 年 7 月 17 日(土)

英語科指導法Ⅲ 学習指導法案

第３学年 英語科指導法案

日時：2010 年 7 月 17 日(土) 第２時限目

学年：第３学年

場所：３号館 333 教室

授業者：中野美咲

生徒：明石りさ、黄冠蛍、加藤研介

前田倫孝、西江杏菜 (５名)

１．単元名：Unit5 Cell Phones –For or Against? (教科書：NEW HORIZON English

Course 3)

２．教材観

本単元では Starting Out で電話の歴史コーナーにマイクが訪れるという設定で、現在

分詞と過去分詞の修飾用法を扱い、Dialog では携帯電話の扱いについての Mike と彼の

母とのやり取りを通して間接疑問文の用法を扱う。そののち、 Reading for

Communication で英語での議論を扱いはじめる。携帯電話という今の子どもたちにも身

近な道具についての議論を通して、自分の意見の述べ方、賛成の仕方、反対の仕方、と

いった、論理的な議論を英語で行うための方法を学ぶことに焦点が当てられている。

３．指導観

生徒たちは現在進行形も現在完了形も学び終えているので、既に学習したことのある

動詞の～ing 形と過去分詞を使う新しい用法を学ぶことになる。既に学習した用法との違

いを明確にして新しい用法を理解できるよう指導する。また、その用法を使うことによ

って表現の幅が広がることを理解できるようにさせたい。

そして間接疑問文については、疑問文が別の文の中に入ることによっておこる語順の

変化の理解が難しい生徒が現れることが予想されるが、根気強く問題をこなすことでこ

の変化に慣れさせるように指導したい。

また、生徒たちが自分の意見を交わし、議論できるようになるための表現をこの単元

の後半で扱う。書く作業、話す作業、聞く作業を通して、賛成意見、反対意見を述べる

ときなどの表現方法を実際に生徒に議論させることで定着するような授業を行う。中に

は自分の意見を他者に表すことが苦手な生徒がいることも予想されるが、自分の意見を

発することで議論が作られていくという、コミュニケーションの楽しさを感じさせる指

導になるように努めたい。

４．単元の目標

ア．コミュニケーション

への関心・意欲・態度

イ．表現の能力 ウ．理解の能力 エ．言語や文化につ

いての知識・理解

① 現在分詞と過去分詞

を用いた修飾方法を

用いて自分の意見を

話すことができる。

(Ｓ)

② 間接疑問文を用いた

表現を使った会話を

することができる。

(Ｓ)(Ｌ)

③ 議論の際に使う表現

を用いて積極的に議

論に参加できる。

(Ｓ)(Ｌ)

① 現在分詞と過去

分詞を用いた修

飾方法での表現

が で き る 。

(Ｗ)(Ｓ)

② 間接疑問文を用

いた表現ができ

る。

③ 自分の意見を新

出表現を用いて

表すことができ

る。(Ｗ)(Ｓ)

① 現在分詞と過

去分詞を使っ

て修飾された

物や人の文を

理解すること

ができる。(W)

② 他人の意見を

聞いた上で、自

分の意見を言

うことや書く

ことができる

(Ｗ)(Ｓ)(Ｌ)

① 議論の際に使う

表現を用いた文

の理解や、自分の

意見に合わせた

表現を用いるこ

と が で き る 。

(Ｗ)(Ｓ)(Ｌ)

５．指導計画および評価基準 (全５時間構成)

時間 学習計画 評価基準 評価方法

第１時 Unit5 の導入

本文：Starting Out

文法事項：現在分詞と過去分詞の修

飾方法の説明

ア①

イ①

ウ①

観察

ワークシート

第２時 前回の復習(ワークシート)

本文：Dialog

文法事項：間接疑問文の説明

ア②

イ②

観察

ワークシート

第３時 前回の復習(ワークシート)

本文：Reading for Communication

議論に参加しよう～P54

ア③

イ③

ウ②

観察

ワークシート

第４時

本時

前回の復習(ワークシート)

本文：Writing Plus 1

意見の主張の仕方

ア③ ウ②

イ③ エ①

観察

ワークシート

第５時 ディベートの実践

ア③ ウ②

イ③ エ①

観察

ワークシート

６．本時の展開

(１)本時の目標

前回の授業で触れた、賛成と反対の意見を述べるときの表現法の定着とともに、自分の

主張に理由を付け、論理的に述べることができるようになる。

(２)本時の評価基準

・賛成、反対意見を述べるときの表現法を理解し、使うことができる。

・文脈から判断し、適切な表現を当てはめることができる。

・ある意見に対して賛成の理由、反対の理由を英語で理解できる。またそれを順序だてて

主張できる。

(３)準備物

マグネット、表、ワークシート(Ａ，Ｂ)

(４)本時の流れ(50 分授業)

時間 授業の内容 教師・生徒の動き 指導上の留意点

導入①

3 分

挨拶

T: Stand up,

Let’s start the class.

Good morning everyone.

S: Good morning Ms.

Nakano.

T: Are there any absent

students today?

S: No.

T: that’s good! Sit down.

T: what’s the day today?

S: Saturday.

T: Good. Then, what’s

the date today?

S: July, 17th.

T: Ok, here we go.

T:挨拶

S:返答

T:曜日、日付の板書

・生徒に発言してもらえ

るように働きかける

導入②

11 分

復習

ワークシートＡを用い

て、前時に学んだ賛成・

反対意見を述べるときの

表現方法を復習する。

(５分)

ワークシートの答え合わ

せ

答えを確認しながら生徒

は教師に合わせて英文を

復唱。

(６分)

T: I give you guys a piece of

hand out. Write your name

in English.

S:ワークシートに取り組む。

T:机間指導

T:答え合わせの流れに合わ

せ、賛成表現・反対表現を

白版上に掲示。

T: Repeat after me,~

T: Do you have any

questions?

S:答え合わせ・復唱。

・生徒の様子をみながら

適宜時間の調整を行う。

・生徒の理解ができてい

るか机間指導で確認。

・疑問点のある生徒がい

ないか注意して観察。

・大事なところはゆっく

り大きな声で読む。

展開 56 ページに入る。

新出語句の確認。

生徒を指名し、意味を答

えてもらう。

(３分)

答えを受けて→

Step1

Opinion: Young people

should not sit in priority

seats.

意味を生徒に聞く。

(３分)

T: Open your textbook

page 56.

S:教科書を開く

T:新出単語ちゃんとチェッ

クしてきた？

T: What’s the meaning of

○○？

T: Good, repeat after me,~

S:返答・復唱

T:新出語句の意味を板書・発

語

T:では本文に入ろうね。

Opinion: Young people

should not sit in priority

seats. (板書)

T:この opinion はどういう

ことを言っているのかな？

S:若者は優先席に座るべき

ではない

T:そうだね。

・生徒の意見を聞く。

T:生徒ができるだけ発語

しやすいように大きな

声ではっきりと発語す

る。

Agree/disagree の振り分

け(2 分)

意味の確認

音読・復唱

(３分)

Step2・３に入る

(５分)

賛成・反対の表現を使っ

てプチ議論

(５分)

グループ毎に発表 (３ペ

ア)

(５分)

T:ここに書いてある６つの

文章を、賛成意見と反対意

見にわけてみよう。

S:agree/disagree の振り分

けへの取り組み

S/T:文章の意味と

agree/disagree の振り分け

チェック

意味の確認をしながら教師

の音読と生徒の復唱

T:音読

S:復唱

T:これで賛成意見と反対意

見に分けることができた

ね。では Step2 に進もう。

できた人は Step3 もやって

みてね。５分とります。

S:step2,3 に取り組む

T:それでは、席の右側にいる

人が賛成、左側にいる人が

反対を主張する人になっ

て、ワークシートでやった

表現を使って議論してみよ

う。どのように言えば効果

的に自分の主張を伝えるこ

とができるか考えてみて

ね。後で皆の前で発表して

もらいます。

S:ペアで議論

T:では発表を始めましょう

か。まずは～さんたちのと

ころからお願いします。

自分たちのペアと違うとこ

ろがあったら、なぜ違うの

か考えてみてね。

S:発表・発表を聞く。

・最初に意味を言わず、

まずは生徒だけで取り

組ませる。

・生徒が文章の意味を理

解できているか注意し

て指導する。

・生徒が理解して取り組

めているか机間指導中

に確認する。

・悩んでいるペアなどが

あれば、声をかける。

・他のペアの発表をしっ

かりと聞けるように指

導する。

・うまくいかなかった生

徒がいても、生徒の頑張

りをほめ、フォローす

る。

まとめ

10 分

各ペアの発表の違いを聞

く。

無ければ、もっとこうし

たほうが良いなどの意見

を生徒に求める。

議論のコツを考える。

(時間があれば)

もう一度、賛成・反対の

表現の確認。

次回の予告

挨拶

T: Well done!

みんな良くできたね。

３つのペア皆に発表しても

らったけれど、何か違うと

ころはあった？

S:意見を述べる

(意見が無ければ、主張を述

べた順番などにも教師側か

らなぜなのか触れる。)

T:今色々意見が出たけれど、

みんな、その意見を通して

どのように主張すれば、ど

のような表現を使えば自分

の意見が効果的に伝わるか

考えてみてください。

もう一度、議論のときに使

う表現を復習しよう。

T:ワークシートの配布 (宿

題)

次回は教科書の意見を使わ

ずに、皆自身の意見を遣っ

て英語で今日よりも大きな

議論をします。テーマは、

School uniform is good for

students.です。意味は分か

るかな？右側に座っている

人に反対、左側に座ってい

る人に賛成の立場をとって

もらうので、意見を英語で

言えるように次の授業まで

に考えてきてね。ワークシ

ートを渡すので、それに書

いてきてください。

T: That’s all for today,

stand up.

T: Good bye everyone.

S: Good bye Ms. Nakano.

・意見が出なければ、教

師側から生徒にアプロ

ーチをかける。

←日訳が解らなければ

伝える。

７．版書計画

備考：・Step2,3 に関しては、教科書に書き込んでもよしとする。

・生徒は辞書を授業中に自由に使うことができる。

Saturday, July, 17th Young people should not sit in priority seats.

若者は優先席に座るべきではない 。

新出単語

・priority Agree

・seat(s) The seats are not for young people.

・injure Some young people don’t stand up when they see an old people.

・person Young mothers with babies need seats.

・stand up Disagree

・reason(s) Anyone can sit there if there are no old people around.

Injured young people may need seats. 賛成：agree

・I agree with~

・I also think

反対：disagree

・I disagree with~

・I don’t think~

・I see what you mean but,

Useful words

・because~

・so

Some old people don’t want to ask for a seat

Class: Number: Name:

Let’s review!

Key sentences

英語である意見に賛成するときの表現と反対するときの表現を復習しよう。

以下の英語の表現の意味と、賛成のときの表現か反対のときの表現か選ぼう。

① Agree with~ 賛成・反対

② That may be true. But~ 賛成・反対

③ Disagree with~ 賛成・反対

④ I don’t think~ 賛成・反対

⑤ I see what you mean, but~ 賛成・反対

⑥ I see your point, but~ 賛成・反対

⑦ I think so too. 賛成・反対

⑧ I am against ~ 賛成・反対

Useful words

自分の意見を言うときや議論をするときに役に立つ言葉を集めました。

以下の言葉の意味を書こう。わからないときは辞書で調べよう。

① I think~

② But,~

③ If

④ In my opinion,

⑤ I also think~

⑥ Because

⑦ Pardon?

⑧ So(主に文頭で使うときの意味)

⑨ What do you think~?

Try!

以下の文章の空欄に当てはまる表現を入れてみよう。

① ( )( )( ) your mother. 私はあなたのお母さんに賛成です。

② ( ) I think it’s a good idea. だから、私はそれをいい考えだと思います。

③Ｉ( ) ( ) you mean, ( ) it is dangerous. ※dangerous:危険

あなたの言っていることは分かるけれど、でもそれは危険です。

Class: Number: Name:

Let’s try!!!

英語でのディベートに挑戦しよう！

Opinion: School uniform is good for students.

①まず自分の立場(賛成・反対)の意見を書いてみよう。（日本語と英語）

②そして、相手がどんなことを主張するのかも考えてみよう。

Agree

・

・

・

・

・

Disagree

・

・

・

・

・

MEMO